★ 蠍座の霊的原型ー死と再生・変容と統合の観点からレイモンド・メリマン 週間コメント4/25【金融アストロロジー】

April 21, 2016

●4/22の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化し、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで4月22日14:42前後、北海道周辺で14:48前後、関西方面は14:23頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で13:53前後に蠍座2°30’で満月となります。

今回のテーマのベースとなる新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 蠍座2°~3° + 太陽 牡牛座2°~3°】
 "A broken bottle and spilled perfume" +
 "An electrical storm"
「割れた瓶とこぼれ出た香水」 +
 「激しい雷雨」 

 "A house-raising"+
 "Steps up to a lawn blooming with clover"
「家の棟上げ」 +
  「クローバーの花咲く芝地へと昇る階段」

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期4/22~5/6】

→★突然の破壊的な状況に遭遇する
→★古く忘れかけていた何かが急によみがえり、引き戻される
→★進行していた物事が急に止まる、または思いもかけない邪魔が入る
→★物、状況や心理に溜まったエネルギーが出口を得て放出される
→★ドラマチックに変化していく感情に動かされる危険
→★分裂や分離への衝動、または独立や自立の時が迫ることへの気付き
→★極度の緊張によって直感や五感が研ぎ澄まされる
→★一歩一歩進まざるを得ない状況に耐える中で調和を維持する必要
→★わたしだ!わたしはここにいる!と叫ぶ強い自己主張への衝動
→★言葉にならないエネルギーが全体をまとめ、強く浅い言葉が分裂を招く
→★自分の状況を徐々に理解し、現実に適応することによって立ち上がる
→★コミュニティの結束力がもたらす光を浴び、影をも見据えながら行動する
→★自己の内部で感じ取る「自然の秩序」や「自然発生的序列」に従い行動する
→★他者との協働に必要な自制心と忍耐の力を身に付けていく必要
→★長く心にわだかまる問題を乗り超えるために助け合う精神
→★自分の理解を超えた物事への畏敬の念と謙虚さを知って生まれるユーモア
→★画一化された夢や形骸化した伝統を脱し、今持てるものから始める…→


エネルギーのポイント:『さらなる脱皮と自立へ』 

160422FM


        さて、何から始めましょう。。4月14日夜に起きた平成28年熊本地震は今の時点でも収まりを見せず、小さなものを含めると600回を越える余震が続いているようです。被災された方々の不安、ご家族を亡くされた方の悲しみを思うと本当に胸が塞がります。

また、日を置かずにエクアドルでもM7.8の大地震が起き、今までに600人近い方々が亡くなりました。世界を震撼させたパナマ文書とマネーロンダリングの問題を巡って様々な憶測が流れる中、凄惨なテロや毒ガス兵器による戦闘が止まない中東では産油国会議が合意に至らず、移民問題に揺れるEUと離脱へと揺れる英国。そして混迷を極める米国大統領選。。 この数日間に世界中で起きている事柄は、そのままわたし達の内部でもひそかに起きていることなのだと思います。たとえ幸運にも災害に見舞われてなくても、ニュースやネットを見ていなくても、無意識のうちに強いストレスを感じているひとは多いはず。みんな、可能な限りの睡眠と栄養をしっかり取って、頭と体、そしてこころを休めるようにしてくださいね。


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        今、わたし達は蠍座の満月を迎えようとしています。現在、冥王星、土星、木星、火星が逆行し、水星は逆行前のシャドウフェーズ入り。水星の逆行開始は4月29日午前2:20ごろなので、来週明け~中盤はそろそろ方向転換前のストームフェーズになります。すでに逆行中の3惑星(木星、土星、冥王星)に加え、マインドを支配する水星もそれに参加するこの時期は、いろんな意味で要注意期。各惑星の逆行については前回の新月記事の後半でざっと触れたけれど、それに水星逆行が加わることで様々な混乱が増すことも予想されます。伝達ミスや誤解(ことばを交わすとき、文章を読むときは、急がずに前後の文脈を正しく捉えるなど)、散漫さから来るあらゆる種類の事故や怪我、機械や電子機器の故障&データ喪失、アサッテな思い込みによる軽率な行動や舌禍にも十分気をつけたいと思います。

それにこの週末は、6月7日~9日にコンジャンクトする天王星とエリスを金星がトランスレートしていきます(4月23日~25日)。天王星とエリスのコンジャンクションについては、2月8日の新月記事に書きました。その時も少し触れたけど、この取り合わせを含めてエリスが遅い惑星と主要なアスペクトを形成する時に社会的な面でどう影響するかを調べてみると、戦争や内戦、革命や凄惨な暴動に関わる事例が多く見受けられます。また興味深いことに、経済が天井や底を打つときにも頻繁に顕れるんですね。もしかしたら、時代の節目に顕れるある種のスティグマの役割を果たしているのかもしれません。

エリスと正式に命名される前、この準惑星は「XENA」と呼ばれていました。ズィーナはウォリアー・プリンセス、女戦士です。血塗られた悪の世界から目覚め、喪われた自分を再生させるために贖罪の旅を続け、覚悟の死を遂げることによって彼女の長い物語は終わるのですが…やはりとても厳しくて強く、そして複雑な美しさのある発見チャートを持っています。まるで怒り狂う女神と両性具有の聖母という両面を持つような感じ。けれどわたし達が集合体としてエリスの聖なる側面を使えるようになるには、やはり長い長い旅路を辿らないといけないのかもしれません。アストロロジャーのマリナ・マカーリオが今回の満月のことを、まるで飢えたカーリー女神のようなエネルギーだと評していましたが、わたしは天王星と抱き合うエリスにも似たような雰囲気を感じます。そしてエリスは今ちょうど、発見チャートで火星リターンを迎えているところです。。。


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        なのでこの満月期は、わたし達の心理の奥底から掻き出される澱みや怒り、未解決の叫びのようなものが浮上してくるかもしれません。それは突き詰めれば現状の自分自身を含めた既存の全ての事物にNo!を突き付けたくなるような感じに似ているかも…。 けれどそれと同時に、この満月ではこれまでずっと自分のアイデンティティとなってきた(あるいは必死に同一化してきた)信条 ー 自分はこういう人間で世の中はこういうものなんだ的な ー や、過去からずっと抱いてきた情念 ー またはプライド ー を手放すまいとする頑なさ、その中に引き籠もろうとする心理も生まれ、それが居ても立ってもいられないような焦燥感や葛藤を生み出すかもしれません。これはひとによって、死の恐怖や大事なものを失うことへの怖れとなって顕れる可能性もあると思います。

一方で、逆行中の土星は再び海王星とのスクエア(6月)に向かって進んでおり、見渡せば外の世界は首をかしげるようなことばかり。。 何を信じて良いのか規範となるような価値基準もあやふやになってきています。360°いろんな物事が圧倒的に動いていく。誰かを糾弾する声も聞こえる。でもいったい誰が魔女で誰がスケープゴートなのか? ねじれた視界は疑心暗鬼を呼び起こし、人々はますますセンシティブになっていきそう。誰もが外に目を向けているように見えて、本当は自分を手探りしてる…そんなエネルギー。魚座の日蝕の残り香もまだ漂う中、自分が頼ってきた信条を必死に護ろうとする叫び声、あるいは抑圧を撥ねのけようともがくこころの声が、巷にもネットの世界にも溢れるような気がします。

そして、火星は天の蠍座のハート、赤く輝く戦いの星アンタレス(ある意味火星の親分格)へあと1°という距離まで迫りつつ滞留し、4月17日に射手座から蠍座へ戻る旅を開始しました。そう、まだアンタレスとは会えない。たぶん、今の火星にはまだまだ準備が出来ていないから…。


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  じゃ、火星はこれからどんな旅をするのかな? ......射手座は世界を現象としてみつめる星座宮です。そしてその世界という現象を、自分の経験を通して理解し、自分なりの法を導き出し、直観的な信条にまとめ、その道を一直線に進もうとします。宗教やイデオロギーを支配する射手座。これから先には少し前に射手座入りした土星が待ち受け、目を光らせています。けれど射手座の第1ディーカンに入って足踏みした火星は、自分が支配する蠍座にまだやり残したことがありそう。うーん…じゃ、それって何だろう?

        もしかしたらそれは、自分が内奥に抱える「本音の欲望」をもう一度見つめ直すことかもしれません。それは生きるためのモチベーションの、そのまた核にあるものでしょうか。まだイズム ー 主義主張や世界観にもなり得ていない、もっとずっとナマなもの。誰の内部にも渦巻く純粋な欲望のエネルギー。おそらく、もう長いこと覗いてもみなかった仄暗い地下室。「わたしは何を欲してこの世に生まれてきたのか?」それはとても純粋ないのちの問いかけです。そして次に「わたしは何故今、これをやろうとするのか?」が来ます。 たぶん今のわたし達はその答を、余計なマインドや小賢しい精神を剥ぎ取った(または剥ぎ取られてしまった)裸のこころで、もう一度体の芯から感じ取ることが必要なのかもしれません。そしてそこから放射される純粋な欲望をエネルギーに変え、再び新たなそれぞれの世界観を創り直していく…この逆行には、そんな深い仕組みが隠されているのではないでしょうか。 

火星は6月30日に順行に転じ、もう一度射手座に入り直します。そして真夏も終わり間近の8月24日、逆行を終えた土星とコンジャンクションを果たします。火星と土星が出会う場所、そこは射手座9°52'。まさに戦士とその闘いの星、アンタレスが在泊する度数です。 定めた目的に勇気をもって飛び込んでいけるか? 大胆にノーズダイブ出来るか? とてつもない集中力を保って、確実な目的のために、ゆるがない気持ちで立ち向かっていけるか? 攻撃と防御を取り違えず、ジャストのタイミングで行動出来るか…? 


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  射手座の火星に余計な理屈は要りません。必要なのは、曲がらない、ねじれない、そして硬直することのない、ピュアな目的です。その本能的ともいえるエネルギーが土星という壁に相対したとき、その壁を、ただ自分を抑え圧し邪魔する者→敵としか捉えられないなら、わたし達は分裂と怒りと逆上に囚われるかもしれません。悪くすれば、肉体または心理的な暴力を生み出すか招き寄せることになるでしょう。そうなればいつしか目的を見失い、気付くと不毛な争いの中に身を置くことになりそうです。あるいは焦燥感とフラストレーションに身を焦がすあまり、疲れ果てたり注意力を失って思わぬ怪我をするかもしれません。6月と9月に形成される土星・海王星スクエアの影響を受けていれば、ひそやかで確信犯的な裏切り行為への誘惑が生じないとも限りません(そこに嵌まって良いことは無いと思います)。

自分の中にそんな側面を見るとき、ともするとわたし達は怖れます。けど、怒りだろうと焦燥感だろうと、もし何かに刺激されて出て来るなら、今の自分はそこまで。それって仕方無いと思います。わたし自身も、これを読んでくれている大半のひとも、ひとりの人間。悟りを開いているわけじゃないと思うし。。(^_^;
 
ただ、そんな感情が自分の中に生まれるのは何故なのか?その理由を深く知り、理解しているなら。そして土星が要求する現実の重みとそれに沿った手順(法)、見切り、そして責任を引き受ける覚悟があるのなら。この組み合わせとアンタレスのエネルギーが生み出す闘争的な力でさえ(というか、だからこそ)目的成就のために使っていくことが出来るはずです。そのときは、自分でも驚くくらい莫大な集中力を使えるかもしれません。もし、自分の生そのものに存在する欲望の「核」を理解していたなら。火星よりずっと遠い、土星の軌道に視座を置いて状況を眺め、手綱をとることが出来るなら。もしひととき痛みを感じたとしても、やがて素晴らしい成果に繋がる可能性があります。

火星は2年に一度、逆行します。なのでけっして珍しいことではありません。でも、多くの惑星が参加するこの逆行期にリニューアルのためのふり返りを行い、自分の中に渦巻く本能と欲望の再吟味そして再設定を試してみることは、わたし達それぞれにとって(そして集合的にも)これから先のために何かしら大切な意味を持つんじゃないかなと思います。。  この満月はちょうど火星〜水星のストームフェーズが相次ぐ時期。しかも火星は少し前から、サバイバルを象徴するケンタウルス、アスボルスとオポジションを形成しています。心理的な嵐が起きやすいこの時期は、わたし達自身にとって本格的な逆行の旅の始まりになるでしょう。道中気をつけて、Good Luck!!!(^_^


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        ・・・って、まだ終わるわけはいきませんね(^_^;。 じゃ、サビアン・シンボルをさらっと見ていきましょう。まず満月のベースとなる度数は蠍座2°『割れた瓶とこぼれ出た香水』です。美しい香水瓶が床に落ちて割れたとき…鋭い音と共に飛び散るガラスの破片。そしてあたり一面に立ちこめる濃厚な香り。。。 それが大切にしていた香水なら、とてもショックです。。 香水は、高価な香料を様々にブレンドし、わずかな量をそっと身に付けて楽しむもの。そのひとの体臭と混ざり合い、独自の個性を創り上げるもの。けれど割れ落ちて床に拡がった香水からは濃厚な香りが立ちのぼり、香りというより「匂い」という感じに変わってしまうかも? その匂いは超強力で、掃除をしてもなかなか取れずいつまでも残り続けます。当分の間、近寄るとむせてしまいそう。。 それが自分の香水だったり、少なくとも好みの香りならまぁ、まだ我慢出来るかもしれないけど、もしそうじゃなかったら?

この度数の一つ手前、蠍座に入ったばかりの1°のシンボルは『観光バス』です。いろいろな所から集まってきた何十人ものひと達が1台のバスに乗り込んで、ハイウェイを走っています。ワクワクするような雰囲気の中、何かの拍子に棚の荷物から転げ落ちた香水瓶が割れて、あたり一面に濃厚な香りが漂い始めました。バスの中はいわば密室。そんなところに大量の香水が撒かれたら、気分が悪くなるひとが出そうです。せっかくの楽しげな雰囲気は一変し、誰もが落とし主を白い目で見始めるかも? 瓶が落ちたのは本人のせいじゃないかもしれない。でも、思いもかけない出来事が起きて、そのひとのアイデンティティの一部、あるいはそのひと独自のエネルギーを物語るような何かが拡散し、他のひと達の神経を刺激してしまう。互いによく知らない人々が一時的に集まるような状況では、そういうことって起こりがちではないでしょうか。


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  蠍座はひとつ前の天秤座の対人関係よりもう一歩踏み込んだ、深い関わり合いを持つことをテーマに持つ星座宮です。そのとば口で観光バスに乗り合わせた人々は、まっさらな関係性を物語っています。まだ始まってもいない、全てがオープンでこれからの関係。2°に入ると、そこに突然小さな事件が起きます。それはみんなの生理的な反応や個人的な不快感を刺激するかもしれない、ちょっとした挑戦です。さぁ、どうしましょう? 「そんなもの持って来るな!」怒り狂い、ブツブツ文句を言い続けるひと。せっかく乗り合わせたバスを黙って降りてしまうひと。顔をしかめながらも、窓を開けて風に当たり、耐えるひと。ひたすら恐縮する落とし主を慰めるひと。わたし達ならどうするだろう? そしてもしわたし達がウッカリな落とし主だったら…? この観光旅行を、最後に楽しい思い出にすることは出来るでしょうか?

この度数の対向、牡牛座2°には月に光を送る太陽が在泊しています。そのシンボルは『激しい雷雨』。ひとり散歩していたら、突然湧き起こる黒雲、パチパチと音を立てて光る稲妻、そして落雷と激しい雨に見舞われるわたし達。突如として大自然のエネルギーが放出されます。そのショックは、ぼんやりしていたわたし達を目覚めさせます。では何に? 散歩を邪魔され、「なんでこうなるんだ!」と怒りに目覚める? それとも、濡れそぼったみじめな自分に目覚める? それとも… 眼を見開き、状況を見極めて雨宿りにぴったりな軒下を探す? この度数に見られる大自然の予期せぬ動き。そして蠍座2°の、予期せぬアクシデント ー 自分とひととの、感覚の違いや摩擦。何か起きたときに露わになる「わたし」と「他者達」との気持ちのズレ、その隔たり。それを互いにどう捉え、昇華していくのか? この度数はそう問いかけています。ひととひととの絆、深く繋がるための関係性を司る蠍座で遭遇する、この最初の挑戦を、わたし達はどう乗り超えていくでしょうか?


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        そして... 今回の満月がとっていく度数は、蠍座3°の『家の棟上げ』です。この度数は以前にも出て来たので、覚えているひともいるのではないでしょうか。その昔、まだ開拓時代の米国の家屋は巨大な材木を使う必要があり、まだ釘も使わずに組み立てる工法だったそうです。なので人々は大きな森のある北米東海岸地域に集落を作って住み、誰かの家や教会、大きな納屋を建てるときは何百人ものひと達が総出で共に働いたそうです。(ちなみに1800年代後半からは2×4工法が発明されて細い木材でも家が建てられるようになり、西部にも人が住めるようになったそうです。その頃からシカゴが木材の集積地兼取引所となり、それが今のシカゴ商品取引所CBTの前身なのだとか。)

前の度数から一歩進み、このシンボルでは明確に一つのコミュニティが出来上がっています。きっと彼らはバスの中で誰かが香水瓶を割っても、憤然とバスを降りたりはしないでしょう。また、ここでは生きていくためにもそうするわけにはいかない事情があります。誰もがこころを揃え、必要なときに助け合う。それが厳しい開拓地で暮らしていくための不文律であり、鉄則です。

今、皆が総出で家の棟上げを行っているところです。棟上げとは、基礎作りが終わった段階で柱を立て、一番高いところに水平にわたる棟木を取り付けることを言います。それって家の骨格や構造、建物の一番大切な部分が出来上がるということ。…あとは壁や屋根をつけるだけの段階までいくことですよね。


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  つまり、家を建てるー その大地で生きるための基盤を作るためには、まずしっかりとした「構造」を造り上げることが必要。その途上では、周囲のひと達の力を借りる必要がど うしても出て来ます。このシンボルは、互いに目的を共有するひと達が力を出し合い助け合うことによって、自然派生的な集合体がやがてはひとつのまとまったコミュニティへと成長して いくことを示唆しているのだと思います。もちろん、その過程では楽しいことばかりじゃないかもしれません。イヤなことを引き受けなくてはならなかっ たり、ウマの合わないひとと一緒に働いたりすることもあるでしょう。それに、ルールを守ることで、個としての自由を束縛される面もあると思います。どう努力したって必ずどこかに不満は起きてくるし、リーダーシップを巡って争いが起きるかもしれません。


  わたし達がここで面と向かわなくてはならないのは壮大な力を持つ大自然じゃなく、それぞれに違う個性、長所、そして欠点を持つナマのちっぽけな人間なんですね。。 だからわたし達は、ともすると相手を抑えつけたりコントロール出来ると思いがちです。自分が正しい、という大前提の下で。そしてその意識は争いの種を蒔き、分裂を生み、コミュニティの構造基盤を弱め、気付かないうちに滅びへと導いていきます。

楽しいときもあれば、辛いときもある。互いに公平に、我慢しあうことが必要なときだってある。それでも、とにかく今はここで、みんなと一緒に生きていかなくちゃ...。 わたし達は超人じゃない。大なり小なり、ひとつのコミュニティという構造に支えられているからこそ、ひとは厳しい大自然と折り合いをつけ、こうして大地に立っていられるんだもの。


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        一方、月に光を与える太陽のシンボルは、階段を昇っていった先に開けているはずの『クローバーの花咲く芝地』です。クローバーは豊かさと幸運の象徴です。ひとによって思い描く幸福の形は様々だけど、とにかく今よりもっと解放されていて、自由で、のんびり寝そべったり走り回ったり歌を歌ったり、何の心配も無く好きなことが出来そうな空間。とても居心地の良い場所。可憐な花が咲き乱れる芝地は美しく手入れされて、何より安全です。そこでなら、自分のために咲いた四つ葉のクローバーが見つかるかも…? わたし達は希望をこめて、それぞれの素適な芝地、夢のスペースを思い描きます。「あぁ、こんな風だったらなぁ……」

けれど今はまだ、蠍座に入ったばかりの度数。魔法はまだ使えない。ただ丘の上にあるはずの美しい庭を目指し、一歩、また一歩と長い階段を上がっていくところです。段をひとつ昇るごとに、ほんの少しだけ景色も変わる。この先何段か上がっていくうちに、頭の中に描いている花園の景色だって変わってくるかもしれません。そして、最終的に辿り着く頂上の芝地がどんなところなのかも、本当はわからないのです。未知。だって、今まで誰も見たことがないのだから。だからこそ、わたし達は目指すのだから!

        今、わたし達はその階段を昇ろうとしています。一歩一歩、踏みしめながら。互いに励まし合いながら。今出来ることをひとつ、またひとつと積み重ね、いつか必ず夢に辿り着くことを信頼しながら。。



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        この後、今回の満月が宿る蠍座の「原型」について、もう数年前に書いた記事の中から該当する部分を抜粋し、まとめたものを載せてみますね(ひとつ下の記事に分けました)。この満月を彩る なかなかに強烈な味わいの一端を、その雰囲気を、なんとなく掴めるかもしれません。


have a great trek!!!★


hiyoka(^_^


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この記事へのコメント

1. Posted by サラ   April 22, 2016 11:36
hiyokaさん、

こんにちは。
先月の日食からこっち、、揺さぶられまくってばかりのサラです^^;
そして、今朝のタイッミングで何故か香水の瓶がw (by 些細な出来事)
ちょっと滅入っていた時に記事読ませていただきました。
やはりここは魂のオアシスですゎ。

そっか。今の太陽『クローバーの花咲く芝地』N水星とコンジャクトしてるのか。

私のペースは私にしかわからないんですよね。

去年仕事辞めてから、端から見ると遊んでるように見られがちで、そんな家族からの目がストレスなんですけど、どうにも過去の日々に経験したような生活には戻りたくなくて・・自分なりに少しずつ前へ進んでいるつもりなんですけどね。

ま、周囲に理解されるレベルでは全く無いわけですから、牡牛座の逆ギレにだけはならないよう気をつけなきゃならないかな。

逆行スケジュール、メモらせていただきながら・・
たまたま一昨日チェックしていた日食スケジュールなのですが。。
9月に起こる日食が私のACにコンジャクト。

火星シャドウ抜けと土星のコンジャクトの後にくる日食コンジャクトAC..

なんだか、その辺りから動き出す私がいるのかな? (謎だけどw
2. Posted by hiyoka   April 23, 2016 04:00

サラさん、こんばんは!
今回の満月、サラさんの水星とコンジャンクト。おそらく外に出て仕事をバリバリされていたサラさんを創り上げてた殻はもうとっくに脱ぎ捨てられてるのに、家族の眼にはいつまでも昔と変わらない残像が映っている。摩擦を避けるためにもう一度捨てた殻を拾っても、もう体に合わないでしょうね。クローバーの花咲く芝地への階段は本当にそれぞれの道。ひとりでコツコツと昇っていく道。でも、ともすると(特に親しい仲だったりすると)相手の階段を一緒に昇っているように錯覚してしまうことが起きます。そうすると、自分が調子良いときのペースがどうしても基準になってしまい、「なんでさっさと昇らないの?」なんてことに。特に親子関係だとどうしてもそれが多くなりますね。。 

理解してもらうのはなかなか難しいかな。もしかしたら、このところ「寛大さ」とか「寛容」とか「フレキシブル/遊びごころ」とか、そんなジャンルの訓練と挑戦のテーマが来てるかも。寛容は相手方に求めたいところだけど、無理なら自分がバカになるしかない。ただ、子供のように素直に、ときにほへ〜っと肩の力を抜きつつ、抜かせつつ、するりと。しょーがないな、と見せつつ爪を研ぐみたいな感じかなw。。 笑いの研究も必要かも。一点を目指して狭き道を歩むときの戦士さんの心得のひとつとして。前に進んでないように見えても、けしてそうじゃない。それにイザというときにはすごく頼りになる。そんなサラさんを少しずつ受け入れてもらえるように...。
日蝕がACに合。これはサラさん自身のダイナミックな変化を示唆していると思います。まず自分がリニューアル。それによって他の要素、家族や家、仕事や対人関係にも沢山の変化が生まれていく・・・そんな重要なポイントになりそう。なので、こころの準備期間となるこの逆行期は重要になりそうですね。

毎日を充実して大切に過ごせますように…Great trek!!!☆
3. Posted by サラ   April 25, 2016 00:02
hiyokaさん、

アドバイス感謝です!
私へのコメントだけでなく、いつも他の方々へのコメントも拝見しているのですが、その度に感銘を受けています。

私たちフツーの戦士wたちが、ひとときオアシスの水を求めてやってくる渡り鳥のようでいて、そこには巷ではありがちな依存してしまいそうな関係性も見当たらない、とても自由な場所として存在していて本当に素敵だなと思います。

見知らぬ戦士さんたちもそれぞれ、頑張っているんだな。と感じつつ・・
私もまた、空へ向かって旅立つ準備が整いそうです✨
4. Posted by hiyoka   April 25, 2016 00:38

サラさん、こんばんは
お返事ありがとうございます(^_^

そんなふうに感じてくださって嬉しいです!
もう何年もこのブログを続けて来て、時々ふと... 本当は究極...毎回たったひとつのことを言い続け、書き続けてるんじゃないか?...なんて感じることがありますw。

でも、その本質はけっしてことばで表せなくて(少なくとも今のわたしには)だからこうして星々の都度のことばを翻訳し続けている...そんな気が(^_^;

その、ことばで表せない何かをそれぞれに追うひとが、ひとときの自由とエネルギーを補給出来たらどんなにいいでしょう。

そういう感じを大切に、これからも出来る限り続けていきますね。

サラさんも旅立ちの準備がつつがなく整いますように!
Great trek!!☆
 
 

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