レイモンド・メリマン 週間コメント9/14【金融アストロロジー】●9/28の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

September 20, 2015

レイモンド・メリマン 週間コメント9/21【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2015年9月21日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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来週、9月28日付けのコラムは都合によりお休みとさせていただきます。
m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫

        7月25日〜9月6日の金星逆行が終わり、現在は水星が9月17日〜10月9日までの逆行の旅を始めている。私達が終えたばかりの金星逆行期は決して楽なものではなかった。そして私達が今 迎えている時間帯もまた生易しいものではない。これは今までとは違っている。異種の挑戦が続き、しかも待ち受ける未来はこれまでよりずっと確実性に乏しい。

        9月17日には水星が逆行に転じただけではない。同日、木星が海王星にオポジションとなり、一旦蠍座に戻っていた土星が2年にわたる射手座の旅を開始したのだ。そしてまるで宇宙の采配であるかのように、その同じ日に、長く待たれていたFRBの短期金利に関する発表が行われた。多くの人々にとって喜ばしいことに、最近のZIRP(ゼロ金利政策)からの利上げは行われなかった。世界の株式市場は喜んだ。発表から1時間のうちに、ダウ工業平均は16,665から4週間ぶりの高値16,933まで跳ね上がった。木星・海王星パーティの始まりだ! 

だが宇宙にはまた別の考えがあったらしい。投資家達は疑問を感じ始めた。『何故FRBは金利を上げなかったんだ? 引き上げのための基準は全て満たしていたはずだ。きっと経済にはFRBが再び後ずさりするだけの何やら悪しき事情が潜んでいるに違いない...』。水星逆行の典型例に従って、投資家達は1時間後には考えを変え、急落が始まった。それは去る5月19日、前回の水星逆行時にダウ平均が史上最高値をつけていた時に起きたのと同様の動きだった。金曜の午後までに、ダウ平均は木曜午後の高値から600ポイント近くも下落した。「*不合理な活性化」は、またたく間に重苦しい現実に取って代わられた。
*不合理な活性化:木星・海王星オポジションの象意のひとつ。どう考えても合理的とは言えないような理由、論拠、または期待感に基づいて興奮状態や空騒ぎが起きること。

これは今までとは種類の異なる課題であり、FRBはその管理・制御能力と(または)信頼性を失いつつある。彼らは魔法の力を失おうとしているのだ。土星は今や射手座に在り、そして射手座の支配星である木星は、土星にスクエアを形成しようとしている。もう何事も簡単には運ばない。何事もタダでは手に入らない。地平にむくむくと集積しつつある、あの黒雲は一体何だろう?

        継続するFRBの優柔不断による犠牲となったのは、株式市場だけではなかった。米ドルもまた他国の通貨に対して下落した。だがこれは商品にとってはプラスだった。金と銀は素晴らしい週を過ごした。さぁこの直近の反騰が果たして本物かどうかを見極めるテストの時だ。水星が逆行中であることから、この反騰は騙しの可能性があり、トレーダーがドルや商品の長期見通しをめぐって強気と弱気の間を右往左往することになるかもしれない。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

        ファイナンシャル&マンデーン・アストロロジーの原理から見て、今週がまた再び興味深い週になることは請け合いだ。とはいえ、ユーモアのセンスを保つのは困難だろう。何故なら今週のアスペクトはかなりシリアスな様相を呈するだからだ。土星は今射手座に入っている。これはポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)ー そして独善的な正義の境界線 ー を侵害する行為に対する結果が、大衆にとっての苛立ちや過度に声高な主張をする少数派の攻撃という、新たな高みに達する時だ。今週はこの力学の一例を目にすることになるかもしれない。

というのも9月24日木曜、*天のターミネーター冥王星が順行する(つまり逆行を終えるわけで、いつもより影響力が強い)。そしてまさにその次の日、*攻撃者たる火星が頑固者の土星とスクエアを形成するのだ。もし争いの種があるなら、マズイ場所でマズイ相手にマズイことを言うには決して良いタイミングとは言えない。あなたがこの脅威を生き延びたいなら、あなた自身の内に湧き起こる衝動を抑えることだ。だがもし闘うつもりなら、少なくとも援護に付いてくれる味方がいるかどうかを確認した方が良い。
*冥王星順行:日本時間9月25日16時ごろ
*火星・土星スクエア:日本時間9月26日09:40前後にジャスト

        水星逆行(9月17日〜10月9日)もまた、水星の支配する星座宮(双子座と乙女座)に自分の太陽を持つ大統領候補者(例えばドナルド・トランプ、ベン・カーソン、カーリー・フィオリナ、マルコ・ルビオ、クリス・クリスティ、そしてバーニー・サンダースなど)にとっては大きな影響を及ぼしそうだ。もし彼らが「政治的正しさ」の御旗を掲げて進軍する集団の引いた境界線を犯さぬよう注意を払わないなら、刺々しい砲撃の的になる側に立つかもしれない。それは望みもしない予想外の爆発を引き起こす。言葉の選び方の失敗、または他者に対する過度に好戦的な攻撃によって、彼らの人気は突然真っ逆さまに降下する可能性がある。支持率 ー 順位 ー は、今後3週間の内に驚くような展開で変化するはずだ。過去2回の大統領選サイクルに起きた水星逆行のさなかに、ニュート・ギングリッジとジョン・マケイン(双子座と乙女座)の幸運が突如として消滅した時のことを考えてみると良い。上手く泥仕合を避けた者が勝者となるだろう。

        では、これは株式市場にどう影響するだろう? 9月28日は高度にチャージされた月食であり、同時に*水星逆行の中間点圏内でもある。もし砲身が爆発するのなら、最近の水星逆行中間期がそうであったように、またさらなる急落がありそうだ。ところがだ。これは特別な買いチャンスもまた提示するかもしれない。それはひょっとすると、爆発(もし起きるならだが)のすぐ後になる可能性がある。今のところこの時間帯は気味悪くも見えるが、同時に重要な安値の出現に近付きつつあるようにも見える。おそらくそれが起きるのは今後5週間以内のことで、そこから世界の株式市場にかなりの反騰が見込めそうだ。もしかするとFRBがその行動基準に沿って動き出す勇気を得るのかもしれない。
* 水星逆行中間点:日本時間9月30日深夜
ひょっとすると私は、不合理な活性化という木星・海王星のテーマを少しばかりこの身に感じているのか ー または少なくとも、空でも落ちてきそうなほど驚きに満ちた今の世界に、いくばくかの希望を抱いているのかもしれない。何故なら、落ち来る空の向こうには大宇宙が拡がっており、天の兆しは常に変化するドラマを描き続けることを私は知っている。そしてそれが、太陽の下に生きる者達に究極の創造的な解を示すだろうことを、私は知っているからだ。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “私が言ったとあなたが思っている内容をあなたが理解したのはわかる。だが、あなたが聴き取ったことは私の意味した内容ではない、ということをあなたが理解しているかどうか、私には確信出来ない”

ー アラン・グリーンスパン 元FRB議長

        “米経済はこのところ良い状況にある”。 FRB議長ジャネット・イエレンはこう言った。しかし経済は、短期金利においてほんの25ベーシスポイントの引き上げに耐えられるほどの成長もしていはいない。これはゼロ金利(ZIRP)時代という際限の無いパターンに入ったことを意味する。その中で、自らの政策が上手く機能していると言うにせよ、十分とは行かなかったと言うにせよ、いずれにしてもそれを理由に中央銀行はZIRPを続行しなければならないということだ。

ー『ゼロ金利の袋小路』ウォールストリートジャーナル社説 9.18.2015


        “これらの研究はFRBがその低金利と緩和的な金利政策を2015年の殆どの期間、そしてゆうに2016年に入ってまで続行しそうなことを示唆している。”

ー『フォーキャスト2015』R.メリマン(2014年11月執筆)



        中国人は彼らの望んでいたものを手に入れた。FRBは短期金利の引き上げから後退した。それは数週間前、元を切り下げるという、中国人にとっては至上の目的の下で行われた。だがFRBがいったい何を、いつ行うのか、そして将来において果たして何かを実施するのかどうか?という困惑が高まる中、想定外の結果が生まれつつある。これは木星・海王星オポジションと9月17日の水星逆行によって描かれた絵図の通りだった。その日の発表は、 米国経済のために、さらに重要なことには弱体化した中流層のために、現状を打破する戦略を試そうという話ではなく、むしろ諦めるという選択の発表だった。貯蓄者は相変わらず痛めつけられ、よりリスキーな投資へと追い込まれる。低金利が続く国債の代わりに、以前のように騰がり続けるのではなく今や下落途上の株式市場へと追い込まれていく。

        それでも、ここ2年にわたって私達が述べてきたことに照らしてみるなら、この歴史的かつ過度の緩和的な期間は終焉に近付いている。そして次なる金利上昇期は2016年の早い時期に訪れようとしている。こうしたアスペクトは時に、正確な形成の直前、または最も強い力を発揮する期間、あるいは形成の少し後に、その力学を象徴するような出来事をあからさまに提示し始めることがある。

今回の場合、私達は2015年11月26日に最初の正確なアスペクトを形成し、2016年9月10日に全3回のうち最後の形成を果たす、土星・海王星のウェイニングスクエアに注目している。この36年周期のジオコズミック・サインは、米国における長期の金利サイクルの終了、及び新たな長期トレンドの始まりとの例外的とも言える相関関係を持っているからだ。これについては最近イタリアのトスカナで開催したMMA投資・リゾートセミナーにおいて、幾人かのMMA卒業生によりその詳細が論じられた。

        他にも土星と海王星に関しては、金融市場や世界で起きる事象との長期の相関関係が数多く存在する。来年の『フォーキャスト2016』はもちろん、今後のコラムにおいてもこれについては述べるつもりだ。来たるべき年間見通しの執筆がいよいよ始まる。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:53│Comments(4)TrackBack(0)金融アストロロジー 

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この記事へのコメント

1. Posted by サラ   September 21, 2015 22:28
hiyokaさん、こんばんは。

今回の金星逆行も十分過ぎる位ハードだったのに、今回の水星逆行も非常にキツく感じます。

右脳と左脳のスィッチの切り替えが上手く行かなくて、今日なんか珈琲メーカーのポットセットしているつもりでいつものように豆と水を入れ、他の用事をしている最中にやけに香りが強いので台所に行ってみると、ポットがソコになくw、つまりフィルターから珈琲がナミナミ溢れ出していたり、お墓参りに行くだけなのに、何故か辿り着くのに可笑しな道グルグル回されたり...。
逆行中なので、当然の動きだと解っているつもりなのに、家族とのコミュニケーションもスレ違うし。

そんな中+αアスペクトもここまでタイトと来てますと、逆に『良く毎日こうして無事に一日を終えることが出来ているよなぁ。。。』などと・・今まで感じたことがない思いが湧き上がってくる自分も居たりと。

この世に生きてる限り、きっとココから去るまで日々星達からは様々なメッセージを受け取りながら過ごしていくのだろうなと思いつつ、ワタシタチが変化し続けるとしたら、当然この星自体も変化を遂げて来ただろうし、これからも変転変化し続けるのかも知れないのだとしたら、世界各地で起きている気候変動や社会情勢は止むに止まれない現象なのかも知れないですかね、。(謎..
2. Posted by hiyoka   September 22, 2015 00:23
 
 
サラさん、こんばんは。

水星逆行、同感ですー。世の中を見ても、身近なところを見回しても、強力に来てる気がします。

珈琲がナミナミくらいならまぁ、勿体ない&お掃除大変くらいで済むけれど(でも、自分でえぇっ?と思ってしまいますよね ^_^;)木星・海王星効果もあいまって、左脳が働くべきときに右脳が強力に増大・浸透してきて、アタマが「空間化」しがちです。

特に、いつも慣れてるはずの物事で半分脳内のキャッシュで動いてるような時に"あらぬこと"をしたりするケースもありえますから、うっかり足を滑らせて転んだり(自分のことですがw)事故や失せ物にも十分気を付けたいですね。

>>『良く毎日こうして無事に一日を終えることが出来ているよなぁ。。。』

本当にそうですよね。。 水星逆行って、当たり前に思えていたことが本当は全然当たり前なんかじゃないことを"思い出す"キッカケにもなるのではないでしょうか。今ここに居ることだって、息してることだって、これまでの一瞬一瞬に人生という超精細なアミダクジを辿り、何とかハズレ/一巻の終わり!を引かずにたどり着いたってことですもの。

地球もわたし達も宇宙と呼ばれる空間も、きっと同じこと。
変転変化の中で共に螺旋ダンスを踊りながら、一瞬一瞬の奇蹟を生み出しているのかも。
凄いことですよね、そんな風に考えると。

幸せになるとか、生活を豊かにするとか、愛をゲットするとか、生きがいを得るとか…人生の目的は本当にそれぞれだけれど。存在する以上、いつか全てを後にする日も必ずやってくる。地球も、わたし達も、宇宙と呼ばれる空間も。。。

その一方で、強靱で深化した眼差しを育て保ち続けることも、とても大事なことかもしれませんね... (謎w
 
 
 
3. Posted by Green^_−☆   September 25, 2015 16:16
5
よく降りますね、でも

靴下があったかくて気持ち良いです(^。^)よ。

hiyokaさん( ^ ^ )/□はい、cafe mocha


ここ数日、きょう、いまさっきと

冥王星逆行から、順行へ

イタいほど実感してます。

とくに、相場に組してる人なら尚更。


これから暫く、冥王星は山羊座で順行

なんですね。

これを、自分のネイタルチャートとあわせて

フォローにさせてゆきたいです。


逆行水星と冥王星のスクエアも

政府、日銀、投資家国民の、意識の食い違い

に現れているような、感じ。

総裁会見やGDP600兆円。2020年後。

中国のボーイング300機注文とも

重なる。


凄まじいパワー、でした。。

冥王星、逆行から、順行へ。


言葉のパワースポットは

最先端な触覚を披露している貴重なスポット。

感謝してます^_−☆hiyokaさん。


Green(=^ェ^=)


4. Posted by hiyoka   September 26, 2015 07:26

Greenさん、おはようございます。
いつも素適なコメント、ありがとうございます。それに差し入れもw。あたたかいcafe mocha いただきます〜(^_^)つc□

秋分図では順行前に滞留中の10室冥王星と7室逆行の水星、ブラックムーン・リリスがスクエアでしたね。それに小惑星ダチュラもコンジャンクトしていました。この冥王星、2つのケンタウルスからのYODを受けてぎりぎりのサバイバルを経験しなければならないかも? それに対する7室の水星達。ダチュラは「信用出来ない相手」とか「妄想にかられた敵」を示唆するし、リリスも敵対的。一筋縄では行かない相手に対して、細い糸をたぐり寄せながら全体図を描いていくようなもどかしさ…。外交的にも国家間ビジネス的にも苦戦を強いられるかな? 肉を切らせて骨を切る、みたいな覚悟が要るのかもしれません。日本を囲む国々は皆さん、したたかですし。

でも、秋分図の太陽もやはり同じ7室にあります。そして月のノースノードにジュノーがコンジャンクト。未来のためには表の外交、裏のインテリジェンスにもっと注力していくことが必要かな。国の内でも外でも、敵味方入り乱れて秘密裡の行動だの法スレスレの行為だのが増えそう。

まだ見えて来ない、隠れた因縁とかもありそうなチャートです。まだまだ日本はアイデンティティ・クライシスに悩まされそうですね。その中で元に戻ろうとすれば反動が来て先の見通しが立たなくなるし。分裂しがちな勢力をまとめることが出来るかどうか?

全体に大きな移行期の中で、国としての「傷付きやすさ、弱さ」の特質をよく理解し、その上でそれでも世界の水準に合わせて傲然と主張するガッツも必要。痛みを経験することがあったとしても、とにかもかくにも脱皮を重ねていくことがサバイバルの鍵…という感じがしました。大いなる過渡期ですね。

なんて、満月読みの合間に秋分図をチラ見してみました(^_^;
良い満月をお迎えくださいね…☆

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