June 09, 2013
レイモンド・メリマン 週間コメント6/10 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2013年6月10日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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※ 6/11記:≪ 短期及び中期ジオコズミクス ≫の2ブロックめ、土星逆行の終了が6月8日となっていました。正しくは7月8日です。お詫びして訂正しますm(_"_)m
【告知】
メリマン・マーケットタイミング・アカデミーの第二回トレーニングを予定しているため、来週のコラムは休載とさせていただく。
≪先週を振り返って≫
先週は終盤にかけて、世界中で多くの株式市場が今年一番の急激な下落に見舞われた。そしてその後、金曜朝に米国の雇用統計が出て全てが変わった。弱気だった市場は強気に変化した(株式)。強気だった市場は弱気に転換した(貴金属)。
先週はまた、6月6日に起きた海王星の滞留/逆行の典型とも言える週だった。投資家やトレーダー達は、ヨーロッパと米国の中央銀行が何を考え、先週以降に何をしようとしているのかがわからず混乱した。FRBが量的緩和策をやめようとしているからには金利が上がり始めるだろうと彼らは考えた。結局、中央銀行が方策転換しつつあるという、先週流布した大方の推論に反し、彼らは何もしなかった。全てが酷い誤解だったのだ。何も変わらなかった。これは指導者達が、どのみちやらねばならないことに関して何をするべきか、またはどうやって為したらよいかの確信が持てない時によく起きることだ。
しかし株式と貴金属に起きたリバーサルと下落は…大規模だった。日本の日経225を例にとってみよう。5月23日、3回目の天王星・冥王星スクエア形成(5月20日)の直後、日経は15,942という5年ぶりの高値で取引されていた。そしてたった2週間後の6月7日金曜には12,548と、なんと21%も下落したのだ!米国では5月22日にダウ工業平均が15,542で天井をつけている。そうだ、日経は事実上、このところの長い年月で初めてダウ平均より高値をつけたのだ。だが6月6日木曜までにダウ平均は14,844まで急落し、折しも海王星が逆行に転じたこともあって、誰もが少しパニックに陥った。結局週の終わり値は15,248となり、今度は突如として誰もが舞い上がった。
失業率が7.6%に上がってもどうってことはない。より多くの人々が失業したという事実にもかかわらず、175,000人もの新たな労働人口が生まれたのだ。あるいは今のところ、そう報告されているのだ。先月の雇用者数 — そして先々月のそれも — 下方修正されていた。海王星が滞留から逆行に転じ、そして金曜に月が双子座に入居すると共に、矛盾と誤解と改訂がこの終わりも結末も見えないドラマの持つ筋書きの一部となった。
だが怖れてはならない。彼らはまもなくあの *"先送りゲーム" を再開するだろう。けれども蠍座の土星と山羊座の冥王星の足下で、世界規模の負債に対する "審判の日" は日に日に近付いてくる。少なくともここ2週間のバーナンキによる発言は、FRBが際限のない支出依存から米国を徐々に優雅に撤退させる方法を考えていることを投資家に気付かせた。だがファイナンシャル・アストロロジャーとしての皆さんは、木星、天王星、冥王星がまもなくTスクエアを形成しようとしている(2013年8月~2014年5月)時、そんな事が可能だと信じるだろうか? 天王星はそのタイミングの不確実さにかけては右に出る者がいない。殆どいつも、遅すぎるか早すぎるか、(時間が)少なすぎるか長すぎるかだ — これに木星が加われば、おそらくは長すぎる方だろう。
≪ 短期及び中期ジオコズミクス ≫
今や私達の関心は、最も強力かつ、株式市場における長期サイクルの天井との一貫した相関性を持つジオコズミック・サインの一つ、土星・海王星のウェイニングトラインへと移っている。このシグナルについては拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing Volume 2: Geocosmic Correlations to Investment Cycles』に詳述したが、来週末にMMTA(メリマン・マーケットタイミング・アカデミー)で開催されるウェビナーにおいてもその主題となっている。
先週の海王星逆行開始とこれから7月8日にやって来る土星逆行の終了が要因となって、これら2惑星は互いの正確なウェイニングトライン形成(全3回)のうち最後の2回をそれぞれ6月11日と7月19日に完結する。したがって、その全期間(6月11日~7月19日)が、このアスペクトの持つ原理によって強調されるだろう。
実際のところ木星がこのペアに正確なグランドトラインを形成するのは7月17日のみだ。グランドトラインはおそらく最も好ましい、または調和的な天体配置だと見なされるが、これが米国始原図の蟹座初期度数に在泊する金星・木星コンジャンクションのちょうど真上に来ることになる。
長い話を端折って言うなら、木星・天王星・冥王星のTスクエア(破産や金融危機のアスペクト)がこの後を引き継いで来年5月まで効力を発する。だからその前に物事を正すなら、このタイミングがもしかすると最後のチャンスかもしれない。このTスクエアもまた、米国始原図上の過敏なポイントである太陽・土星スクエアをタイトに直撃するのだ。
来年5月を過ぎても、天王星・冥王星スクエアは2015年3月まで続いていく。土星はこの期間中、殆どの間は蠍座を運行する。私は『審判の時』がどんどん近付いて来ると言わなかったろうか?
では、このトランシットで示唆される危機とは何だろう? そして、それに対して私達は、個人として何が出来るだろうか? そう、危機はおそらく政治・政府関連、金融、そして(または)経済の領域に勃発するだろう。今、適切な決断を下すことによって、激震を避けるために多くを為すことが出来る。今、宇宙は7月中旬に起きる木星・土星そして天王星のグランドトラインへと歩を進めているからだ。
同じことが個人としての私達ひとりひとりにも当てはまる。私達はそれぞれに、ビジネス、仕事、人間関係、そしてお金に関して7月中旬までに決断を下すことが出来る。例えば、もしあなたが新しいビジネスを展開したいなら、この時までに立ち上げる(法人化する)ことだ。もしあなたがビジネスや家を買うために借金をするか、またはこれまでのビジネスや家を売りたいなら、今、それを進めるために予定を立てることだ。何故なら7月中旬以降は流れがガラッと変化する。これがファイナンシャル・アストロロジャーとしての私の見方だ。ファイナンシャル・アストロロジャーとは天の壁に書かれた預言を読むための訓練を受けた者達だ。時に私達は、他の誰にも読み解けないそれを正しく理解する。
まもなく新しい家に移り住む予定の方々のために、最後にひとつ言及しておこう。*7月2日~3日、太陽は蟹座を運行し、月(蟹座の支配星)は牡牛座でイグザルトになる。これは、実際に新しい場所に移動するには非常に好ましい時だ。月と蟹座は家庭を支配している。
≪ 長期的考察 ≫
6月15~17日に開催されるMMAマーケットタイミング・アカデミー(MMTA)の準備があるため、≪長期的考察≫を割愛させていただく。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2013年6月10日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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※ 6/11記:≪ 短期及び中期ジオコズミクス ≫の2ブロックめ、土星逆行の終了が6月8日となっていました。正しくは7月8日です。お詫びして訂正しますm(_"_)m
【告知】
メリマン・マーケットタイミング・アカデミーの第二回トレーニングを予定しているため、来週のコラムは休載とさせていただく。
≪先週を振り返って≫
先週は終盤にかけて、世界中で多くの株式市場が今年一番の急激な下落に見舞われた。そしてその後、金曜朝に米国の雇用統計が出て全てが変わった。弱気だった市場は強気に変化した(株式)。強気だった市場は弱気に転換した(貴金属)。
先週はまた、6月6日に起きた海王星の滞留/逆行の典型とも言える週だった。投資家やトレーダー達は、ヨーロッパと米国の中央銀行が何を考え、先週以降に何をしようとしているのかがわからず混乱した。FRBが量的緩和策をやめようとしているからには金利が上がり始めるだろうと彼らは考えた。結局、中央銀行が方策転換しつつあるという、先週流布した大方の推論に反し、彼らは何もしなかった。全てが酷い誤解だったのだ。何も変わらなかった。これは指導者達が、どのみちやらねばならないことに関して何をするべきか、またはどうやって為したらよいかの確信が持てない時によく起きることだ。
しかし株式と貴金属に起きたリバーサルと下落は…大規模だった。日本の日経225を例にとってみよう。5月23日、3回目の天王星・冥王星スクエア形成(5月20日)の直後、日経は15,942という5年ぶりの高値で取引されていた。そしてたった2週間後の6月7日金曜には12,548と、なんと21%も下落したのだ!米国では5月22日にダウ工業平均が15,542で天井をつけている。そうだ、日経は事実上、このところの長い年月で初めてダウ平均より高値をつけたのだ。だが6月6日木曜までにダウ平均は14,844まで急落し、折しも海王星が逆行に転じたこともあって、誰もが少しパニックに陥った。結局週の終わり値は15,248となり、今度は突如として誰もが舞い上がった。
失業率が7.6%に上がってもどうってことはない。より多くの人々が失業したという事実にもかかわらず、175,000人もの新たな労働人口が生まれたのだ。あるいは今のところ、そう報告されているのだ。先月の雇用者数 — そして先々月のそれも — 下方修正されていた。海王星が滞留から逆行に転じ、そして金曜に月が双子座に入居すると共に、矛盾と誤解と改訂がこの終わりも結末も見えないドラマの持つ筋書きの一部となった。
だが怖れてはならない。彼らはまもなくあの *"先送りゲーム" を再開するだろう。けれども蠍座の土星と山羊座の冥王星の足下で、世界規模の負債に対する "審判の日" は日に日に近付いてくる。少なくともここ2週間のバーナンキによる発言は、FRBが際限のない支出依存から米国を徐々に優雅に撤退させる方法を考えていることを投資家に気付かせた。だがファイナンシャル・アストロロジャーとしての皆さんは、木星、天王星、冥王星がまもなくTスクエアを形成しようとしている(2013年8月~2014年5月)時、そんな事が可能だと信じるだろうか? 天王星はそのタイミングの不確実さにかけては右に出る者がいない。殆どいつも、遅すぎるか早すぎるか、(時間が)少なすぎるか長すぎるかだ — これに木星が加われば、おそらくは長すぎる方だろう。
*"Kick that can down the road" :缶を通りに蹴り出す=先送りする。量的緩和策が破綻を先送りするゲームだという皮肉
≪ 短期及び中期ジオコズミクス ≫
今や私達の関心は、最も強力かつ、株式市場における長期サイクルの天井との一貫した相関性を持つジオコズミック・サインの一つ、土星・海王星のウェイニングトラインへと移っている。このシグナルについては拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing Volume 2: Geocosmic Correlations to Investment Cycles』に詳述したが、来週末にMMTA(メリマン・マーケットタイミング・アカデミー)で開催されるウェビナーにおいてもその主題となっている。
先週の海王星逆行開始とこれから7月8日にやって来る土星逆行の終了が要因となって、これら2惑星は互いの正確なウェイニングトライン形成(全3回)のうち最後の2回をそれぞれ6月11日と7月19日に完結する。したがって、その全期間(6月11日~7月19日)が、このアスペクトの持つ原理によって強調されるだろう。
実際のところ木星がこのペアに正確なグランドトラインを形成するのは7月17日のみだ。グランドトラインはおそらく最も好ましい、または調和的な天体配置だと見なされるが、これが米国始原図の蟹座初期度数に在泊する金星・木星コンジャンクションのちょうど真上に来ることになる。
長い話を端折って言うなら、木星・天王星・冥王星のTスクエア(破産や金融危機のアスペクト)がこの後を引き継いで来年5月まで効力を発する。だからその前に物事を正すなら、このタイミングがもしかすると最後のチャンスかもしれない。このTスクエアもまた、米国始原図上の過敏なポイントである太陽・土星スクエアをタイトに直撃するのだ。
来年5月を過ぎても、天王星・冥王星スクエアは2015年3月まで続いていく。土星はこの期間中、殆どの間は蠍座を運行する。私は『審判の時』がどんどん近付いて来ると言わなかったろうか?
では、このトランシットで示唆される危機とは何だろう? そして、それに対して私達は、個人として何が出来るだろうか? そう、危機はおそらく政治・政府関連、金融、そして(または)経済の領域に勃発するだろう。今、適切な決断を下すことによって、激震を避けるために多くを為すことが出来る。今、宇宙は7月中旬に起きる木星・土星そして天王星のグランドトラインへと歩を進めているからだ。
同じことが個人としての私達ひとりひとりにも当てはまる。私達はそれぞれに、ビジネス、仕事、人間関係、そしてお金に関して7月中旬までに決断を下すことが出来る。例えば、もしあなたが新しいビジネスを展開したいなら、この時までに立ち上げる(法人化する)ことだ。もしあなたがビジネスや家を買うために借金をするか、またはこれまでのビジネスや家を売りたいなら、今、それを進めるために予定を立てることだ。何故なら7月中旬以降は流れがガラッと変化する。これがファイナンシャル・アストロロジャーとしての私の見方だ。ファイナンシャル・アストロロジャーとは天の壁に書かれた預言を読むための訓練を受けた者達だ。時に私達は、他の誰にも読み解けないそれを正しく理解する。
まもなく新しい家に移り住む予定の方々のために、最後にひとつ言及しておこう。*7月2日~3日、太陽は蟹座を運行し、月(蟹座の支配星)は牡牛座でイグザルトになる。これは、実際に新しい場所に移動するには非常に好ましい時だ。月と蟹座は家庭を支配している。
*日本時間では3日早朝(太陽・月セクスタイル)を中心として月が牡牛座入りする2日朝~3日夕刻まで有効
≪ 長期的考察 ≫
6月15~17日に開催されるMMAマーケットタイミング・アカデミー(MMTA)の準備があるため、≪長期的考察≫を割愛させていただく。
訳文ここまで
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June 07, 2013
○6/9の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
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新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで6月9日 01:15前後、北海道周辺で 01:21前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 00:56前後、沖縄周辺では 00:27前後に 双子座18°01’で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 →6/9~7/7 】
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【太陽・月 双子座 18°~19°】
"Two Chinese men talk Chinese"
→ 中国語で話している2人の中国人
↓
"A large archaic volume"
→ 古い大きな書物の一巻
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★共通の考えや理想を語ることによるアイデンティティの確保
→★または、内輪のことばで語られた物事への違和感
→★信頼を得るための共通の話法
→★自分を支えてきたものを守るために大袈裟な表現をする
→★雑音に惑わされず平静を保つための精神的防御の必要
→★疑念や偏執的な考え、迷いなど非合理的な思考や話法
→★多様なことば、文化、考え方がひしめく中で自分を支えるものを確認する
→★理解しあえる相手とのコミュニケーションで活力を得る
→★新しい考え方、やり方、アイデンティティを自分の中で消化していく
→★時代遅れに見えたやり方の価値を再発見する
→★深みに潜み続けてきた感情をみつめ、ことばに表現していく
→★慣れないことをあえてする中で新たなゴールをみつける
→★壮大な流れの中で自分の小ささに気付くことの祝福・・・→
★エネルギーのポイント:
「葛藤の中に静謐を見る」
部分月食・金環食・半影月食と続いた今年の蝕祭も終わり、6月の新月がやってきました。4月末から5月、間に天王星・冥王星の正確なスクエア形成を挟んだこの約1カ月半、みんな、どんな風に過ごしてきたかな…? 世界でも、身近な社会においても、天災・人災・内戦・事件など数え切れないほど色々なニュースが流れました。そして、多くのひとに大小様々なドラマが起こり、ネット上でも荒々しいことばが飛び交うシーンを多く目撃してきた気がします。 荒ぶる蝕祭…個人的にはそんな呼び方をしてみたい気も…(^_^;
6月に入って水星、そして金星が蟹座入りし、エネルギーは少しずつ少しずつ、細やかな感性の微粒子を帯びてきたような気がします。けれどまだまだ天王星・冥王星スクエアはタイトなオーブ範囲内。繊細さを増していく感性が、周囲の荒々しい刺激の中で葛藤を抱える場面もあるかもしれません。
水星は26日夜からの逆行に備え、10日からシャドウフェイズに入ります。今は無用な争いからいっとき身を引いて、こころに十分なスペースを保ち、自分を磨くとき。自分の視座を少しだけ高く、広くしてみるとき。 たとえば自分自身、そして目の前の物事全体を何気ないユーモアを通して眺められるくらいに....。真夏に訪れる木星・土星・海王星の壮大な水のグランドトラインを、建設的なエネルギーとして使っていくためにも、自分の感情に生まれる無意識の反応や、それに伴ってふと口をついて出ることばを良く吟味していくことが重要なポイントになりそうです。
ではでは、サビアン・シンボルをみてみましょう。前回の新月・日食のポイントは『突破と覚悟』でした。今回の新月でベースとなるシンボルは『中国語で話している2人の中国人』です。 彼らはいったい何を話しているのでしょう? シンボルが降ろされたとき、チャネラーであったエルシィ・フィーラーはその境遇から考えても中国語を解したとは思えません。これまでにも触れてきましたが、1920年代当時の米国社会において、中国人のイメージといえば大量に渡ってきた移民であり、既存の白人社会とは溶け合うことのない別世界の人々でした。サビアン・シンボルの中でも、こうした中国人のイメージは召使いや洗濯屋など下層階級や異文化の象徴として度々出てきます。
目の前で異国のひと達が、意味ありげにわからない言葉で喋りはじめたとき、ふと居心地わるく感じたことって無いでしょうか。「…何を話してるんだろう?」 なんて。 まして差別が当たり前にあったと言われる1920年代当時、召使い同士が他人にわからない自分達だけのことばで話していたら、雇い主の側にある人々はかすかな不安を感じたり、腹を立てたかもしれません。 その大元にあるのは、どうしても理解することが出来ず、決して溶け込むことの無い異文化への果てしない猜疑心でしょうか? 反抗されることへの怖れでしょうか? もしかしたら、そのまた奥底に潜む、支配することへのことばにさえならないような無意識の罪悪感を刺激されるのかもしれません。
一方、2人の中国人はどうでしょう。彼らは本当に何気ない、お天気や家族の話をしているのかもしれません。たまたま出会った同郷人同士が懐かしいことばを話して気晴らししているだけかもしれません。あるいは、雇い主の不当な扱いに対する愚痴かもしれないし、いえ、本当に何か良からぬ相談をしているのかもしれません。 何だってあり得ます。けれど、少なくとも話されていることばは、異国に働き緊張を強いられているだろうこのひと達にとって、より自然でリラックス出来るものだと思います。
他者に聞かれ、理解されては困るようなことを身内だけに通じることばで喋るなら…これは自分を守るための防衛手段です。聞かれて困る相手=全く信頼出来ない相手であり、場合によっては敵となります。けれど、そんな異言語のヒソヒソ話をたまたま聞いてしまったとしたら、その相手はますます疑いを強くし、あれこれ想像しては腹立たしい思いにかられるでしょう。
では、どんなことでも太陽の下にさらけ出せばいいのでしょうか? 相手のことばを使って文化の違いを事細かに説明すればわかってもらえ、相互理解が生まれるでしょうか? そうかもしれません。けれど、中には聞く耳をもたない相手や、最初から偏見を通して見ている相手もいるでしょう。そんな時はかえって相手を刺激し、痛くもない腹を探られる危険が増大しそうです。相手がそれを利用する可能性だってあります。
それとも・・・!? 聞き手にとって、2人の中国人が話すことばはただの雑音にしか過ぎないのかもしれません。ここに居るのは人間ですらなく、何ら自分には関わりのない風景に過ぎない…。そこには日常的な無関心が存在するのみです。
そしてもうひとつ。自分がはるか異国の地に夢を抱いて渡ってきたのだとしたらどうでしょう。頑張って働きながらも、なかなか思うようにはいかない孤独の日々に、ホームシックにかかることもあるでしょう。そんなとき、街角で懐かしい故郷のことばを聞いたとしたら? 自国に居れば声をかけあうことも無かったひと。そんな異邦人同士の出逢いは、久しぶりに嬉しい時間となるかもしれません。そして、こころにほっこりした温もりや、明日への活力を残してくれそうです。「あ、苦しいのは自分だけじゃない。みんな頑張ってるんだな!」って。。
この何気ないシンボルには、どんな状況にあっても自分自身に正直でありたい、そんなひとときを持ちたいと願う人間の姿が描かれていると同時に、最初から互いに見えない線を引き、理解することを諦めてしまった人間同士の姿もまた暗示されているように思います。そして、そのことが互いの徹底的な信頼の欠如を露わにし、やがては不毛な争いへと導いていく可能性があること。その種子は、常にわたし達の中に内在していることを示していると思います。 集団として、個人として…わたし達がこの壁を超えられる日はいつか来るでしょうか? もしかしたら、双方ともに、どこかで深く深く傷付いているのかもしれません…。 そのことを十分に見抜きながら、それでも自分を失うことなく、垣根を外してなおも語りかけることは出来るでしょうか…?
外部のプレッシャーから身を護ること。 あるいは、全ての護りを解いて向き直ること。 そのどちらにも相応の危険はつきまといます。どちらの道を行くとしても、または無関心を通すとしても、前回の日食のポイント「突破と覚悟」の精神は、引き続き芯のところでひそやかに必要となるのかもしれません。
それでも.....。わたし達にとって、今の自分が自然体でいられる場所…掛け値なし・努力なしにホッとリラックス出来る繫がりって、やっぱりとっても大事です。だからこそ、理解しあえるパートナーや友を持つことの幸せを、もう一度かみしめてみる。そんな出逢いがあったら、大切に丁寧に扱い、自分の感謝を伝える。このエネルギーは今、そんな風にも使えるのではないでしょうか。
さて、エネルギーは次のシンボル、『古い大きな書物の一巻』をとっていきます。古代の歴史や智恵が書かれた大きな巻物か何かかな。。多分、そこには今では考えられないような大昔の習慣や掟、世界観や信条が書かれているのだと思います。
長い歴史の中で人類は沢山の経験を経てきました。大昔の生活や考え方がどんなに現代のわたし達とかけ離れていたとしても、そうした経験の積み重ねのもとにわたし達が存在していることだけは確かです。 そこに書かれている太古のことばを読み解くことは出来なくても、わたし達の体に流れる血の中に、細胞のひとつひとつに、今ココに居る「自分」を創っている要因として、それは存在しています。 太古の超新星爆発から今この瞬間のわたし達にいたるまで、生命の系譜にはいったいどれほどの歴史が織り込まれているのでしょう。。。
もしかしたら、民族、人種、国家、地方、家族、そしてわたし達ひとりひとり…それぞれが、連綿と綴られた古い大きな書物の一巻を収める書庫だと言えるのかもしれません。 人生の変遷の中で、わたし達がどこに行こうと、どんな環境にあろうと、意識しようとしまいと、それはわたし達をそこに存在させ、支えています。わたし達ひとりひとりが、多様な文化、様々な歴史、異なる言語の流れの末裔として、古い智恵に今も新しい経験を積み重ねています。
初めにことばありき......。 本当にその通りだなって思います。ことばがわたし達の思考を規定しています。わたし達の自我はことばで出来ています。わたし達の経験は名付けることから起きてきます。
古い信条を捨てて全く新しいことばを話そうとするひと。古い習慣から栄養をもらって新しいことばを書き加えるひと。そして、古くからの智恵のことばに沿って生きようとするひと… ときにより、ひとにより、様々な行き方のるつぼの中で、わたし達は今の自分という存在を支えるひとつの「ことば」を見出そうとしています。 ときには長く饒舌だったり、過剰に誇張されたことばだったりもするけれど…(^_^;
このシンボルは、たとえ慣れない状況や余裕の無い中でも、今の自分を芯のところで支える大きな流れがあること、それを知って大切に使っていくこと。古いことばを栄養にしながら新しい表現に挑戦し、これからの新たなアイデンティティを創っていくことを暗示しているのかもしれません。そして、太古の巻物を預かる存在のひとりとして、そのページに何を書き加えていくのか?と問いかけているようにも思えます。
今、天王星・冥王星スクエア祭のど真ん中にあって、わたし達のこころには、古い自分と新しい自分、古いことばと新しいことばが、それぞれの色合いでせめぎ合っているように思えます。
3回の蝕を経て、コミュニケーションの座である双子座の新月を迎える今。水星が逆行前のシャドウフェイズに入ろうとしている今。 そして6月21日には今年の折り返し地点、夏至を迎えようという今。 久々にわたし達のこころの書庫を開けて、陽が射すこともなかった古い巻物に目を通してみてはどうでしょう。
もしかしたら…長い間自分の支えとなっていたことば — 信条や観念、そして誰か — と再会するかもしれません。とうの昔に忘れてしまった大事なことばがみつかるかもしれません。そして…ずっと言わずに封印してしまったことばが…まだひっそりと生きているかもしれません。それはもしかしたら、今、自分という存在を借りて生き続けようとする、いのちの証しかもしれません。
そっと懐かしく眺めるのもヨシ。埋もれていたことばを使って、誰かに大事な何かを伝えるのもヨシ。風を通し、日射しをあて、もう一歩。もう半歩。前に進んでみましょう。
・・・あ、ならば週末は本棚の整理をしてみる…なんてのもいいのかもしれませんね。 古代の巻物は無くても、古い日記や昔夢中になって読んだ本がゴソッと出て来て楽しめるかも? それが万一 "黒歴史w" だったとしても、新しい光をあてて眺めたとき、そこにはきっと発見があるはず。
古いことばが新しいことばを生み出す。古い自分が新しい自分を生み出す。だから、蓋をしないで、溜めないで、ニコっと笑いながら、自分という書物に新たなページを書き加えていきたい....この新月には、そんな願いをかけてみようと思います(^_^
★アスペクトから少し…★
★双子座の太陽・月が射手座のフォルス・イクシオン・アラクネとオポジション、水瓶座のジュノーとトライン
( ´ ▽ ` )
・常識や古い行動規範、過去の失敗を怖れずに大切なことをことばにして伝える ・気心の知れた友人や理解者に話を聞いてもらう ・こころの澱を解放していく ・社会の中で今まで試したことのない自己表現を試みる ・無邪気な笑いの効用
(´・ω・`)
・どうせ理解されないだろうという思いが昂じると争いになりやすい傾向 ・ネットワークを使って敵とみなした相手を貶めるような行為、印象操作 ・鬱屈した思いが何かのキッカケで爆発する傾向も ・モラルを謳いながらモラルを無視した行動をとる ・長所に目を向けず難癖をつける など
★牡羊座の天王星(ASC)・山羊座の冥王星・蟹座の水星のTスクエア
( ´ ▽ ` )
・創造的な思考と繊細なメンタリティの共存 ・強靱な思考力を発揮する ・プレッシャーをバネにして独創的なアイデアを生み出す ・貴重なメッセージやヒントを受け取る
(´・ω・`)
・即時の取捨選択を迫られることによる葛藤 ・精神的プレッシャーによる抑鬱傾向 ・激しい苛立ち ・とめどない思考による神経疲労 ・不眠 など
★双子座の火星・パラス・小惑星リリスのコンジャンクションに魚座の海王星がスクエア、蠍座の土星・ペルセフォネーがクインカンクス、射手座のフォルス・イクシオン・アラクネ(クルースンにトライン)がクインデチレ
★蠍座の土星・魚座の海王星・蟹座の金星がグランドトライン
( ´ ▽ ` )
・ファイティングスピリット ・弱いものを守ろうとする意志 ・自分のルーツを意識し、それを通して大切なことを周囲に伝えていく ・インスピレーションを信頼して濁りの無い判断を下す ・ひとの痛みを感じ取る能力 ・優しさと責任感の両立が真の強さを生み出す ・逆境を通して美しいものを創り上げる力 ・自分も周囲も改革していける能力 ・常識にとらわれない発想力
(´・ω・`)
・鋭すぎることば ・不完全さへの嫌悪 ・なかなか動かない物事に対するフラストレーションの増大 ・ 責任転嫁やWスタンダードの傾向 ・被害妄想や奇妙な妄想 ・今までの社会常識や義務に対する荒っぽい反抗心 ・やりたいことをやって何が悪いという心理の暴発 ・ 反権力、反抑圧、反汚濁、反狡猾の精神が残酷なまでに肥大する ・鬱屈を抱えたまま現実逃避する など
火星は新月のロードでもあり、複数のアスペクトでハイライトされています。 なので、火星のエネルギーをどう使うかも重要なポイントのひとつかもしれません。
特に今回火星にコンジャクト中の小惑星リリスは、少女が持つ残酷なまでの潔癖さや大人の持つ狡さへの反抗心を象徴する美少女戦士w。美しい理想に向かって使えると本当に素晴らしいけれど、思うように行かないときはいきなり手の付けられない超ワガママになって、急激に冷酷な側面が出る傾向も。。 彼女はダークな女神、リリス3姉妹の中では唯一実体を持つ存在です。なので、意識していればこのエネルギーの味わいを感知出来るんじゃないかな。。
この小惑星リリスは、神話からその名をとったブラックムーン・リリスやダークムーン・リリスと違い、実在の人物リリ・ブーランジェにちなんで名付けられました。リリは19世紀末のフランスに生まれ、24才で夭折した天才作曲家。 幼いころから病気がちで、ただひたすら、美しい楽曲を創造することに短い一生を捧げたそうです。
そうそう、今回の新月ではちょうど海王星とのスクエアアスペクトも.... ってことは....! きっと、いろいろな音楽にインスピレーションを貰うことも、今のエネルギーを上手く使う鍵になるかもしれませんね(^_^
最後にリリが遺した楽曲からひとつ、置いておきます★
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで6月9日 01:15前後、北海道周辺で 01:21前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 00:56前後、沖縄周辺では 00:27前後に 双子座18°01’で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 →6/9~7/7 】
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【太陽・月 双子座 18°~19°】
"Two Chinese men talk Chinese"
→ 中国語で話している2人の中国人
↓
"A large archaic volume"
→ 古い大きな書物の一巻
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★共通の考えや理想を語ることによるアイデンティティの確保
→★または、内輪のことばで語られた物事への違和感
→★信頼を得るための共通の話法
→★自分を支えてきたものを守るために大袈裟な表現をする
→★雑音に惑わされず平静を保つための精神的防御の必要
→★疑念や偏執的な考え、迷いなど非合理的な思考や話法
→★多様なことば、文化、考え方がひしめく中で自分を支えるものを確認する
→★理解しあえる相手とのコミュニケーションで活力を得る
→★新しい考え方、やり方、アイデンティティを自分の中で消化していく
→★時代遅れに見えたやり方の価値を再発見する
→★深みに潜み続けてきた感情をみつめ、ことばに表現していく
→★慣れないことをあえてする中で新たなゴールをみつける
→★壮大な流れの中で自分の小ささに気付くことの祝福・・・→
★エネルギーのポイント:
「葛藤の中に静謐を見る」
部分月食・金環食・半影月食と続いた今年の蝕祭も終わり、6月の新月がやってきました。4月末から5月、間に天王星・冥王星の正確なスクエア形成を挟んだこの約1カ月半、みんな、どんな風に過ごしてきたかな…? 世界でも、身近な社会においても、天災・人災・内戦・事件など数え切れないほど色々なニュースが流れました。そして、多くのひとに大小様々なドラマが起こり、ネット上でも荒々しいことばが飛び交うシーンを多く目撃してきた気がします。 荒ぶる蝕祭…個人的にはそんな呼び方をしてみたい気も…(^_^;
6月に入って水星、そして金星が蟹座入りし、エネルギーは少しずつ少しずつ、細やかな感性の微粒子を帯びてきたような気がします。けれどまだまだ天王星・冥王星スクエアはタイトなオーブ範囲内。繊細さを増していく感性が、周囲の荒々しい刺激の中で葛藤を抱える場面もあるかもしれません。
水星は26日夜からの逆行に備え、10日からシャドウフェイズに入ります。今は無用な争いからいっとき身を引いて、こころに十分なスペースを保ち、自分を磨くとき。自分の視座を少しだけ高く、広くしてみるとき。 たとえば自分自身、そして目の前の物事全体を何気ないユーモアを通して眺められるくらいに....。真夏に訪れる木星・土星・海王星の壮大な水のグランドトラインを、建設的なエネルギーとして使っていくためにも、自分の感情に生まれる無意識の反応や、それに伴ってふと口をついて出ることばを良く吟味していくことが重要なポイントになりそうです。
ではでは、サビアン・シンボルをみてみましょう。前回の新月・日食のポイントは『突破と覚悟』でした。今回の新月でベースとなるシンボルは『中国語で話している2人の中国人』です。 彼らはいったい何を話しているのでしょう? シンボルが降ろされたとき、チャネラーであったエルシィ・フィーラーはその境遇から考えても中国語を解したとは思えません。これまでにも触れてきましたが、1920年代当時の米国社会において、中国人のイメージといえば大量に渡ってきた移民であり、既存の白人社会とは溶け合うことのない別世界の人々でした。サビアン・シンボルの中でも、こうした中国人のイメージは召使いや洗濯屋など下層階級や異文化の象徴として度々出てきます。
目の前で異国のひと達が、意味ありげにわからない言葉で喋りはじめたとき、ふと居心地わるく感じたことって無いでしょうか。「…何を話してるんだろう?」 なんて。 まして差別が当たり前にあったと言われる1920年代当時、召使い同士が他人にわからない自分達だけのことばで話していたら、雇い主の側にある人々はかすかな不安を感じたり、腹を立てたかもしれません。 その大元にあるのは、どうしても理解することが出来ず、決して溶け込むことの無い異文化への果てしない猜疑心でしょうか? 反抗されることへの怖れでしょうか? もしかしたら、そのまた奥底に潜む、支配することへのことばにさえならないような無意識の罪悪感を刺激されるのかもしれません。
一方、2人の中国人はどうでしょう。彼らは本当に何気ない、お天気や家族の話をしているのかもしれません。たまたま出会った同郷人同士が懐かしいことばを話して気晴らししているだけかもしれません。あるいは、雇い主の不当な扱いに対する愚痴かもしれないし、いえ、本当に何か良からぬ相談をしているのかもしれません。 何だってあり得ます。けれど、少なくとも話されていることばは、異国に働き緊張を強いられているだろうこのひと達にとって、より自然でリラックス出来るものだと思います。
他者に聞かれ、理解されては困るようなことを身内だけに通じることばで喋るなら…これは自分を守るための防衛手段です。聞かれて困る相手=全く信頼出来ない相手であり、場合によっては敵となります。けれど、そんな異言語のヒソヒソ話をたまたま聞いてしまったとしたら、その相手はますます疑いを強くし、あれこれ想像しては腹立たしい思いにかられるでしょう。
では、どんなことでも太陽の下にさらけ出せばいいのでしょうか? 相手のことばを使って文化の違いを事細かに説明すればわかってもらえ、相互理解が生まれるでしょうか? そうかもしれません。けれど、中には聞く耳をもたない相手や、最初から偏見を通して見ている相手もいるでしょう。そんな時はかえって相手を刺激し、痛くもない腹を探られる危険が増大しそうです。相手がそれを利用する可能性だってあります。
それとも・・・!? 聞き手にとって、2人の中国人が話すことばはただの雑音にしか過ぎないのかもしれません。ここに居るのは人間ですらなく、何ら自分には関わりのない風景に過ぎない…。そこには日常的な無関心が存在するのみです。
そしてもうひとつ。自分がはるか異国の地に夢を抱いて渡ってきたのだとしたらどうでしょう。頑張って働きながらも、なかなか思うようにはいかない孤独の日々に、ホームシックにかかることもあるでしょう。そんなとき、街角で懐かしい故郷のことばを聞いたとしたら? 自国に居れば声をかけあうことも無かったひと。そんな異邦人同士の出逢いは、久しぶりに嬉しい時間となるかもしれません。そして、こころにほっこりした温もりや、明日への活力を残してくれそうです。「あ、苦しいのは自分だけじゃない。みんな頑張ってるんだな!」って。。
この何気ないシンボルには、どんな状況にあっても自分自身に正直でありたい、そんなひとときを持ちたいと願う人間の姿が描かれていると同時に、最初から互いに見えない線を引き、理解することを諦めてしまった人間同士の姿もまた暗示されているように思います。そして、そのことが互いの徹底的な信頼の欠如を露わにし、やがては不毛な争いへと導いていく可能性があること。その種子は、常にわたし達の中に内在していることを示していると思います。 集団として、個人として…わたし達がこの壁を超えられる日はいつか来るでしょうか? もしかしたら、双方ともに、どこかで深く深く傷付いているのかもしれません…。 そのことを十分に見抜きながら、それでも自分を失うことなく、垣根を外してなおも語りかけることは出来るでしょうか…?
外部のプレッシャーから身を護ること。 あるいは、全ての護りを解いて向き直ること。 そのどちらにも相応の危険はつきまといます。どちらの道を行くとしても、または無関心を通すとしても、前回の日食のポイント「突破と覚悟」の精神は、引き続き芯のところでひそやかに必要となるのかもしれません。
それでも.....。わたし達にとって、今の自分が自然体でいられる場所…掛け値なし・努力なしにホッとリラックス出来る繫がりって、やっぱりとっても大事です。だからこそ、理解しあえるパートナーや友を持つことの幸せを、もう一度かみしめてみる。そんな出逢いがあったら、大切に丁寧に扱い、自分の感謝を伝える。このエネルギーは今、そんな風にも使えるのではないでしょうか。
さて、エネルギーは次のシンボル、『古い大きな書物の一巻』をとっていきます。古代の歴史や智恵が書かれた大きな巻物か何かかな。。多分、そこには今では考えられないような大昔の習慣や掟、世界観や信条が書かれているのだと思います。
長い歴史の中で人類は沢山の経験を経てきました。大昔の生活や考え方がどんなに現代のわたし達とかけ離れていたとしても、そうした経験の積み重ねのもとにわたし達が存在していることだけは確かです。 そこに書かれている太古のことばを読み解くことは出来なくても、わたし達の体に流れる血の中に、細胞のひとつひとつに、今ココに居る「自分」を創っている要因として、それは存在しています。 太古の超新星爆発から今この瞬間のわたし達にいたるまで、生命の系譜にはいったいどれほどの歴史が織り込まれているのでしょう。。。
もしかしたら、民族、人種、国家、地方、家族、そしてわたし達ひとりひとり…それぞれが、連綿と綴られた古い大きな書物の一巻を収める書庫だと言えるのかもしれません。 人生の変遷の中で、わたし達がどこに行こうと、どんな環境にあろうと、意識しようとしまいと、それはわたし達をそこに存在させ、支えています。わたし達ひとりひとりが、多様な文化、様々な歴史、異なる言語の流れの末裔として、古い智恵に今も新しい経験を積み重ねています。
初めにことばありき......。 本当にその通りだなって思います。ことばがわたし達の思考を規定しています。わたし達の自我はことばで出来ています。わたし達の経験は名付けることから起きてきます。
古い信条を捨てて全く新しいことばを話そうとするひと。古い習慣から栄養をもらって新しいことばを書き加えるひと。そして、古くからの智恵のことばに沿って生きようとするひと… ときにより、ひとにより、様々な行き方のるつぼの中で、わたし達は今の自分という存在を支えるひとつの「ことば」を見出そうとしています。 ときには長く饒舌だったり、過剰に誇張されたことばだったりもするけれど…(^_^;
このシンボルは、たとえ慣れない状況や余裕の無い中でも、今の自分を芯のところで支える大きな流れがあること、それを知って大切に使っていくこと。古いことばを栄養にしながら新しい表現に挑戦し、これからの新たなアイデンティティを創っていくことを暗示しているのかもしれません。そして、太古の巻物を預かる存在のひとりとして、そのページに何を書き加えていくのか?と問いかけているようにも思えます。
今、天王星・冥王星スクエア祭のど真ん中にあって、わたし達のこころには、古い自分と新しい自分、古いことばと新しいことばが、それぞれの色合いでせめぎ合っているように思えます。
3回の蝕を経て、コミュニケーションの座である双子座の新月を迎える今。水星が逆行前のシャドウフェイズに入ろうとしている今。 そして6月21日には今年の折り返し地点、夏至を迎えようという今。 久々にわたし達のこころの書庫を開けて、陽が射すこともなかった古い巻物に目を通してみてはどうでしょう。
もしかしたら…長い間自分の支えとなっていたことば — 信条や観念、そして誰か — と再会するかもしれません。とうの昔に忘れてしまった大事なことばがみつかるかもしれません。そして…ずっと言わずに封印してしまったことばが…まだひっそりと生きているかもしれません。それはもしかしたら、今、自分という存在を借りて生き続けようとする、いのちの証しかもしれません。
そっと懐かしく眺めるのもヨシ。埋もれていたことばを使って、誰かに大事な何かを伝えるのもヨシ。風を通し、日射しをあて、もう一歩。もう半歩。前に進んでみましょう。
・・・あ、ならば週末は本棚の整理をしてみる…なんてのもいいのかもしれませんね。 古代の巻物は無くても、古い日記や昔夢中になって読んだ本がゴソッと出て来て楽しめるかも? それが万一 "黒歴史w" だったとしても、新しい光をあてて眺めたとき、そこにはきっと発見があるはず。
古いことばが新しいことばを生み出す。古い自分が新しい自分を生み出す。だから、蓋をしないで、溜めないで、ニコっと笑いながら、自分という書物に新たなページを書き加えていきたい....この新月には、そんな願いをかけてみようと思います(^_^
★アスペクトから少し…★
★双子座の太陽・月が射手座のフォルス・イクシオン・アラクネとオポジション、水瓶座のジュノーとトライン
( ´ ▽ ` )
・常識や古い行動規範、過去の失敗を怖れずに大切なことをことばにして伝える ・気心の知れた友人や理解者に話を聞いてもらう ・こころの澱を解放していく ・社会の中で今まで試したことのない自己表現を試みる ・無邪気な笑いの効用
(´・ω・`)
・どうせ理解されないだろうという思いが昂じると争いになりやすい傾向 ・ネットワークを使って敵とみなした相手を貶めるような行為、印象操作 ・鬱屈した思いが何かのキッカケで爆発する傾向も ・モラルを謳いながらモラルを無視した行動をとる ・長所に目を向けず難癖をつける など
★牡羊座の天王星(ASC)・山羊座の冥王星・蟹座の水星のTスクエア
( ´ ▽ ` )
・創造的な思考と繊細なメンタリティの共存 ・強靱な思考力を発揮する ・プレッシャーをバネにして独創的なアイデアを生み出す ・貴重なメッセージやヒントを受け取る
(´・ω・`)
・即時の取捨選択を迫られることによる葛藤 ・精神的プレッシャーによる抑鬱傾向 ・激しい苛立ち ・とめどない思考による神経疲労 ・不眠 など
★双子座の火星・パラス・小惑星リリスのコンジャンクションに魚座の海王星がスクエア、蠍座の土星・ペルセフォネーがクインカンクス、射手座のフォルス・イクシオン・アラクネ(クルースンにトライン)がクインデチレ
★蠍座の土星・魚座の海王星・蟹座の金星がグランドトライン
( ´ ▽ ` )
・ファイティングスピリット ・弱いものを守ろうとする意志 ・自分のルーツを意識し、それを通して大切なことを周囲に伝えていく ・インスピレーションを信頼して濁りの無い判断を下す ・ひとの痛みを感じ取る能力 ・優しさと責任感の両立が真の強さを生み出す ・逆境を通して美しいものを創り上げる力 ・自分も周囲も改革していける能力 ・常識にとらわれない発想力
(´・ω・`)
・鋭すぎることば ・不完全さへの嫌悪 ・なかなか動かない物事に対するフラストレーションの増大 ・ 責任転嫁やWスタンダードの傾向 ・被害妄想や奇妙な妄想 ・今までの社会常識や義務に対する荒っぽい反抗心 ・やりたいことをやって何が悪いという心理の暴発 ・ 反権力、反抑圧、反汚濁、反狡猾の精神が残酷なまでに肥大する ・鬱屈を抱えたまま現実逃避する など
火星は新月のロードでもあり、複数のアスペクトでハイライトされています。 なので、火星のエネルギーをどう使うかも重要なポイントのひとつかもしれません。
特に今回火星にコンジャクト中の小惑星リリスは、少女が持つ残酷なまでの潔癖さや大人の持つ狡さへの反抗心を象徴する美少女戦士w。美しい理想に向かって使えると本当に素晴らしいけれど、思うように行かないときはいきなり手の付けられない超ワガママになって、急激に冷酷な側面が出る傾向も。。 彼女はダークな女神、リリス3姉妹の中では唯一実体を持つ存在です。なので、意識していればこのエネルギーの味わいを感知出来るんじゃないかな。。
この小惑星リリスは、神話からその名をとったブラックムーン・リリスやダークムーン・リリスと違い、実在の人物リリ・ブーランジェにちなんで名付けられました。リリは19世紀末のフランスに生まれ、24才で夭折した天才作曲家。 幼いころから病気がちで、ただひたすら、美しい楽曲を創造することに短い一生を捧げたそうです。
そうそう、今回の新月ではちょうど海王星とのスクエアアスペクトも.... ってことは....! きっと、いろいろな音楽にインスピレーションを貰うことも、今のエネルギーを上手く使う鍵になるかもしれませんね(^_^
最後にリリが遺した楽曲からひとつ、置いておきます★
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
June 02, 2013
レイモンド・メリマン 週間コメント6/3 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2013年6月3日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
--------------------------------------------------------------------------
≪ 先週をふり返って ≫
何やら根本的なものが変化してしまった。おそらくそれは、つい最近5月20日月曜(日本時間21日)に起きた天王星・冥王星スクエアと共に始まったのだ。この日がいかに米国史上最も破滅的な竜巻被害の一つと同期したかについて述べた。またこの天王星・冥王星スクエアの正確な形成が、FRBの量的緩和策に関する将来的見通しの予測を超えた素早い転換と合致したことについても論じた。現在私達は、投資界サイドに全く新しい心理的雰囲気が生まれたのを見てとることが出来る。彼らにとって、FRBの政策転換は今やすぐそこに差し迫って感じられるのだ。FRBはもはや金利政策において、これまでのように緩和的ではないだろうというのがその見方だ。金利は上がろうとしている。こういった新しい認識からすれば、株価、そして最近息を吹き返した住宅ブームは直ちに後退するだろう。
この新しいパラダイムには、たった一つ問題がある。FRBは彼らの政策を転換するとは一言も言っていない。他の誰も彼もが、FRBはそれほど緩和的ではなくなると言っている。他の皆が、FRBは長期金利を下げ続けるための不動産担保証券と長期債の買い入れプログラムを止めるだろうと言っている。FRB以外の誰もが、今や — 今度こそ — それが現実だと言っている。
だが今週、海王星は滞留から逆行に転じる。FRBのメッセージ(または本意)が何らかの形で誤解された可能性について、ファイナンシャル・アストロロジャーとしての皆さんならどう考えるだろうか? 海王星が混乱、錯覚、思い込みを支配することから、今週か来週にも、FRBが自らの立場と意図を明確にしようとする言葉を耳にするだろうと私は思っている。
そして、そのこと自体もまた問題となるかもしれない。何故なら、誤解を解こうとする何らかの企ては、通常その誤解を深めることになるか、または、別の言い方をすれば、新たな誤解へと導くからだ。何を言おうとしているかおわかりだろうか? もしわからなくても心配は要らない。今現在、世界の政治・経済の指導者達が発する、過去に言ったこととはほんの少しだけ違和感のある言葉に混乱するのは当然だし、これほどのドラマと共に見せつけられれば、もう既に事情は全く異なるに違いないと皆さんが考えたとしても無理はない。
けれどもこれほど多くの惑星が双子座に在泊し、それと共に海王星が強調されていることからすれば、放たれた言葉の分析は一つ確実なことを明らかにする。つまり、彼らの発言は全くもって矛盾を含んでいるのだ。たとえ彼らがその可能性を否定し、また実際に言ったこととは違う何かを意図していたとしてもだ。ここでの問題は、彼らの心を読んだり意図を真に理解出来る人々によって世界が出来ている訳ではないことだ。彼らの方はあたかも私達の心を読めて、何が私達にとって最善の利益になるかを知っているかのようにふるまうとしてもだ。
しかしながら、世界平和に真に価値を置く者にとっては、先週は海王星のポジティブな側面も顕れた。米国大統領バラク・オバマがメモリアル・デー(戦没将兵追悼記念日)の記念式典において、戦争行為の醜さと犠牲の大きさについて感動的なスピーチを行ったのだ。彼は私達皆が信じていることを語った。戦争は人命と資源の悲劇的な消耗であり終わらなければならない、と。ジミー・カーター前大統領も数年前に同じようなことを述べたが、その言葉によれば、全世界が平和を望んでいるが、その平和へのたった一つの障害は世界の指導者達だそうだ。
さて話を現在と未来に戻そう。5月20日に示現した全7回中3回目の天王星・冥王星ワクシングスクエアと同期して、世界の投資界には過去2週間の間に根本的なシフトが起きたようにみえる。これは先週、世界中で株価が下方に向かう動きとして反映された。さて私達にとっての疑問はこれだ。木星が天王星・冥王星のハードアスペクト期に双子座後半部という重要な領域を運行中の今、果たして4年サイクルは天井をつけたのか? これは1929年に起きた株式市場の崩壊と、1966年にダウ平均が歴史上初めて1000にタッチした後の25%に及ぶ株価の下落、双方の直前にみられた様相と同じだ。これと同じアストロロジカルな要因が示現したのは、過去100年間にたった2回の例しかない。今回がその3回目となる。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
今週起きてくる主要なファイナンシャル・アストロロジー上のシグナルは、*6月6日の海王星の滞留~逆行だ。このジオコズミック・サインは、10取引日のオーブをもって米株市場のプライマリーサイクルと86%の相関関係を保っている。5月23日に起きた太陽・海王星スクエアは同じ事象に対し、やはり10取引日のオーブの内に83%の相関関係を保持していた。ダウ平均では、ザラ場での史上最高値は5月22日に、大引けでの史上最高値は5月28日に示現している。両日とも、太陽・海王星スクエア(5月23日)と海王星逆行(6月6日)が持つ10取引日の範囲内に収まっている。相関関係発動の可能性はある。またこれは、太陽・火星がコンジャンクションからまだ10°のオーブ範囲内にあり、天王星・冥王星スクエアの下で木星が双子座14°~24°という重要度数を運行している間に起きている。
最初の疑問に関して言えば、天王星・冥王星スクエアの3回目から4回目への期間(5月20日~11月1日)は、2012年6月24日から2015年3月17日まで続くこの惑星発電装置、全7回の生起のうちで、理論上最も強烈で能力が試されるパートなのだ。この中間局面は、まるで原始のワイルドな野獣の口に咥えられているようなものだ。もし皆さんが、このところ異常なストレスや緊張を感じているなら — または他の人がそうであるのを観察してきたなら — そこにはアストロロジー上の相関関係があるかもしれない。おそらく海王星の逆行開始が一時的な逃げ道を提供するだろう。
≪ 長期的考察 ≫
6月15~17日に開催されるMMAマーケットタイミング・アカデミー(MMTA)の準備に時間がとられるため、≪長期的考察≫を割愛させていただく。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2013年6月3日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週をふり返って ≫
何やら根本的なものが変化してしまった。おそらくそれは、つい最近5月20日月曜(日本時間21日)に起きた天王星・冥王星スクエアと共に始まったのだ。この日がいかに米国史上最も破滅的な竜巻被害の一つと同期したかについて述べた。またこの天王星・冥王星スクエアの正確な形成が、FRBの量的緩和策に関する将来的見通しの予測を超えた素早い転換と合致したことについても論じた。現在私達は、投資界サイドに全く新しい心理的雰囲気が生まれたのを見てとることが出来る。彼らにとって、FRBの政策転換は今やすぐそこに差し迫って感じられるのだ。FRBはもはや金利政策において、これまでのように緩和的ではないだろうというのがその見方だ。金利は上がろうとしている。こういった新しい認識からすれば、株価、そして最近息を吹き返した住宅ブームは直ちに後退するだろう。
この新しいパラダイムには、たった一つ問題がある。FRBは彼らの政策を転換するとは一言も言っていない。他の誰も彼もが、FRBはそれほど緩和的ではなくなると言っている。他の皆が、FRBは長期金利を下げ続けるための不動産担保証券と長期債の買い入れプログラムを止めるだろうと言っている。FRB以外の誰もが、今や — 今度こそ — それが現実だと言っている。
だが今週、海王星は滞留から逆行に転じる。FRBのメッセージ(または本意)が何らかの形で誤解された可能性について、ファイナンシャル・アストロロジャーとしての皆さんならどう考えるだろうか? 海王星が混乱、錯覚、思い込みを支配することから、今週か来週にも、FRBが自らの立場と意図を明確にしようとする言葉を耳にするだろうと私は思っている。
そして、そのこと自体もまた問題となるかもしれない。何故なら、誤解を解こうとする何らかの企ては、通常その誤解を深めることになるか、または、別の言い方をすれば、新たな誤解へと導くからだ。何を言おうとしているかおわかりだろうか? もしわからなくても心配は要らない。今現在、世界の政治・経済の指導者達が発する、過去に言ったこととはほんの少しだけ違和感のある言葉に混乱するのは当然だし、これほどのドラマと共に見せつけられれば、もう既に事情は全く異なるに違いないと皆さんが考えたとしても無理はない。
けれどもこれほど多くの惑星が双子座に在泊し、それと共に海王星が強調されていることからすれば、放たれた言葉の分析は一つ確実なことを明らかにする。つまり、彼らの発言は全くもって矛盾を含んでいるのだ。たとえ彼らがその可能性を否定し、また実際に言ったこととは違う何かを意図していたとしてもだ。ここでの問題は、彼らの心を読んだり意図を真に理解出来る人々によって世界が出来ている訳ではないことだ。彼らの方はあたかも私達の心を読めて、何が私達にとって最善の利益になるかを知っているかのようにふるまうとしてもだ。
しかしながら、世界平和に真に価値を置く者にとっては、先週は海王星のポジティブな側面も顕れた。米国大統領バラク・オバマがメモリアル・デー(戦没将兵追悼記念日)の記念式典において、戦争行為の醜さと犠牲の大きさについて感動的なスピーチを行ったのだ。彼は私達皆が信じていることを語った。戦争は人命と資源の悲劇的な消耗であり終わらなければならない、と。ジミー・カーター前大統領も数年前に同じようなことを述べたが、その言葉によれば、全世界が平和を望んでいるが、その平和へのたった一つの障害は世界の指導者達だそうだ。
さて話を現在と未来に戻そう。5月20日に示現した全7回中3回目の天王星・冥王星ワクシングスクエアと同期して、世界の投資界には過去2週間の間に根本的なシフトが起きたようにみえる。これは先週、世界中で株価が下方に向かう動きとして反映された。さて私達にとっての疑問はこれだ。木星が天王星・冥王星のハードアスペクト期に双子座後半部という重要な領域を運行中の今、果たして4年サイクルは天井をつけたのか? これは1929年に起きた株式市場の崩壊と、1966年にダウ平均が歴史上初めて1000にタッチした後の25%に及ぶ株価の下落、双方の直前にみられた様相と同じだ。これと同じアストロロジカルな要因が示現したのは、過去100年間にたった2回の例しかない。今回がその3回目となる。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
今週起きてくる主要なファイナンシャル・アストロロジー上のシグナルは、*6月6日の海王星の滞留~逆行だ。このジオコズミック・サインは、10取引日のオーブをもって米株市場のプライマリーサイクルと86%の相関関係を保っている。5月23日に起きた太陽・海王星スクエアは同じ事象に対し、やはり10取引日のオーブの内に83%の相関関係を保持していた。ダウ平均では、ザラ場での史上最高値は5月22日に、大引けでの史上最高値は5月28日に示現している。両日とも、太陽・海王星スクエア(5月23日)と海王星逆行(6月6日)が持つ10取引日の範囲内に収まっている。相関関係発動の可能性はある。またこれは、太陽・火星がコンジャンクションからまだ10°のオーブ範囲内にあり、天王星・冥王星スクエアの下で木星が双子座14°~24°という重要度数を運行している間に起きている。
*海王星 滞留からの逆行開始:日本時間 6月7日 17時25分ごろ私達の前途には今なお、木星、土星、そして海王星を含んで7月17日前後に起きる、興味深く稀な水性星座宮のグランドトラインが控えている。もし5月23日と5月28日の高値が4年サイクルの天井でなかったなら、この上昇気運はその時までまだ続くかもしれない。この結果は、今後10日の内にFRBがその意図を明確にしようとする企て如何による可能性が非常に高い。天王星・冥王星スクエアの3回目の形成が暗示するような、根本的シフトが起こったのだろうか? それとも、来たる6月6日に起きる海王星の滞留~逆行によって示されるような、とてつもなく大きな誤解が生じているのだろうか?
最初の疑問に関して言えば、天王星・冥王星スクエアの3回目から4回目への期間(5月20日~11月1日)は、2012年6月24日から2015年3月17日まで続くこの惑星発電装置、全7回の生起のうちで、理論上最も強烈で能力が試されるパートなのだ。この中間局面は、まるで原始のワイルドな野獣の口に咥えられているようなものだ。もし皆さんが、このところ異常なストレスや緊張を感じているなら — または他の人がそうであるのを観察してきたなら — そこにはアストロロジー上の相関関係があるかもしれない。おそらく海王星の逆行開始が一時的な逃げ道を提供するだろう。
≪ 長期的考察 ≫
6月15~17日に開催されるMMAマーケットタイミング・アカデミー(MMTA)の準備に時間がとられるため、≪長期的考察≫を割愛させていただく。
訳文ここまで
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May 26, 2013
レイモンド・メリマン 週間コメント5/27 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2013年5月27日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週をふり返って ≫
先週の月曜5月20日に起きた3回目の天王星・冥王星ワクシングスクエアは、米国史上最も破滅的な竜巻の一つをもたらした。オクラホマ州を襲った痛烈な自然災害によって、50人以上の死者が出たのだ。天王星は強風と激しい雷雨、そしてハリケーンと地震に関連している。冥王星は生命を脅かす事象を支配する。スクエアはアストロロジーにおいて、厳しいアスペクトだと考えられている。このアスペクトはあと4回(全7回中)の形成を残しており、次回は11月1日だ。今回のように大規模な事象がアスペクトの正確な形成日に起きるというのは稀なことだ。こうした原理に沿って発生する重大事はより多くの場合、正確なアスペクト形成日の前後3週間以内に起きてくる。
天王星・冥王星スクエアはまた、FRBの量的緩和策に関する将来の方向性が大方の予想より早めに転換する話と同期した。先週、FOMCの一部の参加者達が、長期国債と不動産担保証券(MBS)の月ごとの購入を含む現行の量的緩和策について、近々ペースダウンし始める可能性を示唆したのだ。かねてからバーナンキ議長はこの政策が2015年まで続くと発表していた。5月22日水曜に発表されたの驚きの報告によって、世界の株式市場は暴落した。この日はまた、トランシットの火星がニューヨーク証券取引所設立図にみられる水星・冥王星スクエアのうち水星にコンジャンクトした日でもあった。先週のコラムでも述べたように、『NYSEのチャートもまた5月21日~28日に強調される。火星がNYSE設立図の太陽・水星コンジャンクションにコンジャンクトし、同時に設立図の冥王星とはスクエアを形成するからだ。このトランシットは、米国株式市場における急落とは非常に高い相関関係を持っている。ただしかなり短期の下落となるかもしれないのだが』。
金と銀も同様に、先週は非常にエキサイティングなパフォーマンスをみせた。天王星・冥王星ワクシングスクエア形成の当日となる月曜朝の寄付前までに、銀は海外市場の取引で大きく売られ、数年ぶりの新安値2025まで下落した。金もまた急落して安値1336をつけたが、これは4月16日のパニック売りでつけた安値1321.50を上回っている。その後5月22日水曜までに、銀は2329と15%の反騰をみせ、金は1413まで回復した。これはジオコズミックな重要変化ゾーン内で異市場間強気ダイバージェンスが創出されたことになる。そこで私達は、これが果たして維持されるか、そして、1999年8月と2001年4月に1オンスあたり250で示現したダブルボトムを起点とする強気相場において、両方の貴金属が新しい上昇行程に入るのかどうか、その成り行きを見守るつもりだ。私としては、土星と冥王星がそのサイクルのウェイニングフェイズ(2001年のオポジション~2020年のコンジャンクションまで)にある間、その殆どの期間は商品 — 特に貴金属 — の強気相場が続くと信じている。
そして当然ながら、天王星・冥王星ワクシングスクエアの直下であり、トランシットの海王星がオバマ大統領出生図の月・冥王星スクエアを苦しめた先週も、スキャンダルは続いた。止むことは許されない。現在のように天王星と絡んで冥王星(特に今は政府を示す星座宮、山羊座に在泊中)が主要なハードアスペクトを形成する時は常に、大衆、そして報道機関(スキャンダルの一つで主役を演じている)さえも、全てが明るみに出るまで責任追及の手を緩めない。これまでのところ、海王星は多くの事実がおそらくは歪められ、操作されるか或いは存在しないものとされるだろうことを保証している。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
米国では月曜がメモリアル・デーで、この日は祖国を護るために命を捧げた人々の栄誉を米国民が称える祝日だ。
5月26日の日曜、太陽は海王星にワクシングスクエアを形成。これは強力なレベル1のジオコズミック・サインだ。レベル1のアスペクトは、米国株指数におけるプライマリーサイクルまたはより長期のサイクルとの間に最強の相互関連性を持っている。この特別なシグナルは歴史的にみて、前後10取引日の内に83%の確率でプライマリーサイクルと一致する。28日火曜には、金星が木星に対して非常に調和的なコンジャンクションとなる。これは「豊かさの法則」として知られている日だ。一部のアストロロジャーはクライエントに、近い将来首尾良く叶えたいと思うことをこの日に瞑想したりビジュアライズすることを薦めるだろう。このアスペクトはまた、財政・金融及び社会的な事柄に関する好ましいニュースや決定と同期しやすい。しかしながら、プライマリーサイクルの完成に関して言えば、これ単体では単にレベル3という弱いジオコズミック・サインに過ぎない。
これから6月中旬までに展開する非常に重要なメジャー・アスペクトと株式市場との相互関連性の詳細については、先週のコラムを参照していただきたい。
≪ 長期的考察 ≫
6月15~17日に開催されるMMAマーケットタイミング・アカデミー(MMTA)の準備に時間がとられるため、今後3週間、当コラムでは≪長期的考察≫を割愛させていただく。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2013年5月27日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週をふり返って ≫
先週の月曜5月20日に起きた3回目の天王星・冥王星ワクシングスクエアは、米国史上最も破滅的な竜巻の一つをもたらした。オクラホマ州を襲った痛烈な自然災害によって、50人以上の死者が出たのだ。天王星は強風と激しい雷雨、そしてハリケーンと地震に関連している。冥王星は生命を脅かす事象を支配する。スクエアはアストロロジーにおいて、厳しいアスペクトだと考えられている。このアスペクトはあと4回(全7回中)の形成を残しており、次回は11月1日だ。今回のように大規模な事象がアスペクトの正確な形成日に起きるというのは稀なことだ。こうした原理に沿って発生する重大事はより多くの場合、正確なアスペクト形成日の前後3週間以内に起きてくる。
天王星・冥王星スクエアはまた、FRBの量的緩和策に関する将来の方向性が大方の予想より早めに転換する話と同期した。先週、FOMCの一部の参加者達が、長期国債と不動産担保証券(MBS)の月ごとの購入を含む現行の量的緩和策について、近々ペースダウンし始める可能性を示唆したのだ。かねてからバーナンキ議長はこの政策が2015年まで続くと発表していた。5月22日水曜に発表されたの驚きの報告によって、世界の株式市場は暴落した。この日はまた、トランシットの火星がニューヨーク証券取引所設立図にみられる水星・冥王星スクエアのうち水星にコンジャンクトした日でもあった。先週のコラムでも述べたように、『NYSEのチャートもまた5月21日~28日に強調される。火星がNYSE設立図の太陽・水星コンジャンクションにコンジャンクトし、同時に設立図の冥王星とはスクエアを形成するからだ。このトランシットは、米国株式市場における急落とは非常に高い相関関係を持っている。ただしかなり短期の下落となるかもしれないのだが』。
金と銀も同様に、先週は非常にエキサイティングなパフォーマンスをみせた。天王星・冥王星ワクシングスクエア形成の当日となる月曜朝の寄付前までに、銀は海外市場の取引で大きく売られ、数年ぶりの新安値2025まで下落した。金もまた急落して安値1336をつけたが、これは4月16日のパニック売りでつけた安値1321.50を上回っている。その後5月22日水曜までに、銀は2329と15%の反騰をみせ、金は1413まで回復した。これはジオコズミックな重要変化ゾーン内で異市場間強気ダイバージェンスが創出されたことになる。そこで私達は、これが果たして維持されるか、そして、1999年8月と2001年4月に1オンスあたり250で示現したダブルボトムを起点とする強気相場において、両方の貴金属が新しい上昇行程に入るのかどうか、その成り行きを見守るつもりだ。私としては、土星と冥王星がそのサイクルのウェイニングフェイズ(2001年のオポジション~2020年のコンジャンクションまで)にある間、その殆どの期間は商品 — 特に貴金属 — の強気相場が続くと信じている。
そして当然ながら、天王星・冥王星ワクシングスクエアの直下であり、トランシットの海王星がオバマ大統領出生図の月・冥王星スクエアを苦しめた先週も、スキャンダルは続いた。止むことは許されない。現在のように天王星と絡んで冥王星(特に今は政府を示す星座宮、山羊座に在泊中)が主要なハードアスペクトを形成する時は常に、大衆、そして報道機関(スキャンダルの一つで主役を演じている)さえも、全てが明るみに出るまで責任追及の手を緩めない。これまでのところ、海王星は多くの事実がおそらくは歪められ、操作されるか或いは存在しないものとされるだろうことを保証している。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
米国では月曜がメモリアル・デーで、この日は祖国を護るために命を捧げた人々の栄誉を米国民が称える祝日だ。
5月26日の日曜、太陽は海王星にワクシングスクエアを形成。これは強力なレベル1のジオコズミック・サインだ。レベル1のアスペクトは、米国株指数におけるプライマリーサイクルまたはより長期のサイクルとの間に最強の相互関連性を持っている。この特別なシグナルは歴史的にみて、前後10取引日の内に83%の確率でプライマリーサイクルと一致する。28日火曜には、金星が木星に対して非常に調和的なコンジャンクションとなる。これは「豊かさの法則」として知られている日だ。一部のアストロロジャーはクライエントに、近い将来首尾良く叶えたいと思うことをこの日に瞑想したりビジュアライズすることを薦めるだろう。このアスペクトはまた、財政・金融及び社会的な事柄に関する好ましいニュースや決定と同期しやすい。しかしながら、プライマリーサイクルの完成に関して言えば、これ単体では単にレベル3という弱いジオコズミック・サインに過ぎない。
これから6月中旬までに展開する非常に重要なメジャー・アスペクトと株式市場との相互関連性の詳細については、先週のコラムを参照していただきたい。
≪ 長期的考察 ≫
6月15~17日に開催されるMMAマーケットタイミング・アカデミー(MMTA)の準備に時間がとられるため、今後3週間、当コラムでは≪長期的考察≫を割愛させていただく。
訳文ここまで
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May 24, 2013
●5/25の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
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満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 5月25日13:45前後、北海道周辺で13:50前後、関西方面は13:24前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で12:56前後に 射手座4°08’で満月・月食となります。
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月のテーマ】 5/25~6/8
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【月 射手座4°~5° + 太陽 双子座4°~5°】
"A little child learning to walk " + "Holly and mistletoe"
→「歩行を学ぶ小さな子供」 +「ヒイラギとヤドリギ」
↓
"An owl up in a tree" + "A radical magazine"
→ 「木の上の梟」 +「ラディカルな雑誌」
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★古いものから新しいものへ、何かが変わっていく
→★今在るものへの挑戦として起きるリズムの乱れ
→★革命的な精神の胎動
→★新しい挑戦に対する根の深い抵抗と狭量さを見る
→★確固とした基盤に基づく変革かノリに流された退行かを見分ける
→★古い思考法に守られて新しい方向性が発芽する
→★通俗的な思考に裏打ちされた過激性
→★古いものと新しいもののせめぎ合いにほの見える可笑しさ
→★足許をよく見ないことから来る錯覚の危険
→★平等/対等という理想にかいま見える厳然とした階層
→★自由であることに付随する責任を軽やかに受け入れる→ ・・・・
★エネルギーのポイント: 『変化』 『狭き門をくぐる』
今年の蝕祭、最後の半影月食がやってきます。この月食はサロス150シリーズ。そして、今回は新たに誕生する月食サロス・ファミリーの記念すべき一回目なんですね。 このシリーズはこの月蝕で始まり、その終焉ははるか33世紀。西暦3275年の6月30日だそうです。これから1262年もの間続いていくんですね。。。 この月食が終わるその時、わたし達人間はまだこの世界に居るかしら?
バーナデット・ブラディは食に関する研究の中で、『 各サロスシリーズが根底に抱えるテーマはその誕生の時に決まる』 と述べています。食の誕生を受胎の時だとすれば、今回の月食がたずさえる長い長い周期の「根底の雰囲気」を決めるのは、今を生きているわたし達ひとりひとりの精神だとも言えます。千年以上もの時の流れを、人類が生き延びていけるのかどうか? 未来は明るいのか? 日食と比べて付随的に扱われがちな月食、それも生まれたばかりで、地球上の誰も見ることさえ出来ない胎児のような食ですが…… それでもこれは未来志向のノースノード・イクリプス。想像さえつかない時の彼方の惑星史に今、ココから…地球の片隅に生きるひとりの「わたし」として参加出来る、これは稀有な機会です。だから、いつも以上に自分を、自分と繋がっている全体を、そのより良い未来を、大切に抱きしめるような気持ちで過ごせたらいいなと思っています。
それではざっとサビアン・シンボルをみてみましょう。 新月のポイントは 『突破と覚悟』 でした。これを基盤として、まず初めにとっていくシンボルは 『歩行を学ぶ小さな子供』 です。 この子はつかまり立ちを覚え、そしてまだおぼつかない足取りで歩きだそうとしています。好奇心に目をキラキラさせながら…。その危なっかしい姿をみると、周りの大人は思わず手助けをせずにはいられません。
ブレイン・ボヴィは、2本の足で立ち、歩き始めることを『人類にとって進化への決定的なフェイズ』であり、進化・発展の各エポックごとに、その時点での「革命」が存在すると指摘しています。
2本足で立つ状態はバランスがとれている状態です。けれどそこから歩き始めるには、まず最初に一瞬そのバランスを崩す必要があります。わたし達のこころ/精神も、ひとつの段階から次の段階へと成長するとき、一時的にバランスを崩し、葛藤や迷いの中で極端な考えに傾くことが少なくありません。それは古いもの・古い状態から、全く新しいもの・新しい状態に移行する際に、多かれ少なかれ、必ずくぐり抜けなければならない門だとも言えます。
これに対して太陽が位置するシンボルは 『ヒイラギとヤドリギ』 です。この二つの植物は樫の木によって結ばれています。ケルト文化では聖なる樫の木と共にこのヒイラギを、大いなる守護のエネルギーを持つ植物として用いていました。冬、ケルト部族にとって神聖な存在である賢者の樫の木が葉を落として裸になる季節.....そのとき、青々とした葉に赤い実をつけるヒイラギは、寒々と暗い世界に美をもたらすものと考えられたのだそうです。そしてヤドリギもまた神聖な植物であり、特に樫の木に宿ったヤドリギは、宿主の聖なる魂の顕示として扱われました。ここで樫の木は冬至 — 日照時間が一年で最も短く、そこから太陽が成長し始める日 — 太陽の新年を象徴する木であり、ヒイラギ・ヤドリギ・樫の木の三つ組みは古い年から新しい年へ、古い王から新しい王へと、「力」が移行していくさまを象徴するものとなっています。
よちよちと歩き始めた子供は、バランスを崩して今にも転んでしまいそうです。葛藤はわたし達を苦しめます。革命の萌芽は社会全体を揺るがせます。それでも、前に進むためにはどうしても一歩一歩、その危機を乗り越えていかねばなりません。太陽から注がれる、成熟した樫の木のエネルギー。成熟した大人は、月に示される子供を助け教えながら、やがては力を委譲して退くときが来るのを知っています。けれども子供は何処に行くかわからず、その動きはまだまだアテになりません。大人のやり方で導こうとしても、きっと手を振り払って転び、ついでに大事な置物まで落として割ってしまうかも? 大人はハラハラし、ときにはイライラして叱りたくなるけれど、先回りして支えようとしても子供はイヤイヤをします。歩行練習は果たして安全に進むでしょうか?
古く物慣れた感性と、新たに芽生えた可能性。わたし達のこころの中にもその二つは存在します。 その二重性の狭間で、わたし達は危機を経験し、それに立ち向かい、やがては交互にバランスをとることを覚え、新しい目標に向かって歩き始めます。社会もまたそんなわたし達をなぞるように、危機を迎え、紛糾し、破壊や反抗、反動と抑圧を体験しながら次の時代へと移り変わっていきます。わたし達が今という移行期を穏やかに乗り越えていくには、自分の足許をしっかりみつめ、周囲を見渡し、謙虚に、大胆に学んでいくこと。それが最初の挑戦となるのかもしれません。
さて、食のエネルギーは次のシンボル 『木の上のフクロウ』 をとっていきます。フクロウは智恵の女神、アテーナーの象徴なのだそう。目も眩むような高い樹木の上で、彼はあたりを睥睨しています。フクロウはとても敏捷で、その目は夜の闇をものともしません。その高みに羽を休めてくつろぎながら、ぐるっと首を回して大地の形状を知り、獲物の気配を感じ取ります。 彼が止まっている一本の枝は太い幹に連なり、その幹は大地に深く根をはっています。女神アテーナーにも擬せられるフクロウの真の智恵とは、長い時の流れに培われたもの。年月のもたらす多様な経験を、広大な視野を通してゆるぎなくまとめあげたものなのかもしれません。さぁその智恵をもって狙う獲物は、いったい何でしょう?
一方太陽がとっていくシンボルは『ラディカルな雑誌』です。ラディカルとは急進的、または過激な思想を意味します。保守とか革新とかいうけれど、そのどちらにもラディカルな思想は存在します。「全てを壊し新しくせよ!」 または 「堕落した現在を否定して古き善き時代に還れ!」 …それぞれの思想の根本原理に根ざし、それを極端に純化しフォーカスしていった結果、常識ではとても付いていけないような主義主張が叫ばれるようになります。この雑誌は月刊誌?それとも季刊でしょうか? いずれにしても、あるサイクルごとに過激な文面やグラフィックに彩られた雑誌が刊行されます。 読者達は何を求めてその雑誌を読むのでしょう?
ラディカルな雑誌は、それがどんなジャンルであろうと、現体制を舌鋒鋭く批判します。そして支配的立場にある者達を追い落とし、自分達の原理に基づいた思想・運動こそが絶対だと叫びます。その声高な論調は、共感を抱いて読むひとに一種の昂揚感を与えるでしょう。でも....その声は、本当に広い視野で「今」をとらえ、大地に根を張りながら未来を見据えて叫ぶ、魂の声なのでしょうか? それとも、大して深い考えもなくただ巷の欲求不満を拾い、そのはけ口として借り物の思想や言葉を連ね、ある事ない事取り混ぜて大言壮語しているだけなのでしょうか? 長い時を経て培われた智恵に裏付けられた、未来へのビジョンはあるでしょうか? そして、闇の中でも獲物の動きを見極める鋭敏な目を、 本物を聞き分ける鋭い耳を、わたし達は持っているでしょうか?
木の上のフクロウは、状況を変えたい!自分を変えたい!誰かを変えたい!と願う叫びに応えてターゲットを絞り、高枝から滑空し、鋭いかぎ爪で獲物をとらえるかもしれません。でも、もしその叫びが欺瞞や誤魔化しだったら? フクロウはその智恵の適切な使いどころを失い、虚しく宙を掻き風を起こしてホーッホーと鳴くかもしれません。英語でフクロウの鳴き声を意味する"hoot"には、もうひとつ、不満を表す叫び声、そして嘲りを秘めたヤジという意味があるそうです。
古い時代から新しい状況へ。古い精神から新しい息吹へ。さぁ、出発しよう!な〜んて、ことばにするのはとても簡単。。でも時代の変わり目、人生の変わり目の実相は、様々な闇をくぐり抜けていかねばならない、困難な道だと思います。それでも、何かが確実に、それも根底から変化しようとしているのを、わたし達は感じています。わたし達を取り巻く社会、世界、そして気象や大地の様相までも…。その流れ、その道筋を創ってきたのは、創っているのは、他ならぬ無数の「わたし」のこころと言葉と行為です。
カーディナル・スクエアが織りなす、この壮大な移行期。どこかの誰かが何かを変えて、その波が押し寄せて翻弄されるんじゃなく。 日常の自分自身こそがその変化の構成要因だということを今、こころに留めておきたいと思います。 自分がどう変わり、どんな人生を夢見て、どんな将来を見るのか…高い木に止まって広い森を見渡すフクロウの智恵を求め、魚座の海王星がもたらすありったけの想像力を使いながら、優しく目を凝らしていきたいと思います。 これからの自分達のために。 えっと、それから…はるかな時の彼方に存在するかもしれない、未来世紀の子供達のために……(^_^。
★アスペクトから少し…★
★牡羊座の天王星とクルースン・山羊座の冥王星・蟹座のヴェスタのTスクエアを大背景として….
もうお馴染みの天王星・冥王星ワクシングスクエアですが、今回は天王星に小惑星クルースンがタイトにコンジャンクトしています。クルースンという名は、古代ケルトの一部族からとられたのだとか。この小惑星はまるで地球にまとわりつくような特異な軌道でも有名ですが、リン・コイナーはその原理を 『自らのルーツを探ることによって体験する内的な変革』 と読み解いています。この"ルーツ"は祖先から受け継がれてきた血の流れを指しますが、ひとによっては志向や思想のルーツだったり、霊的なルーツを指したりもするようです。わたし自身も、ネイタルやトランシットのクルースンが強力なコンジャンクションを形成したときは、子供のころからずっと会うこともなかった親戚と再会したり、自分の思考がどこから来るのかについて再発見したりと、"ルーツ"にハイライトが当たるような体験をしました。
牡羊座の天王星・山羊座の冥王星、そして蟹座のヴェスタと牡羊座のクルースン。この組み合わせは光と影、両方の側面を持っています。影からみれば、自分のルーツ(血族・民族・社会・思想・信条)と一体化し、その正当性を確固としたものにするために他の全てを否定してかかるような狭量さを持ち、敵とみなした相手を倒すためなら犠牲もいとわない、というエネルギーになります。
そして光の側面は、他のひと達のルーツを尊重し、その違いを認め、共存の道を共に探ること。自分が根ざす深い感性を大切に、主張するべきことは臆さず、でも誠意をもって互いに高い見地から全体に献身していくこと。。これって理想主義的に聞こえるかな…
どちらかというと現実主義のわたしは 「そんなん、ほんとに出来るんだろうか?だって人間てそこまで大きくないし…」なんてちょっぴり思ったりします。 それに、実際には光と影のちょうど中間くらいに立ち止まったまま、どちらにも突出出来ないっていうのが殆どのわたし達。でも、少なくとも、理想をどこかに抱き、少しでもこころがけていくこと無しには、今のカオスを突き抜けていく道なんか無いのかもしれません。月食時、天高く運行するヴェスタは、神殿にその身を捧げて熱誠の炎を守る乙女達の女神です。彼女は思いも寄らない運命の犠牲者として顕現することもあれば、理想に献身する火のフォースとして立ち現れることもあります。彼女の力をどう使うか。それは、やはりわたし達が何を意図し、どんな選択をするかにかかっているのではないでしょうか。
★ 今回の月食は双子座 — 射手座軸の食。それに魚座の海王星がTスクエア、対向の乙女座にはいまだにオルクスが在泊してグランドスクエアに。双子座在泊の水星・金星・ブラックムーン・リリス(&木星)のコンジャンクション、そして射手座在泊のフォルス・イクシオンのコンジャンクションを入れて、オブセッション・ラダー(ブリッジ)が成立。全体的に不安定で、落ち着きたくてもなかなか落ち着けない・・・って感じのチャートかな(^_^;
この月食は東京ローカル図では3室で起きます。双子座精神が持つ水平軸と射手座精神が持つ垂直軸がぐるっと入れ替わった感じ。高みに昇ろうとして水平に拡大していく精神は、感じとったことを身近な環境で表現していく必要を感じます。それはともすると、自分の感覚・世界観を、際限なく言葉にして発していこうとする衝動となって現れるかもしれません。 どちらかというとコミュニケーションというよりは、話すことで安定を図ろうとするような感じです。
この月食にそれぞれTスクエアとなる海王星とオルクス。魚座の海王星は、もともとビジョンや理想に献身したり、自己犠牲の精神を発揮する潜在力を持っています。けれど月食とオルクスとのハードアスペクトの下では、無意識世界からヌッと立ち上ってくる根深い恐怖心に刺激されがち。。。 いったいこれからどうなっちゃうんだろう....? そうなると海王星は幻を見始めます。踏ん張って今・ココに居続けることが出来ず、お酒やその他、そのひとなりの逃避行動へとズルズル流されたり、自分の正当性を裏付けるための誤魔化しや小さなウソが口をついて出やすいエネルギーになります。一方、オルクスにはミニ・冥王星とでも言うべき性質があり、自分が属する部族や血族的な感覚、同じ"種"としての「掟」や社会ルールを破るような行為を罰したいと感じます。
また、金星・水星それにブラックムーン・リリスのトリオは、自分や他のひと達が発するその言葉が "今の流れ" に対して適切でスムーズで、人間関係を円滑にするためにバランスが取れているか? をチェックするような感じ。その裏には、様々な性格を持ち、様々な事情を抱えた個人の集まりや、多様な民族・文化の相違を効率良く取りまとめていこうとする高度な目的も存在しています。でも、これに木星のゼウスちっくなエネルギーがミックスされると、「自分の観点こそが調和なんだもんね!絶対!」なんて独善的な気分が生まれる可能性もあります。
それに加えて、このグループには牡羊座のエリスがセクスタイルで関与中。エリスもB.M.リリスも、ダークな女神達です。一筋縄ではいきません。 もし自分の中に、相手の中に、または状況の内にあらかじめ不和の"種"があれば、それを増幅してきます。このエネルギーは折りに触れて、今までのウソや誤魔化しを白日のもとに曝そうとする意識に変換されそう…。これに射手座のアラクネも絡んでいるので、いったん事が起きればネットワークを介してその影響が拡がっていくケースも考えられます。 一方、相変わらず射手座でペアを組むフォルスとイクシオン組は、大言壮語や 「モラルがどうしたオレ様一番!」 的な心理や言動、蓄積したエネルギーの突然浮上、そしてそんな心理のウィルス的伝播を司っています。
影の側面をみれば、これは個人的にも社会的にも燃え上がる報復精神。ダークな女神の大ボス格、恒星アルゴル(メドゥーサ)とコンジャンクトする火星も、離れたところからそんなこころの動きに力を与えていそうです。新月・日食からこの月食まで、増大してきたエネルギーの流れの中にも、十分にこんな動きが見られたのではないでしょうか。
無責任な情報で多くのひとが動いたり、奇妙な出来事が持ち上がったり。 今まで水面下に隠れていたストーリーのベールが剥がれて見たくもない現実と直面したり....そんな中で夢や希望、理想が失望に変わったり……。 もしわたし達がそんな感覚を味わうとしたら、それは皆、アスペクトがもたらす惑星エネルギーの影が現実化されて起きてくること。 でも、それを反転させていくことだって出来るはずです。 魚座の海王星とトラインを結ぶ蠍座の土星は今回、ペルセフォネーとぴたりコンジャンクト中。 ペルセフォネーは冥界のザクロの実を食べました。それは自ら運命を選ぶことであり、一年の半分を光の下で母の良き娘として過ごし、半分をダークな冥界の女王として過ごす、二つの役割を受け入れることでした。この神話は、彼女が運命にもてあそばれる弱い乙女ではなく、自立したひとりの女として成長する道を選んだことを暗示しています。
蠍座の土星は重荷やブロックというコワモテの側面ばかりではありません。成長し、受けとめ、自分の足場を確かなものにしていく力にもなってくれます。ここでは、自分という存在の価値を誰よりもまず自分の中にしっかり認めること。そして自分の足許を固め、一見ダークに見える状況からも逃げずにその場で出来るベストの選択をしていくことを促されます。けっして状況に流されないこと、踏みとどまること。 この土星は、他のひと達と共に助け合いながら、芯のところで自己充足していく道、依存しあうことのない道を行けと示唆しています。もしかするとこれは、明るく自由な"向こう側"にたどり着くために、一度はどうしてもくぐり抜けなくてはならない門、渡らなくてはならない橋なのかもしれません。
ペルセフォネー、ブラックムーン・リリス、エリス、そして恒星アルゴルの傍らでペアを組むパラス・アテーナーと小惑星リリス。前回の日食で矢面に立ったセレスから聖なる光の小枝を受けて、この月食では彼女達が背面に立ち、ヨチヨチと歩むわたし達の後ろ姿をみつめています。 あらゆる物事の水面下に潜むダークな女神達のエネルギーを受けとめて.....本当の精神的独り立ちを果たすために、その力をめいっぱい使えるよう、意図してみたらどうかな...? 彼女達はやがて、ゆるぎない自信や純粋な笑いの境地をたずさえてわたし達の内宇宙を訪れ、フフッと微笑みかけてくれそうな気がします。。。
6月に入るにつれて、徐々に、この蝕祭が創り出した強烈で奇妙で爆発的な雰囲気は緩んでくるかもしれません。半ばも過ぎれば多くの惑星達が蟹座に集合し、もう一度「真の優しさ」とは何か?「赦し、溶け合う」とはどんなことか?を問いかける、この夏の「水の大三角」の下地が出来てくるのではないかと思います。その感性と感情のエネルギーをどう使うかは、今、ココを生きる、この瞬間のわたし達が方向付ける....この月食に、そう意図してみたら?
だから今は、双子座の月食期がもたらす思考の乱反射に翻弄されることなく、優しさと想像力を使って誠実なコミュニケ-ションを....ちょっぴり.....こころがけていきたいと思います(^_^;。
have a great trek!!!★
hiyoka.(^_^)
満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 5月25日13:45前後、北海道周辺で13:50前後、関西方面は13:24前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で12:56前後に 射手座4°08’で満月・月食となります。
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月のテーマ】 5/25~6/8
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【月 射手座4°~5° + 太陽 双子座4°~5°】
"A little child learning to walk " + "Holly and mistletoe"
→「歩行を学ぶ小さな子供」 +「ヒイラギとヤドリギ」
↓
"An owl up in a tree" + "A radical magazine"
→ 「木の上の梟」 +「ラディカルな雑誌」
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★古いものから新しいものへ、何かが変わっていく
→★今在るものへの挑戦として起きるリズムの乱れ
→★革命的な精神の胎動
→★新しい挑戦に対する根の深い抵抗と狭量さを見る
→★確固とした基盤に基づく変革かノリに流された退行かを見分ける
→★古い思考法に守られて新しい方向性が発芽する
→★通俗的な思考に裏打ちされた過激性
→★古いものと新しいもののせめぎ合いにほの見える可笑しさ
→★足許をよく見ないことから来る錯覚の危険
→★平等/対等という理想にかいま見える厳然とした階層
→★自由であることに付随する責任を軽やかに受け入れる→ ・・・・
★エネルギーのポイント: 『変化』 『狭き門をくぐる』
今年の蝕祭、最後の半影月食がやってきます。この月食はサロス150シリーズ。そして、今回は新たに誕生する月食サロス・ファミリーの記念すべき一回目なんですね。 このシリーズはこの月蝕で始まり、その終焉ははるか33世紀。西暦3275年の6月30日だそうです。これから1262年もの間続いていくんですね。。。 この月食が終わるその時、わたし達人間はまだこの世界に居るかしら?
バーナデット・ブラディは食に関する研究の中で、『 各サロスシリーズが根底に抱えるテーマはその誕生の時に決まる』 と述べています。食の誕生を受胎の時だとすれば、今回の月食がたずさえる長い長い周期の「根底の雰囲気」を決めるのは、今を生きているわたし達ひとりひとりの精神だとも言えます。千年以上もの時の流れを、人類が生き延びていけるのかどうか? 未来は明るいのか? 日食と比べて付随的に扱われがちな月食、それも生まれたばかりで、地球上の誰も見ることさえ出来ない胎児のような食ですが…… それでもこれは未来志向のノースノード・イクリプス。想像さえつかない時の彼方の惑星史に今、ココから…地球の片隅に生きるひとりの「わたし」として参加出来る、これは稀有な機会です。だから、いつも以上に自分を、自分と繋がっている全体を、そのより良い未来を、大切に抱きしめるような気持ちで過ごせたらいいなと思っています。
それではざっとサビアン・シンボルをみてみましょう。 新月のポイントは 『突破と覚悟』 でした。これを基盤として、まず初めにとっていくシンボルは 『歩行を学ぶ小さな子供』 です。 この子はつかまり立ちを覚え、そしてまだおぼつかない足取りで歩きだそうとしています。好奇心に目をキラキラさせながら…。その危なっかしい姿をみると、周りの大人は思わず手助けをせずにはいられません。
ブレイン・ボヴィは、2本の足で立ち、歩き始めることを『人類にとって進化への決定的なフェイズ』であり、進化・発展の各エポックごとに、その時点での「革命」が存在すると指摘しています。
2本足で立つ状態はバランスがとれている状態です。けれどそこから歩き始めるには、まず最初に一瞬そのバランスを崩す必要があります。わたし達のこころ/精神も、ひとつの段階から次の段階へと成長するとき、一時的にバランスを崩し、葛藤や迷いの中で極端な考えに傾くことが少なくありません。それは古いもの・古い状態から、全く新しいもの・新しい状態に移行する際に、多かれ少なかれ、必ずくぐり抜けなければならない門だとも言えます。
これに対して太陽が位置するシンボルは 『ヒイラギとヤドリギ』 です。この二つの植物は樫の木によって結ばれています。ケルト文化では聖なる樫の木と共にこのヒイラギを、大いなる守護のエネルギーを持つ植物として用いていました。冬、ケルト部族にとって神聖な存在である賢者の樫の木が葉を落として裸になる季節.....そのとき、青々とした葉に赤い実をつけるヒイラギは、寒々と暗い世界に美をもたらすものと考えられたのだそうです。そしてヤドリギもまた神聖な植物であり、特に樫の木に宿ったヤドリギは、宿主の聖なる魂の顕示として扱われました。ここで樫の木は冬至 — 日照時間が一年で最も短く、そこから太陽が成長し始める日 — 太陽の新年を象徴する木であり、ヒイラギ・ヤドリギ・樫の木の三つ組みは古い年から新しい年へ、古い王から新しい王へと、「力」が移行していくさまを象徴するものとなっています。
よちよちと歩き始めた子供は、バランスを崩して今にも転んでしまいそうです。葛藤はわたし達を苦しめます。革命の萌芽は社会全体を揺るがせます。それでも、前に進むためにはどうしても一歩一歩、その危機を乗り越えていかねばなりません。太陽から注がれる、成熟した樫の木のエネルギー。成熟した大人は、月に示される子供を助け教えながら、やがては力を委譲して退くときが来るのを知っています。けれども子供は何処に行くかわからず、その動きはまだまだアテになりません。大人のやり方で導こうとしても、きっと手を振り払って転び、ついでに大事な置物まで落として割ってしまうかも? 大人はハラハラし、ときにはイライラして叱りたくなるけれど、先回りして支えようとしても子供はイヤイヤをします。歩行練習は果たして安全に進むでしょうか?
古く物慣れた感性と、新たに芽生えた可能性。わたし達のこころの中にもその二つは存在します。 その二重性の狭間で、わたし達は危機を経験し、それに立ち向かい、やがては交互にバランスをとることを覚え、新しい目標に向かって歩き始めます。社会もまたそんなわたし達をなぞるように、危機を迎え、紛糾し、破壊や反抗、反動と抑圧を体験しながら次の時代へと移り変わっていきます。わたし達が今という移行期を穏やかに乗り越えていくには、自分の足許をしっかりみつめ、周囲を見渡し、謙虚に、大胆に学んでいくこと。それが最初の挑戦となるのかもしれません。
さて、食のエネルギーは次のシンボル 『木の上のフクロウ』 をとっていきます。フクロウは智恵の女神、アテーナーの象徴なのだそう。目も眩むような高い樹木の上で、彼はあたりを睥睨しています。フクロウはとても敏捷で、その目は夜の闇をものともしません。その高みに羽を休めてくつろぎながら、ぐるっと首を回して大地の形状を知り、獲物の気配を感じ取ります。 彼が止まっている一本の枝は太い幹に連なり、その幹は大地に深く根をはっています。女神アテーナーにも擬せられるフクロウの真の智恵とは、長い時の流れに培われたもの。年月のもたらす多様な経験を、広大な視野を通してゆるぎなくまとめあげたものなのかもしれません。さぁその智恵をもって狙う獲物は、いったい何でしょう?
一方太陽がとっていくシンボルは『ラディカルな雑誌』です。ラディカルとは急進的、または過激な思想を意味します。保守とか革新とかいうけれど、そのどちらにもラディカルな思想は存在します。「全てを壊し新しくせよ!」 または 「堕落した現在を否定して古き善き時代に還れ!」 …それぞれの思想の根本原理に根ざし、それを極端に純化しフォーカスしていった結果、常識ではとても付いていけないような主義主張が叫ばれるようになります。この雑誌は月刊誌?それとも季刊でしょうか? いずれにしても、あるサイクルごとに過激な文面やグラフィックに彩られた雑誌が刊行されます。 読者達は何を求めてその雑誌を読むのでしょう?
ラディカルな雑誌は、それがどんなジャンルであろうと、現体制を舌鋒鋭く批判します。そして支配的立場にある者達を追い落とし、自分達の原理に基づいた思想・運動こそが絶対だと叫びます。その声高な論調は、共感を抱いて読むひとに一種の昂揚感を与えるでしょう。でも....その声は、本当に広い視野で「今」をとらえ、大地に根を張りながら未来を見据えて叫ぶ、魂の声なのでしょうか? それとも、大して深い考えもなくただ巷の欲求不満を拾い、そのはけ口として借り物の思想や言葉を連ね、ある事ない事取り混ぜて大言壮語しているだけなのでしょうか? 長い時を経て培われた智恵に裏付けられた、未来へのビジョンはあるでしょうか? そして、闇の中でも獲物の動きを見極める鋭敏な目を、 本物を聞き分ける鋭い耳を、わたし達は持っているでしょうか?
木の上のフクロウは、状況を変えたい!自分を変えたい!誰かを変えたい!と願う叫びに応えてターゲットを絞り、高枝から滑空し、鋭いかぎ爪で獲物をとらえるかもしれません。でも、もしその叫びが欺瞞や誤魔化しだったら? フクロウはその智恵の適切な使いどころを失い、虚しく宙を掻き風を起こしてホーッホーと鳴くかもしれません。英語でフクロウの鳴き声を意味する"hoot"には、もうひとつ、不満を表す叫び声、そして嘲りを秘めたヤジという意味があるそうです。
古い時代から新しい状況へ。古い精神から新しい息吹へ。さぁ、出発しよう!な〜んて、ことばにするのはとても簡単。。でも時代の変わり目、人生の変わり目の実相は、様々な闇をくぐり抜けていかねばならない、困難な道だと思います。それでも、何かが確実に、それも根底から変化しようとしているのを、わたし達は感じています。わたし達を取り巻く社会、世界、そして気象や大地の様相までも…。その流れ、その道筋を創ってきたのは、創っているのは、他ならぬ無数の「わたし」のこころと言葉と行為です。
カーディナル・スクエアが織りなす、この壮大な移行期。どこかの誰かが何かを変えて、その波が押し寄せて翻弄されるんじゃなく。 日常の自分自身こそがその変化の構成要因だということを今、こころに留めておきたいと思います。 自分がどう変わり、どんな人生を夢見て、どんな将来を見るのか…高い木に止まって広い森を見渡すフクロウの智恵を求め、魚座の海王星がもたらすありったけの想像力を使いながら、優しく目を凝らしていきたいと思います。 これからの自分達のために。 えっと、それから…はるかな時の彼方に存在するかもしれない、未来世紀の子供達のために……(^_^。
★アスペクトから少し…★
★牡羊座の天王星とクルースン・山羊座の冥王星・蟹座のヴェスタのTスクエアを大背景として….
もうお馴染みの天王星・冥王星ワクシングスクエアですが、今回は天王星に小惑星クルースンがタイトにコンジャンクトしています。クルースンという名は、古代ケルトの一部族からとられたのだとか。この小惑星はまるで地球にまとわりつくような特異な軌道でも有名ですが、リン・コイナーはその原理を 『自らのルーツを探ることによって体験する内的な変革』 と読み解いています。この"ルーツ"は祖先から受け継がれてきた血の流れを指しますが、ひとによっては志向や思想のルーツだったり、霊的なルーツを指したりもするようです。わたし自身も、ネイタルやトランシットのクルースンが強力なコンジャンクションを形成したときは、子供のころからずっと会うこともなかった親戚と再会したり、自分の思考がどこから来るのかについて再発見したりと、"ルーツ"にハイライトが当たるような体験をしました。
牡羊座の天王星・山羊座の冥王星、そして蟹座のヴェスタと牡羊座のクルースン。この組み合わせは光と影、両方の側面を持っています。影からみれば、自分のルーツ(血族・民族・社会・思想・信条)と一体化し、その正当性を確固としたものにするために他の全てを否定してかかるような狭量さを持ち、敵とみなした相手を倒すためなら犠牲もいとわない、というエネルギーになります。
そして光の側面は、他のひと達のルーツを尊重し、その違いを認め、共存の道を共に探ること。自分が根ざす深い感性を大切に、主張するべきことは臆さず、でも誠意をもって互いに高い見地から全体に献身していくこと。。これって理想主義的に聞こえるかな…
どちらかというと現実主義のわたしは 「そんなん、ほんとに出来るんだろうか?だって人間てそこまで大きくないし…」なんてちょっぴり思ったりします。 それに、実際には光と影のちょうど中間くらいに立ち止まったまま、どちらにも突出出来ないっていうのが殆どのわたし達。でも、少なくとも、理想をどこかに抱き、少しでもこころがけていくこと無しには、今のカオスを突き抜けていく道なんか無いのかもしれません。月食時、天高く運行するヴェスタは、神殿にその身を捧げて熱誠の炎を守る乙女達の女神です。彼女は思いも寄らない運命の犠牲者として顕現することもあれば、理想に献身する火のフォースとして立ち現れることもあります。彼女の力をどう使うか。それは、やはりわたし達が何を意図し、どんな選択をするかにかかっているのではないでしょうか。
★ 今回の月食は双子座 — 射手座軸の食。それに魚座の海王星がTスクエア、対向の乙女座にはいまだにオルクスが在泊してグランドスクエアに。双子座在泊の水星・金星・ブラックムーン・リリス(&木星)のコンジャンクション、そして射手座在泊のフォルス・イクシオンのコンジャンクションを入れて、オブセッション・ラダー(ブリッジ)が成立。全体的に不安定で、落ち着きたくてもなかなか落ち着けない・・・って感じのチャートかな(^_^;
この月食は東京ローカル図では3室で起きます。双子座精神が持つ水平軸と射手座精神が持つ垂直軸がぐるっと入れ替わった感じ。高みに昇ろうとして水平に拡大していく精神は、感じとったことを身近な環境で表現していく必要を感じます。それはともすると、自分の感覚・世界観を、際限なく言葉にして発していこうとする衝動となって現れるかもしれません。 どちらかというとコミュニケーションというよりは、話すことで安定を図ろうとするような感じです。
この月食にそれぞれTスクエアとなる海王星とオルクス。魚座の海王星は、もともとビジョンや理想に献身したり、自己犠牲の精神を発揮する潜在力を持っています。けれど月食とオルクスとのハードアスペクトの下では、無意識世界からヌッと立ち上ってくる根深い恐怖心に刺激されがち。。。 いったいこれからどうなっちゃうんだろう....? そうなると海王星は幻を見始めます。踏ん張って今・ココに居続けることが出来ず、お酒やその他、そのひとなりの逃避行動へとズルズル流されたり、自分の正当性を裏付けるための誤魔化しや小さなウソが口をついて出やすいエネルギーになります。一方、オルクスにはミニ・冥王星とでも言うべき性質があり、自分が属する部族や血族的な感覚、同じ"種"としての「掟」や社会ルールを破るような行為を罰したいと感じます。
また、金星・水星それにブラックムーン・リリスのトリオは、自分や他のひと達が発するその言葉が "今の流れ" に対して適切でスムーズで、人間関係を円滑にするためにバランスが取れているか? をチェックするような感じ。その裏には、様々な性格を持ち、様々な事情を抱えた個人の集まりや、多様な民族・文化の相違を効率良く取りまとめていこうとする高度な目的も存在しています。でも、これに木星のゼウスちっくなエネルギーがミックスされると、「自分の観点こそが調和なんだもんね!絶対!」なんて独善的な気分が生まれる可能性もあります。
それに加えて、このグループには牡羊座のエリスがセクスタイルで関与中。エリスもB.M.リリスも、ダークな女神達です。一筋縄ではいきません。 もし自分の中に、相手の中に、または状況の内にあらかじめ不和の"種"があれば、それを増幅してきます。このエネルギーは折りに触れて、今までのウソや誤魔化しを白日のもとに曝そうとする意識に変換されそう…。これに射手座のアラクネも絡んでいるので、いったん事が起きればネットワークを介してその影響が拡がっていくケースも考えられます。 一方、相変わらず射手座でペアを組むフォルスとイクシオン組は、大言壮語や 「モラルがどうしたオレ様一番!」 的な心理や言動、蓄積したエネルギーの突然浮上、そしてそんな心理のウィルス的伝播を司っています。
影の側面をみれば、これは個人的にも社会的にも燃え上がる報復精神。ダークな女神の大ボス格、恒星アルゴル(メドゥーサ)とコンジャンクトする火星も、離れたところからそんなこころの動きに力を与えていそうです。新月・日食からこの月食まで、増大してきたエネルギーの流れの中にも、十分にこんな動きが見られたのではないでしょうか。
無責任な情報で多くのひとが動いたり、奇妙な出来事が持ち上がったり。 今まで水面下に隠れていたストーリーのベールが剥がれて見たくもない現実と直面したり....そんな中で夢や希望、理想が失望に変わったり……。 もしわたし達がそんな感覚を味わうとしたら、それは皆、アスペクトがもたらす惑星エネルギーの影が現実化されて起きてくること。 でも、それを反転させていくことだって出来るはずです。 魚座の海王星とトラインを結ぶ蠍座の土星は今回、ペルセフォネーとぴたりコンジャンクト中。 ペルセフォネーは冥界のザクロの実を食べました。それは自ら運命を選ぶことであり、一年の半分を光の下で母の良き娘として過ごし、半分をダークな冥界の女王として過ごす、二つの役割を受け入れることでした。この神話は、彼女が運命にもてあそばれる弱い乙女ではなく、自立したひとりの女として成長する道を選んだことを暗示しています。
蠍座の土星は重荷やブロックというコワモテの側面ばかりではありません。成長し、受けとめ、自分の足場を確かなものにしていく力にもなってくれます。ここでは、自分という存在の価値を誰よりもまず自分の中にしっかり認めること。そして自分の足許を固め、一見ダークに見える状況からも逃げずにその場で出来るベストの選択をしていくことを促されます。けっして状況に流されないこと、踏みとどまること。 この土星は、他のひと達と共に助け合いながら、芯のところで自己充足していく道、依存しあうことのない道を行けと示唆しています。もしかするとこれは、明るく自由な"向こう側"にたどり着くために、一度はどうしてもくぐり抜けなくてはならない門、渡らなくてはならない橋なのかもしれません。
ペルセフォネー、ブラックムーン・リリス、エリス、そして恒星アルゴルの傍らでペアを組むパラス・アテーナーと小惑星リリス。前回の日食で矢面に立ったセレスから聖なる光の小枝を受けて、この月食では彼女達が背面に立ち、ヨチヨチと歩むわたし達の後ろ姿をみつめています。 あらゆる物事の水面下に潜むダークな女神達のエネルギーを受けとめて.....本当の精神的独り立ちを果たすために、その力をめいっぱい使えるよう、意図してみたらどうかな...? 彼女達はやがて、ゆるぎない自信や純粋な笑いの境地をたずさえてわたし達の内宇宙を訪れ、フフッと微笑みかけてくれそうな気がします。。。
6月に入るにつれて、徐々に、この蝕祭が創り出した強烈で奇妙で爆発的な雰囲気は緩んでくるかもしれません。半ばも過ぎれば多くの惑星達が蟹座に集合し、もう一度「真の優しさ」とは何か?「赦し、溶け合う」とはどんなことか?を問いかける、この夏の「水の大三角」の下地が出来てくるのではないかと思います。その感性と感情のエネルギーをどう使うかは、今、ココを生きる、この瞬間のわたし達が方向付ける....この月食に、そう意図してみたら?
だから今は、双子座の月食期がもたらす思考の乱反射に翻弄されることなく、優しさと想像力を使って誠実なコミュニケ-ションを....ちょっぴり.....こころがけていきたいと思います(^_^;。
have a great trek!!!★
hiyoka.(^_^)