○1/31の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)レイモンド・メリマン 週間コメント2/3【金融アストロロジー】

February 01, 2014

新月追記:パラスが映し出す「今」の断片

        万能細胞製造の新手法を発見したチームの代表、小保方さんについて、日本でのメディアの取り上げ方が「女性差別」だとしてネットで話題になっているのをtwitter見て知りました。「リケジョ」「割烹着着用」「ピンクの壁やムーミンのステッカー」「ペットの亀」など、プライベートな人となりを紹介することに重点がおかれ、研究の紹介などそっちのけ。こんなに読者や女性をバカにした報道は日本くらいだ…というのが批判内容のようです。これを見る限り、その内容は 火星対エリス、そして女神祭の星模様をそっくり映した現象のように思え、とても興味深かったです。

ただ、わたしが見た範囲では、例えばこのニュースが出た30日の読売朝刊には第一面に大きくその研究内容が図入りで紹介され、STAPとは何か?どんな可能性を秘めた研究なのか?まで詳しく掲載されていたので、「ん?」となるところもあります。(バラエティ化したと言われてるTVのニュース番組ではどんな紹介だったのかわかりませんが、うーん…な内容なのは対女性に限ったことでもないしなぁ…)

同じ朝刊の三面では、確かに「リケジョ 柔軟発想」というタイトルで小保方さんの人となりや成功までの苦労談も載っていたけれど、プライベートな趣味に関する記述は全体の10%くらいで、「ほほぉ、可愛いものが好きなひとなんだな」程度の印象でした。おそらく編集サイドとしては、まず画期的な研究内容とその凄さを知らしめ、その発見者が若い女性だ→これも画期的だ!皆、どんなひとか興味あるはず→よし、人となりを取材しろ!…てことになったと推察され、それはそれで自然なことと抵抗なく受け取っていたのですが。。 その後に週刊誌的な内容が盛んに報道されてるのかな?


Virgo


        ここでふと思うのは、この新月図に見られた「パラスを頂点とする新月と天王星のYOD」です。パラスもエリスと同じく生粋の女戦士。ゼウスの額から生まれたされる、智恵と裁きと政治・交渉力を合わせ持つ女神です。今回のことって、アイデンティティ(新月ーASC直下を上昇中)、価値観(天王星ー2室牡羊座)、他者をどう描像するか(パラスー7室乙女座)というテーマ構成の中で、エリスと火星のオポジションが働いている事の顕現なのかもしれません。

パラスはギリシャ神話の処女神パラス・アテーナー。その身に鎧をまとい、アストロロジー的には男戦士を凌駕する激烈な武力と戦略の持ち主とされています。けれどその鋼鉄の防具の下は生身であり、神聖なエロスを抱えてもいます。今回YODの頂点である乙女座のパラス、そして2室牡羊座の天王星(細胞・生命力・科学)は、話題のヒロインである小保方さんを指す星としてふさわしいように思います。 ただ日本では、鎧をピンクのネイルや可愛いムーミンに置き換え、その下に鋼鉄の精神を隠し持つ…それを自然体でこなす…というのも、まさにパラスらしい戦略と言えそうな。。

        「そんな捻れた戦略を取らなければならないのは、日本が女性差別の国だからだ!」という声も聞こえそうです。でも、ただ可愛いものが好きで、おそらくは伸び伸びした環境作りの一環としてそれを職場に持ち込むことを許されている、という側面も(研究所という環境だからというのもあるかもしれないけど)見ておいてもいいのではないでしょうか? 能力を買われている。だからリーダーとなり、趣味を活かした環境が許され、そこからまた素晴らしい研究が生まれる。その事実を経て、もっとマイノリティである「実は可愛い物が好きでそれに囲まれていると伸び伸び才能を発揮出来る」タイプの男性にも、職場で自分らしい表現を許される日が来るかもしれません。それに、チームの方々全員が可愛いもの好きとは限らないけど、少なくともテンションを和らげる効果はありそうです。記者さん達がそこまで見込んでいるとは思えないけれど、そんな副次的効果だって、長い目で見ると大ありかもしれないことを、アタマの隅に入れておいてもいいのではないでしょうか?

        おそらく批判のベースにあるのは、日本のメディアに対する積もり積もった不信感。そして「人となりに関する記事などは、素晴らしい発見をした知性を貶めるものだ」という視点だと思います。けれど今回の件に関しては、これって ー 確かに一理も二理もあるものの ー かなり『知性とはこういうものでなければならぬ。キリッ』的な、リジッドな考え方ではないのかなぁ…しかも実際は今後の課題も含めて知的な部分から先に報道されてるわけだし…と感じました。その後の報道のされ方が(もしワイドショー的な物だったとすれば)欧米的な標準価値観から見てダメダメと言えばそうだろうと思うし、日本が誤解されないためにグローバル基準に当てはめるべき!という考えにも一理あるけれど、それもまた非常に伝統的な「男性的」または「父性的」価値観とも言えるんじゃないかなぁ?と...。

確かに日本では若くて可愛くてちょっとオバカ(素直過ぎるくらいの)な女性が「モテる」という風潮はあると思います。一般に「支配しやすい対象」と見られるからかな。でも実際は、老若関係無く、そんな風に見せながら、一方で人知れず知的に勝る仕事をしている女性は昔から沢山いましたよね。男尊女卑の建前の下で、そんな形で柔らかく自己達成しているひとも沢山。もちろん、それが自分を偽った行為で本人が無理しているなら、やがてそのネジレが本人にも周囲にもネガティブな影響を与えるかもしれません。でも自然体なら?

今は本当に色々な物事が過渡期なのだと思います。今あがっている声もまた、時代の変遷とともに「そんなこともあったねぇ…」と、遠い目で語られる日が来るでしょう。だから、パラスの自然体の戦略「かわいい」と、それに飛びついて報道する姿勢の両方が話題の中心になることも必然かもしれません。ただ、報道姿勢を叩くついでに「ピンク」や「ムーミン」という個人的なキーワードさえも「くだらない」のひと言でバッサリ切ってしまう言葉を見ると、この流れはご本人を傷付け、ヘタをすると職場の雰囲気さえ変えてしまうのでは?という老婆心が喚起されます。

        パラス・アテーナーの前身は、古代の蛇女神。彼女の頭には数匹の蛇が巻き付き、その手には生と死の蛇の頭部を握っていました。(この感じ、なんとなくゲリラ戦にも長けていそうな…^_^;) 彼女がゼウスの頭から生まれたのは、ゼウスが最初の妻でありパラスの母でもあるメティスを呑み込んでしまったからです。何故なら、天界からの忠告を受けたゼウスは、もしメティスが自分の第二子を生めば、彼の権力が失われると知ったから。メティスは神々の中で一番賢く、彼女が生む子供達はみなゼウスを凌ぐ知力の持ち主だったそうです。そして、ゼウスは自らの頭を介してパラス・アテーナーを生み落とすことになりました。パラスは生まれながらにして、真っ向対決を避け、「皮を切らせて骨を断つ」(…骨抜き?^_^;)戦術に長けていたと言えるのかも。アン・ベアリングとジュールズ・キャシュホードによる『世界女神大全』によれば、彼女の神話は『しばしば在る出来事に対する直接的反応を通じて物事を考えたり、その彼方まで見通すことの価値についての考慮を構成しているように思われる 』そうです。

そういったこともひっくるめて、大きく盛り上がった雑多なエネルギーが時を超えてどう落ち着いていくのか? 当事者の力を超えた一過性の"人気"が治まった後で、どう全体に着地していくのか? ひとりの星読みとして、パラスが持つテーマと挑戦の下に生まれた者のひとりとして、見ていきたいと思いました。


        乙女座のパラスが切り取って映し出してくれる、世の中の一側面。様々な意見が飛び交う中で、世界は、わたし達の国日本は、どこへ向かおうとしているのかな? 結局は全てが「かわいい」ってことなのかもしれない…などと、水瓶座的飛躍の思いを抱えつつ。パラスとオポジションを形成するカイロンの示唆する『時を経た痛みを通してこそ発現する根底からのヒーリング』に思いを馳せてみたいと思うのでした。



1月31日 新月の夜に



hiyoka.

追記の追記:
やはり行きすぎた取材活動があったようで、ご本人ばかりかご家族や友人の方々まで被害が及んでいるようです。TV取材かな?(http://www.cdb.riken.jp/crp/news2014.1.31_2.html) メディア報道と、良いにつけ悪いにつけその内容を話題にし知りたがる大衆、そしてターゲットの悲喜劇。その繰り返しの中で、このところの激しい世相に呼応するように取材合戦も激しさを増しているのかもしれません。大きな悲劇が創られないうちに、それらが少しずつ様相を変え、全体が癒やされていくことを"意図"していきたい、そう思います。

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