レイモンド・メリマン 週間コメント5/7 【金融アストロロジー】—その2レイモンド・メリマン 週間コメント5/21【金融アストロロジー】

May 13, 2012

レイモンド・メリマン 週間コメント5/14 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2012年5月14日(フリー版より)
翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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来週のコラムはお休みにする予定でしたが、その次の週はコラムそのものが休載になるようです。日食も絡む時期なので、もし時間が作れたら場合によっては抄訳だけでも…という気も。。という訳で、よろしければ期待せずに覗いてみてください。(^_^;
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                UAC( The United Astrology Conference )の会合が5/24~29、ルイジアナ州ニューオーリンズで開催されるため、2週間後—5/28付けのコラムは休載させていただくのでご留意いただきたい。現地で多くの方々とお会い出来ることを願ってやまない。

≪ 先週を振り返って ≫

        相場が底をつく直前には、見通しも最悪に傾くのが常だ。どのみち価格は下落しており、投資家は、彼らの利益が蒸発するか損失が増大するかと心配している。だがそれはまさに、サイクルが底をつく時期に広くみられる典型的な心理の1つなのだ。自分自身の抱える恐怖の中で、トレーダーや投資家は、自らのポジションにあきらめをつけ、売ってしまいがちだ。興味深いことに、これは市場において時間的な規則性をもって起こる。それがサイクルなのだが、特にある特定のジオコズミック・サインが共に働いている時には顕著だ。 例えば金星が逆行に転じるような現象だが、これが起きるのが今週(5/15)だ。だがその影響力のオーブは先週からゆうに効力を発揮していた。

        例えば先週5/8火曜夜に起きた現象だ。翌水曜の朝、米国市場の寄り付き数時間前、再び貴金属のスペシャルレポートが全ての購読者に送られた。金は火曜、4/4につけた安値1613を更新して下落、銀は4ヶ月ぶりの安値水準まで落ち込んだ。私はレポート中、金の価格について
『 … 1579+/-12、そして1585.20+/-9.80までは下がる。だが、1499+/-35程度の安値まで下落するような、厳しい崩落の可能性も無視できない 』と示唆した。その日金は急落し、1578.50に沈んだ。その翌日には1600まで回復している。しかしこれは、プライマリー・サイクルの底をつけたと確認するには十分と言えない。それは未だに金星が逆行に転じてから12取引日以内に起こることが予測されている。だが過去殆どのケースでは、底値はたったの4取引日以内に示現している。金曜、金はさらなる安値に沈み、ザラ場で1572をつけた。

        スペシャルレポートでは金について言及したのみだったが、この法則は株式指数と通貨市場にもよく当てはまる。金が下落するにつれ、ユーロ通貨もそれにならった。これはフランスの大統領サルコジがフランソワ・オランドに負けたことによるものだが、オランドはサルコジ、メルケル、ドラギ( そしておそらくはドイツのように緊縮策を経済に取り入れることにより申し分ない経済成長を遂げているスウェーデンの指導者 )によって支持されてきた緊縮政策に反対の立場を取ってきた。

そんな訳で、ユーロ先物は週の幕開けを三尊パターンのネックラインを割って寄り付く( すなわちチャート分析の世界で弱気を示唆するパターン)というところからスタートした。ユーロは1月以来の最安値レベルまで落ち込んだ。5/11金曜、ユーロ/ドル6月限は1.2906まで下落、これはサイクル中の現時点で示現する、こうした安値のプライス・ターゲット1.2906+/-.0069の範疇にぴたりと当てはまるものだった。ちなみにこの計算式は拙著『 Stock Market Timing 』シリーズの第5巻に収録されている。さてこの価格が金星逆行という反転シグナルに呼応する安値として有効であるかどうかはまだわからない。前述の影響力のオーブが有効であり続ける限り、強力なジオコズミック・反転サインはまだ下落の余地 — おそらく1.2500くらいまでも — を残しているかもしれない。再び前向きな見通しに戻るには、ユーロは1.3090付近にあるそのネックラインを終値で2度上抜けることが必要だ。

        私達が5/15というこの磁石にも似た効果を持つ金星逆行の時に近付くにつれ、世界の株式市場も先週、非常に興味深い動きをみせた。これまでのところ、磁石は株価を下方に引き寄せている。だがもし金星逆行が、過去非常に多くのケースにみられたように、今回も有効な反転シグナルであるとするなら、それはもうすぐ間近に底が迫っていて、反騰が始まろうとしていることを暗示している。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        何にしても5/15火曜に金星が逆行に転じる、これが大きい。これは拙著『 The Ultimate Book on Stock Market Timing 』シリーズ第3巻で述べた強力なレベル1のサインだ。しかし、太陽もまた同時に、太陽系で最大の惑星 — 木星 ― と5/13にコンジャンクションとなる。前者はプライマリー・サイクルの天井または底、あるいはそれらに次ぐ安値や高値に関連して起こるリバーサルと、12取引日の揺らぎをもって非常に高い相関関係を持っている。市場がダウ平均で4/10につけた安値12,710を試すように下落していることから、私達はこれをハーフ・プライマリー・サイクルの底、または4/10につけたプライマリー・サイクルの底に対するダブルボトムのいずれかであると見なすことが出来る。ここぞという安値を刈り取る、そんな挑戦を楽しんでいるマーケットの時間予測師としては、こうした状況設定には興奮を禁じ得ない。5/9水曜、ダウ平均は12,748まで下落した。これはすでに、4/10の安値12,710に対するダブルボトムと言える価格レンジに入っている。金曜、株価は再び12,779までつけた。ダウはまだ底を割ってはいない。一方ナスダック先物をみると、複数月の安値をはるかに割っている。面白いことに、現物のナスダック総合指数は今週2,900をつけていて、これは3/6につけて止まった安値と同値レベルだ。

        さて地平線に立ちはだかる次の重要な期間は5/20の日食となる新月だ。この日、月と太陽の両方が双子座に入場する。日食は東部夏時間の午後7時46分に起こる。だから米国でもこれを見ることが出来るだろう。その後5/23水曜、海王星が太陽(そしてこの日食ポイント)とはスクエアとなる。この時期は株式市場にとって一時的なリバーサル・ゾーンとなるかもしれない。
日食:太陽・月の正確なコンジャンクションは日本標準時で午前8:47頃だが、この時太陽・月の中心軸は北太平洋上の東経176°16.5’、北緯49°5.7’に位置するため、日本から実際に金環食として観察出来る時刻は東京で午前7:34頃となり、地域によって時刻のズレが生じる。各地の時刻詳細はこちらへ。
        しかしながら、その後もっと興味深いのは( 私の観点からすれば )、金星・太陽のコンジャンクションがそのオーブの範囲内でそれぞれ6/4と6/7に火星とスクエアを形成し、金星の太陽に対するオカルテーション(金星による食)がその狭間に抱かれるようにして6/6に起こる、その時に何が現象化してくるかを目撃することだ。また木星も牡牛座を離れて6/11に双子座へと入場、その後1年滞在する。
金星・火星スクエア:日本標準時6/5午前9:27頃、太陽・火星スクエア:日本標準時6/8午前11:30頃、金星オカルテーション:日本標準時6/6午前10:09頃、木星双子座入場:日本標準時6/12午前2:23頃
思い出してほしい。双子座の木星は、天王星・冥王星のハードアスペクト形成が近い時、爆発的な高値と同期する可能性がある。そして天王星・冥王星ワクシングスクエアは2012年6/24~2015年3/15だ。どんな年初来高値も大きな反騰の始まりとなり得るし、史上最高値さえ更新するかもしれない。しかしながら、新高値をつけ損なった場合、結局長期サイクルの高値は木星が牡牛座に滞在した時に示現したことになる。ドイツのDAXでは、2011年5月と7月に牡羊座23°~牡牛座7°でつけた高値をいまだに上抜けてはいない。これまでのところ、世界の株式市場は2012年3/7以降は高値を更新しないだろうという一年前の私達の予測は、米国を除いては正しかったことが証明されている。米国株式指数は2012年3月終盤~5/1にかけて新高値をつけているが、これは木星が牡牛座7°を離れてからかなり後のことで、木星が双子座に滞在する間になお一層騰がってピークに達する可能性を暗示している。さてこれら木星ファクターの内、一体どちらが働くかを確かめるのは興味深いことだろう。あるいはその両方共に有効で、牡牛座の木星は世界の殆どの株式指数の天井と相関し、双子座の木星は米株史上におけるさらなる高値と相関するのか? 

こうした奇っ怪なパターンは、天王星が冥王星にスクエアを形成する時、机上にもたらす物事の最たるものだ。言い換えるなら、このアスペクトが同時に、世界の債務危機の次なる段階への突入と相関していることを考えた時、未だに新しい机を買うことなど出来るのだろうか?


≪ 長期的考察 ≫

        今週は長期的考察の執筆は無い。経済と株式市場に関する私の長期的視点にもし興味をお持ちであれば、今月の『 The Mountain Astrologer 』誌に12ページにわたってこの主題に関する特集記事が掲載されている。そちらを購読、ご参照いただきたい。






訳文ここまで
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