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ー2018年の占星学から見る世界と個人の運気予測ー
『マンデーン2018』
レイモンド・メリマン著 [Kindle版] は  Amazon Kindleコーナー で販売中です。マンデン・アストロロジー/社会占星学に興味ある方にはとても面白い内容だと思いますので、ぜひご一読ください。『マンデーン2018』内容紹介記事(+スペシャル掲載記事)こちらです。


なお、『マンデーン2019』は2019年3月末日に発売予定です。内容紹介記事はこちらになります。
 

February 19, 2019

🌕2/20の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 2月20日1:12前後、北海道周辺で1:18前後、関西方面は0:53頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で0:24前後に 乙女座0°42'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 乙女座0°→1° / 太陽 魚座0°→1°】
  🌕 "An unsealed letter"
  『封をしていない一通の手紙』
  🌞 "The field of Ardath in bloom"
  『花盛りのアーダスの野』
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  🌕"A man's head"
  『人間の頭部』
  🌞"A public market"
  『公設市場』


【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~3/6】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★理屈や理論に支配された思念ではなく直観を通して物事を視る
→★太古から変わらない普遍の法則をかいま見る、または思いを馳せる
→★自分の中に存在する言語を超えた「原初の想い」を感じる
→★誰にも属さず誰のものでもないソース不明の「話」がひとり歩きする傾向
→★矛盾や逆説をはらんだ出来事や話法を注意深く扱う必要
→★何かが始まる、だが何が始まるかはわからない…という予感
→★社会的必要からまとうキャラクターの内奥で「個」としての視座を保ち続ける
→★大衆の一部としての自分と「名」を持つ「わたし」との行動のギャップに注意
→★個的な競争原理が大衆間の競争原理を生み出し大きな流れとなる様相
→★人間世界において「価値」がどう創られていくかを見切っていく必要
→★一般に流布する「観点」を記録し、描き、増幅する職業やシステムに注意
→★「一般的な観点」を使って自己のアイデンティティーを規定する傾向
→★物事や人物が持つ明確な特徴や突出した側面に子細な注意を払う
→★岐路での決断において予測される危険を正しく識別し身を護る必要
→★自分に備わった力を正しく発揮出来るよう調整し洗練していく
→★目先の状況だけでなくあらゆる方向を見渡して最善の道を探る・・・→

エネルギーのポイント:前回の新月『集中し弛緩し集中し突き抜ける』
            
            今回の満月
            『資質とキャラクターを試す/試される体験』 

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★2月満月の星模様と挑戦★

  今回はアスペクトを見ても、惑星スケジュールを見ても、盛り沢山の要素が詰まった重要な満月期かもしれません。社会的には忙しく騒がしい日々になりそうだけれど、内的には新月に引き続き、様々な側面から自分自身のアイデンティティーを再確認していく要素が強いかも。また、金星が土星とのコンジャンクションを終えた後、冥王星、月のSノードを通って天王星とのスクエアを形成していくので、感情面、そして金融市場においても揺れの激しい期間になるかもしれません。なので特にこの満月が個人的な惑星や感受点に触れるひとは、身体とこころの内側を大切に扱ってほしい時期。そして自分自身の内部に響く物心両面の声に耳を傾けるひとときを持てればいいなと思います。この期間はもしかしたら、けっして埋もれることなく屹立し続ける「個」でありながら、その視線は果てなく深く優しいものへと変容していく...そんな道程のひとつになるかもしれません。


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牡羊座から牡牛座へと移行する天王星についての寓話

  この満月図で、天王星は牡羊座29°24'に在泊しています。これは前と後ろ、双面の顔を持つヤヌス神の度数。あるいはアナレティック・ディグリーとも呼ばれ、各星座宮の29°台がこれに当たります。この度数はどこかに不退転の決意を秘めていながら、後ろ髪を引かれて行きつ戻りつ、あれこれ迷ってなかなか新しい一歩を踏み出せないという質を持つと言われます。たとえば十分に学び、消化してきたはずのそのサインの経験を、あと一歩マスターしきれていない、次の段階へと踏み込みきれない...そんな感覚に近いかもしれません。ここに在泊する惑星は、29°から次の星座宮の0°へと飛び込んでいこうとするエネルギーを持ちます。けれどそれとともに、ここで今一度そのサインと惑星との関係を顧みて、それを自分がどう使っているのかを再確認し、その結果として今ある自分の内的状況をありのままに見て一度全面的に受け入れること。その上で、得られた経験を携えながら一歩先へと勇気を持って進めと促してもいるんですね。


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  そういえば、あの東北大震災が起きた翌日... 2011年3月12日。それは天王星が1927年3月末、金融恐慌の勃発とともに牡羊座入りして以来初めて黄道最後の星座宮である魚座を抜け、約84年の公転サイクルを終えた日。そして、再びアイデンティティーを司る星座宮 ― 牡羊座へと回帰した日でした。つまり人類という大きな集合体にとっては、その時点から、天王星に象徴されるテーマに沿った探求の新しいサイクルが始まったことになります。

ではスタートから30°の行程を経てきたこれまでの8年弱で、わたし達の「体」と「霊 or 精神・こころ」との関係、あるいは「わたし」という存在は、いったいどんなふうに変化してきたでしょう? これにはきっと様々な解釈の仕方があると思います。またわたし達それぞれの個人生活をふり返ってみても、この8年の間に大きく変化した要素から読み取れるものは沢山あるのではないでしょうか。 

今回の満月は、その牡羊座最後となるヤヌス度数、29°に天王星が在泊する最後のルネーションになります(天王星は次回新月の前日に牡牛座入り)。そこで、今回は「マンデーン→個人の内奥」という側面から、ひとつの解釈(と予測めいた観点)の可能性を紹介してみようと思います。


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  ところで、スピリチュアルな世界では「アセンション」ということばがよく口にされてきました。それを簡単に説明するとすれば「わたし達の精神が物質偏重の時代を経て次元上昇し、深い精神性のうちに生きる時代と空間がやってくる」という概念...とでも言えば良いでしょうか。これは今でもチャネリングなどを通じて高次元のエンティティーとされる存在から伝えられていることです。そして、世界のどこかにはすでにそんな「アセンション」を果たしたひとびとが存在するのかもしれません。

けれど、他の惑星と相互に働きつつ、いわば「霊的革命」の尖兵とも見なされる天王星が新サイクルの旅を開始して8年経とうとしている現在も、地球世界は高次元の精神文明を享受しようとする兆しすら見えません(ただし上昇の前には大きな混乱を抜けねばならない...とはずっと言われていることですが)。 


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  今、現実に戻ってこの世界を見るかぎりこの8年間の牡羊座の天王星は、わたし達の精神と体を「アセンション」とは "似て非なる方向" へと進めてきたかもしれません。ん、"似て非なる方向" って? これについてはジャーナリストでもあるアストロロジャー、エリック・フランシスが、コミュニケーション理論家の故エリック・マクルーハンのことばを借りて『メディアを介した体外離脱』の方向性と呼び、以前から警鐘を鳴らしてきました。そのことばが持つ意味合いと「方向性」、そして今後長期の行き先はどんな感じだろう? この8年の間に山羊座入りした冥王星、魚座入りした海王星それぞれからの影響を念頭におきつつ説明を試みるなら、以下のような感じの物語になりそうです。(ただし現在のところは主に欧米文化圏に視点を置いた寓話になりますが...)

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  ......全てが計算され尽くし、予測不能な要素や偶然という概念は排され、盤石な社会基盤を期すというわたし達の欲望に沿ったテクノロジ-の強力な流れがそこには存在した。自動運転、自動案内、探さなくても好みに合った商品が提案され、クリックやタッチ、スワイプで支払いが済み、「モノ」は居ながらにしてドローンに乗ってやって来る。わからないことは日に日に精度を増すSiriやAlexaに聞けば様々なことを即座に答えてくれる。従業員の識別や勤務状態は体に埋め込んだICチップで管理可能だ。街のそこここには監視カメラが設置され、不審な人物のアイデンティティーは中央のデータと照合し即座に割り出すことが出来る。人生でもビジネスでも、誰も過度のリスクを負わずに生きていくことが出来ることを目的として全てが設計されていく。

  人間は、自分で体を動かし自分の頭で考えて何かを操作しなくてもよくなる。単純労働ばかりではなく、話相手や音楽、アート制作までもAIによって肩代わり可能だ。もちろんその流れに反して贅を尽くした手作りブームも生まれる。そしてその成果はたちまちあらゆるメディアに流れ、あらゆるディバイスのスクリーン上に複製されて大衆に共有される。「情報格差をなくして公正な判断を」がスローガンとなり、大多数がそれに賛同の意をとなえた。そればかりか、生殖行為や産むこと/生まれること/育てることさえも、やがてはテクノロジーが代替する時代が来ると考えられた。


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  そこに「苦痛」は介在しない。病気や犯罪気質の心配もなく、美しく利発なデザイナー・ベビーの需用は高まる一方だ。米国ニューヨーク州では宗教原理主義的な抑圧をはねのけて中絶保護法*1 が成立した。この出来事を心理的第一歩として女性にとっての選択肢が拡がった。産む産まないで悩む必要もなくなるし、自分の時間を著しく取られることもなくなる。同性婚は当然として、どんな生物学的性別で生まれたとしても、自らの意志で「社会的な性別」を選べるようにもなっていった。また食糧は実験室からAI管理の清潔な工場生産へと移行するよう計画され、徹底管理によって飢饉や飢餓の心配も激減していくと考えられた。

『その方が効率良く便利でクリーンな社会が得られるのなら、競ってでもそこに行くしかない』多くの指導者や知識人がそう考えた。この流れは引き返すことなど出来ない。太古から人間にまとわりついてきたドロドロとした野卑さなど捨て去るべきだ。そうすれば皆がツルっと清潔で安全な生活を享受出来るし、各自が豊かに生きられるだろう。ひとも物も、全ての「価値」はビットに換算されデータとして共有され、ひとびとの反応によって価値は即座に変化していく。全てのスピードが上がる。重たい物質はその加速度に追いつけない。ならば紙幣やコインを持つ必要もない。物を溜め込む必要もない。そして持たなければ心配する必要もない。自由だ。必要なら最新のテクノロジーで安全管理された環境でスローライフを味わうことだって出来る。全ての経験はマインドで処理されるのだから、そこに何の矛盾もありはしない。ひとびとはスクリーンに映した3次元を友とし、人生を語り、情報を与え、そしてインプットする。争いの元など断ち切れ。社会は利他精神に富んだ美しい存在を創造しなければならない。

壁は立つ。しかし真の壁など存在しない。必要とあれば戦争でさえ、スクリーン上のゲームと同化させることが可能だ。サイバー戦争はすでに昔から世界中で起きていたのだから。誰も、どんな事のためにも死にたくない。だが血や死など見ないで済むならそれは単に数値に過ぎない。こころの傷も残らずに済む。ネガティブな想像力を排し、全てを遊びごころに満ちた軽やかな精神でこなそう。昔なら瞑想を重ね、苦しい修行を経て得られた悟りの境地でさえ、今や脳科学とテクノロジーの力で簡単に安全に到達することが可能だ。全てを「光」で照らし、「闇」や「死」から精神を引き剥がそう。「リアル」は汚い。「リアル」は危険だ。「リアル」はヌルヌルとして気持ちわるい。ならば「リアル」はテクノロジーに任せよう。こうしてひとびとの自我は、いつのまにか見えない電子の船に乗り込んで軽やかに旅立っていく。ひとびとは「物」の重圧から解放され、果てしない軽さと精神の自由を得ようと夢見ていた。


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  ...やがて天王星は牡羊座後半に至り、そこで待っていた準惑星エリスと出逢う。女神エリスは言った。
『わたしはわたしだ。けれどわたしの自我はいまだバラバラに引き裂かれたままだ。わたしがわたしであることを証明するために、アイデンティティ-を再構築しなければならない。失われたパズルのピースを探してぽっかり空いた隙間を埋めるのだ。闘え!』と。

  そこでひとびとは、自らの出自、血脈の歴史、性別、肌の色、仕事、資産、そして果たせなかった欲望や屈辱の記憶を顧みる。そして失われたものを取り戻し、傷ついた感情を癒やし、敗北の歴史を勝利に変えるために『自分が誰であるかを決めるのは自分なのだ』とこころの内に叫ぶ。『自分が晴れやかな自分であることを阻害する社会は許さない』と。やがてそれは徐々に大きな声となって「人種、国籍、出自やジェンダー、国境による区別など存在させてはならない」というイデオロギーへと集束し、それ自体に対する矛盾を孕みつつも「アイデンティティー・ポリティクス」と化して顕在化していった。ひとびとは「正しさ」の鎧をまといながら、自我に対する全ての抑圧に底深い情念的反旗を翻し、あちこちで社会的な軋轢と怒りの連鎖を生み出していく。これは必然の流れだった。 何故なら、準惑星エリスとは「断片化した自我」そのものであり、寄せ集めのポストモダンであり、しかもその本質的な働きは「元々存在しながら蓋をされていた怒りを浮上させ、増幅させ、見せつける」のだから。

  こうして社会に存在するあらゆる矛盾が槍玉にあがっていく。しかし、ITモンスターが持つテクノロジーの力は、そんな多様な声さえも巨大な口を開けて呑み込んでいく。ひとびとは掴むことの出来ない巨大企業という幻像に抵抗し、その頂上に君臨する人物のイメージを嫌って罵倒する。だが、慣れ親しんだテクノロジーを手放すことはない。自分の全てを把握し気持ち良く過ごさせてくれる、見えない電子の力と一体化していく流れには誰も抗えない。


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  冥王星の抑圧の力。海王星の現実逃避的迂回力。その両方を巧みに操りながら、(統轄する人間ではなく)テクノロジーそのものが、ツルっとクリーンで聞こえの良い話法で全てを咀嚼しつつ肥大していく。一方では異なる知見を汚濁として排除し、一方では多様性を尊重し寛大に受け入れよと高らかに理想を掲げ、純粋かつ穏やかな天使の微笑みを浮かべながら。絶対的管理と統制された豊かさと。そこではすでにわたし達の身体さえも、テクノロジーと融合を果たした脳というシステムによって美しく管理される部品に過ぎない。こうして集合体としてのわたし達は、無意識のうちに変容しながらそこそこの満足感をもって、考えもしなかった形での「体外離脱」を果たしていく...。

だからこの物語の究極は、その途上で「主役」が消滅し、存在しなくなる可能性も含まれる。テクノロジー革命の担い手であった巨大企業や知の教祖達でさえ、その例外ではない。何故ならこの筋書きは、その昔 土にまみれ、血を流して生きた人間が意識することさえなかった不可思議な「虚の未来」へと誘う物語なのだから。そしてそれは、もはや幸や不幸という概念で測れるものではないだろう。虚に入れば人類が消したくてもけっして消すことの出来なかった生きることの闇さえも滅する。その時、かつて人間だった存在はまったく新しい概念そのものとなっているかもしれない...。革命は成就した。そしてこれもまた、過去にいくつか存在した選択肢のうちの一つだったのだ。



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   さて。これを書いている今 天上でコンジャンクトしている水星・海王星の影響もあってか、なんだか上の寓話はひと昔前のSFみたいになりました。けれど毎日怒濤のように流れ行く世界のニュースや巷の話題を見聞きしていると、こうした志向性とそれに沿った流れは確実に生まれているような気がします。少なくとも集合体としてのわたし達は、未来への進路(またはその一つ)としてこんな道を選びつつあるのかもしれません。


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  今はまだわたし達ひとりひとりの人生を何とかすることで精一杯なのが現状だし、こんなことをいちいち考えたりするひとは多くないかもしれません。けれど、もし生きていく上での「経験」が自己のアイデンティティー形成を促すのだとすれば、天王星が牡羊座を運行したこの8年間、テクノロジーがわたし達の無意識の領域にじわじわと浸入し、「頭/こころ」と「体」の結合感覚をヒタヒタと侵し乖離させつつあるという可能性を捨て去ることは出来ないと思います。これを書いているわたし自身を省みても、テクノロジーやメディアがもたらす利便性抜きには語れない生活の仕方に慣れてしまっている自分を意識せざるを得ません。

この先も、人間の欲望は留まるところがないでしょう。以前、ある先達からこんなことばを聞いたことがあります。『人間関係を捨て、お金や物を捨て、立場も愛惜の情も、持てる一切を捨てて洞窟に籠もり、瞑想と祈りに明け暮れる修行者の姿は、人間が持つ究極の欲望によって突き動かされている姿に他ならない... だからこそ、最後の最後に真の魔と出逢ってほとんどが灰になる』 それは本当のことかもしれません。 

社会革命によってお金が必要なくなる? みんなが平等になって、それぞれが自分らしく豊かに暮らせる? OK、いいね! じゃ次は何? 永遠の美? 理想の愛? 不老不死? 悟りの境地? それとも、新たな資源と冒険を求めての惑星移住かな? たぶんテクノロジーの世界は、すでにそれらも十分視野に入れているでしょう。新たに始まった、この84年サイクルのうちにどこまで到達出来るだろう?と...。


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  人間活動に付いて回る「経験」の質は、この8年で確かに変わってきました。その途上では、良きにつけ悪しきにつけ様々な物事が浮上するし、その可否を今の時点で決めつけることなど出来ないと思います。けれどそう思うと同時に... 単純な所作の積み重ねや死の危険が付きまとう試行錯誤を経ず、大事なものを失う痛みを避け、自分自身の動きひとつに潜む闇や血の危うさを思い知る機会もなく生きていくことを夢見る...そんな流れに無意識に乗っているかもしれないことに、そこはかとない深い怖ろしさも感じます。

その底流には確かにわたし達人間が抱えてきた「肉体と自我にまつわる苦しみ」への反抗があり、はるか先にはそんな社会と人間存在を変革することに成功した「進化の勝利」の可能性が待っているのだとしても。もしかしたら、太陽系の辺縁から隠然とした力を放射する不和の女神エリスは、天王星の背中を蹴って哄笑しているでしょうか? 『せいぜい自分を探し回るがいいわ。そして何もないところに君の思考の虚像を映すがいい♪』と。

それとも。一足先に虚無の絶望まで辿り着き、そこからエヘヘと笑ってひとり立ち帰って来た者だけを、エリスはニヤリとウィンクしながら迎え入れる...そんな解釈もアリでしょうか? 

  エリスが世界に投げ入れた金の林檎。それを拾って牡羊座の出口まで来た天王星は、これから何と出逢い、どんな旅を続けるでしょう? 84年間の新しい旅は、まだ始まったばかり。でも、一つのサイクルはその始まりのときに新たな方向性を受胎します。


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  この満月図で天王星が在泊する牡羊座の29°台。B.ボヴィが示すそのキーワードのひとつに『Build It And They Will Come』ということばがあります。その意味は『限りある日常の何気ない所作によって何かを築いていく。するとそこにふさわしいものがやって来る』。ビジネスでよく引き合いに出されることばのようですが、1989年公開の映画『フィールド・オブ・ドリームス』の中でも少し異なるニュアンスで使われていました。


今、見えているかな? 天王星とともに歩んできた8年間を通じて浮かび上がる、わたし達の姿。「わたしは誰なのか?」「今どこにいて、何をしているのか?」 「何を築こうとしているのか?」

  この満月期の最終日となる3月6日。天王星は本格的に牡牛座入りします。ならばここからは、いよいよ牡牛座が支配する「肉体とそれを支える自然」「基盤としての物質」「育む大地」「資源や資産と感じるもの」「安全と平穏と保証」「不動の美」「豊かさ」そして「わたしの領分」という概念に対し、天王星が予期せぬテコ入れの一発を喰らわせる7年間の始まりになりそうです。その刺激によって、わたし達の「地下深く燃えたぎるマグマ」は噴火するでしょうか? 足許の大地は揺らぐでしょうか? わたし達は、天王星が象徴する揺さぶりに対抗する手段としての革命を、どんなカタチで実現していくでしょう? 今、この満月期。想像の羽根を伸ばし、自らの胎内宇宙を覗き込んでみるにはとても良い機会かもしれません。


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― その他、目に付いたアスペクト(簡単に)―
この満月期は金融市場の動きにも注意

カイロンが最終的に牡羊座に入居(2月18日)
  天王星が牡羊座を去ろうとする今、入れ替わるように魚座から牡羊座に入居したカイロン。カイロンは2010年4月20日に魚座に一時入居した。このときは同時にメキシコ湾原油流出事故が起き、2011年2月9日に最終的に魚座入りしてから約1ヶ月後に東日本大震災による津波が起きるなど、魚座運行中は洪水や水不足を含めて様々な「水」に関する問題を浮上させた。そして、それから約8年の旅を終えて今、黄道帯のスタート地点に還ってきた。

牡羊座をアイデンティティーという側面で捉えるなら、どちらかというと自己主張と冒険精神をもってあちこち衝突しつつ、テクノロジーを介して「自分とは何か?」を模索するような傾向を促進したのが天王星だったかもしれない。けれどその後を受けて牡羊座に入ったカイロンは、もっと深みに潜りながら、大胆さと沸き立つ血潮の底に隠された、えも言われぬ不安感を掻き出していくような働きをするかもしれない。「不都合な吉星」と呼ばれるカイロンは、一方で「傷ついたヒーラー」とも言われる。ヒーリングを要するところには当然、傷が存在する。カイロンは上辺を繕うような癒やしはもたらさない。だから必要なら傷口を切り開き、大胆な外科手術で膿を出すような出来事を体験することもある。 また、場合によっては「自分は誰なのか?」の答が全く見えない「中空の闇」を体験するケースもあるかもしれない。 あるいは、自分という井戸の底に溜まった瓦礫のような記憶のデータをひとつひとつ拾っては整理し、既読ファイルとしてホルダーに収め、シンプルな階層に構築し直すような作業を促すことも考えられる。

いずれにしてもカイロンは、自分の中の「荒れた階層」を探し出し、整理と決着をつけ、新たな強さとしていく手助けになるだろう。たとえば一度折れた骨が快癒後に太く逞しくなるように。ただし、無意識領域を股にかけて働くところがあり、それと知って意識しておく必要性は他の惑星以上に高い(他のケンタウルス族ほどではないにしても)。 カイロンは2026年6月から、逆行によって次の牡牛座との境界を行きつ戻りつする。そして最終的に2027年4月に牡牛座への入居を果たす。

ちなみに天王星がやはり次サインとの境界を行きつ戻りつしながら牡牛座を最終的に抜けて、情報とコミュニケーションを支配する双子座入りするのは2026年4月末ごろ。

満月と恒星レグルス、小惑星エンタープライズ、ウンディーナがコンジャンクト
満月とエンタープライズがパラレル
 大きくは月・天王星&火星・フォルスのがGトライン
 月・パラスがセクスタイル

  恒星レグルスは2011年11月に獅子座から乙女座に移行した。それまでのレグルスは獅子座の恒星らしく「ロイヤル・スター」として王侯貴族、指導者、スターとなるひとびとに栄誉と豪運とそれにともなう危機をもたらす星だったし、今もその要素は変わらずに備わっていると考えられる。ただし、乙女座に移行してからのレグルスには「個人の上昇のための力」に「全体への貢献や奉仕」という要素、または「条件設定」が加わったと見るアストロロジャーも出て来ている。つまり今後レグルスの支援を受ける指導者や「王者」には、公的な奉仕の要素が強く求められるということ。その器でない者、条件を満たさない者には悲運が待つとされる(ただしトランシットの惑星などとは違い長期的なニュアンスが強いかもしれない)。今回の満月図では月がこのレグルス、小惑星エンタープライズ、ウンディーナとコンジャンクトしている。エンタープライズは文字どおり大事業、起業という意味を持つし、また進取の気性や冒険という意味もある。元々何か大きな目的を持つ、「手の間に何かを取る」という含意がある。またウンディーナは美や優しさ、儚さを持つが、ネガティブに使われるケースでは自己のアイデンティティーを犠牲にして従属的な人間関係を結ぶときに醸成される復讐心や因縁の絡みを意味する。このアスペクトを見るかぎり、今回の満月はやはりある目的の下での「個」と「公」のせめぎ合いというニュアンスを持つのかもしれない。

現在、著名な公人で強力なレグルスを持つ人物の筆頭が米国のトランプ大統領で、彼はアセンダントからオーブ1°以内にこの星を持つ(獅子座29°台)。レグルスが乙女座に入ってその特質を少しでも変えたとすれば、この満月がトランプ大統領にどんな影響を及ぼすかは興味深いと思う。ひょっとして彼のツイートに何かの兆候が顕れるだろうか?
 
ICに海王星と水星がコンジャンクト、土星にセクスタイル、月にクインデチレ
豊かなインスピレーションと表現力/非物質的コミュニケーションの可能性/空気を読めない言動に注意/想像力によって失ったものを取り戻す/振り払っても消えない想念が自分らしくない行動を促す(または煽る)etc.
 
DCにジュノーがコンジャンクト
立場やプライドの問題/一番大切なこと、伝えたいことを言えないもどかしさ/関係性の変化とそれへの怖れ/人間関係で視点や観点を変える必要 etc.

金星・土星がコンジャンクト
自己、他者、そして周囲の現実を醒めた目で見わたす/お金や物事に対する堅実さ/損失を怖れる心理/責任が重すぎると感じる心理/受け継がれてきたものや伝統を重んじる精神 etc.

ノード軸をグリーヴが調停、エリスがTスクエア
(Tスクエアは3月21日の満月あたりでジャストなのでしばらく続く)

 断固たる態度への反動や反撃/富のバランスに関する問題/恵まれた者の軽率さやそれに対する侮蔑/悲しみが憎しみや報復行動に変わる危険 etc.

— ちょっと気になる惑星スケジュール —(項目のみ)

2月18日付メリマン・コラムでは、金星が外惑星同士のアスペクトを次々とトランスレートしていくこの時期に金融市場が荒れる可能性が指摘されている。

2月22日~23日 土星・アグニがコンジャンクト
2月24日 金星・冥王星コンジャンクト
 エリス・ルシファーがコンジャンクトでノード軸にTスクエア
 (ルシファーは28日に正確なスクエアとなる)
 セレス・ネッソスがスクエア
 太陽・ジュノーがスクエア
 月・パラスが天王星にオポジション
 火星・木星がセスキスクエア

2月25日 金星・Sノードがコンジャンクト

2月28日 太陽・ネッソスがコンジャンクト
 (この前後は全体に惑星エネルギーが強く働くかも
 ルシファーがノード軸にTスクエア
 Nノードとルシファーからセレスにクァドリフォーム
 セレスがSノードにセミスクエア

2月28日~29日 冥王星・アグニがコンジャンクト

2月29日 太陽・セレスがスクエア
(太陽・ネッソスとセレスからNノードにクァドリフォーム)
 Nノードとルシファーからセレスにクァドリフォーム
 火星・セレスがクインカンクス
 太陽(とネッソス)・火星がセクスタイル
 太陽・ルシファーがセミスクエア

3月1日〜2日 金星・天王星がスクエア
         金星・海王星がセミスクエア


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◎Remember!
満月当日から水星が逆行のシャドウ入り
水星が逆行中に戻ってくる度数を運行する。大事な決め事は逆行までにメドを
逆行時に起きがちな兆候が前倒しで経験される場合もあるので注意。

 次回新月の前日3月6日未明に魚座29°台から水星逆行開始
  このとき太陽・ヴェスタ・海王星がほとんどコンジャンクト

 同日天王星が牡牛座入り
  このあたりはノード軸にリリスとエリスがTスクエア

 3月15日 水星逆行中日

 3月28日 魚座16°台で海王星とコンジャンクトして順行へ
  この日ノード軸、エリス・パラスがグランドスクエア
  金星・天王星がセクスタイル

そして
3月7日 魚座15°台で新月!



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★2月満月のサビアン・シンボル★

  気付いたら「星模様」のパートがかなり長くなってしまったので、今回のシンボル説明は手短に、メインのシンボル中心にいきますね(^_^;。
ではベースを簡単に。

🌕満月のベースとなるシンボル
 乙女座0°(獅子座30°)『封をしていない一通の手紙』

🌞月に光を放射する太陽のシンボル
 魚座0°(水瓶座30°)『花盛りのアーダスの野』


  まずは獅子座の最終度数と水瓶座の最終度数となるこの2組の対向度数を要約してみると(本来はシンボル全体を要約する事など不可能だけど...)、太陽のシンボル『花盛りのアーダスの野』は

『全ての霊統の源に繋がっていく非個人性と遍在性』

または

『怖くてたまらない小さな一歩を踏み出す。それはやがて、全てが "此処" にあったことへの気付きに辿り着く』

...という含みの光を月に放射してきます。


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そして、その光を受け取る月は...

『封をせずに開示を待つメッセージ。そこにはサインもない。それは誰からでもなく誰のものでもない。それは白紙だろうか? だがたとえ白紙であっても、それはクリアボタンを押すことを意味するのかもしれない。もしかしたら、全てのポテンシャルがそこに示されているのかもしれない。虹色の全てが白に還るように。』

『何が書いてあるかわからない手紙はこれから封をされて送られるのか? それとも書きかけてやめたのか? だがメッセージは放たれた。それを開けて見るか? それをどう読み取るか? そのミステリーを携えて進むのはあなた自身だ』

こんな感じのエネルギーで応えると思います。


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では、今回のメインとなるシンボルにいきましょう。


🌕満月のメインのシンボル
 乙女座1°『人間の頭』


  このシンボルは前度数とはうって変わってかなり社会的な意味合いの濃い度数かもしれません。人間の頭部と聞いたとき、わたし達はその人物の「顔」をまず思い描くのではないでしょうか。よく学校や図書館などの公共施設ではその設立に貢献した人物の胸像が飾られたりします。でも、頭部だけというのはあまり見たことがありません。

一方、歴史上の人物や身元不明の頭蓋骨から生前の顔を推定して復元する技術を復顔といいますが、復顔された像にはそのひとが生きていたときのキャラクター・イメージが見事に浮かびあがってきます。犯罪捜査では、それがヒントとなってその頭蓋骨の持ち主が何処の誰であったかを思い出すひとがいることを想定しています。それはそのひとの社会的アイデンティティー — 勤務先、学校や家、家族や交友関係、年齢、そしてどんな生活を送っていたか — が明らかになっていくこと。そう考えてみると、「頭部」とはその人物である「わたし」が誰であるか、社会のどんな領域に属しているかを「外部条件から認識する行為」の対象であり、その存在に投影されるキャラクター・イメージを象徴していると言えそうです。


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  また、わたし達は誰かの顔を見て「このひとは人が良さそうだ」とか「自信に満ちた顔付きだ」などと思います。自分の頭部 — 顔を鏡に映し、「今日は調子が良い」とか「疲れてるな..」などと感じます。あるいはニコッと笑顔をつくり、良し!と自分を鼓舞したりします。それは全て、外界との関係を意識し外側から見る「わたし」の姿を想定した行為です。

疲れているとき、元気いっぱいのとき。本当は鏡を見なくたってわかってる。真っ先に自分の内部にそれを感じるのだから。「わたしは、いつだってわたしだ。」「わたしは見ること、見られることの中心に居るんだ。」... けれど獅子座から乙女座へと移りゆく今、「自分」という宇宙の頂点に立っていた「わたし」は、より大きな社会的ピラミッドの下部から階段を見上げている自分の姿に気付きます。あるいは頂点に立ち続けながらも、身の回りにもっと広大な世界が拡がっていることに気付かされます。それは、「個」が乙女座に至って初めて経験する「公」の始まりの世界かもしれません。


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  では持って生まれた自分の力、元から備わっている自分というキャラクターをどう使い、どう活かしていけばいいのだろう? ひとつ前の度数で「封をしていない手紙」、いわば 開かれたミステリーが象徴する「非個人性」の洗礼を受けた「わたし」は今、外部から見られ、評価される自分自身を象徴する「人間の頭」としての自分をどう表現していくのか?と問われているようです。


🌞月に光を放射する太陽のシンボル
 魚座1°『公設市場』


  パブリックなマーケットでは、ありとあらゆるものが売られています。品物も色とりどりなら、訪れるひとも色とりどり。品定めをするひと、売り子の呼び声、値段の交渉をするひと、市場の喧噪は止むことがありません。 そんな混雑の中で買い物をするわたし達。 それぞれに別の人生、別の想いを抱えた個人ではあるけれど、巨大な市場の中では大勢の買い物客の一員に過ぎません。そこでのわたし達は、うごめく大衆の一部であり、群衆の最小公分母としての存在です。

ネットの世界でも、同じようなことが言えそうです。ショッピング・ポータルで、ニュースサイトや動画サイト、SNSで… わたし達は個人でありながら、目に見えない巨大な大衆の一部となります。 個人としての想いや行動は互いに影響し合い、干渉し合い、増幅し合い、やがて集合意識のうねりとなっていきます。 ネットの世界は、そのものが巨大なマーケットと言えるかもしれません。


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  そこでは企業ばかりでなく、わたし達個人もまた互いをマーケティングの対象とし、見る者と見られる者、両方の意識を身に付けていきます。それはもしかしたら「群衆」から一歩抜きんでて、「個」であることの価値を得るためかもしれません。わたし達は買い手にも売り手にもなります。そこでは互いの取引が全体を創りあげます。わたし達が見る者として、見られる者としてそこに集い、個としての「取引」を繰り返すほど、群衆としてのわたし達が創り出す「場」の価値は上がっていきます。大波小波、歓喜と怒号と涙とぬくもりと怖れと思いやりと強さと弱さとそれから…それから…あらゆる感情の渦巻くこの世界。ここでのわたし達は、巨大なシステムの一部でもあります。

公設市場。この度数には、魚座から見た「個」 と 「全体」との関係が集約されているのかもしれません。個人としての行動は、そのまま「場」に作用し、集合体の動きの原動力になり、全体を創っていく。 そしてその「場」に価値を与え、確固たる流れを創り、同時に乱したり破壊したりもします。自分が意図しようとしまいと、「個」と「公」とは常に同時に存在していて、境目の無い関係にあります。けれど魚座の霧の中で、深い海の中で。全ての色がとりどりに揃い、全ての音が同時に聞こえる無指向性の空中庭園の中では、気付かないうちに市場というシステムに呑み込まれる危険もあるでしょう。無名性をまとって漂う心地良さ。「個」であることと引き換えの帰属意識。そしてそれを自分だと思い始めること…。


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        例えば投資家やトレーダーは、目先の相場だけでなく、市場を大局的に見る目をもつ必要があります。市場の声を聞き、トレンドを見極め、自分の取引計画を立てる。それにはきっと、市場を覆う雲から頭部をもたげ、全体を見渡し、その上で「個」としてのゆるぎない相場観を養う必要があるでしょう。成功するには負けて犠牲を払うことからも学び、それを糧に生き抜くだけの強い個的な力も必要になります。全体の声を聞き、よく見て、そこに市場の一員として参加していく。けれど、けっして渦に引き込まれない。どこかでしっかり自己のスタンスを保つことが出来る。そんなひとが生き残っていく。人生もまた同じかもしれません。

喧噪に包まれた賑やかな公設市場 — パブリック・マーケットは、本当はわたし達ひとりひとりのこころの中に存在するのだとしたら。そこでは毎日、あらゆる取引が繰り返される。そこにうごめくのは、同じわたしの顔をした沢山の群衆。売り手の「わたし」と買い手の「わたし」。どうすれば上手くトレンドをキャッチし、市場の価値を上げることが出来るだろう? 


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  そんな問いかけを受けたわたし達の「頭部」は、外に拡がる世界に向けた「公としての顔」を強く意識するかもしれません。自分が属する場 — ビジネス、グループ、家族、友人、そして世界に対し、その一員として自然なかたちで溶け込んでいくための「共通の目的」という衣装をまとい、投影されたキャラクターをも使いこなしながら、様々な場面で、様々なかたちをした取引にいそしみます。だって「全体」のためになることは、取りもなおさず「わたし」のためにもなるのだから。それはひととき、わたし達の「個」を魚座の霧のように拡散させていくかもしれません。

けれど。それと同時に、何処にいても、どんな喧噪の中にあっても、何処まで行っても「わたし自身であること」を通して見えてくる風景はあります。それは霧の海から頭ひとつ抜けた視座。その景色の全体像を細部までしっかりと見据え「公」の側面に反映していくこと。今しばらくは、どちらの視点も外さないでいること。これからの約1ヶ月、魚座を進む太陽が彩る世界を渡っていくわたし達に必要なのは、そんな乙女座の『始まりの視線』なのかもしれません。


  天空では沢山の新しい旅の始まり。そして煌々と輝く満月の下。さぁ、ひと息ついて。お風呂でゆっくり温まったり、ゆるっと進む時間をつくって。そして頭を支える体の声を優しく聞いて。それぞれに、素敵な満月期となりますように...。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^



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注1)
*NY州中絶保護法 

"ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は22日夜、人工中絶の権利を保護する「リプロダクティブヘルス法(RHA)」に署名した。妊娠24週以降、医師以外の医療従事者による判断でも、母体の生命や健康のために必要と判断された場合に中絶を許可する。州議会上下院が可決していた。中絶を違法とする法律を妊婦のプライバシー権の観点から無効とする「ロー対ウェイド事件」判決を適用したもので、共和党多数だった州上院で長年阻まれてきた。" DailySun New York 2019年1月23日付

ちなみに上記中の「妊娠24週を過ぎても母体の健康に必要であれば...」という基準の範疇には、医師ではない医療従事者の判断による「精神的な健康の問題も含む」とされ、それが生命を扱うにはあまりに曖昧な境界線であるとして論議を呼んだ(成立イベント図の土星・海王星がセクスタイル、火星がスクエア。また成立図では小惑星リリスとエリスがオポジションでキラルス(子供や若者、または無辜のひとびとの死)とスクエア。月とネッソス(カルマ)がオポジションだった。英国のアストロロジャーで恒星と小惑星を研究するマリナ・マカーリオは小惑星リリスをBMリリスと同様の「母性の否定」という意味を持つと言う)。 なお、直近ではヴァージニア州において、妊娠40週以降、場合によっては分娩中や分娩直後であっても、女性の体や心の健康に支障があると考えられる場合は両親と医師の話し合いで胎児または新生児の中絶(と呼べるのか?)を可能とするような法案が準備されているとのニュースが伝わり、これも激しい論議の的になっていた。
これはNew York Timesによれば右派の反対論者によるフェイクであるとも伝えられるが、複数のソースで推進派知事のインタビューなどを見る限り、やはりこの法案にも規定や定義に曖昧な部分があるのではないかと思われ、何がファクトかは判然としない。立法行為においてもメディアの報道においても、今やフルスイング状態の魚座の海王星効果が反映されているのかもしれない。


注2)

** テクノロジーと個の融合、そしてメディアとテクノロジーによる自分探し

  こうした動きを牽引しているのは主に米国でミレニアルズと呼ばれる世代だと言われている。これは1980年代〜2000年代初頭に生まれた世代であり、その中心層は1993年ごろの生まれで、山羊座で天王星と海王星がコンジャンクトし、蠍座の冥王星と水瓶座の土星を持つ世代だという。

February 10, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント2/11【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年2月11日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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【お知らせ】来週2月18日付のメリマン・コラムはお休みさせていただく予定です。
 m(_"_)m


≪ 先週を振り返って ≫

以下の引用文は要約です。

  “それでなくても低下する商品価格に喘いでいるところに貿易紛争が一層の重石となり、米国の農業地帯では破産する農家が激増して少なくともここ10年での最多水準に達している。”

— Jesse Newman and Jacob Bunge
  “Wave of Bankruptcies Hits Farm Country”
  Wall Street Journal 2019年2月7日付


  “ゼネラルモーターズは鉄鋼とアルミニウムへの関税が2018年の業績見通しを10億ドル以上も悪化させたと語った。貿易戦争の影で工場閉鎖が相次いだこともその一因だ。もし約束された「トランプ貿易協定」が物別れに終われば、停滞する世界の — そして米国の — 経済が彼の大統領としての達成を転覆させるだろう。”

— Daniel Henninger
  “Trump Flipped the Opposition”
  Wall Street Journal 2019年2月7日付

  “ホワイトハウスの経済アドバイザー、ラリー・クドロウが中国と米国が貿易協定を締結する段階にはまだ程遠いと語った後、木曜に株式市場は下落した。ユーロ圏の経済成長に関する見通しの悪化もまた、世界経済が停滞するのではないかという怖れに再び火を点けた。『我々はこれからかなり大きな隔たりを乗り超えていかねばならない』クドロウはフォックス・ビジネスの取材に応じ、世界経済の二大国間の貿易交渉についてそう語った。中国と米国は3月に入る前に貿易協定を締結しなければならない。さもないと中国製品への追加関税が発効することになる。”

— Fred Imbert
  “Dow Drops 200 Points After Kudlow Says US and China
  Still Far Away on Trade Deal” 
  www.cnbc.com 2019年2月7日付


  世界の株式市場における休暇シーズン後の反騰は、先週火星が牡羊座23°〜27°のクリティカル度数に入って停止した。それはたまたまニューヨーク証券取引所設立図(1792年5月17日)の土星が位置し、また同図天秤座の木星・海王星コンジャンクションとはオポジションとなる度数だった。これは2月4日〜11日まで続く。6週続けて騰がった後、ほとんどの株式指数は2月5日にトップアウトしたが、いくつかは2月7日まで騰勢を保った。だが金曜の急落が終わり週単位で見れば、大方が下げで終わっている。

投資家マインドが抱える基本的な懸念は、中国との貿易紛争の解決が遅々として進まないことにある。過去数週間にわたり、トランプ大統領は話し合いについて楽観的だった。そのトーンは先週変化を見せ、市場は失望感を露わにした。ユーロゾーンにおける今後の経済が弱含みであることに加え、EUと英国間のブレクジット問題について互いに合意可能な解決に至ろうという意志の欠如もまた、投資家が将来について感じる懸念を増長させている。しかしながら、木星はいまだ10ヶ月間、射手座を運行していく。もしその間にパニック状態に陥ることがなければ、まだこの先に希望と楽観を誘うニュースが報じられる見込みがある。

しかし、木星はまた9月まで海王星とスクエアを形成してもいる。だから希望と楽観は最終的に現実を正しく見てはいないかもしれない。海王星を含むどんなアスペクトも、希望的観測への誘惑と物事を現実的に見る試練となる。そしてその後の2019年最終盤から2020年、カプリコーン・ステリウムの力が席巻してくると、もう確実で堅固な何かが顕れて形を取るという確固たる証拠も提示出来ない妄想的なファンタジーの出る幕はない。その理想的で幻想的な希望や願いの裏付けを示し、それが現実に根ざしたものであって、誇大広告でも偽の約束でもないことを証明するべき時が来るのだ。

  他の市場では、金曜にビットコインがついに今までの低迷状態から飛び出した。年初来安値を割ることなく金曜には3週間ぶりの最高値水準まで反騰したことから、現在ビットコインは喧伝されてきた希望と約束を果たす機会に恵まれている。また金と銀は、株式市場と同様に先週は落ち込んだ。だが木曜には底を打ち、金曜には下がり続ける株を横目に上昇している。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “全ての学校に与えられた使命は生徒達に「何を考えればよいか」ではなく「いかに考えるか」を教えることだ。それ以外は「教化」であって真に「教える」ことではない。”

— William Wade, “Opinions”
  Arizona Republic 2019年2月7日付

  強力な火星・天王星コンジャンクションが2月13日に起き、次いで金星が2月18日〜22日、相次いで土星と冥王星にコンジャンクトする。これらのそれぞれが、多くの市場 — とりわけ株式市場に起きる著しいリバーサルをしばしば示す、重要なジオコズミック・サインだ。また火星・天王星は突然で予期せぬ出来事または発表をも示唆するが、それは自然現象、たとえば地震や火山噴火、暴風や大規模停電を示しているかもしれない。

あるいはまた、驚くべき発表と同期することによって、それが示す政策変更や動向変化を予期しなかった投資家が混乱することで市場が荒れるケースも考えられる。その結果は株価や商品価格に突如として起きる急騰や急落、またはその両方だ。翌週には金星・土星コンジャンクションが起きるが、これはしばしばトレードの準備を促すサインとなる。この期間に向けて修正安の様相を見せてきた市場はどれも健全な反騰が始まる候補だ。たとえばもし株式市場がこの時までに±3取引日続けて下落していれば、それは買いの好機を提供する可能性がある。

  さらに先を見越すなら、私達は2020年12月17日〜21日に起きる木星・土星コンジャンクションと両惑星の水瓶座入りに関連して起きる、いくつかの時代の終焉を目撃しようとしている。それは2000年5月28日に始まった木星・土星の「ノーマルな」20年サイクルの終わりだ。この20年で本当に多くの事が起きてきた。

だがそれだけではない。これは木星・土星コンジャンクション・サイクルが地性星座宮で起きてきた期間の終焉でもある。それは1802年7月19日*以来続いてきたのだ。

これらのコンジャンクションは、今後は2159年まで風性の星座宮で起きることになる(こうした重要なサイクルの終わりが、それ自体特別な日である冬至に起きるというのはいったいどういうことだろう?)
 
だがここでもまだ事は収まらない。何故ならそれはまた、1186年〜1226年以来初の風性星座宮「グレート・ミューテーション」シリーズ(木星と土星が風性星座宮でコンジャンクトするサイクルのシリーズ)のスタートだからだ。木星と土星のコンジャンクション・サイクルでは、今後2世紀にわたる風性星座宮での発現がついに常態となるまでの間に地性と風性が入れ替わり、再び戻る現象が起きる。1961年~2020年がその期間となった。**
* & **
1961年2月19日、地性の山羊座25°で起きたコンジャンクションの後、1980年12月31日、1981年3月4日、1981年7月24日の3回にわたって同じサイクルのコンジャンクションが風性の天秤座4°〜9°台で起きている。そしてその後、2000年5月28日に起きた牡牛座22°台のコンジャンクションで再び地性星座宮に戻った。そして次回、2020年12月21日の冬至から本格的な風性サイクルが始まる。文中(*)の1802年はそれ以前に続いてきた火性星座宮シリーズの終焉を予告する、地性星座宮でのコンジャンクションが最初に発現した年。ちなみにその前は水性星座宮シリーズであり、その最後の発現は1643年2月だった。こうしたサイクルを世界史と照らし合わせてみるのは興味深いかもしれない。

  ではこれらはいったい何を意味するのだろう? それは、私達がその時点で未来を、そして未来の世界を今一度考え直す時期に入ることを意味している。『ザ・グレート・クロノクレーター』(木星と土星を指す)は、21世紀の残りの日々、そして悠に次の世紀に至ってまでもなお続く時をかけ、地球を覆う集合心理を政治的・実際的な側面から風性の特質 — 精神的・知性的な側面へと移行させていく。私達は権威主義的で中央集権的な政府による支配から、大衆にとっての平等と公正さを目指した、より社会主導的なシステムに移行していくだろう。

おそらく保守派はこうした観点に対し、より社会主義的なビジョンの匂いを感じて嫌悪するかもしれない。しかし、これからの「ザ・グレート・クロノクレーター」の集合は、水性星座宮(介護者、世話をする人々)で起きるわけではない。したがって、実行可能であり、それと同時に「個の独立性」に価値を置くような新しいシステムを構築するための知的な取り組みが為されるだろう。今この時点では、私にはそれがどんなものになるかはわからない。

しかしながら、私には確信していることがある。ここには木星が含まれている。そして木星は教育を支配している。つまり学校が学生達に「何を考えればよいか」ではなく、再び「いかに考えるか」を教える場となるだろうことを信じているのだ。私達が地性の支配を脱して風性が象徴する「思考の自由」を手に入れていく道がここにある。今日の保守派にとって、これは賛同するに足る理由となるだろう。実際、政治に関心を持つほとんどの人達はこうした方向性を支持するのではないか。私はそう思っている。





訳文ここまで
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February 04, 2019

🌑2/5の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  2月5日06:23前後、北海道周辺で 06:29前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は06:04頃、沖縄周辺では05:35前後に水瓶座 15°45’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています


【月・太陽 ♒️水瓶座15°~16°― 発効期:2/5~3/6 】
🌑🌞"Two lovebirds singing on a fence"
   『フェンスの上でさえずる二羽のボタンインコ』
            ↓  ↓  ↓
🌑🌞"A big businessman at his desk"
   『デスクに向かう大物実業家』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
 ※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★選択を前に「ここ」と「あちら」の境界 ― どこでもない場所 ― に立つ必要
→★他愛の無い笑いや滑稽さに触れて救われる気持ち
→★不可視の「壁」を越えるために必要な全く新しい観点とゴールの変更
→★イメージどおりにいかない現実を糊塗するために仮面を着ける
→★仕事をこなし責任を全うすることから生まれる高揚感
→★他者の期待に沿う成果を挙げるというプレッシャーに耐える必要
→★全体の雰囲気を前向きに変化させるために必要な精神力と視野の拡大
→★別れ行くこと、道を分かつことから生まれる安堵と解放感
→★巧みな駆け引きや何重にも張り巡らされた策略を見抜く必要
→★清濁や光と影を分け隔てなく丸呑みにして複雑な状況と渡り合う
→★思慮の浅いお節介やありきたりなつまらない言葉の羅列に注意
→★余計な物事をシャットアウトして最優先すべき事柄にあたる
→★温かみと希望と折り目正しさによって掴み取る成功、またはペテン
→★無意味な犠牲や身に覚えのないクレームに対し冷静に対応する
→★まだ誰も気付かない非常に重要な第一歩の始まり
→★決して尽きないいのちの火がもたらす予兆を確信に変えて進む・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『「だが、それでいい。」という視点』
                    ↓
            今回の新月集中し弛緩し集中し突き抜ける
                   
            
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★2月新月の星模様とチャレンジ ★


  今回の新月図を見ると、個の極み(4室)と社会性の極み(10室)を軸と見たとき、主要惑星の全てが東半分に在泊しています。これが何かの "しるし" として一種の "味わい" をこの新月のエネルギーに与えるとすれば、「わたし」や「わたし達」にとってのアイデンティティーとは何なのかをどこかで意識させられる... または問われるような感覚があるかもしれません。

また新月図のロードである天王星の状況を見ると、日々のコミュニケーションの中で「乗り超えなければならない壁」または、自分自身に対して何かを証明するために自分の力を目一杯使う、何かに挑戦する... そんな感じもあります。なのでこの新月でもしそんなフォースに触れるなら、自分の手を一杯に伸ばした時の限界がどこら辺にあるかを意識しておくことが大事かもしれません。そして、その範疇で頑張ってみること。もしそれが仕事なら、なるべく過度な責務を負わないよう、責任の範疇を明確にしておきましょう。様々な紆余曲折も考えられるので、いずれにしても負荷はかかりそう。けれど決めた範疇を逸脱しない限りは、直観が冴えて自分が思った以上の力を発揮出来るかもしれません。それは今後の自信になっていくし、長期の視点で新たなアイデンティティーへと繋がるひともいるでしょう。ただし過信、やり過ぎ、走り過ぎは禁物。あくまで自分がここまでなら頑張れる...と感じる、その範囲にフォーカスし、集中力を注ぐイメージです。そしてもし状況が許すなら、自分の位置とともに関わり合う全体の行方を視野に入れておく。これはその行方が自分の意に染むか染まらないかというより、全体がどう動き、どんな光と影を生んでいくのかを見ていく — 自分の本源と、今の自分が「見ること」に使っているフィルターの本質をもっとよく知るために。そんな感じかな。


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  一方、嘘や自己正当化への誘惑も多いし、政治力を使った駆け引きなどもこれまで以上に増加するとき。自分から飛び込んだり巻き込まれたりすると、結局は大事なエネルギーを消耗するだけで良いことは無さそうです。一方、この新月あたりがきっかけになって、これまでの悪癖を改めるチャンスに巡りあうひともいるかもしれません。けっして一筋縄ではいかないけれど、試す価値は大いにあると思います。

  この新月から、満月を挟んで3月の新月までの約1ヶ月間。この時期は、2月に入っていよいよ本格的なセットアップが進行し始めている社会と、それを創り出している集合体の一員としてその流れを目の前に映し見ているわたし達自身、その内的宇宙との対比が再びテーマに浮上してきます。たとえば、ひとによってはこんな感じかもしれません。...リアルな日常でのふとしたやり取り、またはネット上にかいま見る様々な人間模様。ひとりひとりが確かにそこに、何処かに存在し、何かを想い、感じ、生きている。あるひとは必死に想いを伝え、あるひとは冗談めかし、またあるひとは怒りを吐きだし、あるひとは楽しく笑う。そして皆が一瞬一瞬の自分を確かめながら、生きている。けれど同時に、そこには不可思議な「見えない壁」が厳然と存在してる。これはいったい何だろう?...とか。 


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  あるいは仕事に疲れて帰る夜。駅の雑踏を過ぎてふと見上げた夜空。あれやこれやと忙しかった思考が一瞬止まり、ことばにならない想いの感覚がしんと、ふわりと、触れてくる。ん、何だっけ? 思い出せない。あれ? 何かある。自分の中に、まだ何かある。でも掴めない...。やがて行き交う車の音にかき消されるようにその感覚は消え「そうだコンビニに寄るんだった!」と大事なことを思い出す。けれど...。


生きて、見て、感じてきた。その全てが巡り巡って木霊となり、自分という宇宙に還ってくる。そんな瞬間。


それがどんな風に感じられるかはひとそれぞれ。その訪れやタイミングも様々。だから一概には言えないけれど。 この時期の惑星配置には、集合体としての「わたし達」を無意識のうちに分離の方向に引っ張る働きがあるように思います。なので、集合的には細分化やセクト化、もしかしたらエントロピーの増大? とでもいうような運動性が生じるかもしれません。そしてそれでもなお(またはだからこそ?)、わたし達のこころには現実に何かをまとめあげよう、創り出そうとする欲動も生まれてきます。そんな相反する心理的引力が働く中、惑星達はわたし達に、ここでさらに自らのアイデンティティーを深く問い直すよう囁きかけてくるのではないかと思います。

それは果てしない問いでもあり、簡単に答が見つかるようなものでもないでしょう。それでも再び。もう一度。自分の立ち位置(それぞれの今の志向性によって、外面的でも内面的でも、社会的でも霊的・存在論的なものであっても)とその核を探り、現時点での確認をしてみることは有用だと思います。


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  そういえば、よく「将来のビジョンを描く」なんて言われるけど、確かにそれも良いかもしれません。たとえばこれから7年間。天王星が牡牛座を旅するとき。そしてその後、水瓶座に入った冥王星と双子座入りした天王星がトラインを描き、土星と海王星が牡羊座の旅を始めているとき。これから10年後には、世界はまったく変わっているかもしれない。そのとき自分が生きていたら、何をして何を考えているだろう? どうありたいだろう?

けれどおそらく今、宇宙から求められているのは、現時点で明確な構図を描けたり、すらすらとことばに出来るようなアイデンティティーとは別種の... 何かもっとずっと根源的なもの...他者とは共有出来ないような何か...なのかもしれない。そんなふうに思えるのです。



<新月図で目を引いたアスペクト、少しだけ>

土星・アトランティスがコンジャンクション&パラレル、これに海王星がセクスタイル、そのミッドポイントに新月(とアガメムノン)、土星と冥王星がパラレル
直観や予知の力/突然のひらめきや独創力/ネガティブな影響力に敢然と立ち向かう力、またはそれを創造力として使う能力/指揮力・統制力の発揮/カオスの目覚め(人類のDNAに刻まれた文明崩壊への怖れが無意識のうちに動き始める可能性)/未来の悲劇を感知する(現実化するとは限らない)/嫉妬や敵意、悲嘆、理由なき暴力性/カルマの訪れ etc.

金星・アグニ・フォルスがコンジャンクト
突然の出来事による精神的・霊的試練/女性問題やスキャンダル/現実に根ざした根拠を提示する必要/金銭的損失または無駄遣いの危険/統率力や事態収拾の能力を示す etc.

火星・エリスが牡羊座でコンジャンクト、蟹座のキラルスとスクエア
格差に対する代償を求める/隠し事の発覚、または虚偽からの解放/純粋さが試される出来事/フラストレーション/母性の否定、または母性からの解放/無指向性の反抗心/DVや子供の虐待、女性や若者が犠牲となる出来事 etc.

天王星(とスウィンドル)・パラス(とダイシンサイ)がオポジション
(イクシオンが調停、イカルスとタンタルスがTスクエア)

 2月13日15時前後 火星・天王星がコンジャンクト
(月が11日に火星とコンジャンクト)

フェイクニュース/欲望の追求/政治的場面の混乱や分裂/グループの新たなセクト化/損失や特権の剥奪/他者との接触を避けたい心理/開き直り精神で突破する etc.

2月18日 金星・土星がコンジャンクト、夕刻にカイロンが牡羊座に戻る
満月を控えたこのあたりで精神的にまたひとつの節目、あるいは分岐点があるかも?



そして...
2月20日0時53分 乙女座0°台で満月!


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★2月新月のサビアン・シンボル ★

  今回の新月は、引き続き2015年冬、天王星・冥王星スクエア直下の満月の位置をかすり、そして2年前の夏、木星・冥王星スクエアの真っただ中で起きた月蝕の度数で起きます。このところ続いてきたカーディナル・クライマックス当時と同じ度数のルネーションはどうやらこの新月〜満月期で最後かな。ここから先は少しずつ、微妙に微妙にずれていきます。というわけで、今回も引き続き以前の解説をなぞりつつ、惑星配置が告げるニュアンスを加味しながら書いてみたいと思います。


新月のベースとなるシンボル:
水瓶座15°『フェンスの上でさえずる二羽のボタンインコ』


        フェンスの上で鳴き交わす2羽のボタンインコ。 ボタンインコは華やかな色の羽根を持つオウムの仲間でとても頭が良く、つがいになれば生涯にわたる絆を結ぶくらい愛情深い鳥だとされます。なのでフェンスにとまってさえずるメロディも、互いを想いあう愛の歌なのかもしれません。これはなにかとても平和で幸せそうなイメージです。 水瓶座の中間点で至福の愛を唱う小鳥のカップルは、水瓶座の社会的スローガンとも言える愛と平和、自由平等の理想を映すシンボルにも見えます。ひと組のカップル、2羽のインコはグループや社会の最小単位。パートナーとの出会いは、対向する獅子座が追求する個の表現 — てっぺんに立つひとり — とは決定的に異なります。「1」が「2」になり、それがやがて溶け合って新たな領域の「1」となる。それはわたし達が夢見る理想の愛の姿かもしれません。けれどわたし達にとってそこに至るまでの過程は、果てしなく曲がりくねった道が続くことが多く、途中で途切れることも少なくありません。


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  水瓶座の理想は「We Are The World」だとよく言われます。けれど「全てと手を繋ぎ合う」ことの第一歩 — 誰か特別な他者と真に向き合うこと — への道程は、それだけでもわたし達にとって一生をかけた大きな挑戦ではないでしょうか。 それとも、1対1の濃い結び付きは難しいけれど、志向を同じくするグループなら容易に手を繋げるでしょうか? おそらくは。そして、たぶん一時的には。では、志向の合わない者達同士は? 話し合い、現実的な妥協を重ね、歩み寄り、何とか手を繋ぐことが出来るでしょうか? おそらくは。そして、たぶん一時的には。


  今ではペットとしてのイメージが強いボタンインコですが、本来の野生種はアフリカのタンザニアやザンビアなどの高地で小さな群を作って生息しているそうです。近年はペット用に乱獲されて個体数が減っているため、保護区を設けているという話も聞きます。密猟者が中に入れないように、人間が不可視のフェンスを立てているんですね...。そんな中、野性のインコ達はつがいの相手が決まると仲良くともに巣づくりをし、やがて卵を産んで自分達の種を繋いでいきます。

ところで、このシンボルの鳥達がさえずる場所は…どうして家の中じゃないんだろう? どうして林の中や木々の枝じゃないんだろう? 何故、こちら側とあちら側を分け隔てるフェンスの上に? 彼らは共に、これから何処へ向けて飛び立っていくのだろう? 


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  フェンスとは、隔壁。「こちら側の世界」と「あちら側の世界」の間に引かれた境界線を意図的に主張するものです。フェンスの高さは「我/我ら」と「彼/彼ら」がどれほど遠く分かたれているか、その度合いを示しています。「わたし」がこちら側から、見る。そのとき向こうにいる「彼」は見られる者。同時にあちら側から「彼」が見る。そのときこちらにいる「わたし」は、見られる者。ひとつのフェンスを境に、見る者と見られる者が互いを映し合って、対峙してる。フェンスとは、こちらから見ればこちら側に見える。あちらから見れば、あちら側に見える。

けれど本当のフェンスとは... こちらでもあちらでもないところ。実は、何処でもないところ。「見る者」と「見られる者」「投影する者」と「投影される者」という構造が創り上げる、見えていながら見えない境界。それは人間の生というシステムの中でわたし達が見る「夢」の入り口かもしれない。その両側にはいつも勝者と敗者、富める者と貧しい者、美しい者と醜い者、幸せな者と不幸な者、善なる者と悪なる者がいる。


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  けれど今 ボタンインコのつがいは、そんな隔壁の上にちょこんと止まり、優しく愛を歌っています。 彼らはこちら側にもあちら側にも飛び立つことが出来ます。人々を、土地を、権利を隔てる高い壁も、ラブバードと呼ばれる鳥達にとってはただひととき羽根を休め、愛を表現するための恰好の止まり木にすぎません。飛翔することによって得られる、何にも隔てられることのない空間との一体感、そして自由...。 そんな自由を得た存在のみが、本物の愛の歌を歌えるのでしょうか。

もちろん、そんな鳥達でさえ、群となれば種の違いや天敵との間に見えない壁を持つはずです。それでも。鳥達が歌い、ひたすらにいのちを繋ごうとするシンプルな生の在りようは、種や群の境界という壁でさえも本能の領域にまるごと受け入れて、その全てを生き尽くしているのだと思います。


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  でも。そうは言っても家には戸締まりが必要だし、庭にはフェンスが必要。こちら側 — 自分の全て — を護るために。今を生きるほとんどの人間にとってはそれが現実だと思います。水瓶座の「We Are The World」。それは現実に無数のフェンスが存在する世界です。わたし達はそこで、壁を創っては壊し、造っては壊しているのかもしれません。ならば人間にとって「壁」の本質って何なのだろう? もしかしたら今 一番厄介で恐ろしいのは、いつの間にかわたし達ひとりひとりの間に分厚くそそり立とうとしている不可視の壁、あるいは「見ること」と「見られること」がもたらす不信の壁なのかもしれません。

そして次に、エネルギーは今回の主となるテーマを拾っていきます。


新月のメイン・シンボル:
水瓶座16°『デスクに向かう大物実業家』


  デスクに向かう大物実業家という絵図は、いかにも水瓶座の中間ポイント~後半への第一歩らしい構図じゃないかと思います。 彼は厳しいビジネスの世界で「大物」と自他共に認める存在。そのイメージは、視野が広く、ビジネスの手腕はもちろん、ひとを見る目、知識、経験・戦略、財力があって、権力構造にも精通してるような...そして何より運にも持続と忍耐の力にも恵まれてるような...つまり一つ前の星座宮、山羊座とその支配星土星の薫陶をたっぷり受けてここに至っている感じ。とにかく多くのひと達を引っ張っていくだけの理念やビジョンを持つ、スケールの大きな人物像が浮かびます。また、彼に敵対する立場から見れば、手強くて冷徹な存在かもしれません。で、そんな大物の彼は今、デスクに向かって何やら仕事をしているようです。次に展開する新規ビジネスの世界戦略でも考えているのでしょうか? 


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  彼は巨大な責任を負う立場です。仕事が大きくなればなるほど、リーダーとしての責任は重くなります。彼の目前には日々変化する現実が迫り、火急の決断を求められることも少なくありません。ひとつの判断ミスがどんな大損失を招くかわからない今、その影響力は絶大です。ならばまずは自分がやらなければならないことを、やり抜くしかありません。今の彼を創ったのは、実はそんなシンプルな生き方の積み重ねだったのではないでしょうか。

このシンボルに出てくる「デスク/desk」とは、重役室とか大統領執務室などに置いてある、大きくて平らで、大抵は正面を高級木材で覆ってある(つまり他者からは足下を見られない)書き物机です。その平らな天板の上で、今までどれほど重要な物事が決められてきたことでしょう。B.ボヴィによると、この「desk」はラテン語の「discus」がその起源で、二重語としては「disk」もあるそうです。そしてこれは両方とも『円盤状のもの』という意味になります。
 

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  人間が知識を集め、物事を考え、それを記録するための「場」を成す机。広い世界を動かそうと戦略を熟考する大物実業家にとっては、きっと今後の仮想世界が拡がっているだろう机。それを指すことばがもともとは「円盤状」という意味を持つって、とても興味深いと思います。 特に日々円盤状のホロスコープと向き合っているアストロロジャーならば。 その円盤とは、回転するもの。存在ある限り、回り続けるもの。

では、もしかして大物実業家の前に置いてある机の真の姿は… 回転する地球を意味するのでしょうか? いや太陽系? それとも銀河系? それは回り続ける。昼があり夜があり、星が生まれ、星が死ぬ。刻の流れを軸として死と生がめぐりめぐる... わたし達が見ている世界、その「システム」そのもの。

        けれど実際の大物実業家にとっての円盤は、また違って見えているかもしれません。たとえば、この世界をめぐりめぐる、平たい円盤状の何か。貨幣…コイン。  今は物質としての金の価値を基準にした金本位制から不換紙幣の時代になり、さらに形を持たないビットコインなどの仮想通貨や電子決済が一般化してきたけれど、それでもわたし達にとっての貨幣のイメージは昔からあまり変わっていないように思えます。たとえば今、手の平に乗る10円玉... 。世の中をめぐりめぐって多くのひとびとの手に触れてきた、鈍い土色の小さな円盤。普段は気にもしないで気軽に使っているけれど、本当はそこには見知らぬひと達の人生と小さな思いの切片が無数に刻まれているのかもしれません。


coin


  「富」とは、そんなささやかな価値が積み上げられ、膨大にふくれあがったもの。大物実業家は、移ろいゆく世界に対峙して、その富を動かすひと。 だから彼と彼の仕事を支えるデスク=円盤とは、今の社会をその根本で支える経済構造 ― 貨幣・通貨システム ― だと言えるかもしれません。 これもまた、わたし達がけっして無視出来ない現実です。そのこと自体にまつわる善きことも悪しきことも、歓びも哀しみも怒りも悲哀も含めて。けれど円盤は回り続けます。昼があれば夜が来る。光と影を生み出しながら、常に変化して止むことがありません。だからここに描かれた彼の姿は、今のわたし達が創り上げた世界/社会システムを擬人化したものだとも考えられます。

ところで、このシンボルは対向する獅子座16°のシンボルと照らし合わせるととても興味深いものがあります。そのシンボルは『嵐が過ぎた直後の陽光』。ついさっきまで猛威をふるっていた台風が過ぎ去り、激しかった雨も止んで、流れの速い雲の切れ目から一瞬、サーッと射してくる眩しい陽の光。 わたし達は空を見上げ「あぁ嵐が終わった... 無事で良かった!」と思います。たとえ裏山が崩れたり倒木で道路が通れなかったとしても、何とか山場は越えたようです。


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  その光景は本当に、束の間の美に過ぎないのかもしれません。まだ衰えぬ風の勢いに流されて、灰色の雲はすぐに陽光を隠してしまうでしょう。それでもわたし達は、一瞬射してくる明るい輝きに解放の象徴を感じます。どんなに暗黒の雲に覆われていようと、雨や風が猛威をふるおうと、そのはるか上には常に失われることのない輝きがあるのだと。そして、明日も生きていくのだと...。

つまり、対向する獅子座16°から見上げる雲の切れ目にかいま見える陽光が、この大物実業家と彼のデスク(あるいは輝く円盤)...という構造になっているんですね。確かに、大抵のわたし達にとって、彼は「雲の上のひと」かもしれません。(今は大物実業家が逮捕されたりスキャンダルが暴露されればあっという間に世界中に拡がるし、SNSでおかしなことを言えば批判の集中攻撃にあうことも多いけれど、このシンボルが降ろされた時代の庶民にとっては、本当に高い壁に囲まれて手の届かない存在だったろうと思います。)


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  では、わたし達が雲の上に「大物実業家」を見上げたとしたら...不可視の壁を通していったい何を見るでしょう? 世界を覆うシステムの頂上付近に君臨し「新世界秩序」を拡大していこうとする結社的陰謀の中心人物でしょうか? それとも功成り名遂げ、莫大な資産と権力を手中に収める憧れの大成功者でしょうか? それとも天才肌で変わり者で、人格的には問題ありだけど発想力に長け時代の波に乗ったIT長者? あるいは世界経済の未来を牽引する力を備え、貧困を救い、人望あつく包括的でウィンウィンの経営を心がける賢者? その姿にまつわる物語は、きっと見るひとによって十人十色になるでしょう。そしてまことしやかな伝説もそこから生まれてきます。 

けれど真の大物実業家の姿は...そのどれでもあり、どれでもないかもしれません。何故なら束の間の陽光の中に「わたし」が見上げる「大物実業家」は、彼の姿を借りた「わたしの世界」であり、めぐりめぐる「わたし」という円盤 — この眼を通した「世界」というシステムだからです。


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  大物実業家は今、目の前に拡がった自分という名の円盤に向かっています。彼は全神経を集中し、思考をめぐらせ、何かを決断しようとしているのかもしれません。彼の目の前で世界は大きく拡がり、ひたすら回転し続けています。回転は加速し、遠心力は強まり、今にも無限の彼方へと全てが飛び出してしまいそう...。 さて、とりあえず敵を潰さねばならない。味方の裏切りにも用心するべきだ。どこに壁を立て、どの壁を崩すか。どこに資本を集め、どこから吸い上げるか。どの領域が興隆し、どこが沈んでいくのか... 彼はそんなことを考えているのでしょうか。それとも。その一身にかかった多くのひとびとの生の重さを感じながら、自分の「王国」とその理想を護るために全身全霊で人生というビジネスに立ち向かっているのでしょうか? 水瓶座の「友愛」を力に変え、社会のシステムを変革し、雲に隠されることのない永遠の「太陽」になりたいと欲しているのでしょうか? (太陽は彼のはるか足下、獅子座の支配星なのだけど...)

  さて。彼は果たして自分という名の不可視の「フェンス」を越えて飛び立てるでしょうか? 自分自身が課したその道を、全う出来るでしょうか? ...きっとその答は、わたし達ひとりひとりが歩む人生の道、その過程の中にこそあるのかもしれません。


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  あちこちで邪気を払う豆が蒔かれ、冬の区切りがついて春の気が立つという立春の今日。ピンクや白の梅が咲き誇るのも、もうすぐかな。つい数日前まで夜中はしんしんと冷えたのに、伊豆あたりではもう早咲きの桜が咲いているとか。恵方巻きが終わった巷ではバレンタイン・デーの商戦がたけなわです。今年もまた同じ季節がめぐり、過ぎ去ろうとしてる..。でも、同じものも、同じことも、同じひとも、もうなにひとつない。みんな新しい今、ここ。そんな空間に生きてる。生き始めてる。なんだかしみじみとそう思ってしまう、寝不足の夜明けです。。(^_^;



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


January 27, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント1/28【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年1月28日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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【お知らせ】
  来週2月4日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。
  m(_"_)m



≪ 先週を振り返って ≫


  世界の株式市場は先週、1月21日の皆既月食と火星・土星スクエア後に起きた短期の下落の後、終盤には2019年の上昇軌道に戻った。この下落は、1年前の1月31日に似たような皆既月食が起きた時の暴れっぷりには程遠かった。株式市場が反騰を再開し、その多くが今や今年の新高値をつけつつあるという事実は、12月24日〜27日の安値がおそらくは長期サイクルの底だったという証拠になるだろう。サイクルが底を打つ時は新しいサイクルの初期段階が始まる時だが、サイクルの初期段階というものはほとんど常に強気を示す。

さらに、かなりの反騰との歴史的相関性を持つ惑星/星座宮コンビが成立した木星の射手座入り後まもなく始まった反騰は、2019年12月2日に木星が射手座を離れる前に長期の天井をつけて終わることになる。これは、反騰がそのサイクルの終わりまで続くという意味ではない。つまりこのトランシットの半ばでトップアウトする傾向があるからだ。たとえば、木星が前回射手座を運行した2007年、米国株式市場は当時の史上最高値を10月11日につけた。それは木星が射手座15°あたりに在泊した時だ。それから3ヶ月の間に木星が山羊座入りした後で「大不況(グレートリセッション)」が始まり、ダウ平均は18%下落した。だがそれは単なる一番底に過ぎなかった。そして2009年3月6日〜9日までは大底を打つことがなく、結局ダウは2007年10月の高値から54%下落することとなった。

  今、木星は再び射手座中盤に戻ってきている。しかしながら、逆行運動のせいで2019年6月〜9月には再びこの中盤度数を運行する。

先週はあたかもその低い唸り声が聞こえてくるかのような幕開けだった。米国における取引初日だった1月22日、ダウ工業平均は1月18日金曜につけた高値24,750から急激に500ポイント以上下げた。だがその後回復し、1月25日金曜には新高値となる24,860をつけている。世界の多くの株式市場でも同じようなパターンが展開したが、ロンドンのFTSEは例外で、月曜につけた高値以降は下げ続けた。ここで重要となるかもしれない一つの問題は、全ての指数が前週金曜1月18日の高値を超えたわけではないということで、ナスダック総合、東京の日経、チューリヒのSMIがその例だ。もし今週ダウントレンドが始まるようなら、これは異市場間弱気ダイバージェンスの顕現となる。

  他の市場では、金と銀が金曜に急反騰した。金は再び1300を試し、銀は1月22日火曜につけた15.20から55セント以上跳ね上がった。原油もまたよく反騰し、1月22日火曜に年初来高値となる54.24をつけた。ふり返って見れば、皆既月食と1月21日月曜の火星・土星スクエアを含む★の重要変化日(CRD)は、少なくとも短期ではいくつかの市場のリバーサルに関連していた。



≪ 短期ジオコズミクス ≫


  金曜にはいくつかのマイナーなジオコズミック・サインがやって来るが、3月17日に至るまでは、どれも★★★の重要変化日の資格を満たすものはない。だがそれでも、トレーダーには益となる注目すべきリバーサルが起きる可能性はある。今週最も重要なのは、牡羊座の火星が山羊座の冥王星に形成するスクエアだ。これは二つの党派間の緊張が高まり、どちらも一歩も退こうとしないという状況を示すもので、米国の政府機関閉鎖に関わるかもしれない。彼らは自らの足場を固定し、どちらも態度を改めることを拒否している。

これは典型的な火星・冥王星タイプのふるまいだ。このアスペクトの影響下では、ウィン・ウィンの状況に導く「歩み寄り」や「妥協」など "クソ " 以下の行為だ。火星・冥王星が絡む時は、誰かが敵の目前で敗北を喫さねばならない。また、もう一つ注目に値するのは、トランシットの土星が米国のネイタルの土星にスクエアを形成していることだ。土星は政府を支配し、遅延とフラストレーションに関連する。ひょっとしたら、こうした勝利への強迫観念は、2月4日月曜の新月(日本時間5日朝)がその後2週間にわたってもたらす「既存の枠組みに囚われない思考」のスタートにつれて消え去り、そのあたりで物事は解決に向かうのかもしれない。しかしながら、水瓶座の新月が歩み寄りを促進するセットアップだとは限らない*。だから単に新しく実行可能な提案がなされるが、それでも真の歩み寄りは起きないという可能性もある。
* 水瓶座は型にはまらない思考と「私達」というグループ意識や公平な協働精神を持つが、どちらかというと似たような志向、思想、嗜好または「生き様」を持つ者同士の友愛的な結び付きを示唆する。だから対立するグループ間において、もし水瓶座独自の頑固とも言える「こだわり」が前面に出れば、個的な情動にあまり左右されずにサッと心理的なシャッターが降りる。こうして結局は別離や物別れに終わるという可能性も含んでいる。

これを書いている間、ちょうどトランプ大統領が2月15日まで一時的に政府機関の閉鎖を解除するつなぎ予算の法案に署名した。議会はそれまでに移民問題に関する取引をまとめねばならない。さもないと、大統領の言葉を借りるなら再び『機会はまたたく間に過ぎ去る』。

  また今週は、火星によるニューヨーク証券取引所設立図の惑星へのトランシットで始まる。NYSEのチャート(1792年5月17日)は牡羊座20°に月、26°に土星を持ち、天秤座23°の木星と27°の海王星にオポジションを形成している。そして火星は1月30日〜2月13日、牡羊座20°〜27°を運行する。これは米国株における重要な価格の上下動に関連する可能性を持つが、おそらく2020年〜2023年に冥王星が山羊座の同じ度数に至ってスクエアを形成する時ほどのスケールはないだろう。



≪ 長期的考察とジオコズミクス ≫


  射手座の木星と魚座の海王星がスクエアを形成する2019年1月13日〜9月21日の間に人々が経験する可能性の一つには、次のような物事がある。

あまりに多くの可変要素が、互いに繫がりが有ったりなかったりする数多くの領域で同時に働くのだ。これを説明するなら... いや説明しようと努力してみると言い直そうか。何故なら何かを説明するという行為こそが、木星・海王星スクエアが孕む問題の一部だからだ。この惑星コンビネーションの下で一人の人間が口にした言葉は、他の誰かがそれを耳にして受け取った時の内容とは何ひとつ似ていないといったことが起きる。射手座の木星が魚座の海王星にスクエアを形成するという現象をひと言で言うなら... うむ、何だ? そう、選択次第ということだ。同時に目の前に差し出される数多くのリアリティーというオプションから、あなたが選ぶのだ。両惑星ともミュータブル・サイン(可変)に在泊するからには、全てが交渉次第だ。だが、あなたはまず最初に提供されたリアリティーを理解するか、あるいは受け入れなければならない。そして、おそらくは誰一人として本当に対象を理解する者はいない。

  金融市場に関する長期的見通しという面でも、もちろん非常に多くの可変要素が働いて、何通りもの異なる結果に導く可能性がある。

ここに射手座を運行する木星という現象がある。これは通常、該当する期間が終わる(2019年12月2日)前に長期サイクルの高値と合致し、その後終焉を迎える強力な反騰を強く示してきた歴史を持っている。そして一度それが終われば、株式市場は木星が山羊座または水瓶座を運行する間にしばしば下落し、時にはそれが魚座の木星期まで続く。これら二つの要素は2019年の反騰、それもおそらくは新高値が示現する(またはしないかもしれない)反騰を主張するものだ。また、その後非常に急激で1年〜3年続く下落が生じ、木星が2022年に魚座を離れる前に終わる。これはまた、水瓶座の土星が牡牛座の天王星にスクエアを形成すること(政府と銀行の混乱や崩壊、世界の至る所で起きる大規模な抵抗運動または革命)によって示唆される、2021年 ±1年に起きる重要な下落の可能性にも合致する。

     しかし、他にも可変要素が存在する。何故ならアストロロジーは12本の針を持つ時計のようなものだからだ。そのアストロロジカルな顕れとして、2007年に見られた状況を2019年と比較したいと思う。何故なら前に述べたように、2007年は木星が最後の数ヶ月を射手座で過ごした年だったからだ。2007年10月11日、木星はまさに射手座の中央部(15°)に在った。それは当時の史上最高値をつけた日だった。それから数週間、価格はおおむね高止まりの横ばい状態だった。だがその後木星は冥王星に近付き、2ヶ月後の2007年12月11日、射手座28°(まだ射手座終盤であり銀河中心の直近)でコンジャンクトした。そこから株式市場は滝落としに下落し始め、1週間後の12月18日に木星が山羊座入りすると、その下げはエスカレートした。そして2008年1月23日〜25日、金星と冥王星がともに山羊座入りした時に一番底に達した。その後は2009年3月6日〜9日、木星が山羊座を離れて水瓶座の中盤度数(14°)に進んだ時期まで、これら指数のほとんどに最終的な大底が示現することはなかった。

  したがって、最初に提示した観点へのオプションとなる見方は、山羊座22°で木星・冥王星がコンジャンクトするあたりまで株式市場が反騰するというものだ。もしかすると、木星が運行する星座宮(射手座)よりは惑星同士のコンジャンクションのほうが、この新しい強気の終焉により強く関連するのかもしれない。そのコンジャンクションは2020年11月12日、米国大統領選に非常に近接した日に起きる。2007年、株式市場は木星・冥王星コンジャンクションの2ヶ月前に天井をつけた。一般に、株式市場は選挙まで、またはその後までも反騰するのが典型例だが、2008年はこのルールに対する厳しい例外となった。だがまた、2020年までの反騰を支持するのは2020年1月12日に起きる土星・冥王星コンジャンクションだ。過去いくつかのケースでは、株式市場はこのアスペクトが起きる前に底を打ち、すでにその時点を過ぎても続く反騰に入っていた。

  では、株式市場における長期サイクルの天井と相関するのは果たして惑星/星座宮の相関性という宇宙的リアリティーなのか、それとも互いにアスペクトを形成しあう(とりわけコンジャンクション)惑星同士が創出するリアリティーなのか? 株式市場は今年トップアウトするのか、それとも土星・冥王星コンジャンクション期に向かいそれを越えてまでも反騰し続け、木星・冥王星コンジャンクションと2020年の大統領選近くでトップアウトし、その後土星・天王星スクエア(2021年)±1年の間に起きると予測される下落が続くのか?

これを解き明かすのはファイナンシャル・アストロロジャーにとっての挑戦だ。しかも2019年の木星・海王星スクエアのフィルター越しで、結末はそれほど明確ではない可能性がある。とりわけどちらの要素も「霧」を意味する魚座とそこに在泊する海王星、その海王星にスクエアを形成する木星の下で、すこぶる確実な物事など何もない。

しかしながら、ここに至って確実に言えることは、この時期が人々にとって過度に楽観的になりやすく希望的観測を通して物事を見がちで、自らの持ち株や投機的な案件に対してはとても無頓着になりやすく、したがって注意していないと大きな損失を被る傾向があるということだ。これは優れた識別力を維持し、細部に気を配り、世界の状況と経済において全ての領域が正しく運んでいるわけではないという警告に注意する必要のある時だ。あまりに美味すぎる話を耳にするなら、それはおそらく真実ではない。






訳文ここまで
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January 20, 2019

🌕1/21の満月・皆既月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 1月21日14:35前後、北海道周辺で14:41前後、関西方面は14:16頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で13:45前後に 獅子座0°51'で満月となります。(今回の月蝕は日本からは見えません)

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 獅子座0°→1° / 太陽 水瓶座0°→1°】
  🌕 "A daughter of American Revolution" /
  『アメリカ革命の娘』/
  🌞 "A secret business conference"
  『秘密のビジネス会議』
        ↓↓↓
  🌕"A case of apoplexy" /
  『溢血症状』/
  🌞"An old adobe mission"
  『日干し煉瓦造りの古い伝導所』


【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~2/4】
※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★密かに進展してきた問題が潜在的圧力の高まりと共に突然動き出す
→★本物の「力」を全方向的に試されるような状況
→★伝統や受け継いできた歴史の価値を護って立つという意志
→★「知ることの重さ」を負って物事を遂行する者が担う重荷を理解する必要
→★些細に見える物事がドラマティックな変化への導火線になる
→★誰かや何事かに対する思いの深さ、本質を見抜く目が試される経験
→★身の回りの愛するものを護りたいという純粋な心根の発動
→★問題解決のために立場を越え力を合わせて合意に至る必要
→★一つの物事を巡って解釈が分かれ批判の応酬となる危険
→★環境、文化、培ってきた世界観の違いに曝されて感じる違和感やショック
→★長い時を経て培われた底力の発揮、または潜伏してきた「病状」の認識
→★自分がまさに真実だと感じる物事を広く伝播したいという衝動
→★「想定外」の事態に陥るような状況を自分自身の手で創り出す傾向
→★楽観と情熱をもって自ら困難や危険な領域へ踏み込もうとする心理
→★思うように進まない物事に突然こみあげる怒りやフラストレーションに注意
→★自分が甘んじてきた「鋳型」を破ろうとする強力な衝動の目覚め
→★さらなる分岐を前に日常の物事に潜む大切なメッセージに気付く・・・→


★エネルギーのポイント:前回の新月『「だが、それでいい。」という視点』
            
            今回の満月・月蝕
            『意志と現実の狭間で確認する内部の力』 


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★1月満月・月蝕の星模様と挑戦(簡単に)★


  1月18日に水星がOOBから太陽の勢力圏内にインバウンド。水星は山羊座に入って少し落ち着きを取り戻したものの、アウトオブバウンズの間はどこか調子が狂い気味だったかもしれません(ネイタルで水星がOOBのひとは勢いが増すことも。ちなみにトランプ大統領は水星OOB持ちです)。 いろいろなことを思いつくものの、凄く集中出来るときとまったく散漫なときの差があり、その一方でいったん話し出したら止まらなくなったり、何気なく無神経なことを言ってしまいがちな、鋭くて少しアサッテな知覚をもたらすOOB的な傾向に「あれ?どうしたんだろう...」と思ったひとがいるかもしれません。でも、そんな感覚は徐々に鎮まってきます。ただし水星は22日に月のサウスノードとコンジャンクト、23日には天王星とスクエア、カイロンとセクスタイルを形成します。そのあたりまではまだアップとダウンの落差を感じそう。そして24日に水瓶座入り。このあたりが精神的にはひとつの区切りになるかもしれません。


満月軸・天王星・レクイエムがGスクエア
(その他パラス、イスラエル、ロシア、カルマ、テスラなど多くの小惑星がこれに加わっている)
予期せぬ出来事または突発的な行動/一線を超えて動く/緊張と解放/生と死の境、または宿命ということについて深く考える体験(メメント・モリ)/取り返しのつかない状況が後になって浮上してくる可能性(たとえば法に触れた場合は過度な懲罰の可能性)/豊かさやファンタジーを求める気持ち、思いやり、共感、ささやかで温かい触れあい etc.

満月・セレス・カイロンがGトライン
何かを護りたいと感じる/自分自身を抱きしめる/親子関係の傷や幼少時のこころの傷の浮上、その癒やしと理解/ジェラシーを手放す etc.

満月のロード水星が月のSノードにコンジャンクト
冥王星・イカルス(と水星・月のSノード)がコンジャンクション 
強い思い込み、一時的な記憶力の減退、混乱、自己過信によるミス/まっとうな姿勢を保つ必要/限界を受け入れる/強迫観念や妄想に注意 etc.

MCにネッソス、DCにイクシオンがコンジャンクト
カルミックな出来事=因果の消化/無頼、またはひとをひととも思わない心理/こっそりと行われる報復 etc.

火星(とルシファー)・土星がスクエア
緊張の高まり、フラストレーションと攻撃性/抗い切れない流れにあえて抵抗する/チャンスを無視して目先の楽しみに耽る傾向 etc.

金星・木星のコンジャンクションが海王星にスクエア
ちょっとした心理の揺れが大きなうねりとなる(期間中は金融市場の動きにも注意)/通常の理解を超えた世界へのファンタジーや憧れ/はっきり視覚化したり言語に表せないようなフォースを感じる/不可思議なコミュニケーション/見て見ぬふり、聞こえないふりが思わぬ結果を招く可能性/不正と楽観、自己満足、虚偽/音楽、アート、エロス、エキセントリック/浮遊感と高揚感 etc.

そして…
2月5日 水瓶座15°45'で新月!



★1月満月・月蝕のサビアン・シンボル★



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  さぁ、今回の月蝕も前回に引き続き、以前経験した度数が出て来ます。このブログを始めたのは2010年あたりからなので、もうずいぶん経ったけれど。それ以来全360°あるシンボルのうち、一度もルネーションが起きなかった度数もあれば、何度も繰り返し出て来る度数もあります。で、この度数は今回で4度目。これって何を意味するのでしょう? もちろん、地球も月もそれぞれが公転している関係上、サイクルには当然ズレが生じるし、細かい数字を計算すればシステマティックなものだという結論にはなるけれど... その一方でジオコズミックのシステムと人間活動との相関性をいやというほど味わってくると、やはり何度も経験しなければならない度数のテーマはそれだけ今のわたし達にとって大事な意味があるように思えます。

で、前回の日蝕がそうであったように、この月蝕も、2015年カーディナル・クライマックスの中央部で起きた天王星・冥王星カーディナルスクエア最後の形成の手前で起きた新月の度数であり、また2017年の木星・冥王星最後のスクエアを目前に控えた満月の度数とも重なっています。2008年から始まり、長期で見れば2020年~2023年~25年まで続くとされるこの大きな変革期のさなか、ここ数年を振り返ってみても、社会的にもまた個人の人生でも、出来事としても内面世界においても、わたし達は沢山の変動 ― 山や谷 ― を経験してきたのではないでしょうか。そして迎える要の年、2020年のセットアップとなる今年初めての皆既月蝕。そのシンボルを今、世界を覆う状況とともにあらためて見直してみると、そこに含まれる意味の深さに慄然としてことばを失うような感じがあります。(いや実際に、自分の感覚をどう表現していいかわからないでいるのですが...)

というわけで...(^_^;
前回同様、以前掲載したシンボル説明に手を加えた形になるとは思いますが、初めて読んでくださる方もいらっしゃるかなと思うので、新しい気持ちでとりかかってみたいと思います。


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🌕満月・月蝕のベースとなるシンボル:
 獅子座0°(蟹座30°)『アメリカ革命の娘』

  『アメリカ革命の娘』… なんだか闘う女達というイメージが真っ先に浮かんできますね。最近なら、主に米国社会を嵐のように(ほんとに見てるとそんな感じ)席巻するフェミニズム・ムーブメントを思い起こします。

この度数は特に、対向する度数の水瓶座0°(山羊座30°)太陽のベースとなるシンボル『秘密のビジネス会議』と照らし合わせながら理解していくとわかりやすいと思います。この2つのシンボルには、米国の建国史が色濃く関わっています。米国の独立戦争は1775年~1783年。その間、フランスとイギリスの争いと密接に関わりながら、「代表なくして課税なし」を合い言葉に、植民地支配からの自由と独立を目指して独立戦争が進められていきました。


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  アメリカ合衆国といえば自由主義、そして共和主義を国の基盤とするとされています。それはこの独立戦争を通じて皆に支持され、やがて国の背骨となった理念で、アメリカ建国の父と呼ばれるひと達(ベンジャミン・フランクリン、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソンなど)によって強く信奉されていた思想だったそうです。 もちろん当時の女性達もこれを理解し、革命とその思想を支えるにあたっては大きな役割を果たしたと言われます。地球上のほとんどの国々がそうであるように、アメリカという国もまた、無数のひとびとの血の犠牲と銃弾の雨によって産声を上げた荒々しい歴史を持っているんですね。

(神話の霧に包まれた建国史を抱く日本は、その意味では世界でもとても特異な存在と言えそうです。そして今になってみると、俯瞰で見るならそれはそれで素敵なことのように思えます。明白な史実が露わになったとしても、それを誰が見るか、どの立場で受け取るかによって解釈や想いはまったく違ってくるし、それが今、まるでカルマを呼び覚ますかのように複雑な遺恨、利権、思惑と絡みつき、世界各地で新たな分断と闘争の元になっているのだとすれば...。まぁこれは日本の戦後始原図のMCにピタリと乗る海王星的な観点ではあるけれど..。)


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  さて米国の独立から100年ほど経った1890年、ワシントン・D.C.に 「 アメリカ革命の娘達(DAR)」という女性団体が設立されました。この組織は今なお存在し、活動を続けています。 その趣旨は、独立時に燃え上がったピュアな愛国精神を再び鼓舞すること。そして米国建国の歴史を保持し続け、未来を担う子供達に伝統を引き継ぎ、より良い教育の機会を与えること。 この精神はそのまま、革命当時の女性達が担ったと言われる役割そのものです。このシンボルを降ろした当時、チャネラーのエルシィがこの団体のことを知っていて、その記憶を通じてこのシンボルのイメージが降りてきた可能性は高いだろうと思います。ただ、当時は世界地図を書き換えるほどの革命の後押し役となった闘う女性達の集まりだったはずのDARも、今では良妻賢母型保守派女性の牙城のような立ち位置として見られているように思います。なので現在のアメリカ革命の娘達が、政治的・社会的にどの程度の力を維持しているのかはわかりません。

それに、米国の歴史にまつわる暗部として、やはり奴隷制と人種差別問題は外せない要素だと思います。そしてこの問題は、天王星・冥王星がコンジャンクトした1960年代に沼の底から本格的に浮上し、両惑星のワクシングスクエア形成を中心とするカーディナル・クライマックスに入った2008年〜米国初のアフリカ系アメリカ人大統領、バラク・オバマ氏が就任した2009年以来、再び重いカルマの爆発として米国中を覆っているように見えます。(オバマ前大統領のネイタル・チャートのICにはケンタウルス族のネッソス(黒い馬) — 巡る因果、カルマの支払いどき ― がコンジャンクト) 


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 米国独立記念館/ペンシルベニア州フィラデルフィア


  それでも、夫や恋人、父や兄弟、息子達が命をかけて勝ち取った国を純粋に愛し、この地に辿り着いた祖先が開拓し受け継いだ土地、文化、伝統、家族を護ろうとするこころは、少なくとも保守派が強い州、特に南部の女性達の中に今も生きているのではないでしょうか。トランプ大統領はそういうひと達の危機感とフラストレーションによって生まれ、今も支えられているのではないかと思います。

...とはいえ今の米国では、南部女性の一生を描いた名作といわれる映画『風と共に去りぬ』が人種差別的(奴隷制を批判的に描いていない)で不適切だという理由でリバイバル上映を取りやめる例が出ています。また南部のホーム・フラッグと呼ばれる南軍旗はナチスの紋章と同じ扱いを受けているし、IT企業の雄グーグル社では「家族」を指す「FAMILY」という単語を「父・母・子供という意味を含んで使うこと」が、子供を持たないひとやLGBTQのひと達に対して不快な攻撃となり得るというクレームが出たため、使う際には細心の注意を...という副社長命令が出ているというニュースもありました。そんな雰囲気がメジャーになってきた今の米国で、もしこのシンボルの「革命」に焦点を絞るなら...『アメリカ革命の娘』を現時点で体現しているのは#ME Too運動やウィメンズ・マーチなどを主宰するフェミニズムの闘士達ということになるのかもしれません。ただウィメンズ・マーチに関しては、中枢部ムスリム擁護派の反ユダヤ発言が問題となり内部分裂が起きているようです...。 こうして見ると、女性達による新たな流れの理想も弱点も、蟹座 — 山羊座軸のものとはかけ離れているように感じられます。おそらく、これらの運動が持つ特質と問題点は、次の獅子座 — 水瓶座軸においてもっと色濃く顕れるものかもしれません。


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  一方、対向する太陽のシンボル『秘密のビジネス会議』はアメリカ建国の父といわれるひと達が秘密裡に開いた戦略会議、または独立宣言のための会議というイメージと重なります。ひとによってはいわゆる「陰謀論」に描かれる「陰の支配者達」を思い浮かべるかもしれません。いずれにしても、とてつもなく大きな時代の流れとそれを貫く精神のただ中で、人々の集合体をひとつの運動や組織としてまとめ導いていく目的のためには、あらゆるレベルにおいてそれだけの権力、思考力、行動力が必要だったはずです。そして多分、純粋な理念の裏側では清も濁も呑み干し、秘密を護り、剛柔の駆け引きに長け、必要とあれば冷酷で無慈悲にもなり得るだけの欲動を備えた、大きく複雑な器を持つ人格も…。これはまさに今、世界各国の政治の中枢で良きにつけ悪しきにつけ行われていることだと思います。強くなければ生き残れない。それは今という時代が提示するひとつの真実であり、集合体としての人類を生きるわたし達が背負う現実でもあります。

  建国の歴史はそのまま国と国、集団と集団との利害関係のぶつかり合いです。あるひとにとっては崇高で美しい理想が、他のひとにとっては自分の幸福を脅かす悪そのものにもなり得る。...これって、今もわたし達の歴史の中で、日々の生活の中で、いやというほど繰り返されている事実ではないでしょうか。 もしそのぶつかり合いを「悪」だと言うなら、悪もまた善と同じように、わたし達ひとりひとりの中に存在していることになります。ちょっとしたことで「善」と「悪」は簡単に入れ替わります。何が正しくて何が誤りなのか? それさえも立場や観点によって変化します。特に今は厳しく複雑なエネルギーが充満しつつあるとき。利害や世界観がぶつかりあえば、互いに自分を護ることにせいいっぱいになり、相手を思いやる余裕もなく攻撃のみに終始してしまうかもしれません。


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  けれど、だからといって境界や垣根を無理に消し去ってしまえば溶け合えるかといえば、たぶんそうはいかないでしょう。個人と個人の繫がりであっても、合わない者同士が同じスペースを分かち合えば、お互いにストレスが溜まって結局は争いが激しくなるだけ。

それでも、もし溶け合うことが出来るとすれば、それは互いにまず自分自身の人生の問題を解決し、こころの傷を自らの手で癒やした後のことかもしれません。相手に期待することを止め、自分のこころに線を引き、決定的な違いをありのままに認める。おそらくその前提がなければ手を差し伸べることも出来ないし、たとえ笑って握手したとしても、片手はいつでも相手を殴れるように拳を握りしめているかもしれません。少なくとも、どちらか一方は...。 

もちろん、自己犠牲を払って相手に合わせることも出来ると思います。けれど、それはどんなに美しく見えても、相手が変わることを期待した上での行為に他なりません。もし相手が変わってくれなければ、自分が一切無くなるまで犠牲を払い続けることになるからです。あるいは、自分で創り出した罪悪感とその贖罪に必要な懲罰者として、他者を利用しているのかもしれません。自分ひとりのことであれば、もしかしたらそういう人生を良しとするひともいるでしょう。けれど、もし愛するひとや家族、または集団や国家に対する責任を負い、彼らを護らなければならないのだとしたら...?


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  水瓶座0°(山羊座30°) 『秘密のビジネス会議』 は山羊座の終わりでもあり、水瓶座の入り口でもある度数です。活動宮から不動宮へ。 山羊座の旅の中で、「大人」として究極の責任のもとに秩序と安定の確立へと邁進した精神は、これから水瓶座に入り、経験から得た理想を広く伝え、他の人々や集団に変革をもたらそうとしています。( でも水瓶座は人々の意識を変革しようとはしても、自分のやり方だけは頑固に変えようとしないかもしれません。魚座に至って自分自身を含めた全てが溶け始めるまでは.....)

そして、こうした「個」と「社会」を繋ぐ軸となる意識を内部から支えているのが、獅子座0°(蟹座30°)の『アメリカ革命の娘達』を貫く精神なのだと思います。リベラル的観点から報道されることの多い今の時代、彼女達の姿は保守と伝統の権化のように見られがちだけど、もともとは権力支配に反抗し、自由を求め、自分達の理想の国を創ろうとして闘った「革命精神」でした。その本質的なエネルギーは、不屈のプライドと理想を護り育てようとする強い感情的モチベーションです。『わたし達を見て!わたし達は自由と平和と権利のために闘っている…!』と。 けれど、厳しい現実の日射しに耐え、自分が自分に与えた使命(または人生の目的)を着実に果たして本物の自由を獲得していくには、たとえどんなに正しいと思っていても、その本質論に固執しているだけでは足りないでしょう。 

世界に新しい時代をもたらしたアメリカ革命の精神が、一方では残酷な奴隷制度を長らえさせ、先住民族の集団虐殺という歴史を生み落としたのも事実です。 勝つか負けるか? 敵か味方か? 奪うか奪われるか? こうした心理と現実は、今もわたし達の人生の中で、身近な日常の些細な出来事の中に色濃く見られるように思います。


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        アメリカ建国の影の推進力となった女性達の献身と力と誇り。伝統がもたらす美への郷愁。「仲間」「こちら側のひとびと」に対する共感と深い思いやり。それは「家族」「身内」「仲間」を自分の手で護るという素朴な情熱から始まり、ひとつの大きな力へと育っていきました。それは「母」なる力だったかもしれません。そして閉じた扉の向こうで密やかに行われる 『秘密のビジネス会議』。これはある種の権力、または少数のエリートを象徴するものです。至高の「父」がふるう力。全体が音を立てて動こうとするとき、これらははたして悪か?善か? そのどちらでもない「必要悪」または侵しがたい 人間の「現実」 なのか? 「秘密」はどんな理由があれ、全て明るみに出されるべきなのか? 何が正しくて何が誤りなのか? ...その答はこれから先の、わたし達ひとりひとりの思考レベルと想像力の中にしか存在しないのかもしれません。

野生の動物達は、今この瞬間も地球のどこかで食べ物を得るために、子孫を残すために、種として生き残るために、喰うか喰われるかの闘いを続けています。わたし達はその姿を見て、こころを痛めたり保護したりします。あるいはその自然を生きる姿に崇高さや「美」を感じたりもします。 人間は歴史を重ね、ずいぶん進歩してきました。きっとこれからも進歩し続けるでしょう。でもわたし達、本当に彼らより進化してるのかな.....? 


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  わたし達個々が胸に秘めるモチベーションは様々です。これからしばらく水瓶座を旅する太陽の下、わたし達はそれをエネルギーに変え、アイデアや想いを周りとやり取りしながら何かを変革していく...という大テーマを通ることになります。それはひらめきと理想と革新を求める精神に対する、様々な問いかけや挑戦のひとときになるかもしれません。また同時に、わたし達の内的宇宙の中心部 — 奥まった地下室では、常に最高レベルの秘密会議が開かれています。この会議に必要な資質とは何でしょうか? これらのシンボルを使うにあたって考えられるひとつの希望(そしておそらく求められる条件)は、わたし達の自我が、または集合体としての想いが否応なく抱える、あくなき欲望と矛盾が創り上げたこの世界の真実をあるがままに見極めようとする姿勢。そして、その中でけっして諦めずに自分なりの探求を続けていくことなのかもしれません。


        さて、エネルギーは次のシンボルに向かって行きます。


🌕 満月・月蝕のメインのシンボル:
  獅子座1°『溢血症状』


  溢血って一般に、何らかの原因によって脳や体の血管が破れるか詰まり、神経細胞が阻害される状態を言います。これには脳卒中や脳梗塞も含まれます。それは突然起きる症状で、いのちにも関わる危険な状況。また特に脳出血の場合、一番多く見られる原因は高い血圧だと言われています。猛暑の夏場は血液がドロドロに固まる脳梗塞にも注意が必要だし、今は冬場なので、暖かい部屋から寒いバスルームに入ったとたん血管が収縮し、血圧が急に上がることもあります。なのでおそらくこのシンボルは、血圧に関わるこれら一般的な症状を総合したイメージなのだと思います。

  サビアン・シンボルは時折、描かれた情景がそのままの形で顕れる場合があります。なのでもしかしたら、突然、何らかの発作に見舞われるようなケース、またはそんなシーンに偶然遭遇するひともいるかもしれません。また突然の事故や地震、噴火などの自然災害、何かが溢れたり破れたり覆われたりするような事象と関連するケースも考えられます。


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  けれど、このシンボルが象徴している基本的な原理は、こころや体の内部にいつのまにか溜まりに溜まってしまった不自然な圧力が、何かのきっかけで突然解放され、噴出するような体験だと思います。たとえば今山羊座の1°台に在泊するケンタウルス族のフォルスが持つ特質にも似た感じ。もしかしたらそれは、限界まで蓄積されたフラストレーション、徒労感の噴火かもしれません。それは怒りの形をとって顕れるかもしれないし、突然、全方向的に感情が高まって叫びたくなったり、いつもならあり得ない行動を取る…という形で顕れるかもしれません。それはまるで、小さな子供が怒られたわけでも転んだわけでもないのに突然、ささいなことで激しく(実は力いっぱいに!)泣き出すような感じに似ていると思います。周囲の大人には何が起きたのかさっぱりわからず、困惑するばかり。きっとその子にも本当の理由はわかっていないかもしれません。でも、彼/彼女は確かにその瞬間まで、何かに必死に耐えてきたのだと思います。そして、とにもかくにも解放が必要だったのではないでしょうか。

また、普通に歩いていたのに突然何かに足をすくわれて転んだり、階段から足を滑らせたり...そんなことも考えられます。  これは何かのサイン。そしてどんな形で何が起きてくるにしても、いったん放出されたエネルギーは周囲を巻き込んで拡がっていくでしょう。それが何をもたらすか? たぶん、良いとか悪いとかなんて関係ないのです(もちろん当座はいろいろあるとしても)。何故なら、贈られたサインに気付くこと、そこから新しい経験をスタートさせることが全てだから。


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  ひとつ前のシンボルではアメリカ建国の革命精神を支えた女性の姿が、ここでは突然の溢血症状となって顕れました。では、この流れはいったい何を意味するでしょう? これについても、太陽が位置する対向度数のシンボルを反映させて考えてみましょう。獅子座1°の対向は水瓶座1°『日干し煉瓦造りの古い伝導所』です。

       「日干し煉瓦」とは、強い日射しの下で乾かし固めたブロックのこと。そして「伝導所」とは、ある特定の信念や信条を、まだ馴染みの無い地域に広く流布させるために設けられた拠点を指します。それは特定の宗教かもしれないし、政治的な思想かもしれません。あるいは、新たな世界観を分かち合うコミュニティ作りに関する運動かもしれません。燃えるような日射し、燃えるような情熱。これこそがやるべき正しいことなんだとひたすらに信じ、伝導者は駆り立てられるように進みます。


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  けれど、新たな土地で馴染みのない文化を持つ人々に、馴染みのない信念や新しい世界観を広めようとむやみに立ち入れば、その反動もまた大きいと思わねばなりません。怖れと胡散臭さで誰も耳を貸してくれないかもしれません。馬鹿にされ、怪しまれるだけかもしれません。また、たとえ良かれと思ってその地を訪れたとしても、それが原因となって知らずに新しい病気を持ち込むことだってあり得ます。善いことだからと押し付けるような態度に出れば怒りを買い、悪魔呼ばわりされて危害を加えられることも考えられます。今なら、不用意に危険地域に立ち入れば自爆テロに遭遇したり、拉致されたり、最悪の場合殺されることもあり得ます。(つい最近も、モロッコを旅行中の二人の北欧女性がISISのシンパとされる一団に襲われ、無惨に斬首された事件がありました..) 

そんな、ともすると敵対的になりがちな雰囲気の中で、熱意に満ちた伝導者はことを急がずにじっくり構えていられるでしょうか? 肩の力を抜きながら相手の価値観に立ち、想像力を使い、こころを寄せながらも自分の一線を護り、同時に信頼を勝ちとることは出来るでしょうか? 日干し煉瓦の土地は、とても厳しい環境です。そこに長く生きてきたひとびとの流儀や価値観を理解し、溶け合うことは出来るのでしょうか? 


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  『こんなに正しいことを言っているのに、何故わからないんだ? みんなのために善かれと思ってこんなに苦労してるのに!』 伝導者は頭に血が上る思いを何度も経験するはずです。中には無理がたたって本当に脳溢血を起こすひとだって出るかもしれません。また、疲れ果てて諦めの気持ちとともに、日々憂いを抱えながらもその土地の文化や風習に馴染むか、または埋もれていくひともいたことでしょう。 

古い日干し煉瓦の建物。その風化した壁には、「これは自分にしか出来ないのだ」という使命感と情熱を携えてそこにやって来た、多くのひと達の様々な想いが刻まれています。 彼らの理想は、使命は、その後どうなり、その土地に何を生み出したのでしょう? 伝導者達はどんな運命を辿ったのでしょうか。 そして... 本当に...本当に彼らは自分自身のためではなく、その言葉どおり相手のために、あるいは「神」のために行動したのでしょうか? 伝導し、誰かを教化することの意味とはいったい何なのでしょう? 彼は神を「見た」のでしょうか? それとも神とは、個々の胎内宇宙に描像される「永遠に裏切ることのない至高かつ全能の父」の射影であり、その神に「認められること」が人生の全てだったのでしょうか? 

獅子座 — 水瓶座軸の領域は、自分にとって「至高」と思われる「信条」や「理念」と、それをまとうことで拡がっていこうとする「自我」との危うい関係性が問われる場所でもあります。


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        このシンボルは、ひとつの善意、ひとつの新しいアイデアを他者と分かち合おうとする人間の意識を象徴しています。水瓶座に入ったばかりの時点で、その意識は本来、とても純粋なものです。けれど同時に、その目的のために必要とされる忍耐力(水瓶座の副支配星、土星の領域)も試されるでしょう。ただの勢いではなく、自己陶酔でもなく、自他の境界線を犯さず穏やかに、でも必要なときは強さを見せて自分を護りながら、時間をかけて相手のことばで話し、納得してもらう。そのためには、持続力や深い思考力、そして想像力が必要になるかもしれません。決定的な価値観の違いが明白になれば、身を引くことを考える必要もあるでしょう。

水瓶座の支配星は天王星。束縛を嫌い、変革と革命を象徴する惑星です。でも、その天王星の影には水瓶座のもう1つの支配星である、土星が控えています。天王星と土星。一見、相反する二つの惑星の力をバランス良く使えなければ、水瓶座が示唆する変革と協働のテーマを現実化していくことは難しく、結局は分断を招き、溝を深めて争いを起こすことになります。これは今、世界各地で起きている異文化の衝突の根底にも関わるテーマかもしれません。(実際には歴史的な遺恨やプライド、支配欲や資源争い、階級格差などが複雑に絡み合っているのだとしても。)


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        獅子座の初期度数には、突然の溢血症状というちょっとショッキングなイメージがセットされています。獅子座らしく周囲の注目を浴びそうなシンボルではあるけれど、笑って済むようなことで終わるとしても、ちとお騒がせな感じではあります。 おそらくここには、ひとつの暗示、または警告が含まれていそう..。 獅子座の旅は、自分自身の創造性をめいっぱい追求し、自分がこの世界の王であり女王であるイメージを素直に満喫しながらエゴが持つ力を増大させていく行程です。 獅子座のエネルギーには善意があり、与えることの歓びを感じる力もあります。若々しい純粋さを失うこともないでしょう。 けれどそのためには、常に自分自身の風通しをよくしておく必要があります。ともすると崩れがちなバランスを整え、固く凝り固まろうとする精神の筋肉をほぐして自然な姿勢を保てるようにしておくことが大切な鍵になります。そして、おおらかなユーモアも忘れずに。

  『自分は自分であり、あなたはあなただ。それ以下でも以上でもない。ときに自分は何者でもないかもしれない。それでも構わない。何故なら、わたしという名の胎内宇宙を統べる王は常にわたし自身であり、秘密会議の全責任を負うのもまたわたし自身なのだから。』 『もしあなたがわたしを称賛するなら胸を張って受け入れよう。しかし、それは必須ではない。真の価値と自信は他者の評価に依拠するものではない。何故ならわたしは生まれながらの王であり、そして同時に何者でもないことを知っているから...。』


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  内界と外界とを繋ぐ、精妙でとてもデリケートなバランス。これが崩れたとき、おそらくわたし達は大きなフラストレーションに見舞われます。フラストレーションは怒りを呼び覚まし、頭に血がのぼります。もしかしたら、気付かずに誰かの琴線に触れるようなことを口走ってしまうかもしれないし、突然気が変わって全ての意欲を失ったりするかもしれません。すべてに行き詰まった感覚に襲われ、暴力的な衝動に駆られるひともいるでしょう。症状は突然起こってきます。何が起きたのか、すぐには誰にも理解できないかもしれません。 けれど、本当に必要であればそれは起きます。鋳型を破って何かが出て来ます。たとえそれがまだ靄に包まれて判然としない姿 —「力」だったとしても...それでも。

  だから、もしわたし達が本当に未知の領域へ踏み出していくのなら、この獅子座の初期度数で起きる蝕は、願ってもないスタートラインだと言えそうです。何故ならとにかく滞っているものがあれば全てを一度放出するような力が加わるのだから。たとえばこのエネルギーに強く触れて、いっときカオスに見舞われたとしても、やがて物事も自分自身も、収まるところへ収まっていく。


  余談になるけれど、月蝕が起きる21日、安倍首相はロシアに飛んで翌日プーチン大統領と会談。そして23日からスイスでダボス会議に出席する予定だとか。この流れは今回のサビアン・シンボルが告げるテーマになんとよく合致していることでしょう。今回は国内問題で手一杯の首脳が多く、米国のトランプ大統領、英国のメイ首相とフランスのマクロン大統領は欠席。中国の習近平主席も不参加で副主席が代理参加。ロシアやインドも不参加だそうです。先行きの見えない世界情勢の中、各国首脳の間にはどんな話し合いがもたれるのでしょうか...。


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        この月蝕でわたし達が受ける獅子座のエネルギー。それは、何があろうと、きっとわたし達に再び快活さを与え、やがて背筋を伸ばして真新しい玉座へと向かわせてくれる力だと思います。そしてその玉座は、もしかしたら今までに見たことも考えたこともないような形状をしているかもしれません。いえ、形なんてあるようで無いのかも? ひと呼吸ごとに、目を閉じて開くたびに、全てが変わっていくのだから。どうなるかはわからない。でも、それを楽しみながらいこう。このシンボルはわたし達に、そんな心意気を教えてくれそうな気がします。

何故なら、この強力な月蝕はノースノード・イクリプス。未来に向けて一歩踏み出すためにセットされた、パワフルな蝕です。だから怖れずに。胸を張って。ひとつ朝を迎えるたびに新しい自分がそこに在ることを知り、それを生きてみたいと思うのです。



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have a great trek!!!★


hiyoka(^_^