レイモンド・メリマン 週間コメント5/19【金融アストロロジー】○5/29の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

May 25, 2014

レイモンド・メリマン 週間コメント5/26【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2014年5月26日(フリー版より)
翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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お知らせ:来週6月2日付けのメリマン・コラムは都合によりお休みさせていただきます。m(_"_)m


読者の皆さんへの注意事項:米国の金融市場は月曜日が戦没者追悼記念日の休日に当たるため、休場となることに留意されたい。

≪ 先週をふり返って ≫

        先週5月20日に火星逆行がついに終わった。しかしながら、火星はゆっくりと順行に転じるため、天王星・冥王星のワクシングTスクエアに対するTスクエアはもう一ヵ月ほど有効だ。

        さて今回、火星逆行は世界に大きな影響を及ぼしたろうか? 市場動向と世界の地政学的状況の両方において、その答はイエスだ。5月20日〜21日、ダウ工業平均、オーストラリアのオールオーディナリーズ、中国の上海総合を含む世界の多くの株式市場が1カ月ないしは2カ月ぶりの安値まで下落した。日本の日経は13,964まで下げて、4月11日〜14日(★★★重要変化日)につけた2013年10月以来の最安値水準13,885に対するダブルボトムを形成した。それぞれの指数はその後火星が順行に転じるにつれて急騰した。

        5月21日、火星の順行開始に相関して動いた市場は株式指数のみではなかった。コーンは2カ月ぶりの最安値水準まで下落し、一方小麦は暴落、また大豆7月限は急騰して一代高値を更新した。原油は104を優に超えるラインまで急反騰したが、3月1日の火星逆行開始と共に示現した年初来高値105.22には届かなかった。だが物語の本当の主役はまたもや通貨市場だった。ユーロ、スイスフラン、そしてユーロ円は皆、米ドルに対して数ヶ月ぶりの安値まで落ち込んだ。しかしながら、米ドル自体は5月21日、日本円に対してダブルボトムとなる100.80をつけ、2月初頭につけた100.74以来の最安値水準まで下落した。

米ドルに関連して見られたこの両極の力とは対照的に、金と銀は1282〜1305(金の場合)の間を行ったり来たりという具合だった。ヨーロッパの通貨とは違って、貴金属はサイクル新安値もつけていなければ今月の安値さえ割っていない。通貨市場が混乱する時は貴金属が調子良いことからすれば、これは明るい兆しかもしれない。

        なおこの話題に興味ある皆さんなら、イスラエルはテルアビブ在住のガブリエラ・ミッテルマンによる研究 "火星サイクルとユーロ通貨との相関関係" は興味深いのではないだろうか。





≪ 短期ジオコズミクス ≫


        先週末、5月24日に木星が全3回の内最後の土星に対するトラインを形成し終えた。*ヴェーディック・アストロロジャー達は世界の株価上昇をこのアスペクトに関連付けるが、その根拠は彼らが使う**サイデリアル・システムにおいて、土星がイグザルテーション(高揚)となる天秤座に在泊するからだ。私達の研究では、プライマリー・サイクルの完了(天井または底)に関してこのアスペクトが強い相関関係を持つとは示されていない。しかしながら、5月28日水曜には太陽が海王星にスクエアを形成する。このジオコズミック・サインは前後11取引日のオーブをもって、実に83%という非常に高い相関関係をプライマリー・サイクルの完了との間に持っている。
*古代インドから伝わるヒンドゥー系のアストロロジー。米国のファイナンシャル、マンデーン分野でこのヴェーディック・アストロロジーを研究するアストロロジャーも多い。

**西洋占星術が使う星座宮システムは春分点を牡羊座の0°と定める時間軸(季節)に節目を置く考え方をしており、これをトロピカル・システムと言う。ヴェーディック・アストロロジーでは実際の星座や恒星の位置に基づいて星座宮を定めており、これをサイデリアル・システムと言う。
        教育的見地から言及するなら、ある星座宮に在泊する惑星は特定の傾向(金融、経済、政治、またはパーソナルに限らず)を象徴している。そしてその惑星へのアスペクトは、その傾向の範囲内で起きる干渉か、または転換を象徴している。


≪ 長期的考察 ≫

        “退役軍人病院の対応はあまりにも間違っている…… 身を捧げて私達の祖国のために働いた人々に対し、もし私達が真に敬意を捧げたいと思うなら、私達は彼らをオバマケアから除外するべきなのだ。ちょうど私達の代表たる議員達が彼ら自身とその家族に対して行ったように。”
ー  医学博士リック・パーキンソン, ユタ州プロヴォ在住
ウォールストリートジャーナル紙 2014年5月23日 読者欄より
        ではもう少しだけ、カーディナル・グランドクロスの影響範囲内で起きた最近の火星逆行について、近付いてきた米国の戦没者追悼記念日の休日に鑑みつつ、この惑星シグナルが世界と米国の地政学的未来についてどんな前兆となるかを考えてみよう。

        地政学的な前線地帯において、火星逆行は爆発的な事象を生んだ。火星が逆行に転じたその日、ウクライナで軍事衝突が勃発し、軍隊をウクライナ国境に配備したロシアによるクリミア併合に繋がった。そしてそれはロシアと米国間のあらなた冷戦の始まりとなった。

        先週のコラムで中国の読者からのメールを紹介したが、彼はこう書いてきた。“米国の外交政策は……… 中国をますます強力にロシアとの同盟関係に追い立てていくのです(たとえ最初の内は渋々ながらだったとしても、です)。中国とロシアの二国は、お互いを補い合って余りあるほどです。ロシアは天然資源と軍事テクノロジーを持っています。そして中国には大きな市場と経済力があ るのです。両国が結束した同盟の力は非常に強大であり、米国にとっては扱うことが厳しくなるでしょう。中国という後ろ盾を持ったロシアにとって、米国がど んな経済制裁を仕掛けようと、怖ろしくも何ともないのです。そして中国は天然ガス、石油、ミサイル防御システム、それに加えて最も先進的な戦闘機を獲得し て………” 

(特に米国の)皆さんがこのような話ついて最初に目にしたのはこのコラムだった。そして現在、火星が先週順行に転じた後、ロシアと中国は天然ガスに関する4000億ドルの重要な取引に合意した。5月22日付けのウォールストリートジャーナル紙によれば、この契約は “………西側諸国からの制裁に直面しているプーチンの立場を有利にするものだ。” つまり中国やロシアにとって、米国からの制裁を怖れる必要など全くもって無いに等しいということになる ー それが軍事的であろうと経済的であろうとだ。

        マンデーン・アストロロジーの観点から見て非常に興味深いことは、これら全ての物事が火星逆行中に起きており、しかもそれが、ちょうど米国始原図のプログレスの火星の逆行(2008年〜2087年)と重なるという事実だ。*火星はその国の軍隊を象徴する。過去6冊のフォーキャスト本で述べたように、“将来に関して言えば、火星の逆行は米国にとって2087年まで継続的に行われる軍事的撤退を示唆している。アストロロジーにおけるこのプログレッションを基にすれば、世界最強の軍事国家という米国の地位はこの先数年で減衰していくと推測するのが論理にかなっている。”
*参考までに:訳者がメインで見ている日本の戦後始原図では、サンフランシスコ条約発効/主権回復チャートの火星は10室蠍座11°台で逆行しており、4室の牡牛座太陽とオポジションを形成している。わたし達の目や耳に親しみのある国々の中で建国図に逆行の火星を持つ国家は珍しく、戦後日本が敗戦から生まれたことを象徴しているようにも見える。プログレッションでは火星は1994年末ごろから順行に転じている。(ちなみにドイツの戦後建国図ではどれも火星は順行だが、唯一ナチス・ドイツによる第三帝国時代の始原図のみ火星が4室乙女座19°台で逆行、同じく逆行の木星と海王星にコンジャンクトしている。)

また日本国憲法衆院通過時のチャートでは、8室蠍座の火星はカルマの返済を象徴する2室のネッソス、軍事を司る6室の土星とTスクエアを形成している。

(なお一般的にネイタルチャートでの惑星逆行は、その惑星の働きや志向が、どんな集合的(世間的)なコンセンサスにもフィットすることが出来ずに深く内向していく傾向を持つ。またある時点までは、自らの存在を脅かされないよう無理を重ねて表面的に周囲の状況に迎合していく可能性があり、その葛藤が昂じて何らかの限界点に達した時、そのチャートの持ち主の本来の成長を促すようなブレークスルー・ポイントが訪れるとも言われる。)

        ファイナンシャルおよびマンデーン・アストロロジャーにとってもう一つ重要なのは、こうした事象の全てが4月20日〜25日のカーディナル・グランドクロスの前後数週間に頂点に達したことで、またそれが強力で長期的かつ重要な木星・天王星・冥王星によるカーディナルTスクエアの期間内、2013年8月〜2014年4月25日という時間帯の中央部だったことだ。

        カーディナル・グランドクロスはカーディナル・サイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の各13°で起きたが、これは米国始原図の蟹座・天秤座13°〜14°に在泊する太陽・土星スクエアの真上だ。太陽はその国の大統領を象徴し、土星は政府を意味する。一部のマンデーン・アストロロジャー達は、カーディナル・グランドクロス時に重要な事件が何も起きなかったと言って失望している。だが失礼ながら、私は2つの論点においてそれには同意しかねる。まず始めに、この時働いた主要惑星(木星、天王星、冥王星)は、それに火星を含んだたった1週間という時間帯よりずっと長期にわたる影響力のオーブを持っている。第二に、未来のパワーバランスの支点が何処に置かれ、今世紀にそれがどうなっていくかについての激しくも根本的な変化が、まさに世界の眼前で起きているという点だ。

        現在はいまだにカーディナル・Tスクエアの影響範囲内(6月いっぱい)にあることから、またもう一つのスキャンダルが米国政権を襲った。それは何か? *VA(退役軍人局病院)で治療を受けようとする復員軍人達に対し、適切で時宜にかなった対応をしていない、という問題だ。フェニックス退役軍人病院一カ所だけでも、対応を待つ間に40人を超える死者が出ていることで、元軍人達が助けを求めてから数ヶ月もの間治療を受けられずにいるという疑惑が出ている。このスキャンダルがエスカレートしていく中で、同様の申し立てによって他にも25を数える州と退役軍人病院に調査が入っている。
*参考:「診察待ちで患者が死亡 米退役軍人病院に大規模調査」
なお、この問題はオバマケアの是非にまで論議が及んでいる模様で、AP(うろ覚えながら多分)のニュース・サイトのコメント欄には読者からの膨大な怒りのコメントが寄せられていた。
        もちろん、この問題のみが カーディナル・グランドクロスと重なる火星逆行下で世界が過去数日間経験してきた物事の例というわけではない。ナイジェリアで学校に通っていた276人もの少女達が、“まだテロリストとは認定されていない” 集団であるボコ・ハラムによって拉致・誘拐され、タイでは軍が選挙によって選ばれた政権を転覆させた。これらもまた、カーディナル・クライマックス最大の構成要素であり、順行後いまだ滞留している火星のアスペクトのオーブ範囲にある、天王星・冥王星スクエアにピタリと一致したテーマなのだ。

        今回の火星逆行は終わりを告げた。それは私自身にとって、目を覚まされるような個人的体験となった。だが(推察するに)、この宇宙絵巻の歴史的な瞬間にあって、世界の出来事に対しその目を見開いている人々の大部分にとってもまた、同じことが言えるのではないだろうか。

もしかすると今回の順行への回帰は、火星逆行中に起きてきた、ヨーロッパやアジアの多くの国々と米国との乖離を埋めるための、意識的な努力と関連するかもしれない。ひょっとすると、この新たな冷戦を解凍するために、また別の仕切り直しが企図されるかもしれない。またこれは、愛する祖国の市民とその自由を護るために自らの命を投げ出し、あるいは危険に曝してくれた人々に対して、真の看護を提供するシステムを生み出すための真剣な取り組みと関連するのかもしれない。

木星が太陽の周りを巡っている間は、常に希望が存在する。そして、より良い明日への希望と信頼は、私達を苦しめる物事に対する最も偉大なヒーラーなのだ。特に、自らの行いによって裏付けされた希望と信頼には、強い力がある。






訳文ここまで
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