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『フォーキャスト2018』レイモンド・メリマン著
ただ今株式会社投資日報社さんのサイトにて予約申し込み受付中です(12月25日発売)
『マンデーン2018』Kindle版は2018年春の発売予定です

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ー2017年の占星学から見る世界と個人の運気予測ー
『マンデーン2017』
レイモンド・メリマン著 [Kindle版] Amazon Kindleコーナーで販売中です。マンデン・アストロロジー/社会占星学に興味ある方にはとても面白い内容だと思いますので、ぜひご一読ください。
内容紹介記事(+スペシャル掲載記事)こちらです。
 
 

February 18, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント2/19【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年2月19日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているようですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “我々は以前から今に至るまで、変わらず明確にこう主張してきた。金利上昇と市場ボラティリティーの高まりが見える時代にバランスシートのリスクを抱える行為は市場の上昇を抑えると共に著しい下押し傾向を生む。”

— Andrew Lapthorne
  Société General 2018年2月12日付


        “『健全な財政政策としては(トランプの予算案は)失敗だ。』今週、特に保守系として知られるヘリテージ財団の財政分析シニアアナリスト、ジャスティン・ボウギーはこう語った。トランプ政権が今後10年の内に連邦政府予算の均衡を達成すると提示したのはまだ去年のことだ。『この計画は国に新たな7兆ドルの債務を付加することになる。これはオバマのような金遣いの荒い大統領でさえ企てたことがなかった規模だ。』彼は続けた。『米国の賃金と物価のインフレは足早に上昇しつつあり、これが金融市場への強力な下押し圧力となっている。』 ソシエテジェネラルのグローバル戦略担当、アルバート・エドワーズはそれに加えてこう続けた。『後に分析すれば、トランプ大統領によるバカげたタイミングの景気刺激策が金融崩壊の切っ掛けを作る鍵だったことが明らかになるだろう。』”

— Natasha Turak
  “Foolhardy” “Ludicrous,” and “The Dumbest”
  www.cnbc.com  2018年2月15日付



        とにもかくにも非常に驚きに満ちた3週間であった。1月終盤(23日〜31日)、世界の多くの株式市場が史上新高値や数年ぶりの高値に舞い昇った。その2週間後の2月9日、株式市場が10%かそれ以上の急落を見せるにつれて多くが数年ぶりの新安値をつけた。その前日となる2月8日に私達が講読者に送った株式市場の特別リポートは全ての講読者に対し、これからいつどんな瞬間にも起こり得るリバーサルに準備しておくことを薦めた。プライマリーサイクルが引き延ばされ(期限越え)ており、ボトムをつける理想的なタイミングがその当日あるいは翌日(2月9日)だったからだ。それは2月4日と10日に月が誇張のサイン射手座に在り、木星(射手座の支配星であり誇張のシンボルでもある)にスクエアを形成する太陽と金星に勢いを与えていたからでもある。特別リポートを出すにはこれ以上のタイミングは無かったろう。

これは、特定のサイクル構造が効力を発揮するにあたってはアストロロジカルな要因が必要であることを明確に示すケースだった。通常であれば、太陽と金星による木星へのアスペクト形成は、たとえ月が射手座を運行中だったとしてもこれほど強力なリバーサルとの相関性を見せはしない。しかしながら、サイクルから見ればこれは一つの時間帯がまさに終焉を迎えて株式市場がボトムをつけるタイミングであり、それと時間的に連動するジオコズミック・サインは近隣にこれのみだった。したがって、いつも以上の重みを持って作用したことになる。

だが先週述べたように、この爆発的事態は天王星トランシットが牡羊座・天秤座23°〜27°台に在泊するニューヨーク証券取引所設立図の土星にコンジャンクションを形成し、天秤座の木星と海王星にオポジションを形成する時間帯の中央部で起きてもいる。特に史上新高値や数年ぶりの高値をつけた直後、突如として起きるドラマチックな下落との相関性を持つのはやはり天王星だ(とりわけ牡羊座に在泊する時)。

世界の株式市場をざっとふり返ってみれば、最近起きたことが明らかになるだろう。アジアと環太平洋地域では、インドのニフティと香港のハンセン指数が1月29日に史上新高値をつけ、中国の上海指数も同じ日に2年ぶりの最高値に舞い上がった。日本の日経平均は前週の1月23日に26年ぶりの高値をつけ、オーストラリアのASXは1月10日、10年ぶりの高値をつけてトップアウトした。MMAの特別リポートが出された翌日の2月9日、中国の上海指数はたった2週間の内に14.6%、香港のハンセンは13%下落した。ニフティとASXは2月6日〜9日まで下がり続けたが、2桁には達しなかった。日本の日経は2月14日まで下落が続き、1月23日の高値から13%落ち込んだ。そして全てが先週の安値から力強く跳ね上がっている。

ヨーロッパにおいても同様の流れだった。ドイツのDAX、チューリヒのSMI、ロンドンのFTSEの各指数には全て1月16日〜24日に史上新高値が示現している。そしてその後それぞれに2月9日の数ヶ月ぶりの安値まで下落した。結局DAXは11.7%、他の指数は9.2%〜9.9%を失っている。

米国ではダウ平均が1月26日につけた史上最高値26,616から2月9日に23,360まで下がり、下落幅は12.2%となった。ナスダック総合は1月26日につけた史上最高値7505から2月9日の安値6630まで、11.65%下落している。そして先週の安値からは全てがスムーズな反騰を見せている。

  また株価と同様に注目に値したのは国債価格の下落で、これは上昇し続ける金利と同期した。米国10年国債先物は2011年4月以来の安値120/01まで下落している。だが皮肉なことでもあり、かつ市場間の相関性が変化していることの象徴となったのは、米ドルもまた2014年12月以来の最安値水準に落ち込んだことだった。これらの価格の動きが正反対の方向を向いていたのはそれほど以前のことではない。そしてこれは、健全な兆しではない。

これは投資家が米国経済の先行きに懸念を抱き、より良い投資先を海外に求めていることを暗示している。またこれは、トランプ政権によるバランスを欠いた予算の結果として生じる将来の連邦負債という問題をも指し示している。この予算には支出と負債見越し額の驚くべき増加が見られる。共和党なら全身全霊で阻止すべく闘うはずだった内容だ。 政党の「公約」と「偽善」という言葉の間には、もはや違いなどないということか? これは土星・冥王星のバルサミック・フェーズにもよく合致する事象で、土曜のフォート・ローダーデールの講演および直近の2018年フォーキャスト・ウェビナーで論じた話題でもあった。

        もう一つ、重要な動きを見せた市場はビットコインだった。この暗号通貨は2月6日につけた安値5911から急騰し、2月15日金曜には10,000以上をつけた。1週間のトレードとしてはなかなか悪くない(70%の上昇)。それでもまだ、たった2ヶ月前の12月18日につけた史上最高値19,458から見ればはるか下方だ。これはなかなかエキサイティングな市場であり、また天王星との相関性を持つことを示唆してもいる。

分裂と新しさの惑星である天王星が今後、お金と通貨の星座宮である牡牛座に入居した時には非常に興味深いことになりそうだ。また牡牛座は畜牛をも支配するが、期近の生牛先物は130.32と年初来新高値をつけている。




≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫


        さぁ、これからどうなる? こう質問される頻度は今後、「海王星」と「魚座」 — 不確定性と疑念の惑星と星座宮 — が強調されてくると共に、ますます増しそうだ。これら二つのジオコズミック・ファクターはまた「原油」と「医療」に関連することも頭に入れておきたい。

2月17日土曜、射手座の火星が海王星にスクエアを形成する。これは何やら偽のデータに基づく誇張された威嚇や脅しといった感じの物事を示唆するが、おそらくそれは、関連する盟約から著しく逸脱した誰か、または何らかの存在によって為されるのかもしれない。

またこの日は水星(情報)が魚座(明瞭さの欠如)に入居する日でもあり、その翌日には太陽が魚座入りし、金星(お金)は2月21日に海王星とコンジャンクトする。3月4日には太陽・海王星のコンジャンクションが起き、水星と金星の両方が3月6日に牡羊座に入居することから、こういった不確実でコントロールが利かず、責任の所在も不明というモヤモヤとした風潮は3月4日~6日あたりまで残存するだろう。

  そんなわけで、これからの2週間は、海王星と魚座がもたらす不合理な活況と現状への自己満足との闘いになるかもしれない。つまり、市場が反騰を続けるにつれて人々が2月2日〜9日に起きたばかりの現実を忘れ果てるといった状況と、市場が2月2日〜9日の出来事を連想させるもう一つの深刻な気絶状態に陥って生まれるヒステリーとパニックのフォースとのぶつかり合いだ。どちらが支配的になるかについて、私には確信がない(このような力学が働いている時、誰が確信を持てるだろう?)。互いに矢継ぎ早に切り替わりながら、二つのテーマが両方とも顕現することさえもあり得る。

だが私は次の事を知っている。2月9日につけた安値で、ダウ平均の2週間にわたる3256ポイントの下落は終わったが、これはプライマリーサイクル中の非常に遅い時期だった。それに加え、米国では退職金口座の資金調達シーズンが始まりつつある。つまり、新しい資金(おそらくは記録的な量)がまもなく株式市場に流入してくるということだ。思うに、この新しいプライマリーサイクルが十分進行し、IRA(個人退職勘定)の資金流入シーズンを過ぎるまでは、ロングよりもショートを保持する方が危険は大きいだろう。

これは全て流動性の問題であり、私自身はFRBの最近の金利引き上げ政策と緩和プログラムの中止がまもなく流動性の収縮をもたらすだろうと考えている。 だがたとえそうであるにしても、3月〜4月まではそれほど顕著には顕れないだろう。こういった資金は全て、どこかに流れ込む先を見つけなければならないのだ。そして米国経済は、土星・天王星と木星・海王星のウェイニングトラインの最後の正確な形成が完了する8月±2ヶ月までは まだまだ好調そうに見える可能性がある。







訳文ここまで
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February 15, 2018

○2/16の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  2月16日06:23前後、北海道周辺で 06:30前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は06:04前後、沖縄周辺では05:35前後に水瓶座 27°07’で新月となります。なお、今回の部分日蝕は南米と南極大陸で観測可能です。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 水瓶座27°~28°― 発効期:2/16~3/1 】
  "An ancient pottery bowl filled with violets"
『スミレの花で満たされた古い時代の陶器鉢』

  "A tree felled and sawed"
『伐採され鋸で切られる木』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★何かがやって来る…来たるべきものへの予感と怖れ
→★全てが移り変わる中で自分を活かし続ける力、気力の源泉を再確認する
→★復活と新生へのおぼろげな兆しをかいま見る
→★ごく当たり前の日常の中で気付く「美」とひらめきの価値
→★古くから伝えられてきた智恵を真新しい角度から理解していく必要
→★厳しい人生が落とす影の中にあってもデリカシーを保つ力
→★来るものは拒まず、去るものは追わずという精神、または
    来るものを拒み、去るものを攻撃しようとする精神
→★特に理由もないのに境界線で立ち止まったまま麻痺する
→★少し先をイメージしながら必要と感じた準備に取りかかる
→★未知の領域に踏み込む際に必要な用心深さと平常心
→★まとまりなく浮かぶ思考からたった一つ集中するべき物事を選ぶ
→★知らない内に吸い込む雑多で不要な「思い」や「情報」を避ける必要
→★思考を整理して各自が受け持つべき最終責任を取る必要
→★気が散ったり目先の物事に注意を逸らされて筋道を外れる危険
→★何か重要な岐路となり得る物事が突然浮上、または明るみに出る
→★自分の「核」を鋭く保ち 手探りの状態から一筋の活路を見出していく・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『日々の紆余曲折とは隔絶した内的宇宙を保つ』
                    
            今回の新月やるべきこと、考えるべきことへの集中


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        もうすぐ今年2回目の蝕、水瓶座の部分日蝕が起こります。ふり返ってみると、前回1月31日の月蝕あたりから世界の株式市場のボラティリティは急激に高まり、自然現象でも北陸地方を襲った大雪と今も続く被害、台湾の花蓮ではM6強の地震。米国の列車事故、佐賀では陸上自衛隊のヘリが墜落、そしてロシアの旅客機墜落。モルディブでは政府が非常事態宣言、北京では無差別殺傷事件、フロリダではハイスクール銃乱射事件などなど。事故や火災が増える中、韓国では冬季オリンピックが開幕。その間、北朝鮮は軍事パレードを実施。ニュースとして流れてた物事だけを拾おうとしても、世界の表舞台でも舞台裏でも、もうキリが無いほど本当に様々なことが起きています。こうした出来事を日々ニュースとして見ていると、もう日常茶飯事とも感じられるくらい。けど、わたし達が世界だと思っている、この足許の流れは...どこに向かっているんだろう。

そういえば、前回UPしたWSJドキュメンタリーの概要でも説明されていた「フリースピーチ」への攻撃と拒絶は、米国のあらゆる大学に拡がりつつあるようです。名門と言われるイェール大学やブラウン大学でも、マイノリティやフェミニズム、人種問題に絡み、反対意見を「ヘイトスピーチ」として排除する学生達の動きが活発化しており、やはり1960年代からのリベラル派女性教授が「フェミニズムへの不適切な論考」を批難され辞職に追い込まれる事例が出ているというニュースが流れていました。また、そういった活動を行き過ぎだと批難する側も、相手側を「プロ犠牲者」などと名付けて一括りに侮蔑するなど、英語圏の匿名ネット上ではあちこちで容赦無い闘いが見られます。 

議論を経ずに反対意見を排除または審判するような流れは「Iwas offended!/私は不愉快だ!」ということばと共に、今後ますます世界中を席巻していくのでしょうか(天王星・エリス・冥王星・火星と海王星、イクシオン、オルクス、アラウンetc.との相関)。魚座の海王星が求める「思いやり」や「慈愛」、「包括的な世界観」は、海王星のシャドウ・サイドである「欺瞞」や「臭いものに蓋する」心理と共に力をふるおうとしているのかもしれません。


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  天王星が水瓶座入りした1990年代中盤から末期にかけて、急激に発展したインターネット。それは文字通り、世界を繋ぎました。今はことばさえ通じれば(いえ、通じなくても)遠い国の知らない文化について簡単に情報を取れるし、見知らぬ街角も、まるですぐ隣に存在するような錯覚に陥いることがあります。世界中で同じ光景を沢山のみんなが見ている。テレビの時代もそれはあったと思うけど、実際に参加し分かち合っている感覚を与えられ、自己の延長としての世界が目の前に在る…というのは多分インターネットならではな気がします。

もしかしたら人間はいつのまにか、「自分の主観世界」がどこまでも無限に拡がっているように感じ、そこに自分の「常識」から外れた文脈や理解を超える観点を持って生きる存在を発見したとき、ひどく不快で傷つけられたような気分になるのかもしれません。そして簡単に腹を立てます。ネットを介してわたし達は簡単に情報を知ることが出来る。でも、それを肌で感じたり理解しているわけじゃない。頭と喉で感じてはいても、ハートやお腹に入ってはいない。全てが3D化される日が来たとしても、そこは全てがバーチャルなプレイグラウンド。そこで逢えるのは、無数に断片化した自分だけ。 もちろん、そんなことはわかっているつもり。けれど、もしかしたらそんな当たり前の認識が、次第に曖昧なもう一つの現実となってわたし達の実人生を浸蝕し始めているかもしれません(魚座の海王星)。

  土星・冥王星サイクルについては以前も触れましたが、両惑星がバルサミック・フェーズに入ったのは2014年11月。そして2020年1月まで続きます。ひとつの時代の終焉期に入って、メリマンさんの『フォーキャスト』や『マンデーン』シリーズでも触れられていた世界的な「世直しの大衆運動」はいったいどこへ向かうでしょうか? 今、西欧諸国は長い歴史の中で蓋をされてきた人種や宗教のカルミックな問題に直面し、大きく身悶えしているように見えます。そしてその波は、それぞれ微妙に捩れながら、日本を含めた世界各地に生じています。 

人々が分裂し、ネットでも実社会でも、様々な表現規制や統制の強化が声高に叫ばれる今。山羊座の土星と冥王星。2020年にはそこに木星と火星が参加してきます。ヒューマニティって、いったい何なんだろう? 必要な規制や取り締まりと人間としての自由。安全や保護と、生き方の自由。適切な線引き(土星)を決めるのは誰なのか? 社会の基盤となってきたはずの目に見えない「信頼」。これから先もその存続は可能なのか? それとも代わりに新しく見栄えの良い鋳型が生まれてくるのか? わたし達はこれからの2年、そしてその後の10年〜15年という新しい時代に向かって、どんな世界を創ろうとしているのだろう? ...でも、その答はわたし達の無意識領域に今、すでに存在しているのではないでしょうか(冥王星とそれ以遠の惑星達)。


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        さて今回の日蝕ですが、サロス・ファミリーは150。このファミリーが誕生したのは1729年の8月24日、寿命は2973年まで続きます。そのテーマをひと言で言うなら「クロス・ロード」でしょうか。大なり小なり十字路に立ち、真っ直ぐ行くか、どちらかに曲がるか後戻りするか、なにやら選択を迫られるような感じです。またバーナデット・ブラディ女史の研究によれば、このファミリーはアイデアや思考、意見を熱狂的に表現するようなエネルギーを持つとされます。ただし、その流れはかなり急なものかもしれません。でも、もしその速さに乗っていけるなら新しいアイデアをうまく形にしていくことが出来そうです。

それともう一つ。今回の部分日蝕は、去年8月22日に起きた皆既日蝕「グレート・アメリカン・イクリプス」とはオポジションの状態で起こります(オーブ1°)。なので去年の日蝕の影響を受けたひとや集合体、国などについては何らかの形でテーマが連動したり、当時表面化した物事に違う角度から光が当たったりするかもしれません。(去年の日蝕はその強力さから、影響力は半年〜1年、長ければ3年〜6年は続くかもしれないと言われています。)


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  ちなみに今回の蝕(と去年の日蝕)がチャートの主要感受点に触れる国(と人)をざっと挙げると、日本(2室 Nノード・アグニにコンジャンクト)、米国トランプ大統領(ASC・火星にオポジション)、北朝鮮(土星にオポジション/この土星はヌークリア・アクシスと呼ばれる原子力チャートのSノード上に来る)、韓国(土星・水星にオポジション)、イスラエル(火星にオポジション)、EU(土星にコンジャンクション)、ドイツ(土星にオポジション)、シリア(木星にオポジション)、スウェーデン(金星・土星オポジションにTスクエア)、NATO(土星にオポジション)などです。日本の場合、2室は基本的に国の「財政」「資産」「資源」などを意味します。また集合心理的な側面では、「自給自足(自己生産)」「自己防衛」「自立」など、自前のリソースによって安全確保の足固めをしたいという無意識の生存欲を支配すると言われています。

        ところで以下は去年の日蝕の前に書いたメモです。当時どこかに書いたかな? そんな気もするけれど思い出せないので(^_^; …今回の蝕と何らかの関係がありそうな箇所をもう一度記しておきますね。

  • 今年(2017年)8月22日の日蝕は少なくとも1年間の影響範囲の幕開け。
  • フォーキャストに記述されていた天王星・冥王星スクエアによる人種暴動は孵化し、より複雑な様相を見せながら今になって表面化しつつある。今後は移民・難民・ジェンダー・宗教問題などを包含してもっと複雑化していくかもしれない。
  • 心に秘めた罪悪感(神または絶対善からの抑圧?)との対峙を避け続けるうちにそれは反転して憎しみとなり、他者への攻撃にすり替わる怖れがある。
  • メカニカルにもオートマチックにも見える人生と訣別したいという欲望を生み出す六芒星。他者にはわからない理由で自ら去るひとも。
  • 来年はもっと激しい年になる。今怒っているひとは益々怒り、狂っているひとは益々狂うのかもしれない。そして突き進んでるひとは益々進む(倒れなければ)。迷ってるひとは益々迷い、ぼやけてるひとは益々ぼやける。今の状態がたぶん、もっと激しくなる。だから今が大事。怒っていても狂っていてもいい。けれど、いつの間にか気付かぬうちに道から外れてしまっていないか? 少なくとも(他の誰でもなく)自分の中できちんと筋が通っているか? 未解決の情緒に動かされていないかを見ておく必要がある。 戻るも自由、進むも自由。でも実は自由が一番厳しい。それを教えてくれるのが射手座の土星だけれど、もうすぐ山羊座入りする土星は仮面を付け替える。そうなると一度選んだ道から逸れることをなかなか許してくれない。そしてやがて、冥王星と邂逅する。だから、今が大切..。

★2月16日 新月・日蝕の星模様 すこし★
≪ サビアン・シンボルのテーマの下でアスペクトがもたらす行動面の挑戦 ≫
※遅い惑星のアスペクトは正確な日付の前後数日~数週間発効します。

日蝕と水星・ジュノーのコンジャンクションが天王星にセクスタイル(ミッドポイントにカイロン)、イクシオンにセクスタイル
  • 様々な欲望への刺激、モラルハザード、ことばの罠、デマや中傷に注意、歯止めが利きにくい状態、移ろいやすい気分、トリッキーな状況、パートナー同士が向く方向性の確認と互いに落ち着いた状況での再調整の必要、バラバラな思考をまとめるための整理能力

アセンダント近くで月のSノードとルシファーがコンジャンクト
  • 偽の希望に注意、何かがシフトしていくときの不安定な状態、幸福な別れ、自分の中の善と悪の線引きを見極める必要

火星・海王星・アスボルスがTスクエア
  • 過度の思い込みによる判断の狂いに注意、過去に関わる何かの露呈、ネガティブな論調に巧みに誘導されやすい状況、火に油を注ぐ行動に注意

金星とネッソスがコンジャンクト
木星に天王星とカオスからYOD
  • 自由奔放さの回復と自らその責任を負う自覚、怒りの増幅や攻撃的な感情に注意、カルマとの遭遇、フラストレーションによる苛立ち、抑圧と反撥、責任の追及または自ら責任を負おうとする行為、突然の出来事が新たな状況を生み出す、疎外感や犠牲になったという感覚を刺激される、保護されたり依存することで失うものへの気付き

セレスに土星と金星・ネッソスからYOD
  • 女であること、母であることに含まれる様々な葛藤に透徹した目を向ける必要、表の仮面に隠れて裏で働く力、内なる規範と規範のぶつかり合い、包括的なスローガンと排他的な実態、社会主義的ファシズムの傾向を帯びた思考

引き続き・・冥王星とキラルスがオポジション(エリス・天王星にスクエア)
  • 自然災害(降雨・降雪・地震・噴火など)、人災、犯罪や集団同士の争い、無辜の人々や若者・子供達の犠牲、暴動やテロの可能性など

≪その他注目期≫

2月16日~18日 火星・海王星スクエア
2月19日 太陽が魚座にイングレス、オルクス・金星がオポジション
2月22日前後 金星・海王星コンジャンクション、水星・ネッソスコンジャンクション(土星がセクスタイル)、月のノード軸と月がTスクエア
2月25日~26日前後 水星・海王星コンジャンクトでアスボルスがスクエア、太陽・ネッソスがコンジャンクト、火星・ヴェスタがコンジャンクト、月・カオスとエリスから木星にYOD
3月1日前後 火星・水星・金星・カオスのTスクエア、エリス・木星のクインカンクス

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2018年3月2日 乙女座11°台で満月!
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★2月新月・日蝕のサビアン・シンボル ★

        今回の新月・日蝕が提示するテーマのベースとなるのは、水瓶座27°『スミレの花で満たされた古い時代の陶器鉢』です。

陶で出来た器はとても壊れやすくデリケート。でもこのシンボルに描かれた鉢は、長い年月に耐えてその姿を保ち、今も日々使われているようです。もしかしたら骨董市で買ったものでしょうか? それとも、その家で代々大切に使われてきた器でしょうか? 長くひとの役に立ってきた陶器には、傷やヒビが入っているかもしれません。はるか昔には鮮やかに彩られていたはずの肌も、今はもうその艶と色を失い、時の流れに曝された「土」の本質をかいま見せています。


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  けれど、そんな古色蒼然とした鉢に新鮮な水をたたえ、スミレの花で満たしたとき... 周囲の空気がサッと変わります。優しいうす紫のスミレ達は、厳しい時の試練を耐えぬいてちょっとくたびれた鉢を無言の微笑みで慰め、静かに称賛しているのかもしれません。この鉢はきっと、数え切れないほどの日々をひとと共に過ごし、沢山の人生を見てきたことでしょう。ひとときの花のいのちをそっと抱きながら。。 

時は変わり、場所も変わり、ひとも変わる。けれど古びた陶器鉢は今も生きている。 たとえどんなに厳しい時を通り抜けなければならなかったとしても、生きてそこに在り続けるかぎり、再び新鮮な「生」そのものとの出逢いは訪れる。幾度となく。優しく。そして無言のうちに、わたし達は満ちる。もし、内なる透明な水を枯らさずにいるなら。。 これもまた、ささやかな奇蹟の光景かもしれません。


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        このシンボルをこころの情景にあてはめるなら.... たとえば何か悩み事を抱えているとき。苦しいこと、心配なこと、腹立たしいことがあるとき。積み重なった不満がこころにうごめくとき。あれこれの思いが錯綜して、夜通し眠れなかった...。そんなとき、わたし達はヒビの入った古鉢のように渇き、くたびれているかもしれません。「あぁ、もう夜が明けてしまう...」疲労感と焦燥感。。 

でもふと思い立ち、重い体を引きずるようにカーテンを開けて空を見上げてみる。 あ、ちょうど高らかに日が昇ろうとする、その寸前! それは夜と朝との識閾。雲も山並みも、遠くにそびえる高層ビルも、全てがうす紫に染まる一瞬、稀有の刻。何もかもが、「無い」と「在る」の両方に溶け込んでいくとき。その優しさと深さに包まれて、わたし達は自分が今この瞬間も「生きて」いることの不思議に気付きます。

くたびれた体とこころ。けれどそこには継続する刻と、常に真新しい刻の両方が生きている。わたし達の中で、二つの刻の交差が起きている。長く続いてきた刻を否定する必要もない。ただ、新しい息吹がいつもそこに在り続けてきたことを、思い出すだけ。そこに初めから在って、待っていることを。ここで。思い乱れる夜でもなく、世事に追われる昼でもなく、この、紫いろの境界の刻に...。


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  もしこのシンボルを社会的な物事にあてはめるなら、古びた陶器鉢は何か伝統的な考え方や、古くから大切にされてきた文化や習慣にたとえることが出来るかもしれません。社会がどんなに変容しようとも、その底流を流れる地下水脈 ― ひととしての感じ方の構造(あるいは集団としてのアイデンティティ) ― が生きている限り、その集合体の本質が変わることはないでしょう。どんなに古びていても、それが今のわたし達を見えないところで支えているなら、それを否定する必要もない。ただ、その器にいつも綺麗な水をはり、真新しく瑞々しいスミレの花を活けていく。それを心がけていけるなら...。


        さて、今回のメインとなるシンボルは水瓶座28°『伐採され鋸で切られる木』です。伐採され鋸で切られる木。もしかして、これから薪や炭になるのかな? それとも建材として使われるのでしょうか。家を建てる材木なら、切った後に乾燥させたり反りを直す工程が必要です。それは使えるようになるまでに長い時間がかかるということ。それにもし薪なら、冬が来て雪に閉ざされる大分前に準備しておかなければならないでしょう。もしかしたら、春のうちに。


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  このシンボルが描いているのは、やがてやってくる未来 ―「今」とは異なる状況や環境 ― に備えて何かを準備しようという想い、または行為です。そしてその行為には未来を築くといった建設的な側面と、将来ふりかかる怖れのある危機を防ぐという防御的な側面も感じられます。またそこには「切る」「落とす」「細かくする」「揃える」「整える」「保存する」といったイメージも含まれるかもしれません。

        何かがやって来る。その「何か」とは、具体的な生活上の変化かもしれないし、目先の分岐点かもしれません。入学、卒業、入社など…新しい仕事や学びのチャンスかもしれないし、人間関係の変化かもしれません。また先の見通しが不明瞭な中で老後の生活をふと思うひともいるのではないでしょうか。今回が長期的な影響力を保つ「蝕」だということを考えるなら、何か社会全体に関わる大きな変化ということもあり得るでしょう。また...もしかしたら外側の何かが変わるのではなく、自分自身の内側に後戻り出来ないほどの変容が起きてくるのかもしれません。あるいはそれらが重複して起きることも考えられます。


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  今はただ、予感だけがあります。「何だろう?とりあえず何かしたほうがいいのかな?」「いや、出たとこ勝負でいいや。だって先のことなんてわからない。」「でも...今やれることはやっておこう。そして何があっても驚いて麻痺しないように、いつもこころの準備だけはしておこう...」なんて(^_^;。

けれど実際に大木を伐採し、倒木の幹を鋸で切るというのは危険も付きまとう大変な仕事です。また、特に閉ざされた場所で作業するときは、木の細かい粉塵が舞い散ることも頭に入れておかねばなりません。安全な作業のためには微細な木屑を吸い込んだりしないようマスクで顔を覆い、体内に出来るだけ新鮮な空気を取り入れることが大切です。それでも、気付かないうちに微量の塵を吸い込んでしまう怖れはあります。過敏なひとにとって、その影響は大きいかもしれません。

        何かがやって来る。何かが待っている。ふとそんな想いにとらわれたとして。 その「何か」とは、ずっと待っていた「あれ」なんじゃないか? そうだ、きっとそうだ。よし! ...こんなふうに、深い部分で明確な確信を持てたなら、思いのままに行動してみるのも悪くない。 どんな結果がついてくるにせよ、必ずそこから得るものはある。 けれど大抵の場合、「何か」が本当に何であるかはそれが来てみるまでハッキリとはわからないものです。それでもわたし達は、来たるべき何かに備えたいと感じます。生きものの、本能として。


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  けれど周囲には微細な粉塵が舞っていることも頭に入れておきましょう。日々様々に流れていく雑多な情報、誰かの声高な意見やことば達。気になるニュースや興味を引かれる話、映像の数々。刺激される感情、あちらこちらと飛び回る思考。そのうち何だかわからないうちにあちこちで何かがソワソワと動き出し、それが何かの「準備」とも思えてくる。モヤモヤとした粉塵に遮られる視界。鋸の軋む音。そしてどこからともなく漂う生々しい倒木の匂い。自分も家を建てなくちゃ!いや待て、薪を集めるほうが先か! そんな中で今、自分の手の中にあるたったひとつの大切なことに集中するのはけっこう大変なことではないでしょうか。

でも。おそらく見出すべき何かはそのモヤの先 … 雑多な情報、他のひと達の意見やゴシップの黄色い粉塵ではなく、完全に真っ白な、そうホワイトアウト状態とも言えるスペースの中に存在しています。それはきっと、これまでもずっとそこに在った。でも、あらためて「発見」される必要のあったもの。自分にとっての来たるべき何かを「見る」ために必要なもの。あるいは「知っている状態」であるために必要なもの。 静かに。閉じた状態で、開きながら。


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  B.ボヴィによれば、この度数は「アストロロジャー・ディグリー」と呼ばれているのだそうです。一葉のチャートから放射されるあまたの可能性とそれらが相互に織りなす無数の物語は、まるで霧の立ちこめた森のような深みを持っています。その霧を見つめ、チャートの持ち主と共に一期一会の個の神話を掴み取る。共に星のことばを聞き取り、伐採し、枝をはらう。これからを決める「今」を知るための、最善の道具となるように。


やがて出逢うべき自分のためのメッセージは、たとえ木を切る作業の喧噪の中でも「ゆらめくわたしのこれから」の姿としてそこに立っています。集中して、手をそっと伸ばす。その透明な行為の中に。



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have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

February 11, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント2/12【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年2月12日(フリー版より)

翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているようですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “米ドルは金曜に上昇し、主要通貨バスケットに対しおよそ15ヶ月ぶりに最強となった。世界中の株と債券市場に凄まじい乱高下が見られた1週間の内に一部のトレーダーが一斉にドルへと押し寄せた結果だ。”

— “Dollar Poised for Best Week in 15 Months Amid Market Turmoil”
  Reuters 2018年2月9日付


        “...加えて2月7日と±3取引日はMMA★の重要変化日だ。また、二つの強力な木星スクエア(2月4日の金星・木星スクエア、2月10日の太陽・木星スクエア)の中間時点に来ている。これまでの数年間、私達は木星の上向きの側面を目にしてきた。つまり、それは楽観と多幸症的な気分、そして非合理的な活況さえも生まれる状況に相関していたということだ。だが私達は今、物事がそう上手くは運ばないという、木星の下向きの側面を見ている。すなわちヒステリー、パニック、そして株式市場の大幅な下落だ。ここで頭に入れておきたいのは、どちらのケースにおいても木星は「誇張」する...... 木星へのハードアスペクトは多くの場合、綿密に練られた決断を下すには最悪の時となる。しかも木曜と金曜(2月8日〜9日)には月が木星に支配される星座宮、射手座を運行中で、もともと誇張された物事をなお一層誇張するだろう。しかし、そんな時期も今週末には終わりに近付く。まもなく合理性が復活し、人々が再びより広い視野で物を見るような機会が巡って来るだろう。”

— MMA講読者向け株式リポート特別アップデート版 2月8日付より
  (直近および目先の株式市場概要の一部)



        この時期にこのコラムを休むべきではなかったと思う。どうも私が休むたびに、金融市場のどこかのタガが外れるように見える。そしてそれが起きると、わたしのメールボックスは答えきれないほどの質問メールで溢れかえるのだ。株式市場は確かに先週レールを外れ、かつて無いほどワイルドな週となった。ダウ平均は1日の下げ幅1000ポイント超えが2回という、今まで1度たりとも起きたことのない様相を見せた。

しかしながら、そんな大殺戮が起きたのは米株市場だけではなかった。広範にわたり、世界的だった。それは木星トランシットのダークサイドを描いてみせたが、過去9年間、あまり見られることのなかった光景だ。木星のアスペクトが多幸症や楽観性に相関しない時、それは集合的なパニックとヒステリー状態へと反転する。楽観が過度に誇張されがちなのと同様に、パニックもまた過度に誇張されやすい。

先週は木星に対する2つのハードアスペクトが見られた。まず金星からのスクエアで週が始まり、ダウ平均は記録的な1175ポイントの下落を喫した。そして二つめのアスペクトが週の終わり(10日金曜)に形成されてダウは木曜に1000ポイント以上下落、そしてもう一度金曜のザラ場に500ポイント下げて23,360で底をつけ、その後反転して引けに向けて330ポイント騰げ、24,190で取引を終えた。それでも週としては1330ポイントの下げとなり、去年10月中旬以来の最安値水準に達している。たった2週間前、ダウ平均は史上最高値26,616の高みに昇っていた。

  今週受け取った手紙のほとんどは市場が次にどう動くかというものだった。これは新たな弱気市場の始まりなのか? あるいは株は再び上昇するのか? この件については2月8日木曜の夜に送った購読者向け株式特別リポートにおいて長期、中期、短期の視点から見た現在の状況を詳説した。これはMMAの全ての講読者、および先週のウェビナー録音版の購入者であればMMAウェブサイトにおいて入手可能だ。これは良いタイミングで今後数日、数週間、そして数ヶ月にわたる私自身の見通しを述べたリポートだ。そしてこれまでのところ、なかなか良いすべり出しとなっている。

  先週、壊滅的打撃を受けたのは株式市場ばかりではなかった。国債もここ6年での最安値レベルまで落ち込んだが、おそらく米国中央銀行による金利引き上げという亡霊が株式市場の急落の引き金になったと思われる。株式市場が金利上昇と共に下落する時は深刻だ。金と銀も惨状を呈し、原油は7週間ぶりに1バレルあたり60ドル以下で引けた。先週は数兆ドルの市場価値が失われたことになるが、そこでこんな疑問が生じる。「市場が失ったお金の分はいったい誰が儲けたのだろう?」

先週 調子の良かった市場は非常に少なかった。例外は米ドルだが、これは興味深い。何故ならトレーダーや投資家はいまだに米ドルを安全な避難先と見なしていることを意味するからだ。そしてこの事実からもまた疑問が生まれる。「米ドルは去年激しい下落をみているにもかかわらず、何故トレーダーは今もこれを "安全な避難先" と考えるのか?」 もちろん海王星が魚座に在泊しているせいもあるだろうが(2012年〜2026年)こういった信条がいまだに効力を保っていることには、どことなく "うさんくさい" 匂いが付いてまわる。だがここでもまた先週の強烈な木星アスペクトが目立つ働きをした。木曜夜の特別リポートで述べたように、木星がこうも際立つ時は、往々にして何かを行動に移す際に必要な正しい判断力が失われる。したがって利益も失われる。先週あまりに多くの損失が生じたのはこれが理由だ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “リークされたEUの内部メモによれば、EUはもし英国が離脱後に自国の競争力をより高めようとするなら、悲惨な結末を迎えることになるだろうと威嚇している。つまりEUは英国が他のEU諸国と同様に競争力のない状態であることを望んでおり、さもないと...というわけだ。”

— Paul Donovan
  “Dodgy Data. Shocking!”
  UBS Morning Audio Comment 2018年2月1日付


        “前回、黄道帯のこの領域(牡羊座20°〜27°)に天王星が入ったのは1932年4月〜1934年2月、まさに大恐慌の真っ只中のことだった。”

— “Forecast 2018” (英語版)66頁
  ニューヨーク証券取引所設立図への2018年早期 天王星トランシットの記述から


  先週の株式市場のように、うち続く記録破りの新高値の後で市場が激しく下落するさまを私が見る時、その要因や相関性として唯一思い浮かべる惑星といえば…天王星だ。これほどドラマチックなふるまいに相関する惑星は他に一つもない。とはいえ、天を見上げても天王星を含むアスペクトは土星とのトラインのみだ。だが、それがこんなドラマに結び付くことはまずない。

確かに、45年サイクルの土星・天王星ウェイニングトラインは — これまでの歴史上5件の事例において — 米国株式市場における史上新高値と相関し、その後に弱気転換して市場の下落が起きてきた。しかし、今回の下落の度合いとそれに伴うヒステリーやパニック症状は、ジオコズミック研究の言語で言うところの何かもっとドラマチックな要因が天王星に付加されていることを示唆するものだ。そしてその答は、ニューヨーク証券取引所の設立図、すなわち1792年5月17日の「バトンウッド・チャート」を調べてみれば極めて明解に得られる。

この図において、現在トランシットの天王星が牡羊座26°台で滞留しており、それがNYSEのネイタルの土星の真上であり、同時に天秤座23°〜27°台の木星・海王星コンジャンクションとはオポジションを形成していることがわかる*。これが、全てを物語っている。これが、ここ2年にわたって市場が史上新高値に舞い上がり、その後突然1日あたりの下落幅としては記録破りの勢いをもって崩落した構図を正確に描写している。

NYSE
* NYSE設立図バトンウッド・チャート(2月10日夜のトランシット)。現在月のノースノードがネイタルのアセンダントと天王星にコンジャンクトしていること、トランシットの冥王星がネイタルの月にスクエアを形成し、ネイタルの水星・冥王星スクエアにトランシットの木星がTスクエアを形成していることも全体を取り巻く背景としては興味深い。なお火星の射手座運行(ボラタイルな傾向)は3月中旬まで。


  さて、良いニュースとしては、このトランシットはまもなく終了する。あまり良くないニュースとしては、土星・天王星と木星・海王星のウェイニングトラインが今年2018年の8月に終わってしまうことだ(±2ヶ月のオーブ)。

金のガチョウ(FRBと他の世界の中央銀行)が産んだ卵にヒビが入ってしまった。そしてちょうど2008年1月に最初のヒビ割れが起きた時のように、彼らはそれを元通りにしようと試みる。2008年当時はしばらくの間それが功を奏した。だが数ヵ月後にもっと深刻な割れ目が出来て、"王様の馬と家来の全部がかかっても卵を元に戻せなかった" のだ。

彼らは新しい金の卵を産む新しい金のガチョウを創り出さねばならなかった。そして、その鳥を「ZIRP」(ゼロ金利政策)と名付けた。今、ZIRPは成鳥となったが、かつて彼女が誕生した直後のような回復力を惹起することは出来ずにいる。いや、もしかしたらある種の力は取り戻しているのかもしれない。しかし今の彼女が携える矢筒には、もたれかかる全員(全ての政治家達..)を養う食糧や燃料を確保するための矢があまり残っていない。しかもその体重(負債)は増え続けるばかりだ。飛べない鳥はまもなくレームダックに変身するかもしれない。

「ザ・グレートリセット」の始まりへようこそ。これからの3年が、並外れて "特異な期間"となるのは確かだ。






訳文ここまで
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January 30, 2018

●1/31の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】次回2月5日付のメリマン・コラムはウェビナーと重なるため休載とのことです。

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで1月31日22:45前後、北海道周辺で22:51前後、関西方面は22:26頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で21:57前後に獅子座11°37'で満月となります。

月食のスタートは20:48~皆既食最大は22:29~皆既食終了23:08~部分食終了24:11

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 獅子座11°~12° + 太陽 水瓶座11°~12°】
  "Children on a swing in a huge oak tree" +
  "Man tete-a-tete with his inspiration"

『巨大な樫の木に抱かれたブランコに乗る子供達』+
 『自らのインスピレーションに向き合う男』

  "An evening lawn party" +
  "People on stairs graduated upwards"

『芝地のイブニング・パーティ』+
  『等級の順に階段の下から上に並ぶ人々』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~2/15】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★安定した基盤があって初めてあたりまえの自由を満喫出来るという現実
→★激しい浮き沈みの中で内的な平穏を保つための「内なる核」の重要性
→★二元の極性が限りなく分化していく世界の中で全く異なる視点を持つ
→★特定の物事や人物に対して強迫観念にも似たこだわりを持つ危険
→★将来起き得ることに対し早めの警戒心を持ち対応可能な態勢を取る
→★無知や無邪気さが引き起こす子供じみた混乱に注意
→★大自然と人間存在の間に存在する緊張関係への気付き
→★奇妙な確率でふいに頭を叩かれるような体験、または突然のひらめき
→★高い見地からの長期的な視点や指針をスタートさせる必要
→★長い伝統を通して醸成された智恵の今日的な価値を見直す
→★これまでの支配的な力が衰えを見せ、新しい力が台頭する兆し
→★「機会均等の場」にも策略や陰謀の種があることへの気付き
→★パイの切り分けや配分を巡る争いから遠ざかる必要
→★楽しみを分かち合う場においても浮上する党派性の壁
→★決断または選択の時が差し迫っているという感覚を持つ
→★人生の階段を昇ることは時に他者を踏み越えることだという現実
→★自分の選択がどんな願いや欲望に基づくものかを深く明確に知る必要
→★潮目の変化の中で自分自身に回帰し再生していく・・・→


エネルギーのポイント:新月『日々の紆余曲折とは隔絶した内的宇宙を保つ』
            ↓
            満月分岐点へ ー 選択と決断』 


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        “今週は1月31日に皆既月食が起きる。株式指数にいくつかの記録的高値が示現したところで月蝕というのは、月末を迎えるにあたって興味深い。月蝕は新しいやり方と古いやり方、そして自由と独立への衝動と安全と防備の欲求との衝突を象徴する。私達は「グレート・リセット」のただ中にある。だが、「変化を強制する抗い難い力」が「ニューノーマル」を要求し、しかも「ニューノーマル」とは何なのかを誰もよくは知らないという時、ある種の人々は物事が以前通りのまま変わらないことを願うに違いない。いや、もしかしたら多くの人がそう願うかもしれない。だがこの月蝕は未来志向だ。後ろ向きになる時ではない。それは新しい日の到来であり、人々の集合心理、世界の経済、そして支配と統治に関し、世界中で「ザ・グレート・リセット」がまさにスタートする時となるのだ。”

— レイモンド・メリマン
  ウィークリーコラム フリー版 2018年1月29日付より



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        毎年1月はなぜか長く感じるのだけど、気付いたらもう今月も最後... そして強力な月蝕の満月です。またこの満月は同じ月のうちに起きる3回目のルネーション、いわゆるブルームーン。しかも1月2日の満月に次いで、近地点からそう遠くないスーパームーン。ブルーなのに赤い、皆既月蝕のスーパーな月です。それだけでも強力と言うには十分だけど... 満月図のICには冥王星が乗り、MC上のケンタウルス族キラルス(突然の喪失や損失)とはオポジションを形成しています。覚えてるかな? 1月17日の新月のチャートでは、これがちょうど対極(MCに冥王星、ICにキラルス)の配置になっていました。前回もアスペクト一覧の中で自然災害の可能性と書いたけれど、これはとても長期のアスペクトで、離れたり近付いたりしながらオーブ1°前後となる時期に、地震、噴火、降雨や降雪その他の天災や異常気象、テロ攻撃などで人命や資産が突然失われたり、理由も関わりもなく若い幼い命が損なわれるようなケースでその背景となることが多かった組み合わせです。

そして今回も、草津白根山の噴火そして厳寒、アラスカ沖でのM7.9の地震、100人を超える犠牲者が出たアフガニスタンの自爆テロが起きています。今回の新月期(ルネーション)は強力な月蝕を含むことから、蝕の影響力が前倒しで来ていたとも考えられるけれど、いずれにしてもまだまだ注意は必要だと思います。


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        この2天体のサイクルは非常に長期でおよそ284年、前回のシリーズで最後のオポジションが形成されたのは・・・1723年2月。 現サイクルの始まりとなるコンジャンクションは1864年8月。これは米国なら南北戦争のさなかであり、日本では幕末の動乱期でした。そして現行のオポジション期は、2007年の9月に2回のニアミス(オーブ15分以内)を終えた後、2008年8月18日(部分月蝕の直後)、射手座と双子座28°台での形成から始まっています。

当時はモーリタニアのクーデター、グルジア(今のジョージア)とロシアとの軍事衝突、そして北京オリンピックの開催、日本では平成20年豪雨の被害が各地に拡がり、9月に入るとすぐに福田首相が辞意表明。そして米国ではリーマン・ブラザーズが経営破綻して金融危機「リーマン・ショック」の発端となりました。また、この年2回目のオポジション形成直後に行われた米国大統領選でバラク・オバマ氏が勝利し、米国初の黒人大統領の誕生が大きな期待を集めたのも印象的でした。(ちなみに投票日の「気分」としては、乙女座の土星と魚座の天王星がオポジション、そして冥王星・キラルスのオポジションと月のノード軸が45°と135°のウォリサム・レクタングル<何かが過剰になっていく懸念>を形成していたのが興味深いです)。 


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        この年以来、冥王星とキラルスの正確なオポジションは毎年2回起きており、2023年の4月に終わります。また今年の正確な形成は3月1日と5月21日です。 冥王星はともかく、キラルスはまだ発見から日も浅く(1998年)完全に象意が固まったとは言えません。けれど2008年〜2023年という2天体のオポジション期が、メリマンさんが以前から指摘してきた広義の「カーディナル・クライマックス」にぴたり当てはまるというのは本当に興味深いと思うし、少なくとも「全体を覆う雰囲気」という側面で、観察に値する何かがあるように思います。


        また今回、月は小惑星セレスとほとんどパータイルなコンジャンクトを形成しています。セレスは地母神であり穀物の女神でもある存在です。獅子座のセレスと月のコンビは、誰をも温かくもてなし、飲み物や食べ物が足りないなんてことが起きないように気を配る、才に長けた女王様や女主人という感じでしょうか。ただ、彼女は自分の気に入るように采配を振らないと気が済まないし、嫌いなゲストや取るに足らないと判断した相手には冷酷です。 母としても厳しく、昔のことわざのように、子供達を谷(または階段の一番下?)に落として這い上がってくるよう命じるようなところがありそう。これはネガティブに顕れると虐待になってしまうけれど。でも今回のセレスの場合、その本質をまっすぐ受け止めて使えるなら「強くあれ!生き延びるために」という純粋な願いとしても顕れます。獅子座のセレスはノーブルで気位高く、上に立つ者の責任をまっとうしたいという欲望を持つからです。


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  けれど太陽と月・セレスにTスクエアを形成するケンタウルス族の乱暴者エケクルスは、良くも悪くも支配的な母という側面を持つセレスには目障りな存在かも? エケクルスが絡むとき、わたし達は自分の内部にダークサイドがあることをある程度はっきりと意識するでしょう。それは相手のダークサイドを感知することもまた可能だということです。そしてその力をどう使うかは、自分次第です。

ダークサイドに魅入られる自分を合理化し、相手のダークサイドもついでに引き出して破壊的になるもよし(いや、良くはないんだけど...)。 自分と相手を結ぶ普遍的な闇を見抜き、踏み留まることによって胎内宇宙に "未知の母" を見出すもよし、です(と、いくぶん獅子座のセレス的に言ってみる)。もし闇を抱えているひとがいるなら、在るものは否定しても始まりません。それを認め受け入れることは、自分にしか出来ないのだから。ところでその闇はどこから来ているんだろう? 自分はそれをどう使うつもりだろう? まだ未知の方法があるんだろうか? 

エケクルスは自分がこう生きようと決めたらそのように生きる、とても強い本能的な力(または意志)を持つと言われます。自分や誰か他のひとの中に存在する「母なるもの」または「女性的なるもの」に対し葛藤を抱えているひとがもしいたなら、この月蝕期は過去をふり返り、今の自分を吟味し、これからの自分と他者との関係性を塗り替えていくひとつの機会をもたらすかもしれません。


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        たぶんもう何日も前からこの月蝕の影響を受け始めてるひと、いるんじゃないかな。。 特に月蝕がネイタルチャートの惑星や感受点をヒットするひと(オーブ6°)は、その可能性が高そうです。 たとえば、なんとなく落ち着かない。何かいてもたってもいられないような物狂おしさ。苛立ちや怒り、または不安を感じやすい。気分の変化や上下動が激しい。胸を張ったと思ったらたちまち落ち込んで自信を無くしたり。人間関係なら、好きなのか嫌いなのか?愛しているのか憎いのか?・・・よくわからないような。そんなつもりもないのになぜか喧嘩になってしまったり。強い態度で言いたいことを言いつつ、同時に失うことを怖れていたり。そして、何かどうしようもなくバカげたことをやってみたいような。。 あるいは、周囲の雰囲気、特に他のひと達が放射する「棘」に対してとても感じやすくなるかもしれません。

また、血圧やアレルギー症状、心臓や呼吸器など、体調に影響が出るケースも考えられます。全般にストレスが高まり疲労しやすいとき。インフルエンザも流行中なので、何事もやり過ぎは避けて十分な睡眠と休養を取るようこころがけましょう。特に睡眠は大切です。(って、わたしもひとのことは言えないのですが...^_^;)


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★1月満月・月蝕のサビアン・シンボル★

        この満月・月蝕の基盤となるシンボルは獅子座11°『巨大な樫の木に抱かれたブランコに乗る子供達』。巨大な樫の木はほんとうに大きくて堅牢で、頼り甲斐のある木。樫の木は「保護」と「耐久力」のシンボルとされてきました。その枝に吊ったブランコなら、枝がポキッと折れて落ちてしまうこともないでしょう。じゃ、この満月のわたし達はそんな「安心ブランコ」で遊ぶ子供達なのかな?

前へ後ろへ、すごい勢いで振れるブランコ。高く上がり、また素早く下降し、再び後ろに跳ね上がる.... 「楽しい!もっともっと!」そう叫ぶ子供もいれば、「怖いよ!もう降りたい〜!」と泣く子だっているかもしれません。子供達の反応は様々です。 けど何が楽しいんだろう? 何が怖いんだろう? 


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        わたし達は樫の太い枝を中心に、極から極へとスイングします。リズミカルに揺れるわたし達。それは催眠的な高揚感さえ与えてくれます。確かに背の高い木には雷が落ちやすいけど、この樫の木ならきっと大丈夫。樫に落ちる雷は聖なるインスピレーションのシンボルとされてきました。だからこそドルイド教徒は昔、樫の木の下で子供達を教えたとも言われます。きっと大丈夫。きっと大丈夫。 わたし達はここで、どこからか流れてくる妙なる弦楽曲を耳にするかもしれません。その音色はわたし達に歓びと勇気を与えてくれるかもしれません。前へ、後ろへ、高く、低く…心地良いリズムの中で景色は変わり、揺れの勢いは増し、ただ訳もなく楽しくなってきます。このままどこか別の世界に勢い良く飛び出してしまうかも!

でも。飛び出すことはないでしょう(もし万一、自分から手を離してしまうことさえ無ければ)。ブランコは頑丈な樫の木に抱かれています。 わたし達はその樫の木がどれだけ地中深く根を張っているか知りません。どれだけ上方に枝を拡げて傘となってくれているか、意識していません。もしかしたら、揺れることだけに気を取られていて、木の存在など気にもしていないのか? あるいは、もっと大きくて立派な木がどこかにないかな…とか、どうせいつか木は枯れるし、ブランコなんてどこにでも取り付ければそれでいいくらいに思っているのかもしれません。けれど、わたし達がひととき我を忘れて気ままにスイングを楽しめるのは、そのたった一本の大きな樫の木が存在するから。 


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         ならばこの樫の木って、いったい何を象徴しているのでしょう? 月に対向する太陽のシンボルは、水瓶座11°『自らのインスピレーションに向き合う男』です。これは内なる声に集中し、しっかりとそのことばを捉え、真摯に向き合っていくこと、ひらめきを深い理解に変えていくことを促すエネルギーです。

社会にとっての樫の木。自分にとっての樫の木。ぱっと見には全容がわからないほど大きくて、静かで、ゆるがないように見える、何か。雷が落ちても雨が降っても、ここならとりあえずは大丈夫な気がする...そんな存在。そこに抱かれてそこに立ち、そこで揺れ動きながら日々を生き、ときに楽しく笑いころげ、ときに恐怖にかられて泣き叫ぶわたし達。もしそんな樫の木が存在するとしたら、世界にとって、あなたにとって、わたしにとって、その樫の木って何だろう? それは今この瞬間も、わたし達の揺れるこころを知りながら... ただ沈黙のうちにわたし達を抱いているのかもしれません。


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        では満月・月蝕のメインとなるシンボルは? 獅子座12°『芝地のイブニング・パーティ』です。原語の「lawn party」には、リッチな上流階級の集いというイメージがあります。たとえばチャリティ・イベントの立ち上げを祝って広大な芝生の庭園を舞台に開かれるダンスパーティ・・・夕べの園遊会。あるいは前夜祭(実際、芝生の庭園で開かれるパーティは何かの「前夜祭」という名目であることが多かったそうです)。招待客は、富豪や政治家、華やかに着飾ったセレブリティ達。豪華なランタンが灯り、花々が飾られ、あちこちでシャンパンが抜かれる音、笑い声。あるいは意味ありげにひそひそと交わされることば。なんともゴージャスなひととき。楽団が賑やかに奏でるのは最新流行のチャールストンでしょうか...。獅子座らしくなんともゴージャスな光景です。


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  さて、B.ボヴィによると、原語の「Party」ということばはフランス語の「Partir」・・・去ること、分かれることを意味することばから来ているそうです。つまりパーティはもともと、「Party Line/パーティ・ライン」つまりある社会的な境界線によって分かたれた集団やグループの人々がそれぞれの旗印や階層に従って集まることを意味するんですね。だから政党のことも「party」と言うし、意見を異にする二つの集団を指して「both parties」と言ったりします。とすると、この芝地のパーティに招待されているのは、社会的にはトップクラスのひと達のみ...ということなのでしょう。また、芝地というのはもともと「刈られた草地」の一種であり、草や芝生を表す「grass」ということばは低湿地を意味した「glade」や低い溝地を指す「groove」から来ているのだとか。高い地位の人々と低地、そして溝という対照的な取り合わせ。うーん、何だろう?なんだか謎めいています。

じゃ、夕刻を意味する「Evening」は? それは今にも太陽が沈み、これから漆黒の夜を迎えようとするとき。太陽の力がピークを過ぎ、世界を照らした光はその力をみるみる弱め、そしてもうすぐ宵の明星が昇ろうかという時刻。日の入りを追って昇る宵の明星は「聖なる王」の死の刻を映すとも言われるそうです。また宵の明星(金星)を「Vesper」とも呼びますが、これはカトリックでは晩鐘、つまり夕べの勤め「晩課」の時刻を知らせる鐘を意味するそうです。そう、晩鐘は夕べの祈りと歌のとき。そして何かが終わりを告げ、何かが始まろうとするとき。生と死の境界を内部に孕む時間帯です。 


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        華やかな宴は宵の明星が昇ってくると共に佳境に入ります。ホロ酔い気分の紳士淑女達は、上品な社交的スマイルを浮かべつつ、おしゃべりやダンスに興じています。まるで、こんな毎日が永遠に続くかに思える美しい夕べ。

けれど宴はいつか終わります。華やかな衣装をまとったひと達も、やがて帰途に就くときが来ます。それぞれの屋敷に戻る車の後部座席に心地よく疲れた体を沈め、ひとりの人間に還るとき。いったいどんな想いが彼らのこころをよぎるでしょうか? 

激しい競争に勝ち残り、やっとの思いでパーティの招待状を手にした駆け出しの政治家。先祖代々の富を護り、経済戦争に勝利してきた大富豪の紳士。あるいは素晴らしいパトロンに出逢い、名を成すことに成功した才能あるアーティスト。女神のように美しい女優。武勇伝には事欠かない、貴族の血を引く冒険家。 皆、今夜同じパーティ・ラインに集った人々。 さてと、今夜のパーティは終わった。そしてまた明日もこの祭は続くだろう。次は何を着て誰に会い、どんな話をしよう? ....でも、本当に? 明日には真新しいイベントが始まります。その催しは、果たしていつものように始まり、いつものように終わるでしょうか? それは...誰にもわからないことです。

ふとそんな思いがこころをよぎる、夜のしじま。独り葉巻をくゆらす誰かの回想の中で、芝地のイブニング・パーティを彩った楽団の調べはある種の挽歌のようにも感じられたかもしれません。誰にでもいつか岐路はやってくる。もしかしたら...


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        では太陽のシンボルはどうでしょう? 水瓶座12°『等級の順に階段の下から上に並ぶ人々』です。ん、これは水瓶座らしく社会的な構造をそのまま表したようなイメージですね...。「下から上」ということなので、これは一般的な庶民の目線で、それぞれのひとが社会の階層を上を目指して一段ずつ昇っていく...そんな様子を描いているのだと思います。またこれは、ひとりの人間の個としての成長過程を描いているともとれます。いずれにしても、一段一段がそこに立つひとの現在のポジション。そして彼/彼女が属するパーティ・ラインです。そして階段を上がるごとに、眺めが良くなり大きく視野が開けてきます。

階段のトップを目指すのはとても大変なこと。一つ上の段にいるひとを蹴落としたり、下のひとを踏みつけたりする場面だってありそうです。中には二段飛び、三段飛びを狙うひともいるでしょう。また、別に上に昇りたいとは思わないけど、これ以上下がりたくないと考えるひとも多いのではないでしょうか。けれど細かくみれば、同じ段、同じパーティ・ラインに在ったとしても、そこには微妙な格差が存在します。そう考えてみると、この階段は・・・超巨大なフラクタル模様の一部に過ぎないのかもしれません。一番上はどこなのか? 最下部はどんなところなのか? おそらく、わたし達には見えないのだと思います。


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  そして、そんなわたし達もまた、この社会を生きる上でその途上のどこかに立っています。上ろうとするひと。立ち止まるひと。そこが階段の途中であることなど忘れてしまったひと。何かがきっかけとなって下がっていくひと。あるいは、段上からどこかへ...あるいはどこでもないところへ、飛び降りるひと。わたし達は今、どこに立っているでしょう? 階段の途上に在るということは、そこには常になんらかの動きがあるということです。それは自分の能動的な動きかもしれないし、社会全体が変化することによる動きかもしれません。じっと留まっていたくても、いずれは上か下か、または未知の方向に動いていくことでしょう。そしていつか、選択のときが来ます。

それはなにげなく行われる、小さな選択かもしれない。もしかしたら人生を賭けた、とても大きな選択かもしれない。でも、やがてそのひとつひとつが大きな意味を持ち始めるんじゃないかな。。

太陽が沈み、宵の明星が昇るとき。何かが終わり、何かが始まっていく。分化していくパーティ・ラインの狭間で。揺れ動く、社会という名の無限階段の途上で....。

        この、スーパー・ブルームーンの皆既月蝕は日本からも眺められる紅い月です。もしそのとき夜空を眺めることが出来るなら、去りゆくもの達とこれから生まれ来るもの達の境界に立ち、仄暗い月の囁きに耳を傾けてみたいと思います。もしかしたら、凜として優しい声が聞こえてくるのかもしれない.....。

なぜかそんな気がするのです。



sora




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


January 26, 2018

「山羊座の土星と冥王星」WSJドキュメンタリー映像によせて

        今週1月22日付のメリマン・コラム ≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫ で少し触れていた「フェイク・ニュースと検閲」という問題は、天王星・冥王星スクエア(カーディナル・クライマックス)の影響が続く下で山羊座入りし、冥王星とのコンジャンクションに近付いていく土星を念頭に、今後生じる様々な懸念のひとつを浮かび上がらせるものでした。この記事ではそれらに関連し、また補足的な意味も含めて、同じ1月22日に YouTube に公開されたウォールストリートジャーナルの短編ドキュメント・シリーズ『 Moving Upstream 』から

—『 Free Speech : Colleges in the Crossfire 』—
  • 米国で若者達を中心に起きている抵抗運動とその底流に存在するもの
そして
  • それらは何処に行き着く可能性を持つか?
というテーマの一編を取り上げて内容の要約を掲載したいと思います。


  世界に起きる潮流を惑星サイクルの観点から見るといっても、実際には他の惑星サイクル(特に天王星や海王星)や国のチャートが互いに関連しながら及ぼす複雑な要因が絡んでおり、土星と冥王星というたった2つの惑星のみでは捉えきれない要素があります。けれど両惑星が持つ力・怖れ・抑圧・拒否・頑なさ・壁・忍耐・抵抗・抑制・規制・統制・根底からの転覆・破壊と長期の再構築・内なる同調圧力 etc.というキーワードをベースに、反抗と自由と破壊とブレークスルーの惑星である天王星、そして理想、夢、曖昧さ、嘘、欺瞞、異世界、共感、逃避、犠牲 etc.の惑星である海王星との関連をちょこっと頭に置いて、このドキュメンタリーを見てみるのはなかなか興味深いと思います。
 
なお、簡単な備考を付けましたが、アストロロジーの観点から内容を考えるにあたっては、星座宮や惑星のマンデーン的な意味合いについて基本的な理解が必要になると思います(『マンデーン2016』『マンデーン2017』の付録「各サインの集合的心理傾向」も各星座宮と支配星、室区分の傾向など参考になるかと思うので、お持ちの方はぜひ参照してみてください)。 


歴史的な「言論の自由」運動発祥の地、UCバークレーで今何が起きているか?
“Free Speech : Colleges in the Crossfire” 


【キャンパスの変容】
  ー 気に入らない言論をヘイトスピーチとして排除する学生達 ―




啓蒙主義の知的継承者VSポストモダニストの闘争

「言論の自由」論争を考える際に際立つ「三つの "P"」とは
  • Polarization:分極化(対極化)
  • Postmodernism:ポストモダニズム
  • Provocation:挑発/煽動」

ー 以下、内容の要約 ー  
(もし誤訳や下の備考も含めて間違いなどありましたらどうかご指摘ください。なお、要約は番組で語られる順序どおりにはなっていない箇所や省略、意訳があります。)


        『フリースピーチはヘイトスピーチであってはならない』昨今の学生達は「言論の自由」にある程度の制約を設けるべきだと考えている。

カリフォルニア大学バークレー校(米国公立大ランキング1位、リベラルな校風で有名)では2017年2月、「オルト・ライト*」の扇動家でブライトバート・ニュースの編集主幹マイロ・ヤノプルスの講演を学生達が実力阻止した。1960年代をUCバークレーの学生として過ごし、フリースピーチ運動の黎明期に活動した経験を持つジャーナリズムの教授ビル・ドラモンドは語る。

*オルト・ライト(オルタナ右翼)とは何者か
(ニューズウィーク日本版)

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  『60年代当時の運動は(公民権運動とも連動した)政治的なものであり、そういった行為は学内では禁止されていました。だが私達は大学当局と闘い続け、やがて全国の大学が次第に譲歩するようになっていったのです。』 大学構内での政治活動は許可され、自由な言論が交わされるようになった。それは後に、学生達によるベトナム反戦運動への道を拓いたのだった。

  だがドラモンド教授は今、リベラル派の教授の一人として学生達に反対する声をあげている。『学生達は我慢が出来ません。反対意見は自分達にとって居心地悪く、怒りを感じるのです。彼らは自分達と異なる意見を受け入れることが出来ません。』『今の学生達は60年代終盤以来、最も分極化していると思います。』

彼らはあらかじめ自分達のアイデンティティに基づいた "先入観" を持って大学に入って来る。そしてそれぞれに特定の言説に対し非常に不快感を感じて全く聞く耳を持たなくなり、抵抗する。異なる意見を持つ者には「立ち去れ」と言うのだ。ここ数年、米国では全国的に「自分を中道だと見なす学生」の率が急激に低下しており、左も右も、非常に極化しつつある。彼らは大学当局に対し、自分達が嫌悪すべきだと感じる講演者を招くことを拒否し、抵抗するのだ。


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  ポストモダン以降の学生達にとって、啓蒙主義を源流とする「言論の自由」とは「欧州優越主義」(あるいは白人による支配思想)の血脈に他ならない。たとえばワシントン州のエバーグリーン州立カレッジでは、マイノリティの学生達が大学や社会において自分達の存在がどれほど重要かをアピールするため、1年に1日だけキャンパスに顔を見せない日を持つという慣例があった。だが今年の彼らは方針を変え、その日は白人だけがキャンパスを離れるよう要求した。

これに対し、自身を革新主義者であり、大統領選ではバーニー・サンダースを支持したという進化生物学教授ブレット・ワインスタインは『他者への押し付けは自由に反する』と拒否した。彼は言う。『一人の人間として、そしておそらく一人のユダヤ人として、強制的にどこかに行け、行ってはならないと言われることに、ある危機感を抱いた』と。だがその結果、彼の授業中に学生達が乱入する事件が起きた。それは学生達による「つるし上げ」であり、彼に辞職するか謝罪するかの二者択一を迫った。そして後日、彼は辞職した。現在の彼は他の多くの学者達と共に、ポストモダニズムと今日のフリースピーチにまつわる論議とを結び付け、その関係性を考える運動に携わっている。


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  「社会正義」の名の下に動く学生達にとって「自由」はもう昔ほどの価値をもたない。ポストモダニスト達は「伝統的に抑圧されてきた人々」が「現実に何を感じ体験するか」に価値を置く。そして『あなた方の言論は我々の実体験を代表していないし反映もしていない。あなたの言うことは矛盾している』と抗議する。 一方で、そんな彼らを揶揄し挑発する人々(オルト・ライトの扇動家達)が存在する。彼らは「多くの人々が本当に言いたい事」を、自分の命と社会的立場の両方を危険に曝しながら口にする社会的戦士だと自認している。

たとえば彼らはフェミニズムをたちの悪い捻れた男性嫌悪症だと攻撃する。『トランジェンダーの連中は「私とセックスしたくないなんて、それはあなたがトランスフォビア(トランスジェンダー憎悪)だからだ!」と決めつけるしね』と、マイロ・ヤノプルス。 相手を意図的に煽り、意地の悪いジョークで茶化し、侮辱する彼らの話法は、ときに教育的な指導効果を生む場合もあるが、ただセンセーショナルな本を売りたいがためにキャンパスにやって来るケースもあるとNY大学のウルリク・ベア教授は語る。

  今、抵抗する若者達は「フリースピーチ」という概念を「護られるべき言論の場を破壊する脅威」だと見なしている。『私はオルト・ライトに脅されるためにここに来たんじゃない。大学当局は彼らに加担していると思う。』 インタビュアーは問う。『かつてこの大学で生まれたフリースピーチ運動は、実際にキャンパスを破壊してまで言論の自由を護りベトナム戦争に反対しましたが?』 『その当時の運動が人類を包括的に捉え、人権を護るための破壊だったのなら、それは必要な破壊。でも今(オルト・ライトの)連中がやろうとしているのは人間性の抹殺を目的とした破壊にすぎない。目的が全く違います。』と答える新入生。 


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ウルリク教授はこうした状況を良い事だとも言う。そしてローマ皇帝マルクス・アウレリウスの言葉を引用し、人々が抵抗する時は大抵の場合、その水面下に別の重要な問題が隠れていると話す。『私達にとってこの社会はどこかが間違っている・・・と彼らは言います。そしてそのほとんどが、実のところ、米国史を通じてくすぶってきた人種問題に行き着くのです』と。

『移民問題を持ち出すと、学生達はとたんに忍耐力を無くします。そして「もうその問題を再び持ち出す必要はない。もうすでに解決してきたから」と言います。』『え、移民問題ですか!いや、解決していないでしょう?』とインタビュアー。『そのとおり。解決などしていません。それは何も解決していない問題であり、米国が背負う人種的平等という問題への根本的な関与へと導かれる話題なのですよ。』


  今は昔と違い、学生達は人種、民族、宗教、階層など最初からセクト化された状態で大学に入ってくる... セクト化した集合体にとって、議論や耳を傾ける行為は重要ではなく、相容れぬものに抵抗し、それらを排除し、自分達の要求を通すことが重要だ。そして彼らは、敵対する主義主張を持つ者は政府の高官でさえも、キャンパス内で講演することを許さない。彼らと議論する良い機会ではないのか?という問いに『議論したところで彼らの考えを変えさせることなど出来ると思いますか?』と笑う学生。革新派の抗議によって講演を中断させられた人々にはテキサス州共和党議員のジョン・コーニン、元CIA長官ジョン・ブレナン、保守派の論客ベン・シャピロなどがいる。講演者への安全対策コストも莫大な額になりつつあり、シャピロ氏の講演時には60万ドルかかったという。


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  では、キャンパス内で講演することを許されるべきなのは誰なのか...? 新しいルールが必要とされている。一方には過剰に反応する学生達。もう一方にはセンセーショナルな挑発者達が対峙する。どちらの側も完全に誠実だとは言えないだろう。 『おそらく大学を管理する当局側が何らかの取り決めをしなければならないでしょう。』とベア教授は考える。『米国憲法修正第一項(言論の自由)は、どこでもどんな状況でも何でも言える権利を保証しているわけではないのです。』現在、米国では半数以上の州が大学内の言論の自由を護るための新法を成立させたり法案を審議している。

  UCバークレーの教授ビル・ドラモンドは語る。『60年代に学生達に明け渡した規制の力を取り戻し、規範を定めて統制を行う必要が出てくるかもしれません。』たとえば、どんな主張であろうと政治色のあるイベントは再び禁止するなどだ。




要約は以上です。
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【備考1】〜というか、思い付くままに〜

◎公民権運動~ベトナム反戦運動とフリースピーチ運動
 
1960年代中盤〜後半:フリースピーチ運動
土星・冥王星オポジション期
  • 1965年4月 土星/魚座・冥王星/乙女座13°台
  • 1965年8月 魚座・乙女座15°台
  • 1966年2月 魚座・乙女座17°台
  • この時期は乙女座での天王星・冥王星コンジャンクション期と重なる
  • 米国始原図(6室魚座、12室乙女座)
  • 日本戦後始原図(魚座は3室の、乙女座は9室のカスプあたり)
フリースピーチ運動
1960年代後半におけるアメリカの学生反乱の口火を切った学生運動。1964年9月、カリフォルニア大学バークリー校で、大学当局が学生の政治活動を規制する方針を告示したのに対し、学内の学生諸団体はこれに反対してゆるやかな連合を組みフリースピーチ・ムーブメント(FSM)を結成した。運動の過程で大学当局は無権利状態の学生に対して圧制者であることが暴露され、権利の獲得のために決定機関への学生参加を要求した学生たちは、〈知識工場と化した大学〉の〈人格性と感応性を欠いた官僚機構〉を鋭く追及した。コトバンクより)


1980年代中盤:ポストモダニズム最盛期
土星・冥王星コンジャンクション期〜両惑星の蠍座運行期〜セミスクエア期
  • 1982年11月天秤座27°台でコンジャンクション
  • 1983年6月ニアミス
  • 米国始原図では1室天秤座。10室のネイタル水星と4室のネイタル月・冥王星にTスクエア形成
  • 日本戦後始原図では10室天秤座
  • 当時、天王星は射手座を進行中で1982年に木星がコンジャンクト、海王星は射手座終盤度数
  • その後冥王星は蠍座、海王星は山羊座、土星は蠍座→射手座へ(1988年、射手座最終度数で土星・天王星コンジャンクト。日本ではバブル景気が体感された頃…戦後始原図のアセンダント/山羊座0°台でコンジャンクトが起きた。
  • 1985年4月〜1988年10月まで天王星・冥王星セミスクエアがニアミスを入れて7回起きた。
  • 1988年1月 冥王星蠍座12°台、土星射手座27°台でセミスクエア

現時点での大学生は年齢的にみておおよそ射手座に冥王星、牡羊座(〜牡牛座)に土星、水瓶座に天王星(木星と海王星が加わった年もある)を持つ世代と思われる。(1997年2月に土星・冥王星のトライン)。そしてこれから2001年8月、11月と2002年5月の土星・冥王星オポジションの影響下に生まれた高校生達がキャンパスに入って来る。その後2020年1月には
山羊座22°台で起きる土星・冥王星コンジャンクションが控えている。そのとき、真の「ポスト・ポストモダン的思想」が浮上するのだろうか....?


◎ポストモダニズム


ウィキペディアからの引用によれば、ポストモダニズムとは…
(ここから引用)『ポストモダンの条件』(1979年)を著したリオタールによれば、「ポストモダンとは大きな物語の終焉」なのであった。.....例えばマルクス主義のような壮大なイデオロギーの体系(大きな物語)は終わり、高度情報化社会においてはメディアによる記号・象徴の大量消費が行われる、とされた。この考え方に沿えば、“ポストモダン”とは、民主主義科学技術の発達による一つの帰結と言える、ということだった。

 このような文脈における大きな物語、近代=モダンに特有の、あるいは少なくともそこにおいて顕著なものとなったものとして批判的に俎上に挙げられたものとしては、自立的な理性的主体という理念、整合的で網羅的な体系性、その等質的な還元主義的な要素、道具的理性による世界の抽象的な客体化、中心・周縁といった一面的な階層化など、合理的でヒエラルキー的な思考の態度に対する再考を中心としつつも、重点は論者によってさまざまであった。したがって、ポスト・モダニズムの内容も論者や文脈によってそうとう異なり、明確な定義はないといってよいが、それは近代的な主体を可能とした知、理性、ロゴスといった西洋に伝統的な概念に対する異議を含む、懐疑主義的、反基礎づけ主義的な思想ないし政治的運動というおおまかな特徴をもつということができる。

ー 引用終わり/太字下線はこちらで引いたものです



  …と、ポストモダニズムって...なにやら門外漢にはとても難しくてわかりにくいのだけれど。。 わたしのような素人目に、たとえばポストモダンと言われる建築やアート作品って、まるでモザイクのように様々な文化や事物の特徴を散りばめて、あっちへ飛びこっちへ飛びしながらも何故かひとつにまとまっているという、ごった煮のような「何か」・・・うーん世界観?として映ります。そして、それはそれで面白かったり美しかったり魅力的だったりもするという。。

また、絶対的に賢くて合理的で偉そうな、四角四面の支配的主体をバラバラに解体して見せた、カタルシス的な行為だったのかな?などとも思ったり。。 断片化。セクト化。 ポストモダニズムによって否定されたという「近代の合理精神」が本当はどんなものなのか、専門的な知識を持たないわたしにはわからないけれど。とりあえずスッキリと割り切れる善悪の意識と一点に絞られた理性的ゴールに向かおうとする時代精神が存在していたのだとすれば、1980年代中盤って・・・それまでの端正な道に敷きつめられた赤い絨毯の下に隠されていた、あらゆる欲望や非合理的な暗闇のヘドロ(ナマの人間性)を札束の力で美しく飾りつつ、あれもこれもと引きずり出して見せたようなイメージがあります。そして全てが断片化して風に吹かれて飛んでいったような。。  それでも様々な領域に根付いた小さな種はやがて芽を吹いて、それぞれに「個」の花を咲かせたような。。。 

  長く続いてきた「間違えることのない絶対理性がどこかに存在するはずだ」という信念への反動や破壊の試みとして顕れたのがポストモダニズム的気分なら、それは土星と冥王星の組み合わせ(絶対者の維持と解体)によく似合っていると思います。けれどバラバラに解体されたものは、もう一度生まれ変わることを通し、再び「新たな鋳型」として固まろうとするのかもしれません。エントロピーに逆らおうとする本能的な危機感みたいなものが、わたし達人間には組み込まれている気がします。


代表的なポストモダン建築のひとつとされる
「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」
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By 663highland (Own work) [GFDL (), CC-BY-SA-3.0 () or CC BY 2.5 ()], via Wikimedia Commons


  さて、ポストモダニズムのピークはいつ頃かといえば、上記の引用にも出ている1979年の『ポストモダンの条件』出版以降~諸説ありますが、1980年代中盤土星・冥王星コンジャンクション期〜両惑星の蠍座期)が最盛期だったとも言われているようです。1980年代中盤といえば、好景気に入る時期。米国はレーガン大統領、日本では中曽根康弘首相の時代ですね。

当時は芸術や音楽の世界にも華やかでノリノリのイメージがあふれていたと思うし、キラキラした流行の水面下では様々な分野で「もの言う個」をめぐる冒険的・実験的な試みも数多くなされたのではないかと思います。またMTVの隆盛によってビジュアルを意識したPOPSやROCKが台頭した時期でもありました。そういえば1979年9月に『Video Killed the Radio Star/ラジオスターの悲劇』という曲がリリースされていますが、これはテレビ(ビデオ録画技術)によって仕事を失ったラジオ全盛期の歌手を歌ったものだそうです。面白いことに、この時期は土星・冥王星サイクルが前の周期の枯渇期であるバルサミック・フェーズに入ったタイミングとぴたり同期します。 

また、土星・冥王星コンジャンクション期〜蠍座期はスピリチュアルな世界でもいわゆる「チャネリング・ブーム」が起きるなど、精神世界に新たなスター達が生まれた時代でした。ハリウッド女優のシャーリー・マクレーンが自らのスピリチュアル体験を書き綴った本『アウト・オン・ア・リム』が世界的なベストセラーになり、ニューエイジ・ブームに湧いたのも1980年代中盤です。 またアストロロジーの世界においても、1977年に発見されたカイロンについての研究がゼーン・ステインによって初めて本になり、ジェフリー・ウルフ・グリーンの冥王星だけに的を絞った大著『 Pluto The Evolutionaly Journey of the Soul 』(まさに蠍座の冥王星!)の初版が出版されたのもこの時期でした。そして多くの気鋭のアストロロジャー達が、今まで見向きもされなかった小さな惑星達の研究に手を染めていきました。

こうしてみると全体にこの時期は、天秤座の土星と冥王星による既存コンセンサスの解体に始まり、射手座の天王星(と海王星)っぽい脳天気な楽観性と夢の拡散、そして新しい領域に目標を定め飛び込んでいこうとする気概に満ちてもいた時期であり、その後土星と冥王星が蠍座に入って一度バラバラに飛び散った種子を個々に深く掘り下げ、新たに育てていったようにも思えてきます(
その後山羊座、水瓶座を経て牡羊座に入った天王星がそれぞれのアイデンティティを過激なセクト化に導いていったとしても...)。

もちろん、複雑な世界の様相と惑星サイクルとの関連を、十分な知識もないままに簡単に語ってしまうことは慎まなければならないでしょう。ただ思考を深めるためのひとつのフックとして、自己のあらゆる経験からひとつの仮説を立ててみる。それを深めたり変容させたり、ときには捨てていく。アストロロジーとはそういう繰り返しかもしれません。そして、それはつまるところ自分自身の生をその世界に映していくことでもあります。


  ところでその後、1987年10月19日にはニューヨーク証券取引所を発端とする史上最大の世界的株価大暴落「ブラックマンデー」が起きています。株価は前週末の引け値より22.6%、508ドルも下落しました。

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  当時の何が大暴落を引き起こしたのか? その原因は様々に言われているようですが、ウィキペディアによれば... ① レーガノミクスの高金利時代から割安に放置されていた株式市場に80年代に入って金融緩和の追い風を受けた世界中の資金が流入し「行き過ぎた活況」(どこかで聞いたような?)を呈していたこと。 ② プラザ合意と金融緩和によってドル高を克服したと思ったら、今度は行き過ぎたドル安を克服する必要が生じ、G7によるルーブル合意に至ったものの不調に終わったため、金利引き締めの懸念が出てきたこと。 ③交代したばかりの新FRB議長グリーンスパン氏の政策への懸念。 ④ 暴落の直前、イラン・イラク戦争に関連し米国がイランの石油プラットフォームを報復爆撃したことで原油市場への不安が拡がったこと...などが挙げられています。

いずれにしても、様々な要素が重なって投資家心理に大きな不安が膨らみ、いったん売り優勢になれば我先にと出口に殺到するような状況だったのではないでしょうか。。  それに加え、その当時から特に大口資金に関しては高度な金融工学とコンピュータを駆使した取引が行われていたため、その足の速さは以前とは比べものにならなかったかもしれません。今は小口の個人投資家もPCを使い、板を眺めながらトレード出来るけれど、80年代当時はまだまだ対応出来る状況ではなかったのではないでしょうか。。

  では日本の株式市場は?といえば... 日経平均もその日3,836円安と14.9%も下落、21,910.08円をつけて過去最大の暴落となりました。けれど大暴落の嵐だった世界の中で、実は日本が一番回復が早く、翌日には2037.32円高と9.3%も反騰。金融緩和を続けたせいで半年後にはもう下落分を回復していました。そして日本のバブル景気はさらに膨らみ、1989年12月29日に史上最高値38,915.89円をつけています。

ちなみにブラックマンデー当日のニューヨーク証券取引所設立図を見ると、ネイタルの2室乙女座(資金)火星に対し5室(投機)射手座を運行中の土星がスクエア。トランシットの月がネイタルの火星上を朝9時に通っています。またネイタルのアセンダント上の天王星にトランシットの土星とエリスがグランドトラインを形成し、ネイタルの冥王星にトランシットの土星がセクスタイル、そのミッドポイントにネイタルのエリスがすっぽり入っています。また天空では水星・金星・冥王星が蠍座でオーブ1°〜2°と接近、そして射手座の天王星と蠍座の冥王星は正確なセミスクエアからまだ1°も離れていない状態でした。

そしてその後...
土星、天王星、海王星が揃って山羊座を運行中で土星が海王星とコンジャンクトした1989年11月にはベルリンの壁が、土星が水瓶座入りし、山羊座で天王星・海王星がコンジャンクトした1991年12月にはソ連が崩壊しています。 そういえば日本のバブル景気崩壊も1991年3月からとされているようですね。この年の2月終わり〜3月は、ちょうど土星・冥王星サイクルがコンジャンクションを終えて、新しいサイクルの初回クィンタイル*を形成した時期です。また興味深いことに、この時期は日本の戦後始原図の1室(国民総体およびその "気分")で天王星・海王星がほとんどコンジャンクト(ニアミスとして記録される)、MC上のネイタル海王星にスクエアを形成。1991年4月には土星が2室のカスプに乗り、1992年1月初頭から本格的に2室を運行し始めました。

*クィンタイル:72°(360°の5分割)霊的・精神的に深く創造的な意味を持ち、何か重要なことを思い起こす刺激になるとも言われる。ただし注意深く内面を見ることが必要)


  そんなこんなで、備考と言いながらちょっと話が脱線気味になってきた気もするし、ちょっと休憩して...(^_^;。今思うと、1984年に発表された Queen のこの曲も、ある種のポストモダン的表現と言えるかな?
Radio...Someone still love you... ♪




でも、同じ年のヒット曲でポストモダン的な「気分」の一側面を特徴的に表現していたと感じられるものの一つには、こんな曲もありました。
Franky Goes To Hollywood 『 Two Tribes 』
When two tribes go to war, one is all that you can score... ♪




  さてその後。「ポスト・ポストモダニズム」的な思想はいろいろ出ているけれど、世界を席巻するほど流行するものはまだないと思われます。ポストモダニズムの波を経て、昔からのリベラルとか保守とかいう範疇(または境界)を互いに真逆に突き破り、聞く耳を持たなくなってしまった米国の学生達の在りようは、まさに牡羊座の天王星を思わせます。けれどその天王星も終盤度数に来て、来年には本格的に牡牛座入り。そこでの天王星はあらゆるリソース(お金や地球資源から個人的才能まで)の領域で実験的な試みを遂行する、そんな力になるかもしれません。牡牛座特有の頑固なほどの自己保存本能と天王星のテクノロジーが結び付いたとき、どんな思想が生まれてくるのかな? 

もしかすると、暗号通貨や新しいサイバー・セキュリティ技術を含むコンピュータテクノロジー( 牡牛座への天王星イングレス→テクノロジーを通じた「銀行」「資本主義」の変容?)、そしてバイオテクノロジーや脳科学(新エネルギー、気象操作、不老長寿〜不死、デザイン可能な人体、遺伝子操作ベビー、道徳的な脳への矯正法開発 etc.)の進歩と興隆。 …そんな流れに沿うように、こうした技術を用いて国家や世界を管理し統制することをヨシとする思想と(あるいは)それに対抗するような、自然または宗教的な意識への回帰思想が新機軸の衣をまとって浮上し、もてはやされる時代が来るでしょうか。

ただ「思想」が「思想」である限り、やはりそれも人類の文明と共に大きなサイクルの中を巡りながら、季節ごとの変わり目に咲く花々に過ぎないのか...とも思います。集合体としての人類はどこへ向かおうとしているのか? いつの日か、この螺旋運動に終わりが来るのか? いえ実際、本当にどこかに向かっていると言えるだろうか? そしてそれは、果たして「進化」なんだろうか? なんて...ね。

まったくの余談ですが、エリック・フランシスとの対談の中でメラニー・ラインハート女史が、当時はまだ発見されていなかった準惑星エリスを「ポストモダニズム」の惑星だと指摘していました。これは本当に言い得ているように思います。エリスは不和の女神として知られていますが、最初に天文台のカメラに捉えられた時点でのチャートを見ても、様々な不和の体験を通して "ポストモダニズム的自分探し" 、つまり断片化してしまった自己を取り戻すべく見つからないパズルのピースを探し求めて葛藤し続ける心理と関連するのではないかと考えられるからです。



【備考2】

米国始原図(メリマン氏推奨)と戦後日本始原図(戦後主権回復図)
USAM_JAPAN


        遅い惑星達のサイクルが米国と日本のチャートの何室でコンジャンクションやオポジションを形成してきたか、そしてこれから形成するのかを見ていくこと、またパーソナルとオーバーラップさせて、自分のネイタル・チャートではどうかなど…現代史や自分史と照らし合わせながらいろいろ考察してみると面白い発見があるかもしれません。

なお、米国と同様に日本の始原図についても、大日本帝国憲法発布図、現在の日本国憲法成立図などなど、複数のチャートが存在します。けれどわたし自身は主にこの主権回復図を使っています。敗戦後、日本は被占領国としての期間がありました。その間の日本は独立国ではなくあくまで「Occupied Japan」として認識されており、世界との関係性において、国家としての存続性はそこで一度断たれたのだと考えられるからです。もちろんひとりの日本国民としてはまた異なる感覚を持つし、他のチャートもそれぞれに整合性を持つと思います。けれどマンデーン・アストロロジーで世界各国との関係や現代の事象、集合心理のペルソナを見ていくにあたっては、現在のところこのチャートに極めて高い整合性が見られるのではないか?と考えています。


        わたし自身にとってのマンデーン・アストロロジーとは、未来を予測して当たった外れたというよりも(もちろん、アストロロジーをビジネスとする際、それは「力」を示す上で必須の要素になるし、予測には関連分野への個人的意見を超えた高い見識が必要になる、という戒めもありますが..)どちらかというと同時代を生きるひとりの人間として『いったいぜんたい、これは何なのだ?!』と周囲を眺め渡してみる...そして自分の足許をあらためて見直す... そんなことのために学んでいると考えています。なぜなら、常にそこには岐路が存在するから...。

  月と金星(と天王星)がアウト・オブ・バウンズで、プログレスの月がこれから再び太陽のくびきを離れていく身のわたしとしては、これからも、たまには思いつくままにこんなスタンスで記事をUPしていければ...などと思っています(^_^;。



young_galaxies



have great fun!!!★

hiyoka(^_^