December 12, 2010

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 12/13

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2010年12月13日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の*は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫

    もし先週世界の株式市場を見回したなら、あなたは「ああ水星逆行だな」と感じただろう。事実、天王星はその逆行運動を先週終え、そして水星が12/10金曜、その3回目の逆行を開始した。ひとりファイナンシャル・アストロロジャーのみが先週、世界の株式市場で繰りひろげられた葛藤を正しく理解できることだろう。

    ヨーロッパでは、ドイツのDAXが2008年6月以来初めて7000以上で取引された。ロシアのMICEXもまた2年来の新高値まで昇りつめた。オランダのAEX、英国のFTSE、そしてチューリヒのAMIもまたしっかりした上昇を見せたが、一ヶ月前の高値さえも抜くことはなかった。従って私達は、ジオコズミックな観点から反転を示唆する重要な週に、ヨーロッパ圏の株式市場における異市場間弱気ダイバージェンスが始まった事を見て取れる。

    しかしながら、多くのアジア諸国では全く状況が違っていた。香港ハンセンとインドのニフティは先週ずっと下がり続け、ここ2ヶ月来の最安値水準に近付いていた。だが日本の日経は上昇し続け、2010年5月以来の最高値レベルまで達した。オーストラリアのオールオーディナリーズもまた上昇したが、11月の高値には届かなかった。

    アメリカ大陸でも似たような様相を呈していた。アルゼンチンではメルバルが史上最高値をつけた。もしあなたがバブルの典型を見たいと思うなら、メルバルの日足チャートを一瞥すればいい。ナスダック総合もまた急激な上昇を見せ、2008年6月以来の最高値水準まで昇りつめた。しかしダウ工業平均は11月の高値を抜けず、ブラジルのボベスパに至ってはインフレと金利上昇が経済を行き詰まらせ始めると共に急激な下落に見舞われ、ここ3ヶ月来の安値を試すこととなった。これは中国とインドに示現しつつある現象と似たようなものだ。ブレーキとなったのはロシアを除いたBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)だ。こうした状況はあなたのすぐ側にも、まもなくやって来るかもしれない。

    それでは、一体どうやって株式市場におけるこのように多様なふるまいを整理することができるだろうか?もしあなたがファイナンシャル・アストロロジーを学んでいるなら事は簡単だ。天王星が強い時(実際に今そうだが)、追随者は居ない。居るのはリーダーだけだ。誰もが思い思いの方向に向かい、足並みが揃わない。ある市場は抵抗ラインを突破し、他の市場はサポートラインを割り、そしてそれでもまた他の市場は反騰する。反騰について言うなら、先週の貴金属市場にもまたそれが起きていた。金は12/7に1430以上と史上最高値をつけ、そして銀は3075まで騰がって30年来の新高値をつけた。しかしその後、全ての主要なジオコズミック・サインの中間期に、そして火星が射手座から山羊座に移行すると共に、貴金属と原油は反転し、急激に下落した。結局のところ、先週はファイナンシャル・アストロロジャーにとっては思う通りの週であったが、安定して一貫性のある市場を好む人にとっては、おそらく良い週ではなかったろう。これが天王星のやり方なのだ。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

    さぁ水星のターンだ。おっと!ヤツはまたもや後ずさりか! その通り。このトリックスターは12/10〜30まで今後3週間にわたる逆行運動を開始することにより、再び惑星位相の中で目立つ存在に返り咲こうとしている。通常、この時間帯は誰もがいったい何について決めたり評決しようとしているかについて、明確な理解を欠いたまま意志決定が下されがちだ。大体においてこのような決定は、後にそれが正確なところどんな内容を含んでいるかが明らかにされた暁には変更を余儀なくされるだろう。 

そして予想どおりの流儀にのっとり、米国議会は再び重要な法案(ブッシュ減税を中・低所得者層のみならず富裕層に対しても継続することをメインとする包括的経済対策法案)について合意に達する試みを水星逆行まで持ち越した。この法案で提案されている事柄の全てを気に入る人間は誰もいないことについて、私達は驚いてしかるべきだろうか? 多数の議員が大統領に楯突くと脅していることは驚きだろうか? (だが今回与党に楯突いているのは大統領の側なのだが)  この時期はオバマ大統領にとって生易しい状況ではない。

さてここで再び喚起されるのは、彼の誕生日(8/4)が去年のカーディナル・クライマックスの真っ只中であったことだ。アストロロジーの研究によれば、これは彼の2010年を予測するソーラーリターンが、火星、木星、土星、天王星、そして冥王星の間に形成された、あのとてつもないTスクエアで構成されていたという事を意味する。それは「チェンジ」を大統領選のキャンペーン・テーマに掲げたオバマ氏にとって、自分自身にそのテーマが降りかかってくる年を約束するものだった。そして勿論、宇宙は11月初旬の中間選挙の時、それをあからさまな形で彼に届けた。彼が『あなた方が信じることの出来る変化— change you can believe in. —』を約束した時、こんな事が自分の身に起きるなどとは思わなかったろう。 彼が税金問題を軸にすえて立ち回ろうとするにつれて、今や彼は、あまりにも早く乙女座—天秤座の土星に代表される階級間闘争の戦いをあきらめてしまったと言い立てる、彼自身のリベラルな支持層からの怒りを駆り立てている。今彼は新たな戦いに直面しているのだ。

    さて、来るべき週の市場に話を戻そう。この月曜、火星が山羊座の冥王星にコンジャンクト(0°)する。火星と冥王星は支配権をめぐる力の闘争を表している。勿論、これは軍事的な側面だけではなく、人生のあらゆる局面に当てはめることができるものだ。これは政府にも言える事で、オバマ氏が自分自身を選んだ有権者との関係の中に見出しているものだ。今週後半(12/16〜18)、射手座を進行中の太陽は魚座でコンジャンクト中の木星・天王星組とのスクエア形成に入る。通常、この位相は金融市場における急激な価格変動と連動しやすい。またこれは地震やテロリスト活動と連動する可能性もある。射手座と魚座は両方とも原油に関連することから、原油価格の動向にも注意してほしい。

    水星の逆行に加えて、太陽が木星と天王星の両方と*1ミュータブル・サイン同士でスクエアとなることから、今週はクレイジーな週となりやすい。これは超短期のトレーダーには天国だが、ストップロス・オーダーによってリスクを回避しようとするポジション・トレーダーにとっては多分地獄となるかもしれない。要するに、今週と来週始めごろの時間帯は、ある程度異常で奇妙で珍しい様相を呈しやすいという事なのだ。この期間は論争からは身を引いていたほうが良い。何故なら、もしあなたの気が確かであれば、いきなり出くわしそうな他者のばかげた行動には絶対に対処できないだろうからだ。議会を観察しているといい。議員達はその目にあの「狂人のギラつき」を宿すだろう。距離を置いたほうが利口だ。もしあなたが平穏を望むなら、あなたは自分自身の内面をみつめなければならないだろう。思索だ。平穏は「外の世界」には存在しない。


*)ソーラーリターン:年に1度、太陽がその人の誕生時の位置に戻ってくる。アストロロジーの世界では、その後1年間にその人が受けるエネルギーの様相(その人に起こるであろう事象)を予測する為に、太陽が戻った瞬間の日時に基づいて作成されたホロスコープを使う。

*1)ミュータブル・サイン:アストロロジーでは黄道12宮を活動宮、不動(固着)宮、柔軟宮と、その性質によって3種類に分類している。そのうちミュータブル・サイン/柔軟宮は順応性はあるものの、不安定で変化しやすいと言われている。


≪ 長期的考察 ≫

    ファイナンシャル・アストロロジャーはカーディナル・クライマックスの只中で「ビッグ・イベント」が何も起こらなかったことに失望する必要はない。このコラムでも何回か触れたように、強力なジオコズミック・パターンは後々大きな結果を生むような重要な決定や政策の発動と一致することが多いのだ。そして今、私達は、それがまさに2010年8/10の量的緩和第二ラウンドに漕ぎ出すという連邦準備制度理事会/FRBの決定だったということを見出している。そしてこの決定に対する「予期せぬ結果」は、長期国債の利回りが下がる代わりに実際上昇しつつある今、徐々に姿を顕し始めている。始まったばかりの連邦による大規模な買い付けにもかかわらず、長期国債のいわゆる「バブル」ははじけるかもしれない。これからどうする? 米国の納税者の金による投資の価値は上がるどころか下がっている。その上、これが抵当金利を低く保つのに役立つというアイディアは実現していない。抵当金利はその代わりにここ何ヶ月もの最高水準まで上がっている。

ウォール・ストリート・ジャーナルがこれについて、金曜の第一面に『Fed債券購入強行 市場は無視』という記事を載せている。

    『連歩準備制度による経済活性化を目的とした6000億ドル規模の債券購入は、史上最も論議を呼んだもののひとつだった・・・この計画を批判する人々は、それが有効かどうかに疑問を持ち、インフレに加えて投機的バブルを煽ることになると警告した。しかしながら、当初の成り行きはまた別の結果を示唆している:この計画は決定者側が必死に追い求めている経済の爆発的成長も、また批判者側が絶叫するほど怖れているインフレーションのどちらも起こさないかもしれない。』


    2010年を振り返る時、経済史の学者は間違いなくあの時期 — 2010年8月初旬、カーディナル・クライマックスというアストロロジーにおけるピーク期 — を、2010年後半から2011年のかなりの時期、そしてそれ以後までも、米国のみならず世界の経済や通貨市場に多大な影響を及ぼした重要な意志決定がなされた時期として重点的に取り扱うだろうと私は考える。私はまたこうも考える。やがては、それはまた更なる資産、特に株式市場のインフレを、2011年3月以降一層刺激した要因として認識されるのではないかと。

    だがここでファイナンシャル・アストロロジャーが刮目すべきキーポイントとは、おそらく、これまでの銀行業の — そして確実にFRBの — 史上最も重要な決定のひとつが下された時期が、カーディナル・クライマックスのちょうど最高潮の時点であったという事だ。牡羊座の初期度数にあった木星・天王星が、FRB始原図の太陽・冥王星のオポジション(180°)ペアにTスクエアを形成した時、問題はFRBが当時の彼ら自身の判断を過大評価するだろうという事だった。彼らの『何もしないよりはむしろ何かした方がいい』という決断には『予期せぬ結果』が待っているだろう。彼らは、自身の決定が長期金利を低下させ、住宅市場の反騰をサポートすると予想した。その代わりに、住宅市場は彼らの予想通りの低い金利ではなく、上昇した金利によって、今にも再び失速しようとしているように見える。

    金融市場に関する限りにおいては、あのQE2決定の期間は4ヶ月に及ぶ世界の株式市場の不振を早々に終わらせ、その後新しい強気市場の始まりの後押しとなった。2011年3月、木星・天王星の両惑星は共に牡羊座に帰還し、それに続き3月の最終週に3度目にして最後の木星・土星のオポジションが形成される。それにより私達は、5月下旬か6月あたりまで続く、株式市場のさらなる爆発的上昇期を見る事になるかもしれない。もっとも、問題は、株式市場にとってのこの朗報は、経済や住宅市場にとっても同等の朗報というわけではない、という事だ。私達は、カーディナル・クライマックスとして知られるこの橋門を漂流し続けている。それは少なくとも2015年まで、そしておそらくはこの新たな10年間の殆どの間続くことになる。私達がこの門の反対側から出てくる時、様々な事物は異なったものになっているだろう。

しかし私達はすでにそれを知っている。何故なら私達は2008年以来、その「変化 — Change」を経験し続けているからだ。覚えておられるだろうか? 私達は2008年、「変化」に投票したのだ。そして2010年にもまたそうした。そしてまた2012年にも再びそれと同じ事をするだろう。






訳文ここまで
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この記事へのコメント

1. Posted by ADAM   December 14, 2010 10:51
hiyokaさん、こんにちは。

良いですね~、昨夜の短期相場は正にクレージーな動きでしたね(ポン円)。

この記事の抜粋をADAMの管理するチャット部屋で紹介させていただきました。http://chat.kanichat.com/chat?roomid=cha_no_tubo

チャート的の形状的にも荒れる事が予測されていましたし、hiyokaさんのtweetもあり心置きなくベッドに入る事が出来ましたw。

年末相場でもあり、ガチャガチャとトレードしている人は結果的にやられる可能性が高い時期ですね。

これからもhiyokaさんのtweetを楽しみにしています。

ADAMも金融アストロロジーを勉強してみようかな?

それでは!!



2. Posted by hiyoka   December 14, 2010 20:07
ADAMさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!!
ほんとにポン円のチャート、すごいですね。
たった今もすごい勢いで動いてるし、FXトレーダーさん達の叫びが聞こえてきそう。。

でも、わたしのつたない翻訳がお役に立っているようで嬉しいです。(Twitter、普段は関係無いことばかりでTL汚しすみません。。)

金融アストロロジーの世界、ぜひ覗いてみてください!テクニカル理論もそうだと思いますが、奥が深いです。。でも、知れば知るほど面白いし、相場は社会の縮図という気がするので、もしかしたら実生活でお役に立つこともあるかもしれません。(と、アストロロジーを宣伝...^_^;)

また何か気付かれたことなどありましたらどうかご教示ください。

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