金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 4/11金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 4/18

April 16, 2011

○4/18の満月 — みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化していくことになります。 今回はどんな風景が見えるでしょうか? さあ、今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

満月タイムスケジュール
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。今回ジャストの満月時、月は日本から見て地底にあるので実際には見えないのですが、エネルギーの高まりは十分感じられると思います。(不可能なら夜でもかまいません)

【地方標準時(ソーラータイム)】
東京・関東ローカルで12:03前後、北海道周辺で12:09前後、関西方面は11:44前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で11:14前後に 天秤座27°44’で満月となります。

その他主な惑星スケジュール(日本標準時)
4/19 01:02頃 火星・土星オポジション@牡羊座・天秤座12°45’
4/19 23:59頃 火星・水星コンジャンクト@牡羊座13°29’
4/20 19:36頃 太陽 牡牛座入場 
4/21 13:25頃 金星 牡羊座入場
4/23 10:55頃 金星・天王星コンジャンクト@牡羊座2°20’
4/23 19:04頃 水星順行開始!(エコーフェイズ)
4/27 16:21頃 金星・冥王星スクエア@牡羊座・山羊座7°25’
5/01 09:14頃 金星・土星オポジション@牡羊座・天秤座11°54’
5/01 13:26頃 火星・木星コンジャンクト@牡羊座22°20’
5/03 15:51前後 新月@牡牛座12°30’

今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。


------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------


Sabianシンボルによる【満月のテーマ】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。


【月 天秤座27°44'  太陽 牡羊座27°44'】

"An airplane hovering overhead" + "Lost opportunity regained in the imagination"
"A man in the midst of brightening influences" + "A large disappointed audience"

何か大きな可能性を感じる→ ★興奮と高陽→ ★足もとを見失う可能性→ ★議論または討論→ ★自己の傲慢さを他者の中に見出す→★まだはっきりと形にならない夢の存在に気付く→ ★期待と失望との狭間でバランスをとる→ ★実質に立ち返る→ ★五感を研ぎ澄まして夢の本質を覗きこむ→ ★強さをはぐくむ孤独→ ★自己の限界と範囲を見極める→ ★地に足を着けての再生→ ★他者からの期待、他者への期待、自分に課した期待からの自由を目指す・・・・

エネルギーのポイント
「イマジネーションが生み出す期待と現実の壁が生み出す失望、その狭間の真実」

幸運のポイント
流されないこと、夢みること、「ここ」にいること、水分を摂る、シルク、自然の音、無音の空間、庭の片隅の影、淡い紫色

FM110418


    前回の満月は、3月20日。東日本大震災から9日目のことでした。あれから約1ヶ月、あっという間でありながら、本当に沢山のことがありました。 考えてみれば今年に入ってから、チュニジア、エジプトの革命運動から中東の動乱、そしてニュージーランドの大地震、内戦状態のリビア・・・これまでに無いほど世界中で社会・自然を問わず大きな地殻変動が起こってきました。そして今も、まだ何一つ解決には至っておらず、世界各国の経済崩壊の危機もいまだに去ったとは言えない状況があります。

わたし達は短い間に、もう十分と言えるほど、まとめて沢山の険しい道、綱渡りの綱を渡ってきました。今回の地震・津波・原発事故の被災者の方はもちろん、遠く離れたところにお住まいの方にも、大きなエネルギー疲労、こころの疲労が浮かび上がってくるころです。

    1月4日、今年は日蝕という、強烈な新月から始まったのを覚えているでしょうか?
そのテーマは 「アイデンティティ — 全体の向上を意識しつつ、自己の旗を鮮明に掲げる」 でした。 その時、こう書きました。

    『これは2008年〜2015年までのカーディナル・クライマックス、そしてその後も続く地球規模の変容というマクロの現象の中で、わたし達個人にとっての 核ともなる重要なテーマです。{Who am I?} {What am I?}  小さな個としての「わたし」。そして、計り知れないほど大きな全体の一部として機能する「わたし」。けれどその巨大な「全て」を個として知覚し、「カタチ」にし、ココに在らしめているのも・・・幸せを求め懸命に生きている、ひとりの「わたし」です。 多分このアイデンティティというテーマは、今後も折りに触れて、螺旋のように繰り返し出てくるのだろうと思います。』

そして、こうも書きました。

    『ただ今回の日蝕では、これまで 「コレだ!これこそ自分のコアとなる部分だ。」とか、「わたしって○○だから・・・・」 と特に理由をあげる必要もないく らいに信じてきたものが、本当に自分の真の姿なのか? 今自分が見て、定義している世界は本物なのか? を問われるているような感じです。 ・・・こんな 自分が居て、こんな世の中がある。こんな世の中があって、こんな自分が居る。 その相対性の中で、最低限、確固とした「自分」っていったい何なんだろう?  自分が今目の前にしている「A」という物事は、果たして本物の「A」なんだろうか? などなど。。』

    日蝕・月蝕のテーマはそれが起こってから数ヶ月、場合によっては数年続くこともあります。あれから3度目の満月となる今回は、この「新たなアイデンティティ」を模索していこうとするわたし達にとって、ひとつの節目になる、大切な時間帯となるかもしれません。 自信と希望は少しずつやってきます。わくわくするような未来へのインスピレーション、新しい門出の予感も生まれるかもしれません。 だからこそ、今回は主に注意点を書き留めておきたいと思います。

20日に太陽が牡牛座に入ると、少し落ち着いた雰囲気になってきそうです。けれど入れ替わるように金星が牡羊座入りしてきます。 水星・土星、そして冥王星はまだまだ逆行中。 世の中は依然として混沌と不安の中にあるように見えます。 けれど、即座の行動を促す牡羊座には天王星、火星、水星、木星、エリス、そして今太陽が集合中で、「これが私だ!」と主張するようなエネルギーの刺激を強烈に与えてきます。 金星の牡羊座入り以降は感性・知覚・行動を司る惑星、それをまた増幅させる惑星が勢揃いするわけで、自分をどんどん追求していく牡羊座のエネルギー、絶好調!という感じになりそうです。 

けれど、対向の天秤座には逆行中の土星が牡羊座の火星と180°のオポジション。 自分本来の姿、自分が本当にやるべき事、進むべき方向性が、何か大きなくくりの中で「かたち」を取って見えてきたような気がするけれど、逆行の土星は「沈潜しろ。まだ実際に具体化するには早すぎる・・・足許を固める時間が必要だ」と言っています。

例えそうであっても、わたし達の中に新しいアイデンティティの片鱗を少しでも感じ取ったなら、きっとそれは本物の未来へと繋がる、「正しい何か」なのです。それを直感すればするほど、時には「早くなんとかしたい!」「今カタチにしたい!」と焦る気持も出てくるかもしれません。 もしかしたら、生まれたばかりの「自分の道」や「新たな目標」がまだまだとても傷つきやすいのを本能的に感知したひとは、過剰なまでに「護らなければ・・・」と感じるかもしれません。  

そしてそれは、人間関係やパートナーシップの中で、ちょっとした摩擦を起こす可能性があります。 何故なら、この満月での火星と土星の緊張関係は、お互いの「世界観」の相違をどうしたら良いか?という問いかけでもあるからです。 この「世界観」は、突き詰めれば「宇宙観」であり、そして「自分の人生の中核をなすもの」 になるかもしれない・・・と深いところで感じ取っているもの、少なくともその片鱗である筈です。 けれど、もし自分が新たに手に入れた「世界観」の正しさにあまりにも固執するなら、それは結局これから先の成長を妨げる目隠しとなってしまうでしょう。

    また、ひたすら逆行を続ける土星は、司っている既存のシステムやコンセンサスに対し、決して満足しているわけではありません。すでに何かが古くなり疲弊しかけていることに、どこかで気付いています。 そして、土星は自分の牙城を再吟味する中で土星流の流儀でほころびを繕い直し、システムを美しく維持したいと考えています。だから逆行中の土星もまた、普段より防衛的になりがちです。弱味の部分は絶対に護られなければなりません。真っ向からぶつかれば、きっと固い殻に閉じこもるか、抑圧的な態度を見せることになりそうです。

そんなわけで、ちょっとした意見の相違が、後で振り返るとドッと疲れるような論争に発展したり、狭量なふるまいになってしまったりする可能性が潜んでいます。 
もし、そんな場面に出くわしてしまったら、相手の姿がそのまま、わたし達自身のクリアな鏡なのだ、と考えてみてください。 他者の中に見るエゴや狡さや怖れは、そのまま自分の中にもあるものです。 わたし達が世の中に見る醜さは、わたし達が創り上げたものに他なりません。 追求すればするほど、それはハッキリと自分自身に敵対し、「これがあなたの姿そのものだ。」と言ってきます。 たいていの場合、それって理屈抜きにとっても腹が立ちます。(^_^;)

「いったい何と闘ってるの?」  ・・・正当な怒りは健全な精神の表れです。けれど、それをカタチにして表現するとき、先人達の古いやり方ではこれから先はうまく行かなくなってくるでしょう。 天秤座で逆行中の土星の精神。それは「権威」の後ろ姿でもあり、現実と妥協と忍耐、そしてバランスの上に立って営々と美的調和を築いてきた精神でもあります。真っ向から闘いを挑んで壊そうとしても、立ちはだかる土星という権威が壊れることはありません。 何故なら、生まれたばかりの牡羊座、そして火星の果敢な精神(エゴ)は、肉体と感性、そして母性でもある月の働きを通して、やがては秩序を与える新しい土星精神へと成長して行かなければならないからです。

わたし達は、火星と土星の緊張を扱う、新たな方法を身近な人間関係の中に見出すことが出来るでしょうか?  ひいては人間として、国として、世界として、新たな共存方法を見出すことが出来るでしょうか? それともイデオロギーや資源や富や権利をめぐる戦争やひそやかな闘争は、これから先も、繰り返されていくでしょうか?  

この対立関係はカーディナル・クライマックスでハイライトされた、土星と天王星との対抗関係を、身近な体験としてなぞるものに他なりません。 これを解決していくにはまだまだ年月がかかることでしょう。 けれど、この満月に示されるアスペクトは、わたし達ひとりひとりにとって、未来の理想を探るための千載一遇のチャンス、大切な時間帯となる可能性はありそうです。  そう考えてみると、どんな体験でもヨシ!として、誠意を持って飛び込んでみるのも良いのかもしれません。。

金星が去った後、魚座に残ったメンターの星カイロン、そして無意識の境界を司る星、海王星。 絶え間ないこころのつぶやきを止めて、ほっと夜空をながめるような時が持てたなら・・・この2つの惑星がわたし達の精神に潜む無私の深淵から、何かしらヒントを囁きかけてくれるような気がします。 


imaginary_voice


もうひとつの注意点としては、水星の逆行があります。これは折り返し地点を越えて、もうすぐ順行に移りますが、今回はその終盤までなかなか油断できません。 冥王星・土星の逆行をベースとして働く水星の逆行は、わたし達の視野をちょっと狭くしてしまう傾向があります。十分に注意を払っているつもりでも、大切なことを見落として思い込みで行動してしまう。 自分が正しいと思うことに固執するあまり、論理を欠いたり、気持がとても狭くなって怒りっぽくなったりする場合もあります。 また逆にスッキリしない疲労感のあまり、何が何だかわからないまま、感覚をにぶらせて閉じこもってしまうひとも・・・。 その場合でも、こころの内側の圧力はとても高まる時期なので、きっと何かしらのはけ口が必要になると思います。どうか遠慮せずに、信頼できるひとを頼ってください。 もし周囲に元気の無いひとがいたら、どうか気にかけて、聞き役になってあげてください。 

物事が落ち着いてくるまで、もう少しだけ、過ぎ越しの姿勢で行ってみましょう。 23日夜には待望の水星順行です。ただし脳に疲労が溜まっているケースも考えられるので、最初はゆっくり足慣らし。水星が本当にその能力をフル回転で発揮し始めるのは5月初旬からになると思います。それまで時間が矢のように過ぎていくと感じるかもしれないけれど、このあたりでまた一段と雰囲気も変わってくるはず。自分なりのペースで、じっくり前進して行きましょう。

月は今こころの底から、「ほっとやすらぎたい・・」と望んでいます。太陽は「いや、そんな場合じゃない。社会に目を向けよう!」と言ってきます。けれど今、太陽を底から支えているのは月のこころです。自分の中の、 うつろいやすく、傷つきやすい側面を大切に扱ってあげてください。 なるべく好きなもの、美しいもの、音楽や絵や、心楽しいものに触れる機会を持ってください。 自分を慰めることをためらう必要は全くありません。 例え他のひとが懸命に行動を起こしていたとしても、自分が必要と感じたら、どうか休める時に休んでください。わたし達はいくつものトンネルを通ってきました。 そして、これからも、もういくつか超えるべき山坂があるかもしれません。 時には義務を離れ、喧噪から離れ、何も考えずに動物のように眠ること。楽しむこと。それは今、誰にとっても大切なことかもしれません。

生命の源の光であり、精神そのものをも象徴する太陽が牡牛座に入場することは、物事を固めていくような雰囲気をつくりあげていきます。その太陽の牡牛座入場は20日。 ただし、今日から17日、18日、19日いっぱいくらいまで、かなり強いエネルギー構成になります。 シジジー(前回の新月の位置)に土星が対向し、そこに火星とブラック・ムーン・リリスも重なってきます。また同時に小惑星ジュノーとも緊張関係を持ち、ノードが地平に重なる時間帯もあることから、やはり 地震その他の自然現象やアクシデントには十分警戒しておきたいと思います。

わたし自身、マンデーン・アストロロジーは専門ではありませんし、決して断定的な事など言えません。 ただ、特にシジジーは強いエネルギーを蓄積する感受点ではないかと考えています。 メリマン・コラムでも何度か言及されていたプラネタリー・ペア・サイクルと同様に、いわばルミナリー・ペア・サイクルとも言えるシジジーの度数もまた十分に充電されていて、そこに惑星が来るときは何らかのエネルギーが、惑星とサインに準じた味わいをもって噴き出します。 もしこれが精神面に影響するとしたら、やはり上記のような世界観・価値観の葛藤や、資源・富に対する考え方のぶつかり合いとして浮かび上がる可能性もあります。 けれどもしこのエネルギーを上手く使えたなら、堅苦しさや格差を乗り越え、大きな視野を持って人間関係をまとめあげる事だって出来るかもしれません。 いずれにしても、このアスペクトが強化される週の前半くらいまでは強いエネルギーが降り注ぐことをアタマに置いて、慎重に行動してくださいね。


---------------
注意点のみ意識して、短めにと思った今回の満月ですが、やはり十分長くなってしまいました。。(-_-;)イツモノコトデス・・・ハイ 

この満月を大切な節目とするひともきっといらっしゃると思います。 何かちょっとした展望を得るひと、本当に新たな門出を迎えるひともいらっしゃるかもしれません。 どんなことが起きたとしても、また期待したことが起こらなかったとしても、これはいつの日にかきっと、わたし達みんなの祝祭へと向かうエネルギーです。本当はそのことだけが、一番大切なことなのかもしれません。 どうか、よい旅を!!!


Have a Nice Trek!!!★



hiyoka(^_^)

hiyoka_blue at 16:15│ 新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー
金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 4/11金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 4/18