November 10, 2011
●11/11の満月 — みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
※ 明日明け方の満月、今回は仕事に追われてしまい、いつものような構成が出来そうもありません。なので縮小版(?)です。m(_"_)m チャートなど画像は後から掲載します。みんなに伝えたいこと、色々あるのですが、記述を短くするのも自分の訓練かもですw。どうしても付け足すべきことがあれば、後で追記させていただきます!!
●11/11の満月 — みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
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満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方標準時(ソーラータイム)】
東京・関東ローカルで05:34前後、北海道周辺で05:40前後、関西方面は05:15前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で04:45前後に 牡牛座18°04’で満月となります。
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------
Sabianシンボルによる【満月のテーマ】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。
【月 牡牛座18°04' 太陽 蠍座18°04'】
"A woman holding a bag out of a window" + "A woods rich in autumn coloring"
→「1人の女性がバッグを窓の外に掲げている」 + 「秋色に彩られた森」
"A newly formed continent" + "A parrot listening and then talking"
→「新しく形成された大陸」 + 「オウムが聞き、その後で喋る」
【テーマの流れ】
★秘密の露見やちょっとしたショックに直面する→ ★心に溜まった澱やゴミに気付く→ ★何もかもぶちまけたいという衝動→ ★何か新しいものを見出したいという願望→ ★噂や情報がなだれ込む→ ★社会、そして自分が影響されていく様子を直視する→ ★コンセンサスとされている物事への疑い→ ★自己防衛のために周囲に合わせる→ ★何かor誰かに石を投げたくなる→ ★自分自身の心をかき混ぜる→ ★自分の抱く怖れと自分が選択する情報との関連性を見抜く→★無我の境地への憧れと挑戦→・・・・
★エネルギーのポイント:『様々な影響力を見抜く』『心を空にする』
★精霊の顕示: 踏みとどまる、大地を踏む、力を抜いて丸くなり・背筋を伸ばして上を向く・・をゆっくり繰り返す、ミクロとマクロの接合点、和蝋燭or絵ローソク
2011年11月11日の満月。。前回の新月のポイントは「ギアチェンジとバランス」「更なる探求」でした。 この満月では、自分の人生や精神と、社会のうねりがもたらす様々な波とのバランス取りに、本格的に挑戦していく感じになりそうです。
11/7付けのメリマン・コラムで 「Season of the Witch」 --魔女の季節の歌詞が出てきました。“It’s strange. So strange・・・♪ この満月、本当に、ちょっと奇妙でこころ騒ぐような感じがあります。自分の中で、何かまだハッキリとした概念にはなっていないけれど、何かが大きく動いているような感じ。それによって、こころがかき乱される感じ。周囲に翻弄されたり、自分が台風の目になったり、社会に起きてくる何かショックな出来事に揺らされたり。
まるで、半透明でねっとりしたゼリーの中を歩いているようで、思うようなスピードでは進めないかもしれません。次の新月あたりに水星は滞留から逆行になりますが、今すでにシャドウフェイズに入っているため、物事は遅れ気味になったり、はっきりと判別出来なかったり、ミスインフォメーションに悩まされたりするかもしれません。 例によって、高い買い物や重要な決断、そして電子機器には要注意です。
仕事や社会、そして人間関係で責任を持つひとの中には、欺瞞や疑いや悪意に晒されて厳しい思いをするひともいるかもしれません。またその周囲にあって、流れに翻弄されるひとも。。 社会的には防御したり何らかの手段をめぐらして対策を取ることも必要かもしれません。 けれど、その場合覚えておかないといけないのは、防御よりも報復よりも、何より大切なのは、「 今起きていることの本質は何か?を見極めること」、「そう努力してみること 」 、そしてそれを基盤として全体のために大局的に動くことだと思います。 一時的に何が起ころうと、そうすることで後々より良い結果に繋がる可能性があります。 なにより、天王星・冥王星を背景とした全体の流れに乗っていくために・・・・。
★この満月は水瓶座のネッソスとTスクエアになります。
ネッソスは暴力や妄想や報復など、一般的に「悪」とされる現象を喚起するケンタウロス族です。 水瓶座のネッソスは、リアル、ネットを問わず、多くの人達が集まる中で見えてくる、一種の残酷さと関わってくるかもしれません。 でも、それは多分、出会い頭の結果論に過ぎないだろうと考えています。 アストロロジャー、ジョシュ・ペインはこのネッソスを、「フランケンシュタインの怪物」になぞらえていました。 『 ・・・どんなに怪物に見えようと、ネッソスにもハートがあり、壊れやすい繊細さがあるのだ。ちょうどフランケンシュタインの怪物が、本当は皆に愛されたいと渇望していたように。とりわけ、彼は彼の創り主である人間に愛されたかったのだ。』
けれどもフランケンシュタインの怪物は、人間の目・人間の側からみた醜さと、人間の能力をはるかに超えた力のために怖れられ、疎まれ、憎まれました。 怪物もまた、子供の心で人間を怖れました。そして血生臭い惨劇が起こっていきます。この物語はわたし達みんなの中にある 「怖れの物語」であり、「無理解の物語」でもあると思います。フランケンシュタインは、わたし達の子供です。
ネッソスもまた、わたし達の中に巣くう「怖れ」「残酷に疎まれ傷つけられた記憶」「自分のことも他者のことも許すことが出来ない気持」を司っています。性的虐待とも深い関連を持ちます。 けれどよく見ていくと、そうしたことと共に、自分の痛みの体験を通して「痛みそのものの秘密」を理解したいと切望する意識をも内包しているのではないかと考えています。
ネッソスは悪とされるものの深奥に、純粋な光を見ます。善とされるものの深奥に蓋をされた怖れの闇を見ます。 ネッソスは厄介な星ではあるけれど、正面から怖がらずに受け止めていくことによって、わたし達を真の意味で二元から解き放つ渡し守になってくれるかもしれません。
また、アストロロジャ−、ニック・カンピオンは、ネッソスは科学と形而上学の高度な次元での結び付きを表しているのではないか? という仮説を立てています。 そういえば、ネッソスというネーミングは天文学者とアストロロジャーが共同で検討した結果、付けられたものなのだそうです。 これも面白いですよね。 今に至るまで、科学と形而上学はずっとお互いを疎んできたところがあります。時には戦争状態にも・・・。 数・物の世界ではまた違った動きもあると聞きますが、少なくとも、双方の「権威」が融合したりはしていません。 もしかしたら、これも一種の深い「怖れ」と「無理解」の表れなのかも?
但し、ネッソスを甘くみて「話せばわかる・・・」とか思ってしまうとケガの元なので、ご用心!です。 ネッソスとつき合うには、ちょっと覚悟がいるかも。。 けれど、わたしはフランケンシュタインもネッソスも、キライじゃありません。。多分、ネッソスのエネルギーをうまく使いこなすには、自分の中に住む英雄ヘラクレスが隠し持つ闇を暴かないといけないのでしょう。 そして、「 0 」の位置に自分を置くことが必要なのだと思います。例えば、タロットの「愚者」のように。
---------
この満月と、次の新月(11/25・部分日蝕)は、2012年に向けて、個人的に大きな予兆や節目になるひとも多いのではないかと思います。自分を変革していく中で、難しいと思ってきたことにはっきりした形で挑戦を受けることがあるかもしれません。もしそんなことがあったら、逃げたり引きこもったりせずに受けて立つ・・・それも、何か今までにトライしたことのないやり方を、少なくとも1つは取り入れてみる。。。
そこにキチンと立ちながら、
★どれだけ自分の中を透明に出来るか?
★全ての情報を・・気に入ったもの、気に入らないものも含めて・・・平等に流していけるか?
★たとえ心地よさが揺さぶられても、その中で自分自身に自ら栄養を与えていけるか?
★自分はいったい何を望んでいるのか? それは本当に本当に望んでいるものなのか?
★心の自立は果たせているか?
★体とこころ、両面でブレイクを入れる必要もあります。
起こることは起こる。あるがままに。
それはまず、自分の中で起きている。
外側から聞こえる痛みの声と自分の中の痛みが同調している。
★悪は本当に悪なのか? 善は本当に善なのか?
★自分の中のちょっとした悪と善・・そして大部分の灰色。
★それを超えたところに、もう1人の自分が居るとしたら、それはどんな場所だろう?
この満月は、わたしたちの体とこころに溜まったそれぞれの澱を、浮き上がらせ、掻きだし、意識に昇らせてくれるのではないかと思います。 この時期に厳しめのエネルギーを受けるひとにもし言えることがあるとすれば・・・
痛みがあれば、痛みを飲み干し、怒りがあれば、それをバクバクと食い尽くしてみようよ、ってことかも。それは自分で自分を喰らうような行為であり、挑戦かもしれないけれど、他の誰かや社会のあれこれに転嫁するよりずっと良さそうなんです。生きていく本能さえあれば、(体はそれを持っています) そして息をしてさえいれば、わたし達はOKなんです。飲み干し、食い尽くすことがもし出来れば、それは強靱な戦士の血肉になっていきます。
そして、こころを透明化出来れば出来るほど、この満月〜次の新月はすごいプレゼントをもたらしてくれそうな気がします。それは、惑星達から伝送される「エネルギーの支え」が体の内側から沸き起こってくることから始まるはずです。
だから、これはやっぱり戦士達の祝祭です。
普通の戦士サンにとって、胸騒ぎは武者震いと同じですから。
何が起きても即座に、自分なりに受けて立とうと思います。そして、何も起こらなくても、ガッカリせずに進んでいこうと思います。だって、自分の中ではすでに何かが起こっている・・・すくなくとも、その予兆が生まれているから。 大地を揺るがす変動が起きて、深海が攪拌され、そして新しい広大な大陸が煙を吐きながらこの星の地平に隆起してくるように..........。
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
※11/11 23:05 ★の箇所を追記しました。
※11/12 23:31 ★の箇所を追記しました。
●11/11の満月 — みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
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満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方標準時(ソーラータイム)】
東京・関東ローカルで05:34前後、北海道周辺で05:40前後、関西方面は05:15前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で04:45前後に 牡牛座18°04’で満月となります。
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【満月のテーマ】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。
【月 牡牛座18°04' 太陽 蠍座18°04'】
"A woman holding a bag out of a window" + "A woods rich in autumn coloring"
→「1人の女性がバッグを窓の外に掲げている」 + 「秋色に彩られた森」
"A newly formed continent" + "A parrot listening and then talking"
→「新しく形成された大陸」 + 「オウムが聞き、その後で喋る」
【テーマの流れ】
★秘密の露見やちょっとしたショックに直面する→ ★心に溜まった澱やゴミに気付く→ ★何もかもぶちまけたいという衝動→ ★何か新しいものを見出したいという願望→ ★噂や情報がなだれ込む→ ★社会、そして自分が影響されていく様子を直視する→ ★コンセンサスとされている物事への疑い→ ★自己防衛のために周囲に合わせる→ ★何かor誰かに石を投げたくなる→ ★自分自身の心をかき混ぜる→ ★自分の抱く怖れと自分が選択する情報との関連性を見抜く→★無我の境地への憧れと挑戦→・・・・
★エネルギーのポイント:『様々な影響力を見抜く』『心を空にする』
★精霊の顕示: 踏みとどまる、大地を踏む、力を抜いて丸くなり・背筋を伸ばして上を向く・・をゆっくり繰り返す、ミクロとマクロの接合点、和蝋燭or絵ローソク
2011年11月11日の満月。。前回の新月のポイントは「ギアチェンジとバランス」「更なる探求」でした。 この満月では、自分の人生や精神と、社会のうねりがもたらす様々な波とのバランス取りに、本格的に挑戦していく感じになりそうです。
11/7付けのメリマン・コラムで 「Season of the Witch」 --魔女の季節の歌詞が出てきました。“It’s strange. So strange・・・♪ この満月、本当に、ちょっと奇妙でこころ騒ぐような感じがあります。自分の中で、何かまだハッキリとした概念にはなっていないけれど、何かが大きく動いているような感じ。それによって、こころがかき乱される感じ。周囲に翻弄されたり、自分が台風の目になったり、社会に起きてくる何かショックな出来事に揺らされたり。
まるで、半透明でねっとりしたゼリーの中を歩いているようで、思うようなスピードでは進めないかもしれません。次の新月あたりに水星は滞留から逆行になりますが、今すでにシャドウフェイズに入っているため、物事は遅れ気味になったり、はっきりと判別出来なかったり、ミスインフォメーションに悩まされたりするかもしれません。 例によって、高い買い物や重要な決断、そして電子機器には要注意です。
仕事や社会、そして人間関係で責任を持つひとの中には、欺瞞や疑いや悪意に晒されて厳しい思いをするひともいるかもしれません。またその周囲にあって、流れに翻弄されるひとも。。 社会的には防御したり何らかの手段をめぐらして対策を取ることも必要かもしれません。 けれど、その場合覚えておかないといけないのは、防御よりも報復よりも、何より大切なのは、「 今起きていることの本質は何か?を見極めること」、「そう努力してみること 」 、そしてそれを基盤として全体のために大局的に動くことだと思います。 一時的に何が起ころうと、そうすることで後々より良い結果に繋がる可能性があります。 なにより、天王星・冥王星を背景とした全体の流れに乗っていくために・・・・。
★この満月は水瓶座のネッソスとTスクエアになります。
ネッソスは暴力や妄想や報復など、一般的に「悪」とされる現象を喚起するケンタウロス族です。 水瓶座のネッソスは、リアル、ネットを問わず、多くの人達が集まる中で見えてくる、一種の残酷さと関わってくるかもしれません。 でも、それは多分、出会い頭の結果論に過ぎないだろうと考えています。 アストロロジャー、ジョシュ・ペインはこのネッソスを、「フランケンシュタインの怪物」になぞらえていました。 『 ・・・どんなに怪物に見えようと、ネッソスにもハートがあり、壊れやすい繊細さがあるのだ。ちょうどフランケンシュタインの怪物が、本当は皆に愛されたいと渇望していたように。とりわけ、彼は彼の創り主である人間に愛されたかったのだ。』
けれどもフランケンシュタインの怪物は、人間の目・人間の側からみた醜さと、人間の能力をはるかに超えた力のために怖れられ、疎まれ、憎まれました。 怪物もまた、子供の心で人間を怖れました。そして血生臭い惨劇が起こっていきます。この物語はわたし達みんなの中にある 「怖れの物語」であり、「無理解の物語」でもあると思います。フランケンシュタインは、わたし達の子供です。
ネッソスもまた、わたし達の中に巣くう「怖れ」「残酷に疎まれ傷つけられた記憶」「自分のことも他者のことも許すことが出来ない気持」を司っています。性的虐待とも深い関連を持ちます。 けれどよく見ていくと、そうしたことと共に、自分の痛みの体験を通して「痛みそのものの秘密」を理解したいと切望する意識をも内包しているのではないかと考えています。
ネッソスは悪とされるものの深奥に、純粋な光を見ます。善とされるものの深奥に蓋をされた怖れの闇を見ます。 ネッソスは厄介な星ではあるけれど、正面から怖がらずに受け止めていくことによって、わたし達を真の意味で二元から解き放つ渡し守になってくれるかもしれません。
また、アストロロジャ−、ニック・カンピオンは、ネッソスは科学と形而上学の高度な次元での結び付きを表しているのではないか? という仮説を立てています。 そういえば、ネッソスというネーミングは天文学者とアストロロジャーが共同で検討した結果、付けられたものなのだそうです。 これも面白いですよね。 今に至るまで、科学と形而上学はずっとお互いを疎んできたところがあります。時には戦争状態にも・・・。 数・物の世界ではまた違った動きもあると聞きますが、少なくとも、双方の「権威」が融合したりはしていません。 もしかしたら、これも一種の深い「怖れ」と「無理解」の表れなのかも?
但し、ネッソスを甘くみて「話せばわかる・・・」とか思ってしまうとケガの元なので、ご用心!です。 ネッソスとつき合うには、ちょっと覚悟がいるかも。。 けれど、わたしはフランケンシュタインもネッソスも、キライじゃありません。。多分、ネッソスのエネルギーをうまく使いこなすには、自分の中に住む英雄ヘラクレスが隠し持つ闇を暴かないといけないのでしょう。 そして、「 0 」の位置に自分を置くことが必要なのだと思います。例えば、タロットの「愚者」のように。
そして、その位置に宿ったネッソスこそが、究極のヒーリング・エネルギーを放射するようになるのだと思います。
★11/12夜
今、水星・金星・月のノースノード、フォルス、ヒュロノメ、イクシオンが射手座の12°〜18°の間に集合中です。水星は逆行を前に速度を落とし、左脳の働きを少し休めて内省的に。そして魚座のセレスが彼らとスクエアを形成しています。双子座の月がこれから彼らの対話を少しの間クローズアップしてくるかもしれません。これ、もしかしたらわたし達の誰もが抱えている「母」なるもののイメージと、それにまつわる光と影の葛藤を静かに呼び覚ますのではないかと思います。これは実際の親子関係だけではなく、何かもう一段こころの深いところに埋葬された何かを刺激してきそうです。 ひたすら慈しみ愛するもの、またそれと同時に、わたし達の「個」を覆い包み、溶かし、一体化していこうとする、どうしようもなく深い欲望と。。。 そこでは愛すること、愛されることへの満たされることのない渇望、そして母と子の双方が抱える孤独とが絡み合い、様々な形で乱反射しているのかもしれません。
静かな土曜の夜。 もし彼ら星々の対話がチラッと聞こえたら、わたし達の中に消えることなく生きる「母なるもの」をそっと抱きしめて、天に帰してあげるのもいいかもしれません。。
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この満月と、次の新月(11/25・部分日蝕)は、2012年に向けて、個人的に大きな予兆や節目になるひとも多いのではないかと思います。自分を変革していく中で、難しいと思ってきたことにはっきりした形で挑戦を受けることがあるかもしれません。もしそんなことがあったら、逃げたり引きこもったりせずに受けて立つ・・・それも、何か今までにトライしたことのないやり方を、少なくとも1つは取り入れてみる。。。
そこにキチンと立ちながら、
★どれだけ自分の中を透明に出来るか?
★全ての情報を・・気に入ったもの、気に入らないものも含めて・・・平等に流していけるか?
★たとえ心地よさが揺さぶられても、その中で自分自身に自ら栄養を与えていけるか?
★自分はいったい何を望んでいるのか? それは本当に本当に望んでいるものなのか?
★心の自立は果たせているか?
★体とこころ、両面でブレイクを入れる必要もあります。
起こることは起こる。あるがままに。
それはまず、自分の中で起きている。
外側から聞こえる痛みの声と自分の中の痛みが同調している。
★悪は本当に悪なのか? 善は本当に善なのか?
★自分の中のちょっとした悪と善・・そして大部分の灰色。
★それを超えたところに、もう1人の自分が居るとしたら、それはどんな場所だろう?
この満月は、わたしたちの体とこころに溜まったそれぞれの澱を、浮き上がらせ、掻きだし、意識に昇らせてくれるのではないかと思います。 この時期に厳しめのエネルギーを受けるひとにもし言えることがあるとすれば・・・
痛みがあれば、痛みを飲み干し、怒りがあれば、それをバクバクと食い尽くしてみようよ、ってことかも。それは自分で自分を喰らうような行為であり、挑戦かもしれないけれど、他の誰かや社会のあれこれに転嫁するよりずっと良さそうなんです。生きていく本能さえあれば、(体はそれを持っています) そして息をしてさえいれば、わたし達はOKなんです。飲み干し、食い尽くすことがもし出来れば、それは強靱な戦士の血肉になっていきます。
そして、こころを透明化出来れば出来るほど、この満月〜次の新月はすごいプレゼントをもたらしてくれそうな気がします。それは、惑星達から伝送される「エネルギーの支え」が体の内側から沸き起こってくることから始まるはずです。
だから、これはやっぱり戦士達の祝祭です。
普通の戦士サンにとって、胸騒ぎは武者震いと同じですから。
何が起きても即座に、自分なりに受けて立とうと思います。そして、何も起こらなくても、ガッカリせずに進んでいこうと思います。だって、自分の中ではすでに何かが起こっている・・・すくなくとも、その予兆が生まれているから。 大地を揺るがす変動が起きて、深海が攪拌され、そして新しい広大な大陸が煙を吐きながらこの星の地平に隆起してくるように..........。
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
November 06, 2011
レイモンド・メリマン 週間コメント 11/7 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2011年11月7日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。またmerriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫
先週のコラムを — 世界の多くの株式市場が月の最高値水準まで騰がった直後に書いたものだが — 以下のように結んだ。 『 だがちょうど時はハロウィーンでもあるし、ジオコズミックの重要反転ゾーンも相場自体もここ3週間ばかり、大いなる木星の神業上げを続けてきた。だから私は市場がホリデイシーズンに向かってストレートに騰がっていくとは期待していない。 私達は単にこのジェットコースターの軌道に連なる別の頂に達していて、次の頂が来る前に、目の眩むようなダイビング体験を待っているのかもしれない。 まぁいずれにしても、ハロウィーン — 「 トリック・オア・トリート/(ご馳走くれなきゃ、いたずらするぞ!) 」のシーズンだ。ここ3週間、相場はご馳走にあずかった。だがまた別のいたずら小僧が扉を叩いている。』 そして先週、いたずらが起きた。例えばダウ工業平均は、月曜に276ポイント下落、火曜にはもう297ポイント下がり、その後水曜に178ポイント騰がって翌日また208ポイントと反騰した。しかもこれは金曜の雇用統計発表前のことで、雇用統計自体も取引時間中かなりの価格変動を引き起こした。
株式市場における週の安値は火曜につけており、これはトランシットの火星がニューヨーク証券取引所設立図( 1792年5/17、「 Buttonwood Chart 」 として知られている )の水星・冥王星のオポジションとTスクエアを形成したタイミングと殆ど完全に一致している。またこれは、先々週木曜につけたトップ12,284から少なくとも3日で500〜1000ポイントの下落を待ってショートをカバーし、ロングに転じるよう日報の購読者にアドバイスした通りの動きでもあった。この指示もまた10/28に起きた太陽・木星のオポジションについての読みをベースにしたもので、両惑星間のこの位相は米株式の大反転と相互関連を持つ歴史上最強のジオコズミック・サインの1つだ。全てがジオコズミック・サイン、太陽・月の位相(これもリバーサル帯に入っていた)、そして 『 ストックマーケット・タイミング 』 シリーズ本の第5巻に述べているテクニカル研究にぴったり当てはまっている。
株式市場の極端ともいえるとんぼ返りは、負債問題に関連してヨーロッパ各国政府と銀行首脳がクルリと返した手の平と、ぴったり息を合わせていた。前の週、市場は彼らが全員一致で非常に大規模かつ喜ばしい合意に達したことに歓声を上げた。だがその後、週明けは何やら早すぎた祝宴で二日酔いにでもなったかのように始まった。中身の詳細は何処にあったっけ? そこへギリシャのパパンドレウ首相が突然、救済策とそれに伴う緊縮財政のもたらす痛みを受け入れたいかどうかはギリシャの有権者が決めなければならない、との発表を行った。何故なら結局のところ、アテネではこうした犠牲に対する抵抗運動が燃えさかっていたからだ。だがその時は皆が、リーダーシップを発揮しないと言って彼に対して腹を立てたのだ。一体どうしろというのか? そこで彼は有権者に選択権を与えるという彼の決断を取り下げ、そこで事態はまた前に進み始めた。行きつ戻りつまた行きつ・・・・まさに株式市場にそっくりだ。
この種の不確実性を好む唯一の市場は金と銀だ。どちらも最初のうちは急落し、金はちょうど私達の週間サポートゾーンであった安値1680台まで下げ続けた。そして11/1火曜にこの水準で踏みとどまり、木曜には9/23以来の最高値レベル、1770を試していた。唯一の問題は銀が数週間ぶりの新高値を同時にとらなかった事で、銀は前週金曜の重要変化日にそれを記録したことになる。そのため現在これは2つの貴金属間における異市場間弱気ダイバージェンスのケースとなる。これらの市場がこうした弱気のシグナルを打ち破るには、もう少しだけ銀行界や政界の狂気と機能不全が必要だ。 一方、原油は再び95.00をマークして、ここ3ヶ月来の最高値水準へ静々と昇っていった。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
株式市場の安値は11/1につけた。そしてダウが10/27 ( たった3取引日前 ) の高値から650ポイント下げたそのまさに翌日、世界の株式市場はトレンド転換を起こして再び反騰を開始した。これは先週のコラムで述べたジオコズミックの筋書きに実によく沿った動きだった。即ち、『 それにもかかわらず、ファイナンシャル・アストロロジーに基づいて見れば、3週間前につけた安値を抜く前に相場が上がることを示唆する、いくつかの根拠がある。11/2、ジオコズミックの水星と金星がゼウスの神殿(射手座)での数週間にわたる旅を開始する一方、木星はいまだに牡牛座0°~7°の領域に滞在している。この領域は私達がこのコラムにおいて、1870年代まで遡った研究をもとに、株式市場の長期の天井との相関関係があると繰り返し確認し続けてきたセクターだ。 』
ここから株価がまっすぐ騰がっていくかどうかはわからない。ジオコズミクス研究から見る来週の市場動向は少し不規則だ。海王星の存在がひときわ目立つことを考えれば、おそらく「霧のかかった」とか「不明瞭な」という言葉がより相応しいだろう。もし自分がいったい何処に向かっているのか確信を持たない惑星があるとすれば、それは海王星、すなわち水面下の世界と霧、そしてもやの神だ。また噂、放心、欺瞞の神でもある。こうした力学の下で、 * ハーマン・ケインが複数のセクハラ疑惑にどう対処するかを見るのは興味深いことだろう。 これを期に、 ** ペリー又はロムニー両知事連のどちらかがとんぼ返りで支持率トップを奪うのか、あるいは今週より多くの問題が持ち上がって、より対立の深みへと嵌っていくのかを確かめるのは、興味深いだろう。そしてオバマ大統領が、カンヌで開かれた世界規模の経済会議、G20首脳会合で金曜に放った 「今現在、2012年の選挙についてはこれっぽっちも不安に思わない 」 という仰天発言以上の何かを再び思い付いて、皆を呆然とさせてくれるかを見てみるのも興味深いだろう。 誠実さや正直さは今週その価値にプレミアムが付く筈だ。 そして、そのあたりのふるまいでつまずく者達の印象は、すこぶる悪化するだろう。
耳にしたことを信じ込む前に真偽の確認をしなくてはいけない。口を開く前に事実確認をして、発言は事実に基づくものではないという事実を、とりあえずは伝えておかねばならない。天候に関しては、洪水に関連している。 政治的な視点で言えば、候補者の何人かは溺れて水面下に沈み始めるだろう。 そして金融市場の観点からみれば、木曜の満月までは明確な方向性は出ないかもしれない。 ただ、それまで市場に厳しすぎる下げが起こらなければ、雲間から光が差し込み、霧が晴れ始めると私は見ている。 だがその前に今週土曜、クリムゾンタイドはタイガーズを打ち負かせるだろうか? ** クリムゾン・タイドという名は火星・海王星オポジションに相応しい。 ここでスポーツファンではない皆さんのために一応説明しておくと、彼らは今週土曜夜に闘うカレッジフットボールの1位と2位のチーム、LSUタイガーズとアラバマ・クリムゾンタイドだ。
≪ 長期的考察 ≫
* “It’s strange. So strange.
You've got to pick up every stitch, Beatniks are out to make it rich,
Oh no, must be the season of the witch,”
– “Season of the Witch” song by several artists.
さあ蠍座の時間 — 魔女の季節だ。そしてこれは特にファイナンシャル・アストロロジャー、マンデーン・アストロロジャーの目を通した時、奇妙極まりない季節に見える。何処を向いてもそこには天王星・冥王星の原理が働いている。もしあなたにアストロロジーの知識があれば、天王星の在るところ、すべてが奇妙であることを知っているだろう。天王星はまたグループ — あるいは大衆 — の意識であり、自由と独立、そして人種や宗教的・霊的・哲学的信条の如何を問わず、人類全てにとって、より純粋な平等性を探求していく運動性を通じて、新しいアイデアや理想を取り入れていく。 この集合体の意識は似たような精神、同じ様な主義を持った人々と繋がることを通して表出してくる。 そしてそれは「運動」へと成長し、間を置かずに「抵抗運動」となっていく。 だがもしここで注意を払わないと、集合体は突如としてその進路に破壊という魔を解き放つ暴徒に姿を変えるのだ( これが「魔女の季節—Season of the Witch」だ )。 しかし勿論それは、この観念的な次元 — 究極の自由、独立、そして平等の探求 — の中で互いに繋がった人々の意図するところではない。
ひとつ、ひょっとすると物議を醸すかもしれない観点を提案させてほしい。( そう、私のチャートには天王星が * カルミネートしている。 ならば物議やスキャンダルの一つや二つ無くて何の人生だろう??? ) 自由と自主独立の探求は、人生における経済活動の道と密接に結ばれている。 おそらくこれが、何故天王星という惑星がマンデーン・アストロロジーのみならずファイナンシャル・アストロロジーの研究においてもこれほど重要なのか、ということの理由だ。 天王星が強力に働けば、地震や強風が起きてこの惑星を揺さぶるだろう。 だが金融市場における激しい価格変動は、金融地震や経済竜巻に相当する現象になっていく。 下がるにせよ騰がるにせよ、価格はもっと高く、もっと安く — いやもっとはるかに高く、あるいはもっとはるかに安く — 誰もが予測した境界を超えていく。 何故なら天王星は予期せざる者であり、サポートゾーンやレジスタンスゾーンに従うことなどにさらさら興味は無いからだ。 天王星はただただ、その境界を突破して行きたいのだ。特に冥王星という、どんな季節にあろうとも変わらぬ本物の 「 魔女」 と触れあっている時なら、なおさらだ。
ここで、もしあなたがFRBだったら、ただ紙幣を印刷して( 事実上コストゼロで )それを国債の購入( すなわち、利息を付けて元本を返すという約束と引き替えに政府が必要とする金を貸すこと )に充てることが出来る。 もしあなたがそれで上手く切り抜けられるなら、悪い取引ではない。 例えばヨーロッパだが、ヨーロッパ連合の首脳達が、彼らの最大手の銀行連にギリシャ債券の50%、約1300億ユーロを「ヘアカット」(放棄)をするよう説得したと発表した前の週には、そんなことなど不可能、いや少なくとも不可能であるように見えた。 しかし、もしあなたが銀行に、彼らがあなたに与えたこれほど多額の貸付金を免じてもらうよう説得出来るとしたら、これもまたそう悪い取引(ディール)ではない。ギリシャがその後賭け金をアップして、強制的に押し付けられた金融救済資金を受け入れるかどうかは国民投票で決めたいと言い出すまでは、一見そのように進んでいるかに見えた。
もしかしたらギリシャは、ヨーロッパの銀行、国々、そしてIMFの厳格な評価が自国の生身の体に求める痛みの確実性よりはむしろ、どちらかというとデフォルトして 『 空虚 』 に入っていけばどうなるのか、一か八か賭けてみたかったのかもしれない。 その後、国民投票のアイデアはたった1日で取り下げられた。 そうだ。これは今世界中でブチ切れつつある天王星・冥王星のエネルギーそのものだ。
さて今度は米国政府がその中央銀行、FRBに対して似たようなプランの実行に及んだらどうなるか想像してほしい。 * 『 なぁビッグ・ベン、 』 とB.オバマが言う。 『 我々が君達から借りたあの金、ほら君が魔法でどこからともなく取り出した金さ。あれの50%をヘアカットして欲しいんだが。 』 すると何が起こるだろうか? まず最初に、Fed(Federal Reserve Bank)の帳簿に記載されている国債の内、50%相当が国の負債額から減るだろう。それは額にして数兆ドルになると思われる。 今はこういう想像もまた、天王星・冥王星スクエアのもたらす大ショックと言えるだろう。しかし、オキュパイ・ウォールストリートの抵抗運動が今後も成長し続け、徐々に成熟してくるとすれば、それほど的外れとは言えないかもしれない。
蠍座を太陽が進む時(10/22〜11/21)は 『 魔女の季節 』 であるかもしれない。 だが今、天王星・冥王星はワクシングスクエアを形成している。 私達は、すでに 『 魔女の時代 』 に入っているのだ。 彼女が何か本物の魔法をかけて、* この闘いを虚空へと変換するのを手伝ってくれるよう、願おうではないか。 もしそうならなければ、私達は依然として仄暗いトワイライト・ゾーンに嵌ったまま、身動きがとれないだろう。 共に手を携えてこのトレンドを反転させるか、分裂離反し続けて真っ逆さまに下落し、その後全てを始まりからやり直すかだ。 これが天王星と冥王星だ。 そしてこれが、私達の未来だ。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2011年11月7日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。またmerriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫
先週のコラムを — 世界の多くの株式市場が月の最高値水準まで騰がった直後に書いたものだが — 以下のように結んだ。 『 だがちょうど時はハロウィーンでもあるし、ジオコズミックの重要反転ゾーンも相場自体もここ3週間ばかり、大いなる木星の神業上げを続けてきた。だから私は市場がホリデイシーズンに向かってストレートに騰がっていくとは期待していない。 私達は単にこのジェットコースターの軌道に連なる別の頂に達していて、次の頂が来る前に、目の眩むようなダイビング体験を待っているのかもしれない。 まぁいずれにしても、ハロウィーン — 「 トリック・オア・トリート/(ご馳走くれなきゃ、いたずらするぞ!) 」のシーズンだ。ここ3週間、相場はご馳走にあずかった。だがまた別のいたずら小僧が扉を叩いている。』 そして先週、いたずらが起きた。例えばダウ工業平均は、月曜に276ポイント下落、火曜にはもう297ポイント下がり、その後水曜に178ポイント騰がって翌日また208ポイントと反騰した。しかもこれは金曜の雇用統計発表前のことで、雇用統計自体も取引時間中かなりの価格変動を引き起こした。
株式市場における週の安値は火曜につけており、これはトランシットの火星がニューヨーク証券取引所設立図( 1792年5/17、「 Buttonwood Chart 」 として知られている )の水星・冥王星のオポジションとTスクエアを形成したタイミングと殆ど完全に一致している。またこれは、先々週木曜につけたトップ12,284から少なくとも3日で500〜1000ポイントの下落を待ってショートをカバーし、ロングに転じるよう日報の購読者にアドバイスした通りの動きでもあった。この指示もまた10/28に起きた太陽・木星のオポジションについての読みをベースにしたもので、両惑星間のこの位相は米株式の大反転と相互関連を持つ歴史上最強のジオコズミック・サインの1つだ。全てがジオコズミック・サイン、太陽・月の位相(これもリバーサル帯に入っていた)、そして 『 ストックマーケット・タイミング 』 シリーズ本の第5巻に述べているテクニカル研究にぴったり当てはまっている。
株式市場の極端ともいえるとんぼ返りは、負債問題に関連してヨーロッパ各国政府と銀行首脳がクルリと返した手の平と、ぴったり息を合わせていた。前の週、市場は彼らが全員一致で非常に大規模かつ喜ばしい合意に達したことに歓声を上げた。だがその後、週明けは何やら早すぎた祝宴で二日酔いにでもなったかのように始まった。中身の詳細は何処にあったっけ? そこへギリシャのパパンドレウ首相が突然、救済策とそれに伴う緊縮財政のもたらす痛みを受け入れたいかどうかはギリシャの有権者が決めなければならない、との発表を行った。何故なら結局のところ、アテネではこうした犠牲に対する抵抗運動が燃えさかっていたからだ。だがその時は皆が、リーダーシップを発揮しないと言って彼に対して腹を立てたのだ。一体どうしろというのか? そこで彼は有権者に選択権を与えるという彼の決断を取り下げ、そこで事態はまた前に進み始めた。行きつ戻りつまた行きつ・・・・まさに株式市場にそっくりだ。
この種の不確実性を好む唯一の市場は金と銀だ。どちらも最初のうちは急落し、金はちょうど私達の週間サポートゾーンであった安値1680台まで下げ続けた。そして11/1火曜にこの水準で踏みとどまり、木曜には9/23以来の最高値レベル、1770を試していた。唯一の問題は銀が数週間ぶりの新高値を同時にとらなかった事で、銀は前週金曜の重要変化日にそれを記録したことになる。そのため現在これは2つの貴金属間における異市場間弱気ダイバージェンスのケースとなる。これらの市場がこうした弱気のシグナルを打ち破るには、もう少しだけ銀行界や政界の狂気と機能不全が必要だ。 一方、原油は再び95.00をマークして、ここ3ヶ月来の最高値水準へ静々と昇っていった。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
株式市場の安値は11/1につけた。そしてダウが10/27 ( たった3取引日前 ) の高値から650ポイント下げたそのまさに翌日、世界の株式市場はトレンド転換を起こして再び反騰を開始した。これは先週のコラムで述べたジオコズミックの筋書きに実によく沿った動きだった。即ち、『 それにもかかわらず、ファイナンシャル・アストロロジーに基づいて見れば、3週間前につけた安値を抜く前に相場が上がることを示唆する、いくつかの根拠がある。11/2、ジオコズミックの水星と金星がゼウスの神殿(射手座)での数週間にわたる旅を開始する一方、木星はいまだに牡牛座0°~7°の領域に滞在している。この領域は私達がこのコラムにおいて、1870年代まで遡った研究をもとに、株式市場の長期の天井との相関関係があると繰り返し確認し続けてきたセクターだ。 』
ここから株価がまっすぐ騰がっていくかどうかはわからない。ジオコズミクス研究から見る来週の市場動向は少し不規則だ。海王星の存在がひときわ目立つことを考えれば、おそらく「霧のかかった」とか「不明瞭な」という言葉がより相応しいだろう。もし自分がいったい何処に向かっているのか確信を持たない惑星があるとすれば、それは海王星、すなわち水面下の世界と霧、そしてもやの神だ。また噂、放心、欺瞞の神でもある。こうした力学の下で、 * ハーマン・ケインが複数のセクハラ疑惑にどう対処するかを見るのは興味深いことだろう。 これを期に、 ** ペリー又はロムニー両知事連のどちらかがとんぼ返りで支持率トップを奪うのか、あるいは今週より多くの問題が持ち上がって、より対立の深みへと嵌っていくのかを確かめるのは、興味深いだろう。そしてオバマ大統領が、カンヌで開かれた世界規模の経済会議、G20首脳会合で金曜に放った 「今現在、2012年の選挙についてはこれっぽっちも不安に思わない 」 という仰天発言以上の何かを再び思い付いて、皆を呆然とさせてくれるかを見てみるのも興味深いだろう。 誠実さや正直さは今週その価値にプレミアムが付く筈だ。 そして、そのあたりのふるまいでつまずく者達の印象は、すこぶる悪化するだろう。
* Herman Caine:2012年アメリカ大統領選予備選挙の共和党候補者。実業家時代に部下だった女性3人がセクハラを受けて金銭で解決したと告白し、メディアを騒がせている。11/1現在、共和党候補者の中では支持率1位。
** Rick Perry, Mitt Romney:二人とも共和党の大統領予備選候補者。ペリー氏は元テキサス州知事、ロムニー氏は前マサチューセッツ州知事。月曜には火星が海王星とオポジションを形成する。そして水曜には海王星がその逆行運動を終了して順行に移り、魚座として知られる * 「オズの国」 への帰還を目指して進み始める。 そうだ、来週はまさに海王星ウィークだ。
耳にしたことを信じ込む前に真偽の確認をしなくてはいけない。口を開く前に事実確認をして、発言は事実に基づくものではないという事実を、とりあえずは伝えておかねばならない。天候に関しては、洪水に関連している。 政治的な視点で言えば、候補者の何人かは溺れて水面下に沈み始めるだろう。 そして金融市場の観点からみれば、木曜の満月までは明確な方向性は出ないかもしれない。 ただ、それまで市場に厳しすぎる下げが起こらなければ、雲間から光が差し込み、霧が晴れ始めると私は見ている。 だがその前に今週土曜、クリムゾンタイドはタイガーズを打ち負かせるだろうか? ** クリムゾン・タイドという名は火星・海王星オポジションに相応しい。 ここでスポーツファンではない皆さんのために一応説明しておくと、彼らは今週土曜夜に闘うカレッジフットボールの1位と2位のチーム、LSUタイガーズとアラバマ・クリムゾンタイドだ。
* オズの国:ライマン・フランク・ボームの児童文学『オズの魔法使い』シリーズで主人公ドロシーが竜巻に飛ばされて辿り着く不思議の国。仲間みんなの願いを叶えるために大魔法使いに会いに行くファンタジー物語。19世紀末のアメリカ経済に関する寓話だという説もあるらしい。
** クリムゾンタイド:1995年に日本でも公開されたアメリカ映画 「 クリムゾン・タイド 」 のタイトルを意識した言葉。ジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンが出ていた戦争映画で、第三次世界大戦の危機下、原子力潜水艦アラバマ内で起こる艦長と副官の対立と緊張を描いている・・・らしい。火星( 戦争・対立・暴力・欲望 )と海王星( 深海・闇と不安・不確実性・欺瞞・全体に殉じる精神 )との緊張関係を指していると思われる。
≪ 長期的考察 ≫
* “It’s strange. So strange.
You've got to pick up every stitch, Beatniks are out to make it rich,
Oh no, must be the season of the witch,”
– “Season of the Witch” song by several artists.
* 「Season of the Witch」(魔女の季節)歌詞抜粋Donovan "Season of the Withch"
天王星・冥王星が乙女座でコンジャンクトしていた1966年、ドノヴァンがアルバム「サンシャイン・スーパーマン」を発表。この曲はタイトル曲と共に大ヒットになった。その後ヴァニラ・ファッジやジュリー・ドリスコル、ジョーン・ジェットなど色々なアーティストがカバーしている。多分マリワナやLSDでトリップしている感じのサイケデリックでストレンジな歌詞なので、どう訳していいかわからず・・・(^_^; とりあえず、原曲でその雰囲気をどうぞ。(動画はこの曲にはちょっとホラーっぽすぎる気もしますが......。)
さあ蠍座の時間 — 魔女の季節だ。そしてこれは特にファイナンシャル・アストロロジャー、マンデーン・アストロロジャーの目を通した時、奇妙極まりない季節に見える。何処を向いてもそこには天王星・冥王星の原理が働いている。もしあなたにアストロロジーの知識があれば、天王星の在るところ、すべてが奇妙であることを知っているだろう。天王星はまたグループ — あるいは大衆 — の意識であり、自由と独立、そして人種や宗教的・霊的・哲学的信条の如何を問わず、人類全てにとって、より純粋な平等性を探求していく運動性を通じて、新しいアイデアや理想を取り入れていく。 この集合体の意識は似たような精神、同じ様な主義を持った人々と繋がることを通して表出してくる。 そしてそれは「運動」へと成長し、間を置かずに「抵抗運動」となっていく。 だがもしここで注意を払わないと、集合体は突如としてその進路に破壊という魔を解き放つ暴徒に姿を変えるのだ( これが「魔女の季節—Season of the Witch」だ )。 しかし勿論それは、この観念的な次元 — 究極の自由、独立、そして平等の探求 — の中で互いに繋がった人々の意図するところではない。
ひとつ、ひょっとすると物議を醸すかもしれない観点を提案させてほしい。( そう、私のチャートには天王星が * カルミネートしている。 ならば物議やスキャンダルの一つや二つ無くて何の人生だろう??? ) 自由と自主独立の探求は、人生における経済活動の道と密接に結ばれている。 おそらくこれが、何故天王星という惑星がマンデーン・アストロロジーのみならずファイナンシャル・アストロロジーの研究においてもこれほど重要なのか、ということの理由だ。 天王星が強力に働けば、地震や強風が起きてこの惑星を揺さぶるだろう。 だが金融市場における激しい価格変動は、金融地震や経済竜巻に相当する現象になっていく。 下がるにせよ騰がるにせよ、価格はもっと高く、もっと安く — いやもっとはるかに高く、あるいはもっとはるかに安く — 誰もが予測した境界を超えていく。 何故なら天王星は予期せざる者であり、サポートゾーンやレジスタンスゾーンに従うことなどにさらさら興味は無いからだ。 天王星はただただ、その境界を突破して行きたいのだ。特に冥王星という、どんな季節にあろうとも変わらぬ本物の 「 魔女」 と触れあっている時なら、なおさらだ。
* カルミネート:チャート上のMC(天頂)付近に惑星が位置すること。その惑星はチャート全体に大きな影響を及ぼすと言われている。さて、ファイナンシャル・アストロロジーの研究では、冥王星もまた金銭に関わる惑星だ。それは厳密に言えば負債 — すでに購入した何か価値ある物のために、何か価値ある物を返すべき義務だ。 ここで唯一の問題となるのは、冥王星が強力である時、あなたは自分がまさに注文したその何か価値ある物のために払う金を持っていない、ということだ。 あなたはこれ以上借金することも出来ない。何故ならクレジットを限度額まで使い切っているからだ。 さあどうする?
ここで、もしあなたがFRBだったら、ただ紙幣を印刷して( 事実上コストゼロで )それを国債の購入( すなわち、利息を付けて元本を返すという約束と引き替えに政府が必要とする金を貸すこと )に充てることが出来る。 もしあなたがそれで上手く切り抜けられるなら、悪い取引ではない。 例えばヨーロッパだが、ヨーロッパ連合の首脳達が、彼らの最大手の銀行連にギリシャ債券の50%、約1300億ユーロを「ヘアカット」(放棄)をするよう説得したと発表した前の週には、そんなことなど不可能、いや少なくとも不可能であるように見えた。 しかし、もしあなたが銀行に、彼らがあなたに与えたこれほど多額の貸付金を免じてもらうよう説得出来るとしたら、これもまたそう悪い取引(ディール)ではない。ギリシャがその後賭け金をアップして、強制的に押し付けられた金融救済資金を受け入れるかどうかは国民投票で決めたいと言い出すまでは、一見そのように進んでいるかに見えた。
もしかしたらギリシャは、ヨーロッパの銀行、国々、そしてIMFの厳格な評価が自国の生身の体に求める痛みの確実性よりはむしろ、どちらかというとデフォルトして 『 空虚 』 に入っていけばどうなるのか、一か八か賭けてみたかったのかもしれない。 その後、国民投票のアイデアはたった1日で取り下げられた。 そうだ。これは今世界中でブチ切れつつある天王星・冥王星のエネルギーそのものだ。
さて今度は米国政府がその中央銀行、FRBに対して似たようなプランの実行に及んだらどうなるか想像してほしい。 * 『 なぁビッグ・ベン、 』 とB.オバマが言う。 『 我々が君達から借りたあの金、ほら君が魔法でどこからともなく取り出した金さ。あれの50%をヘアカットして欲しいんだが。 』 すると何が起こるだろうか? まず最初に、Fed(Federal Reserve Bank)の帳簿に記載されている国債の内、50%相当が国の負債額から減るだろう。それは額にして数兆ドルになると思われる。 今はこういう想像もまた、天王星・冥王星スクエアのもたらす大ショックと言えるだろう。しかし、オキュパイ・ウォールストリートの抵抗運動が今後も成長し続け、徐々に成熟してくるとすれば、それほど的外れとは言えないかもしれない。
* Big Ben:FRB議長、ベン・バーナンキ私が2ヶ月ほど前このコラムで、この抵抗運動が暴力を引き付けるか、あるいは自ら暴力行為に及ぶような小集団に潜入されそうだと予測したことを、読者の皆さんは覚えておられると思う。 先週それが起こった。そしてまた予測通り、グループの中の非暴力を望む純粋主義者達と、それとは違う意図と不満を持つサブグループとの間で対立が起こり始めるだろう。 先週のカリフォルニア州オークランドでそれは証明された。 しかし、もし純粋主義者達がコントロールを維持出来たなら、次のステップは彼らの運動が人々の中に呼び起こす変革の目的を、もっと明確に識別し、確固たるものにすることだ。 私達はそれが 「 庶民 」 と銀行、大企業、そして政府間の、金/所得/負債の格差に関するものだということを知っている。 だが、こうした現象全ての水面下で働いているのは、天王星と冥王星の力学 — 独立と自由への希求、そしてとりわけ負債からの自由なのだ。
蠍座を太陽が進む時(10/22〜11/21)は 『 魔女の季節 』 であるかもしれない。 だが今、天王星・冥王星はワクシングスクエアを形成している。 私達は、すでに 『 魔女の時代 』 に入っているのだ。 彼女が何か本物の魔法をかけて、* この闘いを虚空へと変換するのを手伝ってくれるよう、願おうではないか。 もしそうならなければ、私達は依然として仄暗いトワイライト・ゾーンに嵌ったまま、身動きがとれないだろう。 共に手を携えてこのトレンドを反転させるか、分裂離反し続けて真っ逆さまに下落し、その後全てを始まりからやり直すかだ。 これが天王星と冥王星だ。 そしてこれが、私達の未来だ。
* 原文 : "transform this race to the void." これはファイナンシャル・アストロロジーのコラムなので、この言葉は「(無意味な)暴力的争いを無効にする」という意味だと思う。ただ"race"には「人種」という意味もあり、エボリューショナリー・アストロロジーの観点では、この"race”が、「この時代に生きる人類という種族全て」を指すことがある。この場合、”transform ~ to the void” は人類の魂が一種の虚無/虚空を通って変換され、新しい精神を得る・・という、半ば錬金術的な意味が含まれることになる。
訳文ここまで
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October 30, 2011
レイモンド・メリマン 週間コメント 10/31 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2011年10月31日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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※10/30 ≪短期ジオコズミクス≫に記載ミスがありましたので訂正(下線部)しました。m(_"_)m
今週は十分長くなってしまったので、≪ 長期的考察 ≫は休載とさせていただく。
≪ 先週を振り返って ≫
射手座と木星が連綿と伝える偉大な伝統のもと、金融市場、特に世界の株式市場にとって先週はビッグな週となった。 木星は射手座を支配するが、どちらも共に誇張、過剰、そして大きな価格変動の原理を象徴している。特に火星、天王星を含んだアスペクトが近日中に起こればなおのことだ。先週はまさにこのケースで、ヘリオセントリックの水星が10/26にその12日間にわたる射手座進行を終え、同日金星が火星にスクエアを形成、10/28には木星が太陽と強力なオポジションを形成すると同時に冥王星とはトラインを形成した。 来週は *11/3に金星が天王星にウェイニングトラインを形成する。
大饗宴に出る料理のネタは揃っていたと言えるが、木曜にはヨーロッパの政治リーダーと銀行首脳が宴席のメイン・コースを運んできた。EFSF、すなわちギリシャのための非常に寛大な金融救済資金増加というひと皿に、まもなくスペインとイタリアのために必要となりそうな追加救済措置をふまえた、もっと巨額の準備金という付け合わせだ。投資家は祝杯を挙げて札入れを開き、米ドルと米国債以外の目につく物は何でも買い込んだ。株式市場、貴金属、原油、そして米ドル以外の通貨は数週間ぶりから数ヶ月ぶりの高値まで急騰した。事実上この10月は、今やダウ工業平均の制定以来、史上もっとも月間上昇率の高い月という称号に向かって進んでいる。
アジア及び環太平洋地域では、立ち直りはそれほど力強くなかった。オーストラリアのオールオーディナリーズは8/9につけた年初来安値から14.5%騰がっている。インドのニフティは2010年2月の最安値に対するダブルボトムとなった10/4の安値から先週の高値までで、大体同じくらいの上昇率だ。 日本の日経は10/4につけた二番底8343から金曜の高値9086までで9%騰がっている。中国となるとさらに重い足取りで、上海指数は10/24につけた2年来の安値2307から地味な反騰の結果、金曜にはたった2483までしか騰がらず、上昇率はわずか7.6%に過ぎなかった。この地域で最も見応えがあったのは香港の反騰で、ハンセンは10/4の2年来安値16,170から10/28金曜につけた20,272まで騰がり、25%の上昇となった。しかしながら、覚えておかねばならないのはこれ以前にハンセンが大幅な下落に見舞われていることだ。その安値は4月につけた24,488と、2010年11月の25,000だ。
アメリカ大陸では、上昇率はヨーロッパのそれと似ていた。ダウ工業平均はヨーロッパの債務危機救済プランの発表を受けて12,000以上に跳ね上がった。10/4につけた年初来安値10,404から反騰して木曜につけた12,238まで、3週間の上昇率は17.6%だ。ナスダック総合は同じ3週間で2753から2298まで反騰し、これは殆ど20%の上げになる。
しかしこんなものはアルゼンチンのメルバルに起こったことと比べれば何ほどの物でもない。メルバルは10/4の年初来安値2274から10/27木曜につけた3094まで、実に36%もの爆発的上昇を遂げている。 ブラジルのボベスパも、8/8につけたその年初来安値47,793からこれもまた10/27木曜につけた59,901まで、25%と印象的な上げを記録した。 木星と射手座が統治する、些細なことや取るに足らない物など一切無視される壮大な景観のもとでは、一貫してこうしたタイプの大上昇が示現する。
さらに、こうした価格の大変動は株式指数に限ったことではなかった。例えば銀だが、ちょうど1ヶ月前につけた安値2615から飛び立って3570へと、35%以上の上げを見せている。また同時期に金は、9/26の安値1535から先週終盤の1750以上まで、1トロイオンスあたり200ドル以上騰がった。 原油もまた3週間前(10/4)につけた1バレル75ドル以下から25%以上跳ね上がり、先週終盤には95ドル近くまでつけた。 通貨ではユーロが米ドルに対して1.4000以上まで戻ったが、その米ドルは日本円に対して10/28金曜、史上最安値まで下落した....。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
木星による激しい価格変動は、ファイナンシャル・アストロロジャーにとっては何も驚くにはあたらないことだったろう。先週のコラムで述べた通りだ。 『 皆さん、先週はアドバイス通りシートにしがみついていただろうか? もしそうならそのまま動かないほうがいい。 何故なら、今週そして11月最初の週に かけて、まだまだ山頂や谷底が控えているからだ。 ヘリオセントリックの水星は今、射手座ど真ん中だ。その行程は10/27には終わる。 だがそれは、ボ ラティリティと大きな価格変動を終わらせはしないだろう。 価格変動を示す位相中で最大級の親玉、太陽系最大の惑星 ( 木星 ) と太陽とのオポジションが、10/28に起こるのだ。 非常に興味深いことだが、木星は同時に、この太陽系の中で最も長い軌道周期を持つ(準)惑星、冥王 星との間に、長期サイクルのトライン(120°)を形成する。 これは大物達の到来だ! そしてこれは、ヨーロッパの指導者達による、あまりにも長く続く 債務危機を解決するための、あまりにも長く待たされた計画案を大々的に発表するにあたっての、ギリギリセーフと言えるタイミングでもある。そこに射してくる希望は、木星の冥王星へのトラインが暗示するように、ヨーロッパの債務危機についてのこの発表が真に建設的な改革案となるだろう、という ことだ 』。
ヨーロッパの銀行、そして政治共同体は、市場が見たがっていた木星タイプの改革を実にずばっと実行した。そしてこれを受けた資産運用者達は、まるでクリスマスとホリデイシーズンが早めに到来したがごとく、目に入る物ならなんでも買いまくった。これが大神ゼウス(木星)が彼自身の神殿、人馬宮殿(射手座)から檄を飛ばす時の物事のあり方なのだ。
だがこれから先は? いつだって気になるのはそこの所ではないだろうか? ありがたいことに、アストロロジーはコズミック取り扱い説明書だ。ヘリオセントリックの水星は射手座を離れ、もっと堅苦しく生真面目な山羊座へ移行した。木星は改革志向の冥王星に寛大さを与えたトラインを離れ始めている。そして中でも最強のアスペクト —太陽・木星のオポジション— は、この火性の両惑星間のワクシング(満ちていく)フェイズを終え、半年間のウェイニングフェイズを開始した。
私達がもし拙著『 The Ultimate Book on Stock market TIming Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles/究極の株価タイミング Vol.3 : トレーディング・サイクルとジオコズミックの相関関係 』で詳説した研究を元にこのアスペクト — 太陽・木星のオポジションひとつを取って調べれば、歴史上50%の確率で50週またはより長期のサイクルが、10取引日の内に展開し始めるという事実に注目するだろう。
株式市場の長期サイクルとしては、ジオコズミックな相関関係が50%というのは大きい! そしてまた、75%の確率で、プライマリー・サイクルまたはより大きなサイクルが10取引日の内に展開するという事例も観察される。だが私達はこれらのサイクル、そしてより長期の15.5ヶ月サイクルでさえも、19取引日前の10/4に完成したのを目撃したばかりだ。 その時から株価は騰がっていて、それも射手座と木星の壮大なやり方、つまりただ騰がるというだけでなく、天に向かって真っ直ぐ爆発するような騰がり方をしている。だから、もしこのシグナルが今回、主要なリバーサル・インディケーターとして有効だとすれば、それは安値を基点として発動するのではないだろう。多くの市場で価格はすでに反騰開始時から15~25%強も上げているのだ。
それにもかかわらず、ファイナンシャル・アストロロジーに基づいて見れば、3週間前につけた安値を抜く前に相場が上がることを示唆する、いくつかの根拠がある。11/2、ジオコズミックの水星と金星がゼウスの神殿(射手座)での数週間にわたる旅を開始する一方、木星はいまだに牡牛座0°~7°の領域に滞在している。この領域は私達がこのコラムにおいて、1870年代まで遡った研究をもとに、株式市場の長期の天井との相関関係があると繰り返し確認し続けてきたセクターだ。 このセクターは2011年10/7~2012年3/7まで強調される。
そんな訳で私達は、2011年5/2~7/22に観察したのと同様に ( そして大分以前の2010年11月に予測したように ) もう1つの長期サイクルの高値が来ることを期待している。 5/2~7/22につけた高値はいまだに米株3年サイクルの天井候補だ。 だが今、木星が牡牛座の初期度数に帰還して、予測していたとおり、その座は危うくなっている。 天井を確認できるのは何時だろうか? うーん、私が推測するに、それには2011年12/25、木星が牡牛座0°で滞留から順行に移ろうとするポイントにもう少し近くなるまで待たねばならないだろう。
だがちょうど時はハロウィーンでもあるし、ジオコズミックの重要反転ゾーンも相場自体もここ3週間ばかり、大いなる木星の神業上げを続けてきた。だから私は市場がホリデイシーズンに向かってストレートに騰がっていくとは期待していない。 私達は単にこのジェットコースターの軌道に連なる別の頂に達していて、次の頂が来る前に、目の眩むようなダイビング体験を待っているのかもしれない。
まぁいずれにしても、ハロウィーン — 「 トリック・オア・トリート/(ご馳走くれなきゃ、いたずらするぞ!) 」のシーズンだ。ここ3週間、相場はご馳走にあずかった。だがまた別のいたずら小僧が扉を叩いている。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2011年10月31日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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※10/30 ≪短期ジオコズミクス≫に記載ミスがありましたので訂正(下線部)しました。m(_"_)m
今週は十分長くなってしまったので、≪ 長期的考察 ≫は休載とさせていただく。
≪ 先週を振り返って ≫
射手座と木星が連綿と伝える偉大な伝統のもと、金融市場、特に世界の株式市場にとって先週はビッグな週となった。 木星は射手座を支配するが、どちらも共に誇張、過剰、そして大きな価格変動の原理を象徴している。特に火星、天王星を含んだアスペクトが近日中に起こればなおのことだ。先週はまさにこのケースで、ヘリオセントリックの水星が10/26にその12日間にわたる射手座進行を終え、同日金星が火星にスクエアを形成、10/28には木星が太陽と強力なオポジションを形成すると同時に冥王星とはトラインを形成した。 来週は *11/3に金星が天王星にウェイニングトラインを形成する。
大饗宴に出る料理のネタは揃っていたと言えるが、木曜にはヨーロッパの政治リーダーと銀行首脳が宴席のメイン・コースを運んできた。EFSF、すなわちギリシャのための非常に寛大な金融救済資金増加というひと皿に、まもなくスペインとイタリアのために必要となりそうな追加救済措置をふまえた、もっと巨額の準備金という付け合わせだ。投資家は祝杯を挙げて札入れを開き、米ドルと米国債以外の目につく物は何でも買い込んだ。株式市場、貴金属、原油、そして米ドル以外の通貨は数週間ぶりから数ヶ月ぶりの高値まで急騰した。事実上この10月は、今やダウ工業平均の制定以来、史上もっとも月間上昇率の高い月という称号に向かって進んでいる。
* 日本時間では11/3夕方16:43頃にオーブ0°となるここで過去1ヶ月を振り返り、世界の株式指数に何が起こったかを見てみよう。ヨーロッパではオランダのAEXが10/28金曜、8月最初の週以来の最高値水準である318.02まで反騰した。これは9/23につけた2年ぶりの安値256.36からは24%の上昇を意味する。これと競うようにドイツのDAXもまた金曜、8月初旬以来の最高値レベルまで騰がり、9/12と9/23につけた2年ぶりの安値から30%近くの上昇となる6430に到達した。チューリヒのSMIは8/9の年初来安値から今や24%反騰、ロンドンのFTSEも同じ軌跡を辿って20%騰がった。上昇率20%の平均値を叩き出して、ヨーロッパの殆どの指数は今や、8月あるいは9月につけた年初来安値に続く、本格的な新強気市場に入っている。ヨーロッパ市場はそれほど素早く完全に方向転換した。
アジア及び環太平洋地域では、立ち直りはそれほど力強くなかった。オーストラリアのオールオーディナリーズは8/9につけた年初来安値から14.5%騰がっている。インドのニフティは2010年2月の最安値に対するダブルボトムとなった10/4の安値から先週の高値までで、大体同じくらいの上昇率だ。 日本の日経は10/4につけた二番底8343から金曜の高値9086までで9%騰がっている。中国となるとさらに重い足取りで、上海指数は10/24につけた2年来の安値2307から地味な反騰の結果、金曜にはたった2483までしか騰がらず、上昇率はわずか7.6%に過ぎなかった。この地域で最も見応えがあったのは香港の反騰で、ハンセンは10/4の2年来安値16,170から10/28金曜につけた20,272まで騰がり、25%の上昇となった。しかしながら、覚えておかねばならないのはこれ以前にハンセンが大幅な下落に見舞われていることだ。その安値は4月につけた24,488と、2010年11月の25,000だ。
アメリカ大陸では、上昇率はヨーロッパのそれと似ていた。ダウ工業平均はヨーロッパの債務危機救済プランの発表を受けて12,000以上に跳ね上がった。10/4につけた年初来安値10,404から反騰して木曜につけた12,238まで、3週間の上昇率は17.6%だ。ナスダック総合は同じ3週間で2753から2298まで反騰し、これは殆ど20%の上げになる。
しかしこんなものはアルゼンチンのメルバルに起こったことと比べれば何ほどの物でもない。メルバルは10/4の年初来安値2274から10/27木曜につけた3094まで、実に36%もの爆発的上昇を遂げている。 ブラジルのボベスパも、8/8につけたその年初来安値47,793からこれもまた10/27木曜につけた59,901まで、25%と印象的な上げを記録した。 木星と射手座が統治する、些細なことや取るに足らない物など一切無視される壮大な景観のもとでは、一貫してこうしたタイプの大上昇が示現する。
さらに、こうした価格の大変動は株式指数に限ったことではなかった。例えば銀だが、ちょうど1ヶ月前につけた安値2615から飛び立って3570へと、35%以上の上げを見せている。また同時期に金は、9/26の安値1535から先週終盤の1750以上まで、1トロイオンスあたり200ドル以上騰がった。 原油もまた3週間前(10/4)につけた1バレル75ドル以下から25%以上跳ね上がり、先週終盤には95ドル近くまでつけた。 通貨ではユーロが米ドルに対して1.4000以上まで戻ったが、その米ドルは日本円に対して10/28金曜、史上最安値まで下落した....。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
木星による激しい価格変動は、ファイナンシャル・アストロロジャーにとっては何も驚くにはあたらないことだったろう。先週のコラムで述べた通りだ。 『 皆さん、先週はアドバイス通りシートにしがみついていただろうか? もしそうならそのまま動かないほうがいい。 何故なら、今週そして11月最初の週に かけて、まだまだ山頂や谷底が控えているからだ。 ヘリオセントリックの水星は今、射手座ど真ん中だ。その行程は10/27には終わる。 だがそれは、ボ ラティリティと大きな価格変動を終わらせはしないだろう。 価格変動を示す位相中で最大級の親玉、太陽系最大の惑星 ( 木星 ) と太陽とのオポジションが、10/28に起こるのだ。 非常に興味深いことだが、木星は同時に、この太陽系の中で最も長い軌道周期を持つ(準)惑星、冥王 星との間に、長期サイクルのトライン(120°)を形成する。 これは大物達の到来だ! そしてこれは、ヨーロッパの指導者達による、あまりにも長く続く 債務危機を解決するための、あまりにも長く待たされた計画案を大々的に発表するにあたっての、ギリギリセーフと言えるタイミングでもある。そこに射してくる希望は、木星の冥王星へのトラインが暗示するように、ヨーロッパの債務危機についてのこの発表が真に建設的な改革案となるだろう、という ことだ 』。
ヨーロッパの銀行、そして政治共同体は、市場が見たがっていた木星タイプの改革を実にずばっと実行した。そしてこれを受けた資産運用者達は、まるでクリスマスとホリデイシーズンが早めに到来したがごとく、目に入る物ならなんでも買いまくった。これが大神ゼウス(木星)が彼自身の神殿、人馬宮殿(射手座)から檄を飛ばす時の物事のあり方なのだ。
だがこれから先は? いつだって気になるのはそこの所ではないだろうか? ありがたいことに、アストロロジーはコズミック取り扱い説明書だ。ヘリオセントリックの水星は射手座を離れ、もっと堅苦しく生真面目な山羊座へ移行した。木星は改革志向の冥王星に寛大さを与えたトラインを離れ始めている。そして中でも最強のアスペクト —太陽・木星のオポジション— は、この火性の両惑星間のワクシング(満ちていく)フェイズを終え、半年間のウェイニングフェイズを開始した。
私達がもし拙著『 The Ultimate Book on Stock market TIming Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles/究極の株価タイミング Vol.3 : トレーディング・サイクルとジオコズミックの相関関係 』で詳説した研究を元にこのアスペクト — 太陽・木星のオポジションひとつを取って調べれば、歴史上50%の確率で50週またはより長期のサイクルが、10取引日の内に展開し始めるという事実に注目するだろう。
株式市場の長期サイクルとしては、ジオコズミックな相関関係が50%というのは大きい! そしてまた、75%の確率で、プライマリー・サイクルまたはより大きなサイクルが10取引日の内に展開するという事例も観察される。だが私達はこれらのサイクル、そしてより長期の15.5ヶ月サイクルでさえも、19取引日前の10/4に完成したのを目撃したばかりだ。 その時から株価は騰がっていて、それも射手座と木星の壮大なやり方、つまりただ騰がるというだけでなく、天に向かって真っ直ぐ爆発するような騰がり方をしている。だから、もしこのシグナルが今回、主要なリバーサル・インディケーターとして有効だとすれば、それは安値を基点として発動するのではないだろう。多くの市場で価格はすでに反騰開始時から15~25%強も上げているのだ。
それにもかかわらず、ファイナンシャル・アストロロジーに基づいて見れば、3週間前につけた安値を抜く前に相場が上がることを示唆する、いくつかの根拠がある。11/2、ジオコズミックの水星と金星がゼウスの神殿(射手座)での数週間にわたる旅を開始する一方、木星はいまだに牡牛座0°~7°の領域に滞在している。この領域は私達がこのコラムにおいて、1870年代まで遡った研究をもとに、株式市場の長期の天井との相関関係があると繰り返し確認し続けてきたセクターだ。 このセクターは2011年10/7~2012年3/7まで強調される。
そんな訳で私達は、2011年5/2~7/22に観察したのと同様に ( そして大分以前の2010年11月に予測したように ) もう1つの長期サイクルの高値が来ることを期待している。 5/2~7/22につけた高値はいまだに米株3年サイクルの天井候補だ。 だが今、木星が牡牛座の初期度数に帰還して、予測していたとおり、その座は危うくなっている。 天井を確認できるのは何時だろうか? うーん、私が推測するに、それには2011年12/25、木星が牡牛座0°で滞留から順行に移ろうとするポイントにもう少し近くなるまで待たねばならないだろう。
だがちょうど時はハロウィーンでもあるし、ジオコズミックの重要反転ゾーンも相場自体もここ3週間ばかり、大いなる木星の神業上げを続けてきた。だから私は市場がホリデイシーズンに向かってストレートに騰がっていくとは期待していない。 私達は単にこのジェットコースターの軌道に連なる別の頂に達していて、次の頂が来る前に、目の眩むようなダイビング体験を待っているのかもしれない。
まぁいずれにしても、ハロウィーン — 「 トリック・オア・トリート/(ご馳走くれなきゃ、いたずらするぞ!) 」のシーズンだ。ここ3週間、相場はご馳走にあずかった。だがまた別のいたずら小僧が扉を叩いている。
訳文ここまで
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October 26, 2011
○10/27の新月—みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
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新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。 ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方標準時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで05:13前後、北海道周辺で05:20前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は04:54前後、沖縄周辺で04:26前後に 蠍座 03°02’ で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【新月のテーマ・10/27~11/24】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。
【太陽・月 蠍座 03°~04° 】
"A house-raising"
→家の棟上げ
"A youth holding a lighted candle"
→灯ったローソクを持つ若者
★新しい状況に適応しようとする努力→ ★平穏を欲する気持→ ★他者と協調するための忍耐→ ★日々延々と続く状況の中で助け合う→ ★既存のものに感謝しつつ新しきものを夢見る→ ★自己の夢と社会制度化した理想のギャップ→ ★貧困・格差そして目隠し・盲目への怒り→ ★夢見たものを心の中にしまう→ ★内なる希望の火を燃やす→ ★自分が目指す目的地を直観する・・・・ →
★エネルギーのポイント:「ギアチェンジとバランス」「更なる探求」
★精霊の顕示:数を意識する、文字のかたち、部屋の香り、ゆらぐ物、点滅、液体を丁寧に扱う
今年もまた、ちょっとディープな蠍座の新月がやってきました。太陽が蠍座に入場した今週初めから、なんとなく空気が変化したのを感じ取っている方もいらっしゃると思います。 もともと蠍座はある種の「深さ」を代表するサインですが、今回はまた一段とひそやかで強力な感じ。。砂漠にひっそりと生息する謎を秘めた生き物、サソリ。彼の一刺しは、わたし達をどこに連れていくのでしょうか?
ではでは、サビアン・シンボルを覗いてみましょう。
★ 前回の天秤座の新月テーマは「自分を取り巻く人間関係の再定義」そして「正直さ」でした。 それはわたし達それぞれが様々なカタチを通して、身近な人間関係を鏡にしながら自分自身のアイデンティティについて考え、気付いていく機会を与えてくれました。 そして今回は、シンボルの雰囲気が少し変わってきたように感じます。「 自己 VS 他者 」 という本質的な対立関係は底流としてずっと続いているけれど、蠍座に入って 「 他者 」 は周囲のひと達から 「 社会 」や「 世界 」 へと拡がってきたようです。
そして、今回前半のシンボル — 棟上げ・上棟式........。 これって日本でも、家の土台が整い骨組みが出来上がったところで神道の儀式をしますよね。 家の繁栄と健康を祈って・・・。今は殆ど簡略化されているけれど、昔は、そして地域によっては、沢山のひとが集まって宴会を催したりすることもあったそうです。 似たような風習が世界中にひろがっているのも面白いですね。
集落や村や町。家を建てるということは、あるコミュニティに正式に参加することでもあります。家作りに地域のひと達が総出で協力するようなこともあったでしょう。 家を持つこと・建てることは、そのコミュニティの一員として助け合うこと、理念を共有し、利害を共にすることを暗黙のうちに承諾することを意味します。 そしてその小さなコミュニティはまた、もっと大きな地域社会の一員でもあり、より大きな社会制度の中に組み込まれています。
だから今回のサソリ君がここから先、触れあう他者は、パートナーだけではありません。広い社会です。
社会の一員として暮らすことは、わたし達に一種の「安全感覚」を与えてくれます。たとえば「日本国民」である証拠を持っていれば、何か予測不能の大きなことが起きたとき、なんだかんだ言ったって最低限の保護は与えられます。 でも、ここまで成長してきて、「自分とは何か?」というアイデンティティの問題を追及してきた魂にとって、コミュニティの中でうまくやっていくことは一種のフラストレーションをともなう作業でもあります。 毎日が妥協の連続・・・と感じるひともいるかもしれません。
そして、今度は自分がイヤも応もなく参加している社会そのものを「反射鏡」として使い、「自分」という存在をもっと明確にし、全体との関係性の中で、進むべき方向や自分なりの理想を夢見る作業に入っていきます。 このとき、自分というものの本質は、たとえまだハッキリと識別できるカタチをとっていないとしても、すでにわたし達の奥深くに 「 確固とした何か 」 として存在しています。 それはすごく成長したがっています。そして同時に、どうしても護らなければならない「何か」でもあります。
今、外の世界では政治・経済・社会・・・古い制度が根幹からゆらいでいます。 世界の潮流に比べれば、日本ではまだ目立った動きにまではなっていないかもしれません。でも、確実に大きな変化が訪れようとしています。。 安全な筈のコミュニティが土台からゆらいで見え、同意したはずの約束が裏切られたように思えるとき、わたし達の中に棲むサソリ君は、それぞれどんな行動に出るでしょうか?
若者は今、ローソクの灯りを手にしています。 インフラが危うくなって停電してしまった? それとも、何かの儀式を行おうとしているのかな? ・・・外界の喧噪をよそに、 ローソクの灯りはほのかに周囲を照らしています。余計なものは闇に溶け込んで、見えません。 ここまで成長してきた若々しい魂は、今いちど、太古の炎に照らして自分の行くべき道を探ろうとしているのかもしれません。
後半のシンボルの原文は"A youth holding a lighted candle"です。面白いことに、英語の慣用句では、"hold a candle to ~" で 肩を並べるとか匹敵する、という状態を表し、これを否定形で使って「~にはとても適わない」なんて意味に使われるとか。 また、「太陽に向かってローソクを持つ」と言うと、「ムダなことをする」という意味にもなるそうです。 ここには、自分の足許を照らす光と他者の光、外界の光を比較する行為があります。 きっとこのシンボルの中には、圧倒的に明るいけれど真に信頼できるかどうかわからない「外の光」と、危うくゆらめきながらも自分の身を炎に変容させて内側を照らすローソクの光、そのギャップをどう捉えていくのか、どうバランスをとって生きていくのか?・・・そんな新たな挑戦が暗示されているのではないでしょうか?
★ 東京ローカルの新月図では、太陽と月は1室。 アセンダント付近には土星があって、牡羊座のエリスとタイトなオポジションです。 そしてディセンダントは前回の満月が起きた位置から約1°進んだところにあります。 これは、前回牡羊座の満月テーマ 『 複雑な状況の中で個をつらぬく挑戦 』 が今もなお底流にあって、今、人間関係の中ではっきりとハイライトされてくる可能性を示唆しているように思います。
★ 土星は自分というカタチをきっちり固め、コミュニティの中で責任をもちながら、じっくりと自分なりの美意識で物事を進めて行きたいと思います。けれどエリスはもともと制度の埒外に生きています。どこかに矛盾やゴマカシをみつけたら、手段を選ばず浮上させます。自分の中に潜む闇、人間の中にあらがいようもなく存在する闇を無視して通り過ぎることは許しません。エリスはわたし達の意識を攪乱し、身を護るためのウソを破綻させる役割を担っています。 なので、もしパートナー関係の中でこの土星とエリスのオポジションがネガティブに発動するようなことがあれば、お互いの奥底の傷をえぐりあうような、感情的な衝突に発展する可能性もあります。 長い間にお互い不満が溜まっているのに、それに触れないことが当たり前になってしまったような関係は、一度閉じたフタを開いて風を入れ、よく見直して今後の方針を決める時期に来ているかもしれません。
★ それと同時に、土星は火星とセクスタイル、火星はエリスにトライン、エリスとネッソスはオーブ2°のセクスタイル、そしてネッソスと土星がトライン・・・おぉ、これはミスティック・レクタングルです。けれど、 この長方形を形成するメンツがなかなか厄介かなぁ。。。 火星と対峙するネッソスは、悪くすると反社会的だったり、暴力的なまでに屈折して報復的だったりします。(もちろん、ネッソスが全て悪く出るわけではないのですが....) また、この組み合わせはとてもセクシャルな衝動を刺激してきます。こうしたエネルギーは、狭くは対人関係、そして広くは社会との関係の中で、個人で、集団で、様々な葛藤や運動を起こしてきそうです。
★ 2室蠍座では水星と金星がコンジャンクト。エリスとダーク・ムーン・リリスからのYODの頂点となっています。この水星と金星は自分の価値観をとても大事にしていて、何かひそやかに自分なりの目的を護ろうとしている感じ。。そんな彼らに対して火星、ネッソスともスクエアに。 Vtxを入れればTスクエアです。 このスクエアもまた、ある種のセクシャルな衝動を刺激してきそう。 また、ひとによってはフラストレーションのはけ口で、無性に散財したくなる・・なんてことが起きるかも? 「今は手許にお金無いけど、来月入りそうだからいいや♪」 とか。。もちろん、気晴らしや気分転換は今、とっても重要! どうか自分を楽しませてください。でも後で青くならないように、お財布の中身には気をつけましょう。(←自分に言ってたりして.....^_^;)
けれど、こうしたハードなアスペクトがあるときは、自分だけでなく他者のふるまいを通して、いろいろな矛盾やエゴの在りようを見抜いていくチャンスでもあります。自尊心と嫉妬、金銭感覚や価値観の違い、触れたくない秘密・・・ みんなみんな、蠍座が提示し、エリスが暴きたくてたまらない、テーマです。
そのエネルギーのバランスをとって、対立や葛藤の関係(オポジションやスクエア)だけではなく、関わる惑星達全ての力を上手に回していくには、サソリのように慎重に構えながらも、自分の内側から漏れ出る「希望」という灯の明かりで周囲を照らしていくことしかない・・・今回の新月はそんなことを言っているような気がします。
★ そして山羊座の冥王星。彼には牡牛座で逆行中の木星がトラインを形成しています。これはもしかしたら、今まであげてきた「ちょっと厄介なアスペクト」を「大きな発見!目からウロコ♪」に変容させる手助けをしてくれるかも?! 木星の寛容さや物事を大きな目で捉えようとするアプローチを、冥王星の圧倒的な解体と再生への希求力とを合わせて、様々なコミュニケーションに活かしていくことが出来たなら、これはわたし達にとって大きなエネルギー・ツールになりそうです。
とはいえ、3室近くにフォルスとヒュロノメのカップルがいて、月のノードと共に双子座のカオスとオポジションなので、渦巻く矛盾した情報に足を取られて衝動的に動いたり自分を見失ったりしないよう、十分注意は必要かもしれません。信じるに足る情報はカオスの中から自分の意志で選ぶ。選んだのは自分だから、ん?と思ったら選び直すのも自分。そして、信じる・信じないの中道でバランスを取りながら、着々と現実を創っていくのも、そこに希望を見出すのも、やはり自分なのだと思います。
★ そうそう、カイロンと海王星はそれぞれ魚座、水瓶座にあって、この新月とはトライン。この2惑星は両方とも満月のころには前後して逆行から順行に入ります。 カイロンもまた、「問題」があればそれに光を当て浮き彫りにしてくる星ですが、彼はそれを整理して理解をもたらし、自ら癒すための手助けをしてくれます。そして、まもなく魚座に再入場する海王星と共に、地球に強力なヒーリング・パワーを発揮していくはずです。 たとえ今は内在していて目立たなくても、 若者の持つローソクに炎を灯すのは、彼らが暗示する「エゴの束縛を超えた未来」なのかもしれません。。
こうしてザッと見ただけでも、今回の新月は(も!) なかなか手強い感じ。 毎回書くたびに、「え・・こんな厳しいの? 大丈夫かな・・・」と思うのですが。。でもこうした流れの根底にあるのは、やはり天王星・冥王星のもたらす大きな変革。 フツーの戦士さん達にとっては、そろそろ それぞれの広大なフィールドで実践(実戦?)経験を積んでいく季節に入ったのかもしれません。
冒頭でサソリの一刺しと書きましたが、この新月では二刺し三刺しくらい刺してしまうひと、そして刺されてしまうひとが出てくるかも? でも、蠍座の毒は死をもたらすばかりではありません。 サソリは相手を深く知り、溶け合い、そして共に宇宙を駆け抜ける、智恵の矢となって飛翔していきたいのです。
英雄オリオンをも倒したその毒は、もしかしたら、わたし達を離ればなれにさせるエゴの怖れを、そのもたらす毒を、中和して灯に変容させる天の薬なのかもしれません。 ローソクは自らの身を溶かし、一瞬一瞬の光に変えていきます。その光を使えるかどうかは、わたし達の選択にかかっているのだと思います。。
have a great trek!!!★
hiyoka.(^_^)
新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。 ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方標準時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで05:13前後、北海道周辺で05:20前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は04:54前後、沖縄周辺で04:26前後に 蠍座 03°02’ で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【新月のテーマ・10/27~11/24】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。
【太陽・月 蠍座 03°~04° 】
"A house-raising"
→家の棟上げ
"A youth holding a lighted candle"
→灯ったローソクを持つ若者
★新しい状況に適応しようとする努力→ ★平穏を欲する気持→ ★他者と協調するための忍耐→ ★日々延々と続く状況の中で助け合う→ ★既存のものに感謝しつつ新しきものを夢見る→ ★自己の夢と社会制度化した理想のギャップ→ ★貧困・格差そして目隠し・盲目への怒り→ ★夢見たものを心の中にしまう→ ★内なる希望の火を燃やす→ ★自分が目指す目的地を直観する・・・・ →
★エネルギーのポイント:「ギアチェンジとバランス」「更なる探求」
★精霊の顕示:数を意識する、文字のかたち、部屋の香り、ゆらぐ物、点滅、液体を丁寧に扱う
今年もまた、ちょっとディープな蠍座の新月がやってきました。太陽が蠍座に入場した今週初めから、なんとなく空気が変化したのを感じ取っている方もいらっしゃると思います。 もともと蠍座はある種の「深さ」を代表するサインですが、今回はまた一段とひそやかで強力な感じ。。砂漠にひっそりと生息する謎を秘めた生き物、サソリ。彼の一刺しは、わたし達をどこに連れていくのでしょうか?
ではでは、サビアン・シンボルを覗いてみましょう。
★ 前回の天秤座の新月テーマは「自分を取り巻く人間関係の再定義」そして「正直さ」でした。 それはわたし達それぞれが様々なカタチを通して、身近な人間関係を鏡にしながら自分自身のアイデンティティについて考え、気付いていく機会を与えてくれました。 そして今回は、シンボルの雰囲気が少し変わってきたように感じます。「 自己 VS 他者 」 という本質的な対立関係は底流としてずっと続いているけれど、蠍座に入って 「 他者 」 は周囲のひと達から 「 社会 」や「 世界 」 へと拡がってきたようです。
※ここでもう一度、蠍座が象徴する本質についてこころに留めておきたいと思います。といってもそれを書き始めたら超長くなりそう・・(^_^; これについては今年5/17の蠍座の満月でけっこう触れたと思うので、もしよろしければそちらを読んでみてください。サソリの住む地域は熱い砂漠や湿地帯。天敵も数多くいます。だからサソリはとても用心深く、昼間は地中や岩の下などに隠れ、夜に活動します。広い世界で生き延びるために身を護ること、それは彼らにとってプライオリティのトップに来る問題です。。
そして、今回前半のシンボル — 棟上げ・上棟式........。 これって日本でも、家の土台が整い骨組みが出来上がったところで神道の儀式をしますよね。 家の繁栄と健康を祈って・・・。今は殆ど簡略化されているけれど、昔は、そして地域によっては、沢山のひとが集まって宴会を催したりすることもあったそうです。 似たような風習が世界中にひろがっているのも面白いですね。
集落や村や町。家を建てるということは、あるコミュニティに正式に参加することでもあります。家作りに地域のひと達が総出で協力するようなこともあったでしょう。 家を持つこと・建てることは、そのコミュニティの一員として助け合うこと、理念を共有し、利害を共にすることを暗黙のうちに承諾することを意味します。 そしてその小さなコミュニティはまた、もっと大きな地域社会の一員でもあり、より大きな社会制度の中に組み込まれています。
だから今回のサソリ君がここから先、触れあう他者は、パートナーだけではありません。広い社会です。
社会の一員として暮らすことは、わたし達に一種の「安全感覚」を与えてくれます。たとえば「日本国民」である証拠を持っていれば、何か予測不能の大きなことが起きたとき、なんだかんだ言ったって最低限の保護は与えられます。 でも、ここまで成長してきて、「自分とは何か?」というアイデンティティの問題を追及してきた魂にとって、コミュニティの中でうまくやっていくことは一種のフラストレーションをともなう作業でもあります。 毎日が妥協の連続・・・と感じるひともいるかもしれません。
そして、今度は自分がイヤも応もなく参加している社会そのものを「反射鏡」として使い、「自分」という存在をもっと明確にし、全体との関係性の中で、進むべき方向や自分なりの理想を夢見る作業に入っていきます。 このとき、自分というものの本質は、たとえまだハッキリと識別できるカタチをとっていないとしても、すでにわたし達の奥深くに 「 確固とした何か 」 として存在しています。 それはすごく成長したがっています。そして同時に、どうしても護らなければならない「何か」でもあります。
今、外の世界では政治・経済・社会・・・古い制度が根幹からゆらいでいます。 世界の潮流に比べれば、日本ではまだ目立った動きにまではなっていないかもしれません。でも、確実に大きな変化が訪れようとしています。。 安全な筈のコミュニティが土台からゆらいで見え、同意したはずの約束が裏切られたように思えるとき、わたし達の中に棲むサソリ君は、それぞれどんな行動に出るでしょうか?
若者は今、ローソクの灯りを手にしています。 インフラが危うくなって停電してしまった? それとも、何かの儀式を行おうとしているのかな? ・・・外界の喧噪をよそに、 ローソクの灯りはほのかに周囲を照らしています。余計なものは闇に溶け込んで、見えません。 ここまで成長してきた若々しい魂は、今いちど、太古の炎に照らして自分の行くべき道を探ろうとしているのかもしれません。
後半のシンボルの原文は"A youth holding a lighted candle"です。面白いことに、英語の慣用句では、"hold a candle to ~" で 肩を並べるとか匹敵する、という状態を表し、これを否定形で使って「~にはとても適わない」なんて意味に使われるとか。 また、「太陽に向かってローソクを持つ」と言うと、「ムダなことをする」という意味にもなるそうです。 ここには、自分の足許を照らす光と他者の光、外界の光を比較する行為があります。 きっとこのシンボルの中には、圧倒的に明るいけれど真に信頼できるかどうかわからない「外の光」と、危うくゆらめきながらも自分の身を炎に変容させて内側を照らすローソクの光、そのギャップをどう捉えていくのか、どうバランスをとって生きていくのか?・・・そんな新たな挑戦が暗示されているのではないでしょうか?
★ 東京ローカルの新月図では、太陽と月は1室。 アセンダント付近には土星があって、牡羊座のエリスとタイトなオポジションです。 そしてディセンダントは前回の満月が起きた位置から約1°進んだところにあります。 これは、前回牡羊座の満月テーマ 『 複雑な状況の中で個をつらぬく挑戦 』 が今もなお底流にあって、今、人間関係の中ではっきりとハイライトされてくる可能性を示唆しているように思います。
★ 土星は自分というカタチをきっちり固め、コミュニティの中で責任をもちながら、じっくりと自分なりの美意識で物事を進めて行きたいと思います。けれどエリスはもともと制度の埒外に生きています。どこかに矛盾やゴマカシをみつけたら、手段を選ばず浮上させます。自分の中に潜む闇、人間の中にあらがいようもなく存在する闇を無視して通り過ぎることは許しません。エリスはわたし達の意識を攪乱し、身を護るためのウソを破綻させる役割を担っています。 なので、もしパートナー関係の中でこの土星とエリスのオポジションがネガティブに発動するようなことがあれば、お互いの奥底の傷をえぐりあうような、感情的な衝突に発展する可能性もあります。 長い間にお互い不満が溜まっているのに、それに触れないことが当たり前になってしまったような関係は、一度閉じたフタを開いて風を入れ、よく見直して今後の方針を決める時期に来ているかもしれません。
★ それと同時に、土星は火星とセクスタイル、火星はエリスにトライン、エリスとネッソスはオーブ2°のセクスタイル、そしてネッソスと土星がトライン・・・おぉ、これはミスティック・レクタングルです。けれど、 この長方形を形成するメンツがなかなか厄介かなぁ。。。 火星と対峙するネッソスは、悪くすると反社会的だったり、暴力的なまでに屈折して報復的だったりします。(もちろん、ネッソスが全て悪く出るわけではないのですが....) また、この組み合わせはとてもセクシャルな衝動を刺激してきます。こうしたエネルギーは、狭くは対人関係、そして広くは社会との関係の中で、個人で、集団で、様々な葛藤や運動を起こしてきそうです。
★ 2室蠍座では水星と金星がコンジャンクト。エリスとダーク・ムーン・リリスからのYODの頂点となっています。この水星と金星は自分の価値観をとても大事にしていて、何かひそやかに自分なりの目的を護ろうとしている感じ。。そんな彼らに対して火星、ネッソスともスクエアに。 Vtxを入れればTスクエアです。 このスクエアもまた、ある種のセクシャルな衝動を刺激してきそう。 また、ひとによってはフラストレーションのはけ口で、無性に散財したくなる・・なんてことが起きるかも? 「今は手許にお金無いけど、来月入りそうだからいいや♪」 とか。。もちろん、気晴らしや気分転換は今、とっても重要! どうか自分を楽しませてください。でも後で青くならないように、お財布の中身には気をつけましょう。(←自分に言ってたりして.....^_^;)
けれど、こうしたハードなアスペクトがあるときは、自分だけでなく他者のふるまいを通して、いろいろな矛盾やエゴの在りようを見抜いていくチャンスでもあります。自尊心と嫉妬、金銭感覚や価値観の違い、触れたくない秘密・・・ みんなみんな、蠍座が提示し、エリスが暴きたくてたまらない、テーマです。
そのエネルギーのバランスをとって、対立や葛藤の関係(オポジションやスクエア)だけではなく、関わる惑星達全ての力を上手に回していくには、サソリのように慎重に構えながらも、自分の内側から漏れ出る「希望」という灯の明かりで周囲を照らしていくことしかない・・・今回の新月はそんなことを言っているような気がします。
★ そして山羊座の冥王星。彼には牡牛座で逆行中の木星がトラインを形成しています。これはもしかしたら、今まであげてきた「ちょっと厄介なアスペクト」を「大きな発見!目からウロコ♪」に変容させる手助けをしてくれるかも?! 木星の寛容さや物事を大きな目で捉えようとするアプローチを、冥王星の圧倒的な解体と再生への希求力とを合わせて、様々なコミュニケーションに活かしていくことが出来たなら、これはわたし達にとって大きなエネルギー・ツールになりそうです。
とはいえ、3室近くにフォルスとヒュロノメのカップルがいて、月のノードと共に双子座のカオスとオポジションなので、渦巻く矛盾した情報に足を取られて衝動的に動いたり自分を見失ったりしないよう、十分注意は必要かもしれません。信じるに足る情報はカオスの中から自分の意志で選ぶ。選んだのは自分だから、ん?と思ったら選び直すのも自分。そして、信じる・信じないの中道でバランスを取りながら、着々と現実を創っていくのも、そこに希望を見出すのも、やはり自分なのだと思います。
★ そうそう、カイロンと海王星はそれぞれ魚座、水瓶座にあって、この新月とはトライン。この2惑星は両方とも満月のころには前後して逆行から順行に入ります。 カイロンもまた、「問題」があればそれに光を当て浮き彫りにしてくる星ですが、彼はそれを整理して理解をもたらし、自ら癒すための手助けをしてくれます。そして、まもなく魚座に再入場する海王星と共に、地球に強力なヒーリング・パワーを発揮していくはずです。 たとえ今は内在していて目立たなくても、 若者の持つローソクに炎を灯すのは、彼らが暗示する「エゴの束縛を超えた未来」なのかもしれません。。
こうしてザッと見ただけでも、今回の新月は(も!) なかなか手強い感じ。 毎回書くたびに、「え・・こんな厳しいの? 大丈夫かな・・・」と思うのですが。。でもこうした流れの根底にあるのは、やはり天王星・冥王星のもたらす大きな変革。 フツーの戦士さん達にとっては、そろそろ それぞれの広大なフィールドで実践(実戦?)経験を積んでいく季節に入ったのかもしれません。
冒頭でサソリの一刺しと書きましたが、この新月では二刺し三刺しくらい刺してしまうひと、そして刺されてしまうひとが出てくるかも? でも、蠍座の毒は死をもたらすばかりではありません。 サソリは相手を深く知り、溶け合い、そして共に宇宙を駆け抜ける、智恵の矢となって飛翔していきたいのです。
英雄オリオンをも倒したその毒は、もしかしたら、わたし達を離ればなれにさせるエゴの怖れを、そのもたらす毒を、中和して灯に変容させる天の薬なのかもしれません。 ローソクは自らの身を溶かし、一瞬一瞬の光に変えていきます。その光を使えるかどうかは、わたし達の選択にかかっているのだと思います。。
have a great trek!!!★
hiyoka.(^_^)
October 23, 2011
レイモンド・メリマン 週間コメント 10/24 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2011年10月24日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫
先週は上に下にと不安定ながらも、世界の多くの株式指数にとって好調を感じさせる週となった。例えばダウ平均は週初めから11,643をつけ、9月初頭以来の最高値水準で始まった。ところが翌日火曜日、10/18には11,296と、ちょうど私達の週報で定義した週足のサポートレベルまで下落した。そして週末には8月第1週以来の最高値水準まで騰がり、これが新規のプライマリー・サイクルであり、新しい長期サイクルにも入っていることを裏付けた。
貴金属もまた先週、荒っぽい旅路に乗り出した。金は9/26につけた1535という体たらくから、先週月曜10/17、その時以来の最高値水準である1696.80まで騰がった。 そして10/20木曜まで下落し、金曜に気の利いた上げをみせて回復する前に、1600のラインを試した。 先週(10/12)3300以上で取引された銀は、10/20木曜には3000以下に落ち込んだ。だがその後金曜、カダフィ大佐の死が発表され、少し遅れてユーロ圏の累積債務を解決するための包括的改革案が伝えられると、株式と貴金属を含めた全ての金融市場が急激に跳ねあがった。 貴金属の場合、これはニュースというよりも、10/15~27まで射手座を進行するヘリオセントリックの水星の働きから期待された動きに沿ったものだ。株式市場については、私達はひたすら激しく価格が上下動することを予測していたが、確かに先週はその通りの結果となった。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
皆さん、先週はアドバイス通りシートにしがみついていただろうか? もしそうならそのまま動かないほうがいい。 何故なら、今週そして11月最初の週にかけて、まだまだ山頂や谷底が控えているからだ。 ヘリオセントリックの水星は今、射手座ど真ん中だ。その行程は10/27には終わる。 だがそれは、ボラティリティと大きな価格変動を終わらせはしないだろう。 価格変動を示す位相中で最大級の親玉、太陽系最大の惑星 ( 木星 ) と太陽とのオポジションが、10/28に起こるのだ。 非常に興味深いことだが、木星は同時に、この太陽系の中で最も長い軌道周期を持つ(準)惑星、冥王星との間に、長期サイクルのトライン(120°)を形成する。 これは大物達の到来だ! そしてこれは、ヨーロッパの指導者達による、あまりにも長く続く債務危機を解決するための、あまりにも長く待たされた計画案を大々的に発表するにあたっての、ギリギリセーフと言えるタイミングでもある。
そこに射してくる希望は、木星の冥王星へのトラインが暗示するように、ヨーロッパの債務危機についてのこの発表が真に建設的な改革案となるだろう、ということだ( 冥王星は改革、木星は大きな物事、そしてトラインは合意を伴って立ち現れる好ましい状況を示唆すると考えられる )。 だが怖いのは、それが皆を失望させるかもしれないことで、何しろ木星は俎上に載せたものに対して常に誇大宣伝や過大評価をしがちなのだ。 この場合、木星はあたかもしっかりしたフルボディの豊穣なテイストのワインのようなプランを約束するかもしれないが、その代わりに配達されるのは二日酔いにも似た意気消沈となる。そのワインを作る葡萄の収穫には、ほんの少しだけ早すぎるか、または遅すぎるからだ。 皆さんご存知のとおり、私達が生きる世界ではタイミングが( 殆ど )全てだ。 政界にも同じことが言える。 ユーロ圏の銀行と経済は、この先青信号の代わりにもっと多くの赤信号に直面するかもしれない。 赤信号とは単に赤字のレッドゾーンへと深く深く落ち込んでいく、バランスシートの状態のみを指すのではない。それはまた、他の「家族」の幸福など考えることもなく、あくまで自分の生き方を変えようとしない、または変えることが出来ない困った兄弟のような国々を救済するために、自国の納税者の金を使う指導者達に対して真っ赤になって怒っているかもしれない、ドイツやフランスのような加盟国の国民達が抱える感情をも指し示している。
怒りの感情 — そして支出を管理出来ず、雇用創出の気運を高めることも出来ず、財政の収支バランスをとることも出来ないような国の政府を救済し続けることに対する民衆の不本意な感情 — は、全て2012~2015年に控えている天王星・冥王星スクエアの一部だ。 この事は、ユーロ通貨の起源、1999年1/1の始原図を見ると、ヨーロッパにおいて特に重大な意味を持つ。 また、米国においても同様に、非常に危機的だ。 天王星・冥王星スクエアは、どちらの始原図においても、その太陽に対する改革のハードアスペクトに火を付けることになるだろう。 物事は今までのようには全く運ばない。変革があり、それは痛みを伴うだろう。 だが先週述べたように、この変革は産みの苦しみであって、死のそれではない。 * 何故ならウェイニングスクエアではなく、ワクシングスクエアだからだ。
≪ 長期的考察 ≫
時々、天上にはこんなにも全知なる「時の番人」が存在するのか・・と感じることがある。
今年前半を通してこのコラムでは、米国株価の占星図における黄道12星座とそこを通過する木星の位置との歴史的相関関係をもとに、株式市場の天井は5/2~7/22の間につけるのが理想的だと言い続けてきた。1870年代まで遡ったこうした研究は、木星が牡羊座・牡牛座間の境目、即ちアストロロジーの世界では「カスプ」として知られる境界線から前後7°の内に木星が滞在する時、株式市場の長期サイクルの天井と非常に高い相関関係があることを浮き彫りにした。 また、惑星が1つのサインから次のサインに移行することを「イングレス」とも呼ぶ。 この場合、株式市場の天井は木星が牡牛座へイングレス ( 牡牛座0° ) してから7°までの間に起こる。
このコラムではまた、木星が逆行に転じて、2011年10/7~2012年3/7まで牡牛座0°~7°に戻ってくるとも指摘した。 当時私は、天上のこの領域を進行する木星の歴史的観察結果に基づいて、2011年5/2~7/22か または2011年10/7~2012年3/7までのどちらか一方の時間帯が、4年サイクルの天井になる可能性があると述べた。
案の定、米株市場( ダウ平均を観測基準として )はその年初来高値12,876を5/2につけた。また12,750付近で、ダブルトップとトリプルトップをそれぞれ7/7と7/21につけた。 そこからダウ平均は20%近く下落し、ちょうど2週間前の2011年10/4、4年サイクルの天井をつけると予測される2つめの時間帯が始まるきっかり3日前に、10,405をつけた。 その後ダウ平均は、まるで時計仕掛けのような規則正しさで、10/7~3/7に予定されている次の大反騰を開始した。 金曜、ダウ工業平均は11,800を上回って引けたが、これは8月最初の週以来初めてのことだ。
たった2週間前には、誰もが弱気だった。 ところが今や多くのアナリスト達が年初来高値を予測しているし、そのうちの幾人かは史上新高値さえ口にしている。 ジオコズミクスからすれば、どちらの論拠もそれぞれに現実化する可能性がある。 何故なら、木星のトランシットは、10/7~3/7の時間帯にもう1つの重要な天井が示現すると言っているだけだからだ。 この時、2011年5/2の高値を抜くのかそれとも抜けないのか、それを知ることは出来ない。 ファイナンシャル・アストロロジーの視点からみれば、そんなことは問題ではないのだ。 問題となるのは、この時間帯にもう1つの長期サイクルが天井をつけるということ、そしてそれが15.5ヶ月サイクルの天井なのか? それともより長期の4年サイクルのものなのか? ということを、現時点ではファイナンシャル・アストロロジーを通して確認出来ない、ということだ。 15.5ヶ月サイクルであれば、5/2につけた12,876を上回る必要はない。 4年サイクルの天井ならこれはあり得る。 だがいずれにしても、ファイナンシャル・アストロロジーは、2014~2015年に向けて弱気相場が再び戻ってくることを強く示唆している。
私達の見解では、まさにこうした部分こそ、サイクル研究とテクニカル分析が共に役立つ領域だ。 この新しい15.5ヶ月サイクル内で、チャート・パターンに関する知識と結びつけて分析することは、拙著『 The Ultimate Book on Stock Market Timing : Technical Analysis and Price targets /究極の株価タイミング シリーズ第5巻:テクニカル分析と目標価格 』 で定めたルールを通して、次の重要な反転がいつ、どの価格で始まるのかを決定する助けとなるだろう。 しかしながら現時点では、私達の全ての購読者達 — MMA Cyclesの月報の読者から週報、日報を購読中のポジショントレーダーや積極的に動くトレーダーまで — が皆、少なくとも先週木曜から、一部はそれ以前から、ロング・ポジションをとっている。 そして、中でもより積極果敢な短期トレーダー達はまもなく利食いする予定だ。 結局のところ、ファイナンシャル・アストロロジー単体の研究によれば、この新15.5ヶ月サイクルの天井は2011年10/7~2012年3/7の間の、どの時間帯にも起こり得るのだ。 これが、何故ここで述べている技術が「 全てのトレーダーの追い求める優位性 」を与えるのか?ということの理由だ。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2011年10月24日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫
先週は上に下にと不安定ながらも、世界の多くの株式指数にとって好調を感じさせる週となった。例えばダウ平均は週初めから11,643をつけ、9月初頭以来の最高値水準で始まった。ところが翌日火曜日、10/18には11,296と、ちょうど私達の週報で定義した週足のサポートレベルまで下落した。そして週末には8月第1週以来の最高値水準まで騰がり、これが新規のプライマリー・サイクルであり、新しい長期サイクルにも入っていることを裏付けた。
貴金属もまた先週、荒っぽい旅路に乗り出した。金は9/26につけた1535という体たらくから、先週月曜10/17、その時以来の最高値水準である1696.80まで騰がった。 そして10/20木曜まで下落し、金曜に気の利いた上げをみせて回復する前に、1600のラインを試した。 先週(10/12)3300以上で取引された銀は、10/20木曜には3000以下に落ち込んだ。だがその後金曜、カダフィ大佐の死が発表され、少し遅れてユーロ圏の累積債務を解決するための包括的改革案が伝えられると、株式と貴金属を含めた全ての金融市場が急激に跳ねあがった。 貴金属の場合、これはニュースというよりも、10/15~27まで射手座を進行するヘリオセントリックの水星の働きから期待された動きに沿ったものだ。株式市場については、私達はひたすら激しく価格が上下動することを予測していたが、確かに先週はその通りの結果となった。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
皆さん、先週はアドバイス通りシートにしがみついていただろうか? もしそうならそのまま動かないほうがいい。 何故なら、今週そして11月最初の週にかけて、まだまだ山頂や谷底が控えているからだ。 ヘリオセントリックの水星は今、射手座ど真ん中だ。その行程は10/27には終わる。 だがそれは、ボラティリティと大きな価格変動を終わらせはしないだろう。 価格変動を示す位相中で最大級の親玉、太陽系最大の惑星 ( 木星 ) と太陽とのオポジションが、10/28に起こるのだ。 非常に興味深いことだが、木星は同時に、この太陽系の中で最も長い軌道周期を持つ(準)惑星、冥王星との間に、長期サイクルのトライン(120°)を形成する。 これは大物達の到来だ! そしてこれは、ヨーロッパの指導者達による、あまりにも長く続く債務危機を解決するための、あまりにも長く待たされた計画案を大々的に発表するにあたっての、ギリギリセーフと言えるタイミングでもある。
そこに射してくる希望は、木星の冥王星へのトラインが暗示するように、ヨーロッパの債務危機についてのこの発表が真に建設的な改革案となるだろう、ということだ( 冥王星は改革、木星は大きな物事、そしてトラインは合意を伴って立ち現れる好ましい状況を示唆すると考えられる )。 だが怖いのは、それが皆を失望させるかもしれないことで、何しろ木星は俎上に載せたものに対して常に誇大宣伝や過大評価をしがちなのだ。 この場合、木星はあたかもしっかりしたフルボディの豊穣なテイストのワインのようなプランを約束するかもしれないが、その代わりに配達されるのは二日酔いにも似た意気消沈となる。そのワインを作る葡萄の収穫には、ほんの少しだけ早すぎるか、または遅すぎるからだ。 皆さんご存知のとおり、私達が生きる世界ではタイミングが( 殆ど )全てだ。 政界にも同じことが言える。 ユーロ圏の銀行と経済は、この先青信号の代わりにもっと多くの赤信号に直面するかもしれない。 赤信号とは単に赤字のレッドゾーンへと深く深く落ち込んでいく、バランスシートの状態のみを指すのではない。それはまた、他の「家族」の幸福など考えることもなく、あくまで自分の生き方を変えようとしない、または変えることが出来ない困った兄弟のような国々を救済するために、自国の納税者の金を使う指導者達に対して真っ赤になって怒っているかもしれない、ドイツやフランスのような加盟国の国民達が抱える感情をも指し示している。
怒りの感情 — そして支出を管理出来ず、雇用創出の気運を高めることも出来ず、財政の収支バランスをとることも出来ないような国の政府を救済し続けることに対する民衆の不本意な感情 — は、全て2012~2015年に控えている天王星・冥王星スクエアの一部だ。 この事は、ユーロ通貨の起源、1999年1/1の始原図を見ると、ヨーロッパにおいて特に重大な意味を持つ。 また、米国においても同様に、非常に危機的だ。 天王星・冥王星スクエアは、どちらの始原図においても、その太陽に対する改革のハードアスペクトに火を付けることになるだろう。 物事は今までのようには全く運ばない。変革があり、それは痛みを伴うだろう。 だが先週述べたように、この変革は産みの苦しみであって、死のそれではない。 * 何故ならウェイニングスクエアではなく、ワクシングスクエアだからだ。
*)これについては前回のコラム≪ 長期的考察 ≫の主題となっている
≪ 長期的考察 ≫
時々、天上にはこんなにも全知なる「時の番人」が存在するのか・・と感じることがある。
今年前半を通してこのコラムでは、米国株価の占星図における黄道12星座とそこを通過する木星の位置との歴史的相関関係をもとに、株式市場の天井は5/2~7/22の間につけるのが理想的だと言い続けてきた。1870年代まで遡ったこうした研究は、木星が牡羊座・牡牛座間の境目、即ちアストロロジーの世界では「カスプ」として知られる境界線から前後7°の内に木星が滞在する時、株式市場の長期サイクルの天井と非常に高い相関関係があることを浮き彫りにした。 また、惑星が1つのサインから次のサインに移行することを「イングレス」とも呼ぶ。 この場合、株式市場の天井は木星が牡牛座へイングレス ( 牡牛座0° ) してから7°までの間に起こる。
このコラムではまた、木星が逆行に転じて、2011年10/7~2012年3/7まで牡牛座0°~7°に戻ってくるとも指摘した。 当時私は、天上のこの領域を進行する木星の歴史的観察結果に基づいて、2011年5/2~7/22か または2011年10/7~2012年3/7までのどちらか一方の時間帯が、4年サイクルの天井になる可能性があると述べた。
案の定、米株市場( ダウ平均を観測基準として )はその年初来高値12,876を5/2につけた。また12,750付近で、ダブルトップとトリプルトップをそれぞれ7/7と7/21につけた。 そこからダウ平均は20%近く下落し、ちょうど2週間前の2011年10/4、4年サイクルの天井をつけると予測される2つめの時間帯が始まるきっかり3日前に、10,405をつけた。 その後ダウ平均は、まるで時計仕掛けのような規則正しさで、10/7~3/7に予定されている次の大反騰を開始した。 金曜、ダウ工業平均は11,800を上回って引けたが、これは8月最初の週以来初めてのことだ。
たった2週間前には、誰もが弱気だった。 ところが今や多くのアナリスト達が年初来高値を予測しているし、そのうちの幾人かは史上新高値さえ口にしている。 ジオコズミクスからすれば、どちらの論拠もそれぞれに現実化する可能性がある。 何故なら、木星のトランシットは、10/7~3/7の時間帯にもう1つの重要な天井が示現すると言っているだけだからだ。 この時、2011年5/2の高値を抜くのかそれとも抜けないのか、それを知ることは出来ない。 ファイナンシャル・アストロロジーの視点からみれば、そんなことは問題ではないのだ。 問題となるのは、この時間帯にもう1つの長期サイクルが天井をつけるということ、そしてそれが15.5ヶ月サイクルの天井なのか? それともより長期の4年サイクルのものなのか? ということを、現時点ではファイナンシャル・アストロロジーを通して確認出来ない、ということだ。 15.5ヶ月サイクルであれば、5/2につけた12,876を上回る必要はない。 4年サイクルの天井ならこれはあり得る。 だがいずれにしても、ファイナンシャル・アストロロジーは、2014~2015年に向けて弱気相場が再び戻ってくることを強く示唆している。
私達の見解では、まさにこうした部分こそ、サイクル研究とテクニカル分析が共に役立つ領域だ。 この新しい15.5ヶ月サイクル内で、チャート・パターンに関する知識と結びつけて分析することは、拙著『 The Ultimate Book on Stock Market Timing : Technical Analysis and Price targets /究極の株価タイミング シリーズ第5巻:テクニカル分析と目標価格 』 で定めたルールを通して、次の重要な反転がいつ、どの価格で始まるのかを決定する助けとなるだろう。 しかしながら現時点では、私達の全ての購読者達 — MMA Cyclesの月報の読者から週報、日報を購読中のポジショントレーダーや積極的に動くトレーダーまで — が皆、少なくとも先週木曜から、一部はそれ以前から、ロング・ポジションをとっている。 そして、中でもより積極果敢な短期トレーダー達はまもなく利食いする予定だ。 結局のところ、ファイナンシャル・アストロロジー単体の研究によれば、この新15.5ヶ月サイクルの天井は2011年10/7~2012年3/7の間の、どの時間帯にも起こり得るのだ。 これが、何故ここで述べている技術が「 全てのトレーダーの追い求める優位性 」を与えるのか?ということの理由だ。
訳文ここまで
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