March 29, 2010

■メリマン・コラム3/29付けを訳してみて_3/28

   メリマン・コラム無料版の真骨頂は≪ 長期的展望 ≫にあることは常に変わらないけれど、今回のコラムのハイライトは何と言っても、先日成立したアメリカの医療保険制度改革法、別名「オバマ・ケア」の件じゃないかと思う。メリマン氏は≪ 短期的展望 ≫の中で、2月の穏やかなアスペクトから3月のハードな局面を示唆する星の移行を、政治面より株式市場の値動きに当てはめて予測していたことに対する反省・・・というより、市場そのものの「意志」に対して脱帽・・・にも似た心情をにじませているように思えた。

   この法案の通過は、彼が以前のコラムでも「大方の予測に反して突然蘇り、制定されるだろう」と再三指摘していた事ではあるけれど、この時期に無理に通すことは後々のトラブルを引き起こすとの予見から、出来ればじっくり議論を重ねたほうが良いだろう、と述べていた事柄だった。けれど、獅子座の火星順行や太陽の牡羊座入場の勢いを駆って、妥協を重ねつつかなり強引な手法で通されたこの法案は、やはり色々な問題を含んでいるようだ。
  
   事実、アメリカ社会での医療保険制度改革は歴代政府が手を付けようとしてもかなわなったほどの、歴史的な変革であるらしい。もともとアメリカの人たちは連邦政府に個人生活に関わる問題の統括権を渡すことに対し、大きな抵抗感を持つと言われている。日本では殆ど一般の話題には上らないし、国民皆保険制度を当たり前に感じてしまうわたしなどにはピンと来にくいけれど、これは1950~60年代の、人種差別撤廃運動にも匹敵するくらいのインパクトがあるのだという。1957年のLIFEに載ったという白人・黒人共学化の時の写真を見ると、小学校や高校に通う黒人生徒たちの周りを取り囲んでいたのは反対派の暴徒から護るためにかり出された101空挺部隊の物々しい姿だった。

   そして今、クロス・ヘアー(銃の照準を意味する十字)をシンボルに、保守派がティーパーティ/ティーバッガーと呼ばれる草の根運動を起こして民主党オバマ政権に対抗しようとしている。彼らは大統領を「オバマ王」と呼び、「社会主義独裁政治を許すな」というスローガンを叫んでいる。すでに民主党の議員事務所に銃弾が撃ち込まれたり、推進派の家族を巻き込んだ脅迫事件などが起きており、これから益々感情的な対立が激しくなるだろうと言われているそうだ。
  
   アストロロジャーのアリス・ミラー氏は、そのメルマガの中で「私は通常、政治的な問題については論じないという姿勢を保っている。しかしこの法律については、アメリカ人の個的生活に大きな影響を及ぼすことから考えても、ただ口をつぐんでいる訳にはいかないだろう」と述べている。彼女の話では、アメリカの医療制度のひずみの犠牲となっている高齢者や低所得者が沢山存在するらしい。例えば、彼らは医療保険会社に法外な料金を払い続けないかぎり、病院へ行っても実験的な検査を繰り返されるばかりで結局治療らしい治療をしてもらえないという。それが事実であるなら、メリマン氏が ≪前回の検証 ≫で述べているいるように、この法律が利益をむさぼっていると悪評の高い医療保険会社に対するなんらかの法規制を一切含まないというのは大きな問題となるのだろう。
  
   ちなみに、オバマ大統領がサインを終えてまさに法案が成立した瞬間 ー 3/23  11:55 AM ワシントン ー のイベントチャート(Koch)では、蟹座/山羊座の地平線に 月180°冥王星、それに対して太陽と土星がタイトな90°スクエアを形成していた。天頂付近の太陽は誤差1分のねらい澄ましたような正確さで地平にスクエア。強力な力を発するカーディナル・サインの初期度数で構成されるこのグランド・クロスは、まるでティーバッガーのシンボル、クロス・ヘアーとそっくりだ。アストロロジーを実践していらっしゃる方であれば、この意味するところを思うと、かなりの緊張感を感じると思う。アリス・ミラー氏は、そのメールの最後を 「この法律がどんなに悪法であろうと、私達の国は変革に向かって一歩を踏み出したのだ。その事実に目を背けることなく、より良い未来を後生に残すために今私達ができる事は何か?を冷静に考えていく必要がある」という言葉で結んでいる。
  
   ところでメリマン氏が≪ 長期的展望 ≫で述べているような星回りは、当然アメリカだけではなく全世界に影響を及ぼしている。わたしは訳しながら、まるで日本のことを言われているような気がしてしまった。当然、国民性や政治システム、国の始原図も違うわけで、同じ様なことは起きないのかもしれない。けれど日本もまた大きな変革の波にさらされているのは事実だし、先の見えないモヤモヤ感はもしかしたらアメリカより深刻かもしれない。不安、怒り、失望感などの感情が静かに静かに少しずつ溜まり、圧縮されきった時、わたしたち日本人はどんな行動を取るんだろうか? 世界の変革の嵐の中で、目先の幻想に踊らされたり、思考停止に陥ったりせず、冷静に未来を選ぶ覚悟があるだろうか?・・・今回はそんなことを考えさせられたコラムだった。
  
  
hiyoka.(^_^)

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