March 10, 2013
○3/12の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
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新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで3月12日 05:10前後、北海道周辺で 05:17前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 04:51前後、沖縄周辺では 04:22前後に 魚座 21°24’で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦・3/12~4/9 】
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【太陽・月 魚座 21°~22° 】
"A little white lamb, a child, and a Chinese servant"
→ 小さな白い子羊、子供、そして中国人の召使い
↓
"A man bringing down the new law from Mount Sinai"
→ シナイ山から下りてきて新しい"法"をもたらす男
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★全員が共に動くべき場で浮かび上がる個人的な問題
→★潜在的な問題を感知し率先して措置をとる必要
→★全体の動きを乱す個人主義の誘惑と不公平感
→★責任を持たずに済むことの特権と誘惑
→★護られた中での「無垢さ」と「無知」の違いを知る
→★教えること・導くことに必要な膨大な忍耐力
→★権威を守るために自分の行為を正当化する危険
→★安全な所にいた上で尊大にふるまおうとする心理
→★いつでも闘いを始めるぞという熱狂
→★「力」に付随する責任と自己犠牲を認識する
→★大切なものの為に自分を投げ出せるか?という問い・・・→
★エネルギーのポイント:
「自己本位であることへの無自覚さの危険」
もうすぐあの大震災から3年目に入るんですね。。。 そして今、魚座の領域は海王星、水星、カイロン、金星、太陽、火星と、ラッシュアワーなみに集結した惑星で押すな押すなの大盛況です。あらゆる感情と感性が霧となって拡散していく半透明の視界の中で、こころがふうわりとあらゆる方向に漂っているようなひともいるかな…?。全体になんとなく、優しさや温もりを求める気持ちや夢の高まりも感じられます。それはそれでイイ感じ♪ って思うのですが・・・今回の魚座の新月期(3/12~4/9)は、前回の水瓶座の新月、乙女座の満月を受けて、人によってはちょっとした挑戦として出るケースもありそうです。ただ、それが半透明のジェリーにくるまれている今のわたし達の意識にどう感じられるか? は未知数です。もしかすると日を追って魚座ラッシュから惑星が抜け始めたとき、何か発見があるのかもしれませんね。
いずれにしても、今年5月21日には3回目の天王星・冥王星の正確なスクエアが起こります。今年は5月と11月の2回。これは来年4月に起きる、最も強力と思われるスクエアを前にした大きな調整かもしれません。今はもうすぐ迎える春分も含めて、世界的な調整への対応を問われる時間的なオーブに入っています。 なので、このところの新月・満月の流れは、個人的にも社会的にもそのための前哨戦っていう含みがあるように思います。 ・・・な~んて、あんまり肩に力を入れすぎるのも逆効果だったり(^_^; まずは霧の中でリラックスかな。 そしてお腹にまっさらなエネルギーを溜めて、進んでいくとしましょう(^_^)。
では早速サビアン・シンボルをみてみましょう。前回の新月のポイントは『身近な関係性のテスト—忍耐と遊び心』 でした。そして満月を経てわたし達は、対人関係の中で自分を活かしていくためにはまず自分の心を整理・整頓し、訓練していく必要があるというテーマのもとで進んできました。 今回はそこから一歩進んで、その成果が試されるような雰囲気もあります。
今回のシンボル、まずベースとなるのは『 小さな白い子羊、子供、そして中国人の召使い』という、ちょっと謎っぽい光景です。 このシンボルには三つの異なる要素が一つのシーンに収められています。 小さな白い子羊・・・イメージとしては、ただただ無垢で可愛らしい存在。 子供・・・こちらもイメージとしては無垢で可愛い存在だけれど、シンボルとしてはそれに加えて、まだ社会的経験が少なく社会的な規範を知らない存在でもあります。また、特になんのことわりも無いことから、この子はおそらくM・E・ジョーンズやエルシィ・フィーラーと同じ白人の子供ではないでしょうか。
そして、中国人の召使い・・・去年、射手座の新月でも中国人のシンボルが出てきました。これは全て「移民」という立場を表しています。もともとアメリカという国自体が移民の国です。けれど、世界各国から新大陸での夢を求めて大量の移民が押し寄せるようになると、旧移民(アングロサクソン系プロテスタント・開拓移民など)と新移民(東・南ヨーロッパ系、アジア、南アメリカ系・カトリックその他異宗教・出稼ぎ移民など)との溝が深まり、社会や経済面で人種や民族差別があらわになっていきました。特に大量に渡ってきた中国の人々は、当時の一般的な白人米国社会では「米国に溶け込もうとしない異文化・下層の仕事をする人々」などのイメージがあったと言われています。 以前のシンボルにも出てきた洗濯屋、超低賃金の工場労働者、召使いなどは彼らの代表的職業だったようです。こうした移民問題と、それにまつわる様々な立場からの不平不満は、今もアメリカに渦巻く大きな問題のひとつとなっています。
では、このシンボルに出てくる中国人の召使いは、真っ白な子羊、子供に対してどのような思いを抱いているでしょうか? そして子羊は、子供は、どう思っているのでしょう?
子羊は無垢で弱い存在のシンボルです。たった一匹、母羊からはぐれてしまったのでしょうか。ならば、誰かが世話をしなければ生きていけません。子供はふわふわして温かな羊をきっと気に入るでしょう。純粋な気持ちで子羊と友達になりたい、ペットに欲しいと思うかもしれません。けれど、それにはきちんと世話をする方法を身に付けなければなりません。 ここでそれを教えられるのは、人生経験を積んだ中国人の召使いです。
この真っ白な子羊は、魚座が包含する「霊性/魂」の一番純粋な顕れを暗示しているのだと思います。そして子供は、まだ手つかずのヴィヴィッドな感情と未発達な自我、そして肉体的欲求を表しているのかもしれません。子供は純粋であると同時に、やりたい放題のワガママにもなり得るからです。で、教えかしずく中国人の召使いは、苦労と経験を積んできた人間の精神、そして成長した自我だとしたら...。
こう考えてみると、このシンボルには二つの道が示されているように見えます。
→魚座の最高の顕れである、自分の「霊性」を守り育てるためには、まずその存在に気付き、慈しむこころが必要。 →同時に、騒々しい社会の中で、まっさらな感性をどう守り育てていくかを知り、そのための自己規範をわきまえる必要がある。→ …そして、人生で何が一番大切か?の答を自分の「核」として、経験を積んだ大人として、忍耐を持って、自分の中に生きる「霊性」に仕え、感性を鍛えていけるだけの精神性が必要になる。
子羊は子供をひたすら慕います。子供はそんな子羊が可愛くてたまらず、召使いに助力を求めます。召使いはおそらく主人筋にあたるだろう子供を、人種・文化の壁や差別などという世間の波を越えて慈しみ、これまでの人生で蓄積してきた智恵を用いて導きます。その時、中国人の召使いは、弱々しく見える真っ白な子羊が、実は彼/彼女にとってもかけがえのない存在 — 普遍的な魂の象徴であることを理解しているのではないでしょうか。ここではわたし達人間存在を構成する「霊」「肉体」「精神」の象徴と、その間をスムーズに流れていくエネルギーが見てとれます。
けれど、それはあくまでも理想のカタチ。魚座の霧はそうスンナリと晴れてはくれません。もう一つ、考えられる道があります。
可愛い子羊を見て、子供は自分が世話をするよ、ぬくぬくした羊を抱いて一緒に寝るよ、自分と同じおやつを食べさせるよ!なんて言うかもしれません。でもそんなことを許したら、召使いは雇い主である子供の親に厳しく叱責されるでしょう。何も知らない子供の思い通りに子羊を扱わせたら、危険な目に遭って死んでしまうかもしれません。もしここで、召使いが自分の虐げられた境遇を恨み、天真爛漫な子供の恵まれた境遇をナナメに見ていたらどうでしょう? きっと子羊に対しても、「お前はいいよなぁ。白い子羊に生まれただけで何の心配もなく可愛がってもらえて・・・」なんて思ったとしたら? そこには果てしない鬱屈と分断からくる怒りが見てとれます。それは、いつ頭をもたげるかわからない、闘争の芽です。そしてこれ、わたし達のこころの中で、人間関係の中で、わりといつも起きていることじゃないかな、と思います。
何というか、これ、本当に魚座らしいシンボルだと思います。わたし達にとって多分一番大切で、それでいて一番わかりにくいとも言える、「霊性」の問題をはっきりと問いかけています。
自分にとって、いったい霊性って何だろう? これを読んでくださっているひとの中には、そんなコト普段考えたりもしないやってひともいるかも? でも、アストロロジーのブログであるココに来てるってことは、少なくともその一端には触れているということ。 魚座の新月を期に、一度内面をゆっくり覗いてみるのも良いのではないでしょうか? 結局「霊性」が何かなんて、地上に生きるかぎり誰にも教わることなんて出来ないからです。(まぁ別世界といわれる領域でもアヤシイ教えがいっばいあるし…) おそらく霊性って、それぞれの個と無限とを繋ぐ視座の中にしか存在し得ないのでしょう。。なので、自分にとって、真っ白な子羊とは何なのか? いや、そんなものは居ないのか? ふと立ち止まったとき、考えてみるのも悪くないんじゃないかな。。
そして、いつも精神世界にいるよっていうひとにとっても、もう一度、自分の中に人知れず存在する真に無垢な部分に触れ、どう慈しみ鍛えていくかを考えてみる機会なのかもしれません。
・・・っと!うわなんだかもう終わりみたいな書き方になっちゃいましたw。まだ肝心な後半があるというのに(^_^;
さてエネルギーが向かう先は、「シナイ山から降りてきて新しい"法"をもたらす男」です。これには旧約聖書の「出エジプト記」に出てくる有名なモーセと、神が彼に託した律法のイメージが濃厚にダブります。 このシンボルはモーセの話と密接に繋がるものなので、少しそのお話をしてみます。(もしも間違いなどありまたらご指摘ください。)
モーセは120才まで生きたと言われています。彼の人生は前のシンボルと共通した「数の要素」を持っています。三つの時期にわかれているんですね。そして、その内最初の40年はエジプトのハトシェプスト王女の庇護のもとで育てられ、安楽に過ごしました。当時エジプトではイスラエルの民は奴隷化され、迫害にあっていました。その中で殺されるところを助けられるなど、とても幸運な巡り合わせだったのですが、ある日彼はイスラエルびとを打ち据えていたエジプト人を怒りにまかせて殺してしまったのだそうです。そこから、彼の失意と逃亡の40年が始まります。
その後、彼は遠い砂漠の地でひとりの羊飼いとしてひっそりと暮らし、結婚もし、腰を落ち着けて40年が過ぎました。ある日、タベラと呼ばれる地を通ったモーセは、燃えても燃えても燃え尽きない枯れ柴を見て不思議に思い、近寄りました。すると神の声が聞こえてきて、彼ら民族の神であるヤハウェであると名乗ったのだそうです。そして、虐げられて苦しむイスラエルの民を、エジプトから脱出させるよう命じられたといいます。 その時、神は彼に、ここには土足では入れない、靴を脱げと告げました。その言葉は、彼に人生の全てを捨ててかかれという暗示でした。
ここでモーセがすぐさまその通りに出来たかと言えば、そんなことはありませんでした。全てを捨ててまで自分が属する民族を救うなんて大それたことを、何故自分がしなければならないのか? せっかくここまで生き延びてきたのに・・・と迷いに迷い、何度神に促されてもなかなか腰を上げられなかったのだとか。その意味では、彼は人生の三分の二を普通のひととして生きたのかもしれません。
けれどやがて、彼は神の声に従いエジプトに戻り、ファラオにイスラエルの民を脱出させる交渉をすることになります。彼の最後の40年です。神の助けもあって運良くエジプトを離れられても、大勢の民を連れて旅することは苦難の連続でした。ファラオの軍勢に追われ、食べ物や水にも事欠き、やがては「これならエジプトにいた方が良かった!」なんて不平不満をもらす人々も出て、不穏な雰囲気にもなります。けれどその都度神の奇跡を示したモーセは、すでにベールで顔を隠さないと光でまともに見ることも出来ないほど宗教的英雄になっていたといいます。 そして、旅の一団がシナイ山のふもとに辿り着いたとき、神が山の上に顕れ、モーセを招きました。その山上で彼は神から十戒を授かり、降りてきました。そしてこの時、イスラエルびとと神との契約が成立したのだそうです。
その後も神の民の歴史は長く続いてきました。それは建国の闘いの歴史でした。ユダヤ教からはキリスト教が生まれ、またイスラム教もそこから発生しました。けれど今も、それぞれに宗教的、政治的、それに経済の問題も絡んで闘争を孕み、世界をゆるがす問題は尽きません。至高で純粋な力であるはずの「神」という存在。けれどその力が生身の人間に託され、それが聖化されて権威となり、都合良く解釈され始めたとき、そこにはまた別の、とても "人間的な" 魔の力が入りこむのかもしれません。わたし達人間は、この長い闘いの歴史を終わらせることが出来るでしょうか? 長く水面下に隠されてきた過去はこれからも次々と浮上してきます。社会的にも、個の経験としても。そういえば、新しいローマ法王を決めるコンクラーベはちょうどこの新月に始まるのだとか。今も世界に大きな影響力を持つバチカン。その指導者方は、この宇宙からの挑戦を知っていたのでしょうか。
このシンボルには、ごく普通の人間でしかないわたし達が、ある機会を得て「力」を持ったとき、または身近にそれを感じたとき、その「力」と「特権」をどう扱うのか?という問いかけが含まれています。それは、わたし達それぞれの中に住む、純粋で真っ白な子羊をどう育てていけるのか? Calling(魂の声・天職・使命)にどう応えるかという問いでもあります。
旧約聖書やモーセのお話、そして宗教絡みの闘争という問題は、世界規模のスケールで展開していきます。 けれど、その話の中に潜む本質は、実はわたし達の日常にもカタチを変えて常に起きていることではないでしょうか?
ここで「力」とされているものが民族を救う力でも、職場のゴタゴタをまとめる力でも、パートナーや家族との絆を確かなものにする力でも、本当に大切なものを守り生かしていこうと思えば、そこには常に大きな忍耐と、ある種の犠牲がつきまといます。 でもその覚悟が無いとき、責任を負いたくないとき、わたし達は自分を安全な場所に置いてひとを動かすことを考えます。そして批判し、不平不満をもらします。自分が優位に立つために、チラッと脅すようなことを言ってみたりします。それがまた怒りや妬みや恨みを呼び、力と力のぶつかりあいを生み出していきます。あるときは派手に、あるときは密やかに、互いに自分の、自分達だけの、力や正当性や特権を守ろうとして…。これは日々、ネットでもメディアでもよく見られる光景です。そしてその闘いのさ中に真っ先に傷付きこぼれ落ちていくのは、小さな白い子羊の姿、わたし達の内なる霊性の種子なのかもしれません。。
こうしてみると、今回の新月の度数は両方とも、いかにも魚座らしい「挑戦」を提示しています。またこれらのシンボルは、魚座のホワっとした霧の中に途方も無い激しさが隠れ潜んでいることも暗示しています。魚座ってもともと、究極の理想や慈愛、平和を希求する星座宮です。でもわたし達がその境地を現実に手にするには、いくつかの関門を通り抜けていかなくてはなりません。それを避けて通れば、手に入るのははかない夢や幻想、そして意識の海底に横たわるかすかな罪悪感と、永遠に逃避し続ける自我の深い眠りです。
この新月で、わたし達は身近な対人関係や集団、いえ、もしかしたら自分自身の中にも、ある種の狡猾さを見ることになるのかもしれません。もしそんなことがあったとしても、自分も、誰も、どうか責めないでください。このシンボルには、その自己本位の壁を突破するための「門」もまた暗示されています。 シナイ山から下りてきた男は「神=純粋で至高なる存在」の下で、履き物を脱ぎ捨てました。その時彼は、自分の人生の全てを、とても大切な何かに託す覚悟を持ったのだと思います。そしてその時から、それが「自分の意志=力」となり、また同時に、「それ以外の全て」ともなりました。自分以外の全て…って、言い換えてもいいのかな。 それは真っ白な子羊を通して預託された力です。・・・大きな覚悟、そして小さな小さな覚悟、ひとによって色々だけど、それぞれが、大切な一歩。
え? わかったようなわからんような、何か禅問答みたい? うーん、そうかもしれませんw。 でもこれ、12星座宮の最後を飾る、魚座の究極の救済に関わる象徴でもあります。 なので、それをフツウの合理的な言葉で説明することはすごく難しいな..(^_^; 今、沢山の惑星が終結している果てしない魚座パワーを使って、どうかホワッと優しく・・・感じてみてください。
★アスペクトから少し・・・★
★火星の牡羊座入り
火星は恒星シェアトとコンジャンクトした後新月と同じ日、3月12日の15時26分に牡羊座入りし、それに続いて月、そして太陽が春分の日に牡羊座入りします。火星はその後天王星とのコンジャンクションに向かいます。火星を皮切りに牡羊座のエネルギーが強まっていくことから、ホワッとしたムードは徐々にアグレッシブな雰囲気に切り替わっていきそう。
恒星シェアトは一般に海や空の事故や気象変化 — 強風や嵐と関わるとされています。また心理的には、溜め込んだエネルギーが暴発する誘因となる場合があります。魚座の最終度数に来て、また牡羊座で新しい旅を始める火星。ここで夢や理想の姿と荒々しい現実がぶつかり合いスパークするような感じかもしれません。そして一段ギアチェンジって感じかも? 心理的な刺激を感じたら、それを他の人に向ける前に、自分のための「喝」だと思って活用してみてください。今、一番大事なことをイメージして集中する。これ、合い言葉です。
★蠍座の土星、山羊座の冥王星からICの木星にYOD
こちらも上記と似たような爆発効果がありそう。自分の中の可能性や今後の方向性に対する予感や迷い、緊張感となって表現されるかもしれません。周囲の人間関係や自分の信条からくるプレッシャーが増大しやすいので、それはどこかで発散する必要がありそうです。でも、出来れば古い習慣に逃げ込まずに、自分の中にこれから開発できる新しい力は無いか、新しい方向性がかいま見えないかなどを探れたらベスト。でも無意識に同じことを繰り返し考えたり、誰かに喋ったりしてるのに気付いたら、軌道修正してね。
★新月の太陽・月が射手座のイクシオン・アラクネ・フォルス組とスクエア(エリス・パラスにトライン)
はっきり出るケースでは、宗教、信条、または「世の中ってこうだよね」的な世界観にちょっとゆさぶりがかかるかも? アラクネは、あらゆることが良くも悪くも複雑に絡み合い、織り合わさるように重なって起きているという事実を象徴しているのですが、その一端をかいま見てしまうとか…。また企みや陰謀論的な物の見方に関わることもあります。モラル的なことが絡んで「あぁ…そういうことだったのか。ちょっとショック」てなことを経験するひともいるかもしれません。もしそんなことが起きたなら、これもまた新月のテーマに沿って明かされた出来事なのだと思います。あまり世の中をナナメに見ずに、しっかり受けとめて吉。
★山羊座のジュノー、魚座の火星から獅子座のトランスプルートにYOD
山羊座、魚座、獅子座の最終度数でのYOD。かなり籠もったエネルギーになりそうですが、29°近辺に惑星や感受点を持つひとは影響があるかもしれません。何かを完璧にこなせない自分に腹が立ったり、自信をなくしてイヤになったり。。反対に、他のひとに対して「何でこんなことが出来ないんだ!え?」みたいなイライラ気分になることも。または、人の評価が気になって疲れてしまうかもしれません。それが昂じて人との交わりが億劫になったりすることもあり得ます。そんな時は、まず自分が一種の完全主義に陥っていないか、振り返ってみてください。物事は全て計算どおりには行かないし、自分がしていると思ってることも、実は本当に自分自身の力が関与してるのはほんの少しだったりします。物事って、自分を取り囲む全体の流れや、網目のように絡んだエネルギーに動かされ、助けられて為されていきます。全ては善きことのために。だから、まずはそれを信頼してカチコチに握った操縦桿を手放してみて。ふぅっと息をついて。大丈夫ですから!
さて、今月もめいっぱい賑やかそうw。あともう少し、魚座の霧の中をさまよっていたいけど、どうかな。。けれど、新しい星の旅の門出、春分をもうすぐそこに控えて、コズミックな1年の集大成として起きる今回の新月…ちょっぴりカツを入れつつも、温もりを忘れずにゆるりと歩み出したいと思います。。
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで3月12日 05:10前後、北海道周辺で 05:17前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 04:51前後、沖縄周辺では 04:22前後に 魚座 21°24’で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦・3/12~4/9 】
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【太陽・月 魚座 21°~22° 】
"A little white lamb, a child, and a Chinese servant"
→ 小さな白い子羊、子供、そして中国人の召使い
↓
"A man bringing down the new law from Mount Sinai"
→ シナイ山から下りてきて新しい"法"をもたらす男
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★全員が共に動くべき場で浮かび上がる個人的な問題
→★潜在的な問題を感知し率先して措置をとる必要
→★全体の動きを乱す個人主義の誘惑と不公平感
→★責任を持たずに済むことの特権と誘惑
→★護られた中での「無垢さ」と「無知」の違いを知る
→★教えること・導くことに必要な膨大な忍耐力
→★権威を守るために自分の行為を正当化する危険
→★安全な所にいた上で尊大にふるまおうとする心理
→★いつでも闘いを始めるぞという熱狂
→★「力」に付随する責任と自己犠牲を認識する
→★大切なものの為に自分を投げ出せるか?という問い・・・→
★エネルギーのポイント:
「自己本位であることへの無自覚さの危険」
もうすぐあの大震災から3年目に入るんですね。。。 そして今、魚座の領域は海王星、水星、カイロン、金星、太陽、火星と、ラッシュアワーなみに集結した惑星で押すな押すなの大盛況です。あらゆる感情と感性が霧となって拡散していく半透明の視界の中で、こころがふうわりとあらゆる方向に漂っているようなひともいるかな…?。全体になんとなく、優しさや温もりを求める気持ちや夢の高まりも感じられます。それはそれでイイ感じ♪ って思うのですが・・・今回の魚座の新月期(3/12~4/9)は、前回の水瓶座の新月、乙女座の満月を受けて、人によってはちょっとした挑戦として出るケースもありそうです。ただ、それが半透明のジェリーにくるまれている今のわたし達の意識にどう感じられるか? は未知数です。もしかすると日を追って魚座ラッシュから惑星が抜け始めたとき、何か発見があるのかもしれませんね。
いずれにしても、今年5月21日には3回目の天王星・冥王星の正確なスクエアが起こります。今年は5月と11月の2回。これは来年4月に起きる、最も強力と思われるスクエアを前にした大きな調整かもしれません。今はもうすぐ迎える春分も含めて、世界的な調整への対応を問われる時間的なオーブに入っています。 なので、このところの新月・満月の流れは、個人的にも社会的にもそのための前哨戦っていう含みがあるように思います。 ・・・な~んて、あんまり肩に力を入れすぎるのも逆効果だったり(^_^; まずは霧の中でリラックスかな。 そしてお腹にまっさらなエネルギーを溜めて、進んでいくとしましょう(^_^)。
では早速サビアン・シンボルをみてみましょう。前回の新月のポイントは『身近な関係性のテスト—忍耐と遊び心』 でした。そして満月を経てわたし達は、対人関係の中で自分を活かしていくためにはまず自分の心を整理・整頓し、訓練していく必要があるというテーマのもとで進んできました。 今回はそこから一歩進んで、その成果が試されるような雰囲気もあります。
今回のシンボル、まずベースとなるのは『 小さな白い子羊、子供、そして中国人の召使い』という、ちょっと謎っぽい光景です。 このシンボルには三つの異なる要素が一つのシーンに収められています。 小さな白い子羊・・・イメージとしては、ただただ無垢で可愛らしい存在。 子供・・・こちらもイメージとしては無垢で可愛い存在だけれど、シンボルとしてはそれに加えて、まだ社会的経験が少なく社会的な規範を知らない存在でもあります。また、特になんのことわりも無いことから、この子はおそらくM・E・ジョーンズやエルシィ・フィーラーと同じ白人の子供ではないでしょうか。
そして、中国人の召使い・・・去年、射手座の新月でも中国人のシンボルが出てきました。これは全て「移民」という立場を表しています。もともとアメリカという国自体が移民の国です。けれど、世界各国から新大陸での夢を求めて大量の移民が押し寄せるようになると、旧移民(アングロサクソン系プロテスタント・開拓移民など)と新移民(東・南ヨーロッパ系、アジア、南アメリカ系・カトリックその他異宗教・出稼ぎ移民など)との溝が深まり、社会や経済面で人種や民族差別があらわになっていきました。特に大量に渡ってきた中国の人々は、当時の一般的な白人米国社会では「米国に溶け込もうとしない異文化・下層の仕事をする人々」などのイメージがあったと言われています。 以前のシンボルにも出てきた洗濯屋、超低賃金の工場労働者、召使いなどは彼らの代表的職業だったようです。こうした移民問題と、それにまつわる様々な立場からの不平不満は、今もアメリカに渦巻く大きな問題のひとつとなっています。
では、このシンボルに出てくる中国人の召使いは、真っ白な子羊、子供に対してどのような思いを抱いているでしょうか? そして子羊は、子供は、どう思っているのでしょう?
子羊は無垢で弱い存在のシンボルです。たった一匹、母羊からはぐれてしまったのでしょうか。ならば、誰かが世話をしなければ生きていけません。子供はふわふわして温かな羊をきっと気に入るでしょう。純粋な気持ちで子羊と友達になりたい、ペットに欲しいと思うかもしれません。けれど、それにはきちんと世話をする方法を身に付けなければなりません。 ここでそれを教えられるのは、人生経験を積んだ中国人の召使いです。
この真っ白な子羊は、魚座が包含する「霊性/魂」の一番純粋な顕れを暗示しているのだと思います。そして子供は、まだ手つかずのヴィヴィッドな感情と未発達な自我、そして肉体的欲求を表しているのかもしれません。子供は純粋であると同時に、やりたい放題のワガママにもなり得るからです。で、教えかしずく中国人の召使いは、苦労と経験を積んできた人間の精神、そして成長した自我だとしたら...。
こう考えてみると、このシンボルには二つの道が示されているように見えます。
→魚座の最高の顕れである、自分の「霊性」を守り育てるためには、まずその存在に気付き、慈しむこころが必要。 →同時に、騒々しい社会の中で、まっさらな感性をどう守り育てていくかを知り、そのための自己規範をわきまえる必要がある。→ …そして、人生で何が一番大切か?の答を自分の「核」として、経験を積んだ大人として、忍耐を持って、自分の中に生きる「霊性」に仕え、感性を鍛えていけるだけの精神性が必要になる。
子羊は子供をひたすら慕います。子供はそんな子羊が可愛くてたまらず、召使いに助力を求めます。召使いはおそらく主人筋にあたるだろう子供を、人種・文化の壁や差別などという世間の波を越えて慈しみ、これまでの人生で蓄積してきた智恵を用いて導きます。その時、中国人の召使いは、弱々しく見える真っ白な子羊が、実は彼/彼女にとってもかけがえのない存在 — 普遍的な魂の象徴であることを理解しているのではないでしょうか。ここではわたし達人間存在を構成する「霊」「肉体」「精神」の象徴と、その間をスムーズに流れていくエネルギーが見てとれます。
けれど、それはあくまでも理想のカタチ。魚座の霧はそうスンナリと晴れてはくれません。もう一つ、考えられる道があります。
可愛い子羊を見て、子供は自分が世話をするよ、ぬくぬくした羊を抱いて一緒に寝るよ、自分と同じおやつを食べさせるよ!なんて言うかもしれません。でもそんなことを許したら、召使いは雇い主である子供の親に厳しく叱責されるでしょう。何も知らない子供の思い通りに子羊を扱わせたら、危険な目に遭って死んでしまうかもしれません。もしここで、召使いが自分の虐げられた境遇を恨み、天真爛漫な子供の恵まれた境遇をナナメに見ていたらどうでしょう? きっと子羊に対しても、「お前はいいよなぁ。白い子羊に生まれただけで何の心配もなく可愛がってもらえて・・・」なんて思ったとしたら? そこには果てしない鬱屈と分断からくる怒りが見てとれます。それは、いつ頭をもたげるかわからない、闘争の芽です。そしてこれ、わたし達のこころの中で、人間関係の中で、わりといつも起きていることじゃないかな、と思います。
何というか、これ、本当に魚座らしいシンボルだと思います。わたし達にとって多分一番大切で、それでいて一番わかりにくいとも言える、「霊性」の問題をはっきりと問いかけています。
自分にとって、いったい霊性って何だろう? これを読んでくださっているひとの中には、そんなコト普段考えたりもしないやってひともいるかも? でも、アストロロジーのブログであるココに来てるってことは、少なくともその一端には触れているということ。 魚座の新月を期に、一度内面をゆっくり覗いてみるのも良いのではないでしょうか? 結局「霊性」が何かなんて、地上に生きるかぎり誰にも教わることなんて出来ないからです。(まぁ別世界といわれる領域でもアヤシイ教えがいっばいあるし…) おそらく霊性って、それぞれの個と無限とを繋ぐ視座の中にしか存在し得ないのでしょう。。なので、自分にとって、真っ白な子羊とは何なのか? いや、そんなものは居ないのか? ふと立ち止まったとき、考えてみるのも悪くないんじゃないかな。。
そして、いつも精神世界にいるよっていうひとにとっても、もう一度、自分の中に人知れず存在する真に無垢な部分に触れ、どう慈しみ鍛えていくかを考えてみる機会なのかもしれません。
・・・っと!うわなんだかもう終わりみたいな書き方になっちゃいましたw。まだ肝心な後半があるというのに(^_^;
さてエネルギーが向かう先は、「シナイ山から降りてきて新しい"法"をもたらす男」です。これには旧約聖書の「出エジプト記」に出てくる有名なモーセと、神が彼に託した律法のイメージが濃厚にダブります。 このシンボルはモーセの話と密接に繋がるものなので、少しそのお話をしてみます。(もしも間違いなどありまたらご指摘ください。)
モーセは120才まで生きたと言われています。彼の人生は前のシンボルと共通した「数の要素」を持っています。三つの時期にわかれているんですね。そして、その内最初の40年はエジプトのハトシェプスト王女の庇護のもとで育てられ、安楽に過ごしました。当時エジプトではイスラエルの民は奴隷化され、迫害にあっていました。その中で殺されるところを助けられるなど、とても幸運な巡り合わせだったのですが、ある日彼はイスラエルびとを打ち据えていたエジプト人を怒りにまかせて殺してしまったのだそうです。そこから、彼の失意と逃亡の40年が始まります。
その後、彼は遠い砂漠の地でひとりの羊飼いとしてひっそりと暮らし、結婚もし、腰を落ち着けて40年が過ぎました。ある日、タベラと呼ばれる地を通ったモーセは、燃えても燃えても燃え尽きない枯れ柴を見て不思議に思い、近寄りました。すると神の声が聞こえてきて、彼ら民族の神であるヤハウェであると名乗ったのだそうです。そして、虐げられて苦しむイスラエルの民を、エジプトから脱出させるよう命じられたといいます。 その時、神は彼に、ここには土足では入れない、靴を脱げと告げました。その言葉は、彼に人生の全てを捨ててかかれという暗示でした。
ここでモーセがすぐさまその通りに出来たかと言えば、そんなことはありませんでした。全てを捨ててまで自分が属する民族を救うなんて大それたことを、何故自分がしなければならないのか? せっかくここまで生き延びてきたのに・・・と迷いに迷い、何度神に促されてもなかなか腰を上げられなかったのだとか。その意味では、彼は人生の三分の二を普通のひととして生きたのかもしれません。
けれどやがて、彼は神の声に従いエジプトに戻り、ファラオにイスラエルの民を脱出させる交渉をすることになります。彼の最後の40年です。神の助けもあって運良くエジプトを離れられても、大勢の民を連れて旅することは苦難の連続でした。ファラオの軍勢に追われ、食べ物や水にも事欠き、やがては「これならエジプトにいた方が良かった!」なんて不平不満をもらす人々も出て、不穏な雰囲気にもなります。けれどその都度神の奇跡を示したモーセは、すでにベールで顔を隠さないと光でまともに見ることも出来ないほど宗教的英雄になっていたといいます。 そして、旅の一団がシナイ山のふもとに辿り着いたとき、神が山の上に顕れ、モーセを招きました。その山上で彼は神から十戒を授かり、降りてきました。そしてこの時、イスラエルびとと神との契約が成立したのだそうです。
その後も神の民の歴史は長く続いてきました。それは建国の闘いの歴史でした。ユダヤ教からはキリスト教が生まれ、またイスラム教もそこから発生しました。けれど今も、それぞれに宗教的、政治的、それに経済の問題も絡んで闘争を孕み、世界をゆるがす問題は尽きません。至高で純粋な力であるはずの「神」という存在。けれどその力が生身の人間に託され、それが聖化されて権威となり、都合良く解釈され始めたとき、そこにはまた別の、とても "人間的な" 魔の力が入りこむのかもしれません。わたし達人間は、この長い闘いの歴史を終わらせることが出来るでしょうか? 長く水面下に隠されてきた過去はこれからも次々と浮上してきます。社会的にも、個の経験としても。そういえば、新しいローマ法王を決めるコンクラーベはちょうどこの新月に始まるのだとか。今も世界に大きな影響力を持つバチカン。その指導者方は、この宇宙からの挑戦を知っていたのでしょうか。
このシンボルには、ごく普通の人間でしかないわたし達が、ある機会を得て「力」を持ったとき、または身近にそれを感じたとき、その「力」と「特権」をどう扱うのか?という問いかけが含まれています。それは、わたし達それぞれの中に住む、純粋で真っ白な子羊をどう育てていけるのか? Calling(魂の声・天職・使命)にどう応えるかという問いでもあります。
旧約聖書やモーセのお話、そして宗教絡みの闘争という問題は、世界規模のスケールで展開していきます。 けれど、その話の中に潜む本質は、実はわたし達の日常にもカタチを変えて常に起きていることではないでしょうか?
ここで「力」とされているものが民族を救う力でも、職場のゴタゴタをまとめる力でも、パートナーや家族との絆を確かなものにする力でも、本当に大切なものを守り生かしていこうと思えば、そこには常に大きな忍耐と、ある種の犠牲がつきまといます。 でもその覚悟が無いとき、責任を負いたくないとき、わたし達は自分を安全な場所に置いてひとを動かすことを考えます。そして批判し、不平不満をもらします。自分が優位に立つために、チラッと脅すようなことを言ってみたりします。それがまた怒りや妬みや恨みを呼び、力と力のぶつかりあいを生み出していきます。あるときは派手に、あるときは密やかに、互いに自分の、自分達だけの、力や正当性や特権を守ろうとして…。これは日々、ネットでもメディアでもよく見られる光景です。そしてその闘いのさ中に真っ先に傷付きこぼれ落ちていくのは、小さな白い子羊の姿、わたし達の内なる霊性の種子なのかもしれません。。
こうしてみると、今回の新月の度数は両方とも、いかにも魚座らしい「挑戦」を提示しています。またこれらのシンボルは、魚座のホワっとした霧の中に途方も無い激しさが隠れ潜んでいることも暗示しています。魚座ってもともと、究極の理想や慈愛、平和を希求する星座宮です。でもわたし達がその境地を現実に手にするには、いくつかの関門を通り抜けていかなくてはなりません。それを避けて通れば、手に入るのははかない夢や幻想、そして意識の海底に横たわるかすかな罪悪感と、永遠に逃避し続ける自我の深い眠りです。
この新月で、わたし達は身近な対人関係や集団、いえ、もしかしたら自分自身の中にも、ある種の狡猾さを見ることになるのかもしれません。もしそんなことがあったとしても、自分も、誰も、どうか責めないでください。このシンボルには、その自己本位の壁を突破するための「門」もまた暗示されています。 シナイ山から下りてきた男は「神=純粋で至高なる存在」の下で、履き物を脱ぎ捨てました。その時彼は、自分の人生の全てを、とても大切な何かに託す覚悟を持ったのだと思います。そしてその時から、それが「自分の意志=力」となり、また同時に、「それ以外の全て」ともなりました。自分以外の全て…って、言い換えてもいいのかな。 それは真っ白な子羊を通して預託された力です。・・・大きな覚悟、そして小さな小さな覚悟、ひとによって色々だけど、それぞれが、大切な一歩。
え? わかったようなわからんような、何か禅問答みたい? うーん、そうかもしれませんw。 でもこれ、12星座宮の最後を飾る、魚座の究極の救済に関わる象徴でもあります。 なので、それをフツウの合理的な言葉で説明することはすごく難しいな..(^_^; 今、沢山の惑星が終結している果てしない魚座パワーを使って、どうかホワッと優しく・・・感じてみてください。
★アスペクトから少し・・・★
★火星の牡羊座入り
火星は恒星シェアトとコンジャンクトした後新月と同じ日、3月12日の15時26分に牡羊座入りし、それに続いて月、そして太陽が春分の日に牡羊座入りします。火星はその後天王星とのコンジャンクションに向かいます。火星を皮切りに牡羊座のエネルギーが強まっていくことから、ホワッとしたムードは徐々にアグレッシブな雰囲気に切り替わっていきそう。
恒星シェアトは一般に海や空の事故や気象変化 — 強風や嵐と関わるとされています。また心理的には、溜め込んだエネルギーが暴発する誘因となる場合があります。魚座の最終度数に来て、また牡羊座で新しい旅を始める火星。ここで夢や理想の姿と荒々しい現実がぶつかり合いスパークするような感じかもしれません。そして一段ギアチェンジって感じかも? 心理的な刺激を感じたら、それを他の人に向ける前に、自分のための「喝」だと思って活用してみてください。今、一番大事なことをイメージして集中する。これ、合い言葉です。
★蠍座の土星、山羊座の冥王星からICの木星にYOD
こちらも上記と似たような爆発効果がありそう。自分の中の可能性や今後の方向性に対する予感や迷い、緊張感となって表現されるかもしれません。周囲の人間関係や自分の信条からくるプレッシャーが増大しやすいので、それはどこかで発散する必要がありそうです。でも、出来れば古い習慣に逃げ込まずに、自分の中にこれから開発できる新しい力は無いか、新しい方向性がかいま見えないかなどを探れたらベスト。でも無意識に同じことを繰り返し考えたり、誰かに喋ったりしてるのに気付いたら、軌道修正してね。
★新月の太陽・月が射手座のイクシオン・アラクネ・フォルス組とスクエア(エリス・パラスにトライン)
はっきり出るケースでは、宗教、信条、または「世の中ってこうだよね」的な世界観にちょっとゆさぶりがかかるかも? アラクネは、あらゆることが良くも悪くも複雑に絡み合い、織り合わさるように重なって起きているという事実を象徴しているのですが、その一端をかいま見てしまうとか…。また企みや陰謀論的な物の見方に関わることもあります。モラル的なことが絡んで「あぁ…そういうことだったのか。ちょっとショック」てなことを経験するひともいるかもしれません。もしそんなことが起きたなら、これもまた新月のテーマに沿って明かされた出来事なのだと思います。あまり世の中をナナメに見ずに、しっかり受けとめて吉。
★山羊座のジュノー、魚座の火星から獅子座のトランスプルートにYOD
山羊座、魚座、獅子座の最終度数でのYOD。かなり籠もったエネルギーになりそうですが、29°近辺に惑星や感受点を持つひとは影響があるかもしれません。何かを完璧にこなせない自分に腹が立ったり、自信をなくしてイヤになったり。。反対に、他のひとに対して「何でこんなことが出来ないんだ!え?」みたいなイライラ気分になることも。または、人の評価が気になって疲れてしまうかもしれません。それが昂じて人との交わりが億劫になったりすることもあり得ます。そんな時は、まず自分が一種の完全主義に陥っていないか、振り返ってみてください。物事は全て計算どおりには行かないし、自分がしていると思ってることも、実は本当に自分自身の力が関与してるのはほんの少しだったりします。物事って、自分を取り囲む全体の流れや、網目のように絡んだエネルギーに動かされ、助けられて為されていきます。全ては善きことのために。だから、まずはそれを信頼してカチコチに握った操縦桿を手放してみて。ふぅっと息をついて。大丈夫ですから!
さて、今月もめいっぱい賑やかそうw。あともう少し、魚座の霧の中をさまよっていたいけど、どうかな。。けれど、新しい星の旅の門出、春分をもうすぐそこに控えて、コズミックな1年の集大成として起きる今回の新月…ちょっぴりカツを入れつつも、温もりを忘れずにゆるりと歩み出したいと思います。。
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
レイモンド・メリマン 週間コメント3/11 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2013年3月11日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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※お知らせ:今月は後半から土日の時間がとりにくくなるため、来週のコラムは抄訳で掲載時間(日)もずれるかもしれません。また、3月25日付けのコラムはお休みさせていただきます。楽しみにしてくださってる方、すみません。m(_"_)m
≪ 先週を振り返って ≫
トリックスターは依然として立役者ぶりを発揮中だ! これはつまり、先週は水星逆行という宇宙のロードランナーにまつわる全てのサプライズと手の平返しが、もうフル回転だったということだ。とはいえ、この傾向は金融市場よりも政治の分野で顕著だった。
まずは金融市場から見てみよう。ダウ工業平均は先週、高値記録を更新したが、S&Pはいまだにぐずぐずとしている。日本の日経はお祭り状態を続け、今や2011年11月につけた3年サイクルの底値から50%以上も騰がっている。だが中国の上海指数はかなり激しく下落した。ドイツのDAXは2008年初頭以来初めて8000を越えるまで騰がり、チューリヒのSMIとロンドンのFTSEは2008年以来の最高値水準まで反騰した。しかし、アムステルダムのAEXとモスクワのMICEXはいまだに2013年1月につけた高値のはるか下方に位置している。
水星の逆行下で、私達はこれをどう解釈するべきだろうか? 市場アナリスト達の殆どは、これをかなりの上昇を見込めるブレイクアウトだと考えているようだが、本当にそうなのか? あるいは過去も多くの場合がそうだったように、水星逆行がもたらす騙しなのか? もちろん答は時と共に明らかになるが、私達の経験からすれば、こうした市場の動きには懐疑的だ。
その一方で私達は、この夏にみられる、1967年以来起きることのなかった非常に稀でポジティブな木星・土星・海王星間のグランドトラインに向かって進みつつある。ところで皆さんはこのことを知らなかったろうか? ちょうど『フォーキャスト2013』で今年半ば頃に浮上するだろうと予測した、赤字削減プログラムに関わる「グランドバーゲン」についての話し合いが突如として再開されている。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
今週注目すべき主要なジオコズミック要因は、3月12日に火星が黄道12宮の旅を終えて、自らが支配する星座宮、牡羊座に入居することだろう。そこから火星はまた新たに黄道を巡る旅を開始する。火星は牡羊座を支配する。だからその力は強まることが期待される。これは世界の株式市場において、出来高がこれまで以上に増加すると読み取れるだろう。最初のうちは強気相場となるかもしれない。しかしながら、3月最終週付近には、歴史的に見て市場の反転と強い相関関係を持つ多数のジオコズミック・サインが立ち現れることになる。
≪ 長期的考察 ≫
『イランのアフマディネジャド大統領はベネズエラのチャベス大統領の国葬に参列、ベネズエラへの弔慰状の中で、チャベス氏はイエス・キリストとイマム・マーディ— イスラム教シーテ派で預言された救世主 — によって復活し、人類を救い、世界に正義をもたらすだろうと宣言した。』
— ウォールストリートジャーナル紙「イランの指導者、チャベスに対する賛辞を厳しく批判される」by Farna Fassihi より, 2013年3月8日付記事
先週、世界はまたもやワイルドでクレイジーであった。ダウ平均が記録的高みに昇ったその日 ベネズエラの強者、ウゴ・チャベスがこの世を去った。
米国ではこわいこわい「歳出自動削減」が、まるでブツブツと呟くような不満の声と共に始まった。だが、ホワイトハウスが主張するところの、多大な痛みを伴う削減と合理化のスタートに関する反応はといえば、考えようによっては、この削減でカットされる項目の長いリストは前週に大統領がメッセージの中で表現した、「ひどい苦しみを引き起こす"愚かな" 行為」というほどのものでもないという結果に終わった。
先週始めに政府側は、予算削減に伴い『ホワイトハウスの一般見学ツアーを中止し… 』ようとしていると発表した。ウォールストリートジャーナルのキンバリー・ストラッセルによると、『この布告は共和党に対する大衆の激しい憤りに火を付けるために画策されたものだったが、その意図をわかりやすくはっきり伝えるかわりに、政府側のひどい狭量さを伝えることになった』。ここではっきり伝わる結果となったのは、大統領にとってまたもう一つのばつの悪さだった。このところ彼のネイタル・チャート(出生図)にある月・冥王星スクエア構造にトランシットの海王星がTスクエアを形成してネガティブな効果を発揮しており、これは始まったばかりで2年間続いていく。(詳細は先月のコラムを参照)
またストラッセルは同コラムの中で、アイオワ州ウェイヴリーの6年生達がYouTubeでホワイトハウスにツアーの再開を嘆願している件に言及している。『ホワイトハウスは私達みんなのものです。どうか訪問させてください。』彼らはユニゾンで歌う。そしてこれに続いて、ホワイトハウスが "愚か" ではないだろうと考えていそうな予算削減リストが提示されている。例えばモロッコにおける陶芸教室への援助金プロジェクトの2700万ドル、日本ウズラの繁殖習性に対するコカインの影響の研究への18万1千ドル、大富豪に支給される年間14万8千ドルの失業手当などだ。三番目などは狂気の沙汰に思えるだろう。だが私はミシガン州の成功した修景事業者達のことを知っている。ある事業主は年間40万ドルを稼ぎ出すのだが、それは季節的な収入だ。10月~4月の閑期がやってくると、彼女は失業届を出し — 手当を受け取る。毎年やっていることだ。
共和党のトム・コバーン上院議員が金曜のウォールストリートジャーナルに書いていたように『私は、歳出自動削減を細目ごとの吟味無しに一律包括的に行うのは "愚かな" やり方だという点についてはオバマ大統領の意見に同意する。しかし、もし歳出自動削減が愚かだというなら、支出をまったく削減しないのはもっと愚かな行為だ』。
前の選挙以来、大統領側近が彼を形容するために取り入れた「もはやお人好しではないぞ」作戦を捨てない限り、彼の名声は風前の灯火だ。海王星は "善人" であることによってのみ、進歩する。彼がこうしたイメージを捨てるなら、スキャンダルに見舞われやすくなり、大衆が彼に抱くイメージは悪化するだろう。hiphopwired.comではこう報じられている。『ロイター/イプソスのオンライン投票の結果が水曜(3/6)に発表された。これによれば投票者の43%がオバマ施政を是認しており、2月19日の結果からは7%下がった。』 これはちょうど、海王星がオバマのネイタル・チャートの月に影響を及ぼすオーブ圏内に入った時期とほぼ一致する。
ところが驚くなかれ、先週末に何が起こったか? オバマはとうとう共和党の上院議員達に歩み寄ったのだ。彼は議員達を夕食会に招き、おおまかな予算折衝に漕ぎ着ける可能性について議論している。彼は "グランドバーゲン"(双方の妥協による大取引)を望んでいるが、これはこの夏に発効する木星・土星・海王星のグランドトラインが米国始原図の金星・木星コンジャンクションに絡むことによってもたらす、まさに希望そのものだ。ウォールストリートジャーナルの3月2日付の記事「オバマの新しいゲーム(Obama is Playing a New Game)」でペギー・ヌーナンが鮮やかに描写しているように、水星逆行の下で大統領は自分が進めてきた史上稀なる「我々は議会と話し合うつもりはない」という方法論をひっくり返し、反転させ始めた。
彼はこのグランドバーゲンを引き出すことが出来るだろうか? あるいは、彼 — または連邦議会 — がまたしても方針を変えるのか? 海王星が絡む時、答は謎のままだ。それは人生のピークに昇りつめるための惑星にもなり得るし、不信と軽蔑の淵へと下降させる惑星ともなり得る。選択するのは大統領自身だ。だが、海王星が最も良い意味で働くケースに関する私の理解によれば「もはやお人好しではない」路線を捨て去ることは、正しい方向への第一歩だ。だから今、突如として希望が湧いてきた。この路線を反転させてくれて、トリックスターよ、ありがとう!
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2013年3月11日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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※お知らせ:今月は後半から土日の時間がとりにくくなるため、来週のコラムは抄訳で掲載時間(日)もずれるかもしれません。また、3月25日付けのコラムはお休みさせていただきます。楽しみにしてくださってる方、すみません。m(_"_)m
≪ 先週を振り返って ≫
トリックスターは依然として立役者ぶりを発揮中だ! これはつまり、先週は水星逆行という宇宙のロードランナーにまつわる全てのサプライズと手の平返しが、もうフル回転だったということだ。とはいえ、この傾向は金融市場よりも政治の分野で顕著だった。
まずは金融市場から見てみよう。ダウ工業平均は先週、高値記録を更新したが、S&Pはいまだにぐずぐずとしている。日本の日経はお祭り状態を続け、今や2011年11月につけた3年サイクルの底値から50%以上も騰がっている。だが中国の上海指数はかなり激しく下落した。ドイツのDAXは2008年初頭以来初めて8000を越えるまで騰がり、チューリヒのSMIとロンドンのFTSEは2008年以来の最高値水準まで反騰した。しかし、アムステルダムのAEXとモスクワのMICEXはいまだに2013年1月につけた高値のはるか下方に位置している。
水星の逆行下で、私達はこれをどう解釈するべきだろうか? 市場アナリスト達の殆どは、これをかなりの上昇を見込めるブレイクアウトだと考えているようだが、本当にそうなのか? あるいは過去も多くの場合がそうだったように、水星逆行がもたらす騙しなのか? もちろん答は時と共に明らかになるが、私達の経験からすれば、こうした市場の動きには懐疑的だ。
その一方で私達は、この夏にみられる、1967年以来起きることのなかった非常に稀でポジティブな木星・土星・海王星間のグランドトラインに向かって進みつつある。ところで皆さんはこのことを知らなかったろうか? ちょうど『フォーキャスト2013』で今年半ば頃に浮上するだろうと予測した、赤字削減プログラムに関わる「グランドバーゲン」についての話し合いが突如として再開されている。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
今週注目すべき主要なジオコズミック要因は、3月12日に火星が黄道12宮の旅を終えて、自らが支配する星座宮、牡羊座に入居することだろう。そこから火星はまた新たに黄道を巡る旅を開始する。火星は牡羊座を支配する。だからその力は強まることが期待される。これは世界の株式市場において、出来高がこれまで以上に増加すると読み取れるだろう。最初のうちは強気相場となるかもしれない。しかしながら、3月最終週付近には、歴史的に見て市場の反転と強い相関関係を持つ多数のジオコズミック・サインが立ち現れることになる。
≪ 長期的考察 ≫
『イランのアフマディネジャド大統領はベネズエラのチャベス大統領の国葬に参列、ベネズエラへの弔慰状の中で、チャベス氏はイエス・キリストとイマム・マーディ— イスラム教シーテ派で預言された救世主 — によって復活し、人類を救い、世界に正義をもたらすだろうと宣言した。』
— ウォールストリートジャーナル紙「イランの指導者、チャベスに対する賛辞を厳しく批判される」by Farna Fassihi より, 2013年3月8日付記事
先週、世界はまたもやワイルドでクレイジーであった。ダウ平均が記録的高みに昇ったその日 ベネズエラの強者、ウゴ・チャベスがこの世を去った。
米国ではこわいこわい「歳出自動削減」が、まるでブツブツと呟くような不満の声と共に始まった。だが、ホワイトハウスが主張するところの、多大な痛みを伴う削減と合理化のスタートに関する反応はといえば、考えようによっては、この削減でカットされる項目の長いリストは前週に大統領がメッセージの中で表現した、「ひどい苦しみを引き起こす"愚かな" 行為」というほどのものでもないという結果に終わった。
先週始めに政府側は、予算削減に伴い『ホワイトハウスの一般見学ツアーを中止し… 』ようとしていると発表した。ウォールストリートジャーナルのキンバリー・ストラッセルによると、『この布告は共和党に対する大衆の激しい憤りに火を付けるために画策されたものだったが、その意図をわかりやすくはっきり伝えるかわりに、政府側のひどい狭量さを伝えることになった』。ここではっきり伝わる結果となったのは、大統領にとってまたもう一つのばつの悪さだった。このところ彼のネイタル・チャート(出生図)にある月・冥王星スクエア構造にトランシットの海王星がTスクエアを形成してネガティブな効果を発揮しており、これは始まったばかりで2年間続いていく。(詳細は先月のコラムを参照)
またストラッセルは同コラムの中で、アイオワ州ウェイヴリーの6年生達がYouTubeでホワイトハウスにツアーの再開を嘆願している件に言及している。『ホワイトハウスは私達みんなのものです。どうか訪問させてください。』彼らはユニゾンで歌う。そしてこれに続いて、ホワイトハウスが "愚か" ではないだろうと考えていそうな予算削減リストが提示されている。例えばモロッコにおける陶芸教室への援助金プロジェクトの2700万ドル、日本ウズラの繁殖習性に対するコカインの影響の研究への18万1千ドル、大富豪に支給される年間14万8千ドルの失業手当などだ。三番目などは狂気の沙汰に思えるだろう。だが私はミシガン州の成功した修景事業者達のことを知っている。ある事業主は年間40万ドルを稼ぎ出すのだが、それは季節的な収入だ。10月~4月の閑期がやってくると、彼女は失業届を出し — 手当を受け取る。毎年やっていることだ。
共和党のトム・コバーン上院議員が金曜のウォールストリートジャーナルに書いていたように『私は、歳出自動削減を細目ごとの吟味無しに一律包括的に行うのは "愚かな" やり方だという点についてはオバマ大統領の意見に同意する。しかし、もし歳出自動削減が愚かだというなら、支出をまったく削減しないのはもっと愚かな行為だ』。
前の選挙以来、大統領側近が彼を形容するために取り入れた「もはやお人好しではないぞ」作戦を捨てない限り、彼の名声は風前の灯火だ。海王星は "善人" であることによってのみ、進歩する。彼がこうしたイメージを捨てるなら、スキャンダルに見舞われやすくなり、大衆が彼に抱くイメージは悪化するだろう。hiphopwired.comではこう報じられている。『ロイター/イプソスのオンライン投票の結果が水曜(3/6)に発表された。これによれば投票者の43%がオバマ施政を是認しており、2月19日の結果からは7%下がった。』 これはちょうど、海王星がオバマのネイタル・チャートの月に影響を及ぼすオーブ圏内に入った時期とほぼ一致する。
ところが驚くなかれ、先週末に何が起こったか? オバマはとうとう共和党の上院議員達に歩み寄ったのだ。彼は議員達を夕食会に招き、おおまかな予算折衝に漕ぎ着ける可能性について議論している。彼は "グランドバーゲン"(双方の妥協による大取引)を望んでいるが、これはこの夏に発効する木星・土星・海王星のグランドトラインが米国始原図の金星・木星コンジャンクションに絡むことによってもたらす、まさに希望そのものだ。ウォールストリートジャーナルの3月2日付の記事「オバマの新しいゲーム(Obama is Playing a New Game)」でペギー・ヌーナンが鮮やかに描写しているように、水星逆行の下で大統領は自分が進めてきた史上稀なる「我々は議会と話し合うつもりはない」という方法論をひっくり返し、反転させ始めた。
彼はこのグランドバーゲンを引き出すことが出来るだろうか? あるいは、彼 — または連邦議会 — がまたしても方針を変えるのか? 海王星が絡む時、答は謎のままだ。それは人生のピークに昇りつめるための惑星にもなり得るし、不信と軽蔑の淵へと下降させる惑星ともなり得る。選択するのは大統領自身だ。だが、海王星が最も良い意味で働くケースに関する私の理解によれば「もはやお人好しではない」路線を捨て去ることは、正しい方向への第一歩だ。だから今、突如として希望が湧いてきた。この路線を反転させてくれて、トリックスターよ、ありがとう!
訳文ここまで
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March 03, 2013
レイモンド・メリマン 週間コメント3/4 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2013年3月4日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週をふり返って ≫
先週はトリックスターが面目躍如とばかりに大向こうを唸らせた!
水星逆行 — その芸には皆さんイヤでも惚れてしまうはずだ。彼は驚かせ、失望させ、挑発し、啓蒙し、あるいは皆が期待するような進路を逸らせる、そんなことにかけてはピカいちだ。彼の統治下でもし何かが "確実" とみえるなら、間違いなくそれは起こらないだろう。よしんば起きたとしても、まず当初の状態はそう長く続かないと思っていい。実際、水星逆行下でただ一つ確信出来ることといえば、通常より大きな不確実性や誤解の存在、そして終わってしまった出来事や完成したはずの物事を取り消したりやり直したりする必要性なのだ。だから、彼が人々にもたらす啓蒙=悟りの境地とは、シンプルなものだ。すなわち:何も計画通りに運ぶと思ってはならず、むしろフレキシブルな態勢をとり、他の現実に対して、さらにはあなたが想像もつかないくらい全く異なる摂理が存在する他の宇宙に対してさえも、その心を開いておくことだ。
言い換えるなら:
『想像力を駆使しなさい。だが、けっして "あり得そうな" 結果に引っかかってはならない』
例えば、先週のダウ工業平均は、メジャーな金融ネットワークがこぞって史上最高値を見込み、見張っていたにもかかわらず、それが起きることはなかった。歳出自動削減問題は結局解決されず、それでも世界は終わることなく株式市場も暴落することはなかった。解決しなければ耐えがたい痛みへと導かれるだろうという政府指導者達の鬼気迫る警告にもかかわらず、だ。
事実、米国株式市場の様相をダウ平均を例に見れば、先週は2月28日木曜に14,149をつけて5年ぶりの新高値まで上昇した。これは2007年10月11日に記録した市場最高値14,198にあとわずか50ポイントと迫る値だ。一方、S&Pとナスダック先物は、前週2月20日につけた高値は上回ることが出来た。非常に多くのアナリストやコメンテーター達が史上新高値を予想していたのだが、それに反して週の最終日は失望で幕を閉じた。もちろん、彼らは今週再びその予測を繰り返すかもしれないし、それは当たるかもしれない。と思いきや、また再び外すかもしれない。何故なら水星逆行は、こうした奇妙な傾向 — すなわち期待された物事が顕現しないか、または顕現しても、その後にびっくりするような反転が続くという特質を持つからだ。
先週は恐ろしい幕開けとなった。オバマ氏が導入した歳出自動削減が実際に発効すれば、莫大な経済的苦痛が莫大な社会全体に課されるだろうという大統領自身のメッセージに加えて、2月25日月曜に起きた200ポイントを超えるダウ平均の下落が重なり、皆を…まぁ、怖がらせた。
だがその後、こうした場面でのいつものパターン通り "慈善家ベン" が救助に駆けつけた(彼は魚座の月— "救助者" を持っている)。2009年3月につけたボトム以来、米国、いや世界の株式指数にみられる強気市場が、「バーナンキ強気相場」以外の何物でもないことへの疑いは、2月26火曜~27日水曜に行われた彼の魔法のような議会証言によって、完璧に打ち消された。株式市場は月曜に記録した大下落から完全に回復し、300ポイント以上の上昇をみせた。歳出自動削減という恐怖戦術でさえ、その勢いを引き戻すことは出来なかった。
バーナンキの議会証言は困苦に喘いでいた株式市場を救っただけではなかった。投資家達に、金と銀には株式ほどのパフォーマンスは期待出来ないだろう — 少なくとも今のところは — と、確信させたのだ。金は彼の証言に先立つことちょうど4日間の内に65ドル騰がった。金曜には、その内55ドル分の上昇幅が失われた。銀の幸運はそれよりもっとはかなく、前週の安値をオンスあたり30セント下回るまで下落した。
しかしながら、ここには希望の兆しがある。銀と金、2市場の両方が揃って前週の安値をわった訳ではなく、したがって、異市場間強気ダイバージェンスが起きている可能性があるのだ。今週、もしこれらが直ちに再上昇するなら、ザ・トリックスター=水星の気まぐれな性質をまたもや立証することになるだろう。水星が活発な時にはただただ、何事にも固執してはならないのだ。彼が逆行に転じた当初にみせる通常の手口は、不安定さと不確実性をを創り出すことだ。先週、彼はその芸に全力を注いでいた。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
今週注目すべき主なジオコズミック要因は、水星逆行期のちょうど中央の時間帯に入ることで、3月6日水曜に起きる。多くの場合、水星が逆行に転じた日から1~2日の内に初期のトレンドから反転しなければ、金融市場はこの時期に反転しやすい。このような動きは特にユーロ通貨に当てはまるかもしれない。
≪ 長期的考察 ≫
『共和党議員はオバマ氏に対し、余地をもっと与えるような柔軟性のある提案をしているが、それでも大統領は首を縦に振らない。この事を熟考すべし:大統領は、彼自身と彼の政府にはもっと穏やかな策を用いる権限があることを否定したがっている。すなわち*"また自分を殺っちまう前に俺を止めたりするんじゃねえ"というわけだ。』
— 2013年3月1日, ウォールストリートジャーナル紙『Obamageddon(オバマゲドン)』より
先週はワイルドでクレイジーな水星逆行週間だったが、それに加えてバラク・オバマ大統領にとっては、最近のコラムで論じてきたある種の海王星的問題の露呈で始まった週でもあった。自分自身のイメージと信頼性に関して、これまでの幸運が逆転するような経験を彼がするかもしれないという私達の懸念を、皆さんは覚えておられるだろう。その逆境は2013年2月から2015年3月まで続く。では、先週は何が起こったろうか?
まず最初に、非常に奇っ怪ともとれる言葉と行動のズレがあった。火曜日のウォールストリートジャーナルはこう報じている。
『月曜に開かれた州知事達との会議の席上で、彼はまたもや連邦議会を煽ってこう言った。ワシントンは "次の世代ではなく次の選挙戦で頭がいっぱいになっている。そんな強迫観念は克服しなければならない" 』
これを聞いた共和党議員が、まるで「なりすまし犯罪」の被害者にでもなったような気分に陥いるとしても、大目に見なければならないだろう。何故ならこのセリフはまさに、彼ら共和党が財政政策について過去4年にわたり、ホワイトハウスに向けて伝えてきたメッセージだったからだ。
次に、ウォーターゲート事件として知られる約30年前の住居侵入窃盗問題をスクープした記者でもあり、尊敬を集めているジャーナリスト、ボブ・ウッドワードにまつわる話が持ち上がった。金曜のウォールストリートジャーナル(それに先週終盤に流されたおびただしい数のTVトーク・ショウ)によれば、
『歳出自動削減は2011年にオバマ氏が考え付いたもので、しかも当時の条項には増税など含まれていなかったと報じたことがウッドワード氏の罪科だった』。
これはどういうことかと言うと、ウッドワードは『The Price of Politics』と題する本を書いたのだが、その中で彼は、米国を信用格付の引下げへと導き、また現在進行中の歳出自動削減というアイデアにも導いた2011年夏の債務危機をめぐる話し合いが、いかにして正道を踏み外していったかについての詳細を、まさに徹底的に調べ上げた結果として報じている。そしてこの本を書いたことによって、ウッドワード氏はホワイトハウスの国家経済会議委員長ジーン・スパーリングから緊迫した調子の電話を受けた。彼はウッドワードに
『自分の言葉を後悔することになるだろう』
と告げたという。ところがこのことが口コミで広まるにつれ、多くの政治ブログでこれが「脅し」として取り上げられた。ホワイトハウスの一団は、突如として残忍な殺し屋集団のように見え始めた。
けれどもこれは、まるで水星逆行がもたらす不一致に一致するかのような話だった。スパーリングが実際に言った言葉は次のようなものだった。
『君は信じないだろうが、ここは友人として言おう。あのような申し立てを主張すると後悔するだろうと思うんだが。』
結局のところ、これはそれほどトゲトゲしい言葉でもない。しかしながら、どうも他の記者達が押しかけて、他にもホワイトハウスで過去に起きた出来事はないかと厳しい質問を浴びせたのだろう。こうした記者達各自の試みを通じて似たような趣きの個人的出来事が報じられたことから、大統領のイメージへの損傷は紛れもないものとなった。
だが、たとえ先週が大統領にとってまたもやキツイ週となり、彼のイメージがもう一段下落したのだとしても、それでもなお、まもなく彼と彼のチームにとって、世論の支持を大きく勝ち取るための別の機会が再度巡ってくるだろう。
『フォーキャスト2013』の中で長きにわたって述べたように、2013年7月中旬に起きる木星・土星・海王星間のグランドトラインは、誰もが望むグランド・バーゲン(包括的財政再建合意)のための取引をまとめる希少な機会を提示するはずだ。また同時に冥王星も絡んで、いわゆるカイト・パターンが成立するため、この時に主要な税制改正が行われる可能性がある。もしそれが上手くいけば、米国はこの、過去10年にわたって国を衰弱させる一方だった債務問題を逆転させることが出来る。そればかりではない。以前述べたように、私はこの春の米国の税収が記録的水準に達するだろうと考えている。これもまた、現状の累積債務という軌道を修正し、落ち着かせるための助けとなるだろう。
歳出自動削減は先週始まったかもしれないが、それ自体は政治家達が喧伝するような恐ろしい大惨事ではない。考えてもみて欲しい、削減されるのは年間支出のたった2.4%だ。ところが、その支出自体がもうすでに過去4年間の歳入を1兆ドル以上も上回っているのだ。基準となる予算を持たなければ、当然起きることがこれだ。
だが、先週自動削減問題を解決出来なかったことは、ワシントンをあまりにも長期にわたって悩ませてきたこの法外な赤字問題を真に修正・改善し得るグランド・バーゲンを成立させるための、心理的刺激となるのではないかと私は考えている。世界中の誰もが、次から次へと起きる財政危機に疲れ果て、うんざりさせられてきた。指導者達は今こそ自分自身を取り戻し、真のリーダーシップを見せる機会だ。
彼らがこの夏、こうした歴史的決断のためには殆ど完璧ともいえる惑星配列が生じる時までに、合意、すなわち "グランド・バーゲン" に達するようにと願おうではないか。今、共和党とオバマの双方に分かち合われたマントラ(呪文)を引用しよう。
『ワシントンは次世代のことではなく、次の選挙戦のことで頭がいっぱいになっている。そんな強迫観念は克服しなければならない。』
言葉は重要だ。同じく、数字もまた重要なのだ。
政治家達よ、君らの時は至った。どうか積極的に物事に取り組み、次世代のために、君らを代表として議会に送るべく投票した人々のために、そして君ら自身が後世に遺すであろうもののためにも、どうか正しいことをして欲しい。
☆☆☆
3月8日金曜日にアリゾナ州フェニックスで開催される『フォーキャスト2013』の講演で多くの皆さんにお会い出来ることを楽しみにしている。素晴らしい時となるはずだ。またこれは今年米国内で行う唯一の講演会となるだろう。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2013年3月4日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週をふり返って ≫
先週はトリックスターが面目躍如とばかりに大向こうを唸らせた!
水星逆行 — その芸には皆さんイヤでも惚れてしまうはずだ。彼は驚かせ、失望させ、挑発し、啓蒙し、あるいは皆が期待するような進路を逸らせる、そんなことにかけてはピカいちだ。彼の統治下でもし何かが "確実" とみえるなら、間違いなくそれは起こらないだろう。よしんば起きたとしても、まず当初の状態はそう長く続かないと思っていい。実際、水星逆行下でただ一つ確信出来ることといえば、通常より大きな不確実性や誤解の存在、そして終わってしまった出来事や完成したはずの物事を取り消したりやり直したりする必要性なのだ。だから、彼が人々にもたらす啓蒙=悟りの境地とは、シンプルなものだ。すなわち:何も計画通りに運ぶと思ってはならず、むしろフレキシブルな態勢をとり、他の現実に対して、さらにはあなたが想像もつかないくらい全く異なる摂理が存在する他の宇宙に対してさえも、その心を開いておくことだ。
言い換えるなら:
『想像力を駆使しなさい。だが、けっして "あり得そうな" 結果に引っかかってはならない』
例えば、先週のダウ工業平均は、メジャーな金融ネットワークがこぞって史上最高値を見込み、見張っていたにもかかわらず、それが起きることはなかった。歳出自動削減問題は結局解決されず、それでも世界は終わることなく株式市場も暴落することはなかった。解決しなければ耐えがたい痛みへと導かれるだろうという政府指導者達の鬼気迫る警告にもかかわらず、だ。
事実、米国株式市場の様相をダウ平均を例に見れば、先週は2月28日木曜に14,149をつけて5年ぶりの新高値まで上昇した。これは2007年10月11日に記録した市場最高値14,198にあとわずか50ポイントと迫る値だ。一方、S&Pとナスダック先物は、前週2月20日につけた高値は上回ることが出来た。非常に多くのアナリストやコメンテーター達が史上新高値を予想していたのだが、それに反して週の最終日は失望で幕を閉じた。もちろん、彼らは今週再びその予測を繰り返すかもしれないし、それは当たるかもしれない。と思いきや、また再び外すかもしれない。何故なら水星逆行は、こうした奇妙な傾向 — すなわち期待された物事が顕現しないか、または顕現しても、その後にびっくりするような反転が続くという特質を持つからだ。
先週は恐ろしい幕開けとなった。オバマ氏が導入した歳出自動削減が実際に発効すれば、莫大な経済的苦痛が莫大な社会全体に課されるだろうという大統領自身のメッセージに加えて、2月25日月曜に起きた200ポイントを超えるダウ平均の下落が重なり、皆を…まぁ、怖がらせた。
だがその後、こうした場面でのいつものパターン通り "慈善家ベン" が救助に駆けつけた(彼は魚座の月— "救助者" を持っている)。2009年3月につけたボトム以来、米国、いや世界の株式指数にみられる強気市場が、「バーナンキ強気相場」以外の何物でもないことへの疑いは、2月26火曜~27日水曜に行われた彼の魔法のような議会証言によって、完璧に打ち消された。株式市場は月曜に記録した大下落から完全に回復し、300ポイント以上の上昇をみせた。歳出自動削減という恐怖戦術でさえ、その勢いを引き戻すことは出来なかった。
バーナンキの議会証言は困苦に喘いでいた株式市場を救っただけではなかった。投資家達に、金と銀には株式ほどのパフォーマンスは期待出来ないだろう — 少なくとも今のところは — と、確信させたのだ。金は彼の証言に先立つことちょうど4日間の内に65ドル騰がった。金曜には、その内55ドル分の上昇幅が失われた。銀の幸運はそれよりもっとはかなく、前週の安値をオンスあたり30セント下回るまで下落した。
しかしながら、ここには希望の兆しがある。銀と金、2市場の両方が揃って前週の安値をわった訳ではなく、したがって、異市場間強気ダイバージェンスが起きている可能性があるのだ。今週、もしこれらが直ちに再上昇するなら、ザ・トリックスター=水星の気まぐれな性質をまたもや立証することになるだろう。水星が活発な時にはただただ、何事にも固執してはならないのだ。彼が逆行に転じた当初にみせる通常の手口は、不安定さと不確実性をを創り出すことだ。先週、彼はその芸に全力を注いでいた。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
今週注目すべき主なジオコズミック要因は、水星逆行期のちょうど中央の時間帯に入ることで、3月6日水曜に起きる。多くの場合、水星が逆行に転じた日から1~2日の内に初期のトレンドから反転しなければ、金融市場はこの時期に反転しやすい。このような動きは特にユーロ通貨に当てはまるかもしれない。
≪ 長期的考察 ≫
『共和党議員はオバマ氏に対し、余地をもっと与えるような柔軟性のある提案をしているが、それでも大統領は首を縦に振らない。この事を熟考すべし:大統領は、彼自身と彼の政府にはもっと穏やかな策を用いる権限があることを否定したがっている。すなわち*"また自分を殺っちまう前に俺を止めたりするんじゃねえ"というわけだ。』
— 2013年3月1日, ウォールストリートジャーナル紙『Obamageddon(オバマゲドン)』より
*"Don’t stop me before I kill myself again.":1946年に米国を騒がせた連続殺人犯でリップスティック・キラーと呼ばれたウィリアム・ヘイレンズが、被害者の口紅を使って犯行現場に残したという有名なメッセージ "Stop me before I kill again." をもじったものと思われる。また、1977年にリリースされたMotorheadのアルバム"motorhead"の中に仮釈放中の男を歌った"On Parole"という曲があり、"stop me now before I kill myself"のリフレインが使われヒットしている上記は、歳出自動削減によって削られたら危機的なことになるとオバマが力説する政府プログラムをも含む全ての行政プログラム予算を一律カットするというよりは、むしろ大統領自身に支出の削減具合を処理する権限を与えている今回の発動命令書についての社説だ。
先週はワイルドでクレイジーな水星逆行週間だったが、それに加えてバラク・オバマ大統領にとっては、最近のコラムで論じてきたある種の海王星的問題の露呈で始まった週でもあった。自分自身のイメージと信頼性に関して、これまでの幸運が逆転するような経験を彼がするかもしれないという私達の懸念を、皆さんは覚えておられるだろう。その逆境は2013年2月から2015年3月まで続く。では、先週は何が起こったろうか?
まず最初に、非常に奇っ怪ともとれる言葉と行動のズレがあった。火曜日のウォールストリートジャーナルはこう報じている。
『月曜に開かれた州知事達との会議の席上で、彼はまたもや連邦議会を煽ってこう言った。ワシントンは "次の世代ではなく次の選挙戦で頭がいっぱいになっている。そんな強迫観念は克服しなければならない" 』
これを聞いた共和党議員が、まるで「なりすまし犯罪」の被害者にでもなったような気分に陥いるとしても、大目に見なければならないだろう。何故ならこのセリフはまさに、彼ら共和党が財政政策について過去4年にわたり、ホワイトハウスに向けて伝えてきたメッセージだったからだ。
次に、ウォーターゲート事件として知られる約30年前の住居侵入窃盗問題をスクープした記者でもあり、尊敬を集めているジャーナリスト、ボブ・ウッドワードにまつわる話が持ち上がった。金曜のウォールストリートジャーナル(それに先週終盤に流されたおびただしい数のTVトーク・ショウ)によれば、
『歳出自動削減は2011年にオバマ氏が考え付いたもので、しかも当時の条項には増税など含まれていなかったと報じたことがウッドワード氏の罪科だった』。
これはどういうことかと言うと、ウッドワードは『The Price of Politics』と題する本を書いたのだが、その中で彼は、米国を信用格付の引下げへと導き、また現在進行中の歳出自動削減というアイデアにも導いた2011年夏の債務危機をめぐる話し合いが、いかにして正道を踏み外していったかについての詳細を、まさに徹底的に調べ上げた結果として報じている。そしてこの本を書いたことによって、ウッドワード氏はホワイトハウスの国家経済会議委員長ジーン・スパーリングから緊迫した調子の電話を受けた。彼はウッドワードに
『自分の言葉を後悔することになるだろう』
と告げたという。ところがこのことが口コミで広まるにつれ、多くの政治ブログでこれが「脅し」として取り上げられた。ホワイトハウスの一団は、突如として残忍な殺し屋集団のように見え始めた。
けれどもこれは、まるで水星逆行がもたらす不一致に一致するかのような話だった。スパーリングが実際に言った言葉は次のようなものだった。
『君は信じないだろうが、ここは友人として言おう。あのような申し立てを主張すると後悔するだろうと思うんだが。』
結局のところ、これはそれほどトゲトゲしい言葉でもない。しかしながら、どうも他の記者達が押しかけて、他にもホワイトハウスで過去に起きた出来事はないかと厳しい質問を浴びせたのだろう。こうした記者達各自の試みを通じて似たような趣きの個人的出来事が報じられたことから、大統領のイメージへの損傷は紛れもないものとなった。
だが、たとえ先週が大統領にとってまたもやキツイ週となり、彼のイメージがもう一段下落したのだとしても、それでもなお、まもなく彼と彼のチームにとって、世論の支持を大きく勝ち取るための別の機会が再度巡ってくるだろう。
『フォーキャスト2013』の中で長きにわたって述べたように、2013年7月中旬に起きる木星・土星・海王星間のグランドトラインは、誰もが望むグランド・バーゲン(包括的財政再建合意)のための取引をまとめる希少な機会を提示するはずだ。また同時に冥王星も絡んで、いわゆるカイト・パターンが成立するため、この時に主要な税制改正が行われる可能性がある。もしそれが上手くいけば、米国はこの、過去10年にわたって国を衰弱させる一方だった債務問題を逆転させることが出来る。そればかりではない。以前述べたように、私はこの春の米国の税収が記録的水準に達するだろうと考えている。これもまた、現状の累積債務という軌道を修正し、落ち着かせるための助けとなるだろう。
歳出自動削減は先週始まったかもしれないが、それ自体は政治家達が喧伝するような恐ろしい大惨事ではない。考えてもみて欲しい、削減されるのは年間支出のたった2.4%だ。ところが、その支出自体がもうすでに過去4年間の歳入を1兆ドル以上も上回っているのだ。基準となる予算を持たなければ、当然起きることがこれだ。
だが、先週自動削減問題を解決出来なかったことは、ワシントンをあまりにも長期にわたって悩ませてきたこの法外な赤字問題を真に修正・改善し得るグランド・バーゲンを成立させるための、心理的刺激となるのではないかと私は考えている。世界中の誰もが、次から次へと起きる財政危機に疲れ果て、うんざりさせられてきた。指導者達は今こそ自分自身を取り戻し、真のリーダーシップを見せる機会だ。
彼らがこの夏、こうした歴史的決断のためには殆ど完璧ともいえる惑星配列が生じる時までに、合意、すなわち "グランド・バーゲン" に達するようにと願おうではないか。今、共和党とオバマの双方に分かち合われたマントラ(呪文)を引用しよう。
『ワシントンは次世代のことではなく、次の選挙戦のことで頭がいっぱいになっている。そんな強迫観念は克服しなければならない。』
言葉は重要だ。同じく、数字もまた重要なのだ。
政治家達よ、君らの時は至った。どうか積極的に物事に取り組み、次世代のために、君らを代表として議会に送るべく投票した人々のために、そして君ら自身が後世に遺すであろうもののためにも、どうか正しいことをして欲しい。
☆☆☆
3月8日金曜日にアリゾナ州フェニックスで開催される『フォーキャスト2013』の講演で多くの皆さんにお会い出来ることを楽しみにしている。素晴らしい時となるはずだ。またこれは今年米国内で行う唯一の講演会となるだろう。
訳文ここまで
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February 24, 2013
●2/26の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで2月26日05:45前後、北海道周辺で05:51前後、関西方面は05:26前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で04:56前後に 乙女座7°24’で満月となります。
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„,○,„☆¤☆°¨--------------------------
サビアン・シンボルによる【満月のテーマ】 2/26~3/11
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【月 乙女座7°~8° + 太陽 魚座7°~8°】
"A harem" + "A cross lying on the rocks"
→「ハーレム」 + 「岩の上に置かれた 十字架」
↓
"First dancing instruction" + "A girl blowing a bugle"
→「最初のダンスレッスン」 + 「ラッパを吹く少女」
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★俗世間から離れて心地良くありたいという心理
→★周囲の流れに妥協するか、自分の思いを貫くかの迷い
→★閉塞した空の向こう側を覗いてみたい気持ち
→★許し難いことが目に付いて心が狭くなる
→★誰かをスケープゴートにする・またはされる
→★自分の気持ちや信条を率直に訴えたいという心理
→★社会の約束事の重さとプレッシャー
→★受け入れられやすい形の言葉や行動を練りあげた上で
怖れずに一線を越えていく
→★まだ流動的な将来のために基礎固めをしていく→ ・・・・
★エネルギーのポイント:
『 整理・整頓』 『自他共に一歩ずつ進むことを許す』
2月26日未明、乙女座の満月。水星の逆行下...魚座には個人の意識を司る惑星と、集合的意識と深層意識を司る遅い惑星が大集合しています。そんなタイミングで起きる今回の満月。今、魚座には海王星、太陽、カイロン、火星、水星が在泊し、26日昼前にはそこに金星が加わります。土星は蠍座で逆行中だし、本当にどこを見ても水っ気たっぷりな時間帯です。 水は情緒を支配すると言われていますが、魚座のそれはとてもミステリアス。ミルク色の霧の中、流れを受け入れながらどんどん進んでいっても…いっても...行っても行っても、コレだ!という核心に触れることの無い世界です。
そこにはまるで半透明のジェリーのような、柔らかくてしたたかな壁があって、夢と現実、精神と物質とを隔てているかのよう。 探求者達の中にはそのジェリーの壁に閉じ込められて、二度と帰れなくなってしまうひともいます。 魚座の領域はわたし達人間にとって、最後の最後に遭遇する最高度の冒険世界かもしれません。 普段は精神世界や目に見えにくい世界とは縁のないひとでも、今はなぜかそこに心惹かれることがあるかもしれません。そこまで行かなくても直観的になったり、もしかすると、知らないうちにサイキックな体験をしていたりする可能性があります。
さて、そんな魚座にエネルギーが集中している今、対向する乙女座で起きる満月は、前回の新月でもたらされたテーマの下、わたし達にどんな顔を見せてくれるのでしょう? 新月のエネルギー・ポイントは『身近な関係のテスト—忍耐と遊び心がつちかう成熟』 でした。対人関係で我慢を強いられたり、期待が裏切られたり、改善すべきことを再発見したり…中には人間関係に疲れてしまったひともいるかもしれません。 そんなプレッシャーの中では、ふとした遊び心やユーモアに救われたりするもの。いきなり衝突してくるエネルギーを斜めにかわして、自虐も他虐もネタに出来てしまうような、そんな高等戦術を使えたらいいけれど、それって相手を見ないといけないし、なかなか難しいですよね。。 じゃ、満月のテーマには何か打開のヒントが隠されているかな? じゃ、いつものようにサビアン・シンボルをみてみましょう。
まずベースとなるのが乙女座7°の「ハーレム」。 ハーレムといえば、特権階級の男性用に沢山の美女が侍る場所っていうイメージ。江戸時代の大奥もそんな感じかな。厳重に管理されていて、やたらな人は入れません。囲い込まれている美女達はといえば、外に出たり恋愛したりという自由は無いけれど、その代わりに一応安全で贅沢な環境を与えられているし、しかもエライひとのお気に入りになったりすれば内輪での権勢も手に入りそうです。まぁ、それはそれで大変そうですが…とりあえずは権力という大きな庇護の中で、待ったなしの飢え貧困からは解放されます。自分の一族の繁栄だって約束されるかもしれません。 ハーレムの美女には、どことなくミステリアスな雰囲気も漂います。。 でも、これは乙女座のシンボル。乙女座的にハーレムをみていけば、それはある種のギブ&テイクであり、一種のビジネスであるかもしれません。いかに自分を魅力的に見せ、自分を高く評価させるか。自分を高く売り込むか。これ、多分ハーレムの一員にとっては大事なポイント。 そして、そのためには忍耐も必要だし、犠牲にしなければならないことも多いはずです。
ん?…ちょっと待って。。 そう考えてみると…今の社会で生きるわたし達ひとりひとりって、男性・女性にかかわらず実は目に見えない壁に囲まれた、ハーレムの一員のように思えてきたりもします。。 また逆に、自分の心の中に高い壁で囲まれたハーレムを作り、その中に閉じこめられたような生き方をしているひともいるのではないでしょうか。ならばそこにはきっと、自分だけの心地良いラグが敷いてあるのかもしれません。まるで新月のサビアン・シンボル、『子供達の遊戯用に床に敷かれたラグ』のように...。
ハーレムの中に囲われていれば、自由を求める気持ちも高まります。外に出て、気兼ねなく思う存分自分らしさを表現してみたい!と。一方、ハーレムから閉め出された外部の人間は、一度でいいからタブーを犯してハーレムの中を覗いてみたいと願っています。いずれにせよ、それは社会的な危険を伴う行動です。安全でいるには妥協し、忍耐するかしないのか? それとも自分の思いを遂げるために、一線を越えていくのか…? ここにはそんな問いかけが潜んでいます。太陽が位置する度数のシンボル、『岩の上に置かれた十字架』もまた、ある種の犠牲と危険をはらんだ冒険、そしてどの道を行くのか?という岐路を指し示しているようです。
そして、エネルギーは乙女座8°の『最初のダンスレッスン』に向かっていきます。 透視家エルシィ・フィーラーの脳裏に降りたイメージは、社交界にデビューするためのワルツのレッスンでしょうか? それとも、ダンス狂時代とも呼ばれた1920年代当時、ホールで大流行していたというチャールストンでしょうか? いずれにしても、ダンスは自分の中にある言葉にならない想いを表現するためにはとても有効な手段です。けれどそのダンスが即興であろうとクラシックであろうと、良い踊り手になるにはある「型」や「テクニック」を通し、その場にふさわしい動きが出来るように規範に合わせた訓練を積まなければなりません。
最初のダンス・レッスン…ちょっと緊張しながら恐る恐る踏み出す一歩。まだぎこちないリズムとステップ。でもその時、わたし達の体の中には確実に、表現され、解放されることを待っている名付けようのないエネルギーが存在しています。少しずつ、確実に、クセを直し、動作を洗練させながら、いつかは熟練したダンサーのように、自分の思うままに表現し、伝え、周囲の感情を動かし、ステージで、ホールで、ありのままに受け入れられていく…… それは、単なる「型」を通り越して、自他共に、より深い世界へといざなわれる「道」でもあります。 その時、乙女座の知力は一線を越え、魚座が抱く底知れぬ未知の世界へと溶け込んでいきます。
もちろん、そんなトコまで行き着くには大変な訓練が要るかもしれません(^_^;。 けれど社会の中で、日常の対人関係の中で、自分の中に溜まったポテンシャルを自由に発揮していくには、やはり地道なレッスンが必要なのだと思います。 識別力を発揮し、その場にふさわしい規範を見出すこと。自分の内部を整理・整頓し、規範の中で自分なりの表現を磨いていくこと。 それは社会という枠の中で、「安全と危険の境界=ラグの端っこ」をまたぎ、自由に駆け巡る手段を手に入れるためには避けて通れない道。 対向の太陽のシンボルは『ラッパを吹く少女』です。 少女はラッパを吹くことで周囲の注目を集めます。 きっとわたし達が属する集合体全体のために、何か訴えたいことがあるのかもしれません。さぁ彼女の技量はどうでしょうか? ラッパの音色は彼女の思いをうまく伝えてくれるでしょうか? そしてその呼びかけに、人々はどう反応するでしょう? 全ては訓練によって身に付けた技量と、犠牲を払ってでもその訓練に耐えてきた内なる情熱にかかっている… これは、今回の満月がわたし達に見せてくれる、ひとつの回答かもしれません。。
気付こうと気付くまいと、わたし達の内部には今沢山のエネルギーが溜まりつつあります。それは使われることを待っているエネルギーです。それをどう使うか、どんな音色を奏でるかは.....きっと、わたし達に委ねられているのだと思います。
★アスペクトから少し…★
この満月—太陽と月、そして間近に控えるカイロンには、双子座7°台の木星がTスクエアを形成しています。木星は海王星と共に魚座の支配星。だから今 魚座に渦巻く沢山のエネルギーは天底の木星によって刺激され、乙女座の月を通して何らかの形で表現されたがっています。 それはパートナーや職場など、身近な人間関係に表れるかもしれません。とにかく何かやることがあるはず…または、何かしてあげなくては…っていうのもありそう。 どこからともなく押してくるこのエネルギーのプレッシャーはかなり大きく、ひとによってはちょっとした緊張感として感じられるかもしれません。
木星は今、双子座7°台で順行中です。このあたりの度数、覚えてるひと、いるかな? そう、去年11月28日に月蝕が起きた位置です。あの時に生まれたエネルギーのポイントは『古い絆』『水面下に生成されるもの』でした。木星は一週間ほど前からこの位置に来て、3カ月前のテーマをもう一度チェックしてごらん、と言っているようです。
一方、月は小惑星キュベレーとタイトにコンジャンクト。 これは自分に何か欠落した部分があり、そのせいで上手くいかないと感じる、または疎外感を感じ取る可能性を示唆しています。とはいっても、それは一種の盲点のようなもので、感じてはいるけれど、どうすればいいかがなかなかわかりません。とにかく自分には何かが足りないみたいだと気付きます。でも、もしここで木星の刺激力が上手く働けば、キュベレーは自分が在泊するサインのエネルギーをフルに使ってその能力を補おうとするでしょう。つまり、乙女座の力です。(自分のネイタル・チャートを知っているひとは、この月とキュベレーが何室に入るかを見てみると、今回ハイライトされる人生の領域が浮かんできます。またネイタルのキュベレーと土星の関係を見てみるのも面白いと思います。)
また準惑星研究のパイオニアの一人でもあるゼーン・B・スタインは、小惑星に関する著述の中で、このキュベレーが働く時には常に、土星にエネルギーが向かっていくと言っていました。土星は今蠍座で逆行中です。となると…ここでもやはり、識別し、整理・整頓し、責任とスキルを通してこれまでの関係性を再吟味するような動きを促されるのかもしれません。そして、要らないものをそっと手放した上で、なおも残った大切な事柄に深くコミットしていくというテーマもまた浮かび上がってきます。
★水星逆行 (2/23~3/18未明, エコーフェイズ~4/6夜)
水星は魚座の19°台~5°台まで逆行していきます。水星の逆行自体は年に3~4回あって、別に珍しいことでもありません。ただ、今回は魚座の霧の中を戻りながら、多くの惑星と再接触していきます。これはいつもに増して、じっくり腰をすえてかかる必要がありそうです。逆行中はなにかと判断に迷ったりするかもしれません。そんな時は慌てて事を進めずに、一拍おいて心を整理し、目を瞑って自分の深いところの声を聞き取ってみて。。そして最後の最後には、内側からわき起こる直観を信じてみてください。 ぇ、何もわいて来ない時はどうすればって? うーん、そんな時はきっと、『何もしないこと』をする必要があるのかもしれません!
水星の逆行期は将来に向けて新しいことを始めたり、約束事を取り決めたりするのには向いていません。霧深い魚座に惑星が集合し、双子座の木星によってあれこれと矛盾をはらんだ情報が過剰に集まりがちな今、物事はとても流動的になっています。なので何かを構築したり進めたりするよりは、過去をふり返って計画や物事の再検討・再配置をしていくのに向いています。満月のテーマもまたそれを応援しています。
古い人間関係や、もう終わったと思っていた問題が再燃する可能性もあります。そんな時、チクっと心が痛むようなことがあっても、冷静に見ていてください。ふり返るのはいいけれど、情に流される時ではありません。その出来事が自分にとって一体何であったのか?を見切るチャンスです。もし毒になるようなことであれば、そこに戻る必要はもう無いのですから。。
そんなこんなで今回の水星逆行、あぁいつものヤツね、なんてナメてはかかれないかも?
もちろん、事故を招くような判断ミスや誤解、行き違い、高い買い物の失敗や電子機器の故障、データ損失など要注意事項はいつも通りです。また魚座では、アルコールやドラッグその他、何かにふけることによる逃避行動にも気を付ける必要があります。けれどそれに加えて、特に言葉によるコミュニケーションでは、魚座の繊細さと乙女座の正確さの両方を意識してみるのをオススメします。
水星とコンジャンクションの位置にある、魚座の火星はかなりのクセモノ。逆行の水星とスクエアで絡む双子座の木星がひとたびヤンチャすれば、水面下に溜まった感情のエネルギーは一瞬のうちに怒りに変わるかもしれません。それは理屈では割り切れないタチのもので、じわっとサイキックに伝染する恐れがあります。でも、もしその怒りに同化してしまったら、覚めたとき、激しく後悔することになりそうです。もし攻撃される側に立ってしまったなら、斜め上にヒラリとかわし、スキルがあればユーモアで切り抜けましょう。 よく見極めて、それが効かない相手なら中途半端に対応せず、そっと離れるか冷徹な対処を。闘いに値する相手でもなければ、その時でもありません。
天王星・冥王星スクエアを大背景に、あいかわらず牡羊座のエリスと射手座のイクシオン・フォルス組はトラインで結び付き、長い間フタをされていた水面下の問題を暴き続けています。これは個人レベルでも、社会全体にも、引き続き現象として表れてくるでしょう。 負のエネルギーが様々なカタチを通して噴出してきた時、それにどう対応するか。 この期間はもしかしたら、わたし達それぞれにとって、過去に束縛されること無くもっとステキな未来を創り出していくための、小さな試金石となるかもしれません。
こうしてみると、この満月もなにやらいろいろありそうですね… でも。せっかく水のエネルギーを満々に湛えた希有な時期です。たまには時間を作って海や湖に行ってみるのも悪くないかも? でなければ水族館でじっくり魚たちを観察したり、ひたすら釣り糸をたれてみたりとか! 詩や音楽やアートに触れるのも良さそう。。 自分だけのスペースを大切に、リラックスして何かを創って遊んだり、もしかしたら瞑想を始めてみるのも良いかもしれません。忙しいひとは、なるべくデトックスを心がけてね。あ、そうだ!ダンスのレッスンも忘れちゃいけないポイントかなw?
ふぅ......と、またいつもと同じ小さなため息をつきながらw。。。
今、希有な水の衣をまとった地球はわたし達を乗せて、微かにふるえながら壮大な旅団と共に宇宙を旅しています。何処へいくかはわからない。何処にいるのかさえ、本当はわからない。でもわたし達は生きてここにいます。
ふと見上げれば、まだまだ凍てつくような冬の夜空。でもそこには魚座の深い優しさを受け、乙女座の冷徹な現実精神を放射して、輝く満月が昇ろうとしています。彼女は片時もわたし達から目をそらすことなく、じっと見守っています。 だからもう何が起こっても慌てず、何が起こらなくても騒がず、このエネルギーをせいいっぱい受け止めて、今というダイナミックな時を過ぎ越していきたい…そんなふうに思ったりする夜明け前です。。(^_^;
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで2月26日05:45前後、北海道周辺で05:51前後、関西方面は05:26前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で04:56前後に 乙女座7°24’で満月となります。
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月のテーマ】 2/26~3/11
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【月 乙女座7°~8° + 太陽 魚座7°~8°】
"A harem" + "A cross lying on the rocks"
→「ハーレム」 + 「岩の上に置かれた 十字架」
↓
"First dancing instruction" + "A girl blowing a bugle"
→「最初のダンスレッスン」 + 「ラッパを吹く少女」
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★俗世間から離れて心地良くありたいという心理
→★周囲の流れに妥協するか、自分の思いを貫くかの迷い
→★閉塞した空の向こう側を覗いてみたい気持ち
→★許し難いことが目に付いて心が狭くなる
→★誰かをスケープゴートにする・またはされる
→★自分の気持ちや信条を率直に訴えたいという心理
→★社会の約束事の重さとプレッシャー
→★受け入れられやすい形の言葉や行動を練りあげた上で
怖れずに一線を越えていく
→★まだ流動的な将来のために基礎固めをしていく→ ・・・・
★エネルギーのポイント:
『 整理・整頓』 『自他共に一歩ずつ進むことを許す』
2月26日未明、乙女座の満月。水星の逆行下...魚座には個人の意識を司る惑星と、集合的意識と深層意識を司る遅い惑星が大集合しています。そんなタイミングで起きる今回の満月。今、魚座には海王星、太陽、カイロン、火星、水星が在泊し、26日昼前にはそこに金星が加わります。土星は蠍座で逆行中だし、本当にどこを見ても水っ気たっぷりな時間帯です。 水は情緒を支配すると言われていますが、魚座のそれはとてもミステリアス。ミルク色の霧の中、流れを受け入れながらどんどん進んでいっても…いっても...行っても行っても、コレだ!という核心に触れることの無い世界です。
そこにはまるで半透明のジェリーのような、柔らかくてしたたかな壁があって、夢と現実、精神と物質とを隔てているかのよう。 探求者達の中にはそのジェリーの壁に閉じ込められて、二度と帰れなくなってしまうひともいます。 魚座の領域はわたし達人間にとって、最後の最後に遭遇する最高度の冒険世界かもしれません。 普段は精神世界や目に見えにくい世界とは縁のないひとでも、今はなぜかそこに心惹かれることがあるかもしれません。そこまで行かなくても直観的になったり、もしかすると、知らないうちにサイキックな体験をしていたりする可能性があります。
さて、そんな魚座にエネルギーが集中している今、対向する乙女座で起きる満月は、前回の新月でもたらされたテーマの下、わたし達にどんな顔を見せてくれるのでしょう? 新月のエネルギー・ポイントは『身近な関係のテスト—忍耐と遊び心がつちかう成熟』 でした。対人関係で我慢を強いられたり、期待が裏切られたり、改善すべきことを再発見したり…中には人間関係に疲れてしまったひともいるかもしれません。 そんなプレッシャーの中では、ふとした遊び心やユーモアに救われたりするもの。いきなり衝突してくるエネルギーを斜めにかわして、自虐も他虐もネタに出来てしまうような、そんな高等戦術を使えたらいいけれど、それって相手を見ないといけないし、なかなか難しいですよね。。 じゃ、満月のテーマには何か打開のヒントが隠されているかな? じゃ、いつものようにサビアン・シンボルをみてみましょう。
まずベースとなるのが乙女座7°の「ハーレム」。 ハーレムといえば、特権階級の男性用に沢山の美女が侍る場所っていうイメージ。江戸時代の大奥もそんな感じかな。厳重に管理されていて、やたらな人は入れません。囲い込まれている美女達はといえば、外に出たり恋愛したりという自由は無いけれど、その代わりに一応安全で贅沢な環境を与えられているし、しかもエライひとのお気に入りになったりすれば内輪での権勢も手に入りそうです。まぁ、それはそれで大変そうですが…とりあえずは権力という大きな庇護の中で、待ったなしの飢え貧困からは解放されます。自分の一族の繁栄だって約束されるかもしれません。 ハーレムの美女には、どことなくミステリアスな雰囲気も漂います。。 でも、これは乙女座のシンボル。乙女座的にハーレムをみていけば、それはある種のギブ&テイクであり、一種のビジネスであるかもしれません。いかに自分を魅力的に見せ、自分を高く評価させるか。自分を高く売り込むか。これ、多分ハーレムの一員にとっては大事なポイント。 そして、そのためには忍耐も必要だし、犠牲にしなければならないことも多いはずです。
ん?…ちょっと待って。。 そう考えてみると…今の社会で生きるわたし達ひとりひとりって、男性・女性にかかわらず実は目に見えない壁に囲まれた、ハーレムの一員のように思えてきたりもします。。 また逆に、自分の心の中に高い壁で囲まれたハーレムを作り、その中に閉じこめられたような生き方をしているひともいるのではないでしょうか。ならばそこにはきっと、自分だけの心地良いラグが敷いてあるのかもしれません。まるで新月のサビアン・シンボル、『子供達の遊戯用に床に敷かれたラグ』のように...。
ハーレムの中に囲われていれば、自由を求める気持ちも高まります。外に出て、気兼ねなく思う存分自分らしさを表現してみたい!と。一方、ハーレムから閉め出された外部の人間は、一度でいいからタブーを犯してハーレムの中を覗いてみたいと願っています。いずれにせよ、それは社会的な危険を伴う行動です。安全でいるには妥協し、忍耐するかしないのか? それとも自分の思いを遂げるために、一線を越えていくのか…? ここにはそんな問いかけが潜んでいます。太陽が位置する度数のシンボル、『岩の上に置かれた十字架』もまた、ある種の犠牲と危険をはらんだ冒険、そしてどの道を行くのか?という岐路を指し示しているようです。
そして、エネルギーは乙女座8°の『最初のダンスレッスン』に向かっていきます。 透視家エルシィ・フィーラーの脳裏に降りたイメージは、社交界にデビューするためのワルツのレッスンでしょうか? それとも、ダンス狂時代とも呼ばれた1920年代当時、ホールで大流行していたというチャールストンでしょうか? いずれにしても、ダンスは自分の中にある言葉にならない想いを表現するためにはとても有効な手段です。けれどそのダンスが即興であろうとクラシックであろうと、良い踊り手になるにはある「型」や「テクニック」を通し、その場にふさわしい動きが出来るように規範に合わせた訓練を積まなければなりません。
最初のダンス・レッスン…ちょっと緊張しながら恐る恐る踏み出す一歩。まだぎこちないリズムとステップ。でもその時、わたし達の体の中には確実に、表現され、解放されることを待っている名付けようのないエネルギーが存在しています。少しずつ、確実に、クセを直し、動作を洗練させながら、いつかは熟練したダンサーのように、自分の思うままに表現し、伝え、周囲の感情を動かし、ステージで、ホールで、ありのままに受け入れられていく…… それは、単なる「型」を通り越して、自他共に、より深い世界へといざなわれる「道」でもあります。 その時、乙女座の知力は一線を越え、魚座が抱く底知れぬ未知の世界へと溶け込んでいきます。
もちろん、そんなトコまで行き着くには大変な訓練が要るかもしれません(^_^;。 けれど社会の中で、日常の対人関係の中で、自分の中に溜まったポテンシャルを自由に発揮していくには、やはり地道なレッスンが必要なのだと思います。 識別力を発揮し、その場にふさわしい規範を見出すこと。自分の内部を整理・整頓し、規範の中で自分なりの表現を磨いていくこと。 それは社会という枠の中で、「安全と危険の境界=ラグの端っこ」をまたぎ、自由に駆け巡る手段を手に入れるためには避けて通れない道。 対向の太陽のシンボルは『ラッパを吹く少女』です。 少女はラッパを吹くことで周囲の注目を集めます。 きっとわたし達が属する集合体全体のために、何か訴えたいことがあるのかもしれません。さぁ彼女の技量はどうでしょうか? ラッパの音色は彼女の思いをうまく伝えてくれるでしょうか? そしてその呼びかけに、人々はどう反応するでしょう? 全ては訓練によって身に付けた技量と、犠牲を払ってでもその訓練に耐えてきた内なる情熱にかかっている… これは、今回の満月がわたし達に見せてくれる、ひとつの回答かもしれません。。
気付こうと気付くまいと、わたし達の内部には今沢山のエネルギーが溜まりつつあります。それは使われることを待っているエネルギーです。それをどう使うか、どんな音色を奏でるかは.....きっと、わたし達に委ねられているのだと思います。
★アスペクトから少し…★
この満月—太陽と月、そして間近に控えるカイロンには、双子座7°台の木星がTスクエアを形成しています。木星は海王星と共に魚座の支配星。だから今 魚座に渦巻く沢山のエネルギーは天底の木星によって刺激され、乙女座の月を通して何らかの形で表現されたがっています。 それはパートナーや職場など、身近な人間関係に表れるかもしれません。とにかく何かやることがあるはず…または、何かしてあげなくては…っていうのもありそう。 どこからともなく押してくるこのエネルギーのプレッシャーはかなり大きく、ひとによってはちょっとした緊張感として感じられるかもしれません。
木星は今、双子座7°台で順行中です。このあたりの度数、覚えてるひと、いるかな? そう、去年11月28日に月蝕が起きた位置です。あの時に生まれたエネルギーのポイントは『古い絆』『水面下に生成されるもの』でした。木星は一週間ほど前からこの位置に来て、3カ月前のテーマをもう一度チェックしてごらん、と言っているようです。
一方、月は小惑星キュベレーとタイトにコンジャンクト。 これは自分に何か欠落した部分があり、そのせいで上手くいかないと感じる、または疎外感を感じ取る可能性を示唆しています。とはいっても、それは一種の盲点のようなもので、感じてはいるけれど、どうすればいいかがなかなかわかりません。とにかく自分には何かが足りないみたいだと気付きます。でも、もしここで木星の刺激力が上手く働けば、キュベレーは自分が在泊するサインのエネルギーをフルに使ってその能力を補おうとするでしょう。つまり、乙女座の力です。(自分のネイタル・チャートを知っているひとは、この月とキュベレーが何室に入るかを見てみると、今回ハイライトされる人生の領域が浮かんできます。またネイタルのキュベレーと土星の関係を見てみるのも面白いと思います。)
また準惑星研究のパイオニアの一人でもあるゼーン・B・スタインは、小惑星に関する著述の中で、このキュベレーが働く時には常に、土星にエネルギーが向かっていくと言っていました。土星は今蠍座で逆行中です。となると…ここでもやはり、識別し、整理・整頓し、責任とスキルを通してこれまでの関係性を再吟味するような動きを促されるのかもしれません。そして、要らないものをそっと手放した上で、なおも残った大切な事柄に深くコミットしていくというテーマもまた浮かび上がってきます。
★水星逆行 (2/23~3/18未明, エコーフェイズ~4/6夜)
水星は魚座の19°台~5°台まで逆行していきます。水星の逆行自体は年に3~4回あって、別に珍しいことでもありません。ただ、今回は魚座の霧の中を戻りながら、多くの惑星と再接触していきます。これはいつもに増して、じっくり腰をすえてかかる必要がありそうです。逆行中はなにかと判断に迷ったりするかもしれません。そんな時は慌てて事を進めずに、一拍おいて心を整理し、目を瞑って自分の深いところの声を聞き取ってみて。。そして最後の最後には、内側からわき起こる直観を信じてみてください。 ぇ、何もわいて来ない時はどうすればって? うーん、そんな時はきっと、『何もしないこと』をする必要があるのかもしれません!
水星の逆行期は将来に向けて新しいことを始めたり、約束事を取り決めたりするのには向いていません。霧深い魚座に惑星が集合し、双子座の木星によってあれこれと矛盾をはらんだ情報が過剰に集まりがちな今、物事はとても流動的になっています。なので何かを構築したり進めたりするよりは、過去をふり返って計画や物事の再検討・再配置をしていくのに向いています。満月のテーマもまたそれを応援しています。
古い人間関係や、もう終わったと思っていた問題が再燃する可能性もあります。そんな時、チクっと心が痛むようなことがあっても、冷静に見ていてください。ふり返るのはいいけれど、情に流される時ではありません。その出来事が自分にとって一体何であったのか?を見切るチャンスです。もし毒になるようなことであれば、そこに戻る必要はもう無いのですから。。
そんなこんなで今回の水星逆行、あぁいつものヤツね、なんてナメてはかかれないかも?
もちろん、事故を招くような判断ミスや誤解、行き違い、高い買い物の失敗や電子機器の故障、データ損失など要注意事項はいつも通りです。また魚座では、アルコールやドラッグその他、何かにふけることによる逃避行動にも気を付ける必要があります。けれどそれに加えて、特に言葉によるコミュニケーションでは、魚座の繊細さと乙女座の正確さの両方を意識してみるのをオススメします。
水星とコンジャンクションの位置にある、魚座の火星はかなりのクセモノ。逆行の水星とスクエアで絡む双子座の木星がひとたびヤンチャすれば、水面下に溜まった感情のエネルギーは一瞬のうちに怒りに変わるかもしれません。それは理屈では割り切れないタチのもので、じわっとサイキックに伝染する恐れがあります。でも、もしその怒りに同化してしまったら、覚めたとき、激しく後悔することになりそうです。もし攻撃される側に立ってしまったなら、斜め上にヒラリとかわし、スキルがあればユーモアで切り抜けましょう。 よく見極めて、それが効かない相手なら中途半端に対応せず、そっと離れるか冷徹な対処を。闘いに値する相手でもなければ、その時でもありません。
天王星・冥王星スクエアを大背景に、あいかわらず牡羊座のエリスと射手座のイクシオン・フォルス組はトラインで結び付き、長い間フタをされていた水面下の問題を暴き続けています。これは個人レベルでも、社会全体にも、引き続き現象として表れてくるでしょう。 負のエネルギーが様々なカタチを通して噴出してきた時、それにどう対応するか。 この期間はもしかしたら、わたし達それぞれにとって、過去に束縛されること無くもっとステキな未来を創り出していくための、小さな試金石となるかもしれません。
こうしてみると、この満月もなにやらいろいろありそうですね… でも。せっかく水のエネルギーを満々に湛えた希有な時期です。たまには時間を作って海や湖に行ってみるのも悪くないかも? でなければ水族館でじっくり魚たちを観察したり、ひたすら釣り糸をたれてみたりとか! 詩や音楽やアートに触れるのも良さそう。。 自分だけのスペースを大切に、リラックスして何かを創って遊んだり、もしかしたら瞑想を始めてみるのも良いかもしれません。忙しいひとは、なるべくデトックスを心がけてね。あ、そうだ!ダンスのレッスンも忘れちゃいけないポイントかなw?
ふぅ......と、またいつもと同じ小さなため息をつきながらw。。。
今、希有な水の衣をまとった地球はわたし達を乗せて、微かにふるえながら壮大な旅団と共に宇宙を旅しています。何処へいくかはわからない。何処にいるのかさえ、本当はわからない。でもわたし達は生きてここにいます。
ふと見上げれば、まだまだ凍てつくような冬の夜空。でもそこには魚座の深い優しさを受け、乙女座の冷徹な現実精神を放射して、輝く満月が昇ろうとしています。彼女は片時もわたし達から目をそらすことなく、じっと見守っています。 だからもう何が起こっても慌てず、何が起こらなくても騒がず、このエネルギーをせいいっぱい受け止めて、今というダイナミックな時を過ぎ越していきたい…そんなふうに思ったりする夜明け前です。。(^_^;
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
February 17, 2013
レイモンド・メリマン 週間コメント 2/18 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2013年2月18日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
--------------------------------------------------------------------------
※来週2月25日付のメリマンコラムは月1のお休みとさせていただきます。m(_"_)m
Note: 月曜はプレジデント・デーのため米国金融市場は休場となる。
≪ 先週を振り返って ≫
天王星・冥王星スクエアは貴金属市場、そして人々の人生に、相変わらず爆発的で思いも寄らない形を通して示現し続けている。
先週金曜、ロシア中央部を隕石が襲い、1000人を超える人々が負傷した。
カーニバル・クルーズの観光船でエンジンルームに火事が起こり、4日間にわたって電気系統が遮断された挙げ句、動かなくなった船がアラバマ州モビールに曳航されるまで、乗り合わせた4000人以上の人々が溢れたトイレの酷い臭気の中で苦しんだ。
これは全てマンデーン・アストロロジーにおける天王星・冥王星スクエアの原理と一致するもので、2015年3月まで影響力が続く。それは予期せぬ天災または制御不能の人災によって多くの人々の生命を脅かす可能性を持つ、危険なシグナルだ。このアスペクトの下で起きる物事に関しては、その突然の発生を防いだり避けるために出来ることなど何も無い。何か起きた時に私達が出来ることは、ただ自分の反応とそれによる行動をコントロールすることだけだ。
金融市場という観点からも、これは奇妙で予期せぬ動向と一致し得る。例えば、世界中を何気なく見渡しながらその多様な株式市場を観察してみれば、先週はこんなことが起きていたのに気付く。— チューリヒのSMIとロンドンのFTSEでは数年ぶりの新高値を記録したが、オランダのAEXでは年初来安値が示現、ドイツのDAXは今年に入っての新安値を試した。ナスダック総合とダウ工業平均は数年ぶりの新高値をつけたが、ブラジルのボベスパは2013年の新安値をつけた。またオーストラリアのオールオーディナリーズと中国の上海指数が数ヵ月ぶりの高値をつけた一方で、インドのニフティと香港のハンセンは2013年の新安値が示現した。これは、世界のそれぞれの地域に発生する異市場間ダイバージェンスの並外れたケースだ。 だがこれは強気か弱気か、どちらを示唆するのだろうか?
しかしながら、先週最も目立った動きは貴金属で起きた。2月15日金曜、金は2012年8月以来初めて1600を切るところまで下落した。銀はオンスあたり30.00ドル以下に下がった。この下落の激しさは多くの人々にショックを与えたが、時期的にも価格的にも、私達の予測通りのものだった。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
私達は1月25日から3月6日まで連続的なジオコズミック・サインが展開していく時間帯のただ中を、なおも流れに任せて釣り糸を垂れている状態だ。おそらくこの時間帯で最も重要なのは、2月18日月曜に起きる土星の逆行開始だろう。これを追って2月21日には太陽が海王星にコンジャンクトする。このどちらもが、レベル1の(最強であり、市場の反転に関しては最も信頼度が高い)ジオコズミック・サインだ。(参考:“The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles.”)
特に土星の逆行はとりわけ重要で、これは今後数日間にわたり、土星が示すテーマに焦点を当ててくるだろう。これらのテーマには、物事の遅れ、最終責任(説明責任)を負う義務の要求、様々な制限、異常な寒気、そして喪失感や失うことへの恐れなどが含まれる。金融市場との関連では、私達には一つのルールがある。それは、土星の主要なジオコズミック・サインに向けて下落しつつある市場は買い候補だということだ。いくつかの市場がこの時間帯に向けて下落している。これらに注意を払おう。よく下調べをし、テクニカル的に見てこの時期の反騰を最も良く示唆している市場はどれかを探すといい。そして勇気を奮い起こし、自分自身の分析に基づいて行動を起こそう。それには自分に適合したリスクマネジメントによって算出した限界設定値を適切な位置に置くことが必要だ(少なくとも精神的なストッパーと、読みが当たった時の行動規範は必須となる)。
≪ 長期的考察 ≫
『我々が選出した中で、過去最も不成功に終わった指導者達を繋ぐ要素といえば… 破られた約束と疎外された民衆を避けがたく生み出す憂鬱な気質だ… 間違いなく失政を行ったとされる最高行政責任者達(大統領達)は誰もが皆、自分自身の公約の核心部に違反するという自己破滅的な傾向を示した。』
— “Learning From White House Failure,” by Michael Medved, 2013年2月11日付 USA Todayより
というわけで、海王星そのものの原理と、現在運行中の海王星が今後2年間にわたり米国大統領バラク・オバマの出生図における支配的なジオコズミック・ファクターであるという事実にまた立ち戻ろう。今週はトランシットの太陽が海王星にコンジャンクトし、大統領のチャート上に重要な天体配置を形成することから、その効果が再浮上する。
では少し復習してみよう。トランシットの海王星は今(2013年2月中旬)から2015年2月までの間に魚座の3°~6°を運行する。オバマのネイタル(出生図)の月は双子座3°に在泊しており、ネイタルの冥王星は乙女座6°だ。したがって、*トランシットの海王星は彼の月・冥王星スクエアに対しTスクエアを形成するが、これは「ハードアスペクト構造」として知られるものだ。それは何も彼の人生が突如として崩壊するという意味ではない(たとえ実際そんな風に顕現したとしても)。だがそれは、海王星の持つ力学が人生において前面に浮かび上がり、主要な問題となることを確実に意味している。またそれは、海王星の持つネガティブなテーマに沿って行動を起こす誘惑が普段より強くなり、規律に基づいた思考と熟考した上での反応を伴わなければ、海王星が示す原理に沿った結末を招くことをも意味する。
言葉を換えれば、この期間中は自分と他者との全関係において、完全な高潔さ、透明性、そして誠実さをもって事に当たらねばならず、隠れた下心を抱くのを控えねばならない。この、真実に関わる普遍的法則を破れば、その結末はスキャンダル、屈辱、困惑、そして他者による本人への信頼感や信奉心の完璧な欠如という結末が待っている。その代わり、こうした事柄を正直に誠実に取り扱うなら、その結果はもっとずっと良いものになる。世間、そして世界の目からみて、その人物は非常に尊敬され、「愛される」レベルにまで上り詰めるのだ。だが … これは「ハードアスペクト構造」だ。そこまで至るには自身の能力が試される。
より短期で見れば、運行中の土星もまた米国大統領のチャートに対して現在重要なトランシットだ。彼のネイタルの太陽は獅子座12°に在泊しており、彼の海王星は蠍座の8°に位置している。これはスクエア、つまりもう一つの「ハードな」アスペクトだ。*トランシットの土星は今週、蠍座11°で逆行(現在は滞留中)に転じる。したがって、土星はネイタルの太陽・海王星スクエアに引火しつつあるわけだ。しかも今週はトランシット同士でも**太陽と海王星がコンジャンクトする。
この、トランシットの土星からオバマのネイタル・チャートへのアスペクトは、去年12月中旬から効力を発揮している。皆さんは12月中頃の債務上限にまつわるゴタゴタを覚えておられると思う。だが今回、2月18日月曜に土星が逆行に転じるにあたっては、これが4月まで、時間の幅を大きく取れば10月終盤までも、最強の影響力を発揮することになるだろう。
では何故これが金融市場にとって重要なのだろうか? 何故なら、大統領のお膳立てによる歳出自動削減が3月1日に発効しようとしているからだ。これは経済活動から多くの資金を奪うことになる。債務上限危機はたった2カ月の休息期間を与えられただけだ。そして、これもまた同じ時間帯に再来し、経済の混乱と同期する恐れがある。
大統領が自分が望むものを手に入れる見込みは薄そうだ。ということは、この分野への対処は遅れる可能性があり、したがって米国にとっても世界にとっても、それが現在の経済回復のペースに歓迎されざる障害を引き起こすことを意味している。彼は — 今回は議会ではなく — 自分の行動に対するより厳しい批判の的となり、支持への期待が大幅に裏切られたと感じる可能性がある。
彼はどう反応するだろう? 彼の反応を受けて市場はどう応えるだろう? この問題はオバマ氏と米国民の間を繋ぐ信頼感にどう影響するだろうか? これらは今後2カ月間にわたって浮かび上がる大きな疑問だ。だがマンデーン及びファイナンシャル・アストロロジャーである私達にとって、これらは全てトランシットの土星と海王星が抱く原理の内にある。それは理想が現実と激しくぶつかり合い、きらびやかな言葉(ご都合主義と誇大宣伝)が数字のもたらす実情と客観性に衝突し、夢と希望が懐疑の念と、そして責任負担や透明性の要求と鉢合わせする時だ。
あなたは本当に「知って」いるのか? それとも単に実体の無い信頼感や(または)信条を持っているだけなのか? 今回、事態を進展させるためには、こうした思考の両極性が繫がり合う必要がある。それは可能だ。だがそれは決して簡単でもなければ自然に発生することでもない。誠実な努力と、やり遂げるという意図を伴った選択を必要とするのだ。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2013年2月18日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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※来週2月25日付のメリマンコラムは月1のお休みとさせていただきます。m(_"_)m
Note: 月曜はプレジデント・デーのため米国金融市場は休場となる。
≪ 先週を振り返って ≫
天王星・冥王星スクエアは貴金属市場、そして人々の人生に、相変わらず爆発的で思いも寄らない形を通して示現し続けている。
先週金曜、ロシア中央部を隕石が襲い、1000人を超える人々が負傷した。
カーニバル・クルーズの観光船でエンジンルームに火事が起こり、4日間にわたって電気系統が遮断された挙げ句、動かなくなった船がアラバマ州モビールに曳航されるまで、乗り合わせた4000人以上の人々が溢れたトイレの酷い臭気の中で苦しんだ。
これは全てマンデーン・アストロロジーにおける天王星・冥王星スクエアの原理と一致するもので、2015年3月まで影響力が続く。それは予期せぬ天災または制御不能の人災によって多くの人々の生命を脅かす可能性を持つ、危険なシグナルだ。このアスペクトの下で起きる物事に関しては、その突然の発生を防いだり避けるために出来ることなど何も無い。何か起きた時に私達が出来ることは、ただ自分の反応とそれによる行動をコントロールすることだけだ。
金融市場という観点からも、これは奇妙で予期せぬ動向と一致し得る。例えば、世界中を何気なく見渡しながらその多様な株式市場を観察してみれば、先週はこんなことが起きていたのに気付く。— チューリヒのSMIとロンドンのFTSEでは数年ぶりの新高値を記録したが、オランダのAEXでは年初来安値が示現、ドイツのDAXは今年に入っての新安値を試した。ナスダック総合とダウ工業平均は数年ぶりの新高値をつけたが、ブラジルのボベスパは2013年の新安値をつけた。またオーストラリアのオールオーディナリーズと中国の上海指数が数ヵ月ぶりの高値をつけた一方で、インドのニフティと香港のハンセンは2013年の新安値が示現した。これは、世界のそれぞれの地域に発生する異市場間ダイバージェンスの並外れたケースだ。 だがこれは強気か弱気か、どちらを示唆するのだろうか?
しかしながら、先週最も目立った動きは貴金属で起きた。2月15日金曜、金は2012年8月以来初めて1600を切るところまで下落した。銀はオンスあたり30.00ドル以下に下がった。この下落の激しさは多くの人々にショックを与えたが、時期的にも価格的にも、私達の予測通りのものだった。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
私達は1月25日から3月6日まで連続的なジオコズミック・サインが展開していく時間帯のただ中を、なおも流れに任せて釣り糸を垂れている状態だ。おそらくこの時間帯で最も重要なのは、2月18日月曜に起きる土星の逆行開始だろう。これを追って2月21日には太陽が海王星にコンジャンクトする。このどちらもが、レベル1の(最強であり、市場の反転に関しては最も信頼度が高い)ジオコズミック・サインだ。(参考:“The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles.”)
特に土星の逆行はとりわけ重要で、これは今後数日間にわたり、土星が示すテーマに焦点を当ててくるだろう。これらのテーマには、物事の遅れ、最終責任(説明責任)を負う義務の要求、様々な制限、異常な寒気、そして喪失感や失うことへの恐れなどが含まれる。金融市場との関連では、私達には一つのルールがある。それは、土星の主要なジオコズミック・サインに向けて下落しつつある市場は買い候補だということだ。いくつかの市場がこの時間帯に向けて下落している。これらに注意を払おう。よく下調べをし、テクニカル的に見てこの時期の反騰を最も良く示唆している市場はどれかを探すといい。そして勇気を奮い起こし、自分自身の分析に基づいて行動を起こそう。それには自分に適合したリスクマネジメントによって算出した限界設定値を適切な位置に置くことが必要だ(少なくとも精神的なストッパーと、読みが当たった時の行動規範は必須となる)。
≪ 長期的考察 ≫
『我々が選出した中で、過去最も不成功に終わった指導者達を繋ぐ要素といえば… 破られた約束と疎外された民衆を避けがたく生み出す憂鬱な気質だ… 間違いなく失政を行ったとされる最高行政責任者達(大統領達)は誰もが皆、自分自身の公約の核心部に違反するという自己破滅的な傾向を示した。』
— “Learning From White House Failure,” by Michael Medved, 2013年2月11日付 USA Todayより
というわけで、海王星そのものの原理と、現在運行中の海王星が今後2年間にわたり米国大統領バラク・オバマの出生図における支配的なジオコズミック・ファクターであるという事実にまた立ち戻ろう。今週はトランシットの太陽が海王星にコンジャンクトし、大統領のチャート上に重要な天体配置を形成することから、その効果が再浮上する。
では少し復習してみよう。トランシットの海王星は今(2013年2月中旬)から2015年2月までの間に魚座の3°~6°を運行する。オバマのネイタル(出生図)の月は双子座3°に在泊しており、ネイタルの冥王星は乙女座6°だ。したがって、*トランシットの海王星は彼の月・冥王星スクエアに対しTスクエアを形成するが、これは「ハードアスペクト構造」として知られるものだ。それは何も彼の人生が突如として崩壊するという意味ではない(たとえ実際そんな風に顕現したとしても)。だがそれは、海王星の持つ力学が人生において前面に浮かび上がり、主要な問題となることを確実に意味している。またそれは、海王星の持つネガティブなテーマに沿って行動を起こす誘惑が普段より強くなり、規律に基づいた思考と熟考した上での反応を伴わなければ、海王星が示す原理に沿った結末を招くことをも意味する。
*実際オバマ大統領のネイタルチャートでは魚座の5°~6°にカイロンが在泊している。このため大統領は冥王星・カイロン・月のTスクエアをネイタルで持っていることになり、今回はそこにトランシットの海王星、それに太陽が加わる。(カイロンは深層心理レベルでの心の傷や本人が見たくないと感じている部分に焦点を当てて再吟味するために、意識の表面に浮かび上がらせる作用に関連するとされている。また、これを十分に乗り超えた時に初めてもう一つの吉星としての側面が出てくるともされる。)では大統領がこの期間を成功裡に過ぎ越すために意識する必要のありそうな、海王星のネガティブなテーマ、行動、そして帰結とは何だろう? さて、海王星に内在する主な心理的問題はといえば、「信頼 対 不信」だ。 そして信頼とは、1)真実を話す 2)偽情報を流したり、あるいは理に適った決定(または投票)をするために必要となる重要な情報を他者に隠したりしない、といった性向を通して獲得されるものだ。
言葉を換えれば、この期間中は自分と他者との全関係において、完全な高潔さ、透明性、そして誠実さをもって事に当たらねばならず、隠れた下心を抱くのを控えねばならない。この、真実に関わる普遍的法則を破れば、その結末はスキャンダル、屈辱、困惑、そして他者による本人への信頼感や信奉心の完璧な欠如という結末が待っている。その代わり、こうした事柄を正直に誠実に取り扱うなら、その結果はもっとずっと良いものになる。世間、そして世界の目からみて、その人物は非常に尊敬され、「愛される」レベルにまで上り詰めるのだ。だが … これは「ハードアスペクト構造」だ。そこまで至るには自身の能力が試される。
より短期で見れば、運行中の土星もまた米国大統領のチャートに対して現在重要なトランシットだ。彼のネイタルの太陽は獅子座12°に在泊しており、彼の海王星は蠍座の8°に位置している。これはスクエア、つまりもう一つの「ハードな」アスペクトだ。*トランシットの土星は今週、蠍座11°で逆行(現在は滞留中)に転じる。したがって、土星はネイタルの太陽・海王星スクエアに引火しつつあるわけだ。しかも今週はトランシット同士でも**太陽と海王星がコンジャンクトする。
*土星逆行開始:日本時間 2月18日12:02 前後このように重要なネイタルの構造に土星が絡む時は常に、人は自分自身が負った責任と義務への対応の仕方に基づいて獲得した、まさにそのものを受け取ることになる。そこに魔法は微塵も無い。全てがハードワークと努力の賜物(もしポジティブな結果なら)か、あるいはその欠如によるもの(ネガティブな場合)だ。この場合「ネガティブ」というのは、自分が望むことに関して「十分ではない」という感覚を抱きながら、同時にそれを得るためのハードワークを厭うような状態を意味する。トランシットの土星がもたらすネガティブな帰結は、多くを要求し過ぎて望むものが手に入らないか、または他の人々の要求が過大で自分が正しく評価されず、過度に批判されていると感じることと関連している。望むような支持を得られなければ、やる気も無くなるかもしれない。
**太陽・海王星コンジャンクト:日本時間 2月21日 02:18 前後
この、トランシットの土星からオバマのネイタル・チャートへのアスペクトは、去年12月中旬から効力を発揮している。皆さんは12月中頃の債務上限にまつわるゴタゴタを覚えておられると思う。だが今回、2月18日月曜に土星が逆行に転じるにあたっては、これが4月まで、時間の幅を大きく取れば10月終盤までも、最強の影響力を発揮することになるだろう。
では何故これが金融市場にとって重要なのだろうか? 何故なら、大統領のお膳立てによる歳出自動削減が3月1日に発効しようとしているからだ。これは経済活動から多くの資金を奪うことになる。債務上限危機はたった2カ月の休息期間を与えられただけだ。そして、これもまた同じ時間帯に再来し、経済の混乱と同期する恐れがある。
大統領が自分が望むものを手に入れる見込みは薄そうだ。ということは、この分野への対処は遅れる可能性があり、したがって米国にとっても世界にとっても、それが現在の経済回復のペースに歓迎されざる障害を引き起こすことを意味している。彼は — 今回は議会ではなく — 自分の行動に対するより厳しい批判の的となり、支持への期待が大幅に裏切られたと感じる可能性がある。
彼はどう反応するだろう? 彼の反応を受けて市場はどう応えるだろう? この問題はオバマ氏と米国民の間を繋ぐ信頼感にどう影響するだろうか? これらは今後2カ月間にわたって浮かび上がる大きな疑問だ。だがマンデーン及びファイナンシャル・アストロロジャーである私達にとって、これらは全てトランシットの土星と海王星が抱く原理の内にある。それは理想が現実と激しくぶつかり合い、きらびやかな言葉(ご都合主義と誇大宣伝)が数字のもたらす実情と客観性に衝突し、夢と希望が懐疑の念と、そして責任負担や透明性の要求と鉢合わせする時だ。
あなたは本当に「知って」いるのか? それとも単に実体の無い信頼感や(または)信条を持っているだけなのか? 今回、事態を進展させるためには、こうした思考の両極性が繫がり合う必要がある。それは可能だ。だがそれは決して簡単でもなければ自然に発生することでもない。誠実な努力と、やり遂げるという意図を伴った選択を必要とするのだ。
訳文ここまで
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