レイモンド・メリマン 週間コメント 11/12 【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント 11/26 【金融アストロロジー】

November 13, 2012

○11/14の新月/日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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新月タイムスケジュール
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで 07:27前後、北海道周辺で 07:33前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 07:08前後、沖縄周辺では 06:38前後に 蠍座 21°56’ で新月となります。また、今回の日食は日本からは見えませんが、04:40頃~09:45頃まで続きます。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦・11/14~12/12 】
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。


【太陽・月 蠍座 21°~22° 】

"A soldier derelict in duty"
職務怠慢の兵士

"Hunters starting out for ducks"
鴨撃ちに出かけるハンター達

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★自分が従うべき「真実」を問われる出来事
→★不服従という形の反抗心と自己主張
→★問題が表面化する
→★見る事を避けていた本音があぶり出される
→★出来上がった規則を書き換えることへの挑戦
→★助けようとして自分が溺れる危険をおかす
→★危機をかわすタイミングを知る
→★ひとつの目的のもと、あらゆる方向に向かって突破口を探す
→★成果を追い求めることに潜む光と影の両面を知る
→★トラブルをひとつひとつ潰していく努力
→★波や風を超越して役割を果たす挑戦と勇気・・・→


エネルギーのポイント:
「より高い目的のために今のエゴを超えていく」

121114NMSE


        もうあと少しで、蠍座の日食・新月。霜月らしく赤や黄に色付いた窓辺の木々も、今は妙にしーんと佇んで、強力な日食の訪れを待っているように感じます。 

        今回の日食はサロス133シリーズのノースノード・イクリプスです。ノースノード・イクリプスは古い何かが終わりを告げて、新しいテーマの下、より良い方向に向けて歩き出す…そんなきっかけとなる食。 前回このシリーズが起きたのは、1994年11月3日、蠍座の10°台でした。 約18年前…その頃、わたし達はどこにいて、何をしていたでしょう?  この18年間、どんなふうに生きてきたでしょうか?  

ちなみに日本の始原図(日本国憲法衆院可決時)をみると、前回の日食サロス133は自社さ連立の村山内閣が6月に誕生した年の11月、8室ジュノーにコンジャンクトして起こりました。 そして約2ヶ月半後、この度数に月のノースノードがコンジャンクトした時、あの阪神淡路大震災が起きています。 あ、今回はこんな強烈なアスペクトはありませんし、このサロスシリーズに天変地異というテーマが隠されているかどうかも不明です。ただ食のエネルギーはかなり長く持続するので、ここでもう一度気を引き締めて、防災を考えるにも良いきっかけではないかと思います。

もうひとつ、このところずっと今年5月の金環食(サロス128)時の度数、双子座0°~1°台が海王星(理想と欺瞞)とトランスプルート(完全主義の苦しみ、他者への糾弾、過度の自己批判、トラウマ)によって刺激されているのも気になっています。今年5月20日付けの記事で、このサロスシリーズはもしかしたら与党の内紛、政争、勢力拮抗やそれにまつわる政権交代に関係するかも?と仮説を立てたのですが、その傾向は やはり出ているように思います。ただ、今回の日食ではそれに新月図のアセンダント、逆行中の水星、そしてブラックムーンリリス(権威への反抗、母性の拒絶、自由への希求)とアスボルス(直観、サバイバル)のペアが加わってグランドスクエアを形成します。今は年内解散が取り沙汰されているので、それが出るのかもしれません。けれどもっと大きなくくりで見たとき、これは5月の金環食のテーマをわたし達の心理の底からもう一度浮上させるのではないかと思うのです。この食はサウスノード・イクリプス。何かが終わっていく日食でした。それが何を指すのか・・・わたし達ひとりひとりにとっても、世の中全体としても、今回の日食のテーマと響き合って奏でられる、星達の輪舞曲に耳を傾けてみたいと思います。

BW1


        あ、とかいって前置きから結びみたいなことを言ってしまいました!(^_^;  早速、今回の新月・日食、テーマをみてみましょう。

まず土台となる度数は蠍座21°。「職務怠慢の兵士」って、なんだかあまり良いイメージじゃないと思われるかもしれません。 このシンボルの原文にある"derelict "という言葉は米語でそのまま「職務怠慢者」「無責任」を意味します。ただ、この場合の主人公はひとりの兵士です。なので、「怠慢だ!」と判定するのはあくまで軍隊という組織の側。 きっと、この兵士は命令された任務を放棄したのでしょう。または敵前逃亡者なのかもしれません。

兵士の本心はどこにあったのでしょうか。このシンボルではそこが問題になりそうです。軍隊は戦うための組織です。兵士はそれを知っていたはずです。もし戦場に出れば、相手が敵であれ味方であれ、毎日死と向き合わなければなりません。この兵士は日々の兵役の中で、自分の任務がイヤになってしまったのでしょうか? 自分のこころの奥底に眠っていた「本来の自分が望む生き方」に目覚め、それが任務と合わずに遂行出来なかったのでしょうか?

サビアン・シンボルが降ろされた1925年当時、アメリカは第一次世界大戦後の選抜徴兵法の下で18~45歳の男性に徴兵登録の義務があったそうです。なので、戦争の記憶もまだ新しいこの時期に象徴として現れた兵士は、自分から好んで軍隊に入ったわけではないのかもしれません。

彼は自分の信念に基づいて命令を遂行しなかったのか? それとも、本当にただ怠慢としか言いようのないミスを犯したのか?  そのどちらもアリだと思います。 また、命令を受けたとき、真っ向からそれを拒否したのか? それとも黙って受けて、こっそり責任を放棄したのか? どちらもアリだと思います。 いずれにしても、彼はその結果に直面しなければなりません。 戦場はもう、何でもありの特殊な場です。ひとりひとりの行為が、自分ばかりでなく味方や戦友の生死にダイレクトに関わってきます。

        ここで問われるのは、誰に何と言われようとも、たとえあるグループの中で裏切り者となろうとも、自分の中で「これが自分の真実だ」と言えるだけの「核」を持てるかどうか? ということかもしれません。 そして、自分の中にそれがある、と思ったとき、もう一歩踏み込んで、そこにあるのは本当は何なのか?  飾りもプライドもはぎ取った、赤裸々な自分の真実の本音はどこにあるのか? それをえぐり出していくこと、直面すること、その勇気が問われているのだと思います。 そうやって絶えず自分の行為の結果に直面しながら不必要な部分を捨て去り、こころの芯を研ぎ澄ましていくこと、 権威や常識を押しつけてくる周囲や世の中にあって、黙って強靱な精神をつちかっていくこと。 その積み重ねを通してこそ、誤った常識やもう古くなって機能しない規則を自ら書き換えていくエネルギーを溜めることが出来る。 この新月・日食の土台となるテーマは、ここにあるのではないでしょうか。

BW2


        そして日食のエネルギーは次の度数、蠍座22°の「鴨撃ちに出かけるハンター達」に向かいます。ここには猟師と獲物の関係が象徴されています。アメリカの鴨撃ちはちょっとした遠征というイメージがあるそうですが、猟師達はその遠征の見返りとして余りあるほどの猟果を期待しているはずです。一団は散弾銃をたずさえ、獲物にみつかりにくいカモフラージュをほどこしたハンター服をまとっています。 そこには強い目的意識があります。一直線に獲物に向かい、一羽でも多く撃ち落とそうという意識。彼らは鳥達が生きる水辺を騒がせ、散弾銃の発射音は遠くの木立まで響き渡るかもしれません。 でも猟師達にそんなことは関係ありません。目的のために一番効率の良い方法を考えるのみです。うっかり鴨がかわいそう…なんて軟弱なことを考えたりしたら、獲物をとれないどころか、自分が仲間の散弾に当たってしまうかもしれません。それがハンティングの世界、ある意味で単目的の冷徹な世界です。そして、それが猟師達の仕事で、それが彼らの人生です。

では、鴨の立場で見ればどうでしょう。平和に暮らしていたところへ突然、外の世界から荒々しい存在が介入してきます。そして命を狙われます。身の危険を感じ、慌てて湖から飛び立つかもしれません。鴨達の鳴き交わす声、けたたましい羽音。 静かだった水面は波立つでしょう。 水は常に心理を象徴しています。うろたえ、不安や恐怖にかられてざわざわと波立つこころです。鴨は空高く飛び立って、猟師達の銃から逃れることが出来るでしょうか?   それとも、ヒョイと潜って銃弾をそらすことが出来るでしょうか?

        前の度数で命令を遂行しなかった兵士は、ここで猟師の一員に変わりました。 もう彼に迷いはありません。意気揚々と自分達の目的を果たします。自分のために、そして自分のグループや待っている家族のために一羽でも多くの鴨をとる。 それは彼らにとって善なのではないでしょうか。あるいは、必要悪かもしれません。 わたし達はいつも、何かの「死」によって生きています。

それでも、彼らの行為には光と影の両面があります。 わたし達が強い意志をもって目的を遂行するとき、そこには自分にとっても、他の誰かにとっても、何らかの犠牲がつきものなのかもしれません。このことは、わたし達人間にとって宿命的なことのようにも思えます。兵士は、わたし達が抱えるそんな矛盾を乗り超えて、新しく引き受けた自分の責任を遂行しながら新たな人生を築いていくことが出来るでしょうか?

このシンボルは、やはり蠍座らしく生と死が交錯する危機的シーンの中で、自分が信じ、向かっていこうすることの価値を知り、自信を持って歩きだすこと。 けれど、それもまた相対的な価値に過ぎないのだと・・・こころのどこかで知っていること。 そしていつの日か、またそんな相対性も乗り越えてより広い大空に羽ばたく日が来ること、そして傷付いたり傷付けたりする恐怖からも真に自由になる日が来るかもしれない、その可能性をより深く知ること。その上で、また日々の使命を果たしていく。そんな勇気ある魂の挑戦が潜んでいるのだと思います。  

        この日食・新月は東京ローカル図では12室で起こります。ひそやかな、秘密の部屋。だから、この雰囲気は全体的にはあまり目立つ感じにはならないかもしれません。それでも、目的のためなら手段を選ばないアグレッシブなハンターの心意気は、仕事に、人間関係に、恋愛に、様々なシーンでふいに頭をもたげてきそう。 。 アスペクトをみてもそれが強調されそうです。

けれど、逆行中の水星は海王星とタイトなスクエア。インスピレーションは豊富に得られるけれど、それに足をとられて現実的なことが何もまとまらない・・・なんてことにもなりがち。そして日食の対向には氷のこころを持つセドナが水中じっと深くうずくまり、誰かを罰したいと待っています。批判がましいことや痛烈な皮肉には思わぬ反応が返ってくることも考えられます。どうか気を付けてください。 おまけにならず者で性的なトラブルメーカー、カルマの運び手ネッソスがスクエア! そうそう、あのエリスもクインカンクスで、「どんな隠し事もお見通しよ! 覚悟はいいかしら?」なんて言ってるようです。 ガンガン行きすぎてカモにならないよう、気を付けましょう(^_^;。

theLight


        この日食は、わたし達の人生の中で、蠍座が支配するテーマ(生と死、セックス、欲望、怖れ、秘密、負債、遺産、他者の資源、…自分の外にある「力」と溶け合いたいという願望、その力によって何かを超越したいという深い魂の欲望 etc.)に関わる、強烈な18~19年のサイクルが更新される時です。ご自分のチャートをお持ちの方は、ネイタル・チャート上でこの日食が起きる室区分をみることによって、テーマの更新が起きる人生の領域を推測できると思います。


もちろん、毎年日食は起こり、それぞれにサイクルとテーマを持っています。また他にも沢山の惑星サイクルがあり、月のテーマも巡ってきます。ひとりのひとの人生は、そんなサイクルのひとつひとつが複雑に絡み合っていて、その節目節目にわたし達は立ち止まり、選択を重ねているのだと思います。今回もそんな数ある中の日食のひとつ。けれどこの蠍座の日食は、その魂の深みと、今という時期を重ね合わせるとき、何だか特別な気がします。

ひとりのハンターでもあり、一羽の鴨でもあるわたし達。 生の矛盾を、死で補われた生を、憎しみや無関心の補償としての愛を、いつの日か軽々と超越して、宇宙の星々と遊べる日が来るでしょうか。 きっと今でも、わたし達の知らないところで・・・すでにそんなわたし達が存在するのかもしれません。


新しい蠍座サイクルの始まり
みんなに素晴らしいエネルギーが降り注ぎますように!!

have a great trek!!!★



hiyoka.(^_^)


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