March 28, 2010

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 3/29

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2010年3月29日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文で す。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見や間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。(文中の * 部分は翻訳者の注です。)
------------------------------------------------------------------------------------

≪ 前回の検証 ≫

    世界の株式市場は、ダウジョーンズ工業平均の新たな年初来高値にもかかわらず、また別の混沌とした様相を見せてきた。先週、医療保険制度改革法案の可決を追うように、DJIAは一般通念を無視して高く昇り続けた。一般的に思われがちな事とは異なり、この法案は医療保険会社に対してその利益追求を抑制することは全くない。

    実際のところ、彼らは高らかに笑っているかもしれない。何故ならこの法案は今や新たに3000万人の新規の(そして現在保険無加入である)人々が彼らの企業から医療保険を購入しなければならないと命令するものだからだ。もし人々が命令に従わなければ、法的に罰されることになる。従って、アメリカの株式市場が先週年初来高値を示現した事を正当化する理由は存在する。しかし、このケースは何処でも通用するわけではない。

    極東と環太平洋地域では、香港ハンセンが先週300ポイント以上下落、木曜には20,639の下値をつけた。これは、去年最初に構成された土星ー冥王星の分離のスクエア(90°)付近、11月18日につけた高値23,099のはるか下である。インドNIFTYは週いっぱいにわたって騰がり続け、金曜には5293をつけている。しかし、これは未だに1月6日に記録された年初来高値5310のわずか下にいる。オーストラリアのオールオーディナリーズは水曜日に49214の高値まで昇ったが、これもまだ年初来高値4984には届いていない。ひとり日本のNIKKEIだけが金曜に11,000の高値をつけ、結果1月15日土星が逆行を開始した日に示現した10,982を超えて年初来高値をつけた。

    あなたはこのブル・マーケットが重要な土星のトランジット(進行)中に高値を取った ー安値ではなくー ということに注目しているだろうか?

    ヨーロッパでは、オランダのAEX、ドイツのDAX、そしてロンドンのFTSEが皆先週年初来高値を示現した。しかし、これまでブルのリーダー格であったスイスのSMIはそうはなっていない。またロシアのMICEXも年初来高値に届かず、香港ハンセンに似た様相で先週殆どの日が下げであった。

    再度言及すれば、世界の特定の領域下においてベア・マーケットへの分岐を示すケースが見られているということになる。

    アメリカ大陸では、DJIAとNASDAQ複合が先週年初来高値を示現した。しかしながら、アメリカにおける新医療保険制度法案の中身を知ってみればそれは今や説明がつく。年初来高値はアルゼンチンのマーヴェルでも示現しているが、ブラジルのボヴェスパは未だにそれには程遠く、先週水曜にわずか69,677に届いたのみで1月11日の年初来高値71,068と比べれば安値に甘んじており、今年2度目の高値を取った3月12日以来のダウントレンドが続いている。

  しかしながら、多分一番奇妙な市場の動きを見せたのは、新法による財政赤字の増加を取り沙汰されているにもかかわらず、先週殆どの日に下げ基調だった貴金属相場ではないだろうか。(この法律の主張としては実際には赤字削減策なのだとされているが....)

     もしかしたら、この法律が負債を加速させる可能性はEuro共同体メンバー国の負債の脅威に比べればヘでもないという理由付けがあるかもしれない。或いは、おそらく投資家達は連邦政府が差し迫った多大なマネーの必要性をカバーするために、より多くの米国債券/証券類を売れるようFEDが金利を上げる必要があることを見越しているのかもしれない。

    結局のところ、世界中が未だに様々な方向性の異なるシグナルの影響下にある中、先週は金融市場にとって非常に奇妙な週となった。これは強力な天王星のサインのもとに見られうる事柄である。そこで一つだけ言えることは、天王星・土星・冥王星のような強力なサインの影響下で、人は「思いがけないことが起きる」という事実を除いては、何一つ来たるべき事柄を「正確には」予測できない、という事である。そして今後なお一層この傾向が顕著になってくる。


≪ 短期的展望 ≫

   もし先週の相場の様相が、5月から9月にかけて起きる事象のプレビュー的なものだったとするなら、これからはハイ・チャージされた強い感情の渦とワイルドに高まった投機精神に満たされた、何とも言えず奇妙なマーケットとなるだろう。過去10日間はこれから起きる土星・天王星・冥王星のT-スクエアを太陽がトランスレーションするのが見られた。5月下旬、そして6月初めから次の9月まで、この3惑星は木星と共にカーディナル・サインの初期の度数に入り、大変まれな「カーディナル・クライマックス」を形成する。
  
   この10日間に私達は、非常に偏向の度合いが強いと言える医療保険制度改革法案が成立し、それにより支持者と反対者双方の暴力的な脅し合いが起こり、そしてアメリカの株式市場が年初来高値まで押し上げられるのを目撃した。そして、貴金属相場は株の上昇に連動せず、またこの法案が通ることによる支出と負債の増加の懸念にもかかわらず、ややハードな下げを見せた。

    天王星が物事に関わる時の典型的な様相として、市場は誰もが予想しうるような道筋を辿らなかった。市場はその反対を行った。直近のトレンドを逆転させる代わりにアメリカにおいてはブレークアウトが起こり、(困難を意味する)トランスレーション運動の期間が始まると共にそのフォースは増して上昇トレンドをは加速化していった。

     数週間前私は、2月のいわゆる「ソフト・アスペクト」が終わりを告げ、ハード・アスペクトが展開されようとしている3月に株式価格がどう上昇できるかを予見するのは難しいと推測した。にもかかわらず、今振り返ってみれば、世界の株式市場は確かに2月末まで上げたところまでは予測どおりであるものの、それを超えて、困難を示唆する局面の間中、実質的に力強く騰がり続けた。

     ところが、実際この期間に逆転を起こしたのは、医療保険制度改革法案の成立確率のほうであった。この法案はほんの数週間前には殆ど死に体の様相を呈していたのだ。それが今では法律化されている。フィナンシャル/マンデーン・アストロロジーは正しく働いた。しかしながら、アメリカの株式市場に関して私が予測したような動きにはならなかったのである。* これは、集合心理学と事象の性質が惑星間のアスペクトに忠実であり、国の財政的事柄や他の市場にはその影響があったにもかかわらず、(そのエネルギーが)アメリカ株式市場のリバーサルという事象には翻訳されなかったという事である。

* (この点については、アメリカの星読み個人トレーダーさん達の間でも議論になっていた。あからさまな相場操縦が至る所に見られるなどの報告もあったけれど、それが何を意図してのことかは意見が分かれていた。いずれにせよかなり人工的・意志的な上昇相場であれば、そう長くは続かないということで、今彼らの関心事は転換の日を特定することに集中している。オバマ・ケアは大増税を前提にしていて、米企業収益の10%以上を奪い去るとの試算も出されたそうで、星回りの計算から月末説も根強いものの、幾人かの目立ったトレーダーは4月2~3週目にかなりの下げ相場が示現するだろうと想定していた )

    これからの週、月曜には満月(従って復活祭の休日が次の日曜に続くことになる)となり、金星は水曜にその支配星座である牡牛座に入場する。そして水星が、射手座的要素が展開されてくる日でもある聖金曜日に、牡牛座入場となる。この時期はアメリカのプレ・ホリデイ・ウィークであり、テクニカル的な要素がアテにならない期間となりがちだ。通常は金星が牡牛座を進行する3月31日~4月25日は株式市場がブルに傾くと予測される。しかし、テクニカルでは明らかに買われ過ぎを示し、サイクル理論でも指し示す転換期をかなり過ぎている状態だ。従って私達は、サイクル理論、テクニカル理論、そしてジオコズミック論が異なる事象を示唆する時期に入ったと言える。


≪ 長期的展望 ≫

   最近は、資本主義が元来「捕食的」で元々失敗を孕んだシステムであるという話から、その終焉を語る議論をあちこちで聞くようになった。確かにカーディナル・クライマックスという惑星間構造の持つ性質は、今日の政治・経済社会の支配的システムが熟し切っており、オーバーホールや変革、或いは極端な場合終了さえも有り得ることを示唆している。しかし、私はそれがシステム自体が持つ「捕食性」(即ち「悪」)のために起きるとか、他の捕食的でない(より善い)システムに代わって行くと決めてかかる気にはならない。
  
   ささやかな私見によれば、どんなシステムであれ、「捕食性」の影響を避けることは出来ず、したがって頽廃するものなのだ。換言すれば、殆どのシステムは、その最も純粋な形態においては素晴らしいものだ。それらが堕落し結果的に失敗に導かれるのは、それらを運営するのが人間だからであり、その人間達が自身の特別な利権に益となるようにシステムに変更を加え、結果的に頽廃へと導くからなのである。

    冥王星が山羊座における長い滞在(2008~2024年)を続けている時、過去2~3世紀に確立された多くのシステムが「チェンジ」=変化への動きの影響を受けずにはいられないだろう。ある物は終焉を告げ、ある物はラディカルに変革されるだろう。これはおそらく痛みを伴うだろうと思う。しかし、通常、これらの変化の原因はそのシステムその物の失敗というよりは、むしろある種の不正や権力の誤用と関係がある。
   
    冥王星は(個人的にも社会的にも)隠されていた全てを明らかにする働きを持つ。特に、自分自身の利得のために他者より有利になるよう秘かに仕掛けられたような物事については。

    また山羊座というサインは、追い払われるであろう領域が、無節操なやり方で社会にダメージを与えつつ巨額の利益をあげた 政府、銀行、そして大企業(山羊座的組織)になるという傾向を持つ。その結果はしばしば、巨額の負債や人権の侵害(または喪失)に見られる。この傾向は特に、土星が冥王星に対して分離のフェーズにある2001年~2020年の間効力を持つ。従って、この長期の2サイクルが重なる2008年~2020年の間、こうした予測が有効であると理解される。

    ただ、同時に私達はまだ、1993年の171年ぶりの合(0°)に続く天王星・海王星の * ミューチャル・レセプションの時間枠にいる。これは、空前の技術的・科学的前進の期間であり、人類の智恵が高く昇華する時期でもある。従って、ひとつの(またはより多くの)システムが終わりを告げ、新しく優れたシステム(複数)が生まれる可能性がある。
   
*(異なる2つの惑星同士が、お互いの支配する星座に位置しあっている状態。海王星や天王星のような動きの遅い惑星では稀なこと)   
   
    しかし、山羊座の冥王星のもとでは、この新しい誕生が、不純な動機を持つ人々ではなく、また単に自己幻想に酔ったような部類の人々ではなく、真にビジョンを持った人々によって導かれることが必須となる。さもなければ、それは一つの失敗したシステムから新たなもう一つの失敗に代わるだけのことになるだろう。その原因はやはり人間 ー 社会・政治・経済の大変革を導く者のリーダーシップと徳性の欠如によるものだ。
   
    21世紀のこの最初の20年間は決して生きていくのに楽な時間帯ではないかもしれないが、それは大変重要な時期である。何故ならこの期間を生きる人々が、これから何十年、いや来るべき何世紀にも渡る人類の道程をセットすることになるからである。そして、その結果 ー この大変革の本質とその厳しさ ー は、未だ決定付けられてはいない。何故なら、数多くの重要な選択が今年、そして来年に残されているからだ。
   
    それを修正するにはまだ遅くない。そしてまた、それがすでに修復不可能なほど壊されていると言うにも遅くはないだろう。だが今までのところ、前回の土星・冥王星の分離サイクルにおけるテーマの失敗に唯一連座していないと言えるのは連邦準備制度理事会(FRB)であろう。そしてFEDはこれから9月にかけて、新たに非常に難しいジオコズミクスの時間帯に入ろうとしている...。


トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字