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ー2018年の占星学から見る世界と個人の運気予測ー
『マンデーン2018』
レイモンド・メリマン著 [Kindle版] は  Amazon Kindleコーナー で販売中です。マンデン・アストロロジー/社会占星学に興味ある方にはとても面白い内容だと思いますので、ぜひご一読ください。
内容紹介記事(+スペシャル掲載記事)こちらです。

 

March 25, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント3/26【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年3月26日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “金曜日の株式市場は投資家が米国と中国間の貿易戦争の可能性増大に嫌気したことが要因となって急落、今週みられた激しい下落幅を書き換えた。主要指数にとっては2016年1月以来最悪の週となった。”

— Fred Imbert
  “Dow Drops More Than 400 Points Into Correction,
   Posts Worst Week Since January 2016”
   www.cnbc.com 2018年3月23日付


        “はたしてホワイトハウスは貿易戦略を持ち合わせているのかという疑念が持ち上がると共に、株は下落した... 大統領とその貿易政策強硬派は、中国の態度を変えさせるというよりも罰することを欲している。これは貿易戦争へと導き全員に経済的損失をもたらすメンタリティだ。木曜の株式市場は下落によってその懸念を反映した... ダウ工業平均は724ポイント急落している。”

— “Trump’s China Tariffs”
   Wall Street Journal Opinion page 2018年3月23日付


        前回のコラムでは、市場が今非常にナーバスになっていることについて論じたが、先週の世界の株式市場はその論調を大いに裏付けるものとなった。米国では先週ダウ平均が1413ポイント下落、ここ2年で最大の下落幅を記録した。大引けは23,533で、これは2018年2月9日の安値23,360に非常に近い。S&Pもまた2018年2月9日につけた安値を割ることはなく、しかもまだ余裕がある。これは来週あたり異市場間強気ダイバージェンスが示現する可能性を示唆するものだ。つまり、ダウ平均が来週2018年の新安値をつけるが、他の2指数はそうならないという可能性だ。

他の市場も似たような急落パターンを示したが、これまでのところは中国のように2018年2月9日の安値を割ってはいない。だが他にインドやヨーロッパの殆どの市場のように2月の安値を維持出来なかった指数もあり、リバーサルの代わりにこれらの市場が次に先導役となって世界の他の市場を下落に導き長期サイクルの底に向かわせる可能性もある。

        世界の主要国間で実施される関税戦争は通常、それがどこであれ株式市場や経済にポジティブな相関性を持つことはない。今回の例ではこれが米ドルへの下押し圧力にもなる怖れがある。米ドルはちょうど14ヶ月前に16.5年サイクルの天井をつけた後、すでにここ3年来の最安値水準近くで苦しんでいる。ドルが依然として弱含みであるのに対し、金と銀は急反騰した。火曜には1310以下で取引されていた金は、金曜に1350まで舞い上がった。国債も株式市場の急落の恩恵を受け、10年国債は2018年2月9日以来の最高値水準まで反騰した。この日付は今年のダウ平均が最安値をつけた日だ — これまでのところはだが。 関税への懸念で株式市場が激しく下落した一方で、ビットコインにとっては良い週となり、先週は1156ドル騰がっている。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “アタマのおかしいジョー・バイデンがまるでタフガイか何かのようにふるまっている。だが実際のところ、ヤツは心も体も弱々しい。それなのに私を脅し、二度目の暴力をふるってきた。ヤツは私を知らないが、あっという間に撃破されるね。それも終始泣き叫びながらだ。”

— ドナルド・トランプ大統領のツイート
  2018年3月22日付


        “ドナルド・トランプが実際に存在すると主張する米国の政治システム内の脅威を創出する要因は彼自身が大統領であることだ。”

— Daniel Henninger
  “Yes, Shut Down Mueller”
  Wall Street Journal 2018年3月22日付 


        直近の急落、いやそれにも増して、ドナルド・トランプのような世界のリーダーによる、おそらくは軽率に行われた決断とそれに伴って取った態度に相関するジオコズミック活動? 大ありだ。何といっても先週2018年3月22日には水星が逆行に転じている。まさにトランプが中国に対して関税を課すという決定を発表したその日だ。

アストロロジー基礎講座初級編では、水星逆行期が情報を収集し、正式な決定に至る前に他の人々とよく話し合うのに良い時期だと教えている。とりわけその決定が慌ただしく、人々を驚かせるようなものであればなおさらだ。

トリックスターたる水星は現在逆行中(後になって後悔したり予想外の結果に直面するような決定、または後で修正や変更を余儀なくされる決定を暗示する)というだけではない。逆行に転じた領域は牡羊座、すなわち衝動性と虚勢の星座宮だ。健全かつ新しいスタートを目的として話し合うことを念頭に率先して導くことなしには、全てが未熟なものに終わる怖れがある。ひょっとすると、トランプ大統領の中国に対する関税発表の狙いはそこにあるのかもしれない。彼は中国との新たな交渉プロセスをスタートさせて、「フェア・トレード」だと思われる結果を導き出そうとしている可能性もある。

        しかしながら、何故トランプがジョー・バイデンとのドタバタ騒ぎを始めたがるのかについては、私には確信がない。 今のトランプにとって、餌に食い付いても何も良いことはない(この状況が獅子座のアセンダントに火星を持つ人物にとって問題だという意味ではない — 彼の心の中では、自分はタフガイに見えなければならないのだから)。

水星は双子座を支配し、バイデンとトランプの双方が(習近平もだが)双子座生まれだ。そして水星は闘争好きの牡羊座(支配星は火星)で逆行している。それを考えると、エンターテインメントとして見る限り、非常に面白いことになるかもしれない。例えば二人の双子座がリングに上がり互いに闘うぞと脅しをかけ合う状況を想像出来るだろうか? 双子座は言葉の使い手として知られている。武勇や腕力ではない。そんな試合では、各自がそれぞれ勝手に勝利を宣言するかもしれない。それは言葉を用いた脅し合いの戦争であり、実際に相手に手をかけることはない。

        だが今は現実に戻ろう。今、全体を覆う不安定で対立的な雰囲気は、先週も述べたようにあと10日間は続く。そして火星・土星コンジャンクションが終わる2018年4月2日までは終わらない。この期間中、牡羊座を運行する太陽もまた火星に対しスクエアを形成し(3月23日〜28日)、金星は冥王星にスクエアを形成した後、天王星とコンジャンクトする(3月23日〜28日)。これはある種の株がこれから10日のうちに底を打つ可能性があるという以外は、株式市場にとって良くない兆しだ。

        そんなわけで、皆でトランプ対バイデンの試合結果に賭けるほうが良いリターンを得られるかもしれない。だが、もしあなたがこの水星逆行期に市場で大儲けをしようと試みるなら、非常にすばしこく動くことが肝心だ。しかもそれと同時に、他の人々があなたの前に撒く餌にはあまり反応しないほうが良い。

とにかく行動に移す前によく考えることだ。水星逆行下では、フェイントや偽の買いサイン、売りサインが頻繁に出現する。支持帯や抵抗帯が破られたかと思うとその後突如として反転し、1日〜4日経ってまた繰り返される。注意深くしていないと、トリックスターたる水星が突然の紆余曲折であなたの頭をクラクラさせるだろう。しかも水星が逆行しているのは火星が支配する牡羊座だ — その火星は土星に近付きつつある — これは自分の言葉や行動に注意深い状態を示唆するシグナルではない。

だが、あなたはそれを上手に使うことも出来る。誰の手助けも必要としないプロジェクトを黙々と進めることだ。この時期は他者の存在があなたの取り組みの障害となる可能性がある。そう、独りで進むのだ。







訳文ここまで
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March 18, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント3/19【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年3月19日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “FRBの会合を来週に控えて一時的に騰勢を見せているとはいえ、貿易戦争の激化に対する懸念は長期的にドルに悪影響を与えるかもしれない。FRBが来週水曜に1/4ポイントの利上げを実施するだろうという市場の見込みによって、ドルはある程度支えられている。だがドルはまた他のニュース、例えば中国との貿易戦争の脅威や、国務長官レックス・ティラーソンの離脱に続いて他の閣僚級もトランプ大統領によって解任されるという噂など、度重なる閣僚入れ替えの騒動によって痛めつけられてもいる。”

— Patti Domm
  “Trade War Scare Could Bring on a Dollar Slump”
  www.cnbc.com 2018年3月16日付


        “まず最初はスティール・ビーム(鉄骨)、そしてジム・ビーム(バーボンウィスキー)ときて、その挙げ句にビーマー(BMW車)だ。 思い出してほしいが、関税というものは有効な税金であり... 貿易戦争は激化への道を辿っている。新たな関税発表の直後、EUは米国のバーボンに罰金を科すと警告した。トランプはそれに応じて米国はヨーロッパ車に関税を課すかもしれないと答えた。これはまさに、貿易戦争がいかにして激化していくかの見本だ... トランプ関税はまた、他のどの国々よりも米国の同盟国を厳しく不当に取り扱っている... 米国への鉄鋼輸出トップ3はカナダ、ブラジル、そして韓国ではないか。”

— Alan Binder
  FRB前副議長
  Wall Street Journal 2018年3月15日付


        市場は非常にナーバスだ。ドナルド・トランプが特に中国と、そして私達の緊密な貿易相手国に対して高関税をかけるつもりだと発表して以来、市場はこのところ2週間でより神経質な反応を見せるようになった。前週の国家経済会議委員長ゲイリー・コーン辞任に続く、先週の国務長官レックス・ティラーソン解任により、今後まもなく他のトランプ政権内の大物も続々と離脱するのではないかという予測と共に、その緊張感は益々高まった。こうした全ての不安定性と不確実性のただ中で、世界の株式市場はそれぞれに独自の不確実性と不明瞭さを提示することになった。各市場は反騰を試みるも、新高値をつけたりそれを維持するには四苦八苦という様相だったが、急落するかと見えても重要な安値を割ることもなかった。

        先週は火曜早めにナスダックが史上新高値まで反騰したが、ダウ平均もS&Pもそれに追随することはなかった。その後全てが下落したが、他の2指数が弱々しい回復を見せたにもかかわらず、とりわけ週の終わりにかけてのナスダックが顕著に下げた。ダウ平均、日経、DAX、ハンセンを含む世界の殆どの指数が2月27日につけた高値(その前月の高値をはるかに下回っている)を超えることさえ出来なかった。これは複数の異市場間弱気ダイバージェンスが示現したことになる。市場はナーバスだ。もしかするとこれは、黄道帯最後の星座宮 魚座の終盤度数に太陽が在泊するせいかもしれない。

それは一つのサイクルの終わりを示すと共に、太陽が牡羊座入りすることで新しいサイクルのスタートともなる。北半球では冬が本格的に終わりを告げ、春が始まる。だが魚座に在る限り、私達は終わりを把握することが出来ない。明瞭に見えることなど何もなく、神のみぞ知るということになるが、それもまた幻想ではないかと私達は疑う。 何故ならこの時期は一般的に信条や信念、信頼の危機を示唆する時だからだ。それは自分自身への内的信頼の危機か? それとも自分達の指導者に対する信頼の危機なのか? 今 確かなのは今後の株価の方向性に対する信頼の危機であり、それは自国と世界の経済が将来進む道への信頼感の危機と関連している。そして机上では貿易戦争の可能性が取り沙汰され、グローバル企業の会議室では対応策が議論されている。

だがひょっとするとこれは、新しく国家経済会議委員長に任命されたラリー・クドローが言うように、またもやトランプ大統領による戦略的交渉戦術の一環であり、その目的は貿易に関してより有利な取引条件を引き出すためなのかもしれない。あるいは、ウォールストリートのコラムニストであるペギー・ヌーナンが書いているように、
        『あなたはこう思う。「ある程度これは上手くいっている。だがある程度... 彼は狂っている」 その後あなたは一人の指導者としての人生を通じて学んできた全てを悟る... それはこう告げている。「狂気は続かない。狂気は最後までやり抜くことがない。狂気は不安定要素であり、不安定な状況でそれを解き放てば暴発する」そこであなたは不安になる。遅かれ早かれ何か悪いことが起きるだろう... 中道派と穏健派の人々はトランプ支持者が見ようとせず見ることも出来ない何かを目にしつつある。』

(Wall Street Journal 2018年3月10日〜11日付)
ということなのかもしれない。

        一方、もし彼が地球上で最も賢い男なら、いやそれにも増して「駆け引きの技術」を真に修めた例外的な交渉者であるとするなら、米国とその同盟国は経済と株式市場の強力な上昇局面寸前にあるのかもしれない。それには自由世界のリーダーに対する莫大な信頼を必要とするが、これがまた多くの人々にとって信頼の危機を体験するもう一つの原因となっているのだ。言わばのるかそるか、イチかバチかだが、この場合は両方を順に経験する可能性が高い。2018年〜2023年に展開する土星、天王星、冥王星サイクルの歴史がそう告げている。これについては『フォーキャスト2018』(および『マンデーン2018』で論じたとおりだ。

        さて、この不安定さと神経質な緊張感はきっと貴金属にとっては強気だろうと思う人がいるかもしれない。だが、そうはならなかった。金はいまだに1310〜1315の間でホバリング中だし、銀は金曜に16.20まで下落している。両方とも3月1日の★★★重要変化日に記録した今年の安値近辺だ。ビットコインは3月15日に7670に下落、2月6日に5911で底をつけて以来5週間ぶりの安値水準にある。そしてその安値からはたった1日の内にすでに12%反騰している。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫




欲しいものが  いつも手に入るわけじゃない

でも  たまには  試してみればいい

そしたら  もしかして  わかるのかもしれない

必要なものなら  手に入るってことがさ

— The Rolling Stones
  “You Can’t Always Get What You Want” 1969年


        3月13日に起きた最後の木星トランシットは、木星力満載の時間帯であった3月1日〜13日の間続いた株式市場反騰の終焉と同期した。現在、私達は多くの市場におけるリバーサルに歴史的な相関性を保持する新たなトランシットのシリーズに向かっている。中でも最も注目すべきは3月22日の水星逆行、そして3月23日の金星による冥王星へのスクエア形成と28日に起きる天王星とのコンジャンクションだろう。この全てがそれぞれに70%〜80%の頻度で前後4取引日のうちに米国株式指数における4%のリバーサルと合致し、その影響力のオーブは3月22日〜28日までオーバーラップしている。

太陽がまだ魚座を運行する3月20日火曜までは、投資家にとっては解りにくい状況だろう。しかし水星が3月22日〜4月14まで逆行に転じることから、それを過ぎても霧が晴れることはなさそうだ。 政治家も銀行も、熟慮を経ないままに何かを決断する誘惑に駆られるかもしれない。するとその後に調整しなければならなくなるか、またはその期間中、もしくは期間直後に予期せぬ結果に見舞われる。人々が知性的な決断を下すためには、必要となる全ての情報を集めるための時間が必要だ。この時期は情報を集めるために時間を使うのがベストだが、それによって最終決定を下す必要はない時間帯だ。特にあなたが気の変わりやすい双子座で、いくつか選択肢を残しておきたいならなおさらだ。

        また現在、市場参加者達が経験している神経質な緊張感のレベルを持続させる新たな要因も出てきそうだ。3月24日〜29日に太陽が火星と土星にスクエアを形成し、その後4月2日に山羊座で火星と土星が好戦的なコンジャンクションとなる。物事を迅速に進めようとする人々にとって、これはフラストレーションの溜まる時期だ。時がおのずと熟す以前に物事を押し進めようとしても何も良いことはない。それを試みる者が通常体験するのはまず欲求不満、そしてその後は怒りだ。

この期間はただ自分自身のプロジェクトに集中して懸命に取り組み、それを落ち着いて急かされずに正しく完遂していくことだ。また、あなたを助けることに関心のない他者や、自分のことに精一杯であなたのために時間を費やせない他者からの助力を期待したり頼ったりしてはいけない。これらの惑星コンビネーションの下で成功を収めるには、自立と自給自足の精神の両方が必要だ。 一方、失敗に終わる人は他者に対する要求が多く、人々からの承認を期待して過度に依存する傾向がある。その結果として望むようなサポートや支持を得られない時、彼らはそれに我慢ならず過剰反応を起こす。

 
       4月初旬を過ぎるあたりからは緊張感も弱まり、雰囲気は和らいでくるだろう。それまではイライラしないよう気をつけてほしい。深い呼吸をこころがけ、仕事に集中し(だがやり過ぎないように)、自分自身の計画に忠実でいよう。あなたはいつだって必要なものを手に入れることが出来るのだ。もし時折、淡々とそれを試してみるならば。







訳文ここまで
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March 16, 2018

○3/17の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  3月17日22:31前後、北海道周辺で 22:37前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は22:12前後、沖縄周辺では21:45前後に魚座 26°53’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 魚座26°~27°― 発効期:3/17~3/30 】
  "A new moon divides its influence"
影響力を分かつ新月

  "A harvest moon"
ハーヴェスト・ムーン

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★個と個、個と全体 or 集団同士の観点や差異がより明確になっていく
→★長い間くすぶってきた些事がふくらんで全体の方向性を支配する
  力を持ちはじめる傾向
→★表面的な集合離散の中に潜む「より深い意味」に気付く必要
→★フラストレーションや不公平感の鮮明かつ皮相的な発露
→★些末な物事に影響されず自分のモチベーションに集中する必要
→★どうということもない出来事に対する物の見方が大幅に分かれる
→★それぞれの道や価値観が分かれ、交じり合うことが困難になる
→★徐々に拡がりながら淀んだ空気を変えていく新鮮な五感への刺激
→★厳しい状況の中で風を読みながら護るべきものを護る必要
→★気付かないうちに特定の方向に動かされていく危険
→★現世的な「儀式」を通して上も下もひとつになるという社会的幻影
→★細部の正しさにこだわってどうでもいい物事に過剰反応する危険
→★未来のための火を残すために小さな種火を保ち護ろうとする決意
→★他者の努力の結果を収穫として得ることへの感謝と歓び
→★表面的な祭りの中で地下に流れるまったく別の水脈に気付く必要
→★大波の渦中で静けさを保ち肥沃な精神を護る忍耐の力
→★孤独であることと幸福であることの差異を打ち消す透徹した精神
→★自己へのこだわりを捨てて広く全体を見通す眼を養っていく・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『やるべきこと、考えるべきことへの集中』
                    
            今回の新月喧噪の中で沈黙に耳を傾ける

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        3月半ば、魚座も終盤度数の新月を迎えるわたし達。サビアン・シンボルが示す新月のテーマはとても静かで深い意味を問いかけているのですが... それでもアスペクトや惑星達との絡みを見ると、前回の新月記事のメモ(去年の日蝕直前のもの)に書いたような全体像が一歩進む...というよりは、少し浮き足立つような感じのエネルギーになるかもしれません。

集合意識に影響を及ぼすこのような力は、前回の新月・満月のテーマとオーバーラップしつつ少し前からくすぶり続けてきたのではないでしょうか。また人間関係では、そのひとの本音や真の動機が本人も気付かないうちに言動〜表情に色濃く滲み出て、あぁ...と思わされるようなこともありそうです。


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        さて、今回の新月図でまず目立つのは、射手座最終度数に来た火星・イクシオンとのスクエア。そして新月がカイロンとコンジャンクトしていることでしょうか。よく見るとICとコンジャンクションの小惑星ルシファーがセミセクスタイルとセクスタイルで新月と火星に絡んでいます。


  一般的に見て新月と火星のスクエアは競争心を煽りやすいし、何が何でもやり抜いてみせるというファイトを生み出すことも考えられます。また、魚座の月と射手座の火星(と "無頼" のイクシオン)との組み合わせが「どんなことがあっても何かを(または誰かを)護らなくては」という心理に結び付き、犠牲者をかばって攻撃者の前に両手をひろげて立つというような、自己犠牲的な行為に顕れるケースも考えられます。それが全体のためを考え抜いた上での利他的行動であれば、後に何らかの形をとって報われる可能性は多分にあると思います。

また、このアスペクトはともするとイケイケ押せ押せのエネルギーを作り出す可能性もあります。「迫る」「決めつける」「詰め寄る」「べき論を押し付ける」などなど、相手のためだと思ったり効果的だと信じて取る行動には直前の一考が必要かも。。 それは関わり合う必要のないこと、些末なこと、自分がそこまで介入する権利も知識もないことだったりするのでは?と。何故自分はこうも前のめりになっているのか?と。あまりに押し過ぎると相手が閉じてしまったり、第三者に観察され引かれるか利用される可能性もありそうです。


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  一方、射手座の火星と魚座のカイロンというミュータブルスクエアの組み合わせは、陽の力である「自己主張」を弱める働きをするかもしれません。他者のための自己犠牲は払えたとしても、自分を護るための弁明や力を使っての抵抗となると、センシティブになり過ぎる傾向が出るからです。何をすればいいかはわかっている。なのにどうしても面倒で気力がわかない。あるいは次元が低すぎて背を向けたくなる(これは言い訳の可能性も)。または、勇気を持てない。いつもより何故か臆病になっている。それは足許の砂地が常に崩れ去るような感覚と似ているかもしれません。その結果、何か男性的なエネルギーに触れさせてくれる代償行為に時を費やす可能性もあるでしょう(小説、映画、音楽、ゲームや動画、スポーツや勝負事など、ロマン溢れるものからバイオレンス満載なものまでジャンルは多岐にわたります)。あるいはただ全てに背を向けて横たわりたい気持ちに襲われるかもしれません。

けれどこのアスペクトは挑戦状のようなもの。自信があろうとなかろうと、やるべきこととやらなくていいことを淡々と選り分け、最低限のやるべきことだけはやっておく。そうするうちに、きっと空気が変わってくる。生きている自分の体を感じながら、必ず吹いてくる良い風を、待つ。

そんなわけで、進むにしても退くにしても、早急な決断はしないほうが良さそうです。たとえ急かされるようなエネルギーに囲まれても、出来るだけ「事実」のみに目を向け、不必要な行動は控えて呼吸を乱さないこと。特にネイタルの惑星や感受点がこのアスペクトに触れるひとは、そんな気持ちで新月期を過ごせるといいんじゃないかな。


  そうそう、それとカイロンについては2年ほど前の満月記事の中で、一般的に言われているものとは異なる解釈の仕方があることを紹介しました。覚えているひとも多いかな? 今回はこの解説も頭に入れておきたいと思うので、抽出してひとつ下に記事「カイロン異説」としてUPしておきますね。初めてのひとはぜひ読んでみてください。


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        それともう一つ。今回は新月の直後に火星がアウト オブ バウンズ(OOB)になります(3月18日〜4月7日)。しかも4月2日には山羊座8°台で土星とコンジャンクト! メリマン・コラムでもこの春先はボラタイルだと示唆されていましたが、火星がOOBになるということは、社会にとっても個人にとっても心身共にボラティリティの高まりを意味します。

OOBって何?というひともいるかな。。 これは基礎的な天文学の知識がベースになるけれど、超・簡単かついい加減に端折って言うとこんな感じ… 。 地球の中心から見て天の赤道(地球の赤道を天上に投影)を0°とします。そして同じく地球の中心から見て天の赤道から天の北極までの角度を+90°、天の南極までの角度を−90°とします。これを赤道座標系の「赤緯」または「デクリネーション」といいます。 天を巡る惑星達の位置を表す場合、通常アストロロジーでは「○○座XX°」というように、季節の節目によって固定された黄道帯の座標系を使います。これは言ってみれば東京の位置を経度だけで表すようなものかな。つまり黄道面をペシャッとつぶした2D表現です。でも、それに加えて赤緯を使うとその惑星の位置が3D表現になります(乱暴な言い方だけど...)。たとえばデクリネーションが+26°なら、天の赤道から天の北極方面へ26°の位置にあるということです。

地球から見て、太陽は1年をかけて黄道帯をひと巡りします。けれど常に天の赤道上にあるわけではありません。太陽が天の赤道(つまり赤緯0°)に来るのは春分点と秋分点のみ。そして夏至点と冬至点では最大角である+−23°26’(現在の数値)に来ます(この角度は実際には公転する地球の軌道面に対する自転軸の傾斜角)。つまり、地球から見ると天の赤道を中心に+23°26’と−26°26’の間を太陽は一年かけて旅するわけです。

そうしたことから、この帯状の天の領域を「太陽がその統制力を極める帯域」とみなし、地球から見てその帯域を外れた位置(たとえばデクリネーション+28°とか)に在る惑星をアウト オブ バウンズ(OOB)と呼びます。なのでわたしはOOBを「太陽の軛を外れて旅する惑星」「はぐれ狼」…なんて呼んだりしています(^_^;。

遠い惑星ほど、とんでもなくOOBな位置にあることが多いのですが、月、水星、金星、火星までの個人惑星も、一時的にOOBになることがあります。これも長期でまったく太陽の軛を外れない期間と、ひんぱんにOOBになる年とがサイクリックに巡ってきたりするのですが、煩雑になるのでここでは省きますね。

ちなみにこのOOBの考え方を初めて体系的に研究し、まとめたのは米国の著名なアストロロジャー、キャサリン "Kt " ベーラーで、彼女は今も多くのアストロロジャー達に敬愛されています。


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  さて、月のOOB(最も顕著なOOBの特質を持つ)の特徴についてはすでに知識を持っているひとも多いと思います。じゃ、火星がOOBの時はどんな影響力を発揮するでしょう?

アストロロジャー、トニー・ハワードの研究では、その特徴として
  • 生まれながらの自由人
  • 新機軸のアイデアや思考
  • 率先してトレンドを牽引する
  • 仕事でも社会的な顔としても非常に個性的
  • 非常に活発で負けず嫌い、競争や勝負を好む
  • 行動的、攻撃的、自己主張が強い
  • 燃えやすい、または火付け役、扇動者
  • 囲いや壁を突破する力
  • 常識を超えた行動や考え方
  • ノーマルなバランス感覚に欠ける
などが挙げられていたように思います。アスリートや勝負師、その他いわゆる「無頼」と呼ばれるひと達に火星OOB持ちが多いのも頷ける気がします。とても個性的で、いわゆる「物議をかもしやすいひと」"ノーマル"な感覚を当てはめると「お騒がせ」と言われてしまうひとも多いです(アーティストのビョークは月・金星・火星が全てOOBです。もしかしたら小説家の百田尚樹さんも、もし夜の生まれであればOOBの火星を持つかもしれません)。一方、テロや暴力的な犯罪のイベントチャートではトランシットで火星がOOBになり、他のハードアスペクトも同時に形成されるというケースも多く見られます。

ここで重要なのは、OOBの火星はもともと "生まれながらに" 自由であること。「自由」を志向し壁を突破するのは天王星が持つ特質だけど、OOBの火星は志向する必要も感じない…ということかもしれません。だから、OOBの火星にとって「何故ひとは縛られなくてはいけないのかわからない...」という感覚があり、それが周囲との衝突を招いたり、「人を人とも思わない」などという悪評の元になったりするのだと思います。


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  でも、例えばOOBの火星をネイタルに持つひとの全てが暴力的だったり喧嘩好きというわけではありません。当然、ネイタルの場合でもチャートの他の要素が強い場合はOOBが内在化することもあります。そして、ある側面だけにそのユニークさがかいま見えることがあるんですね。その良い例が、メリマンさんです。メリマンさんがOOBの火星を持っているというのは意外に感じませんか? 

でも彼は山羊座が非常に強調された「土星力」の持ち主です(太陽、月、火星が山羊座)。そして土星力とOOB火星の最善の結び付きを体現しているのがメリマンさんではないか? などとわたしは思っています。メリマンさんはファイナンシャル・アストロロジャーとしての長年の仕事を通して信用と地位を築き、ISARの会長としても尊敬される存在です。でも、コラムの中で時折チラリと見せる(最近はあまり無いけど)ファンキーな側面や、常に新しいインスピレーションを得てトレンドに先立つ予測を立てる力、そして様々な勝負(または攻撃)も推測される金融業界の渦のただ中で闘い抜いてきた力は、火星OOBの素晴らしい側面ではないでしょうか。

        おっと,,,,OOB火星の説明が長くなり、しかもネイタル寄りになってしまったけれど。トランシットで火星がOOBになる期間が社会的にも人心にも揺れ動くボラタイルな様相をもたらしやすい...という感じはちょっぴりわかってもらえたかな? (OOB関係も時間が出来たら別記事にまとめようかと思っています...。)


        最後に、今は水星逆行のシャドウ・フェーズに入っています。少し前に「シャドウ中の決定・懸案事項は微調整を重ねつつ、それが今後も価値を持つかどうか確かめる機会になるかも」とツイートしたけれど、水星逆行の注意点についてはこれまでにも書いてきたし、3月28日発売のKindle版『マンデーン2018』にも詳しい解説が載っているので、ここでは省略しますね。


主な惑星スケジュール

3月18日01:41火星が山羊座にイングレスしてOOBに
3月20日:火星・フォルスのコンジャンクション
 (この前後は突然の状況変化に注意)
3月23日09:19 水星逆行 牡羊座16°54
3月26日~28日:OOBの火星が最大角に
3月31日:今月2度目の満月!
------------------------------------------------------------
4月2日午前3時台:水星逆行の中日、牡羊座11°57’
4月2日〜3日:火星・土星コンジャンクション
4月13日〜14日:太陽・エリスのコンジャンクション
4月15日:水星が牡羊座4°48’で順行
4月18日:太陽・天王星のコンジャンクション
5月4日:水星順行後のシャドウ抜け


        星々のエネルギーに使われるのではなく、選択肢の中から最善の筋道を選んで使いこなす。口で言うは易しで実際にはそう簡単ではないけど... それでも自分が今どんなタイプの影響力に曝されているかを心しておくことは、新しい季節のスタート地点に立つとき、きっと今を生きるための力になると思います。



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★3月新月のサビアン・シンボル ★


        今回、新月のベースとなるシンボルは魚座26°『その影響力を分かつ新月』です。新月とは太陽と月の1サイクルが終わり、新たに始まるとき。月が地球と太陽の間に割って入り、地上には月の「夜」の顔、つまり影になった部分を見せます。それは新しい種が蒔かれ、そこから「光」と新たな「気配」が少しずつ支配力を強めていくときです。けれど新月がわたし達の目に触れることは殆どありません。だから、明るい!とか紅い!とか大きい!とか小さい!とか... 目視した上で共通の認識を持てるような手掛かりはありません。多くのひとは、月の存在など意識さえしないかもしれません。けれど月がもたらす闇、そしてまだ色を持たない「意味」の宿りは、他の惑星達がもたらす刺激と絡みあいつつ、とても密やかに... けれど確実に... わたし達ひとりひとりがそれまでに紡ぎ上げてきた物語と溶け合い、その後1ヶ月を彩る新たなテーマを「わたし」と共に "創造" していきます。


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  だから新月がもたらす影響のあり方は本当に千差万別。 ひとつのテーマがひとにより、あるいはそのひとが生まれ持ったホロスコープという翻訳器を通して、様々な心理や体験となっていきます。どれひとつとして同じ経験はありません。そしてわたし達が人間である以上、ひととして体を持ちこの地上に生きている以上、そのテーマや影響力を受けて何を「見る」のか、どんな観点を選択し、使っていくか(使われるのではなく)はわたし達自身の手に委ねられています。

このシンボルを含む魚座の最終5°の領域には「別れ」という暗示が埋め込まれているように思います。ただしここでの別れとは、単に誰か親しいひとと別れるとか、これまで属していた集合体から離れるといったような、表面的な実相を指しているわけではありません。ひとによってはそういう現実を互いに選ぶという可能性もあるけれど、それはあくまで結果論なのだと思います。このエネルギーの本質はおそらく、これまで自分を縛ってきたと感じるあらゆる観点からの別れ、またはその始まりではないでしょうか。


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  すべての「こうあるべき」を捨てたら、自分の中にいったい何が残るのか? 固執すればするほど硬直していく自分を見たなら、その自分からそっと離れてみる。魚座の霧の中では、ひととき「誰でもない者」であることはそんなに怖いことじゃない。 もうすぐ晴れようとする魚座の霧の中で。 何もかもが競い合い伸び合う春の新たな光線を浴びる、その前に。 本当はそれほど大切じゃないことにこれ以上捕らわれないように。。


        では今回のメインのテーマとなる魚座27°『ハーヴェスト・ムーン』はどうでしょう。これは日本語だと「中秋の名月」と訳されることも多いですね。けれどシンボルとしては「収穫の時」=「秋」を意味しています。つまり「刈り入れのとき」です。畑を耕し、種を蒔き、草をとり、手入れをして、やっと迎えた収穫。刈り入れた穀物は大きさや出来映えによって子細に区分けされ、整理されます。そのうち、あるものは出荷され、またあるものは長い冬越えの食糧として取り置かれることでしょう。けれど「ハーヴェスト・ムーン」という言葉が定着した昔には、刈り取られた作物は領主や貴婦人への年貢や貢ぎ物として差し出されました。


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        B.ボヴィによれば、古い時代には「Harvest」ということばは「秋」と同義語であり、沢山の単語のルーツとなるものだったそうです。たとえば「敬意を表する」という意味のトリビュート... 「paying tribute」は、忍耐や信仰を試される「苦痛」や「苦難」という意味の「tribulation」から来ていますが、その大本はといえば「ハーヴェスト」= 秋の収穫時に穀物が臼で挽かれることを意味する古代ローマの言葉「tribulum」なのだそうです。

このシンボルが降ろされた1925年の米国では、大規模農業や農場経営が一般化する中、1930年代の大恐慌を前に一足早く急激な農業不況に陥る過程にあったそうです。貧富の差も激しく、白人大規模農場主に対して土地を借りて耕す小作人や季節労働に従事する黒人労働者、そして中国人や日本人ほかアジアからの移民など、多くのひと達がわずかな収入のために過酷な労働に明け暮れていました。ハーヴェスト・ムーンの時期は、この時代を生きた人々にとって、その立場によって悲喜こもごも様々な体験や想いをもたらしたのではないでしょうか。


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        この度数の対向に位置し、補完/対立関係にある乙女座27°のシンボルは『茶会に集う貴婦人達』です。この光景は、英国貴族階級の女性が社交の場やお作法を学ぶ場として集ったお茶の会「アフタヌーン・ティー」や、夕食を兼ねて開かれた「ハイ・ティー」を思い起こさせます。また米国で「ハイ・ティー」 という場合は、かなり気取って儀式張ったお茶会を指すそうで、裕福な女性達がここぞとばかりに最新流行のフォーマルドレスに身を包み、上品な会話を楽しむ...といったイメージです。 アメリカ独立戦争の契機とも言われる「ボストン茶会事件」以来、米国では紅茶よりコーヒーが飲まれるようになったと聞きますが、やはり貴族階級や特権階級のイメージは「紅茶を嗜むこと」 にあるのかもしれません。

おそらくこの茶会に集う貴婦人達は、ハーヴェスト・ムーンの時節が来れば沢山の収穫物やそれに代わる金銭を当然のように受け取る立場にあったはずです。彼女達が嗜むお茶の葉一枚一枚は、それを摘み取った名も無い季節労働者達の苦痛や苦難を通して得られたものかもしれません。1920年代中盤の米国で迎えるハーヴェスト・ムーンを思うとき、この2つのシンボルにはどこまで行っても変わることのないこの世界の光と影がくっきりと投影されているように思えます。


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        一国の社会・経済を織りなすシステムの中で、様々な立場のひと達が様々な人生を送りながら、ひとつの社会としての歴史を共に創りあげている。この新月に対峙する「お茶会」というイメージひとつをとっても、その中には沢山の不公平や偏見、欺瞞が渦巻いているのかもしれません。

それでも香り高い一枚のお茶の葉を通して、秋の満月の優しい光を透過して。 底辺の過酷な労働にあえぐ移民女性から上品な会話を嗜む特権階級の女性まで、あらゆる階層の人々と彼らにまつわる個々の人生の多様な物語が、人類というタピストリーの一部として実は密接に結び付いているのではないでしょうか。そのどれもが、誰もが、欠くことの出来ない一本の貴重な糸。優しさも愚かさも、傲慢さも怒りも恨みも幸も不幸も... 巡り巡ってやがて刈り入れのときは等しくやって来ます。


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        日々の暮らしの中で、わたし達はこの度数がもたらす深い命題に良くも悪くも無意識に触れているかもしれません。

例えば、わたし達は自分が犠牲者であると感じたり、自分が犠牲者を助けなければならないという観点を選んだとき、そこに見た不公平や不正を正すべきだと思い声をあげるかもしれません。または他の誰かを悪の象徴に見立てて(あるいは仕立てて)憎み、不満をぶつけるかもしれません。けれどその行為によって、気付かないうちに誰か見知らぬひとを犠牲にしていたり、誰かを傷付けているかもしれないという可能性は常に存在します。

わたし達は、遠く隔たり自分の意識にも引っかからず名も知らぬ誰かにとっては他ならぬ特権階級であるかもしれないという矛盾。自分の意識がどんなに高いと信じていても、あるいはどれほど底辺に在ると感じていても、一枚の壮大なタピストリーの中では全ての定義が相対的なものでしかないという事実。共存と排除、両方の論理が実は紙一重なのはいったい何故なのか? それでも日々社会は動き、生の営みはまるで果てることなく続いていくように見える。霧の中でしか見ることの出来ない、幻の真実。 

それを知り、その矛盾を真正面から引き受けた上でなお闘うべき理由を見出すなら、それはもしかしたら...そのひとの人生において経験すべき貴重な刈り入れのときとなるのかもしれません。人生の刈り入れのとき。その選択の結果を引き受けるために。


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       12星座宮の最後に控える魚座。それは物質も精神も、全ての鋳型が溶け崩れ、境界を失っていく領域です。その魚座も終わりに差しかかった時点で、まずはスタートラインとなる「新月」のシンボルが顕れ、次の度数27°(この新月のメインのテーマ)には刈り入れの満月のイメージが来ます。そしてそれに続くのは28°『満月の下の肥沃な庭園』という静けさが孕むポテンシャルを暗示するシンボル。「死」をも暗示するとされる月のイメージが3回、立て続けに描かれているんですね。そして最終度数とも言える次の29°は『プリズム』で、ここで本当に分光が起きてきます。最後に来るのは魚座30°であり牡羊座0°でもある『Great Stone Face/人面の大岩』で、これは「完成」と「死」と「潜在する生」を彷彿とさせる象徴です。この、月を主役とした死と再生のダブルイメージは圧巻です。


        だからこそ... 魚座の終盤度数に来ての「収穫の満月」が真に意味するものは、単にこれまで育んできたものを刈り取って収める、あるいは因果応報などという表層的な現実だけではないと思います。 そのイメージの一層も二層も下には、善も悪も救済も犠牲も生も死も、あらゆる差異をその霧に溶かし込んで未だ見ぬ彼岸に届こうと希求するこころ、まやかし抜きの透明な眼差しを得たいと願う、究極の魚座精神がひっそりと息づいているのではないでしょうか...。


あと何日かしたら、春。
みんなにとって、思い出深い季節となりますように...!


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


カイロン異説

        カイロン(キロン)と名付けられたケンタウルス族の小惑星は、今はわりと当たり前に使われるようになりました。そしてカイロンが持つ影響力についても「傷付いたヒーラー」「哲学、形而上学、代替医療的な知識を伝える者」または「霊的な教師」「過去(生)からの魂の傷との直面と癒し」など、すでに様々なテーマが提示されてきました。今回は特に霊的な道をを探求しているひとに向けたカイロンの「もうひとつの読み方」に触れてみます。

それは「バルド」「中有」あるいは「ブラックアウト」と呼ばれるエネルギーです。これはドイツ生まれで仏教者でもあったアストロロジャー、故ハンス・ハインリヒ・テーガーが提唱したカイロンのテーマで、彼自身の実体験とリサーチャーによる膨大なフィールドワークが裏付けになっています。ちなみに彼は、ラインホルト・エバーティン、ハインリヒ・クリスチャン・マイヤーパームからアストロロジーを学びユング系の心理学を修めたひとで、ヨーロッパでは著名人の出生データのリサーチで有名なロイス・ロッデン女史と並ぶ、データ・アーカイブの編纂者でもあったそうです。

彼の解説を簡単にまとめると、ネイタルでカイロンと他の惑星や感受点との主要アスペクトを持っているか、またはトランシットやプログレッション、ダイレクションでカイロンとネイタルの惑星が主要アスペクトを形成するとき、一種の人格的または霊的「ブラックアウト」が起きやすくなるということです。チベット密教系に詳しいひとなら、「チベット死者の書」「バルド・トェドゥル」を知っていると思います。死から49日まで、あるいは再生までの中間的な次元に入る…そんなイメージです。

うーん、これって「生きながら死んだような状態」と形容すればいいのかな。けど、カイロンの場合はただ比喩的・象徴的な表現というより、人格や意識そのものが「自分」から乖離してしまうような、なんとも不可思議な体験になります。自分のパーソナリティを支える全てのルーツを失ってしまう…そんな感覚。 これって「離人症」とか「解離性障害」と呼ばれる症状にそっくり。というか、体験している本人がそれを障害と感じるかどうか、周囲がどう理解するかによっても道が分かれる…そういうことなのかとも思います。

例えば生きながら死ぬ…といっても、一応日常生活は出来ます(症状の度合いにもよるけれど)。ただ、日常の所作や会話はどこか脳内キャッシュを使っているような感じかもしれません。 そして、ふと気付くと、周囲のひとも、会話も、目に映る事物も、全てが意味を失ってしまいます。自分の名前も言えるし、ひとや物の名前もちゃんとわかっています。だから別空間に入っていなければ仕事も勉強も出来ます。でも、同時に全ての関係性が本来の意味を失い、自分さえも誰だったか(わかっているのに)わからない状態になります。 そしてまわりを見渡して、ひたすら首をかしげる…それがひとつの入り口です。


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  けどそんな感じのときは、大抵はそこで怖くなって「日常意識」に戻ったりします。けれどカイロンのエネルギーが強烈になってくると、いわゆるクンダリーニ現象が起きて身体に様々な不具合が起きたりもします。また、強力な至福の瞬間を味わったかと思うと、ひどい鬱状態に襲われる場合もあるようです。 その途上で、今の自分に大きな影響を与えている過去生をはっきり思い出すような夢や幻視を体験するひともいるでしょう。いわゆるサイケデリックな体験を、ドラッグ無しで通過するひともいます。それはプロセスとして起きてくることの一種で、そのひとのテーマにより体験は様々だし、アスペクトによって強弱も様々です。そのひとがもし何か宗教を信じていれば、その教えに沿った光や神の姿を見ることになるかもしれません。そしてもちろん、霊的な道の探求者であったとしても、必ずしもこうした体験を通るとは限りません。それぞれに自ら設定した旅路を行くからです。

(ただし十分に長い間世の中を生きて、人生経験から培った「人格的仮面」または「鎧」をしっかりと身につけているひとの場合なら、そこまでは行かないかもしれません。それでも、その時点まで自分の「核」として信じていた哲学や世界観がほとんど意味を持たなくなり、存在の中心が空洞になったような感覚を覚える...ということはあると思います。)

ただひとつ言えるのは、カイロンが霊性に触れてくるような働き方をするときは、ことばで説明出来ない種類の強烈な体験をする可能性がある…ということかな。そしてどんなものを見ようとどんな体験をしようとも、それもまたトランジッションでありプロセスの一環。それらは皆「道標」だということ。まだまだその先があるということ。速度の遅いカイロンが行きつ戻りつしながらネイタルの惑星や感受点に触れるたびに、必要に応じて異なる体験を味わい、うっそりと変容していくわたし達。だから怖いものを見たら闘い、そして闘った自分と共に鎮魂し、葬る。また美しいものを見せてもらえたなら、にっこり笑ってこころから「ありがとう!」って、全てに対して。。 そしてまたそれぞれの道を、進む。


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  冷静なまま自分という感覚を失いそうになること。「虚」そのものになっていくこと。それはわたし達にとって恐怖です。そのゲートを通ったら、二度とこの日常に戻れないんじゃないか?と思えるし。でも、起こるべくして起こることは、もし霊的な道を探求する覚悟があるなら、勇気を持って受け入れていかなくてはならないかもしれません。ひとつ言えるのは、それで全てを失うわけではない、ということ。愛? それも存在します。ただその器と位置と捉え方が根底から変わるだけ。でも…愛は変わらずそこに在り続けます。失うことはありません。たとえ人間としての涙が流れ、人間としての怒りが燃えることがあったとしても。ん、うまく言えないけど...結局は得るものの方が大きいかも?(^_^;

けれど乖離の道を行くひとが、生きる上でもし支障をきたすまでになったら、専門家に助力を乞うべきときもあると思います。ちなみにハンス・ハインリヒ・テーガーが経験したカイロン・トランシットはかなり凄まじかったようです。彼は密教修行者だったので、プロセスも強烈だったのかもしれません。けれど彼の場合は周囲の人々に何が起きているかを説明し、理解と助力を得られたことが非常に大きかったと記してありました。以前OOBについて話したときも「理解者」の存在がとても大切だと言ったけど、こうしたプロセスを過ぎ越していくときも、どこかにわかってくれるひとがいることって、本当に大事だと思います。別にそのひとが何をしてくれるわけじゃなくても。

いずれにしても、これは一筋縄ではいかない道です。乖離の次の段階では沢山のあやかしに出会うかもしれないし、ちょっとした神秘体験に固執すれば、そこで道は終わります。けれど、ライフ・タイマーとしてのアストロロジーを学ぶ機会を持てたなら、怖がることなく挑戦のときを過ぎ越していくこともきっと可能なんじゃないかな。。 今が "本来の現実" への一歩なのだときちんと認識しながら。 そして二つの世界を同時に生きながら。。

これはカイロン体験の特殊な事例かもしれません。でも、もしかしたらこれを読んでくれているひとの中に、似たような感覚で悩んでいるひともいるかもしれない。そう思って紹介してみました。

まぁどう転んでもカイロンは放れ馬。多くのケンタウルス族とも出自を異にする、孤独な探求者です。どんなに素晴らしいグルを見つけたとしても、おそらく依存は出来ません。けれど、彼の訪れを受け入れてひとり歩む者には、急なコーナーを抜けるたびに多くの癒しを与えてくれるでしょう。 それは情の絡んだ慰めではなく、ひとをあっと言わせるような力でもなく、ただ自分が行くべきところに行き、為すべきことをしてこの旅を終えるための、その大切な鍵となる何かだと思います。 もしあなたが道を歩む戦士さんなら、これほど素晴らしい贈り物って...あるかな?


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テーガーの研究はとても興味深く、小惑星との絡みなど多岐にわたりますが、残念ながらドイツ語が読めないわたしにはその多くがアンタッチャブルです。。 でも、もしまた面白い情報をみつけたら紹介しますね。

hiyoka_blue at 20:49|PermalinkComments(2) 惑星達の話 

March 11, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント3/12【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年3月12日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “雇用統計によれば非農業部門雇用者数は前月比313,000人の増加、ウォールストリートの予想をはるかに上回り... ロイターのエコノミスト調査では非農業部門で約20万人の増加と見込んでいた。一方時間あたり平均賃金の伸びは予想をやや下回り前月比0.1%増、前年同月比では2.6%の伸びとなった... トランプ大統領は木曜に鉄鋼とアルミニウムへの高い関税措置を発動する2枚の文書に署名した。この措置は15日以内に発効し、鉄鋼には25%、アルミニウムには10%の関税をかける。しかしカナダとメキシコについては現況で除外された。その間、米国の現職大統領は北朝鮮の指導者金正恩と5月までに話合いの機会を持つという招待に応じている。”

— Alexandra Gibbs
  “Two-Year Yield Climbs Back to 9-Year High After Strong Jobs Report”
  www.cnbc.com 2018年3月9日付


        “『私は衝突が大好きなんだ』大統領は火曜日にこう語った。『違う観点を持った二人の人間を側に置くのが好きだし、そうすれば必ず衝突が起きる。そこで私が物事を決めるんだ。確かに私は争いを観察したり眺めるのが好きだし、それが一番良いやり方だと思っている。』”

— Rebecca Ballhaus
  “Trump Defends West Wing Turnover: ‘I Like Conflict”
  www.wsj.com 2018年3月6日付


        政情においても世界の株価においても、またもや高値と安値に揉まれる異例の週となった。3月6日にドナルド・トランプ大統領の側近で国家経済会議委員長、ギャリー・コーンが辞任したが、トランプによる新関税の厳しい税率が発表されたのはその前の週だった。これは週半ばに世界の多くの株式指数を厳しい下落へと導いた。

しかしながらそれは、★★★CRD(重要変化日)である3月1日と同期した3月2日〜5日の二番底を下回ることはなかった。そして木曜の発表だ。韓国の国家保安室長 鄭義溶(チョン・ウィヨン)によれば、北朝鮮の指導者金正恩が「...出来る限り早期にトランプ大統領に会いたいという切望を表明した...」(Amanda Marcus and Christina Wilkie/www.cnbc.com)という。そしてトランプはその申し出に合意した。

これを追って金曜には非常に強い雇用統計が発表されたことで再び株価は勢いづき、2月9日が新プライマリーサイクルのスタートだったことが確認された。そんなわけで、経済は強さを示し続けている。世界の平和にとって最も大きな脅威の一人だった人物は、去年の猛々しい言い争いを経てトランプ大統領と会う機会を持つことに合意している。トランプ政権の中枢を担う人々が彼自身の招く衝突のさなか、彼だけがそこからエネルギーを得ているように見える中で、政権から離れていく動きは止まらない... もしかしたら、彼は世界で一番賢い男なのかもしれない。彼は双子座だ。そして双子座は知性 — そして「知」から生まれる複数の方向性を持った思考を支配する。

  先週伝えられた良いニュースは、3月1日〜13日に発効した豊かな木星のアスペクトによく合致していた。先週述べたように、

“この期間は木星成分がたっぷり注入される時期で、2月9日の安値が本当に急落の終焉だったのか、あるいは再度の下げが待っているのかを見極める鍵となるはずだ。2月9日にかけての大幅な急落もまた木星が満載の期間だった。だがその違いは、2月初めが古いサイクルの終了期であり、市場が弱気に傾きやすいという特徴を持っていたことだ。しかしながら、通常の木星トランシットは弱気というよりは強気であり、とりわけ新しいサイクルの初期段階ではその傾向が強い。したがって、もし2月9日がサイクルの終焉であるなら、私達は現在新しいサイクルの初期段階にあって状況はより強気に傾くことになる。木星が誇張の原理と関連することを考慮すれば、サイクル初期段階なら市場は上方に舞い上がりそうだ。”

  3月9日金曜、ダウ平均は400ポイント近く上昇したが、依然として2月26日月曜に記録した暴落前の高値25,800には届いていない。世界の他の指数も同様だ。つまり、多くの市場が2月9日に底をつけ、2月26に向けて強力に反騰し、3月2日〜5日にかけて急落した後、複数の木星トランシットが訪れるこの時間帯に至るにつれて再び反騰しているということだ。

しかしながら、木星が強調される時期は貴金属、国債、そしてビットコインにはそう良い顔を見せなかった。国債の場合は、株価が騰がり好調な経済ニュースが出ることはやがて金利が上昇することを意味する。株価の高騰と国債価格の下落というセットは、有利子資産ではない貴金属やビットコインにとっては幸先が悪い。ビットコインの場合、3月5日月曜につけた週の高値11,687から下落して3月9日金曜には8366に沈んだ。28.4%の下落だ。もしあなたが短期決戦のトレーダーなら、ビットコイン市場とそのボラティリティを愛さずにいられないだろう。

月曜から金曜にかけての急激な下落は、過去4年にわたるビットコイン価格の変遷と太陽・月の相関性によく合致していた。これについては木曜に講読者向けに無料で開催した「レイが答える質疑応答ウェビナー」で論じている。もしあなたがMMAの講読サービスを契約していて3月8日のウェビナーに参加出来なかったなら、収録データを送付するので私達にコンタクトしてほしい。とても良い内容だった!



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “ビットコインのコンピュータ・コードは2009年1月3日に匿名の通称サトシ・ナカモトによって公開された。それはどんな中央集権的体制にも依存することなく取引を完了する手際良い方法を参加者に与えた... 創始者は後にこう書き記している。『従来の通貨が抱える根本的な問題点は、通貨として成立するためには信用の裏付けが全てということだ...』 ビットコインは経済政策を遂行していくにあたって新たに生じる不確定性に対し、とりわけ敏感に反応する。”

— Kevin Warsh, 前FRB理事
  “The Meaning of Bitcoin’s Volatility”
  ウォールストリートジャーナル 2018年3月8日付


        木星が絡むトランシットの時間帯である3月1日〜13日は火曜に太陽がワクシングトラインを形成することでついに終わる。先週木曜の講読者ウェビナーで述べたように、これは前後4取引日のうちに起きる4%かそれ以上のリバーサルとの歴史的相関性に対し75%の確率を維持する22種の惑星シグナルの1つだ。またこの事については拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles』においても詳説している。そして通常、これは上向きの動きだ。

3月2日金曜につけた安値24,217から4取引日のうちに、ダウ平均はすでに4%の反騰水準に達している(4%なら25,185までの騰げだが、先週金曜には435ポイント騰げて25,335で引けている)。それがこのシグナル発効時間帯の最終日である3月17日金曜に向けて今後4取引日のうちにトップアウトするかどうかを見てみよう。

  さて株式指数の現況のボラティリティを強調するかのように、前述した22種のボラタイルなジオコズミック・サインのうち、もう2種類が今月終わりまでにやって来る。

3月23日、金星が冥王星に対しワクシングスクエアを形成、その後3月28日には金星・天王星コンジャンクションが起きる。株式市場や国政の舞台にもう少し安定した落ち着きが欲しいとあなたが望んでいるなら、3月はその希望を叶えてくれる月ではなさそうだ。だが、もしあなたがトランプ氏のようにボラティリティと衝突が大好きなら、3月はあなたのための月だ。トランシットの天王星が牡羊座の終盤度数をラッセル車のように進み続け、同時にニューヨーク証券取引所(NYSE)の木星・海王星コンジャンクション(牡羊座—天秤座/23°〜27°)にオポジションを形成するというのだから、格別だ。

こうしたボラティリティは、牡羊座最後の新月が同じ牡羊座の天王星近くで起きる4月の半ば頃には沈静化してくるかもしれない。その後5月15日には、84年天王星サイクルにおける天王星の牡牛座入りが起きる。

それは、私達が今を生きる上で大いなる体験の機会を得た「グレート・リセット」の時代に新しい章を付け加える、その幕開けとなるだろう。






訳文ここまで
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