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June 07, 2015

レイモンド・メリマン 週間コメント6/8【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2015年6月8日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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お知らせ

来週6月15日付けのメリマン・コラムは月イチのお休みとさせていただきます。
m(_"_)m



≪ 先週をふり返って ≫

        先週はまったくもって水星逆行(5月19日〜6月11日)の週だった。前週の金曜5月29日、米国商務省は “2015年第一四半期の実質国内総生産(GDP)-- 米国内における商品やサービスの付加価値の総額(季節調整済み)-- が年率0.7%に落ち込んだ”  と発表した。それはそうだ。景気後退の手順として… 経済は縮小する。

        だがその後6月5日先週金曜になって、米国労働省が “非農業部門の総雇用者数が5月に28万人増加し、一方失業率は5.5%と基本的に変化無し” と発表した。それはその通りだ。働く人々はどんどん増加し、それに加えて給与は先月0.3%上昇している。

さて、どういうことだろう? 
労働市場は好転しているのに経済は縮小している? 
もしかしたらその答は全米雇用法プロジェクトのレポートに見出せるかもしれない。

        “ファストフード産業における雇用は、民間全部門の雇用増加率5.1%に対し23.3%の上昇率となり、2000年以来雇用面での先導役となっている。具体的に述べればニューヨーク市では、ファストフード店の雇用率が何と87%と爆発的な増加を見せた…”
ー Jeff Cox, CNBC, 6月5日


そうでないとすれば、ひょっとするとこの背反矛盾したメッセージは、単に水星逆行下の情報サイクルとして典型的な顕れに過ぎないのかもしれない。すなわち、一方では強気の発表があると同時に、そのまた一方では弱気な報告が出て来るといった具合だ。

        また、これはどうだろう? 雇用統計の強い数字は、多くのアナリスト達に今や(再び…)FRBの利上げは早そうだと信じさせる。“早期” は9月の代わりに今や12月か2016年初頭を意味している。思い出して欲しいが、たった1ヶ月前の彼らは6月に利上げがありそうだと予測していた。FRBの設立図に基づいて、2015年最終四半期か、ことによっては2016年に入るまで利上げは無いだろうとしてきた私達の年間予測とは対照的だ(FRB設立:1913年12月23日/フォーキャスト本を参照のこと)。ところが、金曜(6月5日)のウォールストリート・ジャーナルにはイアン・ターリー記者のこんな見出しが踊っていた。
        “IMF、FRBに対し2016年まで利上げ延期を勧告” 記事はこう続く。“… IMFは、金融の安定と市場のボラティリティに鑑み、利上げが国際ポートフォリオに起きる重要かつ突然のリバランシングの引き金となる可能性があると警告した”。
今日読むニュースが、以前自分が書いた ー 予測した ー 内容と同じだった時のフィーリングを解っていただけるだろうか? 今を生きている感覚ではない。それは、あたかも同じ日に過去と未来の両方に居るような感じだ。またちょうど水星と海王星の両方が天上で滞留し、しかも今にも方向転換しようとしているような感覚だ。そしてこれは、あなたが地球の何処に住んでいるかによって6月11日〜12日にかけて、まさに起きようとしている現象なのだ(言うまでもなく、あなた自身が身を置いている現実が ー 過去・現在・未来かはさておくとして)。

        まぁ、私がどう思うかは問題ではない… いや、待てよ… 他の人達が明日、来週、来年に何を思い何をするかに関心がある人にとっては、確かに私が何を思うかは問題かもしれない。ご存知の通り、私は此処よりあちら側でより多くの時を過ごしている。そして、もし私が読者である皆さんのことをよく解っているとするなら、皆さんは私が提供するこの現実を楽しんで ー そこに価値を見出して ーいるはずだ。それはこのひと言で言い表せる。「ネクスト」だ。

        風の星座宮で起きているこの水星逆行下にあって、株式市場だろうが国債市場だろうが、どんな物事にとっても楽しめる雰囲気にはならない。どちらの市場も先週はかなりの急落をみたが、特に米国が顕著だった。米国株(ダウ工業平均とS&P)は水星逆行の開始日だった5月19日に天井をつけて以来下落し続けている。国債(少なくとも10年中期債)は前回の水星逆行が始まってすぐの1月29日に天井をつけた。だが現在、5月29日 ー 現行の水星逆行の中日 ー に戻り高値をつけた後、中期国債は10月以来の最安値水準まで急落している。国債市場には怖れと動揺が走りつつある。

        だが、まるで私の第三の眼のようなこのコズミック・レンズを通して、こうした出来事を私がどのように見るか、それがお解りだろうか? それは何か?と尋ねてもらえて嬉しい(おっとと、OK。自分にそれを尋ねたのは私自身だ… 水星と海王星が今にも方向転換しようとするにあたり、“今の私” が “未来の私” に尋ねているのだ。未来の私こそが、その額の眼に取り付けられたコズミック・レンズの持ち主なのだから…)。

私はこう見る。 
FRBがすぐにでも利上げをするだろうという、こういった全ての話題 ー 全ての妄想と確信 ー は、最近では5月19日に水星が逆行に転じたあたりで急激に拡がった。そして今週、水星は6月11日に順行に転じる(その時海王星も方向転換すると言ったろうか?)。この1週間、もしFRBが、市場のこのところの確信事項である早めの利上げに関して完全な方向転換を表明したり行ったりしたとしても、私は驚かないだろう。そしてそうなれば、市場は再び反転する可能性がある。

        誰もが狂気じみているか、または現実から目を逸らしている。それが風性星座宮における水星逆行と、その水星が海王星にスクエアを、土星にオポジションを形成するということなのだ。だが怖れることはない。一時的な援助の手がまもなくやって来るのだから。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

        すでに述べたように、海王星が地球から見て進路を後退し始める一方で、水星はその逆行運動を6月11日に終了する。したがって、今週と来週は *水星(コミュニケーション)と海王星(誤報、誤解、または理想主義)の原理が集合体のマインドにおいて強調されることになる。見た事、聞いた事、読んだ事を何でもすぐ信じないよう気を付けねばならない。真実を探求する自らの姿勢を投げ捨て、レミングの群れと化した群衆に加わって崖から飛び降りてはならない。何故なら、彼らは夜明けへの新たな道、潜在的な状況反転を象徴する新しい道を見出すよりも、ひたすら怖れによって拓かれる道を辿ろうとしているからだ。
水星順行開始:日本時間6月12日午前7時半ごろ
 海王星逆行開始:日本時間6月12日18時過ぎ

        6月は大変に興味深い月だ。非常に多くの惑星サイクルに変化が起き、非常に多岐にわたる異質な原理が対処を求めてせめぎ合う。6月14日には太陽・火星コンジャンクションが起き、巷の雰囲気が非常に闘争的となる可能性がある。これは世界のリーダー達や、その敵方からの、かなり脅迫的な語調を導き出しそうだ。6月22日には火性の星座宮(獅子座、牡羊座)において木星・天王星のトラインが成立することで、懸念を一時的に解消するニュースが流れる可能性があることから、投資家には希望を提供するかもしれない。

これらのジオコズミック・サイン(太陽/火星と木星/天王星)が両方とも、ニューヨーク証券取引所設立図(ISARのファイナンシャル・マーケット e-zine においてロブ・ロビンソンにより提示された “バトンウッド・チャート”)の調和的な位置取りを強調する度数に来ることを考慮すれば、まもなく新たな史上最高値が示現する可能性を無視するわけにはいかない。しかしながら、この枠組みに木星が含まれることを考えると、まず始めに激しい下落が起きる可能性も完全には排除出来ない。これらの事柄について、そして今週海王星が方向転換すると同時に非常に重要な局面に入っていく金と銀についても、講読版週間レポートにおいて詳説するつもりだ。



≪ 長期的考察 ≫

        “ 負債に苦しむギリシャがIMF(国際通貨基金)への3億ユーロ(2.2億ポンド)の借金返済を滞らせて欧州統一通貨圏の未来に向けての怖れを喚起した後、政府の大臣はこう言った。「ギリシャはユーロ圏の一部として残留するためにどんな事でも行う用意がある」。… 経済相ジョージ・スタサキスは、ギリシャがワシントンに本拠を置くファンドに対し返済を行うことは出来たのだが、EUやECB(ヨーロッパ中央銀行)を始めとする債権者達がまず経済の立て直しを要求している事を直視した上で、あえて期日に返済しない事を選択したのだと初めて正式に確認した。 ”

ー Jill Treanor, 「ギリシャ経済相、ユーロ圏残留への決断を語る」より
 2015年6月5日
ザ・ガーディアン紙


        先週のコラムにおける「何故 欧州連合(EU)からのGrexis(ギリシャの離脱)はあり得ないか」についての私の理由付けは、どうも“ユーロ圏” と “EU” の定義に混乱があったようだ(まさに水星・海王星の原理そのままだが)。 私の結論そのものは正しかったと思うが、両者の定義付けは、曖昧で正確ではなかったかもしれない。その責めは、わたし自身のチャートに負わせることにしよう(水星と海王星は自ら犯した間違いの責任を追わせる誰か ー 何か ー を必要としている… そして今週は、読者の皆さんもまた、こうした原理の典型例を多く見かけることになるだろう)。ニューヨーク在住でアストロロジー教育者として著名なロバート・カレの示唆によれば、あなたの惑星がデトリメント(弱い)となる星座宮に在泊し、同時にその惑星が強化されるような室区分にある時は、思い通りの結果を達成しはするのだが、その筋道は必ずしも思った通りとはならない。

それにしたがって私の例をネイタル・チャートで紐解くなら、私の金星、水星、そして月は順に2室、3室、4室に入っており、強い。これはナチュラル・システムにおいてそれぞれの惑星が最も強化される室区分だ。だがこれらは順に蠍座、射手座、そして山羊座に在泊している。つまりそれぞれにデトリメントとなる星座宮にあるのだ。私はこの領域(ファイナンシャル、コミュニケーション、家庭面)で成功を収めるが、ごく一般的、または “思い通りの(無難な)” 方法による訳ではない。これは私が “エッジィ(先端的)” であることを意味するが、それでも大抵の場合は、自分が求めたものを得ることになる。

        まぁ自分の事はこれくらいにして、ヨーロッパの話に戻り、欧州連合対ユーロ圏に関する考察を続けよう。democraticunderground.com によれば、   “ユーロ圏(Eurozone)... とは、ユーロを自国の共通通貨および法定通貨として承認したと発表した欧州連合(EU)メンバー17カ国による欧州通貨統合(EMU)を指す”。 ウィキペディアによると、2015年1月にリトアニアが参加したことによって、実際には現在19カ国がユーロ圏となる。ギリシャはこれら19カ国の内の1国だ。

        その一方で欧州連合(EU)の方は、 “主にヨーロッパに位置する27カ国(ウィキペディによれば現在28カ国)によって構成される、経済と政治の連合体であり… EU憲法条約上の根拠に関わる最近の修正条項であり、2009年に発効したリスボン条約では… ユーロ圏(Eurozone)はその殆どが通貨に関する物事を扱うのに対し、欧州連合(Euro Union/EU)は社会要因、通商、そして人々、商品、サービスの自由な往来に関わる物事を統轄する”。
      
すなわちユーロ圏の全メンバー国は同時にEUのメンバーでもあるが、その逆は成立しない。  lisbon-treaty.org の記述によれば、リスボン条約の第50条にはこうある。“(EUの)全ての加盟国は、自国の憲法上の必要に応じて欧州連合からの脱退を決定することが出来る”。

        つまりはこういう事だ。誰もギリシャをEUから追い出すことは出来ない。しかしながら、ギリシャが(または他のどの加盟国であれ)自国自身の決断でEU脱退を選択することは可能だし、もしそうするなら、ユーロ圏(通貨統合)からも離脱することになる。だが一体何の理由があってギリシャがそれを選ぶだろう? 彼らはそんな選択はしないだろう。金曜のロイターによれば、“金曜に行われた世論調査発表では、国民の半分近くが自国の債権者と政府との合意成立を好感し、4分の3がユーロ圏に留まることを望んだ”。

という訳で、ギリシャが金曜に期限を迎えた3億ユーロの債務返済を行わずしてユーロ圏に留まり続けたとしても、何の不思議も無い。


        海王星が天上でじっと立ち止まる時、その力は非常に強い。海王星が強力な時は、自分がどうすべきかを知る者など誰もいない。それはまるで、濃く立ちこめる霧の中で地点Aから地点Bに辿り着こうとするようなものだ。誰にも道は見えない。出来る事はただ、時が至った時点で、存在した筈の場所にまだ道がある事を願いながら霧が晴れるのを待つのみだ。そして、あなた ー またはあなたが抱えている主題 ー が、あまりに本来の道から外れてしまったなどということの無いよう、祈るしかない。

まぁここまで来たら、 *“ビッグバン・セオリー” でも鑑賞しつつ、少なくとも現況のバカバカしさを、そしてこの濃霧の中にあってもなおかつ指導者達が懸命に一連の金融政策の限界を拡げようとしている様子を眺めて楽しんでいる方が良いだろう。




*訳者の独り言
 
“ビッグバン・セオリー” とは通常、宇宙創成のビッグ・バン理論のことを言うが、ここではおそらく米国TVドラマ「ビッグバン・セオリー」を指していると思われる。これは日本のCATVでも「ビッグバンセオリー/ギークなボクらの恋愛法則」としてオンエアされたコメディで、IQ170以上を誇り、物理学や宇宙論の博士号を持つ「オタク」の若者達の日常を “論理的にイッちゃってる” 会話やふるまいを通して面白可笑しく描いたもの。また、最後の「一連の金融政策の限界を拡げる」という一節の原文は “push a string” だが、通常は “push on a string” で「自分に括り付けられた紐を引き寄せることは出来ても押しやることは出来ない」という意味になり、主に経済政策上の比喩的表現として使われる。一方で “string” は物質の基本単位に関わる「ひも理論(ストリング理論)」をも意味している。なので、TVドラマビッグバン・セオリーの主要キャラクターが専門とする分野がこの「ひも理論」であることからも、これはメリマン氏一流のウィット/言葉遊びが(あきれ顔と共に?)サクレツした.....と思われる。




訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:49│Comments(2)TrackBack(0)金融アストロロジー 

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この記事へのコメント

1. Posted by Green   June 07, 2015 22:51
5 長文訳、おつかれさまでした。

来週は、ちょうど、天空も大騒ぎなようで

hiyokaさんも、翻訳どころでは、ないかも

しれませんね。

いたずらに情報を集めてみても

海王星が天上のときは

だれもが霧の中。

プリンシプルや、シンプルであることが

いちばんの防御かも、ですね。。

メリマンさんも、星の下にいる

ひとりの人間、ですものね。


^_−☆Green
2. Posted by hiyoka   June 07, 2015 23:35
 
 
Greenさん、ありがとうございます!(^_^

ほんとに、今週末〜来週は要注意なジオコズミック・サインが目白押し。主要惑星だけでなく、小惑星やTNO、SDOまで参加して強いエネルギーを創り出すのではないかと思います。

そして16日が新月。これまたダイナミックな新月になりそうで。。14日の日曜周辺がどんな様相になるかはわかりませんが、新月図でも見ながら全体像を掴めたら…なんて思っています。もっとも水星順行・海王星逆行のストーム・フェーズなので、そのとき何が見えて来るのか予測もつきませんが(^_^;

>いたずらに情報を集めてみても
>海王星が天上のときは
>だれもが霧の中。
>プリンシプルや、シンプルであることが
>いちばんの防御かも、ですね。。

本当にそうですね。
人生の節目で方向性が転換することはあっても、そのひとの人生の"原理"は生を終えるまできっと変わらない。(長い目で見れば相場の原理も同じ…)シンプルに、ただ原理と共にそこに在るとき、ひとって一番強くなれるのかもしれません。その意味で、巷のわたし達も、偉大なアストロロジーの先達者達も、みな同じ地平に立っているのだと思います。

人生も、この世界も、大変だけど面白い。面白いけど大変w。 ☆
 
nice trek!!!★ 
 
 

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