レイモンド・メリマン 週間コメント5/7 【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント5/14 【金融アストロロジー】

May 07, 2012

レイモンド・メリマン 週間コメント5/7 【金融アストロロジー】—その2

≪ 長期的考察 ≫ は昨日の書き足しで掲載するつもりでしたが、かなり長くなってしまったので別記事としてアップしました。ですので ≪ 先週を振り返って ≫ と ≪ 短期ジオコズミクス ≫ については1つ下の記事を参照してください。m(_"_)m


≪ 長期的考察 ≫

        『 あなたと私の違いは、あなたは金持ちが減るのを望んでいるのに対して、私は貧困者が減るのを望んでいる事です。』— ニコラス・サルコジ仏大統領 今回の選挙における彼の対立候補、社会党のフランソワ・オランド氏とのディベートでの言葉より(ウォールストリートジャーナル 2012年5/3)


        今週は金星について話をしよう。どのみち金星は今後数週間、非常に派手な役割を果たそうとしている。それは5/15〜6/27まで6週間にわたる逆行運動と、そして6/6〜7に起こる、非常に稀な太陽への「 オカルテ—ション(掩蔽/えんぺい) 」によるものだ。これは金星が太陽と重なる、すなわち金星による太陽の食のようなものである。
金星のオカルテーション:正確なコンジャンクションの時刻は日本標準時6/6、午前10時9分前後、双子座15°44’46
        金星は約19ヶ月ごとに逆行する。だからそう滅多に起こるという訳でもない。頻度としては、月のノースノードが1つの星座宮を通過するという事象(期間)におおよそ匹敵する。ところがこれは8年ごとに、黄道12宮の同じ度数かその近似点で逆行し、そして順行するのだ。例えば、今年金星は5/15、双子座24°近くで逆行を開始する。8年前の2004年5/17には、双子座26°で逆行に転じた。ちなみに、ダウ工業平均はプライマリー・サイクルの底を2004年5/12に9852でつけ、5日後の5/17には再度その安値(すなわちダブルボトム)を9862で試し、これを達成している。そこから価格は急騰し、6週間後、金星が順行に転じた6月終盤にプライマリー・サイクルの天井をつけた。拙著『 The Ultimate Book on Stock Market Timing Volume 3 : Geocosmic Gorrelations to Trading Cycles (究極の株価タイミング3:相場サイクルとジオコズミックの相関性)』で立証したように、金星の逆行〜順行期は株価において、プライマリー・サイクルまたはより長期のサイクル、あるいは重要なリバーサルとの間に歴史的な相関関係を持つ、最強のジオコズミック・サインが活動する2つの時間帯だ。
金星逆行開始:日本標準時5/15、23時33分頃 双子座23°59’
 金星順行開始:日本標準時6/28、0時7分頃 双子座7°29’
        この強力な相関関係は、ファイナンシャル・アストロロジーの研究者にとっては驚くに値しない筈だ。アストロロジーの研究においては、金星は金銭を支配する — 愛情問題と同じように。そして今の時代の現実に即して言えば、当然ながら「愛を得るのも金次第」(実際には他の方法もあるだろうが)。あるいは、有名な中国の諺で言えば、「人生、金次第!」。 

だが金星が各星座宮を通過する速度は大変速いので、金星が絡んだ長期のトレンドを特定するのは難しい。それは短期のトランシットであり、このため、殆どの場合短期のリバーサル特定にその価値がある。あぁ、それから遅い惑星のトランシットがある国の始原図の金星にアスペクトを形成するのを観察し、その国の経済と通貨のトレンドについて予測することも出来る。例えば米国始原図の金星だが、これは蟹座の0°〜1°にある。この金星は2008年から2011年まで、冥王星と天王星、両惑星のアスペクトにより包囲されてきた。そしてこの事象は、米ドルの価値が他国の通貨と比べて顕著に抑えこまれたことと相関している。 しかし、もっと広範囲の世界における、より長期の金融トレンドを追うに際しては、金星をどう使えばよいだろうか? そのためには金星に起きる長期の現象を見ることが必要だ。そして、その鍵となるのが金星のオカルテーションかもしれない。

        そうだ。金星は2012年6/6、非常に稀な太陽へのオカルテーションに向かって進んでいる。すなわち、金星はその日、地球・太陽間のちょうど直線上に進入して来て、太陽の表面に黒い小さな斑点として姿を現すのだ。もし金星がもっと大きかったら、ちょうど月による皆既日食のように、地球から見た太陽を覆い隠すだろう。だがこの金星オカルテーションが日食と異なるのは、それが非常に稀な現象であるという点だ。日食は年に約2回起こる。対して金星オカルテーションは、長い年月を経て8年間を挟んだ2回組で起こる。

直前の事例は1874年と1882年に起こった。そして今回は今世紀最後となる。スティーヴン・ファン・ルード(Transit of Venus : http://transitofvenus.nl/)によると、『 金星のトランシット(太陽へのオカルテーション)は・・・243年ごとに繰り返すパターンを持ち、これは121.5年と105.5年という長期の隔たりによって分かたれた、互いに8年の間隔を持つ2回のトランシットによって構成されている。以前起こったペアは1874年と1882年であり、今回のペアは2004年と2012年に起こる。そして次回は2117年と2125年に予定されている。だから今年のトランシット(オカルテーション)はあなたにとってこの現象を目撃する人生最後の機会となる 』。 待てよ?・・・前回起こったのが1874〜1882年、そしてその前が1761〜1769年と。。

        ふ〜む。私達の研究によれば、私達が使っているデータの中で、株式市場の長期サイクルの安値が顕れた最初のケースが1761〜1762年だ。これは株価の全長期サイクル(72年サイクル、及び90年サイクルを持つタイプ)の出発点だった。しかもその上、1874〜1882年にオカルテーション・ペアがあっただと? これは米国史上最も長い経済不況(1873〜1879年)と重なり、また前回天王星・冥王星がワクシングスクエアを形成した時期でもある。これは今年の6/24から始まり2015年3/17まで続くそれと同じアスペクトだ。


The Venus Transit Observed in 1874
The Venus Transit Observed in 1874
 1874年の金星オカルテーションを捉えた歴史的に貴重な連続写真。
 太陽の外縁部近くに金星が黒く影を落としている。credit : ESO/IMCCE



        金星が金銭を支配し、またオカルテーション(あるいは「食」)が多くの場合、ドラマティックな現状変化の引き金となることから、2004〜2012年の金星オカルテーション期は、世界の負債との直接的な相互関係を持つ可能性がある。世界各国の負債は全くもって2004年(今回の金星による太陽オカルテーション・ペアが始まった年)以来、爆発し続けている。そしてこれは、まさにヨーロッパで現在進行中の突然の政治的・経済的政策の変更へと私達を誘い込み、先週の株価の気絶状況とぴったり一致するのだ。

        ヨーロッパの債務危機解決策の一端としての緊縮政策は、すでに断念せざるを得ない淵に立たされている。最近の経済データは英国を含む多数のヨーロッパ諸国が景気後退の只中にあるか、近付いていることを示している。過去数ヶ月にわたり、これら多くの国々が、すでに非常に高い水準にある税金に追い討ちをかけて増税し、しかも近頃は厳しい予算案に見合うよう支出削減を始めた。これが緊縮経済の全てだ。それは犠牲を払うことに他ならない。それは無駄な支出を取り除くための、長期にわたる献身を意味する。これが山羊座の冥王星だ。

        しかし、彼らが見出しつつあるのは、増税と支出削減の組み合わせはより多くの歳入に導くものではないという、幾多の研究が過去に実証してきた事実だ。またこれは、状況を改善すると約束し、問題解決へのおそらくたった1つの道は — さて何だろう? — そうだ、この通りの緊縮政策を遂行することなのだ!・・・と、おそらくは理解しているであろう指導者を、反抗的で苛立った大衆が選挙で落とすという結果に導く。緊縮政策は人気が無い。だから典型的な政治的反応として、非緊縮政策を批判する政治家達はまず諸問題からの解放を大衆に約束し、そして通常は、再び大幅に支出を増大させながらも税金は上げる、という方策を取る。

        という訳で彼らは、企業に雇用を、大衆に消費を促す減税よりもむしろ、持ってもいない金の支出をもっと増やすことによって痛みと犠牲を和らげ(そして当選または再選のチャンスを強化し)、それによって国家の負債を増大させ、同時にこの方策が新規雇用と納税者の増加に繋がることを願ってやまない、という決断をした。ECB(欧州中央銀行)の総裁、マリオ・ドラギとドイツの首相、アンジェラ・メルケルはこうした緊縮政策への支援を維持しようと試みている(すなわち各国に対し、彼ら自身の支出に主体的影響力を及ぼし、負債を減らすためにもっと責任ある財政政策を整えるようアドバイスしている)。しかし、サルコジがそうであるように、彼らは支持を失いつつある。簡単に言えば、多くの国々が、緊縮財政を受け入れて負債を削減するという彼らの当初の目的を断念しつつある、ということだ。 彼らは負債管理に白旗を掲げた。彼らは負債をコントロールするかわりにマネタイズ(貨幣化)し、または出口をインフレ化させるだろう(勿論、彼らはそんなことは口にしない筈だ。だがそれがこの政策の論理的帰結というものだ)。

        長期的に見れば、こうした変化はおそらく金にとっては素晴らしいことになるだろうが、ユーロ通貨には好ましくない。本当に、政治的(だが経済的ではない)グル達が、良き戦い、必要な闘争をあきらめてイージーな出口を選ぶかもしれない、そのことに疑いの余地があったろうか? そうした行為は将来において、極めて重大な負債爆発とおそらくはインフレーション、もしかしたらハイパー・インフレーションにさえ導くものだ。 

だが2012〜2015年、天王星・冥王星の下でそれを疑う余地は無い。土星もまた2020年の冥王星とのコンジャンクションに向かって営々と歩を進めている今、疑いの余地は無いのだ。前回、土星が冥王星に対してウェイニングフェイズにあった時のことを覚えておられるだろうか? あれは1966〜1982年のことだった。おそらく皆さんはインフレという観点からみて、この期間終盤の日々がどんなだったかを思い出すことだろう。

        だが希望はある。 2012年12/26から2013年9/22にかけて、土星と冥王星がウェイニングセクスタイル(300°)を形成する。これは調和的なアスペクトとされており、同時に両惑星は相互にミューチュアル・レセプション(すなわち互いが支配する星座宮に入場中)となる。これは長期の解決策が合意に達し、8年間にわたってその計画が実施されるチャンスだ。しかしこれは緊縮財政を含むものとなるだろう。何故なら債務危機は、あなたが生み出す収入をはるかに上回るような支出を続けていては解決出来ないからだ。






訳文ここまで
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