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—2019年の占星学から見る世界と個人の運気予測—
『マンデーン2019』
レイモンド・メリマン著 [Kindle版]
アマゾンKindleストアにて販売中ですマンデン・アストロロジー/社会占星学に興味ある方にはとても面白い内容だと思いますので、ぜひご一読ください。
内容紹介記事こちらです。

August 18, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント8/19【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年8月19日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて「講読版」をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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≪ 先週をふり返って ≫

  “イールドカーブはリセッションへの警告を声高に告げている。水曜、米国の2年イールドと10年イールドのスプレッドは2007年以来初めて逆イールドに転じた。こうした動きは過去50年にわたり米国に起きた全てのリセッションの前触れとして起き、ときには24ヵ月程度前から顕れてきた。『歴史的に見て、2年・10年のスプレッドは不景気の予測ツールとして株よりも優れた能力を示している』 カリフォルニアのサンタモニカをベースとするスリ・クマール・グローバルストラテジーズの代表取締役スリ・クマールはフォックス・ビジネスにそう語った。”

— Jonathan Garber
  “Recession Indicator, with Perfect Record Flashing Red”
  www.foxbusiness.com

  ...光と影のコントラストは疑いようもなく、鮮明に顕れている。

  イタリアはトスカーナのカステッロ・ディ・モンテグフォニ。トスカーナの丘陵地帯に抱かれた12世紀の古城の部屋でゆったりと腰をかけ、窓の外にたたずむ大木の葉を優しい風がサラサラと揺らす音に耳を傾けるのんびりした午後。窓越しに射し込む薄桃色のやわらかな日射しは壁や天井に描かれた華麗なルネサンス絵画の上に幻想的な光と影を創り出している。その時、私は今という時が自分の人生で本当にけた外れの瞬間なのだと悟った。私は今までで出逢った中で最も美しい女性と結婚したばかりだ。結婚式は最高だった。この特別なイベントのために手配したライン河クルーズの船上で、世界中から集まってくれた140人もの最高の人々 — 家族や友人達 — に囲まれて祝福されたのだ... 。

それから私は携帯電話を取り出し(12世紀建立のフィレンツェの城に寝起きしながら実際は21世紀に生きているという時点ですでに甚だしいコントラストを意味するが)、そしてダウ工業平均が800ポイント下落するのを見る。オフィスに連絡した私は金融界がパニックに陥るのと時を同じくして今回のリポートが休みだったことからクライアントが動揺していると知らされる。無論、その人々は私が今居る場所から速報を出せないことなど知るはずもない。ここでの Wi-Fi は脆弱で、数分ごとに途切れることなしに私のマーケット・ブログラムの数字やチャートを呼び出すことは出来ない。私の心は2つに分かれた。一方では、ローマが今まさに燃えているというのに反応したくても十分なネット環境がなく、クライアントの役に立つことが出来ずに心がかき乱される思いだ。だがもう一方では、結婚したばかりの美しいミューズが私をからかってこう言う。『ねぇ、ミスター・メリマン? 今この惑星上でこれほどシュールで美しい自然に溢れる場所はないわ。あなたはただここに座って何もせずに数日を過ごすの。そしてリラックスして私の魅力を十分に味わったらいかが?』。

『弱ったな… 』私はアンビバレンスの中で考える。『これが2室蠍座に金星と木星のコンジャンクションを持つことの意味するハードさだ。世界の株式市場がクラッシュしている最中に自分を信頼してくれる顧客に向けてリポートを送信することが出来ない。それに失望と苛立ちを感じるか、さもなければ男なら(女性もだが)誰もが夢見るような美と幸運に包まれて大喜びするか、どちらかだ。』 

だがしばらくして私は気付く。生きている限り、誰にでもその人それぞれの季節がある。私にとって今は夢を生きる季節なのだ。来週の私は並行宇宙へと戻るだろう。その時私は中世の城の窓から木々を通り抜けて吹き込むそよ風の中、美しい午睡の幻と戯れながら、太陽神の鋭い光線がそんな私の眠るベッドを素通りしていくこのひとときを...きっと懐かしく思うことだろう。


  考えてみれば、この城はおそらく前回の風性星座宮における木星と土星のコンジャンクション、すなわちグレート・ミューテーションのシリーズが始まったあたりに建てられたものだ。それから800年を経て、このサイクルは再び次の140年〜200年という周期へとフルに踏み込んでいく。これについては年末に刊行する『フォーキャスト2020』の中で詳説するつもりだ。今ひと言だけ言うとしたら、地性星座宮(1802年〜)から風性星座宮へのシフトは全体の状況が物質主義(唯物主義)から知性と美的感覚やその技量がステイタスとなる状況へと戻っていくことを意味する。もしかしたら、私が今パニックに陥らない理由の1つがこれかもしれない。私はお金と中央集権的な政府の統制の重要性にこれからの200年を通してほとんど変化がないとは思わない。このプロセスが展開していくには時間を要するだろう。だが今後20年の間にそれは十分に観察可能な現象となるかもしれない。

カステッロ・ディ・モンテグフォニ。もしかしたらあなた自身もいつの日か “時の流れの何処か” で今私がしているような経験をするかもしれない。もしあなたが通常の責務から短時間でも自分自身を自由に出来るなら、それは本当に歓びとなるだろう。


Montegufoni
 A room in Castello di Montegufoni


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “サイクル研究の見地では、4年サイクルの天井は2019年10月までに、そして場合によっては2019年7月末までに天井をつけると示唆されている… また、このグラフでも見て取れるように、ヘリオセントリックの木星が射手座を運行中に長期サイクルの高値が示現しやすい。これが発効するのは2018年10月6日〜2019年10月19日で… 木星の射手座運行は米国株式市場が2018年10月3日につけた史上最高値を超えて再び新高値をつける可能性を持つと考える理由になる。この研究に基づく可能性を考慮した上で、2018年10月3日の高値を試す展開、そしてそれを2019年中に超える可能性を予測している。”

— レイモンド・メリマン
 『フォーキャスト2019』より
  *( 相場編は担当外のため、訳文は本誌内の記述とは微妙に異なると思います。)



  過去数ヶ月にわたり、私達のリポートは射手座の木星に関連する歴史に基づいてこの強気相場が2019年8月前後の2ヵ月の間に終わる可能性があると読者の皆さんに警告してきた。ダウ平均の史上最高値は7月16日、私達の★★重要変化日だった7月12日〜15日の1日後となる月蝕の日に示現した。S&Pとナスダックはその1週間後に史上最高値をつけたが、その時はダウ平均における天井の裏付けはとれておらず、それは天井をつけた兆候を示すジオコズミックとテクニカル・シグナルだった。しかしながらサイクルとパターン研究では、各市場が2ヵ月前につけたプライマリーサイクルの安値を割るまでは天井示現の裏付けとはならない。

とはいえ、クライアントに強気相場が終わって弱気相場が始まったと思うかと聞かれたら、ジオコズミクスの関連と7月末〜8月初めに顕れたダイバージェンスに基づいて今は『イエス』と答える。そこからの市場動向は典型的な「弱気相場」の動きを示している。つまり、反騰するごとにもっと厳しい下落に見舞われ、短期の買いシグナルが出た後はより強力な短期の売りシグナルが出現する。それに加えて7月の高値はまさにタイミングどおりだった。もちろんダウ平均が24,680以上を維持している限りにおいては木星が射手座を運行している間にさらなる高値をつける時間的余裕が残されていることは確かだし、その可能性はある。だが私はそれに期待するつもりはない。

  射手座の木星と相関する高値に加え、私達は今9月2日に起きる太陽・火星コンジャンクションに対し4週間の時間的オーブの中にある。この時間帯は、世界の株式市場における高値または安値からの8%〜20%のリバーサルとの強力な相関性を保っている。したがって、この種の下落が現在進行中だとしても驚くには当たらない。またこれは、いったん下落が完了すれば8%〜20%の反騰が起きる可能性も示唆している。しかし8%〜20%の上昇は同等の下落と比較してはるかにその価値は低い。

  今週の主要なジオコズミックの動きは太陽、金星、火星の全てが獅子座から乙女座に移行することだ。これはドナルド・トランプ大統領のチャートにとって重要な出来事だ。何故ならそれぞれの惑星がネイタルの獅子座のアセンダントと火星を通る形になるからだ。以前から度々述べてきたように、そしてその都度証明されてきたように、米国および世界の経済と株式市場にとっての主要な脅威は政治的な脅迫だ。私達はこのドラマが10月を通して展開していくのを見ることになりそうだ。中国との貿易問題、そして(または)FRBに関連する何か前向きなニュースが今後1〜2週間(8月24日〜9月1日)のうちに流れるかもしれない。だが中国と米国間の貿易戦争を調和的に解決するための機会はおそらくもう過ぎ去っており、米国株式市場の新たなダウントレンドが確立されたように見える。だがおそらくトレーダー諸氏にとっては別に問題ではないだろう。皆さんは強気相場でロングポジションを取るよりも、弱気相場でショートするほうがより短期で大きな利益を得られるからだ。

  私達は来週8月20日以降から通常のスケジュールに戻る。その間、先週の結婚式とそれに続く祝祭の日々に向けて祝いのメッセージを贈ってくださった方々に私は心の底からの感謝を表したいと願っている。140名の友人や親戚達とともに巡るライン河のクルーズとその後2日間のパーティーは本当に素晴らしい体験だった。そして今ハネムーンのただ中で、それがここ2週間の金融・株式市場の危機と同期している。実のところ、私はこの期間中そこから離れていたこと(そして今週半ばまで離れていること)が残念に思えてならない。私が休みをとる時、いつも市場は爆発したり崩壊したりするように見える。休みの計画を上手く立てすぎるのか、それとも私は奇妙ではあるが反面、素晴らしくもあるカルマを負って生まれたか、どちらかなのだろう。







訳文ここまで
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August 14, 2019

🌕8/15の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 8月15日21:48前後、北海道周辺で21:54前後、関西方面は21:29頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で21:00前後に 水瓶座22°24'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています


【月 水瓶座22°→23°/ 太陽 獅子座22°→23°】
  🌕 “A rug placed on a floor for children to play”
  『子供達を遊ばせるため床に敷かれたラグ』
  🌞 "A carrier pigeon”
  『伝書鳩』
     ↓↓↓
  🌕"A big bear sitting down and waving all its paws"
  『腰を下ろして両手足を振る大きな熊』
  🌞“A bareback rider”
  『裸馬の乗り手』

8月30日新月のベース・シンボル
 『メリーゴーランド』に繋がっていく

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~8/29】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★自分にとっての内的な拠り所、「ホーム」といえる場を再確認する
→★自分が生きる家、地域、領域、国の安全と防御や防衛に関わる問題
→★日々の喧噪の中で緊張を和らげるちょっとした遊びごころやユーモア
→★あれこれと気を散らさずに真に重要なことを見極める必要
→★攻撃的な怒りの衝動や性衝動などを抑制する訓練の大切さ
→★過度の飲酒や薬物の摂取、放埒な行動が引き起こす危険に注意
→★派手なパフォーマンスや高揚感よりも地道な生真面目さの価値を見る必要
→★ここまでは安全、この先は危険という境界や限界を知り遵守する必要
→★成熟の過程で必要とされる新たな忍耐心と持久力
→★曖昧な尺度やコンセンサスがとれない状況で問われる自由と責任のバランス
→★訓練や修練を通して自己抑制や自己コントロールを習得していく
→★突然の情動に乗せられて動くことがもたらす重大な結果
→★デリケートで壊れやすく価値ある何かを扱うための繊細な注意力
→★密やかに行われる巧みでよく訓練された戦略の存在に注意
→★欲望むき出しの態度、または優しく包括的なふるまいの裏に隠れた真意
→★様々な刺激に耐え、あくまでも品性を失わず自分らしくあるという挑戦
→★人生の浮き沈みを眺めふり返り、今の自分を再確認していく・・・→

エネルギーのポイント新月
            『制御不能な世界を自己制御によって渡る訓練』
             
            満月
            『制御不能な世界を自己制御によって渡る訓練』
            (新月と同じ)

190815FM


★8月満月のサビアン・シンボル ★

  今回は以前も一度経験したことのある度数です。当時は天王星・冥王星のカーディナルスクエアが減衰し始め、ひとつの時代が終わっていく時間帯に入ったときでした。そして今ふたたび同じテーマを満月として経験するというのも、何故かとてもタイムリーな気がします。実は今回、シンボルは割愛しようと思っていました。でもこの満月はシンボルのテーマが大事な気がするのと、以前書いたケンタウルス族の説明も初めて読むひとがいると思うので、以前のものをほんの少しだけ変えて最初に再掲することにしました。ただし以前とは月と太陽の位置が逆なので月の説明が短いです。それでも今回は太陽のパワーが強調されそうなので雰囲気は十分掴んでもらえると思います。


満月のベースとなるシンボル:
『子供達を遊ばせるため床に敷かれたラグ』


  新月で出て来たかなり政治的なシンボルとはうって変わり、暖かな家の中で遊ぶ子供達の足許には厚くてフカフカの敷物が敷かれています。ここなら飛び跳ねても大丈夫! 転んだってケガする心配はありません。子供達は、このラグの上なら安全です。もちろん、ラグを敷いてあげた側(親、学校、保護する立場の人々)にとっても、子供達がこの上にいる限り、安心していられます。それに、イタズラな子供達に床を汚される心配だってありません。ラグの上は、誰にとってもホッと安らげるホームみたいなもの。でも、はたして子供達はおとなしくその中だけで遊んでいられるかな?


rug2


  ラグの縁は安全と危険の境界線です。そして子供達は、境界や限界をヒラリと飛び越えるのが大好き。どこだって気の向くままに駆け出していきたいのです。 いったん境界を踏み越えれば、転んで痛い思いをするかもしれません。もっと思いがけない危険だって待っているかもしれません。それを理解しておくのはとても大切なことです。でも、経験を積まなければわからないことだって世の中にはあります。 今のような厳しい星回りの中で、安全地帯を一挙に飛び越えて行くのは暴挙でしょう。それでも、もしそうしなければならないと感じるのなら。この期間は転ぶこともきちんと想定した上で冒険に出かけましょう。「今、ラグの外に出ている」それを十分に知った上で慎重に行動するのと意識もせずにただ飛び出していくのとは、結果に大きな違いがあります。そして、常にユーモアや快活さを携えて未知の領域を乗り切っていきましょう。けどもし迷ったら、いつもこころの中に帰るべき場所があることを忘れないで。


満月に光を放射する太陽のベース・シンボル:
『伝書鳩』


  この伝書鳩は「帰巣本能」のシンボルです。どんなに遠いところからでも、初めての土地からでも、一度飛び立てば必ず自分の「ホーム」へと帰ってきます。重要なメッセージ、または何か小さくて大切なものを携えて。B.ボヴィは原語の “carrier” が化学の世界で言う “触媒” の意味を持つことに着目していました。まだ現代のように世界を繋ぐ通信環境が整っていなかった当時、伝書鳩は軍事、報道、医療用の物資運搬、そして重要な情報を人知れず伝えるためのツールとして利用されていました。その働き ― 忠実な帰巣本能とそのための飛翔能力 ― は、人間にとって次の行動を起こすための「触媒」の役割を果たしていたと言えるかもしれません。1000kmも離れた遠隔地からさえ戻ることが出来る伝書鳩。でも、その行程には危険がいっぱいです。鷲や鷹に襲われて命を落としたり、磁気嵐で感覚器官が狂い、戻れなくなってしまう鳩達も沢山いたそうです。


pigeon


  わたし達は毎日外界に自分自身を曝して生きています。日々いろいろなことが起こっては消え、飛び交う多くの情報の中で、笑ったり怒ったり、打ちのめされて沈んでみたり。ときにはちょっぴり背伸びして遠くまで足を伸ばし、新しい冒険に挑んだりします。けれど、そんな日々の中で、いつもわたし達の支えになっているのは...「巣」「ホーム」「自分の居場所」だと感じられる何処かや、誰かとの絆、あるいは「わたし」という存在の核そのものではないでしょうか。そしてそれをもう一歩掘り下げてみると、その場所や絆は...自分の記憶の「原点」として存在し続ける「何か」なのかもしれません。

        たとえ外側からどう見えようと、迷ったときに常に立ち帰ることの出来る原点を自分の内部に持ち、それを信頼するとき、わたし達は元気になります。ときにはそれが窮屈だったり、しんどかったり、我慢しなければならないような状況があったとしても。そこから遠く離れているとき、わたし達はふとその場所を思い出します。支えられてきた。今も、支えられてる...そこにわたしが居ると。それは辛い状況を耐え抜く力を与えてくれるかもしれません。


bird&tree


  この対極をなす2つのシンボルは、自分の真の「ホーム」、そこに戻ればいつだってそっと羽根を休めることの出来る場を持つことの大切さ、かけがえの無さを再確認し、それを大切にしていくことを示唆しているように思います。 ん?「そんなの無いよっ!」てひともいるかな? でも、これってことばで説明したり、論理的にどうこう言うようなことじゃありません。きっと誰でもそれを何処かに持ってる。もしかしたら存在という空間の内部に。もしかしたらわたし達の体が今、生きようと頑張っているそのこと自体の中に。それがどんなものであろうと。たとえ誰が何を言おうと。「ホーム」があるからわたし達は「ここ」に存在してるんじゃないかな?


満月のメイン・シンボル:
『腰を下ろして両手足を振る大きな熊』


  わたし達人間にとってぬいぐるみのクマさんは可愛いけれど、本物の大熊は恐ろしい力を持つ存在です。いきなり出くわして襲われたら、ひとたまりもありません。けれどこのシンボルの大熊は、座って両方の手足を振っています。何だろう? もしかしたら、サーカスの演し物かな? 恐ろしいはずの熊も、今は観客に向かって懸命に...でもちょっぴり不器用に手足を振り、しきりに愛嬌を振りまいています。いえ、彼自身は別に愛嬌を振りまいているつもりなどないかもしれません。ただ厳しい訓練に耐え、そこで生きるために、自分に課された役割と責任を果たしているだけかもしれません。遠目から見れば愛嬌ある姿に見えても、彼の力は強大です。気軽に握手することなんて出来ません。大熊には悪気や相手を傷つける気持ちなど一切無くても、たとえ穏和な性質だったとしても、わたし達が不注意にも彼を人間と同じように扱えば、彼を怖れさせ、防御の一打を受けて大怪我をしてしまいそう。そしてその結果はいたいけな大熊の生命を奪うことにもなりかねません。


bear


       このシンボルは、訓練によって耐えぬく力、衝動に負けない精神力を身に付けることを示すと同時に、相手と自分の違いをよく知り、安全と危険の垣根にデリケートな注意を払いながら共存を図ることを示唆しているように思います。熊の手足は大きく力に満ち、美しくもあります。けれど彼はテディベアじゃない。別世界に生きるべく生まれた命です。彼には彼の生きる世界 — ホーム — があり、わたし達にはまたそれぞれのホームがあります。

腰を下ろして両手足を振り続ける大きな熊さん。わたし達が彼の内なるホームを理解し、本当の意味でこころを通い合わせることは出来るのかな? もしそんなことが可能だとしたら…..それはわたし達が自分自身の内なるいのちの原点を見出し、そこに自分自身=彼の獣性をそのまま包含し得たときではないでしょうか。


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  ところでベア・マーケットといえば金融界では「弱気相場」を意味します。これは『熊を捕らえる前に熊の皮を売るな』という、甘い見通しや安易さを諫める格言から来ていると聞いたことがあります。相場が下がると見込んで高くなったところを空売りする...まだ熊は現れないけど、とりあえず架空の皮を売ってしまうことで儲ける。そんな行為がこの格言と結び付いたのではないでしょうか。うかつな空売りは確かに大怪我のもと。けれどそれは、相場を張るひとにとっては一種の醍醐味かもしれません。けれどこれもまた、 危険と安全の境界線をよく見極めた上で、慎重にトレードプランを立てる必要があります。必要なのは、自己制御。制御しがたい世界を渡っていくための、それは唯一の力なのかもしれません。



満月に光を放射する太陽のメイン・シンボル:
『裸馬の乗り手』


  裸馬は野生の荒々しいエネルギーのシンボルです。馬がまだ馴れないうちは、乗り手と馬の間でクッション役を果たす鞍を装着することなど出来ません。この馬はまだ野性の一団から捕獲されたばかりなのでしょうか? でも、この乗り手は本能のままに荒ぶる馬を巧みに抑え、思い通りに走らせることが出来るようです。「馬を乗りこなす」ことは「自分自身に備わったパワーを統制する」ことだとB.ボヴィは言っていました。きっと裸馬の乗り手は、荒ぶる馬と自分との間に隔てるものを置かず、野性の荒々しさを受け入れ一体化することによって、それを自分のコントロール下に置くことが出来るのかもしれません。それは人間の「精神」と「本能」との闘いでもあります。


horse


  このシンボルのイメージは、半人半馬のケンタウルス族を思い起こさせるところがあります。で、ケンタウルス族の小惑星といえば、まずはカイロン。そしてこのところ様々なアスペクトを形成して活躍中?のフォルス、アスボルス、ネッソス、キラルス、エケクルスなど... 天上には現在発見され名付けられている半人半馬達が沢山存在します。 けれどその中で、崇高な精神と荒々しい武闘派的な衝動とを完全に統合することが出来た存在は、ヘラクレスやアスクレピオスなどギリシャ神話に出て来る英雄達の師でもあった、カイロンだけなんです(元々彼は出自が他のケンタウルス達とは異なるのですが...)。その他のケンタウルス達は、温厚だったと言われるフォルスでさえ、好奇心に負けてうかつな行動を取ってあっけない死を迎えることになるし、他はほとんどが激昂した末に激しい戦いや復讐の刃に倒れ、凄惨な死を遂げています(例外は一番の美青年キラルス。彼はある日何の理由もなく何処からか飛んできた矢に貫かれ命を落とします)。

  ケンタウルス族の惑星達は皆「<象徴的な死>を経た末の癒しと解放」というテーマを持っています。死を迎えるまでのいきさつも死に方もそれぞれだけれど、彼らのほとんどは死を通して解放されるまで、怒り、恨み、裏切り、復讐、性的欲望や欲しいものを取らずにいられない欲動など、どちらかというと下半身的な生命力のほとばしりに殉じて生きた存在だったのではないかと思います。その豪快な躍動感は裸馬の持つ荒々しいエネルギーそのものです。けれど同時に半分は人間でもあった彼らの生は、たとえ一時的な高揚感に胸躍ることがあったとしても、実は恒常的に抱える大きな痛みと哀しみを伴うものだったかもしれません。


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  ネイタルチャートでケンタウルス族が位置する領域は、そのひとが抱える「暴れ馬」、奥深い「傷」を意味します。何かのきっかけでその傷が疼くとき、わたし達の中の裸馬もまた蘇ります。何か強い感情的な刺激を受けたとき。湧き起こる衝動に抗えず、傍目からは自暴自棄としか思えない行動を取るとき。あるいは、思わずひどいことを口走ってしまうようなとき。その傷口は開き、深い開口部からは鮮血とともに自分でも驚くほど生々しい粗野な力が湧き起こります。

わたし達は文明社会に生き、日頃はいちおう良識的な生活を送っているけれど、実は一皮剥けば、みんな半人半馬のケンタウルスかもしれません。たとえ表面的には優雅にふるまえたとしても、その裏では縄張り争いが続いているし、支配と被支配をかけた闘争も後を絶ちません。それは広い社会に見られるだけでなく、身近な家族間にも見られるナマの姿です。そこに愛が絡み、情がからみ、憎しみが生じ、わたし達は身動きが取れなくなります。 

結局のところ、他の存在 — 動物や植物の命によって贖われ、支えられているわたし達の生命。それもまたこの世界が辿ってきたひとつの営み。わたし達の中には、理性や善に向かおうとするこころだけでなく、必ず動物としての苛酷な本能が潜んでいます。それを、善・悪という二元性で割り切れるものでしょうか。 肯定と否定、生に向かうこころと死に向かうこころの全てがわたし達であり、人間として今、ここを生きるということではないでしょうか。


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  「鞍=Saddle」。これは鶏やアヒルなど家禽類の腰背部の形を示すことばでもあります。普段は馬の背にやわらかな羽毛のクッションを取り付けて、しずしずと馬を進めるわたし達。中には白馬の騎士然としたひともいます。わたし達の本能なんて、すでに理性によって飼い慣らされたアヒルのようなもの。けれどふと気が付けば、世界の至るところに攻撃的なエネルギーが溢れています。ゲームやスポーツで「健全」に昇華することの出来ない、何か永遠に蠢くものの存在。それはわたし達の中にも、確かに存在します。たとえそれがあからさまな暴力の形は取っていないとしても...。それらをありのままに見るとき、そこにはシンプルな野性動物の世界よりずっと厄介で、一度たりとも癒やされることのなかった一種の "ねじれ" が存在しているように思えます。


  でも... 。もしもわたし達が裸馬の乗り手になるのなら? それが出来るとすれば、始まりは「鞍」というクッションを通さずに、自分の中に潜む矯められることのない荒々しさと向き合うことかもしれません。上半身と下半身の中間 ― 裸馬との接点 ― に持てる力を込め、意識を持って一体化し、自我を超える力で全てを呑み干す。傷をみとめ、それでもなお生きて前に進む。 語られる術を持たなかったそれぞれの何かを解き放つ。ただ、無を怖れずに漆黒の記憶へと。それには孤独な作業を必要とします。

一人の人間の中には、おそらく何層にも分かれた無数の多様性が存在するのではないでしょうか。その全てを見切るなんてことは、今のわたし達には不可能に思えます。それでも。自我の奥に潜む広大な存在の闇に意識を向けることも無いまま真の多様性を理解することは可能でしょうか? それをこの世界に実現することは出来るでしょうか? わたし達はこの人生で「美女」と「野獣」を統合し、いつの日か新しい人間のカタチを創り上げることが出来るでしょうか? 今、科学の世界ではその可能性を前提としているけれど? 

…でも獣性と人間性を統合することの出来る裸馬の乗り手って、いったいどんな存在だろう? その可能性はわたし達の中に在るだろうか。もしかして...それが霊性? でもそれって誰? それは、本当に「わたし」だろうか? いえ、それとも... ? 


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  あ、ここまで読んでくれたひとの中には『革新的な水瓶座の満月なのに、ずいぶんディープだなぁ..』なんて思うひともいるかな? けれど、どんな星座宮でも最後の第3ディーカンになると、成長した意識が次のステージに移行するための準備段階に入ってきます。水瓶座の次は魚座。この流れが象徴するのは、対向の獅子座が抱く世界の中心に存在する自我からの転換を終え、今度は世界を包括的に見る自我の集団として志を同じくする仲間が集まり、ともに世界に変革をもたらそうと思いっきり創造的思考を拡げるという段階を終えていくこと。そして彼も我もなく全体に溶け出していく形のない自分を識り、全てがより大きなサイクルの中に吸い込まれていく、その深淵をかいま見ること。または光とも闇ともつかない未知の記憶を思い出していくこと…そんなテーマが浮上してきます。本来なら型破りでちょっと斜めから世界を捉え、新しい風を呼び込む水瓶座の月。そして “白馬の騎士 & バラの貴婦人” がお似合いの獅子座の太陽。けれど、全ての星座宮に共通して言えることとして、そこまで成長してきた意識に対し大体22°〜23°あたりで『待て! 何か忘れてはいないか?  一度ここで立ち止まり、よく考えてごらん』という含みが顕れてきます。 

いつも思うのですが、サビアン・シンボルの象徴体系を扱う際に「これで終わり」ということはありません。掘り下げれば果てしなく深く、尽きることがありません。


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        危険と安全。衝動と忍耐。欲望と理性。強靱さと防御... 様々なアンビバレンスを含む満月のテーマは、これからわたし達が時をかけて歩むそれぞれの道に、星々が与えてくれるカリキュラムのひとつ。 けれど、わたし達はみな山や森に暮らす一匹の大きな熊であり、また草原を、都市を、天空を自由に駆け巡る半人半馬のケンタウルスでもあることを忘れずにいたいと思います。彼らは人間から見ればときには檻の中の見世物であり、また恐ろしい獣として怖れられたり、ときには食用肉や害獣として狩られます。けれどありのままの生を生きています。ケンタウルス族もまた大変な乱暴者ではあったけど、戦士として豪放に生き、傷もまた生の証しとして引き受け、大いに楽しみ、散っていきました。ならば。笑いと自由と胎内に踊るいのちと…やがて訪れる死さえも親しい友としていけたらいい。この生を、せいいっぱいに。今、そんなふうに感じています。


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★8月満月の星模様とチャレンジ ★
   ― 気になるアスペクトいろいろ ―

満月軸と牡牛座のヴェスタがTスクエア
獅子座に太陽、金星、水星、火星、ジュノーが勢揃い(ジュノーは射手座のイクシオンとトライン)
逆行のシャドウを抜けたばかりの獅子座の水星が牡牛座の天王星とスクエア
12日に順行した木星(グレートアトラクターの位置)とアルチラが射手座/双子座軸でオポジション、ノード軸(土星&アグニ)とでイリテーションレクタングル

  さて。12日に木星が順行し、天王星が逆行。惑星が方向転換した当初の前後数日はそのパワーが強まる。また木星はしばらくの間グレートアトラクターの想像を絶するような強大な吸引力に曝されていたため、エネルギーは十分に充填されている。というわけで、この順行当初の木星にはひとびとの思考を極化させていく一方で、あまりにも新しい概念すぎて普通の感覚では掴みきれないような、理解を超える思考がふいに湧いてきたり、そんな類いの思考(思想?)に出くわして何故だかちょっと感動するような傾向がみられるかもしれない。もしかしたら長い間探しあぐねてきた突破口が見つかるかも?とワクワクするような経験をするひともいそう。ただ、常識とはかけ離れた概念はともすると単なる「はぐらかし」だったり、落ち着いてよく考えてみたらどうとでも取れるレトリックだったりする可能性もある。または、どこかに破綻があったり何かが隠されているかもしれない。もしこの期間に新たな “世界観” や “面白いひと” に出逢ったりしたら、「本物」かどうかしっかり見極める必要があることを頭の片隅に入れておきたい。


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  一方、木星が関与するイリテーションレクタングルは深く物事を考えたり、細部に神経を行き届かせながら大きな視野で世界を見渡す機会とも言える。それは自分自身やひとびとの過去と未来を繋ぐ架け橋になるかもしれない。なので上に書いたこととも重複するけれど、ひとつの発想からとめどなくインスピレーションが湧き、どんどん突き詰めていくひとがいると思う。もしそうなら、そのひとはそこで得た着想を大事に育て、将来仕事の関係に活かしていける可能性がある。

けれどもしそこに注意点があるとすれば、一点集中しすぎることかも? レクタングル内部の緊張感が高まれば、そのパワーは背中を押す推進力になる。それはいいのだけど、ともすると誰かに自分の考えや探求する物事を話したくなるかもしれない。そして話しはじめたら止まらなくなったりするかもしれない。けれど自分にとって大切な「真実の探求」も、他のひと達にとっては異なる可能性が高い。怖れることなくどんどん表現していくのは良いけれど、不必要なディベートを仕掛けたり「こんなことがわからないなんて!」などと思い始めたら、たぶん危険信号。周囲のひと達はその話題への関心を失ったり、「うん、うん」と頷きながらこころは別世界に飛んでいたりするかも? 

新しい発想を活かしていくにはコミュニケーションも大切。けれどそれには未完成な自分を抑え、じっくりと物事を育てるための胆力と忍耐力が必要になる。適度なインターバルをとり「物事の根っこ」と自分自身の両方を休ませることも必要。(レクタングルの一角をなすアグニは聖なる火の力そのものだけど、使い方によっては自分の身をジリジリと焼く火にもなる)。それさえ間違わなければ、本当に今までの「精神の牢獄」を突破するひとがいるかもしれない。少なくとも、そのきっかけを掴めるかもしれない。


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  水瓶座の満月は通常、進歩的/革新的なエネルギーを帯びるものだけど、今回Tスクエアとなる牡牛座のヴェスタは『あなた自身が真に “身を捧げる” ことが出来ると思える「感覚」や「理念」て何? あらためて信じる必要もないほど「そのもの」だと感じられる生き方ってどんな感じ?』と問いかけてくるかもしれない。ヴェスタが在泊するのは感性が研ぎ澄まされる位置。そのエネルギーによる知覚範囲は日常の「現実」から「見えない世界」の領域まで拡がってる。けれどそこには同時に「幻に酔うような感じ」や「肉体性の希薄化」という落とし穴も用意されている。それに加えてライ(自己合理化や嘘、欺瞞や詐欺に関連する小惑星)がヴェスタにコンジャンクトしていることにも注意が必要かもしれない。

また、満月図のロード金星が獅子座で太陽とコンジャンクション。太陽は満月に補完的なエネルギーを加味するものだけれど、今回は獅子座側(太陽側)の力が強く顕れそう。火星と水星、それにジュノーも在泊して獅子座的なエネルギーは強い(ジュノーはイクシオンとトラインで胸に秘めていたことをぶちまけるかも?)。

逆行のシャドウから解放された水星と天王星の組み合わせはとてもクリエイティブな発想を生むかもしれない。けれど木星からもある種「ぶっ飛んだ」創造性が放射されてくるとき、獅子座的な『わたしこそクイーン!』『オレ様こそキング!』的な自我をふくらませてしまうとおそらく周囲からは引かれそう。この満月の水星は、ちょうど逆行開始地点だった「断崖」の上に立っている。あちこちから強力なエネルギーが放射されて、ネイタルによってはとっちらかり気味なひともいると思うけど、様々な発想や想いの基盤であるはずの「自分自身の選択」「自分が向かうべき方向」を見失わないよう、しっかり手綱を締めていこう。


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  それと、これは小さな惑星やパーツ構成から導き出される一種のスペキュレーションではあるけれど。太陽・金星にはエマーソンズ・デスポイントというアラビックパーツが重なる。ASCには小惑星フラッド(洪水)DCにはダイシンサイとレクイエムが乗ることから、この期間は自然災害や事故に十分気をつけ、あまり危険な場所には近付かないほうが良いと思う。今後も、いつ何があってもまあこれなら当面は何とか... と思える程度に備えは十分にしておきたいところ。ASC~DCの度数からすると、何か突然の出来事を通して目が覚めたり、何かが解放されるような動きも感じられる。このDCを「関係性」と捉えるなら、過去から引きずってきた「腐れ縁」的な関係を断ち切ったり、背負っていたものを突然投げ出すようなひともいるかもしれない。自己制御がテーマとなる満月ではあるけれど、それはもしかしたら他者に制御された状態から手綱を自分の手に取り戻す行為かもしれない。もしそんなひとがいたら、当座は辛く苦しい思い、または罪悪感や孤独感に悩む可能性はあると思う。でも、これからの数年できっと真新しい人生が開けていく。今は前を向いて、大きく息を吐いて。そして真新しい空気を胸いっぱいに吸ってみるとき。


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MCに冥王星族アラウンがコンジャンクト、2°のオーブで10室に逆行の冥王星、近傍9室に逆行の土星とSノード。IC近傍3室にアグニとNノード
太陽・金星とアスボルスから冥王星にYOD

  政治・経済・社会(仕事)的な面では強力なトップダウンを示唆する冥王星とMC上のアラウンだけれど、現在の在泊位置を見るかぎり様々な側面を見越した上で表面的な「和」や「妥協」、あるいはもしかすると大局を見越す必要から何か論議を呼ぶような決定がなされ、それが賛否両論を呼ぶ感じかもしれない。また「清濁併せ呑む」とか「絶妙の緩衝地帯」を探るようなことかも。「見越した先」が正しいかどうかは当然、決定者(達)とそれを見る側(わたし達)の質による。ただアラウンの象意は良いにつけ悪いにつけ、こころを騒がせ反応を喚起する物事の裏に潜む本当の動機や目的、理由をじっくり識別していく必要があることを示唆する。表から見えない「裏」の存在(それが何かはわたし達にはわからないのだとしても)。また、何事かを決定するにしても、あるいはそれを論評するにしても、調査とコミュニケーションを的確に、周到にしていくことは鍵だと思う。ただどんな結果になるとしても、その経験を通して何か新しい物事(や方向性)が発芽していくかもしれない。


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ネッソスに2種のBMリリス(ミーンとトゥルー)がコンジャンクト、パラスとキラルスからクァドリフォーム。ネッソスにオルクスがオポジションで、クァドリフォームを貫く狭小なカイト状態
イクシオン・ルシファーがオポジション(射手座・双子座軸)

  このあたりは長期にわたって続くアスペクトもあり、このところの世界や世相の刺々しさ、因果応報的な物事の流れに関連したフォーメーションかもしれない。長い間に溜まりきった歴史的なカルマの清算。それに絡む政治的な闘争。あるいはテロや暴力的な抑圧とそれに対する反動。また、イクシオンとルシファーがオポジションでそれにパラスが調停の形となるけれど。調停といってもこれは実際に物事を解決するアスペクトではなく(ある程度調整はするにしても)、ただ根本的な直面や対決で大事になるのを避けるために迂回路を提供する..という程度の力。イクシオンが絡むとき、個人のケースでは「向こう見ずな無頼」くらいの感じで済むし、善悪の常識をくつがえす思想や自由人を輩出するケースもあるのだけど、社会的にルシファーと向き合う場合はやはりネガティブに使われやすいかも。たとえば凶悪でモラルなど意にも介さないサイコパスによる犯罪など。やりたい放題に罪を犯し、捕らえられても何が悪いのか?と気にもしないとか。100%の不信感の中で生きながら、それに代わる核を持たずに存在し続けるような感じだろうか。パラスが絡むクァドリフォームとともに働けば、政敵を陥れるためならフェイクニュースや噂、捏造した書類、画像、映像などどんな手段でも取られる可能性がある。そして人間はそれを「正義」だと信じ込むことが出来る。これは大きな意味で太古からわたし達人間に与えられてきた「霊的な火の試練」となるフォースかもしれない。


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<その他満月に対するパラレルとコントラパラレル>

月とヒブリス、レクイエム(悼む、死への想い)、ティフォン(災害、災厄)、サウロン(魔、またはビッグブラザー)がパラレル
月と金星、ヘラクレス、ハウメア、ニオベ、ヘルがコントラパラレル
太陽と天王星、火星、マグダレーナ(アイデンティティをかけての激しい闘争)、アグニ(火の力)、ベンヌ(生と死、回復力、常に新たな気持ちに切り替える)、ルビコン(引き返せない境界)、クヴィエ(断絶)がパラレル
太陽とソフロシネ(沈着冷静)、クシナダヒメ(いのちが持つ呪術的な力)、カサンドラ(怖れずに明確に何かを伝えることの代償)、アガメムノン(統率力が問われる状況)がコントラパラレル

  特に太陽と火星、天王星のパラレルは物事が想定外の方向に展開したり、不安定な状況を創出しやすいので要注意。小惑星達の働きはおそらく味わいを添える程度だとは思うけれど、それにしてもここにもダイナミックな顔ぶれが揃っている。この夏も沢山の物語が生まれるのかもしれない。

火星は17日に射手座のフォルスとトライン(災害や事故に注意)18日に乙女座入り(獅子座とは全く異なる領域に入るので注意。物事の細部に気を配り、ひと息ついて勤勉さを取り戻す必要があるかも)


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  うーん、勢いに乗って書いてみたけれど、この満月図ではまだまだ拾えば沢山のアスペクトがあって、カバーしきれないほど。それでもやっぱり沢山挙げすぎたかも..😱


  けれどこうしてみると... 今回の満月の下でわたし達は、日常の自分が抱える雑多な想いの層を突き抜け、これからの世界が迎えようとする長期の膨大なシフトに備えて(意識的であれ無意識下であれ)今を生きる自分を確認するよう促されるのかもしれない。そんな気がします。まるで階段を一歩ずつ上がっていく(または深い底へと降りていく)ように。

何故なら今起きていること、今表面化してきつつある現象、わたし達が抱えている想いはみなこれから数年をかけて大きく育ち、それぞれに新しく主要な流れを生み出していくだろうから。そしてそれはやがて思いもよらない「分光」と化して、いつの日か無数の多層宇宙へと流れ込んでいくのかもしれません... 。


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

August 04, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント8/5【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年8月5日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて「講読版」をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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【メリマンさんよりの告知】

  旅行及び私自身がヨーロッパで結婚式を挙げるため、来週8月12日付の無料コラムは休載させていただく。

  2020年は途方もない宇宙の力が働く年だ。それは重要なシフトが起きるということであり、おそらく国際問題、リーダーシップ、そして金融市場に重要なシフトが起きるだろう。これは1年や2年単位のシフトではない。「グレート・クロノクレーター」である木星と土星を含む20年、60年、そして800年サイクルのシフトだ。アストロロジャーにとってこれは『グレート・ミューテーション』という名で知られている事象だ。きっと皆さんは『フォーキャスト2020』を読まずに済ませたいとは思わないだろう。またMMAリポートのアクティブな講読者向けには8月12日から予約特価(MMA直販の英語版)を用意したのでお待ちいただきたい。


≪ 先週をふり返って ≫

  “『市場がジェイ・パウエルとFRBから聞きたかった言葉はこれが長期的で積極的な利下げサイクルの始まりで、中国、EUや他の世界中の国々と足並みを揃えることだった』トランプはこうツイートした。だが市場が得たのは異なる結果だった。決定を受けての記者会見でFRB議長ジェローム・パウエルはこう語った。『はっきり言わせていただきたい。この決定は長期にわたる連続的利下げの始まりではない』。パウエルはまた “たった一度きりの利下げ” とは言わなかったとも付け加えた。”

— Jonathan Garber
  “Trump Bashes Fed’s Rate Cut”
  www.foxbuisiness.com 2019年8月1日付

  7月の米国経済は164,000の雇用増加となり、これはダウ・ジョーンズが推定した165,000をほんのわずかに下回った。雇用増加は米国の労働力を記録的な高みに押し上げた。賃金はアナリストの期待を上回った。前年同期比で3.2%の上昇はダウ・ジョーンズの増加予測0.1%を超えている。強い賃金の数値は投資家にインフレ率上昇のサインと受けとめられる可能性があるため、それがFRBを今年中の複数回の利下げから遠ざける要因となるかもしれない。

— Fred Imbert and Dam Meredith
  “Dow Futures Surge 100 Points in Sudden Reversal”
  www.cnbc.com 2019年8月2日付


  世界の株式市場はどれもが先週のファイナンシャル・アストロロジーが示唆したセオリーどおりの “奇っ怪” な様相を呈した。つまり:1)トリックスター水星が順行前の滞留に入ることで強調された 2)7月29日〜8月2日、太陽と金星が一匹狼の天王星とスクエアを形成した。

  ではダウ工業平均を例にとってみよう。月曜と火曜は投資家が水曜のFRBによる金利引き下げ発表を待って様子見の態勢となり、比較的平穏だった。FRBはたぶん1/2%程度の利下げを行い、今後の利下げについてもハト派的な言説を表明するだろうとの確信の下、ダウ平均はMMAの★★重要変化日の1取引日後につけた7月16日の史上最高値27,398近くの27,300近辺で取引されていた。そしてFRBが1/4%の金利引き下げを発表するとともに、これは1回きりの措置であり今後も順次利下げが続くわけではないと述べた直後、トランプ大統領はこのFRBの決定に対する最初の非難ツイートを撃ち放った。

その後ダウ平均は26,719まで崩れ落ちて500ポイント以上の往って来いとなった。だがそれ自体はあまり問題とはならなかった。翌日の8月1日、ダウ平均は前日の下げのほとんどを埋め、300ポイント以上騰げて27,175まで回復した。そしてその後、トランプは彼の2回目の市場殺しのツイートを放った。中国に対する新たな関税を9月1日から実施するというのだ。市場は素早く反転し、上げ幅の全てを失ってその日の高値から600ポイント以上下落することになった。金曜までにダウ平均は26,249まで下がって7月16日の高値から4%、1149ポイントを失っている。

  世界の投資家達は今一度、突如として先行きに対する不透明さの新ラウンドに直面して確信を持ず、不安定になっている。この事自体は2019年の大半にわたって発効中の強力なジオコズミック・サインの反映だ。それは木星と海王星のウェイニングスクエアであり、9月21日に終わっていく。

その後に訪れる宇宙の象徴的な原動力によって量られる集合心理は、甘い考えと自己満足から醒め、現実には深刻な問題が山積しておりその解決には厳しく深い思考を要するという認識に向かっていくことになる。2019年終盤から2020年いっぱい、そしてそれを超えてもまだ続く『カプリコーン・ステリウム』は足早に近付きつつある。山羊座の特質の1つは「真面目さ」だ。これは木星・海王星スクエアの特質とは正反対だ。木星・海王星スクエアは、社会的な事象に顕れる場合「愚かさ、バカバカしさ」という特質がより目立って表面化する。だがその反面でスピリチュアルな世界、あるいは美学的な思想や物事に関連するケースでは「超越」に向かっていくエネルギーでもある。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “ドナルド・トランプ大統領の前トップ経済アドバイザーは、中国との貿易戦争に勝つことは不可能であり、米国経済を傷つけることになると述べた。先日ゲーリー・コーンがBBCに語ったところによれば、高関税は中国から必需品を輸入する際のコストを上昇させ、減税によって経済を刺激するというワシントンのプランを事実上相殺する。『工場設備を建設しようとすれば、鉄鋼を買い、アルミニウムを買うことになる。つまり輸入品だ。そしてそれらに高い関税をかける。これは文字どおり、片手で優遇税制を差し出しながらもう一方の手でそれを奪う行為に他ならない』 コーンはこう述べた。”

— David Reid
  “Gary Cohn: Trump’s Trade War with China is Hurting the U.S. Economy More”
  cnbc.com 2019年7月26日付


  “トランプ大統領は木曜、合意が達成されるまで北京の悩みの種は尽きないだろうと述べて中国から米国に入ってくる3000億ドルの商品に対し新たに10%の関税を課すとの自身の決定を強硬に堅持した。『取引成立の時が来るまで我々は徹底的に中国に関税をかける』 トランプはこう言い放った。この措置への反動として、中国当局筋がFOXビジネスに独占的に語ったところによると、北京の首脳はこれまで米国に依存してきた経済からのデカップリングに向かうという... トランプはその日の朝、対話は “ポジティブ” で未来は “非常に明るい” と貿易問題の議論に関し楽観的な調子で語っていた。”

— Brittany De Lea
  “Trump: ‘We Will Be Taxing the Hell Out of China’ Until a Trade Deal is Reached”
  foxbusinessnews.com 2019年8月2日付



  金融市場に先週起きた突然で急激な変化は、天王星の権化であるトランプ米国大統領によるこれも突然で急激な公式発表とダイレクトに繋がっていた。それはFRBの1/4%の利下げ、そして彼が出した貿易協定の条件に対し不満を露わにする中国への不快感によるものだった。このどちらに対しても、発表後の米国株式市場は厳しい売りの嵐に襲われ、Tノートは2年ぶりの反騰、金期近先物は6年ぶりの高値に沸いた。金とTノートが年初来高値に反騰する時は通常、投資家が世界経済の不穏な先行きへの懸念から安全な逃げ場を求めていることを意味する。

ここで皮肉な事は、これら(FRB批判と関税)が去年11月〜12月に市場を急落させた2つの要因と同じであり、まさにその2点がトランプ大統領の耳に入ったことが2018年終盤の株式市場に19%の急落を引き起こしたということだ。彼がアドバイスを求めて相談しているまさにその人物が、何故当時市場が下落したのか、その原因を彼に告げたところによれば:(1)彼(トランプ)が公的にFRBの政策を批判し、それによって独立性をダイレクトに脅かしたこと (2)彼の関税政策と中国との貿易摩擦が本格的な貿易戦争へと拡大することを怖れる投資家を神経質にしたことだった。これは妙な気にさせられる。彼は全く同じアプローチが今回は違う結果を生むと思ったのか? 彼は現在非常に厳しい海王星トランシットの下にある。これは著しい健忘症になりやすい期間と相関するアスペクトだ。

  事ほどさように何も変わっていない。ただ今回は1つだけ変化したかもしれない事がある。強気市場は終わったかもしれないということだ。通年述べてきたように、木星が射手座を運行する12年サイクルは米国株式市場における長期サイクルの天井と歴史的に強力な相関性を維持している。特に、木星が射手座の中盤度数を運行する時が顕著だ。7月10日〜9月13日、木星は射手座14°〜16°に在泊している(各星座宮は30°構成)。換言すれば、木星は現在射手座半ばの度数に在り、そこは長期サイクルの天井と最高度の関連性を持っているということだ。前回のコラムで私達は8月7日〜11日の期間にこの天井が顕現する可能性が高いと言及した。それはその間に木星と天王星が方向転換し*、同時に木星が太陽と金星に対し調和的なトラインのアスペクトを形成するからだ。しかしその事実があるとしても、私達は常に前後2ヵ月のオーブを許容範囲に入れている。先週起きた下方ブレークを考慮するなら、7月22日〜29日に米国株式指数に見られた各史上最高値がこの天井の顕れだった可能性はある。
* 惑星が方向転換する前後はその惑星の力が通常より強調される。

  今後2週間について言及するなら、これからやって来る重要なジオコズミック・サインは8月7日と8日の太陽・金星と木星のトライン、その後8月11日の木星順行と天王星逆行開始*だ。木星と天王星が同じ日にともに方向転換するというコンビネーションは非常にパワフルな宇宙的セットアップで、前後1週間のうちに金融市場に見られる非常に大きな価格変動としばしば関連する。私達は7月31日水曜からすでにその症状を目撃してきた。木星は誇張、そして通常は楽観の原理と関連する。天王星は支持帯や抵抗帯のような境界を破りたいという衝動を意味する。これら2惑星が同時期に強調される時は大抵の場合、突然の変化と新たな希望が生まれて株価を急騰させることが多い。

しかしながら、正反対に動くケースもある。木星が楽観的でもなく希望に満ちてもいない時は、その代わりにパニックと危機に向かうエネルギーと化すのだ。したがってこれからの2週間は、一部の市場に突然のリバーサルが起きて史上新高値や数年ぶりの高値に上昇するか(私達はすでにTノートと金にそれを目撃している)、あるいは2018年終盤の世界の株式市場に見られたような深刻な価格崩壊が起きるか、どちらかになるかもしれない。
* 日本時間では時差の関係で天王星逆行は12日に入る。


  では2週間後に皆さんと再会しよう。今週やって来る木星・天王星のシグナルを楽しんでほしい。何故ならこれは大いに楽しみを満喫し、そして多くの旧友や新たな友人達とエンジョイするにはうってつけの時間帯だからだ。パーティーにも絶好だし、結婚式にはなお良い日取りだ…まぁ少なくとも私自身はそう思っている。また、この時期は独創的で創意あふれる思考にも適している。もしあなたが何か厄介な物事に足を取られているなら、解決策を思いつくかもしれない。これは停滞から抜け出すには良いタイミングだ。また今まで訪れたことのない土地を旅したり、何かエキサイティングな冒険をしてみるにも良い時期だ。






訳文ここまで
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レイモンド・メリマン 週間コメント7/29【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年7月29日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて「講読版」をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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≪ 先週をふり返って ≫

  “今年の米国株式市場は調子良かったが、この四半期が終わるとまもなくそれも終わる可能性があるとJ.Pモルガン・アセットマネジメントのグローバルマーケット・ストラテジストであるジャスリン・イェオは語る。想定される下落は来年の利益見通しが下方修正されることで起きるかもしれないという。『タイミングで言えば、FRBの金利引き下げを控えているからこの2週間はまだ株式市場にとっては良い状況だと思う。』 彼女は続けて、要はFRBが期待に沿って動いたその後で、投資家が株価に影響を及ぼす他の要因、たとえば企業収益に目を向けた時だと述べた。『私達はそれ(収益)が下向きになるリスクの可能性を考えている。』”

— Yen Nee Lee
  “J.P. Morgan Warns of Significant Sell-Off in U.S. Stocks This Quarter,”
  www.cnbc.com 2019年7月26日付


  7月25日は、水星逆行のさなかにも関わらず多くの市場にとって注目に値する日だった。それはおそらく7月8日から始まった水星逆行から8月11日の天王星逆行開始と木星順行開始までの中間日であるとともに、いくつかのジオコズミック・サインが含まれていたことが原因だろう。

水星逆行の典型例は世界中の株式市場に見られた。たとえばナスダック総合やオーストラリアのASXのように、一部の市場は7月25日〜26日史上新高値をつけた。オランダのAEXは2001年6月以来の最高値水準まで舞い上がった。またドイツのDAX、中国の上海総合、そして日本の日経もまた7月25日に向けて見事な反騰を見せた。だが7月の新高値には届いていない。他の市場は先週のほとんどで下げており、インドのニフティやブラジルのボヴェスパ、ロンドンのFTSEなど数週間ぶりの安値をつけた。

似たようなパターンは世界の通貨市場にも見られた。ユーロは7月25日、ECB総裁マリオ・ドラギによるヨーロッパ経済の未来に関する矛盾したメッセージを受けて2年以上ぶりの最安値まで落ち込んだ。スイスフランも同様に下落したが、4月25日と5月6日につけた年初来安値よりははるかに上に留まった。米ドルはFRBが次週に利下げを行うとの観測から下落していたが、ドラギのスピーチの後で突然反転し、今や再び年初来高値に挑戦しつつある。これはどうもトランプとEUがにらみ合い、誰が自分達の通貨を一番安くなるよう導いて自国の地域経済のために世界の市場シェアを勝ち取るかという競争でもしているように見える。それほど遠い過去でもない前回の通貨戦争当時のように、まるでそれが本当に自国の経済を再び活性化させると考えているかのようだ。

この金融市場における特異な水星逆行サイクル(7月7日〜31日)の奇妙さと、そこで起きた異市場間弱気 そして/または 強気ダイバージェンスの様相はそれだけではなかった。

前週、金は6年ぶりの新高値まで爆発的に上昇し、ここ6年で初めて1450ドル以上になった。高値1454.40は、私達が2018年8月26日、最初に発行した金のスペシャル・リポートにおけるターゲット価格だった。当時金は1190以下で取引されており、私達はこう書いた。『…何故ならもし8月16日が30.5ヵ月サイクルの安値であれば、数ヶ月の良好な反騰がすでに始まっていることになる。実際、それは “良好” 以上の素晴らしさになるかもしれない。新たな30.5ヵ月サイクルが持つ上値のポテンシャルは、その天井として1499±54までの見込みがある。』 2018年8月16日の安値と私達の金の買い推奨の後、30.5ヵ月サイクルは31.33ヵ月サイクルに調整された。次のスペシャル・リポートは2019年6月25日に発行、その中で私達はこう述べている。『31.33ヵ月サイクルの内には通常3回の50週サイクルが存在する。このサイクル開始時である2018年8月16日(当時の値1167.10)から見た(最初の50週サイクルの)上値目標は1450±33.50だ。』 うむ、悪くない。私達がスペシャル・リポートを発行する時は、大抵の場合トレンド、価格、タイミングに関して的を外すことがない。前の2回もその例外ではなかった。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “金曜の商務省発表によれば第二四半期の成長は減速したが、関税と世界的減速が米国経済に重くのしかかっているわりにはウォールストリートが予測したほどではなかった。この発表を受けてトランプはこうツイートした。『FRBが我々の首にとんでもなく重たい錨を巻き付けているわりには悪くない結果だ。ほとんどインフレは起きていない。米国はこれから急上昇だ!』”

— Jeff Cox
  “Growth Slows to 2.1% in Second Quarter”
  www.cnbc.com 2019年7月19日付

  トリックスター水星の逆行はいつもの矛盾したシグナルの頻発によって、まさにその期間中(7月8日〜31日)に世界の株式指数と金融、商品先物両方の市場に異市場間ダイバージェンスを創出した。だが水星逆行ばかりが今現在お気に入りの宇宙劇場の演し物というわけではない。同時に演じられているのは『FRBウォッチ』というゲームショーで、そこでは今週金利引き下げを1/4%にするのか1/2%にするかで激しいディベートが繰り広げられている。

また、中国 — 米国間の貿易交渉はミステリー仕立てのネバーエンディング・ストーリーとなって断続的に演じられている。今回ドナルドは本当に素晴らしくスーパーな貿易協定を締結出来るのか? 出来ないのか? 彼は何度もそれが起きると言っているが? いや、だいたい彼はそれを本当に望んでいるのか? 彼はスーパー・ディールを望むと言う。また彼は中国も真にそれを望んでいるとも言う。だがこれまでのところ、互いに何の同意もしていないし、同意に達しそうな兆しさえ見えていない。ならばこれは、単に幻想であり、9月21日に終わる木星・海王星ウェイニングスクエアの乱反射ということになる。木星は貿易を支配する。そしてその本来的な表現は常に何か「グレート」な物事であり、一方海王星は幻想、錯覚、失望や誤った方向性に関連する。もしかすると人々は再び自らリスクを負いながら希望を追っているのかもしれない。

それでも、木星(貿易)を含む調和的なジオコズミック・サインのいくつかが8月7日〜11日にやって来る。両者が再び手を結ぶ寸前まで来るのか、あるいはもし宇宙におわす神が人類に微笑みかけるなら、ひょっとして実際に彼らが取引協定に漕ぎ着け、この遅々としながら徐々に進んできた世界的な悲喜劇の終演に至るのかもしれない。これはまさに悲喜劇(木星/海王星)だ。何故ならそれは、貿易赤字は悪だという主張に基づいている。だが事実上、このケースにおける貿易赤字は通常、米国が豊かでその国民が相手側より多く物を購入出来るということを意味している。貿易赤字のバランスを取るために関税を使うというのは、全員に税金を払わせることだ。それ以上の何物でもない。それは誰の成長にも繋がらず、誰も得をしない。したがって、不景気の種が植え込まれていると見るのはそう的外れではない。とりわけいったん木星・海王星が創り上げたファンタジーが終わってしまうことを考慮すれば、人々は煙幕を通し魔法の鏡を貫いて、厳しい様相 — 山羊座ステリウムが支配する「現実」を見ることになるだろう。

  この「シフト」は2019年12月2日の宇宙から始まっていく。それは木星が射手座を離れ、現実に醒めた星座宮、山羊座入りする時だ。そこで木星は土星と冥王星に邂逅することになる。これはなにも12月2日に市場がトップアウト、反転して下落するという意味ではない。株式市場は木星が射手座を運行中にトップアウトする頻度が高い。特に射手座の中間度数に在泊する時が多く、まさに2019年8月11日前後の2ヵ月間がその時期にあたる。火に油を注ぐことになるのは、9月2日に起きる火性の強い太陽・火星コンジャンクションだろう。このジオコズミック・サインはまた多くの株式指数における8%かそれ以上のリバーサルとの高い相関性を持っている。その発効オーブ範囲は互いに8°以内だ(8月と9月のほとんどがその期間にあたる)。

  金融市場に関連する宇宙の指標に沿って見るなら、私達は再び非常にワイルドなジオコズミック活動期に入っていくことになる。これは希望と期待VS失望と厳しい現実の間で非常に素早く変化する地合と、それによってトレンドが突如として反転する時だ。取引もなければ合意もなく、深い関与や責任への献身もない。ついに協定書へのサインが行われるまでは。だがそれは、両サイドが互いを信頼出来ないうちは起こり得ない。もし彼らが真に互いを信じることが出来るなら、これからの2週間は合意達成への例外的な好機となる。

  まぁ実際、私が8月9日(8月7日〜11日)を自分自身の結婚式の日取りとして選んだのもそれが理由だ。このような機会が宇宙から与えられるなど、そうあるものではない。大きなチャンスを逃すことは、取引で重大な損失を経験するのと同じくらい大きな心理的ダメージとなる可能性がある。一度のロスはまた他のダメージを呼びやすい。しかし、どんな瞬間にもその時特有の「質」があり、その瞬間に生まれた事象はどれもその瞬間の特質を帯びる。これを理解することが、アストロロジーを強力なプランニング・ツールとして使うことの基盤だ。周到な計画を成功させるための巧みな技、それはおそらく人類最古の智恵であるアストロロジー研究において最も価値ある特性と言えるだろう。







訳文ここまで
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July 31, 2019

🌑8/1の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  8月1日12:31前後、北海道周辺で 12:37前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は12:12頃、沖縄周辺では 11:42前後に獅子座 08°36’ で新月となります。

前回の新月・日蝕のテーマについてはココ、満月・月蝕についてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♌️獅子座8°~9°― 発効期:8/1~8/29 】
🌑🌞"A Bolshevik propagandist”
   『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』
            
🌑🌞”Glass blowers”
   『吹きガラスの職人達』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)~8月29日】
ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。
またアスペクトについては満月以降を入れるとまた長くなりすぎなので、
新月~満月までにしました。
キーワードは沢山出てきたので、気に掛かるものがあったらひとつだけでも頭に入れてみてね。


→★目に見えない水面下で綿密に練られた計画または策略
→★人々に与える影響力や他者を操縦し “乗せていく” 力に注意
→★空気を読みながらセオリーに則って態度や演技を変えていく能力
→★シンプルでありながら柔らかく奥深い物事を理屈で説明したがる心理
→★冷徹な計算の上で熱く語る、またはクールにふるまう
→★感動的な幻と現実との相違、表と裏の違いに気付く必要
→★包括的に装った外面と異質なものを頑なに拒否する内面の差異に注意
→★炎上を効果的に使ってより重要な社会的課題から目を逸らす
→★共通の仮想敵を創り上げることで集団的なエゴを燃え上がらせる
→★いのちの通わないものを “動かす” ことによって “生命” を与える力
→★「失敗」と「成功」は視点の変化でどうとでも変わるという法則
→★創っては壊し、壊れては再び創り続けていく「内的な熱」の存在を見る
→★複雑でデリケートな問題に対し根気よく巧みに立ち回る力が求められる
→★素早い順応力や適応力で統制や抑圧の力をすり抜けていく
→★かゆい所に手が届く小気味よさで幻想を振りまく行為を見抜く必要
→★してやったりという態度や派手で傲慢な自信過剰さと
          地味ながら不屈の信念や情熱との相違を感知する
→★自分自身を活かし続ける「呼吸の力」を繊細に意識していく必要
→★余計なことを考えず日々淡々と積み重ねることで固めていく力
→★内的にも外的にも今の目的に最も適した“温度”や“リズム”を知っておく
→★「安全性」と「防衛手段」を常に手の内に入れておく必要
→★自己の中に潜む生々しい暴力性を見切って腹に収める訓練
→★どれだけダウンを喫してもけっしてノックアウトされない回復力
→★周囲で主流を占める世界観に呑まれず自分の道を歩む強さを思い出す・・・→


★エネルギーのポイント:
 前回の新月『後ろで扉が閉まり、それを背に最初の呼吸をする』
             
 今回の新月『制御不能な世界を自己制御によって渡る訓練』
                              
190801NM


★8月新月の星模様とチャレンジ ★
(主なアスペクトとスケジュールざっと)
 個々のアスペクトについてはとりあえず満月までです。
 満月については何か思いついたら短いバージョンを書くかツイートするかもしれません
😉

新月(太陽・月)に金星がコンジャンクト(8月14日に正確な合となる)
 ASC/DC軸に対して新月がTスクエアの関係
 →DCとコンジャンクトの天王星がスクエア(セパレート)
 →ASCが蠍座8°台でロードの山羊座冥王星が3室在泊

 新月図の金星の位置はちょうど水星が逆行を開始した度数『絶壁の尖端の岩石層』。ちょうど水星が順行に転じたところで「絶壁から思い切って飛ぶのか?それともこれまでの積み重ねを大事に維持していくのか?」今回の逆行にともなうそんな問いかけが思い出されるかも。今、本当に人生の岐路に来ているひとがいたなら、水星がシャドウを抜ける満月までの間に何かひとつ小さな決め事をしてみるといいかも。ほんの些細な物事でも、一歩前へ踏み出していくきっかけになるかもしれない。

天王星は深い深い水底に映った「真実の自分」を覗き込むような位置。天王星はここから8月12日に逆行を開始。そして来年1月12日まで約5ヵ月間続く。この惑星は抑圧への反抗と解放、そして革新的な思考や物の見方(または飛び出したい気分)を象徴するけれど、これからしばらくの間はどちらかというと外界よりも内的な世界に向けて「過去からの解放」を求めるようなベクトルが生じる。順行に転じるタイミングは2020年を迎えて起きる最初の月蝕の翌日。もしこのタイミングに何か期するところを感じるひとがいるなら、この新月期は「過去」からの脱皮と新しい解放感を得ていくためにじっくり取り組んでいく機会になりそう。

逆行の冥王星は、今の自分の立ち位置を一度キチンと受け入れた上で「何でもない自分、何でもない日々」の貴重さや大切さを意識するよう語りかけているように見える。アセンダントの位置は一時的に「痛い思い(精神的または物理的)」をする可能性を示唆してはいるけれど、それは調整していくうちに結局何かに気付かせてくれたり、プラスになる物事に繋がっていくと思う。社会的なつき合いは無理をしないこと。お金の出入り、ことばの使い方には気をつけて。

新月に小惑星ニオベがコンジャンクト&パラレル
 アラウン、ヒュロノメ、ネッソス、アヌビスetc.がコントラパラレル

オルクス・ネッソスが長期のオポジション、キラルスがハードに絡む
 ニオベは豪雨や自然災害と関連する小惑星。梅雨は明けたけれど、このところ落ち着かない大地の様子からみても台風や地震、噴火などへの警戒は引き続き必要だと思う。また、ニオベは母と子(または親と子)に関わる哀しみや争いごとにも関連すると言われる。CPの小さな惑星達の顔ぶれはクセ者ぞろいだし、オルクスとネッソスのオポジションやキラルスの絡みもあるので、引き続き子供、若者、無辜のひとびとが犠牲になる事件や事故のニュースが報じられるのかもしれない...。

引き続き土星・Sノードがコンジャンクト
 このところ暗さや怖れ、何ともいえない重さを感じるというひとは、この組み合わせの影響を受けているかも? 山羊座/蟹座軸の中間部は本当に強いプレッシャーがセッティングされている領域。それは垂直に上昇していくロケットの打ち上げ時に宇宙飛行士が大きなGに必死で耐えるような感覚かもしれない。それだけ成長が加速される領域に、土星とSノードが逆行のため長期で行きつ戻りつするということは、カーディナル・サインの中間度数に主要惑星や重要な感受点を持つひとにとって苦しく重く感じることが多いのではないかと思う。けれどそれは、本当に深い部分で(もしかしたら生まれてくる前に)「ここで頑張ってみよう」「通り抜けるべきはここなんだ。そして澄んだ空へと向かおう」と計画してきたのかもしれない。ならばきっと踏ん張れる。土星は9月18日に順行し、そこからSノードとも少しずつ離れていく。

グレートアトラクターとコンジャンクトの木星がMCにトライン
 たとえ束の間であっても、華やかさや楽しさを味わうには良い配置。「主役」と「脇役」または「その他大勢」の間に存在する「見えない壁」が強調される場面があるかもしれないけれど、いちいち個人的に受け取らず目の前の光景をエンターテインメントとして楽しむのが一番かも。

逆行の水星とグリーヴ、逆行のエリスがスクエア
獅子座の火星・ジュノーと牡牛座のヴェスタがTスクエア
 内的な「火」と「水」の対峙。浄化。目に見えるものに左右されない「透明さ」の認識。哀しみが絶望に触れたとき、何かがクルッと反転する。憎悪と果てしない許容精神との強烈な両極化に注意。

木星・アルチラがオポジション
 夢見に注意。何か面白いヒントが隠されているかも? ただしあまりに別世界の住人になってしまうと日常の重要な物事を見過ごしたり、上の空になったりしがちなので気をつけて。

冥王星とパラスがスクエア、天王星とパラスがクインデチレ
ネッソス・リリス・イカルスがコンジャンクト
ネッソス・キラルスがセスキスクエア
パラスとルシファー・アスボルスがトライン
 アスボルスとルシファーがぴたり双子座22°台でコンジャンクトということもあり、「ここまで来て何故こんなことが!」などと思うような経験をするひとがいるかもしれない。それはもしかしたら、これまで軽視していた物事が重い意味をもって立ちはだかったり、それを甘く見ていた自分自身の勝手さに対し、何が真実かを知っているもうひとりの自分が後ろからドンと背中を叩くような感じかもしれない。特にミュータブルサインの22°近辺に重要な惑星や感受点を持つひとはちょっと気をつけてみて。

惑星スケジュール少し

8月1日
 水星が順行開始
8月7日~11日
 太陽・金星と木星がトライン
8月8日~10日
 カイロンとアグニがスクエア(8月8日)
 太陽と金星が土星・Sノードにクインカンクス
 8日前後は出来れば喧噪から離れてこころ静かに過ごすことをお薦め!
 ひとりでも、こころ許せるひととでも。そして危険な状況には近付かないこと。
8月11日
 木星が順行開始
8月12日
 天王星が逆行開始
8月14日
 太陽・金星がコンジャンクション
8月14日〜15日
 ルシファーとイクシオンがオポジション
 (火星とパラスが調停する形)
 アグニとNノードがコンジャンクションでSノード・土星とオポジション

 霊的な「火の試練」
 このあたりはちょっとトゲトゲしい雰囲気が生まれやすいかも?

8月15日
 水瓶座22°24’で満月!


Milky-Way's-heart



  7月の日蝕と月蝕を経て梅雨も明け、夏真っ盛りの新月。この間、ヨーロッパを襲った熱波や米国の豪雨による洪水などの異常気象、世界各地で起きた大きな地震や噴火など世界の至るところから地球の変動を感じさせるニュースが伝えられました。日本では月蝕の直後に多くのひとが犠牲となった京都アニメーション放火事件が起き、その後に経済を左右しそうな消費税や様々な格差、言論の自由や緊張する国際問題などがテーマとされた参議院選挙があり、低い投票率の中で与党が改選過半数を得ました。世界を見れば、EU離脱を控えた英国では離脱強行派のボリス・ジョンソン新首相の誕生、米国では来年の大統領選を控え、荒ぶる(?)トランプ大統領に敵対する急進左派の台頭著しい民主党の候補者選びは混戦状態。メディアにはフェイクニュース(国際的に著名な大手メディアでも確認)が溢れ、突き進むポリティカルコレクトネスの中で今や31種類を数えるジェンダー区別は混乱と軋轢と不信感を呼ぶ中、再び起きた銃乱射事件。そして米中の貿易戦争にイラン核合意をめぐる問題、行く先の見えないまま続く香港の抗議運動、日本の輸出管理強化に対しエスカレートする韓国の反日運動、竹島をめぐる中国とロシアの不審な動き、日本の原油タンカーが行き来するオマーン海峡の警備問題、そして先行きに?マークが付く世界経済など、挙げればキリがないほど様々な事象・事件の数々。そのどれもが何か大きな時代のシフトを予告している感があるけれど、実際には日々の生活の中でどんどん感覚が麻痺していくような気がします。

でもそれは、いろいろ深刻な問題が起きているとはいえ、そして個人の人生では大変な思いをしているひとが沢山いるとはいえ… 今この瞬間に起きている海外の “修羅” と比較すれば、まだわたし達の暮らす場が一見して平穏で、どこか当然のように『変わりない明日が来るだろう』と思える状態にあるからかもしれません(主に米国の社会的なトピックを日々追っていると本当にそう感じられてきます)。今、世界全体を覆う雰囲気にはとりあえず「○○○を破壊する/破壊される」という方向性がセットされている気がするけれど... (○○○には各領域/各集団独自のターゲットが入るとして)。


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  わたし自身は今の日本全体を総括して見る目など持ちあわせません。ただ、世界全体の動向と無縁ではいられない以上、わたし達が暮らす環境もきっと大きく変化していくでしょう。それが良いか悪いかは別としても、ダムが決壊するときはあっという間。そしてその決壊はずいぶん前から… 誰も気に留めないような微細なクラックから始まっていきます。それはもう起きているのかもしれません。

もしそのことに気付くひとがいるとしたら、それはきっと日々の生活の中にふと感じる微妙な違和感の中で...。 2020年以降に予測されている「途方もない社会変化」(メリマンさん談)の中で、今まで日本人が享受してきた良くも悪くも『生きることにまつわる伝統的な美意識』が根こそぎに崩れていくのかどうか? もしかして、やがてはミラーワールドの住人としてデジタルな「わたし」という双子とともに、当然のように生きていく — そんな未来へと踏み出していくのか? それを決めるのは、今現在のわたし達自身なのだと思います。

  と、なんとなく日蝕〜月蝕期をふり返って感じたことから書き始めたけれど。じゃ、8月の新月期は?というと... 「個の創造性」を謳いあげる獅子座の第1ディーカンに入り、創造性をめいっぱい楽しめる部分がひとつ。それと同時に、とても社会的な側面 — 個人的な内面と社会とのせめぎ合いの中で、それでも自分の道を歩もうと頑張りながら、自分が自分であることの強さと脆さの両方を味わっていく… そんな側面が示唆されているように感じられます。


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  今月は太陽が火星に少しずつ近付いていく行程にあって、火星とのコンジャンクションで起きる次の新月(8月30日)後の9月2日が太陽・火星の正確なコンジャンクション。そしてまもなく水星がそれに追い付きます。また土星とSノードのコンジャンクション/パラレルも逆行運動のせいで9月末まで続きます。過去をふり返り、確かめながら、来たるべき変化 — 冥王星との会合に備えようと欲する土星。一方、木星もまたこのところ逆行運動によってグレートアトラクターの強大な引力を受け続けながら大衆を極化させつつ「普通でないこと」を誇大に表現したり面白がったりして期待を膨らませ、9月22日の最後の海王星とのスクエアに備えています。 そんなわけで、気象も人間の心理もなかなか落ち着きそうにないし、ときにはひとびと(または誰か)の怒りのパワーが爆発することもあるでしょう。... さて、わたし達は自分が選択したはずの道を、ときには微細な修正をかけながら... それでも揺るぎなく進んでいけるかな? 

  というわけで、今月もなかなかにダイナミックな盛夏となりそうです。そんな中、ほっと落ち着いてひとり「呼吸し続ける体そのもの」を感じる時間ってとても大事。だから頑張るとき、楽しむとき、そして心身ともに休んで栄養補給するとき。出来る限りその3つのバランスを取りながら、ときに立ち止まって「自分らしさ」とは何か?を感じていけたらどんなにいいだろう..(それはたぶん幸せとか不幸とかの判断を超えて、何故ここに生まれ、何故今ここを生きようと決めてきたのか?を深く問うことに繋がっているかもしれません)。

二度と訪れることのない、大切なセットアップの夏。忙しいひとも多いと思うけど、そんな中でも自分が今生きていることが本当にどれほど大きな意味を持つことか。結局は「無」と「有」の狭間にいる今の「わたし」の掛け値ない在りようから全てが始まっていることを、もう一度噛みしめてみる。深い自然のただ中で。あるいは街の雑踏の中で。華やかに散っていく花火の下で、または深夜ひっそりと沈む自室の闇に目を閉じて。... 今年の夏、もしそんなひとときを持てたなら、それはとても素敵なことだと思います。


Helix



おっと前置きが長くなりました。では、サビアン・シンボルにいってみますね。



★8月新月のサビアン・シンボル★


新月のベースとなるシンボル:
獅子座8°『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』


  これはかなり政治的な意味合いを持つシンボルなので、日本ではすでに参院選の最中から発効していたテーマかもしれませんね。そしてこの度数も、わたし達は今までのルネーションで何回か経験してきています。なので昔から読んでくれているひとは覚えているかも。おそらく繰り返しにはなるけれど、今はまたその中から新たな発見があるかもしれません。

  ではここで、まず獅子座の原型から見てみましょう。 獅子座は「わたし」を行動で表すサイン。その「わたし」は、牡羊座でひとつの「意識」として生まれ、牡牛座では「物質」と「生命」を発見し、双子座で「知的好奇心」と「二面性」を獲得し、蟹座を通じて「精神的子宮の中から外界へ向かい殻を破るためのプレッシャーと意志」を得ました。だから次の獅子座で言う「わたし」とは、いまだ無垢なエゴが意志を持った状態。そして外側の世界 — 人間関係や社会などのプレッシャーを受けて矯正されていく以前の、もって生まれた「自分」、また血の繋がりや輪廻によって受け継がれた一種の「才能」を発揮していく状態でもあります。 


LionHeart


  意志を持ったエゴは果敢に自分を表現していきますが、しっかりとした防御には気が回りません。まだ自分しか目に入っていないのです。だから自分の力を大いに感じ、自分の考えが正しいと思ったときは、世界の中心に立ってドラマティックにアピールします。この力を一番うまく使えるのは、本当に無垢で純粋な「わたし」をおおらかに表現するとき。そこに余計な計算や複雑に錯綜した欲など入る隙はありません。そこにある欲をたとえるなら、世界の中心から宇宙に向かって「我ここにあり!我を見よ!」と叫ぶ、そんな感じかもしれません。そしてそういうときの獅子座には、人々のこころを魅了してやまない独特の華やかさがあります。まるで太陽のように、生命の源が若々しく燃えている... そんな感じかもしれません。

けれどこのドラマティックなアピール力は、物事が自分にとって不利な状況になってきたとき、自己のサバイバルのために使われることもあります。自分の状況が有利になるように表面を取り繕ったり、無理にでも「自分はそんな人間じゃない」と装いながらあくまで輪の中心に居続けたり、周囲の愛や賞賛を得ようとするときです。またその力は小さなプライドを護るためにも使われます。アストロロジャーで幼時のトラウマに関する研究家でもあったアリス・ミラーは『獅子座の子供が抑圧されたりシビアな家庭環境にあるときは、自分の身を護るために周囲から期待された役割を上手に「演じる能力」が発達するケースが多い』と報告しています。 こうして獅子座の精神は、世界の中心に自分自身を置いて果敢に闘いながら、その都度結果と直面し、それによって否応なく成長していくことになります。

今回のサビアン・シンボルのテーマは、獅子座が本質的な挑戦として抱えている「手つかずのエゴ」に関わるもの。それは、この光も影も色濃く射す盛夏のエネルギーをどう受けて立ち、どうクリエィティブに使っていくのか? という挑戦なのかもしれません。 獅子座はその華やかなオーラから「王者のサイン」と呼ばれています。けれど生まれながらの王者は、自らのエゴの扱いとその結果に大きな責任を負う者でもあります。


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  ではそんな王者のサインの8°に顕れた『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』とは? ボリシェヴィキとはロシア社会民主労働党が分裂して形成された左派の一派で、レーニンが率いていた政治集団のことです。「暴力革命」を主張し、徹底した中央集権による組織統制をしいていました(wikipedia)。『プロレタリアの敵に死を!』と謳う彼らは、1917年の十月革命(ボリシェヴィキ革命)からロシア内戦を経て、1922年には史上初の共産主義国家『ソビエト連邦』を誕生させました。そしてそんな彼らの後身が『ソビエト連邦共産党』となったわけです。こうした動きは、このシンボルが降ろされた1925年の米国ではかなり異質の脅威と受け止められていたのではないでしょうか?

こうした極左革命派のプロパガンダ要員がどんな感じであったかは、現代の日本に生きるわたし達にはなかなか想像がつきません。けれど『平和!パン!土地!』というスローガンの下で繰り広げられたボリシェヴィキの宣伝活動は、貧困にあえぐ多くの若者達にとって、きっと魅力的に映ったのではないかと思います。このスローガンを、他の党派は「絶対に守れない約束だ」として非難したそうです。けれど、その非難の内容は経済理論や政治哲学なども絡みあって大衆が理解するには難しく、結局はこの魅力的なスローガンひとつの力によって、非常に多くの支持を得たという話が伝わっています。まさにパワーワードだったのですね。


Lenin


  ただし wikipedia によれば、実際彼らの活動資金は民衆によって支えられていたわけではなく、米国ニューヨークのアメリカン・インターナショナル・コーポレーションから提供されたものだったそうです。出資者はジョン・モルガン、ロックフェラー、ジェームズ・スティルマンなど、米・英の裕福な銀行家達で、この革命は彼らからの巨額の投資による資金力で成功したのだと言われています。このあたりの話を読むと、非常に複雑な歴史の裏側を見る思いがします(ここからまた様々なパターンの「陰謀論」にも繋がっていくようですが…ただ米国のwikipediaにはこれに関する記述は今のところ見当たりません。またドイツの資金が使われたという説もあります)。

もともと「ボリシェヴィキ」とは「多数派/majority」という意味です。とはいっても、大衆の中から多数派として立ち上がったわけではなく、政治上重要な人事と要職を一手に握ったので「多数派」と名乗ったのだそうです。そしてその実態は、ひと握りのエリート達が全ての政策を決定し、下に向かっては厳しい統制を敷くものでした。多くの人々に伝播させるためのメッセージは、まず内部で念入りにアイデアを練り、形にするところから始まります。ボリシェヴィキを構成していた大多数の人々は、党の中枢部を占めるたった数人の思想によって動かされ、その導きに従って懸命に宣伝・勧誘に努めていたことになります。おそらく、上層部のスローガンを信じ切って働いた年若いプロパガンダ要員達は、大いなる情熱をこめて革命の理想と美しい未来を説いてまわったのではないでしょうか? それを後から見るかぎり、一種のカルト宗教にも似た情動があったのではないかと思えます。


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        このエネルギーが示唆しているのは、誰かが声高に何か(大抵の場合、現状への批判や否定とそれに代わるべき夢)を訴えかける → それに刺激されて気持ちが盛り上がり → 『そうだ!そのとおりだー!』の大合唱が起きる → 全体に昂揚した気分の下でいつのまにか物事の流れが決まっていく…という表面のストーリーがひとつ。 そして同時にその水面下では、限られた人々によって周到に準備され計画された筋書きが存在し、それを演じる演者によって実はその筋書きどおりに物事が進行していく…という、裏のストーリーがひとつ。賛同するにせよ、反対するにせよ、それらもまた念入りなシミュレーションに基づく計算された物語の一部かもしれないこと。そして知力と資金力という、今の世界に君臨するために必要とされる、赤裸々な道具の存在です。

ともに手を携え、平等に分かち合う — そんなイメージで語られることの多い共産主義だけれど、実際のボリシェヴィキはひと握りのスター政治家や弁士達のものであり、ロシア~ソビエト連邦の 「エゴの中枢」として、自分達とは相容れない者達を情け容赦なく弾圧し粛清していったという事実。その奥底には資本主義となんら変わるところのない非情な権力欲と富への欲望が存在したのかもしれません。また、こうした流れは歴史という大きなサイクルの中にあって、過去に自分達が受けてきた「抑圧」と同じパターンを新たに繰り返す姿を描いているとも言えそうです。


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  この度数の補完作用を示す対向度数は水瓶座8°『イブニングドレスで着飾ったロウ人形』です。ロウ人形と聞くと、今のわたし達は観光地のロウ人形館で見るような有名人のフィギュアを想像するけれど、このシンボルではいわゆる「マネキン人形」を指していると考えられます。サビアン・シンボルが降ろされた1925年の米国では、デパートや大手衣料店のウィンドウを飾るマネキンは皆ロウ人形だったからです。最新流行のヘアスタイルに結い上げ、豪華なイブニングドレスをまとったロウ製のマネキン達は、きっと道往くひとびとの注意を惹いたことでしょう。当時の女性達は憧れの眼差しでウィンドウを見つめたかもしれません。『あぁ、あんな素敵なドレスを一度でいいから着てみたいものだわ…』 

ロウは型に流し込んだり練り上げたりして色々な形に創り上げることが出来ます。そのロウは原語で "Wax"。また、アストロロジー用語に出て来る 「ワクシングスクエア」 もやはり "Wax" で、「満ちる」という意味を持っています。ワクシング・ムーンは満月に向かってだんだん太り、大きくなっていく月のこと。そのとき、月はある特定の雰囲気を創り出し、盛り上げ、強い引力でわたし達の想いや感情を特定の色に染めていきます。だから当時のロウ人形は、わたし達が抱く「満たされたい」という個人的な願望や欲望を刺激する存在だったのかもしれません。


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  そしてそんな個人的な願望と売る側の欲望が火花を散らしながらカチッとはまったとき、ドレスは売れていきます。これは現代のネットショッピングでも似たようなものではないでしょうか? 当時のロウ人形はもう跡形もないけれど、今やインスタグラムのインフルエンサー達がそれに代わって憧れの対象となり、称賛されているのだから…。

けれど今も変わらずその火花を創造しているのは、マーケティングや広告の世界。マーケティングの専門家達は、時代がもてはやす外見を感知し、型にとり、クリエイターとともに理想のヒトガタを創り出します。そしてその時代の要請と生産性、コストに見合ったパターンを創り上げ、デザインされたアパレル商品が持つ魅力の粋を多くのひと達に見せつけます。彼らは顧客達のセルフ・プロデュースの夢を、これでもかとかき立てていくビジネス集団。彼らはわたし達に新しく素敵なアイデンティティを与えてくれます。けれど…にこやかに微笑むロウ人形の半透明の皮膚の下に息づいているのは「お金を儲ける」という「資本主義の夢」なんですね。現代のようにデジタルなセルフ・プロデュースの時代には、個人がマーケティング、広告宣伝、マネキンの全てを兼ねたりもするけれど、そこに内在する本質はおそらく変わっていないと思います。でも…ロウ人形はリアルに見えれば見えるほど、美しければ美しいほど、その内側に「死」のイメージを内包します。それは何故なのでしょう?


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  獅子座8°の「共産主義の夢」と水瓶座8°の「資本主義の夢」。これはとても興味深い対比だと思います。何故なら獅子座は「個性」や「自我」を追求する星座宮、そして水瓶座は「グループ」や「全体」に関わる星座宮のはず。なのに、獅子座で国をゆるがした共産主義革命が出て来て、水瓶座で個人の夢を刺激するマネキンが出て来る…。これっていったい何を意味しているのかな?

ボリシェヴィキの革命家達もまたそのスタート当初には、それぞれの想いの中で大空に輝く星々を世界に見立て、そこに個人としての「理想の物語」に合うパターンを見出して思想化していく...という作業を行ったのかもしれません(ひとつ前のシンボル/獅子座7°の『空の星座』)。『国家とはこうあるべきだ!プロレタリアートよ武器を持って立ち上がれ!少数の金持ちどもに死を!』 やがて革命の夢は現実となって成就します。けれどもそれは "多数派" の勝利ではなく、少数のエリート達(と、もしかしたら裕福な銀行家たち)がそれぞれに描いた「自我の夢」の成就でした。

  一方、美しく着飾ったロウ人形をショウウィンドウに置き、客寄せしてドレスを売る行為には、沢山の職人達やマーケティングのプロ、小売業の専門家達が関わります。きっとそんな中で、彼らのひとりひとりが自分の腕と才能をかけてしのぎを削っていたはずです。時は「ローリング・トウェンティーズ/狂躁の20年代」、米国は戦時経済から平和経済へと移り変わり、政治・経済・文化、あらゆる領域で古いものの破壊と新たな視座を求めて皆が “踊り狂った” と言われる時代のまっただ中です。誰もが自ら選んだ道で認められ、高く飛翔したいと望んだことでしょう。「個人の夢」を満たすために、煌びやかな舞台裏で人知れず作業する無数のひとびと。集団を動かしていく「個」と、「個」に働きかける「集団」。この2つのシンボルは、人々を煽り世の中を動かしていく、留まることのない様々な「流れ」や多様な「正しさ」「美しさ」の人為的な創られ方と、それに呼応してどこまでも高く昇ろうとするわたし達の「自我」の動きを見事に提示しているのではないでしょうか。それは、国、社会、仕事、地域コミュニティ、友人、家族など、様々な規模の集団に属しながら生きているわたし達の周囲で、歴史を通し繰り返し起きていることなのだと思います。


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        なのでたとえばこの期間、場合によっては誰かに(または周囲の皆に)何かを熱をこめて訴えたくなったり、そのために少し話を盛ったりするような衝動が生まれるかもしれません。それはとても無意識的な行為かもしれないし、ある程度意図的な場合、目的のためならそれも許されて良いのだという心理も生まれやすいと思います。けれどこの度数が発効している間は、自分や他のひと達の口から出ることばには気をつけて。「このくらいなら言ったってかまわない♪」と思うようなら、他のひとの無責任なことばにも乗せられやすいかもしれません。他に厳しいアスペクトもあるので、仲間内のユーモア程度に収めておくのが安全そう。また、ふと刺激されて何かが無性に欲しくなり、気付いたら大して必要でもないのに衝動買いしてしまったり...なんてこともよく起きます。このところアスペクト的にもフラストレーションが溜まりやすい構造が続いているし、ウサ晴らしが必要なひとだっているかもしれません。でも、後になって後悔しないよう、ほどほどにしておきましょう。



新月のメイン・シンボル:
獅子座8°『吹きガラスの職人達』


  さて今月のメインには、ひとつ前とはうって変わって繊細なガラス工芸を創るひとびとが出て来ました。シンボルに描かれているのはひとりの作家ではなく、複数の職人達であることを考えると、ここはガラス細工の工場でしょうか。猛烈な熱気がこもる作業場で、ひとびとが美しいグラスや花瓶を制作しています。

吹きガラスとは、まず様々なガラスの破片を電気溶解炉に入れて溶かし、それを吹き竿と呼ばれる長い筒状の棒に巻き取って息を吹き込みながら所定の形に生成していく手法です。使われる炉の温度は1400°Cにもなるのだとか。その歴史は古く、wikipediaによれば「紀元前1世紀半ばに東地中海沿岸のフェニキア人によって発明された工法」だそうで、その創り方は古代ローマ時代からほとんど変化していないそうです。



The Amazing Birth Of A Hand Blown Glass Pitcher


  上の動画を見ても、ガラスという素材を使って美しい作品を創るためには、いっときも神経を休めることなく細心の注意を払う必要がありそうに思えます。溶けて吹き竿に巻き付いたガラスはまるで飴のような可塑性を持つけれど、あまりに無造作に息を吹き込んだり竿を回すタイミングが乱れたら、バランスが崩れていびつになるかもしれません。膨らみすぎて、弾けてしまうかもしれません。完成した姿をしっかりとこころに描きながら、少しずつ修正し、色を混ぜこみ、模様を刻み、形を整えていく。そのパワーは彼らの口から吐かれる息となって金属の管を通り、極度に熱したガラスへと伝わっていきます。みるみる形を変える柔らかなガラス。重く溶けた液体から硬くて透明な美しいグラスへと、まるでこともなげに進んでいく行程。その様子はちょっとマジカルにも感じられます。

ところで、B.ボヴィはこの熱したガラス材を “hot, pliable matter” と説明しています。つまりこれは「炎によって熱された、成形しやすい物質」ということ。けれどここにはもうひとつの比喩表現が隠されています。“pliable” は「曲げやすい」という意味とともに「影響されやすい」「言いなりになる」という意味を持つからです。


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  ならばこのシンボルが示唆するエネルギーは、「焼けるような熱の中、クリエイター達の匠の技を通して創造される素晴らしい工芸品」というだけではなくなります。もしかするともうひとつ深いその奥には、あらかじめ「巧みに設計された結果」を生み出すために「情熱」という「空気」を対象に吹き込み、思い通りに「操る」という行程が隠されているのかもしれません。その結果として何が生み出されるかは、専門家である職人達の腕次第です。ときには巧みに影響を与え、思うように曲がるはずが、ついつい吐く息に力が籠もりすぎて破裂してしまったり、思わぬ方向にねじれて収拾がつかなくなったり。あるいは数人が同時に作業を分担しているとき、方向性の違いやちょっとした感情の行き違いから息が合わずにワケのわからないものが出来上がってしまったり…。複数のひと達が絡む協働作業ではよく起きることではないでしょうか。

美しいガラス細工を創るにしても、ひとびとに影響を与えて思い通りに動かしていくにしても、匠の技巧はそれ自体で「ART」と呼ばれます。そしてどんな種類の「ART」であれ、それを完成させるには基盤となる確固とした発想、アイデア、またはインスピレーションが必要です。また、完成した姿かたちやその「想いの型」をしっかりと胸に刻み、関わる全員が忘れずにいることも大切な要素です。いったん始めたら、けっしてブレないこと。たとえそれが、誰かのこころを操るような行為であったとしても…。

こうしてみると、前の度数『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』から『吹きガラスの職人達』へと移行していくその繫がりが、なんとなく浮かび上がってくるのではないでしょうか。


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  ではこの度数を補完する対向度数、水瓶座9°をちょっとだけ見てみましょう。シンボルは『鷲に姿を変えた旗』。これは射手座12°のシンボル『高らかに鳴く鷲に姿を変える旗』と本当によく似ています。その違いは、射手座のシンボルが「鷲の姿を取ろうとする旗の変化」に重点を置いているのに対し、水瓶座では「すでに鷲に変わってしまった旗」を示唆していること。

この水瓶座 ―  "We the people"  ― に至って再び顕れ出た鷲は、「旗」という抽象的なシンボル ― 理想やスローガン ― から、現実に血の通う生命体へと変化しました。それは獲物を狙う鋭い眼光(冷徹さ)と力強い翼、鋭い爪を持つ、個としてのなまなましい強靱さへの変容を象徴しています。ここには王者としてのプライド、勇気、リーダーシップ、ゆるぎない高貴さなど、わたし達が社会の中で生き抜く上でひとつの理想とされるイメージを、どう受けとめ、どう使っていくのか? という問いかけがあるように思えます。

「旗」— それはわたし達それぞれが抱える夢、理想をイメージ化した「しるし」です。国旗や団体旗、部族旗や軍旗のように、自分達が誰であり、何を理想としてどのグループに属しているかの証しです。また、憧れやプライドを喚起するシンボルでもあります。


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  それと同じように、わたし達ひとりひとりもまた、こころの内にそれぞれの「旗」を掲げて生きているのかもしれません。あるひとはくっきりと描かれた紋章入りの旗。またあるひとは、イブニングドレスに飾られた薄絹のように繊細で捉えどころのない旗。重厚な錦の旗、あるいはくたびれて少し汚れてしまった旗…。 質、素材、色、模様… この世界には本当に多種多様で無数の旗が、吹きよせる風に巻かれて様々に形を変えながらはためいています。 たとえばSNSなどで使うアバターやアイコンにしても、一種の「旗」だと言えるかもしれません。そしてそれは、わたし達が意識・無意識を問わず選択したアイデンティティでもあります。

  「理想」はあるときは大きく膨らみ鷲のように空高く舞い上がります。またあるときは思うようにならない人生の中で失望にうちひしがれ、溶け崩れます。それはある意味、人生の中でわたし達が繰り返す、周期的な精神の運動なのかもしれません。それは年月をかけて大きな螺旋を描きながら、「これがわたしなのだ」というアイデンティティを形作っていきます。

けれど今 このシンボルでは、いのちを持たない抽象としての「旗」に生命の息が吹き込まれ、生身の「鷲」へと変身しています。鷲はこの現実を生きる、いのちあるもの。たとえ強力な猛禽類の王者として生態系に君臨する捕食者であっても、細心の注意を払っていなければ厳しい野性の世界で生き抜くことは難しいでしょう。自然界は、毎日が命懸けの世界。 鷲は大空高く舞いながら下界の状況を見極めます。今、彼を動かしているのは繊細な知覚と狙った行動を取るときに必要な決断力、そして何よりもその容赦のなさです...。


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  人間は、美しく尊い理想を抱いて生きたいと願い、その願いのもとに知性を発展させてきました。けれどわたし達は同時に、生態系の頂上に君臨する非情な捕食者でもあります。その極北ともいえる両方の性質を存在の内に宿すからこそ、わたし達は光と影の歴史を紡ぎ、今の世界を創り上げてきました。そして、ここから再びそれぞれの葛藤が生まれ「より良く生き、より良く死にたい」という願いも生まれるのではないでしょうか。

  溶けたガラスの破片から美しいガラス工芸を生み出す職人達。そして、その裏には鷲に生まれ変わった旗。この軸に共通するのは「抽象」から「具体」への「動き」です。外側の力によってはためいたり垂れ下がったり、どうとでも曲がったり膨らんだりする「モノ」や「素材」としてのわたし達から、生命を吹き込まれ、形ある意志として生まれ変わった「存在」へ…。けれどそこに在り続けるのは — 確固としながら繊細であり、果てしなく透明な何かです。そしてそれを創り上げる匠は、わたし達自身です。

  ん? でも、もし失敗してガラスが飛び散ってしまったり、いびつな形になったら? 皆で何かをやろうと盛り上がったのに、裏切られたら? 


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  熱したガラスの持つ「可塑性」は確かに扱いやすく、利用されやすい性質を持ちます。熱に浮かされて他者に期待を抱き、そのことばの抽象を信じ込めば、やがて木星・海王星スクエアが最後に形成された後で期待は失望に変わるかもしれません。あるいは扱いやすい誰かを巻き込んで思うように動かそうとすれば、やがては齟齬が生じてプロジェクトが空中分解するかもしれません。

ガラスはとても脆いもの。うっかり落としただけでも簡単に割れてしまいます。けれど、それでいい。何度割れても飛び散っても。失敗したら再び灼熱の溶解炉で身を溶かし、また新たに創り直す。それでいい。そのとき、本当に創りたかったものが初めて見えてくるのかもしれないから。


  けれど、ひとつだけ覚えておきたいこと。それは「わたし」というガラスに「本当の形」「最後の透明さ」を与えることが出来る、そんな匠がいるのなら、それは「わたし」。他にはいない。それがたとえ「まだ見ぬわたし」だとしても。

ただそれだけは、こころの奥深く留めておきたいのです。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^