July 31, 2015

●7/31の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

8月1日:サビアンシンボル説明の最後に少しだけ追記しました。
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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで7月31日20:02前後、北海道周辺で20:08前後、関西方面は19:43頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で19:13前後に水瓶座07°55’で満月となります。

今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 水瓶座7°~8° + 太陽 獅子座7°~8°】
  "A child born of an eggshell" +
  "The constellations in the sky"
「卵殻から生まれる子供」 +
 「空の星座」 

  "Beautifully gowned wax figures"+
  "A Bolshevik propagandist" +
「イブニングドレスで着飾ったロウ人形」 +
 「ボリシェヴィキのプロパガンダ要員」

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期7/31~8/13】

→★自分より大きな力に押し流されそうな感覚とそれへの抵抗
→★繰り返される周期的なパターンの中でひとつの新たな節目を経験する
→★創り上げてきたキャラクターの崩壊とそれをキッカケとする再生
→★自己を立て直すための新しい観点を見出し分かち合う
→★水面下で新しい何かの動きが醸成されていく
→★熱をこめて語られる空疎なアイデアに注意
→★両手をひろげて受け入れる姿勢の中にかいま見える無関心
→★華やかさともろさの共存への気付き
→★熱くなればなるほど本質から遠ざかる傾向
→★過去の方法論や成功体験に囚われることに注意
→★見た目へのこだわりを捨てて内面の充実に目を向ける必要
→★新しさやクールさを装った自己正当化に注意
→★耐えて上手に立ち回ることでデリケートな問題に対処する
→★取る/捨てる、押す/引くのタイミングを注視する必要
→★思い描いた理想に命を吹き込むための智恵を蓄積していく…→

エネルギーのポイント:『 自分を足留めするパターンを見抜き新生へと踏み出す 』 

150731FM


        暑い日々が続く中、7月2回目の満月がやってきます。みんな、元気かな? 体の調子、こころの調子、良くないなぁ・・・なんてひと、けっこう多いかも? わたしの周囲でも、夏バテや夏風邪で珍しく寝込んでるなんてひとが増えています。(実はわたしもちょっぴり体調崩し気味…^_^;)

        さて前回の新月のテーマは "(未来を見据えて)お腹に力を入れていくイメージ" だったのですが…この2週間、どうだったでしょう? エネルギーのポイントは『選択し、宣言し、打ち出す』でした。なんとなくそんな感じでやって来れたかな? このところ、満月に向かって強くなっていくエネルギーの中で、世の中は相変わらず…というか、ますます落ち着かない雰囲気が漂っています。しかも、少し前にツイートしたメリマン・コラムでも言われていたように、今回はブルー・ムーンの満月、つまりいつもの満月より情緒的に動かされやすく、不安定で喜怒哀楽が激しくなりがちなエネルギーです。


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というわけで(?)今回はアスペクトからいってみますね。

満月図では逆行の金星と木星のコンジャンクションがDCに来ているし、本来ならみんな、親しいひと達とロマンティックで楽しいときを過ごせそう。…けれど、逆行〜滞留の土星が蠍座にあって小惑星イカルスとコンジャンクト、金星・木星にスクエアです。 獅子座に戻った金星がせっかく木星と再会するというのに・・・場合によっては土星が横から無粋なひとことを差し挟むかもしれません。「おいおい、イカルスみたいに浮かれて飛びすぎるなよ!自分ひとりで生きてるんじゃないぞ」って…

そう、先日3人の方が亡くなった調布の航空機墜落事故では、イカルスがアプライで土星にあと20'というタイトなコンジャンクトで木星とはスクエア、そして西の地平に天王星が乗って、MCにピタリと乗った火星とタンタルスの合にスクエアを形成していました。やはりイカルスは「落下」「事故」とのかなり強い関連性を持つようです。また、今回の満月では乙女座のトランスプルートとタイトなスクエアを形成するので、イカルスのもう1つの側面「膨らみすぎたエゴが叩き落とされるような体験」・・・という側面が出て来る可能性もあります。金星も逆行に入ったことだし、「我が身をふり返り」「見つめ直し」「何か大切なことを感じ取る」という作業ってこの時期とても大切な気がします。

その土星は日本時間で8月2日午後2時過ぎに蠍座28°台で順行を開始し、翌3日に木星と正確なスクエアを形成します。そして5日には、金星・木星が正確なコンジャンクションを形成。この日はふとした日常のレベルでも、土星とのスクエアを感じやすい日になるかもしれません。


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この流れ、今までみたいなお金の使い方が出来なくなるなど、金銭的なトラブルとかやり繰りの大変さとして顕れる可能性もあります。あるいは「自分の資産としての体」に変調をきたし、なかなか動けないなんてケースも考えられます。また、今まで親しいパートナー関係を結んできた相手との間や、切っても切れない縁で続いてきた関係に起きるいろんな問題として経験するひともいるんじゃないかな。。

それはもしかするとお金(経済観念や金銭貸借)が絡むことかもしれないし、互いの間に長く潜んでいたけど見て見ぬフリをしてきた「主導権争い」みたいなものかもしれません。または、「自分はこんなに相手のことを思っていろいろやってるのに、相手は何も返してくれない、感謝してくれない」という不満とか… こんな筈じゃなかったのに、どこでボタンを掛け違えたんだろう…? 

上手くいっているときは大したことないと見過ごしてきたことでも、「ん?」と思いながらそのままにしておけば、いつか水面下に溜まったフラストレーションが限界を超えてきます。そしてそれは、こんなエネルギーの下では小さなきっかけで浮上してきます。

もしその関係が、自己犠牲や自己憐憫、罪悪感をフックとして続いてきたものだったとしたら? ただ、流され溺れていく状態に、どこかネガティブな歓びや快感を感じ続けて来たのだとしたら? 

この期間はそこから抜け出す良いチャンスかもしれません。この新月期は未来志向です。けどその未来志向は、自分から乗り越えようとするひとだけにもたらされるものです。たとえ一時的な哀しみで打ちひしがれたとしても。その先にはまったく新しい未来が拓かれるのを待っています。逆行の金星が持つ、深く感じ取る力を使って。これまでの自分と相手の在り方をよく思い起こしてみてください。


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木星・土星のスクエアはあと2回あります。来年の春と初夏、今度は乙女座・射手座軸で起きます。そして2回目は金星と木星がオポジション。でも、もし本当に新たな未来に向かって歩き出したいなら、それまで待たないほうが良いかもしれません。来年の自分が今と同じことで悩むなんてもうイヤだ・・・本当にそんなふうに感じるのだとしたら… 。

けれど、木星は相変わらず今を楽しみたい!なんて思っていそう(^_^;。少なくとも穏便に現状を維持していれば、状況が変わってくるかもしれない。この地平線の先にいったい何が待っているのか、何も見えない。とっても不安。自信を持てないし、今の関係だって悪いことばかりじゃないし。とりあえず何かで気を紛らわそう。。そんなふうに思うひともいそうです。

また、腹立ちまぎれ(?)につい浮気ごころがうずいてみたりするかもしれません。この満月で木星とコンジャンクションになる小惑星ビルク(詐取)、オポジションの水瓶座ラスト(渇望)、タイトなスクエアを形成する牡牛座のプロセピーナ(ペルセフォネーのもう一つの顔)とパーン(享楽)を見ると、ともすると何もかも忘れて逃避したくなる気持ちもわいてきそう。ただ騙したり騙されたりを楽しめるうちはいいけど、下手をすると詐欺やお金に絡むトラブルも暗示するフォーメーション。今は浮気→別離で物事が一挙に解決♪ とはいかないと思います。上辺の優しさやクールさ、心地良い言葉には裏があるかもしれません。余計なところで足を踏み外し、痛い思いをしないように。本当に大切なことにフォーカスしていてくださいね。

じゃ、8月3日に土星(カルマ)とスクエアを形成するときの木星(ダルマ)が放つエネルギー、それが示唆する最善のカタチって何なのでしょう? それは「脱皮」に繋がる視座です。古くてもう合わなくなった皮膜を脱ぎ捨てて、新しい存在として生まれ変わること。自ら創り出す新しい現実の中に一歩踏み出していくこと。それをまずは意図し、逆巻く感情の波間を泳ぎ切り、岸辺にたどり着いて立ち上がってみること...。


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        人間関係で悩むひと。お金の問題で闘わなくちゃいけないひと。体調悪化に苦しむひと。家系や血縁にまつわるこころの傷やトラブルに苦しむひと。あるいは仕事や社会的なグループの中で、ポリティカルな反目と冷たさのただ中に置かれているひと。

もしそんなひとがいるなら、きっと今、その問題の中に、これまで自分が生きてきた中で繰り返してきたお馴染みの「パターン」が見つかるはず。。 まずそれを見つけ、理解していくことが新生への最初の鍵になりそうです。

この時 逆行の金星は、自分がいくつもの似たようなサイクルを繰り返し通過してきたことに一体どんな意味があったのかを悟るかもしれません。どこからともなく降りてくる、誰からでもない……でも、とても明確なメッセージとして。それは未来に向かって開かれています。


金星・木星スクエアと土星から牡羊座のヴェスタにセスキスクエアが形成され、そのヴェスタと冥王星のスクエアからは、金星と木星にやはりセスキスクエアが形成されています。また、火星とタンタルスのペアと海王星もセスキスクエアを組んでいます。

これは潜在意識レベルで「何とかして状況を良くしたい、安定したい、幸せになりたい!」という焦燥感を創り出す可能性があります。はっきりしたカタチを見たいのにどうしても手が届かなくて、じりじりするような渇きとして感じられる場合もあるでしょう。けれど、自分が置かれた状況の全貌が掴めないうちは、これがかえって苛立ちや哀しみとなるかもしれません。

固くなってしまったものは、いつか砕け散る。はじけるものは、いつかはじける。小さく見えたものが、大きな結果になって帰ってくる。そこを過ぎ越すまでの間は、誰だって不安と緊張を感じます。

それでも、その後には必ず再生のときがやってきます。夜に寝て、朝に目覚めるように。死を迎え、復活するように。わたし達は、大小いくつものサイクルを同時に生きています。この満月期は、そんなサイクルのひとつを、めでたく完了するためのエネルギーなのだと思います。 月のノースノードは今、新しいアイデンティティへと向かうエネルギーを指し示しています。焦ることなんてありません。今はまず、「見る」こと。流されずに「見ていく」ことから始めたいと思います。


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        じゃ、最後にサビアン・シンボルを見ていきましょう。
まず満月の基盤となるのが水瓶座7°『卵殻から生まれる子供』。そして満月に光を与える太陽は獅子座7°『空の星座』です。

夜空には本当に沢山の星々が輝いています。古代の人々は、星と星とを繋ぎ、そこに何かの形をイメージし、名付け、分類しました。その後 古代メソポタミアで今の黄道12星座が決まったと言われているそうです。そして、古代エジプトからギリシャへと伝えられ、様々な神話が当てはめられたそうです。夜空を見上げて星座を探すとき、わたし達は、目当ての星から次の星へと見えないラインを辿っていきます。広大な宇宙空間に、ひとつのパターンを探すんですね。様々なパターンを持つ星座たちは、時間により、季節により、周期的に見かけの位置を変えていきます。大海原を航海した昔の船乗り達は、夜空のパターンを見分けることによって、自分の船が今どこに向かっているかを知ることができました。また、それぞれの星座に割り当てられた神話の数々は、人間の代表的な心理や意識の特徴を物語る元型 ー 基本的なパターンとして、現代アストロロジーの中にも活かされています。『上なる如く、下もまた然り』ですね…。

        その光を受けて『卵殻』から生まれる子供がいます。B.ボヴィはこれを古代の宇宙論にならって『コズミック・エッグ』と呼んでいます。その宇宙論とは哲学者プラトンに大きな影響を与えたとも言われる古代ギリシャの宗派、オルフィック教(またはオルペウス教)で、その創造神話の中では、月を『夜の銀の卵』と呼ぶのだそうです。そして、銀の卵なる月からは、ラヴとエロスが生まれ出たのだとか。

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ちなみにこのオルペウス教の教義は、古代ギリシャでは珍しく死後の世界を扱っています。たとえば「人間の霊魂は元来神性と不死性を持っているが、輪廻転生という哀しみの輪に囚われて肉体的な生を繰り返す運命を負わされている」という観点。そして「輪廻からの解脱を目指して様々な秘儀や禁欲的な道徳律を定めていた」(wikipedia)という点。これってちょっと仏教的な観点にも似ていますよね。じゃ、このシンボル『卵殻から生まれる子供」は、輪廻の中で新しいサイクルに入り、新しい課題のもとに生まれて来たのでしょうか? ひとつのパターンを卒業し、新しい人格を手に入れ、新たな目的を持って生まれてきた子供……。

黄道12宮にはそれぞれの意味があり、サビアン・シンボルではそれぞれの度数が異なる意味を持ちます。また、惑星や小惑星達も様々な元型を示唆しています。けれど、たとえホロスコープが全く同じであっても、生き方はひとそれぞれです。何故なら、サインの、度数の、惑星の、そしてアスペクトの象意には、最善から最悪まで限りないエネルギーの「層」が存在するからです。どの層のエネルギーを使い、どのパターンに移行するかは、自分次第。自分が気付き、意図し続けることによって、ひとつのパターンからもうひとつ上の層へと進むことが出来ます。それは、同じひとつの神話でも見方によって全く違うドラマが見えて来るのと似ています。少なくとも、わたし自身の立脚点であるエボリューショナリー・アストロロジーではそう考えます。

同じひとつの人生であっても、固い卵の殻を必死に破って生まれ出る子供のように「新生」することは可能です。たとえば、女神パラス・アテーナーという元型がそうです。女神の母メーティスはゼウスの最初の妻でしたが、彼女を身ごもったまま、夫であるゼウスに呑み込まれてしまいました。けれどゼウスの体内で生まれた女神は成人するまで彼の中で生き続け、やがて父の頭頂を破り、鎧をまとって飛び出てきました。新生した彼女は、智恵と気高さを備え持つ戦士の女神として、父と母との因縁を超えた存在になっています。

輪廻の中で哀しみの輪に囚われるなら、それはそこから解脱するために起きてきます。ならば一つの人生で起きる苦難も、ひととひととの出逢いで味わう哀しみも、また同じことではないでしょうか? 今、固い卵の殻にはヒビが入ろうとしています。それを破ることが出来るのは、わたし達。わたし達自身の意図する力です。


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        さて、エネルギーは次のシンボルを取っていきます。太陽からの光線は『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』、それを受ける満月は『イブニングドレスで着飾ったロウ人形』。これは何となくわかりやすいかもですね。ボリシェヴィキとはロシア社会民主労働党が分裂して形成された左派の一派で、レーニンが率いていた政治集団のことです。「暴力革命」を主張し、徹底した中央集権による組織統制をしいていました(wikipedia)。「プロレタリアの敵に死を!」と歌う彼らは、1917年の十月革命(ボリシェヴィキ革命)からロシア内戦を経て、1922年には史上初の共産主義国家ソビエト連邦を誕生させました。その彼らの後身がソビエト連邦共産党となりました。こうした動きは、このシンボルが降ろされた1925年の米国ではかなり異質の脅威と受け止められていたのではないでしょうか。

そんな極左革命派のプロパガンダ要員がどんな感じであったかは、今の日本に生きるわたし達にはなかなか想像がつきません。けれど、「平和・パン・土地」というスローガンの下で繰り広げられたボリシェヴィキの宣伝は、貧困にあえぐ多くの若者達にはきっと魅力的に映ったことでしょう。このスローガンを他の党派は「絶対に守れない約束」だと非難したそうですが、その議論は大衆が理解するには難しすぎたため、結局この言葉ひとつによって多くの支持を得たという話が伝わっています。

ただし、wikipediaによれば実際その活動資金は民衆によって支えられたわけではなく、米国ニューヨークのアメリカン・インターナショナル・コーポレーションから資金提供されたものだったそうです。出資者はジョン・モルガン、ロックフェラー、ジェームズ・スティルマン等、米・英の裕福な銀行家達で、この革命はこうした巨額の投資によって成功したのだとか。そのあたりはなかなか複雑な歴史の裏側を見る思いがします。(ここからまた色んなパターンの陰謀論にも繋がっていくようですが…ただ米国のwikipediaにはこれに関する記述は無いようです。またドイツの資金が使われたという説もあります。)


ボリシェヴィキとは「多数派/majority」の意味。とはいっても、大衆の中から立ち上がったわけではなく、政治上重要な人事と要職を握ったので「多数派」と名乗ったとされています。そしてその実態は、一握りのエリート達が全ての政策の源泉として厳しい統制を敷くものでした。多くの人々に伝播させるためのメッセージは、まず内部で念入りにアイデアを形作るところから始まります。ボリシェヴィキを構成していた大多数の人々は、党の中枢部を占める数人の思想によって動かされ、その導きに従って懸命に宣伝・勧誘に努めていたことになります。。 おそらく、上層部のスローガンを信じ切って働いた年若いプロパガンダ要員たちは、きっと大いなる情熱をこめて革命の理想を説いてまわったのではないでしょうか?


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        では、満月のシンボル「イブニングドレスで着飾ったロウ人形」はどうでしょう。このロウ人形は、マダム・タッソーのロウ人形館で見られるような有名人のフィギュアともとれるけれど、おそらくは素敵なドレスを売るためのマネキンではないかと思います。1925年当時、デパートや大手衣料店のウィンドウを飾っていたのはリアルなロウ人形だったからです(今もEbayあたりでは、ロウ製マネキンの頭やトルソがアンティークとして販売されています。それを見ると、ロウ独特の半透明な皮膚感と、時代を感じさせる優しげな笑顔がかえって少し怖かったりするのですが……^_^;)。

マネキンはスタイル抜群! そして、その時々の雰囲気や好みをよく研究し、それに基づいてデザインされた顔を持っています。だからゴージャスなイブニングドレスをまとったその姿を見て、わたし達はこれが自分だったら…って想像し、ちょっぴり夢をみますw。「いいなぁ、この服。もしかしたら自分が着てもカッコ良く見えるんじゃないかな?」 そして、そんな個人的な願望と売る側の欲望が火花を散らし、カチッとはまったとき、ドレスは売れていきます。。 

ロウは型に流し込んだり練り上げたりして色々な形に創り上げることが出来ます。そのロウは原語で "Wax"。また、よくアストロロジーでは "ワクシングスクエア" のアスペクトなんていいますよね。これもやはり"Wax"で、「満ちる」という意味を持っています。ワクシング・ムーンは満月に向かってだんだん太り、大きくなっていく月のことです。そのとき、月はある特定の雰囲気を創り出し、盛り上げ、強い引力でわたし達の想いや感情を特定の色に染めていきます。


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B.ボヴィはこのエネルギーを説明するにあたって「マディソンアベニュー・スマート」という言葉を使っていました。1960年代の広告業界を描いた米国TVドラマ「マッドメン」を見たことのあるひとには、きっとその雰囲気が伝わるかも? これはいわゆる「広告業界のやり手」または「広告業界ノリ」という感じの言い回しです。広告って、その商品が持つ魅力をどれだけ多くのひと達に伝えるか、手に入れたい!と思わせるかの勝負。そのために、市場調査会社から一匹狼のアーティストまで、あらゆるジャンルのプロ達が腕にヨリをかけて創り上げるものです。そして、何度かのプレゼンテーションを経て、幾通りかのパターンの中から「これだ!」という「作品」を選び出します(たとえそれが新人スターの売り出しキャンペーンであっても、出来上がったものはひとつの「作品」です)。


        ここで、ひとつ面白いなって思ったことがあります。… 獅子座は「個性」や「自我」を追求する星座宮、そして水瓶座は「グループ」や「全体」に関わる星座宮のはず。なのに、獅子座で国をゆるがした共産主義革命が出て来て、水瓶座で個人の夢を刺激するマネキンが出て来るって……。これっていったい何を意味しているのでしょう?

宇宙には無数の星が存在しています。いつかわたし達の意識が全ての惑星や恒星のエネルギーを感知出来るほど鋭敏になり、それでもカオスにならないで済むほど研ぎ澄まされた状態に達したとしたら…?  きっとホロスコープは既知の星々で真っ黒に塗りつぶされていることでしょう。真っ黒なホロスコープw。 でもそれは、きっと全的な自由の証しなのだと思います。だって、漆黒の空間の中からは、どんなパターン、どんな人生の物語を選び取ることも出来るのだから。


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        ボリシェヴィキの革命家達もまた、そのスタートにあっては、それぞれの思考の中で大空に拡がる星々を世界に見立て、そこに個人としての「理想の物語」に合うパターンを構築し、思想化していくという作業を行ったのではないでしょうか。「国家とはこうあるべきだ!プロレタリアートよ武器を持って立ち上がれ!少数の金持ち共に死を!」 やがて革命は現実となって成就します。けれどもそれは "多数派" の勝利ではなく、少数のエリート達(と、もしかしたら裕福な銀行家たち)がそれぞれに描いた夢の成就でした。そしてボリシェヴィキ政府はロシア〜ソビエト連邦の "自我の中枢" として、自分とは相容れないもの達を排除し弾圧していきました。こうした流れは歴史という大きなサイクルの中にあって、過去に自分達が受けてきた「抑圧」と同じパターンを繰り返す姿を描いているとも言えそうです。

ならばこの流れは、個人の人生にも当てはまることではないでしょうか。ひとつの人生パターンを選び取り、それに安住する限り、過去(生)から繰り返してきたパターンから逃れることは出来ません。人生の苦さも、生きることの楽しさも、どんな未知の可能性も排除せずに受け入れ、よく吟味して選択していくことから道が拓けます。

一方、美しく着飾ったロウ人形をショウウィンドウに置いて客寄せし、ドレスを売る行為には、沢山の職人達やマーケティングのプロ、小売業の専門家達が関わります。彼らは時代がもてはやす外見を感知し、型にとり、理想のヒトガタを創り出します。そしてその時代の要請と生産性、コストに見合ったパターンを創り上げ、ドレスという商品が持つ魅力の粋を多くのひと達に見せつけます。彼らは顧客達のセルフ・プロデュースの夢をかき立てていくビジネス集団です。…にこやかに微笑むロウ人形の半透明の皮膚の下には、お金を儲けるという "資本主義の夢" が息づいているんですね。

そして今、わたし達のまわりには広告宣伝が満ちあふれています。けど最近の広告って夢をかきたてるというより、「これを持ってないと遅れてしまうんじゃないか?」「今買わないと損するんじゃないか?」「いつまでも若くないと不幸なんじゃないか?」なんて、どちらかというと不安をかきたてる手法に走ってるような? ちょっぴり脅迫的なところまで行ってる気もします…..(^_^; 


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        さて、今回の満月は太陽が投げかける「共産主義の夢」と、それを受けて月が見せる「資本主義の夢」という物語。とても面白い対比だと思います。けれど、その「夢」の核はいったいどこにあるのでしょう? 

卵の殻を破って生まれたばかりの子供は、まだまだとても脆く、傷付きやすいものです。もしかしたら、外の世界から聞こえてくる情熱的なアジテーションにすっかりこころを奪われ、同じ志を持つ仲間達の温もりに絶対の安全とやすらぎを感じるかもしれません。「もう怖くない。だってひとりじゃないから…」けれど美しい革命理論の裏には、他者の自我が創り上げた絶対統制の苛酷さや異質な者達の排除という牢獄が潜んでいるかもしれません。それは再び固い殻となって彼らを閉じ込める可能性があります。

また一方、彼/彼女は、今までに見たこともないような煌びやかな衣装をまとったマネキン人形を見て、こころを奪われるかもしれません。「うわぁ、こんな世界があったんだ!ステキだなぁ。自分もこんな衣装を着てみたい。こんな世界に入ってみたいなぁ。。」まだ幼い子供は、プロの大人達が提供する美しい夢の世界に憧れ、ステキな服を手に入れようと一生懸命働いてお金を得ようとするかもしれません。あるいはいつの間にかプロの大人達の世界に入り込み、広告宣伝という美しい夢を提供する側になっているかもしれません。けれどその夢を、美しいメッセージを、本当に創り出したのは誰なのでしょう? 彼/彼女自身の「夢」の核はどこにあるのでしょう? ロウ人形はリアルであればあるほど、美しければ美しいほど、その内側に死のイメージを内包します。それは何故なのでしょう?


(8月1日追記)
        たとえばこの期間、場合によっては誰かに(または周囲の皆に)何かを熱をこめて訴えたくなったり、そのために少し話を盛ったりするような衝動が生まれるかもしれません。それはとても無意識的な行為かもしれないし、ある程度意図的な場合、目的のためならそれも許されるんだという心理も生まれやすいと思います。

けれど、それをする本当の目的は何か? 自分は何故そこまでしたいのか? 心理の薄皮一枚下で燃えさかる自分のエゴが深く望んでいることは、本当に自分が今、口にしていること「だけ」なのか? 自分は本当に何を必要としているのか? については、一度自問してみる必要はありそうです。そして、どこまで責任を取れることを自分が言っているのか? についても。 金星逆行下の今、そこには思いも寄らない自己発見があるかもしれません。


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        7月も終わりの日に起きるブルームーンの満月。このところ続いてきた「個」と「公」のせめぎ合いの中、前回新月のポイントは『選択し、宣言し、打ち出す』 でした。そんな大テーマの下で迎えるこの満月は、新月で投げかけられた課題に果敢に挑戦していく"フツウの戦士サン"達 に、ちょっとした警告を与えてくれているように思えます。 


この満月期、わたし達はみなそれぞれに、ささやかな(または大きな)再生を体験するのかもしれません。それがどんなことであれ、気付くことによってフォーカスするとき、なにかとても新鮮な気持ちになれそうです。自分自身の内奥で、ひそやかに卵の殻…コズミック・エッグを破って出て来たわたし達のこころの一部。それはまだまっさらです。携えているのは、未知という希望だけ。そこではきっと、まだ確固とした「核」は成長していません。

太陽がこれからしばらく辿っていく獅子座の旅は、自我を鍛える旅。特に今回の太陽が宿るディーカン1には、自我を拡大していこうという純粋な欲望がみなぎっています。ふくらみ過ぎてはパチンと割れ、また大きくふくらんではコテンとひっくり返って傷付き、何やらとても防衛的になる… そんな体験を積み重ねていくうちに、獅子座は「自我のバランス取り」を覚え、やがて本物のキング&クイーンになっていくんですね。


        新しく生まれつつあるわたし達の精神、これから選び取っていくだろう未知のパターン。人生の、それぞれのサイクルの始まり。それはミクロの超新星爆発かもしれません。これからのわたし達は、互いに共存しながらも他者の夢やイメージ戦略に依存することなく生きていけるでしょうか? そして、卵殻を破って生まれ出た子供 ー 自己 ー という「夢の核」を育てていくこと出来るでしょうか? ロウ人形に本物のいのちを与えることが出来るでしょうか?

もし今のわたし達に「夢の核」と呼べるものがあるとすれば、それは "Let It Be" というスローガンの中にこそ眠っているのかもしれません。ただ流されるのではなく。諦めるのではなく。起きることを見つめ、理解しながら、一瞬一瞬を大切に進んで行くこと。水瓶座第1ディーカンの月は、インスピレーションと科学的現実思考のエネルギーを与えてくれます。もし出来るなら、それを使って知識を蓄積していくこと。

それには、高度に発達した自我と、どんなに傷付こうとも新しい体験に対して自分を開いていける、オープンな柔軟性の二つが必要になるのだと思います。その二つのアイテムを携えて、フツウの戦士サン達の旅はこれからも続きます。わたし達は、そうやって少しずつ、強靱になっていくのかもしれませんね。。


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        さてと、7月も終わり〜! で、8月はこのブログも久々の夏休みモードに入ろうかと思っています。といっても、1カ月間お休みするなんてつもりはありません。新月・満月の記事やメリマンコラムは続けると思います。ただ、その時々でキーワード+別の星に関する話題になったり、ちょっとイレギュラーだったり、コラムが抄訳になったりするかもしれません。まだ何も考えてないけど、8月の新月もまた、柔軟に考えて行動することの大切さを教えてくれそう。。なので、とりあえず "宣言し、打ち出して" みますw。


ふぅ。。。 暑くて熱い、濃密な夜。。

やっと静かになり始めた虫達。かすかにうなり続けるエアコンのモーター音。目を瞑ると体のどこかで…宇宙のどこかで、何かが静かに燃えているような? もしかして、ささやかなSUPERNOVA? ならば冷えたビールのグラスをかかげ、今を生きてるみんなに。乾杯〜!☆


have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


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この記事へのコメント

1. Posted by Green(^。^)   August 01, 2015 01:02
5
ブルームーンのテーマ

"自分を足留めするパターンを見抜き、

新生を踏みだす"

31日の日中、つらつらと考えながら

コレかなと、プライベートに

おもいあたることがありました。

結論、自分の波動をなるべく

ポジにあかるく、キープしてゆこう

そのためには、もっとあっちこっち

外出をしてゆこう、

そうしたら、波動も益々あがって

いいスパイラルが新生されるだろう

という、結論でした。

ヒントをありがとう

hiyokaさん^_−☆

あんまり、相場ばっかり張り付いていると

マジメで用心深く模範的であるかもだけど

ネガな波動を溜めやすい。

イライラや、憔悴、愕然、無力感など。

波動を高めよう

ギュンターヴァントのブラームスを

聴こう。盛り上がる波動、たかなる。

30日、網代駅から

みた、ブルームーンイヴ。

黒い山陰のシャドウから覗いた白い半円

花札の坊主のようで

あまりにも。

父と遊んだ花札。ブルームーンイヴの

網代。

(^。^)Green

2. Posted by hiyoka   August 01, 2015 18:10

 
Greenさん

記事が何かのヒントになったとすれば嬉しいです!(^_^

花札の坊主!黒い山陰に真っ赤な空に真っ白な大きな月…でしったけ? うーん、確かにw。

お父様と遊ばれた思い出があるんですね。金星逆行のひとときは、ふっと訪れる昔の思い出の中にも潜在的な癒やしと祈りがこめられているのだそうです。今を生きる自分自身と、そしてその思い出を共有するはずの誰かの、過去・現在・未来を新しい視点で創造するための祈りが。それもまた一つのオリジナルな神話となっていくのだと思います。

広大な海辺の風がハートに吹き渡って、新生への呼び声になったのかも…ですね☆


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