レイモンド・メリマン 週間コメント 10/10 — 1 【金融アストロロジー】●10/12の満月 — みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

October 10, 2011

レイモンド・メリマン 週間コメント 10/10 — 2 【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2011年10月10日(フリー版・≪長期的考察≫より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。またmerriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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≪ 長期的考察 ≫


    金融市場にみられる極端かつ増大し続けるボラティリティは、ちょうど今現在天上で繰りひろげられている、より壮大とも言えるドラマの徴候( そして相関関係 )を示している。 これは約126年ごとに起きる宇宙のイベント、刻々と近付いてくる天王星・冥王星のスクエアとして知られる事象だ。 このサイクルの1/4ずつ(90°ずつ)を刻む局面もまた、非常に重要だ。 これら2惑星は、1965〜66年にかけて起きたコンジャンクションによってその長期サイクルを開始したが、この時、両惑星とも土星とオポジションを形成していた。 今回はこの時始まった新たな長期サイクルにおける、最初の1/4を刻む局面だ。 前回の1/4サイクルは1931年に起こった。1931年、もしくは1965〜1966年当時、世界中の国々、社会、そしてそれぞれの経済や金融市場にいったい何が起こったかを理解するのに、わざわざ歴史の本を紐解いてみるまでもないだろう。 人間の経験領域において、様々なレベルでの基本的かつ構造的な変化がこの時実効化されていった。

1994年以来フォーキャスト本で概説してきたように、今、私達は再びそれを経験しようとしている。 どの本でも2008〜2015年という時間帯が1928〜1934年と酷似していると述べてきた。 また多くの分野で1960年代中盤という時代が持っていたテーマが繰り返されることだろう。何故なら、全ての1/4サイクルがコンジャンクションの時期に進行していた「力」と関わっているからだ。

    そこで、人類にとって最古の学問であるアストロロジーの原理を用いて、天王星と冥王星によって支配される人間の行動分野に重点を置きつつ、この2惑星がコンジャンクトした2年の間にどんな種類の人的活動が強調されたかを、しばし考察してみよう。

天王星は「大衆」、言うなればその「世界観」を支配する。それは「変化」 — 突然の変化 — であり、しばしば大衆、または多くの人々の集団に作用する。 天王星は 「 新しきもの 」 であり 「 未来 」であり、そして伝統や権威に対しては敬意を払わないとされている。その欲望は 「 自由 」、「 解放 」、そして 「 万物の平等 」 へと向かう。 また、この惑星は他者から 「 切り離された 」者 でもある。 「 異邦人 」であり、「 見知らぬ者 」であり、体制には順応しない。 「 革命的 」であり、学生運動など若者による改革運動を支配する。 天王星は年を重ねて丸くなったりはしない。 合わないとみれば、ただ疎遠や離反があるのみだ。

    さて今度は解体と再生の星、冥王星について考えてみよう。
 もし冥王星が何かを見て正しくないと断じれば、それを是正するべく取りかかる。この時、冥王星は可能な限りどんな手段でも用いる。 何かを正そうとするとき、ときには初めに対象そのものを破壊し、その後に再構築しなければならないことがあるものだ。 天王星はといえば、まるで突然どこからともなくやって来る竜巻か暴風のようだ。 一方、冥王星ははるか彼方にうっそりと巨大な姿を現し、じわじわと渦を巻きながら迫ってくる大嵐に似ている。 あなたはそれが来ることを知ってはいるが、この嵐を避けるためにあなたに出来ることは殆ど無い。せいぜい土嚢を積み上げてうずくまり、この惑星の怒りの一撃をうまく生き延びられるよう、願うだけだ。 

冥王星は 「 死 」 を支配する。そして、「 死と税金は避けられない 」 との格言どおり、「 税金 」 をも支配する。それらが皆、やがては訪れることをあなたは知っている。そしてそれに対してあなたに出来うる全てといえば、ただ自分に属する全ての事柄や所有物が皆、避けられぬ事態の到来以前に秩序正しく整理されているかどうかを確認することだけだ。 あるいは、もしあなたに十分な知性があれば、時宜を逸する前に実際に可能な箇所に変化を起こし、そもそも最初に災厄を招く要因になったと思われる行動を改めることによって、破壊へのプレッシャーを逆転させるだろう。 これを負債に当てはめるなら、方策を改めない限り、待っているのは破産であり、国家であればデフォルトだ。 負債は莫大な額に膨れあがっていて、その重しから逃れることは出来ない。 あなたに出来ることはただ降伏し、一からの再生を誓うか — でなければ人生、そして/または 人生に付随する基本的自由を明け渡すのみだ。

    このように、天王星と冥王星は私達が現在経験している負債爆発に関連しており、それはこのコラムでずいぶん前から2008〜2015年に起こりうることとして特定してきた。 だがそれ以上のことがある。 この局面は、巨大な地球レベルでの、ある種の革命と社会変革の種子をはらんでいるのだ。 特にアメリカ合衆国にとっては、天王星・冥王星のスクエアが米国始原図上の太陽・土星のスクエアとグランドスクエアを形成することから、その影響は顕著となる。

    今や米国中を席巻している、いわゆる「 オキュパイ・ウォール・ストリート 」と名付けられた抗議運動は、政府、銀行、そして企業における根本的変化を要求する天王星( 大衆、若者 )の完璧な一例だ。 この運動自体は実際その向かうべきゴールが明らかに定義されてはいないが、それがどこに向かうかを理解するのは、アストロロジー、特にファイナンシャルまたはマンデーン・アストロロジーの原理をもってすれば、さほど困難ではない。 私達は似たような現象を1960年代中盤に体験しているのだ。

それは若者達がその抗議運動のただ中で、前世代の価値観に  「 背を向け、離脱し、時代の先端に波長を合わせ、参加し、そしてドロップアウト 」 していった 、平和的な 「 フラワー・チャイルド(フラワー・チルドレン) 」 のムーブメントとして始まった。 彼らが抵抗した前世代とは、ジャーナリストのトム・ブロカウが頻繁に言及するところの ** 「 最も偉大なる世代 」 だ。 もしも当時これに関していわゆる 「 ベビー・ブーマー 」 世代に聞いたなら、きっと異なる意見が返ってきたことだろう。( そしておそらくそれは今でも変わらないかもしれない。) 
  原文 「 turned, off, tuned, in, and dropped out 」 ドラッグカルチャーやサイケデリック体験などに代表される1960年代思想の伝道師的な存在、ティモシー・リアリーがキャッチ・コピーとして使用したフレーズ 「 turn on, tune in, drop out 」 を意識しつつヒネリを加えた表現ではないかと思う。
** 元NBC解説者トム・ブロカウはその著書 「 The Greatest Generation 」 の中で、大恐慌を生き抜き、第二次世界大戦を勝利に導き、現代アメリカの基礎を作り上げた年代の人々を「最も偉大なる世代」と呼んでいる。
だが1960年代の 「 平和革命 」 は、それからまもなく、彼らの大規模な集会に政治活動家が入り込んで舵取りをし、全体を反戦運動や反政府運動へと煽ることに成功したことで、暴力的なものに変化していった。 ** そしてこれはすぐに激烈な人種暴動へと発展し、拡大していった。 この期間に発生した非常に重要な暗殺事件も3件ある。 ジョン・F・ケネディ、マーティン・ルーサー・キング、そしてロバート・ケネディだ。 こうした運動の力は激しく強大だったため、そのエネルギーは 1) 現職の大統領を1968年の大統領選でその椅子から追い落とし、そして 2) 1968年にシカゴで開かれた民主党の大統領候補を決める全国党大会において、警察とデモ参加者との間に起きた暴力的衝突に結び付いていった。
** 当時、暴動は全国100以上の都市で勃発した。
    私がこうした事を取り上げるのは、2012〜2015年が、1965〜1966年にコンジャンクションで始まった天王星・冥王星サイクルの最初の1/4サイクルとなるからだ。 1960年代中盤に捲かれた種子は今、開花し始めている ( 「開花」という言い回しが似つかわしいかどうかはわからないが )。  結論を言えば、この期間 — 今から実際に2015年まで — が、私達人類にとって、この莫大な世界的負債爆発をもたらした力学を根本から変革するにあたっての、最も素晴らしい機会となるかもしれなということだ。 もし私達が人種的偏見と社会的不平等がもたらす憎悪を克服することが出来たなら、それは人類にとって最高の節目となり得る。

    さて2012年の米国大統領選に向けての戦いの中で、以前と同様に対立的な極性がみられるのみならず、共和党も 「 我々の義務の中で最も重要なのは、バラク・オバマをとにかく打ち破ることだ 」 というお題目を呪文のように唱えているというのは、どちらも憂慮すべき状況だ。 保守派や共和党の担う最も大切な義務は、本当にそんなことなのか?  私は彼らに、天王星・冥王星が形成するアスペクトを背景としてただ単純にバラク・オバマを打ち負かしたとき、その結果がどうなるかということと共に、もし勝利のみがゴールというような目的の優先順位付けのもとでオバマの方が勝ったとしたらどうなるかについても、考慮することを提案したい。 

もしバラク・オバマがこういう敵対的な「大規模対立構造」とでもいうべき雰囲気の中で再選された場合、起こりうることといえば、 1) もし再選と同時に、初期の世論調査が示すとおり共和党が下院と上院両方の支配力を強めるなら、彼は弾劾されるかもしれない。 または 2) 国内で革命が起きる可能性がある ( 多くの国々にこの可能性があり、政府の転覆もありうる )。 もしオバマが選ばれなかったとしても、アメリカ合衆国、そして多分その政府には革命の危険性が存続する。 だがそれはおそらく激しい人種暴動によってもたらされるだろう。 彼が再選された後に弾劾された場合も同様である。

    アストロロジー研究の見地からみれば、米国史上初のアフリカ系アメリカ人大統領が選出された歴史的な年、2008年に劣らぬほど、来る2012年は歴史上の転換点であり、重要な年であることが示唆されている。 しかし、私の心をこうも捉えるのは選挙そのものではない。 その結果として、その後に起こることだ。 それは人類 — そして特に米国が — その精神を一段階進めて史上最も素晴らしい時期の到来を示し、そしてこの対立的な経済と社会環境を何かもっと誇れるものに変容させていくのか・・・さもなければ史上最低レベルに沈潜し、経済的にも社会的にも悲劇という以外の何物でもない深淵に落ちていくのか、その二者択一だ。

    「 オキュパイ・ウォール・ストリート 」 の抗議活動を注視してほしい。 誰がこの活動にこっそりと入り込んでくるか、そしてこのエネルギーを、非常に暴力的な力の解放を伴う可能性に満ちた、政治活動家達の運動へと上手く導いていくかに、注意していてほしい。 もしかしたらそれは、左派版の 「 ティーパーティ運動 」 になっていくかもしれない。 もしオバマがヒーローになって彼の支持率をアップさせたいと思うなら、ひょっとすると彼は、ニューヨーク警察が暴力化し始めた時、警察と抗議グループの間に立たせるべく海兵隊か陸軍を送り込むことを選択するかもしれない。それによって彼は、「 抗議運動に参加する人々の言論の自由と集会を開く権利とを保護した大統領 」 という逸話を創り上げることが出来る。( 行動の前に物語を創作する、これが彼の全てだ。)

私達は面白い時代に生きているのではないか?  巻き上げ機の歯車がもう一段階、カチっと音を立てて廻ろうとしている。 我らの指導者達がその精神を向上させ、今という時を、同じ時代に生きる私達全てにとって最高の機会となすことを期待しよう。 もし彼らがこうしたゴールに向かって全体を主導していくなら、今現在彼らが向かいつつある、両極に向かって離反し対立するような方向性よりは、成功への可能性がある。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:18│Comments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

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