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『フォーキャスト2018』レイモンド・メリマン著
ただ今株式会社投資日報社さんのサイトにて予約申し込み受付中です(12月25日発売)
『マンデーン2018』Kindle版は2018年春の発売予定です

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ー2017年の占星学から見る世界と個人の運気予測ー
『マンデーン2017』
レイモンド・メリマン著 [Kindle版] Amazon Kindleコーナーで販売中です。マンデン・アストロロジー/社会占星学に興味ある方にはとても面白い内容だと思いますので、ぜひご一読ください。
内容紹介記事(+スペシャル掲載記事)こちらです。
 
 

September 05, 2017

●9/6の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで9月6日16:21前後、北海道周辺で16:27前後、関西方面は16:02頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で15:33前後に魚座13°53'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月・日蝕の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。

【月 魚座13°~14° + 太陽 乙女座13°~14°】
  "A sword in a museum" +
  "A strong hand supplanting political hysteria"
『博物館に展示された一振りの剣』+
 『政治的ヒステリー状態を制圧する力強い手』

  "Lady in a fox fur" +
  "A family tree"
『狐の毛皮をまとうレディ』+
  『家系図』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~9/19】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★感情的混乱や混沌の中で物事の進路を決める力を自己の手に取り戻す必要
→★ファンタジックorノスタルジックな世界への感受性の高まりまたは逃避願望
→★真にパワーが必要な場面に直面することで内に眠っていた力が目覚める
→★シビアな状況分析が必要な時と軽いユーモアでやり過ごすべき時の見極め
→★争ったり傷つけあう必要さえも感じない静かな自信を維持する必要
→★暴走しがちな感情を制御する能力を身に付けて危機をやり過ごす
→★古い伝統に培われた用の美、強い精神性を象徴するものに惹かれる
→★以前は最先端だった物や思考がすでに古くなって役立たないことに気付く
→★自分の身に備わった真の力とは何かを識別し、沈黙の内に護る必要
→★優しさと公平さを追求しながらエリート意識を持つという矛盾を見る
→★独自のスタイルを探求し、その中に自己のアイデンティティを見出す
→★何代にもわたって受け継がれた力を体現する、または家の重圧との葛藤
→★伝統や習慣または血の絆を護るために必要な社会規範への気付き
→★家、立場、習慣によって無意識に創り上げられた自分の鋳型を見る
→★表向きの言説やふるまいが何かのカモフラージュである可能性に注意
→★品良く目立たないふるまいに潜む決して矯められないワイルドな力
→★自分の人生の決定権は自分自身の手の内にあることを確認する
→★余計な気配を消してベストのタイミングを待つ訓練
→★今の自分を創ってきた経験や観念を新たな視座からもう一度見直していく・・・→


エネルギーのポイント:新月・日蝕『変容の予感 ― 移行 — 勇気と透徹』
            ↓
            満月『持てる力の確認と防御』 

170906FM



★ちょっと気になる惑星アスペクト★

9月5日
 ・水星順行(20時30分ごろ)数日はストームフェーズ
 ・太陽・小惑星ウィチロポチトリと海王星がオポジション
 ・火星が乙女座に入居(18時35分ごろ)
 ・火星・水星コンジャンクションが日蝕の位置で起き、満月へと引き継がれる
 (受動攻撃性が自分自身に向く可能性、罪悪感または劣等感、言葉の争い、
  思い込み、事故、電子機器異常などに注意
  →精神の火・霊の火をかけた行動への促し)

9月6日:海王星(+ニッポニア)とコンジャンクションの満月

9月10日午前3時頃
 ・木星・エリス(+月)が2回目最後のオポジション形成
  (キラルス・セレスとTスクエア)
 ・水星が乙女座入居

 3月に終了した天王星・エリスのコンジャンクションは2018年1月まで
  オーブ圏内にあるので、9月28日の木星・天王星オポジションを過ぎる
  までを木星による一種のトランスレーションと考えても良いかもしれない
  (ITの発達により断片化し希薄化してしまったアイデンティティを取り戻したい
  という無意識の欲求が生み出す様々な軋み、匿名性に隠れた自己の肥大化の危険)

9月11日~16日(余韻は新月まで続く)
 ・ダイヤモンド・フォーメーション(六芒星パターン)
  月Sノード・土星(とイクシオン)・月Nノード・カオス・木星・月
 (とエリス、金星)との間に3つのカイトと3つのミスティックレクタングルが成立
 ・15日金星が月Nノードにコンジャンクション
 (現況へのささやかな満足感とそこから逸脱したいという無意識への強い刺激)

9月14日〜15日
 ・火星・ネッソスのオポジション〜水星・ネッソスのオポジション
 ・海王星・ニッポニアがコンジャンクション
 (ネガティブなカルマの精算を促す力、攻撃的衝動の可能性、
  満月のテーマの確認)
 
9月16日
 ・太陽乙女座23°台でイクシオン・カオスとTスクエア
 ・月Sノードとエリスから太陽にYOD形成
 (理想と現実、無垢さと実利主義の葛藤
  こころの弱さがルサンチマンの表出へと繋がる可能性
  全てを抱き留める優しさと強さを持つ)

9月17日乙女座7°台で水星・火星コンジャンクション
 (社会に受け入れられるようなやり方で上手に「境界の縛り」を逸脱していく
  「獲物」を追う、捜索する、戦闘的な探求)

9月17日~20日
 ・水星・火星・オルクスがコンジャンクション
 ・〜水星・海王星オポジション
 (自分や他者に対する度を超えた批判や罪悪感、相手を陥れるための
  欺瞞的な告発、集中力の欠如または直観、審判のフォース、
  強力なインスピレーション、審神者的な能力の冴え、音への感受性など)
  
9月20日: 14時30分頃 新月!🌚

       

        日蝕の新月から早くも約2週間。その間世界にはいつものようにいろいろなことが起きました。中でもわたし達にとって最も大きな「変化」を意味したのは、日本を飛び越えて飛んでいった北朝鮮のミサイル発射とそれに続く3日の核実験のニュースでしょうか。今のところ聞こえてくるのはその規模が70kt級で広島に落とされた原爆の5倍の威力があり、水爆である可能性も今の段階では否定出来ないという話や、あてにならない国連安保理、軍事行動の是非をめぐる相容れることのなさそうな議論、不調に終わるかもしれない経済制裁などなど... 目の前の現実を捉える目もまた様々に分裂し、国内外は混沌の度合いを増しているように見えます。一方、先月末にハリケーン・ハービーで大きな被害を被った米国ですが、今度は同等かそれ以上と予測されるハリケーン・イルマがカリブ海諸国からマイアミに向かっているのだとか。やはり前回の日蝕がネイタルチャートに触れた米国、日本、北朝鮮やドイツなど多くの国々にとって、これから先の数年に向けた大きな正念場がやってくるのかもしれません。


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        今回の魚座の満月は海王星とコンジャンクトしています。これは基本的にかなりドリーミィな雰囲気をもたらしそう... 。また感受性が強くなり、自他の境界を護る壁が薄くなって、あらゆる種類の感情が否応なく高まるかもしれません。音楽やパフォーマンス・アートなど、芸術的なイマジネーションの高まりを経験するひとも多いのではないでしょうか。 けれどそれと同時に、全てが霧となって雲散霧消していくような、寄る辺ない感じのエネルギーも充満しそうです。この、一見捉えどころのない現実の中で身動きが取れないような感覚を持つひと、あるいはふと気付くといつの間にか無為に過ごしてしまった...と感じたり、実際に現実逃避に走ってしまう…なんてことも起きそうです。何かに向かおうとする気持ちは高まっている。たとえば自分の内側には「あそこに辿り着きたい」という強い想いがある。そして、ちゃんとその方向を向いているつもり。なのに近付けない... そこから遠ざかるようなことばかりしている気がする...そんなもどかしさと、ちょっぴり感じる罪悪感。 あるいは、いつもと同じように動いたり話したりしているのに、どこか地に足が着いていないような感覚。物事がただ勝手に進んで行くようで、ちょっと現実感が薄いような、奇妙な気持ち。

新月・日蝕のシンボルだった『人魚』が象徴する「どこにも属さない、属することが出来ない」という、透明なジェリー状の壁に阻まれた状況や感覚に対し、この満月ではひとつの答を出していくことになるのだけど.....。そのままうずくまって水と陸の境界に留まり、ひたすら望郷のうたを唱うのか? それとも執拗な何かを断ち切って自ら二本の脚を生み出し、やがて小さな(でも本当はとても大きい)一歩を踏み出していくのか...? 


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  今週のメリマン・コラムにも、これからの様相を描く次のような一節がありました。『.....それはまるで、何か新しいことを始めたいと心底から望んでいながら、どうしても出来ずにいるような感覚だ。前進し始めるたびに、それは泡と消えるように見える。受動攻撃性が高まるかもしれない。また、何かシンプルなことをしようとするが、その後物事をあまりに複雑にしてしまい、沢山の要素に気を配る(依存する)あまり、最初のシンプルな発想を支持していた人々がその複雑さについて行けない状態になることを意味する可能性もある。』 メリマンさんはこれを、トランプ政権が多様な方向性を持つ法案をひとつの大きな構想の下にまとめて処理しようと焦れば焦るほど手に余り、上手く行かなくなっていく状況として解説していました。けれど似たようなことはわたし達の日常でも起こり得るかもしれません。

強力な海王星の影響を受けて羽ばたいていく魚座の月の想像力。ひとによってはアレも! コレも!なんて、様々なインスピレーションが湧いてくるかもしれません。そのどれもが素適なものに思えます。けれど日蝕 ― 人魚のテーマ ― が起きた度数から順行を開始したばかりの水星は、数日間ストーム状態。それに魚座の海王星と乙女座の火星の要素が加われば、断固としてゆるぎない気持ちや細部の完全性を求める細かさが生まれると同時に、砂山が崩れるような心許なさや不安定な気分がどこからともなくヒタヒタと滲出してきそうです。そうなると、いつもこころのどこかに矛盾と不満を抱えるような状態になりがちです。うーん、全体としてはミステリアスで素適な雰囲気もあるのだけど、そのわりになかなかハードル高そうな満月。...でも、じゃ、どう過ごせばいいんだろう? もしかしたらそのヒントは(注意すべき点も含めて)満月のサビアン・シンボルの中にこそ潜んでいるのかもしれません。


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★9月満月のサビアン・シンボル★


        まず月がとっていくベースのシンボルは『博物館に展示されたひと振りの剣』、そして月に光を与える太陽は『政治的ヒステリー状態を制圧する力強い手』です。剣、政治的ヒステリー、制圧... なんとなくアグレッシブというか、不穏な感じを与える言葉が並んでいるけれど。。 このあたりのシンボルが「黄道帯最後のサインであり、人生という螺旋の最終段階を象徴する魚座 / 個としての可能性追求の最終段階を象徴する乙女座」という軸の中間部に顕れていることもちょっぴり頭において見て行く必要がありそうです。


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        今、わたし達は歴史的な遺物が展示された博物館にいます。目の前に飾られている、ひと振りの美しい刀剣。仄暗い展示室の中央で照明を浴びる、その立派な立ち姿...。時を経てもその鋭さは変わらず、凜とした気品さえ漂わせています。それが儀式用の剣なのか、それとも実際に戦で使われ、数多の血を浴びたものなのか? それはわかりません。けれど今、わたし達は確かに歴史を生き抜いてきた「力」の象徴を目の前にしています。 それはゆるぎない自信 — 己を信じる力 — の顕れであり、また一方「敵」と「味方」あるいは目の前の「現実」を明確に識別する力のシンボルでもあります。

博物館の原語「Museum」は、ギリシャ神話の女神ムネモシュネが語源なのだそうです。彼女は「思い出の女神」そして「記憶の女神」。つまりこのシンボルは、はるか昔に使われたひと振りの剣が、今は記憶の女神の胎内深く身を休めていること…そして皆が共有する価値ある遺産として立ち現れていること... そんな情景を物語っています。 博物館に展示されたもの達は、現実の役割を終えたもの達。だからこの刀剣が使われることは二度とないでしょう。わたし達はそれを見ながら『あぁ、戦争や殺し合いなんて嫌だな。今が平和でよかった...』なんて考えるかもしれません。けれど... 美しい剣を目の当たりにしたとき、多くのひとは自分の内側に何かえも言われぬ力が湧いてくるのを感じないでしょうか? 何かこう、背骨が真っ直ぐに正されるような? 


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  おそらく1920年代当時、このシンボルを降ろしたエルシィの潜在意識には、あの有名な「アーサー王物語」の片鱗があったかもしれません。王位の正当な継承者として、自分を証明するためにアーサーが引き抜いたと言われる、石に刺さった魔法の剣エクスカリバー。それはただ凄まじい武力を持つだけでは抜くことが出来ませんでした。それは人々を率いるための何か特別な力を持つ者=ヒーローが、ヒーローであることを証明するための装置でした。ならば博物館に飾られている古の剣は... きっと自分が紛れもなく正当な自分自身であることを証明し、危機のときに覚悟を持って挑むときにだけ引き出すことの出来る..... 存在の奥底に眠った力。そんな内なる「力」の象徴なのかもしれません。

曖昧さと混沌が渦巻くこの世界で。背筋をのばしお腹に力を入れて。空間を、切る。突く。刺す。払う。振り下ろす。識別の力を研ぐ。見えないフォース。そして... 最善の自分を呼び覚ます。 いつか召命の角笛が聞こえるかもしれない。そのときに備えて。 たとえ今がどんな状況だろうと、自分にはまだ引き出せる力がある。潜んでいる。それをきちんと知っておくこと。このシンボルはそれを伝えようとしているように思えます。


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        一方、乙女座の太陽が示すシンボルは『政治的ヒステリー状態を制圧する力強い手』。これはかなり現実的な情景ですよね。天王星・冥王星スクエアに代表されるカーディナル・クライマックスが始まって以来、大きくも小さくも、世界中で日常的に見られる光景になってしまいました。「アラブの春」が希望の象徴のように語られていたときがはるか昔のように感じます。悪い独裁者を正義の民衆が倒して新しい世に…なんて、そんな遠目からの単純な物語はどこかに吹き飛び、政治、経済、宗教、民族、歴史、主義主張、そして長い間に積もりに積もった激しい感情が複雑に絡み合う、大きな混沌へと世界は投げ込まれています。これが赤裸々な人間世界の姿、そのものなのかもしれません。それとも、どこかで間違った? 今もまだ「これが正しい!お前が、アイツが、間違っている!」と論争しあう声があちこちから聞こえてきます。

けれど現実に火の粉が降りかかってきたとき、そんな理屈もまた吹き飛んでしまうかもしれません。 原語の「supplanting」は何かと何かを「すげ替える」という意味を持ちます。また、何かを「根こそぎにする」という意味もあります。このことばは、ラテン語の「suppletare」から来ているそうで、元々の含意は「足をすくって躓かせる」ことなのだそうです。 政治的なコントロールが効かなくなった無政府状態の都市。近未来SFみたいな光景を思い浮かべてしまうけど、今この瞬間も、地球上にはそういう場所がいくつも存在します。 


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  たとえば抗議運動で度を超した感情に翻弄され、攻撃性を増した群衆を放っておいたら何が起きるかわかりません。多くの犠牲者が出て街が破壊される怖れもあります。政治は暗礁に乗り上げ、必要な行政措置も滞るようになれば、国は混乱するし、それに乗じて他国から侵略されるケースも歴史上頻繁に起きています。そんなとき、わたし達は「力強い手」を望みます。自分達に降りかかる暴力を有無を言わせず根こそぎにし、躓かせ、その代わりに平穏を取り戻してくれる手。騒乱に取って代わる、強い力。強力で自信に満ち、責任を持って権威を発動する大きな手を。

では、そんな現実を突き付ける乙女座太陽の光の声に対し、魚座の月は何と答えるでしょう? アーサー王物語の舞台となる時代もまた「王の中の王」の地位を求めて群雄割拠する、いわば政治的ヒステリーの時代でした。そんな混乱と混沌の中、ひとりの英雄が「自分の手」によって石に突き刺さった剣を引き抜き、その事実によって王の中の王となりました。 もちろん、わたし達ひとりひとりはアーサー王でもなければ英雄でもありません。けれど自分自身の内的宇宙が混乱を極めたとき、石に刺さった魔法の剣を引き抜くことが出来る存在は「わたし」しかいません。自己の胎内宇宙を統べる者として。たったひとりの王の中の王として。 それは智の剣かもしれないし、胆力という名の剣かもしれません。もしかしたら、最初のうちは「開き直り」の短剣かもしれません。それでも。 内的な静謐の中で、引き抜いた剣の刃に映し出される外界の混乱をつぶさに見るとき、わたし達にはきっと見えて来るのだと思います。どこを切り裂き、何を払えば、目前の危機を脱することが出来るのかを。。


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        次に月はメイン・テーマとなるシンボル、魚座14°の『狐の毛皮をまとうレディ』をとっていきます。そして太陽が投げかける問いのシンボルは『家系図』です。ゴージャスなフォックスのコートを着たレディ…1920年代当時の裕福なモダン・ガールの姿でしょうか。今なら「イット・ガール」なんて呼ばれるような、小悪魔的な魅力に満ちた女性を彷彿とさせます。 自分が属する社会に溶け込み、気品にあふれながらも自由な精神を保っているような。。 常にどこか冷静で、何をすれば良いか、どうふるまえば良いかをわかっているような。。 

狐は動物の中でも「頭の回転の速さ」「逃げ足の速さ」「敏捷性」そして「狡猾さ」を象徴する存在です。英語でセクシーかつ気性の激しい女性を意味する(性悪女という意味にもなるけど)「vixen」ということばは、もともと「雌狐」を指しています。またB.ボヴィは、古い時代に「fox」ということばが「マントの下に隠せる短剣とその鞘」の名を指していたことも指摘し、「何かを隠す」というテーマがオーバーラップしていることを指摘していました。

マントの下に隠された剣。たとえばブリテン王の血を引きながら格下の貴族の息子として育てられた少年アーサー。その出自は王が亡くなり、彼が十分に成長して自らの定めを引き受けられるようになるまで隠されていたといいます。けれど幼少時の彼は、ふとしたときに「何故かはわからないけれど微妙にフィットしていない感覚」や「自分はここに本当に属しているのだろうか?」という疑問を抱いたりはしなかったでしょうか? 連綿と続く血統の大木に接ぎ木されたような感覚。たとえその暮らしが平穏で幸福な日々だったとしても...。


fox



  狐が獲物を見つけたとき、彼らはじっと様子を伺いながら、自分の目的と殺気を隠して近付いていきます。もし獲物となる鳥達が巣の近くに狐の洞穴を見つけたら、種族に受け継がれた知恵に従い、気配を隠してそっと飛び立つかもしれません。 狐は狩る者。鳥達は獲物となる者。 その関係は、生の初めから連綿と繰り返されてきました。そして相対したときは両者とも、自分が相手に対し何者であるのかを隠すことが必要になります。互いの生をまっとうするために。

一方、太陽が投げかけるシンボルは『家系図』です。家、種族、民族... 長い刻を経て培われてきた血の絆。祖霊の加護や先祖の名誉。 それは輝かしい歴史かもしれないし、負の遺産かもしれません。誇りに思うひともいれば、家のカルマや家系の持つ重圧に耐えきれないひともいるでしょう。または何かの原因で系譜が断ち切られ、自分が何に、どこに属しているかわからないというひともいると思います。 たとえそうであったとしても、今ここに存在するわたし達のルーツには、何万年も継続してきた人類としての底深い根っこが生きています。それぞれの時代に生きた、無数のひとびとによって刻まれてきた想いの粒子たち。意識しようとしまいと、それは今も大木を支える壮大な地下茎として、末端の小枝であるわたし達の潜在意識に膨大な情報を送り、わたし達を常に「人間」たらしめているのではないでしょうか。


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  家系図を意味する原語の『family tree』は文字通り「家の木」で、日本の家系図なら線で表す家族の関係性を、大木の枝に見立てて描きます。ん?それって...... なんだか前回の新月・日蝕のテーマで浮上した「世界樹・ユグドラシル」を思い起こしませんか? あの、世界全体の構造を貫く「ワールド・トゥリー」です。 天と大地と地下世界を貫いて繁るという無限の大木 ー 世界の支柱。家や家族のルーツとは、突き詰めれば株分けされた世界樹なのかもしれませんね..。では、小枝としてのわたし達は、そのファミリー・トゥリーにどんな想いを遺し、どんな栄養を与えていくのでしょう? 太陽はそんな問いかけを光に託して送っているようです。月はそれを受けてどう答えるのかな?


        狐の毛皮をまとったレディは、自分の力を知っています。知った上で、今はそれを隠しています。その力がどんなものかは、ひとそれぞれ。けれどそれは、わたし達が生まれながらに携えてきた何かです。はるかな時の彼方から受け継ぎ、また自らの想いを重ね、護り、育てていくいのちの力です。 

自らの内に眠る真の力を見出したとき、ひとはそれを見せびらかしたり声高に主張するものではないことも同時に理解するのだと思います。 コートの下に隠した剣は、本当に必要なときが来るまで抜かれることはないでしょう。けれど、やがてその剣を引き抜くときが来るのを彼女は知っています。そしてとのときが来れば、いつでも敏捷に動けることを知っています。 それまで、きっと彼女は騒ぎを起こすこともなく妖艶な微笑を浮かべながら、周囲の喧噪を眺めているのかもしれません。ときに意表を突いたユーモアでその場を支配する緊張感を和らげながら。そして今はまだ、皆と同じ場に属しているかのようにふるまいながら。 


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        じゃ、なぜ彼女はそんな余裕を持てるんだろう? どうして何があっても狼狽したり攻撃したり泣き言を言ったりしないんだろう? なぜ孤独に耐えられるんだろう? 押し寄せる感情に足許をすくわれないんだろう? 

なぜなら、もし自分が望みさえすれば... 強固なファミリー・トゥリーさえも断ち切ることの出来る、鋭い剣を持っているから。もし、自分が本当にそれを望み、独りで歩いていけるならば。それが真の道だと感じるならば。もしかしたら、自ら剣となって「世界樹」の外縁さえも切り裂き、新たな地平に出ていくことだってあり得るのかもしれません。たとえ今はまだ誰にも理解されないとしても。いえ、それとも... 剣をひっそりと抱いたまま、次の小枝に知恵を伝え、未来を託していくのかもしれません。 

今、彼女にはあらゆる可能性と選択肢があります。道を創るのも、獲物に狙いを定めるのも自分自身。そして隠し持った自分という剣。ただ、それを知っていること。心得ていること。 たぶんこれが、自分をひと知れず生かし、支え続けて来た壮大な家系図に遺す、彼女 — 雌狐 — の答ではないでしょうか?


        ひとつ前の獅子座で膨らんだ「個」が、一度ぐっと収縮する乙女座。そこに輝く太陽は、自己の細部を総点検して、具体的な「力」の在りようとその支えとなる家系図を描きました。一方、黄道の最終星座宮、全てを溶かし込む魚座の月は、狐のコートの下に隠し持つ剣を抱いて、冷たい光を放ちます。

夏から秋へと移ろいゆく季節の中で、巡り廻る人間の歴史の混沌の中で。 さぁ、フォックスファーのコートを華麗にまとい、短剣をしのばせながら... まだ見ぬ獲物「終わりの無限」を追いかけていきましょうか!



magelan




have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

September 03, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント9/4【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年9月4日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【告知】レイバー・デーにあたるため9月4日の米国市場は休場となることに留意。


≪ 先週をふり返って ≫

今週は都合によりこのパートを抄訳とさせていただきます。

プライマリー・サイクルの底を★★★重要変化日である8月18日〜21日につけた後、日蝕の影響や予想に満たない雇用統計にもかかわらず株式市場は見事に上昇、ダウ工業平均は21,600の安値からこれまでのところ金曜の22,039まで騰げた。(史上最高値は8月8日、月蝕の翌日につけた22,179)

ナスダック総合は7月27日の新高値近くまで上昇した。

現在、世界の諸地域において非常に多くの異市場間弱気ダイバージェンスが発現している。トリックスターである水星逆行の影響が強く顕れている。ヨーロッパでも金曜には良く反騰したが、それでもほとんどが年初来高値のはるか下方にある。

アジアと環太平洋地域ではバラバラの結果。日経は8月29日に3月2日以来の最安値水準まで沈んだが、その後金曜に向けて非常に力強く反騰し、週の終わりを強気で締め括った。オーストラリアのASXはあまり元気なく、香港ハンセンと上海の反騰はそれぞれ2015年5月、2016年1月以来の最高値水準まで達した。インドも騰がったが月の新高値にも達していない。

南米ではアルゼンチンとブラジルの勢いが良かった。

こうした動きと米国を襲ったハリケーン被害は、日蝕効果に加えて水星逆行の中間日(市場の下落)、金星・天王星スクエア(ハリケーン)、土星の滞留〜順行(損失、その後の市場反騰開始)の3要素が絡んでいる。

ユーロ通貨と貴金属も金曜に向けて同様の動きを示した。

今週は水星が順行に転じる。直近の高値が真実なのか、それともいつものトリックスター、水星逆行によるマインド・ゲームなのかを目の当たりにすることになるだろう。彼の出番はまだ終わっていないし、非常に注意深くあらねばならないという必要性もまだ去ってはいない。



≪短期ジオコズミクスと長期的考察≫


  “ジャグヘッド(愚か者)と呼ばれるたかり屋がアーチーの家に来てこう尋ねた。『アーチー、あんた「フリー・スピーチ(言論の自由)」は正しいと思うかい?』 アーチーは勿論だと言った。するとジャグヘッドはこう答えた。『ならあんたは俺があんたの電話を使って長距離にかけても構わないよな?』 フリーダム・オブ・スピーチ、すなわち「言論の自由」とは、人が自分自身の資質を使い、自分自身の目的・大義を追求し前進していく権利を意味する。だがそれは、フリー・スピーチの名の下に誰か他の人の電話、他の人の家、あるいは他の人々の何でもかんでもを取り上げて自分の目的のために使う権利を与えるものではない。”

— Tunku Varadarajian(Richard A. Epsteinへのインタビューから)
  “The First Amendment is for Neo-Nazis, Too”
 (「憲法修正第一項 — 言論の自由」はネオ・ナチにも適用される)
  ウォールストリートジャーナル 2017年8月26日付


  “南北戦争の後遺症が治まらぬ中、マーク・トウェインはこの大いなる謎についてこんな感慨を述べている。『"肉体的勇気" がこうも日常的なものにならねばならず、一方で "道徳的勇気" がこうも稀だというのはいったいどうした事か*』”

— Robert M. Morganthau
  “Monuments and Courage”(記念碑と勇気)
  ウォールストリートジャーナル 2017年8月26日〜27日付


*肉体的勇気:肉体的な苦痛をものともせずにぶつかって目的を遂行する勇気
  道徳的勇気:多くの誹謗中傷や辱めを受けても耐えて正しいと信じる事をする勇気


  “...兄弟姉妹として共に生きることを学びなさい。さもなければ、私達は共に愚か者として滅びるでしょう”

— Dr. Martin Luther King
  1965年オバリン大学卒業式訓示より
  “Identity Politics are Tearing America Apart”
  (アイデンティティ・ポリティクス
*が米国を引き裂く)
  James A. Baker III and Andrew Young

*アイデンティティ・ポリティクス:主に社会的不公正の犠牲になっているジェンダー、人種、民族、性的指向、障害などの特定のアイデンティティに基づく集団の利益を代弁して行う政治活動(wikipediaより)

        9月5日火曜に水星が逆行運動を終了する。しかしそれが来週やってくる唯一の重要なジオコズミック・サインというわけではない。その日は火星が乙女座入りし、太陽が海王星とオポジションを形成し、また9月6日に起きる満月の前日でもある。したがって、いまだに多くの火星的要素(攻撃性、特にトランプ大統領のネイタルのアセンダントにかかることに注目)と海王星的な特質(受動性、不確定性、誤った方向へ誘導するニュースや発表)が見られる。

それはまるで、何か新しいことを始めたいと心底から望んでいながら、どうしても出来ずにいるような感覚だ。前進し始めるたびに、それは泡と消えるように見える。受動攻撃性が高まるかもしれない。また、何かシンプルなことをしようとするが、その後物事をあまりに複雑にしてしまい、沢山の要素に気を配る(依存する)あまり、最初のシンプルな発想を支持していた人々がその複雑さについて行けない状態になることを意味する可能性もある。

債務上限の引き上げを考えてみるといい。予算を通したり、南の国境線に沿って壁を築こうとすることを考えてみるといい。ひとつひとつを遂行するのではなく、これら全てのアイデア — あるいはその組み合わせ — を繋げ、ひとつのより包括的な法提案としてまとめようとすればどうなるかを考えれば、何故この政権が法案1本さえも通すことにこれほどもがき苦しんでいるかが解るだろう。だがそれでも、株式市場は騰がり続けている。

        今週、海王星とコンジャンクトして起きる満月の後、9月12日〜17日には金星が土星と天王星にグランドトラインを形成する。これは議会にとって、新たな法案を成立させる今年最後のチャンスとなるかもしれない。何故なら金星は合意と歩み寄りの惑星であり、土星は長期的にみて前向きな結果となる合意を示唆し得るからだ。株式市場はこの期間に向けて反騰を続ける可能性がある。

しかしながら9月17日以降、私達は9月27日に起きる木星・天王星オポジションの3回目にして最後の形成に向かって進むことになる。このアスペクトに向けて注目すべき新法(または予算、債務上限引き上げ、または...その他色々...)の成立に失敗するなら、それは世界の金融市場における重要なリバーサルと相関するかもしれない。結局のところ、木星・天王星オポジションは12取引日のオーブをもって米国株式市場におけるプライマリーサイクルとの相関性を持つ、最も一貫性のあるジオコズミック・サインなのだ。今回のシリーズにおける直近の事例は2017年3月1日に起きている。当時はダウ工業平均に史上最高値が示現しており、その後4月19日に向けて7週間にわたる下落へと導かれた。これは今までのところ、今年最も長く続いた下落だった。 

木星と天王星はまた「言論の自由」を要求する行為を象徴している。そして、これを追求するにあたっては、他者に対して理不尽な要求を突き付けるという衝動をも示唆している。






訳文ここまで
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August 27, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント8/28【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年8月28日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “1929年9月3日、ダウ工業平均は381.17の記録的高値まで上昇し、6倍もの価値に成長した8年の成長期の終わりに到達した。それはバブルが弾け始めた「一連の日々」の少し前だった。その日々とはすなわち、市場が11%下落した10月24日のブラック・サースデー、その4日後にまた13%下がったブラック・マンデー、そして翌日、新たに12%の下落をみたブラック・チューズデーだ。”

— Jennifer Latson
  “The Worst Stock Tip in History”
  www.time.com  2014年9月3日付


        何故私が今週のコラムを上記の引用でスタートしたか? その理由は前回共和党が上下両院とホワイトハウスを支配したのが1929年〜1933年だったからだ。彼自身の党からは好かれていなかったハーバート・フーヴァー(31代米国大統領)は成功した企業家であり、1928年11月に政権の座についた。当時は、彼が実業家として成功しているからには金融市場にはきっと良い影響を及ぼすだろうというのが一般的な見方だった。そして彼の政権の初年度には、米国の株価は史上新高値まで爆発的な上昇を見せた — 1929年9月3日、あの運命の日までは...。その後、フーヴァーの人気が下がり始めるとともに全てが変わり、就任1年目の秋には株式市場の崩壊が次々に起きていった。

さて、私はここでたった1つ(か2つ)の歴史的相関性をもって株式市場の崩壊を予測しているわけではない。ただ一応注意喚起として言及している... 実際のところ、もし株式市場の暴落や金融危機が起きるとするなら、2020年〜2021年のほうがより懸念が強い*。これは次に土星が天王星と冥王星にハードアスペクトを形成する時期だ。それは — 単に7という数字が末尾に付く10年ごとのサイクルといったものではなく** — 私の研究においてもっと重要性を持つ、『フォーキャスト2018』の焦点となるテーマだ。何故なら株式市場のどんな暴落もみな危機の直前に史上最高値をつけており、土星・天王星と土星・冥王星のハードアスペクトが短期間に形成されるというのは金融危機のシグナルだからだ。

* メリマン氏推奨の米国始原図では、2021年にはトランシットの冥王星がネイタルの月とコンジャンクトし、5月には始原図の冥王星にオーブ1°まで近付く。そして2022年が米国の冥王星リターンの年となることもまた注目に値するかもしれない。

** 相場格言として有名なセル・イン・メイと同様に、ディセニアル・パターンと呼ばれる言葉があり、これによれば末尾が7になる年には突然のサプライズによって弱気が優勢になるという。

        さて、現在に戻ろう — 結局、コラムのこのパートは『先週をふり返って』というタイトルなのだ。そんなわけで、これが水星逆行の中間時点(8月24日/日柄的)が醸し出す雰囲気だ。そしてこれは、米国の西海岸から東海岸までを闇で貫いた皆既日蝕が起きた(現地時間8月21日)週のことであり、それから1日のうちに土星がドナルド・トランプ大統領のネイタルの月の上で滞留から順行に転じ(8月25日)、それがまた大統領の太陽とはオポジションであり、しかも米国始原図の火星ともオポジションで海王星とはスクエアを形成している。いや、これは本当に多くの宇宙エネルギーの集合だ。だがもしあなたがジオコズミック研究の何たるかとそのシンボリズムを理解しているなら、これが今日起きている物事について多くを説明していることがわかる。

たとえば、米国政府内の誰もが今、自分が大統領を支持するにあたって自分の良心を探っているように見える。これはフランスや他の国々にも見られることかもしれない。しかしここ米国においては、多くの閣僚達がトランプ政権から離脱するか、トランプ自身によって更迭されている。残る幾人かも、ホワイトハウスの経済顧問のトップであるゲイリー・コーンなどは任務に対する強い責任感から残ってはいるが、先週になってシャーロッツビルの抗議運動と酷い暴力に対するトランプの反応を受けて、辞任の瀬戸際に来ていると認めた。

また、他の人々は彼らの怒り(日蝕と火星がコンジャンクト)を、トランプの存在と同様に過去の倫理的犯罪の象徴だと彼らが主張する南軍の歴史的記念像を引き倒すことで露わにした。彼らはトランプ大統領が辞任するか弾劾される(土星・海王星)ことを望んでいる。ハーバード大学の著名な法学教授アラン・ダーショウィッツによれば『... 南部連合の関連や他の歴史的記念像を引き倒している人々の多くが、それとともにアメリカ自体を解体しようとしている。』(8月22日のFox Buisiness News )

また、以前私はこの時期を、金星が木星、冥王星、天王星とTスクエアを形成する期間(8月15日〜25日)だと述べたと思う。それは単なる宇宙エネルギーの集合ではない。それは宇宙エネルギーと政治的エネルギー両方の過剰な負荷が大衆の疲労として顕れる時だ。人々はどうして良いかわからない。市場もどうして良いかわからない。以前私は8月12日に乙女座の水星が海王星とオポジションを形成しながら逆行を開始すると言ったろうか? 何をしたら良いか、何を考えれば良いかわからず、国の将来は混乱の雲に覆われ、大統領も、いや世界中が... 全ての周りをただウロウロしている。

したがって先週最後の3日間、世界の株式市場は基本的に... 何もしなかった。ダウ工業平均は月曜の日蝕(そしてMMAの★★★重要変化日)にサイクル新安値をつけ、火曜には196ポイント反騰、そしてそれから3日間は火曜につけた安値と高値の間で取引されていた。

金と銀はもう少しエキサイティングだった — 少なくとも金曜、金は週の高値と安値(1301.40〜1281.30)をたった25分間の内につけている。銀も同様で、9時20分に17.18に飛び上がった後で50セント近く下落し、9時45分までには16.71をつけ、結局引けには17.00近辺に戻った。株式市場が見せたのは正反対の様相で、S&P先物は9時5分に2453.50でトップアウトした後10時35分にその日の安値2441をつけた。これはFRB議長ジャネット・イエレンがジャクソン・ホールのスピーチで基本的に — 何も目新しいことを言わなかった時刻だ。

それが主に水星逆行中日のせいなのか、それとも土星の滞留〜順行の為せる業なのかはわからない。だが... 世界は今現在、やや立ち往生しているように感じられる*。物事が上手く行かなくなり、まだ何か起きる可能性がある時、米国ではこんな言い回しをする。『もう片方の靴が落ちるのを待っている(=今は結果を待っているところだ)』しかし、まるで私達にはもう落ちて来る靴など残っていないような感じだ。

* 日蝕のサビアン・シンボルだった『人魚』のテーマにも通じる感覚かもしれない



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “ジャネット・イエレンは金曜にワイオミングのジャクソンホールで行われる年次経済シンポジウムにおいて、中央銀行の歴史における刮目すべき10年間を締めくくるFRB議長としての最後のスピーチをすることになりそうだ。イエレンが2月に再任されるかどうかは疑問だ。ドナルド・トランプ大統領は彼女に対して軽蔑と敬意の両方を表明しており、未来に関しては明言していない。”

— Jeff Cox
  “Fed Chair Yellen Set to Deliver What Could Be Historic Speech in Jackson Hole”
  www.cnbc.com  2017年8月24日付


        先週の米国中央部を闇で覆った獅子座28°台の日蝕に関連して現在起きているドラマの1つは、それがドナルド・トランプとFRB議長ジャネット・イエレンのネイタル・チャートをダイレクトにヒットしたことだ。トランプにとっては、彼の出生図の火星とアセンダント上で日蝕が起き、それが彼を怒りっぽい気分にさせた。だがこれはまた獅子座終盤に在泊するジャネット・イエレンの出生図の太陽近くでもあり、水瓶座終盤に在泊するネイタルの月にはオポジションだった。彼らが二人とも満月の生まれであり、両方ともこの日蝕の影響を受けるとは不思議なものだ。それにもかかわらず、評論家達は2月に彼女の任期が切れたらトランプは彼女を再任用するだろう(またはしないだろう)と思惑を巡らしている。先週は日蝕と同期してその件が浮上してきたが、蝕の「影響力」は今後18ヶ月は続く可能性がある。

        今週に関しては、宇宙花火は勢いが弱まるかもしれない。しかしそれも単に一時的なものだ。惑星達の花火の小休止を裏付けるものとして、来週月曜の米国レイバー・デーの休暇は非常に歓迎されるかもしれない。米国の労働者の多くが週の早い内に仕事を離れ、その結果 惑星アスペクトの減少と祝日効果によって市場の出来高は減るのではないかと思う。だが休暇後すぐの9月5日と6日には、水星が先週の日蝕と同じ度数から順行に転じ、海王星とコンジャンクションの満月が起きる。

実際、今週末(9月3日)にかけては、火星が日蝕の度数、そしてトランプのネイタルの火星とアセンダントの上を通る。というわけで、彼が怒りの表明を小休止することはなさそうだ.... 彼の道を邪魔するものには何に対しても、誰に対してもそれは続くだろう。

私達は先週居たはずの所へたちどころに戻る — 混乱、不確定性、「私はいったい何をしているのか?/あなたはいったい何をしているのか?」についての深い内省だ。大半の米国人が望んでいないにもかかわらず、もしトランプ大統領が、メキシコ国境の壁建設の財源確保を議会が支持しなければ「政府機関の閉鎖」も辞さないという脅しを続行するなら、差し迫った債務上限への懸念がさらなる急落のきっかけになるかもしれない。とはいえ、ジオコズミック研究への私の理解によれば、満月の週末から9月20日の新月にかけて少しずつ事態は好転し始める... 私がミシガンからアリゾナに移転するにあたって9月20日を選んだ理由がこれだ。この新月は私のネイタルのアセンダント上で起きる(乙女座27°)。人生の新しい始まりにとって、これを大きく凌ぐような良い啓示はないだろう。

  思うに、多くの人達が今年9月の新月あたりから人生の新しいフェーズをスタートするのではないだろうか。とりわけ彼らが米国政府のために働いている場合はなおさらだ。結局のところ、この新月は黄道帯の中間部で起きるのであり、そして季節は — 移ろいゆくのだ。この歌のように...  “the times – they are a changin’”








訳文ここまで
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August 20, 2017

○8/22の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

8月21日付メリマン・コラムの抄訳は1つ下の記事になります。
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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】

東京・関東ローカルで  8月22日03:49前後、北海道周辺で 03:55前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は03:30前後、沖縄周辺では03:00前後に獅子座 28°52’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 獅子座28°~29°― 発効期:8/22~9/19 】
  "Many little birds on the limb of a tree"
『木の大枝に止まる沢山の小鳥』

  "A mermaid"
『人魚』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★まだ見えない地平線の彼方に待つ「何か」を感じ じっと固唾を呑む
→★細心の注意を払いながら未知の領域に向かい用心深く踏み出す
→★境界線を前にして特別な理由もなく感じる怖れやためらいの気持ち
→★潜在意識にささやきかけるメッセージに注意する必要
→★先の展望を掴めないまま、双手を挙げて全て受け入れようとする
→★広く伝播する憶測や粘着性のゴシップに惑わされる危険
→★群衆の中の孤独を貫く、またはそれを楽しむ余裕
→★見果てぬ夢想を断ちきり 今ここに在る自分の現実を認識する必要
→★脱皮していくために必要な心理的・物理的な苦闘の経験
→★厳しい環境や状況にあって自分のベストを尽くすという決意
→★目前の激しい変化ではなく内部の精妙な変容に注目していく
→★何かが生まれつつある予感とこころの深層に感じる時期尚早感
→★新たに生まれ来るもののデリケートさを理解し 勇気を持つ必要
→★どこにも属せない自分という状況を自ら受け入れ 自分の脚で立つ
→★混沌の中で一番無垢で自然な自分に還っていくことの挑戦、沈黙の防御・・・


エネルギーのポイント:前回の新月『圧縮し、噴出し、無になり、軽くなる』
                    
            今回の新月 『変容の予感 ― 移行 — 勇気と透徹』

170822NMSE


★主な惑星スケジュール★

8月23日:太陽が乙女座入り、射手座のルシファーとスクエア
      (罪悪感を抱いている場合、その裏返しとしての攻撃性に注意)

8月24日:水星・ネッソスのオポジション、水星逆行/日柄的な中日
      金星・カイロンのトライン

8月25日:金星・天王星スクエア、海王星にセスキスクエア
      (ちょっと待て!そのインスピレーションは誤解かも?)
      土星順行開始 射手座21°〜(伝聞は危険。確かな事実を)

8月26日:深夜 金星獅子座入居(大胆さと小心さの冒険 or 葛藤)
      火星・月ノースノードがコンジャンクト、エリス、土星・
      イクシオンのグランドトライン
      (非情さと混沌と向こう見ずな行動、欲望と抑圧)
      月・アグニのコンジャンクション
      (静謐で安定した情熱を持続すべし)
      木星・土星セクスタイル(「足るを知る」ことの効用) 
 
8月27日:太陽・水星コンジャンクション、水星逆行/度数上の中日 

9月5日 :水星順行 獅子座28°〜 前後ストームフェーズ
     (この日蝕の位置から折り返す/蝕のテーマ再確認)

9月6日 :満月(海王星とコンジャンクト)

        …というわけで、集合意識的にはちと要注意な惑星配置が続きます。



★8月新月・日蝕の星模様★

        世界中のアストロロジャーが固唾を呑んで見守るザ・グレート・アメリカン・イクリプス、米国を横断する皆既日食がやってきます。これは強力な蝕。北朝鮮をめぐる核と戦争の脅威、トランプ大統領をめぐる米国内の政治混乱と『フォーキャスト2012』で示唆された天王星・冥王星スクエアから孵化し拡がってきた人種暴動(それを糾弾するポリティカル・コレクトネス意識も凄まじく狭量化)、また200人以上の死者が出ているインドやネパールの豪雨、バルセロナの連続テロ事件、そして頻発する事故や何かの兆しとも感じられるような地震など、前兆となる月蝕を経た今、すでに世界では色々なことが起きています。気候も人心も、不安定さを増しつつあるかも...。


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        ちなみにこの日蝕が強い影響を与えそうな始原図を持つ国や機関は(前回のメリマン・コラムの追記にも少し書きましたが)米国(とトランプ大統領)を筆頭に、日本、北朝鮮(韓国はオーブ3°で追従)、ドイツ(とメルケル首相—月蝕とネイタルの月がコンジャンクト)、イスラエル、パキスタン、ギリシャ、EU、NATOなどがあります(おそらく他にも沢山存在するはずですが...)。

で、小惑星の配置を見てみると、この新月日蝕図では小惑星アメリカに対し同ルビコン、そして破壊と再生の神シヴァがタイトなオポジションを形成しています。うーん...もしかしたら、米国はここ半年~1年の内に本当にルビコン川を渡ってしまうのでしょうか? もしそうだとしたら、何が破壊され、何が再生されていくのでしょう? 

また、魚座の小惑星ニッポニアと双子座のケンタウルス族、アスボルス(サバイバル)からは、蠍座のアグニに対してクァドリフォームが形成されています。このアグニ、求道的なひとにとってはある種の「火の洗礼」(クンダリーニ現象による破壊体験や心理的苦悶からの新生)を意味するのだけど、一般的には善悪を超えたカルミックな衝動に関連することが多いようで、意外にもかなりの頻度で犯罪チャートに姿を現します。もしかするとある特定のケースでは、人間が原初から持つ怖れ、そしてそこからほとばしる理屈抜きの攻撃性を刺激する力として飜訳される...ということかもしれません。

今回の場合、アグニが在泊する度数は「コミュニティの連帯」を意味するのだけど。これにニッポニアとアスボルスが「神のハンマー」と呼ばれるクァドリフォームで絡むということは… この先、何か突然の出来事が物理的なサバイバルを促し、そのためにコミュニティの連帯感が生まれるということを示唆しているのかもしれません。


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        おそらく今回の日蝕は、世界にとって(そして個人にとってもそれぞれの人生において)ひとつのターニングポイントとなり得る蝕ではないかと思います。その影響範囲は半年~1年。長めに見積もればじんわり2020年くらいまで続くのではないでしょうか。その間、もしかしたら世界はひととき生みの苦しみのような経験を経なければならないかもしれません。けれども同時に個々のわたし達の中には『きっとなんとかなる。手探りでも変化に向かって行こう』という気概も生まれてきそうです。 何がどう変化するのか? それはまだ漠としています(たぶんわたし達自身がまだ漠としているから)。良くも悪くもどちらにも行きそうだし、実際、集合意識が創り上げる現実では、両極の物事が具現化していくのではないでしょうか。それは、うっそりとした「始まりの混沌」とも言えるかもしれません。

では、個としてのわたし達にとってはどうでしょうか。特にこの日蝕がなんらかの形でネイタルやプログレスの惑星、または重要な感受点に触れるひとにとっては、今までよりもっともっと「誤魔化しの利かない自分」になるべく背中を押される(あるいはプレッシャーを受ける)ような体験が待っているかもしれません。たとえば空間が「欺瞞」の層と「赤裸々な自然体」の層とにくっきりわかれているとしたら、今まではその両方の層でなんとか上手く生きることが出来ていたかもしれません。状況や環境に合わせて鏡を見ながら「それらしい」ふるまいをしつつ、ときどき「本当の自分」の層に戻ってひとりハァっと息をつく…みたいな。


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        けれどこれからは徐々にそれが上手くいかなくなってくる... 外側の何かに押されてというよりも、自分の中から生まれてくる新たな力によって、少しずつ何かが変わっていく。隠せない自分が、ふとしたことばや態度、反応の内に浸出してくる。それはネガティブとかポジティブとか、そんな表面的な評論をはるかに超えたもの。一瞬、すべての余分な皮膜がはがれて「たった今の素の自己」がにじみ出てくるような。周囲のひと達から「え?このひと、こんなひとだったっけ?」なんて反応が返ってきたりするような。あるいは、自分で「え?」と意外に思うような。落ちていく自分と、せり上がってくる、自分。

もしそんな傾向が出て来ているようなら、それは注目に値することかもしれません。何故ならそこには、まだ形を持てずに震えている「本来の自分」という卵がきっと隠されているから。たとえそれが、今までの自分から見て「いやな部分」に思えたとしても。そこから目を逸らさないでください。その中にこそ、見つけ、ゆっくり向き合い、渇いていたなら自らの手で水を与え、愛でて、大切に育てる価値のある何かの芽が眠っています。それは実のところ弱味ではなく、新しい強さの基になっていく何かかもしれないから。そしてきっとこれは「自分と世界に対する眼差しの変容」の中で起きることではないかと思います。


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        たとえば「恨み」や「妬み」の感情。そしてもしかしたらその奥に潜む罪悪感。これはけっして自分だけの世界からは発生しないでしょう。かならず誰か他の存在、あるいは外界が介在することによって生まれます。そしてその接点/境界で起きた体験を被害感情を通して自分なりの鋳型の中に受け入れ、そこから生まれる憎悪の火を疑似生命力としてこそ成立します。ならばそれは純粋なエネルギーではありません。まるで何色もの泥絵の具をぐりぐりと混ぜたように、様々な要素が入り混じって自分自身の真の姿を見えなくしている可能性が高いと思います。けれど、もしそれがとても強い感情なら、そこには何かとても貴重なものが隠されているのではないでしょうか。執拗にこびりついた絵の具をこすり落とし、元々の自画像がどんなものであったかを見つけ出すこと。その強い感情と思考が創り出したあらゆる「意味」がごっそり剥げ落ちたとき、そこに残っている純粋ないのちの力とはどんなものでしょう? そこにこそ、「わたし」が生きているのではないでしょうか? 

これは恨みや妬みの感情を抑えたり忘れたりすることとは違います。たぶん、それは無理です。ただ、自分の真の姿を見ること。自分という宇宙を視ること。その暗黒の中に、わたし達が創り上げた恨みや妬みや怒りや愛が、はかなく煌めいていること。それを一度つぶさに見た上で、恨んでみる。妬んでみる。「嫌いだ!」と叫んでみる。 燃やしてみる。この世界が届かないところにいる、わたしの中で。それでいいのではないでしょうか。 もしかしたら、もう何かが少しずつ変容し始めているのかもしれないのだから... 


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        さて、世界中のアストロロジャーが危機と希望を含む様々な予測を立ててきたこの日蝕だけど、ノースノード・イクリプスであるこの蝕は結局のところ、あくまで「未来志向の大波」です。その大波がどんなものかといえば、単に「良いこと」と「悪いこと」とか「善」と「悪」などをお仕着せの鋳型に当てはめて考える(感じる)のではなく、自分自身にとって、あるいは自分を含めた人間という存在にとって、「良いこと」「悪いこと」とはいったい何なのか? またはそんなものが存在し得るのかどうか? などをもう一度深く考えてみる機会が訪れる...ということかもしれません(とても大きな括りで言えば、なのだけど)。

この新月図は、MCに天王星が来ることによって政治・社会全体の変化を示唆しています。この天王星は日蝕とトライン、そして射手座のKBOクァオアーとケンタウルス族のフォルスともトラインで火のグランドトライン。双子座のレクイエムを仲間に入れるなら、カイトが成立します。これはとめどなく回るエネルギーがリズミックな起承転結を創る中で、痛みを伴うプロセスが起き、そこから新しい何かが生まれ、意識が新しい段階に入っていく…そしてまた何かが落ちていき、過去から離れて先へと進む運動が起きる…そんな人生のパターンを示唆しています。このTNOも地震を含む自然現象の猛威(火山や嵐)を示唆するのですが、こうした小惑星が常に地震や災害のイベントチャートに顕れるというわけではありません。ただ、心理的にも物理的にも何かしら危機的な状況や葛藤を示唆する、ということは言えると思います。IC近くに小惑星アグニが在泊することから、心理的または物理的・体感的な「火の洗礼」を通過することも考えられます。


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        また、MCの天王星が小惑星ダイシンサイとタイトにコンジャンクトしており、IC側のTNOティフォンとオポジションというのも興味深いところです。ダイシンサイは著名な日本人アマチュア天文家、大国富丸氏によって1997年に発見された小惑星ですが、偶然その小惑星番号に「311」が含まれていたことから、2011年11月、東日本大震災の犠牲となったひと達の御霊がこの星でゆっくり休めるようにとの願いの下に名付けられたそうです。(驚くべきことに、東日本大震災のイベントチャートではこのダイシンサイが地底となるICにぴたりとコンジャンクトしていました。ご本人に確認したわけではないので断定は出来ないけれど、発見者とアストロロジーとの関連はどうも無さそうなので、これもまた名称小惑星が持つ「名付ける行為」にまつわる謎と言っていいのではないでしょうか。)

またティフォンは大地の女神ガイアと暗黒・奈落の神タルタロスの子、怪物テューポーンを指します。このTNOも地震を含む自然現象の猛威(火山や暴風、嵐)を示唆するのですが、もちろんこうした小惑星達が強調されるときは常に地震や災害の襲来を意味する…というわけではありません。ただ、心理的にも物理的にも何かしら危機的な状況や葛藤を示唆する、ということは言えると思います。


_Tryphon



        ギリシャ神話によると、ゼウスを筆頭とするオリュンポスの神々の専横に怒ったガイアは、末の息子テューポーンに、人間が顕れるずっと以前に地球を支配していた子供達、巨人族タイタンを解放するよう命じたそうです。けれど神話では、結果的にゼウス側(新しくやって来た神々)の勝利に終わっています。これは神々VS暗黒の怪物の戦争と解釈出来ますが、観点を変えれば「地球の子」としてのプリミティブな自己の底深さ 対「神々の子」として果てしない天上を仰ぎ、理想の鏡を求めてやまない自我の闘いとも見ることが出来ます。「古代の生VS近代の生」といったところでしょうか。…なんて考えみると、これもまた、善悪の境界を超えて自分という存在をどう見るか? 人間であるとはいったいどういうことなのか? という認識の洞穴にわたし達の想いを誘うエネルギーなんじゃないかな?

では今回の日蝕でMCに乗る天王星+ダイシンサイとICのティフォンはどんな顕れ方をするでしょう? わたし達は、このエネルギーを "破壊的な方向" 以外にどう使えるでしょうか? ダイシンサイという名に込められた願いを思えば、志半ばに襲いくる大波に否応なくさらわれ、苦悩しもがく全てのひとのこころが、ゆったりと癒やされること。そしてリズミカルに再生していくこと...そんな変容の兆しを自分自身の中に見ていく、意識してみる... こんな試みもまた、ひとつの創造的な使い方になるかもしれません。


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        ところでこの日蝕のサロス・シリーズは145です。このシリーズの蝕が生まれたのは1639年1月4日でした。個々の蝕が持つ特質は、その初回のチャートに顕れるとされています。アストロロジャー、バーナデット・ブラディは著書『Predictive Astrology - The Eagle and the Lark』の中で、この蝕の特徴を『仲間、友人、集団やグループに起きる予期せぬ出来事が個人的な関係性に大きなプレッシャーを与える。この蝕が入る室区分が意味する領域で人間関係の問題が起きやすい。この時期の情報は歪められたり嘘である可能性があり、見聞きした物事をもとに性急な決断をしないように』と警告しています。また、当時の日蝕の度数からは、『非常に頑なに定義された社会規範と自分自身の鋳型の葛藤。そしてそこから自由になるための苦闘』『非情な運命に直面したときも自分の人生に対し"YES"と言える精神』というテーマが浮かび上がってきます。ちなみに1963年7月にもサロス145の日蝕が起きましたが、この年の11月にケネディ大統領が暗殺されています。そしてこのときの日蝕は、大統領のネイタルの10室土星にタイトにコンジャンクトしていました。


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        アグレッシブな火星と共に起きる日蝕。月のノード軸、土星・イクシオン・フォルス、カオス・ファエトンが形成するちょっと悩ましいミスティック・レクタングル。そして月のサウスノード、木星と小惑星グリーヴ(哀しみ)、キュビワノ族のカオス(未生の混沌)と小惑星ファエトーン(アイデンティティへの強い欲求、性急さによる墜落)が創り上げる創造の混沌、グランドトライン。小惑星ニッポニアとサバイバルを意味するアスボルスからのクァドリフォームが刺さる小惑星アグニ。前回の月蝕に続いて成立する六芒星は、これから先もしばらくの間じわじわとわたし達の潜在意識に浸入し、堅固なシステムから逸脱し離脱したいという衝動を刺激し続けるのかもしれません。これは、本当にダイナミックな日蝕だと思います。

そうそう、NASAのサイトではこのグレート・アメリカン・イクリプスのライブが見られるようです。日本時間22日の午前1時から始まり、およそ2時ごろから蝕の中継が始まるらしいので、なかなか無い機会だし、夜更かし出来るひとはぜひどうぞ(^_^
https://www.nasa.gov/eclipselive

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★8月新月・日蝕のサビア・ンシンボル★

        では、新月のサビアン・シンボルを見てみましょう。

  まずベースとなるシンボルは獅子座28°『木の大枝に止まる沢山の小鳥』です。原文の『limb』は大きな枝を意味しますが、他にも肢やヒレという意味があります。また『on a limb』は「枝先に身を乗り出す」とか「危険な状態」「孤立無援」という意味を持ちます。『out on a limb』という言い方もありますね。そういえば1980年代にスピリチュアル・ブームの火付け役を果たしたと言われるハリウッド女優、シャーリー・マックレーンの著書『アウト・オン・ア・リム』もそういう意味のタイトルだったのではないかと思います。

また、『limb』には太陽や月など、「円盤状」に見える天体の「外縁」という意味もあります。巨大な円盤の外縁…なにやら中央の一点からはるかに遠ざかった、因果地平の端っこみたいなイメージ。。 木、大枝、そして世界の外縁。B.ボヴィはここで『limb』ということばが象徴するイメージは、世界全体の構造を貫く「ワールド・トゥリー」という概念に繋がるとしています。これはインド・ヨーロッパ語族やネイティブ・アメリカンの神話に共通して出て来る「世界樹(宇宙樹)」で、天と大地と地下世界を貫いて繁る支柱のような存在の木なのだそうです。


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 北欧神話の世界樹: ユグドラシル
 From Northern Antiquities, an English translation of the Prose Edda from 1847.



  立派な木の太い幹から伸びる大枝の先に、群がってとまる沢山の小鳥達。鳥は霊性の象徴とも言われるけれど、小さな鳥ということは、まだ飛び立つことに慣れていない幼い霊達の顕れを示しているのでしょうか? 彼らは今、世界を貫く大枝の端 — 不安定な端っこ、つまり見知った領域の境界近く — に止まり、賑やかにさえずっています。きっとこれから未知の冒険へと旅立つのでしょう。けれど枝の先は細く、彼らの重みでたわんでいます。さぁ、飛び立たなくては! でも、何処へ? まだ見ぬ地平線の彼方へ。世界を内包するいのちの樹、ユグドラシルの無限の彼方......すなわち「ここ」へ! 

あぁ、でもまだ鳥達は飛び立とうとしない。何処かで何かが待っているのかな? 飛び出したらわかるのかもしれない。でも、やっぱりまだ早いような気がする。それよりもう少しここに留まって、仲間と唱ったりおしゃべりしていたい。鳥達はなんとなく先行きに確信が持てず、ためらっているようです。けれど枝の先は次々にやってくる彼らの重みで大きくしなり、今にも折れて再び大地に刺さってしまいそう。自分は本当に準備出来てるのかな? もう少し幹に近い場所に戻って、様子を見ようかな? どうしよう... あっ、誰かが飛んだ!


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        そして... 太陽と月はメインのシンボル『人魚』のエネルギーをとっていきます。人魚とは、海にも陸にも確実に属することのない、二つの領域の境界に生きるものです。ここでエリーズ・ポイントである牡羊座の1°のシンボルを思い出してみてください。あれは海の中から立ち現れた女をアザラシが抱擁しているという光景でした。彼女は、人間です。ある意志を持ち、無意識の海からこの世界に人間として立ち上がってきました。彼女は海の生きものであるアザラシの優しい抱擁(溶け合った過去)に別れを告げるところです。おそらくそこには、まだことばにはならなくても確固とした前進の衝動があったと思います。

けれど獅子座のヤヌス度数(最終盤の度数)、29°に描かれた存在はそれとは異なります。彼女の下半身は鱗に覆われ、肢の代わりに尾びれがあります。彼女はどこにも属すことのない者。世界と世界の狭間で、夢見る者。 彼女の上半身は、自分が憧れて切望した姿、人間の美しい女です。けれど彼女の下半身は、いまだに混沌とした情念の渦の中を漂っているのかもしれません。何かになること、何かに生まれ変わることを切望する想いの中で。

この、前後に二つの顔を持つヤヌス神の名を与えられた最終度数は、それがどの星座宮であれ、慣れ親しんだ過去をふり返る気持ちと前進への強い衝動との間で葛藤が起こり得ます。足場を失うことへの深い怖れと、未知へと踏み出さねばならないという強力なプレッシャーが同時に働いて、まるで前と後ろから引っ張られ続けている... そんな感じかも。だからどこに居ても、なんとなく自分が場違いでフィットしきれていない…そんな感覚を抱きやすいのです。


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  それでもきっと、この人魚が無意識の海から立ち上がり、過去に帰るための体 — 尾びれと鱗を脱ぎ捨てて、二本の脚で立つ日が来ると思います。もしそうしなければ、けっして来ない夢の日を、想いの届かない誰かを待ち続ける悲しい物語をつむぐだけになるから。それはまるでサナギから蝶が生まれるようなもの。とても精妙でとてもデリケートな…美しい瞬間。そこには確かに捕食者に襲われる危険だってあるでしょう。でも、この人魚が意志を持ったとき、彼女はもう語ることばを持たないまま生の大波に翻弄されるはかない存在ではなくなります。そして、自分自身の物語を創り上げていくでしょう。自分の出自の全てをオリジナルの神話として受け入れ、自分の意志で一歩ずつ砂浜を踏みしめていく。そんな生の 解放の物語を...。

        世界の外縁に留まって逡巡する鳥達と、情念の海から立ち上がろうともがく人魚。さぁ、これがこのグレート・アメリカン・イクリプスの大いなるテーマです。わたし達は、このテーマをこれから次の新月までの約4週間、いえもしかしたら数年先まで追っていくことになるのかもしれません。これを、どんなふうに使おう? どんな物語を生きられるだろう? 



  星模様からサビアン・シンボルまで、様々な要素を縦糸と横糸に見立てながら一枚のタピストリーを紡いでみたけれど、もしかしたら模様が複雑になりすぎたかもしれません。細やかなグラデーションの中に浮き上がってくる柄ゆきは、きっと読んでくれるひとそれぞれに異なるだろうなと思います。

けれど今、記事の最後にあたって思うことは、この日蝕には「何かとてつもなく透明な力の流れ」があるということ。 透明な水の流れ。 透明な風の流れ。

それがわたし達の内なる火を煽り、根ざす大地を潤しながら...どこまでも続いている。そんな光景。それは、ひとの優しさをはるかに超えてわたし達のからだを満たし そっと 音も無く 透過していく。 本当は、その流れに乗っていくことが全てかもしれません。一度カタチを無くしてしまうことさえも怖れずに。

日蝕を控えて 激しい雷雨に揺れた夜も明け、窓を開けて蝉時雨に包まれながら ふとそんなことを思いました...。


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

レイモンド・メリマン 週間コメント8/21【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年8月21日(フリー版より)

翻訳:hiyoka     
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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今週のコラムは抄訳です。


≪先週をふり返って≫

  キューバで開かれているISAR(International Society for Astrological Research)の理事会に出席するため、今回は通常のコラムではないことをお断りしておく。

先週および先々週起きたことは、私達が生きる時代と私達がトレードする市場を理解するにあたってアストロロジーがどれほど貢献しているかの証左となるものだった。知ってのとおり、私達は8月の月蝕から日蝕という強力な蝕のサイクルにある。また日蝕はトランプ大統領のアセンダントと火星の上で起きる。したがってこのところの予測はこの時期が非常にドラマチックかつセンセーショナルであり、好戦的かつ危機的であること、そしてその全ての中心に置かれているのがトランプ大統領だと指摘してきた。そのこともまた数々の出来事(スティーブ・バノン氏の更迭、大統領に対するビジネス助言組織の廃止解散、シャーロッツビルで起きた人種問題に関わる衝突への彼の言動に対して批判が高まるなど)によって証明されつつある。

ダウ平均は、国家経済会議のトップ・エコノミックアドバイザーであるゲイリー・コーン氏が、シャーロッツビル関連のトランプ発言に抗議して辞任するのではないかとの噂を受けて下落し始めた。議員やビジネス・コミュニティの面々がもうトランプ大統領とは仕事をしたがらないだろうという懸念はなおもくすぶっている。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  コズミックドラマは先週と今週で山場を迎える。21日(日本時間22日未明)の日蝕の後、24日は水星逆行の中間日(日柄として)を迎え、土星は25日に順行を開始する。このどちらもが、強力なリバーサルと(または)支持帯/抵抗帯のブレークアウトに関連する指標だ。だが水星逆行に関しては、ブレークアウトはあっという間にフェイクアウトに転じるかもしれない。

以下は先週のコラムからの抜粋となる。確認としてお読みいただきたい。

      " 先週の市場動向は最近このコラムで幾度か指摘してきたこと、すなわち市場にとって最大のリスクは政治リスクであり、それがネイタルのアセンダントと火星を日蝕に焼かれるトランプ大統領に関わるものだという事実を再び立証することとなった。これは北朝鮮(あるいはイラン)に対する彼の態度が正しいとか間違っているということではない。彼は単に火星の人だということ — つまり彼が怒っており、自分が正しいと信じることのために闘いたいと感じていることを意味する。今の彼にとって正しいこととは、当然ながら米国市民を護ることを意味するはずだ。私が思うに、彼はそれが自分の最優先の義務だと考えている。だから皆さんがそれを支持しようとしまいと、今月の世界は火星 — 「交戦地帯」というテーマ — の下に在る。

もちろん、宇宙は単に火星が強調されているというだけでなく、他にも動きが見られる。実際、今後の2週間は宇宙の活動がひしめき合っている。まず、私達の旧知の友人たる水星が今週末8月12日(日本時間13日午前中)に逆行に転じ、それが9月5日まで続く。逆行に転じるのは乙女座で、魚座の海王星とはオポジションとなる位置だ。これはこのサイクルがおそらくはこのトリックスターがもたらす影響の中でも最も混乱に満ちたものの1つになる怖れを意味するものだ。

水星の逆行はその典型として、情報の与え方、受け取り方が矛盾しており、したがって混乱を招く — たとえば中央銀行が何かをコメントするが政治リーダーはそれとまったく反対のことを口にするといった具合だ。一方、海王星は混乱 — そして誤った思い込み、妄想、誤魔化し(混乱を招いてその場を言い逃れるような欺瞞)を支配する惑星だ。だからトリックスターたる水星が、注意逸らしと散漫の神たる海王星とパートナーを組む時、いったい何が起きるだろう? 私にもそれはわからない。私が知っていることの全てはただ、それらが提示するものを自分は信じないということだけだ。

このオポジションに続いて、木星、冥王星、天王星とカーディナル・グランドスクエアを形成するトランシットの金星がもたらす非理性的・非合理的なエネルギーの流れが生まれる。この、腕、脚、そして体のほとんどの部位に「宿命的邂逅」とか「命取りの引力」と記してある(それは単にインクで描かれた絵に過ぎないのだが)誰かとの出会いを示唆する致命的な組み合わせは、それに加えて金融市場でのホイップソー、すなわち激しい上下動とも関連している。まず最初に価格が急上昇し、あなたは『お!次の上げ基調の到来だ』と思うだろう。だがその後突如として反転が起こり、あなたはこう思う。『おっといけない、これは崩れてきたぞ』。そして結局のところ、買ったら下がり売ったら騰がるという鞭打ち症状に見舞われる。これはグランドスクエアの金星、そしてトリックスター水星の逆行と奇術的騙しの天才、海王星とのオポジションのなせる業だ。これはまるでマジックだ!

  しかし、本物のマジックは8月21日(日本時間22日午前3時ごろ)、この狂える時期のちょうど中央時間帯に太陽・地球の間を月が横切り、昼が夜に転じる時に起きる。"

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  今週も引き続き上の記述が当てはまる。米国にとってはほとんど40年ぶり、さらに言えば99年ぶりの可能性を持つ、この大いなる日蝕は、ここで何度も述べてきたように、世界にとって、また米国とその大統領にとって、すでに驚くべき今という時代の様相を露わにし、なおかつ危機の時間帯ともなっている。







訳文ここまで
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