レイモンド・メリマン 週間コメント4/14【金融アストロロジー】●4/15の満月-月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

April 14, 2014

★アスペクトから ー カーディナル・グランドスクエアと4月15日の皆既月食★

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        さて来週いっぱい主役を張る、火星・木星・天王星そして冥王星。その中で一番速い惑星である火星は、カーディナル・グランドスクエアの狂言回し役と言えそうです。 その火星は、人と人、集団と集団、自分と他の誰かとの間に結ばれる全ての関係性に光を当てる天秤座を逆行中。 彼は深く潜行しながら、持ち前の本能的なエネルギーで、アスペクトを結ぶ各惑星を刺激していくでしょう。 蟹座の木星には、自分のテリトリーを脅かす相手を裁こうとする姿勢や過剰反応しやすい感情の原動力を…牡羊座の天王星には、誰の干渉も受けず自由に自分の"先進的な考え"を追求する闘争精神を… 山羊座の冥王星には、目的達成とその管理のために自・他をムチ打つ強迫観念とも言える欲望を…。 

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        冥王星はこの月蝕が起きる少し前、4月15日の昼過ぎに逆行に転じます。ということは、少し前からストームフェイズに入っていたんですね。先週月曜くらいから何となく体調が優れない、気分が重い・・・なんてひとも多かったんじゃないかな? 動きを止めた冥王星は無意識レベルにズシンと来ることがあります。そして逆行に入った冥王星は、しばらく無意識領域に強圧的な嵐を巻き起こしながら、その後ゆ~っくりと "力の吟味"を開始します。彼は、『何をしてでも辿り着かなくてはならぬ 「ゴール」 がある』 とわたし達に囁き続けます。けれどその一方で、これまで通りの抑圧的なやり方を押し通しても上手くいかないことに、薄々気付き始めるのかもしれません。こうして冥王星のエネルギーは、メインストリームからほんの少しだけ距離を置き、内省に向き始めます。

もちろん、山羊座の冥王星なので、対外的には権威を保つ必要があります。だから 『やるべきことはやる。しかも、厳然と峻烈に 』。 でも、そのやり方は大方のコンセンサスからは少し外れた「自分のやり方」でなければ満足出来なくなってきそう。でも、そのこと自体が山羊座の冥王星の持つ 「安全感覚」 を脅かすことにもなります。 『正しくゴールに辿り着くためにはこれしかない。でもそれを実行しても誰にも理解されないかもしれない…それではマズイんじゃないか…』。 対向する蟹座の木星もそんな彼の弱みを刺激するでしょう。最終的な安全の確保・・・これは絶対に守らねばなりません。山羊座の冥王星が力をふるうには、セキュリティは欠くことの出来ない大切な要素なのですから。こうして、葛藤する逆行の冥王星は、自分の本当の思いや行動を、今まで以上に秘密にしたがる傾向を持ちそうです。このところ冥王星にピタリと寄り添っているケンタウルス族のオキュロエもまた、あからさまな言動によって排斥されることへのトラウマを暗示しています。

逆行の冥王星は、わたし達の潜在意識に  『いやちょっと待てよ? これで納得いくのか?』 と考えるようなエネルギーをもたらします。今の社会を覆う淀んだ流れを超えて、自分の思った方向に沿って "正しく" 行動したいという衝動。もしこれが、牡羊座の天王星の持つポジティブな顕れ・・・"常識外の発想"や"未来志向の行動力"と結び付いて協働出来るとしたら…。どこからか爆発的な力が湧いてきて、未来に向かう新しい方向性が見つかるもしれない…そんな希望も生まれます。 けれどその反面、牡羊座の天王星が見せつける、ナマの欲望に裏打ちされた自己主張は、冥王星から見れば 『ただの無責任なワガママ野郎のたわ言』 に聞こえがちです。そして天王星から見た冥王星はといえば、『オレ達に隠れてコソコソ悪巧みばっかりする独裁者め』 と映るかもしれません。

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結局、 今こそ何か新しいことを生み出さねばならない・・・という衝動は一緒でも、理想も立脚点も異なる思いが互いを拒否し、ぶつかりあうことの方が多いでしょう。2つの相反する立場を理解し、バランスを取って歩み寄る精神が無ければ、その結果は 『わかってた筈だけどこうなっちゃったね・・・』 ということになりそうです。そこに無傷の者は誰ひとり居ないでしょう。明るい未来はあまり見えてきません。そんな流れの中では、国や社会の単位で調和を創り出すのはとても難しいと思います。。

でもこれ、外の世界がどうあろうと、まずはわたし達のこころの中に起きてくること。自分の中に存在する、4方向からのダイナミックな力のぶつかり合い・・・または引っ張り合いです。だからわたし達は今、こころの十字路に立っているようなもの。何十億通りもの、それぞれに異なる交差点かな。 そこに立つひとりひとりが、この挑戦をどう乗り越え、どんな道を選んでいくのか? 気付いていようといまいと、もうひとりのわたし達の声は今、宇宙の深奥から問いかけているように思えます。『わたしは誰か? どこに行くのか?』

ひとりひとり、異なるキャラクターを持つホロスコープ。そこには、人生を歩む上で体験する大まかな粗筋が、“エネルギーの設計図”というカタチを取って描かれています。だから同じエネルギーがみんなに降り注いでも、どんなバランスでそれを受けるかはわたし達次第。 与えられたキャラクターを使って、どんなアドリブを演じ、どんなエンディングを創るかは、わたし達の選択次第です。今この瞬間にも受け取っている壮大な十字路のエネルギーを、さぁ、どんな風に使おうかな?


        そしてあともうひとつ。グランドスクエアの皮切りとなる、22日夜明け前の天王星・冥王星ジャスト・スクエアのチャートでは、天王星と小惑星グリーヴ(嘆き)が東の地平線に、そしてもうすぐ天秤座14°を過ぎて13°に達しようとする火星がピタリと西の地平線に乗っています。(大地の上で東と西のぶつかり合いってかなりテンション高そう…) その時、わたし達の頭上には山羊座の冥王星が、また、足もと深く大地の底には蟹座の木星が……そして、天底=ICが位置する蟹座8°台には、小惑星ラケシスとマグダレーナがこれまたピタリ。 ラケシスはギリシャ神話に出て来る運命の3女神のひとりで、その名は 『測定する者』 を意味します。彼女は運命の糸の長さを測り、存在するもの全ての寿命を決める役割を受け持っていたのだとか。

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小惑星の研究家マーサ・ラング・ウェスコットによれば、ラケシスは 『進行中の物事が結果を生み出す前に介入し、(良い方向に運ぶように)評価する』 という意味を持つと言います。 また、この位置のラケシスは今までにやり残してきたことを浮上させ、何かしなければ・・・!という気持ちを刺激してきます。 ではマグダレーナは? ・・・これはマグダラのマリアとしても知られる女性の名。 進化アストロロジーの観点からは、ヴェスタのもう一つの顔と同様に「聖なる娼婦」であり、求道者であった者。 また、長い家父長制度の下で喪われていった母系社会の性の力。 そして、あらゆる二元の力のバランスを取り、その交差から進化を生み出す力の一側面として、ダーク・ゴッデス達に連なる存在でもあります。 グランドスクエアが発現するその瞬間に、わたし達の足もと直下にこの2柱の女神がコンジャンクトしている・・・これも面白いというか・・・凄い配置だなぁと思います。 火星(アレス/マルス)vs木星(ゼウス/ユピテル)vs天王星(ウラノス)vs冥王星(ハデス/プルート)と、男神達が一触即発のグランドスクエアを組んでにらみ合うそのとき、天底の蟹座(自分の深い内面、感じる場所)にはとても女性的なエネルギーが寄り添って、まるで何が起きるかそっと見届けようとしているようです。

小惑星帯を住処とする星達は、多くの場合、主要惑星が織りなすメイン・エネルギーに細やかな味わいや特定の方向性を与える役割を持ちます。グランドスクエアを影で支える彼女達は、何があろうと自分自身の場にしっかりと立ち、未来に目を向けながら「今」をよく吟味していく・・・そんなエネルギーをわたし達に与えてくれるでしょう。 彼女達はわたし達に、男神達が持つ闘争的なエネルギーの火炎をこの体でしっかりと受け止め、まったく違う次元から包み込んでいくことを学ばせてくれるかもしれません。そして、何か新しいもの、新しい精神を誕生させてはどうか? と囁きかけています。ラケシスとマグダレーナが位置する蟹座8~9°は、『裸の真実を見ること』 そして 『無垢な目で本物のメッセージと単なるコトバの刃とを識別していくこと』  を象徴しています。

        それにしても今回のグランドスクエア、日本の戦後始原図(日本国憲法衆院通過時)の7室天秤座の太陽をダイレクトにヒットするというのは凄いことだなと思います(ちなみに主権回復時のチャートでは水星とカイロンにヒット)。しかもこの位置って、米国の10室の土星とコンジャンクションです。なんとなく、戦後の日米関係が持つ一種のカルマ的な要素を思わせる配置だし、これから先、この領域に変化が起こりそうな気もします。。始原図の2室に入る日本の月蝕、8室に入る米国の月蝕。そしてそのシンボルは、『互いに姿を換える鷲と鳩』 です。 未来に向かってこれが何を暗示するのか?…今回の蝕をきっかけに、赤く染まった月を眺めながら、そんなことを考えてみるのもいいかもしれませんね。


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        では、今回の月蝕図に戻りましょう。まずはいつものように、マンデーン的な側面からサロス・ファミリーをざっと辿ってみますね。この蝕のサロス・シリーズは122。次の日蝕サロス148、そして10月に起きるサロス127の月蝕、サロス157の日蝕は4つでひとつの組となって、長い間同じ年に起きてきました。

このサロス・シリーズの直近をふり返ると、1942年、1960年、1978年、そして1996年に起きています。 
1942年は太平洋戦争の真っただ中。ラバウル、シンガポール、ビルマと占領していった日本ですが、春の月蝕と日蝕の後、初めて本土が空襲に曝されました。そして年の後半にはガダルカナルの凄惨な闘いやミッドウェー海戦での大敗北があり、形勢は少しずつ悪化。このあたりから日本は徐々に追い詰められていきました。

1960年、この年は有名な安保闘争の年です。日米安全保障条約の強行採決によって、今では考えられないほど激しい反対運動が起こり、その闘争的なデモ参加者の数は580万人を数えたそうです。また、当時の政党社会党の委員長が壇上で右翼の少年に刺殺される事件が起き、一方ではチリ地震による津波で多数の死者が出た年でもあります。 

1978年になると成田に新国際空港が開港し。6月には宮城県沖地震が起きました。また、この年は 「日中平和友好条約」 が調印され、一方で 「A級戦犯の靖国神社合祀」 が行われました。 

そして1996年は、アトランタ・オリンピックの年。日本では住宅金融専門会社の破綻から国会が空転し、その処理に6850億円が使われることになりました。またこの年はサロス122の蝕の直後に駒ヶ岳が噴火。夏にはO157と呼ばれる大腸菌によって、集団食中毒が大発生しました。薬害エイズ訴訟でミドリ十字が初めて責任を認めたのもこの年でした。また、秋には新しい選挙制度による衆院解散がありました。

・・・以上、それぞれの年に起きた大きな出来事をほんの少しあげてみました。余談になりますが、サロス・シリーズを調べるときにいつも思うことがあります。こんなふうに浅くふり返ったって、何もわからないんじゃないかって。 でも、年表を見たり、いろんな記事を読んでいくうちに、ふと感じることがあります。何だろうな、何かの、誰かの、「声」の余韻みたいなもの。その都度、いくつもの食や複雑な惑星エネルギーに触発されて歴史をつむいできた、わたし達人間の、ことば以前の願いとか叫びみたいなものかな。。そして、何かがまだ尾を引いてる。そして、たった今に、確かに繋がってる。そんな感じ。だから、軽々しく類推なんて出来ないけれど、何かを感じるためのヒントにはなるかも・・・そう思っています。

きっと上に書いた出来事の他にも、当時起きたことでいまだに尾を引いているような何かが、沢山ありそうな気がします。再び廻ってきた同じシリーズの蝕の一群が、眠っていた何かをもう一度世の中に浮上させるとき。わたし達が過去から何を学んできたかが、はっきりとわかるのかもしれません。

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        今回の月蝕は、日本の戦後始原図(日本国憲法衆院通過時)のカイロン(8室天秤座)の上で起きます。 天秤座は"自分達"と"外界"との関わりで、どうバランスを取っていくかの挑戦を示します。そして8室は「財政/負債/税金」や「死」を統轄するハウスでもあります (一説によると、「移民」も8室を絡めて見るケースがあるようです。"喪失"と"融合"と"再生"が一体となるハウスだからかな)。

8室のカイロン…。確かに今、日本の経済は正念場に来ていると思うし、消費税増税後の景気浮揚策をどうするのか、不安定な問題は山積。。でも、深いトラウマに関わるカイロンが刺激されるということは、同時進行で、もっとずっと本質的な問題が浮上しつつあることを暗示している可能性があります。 それは、今の日本が、敗戦という一種の「死」によって生まれたのだということではないでしょうか。そのとき死に至ったものとは、おそらく国としてのアイデンティティ/自我だったのでは? と感じるのです。 この始原図で見れば、国としてのアイデンティティを統轄する1室の支配星、海王星は、同じ天秤座の7室にあって、太陽・イクシオンとコンジャンクトしています。これは太陽のオーブを広めに取れば、カイロンとも触れあっています。 この配置を個人で例えるなら、自分自身のアイデンティティを他者の評価によって決めるクセを持つことを示唆しています。これは、「わたし達は誰なのか?」 という根本問題が、他国の視線によって左右されるということです。

また、イクシオンは 『モラルを超えて何でもアリな世界』 を意味します。それは、『わたし達は状況次第で人としての一線を越え、どんなことだって出来る』 ということ。  善とか悪とかの観念的な定義付けを超えた、深い命題の一つです。 国の始原図の根幹である太陽と、アイデンティティを支配する海王星が7室(他者との関係/同盟国または敵)にあって、その間にこのイクシオンを持つということは、国としてのモラルを考える際にも、自分達自身の中に明確な絶対的基準を持てず、どこか曖昧なまま外の世界に直面することを暗示しています。こうした状態では、おそらく他者との対等な関係を築くのは難しいかもしれません。だからといって、強く出るにしても下手に出るにしても、自分の中に確固とした基準を持てなければ・・・結局はその場さえ丸く収まれば良いか、集合的な感情のうねりに流されるか、そのどちらかになりそうです。そして、もしそうであれば、その事自体が他国に対しても、自国にとっても、後に禍根を遺すことになるでしょう。

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        "アイデンティティの死" から生まれた戦後日本のカイロン。。日本が8室にカイロンを持つということは、国として負ったトラウマがとても大きいことを示しています。けれど反面、その負の体験から学べることもまた、同じだけ大きい筈です。8室のカイロンは、古い "自我の死" を通し、真に自立した者同士として、他者と融け合っていきたいという純粋な欲望を持つことを意味します。それが果たされるとき、カイロンは解放されます。そして自我の新生が始まります。 なのでこのトラウマは、"精神が背負った負債"なのだと言えるかもしれません。

戦後の復活と繁栄の道程で、日本とそこに生きるわたし達は、そのトラウマや負債を全て処理出来たでしょうか? カイロンの挑戦は、対向する2室が示す、精神的・物質的な "自己充足" への挑戦でもあります。 もしもやり残したこと、直面を避けてきたことがあるなら、わたし達の前には、そろそろ何とかしないといけない分かれ道が来ているかもしれません。 日本って、わたし達って、はたして何者なのでしょう?  

火星が逆行し、冥王星も逆行しようという今、個人としても集合体としても、自分が歩んできた過去をふり返り、古い常識の色眼鏡を一度外す必要があるかもしれません。 そしてその上で、丁寧に来し方を再認識していくことは必要な行為だと思います。けれど、そのエネルギーが向かう先は、一度死んだものを "取り戻す" というより、今のわたし達の最善の部分から、新たなアイデンティティを創造していく方向にありそうです。・・・そしてそれは、本当に必要なことなのか?  今のわたし達は、こうした設問から考えてみなければならないのかもしれません。

(前にも触れたように、今回の月蝕とカーディナル・グランドクロスは、戦後始原図の1室/7室軸、そして2室/8室軸を刺激し、大きな変化を促進していきます。私見では、その鍵を握るのが、ナチュラル・ルーラーとしてエネルギーが集約される惑星のひとつ、9室蠍座の金星と8室天秤座の水星ではないかと考えているのですが…)

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        けれどこの月蝕はノースノード・イクリプス。 なので、世界に何が起きようと、満月のエネルギーは基本的に未来志向です。 新月のテーマに沿ってこれから先を見据え、それぞれが今立っている地点なりに、自分が本当に何をどうしたいのかを、明確に意識してみようよ・・・うん、ちょうどそんな感じかな。。 良いニュースと悪いニュースが同時に起きたり、または、厳しい情勢を乗り越えていくための、何か新しい考え方や精神の芽生えがあっても良さそうな気がするのです。でなければ、すでに存在していたけれど、今まで見落としていた重要なポイントに気付くなんてことも? 水星が天王星にコンジャンクトしているので、常識を超えた発想が浮かぶひとだっているかもしれません。但しこのエネルギー、エゴイスティックな使い方をすると、自分がその策にはまり、結果的にダークな女神達の餌食になりかねないので要注意かな。

それに、7室に太陽・ジュノー・エリス組、1室に月・セレス・ヴェスタ組のオポジションがあるので、『嫉妬』というテーマも浮かび上がってきそう。ところで嫉妬には2種類あるのだそうです。ひとつは誰かにジェラシーを感じることによって競争心が芽生え、それが自分をもっと磨きたい、向上したいという欲につながるもの。たとえ相手を見返してやりたいという気持ちから始まるとしても、それは自分を変えていくチャンスとして使える、ある意味健全な嫉妬。

そして、もう一つは羨みの気持ち。相手の高みに昇りたい、超えたいと思うのではなく、何とか相手の足を引っ張って、今のみじめな自分か、悪くするとそれより下に貶めてやりたいという気持ちです。そんなことしたって誰も幸せにはならない。そんなことわかってる。でも正直、誰もがみじめになってしまえば良いのに・・・みたいな。それは無力な嫉妬。「どうせ」という言葉から生まれる嫉妬。自分には何の力も無いんだって、思い込んでいるときに感じる気持ち。でもこういうの、例えばエリスに触れられたようなときは、殆どのひとが経験あるんじゃないかな?それを実行に移すかどうかは別としても。。 黒い気持ちはいつだって凄まじい誤解から生まれるといいます。いったい何のために、こうも凄まじく自分を誤解してるんだろう? 「どうせ」の後に続くべきたったひとつの言葉は、「人生は挑戦の連続!」。何がどうだとか、理屈を探したらキリがない。でも本当に、何のために・・・?

うーん、なにはともあれ。行いは良きにつけ悪しきにつけ、巡り巡ってこちらに還ってくる・・・そんな感じのチャートです (^_^;。 

また、水星にカーディナル・クロスが絡み、ジュノーやフォルスも勢いがあるということは、この満月期の2週間も、航空機、車両、船舶など乗り物の事故には引き続き要注意かも。その他、地震を含めた天災、そして因縁や感情のもつれからの事件や人災も起きやすくなっています。機械や計器類もまだまだ壊れやすい傾向が続くので、慌てずさわがず・・・点検はこまめにしましょう。(『買ったばかりのカメラが床に落としただけでいきなり2つに割れレンズも取れてビヨヨーンとバネみたいな物が飛び出たので、バカにされた気がしてカッとなりゴミとして捨ててしまった・・・』<本人談> とうなだれていた知人も。。。)

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        長くなってきたけど、せっかくだから少し細かいアスペクト、いってみようかな・・・(^_^;。 今回、月にはセレスと小惑星ヘカテがコンジャンクトしています。そして射手座のフォルス、獅子座のパラスと小三角形を形成し、対向する太陽を巻き込んでカイト・フォーメーションになります。23°台のジュノーやヴェスタも入れたら、またもや女神大集合って感じ。。(女神の逆襲、なるか?!w) 月蝕のロードである金星も、木星とは調和的なトラインになります。 大ボスのカーディナル・グランドスクエアに対し、女神達がひっそりとカイトの布陣を組んで介入しようとしているのでしょうか?

        セレスは生まれてくるものを護り、豊かに育もうとするエネルギー。また、完全主義を手放すことによってバランスを受け入れるという意味も持ちます。パラスは戦略と智恵と勇気、そして戦士の誇りをもたらすエネルギー。(獅子座のパラスはかなりプライド高いかも…) そしてヘカテは・・・道往く者に選択を迫り、『先へ進むのか? それとも戻るのか?』 と問いただしてきます。 ここから先は、覚悟を持って進めと。 また闇夜の十字路に立ち、"あちら側" への通路を守護する魔女の形態を取るときもあります。そう、十字路。。。 カーディナル・グランドスクエア。 この赤い月の月蝕は、本当にその入り口なんですね。 ヘカテは勇気をもって"闇"をくぐり抜けようとする者達を松明で照らし、そっと導いてくれるのではないでしょうか。 

このフォーメーション中の黒一点? 射手座24°台のフォルスは男性ケンタウルスですが、少なくとも女神達の邪魔はしないでしょう。彼は目に見えない世界からの促しに従う者。 例えそれが何であろうと、噴出する衝動というカタチを通して、この世界に現象を作り出す者です。 自然体でいられるなら、トラインの女神達には援助となるかもしれません。 ただ、こころに深い怖れや拒絶の気持ちがあるときは、そこをいきなり刺激してくる可能性もあります。23日、火星・木星・天王星・冥王星が全て13°に揃ったとき、このフォルスとセレスから、氷海の女王セドナに対するYODが形成されます。 『分け隔てない愛情を求めてきたのに、ずっと拒絶されてきた・・・』 そんな凍るような感覚をこころ密かに抱いているなら、それと向き合わざるを得ないような "出来事/チャンス" があるかもしれません。この機会を逃さず、挑戦してみてください。自分が掲げる松明に、その炎に忠実になって、穏やかに、毅然としていてください。そう、ブラッド・ムーンの下では多少の血が流れるかもしれません。 でも、その手の松明が照らす道の先には、未来の自分しか居ません。長い間のわだかまりを許し、先へと進むときが来ています。

        カーディナル・グランドスクエア直前の、天秤座の月蝕・血染めの月。とにもかくにも、わたし達はここまで歩いてきました。そんな中、まぁ、何とかやってるよ・・・ってひと。実は一番多いのかな? この何でもアリなエネルギー増幅期、実はわたし達、毎日少しずつ鍛えられ、かなり変化してきてるような気がします。だから、とにかく過ぎ越していかなくては!!  けど… 『パトラッシュ・・・僕もう疲れたよ』 いや冗談じゃなく。。胸の重さを抱えて、こんなふうに感じているひともきっといるんじゃないかと思います。

 もし、これを読んでくださっているあなたがそうだったら。 わたしにはあなたの抱えているものを想像することさえ出来ないけれど、それでも。 この時代を生きて、今、一生に一度あるか無いかと言われるカーディナルクライマックスをとてもハードな形で受けていることには、きっと大きな意味がある。その本当の意味は、結局は自分にしかわからないし、もしかしたらまだ今は何も見えないかもしれない。それでも、確実に、とても大きな意味がある。そのことだけは、どうか知っていてください。 今を耐えるあなたの中に蓄積された、純粋なエネルギー。 それはいつかきっと、ダブル・プロミスになって帰って来るから……。


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have a great trek!!!★


hiyoka(^_^)

4月15日の満月・月食に戻る

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この記事へのコメント

1. Posted by らいらっく   April 16, 2014 17:26
hiyokaさん、お疲れ様です

濃いですね~~~(笑)

私の身の回りでも、ぶつかり合いが起きています。
職場で…恋愛の場で…(笑)

「もうつきあってられない!!」
なんていう怒りがこみあげてきて、
この関係性自体なかったコトにしてしまいたい気分。
でも、誰もが自分の立場から必死で動こうとしているだけで、
誰も悪くはないのが真実。

今はできることを全力でやりつつも
このエネルギーの行く末を
不安を持って眺めているって感じですねえ…。

「ダブル・プロミス」
この度数にネイタルの12室土星があるので
(その三度下にはASCが~・汗)
自分なりに何が神との約束なのかを考えてみたのですが、
今一つ実態が掴めません…
この土星はダブルヨッドに絡んでおり
人生の鍵になっているのは解るんですが、
やはり12室のせいか、全然フォーカスできないという…


まあ、いいかな。
こんな星空の下では、まともに思考回路も働きそうにもないし(笑)
それにしてもhiyokaさんは凄いですね。
素晴らしい文章量!!
私なんて今は完全に脳みそノックアウト状態です(笑)

hiyokaさんを見習って、頑張って仕事します…
2. Posted by hiyoka   April 16, 2014 22:18

らいらっくさん、こんばんは!

ほんと、濃いですw。近くてちょっとしたこと、少し遠くて大きいこと、その他グラデーションで沢山同時進行してる感じだし、脳ミソも、確かにエイッと努力しないと働いてくれないようなw。たぶんそういうときって、強いエネルギーを受けて全体に"空間的"になっているんだと思います。そんなときは、思うことをキチンと言葉にするのに一苦労したり、順を追って論理的に考えるのも大変… 。でも別の見方をすれば、そういう状態の方がこの強烈なエネルギーを危険なく受けられるという面もありそうです(^_^。

12室土星が「ダブル・プロミス」なんですね。しかもアセンディング。天秤座の土星は品位が高いし、アセンダント(22°?)のパーソナリティを活かすのに必要な重石として働いてくれそう。12室の惑星って、一生懸命考えて手応えある答をみつけようとしても、"のれんに腕押し"。おそらく普段の精神状態では掴めないんじゃないかな…と思います。なので隠されたエネルギーとして自分じゃコントロール出来なかったり、ある時突然行動になって表面化し、人からは秘密主義?なんて思われたり。。

けど12室の本質は"サレンダー"。たとえば、損得とか上手く運ぼうとか考えて行動しても思うようにならず、やがて「もういい。やれるだけの事はやった…」なんて、無欲になった時、初めてエネルギーがスムーズに流れ、次の道が見えてくる…そんな感じの働き方をすることが多いです。それは自分を目に見えない"未知の最善"にあけわたすような感覚かもしれません。。(^_^

すみません、今回の記事、長すぎですよね。。つい力がw。そうでなくてもみんな疲れてる時期なのに…最後まで読んでくださって、ありがとうございます! m(_"_)m





3. Posted by らいらっく   April 17, 2014 22:36
いや、とても読みごたえがあって
全然長さを感じさせない文章ですよ!!

むしろ
「今書かずして いつ書く!?」という気迫が伝わってきます。
それだけスペシャルな今現在の星模様なんですよね☆

私たちは歴史の生き証人になるんでしょうか…???

私は牡羊座28度がASCなんです…
でも「落胆させられた聴衆」シンボルですので
太陽・月が蟹なので考えると辛くなり…(笑)
あえてASCのことは考えないように(笑)

ではでは、次の記事も楽しみにしています~♪
4. Posted by hiyoka   April 18, 2014 00:45
 
らいらっくさん
ありがとうございます( ´ ▽ ` )

本当にスペシャル過ぎるくらいスペシャルな時だと思います。(ごく身近に大きなことが起きないと、なかなか実感は湧かないものかもしれませんが・・)もっとずっと後になれば、惑星達の動きを全く知らずに過ごしたひと達もきっと、「あぁ、凄いときを目撃してきたんだな…」って思うかも。単に過去と同じことが繰り返されるだけではないと思うから(希望的にもw)全員にとって未知の要素が多く、それだけに明確には認識しにくいのかもしれませんね。

牡羊座28°ですか。じゃ、ちょうど今日のお昼頃ASCに太陽が乗りますね。1室に太陽が入って、今までよりは色々クリアになってくるかな? 28°のシンボルについて、ブレイン・ボヴィはこう言っていましたョ。『ドラマ "silver linings playbook" を思い出すといいよ』って。その意味は、『祝福は違う方向からやって来る。良いニュースはいつもと違う郵便局から届けられる。買えなかったチケットのお蔭で、もっとステキなコンサートに行ける』ってこと。それが人生。この度数は確かにいっときカオスもあるけれど、それもブンッと突っ切って、こういう人生の醍醐味を思う存分に味わおうとするひとが持つ度数です。水性の蟹座さんと言えども、やっぱり戦士サンですねw。なので、ASCにあんまり冷たくしないで〜><。

というワケで…山にも谷にも、ご一緒に乾杯いたしませうw。
 
 
5. Posted by フツウの戦士22号   April 21, 2014 22:44
hiyokaさん、こんばんは(^_^)
グランドクロス真っ只中、いかがお過ごしでしょうか…。

牡羊座8室カイロン持ちの心に沁み入る記事、UPされた翌日に拝読した際には涙なくして読めませんでした。剣は折れ盾もボロボロ、思わず膝をついた私に、勇気と力を与えてくださって本当にありがとうございます。こうしてなんとか生きておりますσ(^_^;)

数日前、このままではマジでネロ少年状態だ、と焦り、もがき、不安と恐れに苛まれ…。それでも「これからの自分はどうありたいのか?」を軸に変化の大渦に身を投じようと宇宙にすべてを委ねる境地に至りました。その瞬間、目の前に現れたのは「感謝」という名の新しい武器?それとも防具…?どちらとしてかはともかく、使えそうなので携えて行くことにしました。さてさて、どうなりますことやら?

ではでは、経過ご報告かたがたお礼まで…。すべての戦士サンがこの嵐の日々を過ぎ越し、過去を癒して無事 Level UP できるよう、祈ります!ご武運を☆*
6. Posted by hiyoka   April 22, 2014 00:32
  
フツウの戦士22号さん
経過報告ありがとうございます!
(グランドクロス直下、わたしの方はもっぱら脳と体にきつつ、強烈さをイヤというほど味わってます^_^;)

過ぎ越し、本当におつかれさまです!!
8室牡羊座カイロン持ちでカーディナルGクロスの最前線に立つことは(しかもネイタルのTスクエアにもクロスがかかるんでしたね)、「私」という存在そのものに揺さぶりがかかり、それと同時にエネルギーを受け止める器がとても深いだけに、その重さもひとしおでは・・・と思います。

けど、生きているうちにカイロン(外惑星意識への架け橋)にエネルギーが届くって、やっぱり.....祝福なんですよね..。わたし達が追い詰められて、もう未知の大宇宙に身を投げ出すようにサレンダーしたとき・・・カイロンはいつだって決して裏切らないから。(^_^

なので、あえて。
最奥のダンジョン近くでの貴重な"アイテム"ゲット、おめでとうございます☆

それは、一度ゲットしたらいつもこころの奥底で生きていて、イザってときに必ず役に立ってくれる最強の矛兼盾だと思います。一説によると、"感謝"って、オーラに栄養を与え強化してくれる化学物質的な働きをするのだとか。

ひとつの危機を脱してそれだけ強くなった22号さんにとって、そして見知らぬ多くの戦士さん達にとって、これから先の旅が驚きと歓びに満ちたものになっていきますように....

keep on evolving!!!☆(^_^


 

7. Posted by ともも   April 22, 2014 17:49
5 初めまして。
何気なく、カーディナルクロスって何?
と調べていたらたどり着きました。

最後、電車の中で涙出てました。

とてもとても助けていただいた気分です。
ありがとうございます。
明日を腹くくって楽しく迎えられそうです。
8. Posted by hiyoka   April 22, 2014 18:57


とももさん、初めまして!

ふとしたご縁で立ち寄ってくださったんですね。ありがとうございます!!  もしかしたら、何かのお役に立てたのかな・・・って思えることは、わたしにとっても本当に励みになります。

この膨大なエネルギーが渦巻く中で、たとえ何がどうあろうと、何をしようとしまいと、自分の中の最高の思いを使って過ごせたなら、それだけで十分過ぎるくらい素晴らしい・・・今の星々を見ていて、本当にそう思います。

明日と、それから先の日々の未知に....見えないエネルギーグリッドで結ばれたそれぞれの地点に立ちながら....とももさんも、そしてわたし達皆も、沢山の歓びを創っていけますように …☆
 
  
9. Posted by rimirimi   April 26, 2014 04:21
おはようございます。今週は忙しくて、読むのが今頃になってしまいました。15日は、赤い月を子供達と近所の公園まで見に行って、手を合わせてきました。

カーディナルグランドスクエア。メリマンが今年最も重要と言っていた期間なので、ちょっとワクワク過ごしていますが、私の周りではそれほど大きな変化はありません。

でも、15日にいきなりアイポットとサーキュレーターと電球型蛍光灯が壊れ、「今日はやたら機械が壊れる日だな~」と思っていたら、星回りのせいだったんですね。韓国船の事故も、月食と重なっていてゾッとします。交通事故に気をつけて安全運転で行きたいです。

オバマが来日し韓国などアジアを訪問するようですが、この星回り。どうなるのでしょう。ちょっとドキドキです。
10. Posted by hiyoka   April 26, 2014 19:17

rimirimiさん、こんばんは。

そうですね。とりあえず日常だけを見ていると、(特に日本ではまだ)あまり変わらないという方が多いんじゃないかな?と思います。ただネイタルの惑星設定によっては体調に来たり、悩み事が深くなったり、様々に直面すべきことが来ているひとは多いように思います。そういうひとは、この強いエネルギーを使って進もうと生まれながらにセットしてきたのでしょうね。

rimirimiさんは、忙しい中にも充実していそう。
良かったです!!(^_^

一方で世界の動きは激しいですよね。表面もだけど、多分水面下はもっとじゃないかな? 驚くようなことが起きて、ごく一部にしか知られないまま消えていく…そんなことも大いにありそうです。今は報道も識者の言うことも全くアテになりませんし。火曜の日食がひとつの節目にはなると思いますが、もしもそのあたりで色々なことが一段落するように見える場合は、また金星が牡羊座入りする来月上旬前後に動きや緊張が出て来そうにも思えます。今回のカーディナルクロスは、どちらかというと結論というより次の方向への種子がはっきり見えてくるような感じかもしれませんね。日本もまだこれからという感じがします。

そうそう、火星が順行に転じるまではまだ少しありますから、お出かけ前は車も小まめに点検したり、空気圧みたり、安全第一でいきたいですね。(わたしもひとのことは言えないのですが^_^;) 太陽も牡牛座入りしたし、今はちょっとペースを落とすくらいでちょうどいいかも。

rimirimiさんも、どうか楽しいゴールデンウィークをお過ごしくださいね☆
 
     

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レイモンド・メリマン 週間コメント4/14【金融アストロロジー】●4/15の満月-月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)