金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 3/1■メリマン・コラム3/8付けを訳してみて_3/7

March 07, 2010

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 3/8

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2010年3月8日(フリー版より)
翻訳: hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見や間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。
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≪前回コメントの検証と今後について≫

金融市場はこの、今年最初の真にコズミックサインがひしめき合う時期が好みに合ったようだ。
多分それは時間帯の最初のパートが多くの金星絡みのアスペクトを含んだからかもしれない。以前論じたように、金星はこれから形成される天王星、そして土星と冥王星のTスクエアをトランスレートしつつある(3/3-11)。

国債と金は、金星の最初のアスペクトである天王星との合(3/3水)のもと、週をまたぐ上昇を見せた。株式市場、銀、及び原油は週末までひたすら高く上昇し続けた。テクニカルな観点からすればこれは非常にポジティブな徴候だ。

しかしながら、マーケットが長期の激しいジオコズミック活動期に入っていく時、市場が上昇するという動きは通常見られるケースである。 先週のコラムで述べたように、「2月は5日の底値を基点に株、原油、そして貴金属にとってなかなか良い時期だった」 のである。
「しかし、ジオコズミック・サインがそれほど優しくない3月がやってきた」 のだ。


≪短期的展望≫

今週は前回のコラムで挙げた多くの理由により、重要な週である。3/7日曜に金星は火星とトライン(120°)を形成、そこでいわゆるソフト(調和的)アスペクトを終える。金星はそこから3/9火曜に土星と衝(180°)になり、そして3/11には冥王星とスクエア(90°)になる。
後の2つのコズミックサインは世界的に継続する爆発的債務といくつかの国家のデフォルトの可能性に対する不安に関わってくる。

しかし今週はもう一つ、火星がその逆行を終える週であることからも重要な週だと言える。現在火星のステーション(滞留:逆行→順行の切り替わり時に一時的に動きを止めたように見える状態)が獅子座の0°で起きており、魚座から牡羊座に移ろうとしてる金星とトラインとなっている。

これはなかなかに「情熱的」なセットアップで、人々がそれを守るためには闘うことも厭わないような、強い感情や信念を持つことを意味する。しかし火星の滞留により、金星の調和的な願望は火星・牡羊座コンビの攻撃的で力強い本質に打ち負かされそうだ。今週は各証券取引所においていつもよりボリュームが増加し、そのせいで特に商品市況には大きな価格変動が起きるかもしれない。

去年12/20に火星が逆行を開始した時、医療保険制度改革法案が上院通過後まもなく死に体となった。皆がそれに見切りをつけたように見えた。しかしこのコラムではそれがけして死んでいないこと、火星の逆行法則にのっとり、再度浮上してくる可能性があることを示唆した。そしてそれは今単に復活しているだけでなく、この2週間以内にも法案として可決されそうにさえ見える。

また 拙著「The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles」 の中で火星の順行 ー< 逆行ではなく>ー は、株式市場の周期的頂点と非常に高い相互関係を持つという研究が提示されている。その揺らぎは前後に7取引日である。私達は現在その時間帯にあり、株式価格は月最高値に昇っている。ちょうど水星と金星の滞留期間が投資家の心理や経済政策の変化と相互関連するように、火星も同様の働きをする。しかしながら火星の場合、変化はしばしば政治面・軍事面での戦略変更に関連することが多く、それらは当然金融市場の価格変動に影響してくる。

もう一つ、興味深いことメモしておこうと思う。私はしばしば火星の逆行を「フォークランド紛争」アスペクトとして言及してきた。1982年2月~5月、火星が逆行していた時、アルゼンチンが英国の領有下にあったフォークランド諸島に侵攻し、占領したことを覚えておられると思う。アルゼンチンが屈辱的な敗北を味わった時、私は、逆行する火星のもとでの侵略者は殆どの場合敗者となることを理解した。そして今火星逆行のもと、フォークランド諸島は再び英国とアルゼンチンの間での主権論争に巻き込まれている。


≪より長期的展望≫

『ホワイトハウスは、反対票が多いにもかかわらず、ヘルス・ケアに関わる提案が法制化されたなら国民はそれを歓迎するだろうと主張している』ー2010年3月4日ウォールストリート・ジャーナル1面より

そう、ここにこそ問題がある。アメリカ人はけして保険医療制度改革法案の可決を望んでいない、というのではない。票を見る限り、彼らはそれを望んでいるのだ。

しかし彼らは、この保健医療改革案が現在書かれている通りの内容なら可決を望まないし、また、現在理解してもいない事に対して政府に「君らはそれが好きだろう」などと言ってほしくないのだ。これは現政権が罹患している「傲慢」という病気だ。アメリカ人が望んでいること・望まないことにかかわらず、ホワイトハウスはまるで 「* パパは何でも知っている」 とでも言うかのようにふるまっている。

(*「Father knows best」 ー お父さんにまかせておけば安心! 1950年代のアメリカTVシリーズ。中西部の典型的中流家庭を描いたホーム・コメディで常に家族を暖かくまとめ、頼りになる父親キャラが描かれる。日本でも放映された。)

しかし、アメリカ国民の声を聞く耳を持たないと見える件については、民主党も共和党もそう変わらない。殆どのアメリカ人が保健医療制度改革法案が可決されてほしいと望んでいるという事実にもかかわらず、共和党は何も起こさせてはならないという考えに凝り固まっている。彼らは「何でも反対党」という評判を勝ち得つつある。そこで我々アメリカ国民は、集合的意志(民主党)に対抗して何かを行動化させるだけの激突力を駆使して、不動の障害物(共和党)と闘わせる。これを「停滞」と呼ぶ。

マンデーン・アストロロジー(個人レベルではなく、社会・国家・世界規模の出来事やエネルギーを解析/予測する占星学)では、この「停滞」期間は土星と天王星の衝(180°)の期間(2008~2010)に相応するだろう。マンデーン・アストロロジーの研究に沿って考えるなら、土星が天秤座を進行する間に(2009年10/29~2012年10/5)その停滞が終わるかもしれない、という希望があった。

土星は天秤座でその力を増す。土星と天秤座は2つとも、対立する双方をまとめる道と、それに必要な正義と公正さを重要視するという性質を持つ。

しかし、それと同時に土星と天秤座のネガティブな側面が出る可能性もある。「大きな」変化を恐れ抵抗する心理や、完全なる「正しいバランス」を追い求めようとしがちな性質などである。その結果、バランスを崩すことを怖れるあまり何も顕著に動かなかったり、不公平感や不均衡だという感覚が生まれてくる。

市場動向上、天秤座の土星は「レンジ相場」を意味している。投資家がコントロールを失うことを怖れる心理から様子見気分となり、価格はあるレンジの中で取引されるかもしれない。
ある意味で土星は「支配・制御教信者」であり、天秤座は「平等・公平教信者」である。
したがって、明快に大勢がどちらかひとつの道を好むということが無いかぎり、状況は行き詰まったままとなる。即ち停滞である。

しかし私達は、この図式にまもなく木星と天王星が牡羊座に入場するという事実を足して考えねばならないだろう。この2惑星ともが天秤座の土星と衝となる。天王星はすでに2008年11月4日の選挙以来ずっと土星と180°を形成している。

それまでの魚座がセンシティブな性質だったのと比べて、これから天王星が入場する牡羊座はより過酷なサインである。この現象は五月下旬 ー 6月初旬に始まり、2011年3月まで断続的に続く。

牡羊座を進行する木星と天王星は、「無行動」に対して満足はしないものだ。反対に、このコンビネーションは非常に「燃えやすい」性質を持つ。このエネルギーがもたらす心理作用は「もっと欲しい! 今欲しい!!!」 である。

明るい面を見るなら、木星と天王星のコンビは非凡なインスピレーションを持ち、人を発明へと導く。突然、問題を突破するための全く新しい方法がみつかる可能性もある。こうしたシンボリズムがブレークスルーを暗示しているがために、先週のコラムで「医療保険制度改革案が実現するには、多分政治家たちは木星と天王星が牡羊座に入場する時(5月~9月)を待つ必要があるかもしれない」と述べたのだった。

しかしながらその時を前にした現在と、そして2010年9月9日~2011年1月22日には、木星は再び魚座を進行する。魚座はヘルスケアのような事項を支配する星座でもある。それを考慮すれば、ある意味、オバマ大統領が「(保健医療制度を改革するには)今がその時だ」 と言うのは正しいと言えるかもしれない。魚座の木星と天王星は、健康保険制度から外れた人々に対する同情の念がピークにある時を示すからだ。

問題は、殆どの人々が現在の形での提案に反対しているという事実である。人々に置き去りにされる前に、それは内容を変更される必要がありそうに見える。アストロロジー的に言えば、惑星のトランジットから見て5月~9月の間、これが可能であると示唆している。しかし勿論、どんなに保健医療制度改革法案を支持している政治家であろうと、あまりに11月の中間選挙に近い時期を待つことは望まないだろう。彼らのキャリアにとってリスキー過ぎるからだ。

だが、政治の世界と宇宙はいつも調和的に動いているわけではない。火星は今週中に獅子座で順行運動に入る。これは火星の司る原則がいつになく強くなることを意味している。そして、獅子座はリーダーのサインである。したがって、私達はこの時期に法案を成立させるための、ホワイトハウスからの強力な波動を予期することができる。
つまるところ、獅子座の火星の典型・・・即ち 最初に掲げたウォールストリートジャーナルの一節である。

『ホワイトハウスは、反対票が多いにもかかわらず、ヘルス・ケアに関わる提案が法制化されれば国民がそれを歓迎するだろうと主張している』→『パパは何でも知っている』

しかし、木星と天王星が牡羊座に入った時、子供達はおそらく反抗するだろう。 その反逆の叫びは早ければ太陽が牡羊座に入る2週後には始まりだすかもしれない。なぜなら牡羊座は火星の元来のホームサインであり、太陽がそのエネルギーを帯びるということは、後にやってくる木星と天王星の先駆けとなりうるからだ。

この争いはかなり熱いものになるだろうと思う。「* お熱いのがお好き」 状態である。

(*1959年ビリー・ワイルダー監督作、マリリンモンロー主演の映画。原題"Some Like It Hot"。 もともとの意味は「刺激が無ければ生きている気がしない」というようなニュアンス)

私の推測では株式市場と商品市場は特に投機的な動きになると思う。

いずれにしても私は今、現職の政治家にだけはなりたくない。今年11月にはもっとそう感じていることだろう。


kameo21 at 18:18│Comments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

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