January 19, 2011
アメリカの13星座騒動 — へびつかい座、そして木星・天王星とジュノー
少し前に欧米のアストロロジー・ブログを見て回っていたら、いきなり「ゾーディアック変更か?」なんてタイトルのエントリーが一斉にUPされていて驚いてしまった。。日本でもずいぶん前に13星座占いが話題になって花火のように消えていった気が・・・。なのに今更どうしちゃったの?アメリカ。 けれどこれはまもなく日本にも飛び火しそうな勢い。。。で、そのうちアリス・ミラー師からもメール配信が来た。それによると事の発端はこういうコトらしい。
The Minesota Planetarium Societyという団体がある。天文学者、教師、市民グループによる組織で、目的は2002年に閉鎖し取り壊されてしまったミネアポリス・プラネタリウムの再建に向けた活動なのだそう。そのひと達が何故に突然アストロロジーの12宮に関して発言し始めたのかはわからないけれど、理事である Parke Kunkle博士がミネアポリス・スター・トリビューン紙のインタビュー中にこう語った。
『バビロニアで黄道帯が確立されてから数千年経つが、月の引力の関係で地球の地軸に歳差運動と呼ばれるぐらつきが生じるせいで、事実上、すでに約1ヶ月ほどのズレが起きている。アストロロジャー達が太陽は魚座にある・・と言う時、実際はそこに魚座は無いんですよ。』
この話自体は今更新しいことでも何でもないし、カンクル博士自身が『自分はアストロロジーのことは何も知らない。ただ天文学上の事実を言ったまでだし、沢山のひとに実際の空を見上げて欲しいと思っている。こんなに大騒ぎになって驚いている』と語っている。それがこんなに大事になったのは、アメリカ中のメディアがセンセーショナルに取り上げ、ネットで瞬く間に世界中にひろがっていったのが原因なのだろうと思う。
確かに天文学一筋で来たひとが占星術にはトロピカルとサイデリアル、2つのゾーディアック・システムがあることを知らないのは当然だし、軽い気持で話をしたのかもしれない。
簡単に言ってしまうと、トロピカル・ゾーディアックとはいわゆる西洋占星術で使われている黄道帯システムで、太陽光線と南北回帰線の位置関係を基に作られたもの。その名称は回帰線=tropicから来ている。春分の日と秋分の日、太陽光線は赤道上に垂直に入ってくる。これをそれぞれ牡羊座、天秤座のスタートとし、北半球の夏至となる北回帰線(北緯23°26分)に太陽が垂直に差し込む日を蟹座、同じく南回帰線に垂直となる冬至の日が山羊座のスタート地点となる。つまり実際に各星座の天球上の位置をもとに割り出したものではなく、実は太陽と地球の動き、そしてその動きがもたらす「季節=時間」を基にして、1年を象徴的に12星座に割り振り、360°の曼荼羅に織り上げられたのがトロピカル・ゾーディアックなのだ。だからこそ、各季節の始まりとなるカーディナル・サインの0°=カーディナル・ポイントはとても重要な意味を持つ。当然、13星座にする意味は全くないし、各サインの日付をずらしてしまったらトロピカル・ゾーディアックの象徴体系は成り立たない。
一方、サイデリアルとは天空の恒星の位置を基にしたもので、主にヴェーディック・アストロロジー(インド占星術系のもの)で使われているシステム。トロピカル・システムとは現在のところ約23°のズレがある。つまりカンクル博士が指摘したのはこちらのサイデリアル方式のもの、ということになるのだけれど、実際にはすでに歳差運動によるズレを計算に入れた黄道配置になっている。 わたし自身はサイデリアルに関しては知識が無いのでこれ以上知ったふうなことは言えないけれど、きっとサイデリアル方式の占星術師の方たちも誰も13星座にしようなどとは思わないだろう。
例えて言えばトロピカル・ゾーディアックは「時間」のシステム。サイデリアルは「空間」のシステム。大元はひとつだったそれぞれのアストロロジーが、発達し、深められてきた歴史的背景や土地と文化の道程を想像するとき、この「時間」と「空間」というアプローチの違いはとても興味深い。そして、みんなにもっと星空を眺めて欲しいと願うミネソタの天文学者、カンクル博士が、実際の黄道星座群といわゆるアストロロジーで使われる星座宮がズレていることに関してこうした発言になるのもムリはないとも思う。彼はただ、天文学的に「正しい」空間認識が必要だと言いたかったのだろう。(彼はなんとなく素朴に見えて、実際話したらいいひとなんだろうな、なんて思ってしまう...資金集めの話題作り、なんていうひともいるようだけれど。。)
けれどアストロロジャー、エリック・フランシスはこう言う。『こうしたアストロロジーのシステムや成り立ちを全く知らずに発言したのだとすれば、それはタイヤの事など何も知らずにレースに出るドライバーと同じだ。もしそうなら、彼は他のコンセプトに関する長いリストに関しても無知だということになるし、それは彼自身の専門である天文学の研究にも支障をきたしていることだろう。』 最近は新しい小惑星や準惑星が発見された時、そのネーミングを決めるのにアストロロジャーと相談する天文学者も出てきた・・とエリック・フランシスはかつて言っていた。そんな彼からすれば、カンクル博士のほうがトンデモな発言に思えるのではないだろうか。
またへびつかい座について彼は、サイデリアル・ゾーディアックにおいてこの星座がリストアップされたことは歴史上一度も無いと断言している。そこに星座があることは間違いないが、実際に太陽が通る道筋からは外れているため、採用されなかったという。プトレマイオスが文献でこの事について言及しており、へびつかい座の他にも、実際には黄道にタッチはしているものの、しかるべき理由で採用されなかった星座が多くあるという。
ではなぜへびつかい座の名前が出てきたか?と言えば、1995年に占星術反対派の天文学者ジャクリーン・ミットン博士が"科学的啓蒙精神"で提案したようにウィキペディアには載っているのだけれど・・・なんと、もっと大元のソースは2000年に亡くなったミネアポリス出身(!)の風刺作家ジョン・スラデックが1960年代に発表した作品「Arachne Rising」で、「オフザケ占星術」の中心的な役割をこのへびつかい座(作中ではArachneという名称)に担わせたことが発端だったという。 (えっ?) その後このへびつかい座の作り話は90年代に一度話題を呼んだ(ミットン博士のことか?)けれど、今頃ゾンビのようにユラ〜ッと蘇ってきたというわけなのだそうだ。 「これはまるで、銀行口座番号を送ってくれれば1500万ドルを送金するよ・・・と言ってくる、ヤフー・オークションでお馴染みのナイジェリア詐欺のような話だ。」と彼は結んでいる。
天文学とアストロロジー。この不必要な闘いはいつまで続くんだろうか? 知らないこと、知ろうともしないことが、どれだけひとを、世界を不幸にしているだろう・・・なんて考えてしまう。人間には常に限界があるのだってことは、自分が一番よくわかっているのだけれど。
この問題が大騒ぎになった時、ちょうど魚座の木星・天王星と乙女座のジュノーがオポジションを形成しようとしていた。記事の日時でイベントチャートをたててみると、このオポジションがちょうどアセンダントとディセンダントを挟んで対峙する。乙女座と魚座。わたしとあなた。これはパートナーであるべき関係だ。触れる世界とデータ、実証と理性の世界。そして神秘と象徴と不可視を探る意識の冒険。それぞれが素晴らしい長所を持ちながら、いったんこころを閉ざせば相手の欠点ばかりが目についてしまう。まるでかつては愛し合っていたのに今では憎しみあうカップルのように。
乙女座のジュノーから見れば、魚座の木星・天王星は「ウサンくさい、とらえどころがない、鼻持ちならないトリックスター」に見えるし、魚座の木星・天王星から見れば乙女座のジュノーは「融通がきかない、頑固で嘲笑的、計算高く報復的」に見えるだろう。 けれど、もしお互いが真の意味で理解し、尊重しあおうとするなら、魚座的な霧が晴れたあとにはきっと人類の意識にとって未知のコスモスが拓けているし、乙女座の壁の向こう側には人類にとって貴重なデータが山ほど積み上げられているのだ。
このオポジションと共にグランドクロスを形成しているのがMC/IC蟹座・山羊座の月のノードとケンタウロス族の準惑星キラルス、そしてメディアや噂、コミュニケーションを支配する水星というのもとても象徴的だ。サウス・ノードとタイトなコンジャンクトのキラルスは長いカルミックな積み重ねの上で突然表出する「損失」や「意味の無いことで生命力が奪われる」という意味を持つという。本来の意義を失った戦争で多くの若い命が失われることなどもキラルスの支配するところだ。 無用な論争。。。
けれどこの無用な論争もやがて落ち着くところに落ち着いていくだろう。そして元はひとつだったパートナーがまた手を取り合う日もいつかは来るかもしれない。13星座騒ぎで表出したアストロロジーへの誤解や偏見が、こうした大騒ぎに揉まれながらいつか溶け去る・・そんな日が近い将来やってくるといいな、と思う。
また、同時にこんなことも思う。アストロロジーを支配する惑星は天王星だ。去年からのカーディナル・クライマックスで中心的役割を果たす惑星のひとつ、天王星。これは進化を刺激し、強引なくらいに激しい変革を要求してくる星だ。 だから今、この惑星がアストロロジー自体に突き付けている課題も大きいと考えなくてはならない。古代バビロニア、エジプトから連綿と続いてきた、星を読み解くといういわば象徴言語の体系も、時代に合わせて進化しながらここまで来た。そして最近になって発見される惑星たちの数も急激に増えている。 今回の13星座騒動は、ともすれば完成された技法や知識を学ぶことで満足しがちなわたし達アストロロジー実践者にさらなる探求を求めるものなのかもしれない。
その意味で、アストロロジャー、モリー・ホールの言葉には感銘をうけた。 『この時期にへびつかい座が立ち現れたことはけっして偶然ではないと思う。わたし達は、今一度謙虚にこの星座と恒星群の神話をひもとき、そのシンボルが今わたし達に告げようとする新しい意味合いについて熟考する必要があるのではないだろうか。』 そうね、へびつかい座とこれからの世界・・・面白いかもしれない!
わたしにとって、アストロロジーとはあまりにも奥が深く、どこまで学んでも学びきれるものではないと感じてしまう。けれど、天王星の促しにどこまでついていけるか、せいいっぱい試してみたい気もするのだ。 一生を鋭意勉強ちゅう!・・・で終わったとしても。
hiyoka(^_^;)
The Minesota Planetarium Societyという団体がある。天文学者、教師、市民グループによる組織で、目的は2002年に閉鎖し取り壊されてしまったミネアポリス・プラネタリウムの再建に向けた活動なのだそう。そのひと達が何故に突然アストロロジーの12宮に関して発言し始めたのかはわからないけれど、理事である Parke Kunkle博士がミネアポリス・スター・トリビューン紙のインタビュー中にこう語った。
『バビロニアで黄道帯が確立されてから数千年経つが、月の引力の関係で地球の地軸に歳差運動と呼ばれるぐらつきが生じるせいで、事実上、すでに約1ヶ月ほどのズレが起きている。アストロロジャー達が太陽は魚座にある・・と言う時、実際はそこに魚座は無いんですよ。』
この話自体は今更新しいことでも何でもないし、カンクル博士自身が『自分はアストロロジーのことは何も知らない。ただ天文学上の事実を言ったまでだし、沢山のひとに実際の空を見上げて欲しいと思っている。こんなに大騒ぎになって驚いている』と語っている。それがこんなに大事になったのは、アメリカ中のメディアがセンセーショナルに取り上げ、ネットで瞬く間に世界中にひろがっていったのが原因なのだろうと思う。
確かに天文学一筋で来たひとが占星術にはトロピカルとサイデリアル、2つのゾーディアック・システムがあることを知らないのは当然だし、軽い気持で話をしたのかもしれない。
簡単に言ってしまうと、トロピカル・ゾーディアックとはいわゆる西洋占星術で使われている黄道帯システムで、太陽光線と南北回帰線の位置関係を基に作られたもの。その名称は回帰線=tropicから来ている。春分の日と秋分の日、太陽光線は赤道上に垂直に入ってくる。これをそれぞれ牡羊座、天秤座のスタートとし、北半球の夏至となる北回帰線(北緯23°26分)に太陽が垂直に差し込む日を蟹座、同じく南回帰線に垂直となる冬至の日が山羊座のスタート地点となる。つまり実際に各星座の天球上の位置をもとに割り出したものではなく、実は太陽と地球の動き、そしてその動きがもたらす「季節=時間」を基にして、1年を象徴的に12星座に割り振り、360°の曼荼羅に織り上げられたのがトロピカル・ゾーディアックなのだ。だからこそ、各季節の始まりとなるカーディナル・サインの0°=カーディナル・ポイントはとても重要な意味を持つ。当然、13星座にする意味は全くないし、各サインの日付をずらしてしまったらトロピカル・ゾーディアックの象徴体系は成り立たない。
一方、サイデリアルとは天空の恒星の位置を基にしたもので、主にヴェーディック・アストロロジー(インド占星術系のもの)で使われているシステム。トロピカル・システムとは現在のところ約23°のズレがある。つまりカンクル博士が指摘したのはこちらのサイデリアル方式のもの、ということになるのだけれど、実際にはすでに歳差運動によるズレを計算に入れた黄道配置になっている。 わたし自身はサイデリアルに関しては知識が無いのでこれ以上知ったふうなことは言えないけれど、きっとサイデリアル方式の占星術師の方たちも誰も13星座にしようなどとは思わないだろう。
例えて言えばトロピカル・ゾーディアックは「時間」のシステム。サイデリアルは「空間」のシステム。大元はひとつだったそれぞれのアストロロジーが、発達し、深められてきた歴史的背景や土地と文化の道程を想像するとき、この「時間」と「空間」というアプローチの違いはとても興味深い。そして、みんなにもっと星空を眺めて欲しいと願うミネソタの天文学者、カンクル博士が、実際の黄道星座群といわゆるアストロロジーで使われる星座宮がズレていることに関してこうした発言になるのもムリはないとも思う。彼はただ、天文学的に「正しい」空間認識が必要だと言いたかったのだろう。(彼はなんとなく素朴に見えて、実際話したらいいひとなんだろうな、なんて思ってしまう...資金集めの話題作り、なんていうひともいるようだけれど。。)
けれどアストロロジャー、エリック・フランシスはこう言う。『こうしたアストロロジーのシステムや成り立ちを全く知らずに発言したのだとすれば、それはタイヤの事など何も知らずにレースに出るドライバーと同じだ。もしそうなら、彼は他のコンセプトに関する長いリストに関しても無知だということになるし、それは彼自身の専門である天文学の研究にも支障をきたしていることだろう。』 最近は新しい小惑星や準惑星が発見された時、そのネーミングを決めるのにアストロロジャーと相談する天文学者も出てきた・・とエリック・フランシスはかつて言っていた。そんな彼からすれば、カンクル博士のほうがトンデモな発言に思えるのではないだろうか。
またへびつかい座について彼は、サイデリアル・ゾーディアックにおいてこの星座がリストアップされたことは歴史上一度も無いと断言している。そこに星座があることは間違いないが、実際に太陽が通る道筋からは外れているため、採用されなかったという。プトレマイオスが文献でこの事について言及しており、へびつかい座の他にも、実際には黄道にタッチはしているものの、しかるべき理由で採用されなかった星座が多くあるという。
ではなぜへびつかい座の名前が出てきたか?と言えば、1995年に占星術反対派の天文学者ジャクリーン・ミットン博士が"科学的啓蒙精神"で提案したようにウィキペディアには載っているのだけれど・・・なんと、もっと大元のソースは2000年に亡くなったミネアポリス出身(!)の風刺作家ジョン・スラデックが1960年代に発表した作品「Arachne Rising」で、「オフザケ占星術」の中心的な役割をこのへびつかい座(作中ではArachneという名称)に担わせたことが発端だったという。 (えっ?) その後このへびつかい座の作り話は90年代に一度話題を呼んだ(ミットン博士のことか?)けれど、今頃ゾンビのようにユラ〜ッと蘇ってきたというわけなのだそうだ。 「これはまるで、銀行口座番号を送ってくれれば1500万ドルを送金するよ・・・と言ってくる、ヤフー・オークションでお馴染みのナイジェリア詐欺のような話だ。」と彼は結んでいる。
天文学とアストロロジー。この不必要な闘いはいつまで続くんだろうか? 知らないこと、知ろうともしないことが、どれだけひとを、世界を不幸にしているだろう・・・なんて考えてしまう。人間には常に限界があるのだってことは、自分が一番よくわかっているのだけれど。
この問題が大騒ぎになった時、ちょうど魚座の木星・天王星と乙女座のジュノーがオポジションを形成しようとしていた。記事の日時でイベントチャートをたててみると、このオポジションがちょうどアセンダントとディセンダントを挟んで対峙する。乙女座と魚座。わたしとあなた。これはパートナーであるべき関係だ。触れる世界とデータ、実証と理性の世界。そして神秘と象徴と不可視を探る意識の冒険。それぞれが素晴らしい長所を持ちながら、いったんこころを閉ざせば相手の欠点ばかりが目についてしまう。まるでかつては愛し合っていたのに今では憎しみあうカップルのように。
乙女座のジュノーから見れば、魚座の木星・天王星は「ウサンくさい、とらえどころがない、鼻持ちならないトリックスター」に見えるし、魚座の木星・天王星から見れば乙女座のジュノーは「融通がきかない、頑固で嘲笑的、計算高く報復的」に見えるだろう。 けれど、もしお互いが真の意味で理解し、尊重しあおうとするなら、魚座的な霧が晴れたあとにはきっと人類の意識にとって未知のコスモスが拓けているし、乙女座の壁の向こう側には人類にとって貴重なデータが山ほど積み上げられているのだ。
このオポジションと共にグランドクロスを形成しているのがMC/IC蟹座・山羊座の月のノードとケンタウロス族の準惑星キラルス、そしてメディアや噂、コミュニケーションを支配する水星というのもとても象徴的だ。サウス・ノードとタイトなコンジャンクトのキラルスは長いカルミックな積み重ねの上で突然表出する「損失」や「意味の無いことで生命力が奪われる」という意味を持つという。本来の意義を失った戦争で多くの若い命が失われることなどもキラルスの支配するところだ。 無用な論争。。。
けれどこの無用な論争もやがて落ち着くところに落ち着いていくだろう。そして元はひとつだったパートナーがまた手を取り合う日もいつかは来るかもしれない。13星座騒ぎで表出したアストロロジーへの誤解や偏見が、こうした大騒ぎに揉まれながらいつか溶け去る・・そんな日が近い将来やってくるといいな、と思う。
また、同時にこんなことも思う。アストロロジーを支配する惑星は天王星だ。去年からのカーディナル・クライマックスで中心的役割を果たす惑星のひとつ、天王星。これは進化を刺激し、強引なくらいに激しい変革を要求してくる星だ。 だから今、この惑星がアストロロジー自体に突き付けている課題も大きいと考えなくてはならない。古代バビロニア、エジプトから連綿と続いてきた、星を読み解くといういわば象徴言語の体系も、時代に合わせて進化しながらここまで来た。そして最近になって発見される惑星たちの数も急激に増えている。 今回の13星座騒動は、ともすれば完成された技法や知識を学ぶことで満足しがちなわたし達アストロロジー実践者にさらなる探求を求めるものなのかもしれない。
その意味で、アストロロジャー、モリー・ホールの言葉には感銘をうけた。 『この時期にへびつかい座が立ち現れたことはけっして偶然ではないと思う。わたし達は、今一度謙虚にこの星座と恒星群の神話をひもとき、そのシンボルが今わたし達に告げようとする新しい意味合いについて熟考する必要があるのではないだろうか。』 そうね、へびつかい座とこれからの世界・・・面白いかもしれない!
わたしにとって、アストロロジーとはあまりにも奥が深く、どこまで学んでも学びきれるものではないと感じてしまう。けれど、天王星の促しにどこまでついていけるか、せいいっぱい試してみたい気もするのだ。 一生を鋭意勉強ちゅう!・・・で終わったとしても。
hiyoka(^_^;)