レイモンド・メリマン 週間コメント12/15【金融アストロロジー】お知らせ

December 21, 2014

○12/22の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

本日のメリマンコラムはお休みです。m(_"_)m
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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで 12月22日 10:54前後、北海道周辺で11:01前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 10:35 前後、沖縄周辺では 10:06前後に  山羊座 0°06’で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 山羊座 0°~1° (12 /22~2015年1/20 )】
    "The Pope"
『ローマ教皇』

    "An Indian chief demanding recognition"
『自らの正当性を承認するよう要求するインディアンの族長』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★理解したことを伝える際の「どう見えるか」の重要性
→★状況に即して「正しい言葉」を選び「正しいふるまい」をする必要
→★借り物や欺瞞ではない希望や明るさを表明していく
→★承認願望が満たされることの歓び
→★本音を吐露することによる成功、または尊大なドグマの開陳
→★自我の欲望を超えて正しく「機能」に徹するための試練
→★人の心理の水面下に醸成される膨大なポテンシャル
→★個人の「力」が経験する栄枯盛衰のサイクル
→★大胆な力の証明、または誇示
→★人生の航路が変わるような体験、また願望への目覚め
→★要求を通すために必要な強い意志と戦闘力を示す必要
→★変化への葛藤と考えを変えていくことの難しさ
→★高い志の器になるか、迷いの中で優柔不断になるかの試練
→★巡りくる風の力に乗って飛翔するために力を溜める・・・→

エネルギーのポイント:「自分の志を表明していく」

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 12月22日 新月と冬至図



        前回の記事であっという間に12月って言ったばっかりなのに、今年もあと1週間と少し。もう冬至ですね。寒い⋚⋚⋚です。 さてと。今回も星の動きは盛り沢山。。 天王星は日本標準時で12月22日朝7:45ごろ順行に転じます。そして8:03に太陽が山羊座入りして冬至となり、続いて10:35に新月に。再び強力なエリーズ・ポイントで起きる今年最後の新月は、ダブルでまたも新しいスタートという感じです。 そして、その後24日には土星が射手座入り。また25日には水星が、27日にはヴェスタが冥王星にコンジャンクトして天王星とスクエアに。そして1月4日、満月の前日には太陽が冥王星にコンジャンクトして天王星・冥王星スクエアのシミュレーションを行います。ふぅ。この新月期も悲喜こもごも、沢山のニュースが生まれそう。。


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        では、早速サビアンシンボルを見てみましょう。 まず基盤となるエネルギーは射手座30°(山羊座0°)の『ローマ教皇』です。射手座の集大成であり、次の山羊座への入り口ともなるこの度数では、射手座的な宗教性や聖なる世界の探求が、ローマンカトリック教会の教皇、生ける「聖性」としての法王様という器に行き着きます。 その存在は「絶対」の信頼と帰依の象徴。 みんなが彼を崇敬し、彼のことばに耳を傾けます。彼の言葉は絶対の善以外にあり得ません。その祝福を受けることは、信者さんにとってこの上ない価値があることでしょう。 それって仏教で考えると、何となく千日回峰行を終えた阿闍梨さんを拝む感じに似ているのかな?とも思うけど、やはり少し違うかもしれません。 何故なら、ローマ教皇はバチカン市国という構造の中にあってその階位の最高位を指し、枢機卿団の投票によって選ばれる、独立した国家の元首でもあるからです。 絶対の聖性の象徴と世俗的な階層の融合。 これって本当に、射手座と山羊座の狭間にぴったりのシンボルではないでしょうか? 

B.ボヴィは、この教皇が果たす機能は「祝福すること」だと言っています。 肉体を持つ "霊的な父" として大衆の前に姿を現し、みんなを祝福する。 そこには見る者と見られる者が存在します。彼は見られ、聞かれる者としての役割を担い、愛と平和を説きます。見る者としての大衆は、彼の姿を目にすることによって祝福されたと自ら感じ、信心を深めます。宗教的愉悦を感じるひともいるかもしれません。 それが「器」となった教皇の役割なんですね。(現法王さまは、実際に和平交渉の仲立ちをなさったりする方のようですが…) 


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ここに見られる射手座の集大成では、ある絶対の「世界観」が確固としたカタチを取っています。そして、そこにはやはり、ミュータブル・サインの特質である二面性、二重性が見られます。生み出される法悦が絶対の組織に支えられるとき、そこにはドグマの危険性が付きまとうからです。 犯してはならないもの。 一瞥しただけであらゆる罪が許されるかもしれないほどの、固く絶対的な権威と信条。それは常に、疎外された者達を生み出す潜在的な構造を持っています。


        射手座は自由を愛する星座宮です。 それでも、ひとつの世界観を持ち、それが絶対性を持ち始めたとき…そしてその絶対性に沿って機能を果たすべく振る舞うことを受け入れたとき、彼は自由と引き換えにカリスマ性と磁力を手に入れるのです。 その力は、彼を見て至福を感じ取ろうとする多くの人々によって支えられるものです。 けれど彼を見る者=人々は、今や彼の聖なるまなざしを通して見られ、見られることによって生かされ、承認されます。彼の存在にこころ洗われ、明日への希望さえ得ることが出来ます。 でもそれは本来、人々自身のこころから生み出された力が「法王」に投影されているだけなのかもしれません。

承認されることの歓び…射手座と山羊座の狭間には、どうやら「見る者」と「見られる者」との共犯関係が生まれたようです。 けどそれは、自由奔放な探求から社会構造へと入っていく際に必ず通らねばならないゲートなのかもしれません。 法王は上り詰めた象徴の玉座にあって、何を思うのでしょう? 階層構造の中で、日々の大変な役割の中で、ひとり黙々と修行する中で得たに違いない法悦と至福を変わらずに保ち、宗教哲学の探求を続けながら、"絶対の普遍性"に至ることは出来るのでしょうか?  キリスト教徒でもないわたしには想像もつきません。ただ、射手座の最終度数として、そして社会構造の頂点を目指す山羊座の始まりとして、「見ること/見られること」に左右されない自由な探求精神を保ち続けること。これは大切なポイントになるのではないかと思います。


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        さて、エネルギーは次の度数、山羊座1° 『自らの正当性を承認するよう要求するインディアンの族長』 をとっていきます。 あら、ここでもまた「承認」が出てきますね。 けど、今度はちょっとコワモテな感じです。 要求するインディアンの族長…。 はて? 族長が自分の正当性の承認を要求する場面って、どんな状況なのでしょう? 米国には沢山の部族が存在しますが、その長を選ぶにあたっては、部族の人々による一種の投票によるもの、シャーマンの託宣が物を言う形式、またイロコイ部族連合のように、族母(クラン・マザー)が族長を推薦し、それを氏族、部族、連邦の公開会議で承認する形式を取るものなどがあったそうです(星川淳/魂の民主主義より)。となると、このシンボルはイロコイ族の族長で、彼はクラン・マザーによって新しく推薦された勇者なのかもしれませんね。

であれば、彼は決然と自分の力を主張するはずです。「他に選択肢など無い。自分こそが族長にふさわしい存在なのだ。」  新たな長として他者から承認されるには、権威にふさわしいカリスマ性と力量を見せつけなければなりません。 就職の面接じゃないけど、様々に意地の悪い質問をされたり、無理難題をふっかけられるかもしれないのです。 一族を率いるからには、口でも力でも、並みいる長老さえも打ち負かすほどの存在であることを証明しなければならないでしょう。 新しい力の台頭は、古い権力を引きずり下ろすものです。長老達も、そして推薦に漏れた元候補者達も、一斉に彼を試しにかかります。それは、力と力の真剣勝負です。 そして、試練の全てに打ち勝ったとき、古い旗は巻き上げられ、新しい旗が風になびくのです。


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        山羊座の門をくぐって最初に招待される歓迎パーティは、いかにも山羊座らしい力の闘争です。そこで優柔不断な態度は見せられません。 断固とした態度、一歩も引かない姿勢を要求されます。 このエネルギーの下では、傍観者でいたくてもなかなかそうはいかないかも。。 けれど、ただ勇猛果敢なだけでも承認は得られません。 ここから始まる山羊座の旅路は、高度な政治的駆け引きや冷徹な判断力、そして時には憎まれ役となっても動じない強い心が物を言う世界に入ってきます。そうでなければ多くの人々を束ねることは出来ないでしょう。たとえ内面では打ち震えていたとしても、それを表に見せてはならないのです。 彼はどうしても勝たねばなりません。 でも、何のために? ただ人の上に立ちたいだけ? みんなに尊敬の目で見られ、族長のみが持てる特権と名誉を得たいから? リーダーになって部族を感化し、自分の信条を押し通すため? いえ、そうじゃないはず。ただひたすら、部族連合の繁栄のために。 外敵を防ぎ、部族を護り、みんなで平和に暮らすために…。 

そう、彼の志は高いはずです。だからこそ、自信を持って長老達からの試練を受けて立ちました。彼はきっとみんなの承認を得ることでしょう。 そして…… それから先。 彼は自分に課された機能を、預託された任務を果たすことが出来るでしょうか?  ひとりの生身の人間として、高い志を保ち続けることが出来るでしょうか? ………はい、きっと。。 ここから先は、新しい学びの道。そこには様々な魔物や罠が待ち受けているかもしれません。厳しい闘いに傷付くこともあるでしょう。 けれど彼がその志を捨てない限り、大いなる精霊達の声が導いてくれます。たとえ傷付き膝を折っても、再び立ち上がることが出来ます。だって彼は自分を高らかに宣言し、ビジョンを探求し、確かに門をくぐったのですから。


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        山羊座最初の度数で迎える新月。新たな族長の姿は、天王星・冥王星の最後の試練に向かうわたし達自身の姿なのかもしれません。 わたし達は今、冬至という最小の光の下で見えない月に向かい、それぞれに自分が向かう道、辿り着きたい場所を宣言するべき時を迎えました。そう、本当にやってみて! 胸をはって、堂々と。 今の、不完全で赤裸々な自分を理屈抜きに信頼して。 "世界" の承認を得るってことは、まず自分が自分を承認すること。 それが全ての旅の始まりです。 そして、空間に遍在するあまたの精霊達をハートに感じてご挨拶などしてみようw。 本当に軟弱な自分だけど、それでも、ほんのちょっぴりでも、他のひと達みんなの幸せを祈ることだって出来る。それは今の自分がここに存在出来ているから。だから去っていったひと、これから来るひとみんなに、この世界に、そして精霊達に、沢山の感謝を捧げよう… 自分というミクロ王国の教皇として。細腕まくりの族長として。。 今、本当にそう思います(^_^。




射手座入りする土星、その他

        24日午前1:36ごろ、土星がいよいよ射手座入りし、約2年にわたる旅を開始します。これから来年の初夏まで、土星は射手座初期度数を運行し、一度蠍座に戻って再び秋に射手座入りします。 時の使者として、ともすると重くシリアスな感じになりがちな土星ですが、一方で土星がもたらすプレッシャーは、何かそのひとにとってとても重要なことを現実世界にしっかり固めていくこと、そして自分の2本の足でしっかり大地に立つ力を鍛えるための経験をもたらします。 これってちょっといかめしい天のオヤジからカツが入る・・なんて感じかも。 なので太陽や主要な個人惑星を射手座に持つひとは、これからしばらくの間、人生のいろんな分野に(射手座が占める室区分に応じて)新しい挑戦がやってくるかもしれません。または、わかっちゃいるけどまぁいいか…と見て見ぬフリをしてきたことがあれば、そこを突かれるなんてことも。。(^_^;

特に、自分のもののとらえ方ー世界観、信じることに対してどの程度責任を負えるか? 出来ることと出来ないことの境界線をきちんと引けるか? ノリだけではなく、地道に足許を固める行動が出来るか? 相手の具体的な理解を得られるか? 信条、文化、環境や置かれた状況の違いによる多様な「正しさ」を受け入れられるか? などなど…もうワンステップ、最終的に自分の器をぐいっと大きくするための挑戦を受ける機会が訪れそうです。 なのでふだん明るくてノリの良いひとでも、土星が関与すると内省的になったりシリアスに見えるときがあります。
 

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        けど天のオヤジ様は厳しいだけじゃありません。過ぎ去った後で頑張っただけのご褒美を形にしてくれる存在です。そして、「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉の意味をよく知っている、苦労人オヤジでもあります。だから土星が肩にズシリと乗っかっても、いつもいつも張りつめている必要はありません。けっして焦らず、出来るだけ自分のスペースを確保し、ここぞ!というときに踏ん張りが利くようにしておきましょう。 また今回の射手座土星は魚座の海王星とはスクエアの関係です。なので、ひとによっては逃避願望が強く働くかもしれません。 そんなときは自分の中で、まず「ギリギリこれだけは絶対逃げないぞ」という一線を引いてしまうのもひとつの手です。そして他のことにはちょっと肩の力を抜いて、自分をいたわってあげましょう。 それには時間の使い方を少し工夫してみる(ひとによっては「鍛える」)のも良さそうです。

また、自分の中の「マコト」に対してどこまで誠実でいられるか? そして、時に迷ったり、フラストレーションを感じてもがく自分を支え、黙って働いてくれてる神経と体にどれだけ気を配れるか? これもひとつの注意点かもしれません。肉体性の喪失に気を付けること。自分に対しても、また他のひと達の肉体に対する思いやりの感覚も忘れないこと。 つい見過ごしがちだけど、これもまた、射手座に入った土星と魚座の海王星がもたらすテーマのひとつになると思います。

そして…蠍座に太陽や主要惑星を持つひとはお疲れさまでした! これまでの約2年で培ってきたものはとても大きいと思います。みんな、こころが一段とシェイプアップされてるんじゃないかな?  

この新月図で蠍座29°に在泊する土星は、水瓶座28°のネッソスとスクエア。そして新月図のアセンダントに乗っている海王星ともスクエアになろうとしています。なのでここに来て、最後のカルミックな試験を受ける設定のひともいるかもしれません。仲間内で裏切られた悔しさ、激しい怒りや恨み、性差別や暴力的な体験の記憶、その途上で抱いてきた罪悪感など、様々な感情に苛まれているひとがもしいるなら、黒いケンタウルス、ネッソスの痛みと共に、今のままの自分を、流れる血ごと、どうか抱きしめてあげてください。今は誰も解ってくれないかもしれない。でも、土星は無言でその重さを受け止め、そっと支えてくれるでしょう。土星の輪。それは自分本位に動こうするひとには一種のくびきであり、障害となり得ます。でも、苦しみに耐えてひとり立つひとには、その身を護る護符の首飾りとなって、真の強さを与えます。それはいつかきっと、首元を飾る勲章になって輝くから...。

一方、新月のアセンダントに乗る海王星は、魚座の中でも社会的な要素を備え持つ度数にあります。実際には具体的な目標が決まっているわけじゃない。でも漠然と大きな夢がある。全体のための奉仕になるような何か。。  そして今は自分が属する社会やグループを眺め、巡り廻る浮き沈みのサイクルを目にしつつ、その中で溜めて来た力と技量を見せて自然に社会的なポジション取りをしていくような感じです。みんなを鼓舞し一つにまとめる力は十分。紹命がかかればいつでも動く準備は出来ています。(そういえば新月のシンボルとも共通するエネルギーがありますよね!)さぁ出動する時です。何処に向かいましょうか? あ、だけど土星とぶつかった挙げ句に自分(達)だけが正義!他はみんな卑怯者!みんな滅んじゃえばいいのに... なんて思わないよう注意しなくちゃだわ...(^_^;

土星は来年一度蠍座に戻ってきます。 もし心にやり残したことがあれば、そのときが仕上げのチャンスになるかも? 使うべきエネルギーは、もう綺麗に使い切った~ヘトヘトだ〜!と感じるひとは、きっとそこでひと味違う発見があるかもしれません。今までとは少し異なる角度から状況を見られる自分に気付く…なんてひともいそうです。 でも、どう感じるにしても、たとえ今も拭えない様々な感情を抱き続けているとしても。土星は過ぎ往く時の担い手です。そして今、ひとつの区切りがやって来ます。息つきながらも過ぎ越してきたひとにとって、少し長い目で見たとき、土星と共に過ごした2年間は掛け替えのない資産になると思います。だから天のオヤジさんの帰還を、ちょっぴり歓迎してあげられるといいな。(^_^


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        ところで今、月のノード軸は牡羊座ー天秤座の14°台。23日夜にはサウス・ノードが牡羊座15°台に入ってきます。牡羊座の15°は、来年3月17日に起きる最後の天王星・冥王星スクエアで天王星が位置する度数です。そして、今年10月8日に起きた皆既月食の度数でもありました。 うーん、何かダメ押しみたいですね…(^_^;   

月のノード軸は、わたし達の世界を循環するエネルギーに、約1年半をかけて大きなテーマを投げかけてきます。 じゃ、そのテーマって何だろう?  度数のテーマは皆既月食のときにも書いたので端折るとして。。 牡羊座・天秤座軸のテーマを考えると、やはり核となるのは「アイデンティティー」の問題かな、と思います。 「わたしとあなた」「わたしの世界と彼らが居る世界」「わたしとは誰か? 彼らとは何か?」… 

わたし達は、結局鏡を見ながら一生を生きていくのか? あなたの世界、彼らの世界と本当の意味で繋がることは果たして可能なのか?  

ネットやSNSの発展で、見る者と見られる者の関係は複雑に増幅し、絡み合っています。 天王星・冥王星スクエアの最後の2回にサンドイッチされた今、世界中で様々な事件や闘いが起こり、極端な思考が溢れ、人々は毎日密に繫がりながら、疑心暗鬼の中でどんどん分断されているようにも見えます。世界は大きく変わろうとしている。 けどそんな中、"見る者"であったはずの自分が、いつの間にか"見られる者" の目で世界と自分を見ているかもしれない・・・そんな風に思うことがあります。"見る者" と "見られる者" の逆転とねじれ。。 それが徹底的に起きるとき、ひとは自らの足場を失い、孤立し、傷付き、怒りを抱えます。 何かの保証や誰かの承認が無ければ虚しくて生きていけない…そんな感覚さえ起きたりします。わたし達の本当のキャパシティは、足許に無限に拡がっているかもしれないのに……。


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集合体としてのわたし達は今、世界の中にあって、ますます「自分とは何か?」という本質的な問いかけの答を必要としているのかもしれません。 コスモスのエネルギーを意識に取り入れると言われるノースノードが天秤座に在り、この世へのエネルギー噴出口と言われるサウスノードが牡羊座に在るということは、そんな挑戦を示唆しているように思えます。カーディナルサインはホロスコープの基本となるクロスロードです。  牡羊座は「わたし」、天秤座は「あなた」、蟹座は「この場所」、山羊座は「向かう場所」と考えてみたら…。 わたし(天王星)と向かう場所(冥王星)のぶつかり合いは、これからのわたし達ひとりひとりが何処に行こうとしているのか? 何処に向かって行きたいのか? というテストでもあるように思えるのです。

もちろん、今、とても幸せなひと、物事が思い通りに行っているひとも沢山いると思います。でも世の中で、個人の暮らしの中で、それぞれの星回りで…沢山のひと達が犠牲を払い、それでも必死にぬくもりや希望を求めて生きようとしているのも、否定出来ない現実です。 みんなそれぞれの生き方を探りながら。たとえ意見が違っても、ときにぶつかり合ったとしても、生と死を超えて、それぞれのリズムの中で。 その一歩一歩が、いつかふり返ったとき「素晴らしかった」って、言えるように。。 これからもわたし達は「自分とは何なのか?」そして「そう思っている主体とは誰なのか?」という謎の答を求め、向かうべき場所を探求していくのだと思います。


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        山羊座0°という特異点で起きる新月。 再び新しいスタートを切るその前夜。 毎年恒例の忙しさに輪をかけた日々の中で、ふぅっと息をつきながらこれを書いています。 たまにマンデーン+パーソナルアストロロジーなんかを囓っていると、ふと人間って何だろう? どんな立場にあるひとも、みんなこんなに一生懸命生きてるのに、どうしてこうなってしまうんだろう?…なんて、ため息ついてしまうこと....正直言ってあります。 

けどそれと同時に、理屈も何もなく、何処からか本当に優しく大きなエネルギーが差し込んで来るのを感じます。 いわゆる宗教も精神世界も関係無い。だってそれは言葉には出来ない何か。わたし達が知っている愛とも呼べない何か大きなもの。 ただ哀しみが底を付いたそのとき、気付くとそこに確かにあり続けるもの。。 巨大でありながら精妙なもの。何も語りかけたりしない。けどそれで、それだけでいいと思えるもの。 そんなものの中に、本当はみんな生きているんだな…。 希望も絶望も、美も醜も生も死も、何故かその中では等しく輝いているように見える。 うまく表現出来ないけど、きっとそれがあるから「わたし」はココに生きているんだろうな…と思ったりするのです。


ではでは、今年最後の新月を前にして。
今を生きる幾多の戦士サン達に、星々から沢山の祝福が降り注ぎますように!





have a great trek!!!★


hiyoka(^_^



hiyoka_blue at 18:30│Comments(6)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

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この記事へのコメント

1. Posted by 春分生まれ   December 23, 2014 20:11
hiyoka様
こんばんは
お忙しい中更新有難うございます
大変興味深く読ませて頂きました。

本当に時に自分が生きているのかと…(感覚がなんか変になくなる時が)
私って誰かの脳内にある「夢」の登場人物だったりして…と言う感じに思う事も

これも魚座海王星の仕業かしら(笑)

何かを変えると新たな出会いにつながるんだ。
そんな感じのこの頃
何時か新たに会う人たちが確かに居るんだ^^。
そんな感じが強くします。

「時」を人生の中で今ほど考えの中に入れたことがない位「時間」を意識してきています。

時間の価値…これをしっかり日常に根付かせる。
これが今の私の課題です。

hiyokaさんにも沢山の「時」の贈り物が

2. Posted by hiyoka   December 24, 2014 05:02
 
 
春分生まれさん、おはようございます(^_^

此処にいながら同時に夢見の世界にもいらっしゃるんですね。 海王星の、全てを溶かし込みたゆとう波間。そこにとんと棹さして、藻屑とならずに陸地を目指そうとする土星の舟。海王星の大海原を航行するとき、土星をどう捉えどう受け止めるかって、とても大切なことのように思えます。

それって時をどう見るか・・・ですよね。春分生まれさんは、きっと内なる王国に時の使者土星を友として迎え入れつつあるのかな(^_^

土星と海王星の折り合いってとても難しい。。でも、記事に書いたことに対して逆説めいた話なのですが...もしかしたらフツウに生きながら、あるときフッと肉体へのこだわりが手放されたとき(なんか比喩的だけど)。肉体性の喪失ではなく、もう一歩踏み込んで異なる次元の眼差しで見たとき。あ、物質も霊も時も無限も同じだったんだって、解るのかもしれない...と妄想することがあります(^_^;。

そのうち、自然にそうなっていくのかもしれませんね。時は友。時は教師。時があるからこそ、旅が出来るんですもの。

春分生まれさんの時の舟が、穏やかな日和りに恵まれますように!!☆^^
 
 
 


3. Posted by らいらっく   December 25, 2014 21:28
hiyokaさん こんばんは。

今日『フォーキャスト2015』届きました。
メリマンさんとhiyokaさんの愛と情熱を感じる一冊でした。
翻訳、本当にお疲れ様でした^^☆

2015年という旅路を歩いていく間に
何度も読み返すことになるんだろうなと思いつつ…。

本当に私たちは、特殊な時代・歴史的な瞬間に
立ち会っているんですね…。

読了したばかりでうまくことばにできませんが
こうやって宇宙的な視点から
今起こっている変化を解説していただけると
なんだか安心できるんです。

蟹座の私の旅は、まだまだ続いていくんですね…
そして、他の星座の皆さんも。

来年が人類にとって良い年であるよう
願わずにはいられません。

感想を、と思ったのですが
すみません(汗)なんだか今日は言葉が出てこないです^^;

素敵な一冊を、ありがとうございます。
メリークリスマス^^☆!

4. Posted by hiyoka   December 26, 2014 00:33


らいらっくさん、こんばんは
ありがとうございます! もうお手許に届いたんですね。

そんな風に言っていただけて、きっとメリマンさんも喜ばれると思います!(^_^ 

天王星・冥王星最後のフェーズに来て、今年のマンデーン・パートは特に力が籠もっていたと思います。フォーキャストはその主旨が政治・経済・金融を読み解くことではあるけれど、星達のサイクルについて説かれていることをよくよく読んでいくうちに、やはりわたし達ひとりひとりの個的な心理や暮らしにオーバーラップしていることに気付かされます。。

「今の世界」という基盤の上に「わたし達」が生きている・・・という側面と、その「わたし達」ひとりひとりが「今の世界」を創ってる・・・という側面が溶け合って、星々に導かれつつ共同創造している。それが伝わって来る... メリマン・アストロロジーの魅力って、そういうところにも有るような気がするんです。

今という特別な時に、何処かで知らないうちにひそやかに繫がりながらわたし達、何か大きな創造活動をしているんですね。それぞれに、そして共に。。

蟹座さんの変容の旅。天・冥の強い力を受けて再生へと向かう旅。きっと節目節目に新しい経験を重ねながら、ふと気付くと。いつしか思いもよらなかったほどの大きな優しさと強靱さが生まれているのかもしれませんね。羽化した蝶に出逢うとき、きっとその美しさに打たれるのではないかしら・・・って思います。そして、そのプロセスにあってさえも。

クリスマスには遅れちゃったけど(^_^;
本当に、来年がどんなひとにも より良い年になりますように..
そして、らいらっくさんに 素適なエネルギーが沢山沢山降り注ぎますように...☆
 
 
5. Posted by サラ   December 27, 2014 01:13
hiyokaさん、

こんばんは。
私も昨日(25日)『フォーキャスト2015』届きました!

今年もhiyoaさんの翻訳で、メリマンさんからのメッセージを読ませていただくことができて、感謝感激です☆
毎年自分へのクリスマスプレゼントにしているので、届くのを子供に戻ったように、ワクワクしながら待っておりました♪

パラパラとめくっただけですけど、なんと言いましょうか・・。何か今までと違うエネルギーを感じます。セドナのエネルギーかしら..。(読み終えてもいないのに、感覚だけで、、スミマセンデス..)

今年は私にとって、様々な事が捲りめき、年初にはイメージすらできていなかった今の私が居たりします。

このブログで毎回翻訳いただくメリマンさんのコラムと、hiyokaさんの星読みに今年も幾度となく励まされ、自らの行く方向を都度確認し、時には軌道修正などしながらも、星々と共に過ごしてこられたような気がしております。

今年も残りあと僅かとなりましたが、hiyokaさんが仰るサバイバル期を今年もこうしてどうにか終えることができそうです。

そしていつも暖かいメッセージを発信し続けてくださり本当にありがとうございました。
6. Posted by hiyoka   December 27, 2014 05:35
 
 
サラさん、おはようございます(^_^

ありがとうございます!
そんなに楽しみにしていただけるなんて、翻訳者冥利に尽きるというか何というか、とっても嬉しいです。セドナの大地に溢れる気....本当にそうかもしれませんね。前にも書いたけれど、今回は特に、原文の行間から何か大きなエネルギーが伝わってきました。それに助けられ、何とかタスクを完了出来たように思います。今回のメリマンさんからは、みんなにマンデーン・アストロロジーの考え方を教えようという情熱も沢山感じられました。(なので今、何とかより多くの方に読んでいただけるような方法があるといいなぁ、なんて思っているのですが....)

サラさんも、この一年本当にお疲れさまでした!!

過ぎてみるとあっという間に感じるけど、今年は多くのひと達にとって色々なことがあり、その折節に何となくでも感じたことの全てが、後からふり返ったとき、人生の、こころの、節目になるような重要性を持っていたのじゃないかな?って、思います。そして来年は、まだまだ紆余曲折ありながらも、少しずつ本来の道を目指し本格的に歩み出すときの始まりかもしれませんね。戦士さん達は皆、追い詰められて覚醒しますしw。

この頃、何か新しいことを見出すたびに本当にアストロロジーは凄いなと思います。わたし達人間が宇宙の投影。そして、わたし達の意識の投影が宇宙。この壮大な合わせ鏡の深い謎を読み解くことは、一生をかけても尽きない探求の喜びかも? 

このブログの翻訳や星読みが何かのヒントとしてお役に立つとしたら、とても嬉しいです。これからも星々のことばを聞き取り、それを友としながら、此処での一生分のエネルギーを使い切っていきたいですね(^_^

サラさんの2015年が、沢山の発見と出逢いの歓びに満ちたものとなりますように...!!!☆
 

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