○4/7の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)★ 蠍座の霊的原型ー死と再生・変容と統合の観点から

April 17, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント4/18【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年4月18日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        先週は前の週に起きた天王星とコンジャンクトした新月に続き、金融市場にとってまたもう一つの興味深い週となった。天王星が持つ不安定な行きつ戻りつの力は先週初めまで続いたが、その後天王星の影響力が徐々に衰えると共に、世界の多くの株式市場は羽ばたいた ― だが全てではなかった。

        米国では、ダウ工業平均が4月14日木曜に17,962に達したが、これは11月3日につけた前回のプライマリー・サイクルの天井に非常に近い。そのラインを破ることが、新たな強気相場への私達の公式なシグナルだ。しかしながら、これは今や2015年5月の史上最高値と11月の高値を結んだ下降トレンドライン17,650を堂々と破っている。つまりすでに非常に強気を示しているのだ。これについてはYoutubeビデオのPart2で予測していた。そして現在、Part3が視聴可能だ。その中で私達は、世界の国々とその指導者、そして個人(皆さん)レベルにおいてミュータブルTスクエアと火星/冥王星逆行の影響を受ける人々について論じている。また、火星のトランシットに基づいて金が辿るであろう道筋についても述べている。

        株式市場に興奮が見られた地域は米国だけではなかった。日本の日経は、前の週に重要なハーフプライマリー・サイクルの底をつけた後、1000ポイント以上も舞い上がった。ブラジルのボヴェスパは2015年6月以来の高値水準まで高騰した。ロシアのMICEXは先週爆発的な上昇を見せ、2008年5月につけた1966年以来の史上最高値にあと20ポイントまで迫った。

さてこれは何やら奇妙な成り行きだ。何故ならYoutubeビデオのPart3でも示唆したように、ロシアとブラジル両国の指導者達は現在ある深刻な冥王星トランシットの影響下にあるからだ。ウラジーミル・プーチンは最近のパナマ文書において話題の主となっているし(彼自身は直接的に何の関係も無いと否定しているが)、デルマ・ルセフはブラジル大統領の座を今にも追われようとしている。あるいはそうはならないのか? もしかしたら市場は彼女が弾劾されないと言っているのかもしれない。だが冥王星が今週、彼女の出生図の月・金星の上で逆行に転じるという事実は、脅威が本物であることを示唆している。

        先週は他の金融市場にも注目すべき動きが見られた。例えば銀だが、これは騰がって2015年6月以来初めて1640を試している。それに引き換え、金の方は月の高値さえつけることはなかった。これは異市場間弱気ダイバージェンスが浮上している。原油は4月13日水曜に11月以来の高値水準42.42まで騰がった。だがその後木曜〜金曜には下げ戻している。ドル/円は4月11日月曜に2014年10月以来の安値水準である107.61まで落ち込んだ。一方ユーロはその1日後に2015年10月以来の最高値1.1464まで上昇している。

        現在私達は冥王星逆行の1日前となる4月17日の火星逆行に向かっている。それはまるで、自分が突如として速度制限をはるかに超えて走っていることに気付いた後でおもむろにブレーキを踏むような感じだろう。さぁ前方を走るパトカーもそれに気付いている。突然のスピードオーバーに対する説明を考え出さねばならない ― それも素速く。素速く頭を冷やし、けっしてカッとしてはならない。警官があなたの車に近付いてくる。彼は笑っていない。これはウィン―ウィンとなり得るような甘い状況ではないかもしれない。だから不必要な状況悪化を招かないよう注意すべきだ。地元警察が主宰する募金集めパーティのチケットを買うからなどと提案してはならない。宥和策や懐柔策は上手くいかないだろう。相手は山羊座の冥王星だ。それは過去からのカルマでもある。これはちょうどパナマ文書に象徴されるように、あなたが過去に犯した全てのバカげたことが浮上し表面化してくるということなのだ。



≪短期ジオコズミクスと長期的考察≫

        宇宙空間における動きから見れば、今は非常に激しく強烈な時だ。米国では所得税の申告期限を迎える週であり、火星と冥王星がそれぞれ4月17日と18日に逆行に転じる。冥王星は毎年この時期周辺で逆行する。火星は約27〜28ヶ月ごとに逆行に転じる。では、この2つの事象が共に1日〜2日の内に相次いで起きる時、どんな可能性が生じるだろう? 前回、火星が逆行に転じたのは2014年5月1日〜5月19日だった。おそらく皆さんは、この期間がロシアのクリミア併合とISISの台頭と符合するのを思い出すことだろう。

        だが今は、それ以前の火星逆行時に起きた面白い事柄について話すことにしよう。例えば1980年1月に火星が乙女座で逆行した当時のことだ。その時、2つの重要な事件が起きた。まず最初は、あのハント兄弟*が銀市場で買い占めを行い、金と銀が当時の史上最高値をつけて彼らが世界一の大富豪になったことだ。

        ところがその後4月6日に火星は順行に転じ、その時までに兄弟は世界一貧しくなってしまった。COMEX(銀を扱う世界最大の商品先物取引所)が証拠金引き上げ等の新しい規制を実施し、結局銀は80%もの暴落をみたのだった。新しい規則は新たな銀のロング(買い)を誰にも許さず、可能なのはショート(売り)のみだった。これは、あなたが制限速度をはるかに超えるまでアクセルを踏み抜いた時、警察に追われて捕まるという状況をCOMEXを舞台に翻案した筋書きだ。これはロングを持つ誰からも銀を「奪う」という、COMEXというシステムを通した顕れなのだ。

ハント兄弟は莫大な量の銀(何千トンかもしない)を保有していた。しかも取引所はストップ安が数日間続き、彼らが銀を売って市場から出ることを許さなかった。ようやく抜けることが出来た時には、利益が全て飛んだばかりか、当然もっと大きな損失を出すことになった。彼らは現在の米国政府が抱える負債にも似た巨大な借金を抱えたのだ。こうして商品市場は救われた。ハント兄弟の富は崩壊し、その直後に規制は解かれて市場は再び通常に戻った。現在、私達は50ドル/トロイオンスから再び下がった銀を10ドル台で売買することが出来る。

*ハント兄弟:バンカー・ハントと弟のウィリアム・ハントは、石油事業で蓄えた一族の資金力を背景に、1970年代より商品先物取引市場で投機を行うようになった。70年代末にはシカゴ商品取引所で大豆の買占めに乗り出し、資金力にまかせて価格を吊り上げ、作柄から大豆は過剰価格と判断して売り向かった新興穀物メジャーのクック・インダストリーズを倒産に追い込んでいる。

その後、ハント兄弟は貴金属市場に着目し、大量の銀先物の買い建てを始める。1979年には、世界の銀在庫をほぼ独占するほどのポジションを持っていた。兄弟は銀投機により1979年12月までの9か月間で推定20億から40億ドルの利益を得ており、推定銀保有量は1億オンス、90億ドル相当(現在のレートで約8500億円)であった。 ハント兄弟が銀の買占めをはじめた1979年から、銀先物取引と現物の銀価格は、79年9月の1オンス11ドルから1980年1月の50ドルまで値上がり した。しかしその後、シカゴ取引所の証拠金引き上げなどの対策でハント一族は買いポジションを維持できなくなり、銀価格は暴落に転じる。1980年3月27日の取引は「シルバー・サーズデー(銀の木曜日)」と呼ばれる史上最大の暴落を記録した。最終的に銀価格は数ヶ月で80%以上下落し、同年の9月には1オンス11ドル以下になった

その後、ハント兄弟は銀投機の損失と、関係して起こされた訴訟費用の調達に窮し、連邦倒産法第11章に基づく破産を申請した。(wikipediaより抜粋)


        だが次に、当時もっと重要な出来事が起こった(まぁ少なくとも私自身にとってはより重要だったということだが)。その年の1月15日夕刻、私はツーソンでスピーチを行った。その聴衆の中には、伝説的なマーケット・タイマーでサイクル分析家のウォルター・ブレッサートがいた。彼はアストロロジーに関心を持っており、そして私の話に興味を示した。彼は私を自宅に招き、夕食を共にしようと誘った(彼の家のコックはマクロビオティック専門だと聞いてどうして断れようか?)。彼は広大なランチスタイル・ハウスの裏にあるオフィスに私を連れていったが、その壁には沢山の金相場のチャートが貼ってあった。

『レイ、』と彼は私に呼びかけた。『私はアストロロジーについては殆ど何も知らないんだが、気付いたことが一つある。金が自由に取引され始めてから(1971年)というもの、毎回火星が逆行に転じる度に金はトレンドを反転し、順行するまで逆方向に動き始める。この何枚ものチャートを見てごらん。日付けにチェックを入れておいたから。』 

実際、それは正確に過去3回の逆行で起きたことだった。金がそれまで騰がっていれば逆行に伴いその騰勢が止まり、順行になるまで下がっていた。そしてその後また反転して元の強気トレンドに戻っていた。もし金が逆行に向けて下がっていたら、反転後順行になるまでの間急反騰し、その後再び弱気に戻るのだった。3回の逆行と3回の順行、どのケースでも動きが起きていたのは前後4取引日以内だった。これを見せられて感銘を受けないわけにはいかない。

        しかしながら、私の人生を変えたのは次に起きたことだった。

『レイ、この火星の逆行と順行の他に、金価格の変化をピンポイントで示すようなアストロロジー上の要因があると君は思うかい?』

『そうですね、』私は考えた。『ありそうだぞ…』と。

    次に私はウォルターがこういうのを聞いた。

『もし私が君に、自由取引が始まって以来の金の日足チャートを渡したら、他の相関関係を発見出来るかどうか見てくれるかい? もし君に興味があるなら、私は自分のワークショップやセミナー全てのゲストとして招待する。そしてサイクル理論とそれが金価格の変化にどう関連するのかを学んでほしい。』

彼が実際にそう言ったことを私は記憶しているのだが、私の心にはこう聞こえていた。

『もし君がこの市場サイクルに関する研究をやる気があるなら、金融市場分析に関しては喜んで君のメンターになろう。』

        そしてここから私のマーケット・アナリスト、マーケット・タイマーとしてのキャリアが始まったのだった。

それから2年後、私は金の価格反転に高い相関関係を持つ60種のジオコズミック指標に関する研究を本にまとめた。それが『The Gold Book: Geocosmic Correlations to Gold Price Cycles』(1982年)だった。ウォルターはこの本を気に入り、それをファイナンシャルニューズネットワーク(FNN)に送り、私は彼らのインタビューを2回受けた。それ以前、前の年にスタートした金に関する私のリポートの購読者は約35人だった。だがこのインタビューからたった1週間の内に、350件を超える購読申し込みがあり、その後私はFNN(現在のCNBC)のレギュラーゲストになった。当時までの私はコンサルティング・アストロロジャーを本業として実績を積んでいたが、その種の仕事を手放さざるを得なくなり、まもなくウォールストリートの大規模な会社のいくつかと契約して新たなキャリアをスタートしたのだった。そして9年の後にまた一社、そして一社と徐々に彼らと離れていった。それらのタイミングは高い確実性をもって、火星逆行の時期だった。

        つまり、こういうことなのだ。火星逆行時にはいつもいつも冷たい風が吹きすさぶわけではない。私にとってはこの時期は好ましい。何故ならそれは私の人生に良い変化をもたらしたからだ(ハント兄弟にとって同じ事が言えないのは残念だが)。それは私の人生において愛すべき物事 ―ファイナンシャル・マーケット研究― に導いてくれた。この場合、それは金についての研究だ。金との出会いは私の人生に最大の影響を与えた注目すべき人物 ― 私のメンター、サイクル研究のキングであるウォルター・ブレッサートとの出会いに導いてくれたのだ。私などはおそらく彼の影の中に佇むプリンスでしかないだろう。

        もしあなたが調査研究を好むなら、今後10日間は常に無い洞察力が働くかもしれない。調査と研究に携わる全ての人々に幸あれ。特に火星が冥王星と1日違いで逆行に転じようという今は、何かを発見するための時だ。深く深く掘り下げることだ。そして諦めず、厳しくあれ。きっと自分でも信じがたい発見が待っているかもしれない。

        おっと! 残念ながら、火星の方向転換と金価格との間の相関関係は1984年以来、それほど確実ではなくなった。もう100%の相関性を保っているとは言えない。それでも、逆行と(または)順行周辺のタイミングでつけた高値または安値がその年の終わりまで(その年一番の)高値または安値として維持されるということはしばしば起きている。私達は今回もそれが起きるかどうか、12取引日の猶予をもって見ていくことになるだろう。





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:54│Comments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

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