●8/31の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)レイモンド・メリマン 週間コメント 9/10 【金融アストロロジー】

September 02, 2012

レイモンド・メリマン 週間コメント 9/3 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2012年9月3日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫

        先週は休日前の平穏な週になるはずだった。そして確かにその通りになった。金曜の朝、FRB議長ベン・バーナンキが「必要なら追加の金融刺激策(即ちQE3)をとる準備は出来ている」と発表するまでは。当初、市場は失望の色が濃かった。何故なら彼が今すぐ新規の債券購入を実施するとは言わなかったからだ。

だがその失望感が続いたのはおよそ10分程度で、その後市場参加者は、FRBが経済そのものを護るために、来年1/1と不気味に迫る断崖から国債と株を転落させないよう、どんな手段でもとるつもりなのだと理解したのだ。これは天王星・冥王星のハードアスペクトの下で同時に木星が双子座に在泊する時、過去100年にわたって常によく一致してきた現象だ。株式市場はいまだに到達していない史上最高値に向けて舞い上がる可能性を今なお保持している。貴金属も同様だ。どうやらFRBは、それが株の高値維持に繋がるならという事で、貴金属を高騰させるつもりのようだ。

        金曜の強気なニュースが鼓舞したのは株式に限らず、金と銀にとってはもっと顕著な効果があった。金は3月以来初めて1700を試し、1トロイオンスあたり40.00ドル近くも上昇した。これは6/23にアムステルダムで開かれた金のワークショップで私達が提示した価格目標ゾーンに迫っている。銀は金曜に1トロイオンスあたり31.80ドルを試し、4月以来の最高値水準に達した。こうした事は全て、拙著「フォーキャスト2012」及び過去2ヶ月の購読者版レポートで論じてきた、蠍座の火星とのジオコズミックな相関性の一部だ。

このコズミックサインは8/23~10/6まで効力を保ち、今年8/2~23の時間帯に起こると予測された安値の後を追う大反騰とは70%強という相関性を持っている。この安値は2回、最初は8/2につけ、そしてその後再び8/15、火星と土星が天秤座終盤度数で2年ぶりのコンジャンクションを形成した時につけている。火星と土星が夏季にハードアスペクトを形成する時は、穀物市場における急激な価格高騰とも同期している。今年の夏はこのケースにあたり、トウモロコシと大豆が共に8月、記録的高値に上り詰めた。こうした予測もまた、「 フォーキャスト2012 」の中で詳しく触れている。


≪ 先週のベストトレード ≫

        先週新しくとったポジションは無い。以前から保持している貴金属、ユーロ通貨、そしてTノートのロングを維持中だ。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        レイバーデーに当たる9/3の月曜は米国市場の休日となる。それでもなお、市場の反転と相関するジオコズミック・サインは来週発効するだろう。

        9/3月曜、金星が土星にウェイニングスクエアを形成する。金星は物事の価値を支配し、ハードアスペクトを持つ土星はそうした価値の低下を象徴することから、これは世界金融の未来について、いくつかの不安が再び台頭してくることを示唆している。またこれは、株価動向の下方転換にも相互関連する可能性がある。多くの株式市場において、このようなアスペクトは4取引日以内のリバーサルに相関している。
*日本時間:9/3  16:47前後
        9/7金曜、太陽は木星にワクシングスクエアを形成する。これは誇張や、おそらくは過度の誇張を示唆するサインだ。だがこれはまた、同じく4取引日以内に起こる急激な株価の揺れ動きに対し、歴史的にみて79%という非常に高い相関性を示している。休暇から帰宅した時、投資家にはおそらく様々な市場で新しいポジションをとる心づもりがありそうだ。
*日本時間:9/7  19:15前後


≪ 長期的考察 ≫

        『 オバマ大統領は海面の上昇を遅らせ、この惑星を癒やすと約束した。私の約束は、あなたとあなたの家族を手助けすることだ。』— ミット・ロムニーによる大統領候補指名受諾演説より 2012年8/30, 共和党全国大会  於フロリダ州タンパ

        『 しかし、月が射手座27°の銀河中心に位置しているので、妊娠中絶反対派と中絶支持派の対立問題が最前列に並んでくるかもしれない。この選挙では女性の権利問題が予想以上に強力な役割を果たすだろう。実際のところ、この問題は候補者の一人にとっては峠を越している可能性がある。一方の党は会議室(企業と金融業)を規制したいと欲し、もう一方は寝室(社会的権利)を規制したいと欲している。私の推測では、……これはオバマにとって有利に運ぶと思う。何故なら、無党派層の殆どは政府が自分達の個人的領域を侵食するのを嫌っているし、この選挙は無党派層の票の動き次第で決まると思われるからだ。』— 約1年前、2011年11月に執筆した『 フォーキャスト2012 』~2012年の季節的テーマ—秋/秋分図 より

        上記の文章が示唆するように、米国大統領選は、共和党と民主党の政治要綱にみられる2つの異なったイデオロギーのどちらを選ぶかという、明確な選択となるだろう。これに付随する見世物は、それぞれ相手方の候補者の欠点とされている部分にフォーカスした、意地悪くネガティブな宣伝広告で、知的な有権者にとってはまったく不必要なものだ。大統領選の行方はロムニー/ライアン、オバマ/バイデン両陣営が抱える急所とこれまでの来歴如何によるかもしれない。いや、そうなる筈だ。

        一方で私達は、2012年6月~2015年3月まで続く天王星・冥王星の長いトランシットの渦中にある。これは根底に存在する勝利への欲動に動かされ、どんな攻撃もいとわないという組み合わせだ。勿論、天王星と冥王星が妊娠中絶への支持と反対、エネルギー自給問題、税金、そして4D( 負債/debt、赤字/deficits、信用格下げ/downgrades、債務不履行/default )などのような、今日の重要問題に関連しているというのは言うまでもない。だが、冥王星に絡むハードアスペクトはどんな場合においても、思いがけない(天王星)中傷で対立する側の名声を傷つけるような、陰険な方法を使って権力や支配権をつかみ取る事を象徴する場合がある、というのも真実なのだ。

        9/19に起こる、都合7回の内2回目の天王星・冥王星スクエアに近付くにつれて、候補者2人とその党の政治要綱の違いはよりはっきりしてきそうだ。この選挙でまだ意志を決めかねている有権者はそう多くないだろうと思う。2人の間に横たわる深淵はあまりにも大きく深いからだ。大統領候補討論会は10/3、16、そして22日に予定されている。そして投票日は11/6だ。

        アストロロジャーにとって問題となるのは、2008年、天王星が土星にオポジションを形成していた時に起こったように、天王星がリーダーシップの180°転換を示唆しているかどうか、という事だ。あるいはこれは、やはり2008年にそうであったように、最も先進的な考えを持ち進歩主義を掲げた候補者を指し示すのだろうか。天王星は「 チェンジ/変化 」を象徴する。 2008年、オバマは説得力をもって「チェンジ」というマントを手に入れ、それをまとう事で対立候補のマケインを打ち砕かれた現状の守り手に仕立て、選挙に勝った。

今回の彼に同じアピールの仕方は出来ない。何故なら今や彼は現状を創り上げた側であり、それを体現しているからだ。それでも彼は未来へのビジョンを組み立て、その中で自分がもっと未来志向でポジティブであることを有権者に納得させる事は出来る。彼は果たしてそれをするだろうか? もしするとしたら、有権者は過去4年間の成り行きを経験した後でも、彼がこの先4年の間に公約を果たせるという考えを受け入れるだろうか? それとも、この選挙シーズンはますます泥沼化し続け、山羊座の冥王星が持つ原理の中で最も醜い様相を呈するのだろうか?

        私は自分がこうした疑問を問うのではなく、それに答える立場にあるのは解っている。しかし、私 — そして全てのファイナンシャルやマンデーン・アストロロジャー達 — は、天王星が絡む時期は常に、どんな意見を公表するにしても、確実さを期待出来ない不安定な状況だという事を知っている。天王星が金融市場においては長期サイクルの支持線や抵抗線の突破を意味するのと同様に、それは予測不可能で突然のサプライズが起こる期間と相関している。誰にも結果はわからないし、そしてもっと重要なのは、その選挙結果がどんな結末を呼ぶかを誰も知らないという事だ。

私達はアイデアを持っているが、未来は不安定で不確実だ。変化は様々な形をとってやって来つつある。そしてその変化は、必ずしも大多数の選択によって起きるとは限らない。外的な絶対力による崩壊や混乱、あるいは少数派による何らかの行動が変化を引き起こすケースも多々ありそうだ。願わくはクリント・イーストウッドの如く『 Make my day /楽しませろよ』と不敵にいきたいところだが、そうはいかないだろう。それに加えて、こうした現象や急進的な行動のプロセスでは、他の者達による強力な反動が続けて起こるかもしれない。謎めいた言い方なのはわかっている。だがこれもまた、天王星と冥王星が互いに接触しあう時の本質なのだ。私達はいまだに現代の「 トワイライト・ゾーン 」に居るのであり、私はこうした状況がもう2~3年は続くのではないかと疑っている。

        勿論、どんな結末からも計画からも自由な人にとっては、この種の時期もまた、非常にエキサイティングに感じられるだろう。


*Make my day:1970~80年代の映画「ダーティ・ハリー」シリーズの中でクリント・イーストウッドが扮したハリー・キャラハン刑事の台詞の一部。敵に銃を突きつけられたシーンで喋った " Go ahead, make my day! " (やるならやれよ、楽しませてみろ!的なニュアンス)というフレーズが当時大流行したらしい。




訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:45│Comments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

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