レイモンド・メリマン 週間コメント8/4【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント8/11【金融アストロロジー】

August 09, 2014

●8/11の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで8月11日03:28前後、北海道周辺で03:34前後、関西方面は03:09頃(日本標準時の場合は全国でこの時間)、沖縄周辺で02:40前後に水瓶座18°02’で満月となります。

今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月のテーマ】 ― 8/11~8/24
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしてしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 水瓶座18°~19° + 太陽 獅子座18°~19°】
  "A man unmasked" +
  "A teacher of chemistry"
 「仮面を剥がれた男」 +「化学の教師」 
 
 "A forest fire quenched " +
 "A houseboat party"
  「消し止められた森林火災」 + 
   「ハウスボート上のパーティ」

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★物事の良い側面を強調し、より根深い問題を隠す心理
→★自己の安全のために周囲に溶け込もうとする
→★自負心や反抗心とそれを怖れる気持ちとの葛藤
→★相手や状況を見切った上で本心を見せる知恵
→★あらゆる種類の"嘘"が露呈する力と覆い隠す力との対立
→★簡単な「真実」の下に潜む別の側面や構造に注意
→★他者の縄張りでデリケートな問題に触れる危険
→★火に油を注ぐ軽率さに注意
→★原理原則に固執して創造性を失う危険
→★欲しいものではなく必要なものや事に専心する必要
→★アタマを冷やして臨機応変にふるまう必要
→★複雑な状況で自分の立場や立ち位置に苦慮する
→★建前と水面下の行動を使い分ける
→★親和力のある人、相性の良い物事を通してピンチを切り抜ける
→★自己コントロールを学んで困難を乗り越える・・・→

エネルギーのポイント:『 闇を光に変える冷静さ 』 

140811FM

        関東では毎日猛暑が続いているけれど、台風や北からの湿った空気は西と北の地方に大雨をもたらし、浸水や土砂崩れの被害が出ています。 台風11号も、これをUPする頃は日本に上陸しているでしょうか…。夏休みシーズンだし、クリエイティブな獅子座に木星が入り、例年なら思いっきり楽しめる季節だけど…今、大変な思いをしているひとも多いのではないでしょうか。 チャートを見ると、マンデーン的には「火の力」と「水の力」がそれぞれ独立して猛威をふるいそうなフォーメーションを組んでいます。そして、この二つを「風の力」が煽り、「大地の力」がその結果を受けとめる感じ。。 満月の時間帯をピークとして、この期間も水害、水の事故、そして火や熱に関わる事故や災害・人災、熱波、病気、そしてもしかしたら「落ちて来るもの」にも十分注意していきましょう(火の力は次の新月でも強く働きそうですが...)。あ、水分補給も忘れずに!!(^_^

        そうえいば、今年の日本の夏至図はAC/DCライン(東~西の地平線)が蟹座/山羊座の13°~14°に来ていました。これはシリウス/ヴェガ軸と呼ばれる特異点。ヘリオセントリックでは地球の遠日点と近日点に相当します。このシリウス、別名Dog Starと呼ばれていますが、これにちなみ、北半球でシリウスと共に太陽が昇る夏まっ盛りの暑い日々をDog Daysと呼ぶようになったそうです。

また、ファイナンシャル・アストロロジャーのオルガ・モラーレスによると、W.D.ギャンはこのシリウス・ヴェガ軸が太陽活動と関わっていること、そして木星がこの軸を通るサイクルと綿花の価格サイクルとの関連/合致を指摘していたそうです。 一方、オーストラリアの長期気象予測の専門家イニゴ・ジョーンズが、シリウス(蟹座)を木星が通る年は太陽黒点が頻出し、自国内に水害が多く発生すること、逆にヴェガを通る年は日照りが多いことを発見したとも言っていました。また、シリウス側に木星があって太陽活動が活発な年は、景気後退や不況に見舞われる率も高い…とも指摘していたそうです。

sun


        日本の夏至図では、アセンダント山羊座13°に冥王星が乗り、ディセンダント上の恒星シリウス、小惑星レクイエムとオポジションを形成していました。 これはもしかしたら、冷夏を予測されていた今年の太陽活動が夏から何か大きな変化を見せ、とてつもない"Dog Days"が訪れること、そしてそれがわたし達に、自分という存在と外的世界、両方の死と再生(冥王星、レクイエム)を促していくだろうことを暗示していたのかな? …な~んて、暑くて真っ白になりそうなアタマで考える今日このごろです。。(^_^;

        ダイナミックに動き続ける火、水、風、地の四大力が、世界を覆う「時の質」を荒々しく染めていく今。わたし達個人のこころもまた同じエネルギーに曝されています。でも、その力はわたし達の目を覚まさせ、細胞にエネルギーを与え、そして突然、潜在的な能力に気付かせてもくれます。その一番の例が、 "火事場の馬鹿力" ってヤツかなw。けど、たとえピンチに襲われなくても、「今」という時がどんな質を帯びていて、それをどう使っていけるか? そんなことをちょっぴり意識しているだけでも、わたし達の行動とその結果にはかなりの違いが出て来るのではないでしょうか。 

この新月期全体のエネルギーポイントは『 闇から立ち上がる機会を掴む 』でした。そして、エネルギーのピークを迎えるこの満月のポイントは『 闇を光に変える冷静さ 』です。 ここで必要とされる冷静さって、けっして自己中心的な保身のためではないと思います。世界のハードな現実や周囲の複雑な状況に直面したとき ー 自分自身に何があろうと無かろうと ー 関わるひと達全てにとって無益な消耗を避けながら前進するにはどうすべきか? それを臨機応変に感じ取り、考えてみる。 自分の「核」となるものを護りながら、それでも頑なにならず、全体を俯瞰して折り合いをつけることを考える。 それを通して強靱さを身に付け、自分の「核」を成長させていく。 今、一番必要な "もの・こと" は何なのかを見極め、専心していく。次の局面のために無駄を避け、足下を固めていく。そのために必要な冷静さです。

water


        この満月、月に光を与える太陽は獅子座を運行中。獅子座は誇り高い星座宮として有名です。でも、確かアストロロジャー、E.フランシスが以前面白いことを言ってたような…「ライオンは大きな猫である」って。 猫って可愛いけど、プライドも高い生き物。 そんな猫にとって、自分のテリトリーはとても大切です。だから縄張りを犯すヨソ猫が入ってくると大変。 特にノラ達の世界は、生き抜くために厳しい闘いがあります。 けど、猫達だって無用な争いは避けないと身が持ちません。だから、彼らには無言のルールがあるそうです。

たとえば絶対に闘わなくちゃならないとき以外は相手を避け、不必要な怪我などしないようにする。だからなるべくかち合わないようにする。 出くわしたら目を合わさない(挑戦的な態度を取らない)。敵意は無いよ…という態度を取る。誰かの縄張りに入りたいときは焦らずに少しずつ間合いを詰め、辛抱強く、受け入れられるのを待つ。 それを破るようなルール違反の猫は、コミュニティから追われてみるみる痩せていくのだとか。厳しいですね。。。 猫達の世界に詳しいひとの話では、下克上のノラ世界の中でいくつものグループを束ね、大きなテリトリーのボスになるような凄い猫は、ケンカが強いだけではなく、自分の餌場で弱った猫に食べさせたり、グループ全体を見通して面倒を見たりする力を持っているのだとか。。。 

アグレッシブなパフォーマンスは要らない。自分が間違う可能性も含めてあらゆる物事を公平に見てみる。ジャッジが必要なときは、私情を交えずバランスを重視して。今回、月が在泊する水瓶座は、型にはまらない発想を生み出すと共に、 「自分が属するグループ」 を象徴してもいます。うーん…とりあえず獅子座/水瓶座軸の満月の下では、猫族の大ボスが放つオーラを目指してみるのもいいかなw? 

あとひとつ、今回の満月では太陽にシラ=ヌナムというイヌイットの神話から名付けられたキュビワノ族の小惑星がコンジャンクトしています。この惑星は二重小惑星で、シラ(主星)とヌナム(伴星)という男女2柱の神が互いを回りあっています。この星が何を象徴するかはまだスペキュレーションの段階ですが、彼らにまつわる神話には、風や嵐のような気象変化、生命の息吹、陸の動物、大地、そして狩猟動物を粗末に扱う者への罰としての疫病などの特徴があります。今回の満月期にこのシラ=ヌナムの影響をどのくらい感じられるか、観察してみるのもいいかもしれませんね。


crane


        ではでは、サビアン・シンボルを見てみましょう。まず月がとっていくシンボルは水瓶座18°「仮面を剥がれた男」。 これ、"unmasked" で素顔や素性を暴かれるという意味になります。また、B.ボヴィは "dis-covered" つまり「発見される」という意味にも通じると指摘していました。 仮面を着けるとき、わたし達は一時的に自分とは異なる存在に変身することが出来ます。 いつもと違う人間としてふるまいながら、自分の素顔を知られずに周囲を観察し、溶け込むことが出来ます。わたし達には多かれ少なかれ変身願望ってあると思うし、昔なら仮面舞踏会、今ならコスプレとか、ひととき日常を離れてクリエイティブに楽しむのってとても素敵な遊びだと思います。無敵のヒーローやヒロインにもなれるし、魔女やプリンセスにだって!(^_^ 仮面は自分の中に眠っているもう一つのパーソナリティを呼び覚ましてくれるのではないでしょうか。

けれど、このシンボルの男は仮面を剥がされています。楽しい遊びっていう状況でもなさそう…。ペルソナの下に隠された顔。そこには、表面に見えていたものとは異なる「何か」が露出しています。仮面を被っていた目的は何か? その下に見える本質は何か? 「素顔」に見えるものは本当に"スッピン"なのか? 今見えているものは、本当にそれで全てなのか? 男を見る側には様々な疑惑が湧き起こります。 一方、素顔をさらした男はどうでしょう? 彼は仮面という「嘘」を、上手く取り繕おうとするでしょうか? 彼の 「素顔」 は、周囲に受け入れられるでしょうか?  それとも、その顔もまた、彼のパーソナリティの一部に過ぎないのでしょうか? 

        満月にエネルギーをチャージする太陽のシンボルは獅子座18°「化学の教師」です。化学の教師って、対象となる物質について、表面からは見ることの出来ない属性や組成、性質や構造を生徒に教えてくれる存在です。分子の構造から原子へ。また物質と物質が出会い、互いに作用し変容して新しい物質が生まれることを化学反応と呼びます。 

ウィキペディアの説明を借りれば、「化学とは有限な元素が組み合わさった無限の物質が持つ多様性を取扱い、さらに化学そのものが新たに物質を創造する役割を担うこと。…化学物質は原子・分子・イオンなどが複雑に絡み合いながら作られるため膨大な種類にわたり、その全てを含む壮大な物質世界・生命世界が対象となる」のだそうです。 

そういえば化学を表す原語の "ケミストリー" って、わたし達が誰かと出会うことによって生まれる不思議な感情の高まりを指したり、「相性」そのものを意味したりしますよね。 ある物(者)とある物(者)が出会い、表面からは見えない互いの性質や要素から何か特別なものが生まれる… 化学の先生って、そんなステキなことを教えてくれる存在だったんですね。。(残念なことに今ごろ気付きました… ^_^;)

月のシンボルに出て来る男の仮面、そしてその下の素顔。 それを眺めるわたし達は、相手のペルソナの下に潜む精神や感情、その構造や動機を見抜くことが出来るでしょうか?  仮面を剥がれた男は、こうありたい、こうあるべきだという理想の(または偽の)パーソナリティを失っても、その下にまた別の仮面を用意しているのでしょうか? それとも、覚悟を決めて堂々と自分の全てを見せるでしょうか?  
わたし達って、人前ではみんな多かれ少なかれ「仮面を被った男」なのかもしれません。でも、仮面はいつか外れるときが来ます。 そのとき、きっと思いも寄らない "ケミストリー" が生まれます。 けれど化学は素晴らしい物質を生み出すことも出来れば、危険な毒薬を作ることだって出来ます。そして、そのとき面と向かう物(者)は、とても不安定な状態にあるかもしれません。 不用意な結果を避けるためには、用心深く状況全体を見通し、わたし達自身と周囲とがどんな構造で繋がっているかを見極めていく必要がありそうです。

mask


        さて、エネルギーは次のシンボル 「消し止められた森林火災」 をとっていきます。 日本ではあまり聞かないけれど、最近の米国西部では森林火災のシーズンが延び、規模も以前より大きくなっているというニュースを見ました。火災の主な原因は、気候変動による猛暑、山岳地帯の氷原の縮小、干ばつと虫の大発生、落雷、そして人間の火の不始末。。 また直近ではシベリアでも大規模な森林火災が起き、いまだに燃え広がっていると聞きました。サビアン・シンボルって、たまに描かれる光景そのままのことが起きるケースがあります。なのでとりあえず日本でも、この満月期は「火」の扱いに気を付けていた方がいいかもしれませんね。

さて、B.ボヴィによれば原語の "forest" は「異質の」とか「馴染みが無い」ことを指すワード "foreign" から来ているのだそうです。 森林とは、土地を拓き家を建てて暮らすわたし達にとっては確かに「異質」な領域です。飼い慣らされた境界の外、ワイルドな世界に起きる火災…。 乾いた大地に風が起こり、森林火災の炎は飽くことを知らず周囲を焼き尽くしていきます。こうした大規模な火災の場合、被害は延焼によって人命や家屋を失うだけではありません。 わたし達にとって異質な環境である森林を失うことは、水を生み出す機能の喪失や生態系のバランスの崩れを招きます。 それはやがて、わたし達の暮らしにもっと大きな影響を及ぼすかもしれません。

また、燃えさかる炎は感情に例えることも出来ます。 愛を求める気持ちが、偶然の出逢いから生まれたケミストリーで一気に燃え上がったり、人々のこころに抑え込まれた怒りが、ある不用意な発言をきっかけに炎上したり…。物事が大きく動くときって、そんな風に溜まりに溜まったエネルギーが噴火するときではないでしょうか。

けれど、このシンボルでは火災は消し止められたようです。ってことは…消防車やヘリで散水したり、ケミカルな消火剤を撒いたのかな? それとも消防士達の人海戦術で懸命に放水したのでしょうか? いずれにしても、火を消すには炎を燃え広がらせる "悪しき化学反応" を止めなければなりません。 火の力も、燃える情熱も、わたし達がより良く生きていくために必要なエネルギーです。けれど、突然燃え上がった火が、扱える範囲を超えて拡がってしまったら… わたし達はその炎を、際限なく焼き尽くそうとする火の力を、自分ひとりで上手くコントロールすることが出来るでしょうか?

forest-fire


        このシンボルに対向する太陽のエネルギーは獅子座19°「ハウスボート上のパーティ」 です。 このハウスボートって、邦訳は「屋形船」とか「居住用の船」とかになるのかな。 ん、じゃもしかして屋形船で大宴会? …って、ちょっとイメージ違いますねw。 一番簡単な仕組みとしては、筏の上に小屋を建てたような感じだと思います。普通は船というと、陸に上がったときに船底がV字型になってます。 けどハウスボートはもっと平らで、極端に言うと水面にプカプカ浮いたような感じ。静かな湖面に浮かんだ水上レストランをイメージすると近いのでしょうか。 きっと今の時代なら、ハウスボートよりはマイアミあたりのプライベート・マリーナに係留された大型クルーザーって雰囲気かもしれないけれど(^_^;。

で、このシンボルでは船中でパーティが開かれています。ちょっとリッチな夏の夕べ…船上では軽快な音楽が奏でられ、いくつも吊られたランタンの灯が暗い水面に照り映えています。そこに集うのは、アッパークラスの紳士淑女に芸術家や文化人。着飾った人々はにこやかにダンスをしたり、グラスを片手に洒落た会話を楽しんだりしています。みんなそれぞれに、そこはかとなく自己主張はしているのだけど、それでもクラス感漂う場の中で富裕層らしいリラックスしたふるまいが身に付いています……うーん、なんだか森林火災とは大違いの場面。。。

このパーティには、おそらく暗黙の了解がある筈です。集まりに参加を許されるには、場を乱さずに溶け込むことが肝心。軽い会話を楽しみ、だらしなく酔っ払ったりせず、どんな話題にも臨機応変に上品なウィットで応えられることが必須。 そうやって、同じ世界を分かちあう同じ階級の仲間として認めてもらうことが必要。

candlelight


これって例えば、ワイルドに生きるノラ猫達の縄張りをめぐるルールみたいなものかも…。 不躾に見つめたりせず、敵意を剥き出しにしたり、自己本位に境界を踏み越えて他者のデリケートな領域を犯したりしないこと。 もしわたし達が異なるグループの一員としてこのパーティに参加することになったら、しばらくは仮面を被って様子を観察する必要があるかもしれません。見極めるのは、その場を乱さなくて済む最低限の社交術。必要なのは、全体の構造を掴む冷静さと、そこから生まれる自己信頼、そして忍耐という名の大きなくくりの優しさ。 やがては自ら仮面を剥いで、素顔を見せるときが来るでしょう。 そのとき、座の中心にあって、本物の王者のようにっこり笑うことが出来るように。伝えたい話に耳を傾けてもらえるように...。

じゃ、もしも誰かが熱に駆られて掟を破り、大声で政治議論をふっかけたら? ひらめきのままに、 「こんな下らないパーティなんかやめて、貧しい人々に分け与えるべきなんだよ!」 なんて、進歩的な自分の持論をまくしたてたとしたら…? その途端にパーティは台無しです。きっと 「まぁ、あの方はどなたですの?」 なんてヒソヒソ話から噂話に尾ひれがついて、とんでもない事になるかもしれません。 彼の言葉は理解されないし、彼の真の目的は決して果たせないでしょう。いえそれ以前に、船自体がひっくり返るくらいの騒ぎにだってなりかねません。 ハウスボートは平らな底の船。静かな水面で快適に過ごせるように造られた船です。だから荒波が立って一度安定感を失うと激しく揺れ動き、予測のつかない結果になるかもしれません。それはまた、船上に集う人それぞれの仮面に隠されたこころ模様にも同じことが言えるのではないでしょうか?

ハウスボートの上で、今、男の仮面は剥がれています。自分を中心に起きた騒ぎの渦中にあって、彼はしてやったり…! なんて、昂揚した気分でいるのかも? だとしても、彼は自分の理想を実現させる道のひとつを自ら閉ざしてしまいました。 彼はそのことに気付いているでしょうか?  彼はただ、吸いさしのタバコを思うままに投げ捨て、森に火を放ってしまったように見えます。 その火を誰が消せるのでしょう?

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        燃え広がる森林火災。。 街に住むひと達にとって境界を隔てた所で起きている火災は、自分のテリトリーをはるか離れた "対岸の火事" かもしれません。けれどその森は、本当は不可視の大きな構造体の一部としてわたし達の生活、わたしたちの生命と密接に繋がっています。そして、その大きな構造体もまた、別のもっと大きな構造体の一部として機能しています。 時空の質とは、地球を含んだ星々の動き、わたし達集合体のこころが創り出すものです。 それは刻々と変化します。そしてその動きにつれて、世界の至る所で見えない境界線が微細にうごめき続けています。 自然界で…社会で…人々の小さなグループの中で…日常という仮面の下に微妙に保たれている、壮大で精緻なバランスが存在するのではないでしょうか。

わたし達は今この瞬間も、そんなデリケートな均衡の中で生きているのだと思います。 そして、自覚があろうと無かろうと、わたし達それぞれが自分という存在の価値を問い、生まれた目的を果たしたいと願っています。たとえどんなに世界が荒れ狂ったとしても、今、闇の中にいたとしても。 なぜなら、ひとりひとりがこの星のはぐくむ大切な夢、大切ないのちの紡ぎ手だから...。


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        このシンボルは、可燃性のエネルギーを溜め込んだ心理が一挙に燃え上がりそうな状況を目前にしたとき、それをどう治めていくのか... もし火が付いてしまったら、その状態にどう対応していくのかを、わたし達に問いかけているのだと思います。自分が何らかの行動を取らなければいけない局面が来たとき、わたし達は、信条も理想も世界観も異なるひと達やそのテリトリーに対する敬意を失うことなく…意思を貫いていけるでしょうか?  保身ではなく、欺瞞でも無く、プライドや怒りで血を流すこともなく、ただ必要なことに集中し、相手のことばで伝え、歩み寄り、共に火炎を治めていけるでしょうか? 自分の純粋さにこだわり続けることが出来るなら、そのひとは素晴らしい幸運に恵まれています。けれどその幸運に気付かないでいるとき、ひとは限りなく冷酷にもなれます。
 
この満月にセクスタイルとスクエアで絡む天王星と土星は、共に水瓶座の支配星です。アイデアや理想(天王星)を活かし、固めて現実化(土星)するには、この二つの要素を使うことが必要です。。互いに折りあいをつけねばならないクインカンクスで結ばれる天王星と土星。さぁ、彼らから与えられた仮面を使って、わたし達はどんなドラマを描いていけるでしょう? 闇を光に変えるドラマ、創れるかな?

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        ニュース映像を見るたびに、森林火災って本当に怖ろしい災害だなぁと思います。けれど、たとえば気候変動を根本原因として起きる火災の場合は、自然が持つ壮大なサイクルの一部と見なすことも出来るのだそうです。だから、あえて消さずに自然鎮火を待つ場合もあるのだとか。 一面灰となった大地からは、やがて小さな緑が芽吹き、再び生命のサイクルが戻ってきます。木々が育ち、地面に濃い影を落とすころには、虫や鳥や動物たちも戻って来るでしょう。 たとえ全てが燃え尽きたとしても、また新しいサイクルが始まっていく。 どこからか、知らなかった希望が生まれ、新しいいのちがやってくる。大きな大きな、永遠のサイクル。 わたし達もまた、そんなサイクルの小さな一部として…そんなサイクルの力強い紡ぎ手として…生かされています。

うーん、今回はとても賑やかな天空模様! 小惑星や準惑星も見ていると、どんなにことばを尽くしても語りきれない声が聞こえるようで、粛然としてしまいます(というか、最近ずっとそうなのですが…^_^;)   そんな中、台風は刻々と近付いています。満月になるころ、雨や風はどうなっているかな…。 どうかみんな、気を付けて。大きな被害が出ませんように! そして今、この世界にやって来るいのちにも、仕事を終えて去りゆくいのちにも、旅の途上のわたし達にも…天空からキラキラと光る祝福が降り注ぎますように……☆


potw1108a




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^)

hiyoka_blue at 19:16│Comments(0)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

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レイモンド・メリマン 週間コメント8/4【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント8/11【金融アストロロジー】