お知らせレイモンド・メリマン 週間コメント7/13【金融アストロロジー】

July 05, 2015

レイモンド・メリマン 週間コメント7/6【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2015年7月6日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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今回は時間の都合で ≪先週をふり返って≫ を割愛し、フル翻訳は ≪短期ジオコズミクス≫ のみとさせていただきます。また ≪長期的考察とマンデーン・アストロロジー≫ は抄訳になります。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        私達は柔和で調和的な金星と木星のアスペクト離れようとしている。次に来るのは、太陽と火星による天王星、冥王星へのハードで困難なアスペクトだ。先週も述べたように、
“7月初めの数日後、天界のバランスは急速に変化する。太陽系の3つの吉星(太陽、金星、木星)による調和的なアスペクトを経て、太陽と火星が7月6日〜 25日、天王星・冥王星とのTスクエア形成に入っていくにつれて、不満声の騒音と闘いのドラムが鳴り響き始める。まるで天気に恵まれた気持ちの良い日にピ クニックに出かけたら突然黒雲がムクムクと湧いて風が起こり、あたり一面が猛烈な嵐に見舞われるようなものだ。”
        7月6日〜12日、太陽が天王星・冥王星スクエアをトランスレートする。この動きは世界の指導者達からの予期せぬ発表や突然で予想もつかないような自然災害 ー 例えば地震、熱波、突風や大規模停電など、多くの金融市場に起きる急激な価格の上下動を告げるものだ。またこれを追って火星が7月15日〜25日、同じアスペクト形成に入る。これが終わるのは金星と天王星の両惑星が逆行に転じる7月25日〜26日だ。これはつまり、その時に何らかの政治的な動きが終わっていくのだが、それと同時にもう一つの財政/金融的な大ニュースが持ち上がるということを意味する。

ジオコズミック・サインは今月残りの期間に非常に多くの出来事が起こり、またそれらが破壊や混乱である可能性を告げている。まるで世界が先週体験した程度ではまだ足りず、何かもっと重要で破壊的な何かがあるとでも言っているようだ。


 ≪長期的考察とマンデーン・アストロロジー≫

【注】
        コーナーの前半は、6月30日付けロンドン発のEFE News Servicesの記事を引用し、現在のギリシャ問題の状況と、バルファキス財務相による 『ギリシャ政府は持てる全ての法的権利を行使する』 などの発言を挙げ、EUの条約にユーロ圏離脱に対応する取り決めが存在しないことを盾として、自国の離脱を迫るような "脅し" にあらゆる抵抗を試みようというギリシャの構えを提示しています。 そしてこうした状況 ー ギリシャが債務を果たさず、なおもユーロ圏に留まる ー に至ることは、先月以来のコラムを読んでいる読者には既知の事象だったことに言及しています。

そして、どんなに各紙が 「ギリシャは取るに足りない小国で、そんな国の反抗など即座に阻止される」 といった錯覚を創り上げようとしても、ギリシャ自身が自らの意志でユーロ圏離脱を決めない限り何ともならないこと、唯一の例外を考えるなら、欧州裁判所がEUが生まれた時に制定された条約に独自解釈を加えでもしない限りは無理だと指摘しています。

また現在、こういった事象は世界中至るところに見られ、まさにカーディナル・クライマックス当初によく聞かれた言葉 『Too Big to Fail / 潰すには(影響が)大きすぎる』 の再来であること、これが今年の終わりまで、当時と同じ惑星群(土星、天王星、冥王星)によってハードアスペクトが形成されることの顕現だとしています。

(上記 「こういった事象」 というのはギリシャに代表される債務問題やイラン核交渉に代表される埒のあかない討議などの他にも、おそらくは現在の状況を作り上げた自らの過去の行動に直面せず、また未来のことも真剣に検討しないまま、互いに自分の現況の権利や損得、恨みや疑念などに基づいて行動するような対立関係や出来事を示唆していると思われます。)


----------------以下、本文後半-------------


        今日、世界という舞台で繰り広げられる事象には、数多くのアストロロジー的相関関係がある。しかしながら、今回は次のジオコズミック・サインに絞って論じてみよう。

土星が逆行して蠍座に戻り、同時に冥王星に対し厳しいセミスクエア(45°)を形成、加えて天王星に対してはもう一つのハードアスペクト、セスクィクォードレート(135°)を形成する。蠍座は冥王星が支配することに留意すれば、今回、土星が蠍座に戻って冥王星にセミスクエアを形成することは二重の重要性を持つ。これはミューチュアル・レセプションだ。だが決して生易しいものではない。

        土星が逆行して射手座から蠍座に戻る(6月15日〜9月18日)からには、これは過去の負債(土星)が今こそ支払われねばならない(蠍座)こと、さもなければ相応の結果(土星・冥王星のハードアスペクト)が待つことを示唆している。この土星の位置もまた興味深い。何故なら蠍座最終盤の4つの度数(26°〜29°)は、*全黄道帯で最も特異な領域だからだ(あくまで私見だが)。この領域は、天王星と良く似た質を持っている。すなわち、非常に予測困難で多くの驚くべき紆余曲折に満ちているのだ。しかもそのわりには結局誰とも、何事にも、あまり一致や合意にたどり着くことが出来ないという傾向がみられる。 これは黄道帯中の “一匹狼的" な領域であり、ここが強調される時、人々が他者の願い通りに動かないのはもちろん、その行動自体も予想がつかない。彼らは “独創的” なやり方を通す。時折はそれが上手くいくのだが、大抵の場合はその行動が彼らを孤立させ、結果的に独りにする。それに加えて、土星もまた遅延と抵抗の象徴だ。

        これがギリシャとイラン両方に課されてきたデッドラインを含む、ジオコズミックな環境だ。両方とも確実性は無さそうに見える。両国とも新たに実効性の疑わしい案を提議し、過去に合意した物事と過去に行った約束を彼らに守らせたいと願う他者からは拒絶されている。

        天体構成から見れば、実効性のある合意のためにはおそらく先週がこの夏最後の好機だった。 世界の指導者達が、反故にされたデッドラインと、受け入れがたい、または拒絶された提案への反応として、どう行動するかを観察するのは興味深いことだ。ある非常に奇妙な新提案がなされることを期待しよう。だが率直で誠意ある交渉や妥協を期待してはならない。誰もが常に希望を持つことは出来るし、私達にしてもそうだ。 しかし投資家としては、対立する者同士が一歩も譲らすパンチを受けて立つ状況に向けてプランを立てる方が良いだろう。試合は激しい殴り合いとなる可能性を持つ。

        投資家として、トレーダーとして、あなたは自分自身にこう聞かねばならない。『こんな力学の下に恩恵を得るのはどの市場か?』と。 また私達の惑星、地球の行く末を心配する人間の一人としては、こう聞くべきだ。『過去の恨みや無責任さを克服して赦しや癒やしに到達するにはどうすれば良いのか?』 と。

これがこの夏、蠍座に帰還する土星から贈られる挑戦とメッセージだ。






訳文ここまで
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【参考】
* 蠍座最後の4度数

        これらの度数は、恒星研究家ダイアナ・K・ローゼンバーグによれば、ケンタウルス座αB、別名ブングラと呼ばれる星に代表される領域。彼女の研究によると、この領域は勇猛果敢な英雄を空に映したヘルクレス座に半人半馬のケンタウルス座、それに蠍座の火星と冥王星の質を加えたエネルギーを持つ。その特質は非常に強烈で、ひとたび攻撃に転じれば嬉々として標的を襲い、情熱的な感情を持ち冒険に胸を躍らすという。また自分で設定したゴールに対してはリスクをいとわず確固とした粘り強さを持つ。

けれどもこの力が過剰に働く時は、過酷さや容赦の無さ、妄想や絶対論的な態度を生み出し、自分が欲した結果を引き寄せるためにはどんな事でも構わずやってのける性質が顕れるという。これは抜け目の無い操縦者やプロパガンダの巧者を生み出す。また良く使えば独創的な言語表現を生み出すが、自分本位に使えば「既存の言葉の意味」にわざと誤った解釈を加えて有利に運ぶことに長けるとも。メリマンさんの示唆するこの領域の特徴や、逆行の土星との兼ね合いを重ねて社会情勢を考えてみるのも興味深いと思う。 

その一方、この領域の影響を受ける人は観察力に秀でており、詳細を語る細部をけっして見逃さず、耳にしたことを巧みに物語る才能を持つ。この力は優れた詩人や小説家、劇作家、コメディアンや俳優、漫画家、批評家、天文学者やアストロロジャーなどを輩出する。また実際の職業がどんなものであれ、ライターとしての一面を持つようになるともいう。

(ちなみにギリシャのチプラス首相の月は蠍座26°台、米国のオバマ大統領のMCは蠍座28°台)

hiyoka_blue at 08:58│Comments(8)TrackBack(0)金融アストロロジー 

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この記事へのコメント

1. Posted by Green^_−☆   July 06, 2015 11:11
5 多忙な、なか、翻訳、感謝してます。

hiyokaさん。

ツィッターのコメントにあった

アメリカの有給育児休暇ナシ、0ドル

というのは、いかにもいかにもですね。

従業員、パート<経営者<顧客、投資家

という、不等号が徹底してるのかと。

結局、そういう、諸々の犠牲の上での

成長なんですかね。

TPPは仕事を少なくするとも言われてますけど

有給育児休暇などもこんごどうなってくるのか


いまのアスペクトは

海王星、土星、90度

太陽、天王星、冥王星、Tスクエア

月半ばから、火星、天王星、冥王星、Tスクエア

冥王星、土星、45度

天王星、土星、135度

あと、たぶんなにか、ほかにも

すごく緊張感のあるアスペクト、。か。

こういうときこそ、機を見て仕掛る

戦士もいるんだろうなぁ。

チャートの分足とかでヤキモキするより

メリマンさんの文学で展望する方が

ゆったりな人生になりそう

(=^ェ^=)。

2. Posted by hiyoka   July 06, 2015 22:54

 
Greenさん、こんばんは!
そうなんですよね。主要惑星も、準惑星や小惑星を見ても、とても緊張感があります。しかも、どんな事もそれぞれが自分に都合良く解釈して動きがちなエネルギーでもあり、ほんとに予測がつきにくいと思います。こういう時に活き活きする戦士さんもいれば、自分の風が吹いていないと察して素早く物陰に隠れ、補給路の確保に向かう戦士さんもいるでしょう。どちらもまずは自らを知るってことに尽きますよね。

米国の有給育児休暇についてのシビアさはわたしもけっこう驚きました。少し調べてみると、もともと自助の精神という土壌があるところに加えて、米国の企業では男女関わり無く徹底的な成果主義だというところにも要因があるみたいですね。だからこそ、日本に比べて有能な女性経営者や重役、政治家が数多く出ているのかもしれません。福祉としての保護は整備されてなくても、ビジネスで成果さえ挙げれば男性に劣らず出世の機会が与えられるという社会的コンセンサス(例外や差別だって多くあるとしても)。それが基盤にあるからこそ、ビジネスや政治を目指す女性達は頑張って地位を築いてきたのかも。どちらが良いかは、文化も国情も違うから一概には言えないし、アメリカでもオバマ政権下で社会福祉拡大の方向にあるようですが...。

今は焦らず観察者に徹するというのも、ひとつの良い行き方/生き方かもしれませんね。中に入って火花散らすのも面白いけど、少し離れて俯瞰で見る期間の中にも、得られることはいっぱいありますから(^_^
 
Good Luck!!!☆
 
 

3. Posted by Green☆彡   July 08, 2015 23:19
5 hiyokaさん。

短期ジオコスミックの

天王星、金星、逆行開始あと、

財政/金融の大ニュースがもたらされる

って、いうのは

ポジティブな大ニュースなんですかね

ネガティヴな、大ニュースなのか

星は複雑すぎて、やはり

素人には解読しきれませんよ、。

29日あたりは

土星と木星がスクエアになってます。


hiyokaさんはどんな考察しますか?

^_−☆

4. Posted by hiyoka   July 09, 2015 01:40


Greenさん、こんばんは。

マンデーン的には準惑星を含めた遅い惑星達によって、総じてかなり厳しいアスペクトが続きます。それを大背景として水星、金星、火星、そして木星など比較的速い惑星が働くと思ってください。… 7月25日の金星逆行、26日の天王星逆行を経て、月末はかなりハード。8月3〜5日前後には獅子座に戻った金星と木星のコンジャンクション、その両方と蠍座土星のスクエア。これを追ってすぐに水星が土星とスクエアに。その間、土星は山羊座の冥王星とセミスクエア。賑やかですよね(^_^;

うーん、土星が無ければ金星と木星の楽しげなエネルギーが獅子座的にふくらむようなニュースも出そうだけど、もし一方でそんな流れがあったとしても、蠍座土星のスクエアと山羊座冥王星からのセスクィクォードレートに阻まれるか、もっとネガティブなニュースが出てしまうのかな…という感じがします。なんかこう、ピンクの風船をパチンと割るような? 政治的な欺瞞が極まるとか、ビックリなことが起きる…みたいな?

ただ、そのとき火星は土星とトラインですね。なので、その時期は強烈な力が生まれてぶつかりあってるような感じ。無法な感じも出てるし、世相的にも世界のあちこちで色んな問題が今以上に持ち上がるのかな、と思っています。

けど、わたしはファイナンシャルも相場も専門ではないので、株や為替がどうなるかの予測はまったく出来ません。メリマンさんはサイクル理論も合わせてご覧になっている筈ですし。ただ、金星はこの時期あまりノビノビ楽しく振る舞える感じではないかもしれませんね。

そうそう、今度の新月と満月も相当ダイナミックです。

というわけで、Good Luck!!!☆(^_^
  
 
5. Posted by Green^_−☆   July 09, 2015 04:27
5 hiyokaさん、

素人にも、わかりやすく、

ありがとうございました、

基調としては、ハード、緊張感

あらわれるのは、

よかった、のか、アレ、ほんとに、⁈

みたいな、展開の可能性、なるほどなぁ

(=^ェ^=)

ふとんの中から、外の雨音。

水の恵み。5月の異常夏日、マグマ活動の

帳尻とおもうと、ありがたい。

早朝のYOKOHAMAから^_−☆

6. Posted by hiyoka   July 09, 2015 10:12
 
 
あはは。まぁ今現在起きていることで考えたら、"殴り合い"の交渉が続いてとても奇妙な提案が出され、アタマをひねりながらも落ち着くところに落ち着くのかな…と思ったら結局ギリシャがそんなならEU圏離脱しまーす!に大転換するとかっていう「えぇぇ?!」な展開もあるかもしれないような星回り。

昨夜も主に米国に向けて相当サイバーアタックがあったようですし(NYSEも連邦もサーバ落ちはそのせいではないと発表しているので関連性はわかりませんが)、天王星のアスペクトもずっと発効してるので、もう全然予測してないようなことが待っているのかもしれません。(この夏からは全体にそんな感じが常態になりそうですが...)

優しい雨の中、ほっとひといき入れつつ
どうか慎重に行ってくださいね(^_^

  
 

7. Posted by Green;^_^A   July 09, 2015 23:19
5 天王星が、なにかしら

噛んでいる、というので、きのうきょう

浮かぶのは、

おそらく日経先物主導による、極端

大下落相場と、

日中のうちに、805円もターボチャージャーで

あげた、きょうの戦慄のリカバリー。

常人の発想を超えた、天王星魔術の

産物だとおもいます。

これは、相場をやっているひとは

やってられねぇーよ(ー ー;)

だと、おもいます。

どんどん個人投資家は相場から距離を

おいてゆく、流れでしょう。

プロフェッショナルどうしの

プロレスを感心して観戦、といった

ところですね;^_^A

hiyokaさん。


雨上がりの夜道はクーラーのように

センターラインを歩く

^_−☆
8. Posted by hiyoka   July 09, 2015 23:56


そうですね。
相場もひとの心もボラタイルな毎日。

目の前でいろんな事が起きているように見えて、アップにもダウンにも、実は確実な理由なんか何も無いのかもしれません。

大きく、小さく、ただ様々なエネルギーがサイクリックに動いていきます。得ること、失うこともまた同じ。相場ならゲインは勝ち、ロスは負け。けどそれに本当の意味を与えるのはわたし達自身。

天王星が牡羊座を去って本格的に牡牛座入りする2019年春。そしてそれを追ってやってくる土星・冥王星のコンジャンクション。それまでに、世の中にどれだけの別離と再編があるだろう… な〜んてふと遠い目になる梅雨寒の夜です(^_^

good luck!☆
 

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