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ー2018年の占星学から見る世界と個人の運気予測ー
『マンデーン2018』
レイモンド・メリマン著 [Kindle版] は  Amazon Kindleコーナー で販売中です。マンデン・アストロロジー/社会占星学に興味ある方にはとても面白い内容だと思いますので、ぜひご一読ください。
内容紹介記事(+スペシャル掲載記事)こちらです。

 

May 20, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント5/21【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年5月21日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【お知らせ】
 来週5月28日付のメリマン・コラムは23日〜29日にシカゴで開催されるUACカンファレンス(United Astrology Conference)のためお休みになります。


≪ 先週をふり返って ≫

        “ブリークリー・アドバイザリーグループの最高投資責任者ピーター・ブーカバーによれば「市場はFRBが今年さらなる金利引き上げを行うだろうことを既に知っている(https://www.cnbc.com/id/105137294)。「ただ市場参加者はまだそれがどれほど打撃となるかについてはピンときていない」 ブーカバーはこうも言う。「過去13回にわたる金利引き上げのサイクルにおいて、うち10回は結果としてリセッションを招いた」。CMEのFF金利先物に基づき、この6月の会合でFRBが再び25ベーシスポイントの利上げを行うのはほぼ確実だと市場は受けとめている。FRBが前回金利を上げたのは3月の会合だった。次回が年内いつになるかはまだ定かではない。2018年3回目の利上げが9月になる可能性はあるが、4回目が12月に行われる確率は41%以下だ。”

— Karis Lahiff
  “The Fed is About to Deliver a ‘Punch in the Face,’
  that Markets are not Prepared For”
  cnbc.com 2018年5月12日付

        宇宙的な調和を語る木星・海王星と、土星・天王星のウェイニングトラインの間の相反するエネルギー、そして厳しく破壊的な火星・天王星スクエアは、先週、世界に大きくその全容を描いて見せた。これら3種のジオコズミック・サインはそれぞれに重要だが互いに矛盾するシグナルであり、どれもが今後3〜4ヶ月間発効し続ける。

宇宙的観点から言って、先週はとりわけ重要な時間帯だった。何故なら火星と天王星の両方が運行する星座宮を変えたからだ。天王星は5月15日、牡牛座への最初のイングレスを果たした。天王星はそこで今後7年の大半を過ごすことになる。一方、火星は同日水瓶座に居を移し、翌日の5月16日には火星と天王星が互いに90°、すなわち不動宮スクエアを形成した。これは破壊、そして非常に動揺させられる突然の出来事を象徴する。たとえばハワイで起きた火山噴火や、5月18日に起きた10人の高校生が犠牲となったテキサスの銃乱射事件などがそれにあたる。

先週述べたように、こうした事件は火星・天王星スクエアに象徴されるものだ。
『火星・天王星スクエアは、世界がいまだに安全からは程遠く、全ての人々が壮大な理想を披瀝するわけではなく、その代わりに非合理的で奇矯なふるまいを見せ、多くの場合それは彼らの日頃の言葉とは相反する行動となる。火星・天王星のアスペクト下では、サイコパス的な怒りが暴力となって顕れるというのがその一例だ。だからこの時期は危険な状況や怪しげな人物には近付かないほうが良い。それも、もし状況が悪化する前にあなたがそれを察知出来ればの話なのだが。』
この警告は9月18日まで有効であり、正反対の原動力であり世界平和を求め続ける木星・海王星トラインとは真っ向から対立する。だがその努力さえも先週は後ずさりした。北朝鮮の指導者金正恩が唐突に、もし北朝鮮が核兵器を放棄するだけの一方的な内容になるなら来月に迫ったドナルド・トランプ大統領との会見をキャンセルするとの脅しに出たのだ。だが米国はそれで... いったい何を諦めるというのか?

        ジオコズミックな配列の影響によるこうした地政学的な逆流にもかかわらず、世界の大方の株式指数には3月26日〜4月3日に示現した歪んだプライマリーサイクルの安値以来、印象的な反騰が続いている。これは私達が追うヨーロッパの4指数の中でも特に3指数において顕著だった。ロンドンのFTSEは5月18日金曜に史上最高値7791に届いた。またAEXとDAXは同じ日にそれぞれの史上最高値近くまで騰がった。しかしながら、チューリヒのSMIは火星・天王星のイングレスとスクエア形成の1日前となる5月14日月曜に1月の高値よりはるか下でトップアウトしている。SMIはその後他の指数とは進路を異にし、週の残りの日々を下げで通している。

アジアと環太平洋地域でも、非常に相反する動きが見られた。日本の日経は5月18日金曜にサイクル新高値まで舞い昇った。8週間前の3月26日につけたプライマリーサイクルの安値からは、今や13%近い反騰となっている。中国の上海指数もまた反騰し、同日5週間ぶりの最高値水準まで来ている。だがインドのニフティ、オーストラリアのASX、香港のハンセンは皆5月15日にトップアウトし、その後下げ続けた。重要な選挙への懸念が生じたインドの下落が最も厳しく、一方オーストラリアにとって5月15日は1月10日の10年ぶりの高値に対するダブルトップに近いものとなっている。

アメリカ大陸もまた矛盾するパターンを示した。ダウ工業平均とナスダック総合は両方とも5月14日月曜にサイクル新高値をつけ、その後天王星が火曜に打撃を与えると下げに転じた。アルゼンチンではメルヴァルが週を通じて騰げた。だがブラジルでは週を通して下落し続けている。

        今週5月25日には木星・海王星2回目のトラインが起きることから、原油が3年ぶりの新高値へと飛翔し続けても不思議はない。これらは両方とも原油を共同支配しており、120°のトラインは全ジオコズミック・アスペクトの中で最も調和的だと考えられている。原油に関しては金星が木星・海王星トラインに対しグランドトラインを形成する6月1日〜2日までこの騰げ基調が続く可能性はある。この期間はまた結婚やパートナーシップ、あるいは少なくとも人生における特別な愛の体験を — 原油や株式市場以外の — 誰かと持つにも良い時間帯だ。そして現在安値に甘んじている金または銀を買うにあたっても確実に良いと言える。そして愛する人に素晴らしいジュエリーを創って贈るには絶好の時だろう。興味深いことに、先週5月17日に金は1285まで下落してサイクル新安値をつけたが銀はそうならなかった。つまり、重要なジオコズミック重要変化ゾーンである5月14日〜6月2日に異市場間強気ダイバージェンスが展開している可能性がある。

        他の市場ではTノートが6年サイクルの新安値まで下落、ユーロもサイクル新安値をつけ、ビットコインは金曜、ここ4週間で初めて8000ドルを割った。このビットコインの下落は、3週間前のウェビナーで紹介した各星座宮と太陽・月を巡る研究と、それに基づいた私達のビットコイン専用リポートの予測に合致しており、この手法は非常にうまく機能している。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “何十年もの間、世界は大量の外貨準備金をドルで持ってきた... 各中央銀行が去年末にドルで保持する外貨準備高はおよそ63%でここ4年間の最低水準だった。一方、ユーロの配分は20%に増加し、日本円の比率も4.9%まで上昇している。”

— Chelsea Dulaney and Joshua Zumbrun
  “Dollar Reign Faces Threat”
  ウォールストリートジャーナル 2018年5月14日付

        “アメリカ女性が子供を産む率は過去最低を記録し、去年の米国における新生児の総数は30年ぶりの少なさだった。”

— Janet Adamy
  “Births Hit Lowest Number Since 1987”
  ウォールストリートジャーナル 2018年5月17日付


        1987年に株価に何が起きたか、皆さんは知っているだろう。その年の8月、ダウ平均は史上最高値をつけ、その後10月中旬までに40%下落した。さて、これは一度きりの興味深い相関性であり、市場に関連するサイクルであるという保証はない。おそらくもっと重要なのは、これらの変化が将来に対してどういう意味を持つかだ。そして人間活動とこうした宇宙のサイクルとの繫がりに関する私の見方は、それらがここ2年の間広範囲にわたって著述してきた『ザ・グレート・リセット』の指標だということだ。

これらのサイクルは2016年11月にスタートし、2017年12月20日〜21日に起きた太陽・土星コンジャンクションの冬至とともに表面化した。そして少なくとも2020年まで、おそらくは2026年±1年、土星と海王星が同時に境界を越えて牡羊座入りする時まで目に見えて成長しながら影響を及ぼす。これらのトレンド — 米ドルが持つ重要性の減少と米国における出生率の低下 — はその時点まで続き、その結果として世界的な事象における勢力図に強力なシフトが起きる。特に世界の金融構造においてはそれが顕著になるだろう。またこれは、世界通貨という観点で貴金属の存在がどんどん重要性を帯びてくること、それは多分暗号通貨のような通貨の新しい形の台頭と連動するという見方を支持する理由でもある。私は銀の60年サイクルが2040年±5年であること、それはおそらく金とも連動していることを頭に置いている。この件は5月27日にシカゴで開催されるUACカンファレンスにおいて講演する私の主題だ。会場で多くの皆さんに会えることを願っている。

        短期的には、5月25日の木星・海王星トラインに注目している。そして上述した6月1日〜2日の金星による木星・海王星へのグランドトライン形成だ。これらに最も関連するのが原油と株式市場だが、通貨と国債も同様の可能性は持っている。ひるがえってそれが、貴金属のサイクルにリバーサルを起こすかもしれない。非常に素晴らしいニュースが多く流れる見込みのある2週間で、もしかすると北朝鮮と米国の首脳会談が成功裡に終わる可能性だけでなく、ヨーロッパの指導者達、ロシア、米国の首脳会議の潜在的可能性もあるのかもしれない。これは「平和に機会を」与える時だ。あるいは結婚の時、もしくは子供を作るべき時だ。







訳文ここまで
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May 14, 2018

○5/15の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  5月15日21:07前後、北海道周辺で 21:13前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は20:48前後、沖縄周辺では20:18前後に牡牛座 24°36’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡牛座24°~25°― 発効期:5/15~6/13 】
    "A mounted Indian with scalp locks"
『頭髪をスカルプロックにした馬上のインディアン』

    "A large well kept public park"
『手入れの行き届いた大きな公園』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★自分の能力が地に足の着いた本物であること、信頼に足ることを示す必要
→★ひとがどう見ようと言おうと気にせず自分が選んだ道を登りつめる覚悟
→★ひととは違うという意識の強さによって
    周囲のひとびとに投げかける無意識の「上から目線」に注意
→★誰のためでもなく自分自身のために持てる力を証明する必要
→★柔軟な発想と臨機応変の話し方が大きな違いを生んでいく
→★噂話や中傷に折れることなく真っ向から挑みかかろうとするプライド
→★洗練された振る舞いの影に隠された努力とビジョンを構築する力
→★自分がより大きな何かの一部であることに歓びと力を感じて進む
→★他者に自分の力を証明しなければならないという脅迫観念からの自由
→★社会の目や他のひとびとから投影された自分の姿に気付き呪縛から逃れる
→★外界に見せるペルソナを巧みに使って自分の本当の領域を隠し護る
→★ひとつの集団・集合体として皆を束ねる不可視のエネルギーに気付く
→★舞台上の脚光とそれを可能にする舞台裏のハードワークを見抜く
→★多くの選択肢から行くべき方向とそこに潜在する可能性を見分けていく
→★失敗を怖れる根強い気持ちと戦って克服する必要
→★自分自身が本来いるべき場所は何処かという問いへの集中
→★透徹した目で清濁併せのみ、必要に応じて対処していく知恵・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『生来の自分を取り戻し核に回収する』
                    
            今回の新月『プライドから解放されて透明になる』


2013NMFM


★5月新月の星模様(アスペクト)とチャレンジ★


セドナ・アルゴル・カプルス・エケクルス・ニッポニア(とバルカン)とコンジャンクト、魚座のルシファー、エロスとセクスタイルの新月
敵意に満ちた環境に対応する必要、女性とのトラブル、または女性ならではの困難な体験、社会的な父性原理との葛藤と怨嗟、他者への無関心、切り離す(される)こと・喪失することで得る再生の歓び、自然に対し敬意を払う、エロティックな想像力への刺激、苦しみからの逃避としての耽溺、自ら創り上げた「宿命感」からの解放 etc. (この新月がドナルド・トランプ大統領のMC上で起きることは興味深い)

天王星が牡牛座最初のイングレス

火星・天王星スクエア
言葉と行動両面の危険期。人災、事故、脊髄反射・衝動性、暴力犯罪、性犯罪、スピード狂、暴徒、軍事衝突 etc.

天王星・フォルスがトライン
火山噴火、地震などの自然災害、困難や不具合を通じて起きる突然の気付き etc.

蠍座の木星・魚座の海王星がトライン
奉仕や全体の役に立とうとする精神の高まり、信じる対象と同一化したいという願望、サイキック能力やアセンションへの願望、美しい死のイメージ etc.

双子座の金星・パラスと魚座のエロス・ルシファーがスクエア
 金星は6月7日までアウトオブバウンズ(OOB)中。19日~25日前後が最盛期
危険な匂いのする出逢いへの誘惑または計算ずくの恋愛、怖れに裏打ちされた不誠実、一般常識や道徳を超えた芸術表現 etc.

5月16日13:55火星が水瓶座に入居
発明・発見・冒険に向かう革新的精神、方向性の違うもの・ひとを切り捨てる、過去を断ち切る、壁を破壊する、正義の旗を振りかざす etc.

5月21日冥王星・キラルスのオポジション
破壊による無辜の犠牲、若さや可能性を持つ者の死、驕り高ぶる気持ちへの打撃、突然の喪失 etc.
ルシファー・エリスのセミセクスタイルのMPにジュノー、ジュノーに土星がスクエア
人間関係の中でどうしても言えずにいたことを伝えるための覚悟と挑戦、対人関係における怖れの克服 etc.



★★牡牛座の天王星★★

        今回はイレギュラーでサビアン・シンボルから導き出したキーワードだけになるはずだったのですが、新月と同じ日に天王星が牡牛座入りすることからふと思い付き、以前から牡牛座の天王星について書きためていたメモを掲載することにしました。でも土曜日に送られて来たメリマン・コラムの原稿にもやはり牡牛座の天王星についての記述が...! なので昨日のコラムで省略した部分をこちらに引用しつつ、一緒にまとめることにします。メモは時間の関係上、コラムの内容と重複する部分や舌っ足らずな箇所も多くあるかと思います。なので余力があるひとは読んでみてください。まずはメリマン・コラムからの引用をどうぞ。


----------ここから2018年5月14付メリマン・コラムの引用-----------

“日々を生きるということは、そこから生きて逃れるすべは無いということだ。”

― Gordon Morino
  “Choose Your Own Adventure”
  ウォールストリートジャーナル2018年5月11日付


  天王星は2段階にわたって牡牛座入りする。最初のイングレスは今週、5月15日の新月、そしてこれも同日の火星による水瓶座イングレスで形成される牡牛座天王星とのハードなスクエア(不動宮スクエア)と同期して起きる。今年夏の天王星(と火星)の逆行運動によって、天王星は11月6日~7日の蠍座の新月時に牡羊座に戻る。そしてその後順行して来年3月初頭、魚座の新月とともに2回目にして最終的な牡牛座入りを果たし、それから約7年の間在泊することになる。 

アストロロジャーにとって、これは非常に重要な力学を示すものだ。何故なら天王星は混乱と崩壊、予期せぬ突然の変化、それと同時に新たな発明を象徴するからだ。牡牛座はたとえば通貨のような「物」とその「価値」に関連するというだけではない。農業と畜産、とりわけ畜牛にも関連している。また山羊座とともに地球、すなわち土地と不動産をも象徴する。これらの原理を結び付けて考える時、エコロジーや農業および農場経営の領域に起きる新たな技術革新、世界通貨の新基準(または変化)、銀行経営の新しい形態(ブロックチェーン?)の可能性が浮上してくる。

だが、この同じ領域において、重要な混乱と(または)変化が起きる可能性も考えられる。たとえば新たな遺伝子操作が食物の育成と加工法に影響を与えたり、既存食品の味を模倣した新しい合成食品が食肉の地位に取って代わるなどだ。また、地震や火山活動の活発化にも関連する。一般的にみて、天王星の原理(突然で破壊的な変化)はそう簡単に牡牛座の原理と溶け合うことはない。牡牛座は堅固さを好み変化を嫌う。とりわけ突然で破壊的な変化などもってのほかだ。それは地震が起きて好みのTV番組が中途で遮断されるようなものだ。物事は一番都合の悪いタイミングで起きる。そんなわけで、特に突然の変化に対応出来ない人々からは、より多くの不平不満の声が聞こえるだろう。「古き良き時代」へ帰れという叫びがこれまでより頻繁に発されるようになり、ここ2~3年は「古いものへの帰還」が新たにもてはやされる一過性のトレンドとなる可能性がある。

----------メリマン・コラムの引用ここまで----------


【以下、hiyokaのメモより】
  (前回の新月時に書いた「カイロン・メモ」も、もし未読でしたらついでにどうぞ)


★牡羊座天王星時代のわたし達をふり返ってみる★


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  天王星が牡羊座0°に入ってきたのは2011年3月12日の朝、日本中を震撼させた東北関東大震災が起きてからおよそ10時間後のこと。直接的にも間接的にも、その日から人生が変わってしまったひと、世界観が大きく変化して今に至るひとは多いかもしれない。天王星が牡羊座を運行したその後の7年間には、天王星・冥王星スクエアを筆頭に、土星・海王星スクエア、天王星・エリスのコンジャンクトなどなど、エポックメイキングなアスペクトが次々に立ち現れ、世界でも日本でも、わたし達は本当に様々な出来事を体験してきた。

けれど「個の精神」という領域でその底流を見ていくと、そこには常に、多くのひと達にとって日常と化したインターネットを介し世界を駆け巡る「自分探し」「アイデンティティーの追求」「自分という存在の再構築」「"わたし"とは誰なのか」という無意識の叫びが渦巻いていたように思える。(天王星は「平等性」を追求する惑星でもあるが、牡羊座に在泊するとき、それは「平等をもたらす(または提唱する)わたし」として無意識のうちに自らを高みに置く傾向がみられる。)


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  アイデンティティーの追求といっても、社会的な縛りの中に在る自己をいくらでも曖昧にすることが可能なネットの世界では、「仮想のわたし」というマスクを被ることも可能になる。そこでは様々に提供されるツールを利用して「なりたいわたし」になることも出来れば、社会の中で抑えられてきた「怒れるわたし」「惨めなわたし」「醜いわたし」を表現することも可能になった。リアルな日常での対人関係は「見ること」「見られること」で成り立っている。

けれど、ネット世界の交流においては「見られる」角度を自分の手で都合良く切り取り、デザインすることも可能になった。画像であれ動画であれ、そこには裏も側面も存在しない。そしてそれは「わたし」が「他者」を見るときも同じ理屈が成り立つ。見知らぬ他者に出くわし、たまたまそのとき表現された平面から都合よく切り取り、即座に判断(または審判)を下す自由とスピードをわたし達は手に入れた。それはインタラクティブなやり取りの中である種の「軽さ」を伴いつつ参加者全員の暗黙の了解となり、多くのひとびとを見えない糸で繋いでいった。

その一方で、ネット世界での体験はリアルな日常にも多大な影響を与えたように見える。電子世界で手に入れる視野の拡がり、自由さ、大胆さ、便利さ~都合の良さ。そこから入ってくる様々な刺激と多様な想念。その量と質は、わたし達の精神(または脳)にとって、おそらくリアルな日常しか体験していなかった時代とは比べものにならないほど大きなインパクトを持っていたのではないだろうか。


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  たとえば関東東北大震災とそれに関連して世界中を駆け巡った多岐にわたる情報の洪水。その衝撃は、真実もフェイクも含め、牡羊座入りした天王星を介して長い年月を経ながら「わたしの人生」に大きな影響を及ぼしていったと思う。「自分」と「世界」、「わたし」と「外側の世界/社会」、そのどうにもならない対立の構図(牡羊座の天王星と山羊座の冥王星)。わたし達人間の脳は、気付かないうちに歴史上これまでにないほどの多大なストレスに曝されてきたと思う。そしてそれは ― ある側面から見れば ― 人類に対するさらなる進化(天王星と冥王星)へのプレッシャーだと言えるかもしれない。

→ 牡羊座(わたし)の天王星(テクノロジー、境界線の破壊、自由、型破り、スピード、志を同じくするグループ、広範囲のコミュニケーション)とそれを待ち受けていた準惑星エリス(断片化した自己を取り戻すための闘争、自分を排除する者への報復)。今後は山羊座冥王星と牡羊座エリスのスクエア期が待ち受けている ― 2019年4月2日ニアミス、正確な形成は2020年1月26日~2021年8月21日まで計4回。2020年1月16日には山羊座の土星がエリスに正確なスクエア形成。このため2020年初頭~春分図には強い緊張感が漂う。)

        一方、天王星と前後して魚座入りした海王星は「何かを信じること」「同情と憐れみの精神」「犠牲者への共感」というテーマを世界に提示した。それは「高邁な理想」「絶対善の追求」とともに「欺瞞への逃避」や「信じ合うことへの憧れと信じることによる依存」を生み出しもする(魚座の海王星が支配するのは事実の積み重ねに基づく「信頼」というよりは両手をひろげた「無条件の信頼」であり、それは「信仰」に限りなく近い)。


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  魚座の海王星の働きは、個人レベルでも想像力や感受性を刺激することで様々な夢や物語を創り出す。けれど残念ながら、特に集合意識レベルでは、往々にしてネガティブな方向に向かいやすい。海王星の魚座入り以来、天秤座から蠍座、射手座へと進行してきた土星が射手座で海王星とスクエアを形成するころ、世界では大規模な「魔女狩り」の動きが顕著に拡がった。牡羊座の天王星と土星・海王星のスクエアがともに働くとき「嘘や欺瞞であるとわたしが信じるもの」、「悪や不道徳なもの」を排除したいという欲望を刺激する。

ネット上では炎上が日常茶飯事になり、「わたし」という存在を突き進め、確認したいと望むひとびとが互いを刺激し、評論しあっている。「炎上商法」と揶揄されるネガティブ軸からのPR手法は、それが故意によるものか無意識の発露かを問わず、当たり前に見られるようになった。また、ポリティカル・コレクトネスやコンプライアンス意識向上への声の高まり(山羊座の冥王星、魚座の海王星)は、個的な志向性や個性としての属性/帰属意識の主張(牡羊座の天王星)とぶつかり、また溶け合いながら、大きな社会的プレッシャーとなってわたし達の意識に対し根底からの変革を迫っている。そんな状況の中、ポジとネガの絶妙な境界線(土星)を操るマーケティング技術もまた、個人、企業を問わずネット社会を生き延びるための必須のテクニックになったと言えるかもしれない。

けれどこのような経緯の底流には、限りなく拡散し電子化していく世界に在って、対立する側の一切を不信感というフィルター越しに否定することを通じて「そこに確かに立ち、存在する自己」を強固に確認したいという切ないほどの欲動が存在してきたのではないだろうか?(魚座の海王星、牡羊座の天王星とエリス)


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        こうしてわたし達は様々な壁にぶつかり、闘い、あるいは懸命にもがき、怒り、泣き、笑い、ときには逃避しながら、多くの出来事を過ぎ越してきた。そして今、牡羊座の天王星の時代が過ぎ去ろうとしている。でもわたし達はいまだに真の自己を発見したとは言い難い。それでもこの7年間の体験と様々な出逢いは老若男女を問わず、わたし達を「わたしはここに在る」という根源的な衝動に導き、改めて「個の可能性の果てしない追求」を迫って来たのだと思える。

天王星はこの秋から来年春にかけて、再び牡羊座に戻って来る。天王星の公転周期は約84年。ならばそれがわたし達にとって、おそらく生涯最後の牡羊座天王星体験になる。何かを確実に破壊し、新しい流れを促進していく天王星の下で牡牛座のテーマを探求する旅のとば口で、わたし達はそのときもう一度、自らの原初的な在りようを確認することになるのかもしれない。


★ここで牡牛座が持つ特質を考えてみる★

  • 資産、土地、農業、畜産、銀行、金融機関、美容(健全美)、審美眼、所有や保存という概念、長期の投資などを支配
  • 心身共に地上で生き残るための安全性、安定性の確保、そしてサバイバルに重きをおき、保守的で急激な変化を嫌う(突然の変化に直面するとパニックが起きやすい)
  • 外面的にはゆったりとした落ち着きを持ち、確かな美的センスを携えながら、こうと決めたことには多大な集中力を発揮する(美や心地良さは安定のために必要不可欠な要素)
  • 用心深く、触って確かめられることが重要 ― 自分のテリトリー、自分の物、自分の価値観、自分のペースを護ることが必要
  • 押し付けられることを嫌い、追い詰められると防衛的になって頑固に抵抗する
    →石橋を叩いても渡らず叩きすぎて割ることさえある
  • 特に物質欲が強くなくても、損をする(させられる)ことを嫌う
  • 「こころ」と「体/モノ」が一体であるというこの世界の本質を深い部分(潜在意識)で知っている


  霊性を探求するアストロロジーにおいては、牡牛座の怒りが深み/芯に達したとき、それはマグマとなってこころの地下世界に蓄積されるという。これは対向の蠍座に示唆される具体的な執念というよりは、地下の霊的鍛冶場でひとり働くヴィーナスの夫、火と鍛冶の神バルカンのふいごによって純化され、黒煙とともに燃え上がる地下世界の炎となって人生に何らかの「かたち」を生み出すために使われていく。牡牛座はこの世界に生まれ出るにあたって必要な「かたち」と出会い、それを得て鍛え上げていくというテーマを持っている。このバルカンは未発見の仮想惑星で、水星軌道のわずかな乱れ(近日点移動)が観測されたことから、より内側を周回するはずの未発見の惑星として19世紀に提唱された。しかしその後も発見には至らず、今では存在が否定されている。けれど霊的探求を第一義とするエソテリック・アストロロジーにおいては、牡牛座を支配するのは金星ではなく、この仮想惑星、火と金工と炉の神バルカンだ(軌道計算によるエフェメリスを持つ)。そしてその究極のテーマは、鍛え上げてきた「かたち」をついに離れ、そのエッセンスのみを携えて生きていくのだという。鍵となることばは「意志」だとされている。


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        そんな牡牛座に、全ての壁や境界線を破り、自由と変化を欲する未来志向の天王星が入居するとき、世相には牡羊座天王星(とエリス)のアイデンティティー分裂と模索の時代には見られなかった新たな葛藤が生まれるのではないだろうか。

一方、集合体レベルの雰囲気としては、山羊座の土星と冥王星に対し、牡牛座の天王星が地性トラインの関係であること、2018年6月~2019年5月には牡牛座の天王星と魚座の海王星のセミスクエア(フォーキャスト/マンデーン2018参照)が計3回起き、新しい形のグローバル犯罪や騒乱への不安が高まると考えられることから、安全と安定を志向する傾向が強まるかもしれない。平穏と安全のための保護を求める声は、これまで見られた個の権利への叫びやオーソリティー的存在(または体制)への抵抗など、独立独歩の牡羊座的な反抗衝動に匹敵する勢いを持ち始める可能性がある。人々は的確な統治のためにドラスティックな変化を求める一方で、聞こえの良い机上の理念よりも、実質的な経験知の裏付けを求めるかもしれない。もしそうであれば、良好な経済とともに国内の情勢が「安定」していると見なされることは、国家のブランディング(または国際社会におけるステイタス)にとってこれまで以上に不可欠な要素になると思われる。



★前回の牡牛座天王星時代をかいつまんで
(wikipediaなどを参考に...)


        ところで牡牛座の天王星時代を考えるには、やはり以前の歴史を概観するのが一番ヒントになるかもしれない。前回天王星が牡牛座入りしたのは1934年半ばごろのこと。そして同年10月に一度牡羊座に戻り、1935年春に再び牡牛座入りしている。

        経済的背景としては、1927年(牡羊座の天王星・エリスのコンジャンクション)ごろの予兆を経て1929年秋(10月25日「暗黒の木曜日」)に勃発した株式市場の大暴落に端を発する世界大恐慌がある。そして1934年、この世界的不況を克服するために当時の米国大統領ルーズベルトはニューディール政策へと舵を切った。彼は統率者としての力を最大限に奮って矢継ぎ早に景気回復と雇用確保の新法を成立させ、大胆な金融緩和を行う。ニューディール政策は、それまでアメリカの歴代政権が取ってきた、市場への政府の介入も経済政策も限定的にとどめる古典的な自由主義的経済政策から、政府が市場経済に積極的に関与していく政策へと転換したものであり、第二次世界大戦後の資本主義国がとった経済政策に大きな影響を与えたと言われている。後に元FRB議長ベン・バーナンキは『大恐慌期からの回復・デフレ脱却には、金本位制停止(牡牛座の天王星)による金融緩和の実現可能性が寄与した』としている。これによって政府の財政支出は大きく膨らみ、1934年以降は景気も回復傾向となった。そして連邦政府の権力は強大化していった。


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  けれどその後に実施された増税と金融引き締めにより、1937年には再び景気が落ち込むことになった(現在のFRB による金融引き締めや日本の消費税増税が気になるところ)。 ニューディール政策に否定的なミルトン・フリードマンによれば『1929年〜1933年と1933年〜1941年の期間は別に考えるべきだ。大恐慌をではなく大収縮を終わらせたのが銀行休日、金本位制からの離脱、金・銀の購入計画などの一連の金融政策であったのは間違いない。だが、大恐慌そのものを終わらせたのはつまるところ第二次世界大戦と軍事支出なのだ』と指摘している。

        一方、1934年のドイツではヒトラーが台頭。世界大恐慌による経済の悪化、領土と資源(植民地)、権力と権益を巡る各国の複雑なせめぎ合いの歴史を背景に、世界は第二次世界大戦へと突き進んでいった。第二次世界大戦は1939年9月1日、ドイツ軍のポーランド侵攻によってその口火が切られたとされている。
逆行の天王星が牡牛座21°台で牡羊座の木星とセミスクエア、乙女座の海王星、山羊座の火星とグランドトライン形成、月のノード軸に獅子座の冥王星がTスクエア、月のSノードに土星とネッソスがコンジャンクト、このとき小惑星がらみではカイロンとフォルスのオポジションに小惑星ニッポニアがTスクエア

ちなみに日本は1930年、世界大恐慌の直撃を受けて大量の失業者が出たことを皮切りに、追い討ちをかけるように冷害による凶作が続き、各地で深刻な飢饉が起きていた。農村では大量の餓死者、一家離散、娘達の身売りが相次いだ。そして1934年には歴史に残る「昭和東北大凶作」が起き、満州事変、支那事変など切迫する国際情勢のただ中で国内は疲弊する経済とかさむ国防・軍事費に喘ぐ状況に陥っていた。貧富の差は拡大し、木の実を動物と争うまでに深刻化した飢餓に苦しむ農村では、多くの若者達にとって軍隊に入ることだけが生きのびる道だったと言われる。(これは又聞きなので真実かどうかは不明だけれど、昭和天皇は日本が戦争へと突き進んだ時代を後になってふり返り「あの飢饉さえ無ければ、日本はもっと違う道を歩むことが出来たのではないか」と回顧されたという。)そんな中、1936年2月26日には軍部や政財界の腐敗、農村の困窮を是正するための天皇親政を旗印に、陸軍青年将校達によるクーデター未遂事件、「二・二六事件」が起きている。
牡牛座の天王星と水瓶座の金星がスクエア、蟹座の冥王星と牡羊座のネッソス(カルマ)がスクエア、牡羊座の火星とエリスがコンジャンクト、魚座の土星と牡牛座のニッポニアから天秤座のキラルス(前途ある若者の死)にYOD、牡羊座の火星・エリスと双子座のオルクス(審判)から蠍座のパラス(政治)にYOD etc.

そして1941年12月8日(現地時間7日早朝)日本は真珠湾攻撃に踏み切り、大東亜戦争(太平洋戦争)の幕が開けた。
天王星と土星は牡牛座終盤を逆行中。射手座の太陽と双子座の木星・アスボルス・オルクス・BMリリスが原子力アクシス上でオポジション、月のノード軸に対してはグランドスクエア。太陽と小惑星ニッポニアがセミスクエア、水星(飛行体を示唆)・冥王星がトライン。12月8日当時、天王星・土星はオーブ4°。天王星は8月に双子座に初回イングレス、10月に牡牛座に戻り、1942年5月初頭に牡牛座29°で土星・天王星合、その後天王星と土星は5月中旬に揃って双子座入りしている。この辺は大日本帝国憲法発布時の日本始原図と照らし合わせると非常に興味深い。

        そして1945年8月15日正午。玉音放送により、日本は敗戦の日を迎える。
月のノード軸に対し海王星・カイロンとエリスがグランドスクエア、双子座で火星・天王星がコンジャンクト。太陽とNノードから山羊座のフォルスに変形YOD、木星とアスボルス(サバイバル)がスクエア etc.

        実際には数巻にわたる本でも網羅しきれないほどの激動の歴史を、ものすごく端折ってしまったし、他にも数多くの要素抽出のしかたがあると思う。それでも、前回の牡牛座天王星が(他の遅い惑星達の動きと連動しつつ)当時を生きたひとびとに提示してきたテーマとは何かを考えるヒントはこの中にも埋もれているかもしれない。

けれど当時を肌で感じることの出来ないわたし達は、天王星が牡牛座から双子座へと運行していった過去の時代を軽々に判断して決めつけることは出来ない。歴史を密に見ていけば、現代にも通用する反省点がきっと多く見出せると思う。それでも、おそらくそこには善も悪もない。権力者であろうと庶民であろうと、それぞれに抱いた世界観の内で幸福を願っていたろうと思う。だから今の時点で個人的に出来ることといえば、ただ星々の力に突き動かされる膨大な世界想念のうごめきの中、どうしようもなく"もっていかれる" しかなかったであろう、個々のひとびとの人生と、そこに投影されている今の「わたし」を想うのみだ。


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        とはいえ、同じ星座宮に84年ぶりに同じ惑星が入居したからといって、必ずしも似たような歴史が繰り返されるわけではない。市場や景気の動きは一定の法則に則るとしても、そうした出来事を巡る人々の精神状況は時代によって異なるし、他の様々な惑星のサイクルも異なっている。だから今後、前回と全く異なる経緯を辿っていく可能性は高い。

今現在、世界は6月12日(トランプ大統領の誕生日2日前)にシンガポールで開かれる予定の米国大統領と北朝鮮の最高指導者 金正恩氏との非核化(日本にとっては拉致被害者問題も関わる)会談の行方、米国のイラン核合意離脱、シリアと中東をめぐる問題、独裁体制を強める中国の覇権主義への懸念、保護貿易問題、FRBによる金融引き締めがもたらす経済への懸念、休みなく続くテクノロジー&サイバー戦争、英国のEU離脱問題などなど、全ての要素が複雑に絡み合う問題が山積している。

IMFが4月に出した経済見通しでは、世界経済は今後2年はおおむね堅調な成長が続くという予測だったものの、力強い成長局面が終了する種はすでに蒔かれており、その後2020年代に入ると成長は鈍化する怖れがあり、貿易戦争が激化すれば経済成長は脱線しかねないとされている(Bloomberg 2018年4月17日付)。 夏至から今年の夏に起きる3回の蝕、その前後を中心に集合心理的にも厳しい星回りが続くことから、表面的な平和ムードに期待をかけることは出来ないかもしれない。
(ちなみに6月12日の米朝会談当日の太陽は、朝方から双子座21°台に入る。メインのサビアン・シンボルは『バーン・ダンス』。B.ボヴィは対向度数との関連から「ダブルスタンダード・コミュニケーション」、「互いに異質な観点を持つことからの誤解」という微妙な解釈を与えている。表面上はともかく、後にどう展開していくのか? 一筋縄ではいかない複雑な攻防を感じさせる度数が来たように思う。)


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        けれど、個人レベルのわたし達が世界の行方を考えるときにおそらく一番重要なポイントは、実際の事象がどうなるかというよりも(あるいはどうなるのであれ)、過去の歴史を創り、その後も連綿と受け継がれて今に至る「集合意識のエッセンス」についてまず思いを馳せてみることではないかと思う。

(...ここでちと余談。投資家にとって事象予測は転ばぬ先の杖だけれど、それはファイナンシャル・アストロロジャーの領域となる。また、世界をめぐる経済のシステムや舞台裏の情勢に精通しないまま(つまり自分のこと^_^;)、あれこれとマンデーン・アストロロジーで予測を立てたとしても、居酒屋の政治談義以上のものになるとは考えられない。欧米のアストロロジャーの中にも、自らの政治イデオロギーに引き寄せるような星読みをするひと達は多く存在する。どんなに優秀なアストロロジャーであっても、どんなに尊敬すべき地位にあるひとでも、つまるところひとりの偏った人間に過ぎない。これもまた牡羊座天王星の下、ネット世界という鏡を見ながら学ばせてもらったことのひとつだ。至極あたりまえで、でもとても重いことのひとつ。この世界で人間の肉体をまとって生きる限り、誰ひとりとして完璧にバランスのとれた存在などあり得ない。偏りを引き受けて、わたし達はこの世界にいる。どこかが突出し、どこかが凹み、あり余る何かに翻弄され、足りない何かを欲して苦悩しながら。そんな思いの中、わたし自身はあくまでパーソナルな探求というスタンスを守りつつ、マンデーン的な視座を通して出来る限り "偏らずに" 物事を見ていきたいと願っている。とは言っても、結局は個としてのフィルターがかかることからは逃れられないのだけど...。)


  わたし達が日々を生きながら創り上げる集合意識は、再び同じ惑星テーマの刺激を受けて、似たような領域の葛藤を体験するかもしれない。そしてそこから湧き起こる情動に翻弄されながらも立ち向かい、新たな物語を創っていくことになる。地表をなぞるように生きていくのか? それともわたしという休火山の地下深くに黒煙を噴き上げるたたら場に降り、自らのマグマがどのような「かたち」を取りたがっているのか、その轟々たる音に耳を傾けながら生きるのか? わたし達の中に眠るレイジング・ブルは、これからの約7年間、何を護り何を目指して大地を蹴るのだろう?


★で、とりあえず今回の牡牛座天王星時代を軽く想像してみる
  • 利便性(実用性、自動性)と安全確保、犯罪防止の必要性に付随して富の確保のために巧みに収集される個人情報
  • 心地良さ、健康増進、安全さ、豊かさと利便性向上の目的で駆使されるテクノロジーの力と新しく脚光を浴びる経済分野
  • 経済活動と密接に結び付くSNSの新たな形態と自己表現/コミュニケーションの方法
  • 本人確認や身分証明のさらなる電子化
  • ロボットや電子制御の家事・日用品などを通じても統制が行われる可能性?
  • モノ離れとモノへの回帰、レトロ&ビンテージ志向

        たとえば一般にテクノロジー犯罪の温床という印象を与えてきた暗号通貨は、しかるべき統制または規制強化によって大衆にも受け入れやすくなり、電子マネーの一部として一般化していくかもしれない。銀行の業務形態も大きく変わっていき、日常生活でも。その場合「物の価値」「重さ」がより不可視化されていく結果として集合体の精神もまた影響を受けると考えられる。電子化ネイティブ世代の台頭によって徐々に人間の意識が変革されていくかもしれない。それは新たな「悟り精神」かもしれないし、あるいは人類にとってのある種のゴースト化かもしれない。持っていないのに持っているように錯覚する。持っているのに持っていない不安に駆られる。これはおそらくひととひととの繫がりにも言えそうだ。相手との距離感が瞬時に変化する。軽いとかいうより、微細な電子がランダムに飛び交って瞬時にひとやお金のかたちを取り、瞬時に雲散霧消する...そんな感覚に近いのかもしれない。

天王星が牡牛座を運行する時代に、上記のような不可触から不可視への流れがもし明確に浮上してくるとすれば、ソーシャル・メディアの収益化はより高度に複雑になっていくと思われる。一方その反動として、人々の欲望は自分探しと承認欲求からもっとフィジカルで実際的な欲動へと移行していくかもしれない。バイオテクノロジーによって穀物や野菜の栽培が効率化され、クリーンで味わいも良く、美しくデザインされた品種や収穫量の増加などが見込める一方、昔ながらの有機栽培に戻ろうとする動きが活発化したり、自然の法則に帰ろうという声も高まるのではないだろうか。


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   土地、食物、お金、モノの所有形態(新機軸の発想による共有化?)といった日々の暮らしに不可欠の要素に対する価値観のラディカルな変化の中で、自分の価値観を再確認し護ろうとする心理、個の資産の保全と自他(または自己が帰属する基盤となる社会)の境界線を明確化したいという願望(山羊座の土星との連動)、非物質的なデータによって常に繋がることへの疑問、不安、不満は牡牛座精神を不安定にしやすい。原点回帰、レトロな事物のリノベーション、過疎化し廃村となった地域への集団移住を試みる動きなどが勢いを増していくのかもしれない。


  • 生存の原点部分にまでテクノロジーの力が入り込んで来る(生命科学の実用化)

        牡牛座はリプロダクションとしての生殖行為を司る。ただし対向の蠍座が支配する自・他の死を通した溶融願望としての性行為とは異なり、自己の保存と再生産という意味が強くマスターベーション的な原理であることに留意しておく必要がある。

エコロジーの観点からは、世界的な絶滅危惧種(鳥や動物など)を復活させるために、遺伝子操作技術が駆使されるようになるかもしれない。 その一方で、疾病予防、生まれ持つ資源(美・才能・身体能力・若さなど)の優位性を高める需要の増加から、遺伝子操作(デザイナー・ベビー、またはクローン・ベビー)実用化への流れが一方で加速し、その反動として倫理的規制の強化や統制を望む声が強まるかもしれない。そしてそれに対する抜け道も用意されそう(山羊座の土星・冥王星とのトラインに木星も参加してくる/もし力のある独裁体制国家などで人的資源のテクノロジーによる改良の動きが浮上すれば、世界的な倫理規制が決壊する可能性が出て来るかも?) こうした方向性は今、多くのわたし達にとって抵抗感を強く感じる物事のひとつだと思う。けれど人間の倫理観は長い時を経て変化していく。世代が代わり、それこそが人間にとってサバイバルに繋がる方向だというコンセンサスがもし生まれるなら、それほど意識もしないうちに世界が変わる可能性はあるかもしれない。天王星は科学的思考を支配する。天王星は境界を軽々と越えていこうとする。そして天王星は牡牛座の後、風性と思考の星座宮である双子座へと進んでいく。では、2025年3月まで魚座に留まる海王星は...いったいどんな理想を映していくのだろう?


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  また「精神」と「電子機器」の融合という流れは現在も見られるけれど、天王星牡牛座時代は「体」と「電子機器」の融合という「夢」に向かおうとする本格的な動きも出るのではないだろうか。以前ロボット開発に関するウォールストリートジャーナルのドキュメンタリーを紹介したけれど、まだ実験的とはいえ、すでに社員にマイクロチップを埋め込む企業が存在する現在。資産データや身分証明を体内に融合させることで互いを認知したり、ヴァーチャルリアリティと実在のさらなる融合 ― 人間存在の感覚的電子化、肉体を持つAIとの交流など、近未来SFのような流れを実用化すべく真剣に議論される日はそれほど遠くないのかもしれない。少なくとも今の脳科学の方向性を追求していけば「わたし」という存在の揺らぎをかいま見ることが出来る。牡牛座が望む「触れるリアリティ」の存在を脳に錯覚させることは、今やそれほど難しいことではないという。ならばそれは、さらなる安全と安心、さらなる心地良さと美の追究のために推進されるのかもしれない。

また、永遠の若さや美、健康を求める願望も刺激されやすいことから、薬剤の世界にも新しいテクノロジーによるイノベーションが起きるかもしれない。あるいは牡牛座が畜産や精肉業を支配することから、化学飼料の進化による肉牛や乳牛の「増産」が試みられたり、飢餓を救うための人工食肉が開発されたり、畜牛の飼育法に新たなテクノロジーが応用されるのだろうか。ただし巨大工場化した食肉産業や薬漬けの食品、動物を食べることへの忌避感、エコロジー意識から、ベジタリアンやヴィーガンに転じる人々がさらなるトレンドになりそうな気もする。

ただ、食の問題は人間の生にとって根幹となる問題だけに、それが生理的嫌悪感や未解決の感情と結び付いてイデオロギー化するとき、新たな争いの火種になる可能性もあり得る。何故なら、今のところ米国などを見るかぎり、菜食主義を貫くことが可能なのは生活に余裕のあるリベラルな人々が圧倒的に多く(米国では暗にシャンパン片手の社会主義者とも呼ばれるセレブリティ達がヴィーガンの草の根トレンドを牽引しているとも言われる)、そんな風潮もまた米国内の政治的分断とオーバーラップしているように見える。そこに存在するのは、様々な善良さや多様な正義が互いに死ねとばかりに拳を振り上げる非実在の「戦争」と、欺瞞や冷酷さに満ちた「平和」の姿だ。こうした流れを追い続ける限り、きっと世界に流血が絶えることはないだろう。


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        おそらく「主義」が「主義」であるうちは、何事も解決しないのかもしれない。牡牛座の究極は、ただ「そう生きる」。自分という「かたち」を得てそれを鍛え、やがてはそこからさえも離れていく。燃える風に向かって。美も富も安全さえも、今は自分という胎内宇宙に凝縮されたエッセンスでしかない。押し付けもせず、押し付けられもしない生き方。自らの足許を固め、内在する槌音を聞きながら、モノ・体としての自分を深く感じ、その意味を噛みしめ、味わう。

わたしはここで、一体何をどうしたいのか? この世界特有の、限られたいのちという祝福を、いったいどう使いたいのか? 足下で燃えたぎるマグマは、多分それを知っている。天王星は、自分自身を含めた一切の過去のしがらみからの自由を目指す。そしてその目的に向かうときだけ、歓びをもたらす。

それは牡牛座の天王星が突き付ける分かれ道 ― 固められた地表に座りこみ、そこに自分の名を刻むように生きるのか、溶けてたぎる地下のマグマに触れるような生き方をするのか ―  のいずれかを選択するということなのかもしれない。


        これから約7年間の天王星牡牛座時代。それは大いなるグレート・リセットの時代、その中枢部。ならばきっと、個人としてのわたし達自身にもまた自分をリセットする機会が訪れる。たぶん、捨てるのとは違う。ただ、全てがかたちを持たないエッセンスに還っていくだけ。必要にかられて。あるいは、自らの強固な「意志」によって。ならば旅の醍醐味は、いよいよこれから。

強くて頑固で、それでいて優しい目をした牡牛が抱く、キレッキレの天王星。彼が囁きかける、ときに激しく、ときに奇妙なことばをそっと受けとめたい。さぁ、とにもかくにも、出発しよう。燃えたぎる火の意志とともに。


eso1320a





have a great trek!!!★



次回の満月記事はきっと超短縮版になると思います。
hiyoka(^_^


May 13, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント5/14【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年5月14日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【お知らせ】
今週もメリマン・コラムは抄訳とさせていただきます。m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫


引用記事:
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットへの検察当局の家宅捜査によって、主要な仮想通貨が急落したことを伝える cnbc.com の5月11日付の記事

・先週、世界の株式市場は3月終盤~4月初旬の安値以来となる情熱的な反騰を続けた。その前週にはダウ平均のように、重要な太陽・木星オポジションのちょうど3取引日前となる5月3日にその安値に向かって下落した市場も出た。このアスペクトは米国株式市場のプライマリーサイクルかそれ以上に対し強い相関性を持っている。

・このアスペクトは原油の重要なリバーサルとも強い歴史的相関性を持っている。原油はサウジアラビアが80ドル/バレルを予測するとともに、トランプ大統領のイラン核合意離脱の発表を受けて3年ぶりの新高値を5月10日につけた。今週水曜以降にもし新高値が出るようなら、サウジアラビアはその願いを叶えることになるだろう。次の重要なアスペクトは5月25日に起きる木星・海王星トラインで、どちらの惑星も原油を共同支配しているからだ。

・4月28日のウェビナーでも述べたように、原油は今、長期サイクルの天井をつける時間帯に来ている。これは5月25日に起きる木星・海王星のウェイニングトラインの前後2週間の内に起きそうだ。

・太陽と木星のオポジションはそれが通り過ぎて見事な反騰が起きるまでの間、貴金属には予想通り芳しくなかった。ただし銀は、金のように前週つけたプライマリーサイクルの安値(仮)を再び試すことにはなっていない。

・通貨にも先週は印象的な転換が起きた。米ドルは5月10日木曜に数週間ぶりの新高値をつけた後、そこそこの急落をみている。これも重要なポイントの一つだ。何故ならユーロは現在17ヶ月サイクルの底をつけるレンジに来ており、その時間帯は2018年6月±3ヶ月だからだ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫


  ビットコインは先週の注目ニュースとなった。それは主に、直近のウェビナーにおいて月の運行との関連で示唆したように数週間にわたる反騰が5月6日に9985で終わったことによる。韓国の政府機関による取り締まりは先週末のビットコインを急落させた。これは興味深い。何故なら、これが重要なトランシットである天王星の牡牛座入り(5月15日)のオーブ圏内で起きたからだ。

この後に天王星の牡牛座入りの記述が続きますが、時間の都合で割愛させていただきます。なお、この部分は もし間に合えば、月曜夜または火曜夕刻までにU P予定の新月の星読み記事の中でちょっとしたメモを添えて掲載する...かもしれません。

  短期的な見通しとしては、5月18日〜9月18日に火星が4ヶ月にわたる天王星へのスクエアアスペクト形成に入る。そして5月25日には木星が海王星に対し2回目のウェイニングトラインを形成する。3回目にして最後の形成は8月19日だ。これら2種のアスペクトは互いに相反するテーマを孕んでいる。

それはちょうど牡牛座の天王星にも似ており、ぶつかり合う力が作用して世界規模の出来事が起こり、それが金融市場に対し今後4ヶ月にわたって影響を及ぼすという非常にワイルドな時期を示唆している。海王星にアスペクトする木星は平和を探求しようとする。

このコンビネーションの影響下で、人々はこの惑星の将来に対する壮大な理想を描きがちだ。だがその後、この世界はまだ安全には程遠く、大衆が壮大な理想を体現するようなこともなく、代わりに著しく不合理で不安定で、しばしば自分達のふるまいと言葉が矛盾するという現実を火星・天王星ペアが思い出させてくれる。つまり『私は平和を絶対に支持する。だがそのために私達はまず戦わねばならない』といった調子だ。

精神に異常をきたすほどの激情が暴力に繋がるという事象もまた火星・天王星アスペクト期の一例だ。だからこの時期は、危険な状況や怪しげな人物には近付かないほうが良い。それも、もし状況が悪化する前にあなたがそれを察知出来ればの話なのだが。

  市場に関しては、木星と海王星は「非合理的な活況」のさなかで上昇する株価と相関する。しかしながら、火星・天王星が象徴するのは金融市場における突然の混乱と急激なリバーサルだ。私達は今週から月末までの間にその症例を目撃することになるかもしれない。何故ならこうしたジオコズミック・サインが両方とも作用するからだ(5月18日と5月25日)。





抄訳ここまで
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May 06, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント5/7【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年5月7日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【お知らせ】
前回の満月記事でお知らせしたとおり、5月は時間の都合で記事のUPがイレギュラーになると思います。今回のコラムは ≪ 先週をふり返って ≫ を省略、≪ 短期ジオコズミクス ≫ の本文全体と ≪ 長期的考察 ≫ の本文内容をなるべく正確に箇条書きに抽出した記事とさせていただきます。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        今週は一つ、非常に重要なジオコズミック・サインが形成され、すでに発効しつつある。5月8日の太陽・木星オポジションだ。これは前後10取引日のオーブをもってプライマリーサイクルの天井か底に対し75%、また50週かそれ以上のサイクルの天井か底に対しては50%の歴史的相関性を保っている。そこでダウ平均を見ると、このオポジションからわずか3日前となる5月3日木曜がトリプルボトムの安値だった可能性がある。もしそうでなければ、今後2週間の内につける新たな安値をもってこのサイクルが完了するかもしれない。またこのシグナルは原油のリバーサルとも同期する可能性がある。

来週はまた別の意味でも非常に重要だ。1)天王星が5月15日の新月に牡牛座入りする 2)火星が5月18日〜9月18日、4ヶ月にわたる天王星とのスクエア期に入る。 後者のアスペクト期間は予期せぬ出来事が満載で市場には突然の転換が起きやすい。全体の雰囲気としてもあまり合理的とは言えない時期だ。実際、ちょうどロボットとエイリアンのレスリング試合でも見ているかのように、奇妙で熱狂的になりやすく、もしかすると非常にエキサイティングかもしれない。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫


(引用文:5月4日付ウォールストリートジャーナルの論説ページより『ストーミー・ダニエルズ関連の醜聞がもたらした効果』)

—以下本文内容—

先週起きた出来事の内で最も重要性を帯びているのはトランプ大統領がロバート・ミュラー特別検察官に会って聴取に応じ(または応じず)、49問の問いに答えると決めたことだ。これは惑星の動きによく沿った成り行きで「上なる如く下もまた然り」というアストロロジーの鉄則に適っている。

これが金融市場にどう影響するかだが、この件に関する大統領の選択如何によっては重大な影響を及ぼす可能性は高い。

世界の株式市場は去年示された米国とその大統領による経済的リーダーシップの下で大いに騰がり、強かった。

だが米国と世界経済、当然ながら株式市場への最大のリスクもまたトランプ自身によって創られる政治危機に依るところが大きい。

私が考える一番の懸念は彼の保護貿易主義で、NAFTAとTPPのような重要な貿易協定への参加を無用として切り捨てることだ。これはトランシットの土星が米国ネイタルの木星(貿易)にオポジションを形成することに示されている。

世界貿易が米国に与えてきた強い経済的影響力の維持なくしては世界的リーダーシップの構図が変化する。ひいては現在米国が享受している生活の質が落ちるだろう。

二番目の懸念はトランプ自身の人格への信頼だ。世界経済の牽引役としての米国の地位を再び向上させる、または少なくとも今までよりはマシにするという側面では、今現在は対企業の規制と税制の改革によって上手くやっている。人々は仕事に戻り、賃金も上がり、将来に対しても明るい見通しを抱くようになった。トランプのプログレスの金星が2室ネイタルの木星とコンジャンクト。金星も2室もお金を支配し、木星は成功と成長を支配する。 短期間の内に彼はその全てを自分が統轄する国にもたらし、株式市場もそれによく応えた。

トランシットの土星は米国建国図の金星・木星にオポジションを形成しており、まもなく太陽(大統領)とオポジションになる。土星が持つ原理の顕れとしてトランプ大統領に対しミュラー特別検察官は49箇条の質問に答えるよう要請している。

だがその内、元々ミュラー氏が任じられた特別検察の目的である選挙戦中のロシア疑惑に関する質問は非常に少ない。多くの質問内容はトランプ大統領のふるまいと思考プロセスに関するものだ。土星は常に過去における本人の誠実さと行動に対する責任を問う。もしこれに率直に対応しなければ、耐えねばならない厳しい結果が待つことになる。

しかもドナルド・トランプ自身もまたトランシットの土星がネイタルの水星(コミュニケーションと言葉)・海王星(誤った指示または最悪の場合、誤魔化し)とTスクエアになる。

水星・海王星間のハードアスペクトにおける主要な試練の一つはコミュニケーションと自分が発する言葉の正確さと真実に関するものだ。はぐらかしや回避、誤誘導、嘘、誤魔化しの誘惑を避けねばならない。

もちろん、このアスペクトを持つ人の全てが意図的に嘘をついたりするわけではない。だがもしもこの手の誘惑に負ければ、それは人生における主要な人間関係のほとんどにわたって重大な信頼の問題を示唆するものとなる。

最も重要なのは土星がネイタルの海王星にハードアスペクトを形成する時(とりわけネイタルの水星がすでに他の惑星の敵対的包囲網の中にある時)で、過去の欺瞞が本人の一般的評価に対し重要な結果をもたらす時期となりやすい。これが起きれば行き着くべき所(地位)へ行き着くしかない。それは土星・海王星が人生に記す結実の時期だ。

こうして現在から11月まで、土星はトランプに自分自身のふるまい、言葉、主張への責任を取ることを要求する。ミュラーは面談で49の質問に答えるよう要求しているが、もしトランプが弁護士達のアドバイスどおりそれを拒否したら何が起きるだろう? 彼と彼の弁護団はこれが犯してもいない罪を自白させるための罠だと信じている。

トランプは自分が無実であると信じ、自分は大衆に真実、すなわち聴取自体が偽りに満ちた魔女狩りであることを開示したいと心から望むタフな人間だとしている。

これが魔女狩りだという可能性はある。トランシットの土星がネイタルの海王星にスクエアを形成する時は、不当な告発によって評判を傷つけられる傾向もあるからだ。

2016年の選挙戦のさなか、トランシットの土星とトランシットの海王星が天上でスクエアだった。この時、ドナルド・トランプのふるまいによって多くの人々が評価を手ひどく傷つけられた。そして今、同種の破壊的(そしておそらく真実かもしれない)申し立てによって、同じことが彼に起きている。したがって、彼が自分自身を護らなければ、米国と世界における彼の立場は大いに影響を受ける。

これがトランシットの土星がネイタルの海王星にスクエアを形成する時の試練と挑戦だ。自分の評判が危機に曝される。それを無視するか防御するかだ。

もし攻撃者が非論理的で不合理であれば、無視することも可能だ。攻撃は時と共に鎮まる。

だがもし重々しい厳粛さを備えた誰かから告発された時は、自分を支えてくれる人々と共に一丸となって自身を防衛し、真実を掴み取らねばならない。そうしなければ終わりだ。

もしトランプがミュラーと会って質問に答えなければ、3つの事が考えられる。1)一連の捜査に関して大衆に自分の潔白を証明したいと心から望んでいるとすれば、自分の行動を防衛するための大きなチャンスを逃すことになる 2)彼は内心、そうしようと思えば大衆に対して事実を明確に出来たはずの時にそうせず、自分を護らなかったことを悔やむことになり、これが彼の心の奥で弱さや臆病さのシグナルとして働く可能性がある。そして一人の人間としての個性を打ち出しにくくなる(このような思考は獅子座で火星が上昇する人物にとって果たして可能だろうか?) 3)もし弁護団のアドバイスに逆らうことなくミュラーと会うことを避けるなら、彼が最も知られることを怖れるこうした心の真実を他の人々も感知することになるだろう。

つまり、彼の上昇する獅子座火星は自分を護り、ミュラーを懐に招き入れたいと欲している。何故なら彼は自分が本当に世界一頭の良い人間だと信じたいし、他者にもそう信じてほしいと欲している。

唯一の障害は、土星が海王星にスクエアを形成する時というのは人生の内で最も体力的に、そして精神的に弱い時期だということだ。中傷者と真っ向から対決するのが遅れれば遅れるほどあなたは弱くなり、最悪の場合、病に倒れることもある。敏速に危機に対応し、素早く自分自身と現実の軌道を修正すれば即座に強くなることが出来る。だがそれにはあくまで誠実にふるまい、真実を告げる必要がある。解決の鍵は真実のみだからだ。

ドナルド・トランプはおそらく弁護団に逆らってミュラーと会うのではないかと思う。

そこで彼はミスを犯し、ばつの悪い思いをすることになるだろう。だが自信を失うことはなさそうだ。何故なら彼は戦いのさなかに身を置いている。彼は戦いを避けるより闘争に身を投じている時の方がより強くなるタイプだ。特に自分が正しいと信じるケースにおいてはそうだし、獅子座上昇惑星の火星を持つ彼はいつだって自分が正しいと信じている。

それに加えて、ネイタルで滞留中の木星とプログレスの金星はコンジャンクト中だ。そして彼の太陽と天王星に調和的なトラインを形成している。彼はパンチを浴びせられた。だが、聴取を避ける(海王星)ような状況に比べたらずっと軽傷で立ち直るだろう。

聴取を拒否することは、受けて立つよりずっと彼の名声を傷つけるかもしれない。それは自分の強さ、賢さ、タフさに対する彼の自信を疑わしいものに変える。

おそらくそのあたりがトランプにとっての最重要ポイントで、これを彼自身の手で危機に曝すとは思えない。トランプがミュラーと会うだろうと私が考える要因はそこにある。






抄訳ここまで
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April 29, 2018

●4/30の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】
5月いっぱいはもしかしたらブログ記事を書く時間を取れなくなるかもしれません。

メリマン・コラムも新月・満月も、抄訳や短縮版になったりお休みを入れたりと、イレギュラーな感じになるかと思います。(書きたいことは沢山あるのだけど...)お休みするときはその都度お知らせを入れるつもりです。
楽しみにしてくださる方、すみません! m(_"_)m 

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで4月30日10:17前後、北海道周辺で10:23前後、関西方面は09:58頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で09:28前後に蠍座9°38'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 蠍座9°~10° → 太陽 牡牛座9°~10°】
  "Dental work" "A Christmas tree decorated"
『歯科治療』『飾り付けされたクリスマスツリー』

   "A fellowship supper" "A Red Cross nurse"
『仲間内の夕食会』『赤十字の看護婦』
 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~5/14】
満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★目にしたこと耳にしたことをうのみにせず よく咀嚼していく必要
→★自分が今何を言っているか、口から出ることばに自ら耳を傾け把握する
→★歯、骨、食事、栄養、消化に関わる問題に注目し体を休める必要
→★見えにくい重要な問題の核心が見過ごされ真の意味を掴めなくなる危険
→★共通の伝統を分かち合うことの難しさとその渦中で感じる見えない孤独
→★一員として受け入れられるために作る懸命な笑顔
→★つつがない会話の中で創られる無意味な物語と空虚さに気付く
→★「与えること」と「受け取ること」のバランスにまつわる不安の克服
→★過去の共通体験を分かち合うことで共感とわだかまりの解消を図る
→★共に厳しさを乗り越える、または「同じ釜の飯を食う」ことの価値
→★自分が生きていく上でのシンプルな基点に立ち戻って人間関係を見直す必要
→★「血は水よりも濃い」という観念を裏付けるような光景
→★思考も感情も立場や敵味方もなく無条件で手を差し伸べる咄嗟の行動
→★個人~家族~社会~集合体を複雑に繋ぐ不可視の想いの糸を感じ取る
→★様々な差異や世界観の相違を貫いて進む一本の筋道を見出す挑戦・・・→

エネルギーのポイント:新月『生来の自分を取り戻し核に回収する』
            
            満月『人間関係の深みから存在の原点を見つめる』 

180430FM



★4月満月の星模様とチャレンジ★
上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャーになるかも?なアスペクトです。

MCに水星 ノード軸・セレスとGスクエアの満月 太陽・月・レンポ、土星、オルクス(とアラウン)のカイト(オルクス、レンポと月がパラレル)太陽・土星・オルクス・ネッソスのカイト 太陽・月・土星・ネッソスのクレイドル 火星・冥王星コンジャンクションがエリスにスクエア  月、土星から金星(小惑星ピティア)にYOD 金星、オルクスから火星・冥王星にクァドリフォーム 火星・冥王星、エリスからオルクスにクァドリフォーム 火星・冥王星とレクイエムがオポ 火星・冥王星からエケクルスにトライン 海王星とケルベロス、ウツィロポチトリがコンジャンクト カイロン・ジュノーとフォルス・マキャベリがスクエア R土星・ネッソスがセクスタイル 木星・ニッポニアがオポジション

5月15日 牡牛座の新月!(山羊座・牡羊座最終度数で火星・天王星がスクエア ~16日 水瓶座・牡牛座0°台で正確なスクエア)前後はラディカル&暴力的な言動や衝突、アクシデントに注意

アスペクトから抽出したキーワード
(多くなってしまったけど、ざっと見て大体の雰囲気を掴んでみてね)

知力の限りを尽くして暴発しやすい状況を抑え最善のコミュニケーションを図る 怖れのせいで長い間言えなかったわだかまりについて話す、または突然の感情の高まり 目的のために手段を選ばない行動 母性がもたらす優しさと激しさ(聖性と魔性)から自由になる挑戦 自分の思考や感情の癖を徹底的にふり返り調整していく 気分の上がる催眠術的ムードの中で眠らされずに目を見開いていられるかの挑戦 気まぐれで移ろいやすい気分、過去の亡霊が顔を変えて蘇り影響を及ぼす、正義と悪の取り違え、カルマの支払い時、制裁と復讐 こだわり過ぎが生む悲喜劇 集団の暗黙知に従うことで安全を確保する 死、疾病、悲哀、嘆きとそれを悼むこころ 何がなんでもこれだけはやり抜くという決意から生まれる力 裏に隠された妨害、策略、スパイ行為、スケープゴート 本能的衝動と社会的ふるまいとの衝突、マニアック、ねじれたファンタジー サイキック、予感、または薬物やアルコールへの耽溺 踏み込めば後戻りが出来ない隠された(排他的な)境界線 家系にまつわる因縁とその風化を見る 露わになる事実、物事の展開が急加速する、興奮、突然のインスピレーション 心臓発作、不整脈、動悸、血流に注意 自然災害、事故の可能性、自分のこれまでの習性を変える必要(ムーン・ウォブル成立)などなど...


〜白昼のハデス・ムーン〜

        このところ、けっこう厳しいアスペクトのルネーションが続いてきたように思います。そして今回は…上に挙げたように、複雑なアスペクトがてんこ盛り状態の満月図です(チャートには全ての小さな惑星は掲載していません)。ちょっとキーワードを出し過ぎたと思うけれど、社会の動きや日々の暮らしの中、ありとあらゆる物事が見えない蜘蛛の糸で繋がっている感じ。細かい因果の網が張られてるような。。 ある一角で木の葉がちょっと揺れると、一見何の関係もないような遠い街で誰かが石に躓いたり、そしたら何処かで机がひっくり返されたり、突然天から雹が降ってきたりとか...(変な例えだけど)。


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  目に見えない様々な意図と意志がぶつかり合い、相乗効果や反発力となってわたし達の潜在意識に作用し、みんなで全体の雰囲気と流れを創り上げていく。そのメカニズムは常に変わらないとしても、今回はなかなかに濃密です。でも、濃密なのにどこか捉えどころのない、不可思議さもあります。世の中は緑あふれるゴールデンウィーク。久しぶりにのんびりしたり、楽しい旅行に出かけるひとも多いでしょう。けっして真っ暗闇じゃない。明るい陽光だって見える。けど、何だろう?どこかヒタヒタとほの暗さが付きまとってくるような? フッと感じる何ともいえない感覚。。

  よく見ると今回の満月図では、ダークさではお馴染みのエリスやネッソスと共に、冥王星を大ボスとするオルクス、アラウン、レンポ、ケルベロスといった冥界魔界の小惑星達がアスペクトの要所に顔をのぞかせています。なので彼らが強力に月を彩っていることもその一因かもしれません。 遅いモーニング・コーヒーを飲みながらふと視線を感じて見上げる空。そこには居ないはずの月がうっすらと白く映り込んで、わたし達をじっと見下ろしてる... 「あ、居たんだ。。 うん、生きてるから。大丈夫だよ」 ふぅっとひと息吐いて。吸う息とともに、少し微笑んでみた...。


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  この満月期はちょっとサイキックな味わいもあり、ひとによっては何かを予感したり夢を見たり、「気」を感じやすくなることもありそうです。冥界の魔王達は、鬼にもなれば友にもなり得る存在。邪には邪を、透明さには透明さを、じわーんと映し返してきます。邪には、負けない。だからお腹を冷やさないで、食べ物はよく噛んで呑み込もうw。


        ところでレンポって小惑星は初耳...というひとも多いと思います。なのでこの機会にちょこっと紹介しますね。2017年10月5日、今まで名前の無かったカイパーベルト・オブジェクト/冥王星族の二重惑星(または三重惑星)「1999TC36」にとうとう名前が付けられました。それがレンポ(No.47171)です。この小惑星は冥王星と並ぶ準惑星級の大きさを持つとも言われ(おそらく3天体の大きさを1つと見なす説)、主星とほとんど同じ大きさのヒーシという相方と相互に廻りあいながらパハという衛星を持っています。公転周期は245.48年(冥王星は247.7年)で1周期のほとんどを海王星の外側で過ごしますが、一時期海王星の軌道を横切って内側に入り込みます(楕円軌道)。近日点は牡牛座第1ディーカンあたり。


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 47171Lempo Trujillo-HST


  ってことは... 今回牡牛座の太陽とコンジャンクトするレンポ(しかも対向の月とパラレル)は、わたし達に一番近付く位置に来ているんですね。また、レンポの発見チャート上の月のノード軸はこの満月のノード軸にオーブ0.5°でコンジャンクト。何だか満を持したようなタイミングでわたし達の前に顕れたような気さえしてきます。


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        じゃ、レンポとは…? それはフィンランド神話に出て来る悪鬼の名です。気まぐれで予測不可能で、意地の悪い危険な存在。仲間のヒーシ、パハと共に英雄ヴァイナムイネンを倒した悪霊でもあり、生き物達に取り憑いて破壊的な存在に変えてしまうとも言われています。けれどレンポの神話をよく調べてみると、その悪名には複雑な経緯が隠されていました。

11世紀に入り新宗教としてのキリスト教が入って来る以前、ペーガンの流れを汲むフィンランドの古代神話において、レンポは空からやってきた「火の女」でした。そして「愛と豊穣の女神」「聖なる火の女」として礼拝されていたそうです(今でもレンボエと呼ばれる地には古代礼拝堂の遺跡があるのだとか)。フィンランドのアストロロジャー、キルスティ・メールトが紹介する神話にはこうあります。

『昔々、目では見ることの出来ない世界から火がやってきた。天から輝く火の玉が地上に打ち込まれた。それは燃え上がる髪を持つ火の女だった。最初のうち、人々は恐れおののいたが、彼女がもたらした恵みを見た後は喜んで「火の人々」となった。彼女は大地を焼いて豊穣の地とし、人々に穀物を与えた。彼女は青銅と鉄を使い、人々に武具を与えた。そして彼女は人々のこころに愛の炎を灯し、多産と繁栄の道を教えた。死者達は彼女に付き添われ、彼岸へ渡った。』


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  けれど13世紀にはキリスト教の十字軍が徹底的に土着の宗教を迫害し、古い神々への信仰は悪魔や魔女の証しとして破壊し尽くされたといいます。こうして火の女レンポはたちの悪い悪霊として性別も男性へと転換され、火の本質も消されて今に至ります。それでもフィンランドではこうした迫害を逃れてカルト化し、変容しながら新しい思想の血を入れて蘇った小さな教団が存在し、ウッコ(天空・雷神)など古い神々を礼拝しながら細々と大昔の歴史を伝えているのだそうです(ただしレンポの神話は書き換えられたままらしいのですが)。

        興味深いことにレンポの発見チャートを調べると、ASC蟹座を支配する月(多産豊穣)が12室でとネッソス(カルマの訪れ)とオポジション、それを牡羊座のエリスが調停していたり(破壊されたアイデンティティを探し求める)、射手座の火星と双子座のルシファー(本能の火を二元論で受けて悪魔化)、牡牛座の土星と蠍座のBMリリス(父性の制圧と母性の否定)がオポジション、射手座の冥王星と乙女座のエロスがスクエア(性愛の宗教・道徳的抑圧)だったりします。また、月と金星がセクスタイルでDCにはYODの形を取っており、そのシンボルは『山路を行く巡礼』。月のノード軸を調停するのはキュビワノ族のアルビオン(原初の人間、辺縁に立つ者、異端者)。うーん、まるで「火の女レンポ」という存在が歴史の中で辿った経緯を象徴するようなホロスコープだなぁ。。

そしてICにはなんと「火」を示唆する二つの小惑星、ヴェスタとアグニ、両方がコンジャンクト。太陽のシンボルは『赤々と燃え上がる暖炉』でした。 ちなみに発見時のレンポの位置は魚座25°40'、月とネッソスにTスクエアを形成しています。そのサビアン・シンボルは『影響力を分かつ新月』― 表面的な集合離散の中に潜む「より深い意味」に気付く必要...。レンポが暗示する本質は本当に「火の女」そのものなのかもしれません。


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  こうして考えてみると、名付けられたことによって これから先じわじわと影響力を発揮してくると思われる冥王星族レンポが示唆する意味は、恐ろしい悪鬼の誘惑という側面だけではないと思われます。それはもしかしたら... 移ろいゆく人類史の流れの中で、変わり目の時代に新たな「正義」とされた思想によって古くからの伝統が否定され、破壊され、やがては本質的な意味をも失って単純な「旧悪」「野蛮」の烙印を押されていく...そして忘れられていく。燃えさかる炎の中で幾度となく繰り返される盛者必衰の螺旋。そんな人間の営みをほの暗く物語っているのかもしれません。

全てを白日の下に曝し、外界に向かってクリーンであれと叫ぶわたし達の飽くなき欲望。その欲望を成就出来るのは、目の前に青白く輝くスクリーンの中だけかもしれない。けれど何か大事なことを忘れているような? ...ん、でも何だろう? 肉体を持つことの聖なる意味? 自分の魂の火の在りか? 何だろう?

2017年秋。今なお続く、歴史の変わり目ともいえる時間帯の入り口。そして、そんなタイミングで名付けられた冥王星型小惑星、No.47171レンポ。みんなのネイタル・チャートで彼女が何処に位置するか、astro.com などで一度調べてみるのも面白いんじゃないかな。 ひょっとしたら...自分の内界に燃える、またもうひとつの「火」の在りようを見出すことが出来るのかも? 


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★4月満月のサビアン・シンボル★


        まず最初のベースとなる月のシンボルは、蠍座9°『歯科治療』、そして月に光を当てる対向の太陽は『飾り付けされたクリスマスツリー』です。

歯医者さんに通うのが好きっていうひとは、あまりいないかもしれませんね。今はクリーンで白い歯が意識高い証しみたいなイメージもあり、定期的にクリーニングするひとも多いと思いますが、親知らずを抜くとか虫歯の治療となると「痛み」というイメージが付きまといます。このシンボルが来たとき、実際に歯や骨の関連で病院通いをするひともいるのがサビアン・シンボルの面白いところなのですが... その底に隠された本質を対向する太陽のシンボルと照らし合わせて考えると、まずはおそらく「口に入れるもの・口から出るもの」→「こころと体に受け入れるもの・放射するもの」というイメージが出て来そうです。


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  英語で "cut teeth" というと「初めての経験を経る・経験を積む」という意味になります。また "tooth and nail" には「あらゆる手段を尽くして必死に…」という意味があります。法曹界で "teeth" と言えば威力のある法を執行し処罰することです。"sink one's teeth into ~" なら、何かに噛みつくことから発展して「熱心に取り組む」「没頭する」という意味です。英語圏で「歯」が暗示するものは、おそらく「人間が積極的に行動し経験を積み重ねて何かを成し遂げること」という、動的なイメージがあるのではないでしょうか。また、もしかするとその底流にはある種の上昇志向や「人生は闘って勝ち取るべきもの」的な観念が潜在しているのかもしれません。 

食物を口に入れ、歯で噛むこと。それを "chew on" と言います。チューインガムのチューですね。このことばは同時に「熟考する」「沈思黙考する」という意味でも使われます。ここで歯が持つ役割と歯科治療に使われる様々な道具を併せて思い起こしてみたら、どんなイメージが湧くでしょう? 世の中や人間の営みを描く象徴としての「歯科治療」。そこには難易度の高さ、困難さ、痛みを生じる辛辣さ、鋭さ、けたたましさ、精細さ、切る、抜く、取り除く、被せる etc. のイメージが付いてまわるのではないでしょうか?


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  仕事や人間関係の中で、歯科治療に見られるような仕事のやり方が必要なケースを考えてみましょう。たとえば何かビジネスの提案が舞い込んできたら? 大筋はOKに見えます。でもその内容の細部については精査し、掘り下げ、熟考する必要がありそうです。付帯条件は辛辣なほど厳しく明確にしておかねばなりません。また、発注/受注の役割分担や提携関係が怪しくなったり、約束と異なる商品が送られてきたなら、契約の原点に立ち戻ってミスや誤解、腐敗を取り除かねばなりません。もし放置していればその関係は終わり、「歯」は痛みを伴って抜かれます。まぁ、現代では麻酔が発達しているけれど、このシンボルが降ろされた1920年代の米国で抜歯するのって、きっと今のわたし達が想像するよりずっと大変だったのではないでしょうか。

  B.ボヴィはこのシンボルが持つ一側面について、以前こんな風に警告していたことがあります。『一見良さげに見える流れ、もの柔らかな雰囲気には注意を要する。何かが隠されているかもしれない。それはまるで取るに足りない些細な物事のように語られる隠された本音、巧妙な言い回しによる微細な人心操縦、あるいは事実の一部のみを覆い隠した報告として顕れるかもしれない。ただし、恨みは毒となる。』


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  「栄養源となる食物を噛み砕く力」 = 「物事をやり抜く力」を損なう毒。それは確かに水面下に潜在する恨みの気持ちかもしれません。もしそんな思いが主役を演じることになれば、芝居じみた文句の応酬は恨みの火を煽って緻密な議論を劣化させます。誤解に基づく裁き合い、笑顔と挑発が入り混じった化かし合いは、やがて関係性を土台から腐らせていくでしょう。必要なのは揺れないこと。目を見開いておくこと。疑問はクリアにしておくこと。正直であること。誤解も思い込みも、まとめてしっかり噛み砕いて呑み込む力。それは、困難を排して目的を遂行しようというゆるぎない意志の力なのだと思います。 あ、でも... もしそれが自分の中に無いとしたら... 相手の中にも無いとしたら... 目の前の関係を続ける理由は何でしょうか?

B.ボヴィはこうも言っていました。『明日になれば皆で卓を囲み、夕食を味わい会話を楽しむためにその歯を使うことになるもしれない。そのためには今、隙間に忍び込む毒や腐敗から自由になっておく必要があるだろう。』


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        この時、太陽が位置するシンボルは『飾り付けされたクリスマスツリー』。米国でクリスマスと言えば、家族や一族が家に集まって祝うのが基本(今は特に大都市ではその基本も崩れていそうですが)。 サビアン・シンボルが降ろされた1925年当時ならなおさら、そんな習慣が当たり前だったのではないでしょうか。独立して遠い街に暮らしている子供達も、クリスマス休暇には年老いた両親が暮らす懐かしい家に帰ってきます。両親、子供達、そして部屋を駆け回る孫達や叔父さん、伯母さんなどの親戚達。久々に集まる顔と顔。 血縁関係と言っても、中には折り合いの良くないひともいます。一家としての長い歴史の中で、触れてはいけないタブーだってあるかもしれません。 

巣立っていった子供達は、大人として様々な体験を経てきました。それぞれが、それぞれの事情を背負っています。血の繋がりがもたらす温もりに、皆がひとときの幸福感を味わった後、ふと誰かの口をついて出た言葉が引き金になって気まずい空気が流れる…アメリカ映画やTVドラマでそんなシーンを見かけたこと、ありませんか? クリスマスツリーの周囲は、過去の思い出が集まる場所です。子供時代の幸福だった思い出、辛く貧しかった思い出... そしてそれぞれが背負っている今...。

        集うこと。集いの一員となること。それぞれの思いを抱きながら、贈り物を与え合うこと。分かち合いの歓び、人生の歓びを味わうこと。 でもそれと同時に、人知れず苦い思いを秘めながらそこに居なければならない…そんな状況もまた、あり得ます。冷たい雪が降りしきる冬の一夜、暖かい部屋には美しく飾られた大きなクリスマスツリー。吊り下げられたオーナメントの輝き。人々はグラスを片手に懐かしく談笑しています。その口元に浮かぶ微笑みは、本物でしょうか? それとも、皆それぞれに秘めた想いを口に出さずにいるのでしょうか? 部屋の隅には、一人離れて物思いに沈む誰かがいるかもしれません。


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  このシンボルは、人間関係の中で何かを引き金として感情が波立つ経験と、それがもたらす痛みをどう過ぎ越していくかをわたし達に問いかけているようです。その痛みは単に過去の幻影の再来かもしれません。でも、もしかしたらそれは、わたし達の今と未来を気付かぬうちに支配している "何か" かもしれないのです。だとすれば、その経験は道の途上で明確に見据え、しっかり受け止めるだけの価値を持つかもしれない。。 たとえば誰かの口から出たことば。あるいは放たれた視線。それを自分に向けたこととして受け止め、痛みを感じる「わたし」。でも、それは果たして「事実」なのか?

外は冷たい雪景色。暖かな部屋の中、美味しい食事。恨んだこともあった。二度と顔を見たくないとも思った。その想いは今もまだ、こころの奥底にわだかまっている。けれどこの特別な日が、一期一会だとしたら...。一度話してみるのも悪くない。正直になってみるのも悪くない。誰よりも自分自身に対して。恨みからではなく、怒りからでもなく、ただ真実を知るために。クリスマス休暇が終われば、皆それぞれが暮らす街へと帰っていく。もしかしたら、それきりもう二度と会えないかもしれないのだから。。 でも、もしかしたら。来年のクリスマスにはこのツリーの下で、互いに歯を見せて思いっきり笑いあえたりするだろうか...?


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        さて月はメインのシンボル『仲間内の夕食会』をとっていきます。このシンボルもまた食べ物関連ですね。仲間内ということは、同じ学校や職場、趣味のグループ、またはOB/OG会のようなものでしょうか? 

仲間 = "fellowship" とは、過去にはそれぞれバラバラな存在だった人々が、ある一定の時期を共に過ごし共通体験を重ねることにより、個々の違いを超えて一本の糸で結ばれた関係と言えるでしょうか。この "fellowship" という単語は英古語の "feolaga" から派生したことばで、元々は資金を出し合うことで結ばれたビジネス・パートナーシップや共通の目的と価値観を分かち合うために結成されたグループという意味だったそうです。前者は互いの努力とその結果としての利益を分かち合い、Win−Winを目指す関係。そして後者は、たとえば個々の利益を超えて人道的な目的のために働く仲間としての関係。おそらく後者の最善の顕現の一つとして顕れているのが、対向する太陽のサビアン・シンボル『赤十字の看護婦』かもしれません(今は「看護師」と呼ぶのが通常だと思いますが、このシンボルはチャネラーが生きた時代性を考え、あえて「看護婦」としますね)。


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  赤々と燃えるキャンプファイヤー。グリルで焼かれるバーベキューの煙。あるいは小洒落たレストランの大テーブルに盛られた大皿料理。そこに集う人々は皆、様々な壁を共に乗り超え、「同じ釜の飯」を分かち合ってきた仲間です。苦しかった失意の日々、輝かしい成功の思い出... ビールやワインを片手に、懐かしい話は尽きることがありません。

でも、もしその仲間内に「派閥」のようなものが作られていたらどうでしょう? それは内密の動機、秘密の合意によって始まります。それが顕著に顕れてくれば、仲間の絆は分断され、不信と反目に支配されます。あるいはそのグループが寄せ集めの窃盗団やギャング、詐欺師集団だったとしたら? 親しげな夕食会といってもその雰囲気はガラリと変わるかもしれません。

「今度の仕事は皆の連携プレイが上手くいって大儲けだったな」「さすがプロだぜ」「しかし分け前はどうなる? まさかお前がゴッソリ持っていくつもり...なんてことはないだろうな? 」「まさか!俺がそんな仁義を欠いたことするわけねーだろが!」「ヘっどうだかな...」部屋の片隅にはさっきからひと言も発することなくポーカーフェイスを決め込み、黙々とウィスキーを空ける男がひとり。 正面には酔った勢いなのか大声で自慢話をし始める男がひとり。。 そして、さっきからソワソワと窓の外をチラ見する男がひとり。。。

彼らは確かにひと仕事終えた仲間だし、これも「仲間内の夕食会」の一種だと言えるでしょう。でもその光景はこころ温まる夕食会というより、大金を賭けてポーカーテーブルや麻雀卓でも囲んでいるかのようです。そこに存在するのは絆ではなく、利害を賭けて常に競い合い、相手を出し抜こうとする人々の姿。派閥の内部でも似たようなことが起こり得ます。そんなとき、人々のこころは常に目に見えない戦場に在るのかもしれません。


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  ところでアメリカという国は、理想や高い志の下に集まった人々の絆 —「フェローシップ」という概念をとても大事にするそうで、国家に命を捧げた退役軍人のために有志が仕事や学ぶ機会、住む家を世話する「フェローシップ・プログラム」が沢山あるのだそうです。

たとえばB.ボヴィはこんな光景を描いていました。... 今、激しい戦場から戻った退役軍人達が有志に招かれ、夕食会に集っています。彼らの中には軍隊内の対立する派閥に属していがみ合ってきた人々も混じっていることでしょう。そんな彼らも今は任務を離れ、こうして一堂に会し、隣り合って共に食事を分かち合っています。それは地元の有志達が命を捧げて国とその理想を護った人々に敬意を払い、もてなそうとするホスピタリティの顕れでもあります。けれど、これと同じようなことは戦場の真っただ中、野戦病院においても見ることが出来たのではないでしょうか(1902年からこのシンボルが降ろされた1925年の前年まで、米国は常に戦争の渦中にありました)。


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  この夕食会に集まった退役軍人達の中には、戦場のテントの下で隣り合ったベッドに傷ついた体を横たえた、そんな共通体験を持つ仲間同士だっていたかもしれません。当時の野戦病院でかいがいしく働く赤十字の看護婦。彼女達の献身無しには、彼らは命を永らえて帰国することさえ出来なかったでしょう。国際法では紛争地域内で赤十字マークを掲げた病院や救護員に対して絶対に攻撃を加えてはならないという定めがあります。けれど実際の戦場でそうした規律が厳格に守られるとは限りません。それでも赤十字マークを胸につけた女性達は最前線に出て傷ついた兵士達の看護をすることを厭いませんでした。そんな彼女達を奮い立たせ、銃弾や爆撃の恐怖に打ち勝たせたのはいったい何だったのでしょう? 傷ついた人々への同情心や慈悲のこころでしょうか? 自らの犠牲さえも厭わない優しさでしょうか? もちろん、それもあるでしょう。でも、それだけではないような気がします。


  彼女達は生死の境目をくぐり抜けるもう一つの戦いの中で、本当の「仲間 = フェローシップ」の意味を、こころと体の両方で学び取ることが出来ていたのかもしれません。たとえ激しい敵意のただ中に在っても、真っ向からの対立があっても、それを抱き留め、ありのままに受け入れる場所。そして人々。体を癒やすという待った無しの業務を通して人間のいのちを、ひいては仲間達の絆を、ながらえさせる行為。それは人間の「はかなさ」と「強さ」その両方を目の当たりに知ることでしか達成出来ないのではないかと思います。あるときは、自らも血を流しながら...。


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        生と死。別れと出逢い。その両極の間にうごめく人間のさまざまな想い。そこにたったひとつの正しい答も無ければ結論もありません。この手の中に、美もあれば醜もある。この存在の内に、清浄もあれば汚濁もある。高みを目指すこころもあれば、果てしなく落ちていくこころもある。出逢いがあれば別離があり、生まれたら、いつか死ぬ。 はかなさと強さ。それが、此処を生きるわたし達のフェローシップ。そしてそれは、もしかしたら「愛」と呼べるものなのかもしれない。

蠍座の満月は、わたし達が放射するありとあらゆる想いと欲望を吸い込みながら、深い深い淵へと溶かし込んでいきます。ならば今は思い切ってその淵に飛び込んでみるのも悪くはないかな? 

そして胎内宇宙に渦巻くささやかないのちの炎が見つかったなら、それをひときわ燃やしてみる。静かに。ひそやかに。。 ひとり。 もしかしたら、あちこちで。そんな小さないのちの燃える音が聞こえるかもしれない...。


今 お休みで旅に出てるひとも、がんばって働いてるひとも。
どうか実りある満月期を過ごせますように...!


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^