レイモンド・メリマン 週間コメント4/25【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント5/9【金融アストロロジー】

May 07, 2016

○5/7の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  5月7日 04:49前後、北海道周辺で  04:55前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は04:30前後、沖縄周辺では 04:01前後に牡牛座 16°41’12”で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡牛座16°~17°ー5/7~6/4 】
    "An old man attempting vainly to reveal the Mysteries"
『謎を明らかにしようと虚しく試みる老人』

    "A battle between the swords and the torches"
『剣と松明との闘争』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】

→★言いたい事はあるのにどう伝えて良いかわからない状況
→★シリアスさ、重々しさに浸蝕されないユーモアの必要性
→★増大する自己主張や自己確認欲求が誇張や妄想を生む危険
→★提示される話の部分部分に見え隠れする別の核心に気付く必要
→★「知識」と「熱情」を凌駕する「精神」という存在への気付き
→★伝統的な神秘や既存の「神」なるものからの断固とした自立
→★傍目からは無意味に見えるものに賭けていく自己信頼…
→★または後先考えない意固地な全否定/拒否
→★咽頭、または喉が象徴する何かに付随する問題や症状
→★捻れて一筋縄ではいかない物事にしぶとく対応する必要
→★内的な熱情と社会的・政治的な現実との衝突
→★ジェンダーやセクシュアリティに関わる自己の内的なねじれを見る
→★共に絡みあうか、明確に切り落とすか、いずれかの覚悟
→★断固とした意志と複雑な苦悶とのせめぎ合いから生まれる火の力
→★周囲を明るく照らす灯か敵を糾弾する炎となるかの選択
→★真の内的自己充足を知って忍び寄る暗さを断ち切る必要
→★情熱にカタチを与え明確な識別力をもって制御していく・・・→

エネルギーのポイント:『自制と統御』 

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5月〜新月の星模様

        色々波乱のあった4月を過ぎ越し、ゴールデンウィークで始まった5月。ここ関東では晴れて暑いくらいの日があると思うと激しい風雨が通り過ぎたり。靑葉若葉が強い光を受けて伸び輝いていくのを横目に、なんとなく落ち着かない感じがするのはわたしだけかな...? この感じは何だろう? もしかしたら、すでに世界はある種のコズミック・ヴォルテックスのただ中にあるからかも? そんな中、熊本地震の余震はこれまでに1200回以上を数え、今後も警戒が必要な様子。。 まだまだこれからも地震、火山噴火、異常気象、そして水星逆行下の事故など要注意エネルギーは続きます。今回被災された方々はもちろんのこと、健康と平穏に恵まれているわたし達も。それぞれに、こころと体両面のケアをいつも以上に大切に考えたい時期です。


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  ところで、先月大きな話題となったパナマ文書は、日本時間10日未明により詳しい内容が公表されるのだとか。これをきっかけに正しい情報と知識が一般化し、まずは全体に納得のいく現状理解が生まれ、必要な制度改革へと繋がっていくでしょうか。 けれど今、大背景となっている惑星パターン ー 木星・土星・海王星Tスクエアとオーブ1°強に迫る天王星・エリスのコンジャンクション ー (スケープゴート探し、魔女狩り、怨念や怒りの暴発)を考えると、そういう風に使うのはなかなか難しそう。 たとえば節税、租税回避、脱税行為やマネーロンダリングの区別(と仕組み)を曖昧にしたまま、特定の政治目的によるミスリードや陰謀論が流れるかもしれません。

こういうニュースって個人的な鬱憤を投影するにも格好の話題だし、実はそれほど興味が無いままに、つい感情的な流れに乗ってしまう…なんて事案が増えるかも…。 これはパナマ文書に限らず、今後しばらくの間 政治、経済、社会的事件から芸能ニュースに至るまで、様々な分野で強まりそうな傾向です。そんな集合的な情動は、ささやかな幸せを求める無数の声を巻き込みながら、やがて一つの明確な方向を持ち始めるでしょうか?  世界が本当に振動し始めるとき、単純明解な「反○○」という括りの概念では対処出来ない混沌が待っているのかもしれません。

仕事、生活、恋愛、子育て、お金......人生の中でひとりひとりが下す決断や行い、または決めないことやしないこと。それはやがて集合体の意志として大きな流れを創っていきます。その流れが全体としてどんな現実を創り出していくのか?  今後2年にわたり、そして引き続き2022年までは、目が離せない時間帯が続いていきそう。けど、わたし達は大きなことばかり見てはいられません。ただそれぞれに、何か最高の可能性を求めて自分自身の生を生き切ることしか。ときには倒れ伏したり、嬉しくて小躍りしたりしながら。きっとそれしか出来ない。。でも、もしかしたらそれこそが、目に見えない巨大な繫がりに貢献していく一番の道なんじゃないかな.....。


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  さてこの新月期には「何だかわからないけど、とりあえず言い放ちたくなるようなエネルギー」が強化されそう。言いたいことの核心を掴めないままに、でも何か言いたい。 ひっかかってる。 だからこそ、言い切ってしまいたい。そんな感じかな。ただ、今は黒白、右左、上下など物事を単純化して見るのはちと危険なとき。ごく内輪なら冗談で通じるものも、そうはいかない場面もあるでしょう。これはメリマンさんも言っていたことですが… けっして結論を焦らずに、見るもの聞くもの、全てをまずお腹に収め、まずはゆっくり掘り下げていく時間をとりたいと思います。(どうしても何か急いで伝えることがあるときは、軽くコホンと咳などしつつ、一拍置いて語勢を調節してね)

一方、米国では5日の時点でドナルド・トランプ氏が共和党の指名候補になることが確実と伝えられました(水星逆行下のニュースだし、まさか今後思いもかけない伏兵が〜なんてことは…と疑心暗鬼w)  また、これを受けたクリントン氏は、CNNのインタビューで早速彼のことを「危険人物」で「何をするかわからない」ヤツだと警告しています。 中傷合戦は今後もヒートしていくのでしょうか。。 惑星達のフォーメーションと連動しながら、世界では今この瞬間にも、日本の市井に暮らすわたし達には想像もつかないことが起きていると思います。 地球が少しずつ不安定さを増すように見える中、全体に物事は不明瞭だし、滞っているように見えるのに…なぜか別次元では確実にスピードアップしているような…?  どこかでそんな感覚的ギャップを感じるひとがいたとしても、不思議でも何でもない5月、そしてこれから先の日々。まだまだ今後も、良いにつけ悪いにつけ、ビックリなことが待っているかもしれません。


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        さて、この新月は牡牛座第2ディーカンで起きます。牡牛座の第2〜第3ディーカンは、足下の大地に煮えたぎるマグマを抱く、牡牛座の真骨頂。 その中でも特にこのあたり(16°台~19°台)は「レイジング・ブル」の真髄とも言われ、その皮膚の下に強く激しいエネルギーを持つ領域です。 この近辺に太陽や主要惑星、重要感受点を持つひとは、一見穏やかそうに見えても、その本質はタフで強烈な頑固者。幅広い領域に対する興味と征服欲を持ち、他者の干渉を許さず、自分の経験のみを信じて前進するようなエネルギーが備わります。また、安っぽさや群衆の中に留まることを嫌い、奥深い感情のるつぼ(地下のマグマ)からフツフツと湧き起こるイマジネーションを通して多くの人々が共有する普遍的な「何か」を表現して見せる力を持つとも言われます。それは「天の声」(あるいは理想)と足下に拡がる「大地の声」(あるいは現実)の架け橋となり得る「何者かの声」なのかもしれません。 

  ただ、この領域は(どの領域もそうだけど)光の側面ばかりじゃありません。当然ダークサイドもあります。 「天の声」であれ「大地の声」であれ「人の声」であれ、その信憑性に疑いを抱いたとき、牡牛は一歩も動かなくなります。そして頭をぐっと下げ、「全否定」のツノを、当面の「敵」に向けます(それが外側の敵だろうと内在する敵であろうと…)。 それはとても好戦的な構えです(ゴジラを好きなひとがいたら、とある映画の中でゴジラの目のアップに炎が燃えさかる印象的なシーンを覚えてるんじゃないかな? そう、あの感じですw) そしてこんなとき、この牡牛は非常に計算高い操縦者、または冷酷な捕食者の一面を見せることがあります。これって確かに戦士さんにとってはある意味で必要な資質でもあるのだけど。けれど同時に、危険の淵へと誘う分かれ道。ここは深く高度な注意を払いつつ、そのエネルギーを統御する術を覚え、最高の使い道を考えたい局面です。


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  なのでもし今、自分の中に怒りや攻撃的な感情、イライラした気分を少しでも抱えているひとがいるなら、あるいはワケのわからない焦燥感でいても立ってもいられない感覚を覚えるひとがいるなら...そのこころのツノが、もしかして何かを怖れるあまりの防御の反応ではないのか? それともこれは、今自分が純粋に前に進むための攻めの構えを象徴する感情であり、自分にとってはバネの役割を果たす 「負」 のエネルギーなのか?  …そんな問いをとっかかりにして、深く自分自身を洞察してみると良いかもしれません。 

その上で、もしその感覚が…単に潜在意識に巣くう「何かへの怖れ」に対しフタをすることで「安全」を買うための怒りや攻撃だったなら、それは後々裏目に出る可能性が高いです。 けれど、もしそれが…たとえ傍目から見てバカバカしく無意味なこだわりに見えたとしても… 本物の自己信頼に基づいた「捨て身」の結果であるなら、大きな前進に繋がるかもしれません。こういうことに気付いたとき、この領域のエネルギーはとてもクリエイティブに変容します。 

たとえば、ひそかに隠し持つ激しい攻撃性と無慈悲なまでの冷徹さ。この同じ力を、どこまでも知識を求めてやまない情熱と忍耐のエネルギーに変換することが出来ます。そして、じっくりと何か大きな物事を構築していく… そんな大きな力に育てることが可能になります。 けれど、おそらくそれを成し遂げる途上には、自分の内側でせめぎ合う 「怖れと勇気」 「貪欲さと節度」 「全体の幸福を思うこころとそれに付随する冷酷さ」 との永遠の闘いが付いてまわるかもしれません。ここは牡牛座のど真ん中。けっして生易しくはない。でも飛び込んでみる価値は大いにある。。。 だってここは、蠍座と双璧をなす "魂の闘技場" なのだから。


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        ところでこの新月は、共に逆行中の山羊座の冥王星、乙女座の木星に地性のグランドトラインを形成します。なので今言った牡牛座的なこころの闘いは、冥王星と木星からの調和的な援助を受けられるかもしれません。怖れず勇気をもってしっかりと2本の足で立ち、現実を見据えてまず何かを整理し、そして構築していく力。意志を表現していく力を支えるエネルギーとして。

  とはいえ、山羊座の中央部に君臨する冥王星のダークなエネルギーは侮れません。 木星と冥王星のプッシュは、この新月に「プライド」と「個人的な力の感覚」を与えてきそう。それは自分の血の中に代々受け継がれてきた動機かもしれないし、今までの人生を通して築きあげてきたアイデンティティへの誇りかもしれません。それが何であるにせよ、自分が自分であること。それを高らかに宣言したい気持ち。 内在し出口を求めてうごめくそんなエネルギーを、わたし達はどんな創造性に変換していけるでしょう?  

このグランドトラインは、実際に自分の手で何かを創り上げ表現していく行為にはとても良いフォーメーションだと思います。 たとえばアート表現に使うとしたら、クラス感にヒネリが混在するオブジェやインテリア... ちょっぴりセクシーでタブーに挑むような作品とか…ファッションもありかな?  またこれは、人間の心模様に対するあくなき探求という側面も示唆します。なので何を表現するにしても、それは自己探求としての機能を果たすでしょう。一方でこのエネルギーは、人心を操縦する力としても顕れます。なので、それをどういう目的に使い、どう表現するかが鍵になるもしれません。 たとえば何かを宣伝するためのツール制作? 自己プロデュースやPR? それとも誰かを、何かを自分のものにしたり、陥れるための策略…? 火星が逆行する今、このエネルギーを使うとき一番大切な要素は "モチベーションの純粋さ" かもしれません。 

 
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  たとえば、牡牛座16°台のサビアン・シンボル。魂の闘技場にひとり立つ、 "解けない謎に挑む年老いた男" にとって、もう生きる時間はそれほど多くは残されてはいないでしょう。彼はその事を身に染みるほど解っているはず。それでも彼は必死に頭をひねり、何とかしてミステリーを解き明かそうと踏ん張っています。。じゃ、いったい何が彼をそこまでさせるのでしょう?  残り少ない時間を費やしてまで、彼を謎解きに駆り立てる動機って何だろう?  

        もしかしたら今、自分が拠って立つ大地は震え、ひび割れ始めている… 彼はそんなふうに感じているのかもしれません。もうすぐ地面はぽっかりと大きな口を開け、自分はそれに呑み込まれてしまうかもしれない。そうなったら、今まで営々と積み上げてきた知恵が、プライドが、地位が、財産が…いや自分の全てが虚無に帰してしまうだろう。彼は恐怖にかられ、怯えます。だから自分の知識と知力の全てを賭けて、この世界を司る「道理」という謎に挑みかかります。目の前に立ちはだかる謎の壁を突破し、それを我が物とすることによって、何よりも「自分」という存在を確固たるものと感じるために。。

けれど… それは虚しい努力に終わりそうです。 解き明かされるべき「謎」は、いつだって彼がその目で見ることの叶わない「後ろの正面」に存在し、そこから彼をじっと覗き込んでいるのだから。 そしてその事実こそが、彼を無意識の怖れへと導いているのだから。。。

あるいは、彼は自分のしていることが虚しい努力だと知っているのかもしれません。それでも、今の自分に備わった最後の力をふり絞って挑戦し続けているのかも。。 しょせん、自分に出来ることなどタカが知れている。小さな井戸の底から広大な宇宙の全てを知ろうとするようなもの。 けれど自分にはこれしか出来ない。これが自分の道なのだ。やり続けるしかない。自分が自分でさえなくなる、その刻が至るまで。この手にしっかり掴んで離さなかった何もかも全てが剥がれ落ちる、そのときまで。捨て身の信頼…。いつか彼はそこに辿り着くでしょうか? 眉根に皺を刻んだ彼の顔が突然パッと輝き、人生の重さを超えた、えも言われぬ微笑が生まれるその瞬間に。...そのとき、彼は自分が生涯を通して追い求めた「謎」そのものになっているのかもしれません。


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        とはいえ、ここは魂の闘技場。牡牛座17°台のシンボルが示すように、数多くの「剣」と「松明」が闘い続ける場所です。

剣は力。勇気と闘争心と危機、そしてはりつめた知性のシンボル。それは常に唯一孤高の存在であろうとし、既存の全てを切り刻み、バラバラに解体し、明確に識別していくことを欲しています。一方で松明は、松の小枝を束ね、よじり合わせ、固く結んだ集合の力で一度ついた火を燃え上がらせます。それは闇を明るく照らす灯火であり、安全と団結を示す印であり、また同時に敵陣を燃やし尽くし、みんなが選んだ生贄を火あぶりにするために、薪束に火を放つ道具にもなります。わたし達を動かす熱情の炎は、存在する「物」としての松明が自らの身を焼き尽くすことによって生まれます。そして、他に燃え移っていくんですね。。

剣と松明とが永遠に闘い続ける闘技場。それは冷たさと熱さとが闘い、知性と熱情が攻め合う場所。徹底した明確さと、ねじれよじれ悶えて止まないこころとが、果てしなく闘うところ。あるいは、自己の内なる男性性と女性性が主導権を巡って争い続ける…善や悪などはるかに超えた修羅の場かもしれません。そこでは、平穏や平和は望むそばから幻となって消えていくでしょう。なぜなら剣も松明も、真の平和をまだ実体験としては知りません。調和とバランスという概念を旗印として求めてはいても、それはまだ観念でしかありません。 ここでは、まず相手に勝ち、征服することが第一義だから。

わたし達のこころには、いつも数多くの剣と松明が棲んでいるように思います。そしてあるときは気付かないくらいひそやかなさざ波として、またあるときは身悶えするほどの爆発的なエネルギーを発しながら、常にぶつかり合っているのではないでしょうか。


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  ただ、この闘争にはある種の美 ー ヒロイックな美学があることも確かです。わたし達は「これだ!」と信じたもののために戦うことを美しいと感じます。平和のために戦う。悪を滅ぼすために戦う。善なる神のために戦う。弱者を、愛するものを、護るために戦う。非暴力のために戦う。戦いを無くすために戦う。または内なる弱さを克服するために戦う。。 あるときは無慈悲なまでの冷徹さを通して、またあるときは怒りと熱情に沸き立って、またはその両方が火花を散らしあって。その戦いの旗印が、たとえ後から耳触り良く創られたまやかしであったとしても。 それはわたし達のこころだけではなく、体の中でも起きています。生きるために。敵や侵入者を殲滅するメカニズムによって、少しでも長く存在し、力を維持し、拡大していくために。…うーん。こう考えてみると、わたし達っていつも何かのために戦わずにはいられないのかな。。。 わたし達の人生に、人類の歴史に、この矛盾を内包した闘争の種は尽きることがなさそうだなぁ。ふぅ。。


  もう幾度も幾度も繰り返されてきた無数の闘争の灰の中から、わたし達は様々な物事を発見し学び取ってもきたのだと思います。 そして戦いがもたらす悲しみや歓びの混沌から、次代の精神の種子をその都度生みだしてきたんじゃないかな。。 国と国、民族や宗教や階級や人種やジェンダー、そして個としての人間同士。総体としてのわたし達は、あらゆる区別と境界線を見渡す高みを目指し、安定したバランスの必要性とその方法を学び続けてきたし、これからもそれは続いていくでしょう。ひとの内部と外部、その共時性を鍵としながら...。


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  剣と松明との闘いは、本質的にはわたし達の内側で起きていることです。なので『内なる如く、外もまた然り』。牡牛座は安定と安全を求める星座宮だけど、本当にその境地を得たいなら、まず内側を整理していく必要があります。でも「わたし」という存在の中でせめぎ合う無数の矛盾、相反する欲望をただつぶさに見ていくのって、とても難しいこと。まして自己保全のために戦おうとする無意識やら潜在意識がうごめく暗い井戸の底で、そのバランスを取るなんて想像もつかない…。同じ大変さなら誰かのせい、自分以外の何かのせいにしてそれを否定したり戦う方がずっといいかも? それならヒーローやヒロイン願望だって満たされるかもしれないし。。 


  この闘技場のどこかに、無数の見えない扉が開いています。それは自由への扉。内なる大地を踏みしめ、知恵と情熱という2本の足で立ち、豊穣をもたらす精神へとダイレクトに繋がる、見えない扉 。究極の自己充足システムをもたらし、その上で互いに手を繋ぎ合う歓びへと導く扉 . . .。けどわたし達がその扉を通るまでには、もしかしたら多くの涙と血が流れるのかもしれません。 それでも、その扉を求めて「わたし」という謎に挑む価値は大いにありそうです。なぜなら、この「わたし」という豊かな宇宙こそが、牡牛座がはぐくむ最高の資産なのだから。。


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        じゃ、最後に他の惑星についても書いてみようかな。うーん…いろいろあるのだけど…やっぱりしつこく牡羊座の天王星とエリスかなw。これについては前回の満月でも触れましたね。けれどまだまだ掘り下げれば沢山の可能性を秘めていそう。6月9日の正確なコンジャンクション(全3回の内1回目)を前に、両惑星のオーブは1°強に迫っていて、もうしばらく前からその影響が出始めています。

以前にも書いたかも?ですが、このエリスという準惑星は、1490年代のルネサンスとメディチ家の終焉当時に冥王星・天王星とTスクエアを形成しています。そしてフランス革命が起きた1789年7月14日には、海王星とスクエアを結んでいました。また、米国では建国時から様々な事件や騒動、戦争に絡んでいたようです。エリスと米国史との関連については、すでに研究家トマス・キャンフィールドによる書籍『Yankee Doodle Discord : A Walk with Planet Eris Through USA History』が出版されています。これをざっと読んでみると、米国史に関する限り、エリスは何故かハードアスペクト(スクエアやオポジション)よりも調和的なソフトアスペクト(トラインやセクスタイル)を形成するときの方が大きな事件と連動しやすいようですが…これについてはまだまだ多くの検証が必要かもしれません。

  ちなみに日本では、1927年〜28年に起きた天王星とのコンジャンクションのさなかに南京事件、張作霖事件、3.15事件などが起きていて、翌年の世界大恐慌を経て日中戦争〜第二次世界大戦へと続く流れが形成されています。また株式市場に関しては、1989年の大納会に日経平均が史上最高値38,915円をつけたとき、エリスは土星とスクエアを形成、その後株価は暴落しています。また1999年のITバブル当時を見ると、水瓶座の天王星に牡羊座の木星とエリスがセクスタイルを形成、バブルが弾けた翌年には同じ天王星・エリスのセクスタイルに土星と木星がスクエアとなっていました。


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  また、エリスがカイロンとコンジャンクトした1970年代初頭は、米国でフェミニズム運動の先駆けとも言えるウィメンズ・リブ(女性解放)運動が盛んになった時代と合致しています。こうした流れはアートや文学の世界にも新しい表現スタイルを生み出し、先鋭化していきました。そしてそれまでタブーとされていた、女性の側から見た性的欲望と様々な体験を赤裸々に描いたエリカ・ジョングの小説『飛ぶのが怖い』は当時世界的なヒット作となり、こうした波は日本にも確実に伝わってきました。「中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合」略称「中ピ連」は、この時代に先鋭的に活動した戦闘的ウィメンズ・リブ団体として目印のピンクのヘルメットと共に勇名をはせています。

一方、この当時もう一つの世界的ベストセラー小説として記録に残るのがリチャード・バックの『かもめのジョナサン』でした。個としての精神に目覚め、群衆として生きることを拒否して自己探求へと向かう一羽のカモメの物語は、当時の時代精神を映しながら今も読み継がれています。

その他、1970年代初めは米国のチャールズ・マンソン事件、ウォーターゲート事件、日本の東峰十字路事件やあさま山荘事件、そして北アイルランド問題など、数え上げればきりが無いほど世界中で様々に社会をゆるがす事件が起きています。そしてそのどれもが、良くも悪くも時代の変わり目・節目となるような問題を内包していたように思います。もちろん、こうした出来事はエリスだけではなく、他の遅く遠い惑星達が互いに関わり合い干渉しあいながら創造するエネルギーに動かされ、起きてきます。それでも、ここで挙げた出来事のひとつふたつを深く掘り下げてみるだけでも、数多くの顔を持つ女神エリスの「雰囲気」を掴むことが出来るかもしれません。


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        ざっと見るだけでも様々な象意が浮上してくる準惑星エリス。その存在感は、天王星とのコンジャンクションが迫る今、ますます大きくなっているように思えます。今回コンジャンクションが起きる位置は牡羊座23°(最終回のみ22°)です。この度数が象徴する意味を考えると、やはりジェンダーやマイノリティに関わる問題、そして持てる者と持たざる者との確執などが大きくクローズアップされてくるのかもしれません。また、世界中で暴動や内乱、テロが激化したり、新たな戦争の口火が切られる可能性もあると思います。また、エリスの発見チャート(初回撮影時)では、同じ準惑星セレスとの強力なアスペクトが見られることから、自然災害に関わる可能性についても調査研究が待たれるところです。


  けれど、おそらくエリスの究極の象意は『断片化して失われてしまった自分自身のかけらを自分の手で探し出すこと。それをまず自己の内部で認めること。癒やすこと。そして、そ の作業を通して「本当に公正な視線」を学び、取り戻し、その上で外に働きかけていくこと』。わたし達がエリスの固く閉ざされたハートを開く日は、いつかやって来るでしょうか? それはまだわかりません。けれどもエリスはその日をひたすら待っているように思えます。 

エリスの公転サイクルは約520年とされますが、その周期の1/4を占める120年を牡羊座で過ごします。 これってもしかしたら、わたし達がより完成された存在として新たなアイデンティティを発見出来るよう、500年ごとに長い刻をかけて牡羊座のエネルギーをまといに戻って来るのかもしれないな…なんて(^_^。


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        さてと。エリスと天王星がコンジャンクトする牡羊座の支配星は火星です。そしてその火星は少し前に射手座から蠍座への逆行の旅路を開始したところ。今回の新月が起きる牡牛座から見ると、牡羊座は一つ手前、室区分に当てはめると12室に相当しますね。アストロロジャー、エリック・フランシスは、この位置を「インナー・セルフ」と呼んでいました。つまりこの新月期、天王星とエリスはわたし達のこころの最奥部に作用してくる可能性があるということです(もちろん個人のネイタル・チャートではそれぞれに牡羊座が入るハウスを見るのですが…)。そしてこの考え方を当てはめれば、支配星の火星は牡牛座から見て8室から7室へと逆行していくことになるというのです。ん、これは何を意味するのでしょう?

うーん…それはもしかしたら、こういうことを暗示してるのかも? わたし達のこころの最奥部には、遠い昔に見失った、自分自身の断片が隠されている。長い間 疎外され、強く抑圧されてきた「自分(達)の断片」、本来なら認められてしかるべきだった「何か」。または失われてしまった「わたし」の一部。それは普段の顕在意識ではなかなか見ることの出来ない、意識の暗い領域に隠されています。けれど今、火星(欲望、モチベーション)は見失った自分の断片を探ろうとして、「表の世界」を逆行してる。。 一度足を踏み入れた射手座(8室)ー 信条、世界観、遠く俯瞰するような眼差しを通して他者のリソースと溶け合おうとする世界 ー から踵を返し、もう一度、蠍座(7室)の深い深い感情の海にダイブしようとしてる。 そして近しい人々との関係や、あからさまな「敵」との関わりを見つめ、その体感を通して「わたし」という存在の全体像を深く捉え直す旅をしている。それをわたし達が意識しようとしまいと、こころと体のどこかとても奥の方で、そんな作業がひっそりと行われている……。 新月のシンボル『剣と松明との闘争』には、ひょっとしたらこんな意味合いも加味されているのかもしれません。


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  この新月、そして月のサウスノードとキュビワノ族のカオスからは、蠍座の小惑星ジュノーとブラックムーン・リリスに対してセスキスクエアの変形YODが形成されています。また、ジュノーとBMリリスは、「カルマの返済」を暗示する冥王星族のオルクス、ケンタウルス族のネッソスのオポジションを調停する形にもなっています。

ジュノーとBMリリスは自己矛盾や葛藤を表す取り合わせですが、この位置にあるときは、「今まで避けてきた問題に直面し、熟考する必要」「深淵を超えて向こう側にたどり着くための努力」を意味する可能性があります。ひとによっては、それが過去に犯してしまった誤りをラディカルな方法で解決することを暗示するかもしれません。あるいは、ただ埋もれてきた赤裸々な欲望が明るみに出るのかもしれません。この新月期にもしそうしたことを経験するなら、そのとき目にするものがどんな事であれ、自分自身の水面下にひそむ生に対する真のモチベーションに気付くためには良い機会。少なくとも、ちょっと落ち着いたとき、そんなふうに捉えられたらいいな。自分は今までいったい何を求めてきたんだろう? で、これから先は…? 

9日からは逆行軍団の先駆けとして、木星が順行に転じます。内向することでわたし達の内側をいっぱいに満たしてきた木星の俯瞰の視座が、外側に向けて開かれるとき。順行開始の位置には「自分に流れる血、受け継いできたアイデンティティを身に纏う…そして隠された力を見出し使う訓練」を暗示するエネルギーが潜んでいます。ここから動き出す、木星の持つ最善のエネルギーをガイドとして...新しい探求の旅を始めてみてはどうでしょう? 


        結局、どんな物事にも光と影の両方が存在します..。だってわたし達自身もまた、光と影で出来ているんだもの。ならば片手に剣を、片手に松明をたずさえて、その両方を味わいつくしてみよう。 そしてこの魂の闘技場を、徹底的に遊び尽くしてみたい。あるときは虚しくアタマをひねる老人のように。またあるときは高らかに全てを拒否し、静かに微笑む哲人のように… そして狡猾な横目でウィンクしながら、自由の扉に向かって歩いていこう。。。(^_^


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have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

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この記事へのコメント

1. Posted by Green★彡   May 14, 2016 14:41
5
つぎの、満月
射手座満月のときは、
もしかしたら、自制と統御が
もっとも困難になるかもしれないトキ
だからこそ、牡牛座新月のテーマが
自制と統御、なのかもしれない

とおもう★彡

社会仕事関係においても、男女関係に
おいても、集団、群としての市場心理に
おいても。。

たぶん、hiyokaさんの
言葉のパワースポットを愛読している
キレ者な一見フツウの戦士たちは
天王星、エリス、コンジャクト全3回の
正確な日付が知りたい、はずで、、
もちろんGreenも(^。^)

一回目は、6/9。
これは、日本の市場を知る人に
とっては、かなり特別な
ただでさえ特別な日で、、。
6月メジャーSQ木曜日。

あとの、2回の
天王星、エリス、コンジャクトが
どのあたりか、是非教わりたいです。

平穏で、花も咲き誇る、五月

前触れもなく
突然やってくる、。なにがしか。

フツウの戦士の端くれ、としての
心得、ベーシック

^_−☆Green


2. Posted by hiyoka   May 17, 2016 02:37


Greenさん、こんばんは。

お察しのとおり、満月はかなり強烈です。そろそろその影響が出ていますよね(相場はどうなのでしょう... 最近は全然見る余裕が無く、メリマンコラムでざっとおさらいする程度ですが。。)

さて、天王星・エリスのコンジャンクトですが、3回の日付けはちょうど今度の満月記事に書こうと思っていたところ。 ではリクエストにお応えしてその前に(^_^。

日本時間で1回目が6月9日、2回目が9月26日、その後2°程度しか離れずにランデブー状態を続け、最後が2017年3月17日です。

なので2回目〜3回目はずっとコンジャンクションと考えてもいいくらいなんですよね。離れた後も2018年1月に逆行によってオーブ2°のニアミスがありますから、影響は長いと思います。

今年〜来年、いろんなことが根底から変化していくのかもしれませんね。
フツーの戦士さんの胆力、期待です☆

Good Luck!!!^^

3. Posted by Green(=^ェ^=)   May 17, 2016 15:56
5
もう、梅雨も間近。
相場を通して、占星術と出会えて
よかったぁ(^。^)


天王星・エリスのコンジャンクトですが、3回の日付けはちょうど今度の満月記事に書こうと思っていたところ。 ではリクエストにお応えしてその前に(^_^。


ありがとう、ございマッスルヾ(@⌒ー⌒@)ノ
cha-cha-chá


日本時間で1回目が6月9日、2回目が9月26日、その後2°程度しか離れずにランデブー状態を続け、最後が2017年3月17日です。


2回目は9/26。
hiyokaさんから教わった惑星逆行カレンダー
によれば、9/27まで冥王星逆行、そして留、
順行へ、だ。このさきのエッセイも
愉しみになってくる(^。^)

2017年
3/17というと、春分の日近辺かも。

いちおうGreenのバースデーは9/30なので
混沌、混乱を、ポジティブなチャンスに転化
させてゆきたい。天秤座ステリウムなので
天秤座木星も活かしたい。(^_^)aナ


なので2回目〜3回目はずっとコンジャンクションと考えてもいいくらいなんですよね。離れた後も2018年1月に逆行によってオーブ2°のニアミスがありますから、影響は長いと思います。


なんとなく、おもうのは、日本でいえば
消費税予定通り、10パーセントへ
その後の、リセッションの流れが

素直にみると浮かぶけれど、はてさて。

2018年ショックというのも
だいぶ前から、語られてる。


相場のほうは、たしかに乱高下で
天王星エリス、コンジャクトの影響すでに
かもです囧rz

(=^ェ^=)Green 藪から棒に動かないスタンスで


4. Posted by hiyoka   May 19, 2016 21:48
 
   
Greenさん
もうすぐ満月&水星順行のストームフェーズ。
波を上手に乗り切れますように。(^_^

Good Luck!☆
 
 
 
 

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