●8/11の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)レイモンド・メリマン 週間コメント8/18【金融アストロロジー】

August 10, 2014

レイモンド・メリマン 週間コメント8/11【金融アストロロジー】

【●8/11の満月ーみんなに降り注ぐエネルギー】は1つ下の記事になります。

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2014年8月11日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        世界の株式市場は先週、少なくとも金曜午後にトレーダー達が、世界に高まる全ての緊張を軽視し、その代わりに全紛争地における平和的解決が可能だとする信条 ー 希望 ー を追い続けることに決めるまでは、荒れ模様だった。結局、オバマ大統領は米国がシリアとイラクを広域にわたって制圧してきてたテロリスト集団 ISIS に対する空爆をイラクで実施すると発表した(そして実際に行われた)。 何だって??? 私達がこれをきちんと理解しているかどうか、考えてみよう。木曜の夜、オバマ大統領は米国がイラク空爆に乗り出すかもしれないと発表した。“米国が助けに行く” 彼はついにそう口にした。世界中の株価は月初来の安値まで下落し続けた。

        そして金曜、ロシアのインターファクス通信の報道によれば、ロシアは今や “… ウクライナ国境付近での ‘軍事演習’ を終え” 、そしてロイターによれば、現在軍隊を引き揚げているという。そのニュースとおおよそ時を同じくして米国はISISに対する空爆を開始している。米国株式市場は突如として3桁の上昇を見せ、それは引けまで保たれた。それに加え、ハマスとイスラエル双方は多くの人々の殺戮があった数週間後にスタートした一時停戦のさなかだ。株を買う理由を見出せて誰もがハッピーだ。だがファイナンシャル・アストロロジャーにとってこの現象は、8月7日〜8日、ハードアスペクトが並ぶ一覧表から抜け出して、火星・海王星のトラインで始まり太陽・天王星のそれへと続く穏和で調和的なアスペクトがもたらす流れの一例に過ぎない。

        金曜日に流れが逆転するまでは、株式にとっては良い地合ではなかった。極東と環太平洋地域では株価は全般にわたって下落したが、特に日本では日経が7月31日につけた半年ぶりの高値から1週間後の8月8日、2カ月ぶりの安値まで実に1000ポイント以上(6%以上)下げた。それは古くからの金言:「株は騰がる時は遅いが下がる時は素早い」を地で行くものだった。

        ヨーロッパにおいては、株の急落はもっと明白だった。ドイツではDAXが金曜朝に、2013年10月以来の安値水準である8903まで下落した。たった数週間前の7月20日、DAXは史上最高値10,050をつけていた。ヨーロッパの他の証券取引所でも展開は似たようなものだった。オランダのAEXは金曜朝に388まで下がり、3月24日以来の最安値をつけた。2014年7月4日(1カ月前)、AEXは2008年7月以来の最高値水準である420を試していた。チューリヒのSMIもまた8月8日金曜朝には3月24日以来の最安値水準8183まで落ち込んだ。これも6月11日には、2007年以来見ることも無かった8763に届いていたのだ。ロンドンのFTSEはやはり同じ8月8日の金曜朝に6528まで落ち込んだ。この安値水準は4月14日以来のことだ。FTSEは、ついこの前の2014年5月15日には史上最高値6899をつけていた。

        米国市場の下落は他よりずっと穏やかなものだった。例えばダウ工業平均は、7月17日に史上最高値17,151をつけていた。直近の下げによる安値は8月7日の16,333で、その下げ幅は5%に満たない。S&P500の安値は1904.78で、7月24日につけた史上最高値1991.39からの下げ幅はもっと小さい。

        要するに、今や世界はより希望に満ちるだけの理由を持っているという訳だ。米国の指導者はついに再び世界の問題に取り組むようになった。だがサイクル・アナリストにとってはそれ以上の意味がある。これは新たなサイクルの始まりであり、新しい始まりは常に強気なのだ。そこで問題となるのは、これがいつまで続くかだ。そして、史上新高値や数年ぶりの高値を再びつけに行くのかどうかだ。あるいは、ついに弱気市場がスタートし、それ故にどんな反騰も次の下げが始まるまでの綾戻しに過ぎないのだろうか?

        先週、世界に起きた全ての騒乱(ウクライナ、イスラエル-ガザ、イラク-ISIS)を受けて、金はなかなかのパフォーマンスを見せた。7月31日にハーフ・プライマリーサイクルの安値1281を記録した後、8月8日金曜にはザラ場高値で1324まで騰がったのだ。そして1312付近の引け値で週を終えた。これまでのところ、蠍座の火星が率いるトレードは生きている。7月25日に火星が蠍座に入居してからの騰げはその後の新高値まで来た。だが、この強気コンビネーションが示すこれまでの歴史的事例に見合うためにはもっと騰がり続ける必要がある。先週は良いスタートとなった。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

        “幻想への欲求が深い時、多大な知性が無知のために使われる可能性がある。”
ー ソール・ベロー(www.thinkexist.com)

        先週終盤に始まったグッドニュースは果たして続くだろうか? 米国が紛争中の両サイドを喜ばせるために編み出した美辞麗句(共感主義)とは異なる、しかも実際に行動すれば誰をも喜ばせないやり方で世界の諸問題に再び関与したことで、戦争や対立の代わりに平和が突如として拡がりを見せ始めるのだろうか?

        その可能性はある ー 少なくとも1週間ほどは。金星が8月18日の木星とのコンジャンクションに近付いているからだ。オバマ氏は彼自身が獅子座生まれだが、この2つの吉星の結合がもたらす利益を自分の星座宮で受ける立場にある。彼にとって、そしてまさに私達全員にとって鍵となるのは、同盟国(盟友)から支持をもたらすだろうこの新しい方向性を維持することだ。今潜む危険は、“私はやらなくてはならない事をやった。これが必要な事の全てだ。何故なら今や人々は私のことを、やれば出来る人間だと知ったのだから” などという誤った思い込みによって力を抜き、後ずさりすることにある。だが人々は納得していない。大統領よ、あなたは再び試されるし、おそらくその時は前よりもっと徹底した試練になると思って間違いない。

        8月18日に向けて増大する金星・木星の “愛の至福” の後方に不気味に迫るのは、*8月25日〜29日の火星・土星による “批難大会” だ。火星と土星は8月25日に手を組み(彼らは互いに触れるのも嫌なのだが)、その後8月26日〜27日に金星がこの2惑星にスクエアを形成する。金星は魅力と合意の原理を象徴するが、火星と土星の両方にスクエアとなると、合意するには至らず魅力ははあっという間に嫌悪に道を譲る。注意深くしていないと、約束を守らない誰かによって引き起こされる不協和、失望、幻滅が生じやすい。彼らは自分達がした約束を破るか、 ひょっとするともっと悪いことに ー 以前口にした言葉を変えてしまう。そのために過去の約束は今や何か完全に異なる物になってしまうという訳だ。
日本時間 8月25日23:12頃に乙女座(ネガティブな側面は狭量、批判的など)の新月となることに注意
したがって、太陽が海王星とオポジションを形成する週後半の8月29日は、幻滅と信頼感の失墜となる。双子座か射手座の5°〜7°に惑星を持つ皆さんにとって、この時期は他者との関係で裏切りの感覚を非常に強く抱くことになりやすい。これは他者があなたに感じるか、あなたが他者に感じるか、そのどちらもあり得る。オバマ氏の月は双子座6°に在泊し、乙女座初期度数にある彼の出生図の冥王星とはスクエアを形成している。

        もし私が大統領にアドバイスするなら(していないが)、この期間は口にする事に万全の注意を払うべき重要な時期で、特に、あなたが約束したと他の人々が思っている物事をうやむやに引き戻そうとするなら、なお一層用心すべきだと言うだろう。と同時に、誰か他の人が約束を果たすだろうと期待を寄せることも薦めない。そして何よりも、本人の承諾無しか、または自分や彼についてのあなたの主張を裏付けるような信頼に足る事実も無しに、他の誰かにまつわる “情報漏洩” を企てるようなことは、私なら絶対に避けると伝えたい。この時期(±1週間)は非常に危険だ。あなた自身の評判と信頼性が ー またもや ー 潜在的な危機に曝され、しかもあなたはすでにこれ以上のスキャンダルに対し持ちこたえることは出来ない。だがこの惑星シグナルの下では、もし注意を怠るなら、新たなスキャンダルの可能性が暗示されているのだ。

        金融市場に関して言えば、上記と同じテーマ(希望の後に幻滅がやって来ること、裏切りの可能性)に沿って反応していくことになるだろう。8月18日の金星・木星コンジャンクションに向かってマイナーサイクルが形成され、より大きなサイクルが8月25日〜29日の火星・土星コンジャンクション、それに対する金星のスクエア、その後の太陽・海王星のオポジションに向かって形成されていく。最初は平和と合意に、2番目は衝突と戦争に、より軸足が置かれる。関わりのある全員によって尊重される信頼という基盤を欠いていれば、そうなるだろう。


なお、≪長期的考察≫は今月は休載とし、MMTAアカデミーコース終了後の9月から再開する予定でいる。





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55│Comments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

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