金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 10/18『フォーキャスト2011』

October 24, 2010

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 10/25

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2010年10月25日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中のは翻訳者によるものです)
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10/27 ≪長期的考察≫4ブロックめを一部訂正しました。(下線部)

来週、11/1付けのコラムは都合でお休みさせていただきます。m(_"_)m

なお、merriman.jpさんから『フォーキャスト2011』の予約が次の週末から始まるとお知らせがありました。そこで来週はここでも2010年度版を参考に、フォーキャスト本についてサラッとご紹介しようかと思っています。


≪ 先週を振り返って ≫

    以前のコラムで私達は、金と銀の市場における力強い上昇と有力なトップに向けて蠍座の火星が果たす重要な役割について、読者の方々に注意を喚起してきた。また天井を打つ時期についての私達の予測は、理想的には10/4〜26の間であると様々なリポートで特定してきた。その中日は10/15だった。過去数ヶ月間を振り返ってみると、金と銀はカーディナル・クライマックスのちょうど中間地点である7/28、それぞれ価格にして1155と1735あたりで重要な安値をつけたのを見てとることができる。その後、これらの貴金属は両方とも印象的な反騰を開始した。この反騰は実際、9月中旬、火星が蠍座に入場した時から始まっている。

そして今私達は、10/14、ファイナンシャル・アストロロジーというツールによって特定された時間帯中、その中心にあたる日のジャスト1日前、両市場が重要なトップをつけてまさに最高潮に達したことを確認することができる。その当日、金は1388、そして銀は2495にタッチした。 そしてこの1週間、両市場は今や7月下旬のボトム以来最も急激な下落を開始した。10/22金曜、ちょうど満月の日、金は1315まで、銀は2284まで売られた。

    また、この反転は10/8金曜から始まった金星の逆行にも関連していたかもしれない。10/14の高値はそれからわずか4取引日目のことだったが、これはいわゆる「スピルオーバー/溢れ出し」としてそう珍しい事でもない。特にこれが、火星の蠍座進行という、天井をつけやすい時間帯の中間地点と調和しながら働いたという事実からすれば、なおさらの事だ。 金星は11/18まで逆行を続ける。また金融市場の歴史には、逆行開始日周辺のタイミングでサイクル高値(または安値)をつけ、その後トレンド転換が始まり、順行に転じる日近くまでその流れが続行するという、いくつかの実例がある。こうした動向は火星逆行のケースでも過去にいくつか観測されている。

    株式市場では、先週火曜〜水曜、火星がニューヨーク証券取引所の始原図に厳しいアスペクトを形成する蠍座の重要な度数に入った時、強気市場が一時的に中断されたことに注目している。実際、火曜にはダウ平均が数週間のうちで最も大幅な下落を見せた。しかしながらそのすぐ翌日には回復し、事実上今年4/26の土星・天王星オポジション(180°)時につけた年初来高値11,258を試すところまで反騰してきている。だが先週論じたように、土星がカーディナル・クライマックスの惑星達(木星、天王星、そして冥王星)の枠組みからしばらくの間外れるため、今や世界の株式市場は揚力モードに入っている。

NYSE101019
ニューヨーク証券取引所 2010年10/19(火)9:30AMトランシット

(『フォーキャスト2010』に掲載されていた始原図の成立時間は10:30AMですが、このチャートは他のソースから10:10AM成立説をとっています。)






    結局これは木星が支配している魚座における、木星・天王星のコンジャンクション(0°)に尽きる話だと言える。それは『資産インフレ特急』だ。世界各国が相次いで貿易市場の競争力で優位な立場をものにしようと、自国の通貨価値を下げようとしている。これは愚かな競争であり、おそらくはいわゆる貿易戦争や通貨のひずみといった、望ましくない結果へと導く行為だ。だがその後はまた、私の友人でミュージシャンの ジョータウンが歌うように、『木星と恋に落ちるほどバカげたことはない/"Nothing Could be Stupider than to Fall in Love with Jupiter."』

私達は今や競争の時代に生きている。そしてこれは今後8年間、天王星が牡羊座を進行する間続いていくだろう。数週間前に無分別な考えが生み出された時、木星は天王星と共にあった。そして来年前半、今度は牡羊座で再び天王星と邂逅する。これはそれ自体で、多くの金融市場における、ワイルドな価格変動を強く指し示すものだ。だがまず第1に、株式市場にとっての強力な上昇気運をもたらすだろう。これは去年の『フォーキャスト2010』に書いたとおりだ。こうした事象は今現在、進行中だ。私はそれが制御しきれなくなるまでの間に何らかの物事がその流れを止める事になるのかどうか、確信が無い。これが木星(過剰)と天王星(行きすぎた興奮とリスク)の本質なのだ。1)火星が射手座に入ろうとしている今、私達はそのシグナルを目撃するだろう。何故なら射手座もまた、木星がその支配権を握る星座宮だからである。


Jotown: メリマン氏のホームタウンでもあるミシガンを拠点に活動するミュージシャンで、アストロロジーの歴史や哲学に関するドキュメンタリー映画 『Return of Magi』 のサウンドトラック(歌・演奏)を担当している。(個人的にこの映画はスティーヴン・フォレストやロバート・ハンドなど、アストロロジー界の錚々たるメンバーのインタビューが網羅されているようで興味を惹かれる。)
"Return of Magi" Astrology Documentary Trailer
http://www.youtube.com/watch?v=5-MLbqxTeYo

*1)火星の射手座入場:10/28 16:07頃(東京ローカル)



≪ 短期ジオコズミクス ≫

    太陽はこの土曜日、天秤座を去って蠍座に入った。それは天秤座/牡羊座の最終度数で起きた満月の翌日だった。そして火星はまもなく蠍座を抜け、射手座での6週間にわたる旅を始める。今後、海王星が11/7に順行に移るまでは、天上での主要な惑星の滞留やアスペクトは見られない。1)11/18には金星と木星が両者共に順行を開始するが、それまでは穏やかな天界模様となるかもしれない。これはまるで全ての物事が11/2に行われる米国中間選挙後の余波の如何にかかっているかのようだ。

    しかしながら、射手座に入った火星が「大人しくしている」とは考えにくい。射手座の火星は馭しがたい野生の馬だ。隙を見て手綱を逃れ、路上の全てを踏み散らしながらひたすら駆けていく。 あるいはまた、止まれない止まらない〜・・とばかりにフルスピードで爆走する長距離貨物列車に例えてもいい。これは「資産インフレ超特急」だ。この列車にはしばしの一休みをするような停車駅も無いのだ。 問題は選挙のみではない。様々な決定を保留することは、とりもなおさず株やその他の資産への資金の流れ込みを塞き止めない、ということだ。 そしてこの撥ね馬は、侵略者達の今後の軍事行動やテロリスト活動への企みも止めることがないだろう。とどのつまり射手座〜山羊座期の火星は、中東において常に緊張が高まり、イスラエルが普段より高度な危機に晒される時期と重なる。まずは原油に注目だ。


(東京ローカルタイム)
* )海王星順行:11/7 15:24
*1)金星順行:11/19 06:37   木星順行:11/19 02:13
天王星順行:12/6 11:09



≪ 長期的考察 ≫

    さてここで、蠍座における金星の逆行について少しばかり学習してみよう。蠍座は金星が ディトリメントとなる星座でもある。まず注目すべきは、この蠍座の金星逆行が、火星と共に進行しているという点だ。火星は蠍座を支配している。そしてまた傍らに金星が寄り添うこともあって、この組み合わせはかなり蠱惑的で色っぽい働きをする。この際私は、あえて"政治的に正しくない"「性差別」的と言われそうな危険を冒してでも、金星とその支配する星座を「彼女」と呼ぶことにする。そして火星とその支配する星座は「彼」だ。アストロロジーの観点では、私達のだれもがその人格の中に(実際の性別に関係なく)男性性と女性性の両局面を持っているという理解があるとしても、である。

    これら両惑星と蠍座は、金銭の持つスペクトルの両極を司っている。即ち、「富」と「負債」だ。同様に火星と金星は、蠍座と共に「愛」と「セクシュアリティ/性」というスペクトルの両極をも司っている。蠍座の火星は情熱を表し、蠍座の金星は渇望にも似た情動を示す。「富」を司る金星が、同時に「愛の探求」をも司るというのも、また興味深い事ではないだろうか? 金星は「美」と「フォルム/かたち」の惑星、いや、女神なのだ。彼女のシンボルは、1)その手にバランス秤をかかげた正義の貴婦人だ。だがどんなに美しい貴婦人もそうであるように、蠍座での金星は、「誘惑する女=男たらし」となることが出来る。ことに彼女の情熱的な恋人、火星というかたちをとった「軍神」と結びつけたられた時はなおさらだ。

    「で、それがいったい経済とどんな関係があると言うんだ?」とあなたは尋ねるだろうか? 象徴学的なスケール、即ちアストロロジー的言語から言えば、関係は大ありだ。 牡牛座の支配星としての金星は、美と安定性に満ちた世界を求める。これは、「物の価値」に関する確固とした基盤の上に成り立つ、経済的、そして心理的な安全感覚を必要とするということだ。 一方、天秤座の支配星としての彼女は、(あたかもバランス秤で均衡を保とうとするかのように)「パートナーを持つこと」に対する基本的な欲求を持っている。天秤座は常に『私達』という概念を中心に据えて考える。しかしながら火星はといえば、(例えペアを組んでいたとしても)多くの場合『私』を優先しがちだ。『私はそれが欲しい。今すぐにだ。』といったふうに。

    金星は言う。『何かこう、美しくてお互いにその価値を認めあえるような物はないかしら?』 すると蠍座の火星が言う。『何でもいいから欲しいものをゲットしようぜ。値段の心配なんか要らない。借金なんて、オレ達なら何とでもなるさ!』 しかし金星は、預金で負債を相殺したいと望んでいる。彼女は堅実な牡牛座との繋がりにより、自分の総勘定元帳のバランスが負債に傾かず、ウェイトが資本や収益に置かれる事をとても重視している。だが蠍座はそうではない。何故なら、蠍座は「力」を望んでもいるからだ。「征服する」という行為にともなう野生的な力、そこから彼が得る「自分は強者なのだ」という感覚。そしてまた彼は、敵を支配するためなら大いに借金しても構わないとさえ思っている。最終的に彼が勝てば、その負債は結局、非常に良い投資だったことになるのを知っているからだ。

    そのうえ彼は、その「力」が金星に対しては 2) 媚薬として効くことも知っている。だがこれはギャンブルだ。負債やデフォルトに密接に関連する星座や惑星を挙げるとすれば、そのトップに来るのは蠍座とその複支配星、冥王星と火星だからだ。そう、そして彼らは税金にも関わっている。もし土星または山羊座(政府)が全体図に含まれているならなおさらで、実際そのとおりの状況になっている。冥王星は山羊座に2008年〜2023年まで滞在する。そして私達は、土星が冥王星に対してウェイニング(閉じていく)スクエアを形成する年を終えたばかりだ。

    言い換えれば、蠍座の金星と火星は、1年という長きにわたる土星へのスクエアを終えたばかりの山羊座の冥王星と共に、私達がこれからどちらの方向に向かおうとしているのか? その分かれ道となる重要な時点に達したことを示唆しているのだ3)(金星と牡牛座 VS 火星と蠍座)。私達は金星が願っているように、安定した「かたち/形態」と「安全性」を選ぶことになるだろうか? それとも、彼女は自分の恋人が抱く「力」と「征服」への野望を抑えきれないだろうか? もし火星が勝てば、彼は負債の大増加をもたらす。彼はこれまでずっと、それを確実な投資であると自分に納得させてきた。だが本当のところ、この行為は実際にデフォルトをもたらすものであり、彼の通貨はグチャグチャになるだろう。その上さらに、彼は自分の恋人(即ち支持基盤と安全保証)を失うことになるのだ。

    この、蠍座の金星と火星 — それぞれ「価値」と「その低下」のシンボル — の物語中には1つの教訓が存在する。ことに金星が逆行している状況下では、伝統的な価値体系と金銭に対する細やかな神経を持っていた過去の時代に戻りたいという衝動が生まれるてくる、ということだ。そしてこれが今日、確実に成長しつつある「勢い」の正体なのだ。それは国家の、そして個人レベルにおいても、バランスの取れた予算と、今よりはるかに規律を保った経済への取り組み姿勢に戻って行こうとする力だ。 あなたは今度の投票結果にその力を見ることができるだろう。

    しかしそうは言っても相手は火星だ。時に彼は、もう手に負えないほどひたすら頑固になることがある。(蠍座に在っては特にそうだ。)そんな時は何ものも彼の征服への衝動をなだめることは出来ない。そしてこのために彼は金銭を必要し、当然のごとく債務を負う。

彼の行く末をどう推測するかって? 彼は判断を誤り、最愛の彼女を失うだろう。何故なら彼が方向転換を完了する以前に、すでに大きすぎる負債を背負うことになるからだ。彼女は彼の態度に引いてしまい、逆行している。彼女は彼から離れつつある。彼は勝利した。と同時に、彼は敗北したのだ。

    だが一体金星は今、何をやっているのだろうか? 彼女は自分が支配する天秤座に戻ろうとしている。そこで彼女は自分が本来持っていた強さと勢いを盛り返し、自分自身の価値や個としての美しさを再確認するのだ。即ち11/8〜12/7、金星は彼女のホームである天秤座に里帰りする — というよりエステ付きのスパにでも行くのかもしれない。そして11/18、天秤座で順行に転じる(その時米国始原図の冥王星とスクエアになる)時をもって、彼女は「愛」と「価値保証=安全」を求める自らの探求の旅を、再び開始する。彼女は今や以前より強く、魅力的だ(つまりもっと支持されるようになる)。

その一方、火星は蠍座から射手座に活動の場を移し、10/28〜12/7まで滞在する。あなたは、彼が恋人(支持)を失ったというだけで、その浪費癖が止まると考えるだろうか? いや、それは無理だ。反対に、彼はもっと支出を増やし、さらに断固として支配力を求めるようになる。射手座と山羊座の領域を火星が旅する時(10/28〜1/15)、彼はより攻撃的に、より好戦的になり、そしてこれまで戦うために多くの資金を必要としてきた、"戦争"そのものに向かって行く傾向があるのだ。

    だがまだだ。まだ金星は終わっていない。彼女はその、愛と安全への探求をけして終えてはいない。彼女はもう一度恋人と再会することになるが、次の逢瀬の場は彼女のターン、彼女の縄張りの牡牛座だ。それは来年晩春、五月の下旬となる。その時、彼女にはパワーがある。言い換えるならこれから先、その再会の時までは、リベラル派と保守派 、そして鷹と鳩は、選挙の過程で示された大衆の判断に関わらず、国の経済に関して真っ向から対立するアジェンダを追求することになるだろう。金星と火星は次の春、彼らが牡牛座で再び触れあう時、何かについて合意に達する地点をついに見出すことになるかもしれない。そしてこの時、触れあいの場所は彼女が支配するもう1つの星座宮であり、今度は彼のほうがディトリメントという、居心地の悪い立場に立たされるのだ。


*)ディトリメント:主に古典占星術の技法で星座と惑星の組み合わせにより品位/力の強弱が定められている。ディトリメント/障害の場合は力が弱まるとされている。

*1)金星は牡牛座と同時に天秤座の支配星でもある。

*2)原文 aphrodisiac:媚薬・催淫的な。ギリシャ神話における美と愛の女神アフロディーテ(英語名ビーナス=金星)から来ている言葉。この女神の奔放さを物語る逸話は多い。

*3)牡牛座と蠍座はホロスコープ上で180°対向に位置している。





訳文ここまで
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