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—2019年の占星学から見る世界と個人の運気予測—
『マンデーン2020』
レイモンド・メリマン著 [Kindle版]

アマゾンKindleストアにて発売中です。
マンデン・アストロロジー/社会占星学に興味ある方にはとても面白い内容だと思いますので、ぜひご一読ください。

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『フォーキャスト2020』
2019年12月25日発売です。

September 20, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント9/21【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年9月21日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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≪ 先週をふり返って ≫

  “米国連邦準備制度理事会(FRB)が大規模な債券購入プログラムの変更に関して約束するまでに至らなかったため、世界の株式市場は木曜日にさらに下落した...FRBが水曜日に少なくとも2023年末までは米国の金利を歴史的な低水準で維持するとのシグナルを出した後でさえも、投資家には不安が残ったままだった。”

— Adam Samson and Camilla Hodgson
 “Global Equities Slip After Federal Reserve Comes Up Short on QE Plans”
 Financial Times 2020年9月17日付  


  パンデミック危機が3月下旬の市場の底打ちと重なって以来、FRBとの闘いは勝利への戦略ではなかった。しかし、先週FRBが2023年まで金利をゼロ%程度に据え置くと発表した時、世界の株式市場は歓声を上げなかった。特に米国が選挙に向かおうという今、FRBは株式市場を刺激するための武器を使い果たしたのだろうか? それとも、牡羊座を支配する火星が逆行しているせいに過ぎないのだろうか? 通常、火星逆行の下では、積極的で自信過剰な性質から、あまりにやり過ぎて過剰に攻撃した結果として望まない結末を迎えることへの恐怖へと人心が移行する事例は多い。火星が逆行する時は通常、攻撃者が敗者となる。11月13日までは天上の様相に沿って、そんな状況が続きそうだ。成功するかどうか疑問がある時は、何もスタートすべきではない。

  今からおよそ2週間前となる9月4日の★★★重要変化日から1日のうちに、世界の多くの株式市場が3月16日〜23日の市場暴落時につけた安値以来の最高値を記録した。そしてナスダックとS&Pは史上最高値を更新した。先週月曜、9月14日の★★重要変化日には、日本の日経平均のように他のいくつかの市場がいまだに暴落後の新高値をつけていた。そして9月18日金曜までに、これら同じ市場の多くが月初来安値を更新している。9月に火星が牡羊座で逆行する事実は、このコラムでも示唆した楽観主義の逆転(±1週間)と確かに相関しているようだ。

しかし、一部の商品もまた反転したものの、それらは急激に上昇している。牡羊座の火星は「熱い」。米国西部で進行中の制御不能の火災、そして予想外の気温上昇と需要逼迫による穀物価格への悪影響が指摘されているように、それは火星が土星と冥王星にスクエアを形成する時の象意(作物の被害)に合致する。トウモロコシと小麦は、3月以来の最高値をつけている。大豆は2年ぶりの高値を更新、原油も急騰している。原油は、木星と火星がともに方向転換の準備をしていた9月8日につけたプライマリーサイクルの安値36.13から1週間で15%上昇し、9月18日金曜の時点で高値41.49まで反騰した。

    火星逆行は11月13日まで続く。だがこれは9月28日〜10月19日にやってくる物事の一部に過ぎない。それは世界に起きる諸問題の大津波となる可能性があり、その結果として金融・商品市場の価格に急激な影響を及ぼす可能性がある。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “過去数十年の間、私達は幸福感に関わる多くの要因が正しい方向に向かっているのを目撃してきた。経済的繁栄は上向きだったし、重要なリソースやサービスへのアクセスは拡大している。また人々は、少なくともデジタルの領域ではこれまで以上に繫がりあっている。ところがこうした傾向にもかかわらず、精神衛生上の懸念が高まっている。米国保健省の調査によると、10代の鬱病は2007年から2017年にかけて63%増加した。そして世界保健機関(WHO)のメンタルヘルスとCOVID-19に関する報告書によれば、世界経済は毎年1兆ドルを鬱病と不安神経症のために失っていると推定される。”

― UBS Chief Investment Office
  www.ubs.com/global/ 2020年9月17日付


  宇宙の嵐が襲い来る来週を前に、今週はひと息つくことができるかもしれない。

  太陽は9月22日から1ヶ月間、合意と外交の星座宮、天秤座を運行する。また水星は蠍座入りする。これは調査や隠された事柄の暴露に関わる星座宮だが、水星は9月27日に入居した後、10月13日~11月3日まで逆行となるため、10月のほとんどを蠍座で過ごすことになる。トランプ大統領が水星を支配星とする双子座であることを考えれば、この逆行期間は彼にとって重要だ。私は2008年当時を思い出すのだが、当時、乙女座(水星が支配するもうひとつの星座宮)のジョン・マケインは、水星が選挙シーズン中に逆行した後、それまでの選挙戦の勢いと上昇機運が完全に反転下降してしまった。それまで彼はリードしていたが、逆行期間中に当時の経済危機が爆発するにつれて、彼の地位は、勝者のバラク・オバマに追い付き追い越すにはとても無理なほどに落ち込んでしまった。

  2020年の選挙に向けて、もうひとつの経済危機と株式市場の崩壊が起きる可能性についての懸念は、2008年に起きた物事と比べても歴史的にはまれな相関性ではあるものの、排除することは出来ない。

2008年の危機は、土星が選挙当日である2008年11月4日に天王星とのオポジション形成に向かって接近し始め、それが2010年7月26日まで続いたために爆発した。現在は土星・天王星間の別のハードアスペクトが近づいているが、その最初の形成は2021年2月まで起きない。だが今後2週間のうちに、経済危機と株式市場のヒステリーが発生する可能性を示唆する、また別の強力な宇宙的指標がやって来る。牡羊座を逆行中の火星は、9月28日から10月19日まで、土星、冥王星、木星のカプリコーン・ステリウムと、都合3回中2回目のワクシングスクエアを形成するのだ。これら3惑星と火星は、今年春に株式市場が危機を迎えた時(3月20日~31日)にコンジャンクションを形成していた。実際、それは3月23日に示現した株式市場暴落の底とタイミングが合っていた。これらの同じ惑星に対する火星からの初回1/4局面、すなわちワクシングスクエアは、その時と似たような力学が戻ってくることを示している。COVID-19 にはまだ治療法がなく、世界の様々な自治体におけるロックダウンという状況もまた、多くの企業の閉鎖を伴いながら戻ってきている。

  11月13日まで火星が牡羊座を逆行し、すでにそれが土星と冥王星に対し形成するスクエアのオーブ圏内にある現在、やるべき事のすべてを行うにはあまりに時間が足りない…そんな圧力を誰もが感じているのではないか..と気付いた人はいるだろうか? これは社会のどこにでも見られる、非常にストレスフルな原動力だ。しかし、その解決法はシンプルだ。これには一時に締切が来るようなタスクを数多く負ったりせず、自分自身のペースを護ることが含まれる。

あなた自身の精神と肉体の健康にとって、仕事、休息、エクササイズ、ダイエット、社会的な問題など全ての活動において強制的なバランス取りを行うこと、そして不必要な争いには参加しないこと、これらは今、非常に重要な鍵となる。

そして、それが出来ているのなら、次はこれだ。責務の達成や目標の成就が、物事を先延ばしにしがちな人物の肩にかかっている — そんな依存関係にけっして入らないこと。そうすれば、あなたは何事かを成し遂げられるだけでなく、期日どおりにこれらのプロジェクトをやりおおせた事からの大きな解放感、そして達成感を味わえるだろう。何故ならあなたは他の人達に依存するのでなく、自分自身が主導権を握ることによって物事を達成したからだ。

  もしあなたが遅れをとるなら、とりわけ他の人々が自身の役割を果たしていないというのがその理由なら、あなたはそれを恨むか、または他者から見下されている、評価されていない、などと感じるかもしれない。もしあなたが仕事、あるいは特にストレスを感じるような問題のために全ての時間を割くとすれば、おそらく肉体的に燃え尽きるか、または精神的/感情的な疲弊状態を招くだろう。

この期間は、これまでに増して自分自身をよくケアし、出来れば今すぐにでも全てを終わらせてしまいたいという強迫観念を軽減していくことだ。「あなたも...私も...息が出来ない...*」これが土星と冥王星への火星スクエアだ。これは3月下旬から発効しており、文字通りの意味でも比喩的な意味でも働き続けている。自分に「息をする」のを許し、他者が「息をする」のも許すことだ。そうしなければ、誰かが傷つくかもしれない。
 *「I can’t breathe」今や米国を席巻するBLM(ブラック・ライブズ・マター)運動が爆発するきっかけともなったジョージ・フロイド圧殺事件において被疑者フロイドの最期の言葉とされている。

  先週のコラムで私は「直観に耳を傾ける」こととは反対のアドバイスをした。だがそれは賢明ではなかった。「心の声」には常に耳を傾けて良いし、そうすべきでもある。しかし、それに従って行動する前に、その “声” が何を言っているのかを、自分自身に備わった常識を通してよく確かめてみよう。今は衝動にのみ身を任せて行動すべき時ではない。



≪ 長期的考察 ≫

  “『この選挙に我々が負けるとすれば、唯一考えられるのは選挙が不正操作されるケースだ』ドナルド・トランプ大統領による先月の驚くべき発言 — そして11月の投票の完全性について疑念を植え付けるためにエスカレートする彼の努力 — は、増大する懸念を浮き彫りにするものだ。”

—  “Losing Faith: In Bastion of Democracy,
       Worries over US Election Integrity”
  The Economic Times 2020年9月13日付 


  “ラスムッセン・レポートの週刊ホワイトハウス・ウォッチ・サーベイによれば、トランプ大統領は民主党候補のジョー・バイデン氏を1ポイントリードしている。統計的には重要ではないものの、トランプがリードしたのは初めてのことだ...両者の差は過去2週間で狭まっている。バイデンは先週2ポイントのリードを保っていたが、この調査でトランプが過去2ヶ月半で45%を超えたのは初めてのことだ。これまで、バイデンは7月初めにホワイトハウス・ウォッチが始まって以来、毎週の調査でトランプに勝ってきた。”

—  Rasmussen Reports
  “White House Watch: Trump Takes First Lead”
   www.rasmussenreports.com 2020年9月16日付


  さぁ彼が来た。

  聴き逃した人のために報告するが、私は他の4人の国際的に尊敬されているマンデーン・アストロロジャー(フランスのリン・ベル、ワシントンD.C.のキャロライン・ケイシー、ノースカロライナ州アッシュビルのドクター・リー・リーマン、英国ロンドンのクリスティーン・スキナー)とともに、米国2020年大統領選挙に関する魅力的なオンラインディスカッションを主催した。プレゼンテーションの内容は、この選挙が持つ力学を最高に反映していると考えられる特定のチャートに関するアストロロジカルな洞察と、過去すべての米国大統領選挙の量的分析との組み合わせだった。

すべてのプレゼンテーションにおいてその研究結果として浮上してきたのは、こもごもの歴史的結末を示す選挙戦の顛末であり、大変な接戦だった事例や、また結果が数日または数週間後までわからないような問題の多い選挙、そして一般投票と選挙人投票の結果が再び分裂する可能性をも示すものだった。

  ウェビナー冒頭の導入部において、私は最新のリアル・クリア・ポリティクス(RCP)アベレージの結果を提示し、ジョー・バイデンがドナルド・トランプ大統領より平均7.5ポイントもリードしていることを示した。しかし、ラスムッセン世論調査は2016年の事例において最も正確だったため、提示されたRCPのグラフの中では特に強調されていた。先週、それはバイデンがまだ2ポイント先行していることを示していたが、それはドナルド・トランプに関するすべてのRCP世論調査の中では最高の数値だった。

そして今週、トランプの支持率は著しい改善をみた。彼の対バイデンのRCP平均は7.5ポイント減から5.9ポイントまで改善している。そしてラスムッセン世論調査では、ドナルド・トランプはこの世論調査シーズンで初めて1ポイント差でバイデンを実際に引き離した。ラスムッセンは、トランプが先行していることを示す唯一の世論調査ではあるが、彼が最後の6週間に向かって勢いを増していることは明らかだ。もう一つ、私が観察してきたポイントは、選挙の3~5週間前に先を走っていた候補者は負けるということだ。2012年のミット・ロムニー、2004年のジョン・ケリー、2000年のアル・ゴアを思い起こしてみよう。選挙の3~5週間前の世論調査では、すべての候補者が優勢だった。

  では2020年も逆転劇が起こるのか? 選挙は異議を唱えられ、結果は受け入れられず、投票日の夜になっても結末はわからないままになるのだろうか? その可能性はある。11月3日に行われる選挙の4日前となる満月図では、太陽と天王星がオポジションだ。また逆行していた水星は11月3日の昼に天秤座で順行し(日本時間4日午前2時50分頃)、水星が支配する星座宮、双子座では月が運行中だ。これらの要素は、選挙日に投票が終了するまでの最後の100時間のうちに結果が上下したり前後したりと落ち着かない状況を示す指標となる。

月はトランプのネイタルの太陽上に来ているトランシットのNノードとコンジャンクトし、成功の兆しを示唆している。だがそれはまた、カマラ・ハリスのネイタルのアセンダント、そしてネイタルのNノードともコンジャンクトする。これも成功の兆しだ。こうした要素は先週末のウェビナーで議論されたポイントのほんの一部だ。

  なお、散らばった点と点をどのように繋げていくかの鍵を示す、非常に洞察力に富んだこの議論のビデオ録画は以下のMMAサイトで購入可能だ。アストロロジーが示す要因に基づいてこの選挙戦を予測したい人は視聴してみてほしい。







訳文ここまで
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<ひさびさに翻訳後記というか感想的なもの..>

今回の ≪長期的考察≫ では米国大統領選挙について触れられていたけれど、今年の選挙は自分が知る限り、最も深い混迷感が漂っているような気がする。2016年の選挙でトランプ氏の勝利を明確に予測した数少ないアストロロジャーのひとりジョニ・パトリー氏も『今年は何が起きるかわからない』と話していた。彼女は『選挙自体、まともに行われるかどうか疑問』と言い(コロナ禍による郵便投票の件ではすでに各所で混乱が起きている)、『何かとてつもないことがまだ先にあるのではないか?』とも。(ただしパトリー氏はヴェーディック・アストロロジャーなので、ウェスタン・アストロロジーとは異なる技法を使用)。

大統領選の行方は本当に混沌としているけれど、今一番気にかかるのは、もしトランプさんが勝った場合、大統領職の新たな任期を全う出来るかどうか?ということかもしれない。何故なら今年12月15日に起きる射手座23°台の皆既日食の影響力が大きいと思われるからで、トランプ氏は双子座23°台に太陽があり、対向の射手座22°台に月を持つ月蝕の生まれ。その月とオーブ2°弱で皆既日蝕が起き、太陽とはオーブ5分のタイトなオポジション。これがどう影響するだろうか?

この日蝕はSノード・イクリプス、つまり何かの「終わり」に重点が置かれる食とされている。またサロスシリーズから見ると、感情面にかなり深い影響を及ぼす特質を持つとも言われる。そして当然、トランプ氏のネイタルのノード軸へのリターン期でもあり、人生において非常に重要な時期(半年〜長くて3年)であることを示唆している。4室の月は、プライベートな内面を意味するし、家族内の女性(妻や娘など)を暗示するケースもある(ちなみに娘のイヴァンカさんのN金星はまさに射手座23°台で22°台の海王星とコンジャンクト。出生時間が不明なのでハウスはわからない)。また月は当事者の体そのもの、つまり健康面の変化を示唆するのかもしれない。月が「人気」を左右するケースもある。また彼の場合は同時に10室の太陽にもオポジションなので、社会的な立場の変化もあり得るし、太陽がバイタリティを意味することから、やはり生命力に関連することで何か試練があるのかな?とも思う。

トランプ氏のチャートは超強力だし、ある意味で何が起きても不思議はないと思えるほど。なのでたとえ激しい毀誉褒貶があるにしても、彼のような型破りのひとこそが今の米国にとって必要な大統領として選ばれたのではないだろうか。

今回のコラムでも言及のあったラスムッセン・サイトの掲載記事によれば、2016年の選挙でトランプ氏に投票すると答えた有権者を人種別を見ると黒人が8.4%だったのに比べ、今年はその比率が22%に増加しているという。これは元々の共和党支持層に加えて、全体主義的な極左集団の下で暴徒化しているBLM運動への忌避感と、それにともなう秩序回復を望む声の顕れなのかもしれない。民主党離れを宣言する “Walk Away” 運動の YouTube番組では黒人やヒスパニックなど様々な人種からなる一般市民層のひとびとが声をあげているのが見られる。彼らの声は、おしなべて極左エリート意識と異論を持つ者を排除し生活の糧まで奪おうとする思想統制(キャンセル・カルチャー)への強い違和感を語っているように感じられた。

またその一方で、民主党の大統領候補戦からいち早く脱落したIT系実業家で中国系米国人のアンドリュー・ヤン氏などは、包括的な社会主義路線とベーシック・インカムを基本とする政策を広めるために “Humanity First“ を旗印にかかげて今も地道な政治活動を続けており、地味ながら若年層を中心にコアな支持者を開拓しつつあるという。将来、米国がより落ち着きを取り戻すなら、そして土星と木星、やがては冥王星が本格的に水瓶座入りすれば、彼のような候補者が再び台頭してくるのかもしれない。

もちろん今回の選挙でバイデン氏(とハリス氏)が勝つことも考えられる。特にカマラ・ハリス氏(かなり野心的で手段を選ばない面を持つ極左、または少なくとも社会主義者とされる)は、チャートが非常に強いことから民主党支持の米国アストロロジャー達の期待が高まっている。けれど、いずれにしてもこの選挙はスッキリとは終わらないように見えるし、来年初頭にかけて一筋縄ではいかない結果が待っているのではないだろうか。

それともうひとつ。中国の習近平主席には残念ながら確証ある出生データがないけれど、誕生日は6月1日説と6月15日説がある。もし6月15日説が正しいとすれば、彼の太陽は双子座23°台でやはり12月15日の皆既日蝕がオポジションを形成する。今年の夏至の日蝕が彼のネイタルの火星にコンジャンクトだったので、これは蝕による2度目のヒットということになる(もし誕生日が6月1日でも、今回はオーブ2°で火星にオポジション)。トランプ大統領と習近平主席、この世界を騒がす二人の指導者のチャートをこの年末の日蝕がヒットするとしたら、これは2021年の世界にとって、そして当然日本にとっても、とても大きな意味を持つかもしれない。




2020年9月20日夜明けに。
 hiyoka


hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

September 16, 2020

🌑9/17の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  9月17日20:23前後、北海道周辺で 20:29前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は20:00頃、沖縄周辺では19:32前後に乙女座 25°00’ で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月♍️ 乙女座25°~26°― 発効期:9/17~10/16 】

→🌑🌞“Flag at half-mast”
   『半旗
    ↓
→🌑🌞“A boy with a censer”
   『振り香炉を持つ少年

【新月のテーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
※今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。
※シンボルは多くのテーマをはらんでいます。沢山の中からこころに引っかかるものがひとつでもあれば、それが鍵になるかもしれません。

 
→★「現実」が常に移ろいゆくものであることを柔らかく受け止める
→★すべての物事や気持ちが端境期、または過渡期にあることを意識する
→★どれほど周囲が変化しようとも壊れることのない聖なる場を自己の内部に見る
→★新しい創造の時は常にいくばくかの哀しみをまとってやって来ることを知る
→★心身ともに断捨離願望や余計なものを全て捨て去りクリーンにしたくなる傾向
  体への顕れとしては清浄な食物や食の衛生が気になる(過度なケースも)
    または消化器系の過敏な働きに顕れる可能性
→★新たに開かれた戸口の前で怖れや不安が生じて立ちすくむ(思考麻痺に注意)
→★敬意と信頼をもって心を鎮めながら刷新の過渡期を過ぎ越していく必要
→★一見ありふれた物事に対して驚くほど沢山の異なる解釈が生まれる
→★それぞれが識別する世界の違いによって明確に分かれていく道
→★匂い、香り、臭気、または揺れ動く物体に関わる強力な反応
→★何かを護るために(または攻撃の機をうかがって)煙幕をはる
→★慣れすぎて淀んでいた空気を一変させる密やかな影響力の拡がり
→★未来を一定の方向に導く「力」としての「残り火」を温存しておく
→★どうしても動かない物事、不可能な物事を実現しようとする衝動
→★鋳型にはまらない精神だけがまだ形を持たない未来を見ることを知る…→         

★エネルギーのポイント:

前回の新月『温故知新 ― 区切りをつけ、戻り、受け入れ、刷新する』
             ↓
今回の新月『半透明のトンネルの中を心眼を用いて歩く』
                               

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★9月新月のサビアン・シンボル★

今回もサビアン・シンボルのテーマからいってみます。以下のテーマを頭に入れて、アスペクト編を読んでみてね。


🌑 新月のベース・シンボル:
   乙女座25°『半旗』(Flag at half-mast)

  この新月のベースとなるシンボルは『半旗』。半旗といえば、一国の指導者や歴史的功労者の死去、または戦争や大きな災厄の犠牲者を悼む証しとして国や機関の建物に掲げられる国旗/旗のことです。半旗はその目印として、ポール全長の半ばまで旗を揚げる形を取ります。


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  なので「半旗」ということばからすぐに想起されるのは、やはり「死」や「災厄」「喪失」といったイメージではないでしょうか。そして、たぶんその手の出来事も暗示される兆候のひとつとしてはあり得るかもしれません。けれどこのシンボルの本質は、もっと別のところにありそうです。

  「半旗」は公的な掲示物。それは「喪に服している」ことを一般のひとびとに認識させ、普遍的な敬意を払うことをあまねく知らしめるための目印です。そしてこれに使われる「旗」とは、その国、社会、または宗教的なアイデンティティの象徴であり、公共の場で「何かを皆に呼びかけるもの」。よく「旗色が良い・悪い」という言い方をすることがありますね。英語では『with flying colors』で「見事な成功を収める」という意味になりますが、これは「勝利の旗をはためかす」という光景から来たことばだそうです。

では旗色が良くて見事な成功を収めたとき、その旗が半分の高さにしか掲げられていなければどうでしょう? 成功の印としては地味すぎるかもしれません。けれどもしかしたらそれは、個的なプライドと社会的な敬意とのバランスを見計らった上で計画された、ある種の「広報」のあり方かもしれません。あるいはもしかしたら、告知していることが実はすべてではないことを匂わせる見せかけのショーかもしれません。


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  半分の高さ、半分の深み、半分の行程... そして明確なアイデンティティを示すはずの旗を、通常の半分だけ掲げることを通じて行われる告知。「半分」とはいったい何を象徴するのでしょう? それは何かを宣言しているようで、本当はその後ろ側にまだ明確でない多くの物事が入り混じっている状態なのかもしれません。

B.ボヴィはこのシンボルを解説するにあたって、英国に古くから伝わるマザー・グースの童謡『ヨーク大公』を例に挙げていました。


Nursery Rhymes By Kids Baby Club - Grand Old Duke Of York

おぉ 偉大なヨーク公
率いるは一万人の兵士達
山の頂上まで行進させて
山のふもとまで降ろした
頂上にいるときは  上にいる
降りたときには  下にいる
半分だけ登ったら 上でも下でもない ♪


  そう、これが『半旗』の核心。だとしたら、これは全ての物事が、何をどう見るか?という知覚と尺度にかかってるということではないでしょうか。
またB.ボヴィはこうも言っていました。

『ここに水を半分注いだグラスがある。ではグラスは半分空っぽなのか? それとも半分満たされているのか?』と。

ならばそれはこんな問いにも繋がりそうです。今は「まだ」なのか?「もう」なのか? それとも「まだ」でも「もう」でもない... そんな時空にわたしはいるのか?


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  うーん、これをもっと深く理解するためには、まず対向し補完しあう魚座25°のテーマを覗いてみるのが手っ取り早いかもしれません。そのシンボルは『聖職の粛清』です。む。これもなんとなく穏やかとはいえない響きだけど...?


魚座25°『聖職の粛清』(A purging of the priesthood)


  B.ボヴィによれば、「聖職」とは神の調停者として奉仕する長老達が負う役割、または役職を指すのだそうです。つまり「聖職」とは、聖なる奉仕という宗教的な目的を第一義とする集団の、内部構造の核となる組織です。その一員として任命されるということは、 “神性を仲立ちする者” として礼拝するひとびとの共同体に奉仕することに他なりません。なので “聖職の粛清” というと、その長老階層の秩序になんらかの乱れが生じているとき、それを “清める” というイメージになります。「粛清」”purge”とは、不純物を取り除き、清める行為を意味します。


priesthood


  ローマン・カトリックの教えでは、死後の世界に「煉獄」という領域があるとされています。それは、魂が十分に浄化され天に召されるために必要な、一時的・中間的な状態、またはある領域のこと。そう、クレンジングの場です。たとえば北米インディアンのスウェットロッジにも見られるように、こうした概念はほとんどすべてのスピリチュアルな伝統に共通しているのではないでしょうか。魂がある段階からもうひとつ次元の異なる世界に移行するには、過去に蓄積してきた「罪」または「観念」の浄化を必要とする...。「浄化」は、ひとりの人間やひとつの組織、集団に対し、新しい領域に向かって再生し、再活性化していくことへの促しとして起きてくる ― または ― 起こされる経験なんですね。

  ここで、ひとつ手前の度数である魚座24°の『人が住む小さな島』というシンボル、そして乙女座24°の『メリーと白い子羊』というシンボルの両方から想起される、「時が経つとともに外界との接触を失って自己完結している孤立した集団 」のイメージを思い描いてみましょう。小さな島の中で慣れた関係性に安住しつつ、遠い海原を眺めて理想の異国を夢見るのもいいでしょう。けれど現実のパラダイスはどこにも存在しません。無垢なメリーと真っ白な子羊は、汚れの無い純粋さの象徴です。けれど、すでに1°進んだこの位置では、メリーはもうすぐ学校に行き、成熟することを学ぶ必要があります。片時も離れなかった可愛い子羊を置いて、新しい冒険に出なければならない時が迫っています。


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  太古から続いてきた神と人類との仲介者、聖なる長老達。…彼らの組織は長い歴史を刻みつつ大いなる権威を維持する中で、多くの部分が疲弊し、硬直してしまいました。今は全てを洗い流し浄めるときです。だからこそ、組織を解体し、相応しくない者達を外す必要があるのかもしれません。それは立場の喪失、根本的な変化、そして象徴的な死 ―「半旗」と重ね合わせることが出来ます。

よくひとは世の中の出来事や風潮を嘆いて『○○はもう死んだ!』なんて言います。翻る半旗を見て、わたし達は哀惜の念に打たれるかもしれません。あるいは怒りに震えるかもしれません。けれど、それこそが季節の変わり目です。この世界に存在する一番の驚異とは「無常」であること。機関や制度の変化も、人生上の立場が変化することも、罰でもなければ報いでもない。今、全てを再編成する促しが来ているだけ...。

今というときは、上でもなければ下でもない。純粋な、半分。半分は空っぽで、半分は満たされてる。でもひょっとしたら、そのどちらでもない...。決めるのは、誰?


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  花が落ち、葉が枯れたなら、わたし達はいったん種となり、根っこになります。そして時が至れば再び芽を吹きます。そのときが来たら... もしかしたら、今はまだ想像もつかないような花が咲き、大きな果実が実るのかもしれません。その可能性はいつでも、誰にでもあります。

だってその可能性は、わたし達が真っ暗な土の中に在るとき、自らの意志で決めるのだから。

 

 じゃ、メイン・シンボルのテーマは何を告げているだろう? 早速見てみましょう。


🌑 新月のメイン・シンボル:
  乙女座26°『振り香炉を持つ少年』(A boy with a censer)



  『振り香炉を持つ少年』。これは、お香を焚くための器を手にした少年を描いたシンボルです。彼が持っている香炉とその中で焚かれるお香は、神の臨在に備えて聖なる雰囲気を醸し出すために使われるもの。そして「振り香炉」とは金属製の鎖で吊り下げられた器で、キリスト教の典礼などに使われるものです。


censer


  わたし自身は教会の礼拝で使われるお香の香りを知らないので、それがどんな感じかはわかりません。でも一般に使われるお香にしても、香水や入浴剤にしても、あるいは森林や草花の自然な香り、あるいは食べ物の香りにしても、“匂い” にはそれぞれに特有のインパクトがあります。それはわたし達の嗅覚を、心地よくも ときには悪くも刺激して、特定の記憶や感覚を呼び覚まします。それはそのひとそれぞれに特有の体験に結びついた、ことばになる以前の「何か」。こころの内に、または体の反応やある種の衝動として、それは突然に目覚めます。

  また儀式に使われるケースでは、お香は邪を祓って空気を浄化し、ある特別な雰囲気を呼び起こすために使われます。それは「神聖な存在」を感知し、ひとびとの意識を開いて特定のスイッチを入れるためには欠かせない道具です。

一方、英語で「お香」を指す “incense” は「興奮させる」「怒りを煽る」という意味でも使われます。けれどこのシンボルのお香が持つ力はそんな派手な効果を狙ったものではありません。それは閉ざされた小さな炉の中で、静かにくすぶっています。お香とは、質・量ともに一定の効果を狙って調合された白熱の燃えさし。それがゆっくりと穏やかにくすぶり続け、ただ ひたひたと拡がって、やがてはその空間を満たし、包んでいくんですね...。


incense


  ここは教会。今 何か大切な儀式が行われているようです。祭服をまとった少年がひとり、祭壇の前で香炉をかかげ、その場を浄めようとしています。まだ幼さの残る少年は、少し緊張しているのかもしれません。慣れない手付きでゆっくりと香炉を振り始めます。その香りは彼にどんな感覚をもたらすでしょう? 

典礼奉仕の経験を何度も積んでいるなら、それはいつもの...でも特別な香り。その空間を神のおわす場に変え、参列者のこころに聖なる火を灯す香りを運ぶ。それは神に仕えることの誇りと神聖な歓びをもたらしてくれる香りかもしれません。

でも、もしそれが彼にとって初めての経験なら? あまり嗅いだことのない、異質な香りだったら? 彼の中には喚起されるべき聖なる思い出もなければ、明確な感情をともなった記憶もありません。もしそうなら、お香が持つ特有の香りは彼が始めて体験する刺激的な「異臭」に過ぎません。もしそうなら、少年は『なんか煙くてクサイ匂いだなぁ..』なんて感じるかもしれません。それに、香りの成分がもし彼の体に合わなかったり、彼がただ命令や指示によって務めを果たしているだけなら...それは耐えがたい匂いを嗅いで気持ち悪くなった経験として、彼のこころにインプットされるかもしれません。それに...もし、教会に集うひとびとの中に初参加の異教徒が混ざっていたとしたら。彼らにはそれがこころを惑わす怪しげな煙と感じられる可能性も...ないとは言えないかも?


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  ではここでメインのシンボルを補完する(または向かっていく)180°対向の度数、魚座26°のテーマを見てみましょう。


魚座26°『その影響が多岐に分かれる新月』
(A new moon divides its influence)


 
  『その影響が多岐に分かれる新月』とは、天の球体=月が地球から見て最も輝きを失う瞬間に生じる「異なる視点」や「印象」「インパクト」をイメージしたことばです。「新月」とは太陽と月の1サイクルが終わり、新たなサイクルが始まるとき。月が地球と太陽の間に割って入り、地上には月の「夜」の顔、つまり影になった部分を見せます。それは新しいエネルギー、新しい「意図」のいのちが生まれる瞬間です。

また月の満ち欠けにおける「新月」という局面は「物事の始まり」であり「種を植えるとき」であり、「光明や希望への道程」そして「何かの兆候」が生まれ育っていく過程のスタート地点とされています。また原文に使われている “influence” ということばは「影響力」「支配力」という意味を持ちますが、これは新月が持つ「ある特定の効果を生み出す力」または「人間のこころに作用して一定の方向性を与える力」の大きさと重要さを、当然のこととして示唆しているように思えます。

ならばこのシンボルが言う『多岐に分かれる』というのは、毎年毎月グルグルと巡っていくように見えるそれぞれのとき、それぞれの新月が、実は人生で二度と経験することのない瞬間であること、そしてそれぞれの瞬間を、誰もが同じように体験したり感知したりすることはない...と告げていることになります。


influence


  その支配力も、いざなう方向も、一期一会の新月が放つ、ひとつの大きな力。けれど、その影響下にあって誰もがそれぞれに異なる意志を持ち、異なる経験を選んでいく...。とはいっても多くのひとは、新月の存在など意識さえしないかもしれません。けれど月がもたらす闇、そしてまだ色を持たない ― 未生の情報 ― の宿りは、他の惑星達がもたらす刺激と絡みあいつつ、とても密やかに... けれど確実に... わたし達ひとりひとりがそれまでに紡ぎ上げてきた物語と溶け合い、その後1ヶ月を彩る新たなテーマを「わたし」と共に “創造” していきます。

  だから新月がもたらす影響のあり方は本当に千差万別。ひとつのテーマがひとにより、あるいはそのひとが生まれ持ったホロスコープという翻訳回路を通して、様々な心理や体験となっていきます。どれひとつとして同じ経験はありません。そしてわたし達が人間である以上、ひととして体を持ちこの地上に生きている以上、そのテーマや影響力を受けて何を「見る」のか、どんな観点を選択し、使っていくか(使われるのではなく)はわたし達自身の手に委ねられています。

ときにわたし達は「他に道はないんだ」なんて言います。でもそれは、他ならぬわたし達自身が「それ」を選択したから。そのとき、他の道を未生の影として消したのは自分自身だから。だからきっと、他に道はない。でも、選択し直すことは出来る。無数の惑星グリッドの囁きと、太陽がもたらす「この世に在らしめる力」を一身に引き受けて生み出される月のテーマの下で、それは自分自身が決めていくことです。ならば今、わたしはどうするだろう? あなたはどうだろう? 


fullmoon


  少年が掲げる降り香炉から漂ってくる香り。それは、そのときどきの新月が生み出す影響力に似ているかもしれません。その力は、いつも強烈に燃え上がるとは限らない。目に見える火炎ではないかもしれない。それでも常に流れ、くすぶり、注ぎ込まれ、無意識のうちに内面に拡がり、外界を覆い尽くしていきます。そしてわたし達は皆それぞれに何かを呼び覚まされ、反応し、それに呼応した物事が起こるたびに、その都度小さな選択を重ねていきます。

  最初は気付かないほどゆっくりと何かが変化していく。そしてあるとき、突然 何事かに出会う。目に見えない香り。白熱し、くすぶり続ける何か。予感。

それは誰かの切なる想いかもしれないし、純粋な奉仕のこころかもしれない。あるいは、わたし達が互いに刺激しあいながら生成し続ける、うつろいやすい現実の幻かもしれない。いえ、もしかしたらそれは「あなた」や「わたし」が生きる、人生の「場」そのもの。そしてそれはきっと、不可能を可能にしようと懸命に頑張っている わたし達ひとりひとりの意志の行方なのかもしれません..。


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  最後に余談として。今回の新月が起きる乙女座25°台は、1995年3月20日にオウム真理教が起こした「地下鉄サリン事件」直前の満月の度数でもあります。また米国では、太陽がこの度数にあった2016年9月17日にマンハッタンとニュージャージー州で爆発物事件が起き、ミネソタ州ミネアポリスのショッピングモールでは連続無差別刺傷事件が起きるなど、同じ日のうちに3件の重大事件が重なったことから、イスラム国関連のテロではないかと話題になりました。

もちろん だからといって、この度数で起きるルネーションが常に大きな事件と関連するわけではありません。稀有な惑星間アスペクトやその他、考慮すべき要因は他にも多くあります。ただ、サリンという神経ガスが散布され、それがまん延していく様子、それにまつわる宗教的な要素やその後の社会への様々な影響力は、シンボルの香炉から漂う煙のイメージと奇妙に重なる点があります。また、サリン事件当日の太陽のシンボルが『プリズム』—分光 — というのも、今回の裏のメイン・シンボル — 影響力を分かつ新月 — と呼応するテーマをより鮮明に描くものとなっています。これは、実際に起きる物事の中にシンボルの構図や絵柄との不思議な共通点がみられる点で、サビアン・シンボルの興味深い事例のひとつだと思います。


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  そして今。火星は逆行中だし、厳しいアスペクトはこれからもしばらく続きます。なのでこの新月期(満月期を含む)もまた、日本を含む世界のどの地域でも、テロや政変、スキャンダル、ひとの心理(特に怖れと怒り)を操る噂話やフェイクニュースの流布、観点の相違から生じる大きな衝突が拡がっていく状況が拡大する可能性は大きいでしょう。暮らしていく上で、注意と警戒は必要です。

でも、こころをかき立てる情報の数々に踊らされることなく。どこからか漂ってくる、うっとりさせる香料や嫌な匂いに惑わされず。「山あり 谷あり」なんて言うけれど。上か? それとも 下なのか? いえ、聖なる「半分」の今に在って。

こころ静かに心眼をひらいて。今の自分が出来ることを無理せずに。一歩ずつ、大切に歩いていければ..と思います。

自分だけの香りを感じ、それだけを、大切にしながら...。



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  では星模様&チャレンジに行ってみましょう。以下の惑星アスペクトの様々な顕れの底には、サビアン・シンボルに示された新月のテーマが底流として息づいています。そんなことを頭に入れつつ、読んでみてね😊。


★9月新月の星模様とチャレンジ ★
(主なアスペクトとスケジュールざっと)


ASC:牡牛座16°37’
MC:山羊座29°27’

・新月図の骨格をなすASCとMCの位置は、「あれをやろう、これをしよう」と考える表層的なマインドと意識の奥に潜在する願望が葛藤を起こすような感じがある。けれど、今は些細なことには目をつむり「何をするのか(しないのか)」「何をしたいのか」について、その本質だけを見つめていくとき。「描く」力は強くなりそう。

新月が月のノード軸とスクエア 
月のノード軸をエリスが調停
・ひとによっては、今まで回り道して避けてきたような物事が還ってきて直面せざるを得ない、なんて状況も考えられる。いずれにしても、まだ道は半ば。古いカサブタを剥がし、新しい皮膚の生成を促進するべきときが来ているのかもしれない。

新月・土星・火星がラーニング・トライアングル
新月・ニッポニアから火星にYOD
新月と天王星がセスキスクエア
 (Sノードと新月からクァドリフォーム) 

月と火星がパラレル
火星R(とサウロン)・イクシオンがトライン
水星・木星がスクエア
金星とイクシオンがセスキスクエア 
パラスとネッソスから金星にYOD
フォルスとセレスがセクスタイル 
・この新月は気付かないうちに互いのサイキック・エネルギーの影響を受けやすい位置なので、その点は要注意。皮肉や底意地の悪い物言いには気をつけて。他者との間に適切な境界線を引くか距離をとって、互いのスペースを大事にするといいかも。火星逆行のツイートでも触れたけれど、今は土星も逆行中できっかけが掴みにくいかも。でもその土星も29日には順行するので、少しはいろいろなイメージがハッキリしてくるかも。とりあえず、踏み込みすぎないこと。また集中して動くときと、ゆったりくつろいでたまに贅沢を味わうときのバランスをこころがけたい。全体の流れはまだまだ途上。今はストレスの軽減がとても大事なので、欲張りすぎはNGね。植物の世話やガーデニング、部屋の整理には良い期間。

また、出来るはずのことが出来なかったり、不可抗力の邪魔が入ったりする場合も。その場合は結果にこだわるよりも、とにかく今出来ることを、今出来るやり方でまとめあげよう。そこから自分なりの新しい発見があるかもしれない。性急になりがちなエネルギーも強いので、「ひとが話している内容」「書いてある文章」など、注意深く対応する必要がありそう。全体に、コミュニケーションでは「自分に都合よく話を曲解する」とか「聞いているようで聞いてない」「文脈を理解する力が不足する」など、自分本位の性急さが目立ちそう。浮き足だってつい安請け合いしたり、イエス・ノーを曖昧にしたり、脊髄反射で突っかかったりするのはいつも以上にトラブルのもと。

またこの時期に会話や文章でなんとなくモヤモヤを感じたら、何が話されているのかをよく考えて確かめてみよう。原因は隠された文脈の中に潜んでいるかもしれない。詐欺メールの類いにも要注意かな。落とし穴に嵌まらないよう、信頼も、賛同も、そして否定するのも、慎重に。良い出会いや物事の解決はその後でやってくるから。


★主な惑星スケジュール

9月22日:秋分
9月24日~26日:月がOOB(アウトオブバウンズ)
9月29日:土星が順行(火星・土星スクエア)
9月30日:火星・土星がスクエア
10月1日~4日:火星・エリスがコンジャンクト
 (月とBMリリスが通る)


10月2日:牡羊座9°08’で満月!

10月4日:冥王星が順行
10月9日〜11日朝:月がOOB
10月11日:火星・冥王星がスクエア

10月17日:天秤座23°53’で新月!

ふぅ。こんなところかな...。今回はスケジュールの詳細は省きます。大体の象意は火星逆行についてのツイート内容と重なることが多いけれど、何かあればまたお喋りするかもしれません。

さぁ、もうすぐ新月。大切な過渡期。

みんなそれぞれに、きっと美しい新月期となりますように!!


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have a great trek!!!★


hiyoka(^_^


September 06, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント・番外編【金融アストロロジー】

レイモンド・メリマン・コラム(番外編)  2020年9月7日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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【お知らせ】

今回のコラムは休載ですが、メリマンさんから『フォーキャスト2020』からの抜粋と、それに対しての現況コメント付きの原稿が送られてきましたのでそれを掲載します。(来週はお休みさせていただきます🙇‍♀️)


木星・冥王星コンジャンクション:過激な手段

  “今日、共和党は財政的に無責任な党であり、そして民主党はといえば、財政的に正気とは思えない党だ。”

  ― モナ・シャレン
    “Deficit is the Great Missing Topic”
   Arizona Republic 2019年11月11日付

  カプリコーン・ステリウムの最後のパートは木星と冥王星の13年シノディック・サイクルだ。これは2020年の4月4日、6月30日、そして11月12日の3回にわたって起きる*。
* 逆行と順行運動により最初の2回が山羊座24°台で、最後が山羊座22°台で起きる。
  2020年1月12日に起きる土星・冥王星コンジャンクション、及び2020年12月21日の木星・土星コンジャンクションと結び付けるなら、木星・冥王星コンジャンクションは2020年に起きる外惑星のシノディック・サイクルの3番目だ。木星とそれより以遠の惑星達を含むコンビネーションは10種類しかない。だから10種類ある長期のシノディック・サイクルのうちの三つが同じ年に見られるというのは極度に稀な事象だ。しかも、3回にわたるシリーズとして木星・冥王星のコンジャンクションが見られるのも非常に珍しい。過去160年間でたった2回しか起きていないのだ(1869年7月~1870年5月、1955年11月~1956年6月)。

    木星に関連する原理は楽観、希望に満ちた心理、成長、拡大、誇張、そして過激思想だ。また、世界貿易、教育、そして判決が下される司法裁判所にも関連する。要するに、木星が関わると全てが通常より大きく ― 拡大鏡を通して ―  見えるのだ。
・年明けは世界の多くの株式指数が史上新高値や数年ぶりの高値をつけるなど、2020年に向けて世界の経済見通しも非常に良好であり、大きな希望をもってスタートした。

  だが今回の場合、木星は山羊座に在泊している。山羊座は木星とは正反対の原理を持つ星座宮であり、リアリズム、深刻さ、懐疑論、収縮、限界といった原理に関連している。木星は成長への衝動、何でも緩めようとする動き、リスクを取ろうとする心理だ。だが山羊座では、保守的で安全でリスクを取らず、しっかりした計画に沿って明確に定義され、しっかりと実行可能な目標を達成するために、常識と実務的な方法を使いたいという衝動に出くわす。山羊座はプランに従って何かを実行する。だが木星は、希望と信条に従って何かを実行する。何故ならそれは良いアイデアで、ある意味では成功することが「運命付けられた」また場合によっては「神命によって定められた」物事だからだ。
・この傾向はCOVID-19に関して顕れた。安全と常識を駆使して2月〜4月の第一波の後に有効だった計画に固執していく代わりに、世界はあまりにも早くパンデミックに対し大きなリスクを取った。それはまるで復讐するかのように、晩春〜夏に戻ってきた。

     その最善の顕れでは、山羊座の木星は節度や穏健さを通して獲得する成功を意味する。つまり高い志と、何が実現可能かというリアリティとが共存する状態だ。一方では成長と拡大を望みながら、他方ではその限界と必要な境界線を心得ている。木星と土星は共に上手く連携し、その努力と取り組みによって永続的な成功を収めることも可能だ。それは長期的な観点から、適切で健全な判断を下す良い事例を提示することが出来る。

だがその最悪の顕れは、物事の進展を妨げる遅れや障害物の結果として肥大していくフラストレーションだ。これは物事を前進させる着実な向上と進歩の代わりに、急激な損失と失望、そしてついにはプロジェクトの放棄に至るといった期間となる可能性がある。
・多くの政府がロックダウンを余儀なくされ、また多くの企業では人々が直接会ったり対面での会議を開くことが不可能になった。プロジェクトの保留や倒産が数多く起きた。木星は会議と旅行を支配する。そのどちらもが、2020年は制限と禁止に遭って苦戦している。

  例として挙げるなら、前回木星が山羊座に在泊したのは2007年12月18日~2009年1月5日だった。これは2007年12月~2009年6月の「大不況」のスタート時期となり、政府や企業のリーダー達が望んでいた多くのプロジェクトの実施を遅らせる結果となった。

しかし、山羊座の木星は常に経済不況と同期するわけではない。2007年~2009年の「大不況」は、2007年12月11日に起きた前回の木星・冥王星コンジャンクションに近接、同期していた。それは木星が山羊座へのイングレスを果たすわずか1週間前のことだった。木星・冥王星サイクルは、景気後退と負債により大きな関わりを持つのかもしれない。それは1994年12月2日(オレンジ郡地方債の破綻)と1981年11月2日(1981年10月6日エジプト大統領アンワル・アッ=サダトの暗殺と米国における不況期)の過去2回の事例に見て取ることが出来る。
・2020年、怖ろしい経済不況と株式市場のパニックが木星・冥王星コンジャンクションと再び同期した。それは年明けにはまったく予想もつかなかったことだが、その後木星・冥王星のフォースに打たれると、輝かしい国内と世界の経済も、今後の成長についての楽観論もすべてが打ち砕かれた...

  これは山羊座の木星と冥王星とのコンビネーションが持つ重要性を私達に教えるものだ。以前も論じたように、冥王星は経済における「四つのD」すなわち「dificits(赤字)」「debt(負債)」「downgrade(信用格下げ)」「default(破産)」を支配する。木星が冥王星と結合するということ、そして木星が成長と過激主義を象徴し、それが政府や大企業を支配する山羊座に在るということ。これらが意味するのは、「四つのD」が増大するための力学が整うということだ。米国の財政赤字は、それを減らすことを約束した政党の監視下で7年ぶりに1兆ドルを突破しようとしている。また負債も増加して、2020年に入れば23兆ドルという記録的数字が計上される。米国の信用格付は(まだ)下げられてはいないが、2020年の木星・冥王星コンジャンクションが示唆するのは、いくつか(または多くの)国々が、やはり世界のいくつかの大企業とともに信用格下げに直面する可能性であり、その多くは破産の申し立てに至るまで追い詰められるかもしれない。
・2020年に向けての米国政府の歳出は、パンデミックとそれに付随して行われたロックダウンのために1兆ドルの増加と見込まれたが、実際ははるかに多く、現在7兆ドルの増加と予測されている...

  私達はまた、木星、冥王星、そして山羊座の原理をグローバルな社会政治の領域に当てはめることも出来る。木星を過激主義と「独善的な」信条、山羊座を「従わねばならず、破れば罰される法と規則」、冥王星を力や権力を振りかざす人々の集団(政府とは限らない)と見なすなら、多くの可能性を示唆する設定を見て取れるからだ。その一つは、世界中で増加の一途を辿る「モラル・ポリス」のようなグループで、自分達が良しとする規則や法を破ったと思えば相手が誰であろうと罰したり、投獄さえすべきだと欲する。また別の表現としては、政府(山羊座)の指導者の行動や決定に対する永遠に続くかと思われる調査で、これによりその間の政府機能は制限される。最も極端に顕れた場合、冥王星は解任、弾劾、または政府の首長職からの追放、あるいはその事態に付随する脅威そのもの(冥王星)を意味する。
・ミネアポリス警察官によってジョージ・フロイドが死に至った事件を受けて、市民間の分断と不和は米国全土の主要都市でエスカレートしている。結束した抗議者達は今や暴力的なギャング集団へと変質して日々 略奪や殺人が行われ、いくつかのグループが都市の一部市街地を占拠し、独自の自治区を組織している。こうして法律と規則の星座宮である山羊座の木星(極端な措置)が冥王星(暴力と破壊の可能性)が融合する下で、2020年の米国大統領選挙の主要なキャンペーン・テーマとなっている。

  私がこれを執筆している間にも、米国ではすでにこうした山羊座の木星・冥王星的な活動が進行している。例えばトランプ大統領を弾劾し、大統領職から追放するために策定された調査の進行がその一つだ。また、もう一つの政党(民主党)が犯罪を犯し、ロバート・モラーに命じて2016年大統領選妨害(ロシアン・ゲート)の捜査をさせたのではないかとの疑惑も浮上し、それに関する調査が始まってもいる。これは木星が絡む時の典型的なやり方だが、米国のある政党の政治指導者達が犯罪を犯したかどうかを判断するために行われる調査は一つだけではない。二つの調査が並行して行われ、両方の政党が違法な活動を行って相手方の政党を害するか、一方より大きな制圧力を得る目的の下に彼らの「隠密」行動を「隠蔽」したかどうかを明らかにしようとする。冥王星は、自分の敵方に対する優位性を得るか維持するための「隠蔽工作」と「隠密行動」に関連しているからだ。
・これを執筆してから後にドナルド・トランプ大統領は下院で弾劾されたが、上院の投票では罷免されることはなかった。そして今、2016年に秘密裡かつ不法にトランプ陣営をスパイしていたオバマ政権に対する調査が行われている。

  ポジティブな観点を通して見れば、木星はまた、その3回のコンジャンクションで海王星とは調和的なセクスタイルを形成することになる(2020年2月20日、7月27日、10月12日)。このコンビネーションは、国の歳入が増加する可能性を提示するものだ。冥王星が関税を含む税金一般を支配し、より多くの人々が職を得ることで税金を払うようになったこと、同時に諸外国が購入する米国製品に関税が課されていることを考慮すれば、歳入は増加するかもしれない。おそらくこれは連邦赤字の改革と改善に役立つことだろう。
・これはCOVID-19のパニックが起きた2020年3月までは当てはまった。しかし不思議なことに、株式市場は素晴らしい回復ぶりだ。2020年2月半ば〜3月下旬にダウ平均が38%の損失を被った後、S&Pとナスダックの両方がともに今や史上新高値をつけている。この騰勢は、木星・海王星セクスタイルの最後の形成が終わる10月12日の後も続くのだろうか? ( *木星・海王星セクスタイルは「夢見心地」や「現実とかけ離れた楽観」に対応する)


相場編
『2020年の米国株式』より抜粋
 木星・冥王星コンジャンクション

  2020年、木星と冥王星は3回にわたってコンジャンクトする。4月4日、6月30日、11月12日だ。そしてこの期間全体が「中央時間帯」として知られている。この場合の「中央時間帯」は株式市場の長期的なサイクルと相関するものであるため、前後1ヶ月以上のオーブを考慮する必要はない。このアスペクトもまた株式市場にとって重要なジオコズミック・サインであり、特にこれが3回シリーズで形成される場合はなおのこと重い意味を持つ。

3回のアスペクト形成は、過去160年間に13回となるこのアスペクトの事例のうち今回で3度目となる。拙著『ストックマーケット・タイミング』シリーズ第2巻で述べたように『木星・冥王星コンジャンクションは、米国株式市場の中期サイクルにおいてかなり信頼度の高いジオコズミック・サインだ』。だが、逆行運動によってコンジャンクションが連続3回にわたって展開するような場合は、例えば4年サイクルのようなタイプの長期サイクルと合致する傾向がある。過去2度の事例では、3回のコンジャンクション・シリーズの中央時間帯の中で4年サイクルの天井が示現している。したがって、2020年に株式市場の長期サイクルの天井がこの3回コンジャンクション・シリーズの期間中に再び示現したとしても驚くにはあたらない。
・今これを書いている時点(2020年9月)において、ダウ平均が史上最高値をつけたのは2月12日で、その後市場は3月下旬に暴落した。現在はS&Pとナスダックが史上最高値をつけるなど、市場は順調に回復している。しかしこうした反騰は、過去に見られたように最後の木星・冥王星コンジャンクションから1ヶ月となる2020年12月までに終わるだろうか?

要約すれば、山羊座で3回にわたる木星・冥王星コンジャンクションが起きる2020年は、確かに「過激な手段」の年であり続けたのは明白だ。これがどう顕れ、今後にどう影響するかは2020年12月に発刊予定の『フォーキャスト2021』で詳細にふり返っていく。予約開始を楽しみにお待ちいただきたい。







訳文ここまで
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August 30, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント8/31【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年8月31日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週は ≪ 先週をふり返って ≫ を省略させていただきます。
下記にあるとおり、来週のコラムは休載ですが、再来週は訳者の都合でお休みまたは抄訳、またはメモになるかもしれません。
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【NOTE】 来週月曜のコラムは休載させていただく。なお9月7日月曜日はレイバーデーの祝日で米国市場は休場となることに留意されたい。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

  火星が9月9日に逆行に転じる一方で木星が9月12日に順行することから、金融市場と商品市場の全てはまもなく重要なリバーサルを起こす可能性がある。それ以前にも、金星(価値、お金)が8月25日〜9月2日に木星、冥王星、土星に次々とオポジションを形成し、9月4日には火星も加わってTスクエアとなる。

これらはリバーサルを示唆するジオコズミック・サインであり、今から9月中旬までの全期間は、反転が起きてそれが展開し始めるとともに、サイクル高値、または安値の示現が見られる可能性がある。だがその後で、今年最も強力なジオコズミック・サインの時間帯の1つが始まる。期間は9月28日〜10月19日で、火星が自ら支配する牡羊座を逆行し、土星、冥王星、木星のカプリコーン・ステリウムとスクエアを形成していくのだ。これは世界的な状況や政治問題、経済、あるいは自然現象における重大なシフトの前兆だ。

そして金融市場はそういったシフトへの反応として、重要なトレンド転換を起こすことになりそうだ。このようなリバーサルがどの程度続き、どのくらい急激なものになるかは、以下の長期的考察で述べるように多くの要因に左右される。

  今週は9月2日に満月が起きるが、その日は金星が土星とオポジションを形成する。私達のジオコズミック・トレーディング・ルールの1つとして、金星と土星のハードアスペクトに向かって下落してきた市場は、どれも皆 反転と反騰の候補になるということだ。トレーダーならそれがどの市場かを見極めたいと思うだろう。



≪ 長期ジオコズミクスとその考察 ≫

  “エコノミストは、自分達がけっして間違っていないことを知っている。しかしながら、エコノミストの高頻度データリリースの予測は期待値に比べてあまり正確ではなかった。これは何故なのか? ...これは従来の景気循環とは異なる。人々の反応関数がこれまでのサイクルとは異なるのだ。経済モデルというものは、反応関数が一定であることを前提としている。パンデミックはついに経済における構造変化を加速させた。経済データは進行する変化を認識するにあたって遅れがちだ。そのため、マクロデータとミクロデータのすり合わせが困難になる”。

— Paul Donovan
  “Why Have Forecasts Become Less Correct?”
  UBS Weekly Blog 2020年8月21日付

  私達はこの事について話すべきだ。私の好きなエコノミストの1人であるドノバン博士が上記の引用で述べているように、最近は景気循環に歪みが出ているだけでなく、世界の株式市場や債権市場のサイクルもまた歪んでいる。

こういったサイクルの歪みは、金や通貨のような貴金属のサイクルにおいては顕著に見られない。これらのセクターの両方に見られるサイクルパターンは、今年のサイクル研究やジオコズミック研究と非常によく相関している。

しかし、なぜ株式指数の売買サイクル予測に基づいてトレードを行うことが、このところ難しくなったのだろう? それはドノバン博士が景気循環に関して示唆しているように、パンデミックが「...経済の構造変化を加速させた」ことが理由かもしれない。

  『経済データは進行する変化を認識するにあたっては遅れがちだ。そのため、マクロデータとミクロデータのすり合わせが困難になる』。 これは確かに正しく、市場動向に影響を与える。だが私はさらに踏み込んで、2020年に株式市場と債権市場にサイクルの歪みを起こしている根本的な大原因は、世界の中央銀行が提供する大規模な金融緩和(流動性)によるものだと言いたい。多くの場合、中央銀行は実際に「量的緩和」として知られる株式や債券の大規模な買い入れを行ってきた。このような金融介入と市場操作は、これらの証券の価格を大きく歪め、正常なサイクル・パターンが展開される「自由市場」の概念を否定するものだ。そしてこれが『FRBとは戦うな』という金言の基盤ともなっている。

  これは、株式や国債のサイクルがもう顕現しなくなったということではないし、ジオコズミックなタイミング要因がこれらの市場で機能しなくなったわけでもない。それらは今でも機能している。市場のトップとボトムは、今でも「予定通り」に示現している。

しかしながら、通常の価格変動のパターン — トレンドやカウンタートレンドの価格目標 — は、大きく歪められている。反騰は通常よりもはるかに強く、継続期間も長い。そして修正安への下落幅は通常よりもはるかに小さい。あるいは国債の場合、価格変動の振れ幅が極端に狭くなっている。サイクルとその反転は存在するが、通常なら40%~60%である修正安が示現するのは稀になっている。

したがって、サイクルが存在し、ジオコズミックにおいてもエントリーのタイミングを示している時間帯に40%~60%の修正安で相場の底を買うことは難しいのだが、さらにトレーダーにとって好ましいリスク/リターンの比率で取引を実行するだけの下げ幅がない。このような状況ではただ「バイ&ホールド」に徹し、「FRBとは戦わない」ほうが良い。

しかしこの種の金融工学はまた「資産バブル」をも生み出す。そこでは予想外のショック(ブラック・スワン)が起きて、同じ市場が予想よりもはるかに激しく下落する。とりわけ中央銀行が、世界各国政府の不適切な財政管理によって引き起こされた過剰支出と債務爆発の中毒性を満足させることから手を引いたような場合はそれが起きやすい。そうなると「通常より小さい」修正安ではなく、「通常より大きい」相当危険な下落に巻き込まれることになる。

  2012年〜2015年にも同様の現象が起きている。この時も「通常の修正安」はなかった。反騰の上げ幅は通常よりも大きく、しかも長い間続いたのだ。金融市場にパターンの歪みが見られるこういった期間は、ジオコズミックな観点から見てどんな共通点があるだろう?

  2012年から2015年の事例は、長期的な天王星・冥王星ワクシングスクエアの下で起きた。過去において、天王星・冥王星のハードアスペクトは債務危機の加速と同期して株式市場の下落を招いた。しかし、それはFRB議長ベン・バーナンキが流動性危機に対抗するために、ZIRP(ゼロ金利政策)とQE(量的緩和)として知られる異例の政策を開始する前のことだった。

それは上手くいった。世界の株式市場はその間下落するどころか、金融流動性と債務が歴史的なレベルに増加したために舞い上がった。その結果、投資家は貯蓄への最低利子を受け入れない限り、実際は株式への投資に向かわざるを得ない形となり、それが資産バブルへと導いた。2018年後半にドラッグ(低金利とQE)が手に入らなくなると投資家はパニックに陥った。だがその後、FRBと中央銀行は新たにZIRPのラウンドを開始した。そして2月にパンデミックが解き放たれた時、株式市場は血を流した。QEが復活し、流動性と債務が急増し、投資家は再び株に戻ってきた。これが土星と、その後に木星が冥王星とのコンジャンクションを形成する2020年1月~11月のことだ。

  このコラムの目的は、経済・金融市場の現象をジオコズミック研究と関連付けることだ。 では、これらの市場サイクルに歪みが起きる期間に共通するジオコズミカルな特徴とは何だろう? 冥王星だ。冥界を統べる惑星の神は、欲した結果を達成するための借金と操作介入(金融工学)の両方に関連付けられる。外惑星へのハードアスペクトにおいて、それは 1)世界の負債の歴史的な増加 2)借り入れの必要を生み出す世界の政府の財政的不始末 3)金融市場に介入し、株式と(または)証券資産の需要を操作することで拙い財政政策を補正しようとする中央銀行サイドの努力と合致する可能性がある — そして21世紀においてはまさに合致してきた。

  このサイクルにおける最後の木星・冥王星のコンジャンクションは、2020年11月12日に起きる。きっと政府はまだ何兆ドルもの金額を刺激策に費やし、中央銀行が金融の流動性を高めることでこれに対応するよう誘導し、株式とおそらく国債などにまた新たな資産バブルを起こし続けるだろう。冥王星が木星に対する影響力のオーブ圏内を離れ始めるにつれて — 米国大統領選の後で — 彼らがこういった拡張的な金融活動を抑制し始めるなら、皆さんは次に何が起きると予想するだろう? ちなみに2021年に展開する次の重要なアスペクトは牡牛座の天王星と土星のスクエアだ。 

  願わくは上記の説明が、暴落前の高値をつけた2月12日〜20日に私達が発信した売りシグナル以来、株式市場において有利なリスク/リターンのポジション取引を行うのが困難である理由の説明になっていればと思う。つまり下落局面の安値を買おうとしないのではなく、サイクルが完了した時に通常ならつけるべき目標価格の水準まで下がっていないということだ。それでもこれは、ジオコズミックとサイクル研究の両方に見られる歴史的パターンに基づく私達の長期的見解に変化をもたらすものではない。

  これらの研究に基づいて、私達は再び深刻な下落が起きることを予測し続けている。だがそれと同時に私達は、政府の抑制なき財政政策を可能にし、ついには再び深刻な暴落をもたらすよう運命づけられたかのような資産バブルを生み出すFRBの意志に逆らいつつも、上流へ上流へと河を遡行している。下落はおそらく、中央銀行が正常な状態に戻ろうとすればすぐに始まるだろう。2020年の土星・冥王星コンジャンクトに基づいて『フォーキャスト2020』で詳説したように、今年は長期金利サイクルが底をつける時期に入っている。これについての分析は、当然ながら3ヶ月後に発刊予定の『フォーキャスト2021』にてアップデートする予定だ。

その間にも、私はどの市場についてもサイクルやジオコズミック研究との相関性を断念したり見限るようなことはないし、今後もあり得ない。商品市場や通貨市場では非常にうまく機能しているし、FRBや他の中央銀行が財政の不備を補完する金融政策の手を緩めれば、すぐにでも株式市場に戻ってくるだろう。これは歴史を無視する人々についての格言だ。『彼らは過ちを繰り返し、似たような結果を経験する定めにある』

  資産の価値を味わうべき時と、その資産を護るべき時がある。前者は2020年3月23日から始まった。だが、後者もそう遠からず訪れるかもしれない。別の角度から見れば、安値で資産を購入する時期はまだ来ていない。しかし、多くの人々が予想しているよりも早く到来するかもしれない。いずれかの時点で、再び「現金」が王位に着くだろう。だがどの通貨でどの程度の価値を保持しているか? 私達はこれを来たるべき『フォーキャスト2021』で詳しく論じるつもりだ。







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:52|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

August 23, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント8/24【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年8月24日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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≪ 先週をふり返って ≫

  “彼ら(民主党と共和党)は言う。『我々の経済は壊れている』と... 『近年、獲得された富は完全に上位1%の所得者へと行ってしまった。中間層の実質賃金は停滞しており、“ゲームは不正に操作されている”』。(しかし)ブルッキングス研究所が発表した研究の中でスティーブン・ローズは、アメリカ人の上位中間層の数が1967年の6%から2016年には33%まで増加していることが判明したとしている... マイケル・ストレインの新刊『American Dream Is Not Dead』では、2007年から2016年の間に不平等が7%減少したことを示している... 右派と左派のポピュリストたちは、それを否定する方向では同意している。「アメリカンドリームの死」は誇張され、広く拡散されている。”

— Mona Charen, senior fellow at the Ethics and Public Policy Center,
  “The American Dream is Not Dead”
  Arizona Republic 2020年8月21日付

  “金融パニックが終わった後に金融政策の正常化を拒否することにより、(FRBは)証券取引所、企業債権市場,都市不動産市場その他、世界各地で資産バブルを膨らませた。こうしたブームは主として資産家には利益をもたらしたが、賃金所得者や起業家はその犠牲となった。その結果、イノベーションや勤勉な努力ではなく、資産の所有や政治的なコネに対し恩恵を与えるという、米国に損害をもたらす新たな不平等の形が生まれた。このことは、オバマによる拡張政策が労働者を置き去りにしていたというドナルド・トランプの主張に役立った。”

— “The Obama-Biden Economy Redux”
  Wall Street Journal Opinion Page 2020年8月21日付

  “私がこうしてここにいるのはオバマ大統領とジョー・バイデンのおかげだ。もし彼らが良い仕事をしていたら、私はここにいないだろう...”

— ドナルド・トランプ大統領 2020年8月20日 
 (米民主党全国委員会でのオバマ前大統領のスピーチを受けて)

  “オバマ氏は水曜の夜、有権者に『市民としての自分自身の責任を受け入れてほしい — 私達の民主主義の基本的な原則が持ち堪えるのを確実なものとするために』と説いた。それが今、危機に瀕しているからだ。それは私たちの民主主義だ。”

— Steve People’s、Michelle L. Price、Aleksandra Jaffe
  “Dems’ Message: Trump is a Threat”
  Associated Press 2020年8月20日付



  先週末、8月14日に天王星が滞留から逆行に転じたことを受けて、世界の株式市場は吉凶入り混じった1週間となった。いくつかの世界の株式指数は暴落後の高値を更新した後で下落に転じ、その他の指数は先週初め2度目の高値をつけた後、週の終わりにかけて下落した。

また、他の指数は先週半ばまで下げていたが、その後に上昇している。ナスダックは8月21日金曜に再び史上新高値をつけた。上海総合は8月18日に年初来高値を試した。ヨーロッパでは、8月12日に2度目の高値をつけた後、先週の大半で下落している。日本と米国のDJIAも同様だった。インドとオーストラリアは8月19日に暴落後の新高値をつけた。そんな状況が世界の株式市場に起きていた。これらの高値はそこから市場が反転し始めるのかもしれないし、あるいは新高値へのブレイクアウトの始まりかもしれない。私達は今週、それを知ることになるかもしれない。

  一方、米ドルとビットコインはより興味深い展開となった。前者は8月18日に2018年5月以来の最低水準まで下落、同時にユーロ通貨は2018年5月以来の高値を更新している。ビットコインは8月17日に12,489で年初来高値をつけた。また8月19日、原油は暴騰して8月5日につけた暴落後の高値43.52と並ぶダブルトップをつけた。金と銀は、8月18日の高値が7日につけた高値を下回ったが、それでも8月12日の安値を上回っていた。

  株式や貴金属を含むほとんどの市場が、数ヶ月来、数年来、そして(または)史上最高値を更新し続けたいのかどうか、それともそろそろ反転するのかを決断しようとしているかのようだ。今週は強力な金星アスペクトのシリーズがスタートする。金星(とそれが支配する天秤座)は自分が果たして優柔不断なのか、そうでないのかと悩むことで知られているので、この状況には見合っている。
金星は日本時間で8月26日に山羊座17°台を逆行中の木星とオポジションを形成し、そこからカプリコーン・ステリウムへのオポジション、牡羊座の火星へのスクエア形成の期間が始まる。



≪ 短期ジオコズミクス ≫


  ダウ工業株平均は8月11日、暴落後の高値をつけた。S&Pは8月21日金曜の時点で新たな史上最高値へのドアをノックし、ナスダックは実際、8月21日に史上新高値をつけている。

ジオコズミックな観点から見れば、この状況は非常に興味深い。何故なら、コロナウイルスによる株式市場パニックの底は3月18日〜23日に示現しており、それは火星が木星、冥王星、土星のカプリコーン・ステリウムにコンジャンクトしていった3月20日〜31日の間だったからだ。

  惑星同士のコンジャンクションは、それら惑星のジオコズミック・サイクルの開始を意味する。コンジャンクションの後に続くサイクルの1/4局面は非常に重要であり、アストロロジーの研究においてはワクシングスクエアとして知られている。

火星はこれら3惑星に自らの逆行運動を通じてその1/4局面(ワクシングスクエア)を3回にわたって形成する。そして初回は現在、8月4日〜24日に順行で起きている。ここで興味深いのは、このサイクルの始まりが世界の株式市場の重要なサイクル安値の示現と同期し、この初回1/4局面はその後の市場の最高値と合致していることだ。

ジオコズミックなアスペクトと金融市場との間の重要な相関性がトレンドの反転に関連することを考慮すれば、次のような疑問がわく。8月4日から現在までに展開中の高値が今や株式市場の反転下降へと通じる重要な頂点となるのか? あるいは火星が逆行してカプリコーン・ステリウムに対し同じワクシングスクエアを形成する9月29日〜10月19日に市場が下落に転じるのか? それともその両方だろうか?

     火星は現在牡羊座を運行中で、来年1月6日まで在泊する。火星は牡羊座を支配している。または別の言い方をすれば、火星は自らが支配する星座宮に在って非常に強い。アストロロジーにおける1つのセオリーとしては、惑星が自ら支配する星座宮を運行する時は世界(株式市場も含む)にポジティブな事象が起きやすいという事がある。だが例外は支配する星座宮を逆行する時で、その場合は状況がより困難になる。

現在、自ら支配する星座宮を運行中なのは火星ばかりではない。太陽も同様に自ら支配する星座宮、獅子座を運行している。だがこれは週末、8月22日に終了する。水星もまた、自ら支配する乙女座に9月5日まで在泊する。そして土星と海王星もそれぞれが支配する星座宮を運行中だ。だが土星は12月17日には山羊座を離れるが、海王星はまだこれから5年間魚座に残る。ちなみに土星も海王星も今は逆行中だ。

したがって我々アストロロジャーとしては、火星、土星、海王星が揃って自ら支配する星座宮を逆行し、逆に太陽と水星がともにもう自らの支配星座宮からは離れている9月9日以降に何が起きるかに注意しておかなければならない。もちろん言うまでもないことだが、米国の選挙シーズンはその時 最高潮へと向かっている。

     これから選挙までの間、天上の空間にはイージーでスムーズなことなど1つとしてない。9月9日の牡羊座の火星逆行に向けて、蟹座の金星がカプリコーン・ステリウム(木星、冥王星、土星)に対し8月25日〜9月4日までオポジションとなり、同時に牡羊座で逆行前の滞留に入った火星とTスクエアを形成する。これは多くの可能性を示唆し得るが、金星が関わる時の鍵になるのは、公平性、平等、女性に関する問題だ。またこれらのアスペクトは金融市場におけるトレンド転換と相関する可能性もある。

だが、その後9月9日~17日に示現するジオコズミック・サイン、そしてその直後に展開するシグナル(9月28日~10月19日)も同様の兆候を示す。これらは普通に見られるタイプのジオコズミック・サインではない。特に後者は並大抵ではない。

私は今ここで暗示された可能性についての仮説をたてることは出来る。だがそれらは複雑で、理解するには長い説明を要するだろう。だからもう少し時期が近付いた時点で話すことにしたい。今のところは、ただこうイメージしてほしい。集合体としての私達はもう1つ別に訪れる「最大の圧力期」に向かっている。そこでは「真実」を、そして「情報の正確さ」を見極めるための識別力が要る。さらに、驚くべき状況によって自らの内部に生まれる衝動的で感情的な反応から自分自身を切り離すための能力が必要になるだろう。金融市場において、これは自分のポジションに対して自己満足したり無頓着でいるには適さない時期だ。とりわけ今から9月下旬までの間に年初来高値や長期の高値が形成される場合はなおさらだ。

     さて、個人的な話になるが、最近のコラムで米国とドイツ間の渡航禁止によって、ドイツに住む妻に会えないと嘆いていた私を覚えている人もいるだろう。そのドイツが、つい先頃 適切な書類さえあればドイツ国民の配偶者の入国を許可すると発表したばかりだ。

もう私は「必要不可欠なビジネス」を理由としてそこに滞在する必要はない(ネイタルで蠍座の金星と木星がコンジャンクトしている私にとっては、これは「必要不可欠なビジネス」なのだが)。

私は来週ドイツに向けて出発する。それはおそらく私のネイタルの月(家族)と彼女の金星(パートナー)の上をトランシットの木星(旅行と幸運)が通過することによるものだろう。もしかしたら、コラムの文章にも私の最高のユーモアが戻ってくるかもしれない。それを考えただけで、私はすでにニコリと微笑んでいる。では来週、ラインラントで執筆するこのコラムでお会いしよう!







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)金融アストロロジー