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ー2017年の占星学から見る世界と個人の運気予測ー
『マンデーン2017』
レイモンド・メリマン著 [Kindle版] Amazon Kindleコーナーより発売されました。マンデン・アストロロジー/社会占星学に興味ある方にはとても面白い内容だと思いますので、ぜひご一読ください。
内容紹介記事(+スペシャル掲載記事)こちらです。

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『マンデーン2016』こちらもマンデン・アストロロジーの知識が満載です。併せてどうぞ

July 25, 2010

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 7/26-3

≪ 短期ジオコズミクス ≫

      金融アストロロジャーが待ちに待っていた時間帯がやってきた。私達はそのただ中にいる。それは私達がこれまで経験したどんな状況にも似てはいない。このたったひと月(獅子座のサイン)の間に、4つもの主要惑星サイクルがその13〜45年にわたる周期の主要ピリオドを展開していくのだ。
     
7/24土曜、13年周期の木星・冥王星のワクシング・スクエアが起きる。この時同時に木星が逆行に入るので、ちょうど10日後の8/3、2度目のスクエアが形成される。これは再度爆発する世界の負債を暗示するサインであると共に、天災または人災によって誘発される多大な損失を示唆してもいる。(これについては数ヶ月のオーブ/時間的ゆらぎを許容するが、干ばつ、そしてメキシコ湾岸のオイル漏出による危機に関連した物事の可能性もある。)

* 7/26、45年周期の土星・天王星オポジションにおける、今回5回目にして最後の形成が起きる。あなたは1回目の形成時を覚えておられると思う。それは2008年11/4、合衆国大統領の選挙日であった。またあなたはこの同じアスペクトの直近の形成日、4/26のことも忘れていないだろう。それは米国を含む多くの世界の株式指数上、いまだにブレークされていない年初来高値を刻んだ日だ。

* (7/26は上記に加えて水瓶座2°〜3°で起きる、強力な満月の日でもある。日本では沖縄県で10:08AM頃、東京ローカルで10:54AM、関西方面で10:36AM頃、北海道周辺で11:02AM頃となる。この満月には木星の楽観的なアスペクトが寄与しているものの、水瓶座←→獅子座の2°〜3°をサビアン・シンボルで読んでみると新旧の葛藤や変化、離脱、死と再生、熱狂的に広まった物事の真の姿、病気や予期せぬ出来事などが全体に暗示されるのは興味深い。またこの日東京ローカルでは10室太陽と3室冥王星が緊張を生む150°を形成している。マンデーン的には政府と近隣諸国とのシビアな調整と取ることも可能だけれど、一般には無性に腹が立ったりイライラするといった影響が出るひともいるかもしれない。12室に火星・土星が滞在 するなど、各個人生活においても注意を要する時期だと思うので、少し喧噪から身を引くような気持でいるのが良いのかもしれない。 )

8/16、20年周期を持つ木星・土星オポジションの2度目の形成が起きる。これもまた世界の多くの政府における方向の大転換を示唆している。そして最終的に、32〜37年周期を持つ土星・冥王星のウェイニング・スクエアが8/21に形成される。これは木星・冥王星のスクエアと同様、世界規模の政府の負債と関連を持つアスペクトだ。木星・冥王星のスクエアと土星・冥王星のスクエアの違いは、前者が消費の増大(即ち景気刺激対策やいわゆるケインズ流の経済原則)によって負債削減に着手するのに比べ、後者は支出プログラムを削ること(即ち緊縮政策や経済縮小)がその手段となることだ。

この期間の大部分はトロピカル・ゾーディアックのサイン、獅子座(7/21〜8/21)の領域内に含まれている。その結果、これは全ての獅子座生まれの人々(例えばオバマ大統領のような)に対して大きなジオコズミック・インパクトを与える。何故ならこのカーディナルTスクエア(即ちカーディナル・クライマックス)は彼らの誕生日に有効になるからだ。アストロロジーの研究においては、毎年の誕生日における惑星チャートは「ソーラーリターンチャート」と呼ばれ、その後1年間、その人が経験するであろう状況を物語るものとして知られている。しかしそれはまた、四季それぞれの最初の4日間に生まれた全ての人達(大体3/21〜25、6/21〜25、9/21〜25、そして12/21〜25)にも影響を及ぼすだろう。何故だろうか? それは彼らの出生時の太陽が、カーディナル・クライマックスに関わる主要惑星が来月進入する、まさにその度数(カーディナル・サインの0°〜3°)に存在するからだ。 こうした人達の多くにとって、これは人生における強力な変容の時間帯となるかもしれない。

だからこそ、謙虚であってほしいと思う。そして明瞭な思考をこころがけ、衝動的な決断は避けてほしい。

      しかし、これは金融市場にとっては何を意味するだろうか?
長期サイクルのトップ、そして/又は ボトムが起きるかもしれない。おそらく、私達はいくつかの市場で年初来高値または安値のどちらかを見るか、もしくは少なくとも、素早く年初来高値か安値へと導かれていく、マルチ週サイクルの底か天上からのリバーサルを見ることになるのではないだろうか。 私達は7/23〜8/9の間、14個もの個別の重要なジオコズミック・サインが展開していく事実を特定することが出来る。そしてまたこれらの多くが、互いに相容れないテーマを抱えているのだ。 したがってこの期間は、突然で急激な価格上昇と、同じように突然でシャープな下げとを伴う、緊張をはらんだ日々が続きそうだ。今現在、株はこの時間帯に入って騰がっており、これは先週始めに発行したMMAサイクルズ登録者向けスペシャル・リポート中のジオコズミック・シナリオに最も近いと言えるだろう。

私達は幾日か、多分ダウ工業平均で500〜1000ポイント、また銀市場ではおそらく200〜500ポイントにのぼる大きな価格変動を目撃するかもしれない。そしてこの可能性が潜む時間帯が、多分9月中旬、木星・天王星が2度目のコンジャンクトをする時まで続くことさえ有り得ると思う。


≪ 長期的展望 ≫

       このセクションで沢山の事を言うにはもうスペースが尽きてしまった。だが、先週のコラムで言及した資本主義についての考察に関する、非常に洗練されたメールを何通か受けとったことを書いておきたいと思う。これら全ての差出人は皆西海岸(オレゴンとワシントン)に住んでおり、多分お互いに顔も知らない筈だ。だが 全ての内容が、資本主義は1913〜1914年、連邦政府が所得税法案を可決したその時に終わったのだというものだった。そして全てが、資本主義の代わりに私達は、「大企業主義」という表現に最も近いような経済システムを実行中なのだ、としている。そしてある人は、私が先週提示した問いに関連してこうも示唆していた。山羊座の冥王星は資本主義にとっての「死の行進」ではない。むしろそれは「社会主義の死の行進」なのだと。
      
私は以前、 カーディナル・クライマックスの期間中に優れて独創的なアイディアの実例が見られるかもしれないと言ったろうか? 特にこの、牡羊座の天王星のもとで...。
さあこの一ヶ月を・・・この入り口を・・・私達は共に過ぎ越していこうではないか!

『まだ止まらないで.....私達は世界を覗かなければ....そう私達の窓を...』

 from "World Looking In" by Morcheeba
http://www.youtube.com/watch?v=UUNl0l8x-fE






訳文ここまで
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今回はあまりにも長いコラムだったため、文字数的に1回では掲載しきれず切れ切れになってしまいました。読みにくかったかと思いますが、ご容赦ください!m(_"_)m
hiyoka.

July 19, 2010

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 7/19

はじめに少しご報告

メリマン・コラムをいつも見に来てくださる方、ありがとうございます。
わたしの専門はパーソナルなアストロロジー(占星術)ですが、金融市場や政治経済という、合理主義の最先端を行く世界に切り込むアストロロジーのジャンルがあることを沢山の方に知っていただきたくて、ひっそりと翻訳を始めました。その後Twitterで告知させていただき、少しずつ楽しみにしてくださる方が増え嬉しい反面、このままゲリラ的な掲載を続けて良いものかどうか、疑問にも感じていました。

そこでしばらくお休みをいただいていたのですが、その間にメリマンさんご自身と、その著作の日本に於ける全権利を保有していらっしゃる投資日報社さんに趣旨をお話してご相談し、フリー版の訳文をブログに掲載することについての許可をいただくことが出来ました。あらためてお二方のご厚意に感謝いたします。またメリマンさんにコンタクトを取るよう励ましてくださったTwitterのお友達にも感謝です。ありがとうございました。

今後も独立した個人の立場で、時々お休みや部分翻訳の日を入れるなど、あまり無理のないスケジュールを考えつつオリジナルの翻訳を続けていきたいと願っています。 なお、メリマンさんの日本公式サイト merriman.jp では、有料情報の他にも無料版コラムの翻訳・抄訳や、フリー版では今まで読めなかった情報などを、その時に応じて適宜出していかれるそうです。またサイクル分析やアストロロジーの基本情報なども掲載されていますので、興味をお持ちの方はぜひご覧になってみてください。もし有料版やその他の著作物に興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、上記投資日報社さんのサイトへどうぞ。

hiyoka.(^_^)
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http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2010年7月19日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。(文中の*は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫

    私達はけして簡単だとは言わなかった。そして常にこう言ってきた。『この時間帯のマーケットはボラタイルで難しいトレードを強いられるだろう』と...。

    先週、世界中の株式市場はポジティブな雰囲気で始まった。前の週(7/2〜6)に2010年の新安値を記録した後、多くの株式市場が先週水曜、7/14まで上昇を続けた。 そして、上方向への爆発寸前と見えたその時、再び激しく売られたのだった。金曜日のことである。
カーディナル・クライマックスの次の層へようこそ! そこは古いルールがもはや効力を失い、そして誰も新しいルールがどんなものかについて確信を持たない、現実への新しい入り口である。 この数週間は、天王星の独壇場だったと言えよう。

    しかしながら、テクニカル面においてサポートとレジスタンスの双方が少なくとも週に一度は破られるように見える現状にもかかわらず、あるひとつの要素が変わらずに残っている。
土星が天王星との5回のオポジション(180°)のうち4回目を形成した4/26の年初来高値以来、全ての下げ波動はさらなる安値をつけ(ロウワーロウ)、そして反発時には直近高値に届かなかった(ロウワーハイ)ということだ。同じサイクルタイプ内でのロウワーロウとロウワーハイは、まさに弱気相場/ベア・マーケットの定義に当てはまる。だが騰がる時には常に通常の修正範囲を超えた上昇を見せている。こうした上昇力は、弱気相場において殆どのアナリスト達が予測するよりずっと強い。そしてこれが天王星特有の動きなのだ。

    例を挙げるなら、木星と天王星が3回のうちの最初のコンジャンクション(0°)を形成し、ダウ工業平均が9757の安値を付けた6/8。その日からたった数日の内に、指数は800ポイント以上とうなぎ登りに上がり、6/21には10,600近くまで騰がった。この日は夏至であり、太陽が天王星とスクエア(90°)を形成し、またカーディナル・クライマックスを構成する全ての惑星とのグランド・スクエア(各惑星が180°と90°を形成しあう最強のアスペクト)を形作った日であった。
   
これまでの流れに沿って重要なレジスタンスエリアを越えてきたことは、新しい強気相場の到来を示唆するものだった。ところがその後、次の2週間で、市場はその上げ幅の全てを失うばかりか、天王星が滞留と逆行を開始すると共に、7/2(S&Pでは7/6)には9614という新安値に沈んだのである。 この動きは10,250〜10,350前後に新しいレジスタンスエリアを作った。そしてこれは先週水曜に10,400以上まで買われることにより簡単に破られ、今度は10,250周辺に新サポートゾーンが作られた。そしてこのゾーンもまた、先週金曜に260ポイントの急落を見せることにより破られたのである。

そして今私達は、来週、土星・天王星オポジションの五回目にして最後の時間帯に入っていく。 天王星はルールに従うことを嫌い、どんなサポートやレジスタンス・レベルにも敬意を払おうとはしない。そのどちらをも敏速に超え、そしてそれをやって見せた後は・・・あらゆるサイクルの安値と高値がそれ以前のものより低い値であったことからすれば・・・その下落傾向を反転させるか、または一層加速させるか、そのいずれの行動も取りうるだろう。

    サポートラインとレジスタンスライン双方を抜けていく極端な価格のスイングは、貴金属相場においても顕著であった。金・銀両方の相場が、7月最初の週の安値から先週半ばまで良く騰がった。しかし金曜までには、それらも(株式市場のように)激しく売られた ― 各国通貨が強気の上げを見せ、ドルが売られたにもかかわらず、である。さてドルが下がる時、金市場は買われる筈ではなかったろうか? これもまた典型的な天王星の掟破りの結果である。そして唯一騰がり続けた市場はといえば、投資家達がリスクに怯えると同時に買われた債券市場であった。そして私達の、*干ばつに繋がるような暑く乾いた気候という予測と合致するように、穀物市場もまた騰がり続けた。干ばつはここアメリカのみで始まっているのではなく、ロシアにおいても同じ様相が見られる。これもまた、今回のカーディナル・クライマックスの一側面であり、特に火星が土星とのコンジャンクションに入る7/31には顕著となるだろう。

DJIAchart

   
* (以前のコラムで、今年の夏は暑く乾いた気候になるだろうとの予測が出されていた。最近のニュースによるとアメリカ中央部では40℃を超える暑さと竜巻の警報が出され、ロシアでは百数十年ぶりの激しい干ばつに見舞われ小麦価格が急騰しているとのことだった。またイギリスを除くヨーロッパでも酷暑が続き、北アフリカの一部地帯では気温50℃の予測が出ているという。ちなみにアストロロジーの世界では、気象・災害・地震予測などを専門とするアストロメテオロロジー[Astrometeorology]という分野がある。それによれば、今回のカーディナル・クライマックスを構成する土星・天王星・冥王星そして木星は、干ばつや豪雨など異常気象を支配する最強の惑星とされている。)


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    私達は今、カーディナル・クライマックスの最深奥である5層目に入ろうとしている。それは7/21から8/21、そして多分金星が逆行を開始する10月初旬まで続くかもしれない。あなたは前回金星が逆行した時のことを覚えておられるのではないだろうか? あれは2009年3/6のことであり、18年サイクルの底を示す可能性を持つ2つの日付のうちのひとつだった。そしてもうひとつの日付は2002年10/10だった。これもまた金星の逆行開始日で、金星は黄道12宮を巡る中で同じ星座からの逆行を8年ごとに繰り返している。(今回は2002年の時と同様の蠍座で起こる) もしダウ工業平均が先じて10,800を超えることが出来なかったとしたら、この期間は直近の弱気相場の終焉日を探るのに良い時期となるだろう。

しかし、今週は他にも沢山の理由で重要な週となっている。 7/23〜24、木星は滞留から逆行へと転じ、冥王星とジャストのスクエアを形成する。冥王星は「負債」及び「何らかの破壊を要因とする損失の可能性」を支配する。(例えば干ばつなど) そして木星は「誇張」だ。 7/26月曜、土星・天王星は、突然の予期せぬ出来事と危機の可能性をはらんだその45年サイクルにおいて、今回5回にわたるオポジション形成のうちの最終回を迎える。 また土星と天王星のペアは、今回のように冥王星と絡んでいるケースでは、地震、竜巻、ハリケーンその他の、破壊的な自然現象を司るのだ。

さて、私は確信を持って言いたいと思う。これは市場のワイルドな上昇・・・または下降を意味するものだと。だが天王星が関わっている限り、あなたは一体そのどちらが起こるかを知ることは無いし、また私達が最近目撃してきたように、しばしば短い間にその両方が起こることもある。「自分にはどうなるかが解る」と考える人がいるなら、それはただ単に何も知らないというだけなのだ。この時間帯のマーケットを信頼度の高い取引環境とするには、あまりにも数多くのシナリオが可能性として潜んでいる。時にアナリストが進言出来る一番貴重なアドバイスは、身を引いてリスクを避け、未知のものが通り過ぎるまで耐え凌ぐ、ということだ。しかしそんな話を聞くために料金を払いたいと思う人はいない。

    そこで非常にシンプルに言わせてほしい。私達はおそらく一生に一度と言っていいほどパワフルなジオコズミック・サインの時間帯に入ろうとしている。私達は、来月目撃しようとしている物事によく似た状況を経験したことは一度もない。だから本当に思いがけない事という他、何を予測すべきかわからないのだ。通常であれば、土星・天王星のオポジションは市場のクラッシュを示唆すると考えるだろう。勿論そうなるかもしれない。このアスペクトの過去4回の軌跡をふり返れば、それは天井(底ではなく)との一致を示し、そしてその内3回に於いて、ダウ工業平均はその後3〜6週間以内に1500ポイント以上の下落を見せている。もしトレードしたいなら、あなたは殆ど毎日のように敏捷であり続け、どんな時にもすぐさま真逆の態勢を取れる準備が出来ていなければならない。
   
もし自分がリスクのもたらすストレスをうまく扱えないと思うなら、ちょっと身を引いてこの歴史的な天界のパターンが展開していく様を眺めていてほしい。 そしてさも、予期せぬふるまいなど何も起こしてはいないし、注意すべき問題など本当に何も起きてはいないのだ・・とでもいうように装いながら、天の動きと呼応するように展開していく、人間の行動タイプと金融市場の動静を、驚きをもって観察してみてほしい。


≪ 長期的展望 ≫

    『ニコライ・コンドラチェフの原則的結論の一つは、資本主義というものが自律修正的な性質を持つものであり、破滅に向かうものではない、というものであった。これは現代の大悲観論者から発せられる暗闇のいくつかを晴らして当然の視点である。』
-J. Anthony Boeckh著 “The Great Reflation” 2010年 John Wiley & Sons, New Jersey より   

    果たして山羊座の冥王星(2008〜2023年)は資本主義にとって死の行進の始まりとなるのだろうか? 多くの人々は最近のパニック(2008〜2009年)の根本要因が、資本主義のシステムそのものにあったのだと考えている。そしてだからこそ、未来に於けるこの種の苦痛に満ちたパニックを防ぐためには資本主義の「古い」システムを退場させ、「新しい」経済システムに取り替えなければならないのだと...。
   
しかし、ニコライ・コンドラチェフ ― 世界的に最も注目されるサイクル理論のアナリスト ― が示唆したように、問題は資本主義経済のシステムにあるのではない。そして、繰り返される下降周期の解決策は、資本主義を何か別のものに置き換えることでもない。 資本主義は自律修正的であり、そして経済の下降周期は人類の行動そのものに付随し、その属性として繰り返し再発するものなのだ。

    全ての金融崩壊の背後に潜む原因が「システム」そのものにあった試しはめったに無い。より頻繁に崩壊を起こす原因は、広範囲な社会の利益を図るという基本原則のもとに集約された制度運営の仕方よりも、自分自身の利益のためにその制度を利用しようという欲に駆り立てられた人々が、制度の乱用、無視、またはシステム自体やそれが定めるルールの破壊を行うことにある。 例えば、反資本主義者達はこう考える傾向がある。連邦、州、又は地方自治体の管理者や規制者からの優遇を「買う」ことによって、資本家達 ― 特に大手企業のリーダー達 ― が社会を破壊するのだと。彼らはこのような大企業がより多大な収益をあげる事への障壁を迂回するために、贈賄やロビー活動を行うと信じている。 これが真実である可能性はあるし、冥王星が山羊座に滞在し、特に2015年を通して牡羊座の天王星とスクエアを形成するという事実にも見合っている。強く、攻撃的な(そして多分不純な)者達のみが利益を得ることだろう。

    しかしながら、ビジネス・リーダー達 ― 特に中小企業の経営者達 ― は、共同体の法律が示すルールや規制を免れるために自ら好きこのんで賄賂を(或いは、どんな物でも)支払うわけではない。多くのケースに於いてそこに存在しているのは、企業が苦労なく営業を続けるのを許すためにそれなりの料金が支払われることを期待する、政府の不誠実な管理者か規制責任者達なのだ。
   
不正は、政府の管理者側からの働きかけにより起きるというものでもないように、もっぱら企業家(資本家)側に起因するものでもない。一方において、事業家は彼らのビジネスを護るために、追加の「税金」を規制する側の人間に支払わなければならない。さもなければ彼は、それまで存在さえ知らなかった法律への挑戦者と見なされるだろう。そしてまもなく廃業を余儀なくされるかもしれない。

    これは何も、多くの公務員達が不正を働いているのだ、ということを言っているわけではない。それは、多くの ― 全てではないにしても ― ビジネス・リーダー達が不正を働いている、という言説が正しくない、というのと同様だ。 殆どの公務員、そして財界のリーダー達は正直だ。 だが一旦経済危機が襲ってくれば、人々はスケープゴートを探し求める。そして一番に槍玉に挙がるのが、資本主義の旗印の下に結集するビジネスであり、企業なのだ。 多くの人々が政府もまたその原因の一端を担っていると見るのだが、しかし政府は、自分達以上に企業側の悪辣さの方に人々の関心を紛らすことが出来るという優位性を持っている。特に政府のリーダーその人が、「悪の帝国」としての企業を攻撃する時、その利点は顕著だ。この事件はニュースとなる。そして放映時間を取ることが出来る。そしてビジネスというものに対する、大衆の態度に影響を及ぼしていくのだ。

    これが、山羊座の冥王星がこの15年にわたって捜し続けている「毒」である。
社会というものは、ビジネス、銀行、そして政府の全てがお互い連携しあい、山羊座の基本ルールである誠実さと正直さにのっとって働くことが無ければ効率的に機能しないだろう。規則違反が無視され、それ自体が「事業経営」の暗黙裏に受け入れられた方法の一つとなる時、良い事は一つも無い。それこそが最終的には構造そのものをぐらつかせるような、過剰と負債へと導いていく。そしてこれは、政府、銀行、及び企業界の信用失墜とパニックを伴う、急激な景気の失速に通じていくことになるのだ。

    木星がまもなく滞留状態に入り、二度にわたって冥王星との正確なスクエアを形成するにつれて(7/24〜8/3)、負債と不正の破壊的影響が、より完全に視野に入ってくるかもしれない。 そう、これは最長6ヶ月にわたるオーブ(許容範囲内の時間的ゆらぎ)を持つ可能性がある。(私達はすでにその影響下の時間帯に入っているし、こうした現象が明白に示現しつつあることを目の当たりにしている。)
   
だが、こうした事象の顕現が光のもとに晒されることにより、私達は様々な修正の機会を実行に移すことが出来る。 そして、これこそが資本主義の本質である「自律修正」の実相なのであり、必ずしもその「死」ではないのだ。




 
訳文ここまで
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July 11, 2010

●7/12の新月ーみんなに降り注ぐエネルギー(気まぐれUP♪)

    今回の新月は蟹座の19°23′、皆既日蝕を伴う、とてもパワフルな新月です。アストロロジャー、アリス・ミラーはこう言っています。『まっさらな目で夜空の月を見つめる時、私達はそこに明かな矛盾が存在することに気付く。黄道12宮の天体で最も小さいにもかかわらず、月のもたらす影響は私達がこの地球という惑星に生きて経験する事柄のうち、その重大な部分の殆どを占めるのだ。地球に最も近い天体であるため、月は太陽を含む他の天体の要素を覆い隠すことが出来る。・・・・・月は太陽が放射する生命エネルギーとロゴスを低位次元へと変換し、地上の物質(人間)とその経験(現象)という形態をとった宇宙のアートを可能とする、変換器に例えることができる。』

新月は前回 からの課題を終えて、次の新月までの約一ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。そして日蝕は新たな生命を生み出すための種子をもたらします。月はその体に太陽の光を独り占めして燃料満タン状態。いつもよりずっとパワフル。なのでこの日蝕〜7/26の満月までは、新しいプロジェクトの開始には絶好の期間とも言われています。 ただし今回はちょっと頑張りが必要になるかも。。
残念ながら明日は夜明けごろの新月なので、時間を合わせたお願い事はしにくいかな? でもその時間帯、一人になってこころ静かに惑星の囁きに耳を傾けてみれば、多分得られるものは多いはず。たとえすぐ目に見える成果ではなかったとしても.......。
さて、今回はどんなテーマになるのかな・・・

7/12、日本では沖縄周辺で午前04:11〜, 北海道周辺で05:06ころ, 東京・関東ローカル=04:58,  関西方面=04:40前後 で新月となります。 ヒーリング・メディテーションや願い事をしたい方、 可能ならこの時間帯に合わせてみてください。

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Sabianシンボルによる【新月のテーマ】

【太陽・月 蟹座19°〜20°】

*テーマはの意識の流れのひとつを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。

"A priest performing a marriage ceremony" + "A child of about five with a huge shopping bag"
"Gondoliers in a serenade" + "A hidden choir singing"

世の中に認められたいという願望→ ★状況を掴んで計算する能力の必要性→ ★格差のある現実を埋める努力→ ★多少背伸びしても責任を引き受ける→ ★縁の下のハードワーク→ ★突然の感情的ショック→ ★自分の中に生き続ける「子供」に気付く→ ★魅惑的な夢をみる→ ★我を忘れたい気持→ ★目の前にある何物かに駆り立てられて行動する→ ★自分の周りのサブリミナルな力に気付く→ ★隠された力→ ★社会の中で「自分自身の歌」を歌い続けるための闘い・・・・・

エネルギーのポイント:「全ては成長のために」
ラッキーポイント:適度な休息。遠くを見過ぎないこと。音楽による癒し。気の合うひととの交流。気晴らし。知的な寛大さ。イエロー・ライトグリーン・すみれ色。

この時期はストレスが強まることから体調を崩すひとも増えそうです。そうでなくったってこの蒸し暑さ。くれぐれも無理をしすぎないで、デトックスと休息をこころ がけてください。

    前回の新月のテーマあたりから、エネルギーの流れはどんどんと社会的な要素が色濃くなっているようです。ちょうど7/11は参議院選挙。新月になるころには大勢が判明しているのではないでしょうか。 どんな結果であれ、わたし達の選択は今後の日本に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。

このところの新月・満月で忘れてならないのは、その背景には常にメリマン・コラムでもお馴染みの「カーディナル・クライマックス」ー大きな社会構造の変化をもたらす流れがあることです。この流れは2020年代まで続き、段階的に世界の仕組みが激変していくと言われています。そして今年2010年はその最初のエポックとなる年。それだけに降り注ぐエネルギーは強化され、加速化しています。政治や経済の世界だけでなく、仕事・恋愛・友情そして家族。。多かれ少なかれ、誰もがその影響を受け、自分なりのやり方で変容していくでしょう。 これから先、多くのひとが構造の変化について行けないと感じる時があるかもしれません。でも、時代の変化はまず個人の無意識の変容からもたらされるのではないでしょうか。
わたし達はみんな、それぞれのあり方で、ひっそりと時代に参加しています。 


    さて、この新月/日蝕は、首都・東京ローカルチャートのアセンダント上で起こります。 アセンダントは人間ならそのひとのパーソナリティやアイデンティティを表す感受点。夏の早朝、東の地平・・・まっさらな1日の始まりを示す位置です。しかも、今回はそこに恒星カストールと小惑星ジュノーが共に新月を祝っています。 この他、蟹座には合計7つもの惑星や感受点が集合中。 この強烈な配置は、この新月が日本に住んでいるわたし達にとって、これから先の新たなアイデンティティ探しの出発点にも成りうることを暗示しています。 
その結果が表れるのはまだ先のこと。日本も、わたし達ひとりひとりも、新しい時代の母胎の中でまだまだ無意識の中にまどろんでいる状態かもしれません。 

(余談になりますが、国の状況を見るための始原図、それも現在の日本国憲法の施行日をもとにして作った日本のチャートでは、一番大切な国家や国民のアイデンティティ、世界の中で果たす機能、そして国家としての「表現」を司るパートがとても弱められています。 これは秘めた力とも言われていて、パーソナルなアストロロジーでは、これを覚醒させるためには大きなインパクトのある体験が何度か必要になるとされています。国家の場合でもこうしたリーディングができるかどうかは、これからの研究によると思いますが....。)

蟹座で起こる日蝕は、エネルギーを受けとる全てのものの成長を一段と加速します。
まるで子宮の中でまどろむ胎児が、アメーバ状態から人間までの進化の過程をたった10ヶ月強で体験してしまうように・・・。 今まで比較的ノンビリ過ごしてきたひとも、「時間が足りない」「何かしなくちゃ」なんて、アレもコレも追いかけたい気分になるかもしれません。また、インスピレーションをキャッチして、これだ!と思う物事をどんどん進めたくなるかも? 

また、『気付いたら行動してしまってた!何でこんなことをしてしまったのか・・・?』と、後になって自分で驚くようなこともあるかもしれません。それは全て、今まで自らフタをしていた物事に直面するため。 星たちは、わたし達の人生の中でこのままでは成長できないほどスタックしてしまった部分に刺激を与えてくるでしょう。

けれど乙女座に集合した金星・オーカス組、火星・ヴェスタ組、そして悪名高い恒星アルカイド・土星組がこぞって、『行動するならキチンと責任を持て!完成度を高めろ!』とプレッシャーをかけてきます。山羊座の冥王星も『大人のふるまいが出来なかったらソク失格だぜ!』と、目を光らせています。

日蝕組のカストールという恒星はもともと好奇心も旺盛で知的な星ですが、「モラルやマナー」も大いに気にします。そしてジュノーもまた「公明正大さ」を求める小惑星。 けれど期待はずれに終わった時、傷つけられたプライドは嫉妬や憎しみに変わりやすいのです。

castor


Sabianシンボルのテーマに示された意識の流れは、自分の中の大人と子供、社会と個人の願望の分裂を表面化します。そして、今まで気付かなかった「隠された部分」に光を当てます。 その中でわたし達は、自分に嘘を付くことなく、他を傷つけることなく、生き方の幅を拡げていくことができるでしょうか?  
それだけの強靱な繊細さを身に付けることができるでしょうか?
    YES。 多分。 そう、いつの間にか..............。

こうしたテーマはこころの中に葛藤を生みやすいものです。そして、このことは自分の内面だけでなく、身近な相手や社会に対しても感じることになるかもしれません。


お母さんのお腹の中で急成長する胎児にとって、何よりも大切なのは安全と栄養です。それが無ければ繊細な魂は無防備に傷つくしかありません。 蟹座タイプの傾向が保守的とか家庭的と言われるのは、この「急速な成長を護る」本能から来るものです。 だから蟹座のエネルギーは、自分を護り癒すための、ある種のシェルターを必要とします。 

でもこれは蟹座のひとだけが持つ特質ではありません。 わたし達はみんな、こころのどこかに生まれたての嬰児のような傷つきやすさを抱えながら、日常手慣れた「仮面」という壁を使って自分を護っているのかもしれません。 そしてこの新月はそんな傷つきやすさを乗り越えて、もう一段大きな人間になることを求めているように見えます。なぜなら、無意識に駆り立てられていくその行動や、結果的な背伸びへのプレッシャーは避けられそうにないからです。

というわけで、この日蝕・新月は自分自身のグレードをアップさせるための、ひとつの挑戦(の始まり)となるかもしれません。 でも。 グッとこらえるばかりが大人ではありません。カーディナル・クライマックスのもと、人生に、社会に、惑星達はこれからも様々なビックリ・ゲームを用意してくれるでしょう。 イヤでも乗らないわけには行かないのなら、上手に発散して楽しんでしまうにこしたことはありません。

『いやいや、そんなポジティブ・シンキングしようったって「言うは易く行うは難し」でしょ。
落ち込んだ時はいくら笑顔で大丈夫と言ったって、重いこころは晴れやしないよ!』って言われるかも・・・そうなんですよね。。感情ってとても厄介なもの。 今回の新月はそこを突いてくるから侮れない。  なんと乙女座の金星は魚座・水瓶座で逆行中のカイロンと海王星、それにリリスとオポジションです。  

愛情問題で恋人やパートナーとの水面下の問題が表面化する・・・なんてことがあるかもしれません。ご夫婦であれば、お金の問題も絡んでちょっと複雑。 以前からウスウス感じていることがあるひとは、注意してください。 何か起きたなら、逃げないでじっくり向き合う時間を作ってみてください。 できれば正直に。 どうか自分にも相手にも、寛大になってください。それでもダメそうなら、別々の道を模索するのも、これからはお互いにとって良いことかもしれないのです。 これから先は、自分にも相手にも、ガマンを強いることは難しくなってきそうです。

反対に、中には思いがけない出逢いを体験するひとがいそうな気配も。一目でピンと来るような感じです。 どんな相手であれ、そして長続きする・しないは別としても、この時期のビッグな出逢いは運命的なものかもしれません。何か大きな経験のチャンスを与えてくれそうです。もしかしたら、今まで自分では気付かなかった新たな一面が浮かび上がってくるかもしれません。戸惑うことがあっても、その部分に一度光をあてて直視してみるのは多分必要なことです。そう、こころが成長したがっています。もっと深いところを見たがっているのです...。 もしコレだ!と思うひとに出逢えたなら、やはり正直さと寛大さが第一。けして束縛したりせず、お互いに相手の「歌」をきちんと聴き合ってください。

仕事に生きるひとも、Sabianのテーマがじわじわ効いてきそう。暑い夏、ハードワークになりそうですが、頑張ることでまだ無意識下に潜んでいる自分ならではの「本能」を鍛えることができそうです。その本能は、本当にイザという時、自分の身を守ってくれるでしょう。

本当に、色々なエネルギーが錯綜してストレスが高まりそうな今回の新月期。これから先、まだ8月いっぱいにかけて、世界的にも何か大きなことが起きるかもしれません。天災や事故かもしれないし、再度の経済異変、または国際紛争の可能性も暗示されているなど、何でもアリ気な、ホットな夏です。

わたし達人間は地球や宇宙を前にしたら、本当に小さな小さな存在。多少感情が揺らされたって当たり前。 どうか自分にとって心地よい環境 ー自分なりのシェルターを準備して、こころのバランスを取りながらこの夏を乗り切ってください。 
あなたもわたしもきっと十分頑張っている、だから楽しむ時は思いっきり何もかも忘れてね!
そしてちょっぴり、優しさも忘れないで・・・


hiyoka(^_^)


July 06, 2010

☆お知らせ☆

今週、そして来週予定していた『メリマン・ウィークリー・レポート』の全翻訳は、都合によりお休みさせていただきます。いつも見に来てくださっている方、すみません!
もしかしたら少しカタチを変えて再登場するかも???です。(^_^;)


hiyoka

2010.07.06 追記
現在、『メリマン・ウィークリー・レポート』の翻訳掲載に関してどんな形で継続可能かを考え中です。予定どおり今週いっぱいお休みとさせていただき、可能であれば次週には何らかの形で再開したいと思っています。詳細がはっきりしましたらまたご報告します・・・と書いていたら、次週はメリマンさんが今年後半を論じるウェブキャストの準備のためお休みされるようです。 星読み的にはかなり面白い、しかも大事な局面な気もするのでちょっと残念。でも無料版だし、ゼイタク言えないですね。。
というわけで....
あらためまして、見に来てくださった方、すみません! m(_"_)m

こちらのサイト「merriman.jp」(日本にメリマンさんを紹介し、その著書やDVDなどを長く扱っていらっしゃる投資日報社さんのサイトです)に今週分のウィークリー・レポートが分割形式で掲載されています。先週から今週にかけてのコラムが気になる方はどうぞご覧になってみてください。

hiyoka

hiyoka_blue at 04:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0) お知らせ 

June 20, 2010

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 6/21

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2010年6月21日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文で す。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。(文中の*は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫

          先週は金融市場にとって、金融アストロロジーにとってと同じくらい良い週であったと言える。株式市場、貴金属市場の2つ共に、そのプライマリーサイクルに沿って、前週6/8の木星・天王星のコンジャンクションとの一致を見せながら6/7〜8に底をつけた後、力強い上昇を見せた。 先週述べたように、『ふり返ってみれば、アメリカ(そして他の多くの国の)株式市場が、正確に天王星が土星とオポジションを形成した時(4/26)に天井に達し、そして底をつける日付は正確に木星が天王星とコンジャンクションになった時だった・・というケースが今見てとれる。これが、金融アストロロジーがいかに機能するか、何故非常に貴重なツールであるかということの理由である・・・』

またこれは、アストロロジーに関する一般的な真理のもう一つ別の側面を明示している。ハードなアスペクト(土星・天王星オポジションのような)は必ずしも安値を意味するとは限らないし、また最悪期を意味するとも限らないということである。同様に、ソフトで調和的なアスペクトが常に高値を示唆するわけではないし、絶頂期を意味するわけでもない。 それは、これらのアスペクト期間に入るまでの、各自のサイクルの在りように依拠するのだ。 

例えば、もしあなたがずっと困難と闘ってきて、そこにハードアスペクトがヒットしたとしよう。この場合、それはあなた自身の個人的なサイクルの底と一致し、その後、物事が改善していく可能性がある。しかし、もしあなたがそれまで順調に成功を収めてきて、そこにハードアスペクトがヒットしたなら気をつけた方が良い。もしあなたに十分な注意力が無ければ、その成功は、近々アスペクトが形成される、その時間帯で終わるかもしれない。それはまさに『*転落の前に驕りが生じる』という引用句どおりだ。 同様のことが調和的なアスペクトにも言える。私達は金融市場のトレンドにおいて、これを何度も何度も見ているし、いかにこれらのアスペクトが単に「トレンド転換」を意味するものであるか、を理解している。 必ずしも悪化である必要はなく、またその日が良い日である必要も無い。それは基本的に、1つの周期の終わりであり、別の新しい周期の始まりなのだ。

*(旧約聖書の一節から来ていて慣用句となっている言葉。"Pride goes before destruction"とも言う)

          世界の株式市場においては、ダブル底となった期間5/25〜6/8以来、価格は上昇を続けた。いくつかの市場では、価格上昇はすでにこの1〜3週の間に10%を越す勢いとなっている。 *(オランダ/AEX、ドイツ/DAX、インド/Nifty、ブラジル/Bovespa、アルゼンチン/Merval、そしてアメリカ/NASDAQ複合など) 私達が追っている市場の中で、最も勢いが良かったのはモスクワのMICEXで、5/25の安値以来、15%超の上昇を見せている。 ** あなたは5/20〜25という日付が、カーディナル・クライマックスの惑星に金星がトランスレーションの期間にあたり、6/8近辺に私達が目撃するかもしれない物事の前ぶれであったことを思い出すのではないだろうか。 ある市場は6/7〜8に「底の底」をつけ、他の市場は5/20〜25に一番の安値をつけた、それはまさにダブル・ボトム・フォーメーションであった。

*(日経平均は6/9の安値から6/16高値まで約7.8%の上昇に終わっている)
         
**(正確には現地時間5/17〜23であり、底はその許容範囲の揺らぎの時間帯に付けていることになる。週間コメント5/17、5/24付≪短期ジオコズミクス≫参照)

他の市場では、金が先週金曜にザラ場高値1263をつけ、上場来高値まで上昇した。銀もまた爆発し、わずか数日前に1719の底をつけた後、1900を越えて週を終えた。原油は5/20の最安値の後、先週バレル/80.00を試した。


≪ 短期ジオコズミクス ≫


          今週は2つの強力なジオコズミック・イベントでその始まりと終わりを迎える。月曜は夏至でもあり、天王星へのハードなスクエア・アスペクト(*ワクシング・スクエア)が始まる。いわゆる自然現象に関して言えば、これは時により地震、ハリケーン、竜巻といったような事象を示唆するシグナルだ。 また地政学の分野で言えば、世界の指導者側の、突然の方向転換、または他者の生命や生活を危機にさらすかもしれない集団による、多大な危険行為の可能性を暗示する。金融市場においては、それはトレンドの転換または区切り、またはサポートラインやレジスタンスラインの強力なブレークアウトを暗示している。 天王星が関わる時、唯一確実なのは、一体何が起こるか、或いははそれに対してどんな反応が起きるかを、知ることが出来ないということだ。
         
*(ある2つの惑星または感受点の間に結ばれるアスペクトが、新月から満月へと移行中の月のように、 0°(コンジャンクション)から180°(オポジション)へと向かう途中である時、「ワクシング」と呼ばれる。反対に180°から再び0°へと向かう途上のアスペクトは「ウェイニング」と呼ばれる)

今回は6/26の部分月食で週を終える。月が山羊座に入って冥王星とコンジャンクト(0°)となるため、これは重要な食となる可能性がある。事実上、この週全体に太陽が、牡羊座の木星・天王星、乙女座終盤度数にある土星、そして山羊座の冥王星とが織りなすグランド・スクエアの開いた1角を占めることになる。これは、私達が7月末から8月初旬にかけて、この一生に一度とも言える天体パターン中5番目の最深部に入った時、体験するかもしれないカーディナル・クライマックスのプレビューであり、そのエネルギーを中継・伝送するものだ。 これは、連邦準備制度理事会(FRB)が、金融規制改革法案を通してもその最も重要な権限に関しては安泰であることを示した最近のリポートにも関わらず、FRBやその他の中央銀行にとって際どいリスクを引き起こす可能性がある。この法案に何か突然の転換があるかもしれない。何かが隠匿され、そして何かが明らかにされる — または何かが、より深い闇に葬られるのかもしれない。

また木曜と金曜は、「射手座ファクター」が働く時間帯だ。この太陰周期(射手座の月)は、多くのマーケット、特に貴金属市場と債券市場において、しばしば非常にシャープな価格変動が見られる時期と一致している。
要するに、市場が — または世界の指導者達が — 静かであったり大人しく飼い慣らされているような状態である理由は全く無い、ということなのだ。 彼らは今も自分達の境界線を踏み越え、誇大表現を用い、そして不機嫌そうに見える。


≪ 長期的考察 ≫

『法規制というものは、企業を民主主義に対する責任に応える状態にしておくための明白な方法であり、その逆ではない — しかし、もしも皆が同じ穴のムジナだとしたら、規制する側の公職者を信頼する理由は何だろうか?・・・鉄道会社(現在は銀行業)のパワーは、より強い政府のコントロール下に彼らを置いてほしいという要求を生み出した。しかし、その同じ強大企業のパワーが、単に強力な政府を買収し、もっと強大になっていくのではないかという恐れを喚起した。』
- T.J. Stiles in “The First Tycoon,” より。*コーネリアス・ヴァンダービルトの1860年当時に関する文章から

*(前回≪長期的考察≫訳注参照)

          先週、私はこう問いかけた。『しかし、より多くの政府による規制がはたして危機を防げるだろうか? それともそれは実際により多くの危機を作り出すという、まだ予見されていない逆効果をもたらすのだろうか?山羊座の冥王星によって暗示される、より一層の行動制限の結果は、牡羊座の天王星が持つ反権威主義で反逆者的な性質による反駁で、ますます多くの危機へと導かれるかもしれない。』

          昨今の金融業界における多くの恐怖感のひとつは、いくつかの国が、他国への負債による重圧ではるか水面下に沈んでおり、それによって国家デフォルトの危機に瀕しているということである。(例えば貸し主の国に対して返済不能になるなど) デフォルト、そして倒産などの事象は、土星の冥王星に対するウェイニング・スクエア(2009年8月、2010年)と同様に、山羊座の冥王星(2008年〜2023年)の得意領域だ。

しかし、一国がその債務を他国に対して負っている時、もし返済できなければ一体何が起こるだろうか?  20世紀以前、政府は自国の銀行、または最も富裕な市民達からよく借金していた。そして負債額が大きくなりすぎると、銀行を都合良く廃業させたり(例えばその銀行が企業として再生不可能になるような法規制を加えて国有化するなど)または金を借りた当の相手である富裕な個人を絞首刑にしたり・・そしてヒュ〜・・負債は風のように消えて無くなったものだ。国庫は余剰になるか、より処理しやすい程度の赤字に戻ったろう。例えばフランスなどはこうしたやり方では芸の域に達している。スペインもそれほど引けは取っていない。ところでこの両国は、ここ1〜2世紀はラテンアメリカ諸国と比べてかなり良いものの、国家財政の歴史における最も多数の債務不履行の事例を抱えている。(出典:『This Time is Different: Eight Centuries of Financial Folly』Carmen Reinhart and  Kenneth Rogoff 著、2009年プリンストン大学出版局)

だがここでアメリカ合衆国の、最近の、そして間もなく法制化される銀行など金融機関に関する規制を例に取ってみよう。政府が *TARPの資金で銀行を救済したのは、それらの銀行が(貸し出しにより)マネーをメイン・ストリートに吐き出して、個人消費を再刺激するだろうとの意図のもとであったが、そこに奇妙な天王星的事象が起きてきた。 銀行は外に金を貸し出さなかった。彼らはマネーを保持し、かわりに自分達自身のバランス・シートを確立し、昨年、記録的利益をあげたのだ。

*(TARP : Troubled Asset Relief Program : 不良資産救済(買取)プログラム。サブプライムローンに端を発する金融危機解決のため、7000億ドル規模の公的救済プログラムが創設された。)

彼らは依然としてマネーを外に出していない。さらに言えば、彼らは新しい挙動を示している。それは、私達が7月下旬と8月にカーディナル・クライマックスの中心部へと向かうにつれ、確実にポピュリスト達がより多くの規制を望む、その叫びに燃料を補給するだろう。金曜のウォール・ストリート・ジャーナルの一面記事は、『* フリー・チェック時代の終焉』というものだった。この見出しが全てを物語っている。政府は新しい規制や罰金を銀行に課し、そして当の銀行は収益のロスを埋めるために、より多くの料金負担を利用者に転嫁する。 同じ事が、医療保険会社が請求するコストを制御するはずだった、いわゆる医療保険制度改革法案でも起きた。しかし規制は低料金の代わりに、保険会社がレートを上げることを可能にしたのだ。そうした事柄の多くが8月にもまた効き目を見せてくるかもしれない。 今年は熱い夏になりそうだ。

*(原文:"End is Seen to Free Checking")

消費者や市民を保護するという、最善の意図をもって規制はスタートするかもしれない。
しかし、銀行や大企業が政治家(監視委員など)を(買収によって)なびかせた時、規制案は変容し、救済される筈だった人々に対して実際にはより多くの害を引き起こす「改悪」となるだろう。
一体何故なのか?  その答は簡単でもあり、また政治とビジネスが互いにベッドを共にした初夜から存在し続ける、太古からの問題でもある。

          山羊座の冥王星、そして冥王星に対して今やウェイニング・スクエアになろうとしている土星。これは、企業界や銀行への政府介入 ー そして規制 ー という新時代の幕開けである。しかし、牡羊座の天王星(2010年〜2018年)はまた、激化する競争と、これら新規制によって制限されている商品やサービスへの要求が高まる時代でもある。 そして規制に続いて、間もなく税金問題がその後を追うことになるだろう。
         
         
 
        
         
訳文ここまで
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