●3/17の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)★大ボス・天王星・冥王星スクエアと海王星そして土星…

March 30, 2014

レイモンド・メリマン 週間コメント3/31【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2014年3月31日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        前回のコラムから2週間が経ち、世界の株式市場はその殆どが上昇したものの、それは苦闘を伴っていた。実際、“苦闘” という言葉は、金融界のトップや政治指導者達のそれと同様に、昨今の市場に参加する投資家心理を適切に言い表している。この、木星・天王星・冥王星からなるTスクエアは、まるで人類にとっての “ヘラクレスの挑戦” のようであり、「あらゆる恐怖の宇宙的総和」とでも言うべき時期に見える。時節的には春の到来だが、今はけっして “チューリップ畑をつま先で♪” と浮かれる時ではない。この春は、**“金づちを探し回る釘” として到来したのだ。
“Tiptoe Through the Tulips(チューリップ畑をつま先で)” :米国で1929年に大ヒットしたミュージカル映画の曲で、恋人に「満開のチューリップ畑を一緒にそっとつま先で歩いてください」と歌いかける楽しげでロマンティックな恋の歌。その後も時代を経ながら小説や映画に何度も取り上げられている。最近では2011年に大ヒットしたホラー絶叫映画「インシディアス」の中で重要な場面に使われ有名になったため、楽しげな歌というより怖いイメージがある。おそらくそれもふまえての表現。(せっかくなので最後尾に参考映像を置いておきました。)

**金づちを探し回る釘:教訓としてのフレーズ "When all you have is a hammer, everything looks like a nail" 「金づちしか持っていなければ、すべてが釘に見える」(偏った力を持てば全てを叩いて良いと感じるようになる)から、皆が自ら叩かれるような行動をしがちな時期という意味だと思われる。
ヨーロッパでは、3週間にわたる急落が3月14日に終わり、オランダのAEX、ドイツのDAX、そしてチューリヒのSMIではそこそこの反騰が始まって先週いっぱい続いた。しかしながら、FTSEはずっと弱々しく、そして事実上3月30日まで下落が止まることは無かった。そして四つの指数の全てが、2カ月前につけた数年ぶりの高値から見ればはるかに下方に位置している。

        極東と環太平洋地域では、株式市場のパフォーマンスには非常にムラがあった。インドでは、センセックスが先週史上新高値まで舞い上がった。だが中国と香港では、株式市場は3月14日及び21日の週にわたって下がり続け、昨年7月以来の最安値水準まで落ち込んだ。これらは先週もそれほど回復しなかった。日本の日経はここ2週間ばかり、14,000という下値を前にバタバタしていた。これは重要な兆候で、14,000を割れば、過去2年余りの中で初めて弱気なチャート・パターンが示現することになる。私達はこの領域を非常に注深く観察する必要がある。何故なら、もし日本が下落し始めたら、世界中にドミノ効果を及ぼす可能性があるからだ。

そしてもちろん、ロシアのMICEX株式指数はパニックで終わっている。ロシアのクリミア併合を受けて世界各国がこの “巨大な熊” に対する経済制裁を与え始めるにつれ、MICEXは2月18日につけた1518の高値から3月14日には1182まで下落、これは20%以上の損失となった。この2週間でMICEXは1324まで回復したが、それでも新たな強気相場のスタートというよりは修正高のように見える。これは、ロシアの金融市場に今後より多くの痛みが襲うことを暗示している。私達の読者であり友人であるロシアの皆さんにお伝えしたい。この、市場がそこそこ反騰している期間に、自分の資産保護に踏み出した方がいいだろう。何故なら、もしこの先4月に最も厳しい逆風が吹きつけるとすれば、もう一度気絶することになるからだ。

        アメリカ大陸においても、株式にとっては奇妙な期間となった。3月14日に16,000を試してから、先週のダウ平均は16,466まで戻り、結局は再びくじけて16,200に下げ戻した。反騰は12月31日につけた史上最高値16588にはるかに及ばなかった。また3月7日に4371に届いて10年ぶりの新高値をつけたナスダックは、その後ずっと転落し続け、先週3月27日木曜には4150近辺に下がった。したがって、米株市場のこれら高値から見られた異市場間弱気ダーバージェンスは今なお発効中だ。南米では、ブラジルのボベスパが突然活気づき、3月14日につけた安値から先週終盤に10%以上騰がって再度50,000を試した。アルゼンチンではメルバル指数が、週の終わりに史上新高値をつけた。こうして、ここ2週間は世界の特定の地域(インドと南米)の株式指数が非常に調子良く、その他の地域(中国、香港、ロシア)はそれほど良くないという結果になった。

        金と銀にとっては、過去2週間は共に困難な時期となった。3月17日、金は1392.60をつけて今年の新高値まで舞い騰がった。ところが、3月28日金曜には1285を試しており、これは2週間もしないうちに1トロイオンスあたり100ドル以上を失い、12月31日の安値1181.40から騰げてきた分の50%近くを減らしたことになる。これについては3月31日月曜にリリース予定の今月のMMAサイクルリポートで詳説するつもりだ。銀もまた1月終わり以来の安値水準まで急落し、12月31日にスタートした直近のプライマリーサイクルの安値18.80に近付いている。一方原油は騰げに転じたと見え、価格は金曜の日中に再び1バレルあたり102ドル以上をつけるまで戻った。ここにはロシア、ヨーロッパ、そして米国間の政治不安について原油市場が世界に送っているメッセージがある。

だがそれはこんな疑問を呼ぶ:もし米国と西ヨーロッパが本当にロシアに対して財政的プレッシャーを与えたいなら、原油価格が下がることを望むのではないか? 原油価格の上昇は地政学的な緊張を示唆するかもしれない。だが、それはまたロシアの収益の柱のひとつなのだ。


 ≪ 短期及び長期ジオコズミクス ≫

        2週間前にこのコラムで述べたように、“全てが3月29日〜4月25日という期間に向かってエスカレートしている。この期間は、おそらく私達の人生で最も強烈な惑星パターンを経験する時だ。これ は、その時期に何か特定の物事が起きるという意味ではないが、その可能性はある。また、数カ国の指導者の一人、または銀行界のトップの一人によって何か非 常に大きく徹底的な決断が下され、その結果がどうなるかはすぐにはわからない、といった事が起きるかもしれない。前回これほど強いエネルギーが発生したのは、2010年7月〜8月初めのことだった。当時、FRBは量的緩和政策を止めるかわりにQE2を実施することでそれを拡大するという決定を下した。これは金融界全体を変えてしまった”。

        2010年7月〜8月に起きた最初のカーディナル・クライマックスは、私が示唆した以上の効力を発揮した。それは世界中の貯蓄者層に破滅をもたらし始めたのみならず、他の国々が米国中央銀行が辿った道に素早く追随するという流れを創出し、世界規模の“通貨戦争”が始まったのだ。4月11日〜13日(このビッグなジオコズミック・クラスターの中間地点)、G20において各国が集い他の諸事と共に通貨戦争について議論する時、この問題に関連した大きな決定が待ち受けている。何かどえらい事が決断されるかもしれず、そうなればこれが未来に向かって長期にわたる影響を与えるだろう。

        しかしながら、私達はもう一つ、過去の模倣的ふるまいへの潜在的な流れに入る寸前にあり、これがもたらす危機は、世界の安定を揺るがす可能性を持っている。ロシアが旧ソビエト連邦の国々ー 旧ソ連としての国境を後退させることにより建国し、ロシア語を話す同胞が数多く居住している国々 ー の支配権を取り戻そうとし始めるにつれて、私達は、ここ10年に遺された問題として他の国々の側にも似たような動きが起きるのを予測している。それはまたタイプの異なる闘争の危機であり ー 牡羊座の天王星が示すように、今回の場合は軍事的なものだ。西ヨーロッパ諸国と米国は、これを失敗した過去、すなわち古めかしい20世紀の冷戦への回帰として括ろうとしている。だが私はそうは思わない。これは未来へのトレンドであり、過去に回帰することではない。私達は今世界で起きている大規模な地政学的変化の渦中にあり、それは21世紀半ばまで続く可能性がある。これを手短に解説しよう。

        天王星と冥王星が1965年〜1966年のコンジャンクション(0°)によって新たなサイクルをスタートさせた時、西欧社会では進歩主義が産声をあげた。これはより速い動きをする天王星によって示唆されたものだ。私のセオリーでは、コンジャンクションの時はより速い動きの惑星テーマが優勢となる。そして、天王星・冥王星がワクシングスクエア(90°)を形成する時点(2012年〜2015年)では、起きてくる出来事や下される決定は、より遅い惑星が持つ新たな原動力へとシフトしていく集合意識に同化しながら展開し、速い惑星の持つ原理からは乖離していく。私達は今、このような移行期のただ中に生きているのだ。このシフトは、天王星的 ー 進歩的でリベラルな ー 世の中から、もっと冥王星色の濃い、個人の暮らしに対する中央政府の統治による管理が行われるような世界への移行だ。これは国民と政府、相互の合意によって施行されるか、あるいはどんな方法であれ、これらの指導者達が統治を行うには不可欠だと考える… 強圧的な手段によるものかの、どちらかになる。こうした流れは移行の度合いを徐々に強めながら、天王星・冥王星がオポジション(180°)となる2046年〜2048年まで続いていくだろう。

だが、その通りになる必要はあるのだろうか? 答はノーだ。しかしながら、今現在(2013年8月~2014年4月)起きている出来事と、今後4週間の間にカーディナル・Tスクエアがカーディナル・グランドスクエアに変容していくという事実は、展開中の出来事の方向性がこのような流れにあることを示唆している。そんなふるまいは “時代に逆行している” とか、“前世紀的思考” だというレトリックは一つ重大なことを見落としている。すなわち、これが現在起きている赤裸々な現実なのであり、それは1960年代中盤に始まった人類の “啓明” に鑑みて “今起きていなければならない筈の事” とは何の関係も無いということだ。
訳注は末尾に付けました。
もしあなたが今後30〜40年の未来を知りたいと思うなら、過去5年間のトレンド、とりわけ2013年8月〜2014年5月の間に世の中に顕れたトレンドを調べてみると良い。これは今後30〜40年にわたる世界の動向の基盤をなす時期だ。今目の前に起きている出来事、そして今下される政治上、金融上の決断が、私達にとっての今後30〜40年の現実を形作っていく。そしてその後に、私達は再びシフトし始めるのだ。

        さて話は変わって、今後4週間の金融市場をどう判断すれば良いだろう? ではコンジャンクションとオポジションという、前述した物と同じセオリーを適用してみよう。今週の新月は天王星とコンジャンクトしている。天王星が絡むことから、誰もが激しい変化を予測している。おそらくそうなるかもしれない。だが、このコンジャンクションで一番速い天体は月であり、その性質はそれほどボラタイルとは言えない。しかしその1週間後には太陽・火星がオポジションとなる。この組み合わせでは、火星がより遅い天体だ。だからエネルギーは突如として火星的になり、動向は攻撃的で荒っぽくなる可能性がある。そして4月20日〜23日には二つの強力なオポジションが発生する。木星・冥王星のオポジションと、火星・天王星のオポジションだ。そんな訳で、この期間は真に天王星・冥王星が支配する時期となる。市場が本当に荒っぽくなるのはこの時期だ。もちろん、私達はこれにオーブを与える必要がある。これはおそらく前後2週間程度になるだろう。

全ての土台がこの時までに築き上げられる。米国がプーチン及びロシアとの間の “リセット” ボタンを何とか調整したいと欲しているのを私は知っている。この期間に考慮されることがそのボタン一つのみであることに、ただ望みを掛けようではないか。


以下は訳注に自分の思いも混じってしまいました。スミマセンm(_"_)m

「1960年代中盤に始まった人類の “啓明” に鑑みて“今起きていなければならない筈の事”」

   1960 年代中盤は数多くの新しい思想やアート、哲学が世に出て、いわゆるカウンターカルチャーがひとつのウェーブとなった時代だと言われる。その流れの中から、 現存のリジッドなシステムからの解放を求めて政治的な抵抗運動や革命運動が生まれていった。また同時に、精神的な解放と意識の進歩を求める流れは東洋思想 やドラッグカルチャーによる変性意識の探求を巻き込んでヒッピームーブメントを生みだし、来たるべき理想の水瓶座時代 ー 皆が愛をもとに平和に暮らす時代 ー はもうすぐそこに待っている…全体がシフトしていく(アセンション)…という、時代の夢にも繋がっていった。

この流れは今もいわゆる「ニューエイジ思想」の中に生きており、多くの支流や世界観を生み出し、個人、または同じ志向を持つグループの集合として多様化した。
その精神は少しずつ多くの人々の潜在意識に浸透していったと思われるが、今現在、社会的な力を持つには至っていない。(アセンションの時期到来とも言われる今、原則として「"選ばれた"人々」のみが次元上昇を果たすといった信条を持つケースも多い。これは物質の成り立ちや進化の時間的階層という問題を宇宙世界観に適用すれば確かに整合性はある。けれど、現実世界の階層イメージをそのまま意識の成長に当てはめることにより、一種の選民意識に繋がるケースも多く、それが未解決の逃避願望を伴って宗教化していく危険を常にはらんでいる。汚濁にまみれた現世(と自分自身)を嫌悪し、捨て去ることが正しいとする考え方は、私達人類が過去に何度もトライしてきた道であり、あるタイプの牡羊座の天王星が好む道筋の一つでもある。)

これは、新しい世紀を迎えて平等で自由な精神の下に人類総体が向上していくという、天王星・冥王星コンジャンクション時代の
"夢” と "知" が、結局は「現実」をどう扱うかという問題を前にして壁にぶつかり、身悶えしてきたこと、そして全体を動かしていく原動力とはなり得ないまま、天王星・冥王星スクエアという次のクリティカルポイントを迎えたことを物語るのかもしれない。その意味では、天王星・冥王星コンジャンクションに始まった新世界への胎動と挑戦は、ニューエイジ的な思考法ではまだ乗り越えることは出来ず、次のサイクルに向けて個々の立脚点に根ざした新しい視座を必要とすることを示唆しているようにも思える。

   海王星とカイロンが魚座入りした今、一般社会とスピリチュアル世界との境界線はじわじわと曖昧になっていくと思う。それは、「愛」の名の下になお一層の欺瞞、詐欺、信条的依存と支配という危機を創り出すかもしれない。けれど、社会的な出来事においても、
スピリチュアルな世界においても、「何が真実なのか?」を “本当に知る” ことは何処までいっても不可能だという認識が、これまでより深い意味と拡がりを持って生じてくる可能性がある。それを直視した上で、再度自我の抱える問題に直面することは、今までの時代精神には難しいことだったかもしれない。それでも、そんな認識に至ることで、個々人が自らの足許に何度も何度も立ち返り、ダイレクトに宇宙との繫がりを探求せざるを得ない…そんな状況が加速していくとするなら、逆にそれこそが、未来へのひとつの希望となるかもしれない。たとえこれから先、冥王星の力が支配的な時代を迎えるのだとしても、そんな社会の階層の中で、ひとりひとりの中に棲む、それぞれの冥王星を友とすることが出来るのならば。


"チューリップ畑をつま先で"  ホラー映画インシディアスの1シーン



1920年代のオリジナル曲




訳文ここまで
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hiyoka_blue at 22:22│Comments(2)TrackBack(0)金融アストロロジー 

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この記事へのコメント

1. Posted by サラ   March 31, 2014 22:31
hiyokaさん、

こんばんは。

>ひとりひとりの中に棲む、それぞれの冥王星を友とすることが出来るのならば。

"冥王星とお友達"
    ↑

個人的なテーマとも重なるので、なんだか・・ハードな中にありながら、、
なんでしょ。どこかワクワクしている自分もいるような。

なんと言いますか。できることはただひとつ。瞬間を精一杯生きること。

これしかどうしても思い浮かばないサラでした^^;
2. Posted by hiyoka   March 31, 2014 23:17


サラさん、こんばんは!

冥界の魔王とも呼ばれる冥王星は、確かに破壊と再生を促して地球規模の変容の原動力になったりするわけですが…。 エリスの出現によって惑星の座を追われ、それと同時に太陽系辺縁に沢山の強力な仲間達(ケンタウルス族やらTNOやら…)が現れて以来、彼は個人にとって、今までより身近な存在になったのではないかと思います。

たとえばトランシットで居座られたら何年もお付き合いすることになるわけですが、その間って、やっぱり目先の生だけじゃなくて死についても同等に…ある親しみをもって感じたりしますね。水星・金星・火星みたいにナマな感覚としてではなく、いろいろありながらも、底流の深みに常に冥界の歌声が聞こえているような感じかな。確かに重いけれど、それでも凄い力で自分を攪拌し、支えてくれるエネルギーだなぁというのが実感です。

>瞬間を精一杯生きること。
ですよね!! 何かも言い尽くしたあと、もし何かひとこと言えるとしたら、その言葉しかないかもしれません(^_^
 

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