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ー2017年の占星学から見る世界と個人の運気予測ー
『マンデーン2017』
レイモンド・メリマン著 [Kindle版] Amazon Kindleコーナーより発売されました。マンデン・アストロロジー/社会占星学に興味ある方にはとても面白い内容だと思いますので、ぜひご一読ください。
内容紹介記事(+スペシャル掲載記事)こちらです。

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『マンデーン2016』こちらもマンデン・アストロロジーの知識が満載です。併せてどうぞ

November 14, 2010

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 11/15

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2010年11月15日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の*は翻訳者によるものです)
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来週、11/22付のコラムは都合によりお休みさせていただきます。m(_"_)m


アナウンス:
この週間コラムはフォーキャスト2011の原稿〆切が迫っているため、今週と来週版については通常より短いものとさせていただく。デッドラインとなる12/1を迎えるまでは、≪ 長期的考察 ≫のパートは割愛される予定だ。
天王星がFRB始原図でTスクエアを形成し、また米国始原図とバラク・オバマの誕生図の金星ともTスクエアになる2011年は、またもや驚きとドラマに満ちた年になりそうだ。また、28〜29年周期の土星リターンが米国始原図上で2010年11月末ごろから2011年8月を通して有効となるのも注目である。


≪ 先週を振り返って ≫

    世界中の株式市場が、先週または先々週につけたマルチイヤー・ハイ(多年にわたっての新高値)から、異市場間弱気ダイバージェンスの多様なケースを示現しながら下落を始めた。例えばダウ工業平均は、翌日の蠍座の新月を直前に控えた11/5金曜に2年来の高値を達成した。だがS&PとNASDAQは11/9火曜日に直近高値を抜き、ダウ平均と連動した動きにはならなかった。これは即ち異市場間弱気ダイバージェンスの現れだと言い得る。これはプライマリー・サイクルの後期に起きているので、現況が7/2の安値からの反騰に対する調整であることを裏付ける公算が高い。しかしながらこれは多分、価格が25週移動平均以下に下落しない限りは、新たな弱気相場の始まりや「資産インフレ特急」の終点とはならないだろう。

    だがこの事は、貴金属相場には当てはまらないかもしれない。貴金属は株式市場より激しい下落に見舞われた。金は11/9木曜に1425近くをつけて史上最高値を記録した。そして金曜までには1359まで売られて65ポイント近くを失っている。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    一体何が貴金属市場や穀物市場における劇的なリバーサルを起こしたのだろうか? ファンダメンタル面から言及するなら、これはFRB(連邦準備制度理事会)の量的緩和決定に関する世界の幅広い批判と平行した、米ドルの新たな強さに関連がある。読者の方々の記憶に残っていると思うが、この決定が最初に発表されたのは8/6、占星上、カーディナル・クライマックスのちょうど中心点にあたる時だった。この時私達は、このような決定は後に深刻で予期せぬ結果をもたらすだろうと指摘した。何故ならこの時この瞬間に「生起した」物事は何であれ、後々にこの瞬間の持つ特有の「質」を帯び、その「質」とは、この時クライマックスの構成に包含された惑星の持つ本質であると考えられるからだ。

当時は牡羊座の木星と天王星が土星とオポジション(180°)を形成し、そしてこれら3惑星全てがFRB始原図の太陽・冥王星のオポジションとグランド・スクエアを形成していた。そしてこれは、ある夜高速のレーシング・カーを駆ってドライブに出かけ、アクセルペタルを踏み抜くまでギリギリにスピードを上げることに例えた。そしてその後アクセルは突然スタックし、急カーブが迫り来ると同時にライトは消え、ブレーキも利かなくなるだろうと。あなたは今やアクセルをめり込むまで踏み込み、何かが支障をきたす可能性を熟慮することもなく、闇夜をとてつもなく速いスピードで運転している。

    これは投機的な性格を持つ惑星、木星と天王星が非常に接近していて共に衝動と行動を司り、また投機とリスクを好む星座宮である牡羊座をまたいでいるから、というだけの話ではない。射手座の火星(10/28〜12/7)もまた関与しているのだ。

ファイナンシャル・アストロロジーにおいて、火星・木星そして天王星の組み合わせが共に強調されるような位相は、多くの金融市場におけるシャープな価格変動と相互関連を持っている。 今私達は、木星によって支配される魚座での木星・天王星コンジャンクション(0°)を体験している。そしてやはり木星が支配する星座、射手座では、火星が進行中だ。11/29〜12/5、感謝祭の翌週に射手座の火星が木星・天王星双方にスクエア(90°)となり、そして天王星が滞留から順行へと移行するのを目撃する事は、最高に興味深いことだろう。もしあなたが刺激や興奮がお好きなら、チャンネルはそのまま♪だ。私達が過去2〜3週にわたって見てきたことは、こうした設定への前奏曲なのかもしれない。

    一方、たった今起きている事に対して、ファイナンシャル・アストロロジーの方法論からまた別の洞察を加えることもできる。それは金星の滞留で、111/18、同じく滞留していた木星と共に順行を開始する。これは両惑星共に吉星であり、どちらも自ら支配するサインを進行中であることを考慮すれば、アストロロジー上けして悪くない設定だ。つまり金星は自ら支配する天秤座にあり、木星も自ら支配する魚座にあるのだ。これは通常、非常に良いニュースの前兆となる。木星は楽観と希望に関連するし、一方の金星は2つの政党間、またおそらくは、例えば2今週ソウルで開かれるG-20に集う各国のリーダー達のような、多数の人々の間で交わされる主要な合意を示唆するからだ。

    また、木星は交易をも意味する。このことからもこのミーティングで大きな問題となるのは世界貿易に関する事柄になるだろう。アメリカ合衆国が自らの世界貿易のシェアを拡大しようとして連邦準備制度理事会の決定を通しドルの価値を下落させようとしていることに、世界の皆が動揺している。他の国々は自国の輸出拡大を望んでいるのに、国際準備通貨が米ドルであれば当然米国と競うのは困難となるのだから、これは穏やかではない。ドルが下がれば彼らの自国通貨は上昇する。それぞれ皆が自国の赤字と闘うためにその通貨価値を下げて、世界貿易上優位な立場に立ちたがっているのに、米国は自分自身の目論みを進展させようとして、全員を閉め出しているように見える。その結果が、米国とその中央銀行のゼロ金利と量的緩和政策に対する怒りの源となっているのだ。

    以前にも例えたように、この3QE(量的緩和/quantitative easing)という、アメリカ人のために建造された豪華な定期航路船は、他の国々の政府や中央銀行というかたちの氷山の中へとまさしく導かれている。これは貿易戦争を引き起こす危険を孕んでいる。そしてまたこれは、QE2の発表当時に見られたようなハードな天王星のアスペクトの下で重要な決定がなされた時、どんなことが起きてくるかについてのまさに適切な表現である、「予期せぬ結果」を引き起こす危険をも冒すことになるのだ。あなたは速いレーシングカーに乗って、ブレーキやライトまわりやアクセルを事前点検することなしに、猛スピードで疾走することを決めた。次にあなたが知ることになるのは、それらが誤動作するということだ。あなたは機敏に賢く行動しなければならない。でなければ深刻な結果をもたらす事故という危険を招くことになる。『何もしないよりは何かしたほうが良い』という一般的な概念は、この種の非常に過敏な反応を呼ぶジオコズミック・サインの影響下では、常にうまくいくとは限らないのだ。

    しかしながら、今週の金星・木星の滞留は、他国とのこうした意見相違を解決して、誰をも潜在的に利する可能性のある新しい貿易協定が徐々に結ばれる機会となるような前兆を含んでいる。もし事実上これが起きるなら、突如楽観主義が台頭してホリデーシーズンに向かっての怖れを押しやり、市場は好反応をみせるだろう。もし起きなければ、火星がミュータブル・サインである射手座で魚座の木星・天王星とスクエアを形成する3週間後にはとんでもない事になる可能性がある。

私の意見は楽観的なシナリオ寄りにバイアスがかかっている。ライトは光を取り戻し、ブレーキは再び利き始める。だが、アクセルに乗ったままのその重い足や、速度制限の許容範囲をはるかに超えたスピードで疾走したいという欲望について、まだまだ決断しなければならないことが残されている。



*)射手座火星と天王星・木星スクエア
    火星90°木星: 日本時間 11/29 14:21頃(JST)
    火星90°天王星: 日本時間 12/3 13:44頃(JST)
    ※木星・天王星が約3°差でコンジャンクションであるため、
    この前後の日時が有効範囲となる

    天王星順行開始: 日本時間 12/6 01:50頃(JST)

*1)金星・木星順行開始
    金星順行開始 日本時間 11/19 06:17頃(JST)
    木星順行開始 日本時間 11/19 01:54頃(JST)

*2)メリマン氏がこの原稿を書いているのはG20開幕前の時間帯と思われる

*3QE(量的緩和/quantitative easing)と、1930年代から60年代まで活躍した有名な定期航路大型客船クイーンエリザベス号(QE)とをかけていると思われる




訳文ここまで
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【こんなのが・・・】
アメリカの量的緩和政策についての風刺アニメが11/11YouTubeにUPされていました。
英語の聞き取り練習にもなって面白いです。(^_^)

『Quantitative Easing Explained』


November 07, 2010

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 11/8

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2010年11月8日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中のは翻訳者によるものです)
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11/8 パロディ画像を追加しました。


≪ 先週を振り返って ≫

    前回のコラムで示唆したとおり、先週はなかなかの週ではあった。そしてその理由は、新しいアメリカ国家の呪文となった「我々はFedを信じる」という言葉の内にあるのかもしれない。火曜日に行われた選挙の驚くべき結果にもかかわらず、その翌日行われたFed(連邦準備制度)の量的緩和策(QE2)の発表が、世界中の株式市場と貴金属市場を新たな年初来高値へと駆り立てた。但しこれは基本的な解説にすぎない。金融アストロロジーによる解説では、ジオセントリック(地球中心に見た)の火星が射手座にあり、ヘリオセントリック(太陽中心に見た)の水星もまた同様に、過度の価格変動をもたらす射手座を進行中であることもその原因に含まれる。

しかしこれが全てという訳ではない。このコラムや『フォーキャスト2010』でも述べてきたように、魚座の終盤度数と牡羊座の初期度数を進行する木星・天王星のコンビが強力に「資産インフレ」を示唆していることもまた要因となっている。この位相は、いずれかの時点で投資家達が歴史的な低利回りの国債を見限り、株式や金や銀のような他の有価資産がもたらす、より活気に満ちた潜在的収益性に移行することを示唆してきた。土星が8月下旬に木星・天王星・冥王星とのTスクエアというハード・アスペクトを担う役割から外れるやいなや、『資産インフレ特急』が進行し始めた。金融アストロロジーの原則に照らしてみると、今年はこの特急列車を止めるほどの大きな要素は見られない。もっともサイクル研究においては、今後8週間の内に2~5週にわたる反落の可能性を未だに残してはいるのだが。

    アジアと環太平洋地域では、インドのニフティと香港のハンセンが2年来の最高値水準まで暴騰した。7月中旬、ほぼ17,000をつけていたハンセンは今や45%の上昇を見せて25,000を試すまでになっている。またオーストラリアのオールオーディナリーズとモスクワのMicexは週の終盤に年初来新高値まで上昇した。日本では、週半ばに日経が2ヶ月来の最安値まで下落。しかしそのたった2日後には、過去4ヶ月来のほぼ最高値水準に位置することとなった。また、ヨーロッパの株式指数も美麗な上げを見せ、ドイツのDAXやロンドンのFTSEが2年来の最高値レベルまで上昇した。アムステルダムのAEXとチューリヒのSMIは6ヶ月来の新高値をつけている。アメリカ大陸においてもまた2年来の新高値が顕著に示現しており、その中でもスタープレイヤーだったのが先週史上最高値を記録したアルゼンチンのメルヴァルであった。

    金もまた、まず水曜に1330以下という初期の急落を見せた後、金曜には史上最高値をつけて1400を試しに行った。水曜に行われたFedの金融緩和政策発表が始めの急落を救う形となり、金と銀、共に飛び立ったのだ。さらには原油も同様の動きを見せ、12月限の価格が年初来の最高水準まで達した。政府と中央銀行のドルを支えたいという意欲について、こうした動きの全てがあなたに語りかけているのはどんな事だろうか? 彼らは米国経済が何らかの牽引力を見つけるまでは秩序立った経済衰退が依然として残ることを望んでいる。それ自体は問題にならないだろう。おそらく問題となってくるのは、賃金以外の富が激しく上昇し、いたる所で物価が騰がるにもかかわらず、殆どの人々にとって最大級の投資である彼らの住宅価格が騰がらない、という事だろう。


*)原文:"In FED We Trust." アメリカ合衆国の公式な国家モットーである "In God We Trust." を皮肉っぽくもじったものと思われる。各硬貨にもこのフレーズが刻まれている。最近アメリカのネット上で、やはりFEDの動向を皮肉って超有名なB級ゾンビ映画 "Night Of The Living DEAD" のポスターのパロディが掲載されているのを見かけた。 それは "Night Of The Living FED" というタイトルで、キャッチコピーが "Something unbelievably terrifying" 主演:ベン・バーナンキ、チーフ・ゾンビ:アラン・グリーンスパンなどとなっていた。

↓本日こんな画像をいただきました。別バージョンですね。(^_^;

nightoftheLFED



≪ 短期ジオコズミクス ≫


    私達の注意は依然として11/15~19に向けられている。それは5つの主要なジオコズミック・サインが展開する時間帯だ。これには11/18に起きる金星・木星両惑星の順行が含まれている。私はその時まで株式市場におけるこの反騰を妨害する何ものをも見いだせないし、その後もまた大したものは見受けられない。

    金星は今週末には天秤座に戻ってくる。これは通貨に影響を及ぼすかもしれない。特にヘリオセントリック(太陽中心で見た)水星が射手座を通り過ぎて山羊座に入ってくる時その可能性は高くなる。だが私は11/18の金星・木星の滞留が株式市場を上昇させる力のほうがもっと強力ではないかと思う。これには木星・天王星のコンジャンクション(0°)即ち『資産インフレ超特急・そこのけ号』が結び付いており、しかも、『赤信号?なにそれオイシイの?』な射手座の火星が支援し扇動しているからだ。

私達はいまだにカーディナル・クライマックスとして知られるその入り口に居る。ここでは経済政策が1タチの悪い猛スピードで推し進められるのだ。(さあ私達の日常に彼らが追いつく前に逃げ延びられるかどうか、よく見ていようではないか。)


*)滞留:ステーションとも言う。惑星が順行から逆行、逆行から順行へと移行する時、数日間同じところに留まって見えること。この期間、特に逆行から順行に移る時は強いエネルギーが生じると言われる。

*1)原文 peddle to the metal : pedal to the metal(必死でスピードを上げる) と peddle(質の悪いもの・つまらないものを売る) をかけた言葉遊びのように思われる。"pedal to the metal"については9/27付けのコラム最下部の訳注*3を参照してください。


≪ 長期的考察 ≫

    先週のコラムで『10/30(土)は、10/11~11/18の金星逆行のちょうど中間点にあたる。逆行開始時周辺にトレンド反転を起こさなかった市場では、しばしばこの中間点において、短期かつシャープなリバーサルが見られる』と述べた。もし逆行開始時点周辺の時間帯で反転したなら、順行に移る時間帯までその反転トレンドは続く可能性がある。これはアジアの株式市場とドル円市場に当てはまるかもしれない。振り返ってみれば、日本円は月曜にここ15年来の最高値をつけ、その後少し安くなっている一方、日経は火曜にハーフ・プライマリー・サイクルのボトムをつけた後、非常に強力な反騰を開始した。したがって、金星逆行の中間地点は適用可能範囲の市場において効力を発揮したと言える。

    しかしながら、今は2012年の未来に飛んでみよう。何故なら現在私は『フォーキャスト2011』の執筆中で、ちょうどその時間帯について書いているからだ。それはまた、先週火曜オバマ政権の最初の2年間に対して米国家から下されたメッセージの結果に続いて、現在国民の意識が向けられている時点でもある。2012年に向けて、この結果は何を予告するのだろうか? 今や私達の議会は捻れたものになった訳だが、ごれは好ましいことだろうか? それとも停滞があるのだろうか?

    主要な政策には停滞が起こると私は思う。そして株式市場は、しばらくの間はそれを好感するだろう。結局、土星はそのエネルギーが高揚する場、天秤座にしばらくの間滞在しており、天王星・冥王星との厳しいアスペクトの埒外にあるということだ。だが、2012年~2015年には、全ての場所、全ての人々に関わってくるであろう2つの事が起きてくる。

    最初の事象は、その時間帯に起こる126年周期の天王星・冥王星サイクルの第1四半期の位相だ(90°)。このサイクルの始まりは1965~1966年のコンジャンクション(0°)だったので、おそらくはこの時代に立ち現れた現象が再現されるだろう。それは何かと言えば「何が何でも自由を!」という、牡羊座の天王星による熱烈な意志の潮流だ。それは山羊座の冥王星が示唆する政府と権力、即ち「国のシステムを新たな危機に晒すかもしれないと思われるような全ての物事を規制・制御したい」と望む力と合体しようと試みるだろう。牡羊座の天王星は才気煥発で発明の才に長けているものだが、それと同時に甚だしく反逆的かつ革命的でもあり、また全てに対してアンチの姿勢を取るケースもあり得る。

    しかし私達が最も気をつけなければならないのは経済だ。何故ならこの2つの惑星がハードなアスペクトを形成した時代を歴史的に振り返るなら、財政面と株式市場における危機との顕著な相関関係を持っているからだ。1965~1966年、ダウ平均は始めて1000までタッチした。だが続く16年間、経済は4度の後退を経験した。社会福祉や市民権にとっては素晴らしい向上の時期であったが、この国を大規模な支出と負債へと導く路線が決定したのもこの時期なのだ。その前のアスペクト時期も大同小異だった。1931~32年、1901~1902年、そして1876~1877年。どの年も皆、金融恐慌と厳しい景気失速に見舞われている。

    2012~2015年に効力を発するもう1つのファクターは、蠍座の土星だ。土星は、自らが支配する山羊座と同様に、「政府」を指し示す。しかしそれはまた、最近着手された行動や決定の責任を取らねばならない時期をも意味するのだ。つまり土星がその時滞在する星座宮、または土星とのアスペクトを形成する惑星が司る事柄における責務である。蠍座は他者の金(即ち納税者)、そして負債に関連する。言葉を換えて言うなら、経済と株式市場はこれからしばらくの間上昇気流に乗るだろう(多分金融アストロロジャー以外の誰もが考えるよりはるかに高く)と私は考えるが、もし国の借金が増え続けるか、過度に迎合的なFed(連邦準備制度理事会)の政策がインフレに導くなら、2012~2015年にはその代償が予期せぬ結果として立ち現れるだろう。Fedは彼らが望んでいるインフレーションばかりかもっと多くを得るかもしれない。だがそれに連れて雇用や住宅価格、そして個人の賃金が上がるのでなければ何の助けにもならない。それは単に別バージョンの経済危機でしかない。

    『アストロロジーとは人々に対し選択肢を明示するものであって、人々の選択を決定付けるものではない』という考え方の熱心な信奉者として、私の金融アストロロジーへの理解に基づいて言うなら、時の前方2012~2015年に不気味に立ちはだかる経済状況の重圧を最小限にとどめるような政策を制定し得る時間枠は「今(おそらく来年を含んで)」だ。だがもし政治家達が、相手方を諸悪の根源のように否定的に描き出す事によって2012年の大統領選に勝とうと議会の停滞を招くとすれば、それはまた似たような「失われた機会」をもたらすだろう。私から見ればこれは全社会の健全な未来を損なう大変愚かな戦略だ。アメリカ合衆国における両政党のリーダー達が、既に実行するつもりだと発表済みのこの戦略を早々に捨て去ることを願ってやまない。





訳文ここまで
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November 03, 2010

●11/6の新月—みんなに降り注ぐエネルギー(気まぐれUP♪)

11/5 日本の始原図(新月時)を追加しました。

    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。 ではでは今月も行ってみます!(^_-)

新月タイム・スケジュール
11/6、日本では東京・関東ローカルで14:11、北海道周辺で14:17前後、関西方面は13:52前後、沖縄周辺で13:22前後に蠍座13°40’で新月となります。ヒーリング・メディテーションや願い事をしたい方、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。

前回の新月のあらましについてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【新月のテーマ】

*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。


【太陽・月 蠍座13°〜14° 】

"A man handling baggage" + "An inventor experimenting"
"Shellfish groping and children playing" + "Telephone linemen at work"

あれこれと可能性を捨てられない状況→ ★フェアであることと利益や安全を得ることの両立に悩む→ ★物事を重荷と捉えず受け入れることを意識する→ ★新しい刺激を求めて手探りする→ ★隠されていたものが露わになる→ ★周囲の出来事にどう関わるか・距離を置くかの選択→ ★目先に惑わされず選んだ1つの事に集中する必要・・・・→

キーワード: 「迷い」「超越への希求」「リズム」
エネルギーのポイント:「細心の注意と集中力、意志を使い苦境を乗り切り調和へと向かう」
ラッキーポイント: 感情の解放、ルーティンの見直し、休息と集中のリズム

NM101106

    今回の新月蠍座の13〜14°のテーマは、ひとことで言ってしまえば「迷いのトンネルをいかに抜けて光を目指すか?」です。

もともと蠍座は物事をとても深く感じる能力を持っていますが、特にこの度数は敏感で、普段は気付かないで通りすぎてしまうような微細な情報もキャッチする能力を与えます。そして、そのキャッチの仕方は独特で、アタマで考えたり分析したりする前に、深く潜在意識に入り込んでしまような感じです。そんな時は無意識のうちに影響を受けて、「なんだか落ち込んでるな」とか「あれ、なんとなく楽しい!」的な感覚を持つのですが、もともとこの度数に個人的な惑星や感受点を持つひとの中には、それに慣れてしまい、「自分はあんまり深く感じたり考えたりしないし・・」と思っているケースも見られます。けれど実際には一種の情報過多から自分を守るために蓋をしていることも多いんです。

それに加えてこの度数はもともと正義に対しても敏感なところがあり、阻害や偏見、憎しみなどのダークなパワーと闘おうという意志を持っています。本来野蛮な争いはキライなので、何とか美と調和の方向にもっていこうと努力します。このエネルギーには大きな磁力があるので、うまく使えれば持ち前の魅力を最大限に発揮して、素晴らしい調整役になれる可能性を秘めています。けれどその意志と、押し寄せる様々な情報との狭間で混乱が生じた時は、あちこちに注意が散乱して考えがまとまらず、不注意なミスを犯したり、大事な時に決断を下せないこともあるかもしれません。また急に面倒になって、何かと理由をつけて身を引いてしまうこともあるでしょう。

いつもそれだと物事を成し遂げることはなかなか出来ないけれど、今回の場合は・・・あまりにも疲れてしまったら、頑張りすぎてワケワカラナクなるよりも、かえって一度身を引いてみたほうが良いかもしれません。

何故なら、物事を的確に判断しようとしても、今回の惑星配置だとちょっと霧にまかれたような、地に足が着かないような、そんな感覚が付きまとうからです。目に見えない深い部分で、何かが解体作業中みたいな感じと言えば良いでしょうか。 そんな時は いったん休息して、溜まった感情をどこかで発散!! そして自分に十分な栄養を与えてあげてください。楽しむ力を回復させましょう。

    ところで今回の新月を支配するのは火星と冥王星。その火星は射手座にあって、準惑星エロスとコンジャンクト。この2つは以前の新月時、金星と三つどもえで天秤座にあり、なんとなくセクシーでワクワクするようなエネルギーを作り出していました。
まるで「愛とは何か?」について会議でもしていたような感じでしょうか。前の新月テーマのひとつ、「欲望と愛の違いの認識」。これは火星・金星・エロスが出会ったときのメイン・テーマでもあるんです。

eros


    金星とエロスはセクシュアリティの異なった側面を表しています。金星は情愛とそれにともない自分と相手の価値を認めること、美の確認、楽しさや優しさをわかちあうことを求めます。絆を保つことも大切な要素だし、時にはそのためにちょっぴり打算が入ることもあります。それに対してエロスの愛はどちらかというと非個人的な感覚と言えるかもしれません。バイセクシャルでもあり、一般的にはダークなイメージの世界にも、平気で足を踏み入れることがあります。根っからの冒険者であり、新しい体験を求めて本能的に行動する放浪者、エロス。彼にとって絆を長く保つことなど全く価値がありません。それより大切なのは、一瞬の融合とそこから得られるきらめきです。本来エロスが求めているのは、相手と触れあうことによって自分の限界を超越すること。まだ見ぬ地平の境界を越えて飛翔したいという、深いソウルフルな願望です。

だからエロスが行動的な火星の力を借りてとてもうまく働いたときは、たとえ行きずりの相手でも、社会的にはNGとされるような関係であったとしても、ドロドロしたものが残らない、不思議にクリエイティブなひとときを過ごすことが出来ます。その関係は「友愛」とか「同志」に近いものになるでしょう。 ただし、エロスのエネルギーを上手に使うには何ものにも依存することのない、自立した精神を持っている必要があります。これは本質的に探求者や達人の世界。なので中途半端な気持でウカツに誘惑に乗ってしまうと、底深い闇の世界が待ち受けている・・・・・・・・・・・・・・かもしれません。(^_^;)  

    今回の新月、逆行中の金星は自分のホームグラウンド、天秤座の入り口にさしかかっています。情愛の絆はちょっと一息入れなくちゃモード。今まで培ってきた絆を再認識し、暖かさや慈しみの感情を静かに振り返ろうとしています。なのでたった今は射手座の火星とエロスの世界。射手座は本来あまり物質的な星座ではないので、ここでの一触即発の融合願望は、違う創造性に昇華されていくかもしれません。遠い異境の地を夢見たり、官能的でエキゾチックな音楽やダンス、アートに身を委ねたり、創ったり。 タントリックな宗教哲学やマジックの世界を探求してみるにも良い機会となりそうです。 ここでの「欲望」はすべて「生命の探求」に繋がっていきます。「自分はいったい誰なのか?」 「何処へ行こうとしているのか?」・・・ この時期、あまり現実世界で冒険したくないひとにとっても、そんなエネルギーの使い方はとてもステキだと思います。

そうそう、金星逆行中はなるべく高額なお買い物は避けたほうが吉! 特に趣味のもの、嗜好品、アート、服やアクセサリー類などはいつものような眼力が働かず、後で後悔しやすいです。この時期、オークションやネットショッピングは購入ボタンをクリックする前にもう一度考えて。実用品はOKです。

    ところで、もう一方の支配者、冥王星は? 
彼は現在山羊座で月のノース・ノードとコンジャンクト。対向の蟹座のサウス・ノードとの間に強いエネルギーの流れを作っています。そして同時に牡羊座のダーク・ムーン・リリスとTスクエアです。またこの時間、乙女座を進んでいるVtxが、やはり牡羊座のエリスとインコンジャンクト。 うーん・・こちらもやっぱり、今まで抑圧されていた感情や負の記憶に揺さぶりをかけてきそうな配置かな。何か大切なものを失いそうな気がして、不安になるひともいるかもしれません。もしかしたら突然、理不尽に怒りが湧いてくることも。

    海王星とカイロンはあいかわらず水瓶座で日本始原図の月・ASCとコンジャンクション。日本人の心(アイディンティティ)の解体作業中です。わたし達の国が新しい確固としたアイデンティティを獲得するには、まだ少し時間がかかりそうです。また今回の新月ではちょうど彼らが12室秘密のハウスに入るため、何かが水面下で動いている感じ。水星とはスクエアとなって、報道も伝聞もアテにならず、何が正しい判断なのか見えないもどかしさが一層強く生じそうです。財政面・外交面でも、新たな不安要素が表面化するのかもしれません。射手座の火星はエロスとのペアリングだけでなく、こうした問題に対して果敢に挑戦するエネルギーとして使われる可能性があります。それは真実を求める力です。 ただいずれにしても情報が錯綜しがちなため、あちこちにフラフラせず、一番大切な物事にエネルギーと精神を集中することがカナメになりそうなエネルギー模様です。

同じく日本の始原図では射手座の火星が天頂へと向かう中、10室(政府与党・オーソリティ)射手座のサウス・ノードには突然のカルミックな出来事を示唆するフォロスが0°。11室(議会・国際友好・組織・団体)では公正な闘いを表す山羊座のパラスに冥王星とノースノードが0°。こちらも未来を深くみつめた上での適切な思考・判断や処置が求められているものの、ともすると焦りを招き、流れを抑圧する方向に「力づくの政治」が行われかねないエネルギー構成です。そして11/17〜18には日本の太陽に土星が0°、射手座のサウス・ノードには火星が辿り着きます。このあたりも難問題が続きそう。。。

M_JAPAN101106

そんな雰囲気の流れにあって、これから先もし何かの拍子にネガティブな気持が出てきたら・・・「これは次のステップに進むために絶対必要なことが起きてるだけ。OK!」と言って胸をはって・・・悩んでください。堂々と、大いばりで落ち込んでみてください。出てくるものは認めないわけにいきません。でも、たとえ倒れふしていたとしても、あなたの中には凛とした火がいつも燃えていることを忘れないでね。

    そんなわけで・・・これからの1ヶ月、もしどうしたら良いか選択に迷うことがあったら、いったん立ち止まり、自分にとっての優先順位をよく見直してください。そしていったん選択したら周囲でどんなことが起きても気にしないで1つのことに集中する、と決めて頑張ってみましょう。

太陽も月も、新月の後まもなく同じ蠍座をゆっくり進行中のヴェスタと出会います。ヴェスタはわたし達ひとりひとりの内なる炎を静かに守る、強靱で精神性の高い女神です。 また時には聖なる娼婦とも呼ばれ、自分の身を削ってでも、死すべき運命にある闇の子供達を抱きとめ、聖なる存在に変容させようと心をくだく、巫女神でもあります。ヴェスタは出会うものを高みへ昇っておいでと招いています。太陽と月はヴェスタの心を水星へ、火星へと伝えて行くでしょう。 もしわたし達が迷いのトンネルに入ってしまったら、きっとヴェスタの炎が明るい光の世界へと導いてくれる筈です。

そして今月中には海王星、金星、木星がそれぞれ逆行から順行へと転じます。主要な3つの惑星から素直な意識の放射が始まるとき、きっとまた何か、新しい風景が開けてくるのではないでしょうか。 もしそれが夢見たものとは少し違っていたとしても、この流れは今後向かうべき未知の大地へとわたし達を誘ってくれると思います。
射手座の新月がもたらすものは、「拡がりと成長」です。
迷いながら、楽しみながら、行きましょう!!


【惑星タイム・スケジュール】
海王星順行開始:11/7 15:05頃(JST)
水星射手座入場:11/9 08:59頃(JST)
金星順行開始:11/19 06:17頃(JST)
木星順行開始:11/19 01:54頃(JST)


Good Luck to You All !!★


hiyoka.(^_^)



October 30, 2010

『フォーキャスト2011』

11/1付けのメリマン・コラムは訳者の都合によりお休みさせていただきます。
m(_"_)m

『フォーキャスト2011』の予約が始まったようです。詳しくは投資日報社さんのショップページをご覧ください。

forecasts2011M



フォーキャスト本について自分なりに思ったこと。

        まずは前置きめいたことから・・・。わたしが実践しているパーソナルなアストロロジーは、まず個人の意識とその構造について分析していきます。天体の動きによって絶対的に決められた現象が起きるのではなく、まず人間の意識が天体のエネルギーの刺激を受け、それを各自の意識が独自に翻訳し、自ら体験を創造していくと見るからです。ハードなエネルギーでも、その時の 意識・気持のありようによって色々に使えます。より良い結果に繋げるために、より良いエネルギーの使い方を探っていくことも大きな目的の1つです。より良 いと言っても何が良いかはひとによって様々です。だから基本的に個人目線なんですね。

それに比べると、金融アストロロジー、特に市場予測の世界はマスとしての相場の動き=翻訳された結果そのものを予測しようとするものであり、これは極論してしまえば黒か白か?・上がるか下がるか?に尽きると言えるかもしれません。つまりどんなひとにも同じ結果が見えるという事で、はっきり検証できる世界です。そしてだからこそ、もしかしたら今までアストロロジーに馴染みが無かった方、また怪しげな印象を持っている方にも、いわゆる運命論としての占いとは一線を画したアストロロジーの考え方を知ってもらえる チャンスになるかも?と思い、メリマン・コラムの翻訳を始めたという経緯があります。

        2005年、わたしは本当に相場のことなど何も知らないまま株取引を始めました。そしていっとき、右肩上がりのブームに乗って「夢みたい〜♪」な楽しい思いも経験しました。でも今は、自分にはトレーダーとしての才能なんか全然無い・・ただ好きなだけ!ってことに気付いてしまったため、タマに時間のある時しか取引しません。そんなわたしがこの本について何か言うのも気が引けてしまうのですが。。けして安い本とは言えないし、いつも来て下さっている方の中にはどんなものなのか興味はあるけど・・・って方もいらっしゃるかと思い、あくまで自分の経験の範囲で思ったこと、感じたことを書いてみようかと思いました。

そんなわけでこの記事には、もしかするとフォーキャストの出版元であり、わたしの勝手なコラム翻訳を「あなたの姿勢に免じて」と快くOKしてくださった投資日報社さんの本意とは異なった部分もあるかもしれません。ですので、あくまでアストロロジーを実践する立場で相場素人でもある1読者の個人的感想にすぎないことをおことわりしたいと思います。

        わたしがメリマンさんを知ったのは、実は金融アストロロジーではなく「ソーラーリターン法」という、主にパーソナル・アストロロジーで使う技法の本からでした。それはかなり以前の本ですが、簡潔ながら示唆に富んでわかりやすく、また著者の人柄も伝わってきて信頼するに足ると思わせるものでした。そして実践でもかなり有効だったんです。それで、金融アストロロジーでの現象予測がどんなものなのか?を知りたくなり、少し勉強を始めました。そして、つたないながらもこのブログでメリマン・コラムの翻訳を始めました。去年出た 「フォーキャスト2010」も、そんな理由から勉強のつもりで購入してみました。

        merriman.jpさんのサイトには、当該ページの冒頭にこう書いてあります。 
『誤解されやすい事だが、この本は星で相場を占う書物ではない。壮大な星座サイクルと相場サイクルの重なりを確認する書物だ。』  これは本当にそうだと思います。

いわゆる占いとかご託宣とか、そんなのでトレードして常にうまくいくなら超ラクだし世の中はきっと幸せなひとだらけ。でもその前に占いも相場も成り立たなくなるでしょう。それは起こりえないことです。

        今振り返ってみると「フォーキャスト2010」は、今年の世界経済(特にアメリカ)や相場の流れをかなり的確に描いて見せてくれたと思います。 個人的にはアメリカの政治・経済の流れが向かう方向性やFRBの動向予測がホロスコープ付きで解説されている部分など、なんとなく日本の動きと比較して考えながら見ていく時、とても興味深く、参考になりました。

けれどこれは、あくまで前の年の秋に立てられた1年間の予測です。(それでもこれくらい詳細に予測を立てられるのは惑星の動きをつぶさに押さえていなければ無理だと思いますが...) 実際の相場に見られる揺らぎやズレの特定、そしてトレンド転換の細かなタイミングなどは、本による大筋の分析を頭に入れた上で、週1のメリマン・コラムや他の資料・テクニックなどを加味して微調整していく必要があると思います。そういう事を通して自分なりのセオリーと相場観を組み立てていくという姿勢も必要かもしれません。 ちなみにメリマン関連では月1のサイクルズレポート、週1のゴールドレポート、日経週報、カレンシーレポート、またサイクル理論の教則本が出ているようです。こちらは有料ですが、もっと詳しく追いたくなった時には有効じゃないかと思います。

また、興味のある方はアストロロジー・ソフトがひとつあると便利かもしれません。windows用ならフリー・ウェアや安価なシェア・ウェアが比較的豊富に揃っています。惑星の記号など、最低限の知識を学ぶ必要はあると思いますが、例えばジオコズミクスの章で解説されている惑星位置やアスペクトをソフトのホロスコープ上で天体マップとして目視しながらその時々の日足チャートと比較してみるだけでも、説明されている内容を直観的に把握しやすくなります。もしかしたら、アストロロジーってけっこう面白いな・・なんて感じる方もいらっしゃるかもしれません。

        ファンダメンタルでもテクニカルでも、使いこなせるようになるにはそれ相応の勉強と努力が必須なように、この本もまたひとつ、取引の実践に応用するなら自分なりの使い方を身に付ける。それによってこそ強味となる相場分析ツールだよね・・・というのがわたしの感想です。確かに『重要変化日』など、十分な確率で一致していたと思います。それでも、何もかも全部ピタリと当たる!とか「読むだけトレード」で儲かる・・・とかをどこかで期待してしまう方には、おすすめ出来ません。 だって、市場からお金を奪って無傷で逃げてくるのはそんなラクなことじゃ無いですもん。本当のトレーダーって、一喜一憂したり時には胃の痛む思いをしながらも、日々頑張って自分なりに向上しようとしているひと達だと思います。(世の中には、例えばネットトレーダーはPCの前に座ってるだけでマジメに働かずお金を稼ぐ・・・なんてひどい誤解をしている方がいまだにいらっしゃるようですが、悲しいことだと思います。)

シツコイようですが、部分的な拾い読みでサクッと儲かるとか、その手の本ではありません。優しく書いてあるけれど、深く理解するにはちょっとだけ手強い部分もあります。買ったら絶対モト以上のものは取ろうという気持でどんどん理解を深めていけば、それだけ応えてくれる・・・って感じがします。

ただ個人的に、2010年度版は少し読みにくい部分がありました。で、それを改善して面白く読めるようにしてください!って1読者としてのお願いをお送りしました。自分を高いタナに上げまくって言ってしまうのですが、訳文が去年よりわかりやすく、スッと入ってくるものになれば、もっと多くのひとが楽しめるはずの内容だと思うんです。多分本の性質上、原稿が来てから翻訳にかけられる時間は普通の出版物に比べて驚異的に短かそうなので、これってかなり無理な注文だとは思うのですが・・・読者としてはやはり次回にちょっぴり期待してしまいます。。。

        この本は金融アストロロジーがどんなものか?を知っている方は勿論ですが、たとえ知らなくても新しい技法を身に付けたい、分析の幅をもっと拡げたい、興味がある、知りたい・・・と考える方にはきっと役立つんじゃないかと思います。
ちなみにわたしが時々ウォッチしているアメリカの星読みトレーダーさん達は、惑星のトランシットやサイクルの他に、エリオット・ウェーブや自分の取引スタイルに合わせて編み出した独自のサイクル理論を組み合わせてトレード・プランを立てているようです。彼らは皆基本的にローン・ウルフですが、星読みやサイクルなどの技法ではお互い切磋琢磨してる雰囲気があって、そのオープンな感覚は層の厚さや土壌の違いとはいえ、羨ましい気もします。 "So, what about your trade plan?" どんなに優れた予測が出来ても、またそれを知り得ても、自分のトレードプランをしっかり立ててその通りに実行出来なければ「あ〜ぁ、予想どおりだったのに取れなかったよ」とグチるハメになる・・・彼らのひとりが先日こんなことを言っていました。 わたしはちょっと耳が痛かったですw。


      最後に前回の版、「フォーキャスト2010」の目次から要約抜粋してご紹介しておきますね。なんとなく雰囲気がわかるかも?

【FORECASTS 2010】
フォーキャスト2010の翻訳にあたって by 皆川弘之氏
相場に関する天体の位相 (あれこれサラっと)
2008〜2012年カーディナル・クライマックス 解説
2010年の主要惑星の位相 解説
2010年の強力な天体アスペクト 解説
        (土星・冥王星、土星・天王星、木星・・など解説)
水星・金星・火星の逆行期について
2010年の米国及び大統領について
2010年の米国T−ノート及び金利
        (サイクルズ、ジオコズミクス、FRB始原図、重要変化日などの解説)
2010年の米国株式市場  (上記と同様の解説)
2010年の外国通貨/ドル・スイスフラン・ユーロ・円(上記と同様の解説)
2010年の日経平均株価(上記と同様の解説)
2010年の貴金属/金・銀(上記と同様の解説)
2010年の原油相場  (上記と同様の解説)
2010年の天候パターン
2010年の穀物相場/コーン・大豆・小麦(上記と同様の解説)
2010年の良い日/悪い日(参考としての扱い)
2010年星座別個人の運勢(参考としての扱い)
資料編:メリマン・サイクル理論とアストロロジーの簡単な解説編




Good Luck to You All !!

hiyoka.

October 24, 2010

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 10/25

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2010年10月25日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中のは翻訳者によるものです)
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10/27 ≪長期的考察≫4ブロックめを一部訂正しました。(下線部)

来週、11/1付けのコラムは都合でお休みさせていただきます。m(_"_)m

なお、merriman.jpさんから『フォーキャスト2011』の予約が次の週末から始まるとお知らせがありました。そこで来週はここでも2010年度版を参考に、フォーキャスト本についてサラッとご紹介しようかと思っています。


≪ 先週を振り返って ≫

    以前のコラムで私達は、金と銀の市場における力強い上昇と有力なトップに向けて蠍座の火星が果たす重要な役割について、読者の方々に注意を喚起してきた。また天井を打つ時期についての私達の予測は、理想的には10/4〜26の間であると様々なリポートで特定してきた。その中日は10/15だった。過去数ヶ月間を振り返ってみると、金と銀はカーディナル・クライマックスのちょうど中間地点である7/28、それぞれ価格にして1155と1735あたりで重要な安値をつけたのを見てとることができる。その後、これらの貴金属は両方とも印象的な反騰を開始した。この反騰は実際、9月中旬、火星が蠍座に入場した時から始まっている。

そして今私達は、10/14、ファイナンシャル・アストロロジーというツールによって特定された時間帯中、その中心にあたる日のジャスト1日前、両市場が重要なトップをつけてまさに最高潮に達したことを確認することができる。その当日、金は1388、そして銀は2495にタッチした。 そしてこの1週間、両市場は今や7月下旬のボトム以来最も急激な下落を開始した。10/22金曜、ちょうど満月の日、金は1315まで、銀は2284まで売られた。

    また、この反転は10/8金曜から始まった金星の逆行にも関連していたかもしれない。10/14の高値はそれからわずか4取引日目のことだったが、これはいわゆる「スピルオーバー/溢れ出し」としてそう珍しい事でもない。特にこれが、火星の蠍座進行という、天井をつけやすい時間帯の中間地点と調和しながら働いたという事実からすれば、なおさらの事だ。 金星は11/18まで逆行を続ける。また金融市場の歴史には、逆行開始日周辺のタイミングでサイクル高値(または安値)をつけ、その後トレンド転換が始まり、順行に転じる日近くまでその流れが続行するという、いくつかの実例がある。こうした動向は火星逆行のケースでも過去にいくつか観測されている。

    株式市場では、先週火曜〜水曜、火星がニューヨーク証券取引所の始原図に厳しいアスペクトを形成する蠍座の重要な度数に入った時、強気市場が一時的に中断されたことに注目している。実際、火曜にはダウ平均が数週間のうちで最も大幅な下落を見せた。しかしながらそのすぐ翌日には回復し、事実上今年4/26の土星・天王星オポジション(180°)時につけた年初来高値11,258を試すところまで反騰してきている。だが先週論じたように、土星がカーディナル・クライマックスの惑星達(木星、天王星、そして冥王星)の枠組みからしばらくの間外れるため、今や世界の株式市場は揚力モードに入っている。

NYSE101019
ニューヨーク証券取引所 2010年10/19(火)9:30AMトランシット

(『フォーキャスト2010』に掲載されていた始原図の成立時間は10:30AMですが、このチャートは他のソースから10:10AM成立説をとっています。)






    結局これは木星が支配している魚座における、木星・天王星のコンジャンクション(0°)に尽きる話だと言える。それは『資産インフレ特急』だ。世界各国が相次いで貿易市場の競争力で優位な立場をものにしようと、自国の通貨価値を下げようとしている。これは愚かな競争であり、おそらくはいわゆる貿易戦争や通貨のひずみといった、望ましくない結果へと導く行為だ。だがその後はまた、私の友人でミュージシャンの ジョータウンが歌うように、『木星と恋に落ちるほどバカげたことはない/"Nothing Could be Stupider than to Fall in Love with Jupiter."』

私達は今や競争の時代に生きている。そしてこれは今後8年間、天王星が牡羊座を進行する間続いていくだろう。数週間前に無分別な考えが生み出された時、木星は天王星と共にあった。そして来年前半、今度は牡羊座で再び天王星と邂逅する。これはそれ自体で、多くの金融市場における、ワイルドな価格変動を強く指し示すものだ。だがまず第1に、株式市場にとっての強力な上昇気運をもたらすだろう。これは去年の『フォーキャスト2010』に書いたとおりだ。こうした事象は今現在、進行中だ。私はそれが制御しきれなくなるまでの間に何らかの物事がその流れを止める事になるのかどうか、確信が無い。これが木星(過剰)と天王星(行きすぎた興奮とリスク)の本質なのだ。1)火星が射手座に入ろうとしている今、私達はそのシグナルを目撃するだろう。何故なら射手座もまた、木星がその支配権を握る星座宮だからである。


Jotown: メリマン氏のホームタウンでもあるミシガンを拠点に活動するミュージシャンで、アストロロジーの歴史や哲学に関するドキュメンタリー映画 『Return of Magi』 のサウンドトラック(歌・演奏)を担当している。(個人的にこの映画はスティーヴン・フォレストやロバート・ハンドなど、アストロロジー界の錚々たるメンバーのインタビューが網羅されているようで興味を惹かれる。)
"Return of Magi" Astrology Documentary Trailer
http://www.youtube.com/watch?v=5-MLbqxTeYo

*1)火星の射手座入場:10/28 16:07頃(東京ローカル)



≪ 短期ジオコズミクス ≫

    太陽はこの土曜日、天秤座を去って蠍座に入った。それは天秤座/牡羊座の最終度数で起きた満月の翌日だった。そして火星はまもなく蠍座を抜け、射手座での6週間にわたる旅を始める。今後、海王星が11/7に順行に移るまでは、天上での主要な惑星の滞留やアスペクトは見られない。1)11/18には金星と木星が両者共に順行を開始するが、それまでは穏やかな天界模様となるかもしれない。これはまるで全ての物事が11/2に行われる米国中間選挙後の余波の如何にかかっているかのようだ。

    しかしながら、射手座に入った火星が「大人しくしている」とは考えにくい。射手座の火星は馭しがたい野生の馬だ。隙を見て手綱を逃れ、路上の全てを踏み散らしながらひたすら駆けていく。 あるいはまた、止まれない止まらない〜・・とばかりにフルスピードで爆走する長距離貨物列車に例えてもいい。これは「資産インフレ超特急」だ。この列車にはしばしの一休みをするような停車駅も無いのだ。 問題は選挙のみではない。様々な決定を保留することは、とりもなおさず株やその他の資産への資金の流れ込みを塞き止めない、ということだ。 そしてこの撥ね馬は、侵略者達の今後の軍事行動やテロリスト活動への企みも止めることがないだろう。とどのつまり射手座〜山羊座期の火星は、中東において常に緊張が高まり、イスラエルが普段より高度な危機に晒される時期と重なる。まずは原油に注目だ。


(東京ローカルタイム)
* )海王星順行:11/7 15:24
*1)金星順行:11/19 06:37   木星順行:11/19 02:13
天王星順行:12/6 11:09



≪ 長期的考察 ≫

    さてここで、蠍座における金星の逆行について少しばかり学習してみよう。蠍座は金星が ディトリメントとなる星座でもある。まず注目すべきは、この蠍座の金星逆行が、火星と共に進行しているという点だ。火星は蠍座を支配している。そしてまた傍らに金星が寄り添うこともあって、この組み合わせはかなり蠱惑的で色っぽい働きをする。この際私は、あえて"政治的に正しくない"「性差別」的と言われそうな危険を冒してでも、金星とその支配する星座を「彼女」と呼ぶことにする。そして火星とその支配する星座は「彼」だ。アストロロジーの観点では、私達のだれもがその人格の中に(実際の性別に関係なく)男性性と女性性の両局面を持っているという理解があるとしても、である。

    これら両惑星と蠍座は、金銭の持つスペクトルの両極を司っている。即ち、「富」と「負債」だ。同様に火星と金星は、蠍座と共に「愛」と「セクシュアリティ/性」というスペクトルの両極をも司っている。蠍座の火星は情熱を表し、蠍座の金星は渇望にも似た情動を示す。「富」を司る金星が、同時に「愛の探求」をも司るというのも、また興味深い事ではないだろうか? 金星は「美」と「フォルム/かたち」の惑星、いや、女神なのだ。彼女のシンボルは、1)その手にバランス秤をかかげた正義の貴婦人だ。だがどんなに美しい貴婦人もそうであるように、蠍座での金星は、「誘惑する女=男たらし」となることが出来る。ことに彼女の情熱的な恋人、火星というかたちをとった「軍神」と結びつけたられた時はなおさらだ。

    「で、それがいったい経済とどんな関係があると言うんだ?」とあなたは尋ねるだろうか? 象徴学的なスケール、即ちアストロロジー的言語から言えば、関係は大ありだ。 牡牛座の支配星としての金星は、美と安定性に満ちた世界を求める。これは、「物の価値」に関する確固とした基盤の上に成り立つ、経済的、そして心理的な安全感覚を必要とするということだ。 一方、天秤座の支配星としての彼女は、(あたかもバランス秤で均衡を保とうとするかのように)「パートナーを持つこと」に対する基本的な欲求を持っている。天秤座は常に『私達』という概念を中心に据えて考える。しかしながら火星はといえば、(例えペアを組んでいたとしても)多くの場合『私』を優先しがちだ。『私はそれが欲しい。今すぐにだ。』といったふうに。

    金星は言う。『何かこう、美しくてお互いにその価値を認めあえるような物はないかしら?』 すると蠍座の火星が言う。『何でもいいから欲しいものをゲットしようぜ。値段の心配なんか要らない。借金なんて、オレ達なら何とでもなるさ!』 しかし金星は、預金で負債を相殺したいと望んでいる。彼女は堅実な牡牛座との繋がりにより、自分の総勘定元帳のバランスが負債に傾かず、ウェイトが資本や収益に置かれる事をとても重視している。だが蠍座はそうではない。何故なら、蠍座は「力」を望んでもいるからだ。「征服する」という行為にともなう野生的な力、そこから彼が得る「自分は強者なのだ」という感覚。そしてまた彼は、敵を支配するためなら大いに借金しても構わないとさえ思っている。最終的に彼が勝てば、その負債は結局、非常に良い投資だったことになるのを知っているからだ。

    そのうえ彼は、その「力」が金星に対しては 2) 媚薬として効くことも知っている。だがこれはギャンブルだ。負債やデフォルトに密接に関連する星座や惑星を挙げるとすれば、そのトップに来るのは蠍座とその複支配星、冥王星と火星だからだ。そう、そして彼らは税金にも関わっている。もし土星または山羊座(政府)が全体図に含まれているならなおさらで、実際そのとおりの状況になっている。冥王星は山羊座に2008年〜2023年まで滞在する。そして私達は、土星が冥王星に対してウェイニング(閉じていく)スクエアを形成する年を終えたばかりだ。

    言い換えれば、蠍座の金星と火星は、1年という長きにわたる土星へのスクエアを終えたばかりの山羊座の冥王星と共に、私達がこれからどちらの方向に向かおうとしているのか? その分かれ道となる重要な時点に達したことを示唆しているのだ3)(金星と牡牛座 VS 火星と蠍座)。私達は金星が願っているように、安定した「かたち/形態」と「安全性」を選ぶことになるだろうか? それとも、彼女は自分の恋人が抱く「力」と「征服」への野望を抑えきれないだろうか? もし火星が勝てば、彼は負債の大増加をもたらす。彼はこれまでずっと、それを確実な投資であると自分に納得させてきた。だが本当のところ、この行為は実際にデフォルトをもたらすものであり、彼の通貨はグチャグチャになるだろう。その上さらに、彼は自分の恋人(即ち支持基盤と安全保証)を失うことになるのだ。

    この、蠍座の金星と火星 — それぞれ「価値」と「その低下」のシンボル — の物語中には1つの教訓が存在する。ことに金星が逆行している状況下では、伝統的な価値体系と金銭に対する細やかな神経を持っていた過去の時代に戻りたいという衝動が生まれるてくる、ということだ。そしてこれが今日、確実に成長しつつある「勢い」の正体なのだ。それは国家の、そして個人レベルにおいても、バランスの取れた予算と、今よりはるかに規律を保った経済への取り組み姿勢に戻って行こうとする力だ。 あなたは今度の投票結果にその力を見ることができるだろう。

    しかしそうは言っても相手は火星だ。時に彼は、もう手に負えないほどひたすら頑固になることがある。(蠍座に在っては特にそうだ。)そんな時は何ものも彼の征服への衝動をなだめることは出来ない。そしてこのために彼は金銭を必要し、当然のごとく債務を負う。

彼の行く末をどう推測するかって? 彼は判断を誤り、最愛の彼女を失うだろう。何故なら彼が方向転換を完了する以前に、すでに大きすぎる負債を背負うことになるからだ。彼女は彼の態度に引いてしまい、逆行している。彼女は彼から離れつつある。彼は勝利した。と同時に、彼は敗北したのだ。

    だが一体金星は今、何をやっているのだろうか? 彼女は自分が支配する天秤座に戻ろうとしている。そこで彼女は自分が本来持っていた強さと勢いを盛り返し、自分自身の価値や個としての美しさを再確認するのだ。即ち11/8〜12/7、金星は彼女のホームである天秤座に里帰りする — というよりエステ付きのスパにでも行くのかもしれない。そして11/18、天秤座で順行に転じる(その時米国始原図の冥王星とスクエアになる)時をもって、彼女は「愛」と「価値保証=安全」を求める自らの探求の旅を、再び開始する。彼女は今や以前より強く、魅力的だ(つまりもっと支持されるようになる)。

その一方、火星は蠍座から射手座に活動の場を移し、10/28〜12/7まで滞在する。あなたは、彼が恋人(支持)を失ったというだけで、その浪費癖が止まると考えるだろうか? いや、それは無理だ。反対に、彼はもっと支出を増やし、さらに断固として支配力を求めるようになる。射手座と山羊座の領域を火星が旅する時(10/28〜1/15)、彼はより攻撃的に、より好戦的になり、そしてこれまで戦うために多くの資金を必要としてきた、"戦争"そのものに向かって行く傾向があるのだ。

    だがまだだ。まだ金星は終わっていない。彼女はその、愛と安全への探求をけして終えてはいない。彼女はもう一度恋人と再会することになるが、次の逢瀬の場は彼女のターン、彼女の縄張りの牡牛座だ。それは来年晩春、五月の下旬となる。その時、彼女にはパワーがある。言い換えるならこれから先、その再会の時までは、リベラル派と保守派 、そして鷹と鳩は、選挙の過程で示された大衆の判断に関わらず、国の経済に関して真っ向から対立するアジェンダを追求することになるだろう。金星と火星は次の春、彼らが牡牛座で再び触れあう時、何かについて合意に達する地点をついに見出すことになるかもしれない。そしてこの時、触れあいの場所は彼女が支配するもう1つの星座宮であり、今度は彼のほうがディトリメントという、居心地の悪い立場に立たされるのだ。


*)ディトリメント:主に古典占星術の技法で星座と惑星の組み合わせにより品位/力の強弱が定められている。ディトリメント/障害の場合は力が弱まるとされている。

*1)金星は牡牛座と同時に天秤座の支配星でもある。

*2)原文 aphrodisiac:媚薬・催淫的な。ギリシャ神話における美と愛の女神アフロディーテ(英語名ビーナス=金星)から来ている言葉。この女神の奔放さを物語る逸話は多い。

*3)牡牛座と蠍座はホロスコープ上で180°対向に位置している。





訳文ここまで
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