February 09, 2014

レイモンド・メリマン 週間コメント2/10【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2014年2月10日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

【お知らせ】
来週2月17日付けのコラムは訳者の都合によりお休みさせていただきます。
m(_"_)m

このブログのURLが http://hiyoka-rsh.blog.jp/ に変わりました。旧URLでも自動的にリダイレクトされますが、ブックマークして下さってる方がいらしたら念のため変更をお願いします。
m(_"_)m


≪ 先週を振り返って ≫

        時折、ジオコズミック・サインと金融市場が見せる相互の対称性が尋常の範疇をあまりに超えていて、ファイナンシャル・アストロロジャーでさえも畏怖の念を感じることがある。金星の逆行と共に展開した先週の ー そして過去6週間をも含む ー 世界の株式市場がそんな一例であった。

        では、少し前の懐かしい思い出を辿ってみることにしよう(いや、何故こう言うかといえば、山羊座の冥王星と蠍座の土星は両方とも “過去に犯した誤り” を象徴しており、その結末によって私達が現在苦しむことになるか、もしくは、そこから学び取って未来に向けての建設的な修正を行うか、という挑戦だからだ )。去る2013年末、株式市場は世界中で25+%騰がった。そして誰もが多幸症の波に乗り、2014年も殆ど同様に(より良いとは言わないまでも)好調だろうと考えていた。多くの株式市場は、例えば米国、ドイツ、インド、そしてアルゼンチンにおいてさえ、史上新高値を記録した。オランダのAEXやチューリヒのSMIなどは数年ぶりの新高値をつけ、ロンドンのFTSEは5月22日につけた史上最高値を試していた(未だに超えていないが)。巷では世界の経済回復は確固たる歩調で回復中だと囁かれ、そういった現実を株式市場も確かに反映していた。

        ところがその後、投資家達が大晦日のパーティから帰途についた頃、奇妙なことが起こった。反騰は止まった。それは12月21日土曜に金星が逆行に転じた時間に非常に近かった。それから5取引日の内に、ちょうど太陽も木星・天王星・冥王星の強力なTスクエア構成に参加したのと時を同じくして、殆どの株式市場が、木星の色濃かった多幸症的な祝祭を終えた。そして2週間の内に、BGMは “Happy Days are Here Again(幸せの日々が帰ってきた♪)” から “The Dark Side of the Moon(月の暗黒面)” に変わったのだった。

いったい何が起きたというのだろう? そうだ、金星が逆行に転じたのだ。それはその時点まで強気トレンドであった多くの市場にリバーサルが起きやすいことを意味していた。株式市場は強い上昇トレンドの中にあった。これらが反転し下がり始めた。ヨーロッパの市場はが下げに転じるにはもう2週間ほどかかったものの、徐々に市場全体が同調し、速いテンポのダンス・ステップを踏みながら坂を下り始めた。太陽が冥王星と重なってカーディナルTスクエアに点火した時、正規のパーティ・タイムはお開きの時刻だったが、ワイルドで頑固なヨーロッパ人達は酒の最後の一滴を呑み干すまでそこを立ち去りたがらなかった。そして酒樽が空になった時、激しい下落が起きた… その勢いは他の地域より激しいくらいだった。何故なら彼らの性として良く知られるように、他の誰よりも長い間パーティを続けていたからだ。

こうして下げ、下げ、下げの連続波が世界の株式市場を襲い、これぞまさに怖れていた大物 “The Big One” ではないかという懸念が世界中で上げ、上げ、上げと水位を上昇させた。但し、それは違っていた。少なくとも、まだだ。

株式がトップアウトして金星逆行開始から約5取引日の内に急降下したのと同じように、1月31日の金星順行開始から3取引日の内に、市場は世界滅亡の日に向かうがごとき急落を止めた。金星の逆行運動が持つ、トレンド転換の美しい対称性が再び働いたのだ。世界の殆どの株式市場が先週月曜〜水曜(2月3日〜5日)にボトムをつけ、情熱的な反騰を開始した。

金曜に出た米国の雇用統計が 200,000近くの予想に反してたった113,000の新規雇用数増加しか示さなくても、そんなことは問題ではなかった。金星が手にする宇宙の時計は12時を打ち、アラームが鳴り響いたのだ。飛び起きて金星逆行前のトレンドを逆から再トレースする時が来た。テーマソングは  “Here Comes the Sun(さぁ太陽が昇ってきた)” に変わり、当然ながら今や誰もが、耳を傾ける者に向かって『あれが単なる修正安だったってことは最初からわかっていたさ。』と声高に話している。だが、彼らは本当にわかっていたのだろうか? 答えはノーだ。少なくとも彼らがファイナンシャル・アストロロジーを知っており、しかも金星逆行が持つ性質について知識を持たない限りは…。

米国債(12月31日にプライマリー・サイクルの安値、2月3日に高値を示現)、ドル円(1月2日に高値を、2月3日に安値を示現)、ユーロにスイスフラン(12月27日に高値を、2月3日に安値を示現)など、他の金融市場もまた金星逆行に同期して見事なリバーサルを見せた。そして勿論、金と銀もだ。これらは12月31日に重要な安値をつけ、その後、現在執筆している時点(現地時間先週金曜夜)に至るまで上昇してきた。実際、銀は金星が逆行に転じた1月31日にダブルボトムをつけ、それから飛び立ったのだ。結局のところこの成り行きを見れば、女神アフロディーテ(金星)としては宇宙のオスカー賞に値する見事な演技だったと言えるだろう。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        金星逆行が終わり、現在水星が逆行を開始している(2月6日〜28日)。先週述べたように、水星逆行下では  “ただ新しいルールに適応し、常識や期待を手放す必要があるだけだ。何故なら、何事も通常のルール通りにはいかず、期待は実現しない。だから変更が必要にな り、一般常識は直観に道を譲るわけだが… これが常に賢明であるとは限らない。水星の逆行下では、金融市場もまたこうした性質を帯びる。つまり、通常の売買シグナルは効力を失い、支持ゾーンも抵抗 ゾーンも効き目が無くなる ー だが、それもほんの短期間だけだ。この時期はひんぱんに “フェイント” がかかり “売ったら騰がり買ったら下がる” といった相場つきとなるため、私達のモットーも「早すぎる手仕舞いに勝るもの無し」だ。
だからどっかり腰を落ち着けて、自分のターゲッ ト・プライスに値が届くまで待っていてはならない。何故なら1日〜4日ごとにモメンタムが約20分ほど失速し、その後反転して1日〜4日動くからだ。だ が、水星逆行の中間日(2月17日)あたりは特に注意を払って欲しい。逆行開始付近で反転しなかった市場はどれもその時点で反転しやすく ー 少なくとも数日の間は続くからだ(1日〜4日よりは長い)”。

        今週の指針としては、上記に加えて2月11日に太陽が土星にスクエアを形成することにも注目したい。これだけでは株式市場の反転に強い相関関係を持つシグナルとはならない。そうは言ってもこれが土星を含むことから、この時期に向けて下落してきた市場はどれも、このアスペクトが終わったところで反騰に展じやすい。今週展開する月のサイクル(2月14日の満月を含む)は株式に対してはそれほど強気ではない。だからおそらく、週半ばまでに1日〜2日ほどの押しがあるかもしれない。

日本時間:12日午前4時50分ごろ


≪ 長期的考察 ≫

        “私の論点は(反ユダヤ主義より)もっと広範な部分にある。すなわち、階級間に存在する妬みの感情を焚き付けるやり方は、すでにお馴染みの、危険で非常に扇動的なプロセスの第一歩だ。どんなイデオロギーや運動も、それが右寄りだろうと左寄りだろうと、政治においては協調よりもむしろ否定的な対決姿勢をもって組織化された集団の方が伝統的に優位性を保つ。彼らが表明するするところの、毒に汚された国体=人々を浄化するというゴールのためなら一切の力を惜しまないような、抑えがたいエネルギーを掻き立てるのだ。”
ー ルース・ワイス ハーバード大学 イディッシュ語及び比較文学教授
 “1パーセントとの戦いーそのダークサイド” 
 ウォールストリートジャーナル 2月4日付けより

        階級間の妬み、闘争、収入格差または社会的不公平....人がこれを何と呼ぼうと、それは黄道12宮における乙女座ー天秤座ー蠍座の領域を運行していく土星に関連している(2007年9月〜2015年9月)。この部分は黄道の中間部で、正義、公正、バランス、そして平等性の原理が、社会政治的な問題として、頂点に達する領域だ。何故なら天秤座は正義の秤をその象徴とし、土星は最終(説明)責任を意味するからだ。土星が蠍座を運行し、天王星が33カ月にわたる冥王星へのスクエア形成(2012年6月~2015年3月)のちょうど中間部に入った現在、このエネルギーは今、一番明白に示現している可能性がある。冥王星は蠍座の支配星であり、したがって、蠍座の土星に自らの性質を帯びさせる(dispose)。同時に蠍座の土星は、自らが支配する山羊座に在泊中の冥王星に土星的な質を帯びさせる。

このコンビネーションは、土星と冥王星が現在互いの支配宮に在ることから、 “ミューチュアルレセプション” として知られる関係にある。ただ、このアストロロジー上の専門用語で皆さんが混乱しないように、今回は特にこれがたった今述べたばかりの社会正義、公正さ、平等の問題を生じさせていると言えば十分だろう。厄介なのは、こうした諸問題が人々を “分裂” させ、社会を階級闘争と妬みが支配する状況へと導く時だ。ルース・ワイスが述べているように、“…どんなイデオロギーや運動も、それが右寄りだろうと左寄りだろうと、政治においては協調よりもむしろ否定的な対決姿勢をもって組織化された集団が伝統的に優位性を保つ”。 こうした背景の下で私達は、この強力な天王星・冥王星間アスペクトのもう一つ別の顕れを体験するのだが、この時、同時にトランシットの土星もまた同様の社会原理を際立たせる黄道上の重要な領域を運行しているのだ。

        過去30年間というもの、トップの1%と下方の50%に見られる収入格差が、殆ど腹立たしいまでに拡大してきていることへの議論は聞かれない。この格差は、ここ5年でもっと拡がりさえした。何故なのか? そして、こうしたトレンドを逆転させるために何が出来るのか? これに介入し、是正することは政府の役割か? もしそうなら、その最善の手段とは、トップの1%に牙を剥くよう大衆をけしかけることなのか?

        この考察におけるポジティブな側面 ー そして理解 ー は、自由と独立への衝動をその原理に含む、天王星と共にあるのかもしれない。だが自由で独立しているという自覚を持つには、そしてそれが自分の望む選択なら、まず最初に自分が属するコミュニティ内部で上昇する機会を持つ必要がある。これを突き詰めれば、オバマ大統領自身が説明するように、強調すべきは真の所得機会であって、分裂を喚起し階級間闘争へと導く挑発を背景として取り沙汰される、所得の不平等ではない。

        これは常にそうなのだが、これらのアストロロジー上の原理には、より高次の顕れ方もある。もちろん、天王星と冥王星はスクエアを形成しているし、これはまず間違いなく、アストロロジャーが知る中で最も困難なアスペクトだ。しかし、二つの惑星が相互にアスペクト(特定の数学的空間関係)を形成する時は常に、その惑星達に関連する作用、活動、そして誘発される現象が互いに融合しようとする。この融合は、アスペクトが形成される時点で頂点に達するが、今回の場合アスペクトを結ぶのは天王星・冥王星スクエアで、最長3年間持続する可能性がある。

だが、これらのピークは調和的な融合としても表現される。前者の(困難な)ケースでは、その結果は二極化と対立だ。両サイドとも対立に引き込まれ、強烈な闘い(今回のケースでは権力争い)が始まる。しかし後者の場合には、結果は統合と解放だ。そこには集合意識の跳躍がある。何故なら、多くの人々と多様なアイデアを包含(排除ではなく)することによって “我々はこの困難を共に克服した” (天王星)からだ。ここに含まれる多様な人々やアイデアは、単に “一般的” ではないからといって、社会に対し敵対的だというレッテルを貼られるようなことはない。

        今日、米国の政治状況は、民主党(またはリベラル)と共和党(または保守)とに分かれているというイメージがある。両党ともこれまでのところ、以前より多くの米国民が、もはやどちらの党にも属していないという事実を上手く抑えつけている。だが実際こうした人々は、 “無党派” と呼ばれるグループに属しているのだ。そうではないか? 米国の大多数の人々は今や、自分達自身を “無党派” だと考えている。まさに天王星の面目躍如というところだ。そして、これら天王星のポジティブな顕現が勝っている限り、米国には希望がある。何故ならこれは、“普通” が変化しつつあることを意味している。このトレンドが、政治的所属からの独立(天王星)に向けて続いていく限り、そこには “多様性を含んだ統合”(天王星の光の側面) への希望があり、“分離と分裂によって掌握される権力” (天王星のネガティブな側面、及び山羊座の冥王星と蠍座の土星)からは離脱していく。

        伝統的な政党システムは、彼らが見張っているその水面下で起きつつある、このような流れを好まないかもしれない。だが私のようなファイナンシャル・アストロロジャーにとって、それは、来たるべき “ポスト天王星・冥王星スクエア期” の明白な前兆だ。結局、これはワクシングスクエアであり、ウェイニングスクエアではない。そしてワクシングスクエアは生みの苦しみを象徴しているのであって、死を意味するのではない。それは夕暮れに沈むというより、夜明けに昇る太陽の方に…より似ているからだ。





訳文ここまで
---------------------------------------------------------------

メリマン氏が選曲したシャドウ〜金星逆行〜シャドウのBGMです。ジュディ・ガーランド&バーブラ・ストライサンド〜ピンク・フロイド〜ビートルズへという変遷とその雰囲気は、歌詞と共にちょっとニヤッとしてしまいます…(^_^







トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字