金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 10/25●11/6の新月—みんなに降り注ぐエネルギー(気まぐれUP♪)

October 30, 2010

『フォーキャスト2011』

11/1付けのメリマン・コラムは訳者の都合によりお休みさせていただきます。
m(_"_)m

『フォーキャスト2011』の予約が始まったようです。詳しくは投資日報社さんのショップページをご覧ください。

forecasts2011M



フォーキャスト本について自分なりに思ったこと。

        まずは前置きめいたことから・・・。わたしが実践しているパーソナルなアストロロジーは、まず個人の意識とその構造について分析していきます。天体の動きによって絶対的に決められた現象が起きるのではなく、まず人間の意識が天体のエネルギーの刺激を受け、それを各自の意識が独自に翻訳し、自ら体験を創造していくと見るからです。ハードなエネルギーでも、その時の 意識・気持のありようによって色々に使えます。より良い結果に繋げるために、より良いエネルギーの使い方を探っていくことも大きな目的の1つです。より良 いと言っても何が良いかはひとによって様々です。だから基本的に個人目線なんですね。

それに比べると、金融アストロロジー、特に市場予測の世界はマスとしての相場の動き=翻訳された結果そのものを予測しようとするものであり、これは極論してしまえば黒か白か?・上がるか下がるか?に尽きると言えるかもしれません。つまりどんなひとにも同じ結果が見えるという事で、はっきり検証できる世界です。そしてだからこそ、もしかしたら今までアストロロジーに馴染みが無かった方、また怪しげな印象を持っている方にも、いわゆる運命論としての占いとは一線を画したアストロロジーの考え方を知ってもらえる チャンスになるかも?と思い、メリマン・コラムの翻訳を始めたという経緯があります。

        2005年、わたしは本当に相場のことなど何も知らないまま株取引を始めました。そしていっとき、右肩上がりのブームに乗って「夢みたい〜♪」な楽しい思いも経験しました。でも今は、自分にはトレーダーとしての才能なんか全然無い・・ただ好きなだけ!ってことに気付いてしまったため、タマに時間のある時しか取引しません。そんなわたしがこの本について何か言うのも気が引けてしまうのですが。。けして安い本とは言えないし、いつも来て下さっている方の中にはどんなものなのか興味はあるけど・・・って方もいらっしゃるかと思い、あくまで自分の経験の範囲で思ったこと、感じたことを書いてみようかと思いました。

そんなわけでこの記事には、もしかするとフォーキャストの出版元であり、わたしの勝手なコラム翻訳を「あなたの姿勢に免じて」と快くOKしてくださった投資日報社さんの本意とは異なった部分もあるかもしれません。ですので、あくまでアストロロジーを実践する立場で相場素人でもある1読者の個人的感想にすぎないことをおことわりしたいと思います。

        わたしがメリマンさんを知ったのは、実は金融アストロロジーではなく「ソーラーリターン法」という、主にパーソナル・アストロロジーで使う技法の本からでした。それはかなり以前の本ですが、簡潔ながら示唆に富んでわかりやすく、また著者の人柄も伝わってきて信頼するに足ると思わせるものでした。そして実践でもかなり有効だったんです。それで、金融アストロロジーでの現象予測がどんなものなのか?を知りたくなり、少し勉強を始めました。そして、つたないながらもこのブログでメリマン・コラムの翻訳を始めました。去年出た 「フォーキャスト2010」も、そんな理由から勉強のつもりで購入してみました。

        merriman.jpさんのサイトには、当該ページの冒頭にこう書いてあります。 
『誤解されやすい事だが、この本は星で相場を占う書物ではない。壮大な星座サイクルと相場サイクルの重なりを確認する書物だ。』  これは本当にそうだと思います。

いわゆる占いとかご託宣とか、そんなのでトレードして常にうまくいくなら超ラクだし世の中はきっと幸せなひとだらけ。でもその前に占いも相場も成り立たなくなるでしょう。それは起こりえないことです。

        今振り返ってみると「フォーキャスト2010」は、今年の世界経済(特にアメリカ)や相場の流れをかなり的確に描いて見せてくれたと思います。 個人的にはアメリカの政治・経済の流れが向かう方向性やFRBの動向予測がホロスコープ付きで解説されている部分など、なんとなく日本の動きと比較して考えながら見ていく時、とても興味深く、参考になりました。

けれどこれは、あくまで前の年の秋に立てられた1年間の予測です。(それでもこれくらい詳細に予測を立てられるのは惑星の動きをつぶさに押さえていなければ無理だと思いますが...) 実際の相場に見られる揺らぎやズレの特定、そしてトレンド転換の細かなタイミングなどは、本による大筋の分析を頭に入れた上で、週1のメリマン・コラムや他の資料・テクニックなどを加味して微調整していく必要があると思います。そういう事を通して自分なりのセオリーと相場観を組み立てていくという姿勢も必要かもしれません。 ちなみにメリマン関連では月1のサイクルズレポート、週1のゴールドレポート、日経週報、カレンシーレポート、またサイクル理論の教則本が出ているようです。こちらは有料ですが、もっと詳しく追いたくなった時には有効じゃないかと思います。

また、興味のある方はアストロロジー・ソフトがひとつあると便利かもしれません。windows用ならフリー・ウェアや安価なシェア・ウェアが比較的豊富に揃っています。惑星の記号など、最低限の知識を学ぶ必要はあると思いますが、例えばジオコズミクスの章で解説されている惑星位置やアスペクトをソフトのホロスコープ上で天体マップとして目視しながらその時々の日足チャートと比較してみるだけでも、説明されている内容を直観的に把握しやすくなります。もしかしたら、アストロロジーってけっこう面白いな・・なんて感じる方もいらっしゃるかもしれません。

        ファンダメンタルでもテクニカルでも、使いこなせるようになるにはそれ相応の勉強と努力が必須なように、この本もまたひとつ、取引の実践に応用するなら自分なりの使い方を身に付ける。それによってこそ強味となる相場分析ツールだよね・・・というのがわたしの感想です。確かに『重要変化日』など、十分な確率で一致していたと思います。それでも、何もかも全部ピタリと当たる!とか「読むだけトレード」で儲かる・・・とかをどこかで期待してしまう方には、おすすめ出来ません。 だって、市場からお金を奪って無傷で逃げてくるのはそんなラクなことじゃ無いですもん。本当のトレーダーって、一喜一憂したり時には胃の痛む思いをしながらも、日々頑張って自分なりに向上しようとしているひと達だと思います。(世の中には、例えばネットトレーダーはPCの前に座ってるだけでマジメに働かずお金を稼ぐ・・・なんてひどい誤解をしている方がいまだにいらっしゃるようですが、悲しいことだと思います。)

シツコイようですが、部分的な拾い読みでサクッと儲かるとか、その手の本ではありません。優しく書いてあるけれど、深く理解するにはちょっとだけ手強い部分もあります。買ったら絶対モト以上のものは取ろうという気持でどんどん理解を深めていけば、それだけ応えてくれる・・・って感じがします。

ただ個人的に、2010年度版は少し読みにくい部分がありました。で、それを改善して面白く読めるようにしてください!って1読者としてのお願いをお送りしました。自分を高いタナに上げまくって言ってしまうのですが、訳文が去年よりわかりやすく、スッと入ってくるものになれば、もっと多くのひとが楽しめるはずの内容だと思うんです。多分本の性質上、原稿が来てから翻訳にかけられる時間は普通の出版物に比べて驚異的に短かそうなので、これってかなり無理な注文だとは思うのですが・・・読者としてはやはり次回にちょっぴり期待してしまいます。。。

        この本は金融アストロロジーがどんなものか?を知っている方は勿論ですが、たとえ知らなくても新しい技法を身に付けたい、分析の幅をもっと拡げたい、興味がある、知りたい・・・と考える方にはきっと役立つんじゃないかと思います。
ちなみにわたしが時々ウォッチしているアメリカの星読みトレーダーさん達は、惑星のトランシットやサイクルの他に、エリオット・ウェーブや自分の取引スタイルに合わせて編み出した独自のサイクル理論を組み合わせてトレード・プランを立てているようです。彼らは皆基本的にローン・ウルフですが、星読みやサイクルなどの技法ではお互い切磋琢磨してる雰囲気があって、そのオープンな感覚は層の厚さや土壌の違いとはいえ、羨ましい気もします。 "So, what about your trade plan?" どんなに優れた予測が出来ても、またそれを知り得ても、自分のトレードプランをしっかり立ててその通りに実行出来なければ「あ〜ぁ、予想どおりだったのに取れなかったよ」とグチるハメになる・・・彼らのひとりが先日こんなことを言っていました。 わたしはちょっと耳が痛かったですw。


      最後に前回の版、「フォーキャスト2010」の目次から要約抜粋してご紹介しておきますね。なんとなく雰囲気がわかるかも?

【FORECASTS 2010】
フォーキャスト2010の翻訳にあたって by 皆川弘之氏
相場に関する天体の位相 (あれこれサラっと)
2008〜2012年カーディナル・クライマックス 解説
2010年の主要惑星の位相 解説
2010年の強力な天体アスペクト 解説
        (土星・冥王星、土星・天王星、木星・・など解説)
水星・金星・火星の逆行期について
2010年の米国及び大統領について
2010年の米国T−ノート及び金利
        (サイクルズ、ジオコズミクス、FRB始原図、重要変化日などの解説)
2010年の米国株式市場  (上記と同様の解説)
2010年の外国通貨/ドル・スイスフラン・ユーロ・円(上記と同様の解説)
2010年の日経平均株価(上記と同様の解説)
2010年の貴金属/金・銀(上記と同様の解説)
2010年の原油相場  (上記と同様の解説)
2010年の天候パターン
2010年の穀物相場/コーン・大豆・小麦(上記と同様の解説)
2010年の良い日/悪い日(参考としての扱い)
2010年星座別個人の運勢(参考としての扱い)
資料編:メリマン・サイクル理論とアストロロジーの簡単な解説編




Good Luck to You All !!

hiyoka.

hiyoka_blue at 19:05│Comments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

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