●7/15の満月 — みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)レイモンド・メリマン 週間コメント 7/25 【金融アストロロジー】

July 17, 2011

レイモンド・メリマン 週間コメント 7/18 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2011年7月18日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫

    今週の報道の大見出し(www.cnbc.com)は世界中の株式市場に戦慄を走らせた。『 格付け会社ムーディーズとスタンダード&プアーズは、もし債務上限の引き上げがなされず債務不履行に陥った場合、金メッキされた米国の長期信用格付けを引き下げるかもしれないと示唆した。 』 これはいまだに天王星と土星に包囲されている山羊座の冥王星の、典型的な徴候だ。これは世界の先進諸国が土星・冥王星サイクルのウェイニング(閉じていく)局面(2001年〜2020年)において遭遇する、経済的・政治的災厄の古典的な一例でもある。それはまた投資家を株式市場から逃走させ、金や銀のような商品市場に駆け込ませる経済環境の1つの典型だ。

    こうした見出しから推察される通り、先週は世界中の株式が下落し、金、銀、そして原油は反騰した。実際、金は先週再び史上最高値を記録した。何故FRB議長ベン・バーナンキが連邦議会前の宣誓証言で下院議員ロン・ポールの『 金は通貨か?』という質問に対し、『 いいえ 』と答えたのか、皆不思議に思うだろう。 もし金が通貨ではないと思うなら、アムステルダム・ゴールドやクレディ・スイスのような所が今何をやっているか調べてみればいい。 金は再び実質貨幣になろうとしている。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    私は心配している。もちろん、山羊座生まれの人間として、私はいつだって心配の種を抱えている。だが今、私達はもう1つの金融ハルマゲドンの断崖に至った。そこで天上の星模様はと見れば、さて.....これは厄介だ。

    米国の債務上限のタイムリミットが余すところ後たった2週間と迫る中、私達はカオスとヒステリーが渦巻く可能性を示唆するジオコズミックな時間帯へと、着実に行進し続けている。 そう、私は「可能性」と言った。 何故なら私は、物事の結果の殆ど全てが、地球を含めて相互に関わり合う惑星の位置 — すなわち「宇宙に描かれた神の筆跡」に依拠するのと同時に、その時々に人間によって為される選択に負うところが大きいという、大いなる信条を持っているからだ。 ならば神の筆跡はファイナンシャル・アストロロジャーに何を告げているだろうか?  宇宙からのメッセージはいったいどんな内容か?

    最初のメッセージはヘリオセントリックの(太陽中心で見た)水星が 7/19〜31、射手座を進行する事に関わっている。水星はコミュニケーション一般に関連している。射手座は拡大、誇張、過剰、そしてやり過ぎに関わる星座宮だ。これは今、毎日のニュース番組の中で私達がよく耳にする話法を物語っているのではないだろうか?  いやもちろん、射手座は希望にあふれた者でもあり得るし、幸福と悦びの状態を経験するためには希望が必要だ。 そしてこれがそもそも射手座をして、体験するに「楽しい」サインたらしめている理由だ。 私達は外出し、つきあいに精を出し、派手に金を使い、愉快に飲み.......そして翌日には二日酔いに見舞われる。これは射手座(耽溺)から山羊座(しらふと引きこもり)への運動性を物語っている。 トレーダーは射手座が好きだ。それは射手座がまた、特に金や銀のような商品相場における、大きな価格変動に関連しているからだ。 

しかし、商品相場に大きな価格変動が起こる原因は何だろうか?  通常は、例えば差し迫るクレジットの債務不履行のように、世界にとって何かあまり良くない事が誇張されるのが原因だ。 したがって、債務上限に関する合意がなかなか前進せず、ヒステリー症状がいや増す毎日に比例して、それが商品価格の上昇幅と株価の下落幅に反映される。もちろん、合意が為される可能性はある。もしそうなれば正反対の価格変動が起きるだろう。 株価は急上昇し、商品価格は急落する。 ここには大きな儲けの機会がある。だがそれは、もしもあなた自身のトレード・タイミングが **非常に素晴らしければ、の話だ。

    だがもし債務上限に関する合意が7/31までに為されなかったらと仮定してみよう。 次回のアスペクトは誇り高い(そして時に傲慢な)サインである獅子座の太陽が、金銭に関わるサインである牡牛座の木星(再び誇張の惑星だ)との間に形成するスクエアだ。 7/31に表面化した関心事は、それがどんな事であれ、8/1には倍増する。 それは悦びかはたまたヒステリーか? だがその後の8/2は債務上限に達する「期日」であり、 *** この日から水星が8/26まで続く逆行運動を開始する。 この時期は自分がいったい何をしているのかを十分に理解出来るように、ひと息いれ、自分と向かい合い、そして選択肢について話し合う期間だ。もしも決定が水星逆行期に下されたなら、『 私達はわかっていなかったんだ — 正しい情報を与えられなかったせいだ — こんな事が含まれていたなんて! 』 などという言い訳と共にそれが修正されるまで、そう時間はかからないだろう。

    そして、ここからが生易しくない。****8/9、火星は最初に天王星とスクエアを形成し、そして翌日には冥王星とオポジションを形成する。 これを例えて言うなら、ちょうど闘いの神が混沌と破壊の神との結合を果たすようなものだ。 願わくは、債務上限の解決策に到達しえなかった時、彼らが産み落とすのが紙幣や債券が帰するであろう大量の灰ではなく、再生という名の子供であってくれると良いのだが.......。しかし、常に楽観主義者である私(そう、私はちょっと変わったタイプの山羊座だ)は、たとえ一時的なものではあっても、この2週間の内に何らかの決議が採択されるだろうと思う。

*)ヘリオセントリックの水星in射手座:日本時間 7/20 8:34〜7/31 5:20

**)素晴らしければ/原文 steller:「星の」「素晴らしい」天体位相のタイミングに合ったトレードという意味に掛けていると思われる

***)水星逆行:日本時間 8/3 12:50〜8/27 7:03

****)火星・天王星スクエア:日本時間 8/10 0:59,  火星・冥王星オポジション:日本時間 8/11 13:50


≪ 長期的考察、パーソナルアストロロジー、そしてトランシットの話 ≫

    これではまるで、違う惑星から飛来した異星人同士が、互いに全く異なる言語で相手に話しかけているようだ。 もちろんここで言っているのは共和党と民主党、ホワイトハウスと議会が債務上限の引き上げ問題に行き詰まり、結果的に米国デフォルトの見通しをもてあそんでいる、その事だ。

    ファイナンシャル・アストロロジーの観点から言わせてもらえば、これは牡羊座の天王星が山羊座の冥王星にスクエアを形成する時の、典型的かつ古典的な現象の実例だ。 冥王星の山羊座通過(2008年〜2023年)は、政府機構を変換・改革したいという衝動的欲求をもたらす。それは銀行や大企業に対しても、いとも簡単に拡大していく。 特に米国では三者が互いに密接に結び付いているから、なおさらだ。(もちろん、他の国々だってそうなのだが。) 具体的に言えば、冥王星は負債、赤字、そして税金に関連している。政府改革への衝動は、これらの問題とそれに関わる政策に焦点を絞られていく。

*)日本のケースではこれに加えて同じ冥王星・天王星が支配する原子力の問題が浮かび上がる

    牡羊座の天王星(2010年〜2018年)は、両党のリーダー同士が互いに浴びせ合う敵対的なもの言いと、親身になって相手の言う事を聞こうとしない意識、またはそうした能力の欠如を表している。 この位相は非情で好戦的になりがちな組み合わせであり、片方が突然会議の席を蹴って出て行くことも起こり得る。 2〜3週間前、共和党のエリック・カンターがこれをやった。民主党のオバマ大統領も今週同じようなふるまいをした。 相対する双方が相手に対するフラストレーションを感じる。これは莫大なエネルギーを発生する、いわば惑星発電所とも言うべき2惑星間に形成されるスクエア・アスペクトの特徴だ。

    大統領は共和党を本気の姿勢が無いと非難している。CNBCによれば、彼はこう言ったそうだ。『 負債と赤字の削減についてどんな用意があるのか、あるならプランを出せばいい。もし彼らが真面目なプランを出してくれば、例えそれがタフな決断を要するものであったとしても、私には動く用意が有る。』 対して共和党の下院議長ジョン・ボーナーは、オバマと民主党がいまだに本気の赤字削減計画を出してこないと言っている....『 彼らはこの問題についてまともな政策を出すのをずっと嫌がってきた。厳しい歳出削減抜きでは....この問題を解決することは出来ないだろう。』 私は冒頭、彼らが違う惑星からやってきた異星人同士だと言った...。 さあこれが天上で天王星がその強力さを誇る時に起きる事だ。 天王星は「繋がる」力ではない。それはむしろ「断絶」の原動力なのだ。

    誰もが議会とホワイトハウスはそのうちなんとか合意に辿り着くだろうと考えている。 私もそう信じてはいるが、8/2のデッドライン以前にそうなるかについては確信が持てない。むしろ火星が情緒的なサイン蟹座に入った(8/3)その後ではないか、そして、極めて可能性が高いのはその火星が天王星・冥王星・そして土星を含む強大なグランドスクエアをトランスレートする期間中(8/9〜25)ではないのかと思っている。 米国が蟹座の国であることから(1776年7/2または7/4の建国として)、そして始原図のベネフィック(吉星 — 金星、木星、太陽)が皆蟹座にあることから、この期間中はその全てがトランシットの火星にヒット(コンジャンクト=0°)されることになる。 債務上限に関する危機はそのあたりでピークを迎えるだろう。 しかしながら火星が相手となると、その合意が長い間皆を満足させ続けるなど殆ど不可能だと思ったほうが良い。 まさに時を同じくして、水星が逆行に転じる(8/2〜26)。合意された決定がどんな内容であるにせよ、おそらくそれは長期の解決策にはなり得ない。 問題は再燃するだろう。

    さて、ファイナンシャル・アストロロジーの原理に基づけば、この問題の見立てはさほど難しい事でもない。 実際、2008年〜2015年にかけての負債と経済危機に関する診断/予測は、他の分野の専門家達が口にし始めるはるか以前の1994年以来、年刊のフォーキャスト本に毎度のように描かれてきたものだ。その解決策もまた提案されてきた。 それはこれまでの歴史に基づき、そして2008年〜2015年に再び繰り返される惑星周期を鑑みての策だ。 要するに、問題の原因は世界中の政府が過剰な支出と赤字を増やし続け、それが借金のニーズと増税に結びつけられている事実にある。(すでに私達は1兆ドル以上の新税が2013年1月に実施される事を知っている。) 以前の周期において今回と似た状況だった時期をベースに導き出された解決策は、2つの要素からなる。1)雇用(すなわち税収)の増加と 2)歳出の削減に繋がる政策を打ち出し制定する事だ。

    異なる惑星からやってきた2種の異星人達を隔てる困難は、1つの基本的問題点に絞り込む事ができる。すなわち税金だ。民主党議員の多くとオバマが信じているように、はたして税率を上げる事が、歳入の増加とそれによる負債の減少という結果を呼ぶだろうか? それとも共和党が信じるように、消費者の使う金が減り、それが商品やサービスの需要を減じ、新規雇用が減り、経済が停滞して、ついには全体的な歳入(税金)の減少で終わるのだろうか?  この異星人達はどうも見たところ、一方は金星からやって来て、もう片方は火星から飛来したようだ。 そしてどちらの側も、相手の信条を真に理解はしていない。これは今や理性ではなく、感情の問題になってしまった。分別も歴史も、天王星という惑星上では何処にも拠って立つ所など無い。 たとえどんな犠牲を払おうとも、ただただ未来へ向かって前進あるのみなのだ。

    問題解決にあたっての彼らの無力さが露呈していく過程で、世界はこの巨大な負債爆弾の爆発という結果に向かってジリジリと歩を進めている。導火線に点火されたのはしばらく前、少なくともジョージ・W・ブッシュの大統領時代に湯水のような消費景気が始まってからだ。だが今日の指導層によってその火が消されることは無かった。それどころか新たな導火線が点火され、これによって、より巨大な爆発が日々刻々と迫り来ることとなった。 2012年〜2015年、ひたひたと忍び寄る天王星・冥王星のスクエアは、米国自身の始原図上にある太陽・土星のスクエアとグランドスクエアを形成するのだ。

    米国に住む1人のファイナンシャル・アストロロジャーとして、現在展開しつつある惑星パターンが明確に示唆する自滅の道へとこの合衆国が入っていくのを観察するというのは、予想以上にシュールリアリスティックな感覚だ。 特に、まだこの結果は今後なし得る選択に負うところが大きいと信じていれば、なおさらの事だ。 だがここで再び1つの事実に突き当たる。 私自身もまた、カーディナル・サインの前半生まれの人達と同様に、ネイタル(誕生)チャート上の惑星に対し、この強力な天王星・冥王星スクエアの洗礼を受けているのだ。

ではアメリカと私とではいったい何が違うのか? 私は自身の支出と負債に関して意識的な選択を行い、そして/または、収入を増やすべくこころがけている。 もちろん、その過程においては自分のコントロールが利かない事も出てくる。 政府自体の動向が、私自身やクライアントの支出可能な金額を左右するかもしれない。 使える金が減るという事は商品やサービス(特にアストロロジーによるコンサルティングに類するサービス)の需要が減じる事であり、その結果民間部門でより多くの失業者を生む。オバマ大統領自身が先週CNBCの記事中で述べたように、金利もまた債務不履行の状況下で影響を受ける事になり、それは一般のアメリカ人にとって住宅や車のローンその他、生活コストの上昇となる。 彼はこう言った。『 それは事実上、全国民に対する増税となるだろう。』 彼は全くもって正しい。彼はこと問題を解説する段になると非常に雄弁だ。

    さて、オバマ大統領と彼の側近が、この惑星上に生きる私達のために賢明な解決策を考え付いてくれさえすれば良いのだが。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 21:01│Comments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

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