February 05, 2014

2014年の3惑星逆行ーカーディナルクライマックスへの序章として

2月6日:逆行スケジュールに土星と冥王星逆行の日付けを追記しました。クライマックス第2ピーク後の危険期について少し付け足しました。

        以下は1月25日の投資日報社さんの勉強会第三部の歓談タイムに何か参加した方達に役立ちそうなことがあれば…とお声がかかり、ちょこっとお話させていただいた内容をを元に書いています。当日は時間も短く、とっちらかって上手くお伝え出来なかった部分も多かったように思います。なので、もう少し整理して記事にまとめてみることにしました。
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magelan


        以前、今年前半の金星、水星、火星の逆行スケジュールを調べた時のことです。そのとき、個人レベルの感情、思考、行動を司る重要な3つの惑星が、そのエネルギーを相互にグラデーション状に溶け込ませつつ、4月のいわゆる「カーディナル・クライマックス第2局面第2ピーク」へとなだれ込んでいく様を見て、わたしはこう思いました。これは逆行前後のいわゆる「シャドウ期」と、順・逆・順のスイッチ期、そして逆行中間期に、これまでよりは激しい反応が起きてくる可能性があるのでは?と。そして、4月のクライマックス前後がどういう状況であろうと、個人レベルでも、社会レベルでも、そこに至る期間をどう過ぎ越すかがとても大切かもしれないとも。

何故なら、惑星エネルギーが比較的平坦な時であっても、もし逆行時に何か起きるとすれば、その「下地」となるような「物事」や「思い」が、既にシャドウ期に見え隠れしていることが多いからです。そこで、転ばぬ先の杖…じゃないけれど、一種の注意喚起として、逆行とは何か?について、そして3惑星逆行のスケジュールとシャドウ・フェイズ、注意点などについてお話してみたいと思います。実用的?なのは後半部になると思いますが、「逆行」のおおまかな仕組みを理解しているのとそうでないのとでは、そのエネルギーに対応するとき、自分なりの応用が利くかどうかに大きな違いが出そうです。なので、ちと面倒かも知れないけどその仕組みから行ってみますね。(あまり馴染みのない方向けの説明ということで、詳しい方には不要かつ舌っ足らずかもしれませんが…^_^;)


        さて、逆行運動というのは、あくまでわたし達の地球から見た「見かけの運動」で、惑星が公転軌道上で実際に逆に動くわけではない…っていうのは皆さんご存知ですよね。下の2つの図は惑星の見かけの逆行運動を簡略化して作ったものです。(但し、静止画と違って実際には地球も他の惑星も常に動き続けているので、正確なものではありません。あくまで「画像はイメージです」ってことで…^_^;) 
まずは地球より太陽に近い「内惑星」金星と水星に逆行が起きるときのイメージから。地球が自分より内側を公転する水星に追い抜かれる時、水星が逆行して見えます。

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ピンクの直線がわたし達の視線です。(実際には毎回定時に定位置で観測するものとする)わたし達は、無限に拡がる天空を、地球を囲む仮の球面に見立てます。そしてそれを背景として、その上の座標を使い、対象となる水星がその時どこに位置するかを確認しています(例えば一般的なアストロロジーなら、今水星の位置は "黄道12宮の魚座3°だ" とか)。天空上の黄色い線が水星の見かけ上の動きですが、それは背景の恒星や銀河のように、惑星と比べて「不動」とされる目印を頼りに測っているのだと言えます。

次は、地球より外側を公転する惑星達の見え方。火星を例に取ります。地球が外側を廻る火星を追い抜くとき、不動の恒星達をバックに火星が逆行して見えます。(実際には軌道傾斜角のせいでクルリと輪を描く形になりますが、描きにくいので省略します)

retro2

現実には、各惑星の公転軌道には角度の違いや円のいびつさなど、形の違いもあります。実際の星座と星座宮の違いもあれば、恒星も完全に不動ではないし、もっとずっと複雑。でもまぁ、原理としてはこんな感じです。


さて、「逆行現象」というものが……
太陽を中心に閉じられた輪を廻る惑星同士で起きること。
惑星達がお互いを見たときの相互の位置関係が原因で、見る側に生じる見かけの運動
…ってこと、なんとなく掴めたでしょうか?


では…
わたし達の意識にとって惑星逆行運動が意味するものとは?

        銀河の一恒星である太陽を中心に、公転軌道をそれぞれに廻る惑星同士。太陽系(恒星系)というのは、いわば「いくつもの円環によって閉じられた世界」だと言えます。そして、その閉じられた世界の惑星同士に起きる、逆行現象。

それは「それぞれの軌道で公転している惑星と地球が、お互いに追い抜いたり追い越されたりするときに、地球から見て、天空を背景とする進行方向が一定期間逆にずれて見える現象」のことです。

この現象は同じ太陽という「軸」を持つ様々な円環の中の、惑星同士の相対的な位置関係のせいで起きます。そしてその位置関係は、天空に輝く"不動"の恒星と、星々が織りなす星座の世界を座標として判断しています(トロピカル・アストロロジーなら黄道12宮)。

わたし達は太古から、広大なコスモスに拡がる果ての知れない恒星宇宙や銀河宇宙を目印に座標を描き、それを頼りにしてきました。宇宙にもし他の銀河や恒星系が無かったら、例え太陽系が現在考えられているように物凄いスピードで宇宙空間を移動していたとしても、それを測る術はありません。他に何も対象が存在せず、物事を測る基準も無い空間では「動く」とか「位置」とかいう概念そのものが意味を持たなくなってしまうんですね。。

        では、ここでアストロロジーの原理に沿って、無数の円運動によって閉じられた太陽系を「わたし達の世界の象徴」だと考えてみましょう。

すると、自分自身(地球) と、自分にとっての他者や外界(他の惑星達)  との関係性(位置) を識別するための座標=基準が、黄道12宮(地球から見て○○座の何度というような)だと言えます。わたし達は、意識・無意識を問わず、常に他者を見ています。その位置を測り、外の世界を測り、それと自分との関係性の中で、確固たる自分自身のイメージを常に再確認しています。

けれど、逆行現象によって他の惑星の動きが「現実の動き」と違って見えるとき、通常時に使えていた判断基準は絶対的なものとは言えなくなり、突然、ある種の曖昧さを持ち始めます。

逆行現象は、ジオセントリック(地球中心=わたし達の自我中心)にこの世(太陽系)を見る時にしか起こりません。閉じられた円運動の中で逆行現象が定期的に起きるとき、わたし達は "自分中心の視点" を介することによって、惑星エネルギーの歪みを体験します。その刺激はわたし達に、自我の視点がはらむ矛盾をかいま見せてくれます。まるで、太陽によって捉えられ、閉じられ、その代わりに護られてもいる、わたし達の意識の限界を象徴しているかのようです。

その時わたし達は、今まで確固たるものに見えていた外界の曖昧さを無意識に感じ取っています。そして、もう一度自己の内面に立ち帰り、自らの来し方を再吟味するよう促されます。


road


つまり逆行期は、各惑星の原理に基づいて、精神の試行錯誤が起きる期間だと言えるでしょう。逆行期間中は過去の人物と再会したり、前に進もうとしても行き詰まったりすることがあります。無理に前に進もうとすれば、あまり物事をよく理解しないまま、つい慣性の法則に従って、または流されて、「えぇい、こうだろう!」なんて物事を決めたりしがちです。けれど、逆行期のエネルギーは自分の思考や感情、行動の再吟味のために費やすときには、最も効率良く使えます。


それまでの判断基準が曖昧になりがちな逆行期。その中で始めた物事や決めた約束が、その惑星が順行に転じ、天空の座標と運行する惑星の現実が一致し始めたところで「あれ?」となるケースが多いのは、大抵の場合、こうした意識下の仕組みがその原因であり、その後再び変更する結果に繋がりやすいのです。

        これを逆に考えてみましょう。惑星の逆行現象は、全体の流れの中で前へ前へと進む慣性の法則の日々からひととき切り離されて定期的に我に返り、自分の判断や価値基準を見直すチャンスとして使うことが出来るのではないでしょうか? そして、その経験を意識的に積み重ねていくことでわたし達は、自分の進む道を自分の手で選択し掴み取ることを、もっと容易に出来るようになるのではないでしょうか?  それはやがて、新しい視座と希望に繋がっていくのではないでしょうか?

        木星、土星、天王星、海王星、冥王星…そして小惑星や遠い準惑星達。太陽に捉えられた惑星達は皆、わたし達から見て逆行します。(彼らから見たら、地球もまた逆行しているのでしょう)。わたし達の粗い意識の網目では、遠い惑星ほど、そのエネルギーはクリアに感知しにくいのですが、その分、無意識領域に働きかける力は強大です。また、遠い惑星ほど逆行期は長く、3大外惑星は約4〜5ヶ月と一年の約半分近い日々が逆行状態となります。だから自分の出生図で天王星以遠の惑星が逆行しているひと達が人口に占める割合は、逆行期間の長さに比例して高いと言えるでしょう。ジェフリー・ウルフ・グリーンは、著書「PLUTO, The Evolutionary Journey of The Soul」やいくつかの講義録の中で、この3惑星の逆行を出生図に持つひとを『外界の "現状" に決して同化することのない魂』と呼んでいました。判断基準が曖昧でとてつもない矛盾を抱え、カオスにも見える外界。そこに直面して、こころの深奥で深い違和感を覚え、現世に同化することが出来ない魂達。その数は、一つの世代に必ずある一定の割合を占めている。そして、その事実が人類を進化への衝動へと導き、時を経て次の時代が創られる原動力になっていくのだ、と...。



では、この3惑星逆行期を、実際どんな意識で過ぎ越していけばいいのかな? そこで活用したいのがいわゆる "シャドウ・フェーズ" です。


シャドウ・フェーズについて

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        逆行を前に、その前触れとして逆行時に辿る度数を進んで行くのが前半に起きるシャドウ・フェーズ。そして順行に転じた後、逆行してきた度数を再度運行して逆行が始まった地点まで戻るまでを、後半のシャドウ・フェーズ(またはエコー・フェーズ)と言います。シャドウを入れた逆行期には、同じ星座宮の同じ度数を3回通ることになります。これを、トライ&エラー&トライの時期と言ってもいいかも。シャドウ期は見過ごされがちですが、実際の逆行期をうまく過ぎ越していくためには結構重要です。

最初の方に書きましたが、前半のシャドウの日々は、これから逆行で体験するエネルギー、物事、思いの下地が象徴的に見え隠れする時期です。

その時期はいわば観察期、または疑似体験期。なので、まだ逆行の影響をモロに受けない状態で、自分が抱く考えや感情、仕事上のプラン、他のひととの関係、自分の視点を通して見る世の中の状況、何が起きているか…等々、意識して観察してみてください。何か重要なことがあれば、メモしておくのも良いと思います。逆行の予行演習のような感覚かな。

そして逆行に入ったら、シャドウ期の考えや感覚に変化が出て来るか、状況に何らかの変化があるかについて、いつもよりは気を付けて見てみます。自分だけでなく、周囲のひと達の様子を観察することで、「あぁ、なるほど!」と思うこともあると思います。実は曖昧模糊とした「世界」の中で、ある基準から解き放たれた「自分という自我」が何をしようとしているのか? 見ていくことの全てが発見に繋がっていきます。それは遠い遠い過去の「いつか来た道」かもしれません。忙しい日々の中でも、ちょっとした時間やチャンスがあれば、出来る限り、深く潜行してみましょう。

こうして逆行期への注意力を付けていくことは、現象面においても、期間中のミスを防ぐのに役立ちます。(水星の逆行期はそれでも要注意ですが、意識さえしていれば、ミスから学ぶことも大きいです。筋書きはあらゆるところからアミダ籤のように拡がっています。失敗から「ステキな結末」への筋道だって、たった一つじゃありません。)

        順行に転じたあとは、後半のシャドウに入り、ゆっくりとリハビリが始まります。これは特に水星の逆行時に重要だと言われています。何故ならこの時期に、逆行期間中に決められた物事が変更されたり、誰かの気が変わったり、物事の見え方が変わる事も多いからです。なので、前半のシャドウに入ったあたりから全逆行期を見通すような気持ちでほんの少しでも心の準備をしてみる。節目節目で、物事の推移を意図的に観察していく。これは内的な発見に繋がると同時に、後に起きるかも知れない変化に対応しやすくなるというメリットもありそう。特に今後水星や火星の逆行期に大事なプロジェクトを予定しているひとは、機会をみつけて試してみてほしいな、と思います。

もちろん観察とか意図とか言ったって、何かと忙しい日常で、そんないつもいつもやってられないかもしれません。わたしなど、すぐ忘れてしまいます(^_^;。 それでもシャドウの入り口、シャドウから逆行へ、逆行の中間部、逆行から順行へとスイッチする日の前後はストーム・フェーズと呼ばれ、心理的な乱気流が起きやすい要注意日。その時だけ、フッと観察者になってみるのもいいかもしれません。おっと!間一髪、助かった〜・・の体験者として、オススメしますw。


金星、水星、火星逆行のスケジュール

        下の図は、3惑星の逆行期が、4月20日〜22日頃を中心として起きるカーディナル・クライマックスにどんな感じで繋がっていくかをチャートにしてみたものです。金星の逆行が終わり今は水星の色濃いシャドウ&ストームに入り、そして同時に長い火星のシャドウ期にあります。

4月の天王星・冥王星・木星・火星カーディナル・グランドスクエアをどんな風に体験するか? 大きく影響を受けるか、それ程でもないか? 勿論、それは人それぞれ。けれど、もし日本が、世界全体が揺さぶられるとするなら、やはりわたし達にも多かれ少なかれ、影響は生じるでしょう。わたし達みんなにとって、今回の3惑星逆行がクライマックスへの準備期間になるかもしれない…。そう思って過ごしてみるのは、もしかしたら今ある筋書きの選択肢を拡げることになるのではないでしょうか。


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schedule

※2月6日追記

        上記に加えて3月3日〜7月21日(火星のシャドウ抜けの日)まで土星が逆行、4月15日〜9月23日まで冥王星が逆行します。これらは通常は殆ど意識に上らないと思います。ただ全体の雰囲気の中で、わたし達の意識の広範囲をカバーする微細な違和感の一要因として深く潜行していくでしょう。

また、日本では4月の後もグランドクロス形成〜火星の順行開始〜シャドウフェーズを抜ける前後まで、何度か重要なポイントを迎えます。それが大きな危機となるかどうか、全体の方向性がどこに向かうかは、水星・火星のシャドウ&逆行期と4月のクライマックス第2ピークを迎える過程で、わたし達がどのような選択をするかに最終的に懸かっていそうに思えます。特にグランドクロス直後の日食(4月29日 牡牛座8°台)前後、そして6月13日の満月(月:射手座22°台)前後、夏至を経て7月あたりまで、緊張感のあるエネルギー構成が続きます。

ただ、社会でも個人レベルでも、折節のクリティカル・ポイントで何か大きな体験をするような場合は、長い目で見れば、時代の、人生の、ブレークスルー・ポイントだと言えます。長く蓋をされてきて、しかも未来のために変化する必要のある何か。そういう物事がもし存在するなら、その時点で徹底的なエネルギー放出があるかもしれません。そして、もし何か足許が揺らぐようなことがあるとすれば、その体験を未来の希望の種子として揺るぎなく捉え直せるかどうかもまた、わたし達にとって価値ある挑戦なのだと思います。


では、個々の逆行について少し

        金星逆行についても書こうかと思ったけど、もう既に記事も長くなってしまったし、とりあえず逆行現象も終わり、ストーム・フェーズもそろそろ抜けつつあるということで、今回は割愛します。ただ、金星がアセンダントの支配星のひと、ネイタルの金星に強いアスペクトが来ているひと等は、水星・火星のフェイズ進行と共にシャドウ抜けの3月3日あたりまでは、感情的な揺り戻しやこころの揺れを体験するかもしれません。やわらかに抱き留めて、出来れば大切に味わってください。今見えているものは、きっと信頼出来ると思います。



水星逆行(魚座3°台〜水瓶座18°台、中間点 水瓶座27°台)
1月23日シャドウ入り〜2月7日逆行開始〜2月16日中間地点〜2月28日順行〜3月20日シャドウ抜け


        水星逆行については、もう既に様々なことが言われ尽くしています。いわく…何か大事なことを決めても覆るかもしれない、矛盾したデータが多く何事も不透明感がぬぐえない、気が変わりやすい、伝達ミスや計算間違いが増える、通信機器やコンピュータの故障、交通事故に注意などなど。

どれも究極の原理は一つだけれど、その中で、思考に関連する問題としては、次のようなことが考えられます。

水星は、左脳と右脳間の "スイッチ" を支配しています。逆行現象によって規則性に乱れが生じるとき、一時的にそのスイッチがうまく働かなくなることがあります。左脳を使うべき時なのに右脳がメインに働いて、思考が霧に覆われることも。。

なので、
スイッチの不具合で思考のバランスが崩れる→誤解、思い込み、上の空など、判断基準が曖昧なまま、物事を進めてしまう傾向→後で変更、または後悔…という筋書きにはまりやすいです。

けれどその代わり、右脳的な要素を否定せずにうまく受け止めれば、今まで取るに足りないと見過ごしてきたような水面下の大事な物事にふと気付くかもしれません。金星逆行のリハビリ期でもあり、感性は新しい衣を欲しがっています。自分にとって本当に意味のある物事は何か? 慌てて結論を出す必要はありません。ただ、今まで蓋されてきた地下世界を覗いてみるようなつもりで、些細な変化や感覚の違いを味わってみるのも良いのではないでしょうか。それはきっと、いつもの反応、いつもの思考法を進化させるための再吟味や再設定に繋がっていくと思います。

今回の水星逆行によるインパクトは、先月のシャドウ入りに続き、特に7日の逆行開始日前後数日、14日に魚座から水瓶座に戻る時、16日の中間日前後、そして28日の順行開始日前後に強さを増します。28日順行開始から3月20日までの後半シャドウ期も大事です。この期間は火星の逆行期と重なるので、様々な物事への対応を迫られるひともいると思います。十分注意しつつ観察眼を発揮してみてください。特に2月28日〜3月2日の前後数日のストームフェーズが持つインパクトは大きいかもしれません。

面白いことに、水星がシャドウ入りした1月23日、ESAの研究チームは準惑星セレスから水蒸気が立ち上っているのを発見したと発表しました。これは地球の水が小惑星の衝突でもたらされたという仮説を裏付け、またセレスに海が存在し、もしかしたら生命も認められるかも?という可能性を示唆しているそうです(wikiより)。これから研究が進むのが楽しみなニュースです。水の世界の発見…そして発見した事実の再吟味。魚座から水瓶座へと逆行する水星シャドウフェーズの幕開けを象徴するのにふさわしい事象だな、と思いました。

        逆行運動の中でも水星の逆行は一番頻繁に起こります。それに水星はわたし達の思考を司る惑星だけに、一番気付きやすく、意識しやすいと思います。特に今回は水の星座である魚座から風の星座である水瓶座への逆行です。魚座の感性の水にたっぷり浸りきる前にもう一度、思考の星座である水瓶座を辿り戻る今回の逆行は、わたし達の思考法をバージョンアップして、火星逆行のただ中に起きる外惑星グランドスクエア/クライマックスに備える良い機会を与えてくれるかもしれません。


火星逆行(天秤座27°台〜天秤座9°台 中間点 天秤座18°台)
12月25日シャドウ入り〜3月2日逆行開始〜4月9日中間点〜5月20順行開始〜7月21日シャドウ抜け


        火星はバイタリティーと行動を司ります。天秤座は「わたし」に対する「あなた」または「あのひと達」。パートナーや同盟関係を司ります。また、公正さ、正義、美の概念=何が正しく、何が美しいか?の判断をも支配しています。天秤座は「バランス」の星座宮と言われますが、そのバランスは、「何が公正か?何が公平か?」に基づいたバランスです。 それって本来、とても難しいことではないでしょうか? なので、天秤座におけるバランスは、どちらかといえば、『 "あなた" と "わたし" との間で公正なバランスを取ろうとする時、双方が直面しなければならない挑戦または学び』として捉えた方が正確かもしれません。特に、対向する牡羊座の支配星である火星が逆行する今回は、それが前面に浮上してきそうです。

例えば人間関係で言えば、天秤座が示す「正しさ」を、人間の行動規範に当てはめて誰かを判断しようとする。もし自分が正しいと感じる規範に合わなければ、相手を裁きたいと欲する。けれど逆行下にある火星の影響で、その判断基準は一貫性の無いものになりやすく、単に心が狭いだけ…という結果に繫がりやすいです。

        逆行中の火星はバイタリティ不足になりがちだとも言われます。エネルギーが無いわけではなく、深く潜行中…という感じかな。それが原因で通常、心理面では自己不信や自信喪失、不安、今一つ後ろ向き…などの気分が生じやすいと言われます。

ところが、いったん何か刺激を受けると、ちょっとしたことでも理不尽に攻撃された!と感じやすく、周囲も自分も驚くくらい突然に、深く潜在していた怒りが爆発したりします。その場合に出て来る怒りはその時だけのものではありません。自分でも忘れているような、遙か以前に受けた仕打ちの記憶から立ちのぼって来る可能性があります。なので、現象としては突然の怒り、短気、暴力的な争いや事件、事故、爆発などが起こりやすいです。また、遠い過去のよすがのように、以前の知り合いにバッタリ会うこともあります。そこには何かヒントが含まれているかもしれません。

        また、溜め込んだ怒りは受動攻撃性として表現されるときもあります。例えば何か頼まれたり命令を受けたとき、「はい。」と受けるけれど、結局サボって何もやらない。または、一応頼まれたことはやるけれど、おざなりなやり方で上手く行かないようにもっていく。そういう場合は、自分が抱えている怒りをストレートに表現するのではなく、ひそやかに、相手に毒杯を飲ませるようなやり方で不満を表します。相手に迷惑はかかるけれど、自分は一応やっているのだ…という形を守りながら。この場合はまともなぶつかり合いも出来ないため、関係はこじれる一方。その内、相手の方が追い詰められ、結局はいつか、何らかの形で爆発が起きることになります。

面白いのは、火星の逆行に影響されて爆発しやすいのは普段落ち着いて冷静だ、あるいは大人しいと見られている人に多いと言われることです。まさか、あの人が…という状況、時々ありますよね。反対に、いつもイケイケ火星タイプのひとは、その間妙に内省的になったりすることがあります。そのひと達は、逆行に応じて必要とされる自分の行動の再吟味や観察を自然に行い始めます。もしかしたら、 常に何らかの形でエネルギーを発散しているひとより、忍耐強く冷静にをモットーとしながら、処理しきれない怒りを奥底に溜めているひとに影響が強く出るのかもしれません。そしてこうした爆発もまた、再吟味とやり直しのために起きてくる事なんですね。ただ、それには危険がつきまといます。なるべくなら爆発を避けて、おだやかなやり方をしたいけれど…。

        どうしようもないエネルギーを抱え続けている時、それをナマの形で外に出すのは避けなければなりません。捻れた表現で周囲を巻き込むのも、状況を悪化させるだけです。ではどうすれば? 結局は自分が抱えている怒りに気付くことが先決なのだと思います。そしてそれに一人で直面していくしかありません。心理面でも行動面でも、ボタンの掛け違えが起きた時点に戻って何度も何度もやり直してみること。怒りがどこから来るのか? いつから溜めてきたのか? 何を怖れて、怒りを溜めて来てしまったのか?

ダイナミックなエネルギーが襲ってきた時、また他者から怒りをぶつけられた時は、そのウェーブに踊らされず、自分を、相手を、状況を、つぶさに観察していく必要があります。短気を出してその場で決着を付けるのではなく、なるべく流して時間と距離を置くようにした方が良いケースが多いです。理屈抜きのエネルギー暴発は、それ自体が凶器になり得ます。出来るならその場を去り、自分にも相手にも、公正さや公平さを再吟味するチャンスを与えてください。

また、長く何事かに、または誰かに、精神的にあるいは物質的に依存し続けていた場合は、火星逆行がもたらす体験を通して、確固としたものなど何一つ無い…という体感に至る可能性があります。もしそんな事が起きたなら、きっと辛いと思います。でも。嘆くばかりでは勿体ないです。世界は不確実で当たり前なのだという厳然たる事実を知り、その体感によって、人生のコマを先に進めるための新しい視点を開拓していく。真新しいチャンスがそこにあります。ただ一人、そこに立って自分の呼吸を感じてみてください。何が無くても、誰がいなくても、確実に、わたし達の呼吸はひとつひとつ、完成し完結しています。そこから新たなエネルギーが生まれ、やがて新しい強靱な出逢いが引き寄せられてきます。だからゆっくりと、始めましょう。

        さて火星は、太陽と共に天王星・冥王星のトランスレーションに入ったあたりのタイミングで去年の12月25日、すでにシャドウ入りしています。その日、西ノ島の隣の海面で火山爆発が起こり、新島が生まれました。日本の領海に生まれた島は今でも大きく成長し続けているそうです。その翌日には安倍首相が靖国神社を参拝し、内外に賛否両論の波紋を巻き起こしました。その波紋は今でも拡がり続けています。翌日は沖縄県の辺野古埋め立てを仲井間知事が承認、その後名護市長選挙では反対派の稲嶺氏が当選、基地問題はまだこれから様々な紆余曲折がありそうです。火星のシャドウ入りと共に起きてきたこれらの事象は皆、カーディナル・クライマックスに向かって行きつ戻りつしながら、何らかのゴールを目指して育っていくのかもしれません。去年のクリスマスごろ、みんなにはどんな事があったかな?


        もちろん、今までお話してきたような事が誰にでも起きるわけではありません。それはその人それぞれが生まれ持ってきたネイタル・チャートにもよります。けれど今後周囲を、世界を見渡していけば、大なり小なり逆行現象を象徴するような事が起きてくるのを目撃出来るのではないかと思います。たとえば物が壊れやすい、特に機械類が突然故障したり壊れたりしやすい…というのも、火星逆行を象徴する現象です。意識という側面から見れば、それは本能的な前進力が内側に向けて自己破壊的に働くときの在りようをかいま見せてくれているのかもしれません。

さあ、そんな中で、金星〜水星〜火星の逆行を過ぎ越そうとするわたし達の精神は、いったいどんなことを発見出来るでしょう? 

今回の連続逆行は、カーディナル・クライマックスの第2ピークがもたらす強大な圧力を背景に、もう一度、わたし達の強靱さと冷静さを鍛えるために、宇宙から贈られた訓練期間なのかもしれませんね。やがていつの日か、わたし達人間の精神が閉じられた時の円環から、自我の呪縛から、解き放たれる日が来るように......。


…そんなわけで、この記事と逆行スケジュールの図が 何かの形で "フツウの戦士サン達" のお役に立ったら嬉しいです!!


rNeb




have a great trek!!!★


hiyoka.(^_^)


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この記事へのコメント

1. Posted by 通りすがり   February 05, 2014 05:00
今回の3惑星逆行の内容、興味深く読みました。

私にとってはアストロロジーというのは、「相場を張る為の一つの手段・判断材料」でしかなかったのですが、空間的な考え方をするんだなと考えさせられました。

太陽系という一つの閉じられた世界で、地球という視点から見たらどう見えるのか?というのは、以前高校の数学でベクトルって習ったんですけど、3次元の世界を2次元の紙の上で表現する難しさというのをふと思い出しました。内惑星・外惑星逆行イメージ図というのも頭に入りやすかったです。単にわかった「つもり」になっているだけかもしれませんが・・・w

私が週末温泉に行ったのも、「水星逆行開始前はインスピレーションが働く」っていうし全部現金化して温泉でも行ってくるか!・・・という程度でしたが、今になって思えば救われました。

「フォーキャスト2014」によると、私の星座別運勢予測では『今年のあなたは“お金の為に必死で働く”ことでしょう』とありました。昨年末に手にとって読んだ時には、「随分ストレートな表現だな(笑)」「自分の為のみに頑張るのではなく、もっと『誰かの為に』頑張ることは出来ないのかな?」とか率直に感じたのを覚えてます。

・・・うまく言葉にすることはできないのですが、今は「運勢予測通りの行動に近づけそうな気がしています」。

水星逆行直前にこのコラムを読めたのは、私にとっては幸せでした。わかったつもりで終わらせるのではなく、もう少し深く読み込んでみます。

普段は、日常生活をこなしながら考えるので精一杯なのです(止まって考えると自分自身の動きが止まりそうなのです)が、また温泉でも行って、「フォーキャスト2014」を読み込んだり、自分自身の立ち位置や今後の方向性みたいなものを考えてみたいと思います。
ちょうど2月末日あたりに行こうと思ってたのでw

長文失礼しました。



ノシ
2. Posted by hiyoka   February 05, 2014 16:08

通りすがりさん、こんにちは!

そうですね。アストロロジーで普段見ているのは2次元のホロスコープだけど、そこには3次元の宇宙がぎゅっと凝縮されていて。しかも時間の壁を超えて未来の予測を立てるという行為は実は4次元に触れていく作業だったりします。将来、個々のチャートがホログラフィ化したらどんなだろう?なんてタマに想像するのですが、それをちゃんと読みとるのは難しそうですねw。
最近の米国では天文学者兼占星学者のような人が出てきていて、その分析も、まず惑星軌道の性質や近日点・遠日点、ノードなどの解析から入り、次に発見チャートや神話・象徴に踏み込んでいくというクロスオーバーぶりが頼もしいです(理数系弱いわたしは、これが標準になったらソク落ちこぼれますが...^_^;)

逆行の作図は本当に難しかったです。特に内惑星のはかなりイイ加減で、すみません!
わたし自身、どこまでいっても「わかったつもり」に過ぎない…という感じを抱いています。けど、その時内部でストンと落ちる感じを持ち、それが自分を進ませるなら、しばらくはそれでいいんだとも思います。常に先があるんだっていうこと。それだけ知っていれば、いつかまた壁を破る時が来ると思うので(^_^

あ〜温泉、良かったですね!
通りすがりさんの太陽サイン、すぐわかりましたw。あの1行はわたしにもインパクトがあったのでw。訳してて、「なんか身も蓋もない表現だけど、いいのかなぁ?でもどう考えてもこれよね…」なんて。水星のシャドウと逆行がお役に立ちますように…!温泉や海辺でゆったりリラックスっていうのも、悪さしがちな海王星の良い部分を使えるので本当にオススメなんです☆

2月末〜3月初めのストームフェイズ。温泉でのんびり鋭気を養って、"力をいっぱい蓄積"してくださいね!

3. Posted by サラ   February 08, 2014 13:03
hiyokaさん、

こんにちは。逆行記事有難うございます。

今まで逆行時期は 兎にも角にも"注意を怠るべからず" みたいな感じで受け取っていて、逆行期を苦手としていました。

けれど自分の内面や周囲の人たちの振る舞いを注意深く観察するのにもってこいな期間なのだという視点を与えてくださって、今回の水星逆行開始から考え方も変えて行けそうです。

数年前ヘリオで星を一時期追っていた頃、閉じられた円環運動=太陽系なのではないかと・・意識に上ってくるようになったのですが、このことをなんとなく何処かで遠い過去から感じ取っていたように思えていました。

それと同時に限界のある閉じられた空間を選んで飛び込んで来たのが、私たち全ての魂なのではないかとも。。

しんしんと舞い続ける粉雪を眺めつつ、暖かい部屋に居ながら、定期的に雪掻きに勤しむこの週末。 
この程よい刺激があらゆるストレスから開放されるような気が致します^^
4. Posted by hiyoka   February 08, 2014 16:26


サラさん、こんにちは。

逆行期も、そしてネイタルやトランシットのハードなアスペクトも、全てはそれをどう使えるか?にかかっているのだと思います。その意味では、アストロロジーって運命論ではなく一種のダンジョンマップみたいなものだと言えそうです。

閉じられた太陽系の円環で、太陽という軸を通して存在意識を与えられ、まずは月の封印によって護られながら自我として育まれるわたし達。けれど、十分に肥大した自我を超えて進もうとするとき、土星の壁による挑戦を受け、そして外惑星達によって魂レベルで根底から揺さぶられる。段々とステージが騰がるにつれ難しくなっていく、それにつれて、ボーナスポイントも高くなっていく太陽系ゲーム…もしかしたらわたし達はみんな、そんなゲームに喜んで参加してきたコスモスのプレーヤー達なのかもしれませんね。ただ、その視座をゲームの磁場という強大な圧力によって忘れ去ってしまっただけで。

それに、実はヴァーチャルだったとしても、任された持ち駒はたった一つだから、真摯なプレイが必要だったり。。 しかも、一人のプレーヤー毎にオリジナルの隠しルールが存在するという複雑さ。アストロロジーは、そんなゲームのルールを解き明かそうという壮大かつ無謀な試みかもしれません。けれどだからこそ、古代から長い長い歴史を経て生き延びてきた希望の一つなのだと思っています。

この連続逆行期、そしてクライマックス第2ピーク、その後のハードな揺り戻し期にかけて一つの壁を突破しようとひと勝負をかけてる人、沢山いらっしゃると思います。もしかしたら、サラさんもそのお一人かもしれませんね(^_^。

こちらでも相当吹雪いてきました。氷の女王セドナと地下世界の神アポフィスがもたらす冷たい雪の気と、暖かくホッと出来るお部屋。その狭間を行き来しながら体を動かすのってすごくイイかも〜! どうかゆっくり鋭気を養ってくださいね☆

  
5. Posted by 慧   March 15, 2014 23:23
5 こんばんは。
逆行の記事を興味深く読ませて頂きました。ありがとうございました。
家族がカーディナルクライマックス付近が誕生日で、僕はカーディナルクライマックスの時に誕生日です。影響はあるのでしょうか?
6. Posted by hiyoka   March 16, 2014 09:50
   
慧さん、
コメントありがとうございます!!

4月のカーディナル・クライマックスがお誕生日なんですね。では、太陽は牡牛座の1°近辺でしょうか。。 こういう強力なエネルギーのアスペクトは、強弱の度合いが違うだけで、殆どのひとになんらかの形で影響を与えると思います。

太陽がカーディナルサインではなくても、生まれた時の月、水星、金星、火星、木星、土星のどれかが牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座にあって13°に近い時は、それだけ影響は大きくなります。

また、お誕生日が近いひとは、その日から約1年間の歩みを見る「ソーラーリターン」と呼ばれるチャートにこのカーディナル・グランドスクエアが成立します。なので慧さんやご家族の場合は、宇宙から与えられた一年間のカリキュラムをこなすっていう感じかな。そう、カーディナルクライマックス学校に一年留学という感じかもしれませんね。

カリキュラムといっても、個人のチャートでは日々の体験を通して学んだり、解放されたり、成長したり…っていう結果に繋がることが本当に多いです。なのであまり怖がらないで、何があっても無くても、自然体でいきましょう。
 
慧さんにもご家族にも、来月はステキなお誕生日がやって来ますように!!☆
 
 

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