レイモンド・メリマン 週間コメント5/29【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント6/13【金融アストロロジー】

June 04, 2016

○6/5の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

今週のメリマンコラムはMMA Cyclesのウェビナー準備のため休載です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生き るわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々 ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読 みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造してい ると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  6月5日 12:19前後、北海道周辺で  12:25前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:59前後、沖縄周辺では 11:30前後に双子座 14°53’15”で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
* ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き 写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 双子座14°~15° ー6/5~7/3 】
  "A conversation by telepathy"
『テレパシーによる会話』

  "Two Dutch children talking"
『話をしている二人のオランダ人の子供』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★理屈を超えてハートに響くことばを信頼して行動する
→★過去の記憶からつむぎあげた人生観にとらわれる危険
→★謎めいたことばや態度に惹かれる、または振り回される
→★常識破りや理解を超えた言動で虚を突き、他者を操る能力
→★未来を先取りする感覚に現実的な基盤を築いていく必要
→★現実には不可能なことをもっともらしい理想に変えて語る
→★こじつけ話法や分を超えて背伸びした会話による失敗に注意
→★仲間内だけに通じるコミュニケーションの内にひきこもりたい気持ち
→★二重性、双極性、ペア、ダブル、表と裏で意味をなす物事に注意
→★「死」を友とする生き方、or 死のイメージや影に引き寄せられる創造性
→★理解を超えた物事や狙いすましたように起きる事への苛立ち
→★今まで考え付きもしなかったような手段で苦境を乗り切る
→★詩的な表現やユーモラスなたとえ話でバランス良く言いにくいことを伝える
→★無意識の淵から押し寄せる感情の波にひととき圧倒され、洗われる
→★「過去」と「未来」を思考によって創造する「今」の大切さを理解する
→★焦点が定まりにくい中で、物事に備わる光と影の両側面を受け入れる
→★常日頃は一体化している自分の「過去からの影」を見切っていく
→★将来の変化への理屈を超えた予感を指針として進む・・・→

エネルギーのポイント:『世界と自分が持つ二面性の認識』 

160605NM

★6月新月の星模様★

        G7や米国大統領の広島訪問も終わり、消費税は予定通り延期に。火星が10年ぶりに大接近し、急に暑くなったと思ったら冷たい風が吹いてみたり。そしてそろそろ列島も梅雨入り。世の中はひと息つく間もなく巡っていきます。 米国の大統領選はますます混迷をきわめ、フランスでは労組によるストライキで石油施設や原発が操業の危機に陥り、英国は もうすぐEU離脱の是非を問う国民投票。そしてヨーロッパ各地で豪雨。フランスではセーヌ川が氾濫し、ドイツ南部では数時間で数ヶ月分もの降水量という未 曾有の事態となって洪水が起き、大きな被害が出ているようです。 今回の新月でも、カイロンと小惑星ガイアがオポジションだし、天王星・エリスのコンジャンクションに対するTNOティフォンのオポジションが続くなど、異常気象や自然災害が示唆されています(それほど強力ではないけど、「火」にかかわる要素も)。まだまだ世界中で地震や火山活動、洪水その他、びっくりな出来事が続くかもしれません。 


P1070423


        さて、この新月。なかなか強烈なフォーメーションです。 双子座11°台終盤からちょうど15°に至るまでのこの領域は、その本質に闘う意志と勇気を秘め、 分析力に長けて危機的な状況を好み、既存の良識を破るようなエネルギーを持っています。そして洞察力や抜け目の無さと強烈な感情の両方が備わる代わりに忍耐力には欠けがちで、それが災いして問題が起きやすいとも。。 そんな領域で起きる新月は、ちょっと挑戦的な感じ。じゃ、どんな挑戦が待ち受けているんだろう?  ではサラッとアスペクトを見てみましょう。

        まず太陽と月は金星とコンジャンクト。そしてその傍らには小惑星パエトーン(そして隣にはケンタウルス族のアスボルス)。これが射手座の土星とオポジション を形成し、互いにオポジションを形成中の乙女座の木星、魚座の海王星ともスクエア。みんなでミュータブル・グランドクロスを形成しています。この フォーメーションは本当に様々な読み方が出来ますが、簡単に言えば木星・土星・海王星のTスクエアを太陽・月・金星(そしてパエトーン)のカルテットが受けとめて、めまぐるしく回転する思考と感情のブラックライトでバッバッと照らし出すような感じ…と言えばいいかな。。

たとえば木星は、わたし達の こころの内側から外へ外へとふくらみ、果てしなく伸ばしていこうとする圧力。土星は、外側からギュっと縮めていこうとする圧力。両方の圧力は常に戦っていて、いつも緊張がみなぎっています。でもきっとこの2惑星のスクエアだけなら、その高度な緊張感の中からひとつの世界観を創り出し、しっかりした形にまとめあげることの出来る力にもなります。けれど魚座の海王星は、乙女座の木星にこの世の現実とはかけ離れた夢を見させ、射手座の土星には霧を吹きかけて、的を狙うその足許をぐずぐずの沼地に変えてしまうかもしれません。海王星が絡むとき、Tスクエアのハードな緊張感は、焦点を欠いてバランスを崩し、「確かにそこに 何かあるのに、何だかよく見えない」「常に移ろいゆく表層のあれこれに隠されて物事の実体が掴めず、何だかワケのわからない焦燥感に動かされていく」 なんてことが起きがちです。このアスペクトの下では読むもの、見るもの、聞くこと、全てが信用出来ない…とメリマンさんが書いていましたよね。まさにそん な感じだと思います。焦らない。動じない。落ち着いて、ひとつひとつ、物事の「根っこ」を掘っていく。そんな努力が必要なときです。


P1070372


  そして今回はこのエネルギーに太陽と月、それに金星が参加します。この組み合わせは本来とてもクリエイティブだし、豊かな愛情や楽しむ能力にも恵まれてい ます。けれど、グランドスクエアを形成する今は、愛も認知願望もまだ満たされない、もっともっと…と飢えたような気持ちがつのったり、フラストレーショ ンが溜まってついお金の使い方が荒くなったりするひとがいるかもしれません。また、パエトーンは今まで抱いてきたアイデンティティが揺らぎはじめ、何か大胆な行動を取ることで自分を確かめたい、証明したいという心理が生まれる可能性を暗示します。サバイバルの星アスボルスや何かに対する熱誠と献身を意味するヴェスタも隣接することから、このエネル ギーに触れたひとは、熱くなって余計な危険に身を曝さないよう、気をつけましょう。

このグランドスクエアをポジティブに過ぎ越すには、全体に浮かび上がる「過去」そして 「死のイメージ」 というテーマに焦点をあててみるといいかもしれません。その「過去」とは、ほんの少し前に体験した印象的な出来事から、 はるか昔… もしかしたら前世記憶まで遡るような、うっすらとしたシャドウまで、ひとにより様々だと思います。「過去」ということばから何を思い出すにしても、それは自分の内部に在って今の「自分という物語」の構造を支えているもの、またはその一部です。そして多分、わたし達のコアな部分にずっとずっと、確かに息づいていて、「わたし」の感情や情念 のパターン、クセ、一定の条件で立ち現れる「質」に影響を与えているもの…その顕れ、またはその源泉かな。 外で起きることに対していつも似たような反応が出て来ることにもし気付いているひとがいたら、そのクセが好きでもキライでも、一度「もう死んでしまった自分」を想定し、そこから「何故これなのか?」を見てみると面白いかもしれません。そんなときは 責める必要も、酔う必要もナシです。「わたし」という名の遊園地に降り立った訪問者として ひととき楽しむ、ただそれだけ。

  もしかして 「もうそんなこと、今まで散々やって来たし…」と思うひともいるかな。。 でも、人間が抱える仄暗い海は果てしなく広大です。まだまだ忘れられた「宝物」 は沢山残っていそう。そんな気分で「自分遊園地」で遊んでみる余裕を持つこと。これって、今のような激しいエネルギーが覆うときこそ大切かも。まだどこかに興味深い廃墟が埋もれているかもしれません。 で、もし何か面白いことを発見して「あぁ!」と思ったら、その "物語のかけら" をよく観察してみて。それは手つかずになっていた自分という物語を鎮魂する行為。こびりついた水苔やサビを落として、透明な記憶に変える行為。そして鎮められた小さな物語は「神話」に格上げしてしまいましょう。こだわる必要もしがみつく必要もない。ただ自分を確かに支える構造としての神話、ただその柱の 一部として。そんなユニークな神話=「わたし」に新しく肉付けをし、面白い物語を紡いでいくこと…それはきっとこれから始まるサイクルの新しい仕事になっていくと思うから。。


P1030847


  また、もしタイミングが来ているなら...自分の過去を遡っていくうちに仮の死を通って「全体」という大海原に漂い出ることさえ出来るかもしれません。なの でこの新月期に一種のアイデンティティ・クライシスを経験するとしたら、それはラッキーなチャンスと言えるかも。今の海王星の最善のエネルギーは『混沌の 苦しさの中で、時の始まりから自分独自に備わった強さ、"オリジナルの剣" を胎内から引き出す』ことだから。ここで言われる剣って、もしかしたら後付けのカタチ=意味を持っているかもしれません。けれどその本来の姿は、理屈やこ とばを超えた純粋なエネルギーです。

あ、でも「そんなこころの余裕無いよ〜」と感じたら、ただ昔のアルバムを整理してみたり、こころから ニコッと出来た瞬間を思い返してみたり…そんなことでもきっと何かに気付くチャンスになるんじゃないかな。。 あぁもうそこへは戻れない...と感じて泣けてきたなら…新月のエネルギーは溜まったエネルギーを思いっきり押し出してくれそうです。その波に洗われてみてくださ い。


  冥王星、土星、火星に続いて6月14日には海王星も逆行を開始し、この運動は11月19日まで続きます。また18日には2度目の正確な土星・海王星スクエアが起 き、20日は射手座終盤度数の満月。カルマ界の満月とも言えるネッソス・オルクスのオポジションは相変わらず魚座・乙女座軸で発効しながら隠された真実を暴いているし、東京ローカル図ではASCに小惑星イザナミ、MCにカオス、DCには小惑星イザナギが乗ってTスクエアが成立しています。イザナミとイザナギは日本の大地を創った神様。その二柱が揃って東と西の地平線に立つなんて、とても珍しいことだと思います。む!もしかしたら大地に何か起きてしまうの? いえ、この現象が地震や噴火など何らかの自然現象を意味するかどうかについては検証が足りず、わかりません。それでも... 天上に渦巻く「混沌」を仰ぎながら見つめあう男女ペアの創世神は、わたし達にきっと何かを語りかけているはず。。 ちなみに2つの小惑星が位置する度数のキーワードは『誰にも依存しない自分自身の底力』です。日本中のイザナミさん、イザナギさん達への応援かな?(^_^ 本当にダイナミックなルネーション! 確かに厳しいエネルギーではあるけど、それを知って受けて立つひとには、たとえ苦しい時期を通るとしても、きっといろいろ貴重な発見があるのではないでしょうか。

ダイレクトに影響を受けるひとも、そうでないひとも。この新月期はランチボックスを携えて星々がガイドする胎内遊園地に降り立つのは悪くない過ごし方。勇気と信頼があればちとふんばって、幻のジェットコースターに乗ってみましょうか?(^_^


eso1031b


        そして。いよいよ天王星・エリスのコンジャンクションが迫ってきました。なので最後に再びこれについて補足しておこうと思います。以前、エリスの象意を 簡単に言うなら『長く疎外され、抑圧されてきた「自分(達)の断片」、「本来なら認められてしかるべき」と感じる「何か」を目の前に突き付けてくる感じ』 だと書きました。それは自分自身のこころの内で、自分に対して湧き起こる「何かが足りない?」という疑念として起きることもあります。たとえば長いこと自 分に対して認めてこなかった「何か」が突き上げてくるような感じ。本来の自分から切り離されてしまった重要な欠片を自分の手に取り戻そうとするような衝 動。またそれを外の世界に投影する形で体験することも多くあります。いずれにしても、あるべき「完全な自己」を取り戻したいという、存在の奥底からの叫び にも似たような感覚がその原理に潜んでいるのだと思います。

では、牡羊座23°台で天王星とコンジャンクトするエリスをサビアン・シンボルから見ていくとどんなことが浮かび上がるでしょう?

それについて話をする前に、ひとつ、気になったことがあります。それはドイツでの難民排斥/批判の声、それも女性達の抗議の声が高まっているらしいこと。このMAPは 2016年に入ってからの5ヶ月間にドイツとその周辺で移民、または難民のひと達(逃亡中の場合は移民または難民と思われる容疑者)によって犯された犯罪 がその場所ごとにピンで示されている地図です。たとえばレイプなどの性犯罪、子供へのいたずらや暴力、窃盗や殺人、放火など、犯罪の種類別に色分けされて いて、ピンをクリックするとその事件を報じた地元紙や警察の情報に飛ぶようになっています。(ドイツ語なのでわたしはGoogle翻訳頼りなのですが…。 また、この地図をどんなひと、または組織が創ったのかまではわかりませんでした。ただ、事件のソースは全て公的な記録や記事ということで、いわゆる難民排斥組織の単なるデマやアジテーションとは一線を画するものだろうと判断しました。)


P1070384


  これを見たとき、短期間に起きた事件のあまりの多さに驚くと共に、このMAPが紹介されていたサイト(アストロロジー関係)での議論内容にも考えさせられるものがありました。
「数多く押し寄せてくるひと達は戦火をまぬがれてきた難民ではなく、お金を稼ぐためにやって来た経済難民。だから住み着いた地域の文化や習慣に馴染む気などは 最初から無く、女性に対する認識も全く変えようとしない。もうこうなったら人道や理想より防衛を考えるしかないのでは…」という声。そして「やはりイスラムとは相容れない」という声。。。

そんな意見を読み、そのサイトにコメントを寄せる、今までリベラルな考え方をしてきたと思われる女性達の中にも、厳しい現実に直面することによって、宗教的な対立を孕む意識の変化が生まれつつあるのか…と、少し驚きました。(今まで女性が被害を訴えてもなかなか取り上げてもらえないことが多かったという事実を指摘する声もあり、それがこうした騒動以来変化してきたのかもしれません。この地図に示された犯罪の中にはおそら く恐怖や嫌悪の感情から生まれた冤罪も含まれる可能性はある思うのですが…。) つい先日も、ドイツのロックフェスティバルで何人かの女性が移民男性に 襲われたというニュースを見ましたが、正直言ってまだ日本に住んでいるわたし達にはピンと来ないところがあるかもしれません。

けれど、誰 も対応出来ないような急激な変化が起きつつあるという現実。それが新たな不和の種を蒔き、エリスの「金の林檎」を育てているという事実。この変化はやがて 何らかの形で "こちら側" にもやって来るのではないでしょうか。(現在の日本でも退去命令が出た外国人の送還逃れが3606人と急激に増加しているという報道がありました。) 理想に向かうことはとても大切。けれど美しい夢と待った無しの裸の現実、その落差に直面したとき、そこにはダブルスタンダードという精神の罠が大きく口を開けて待ち構えています。それは社会問題だけでなく、仕事や家庭、恋愛など日常の人間関係にも見られる光景ではないでしょうか。。


P1030849


  単なる理想主義ではなく、また一律に区別や差別の目で見るのではなく、皆が穏やかに暮らしていける現実的な道を、わたし達は今から心して探っていく必要がある のかもしれません。(日本もやがて大友克洋描くところの「AKIRA」みたいな世界になるし、それはそれでOK!と予言する声もありますけど… ^_^;)

天王星と エリスのコンジャンクションは6月9日です。1970年代初頭、天王星とエリスがオポジションを形成した時代に台頭した精神のひとつ「ウーマンリブ運動」 (ウィメンズ・リベレーション)に対し、現代では新たなフェミニズムやジェンダーフリーという観点が浮上しています。それはあらゆる差別や格差の問題を内 にはらみながら、わたし達それぞれの自我に内在する美しい理想と赤裸々な欲望を巻き込んでわかちがたく絡みあい、ぶつかり合い分裂し、また再び爆発してい くのかもしれません。そして今、そこには文化や宗教の違いによる壁という問題 ー カルマ ー も絡んできつつあります。

  天王星・エリス が重なる位置は牡羊座23°台です。 そのサビアン・シンボルは 『開かれた窓、そして風に吹かれて「豊穣の角」の形をとるネットのカーテン』。 このシンボルは、「全体の危ういバランスの中に見られる明白な偏りにど う対応するのか?」という挑戦を示唆しています(この「豊穣の角」は豊かさ、権力、独占、富のシンボルです)。 あるいは、「"持つ者" と "持たざる者" との闘争を治めていく責任」。 二者択一ではなく、第三の選択を見出せるか?という厳しい問いかけ。(「豊穣の角」は "cornucopia" ですが、英語で "cornucopia lock horns" というと「闘争ー正面から力で渡り合う」といった意味になります)。

前回のメリマン・コラムの「長期的考察」の中で、メリマンさんは米国の社会主義化について書いていましたね。 この天王星・エリスのコンジャンクションは、きっと カーディナル・クライマックスの元々のテーマに含まれる 「富の分配」 や人間同士の 「格差」 にまつわる欲望や闘争、そしてそれをどう治めていくかについての人類の試行錯誤という側面に、なお一層の光を当てるものではないでしょうか?

けれど、コンジャンクションは「古いサイクルの終わり」と「真新しいサイクルの始まり」を意味します。ならば富の格差にしても文化や宗教、ジェンダーやフェ ミニズムを巡る争いにしても、そして既存の構造に抵抗する言論や行動にしても、きっと今までのような「闘争」の原理では成功しないかもしれません。 けれど、 いまだに現実的な第三の道が見つかっているようには見えません(これまでに試される段階まで来たのはもしかしてベーシックインカムくらいかな? 多分、わたしが知らないだけかもしれないけれど…)。


P1070501


  でも、わたし達集合体がこうした挑戦を乗り切るための新しい道を見出せなければ、行き着く先は光速で断片化し浮遊していく個人の自我と、集合的・文化的なエントロピーの増大 かもしれません。 そして、やがては全てが細かいネットに覆われてグレーな状況に紛れ、形やイデオロギーを変えた新たな力の構造の中でもっと厳しい弱肉強 食の世界に帰っていく…。富のための闘争も、平和と共存を掲げた闘争も、行き着く先は同じ。。 この度数に留まって天王星を待ち受けていたエリスはそんな 可能性を示唆しているようにも思えます。。 

女神エリスの投げ入れた金の林檎は、神々の欲望を刺激し、トロイア戦争を引き起こしました。 災いの女神として疎んじられたことを恨むエリスの復讐は、そこにすでに潜在していた「不和」を浮上させることでした。その「不和」は、わたし達ひとりひと りの内側に今も存在しています。誰かを責める。あるいは自分を、責める。では、その「責めているわたし」とはいったい誰なのでしょう?  

         世の中には沢山の優れた方々が存在して、より良い世界のために沢山のことを考えているのだと思います。今、この瞬間も。 けれど、結局はわたし達ひとり ひとりの問題の集積がこの惑星の今を創造しています。権力者と呼ばれるひとも名も無いひとも、皆同じように、どこかにそれぞれの不和を抱えながら必死に生 きています。そしてそれぞれの道でときには躓き、間違いを犯し、その結果に遭遇し、再び立ち上がりあるいは失意に沈み… そしてやがては皆、等しくこの世を旅立って行きます。ならば名も無いわたし達もまた、自分が創造するこの世界、この人生に投げ入れられた金の林檎をどうと らえ、どう名付け、どんな意味を与えていくのか? が問われているはず。

ネット状に織り上げられた、無数のわたし達の意識。そのカーテン を豊穣の角 ー 豊かさへと駆り立てる風。その風は、わたし達の「思考」を象徴しています。型破りな思考を体現する天王星と、エリスの金の林檎の組み合わせは、わたし達に 「あらゆる不和に対する思考の再構築」を促しているのかもしれません。


P1070341


        天王星とエリスのコンジャンクションは全3回。最初が6月9日で、このとき水星は逆行の火星とオポジションになります(牡牛座/蠍座軸でシンボルのテー マは「自分の帰り着くべき "ホーム" を見出すこと」)。 けれどおそらく7日あたりから殆ど正確なコンジャンクション状態と考えていいと思います。

7日の朝には太陽と金星が正確なコンジャンクションを形成します(シンボルのテーマは『より良い結果のために何かをほぐし解体していくか、高すぎる理想に よって何かが犠牲になり崩壊に至るか?の岐路』)。 そして、同じ日に太陽が月のノースノードとTスクエアに。これはいわゆる「ムーン・ウォブル」と呼ばれる状態で、一般に何らかの自然現象(災害)が起きやすいと言われるフォーメーションです。ただし常に何かが起きるとは限らないのだけど。。なので一応 心理への様々な刺激も含めて、こころに留めておきたいと思います。

そして、それから約1°半弱しか離れることなく、2回目のコンジャンクションが9月26日、同じ牡羊座23°台で起きます。また、その後も2°程度しか離れないまま、最後のコンジャンクションは来年3月17日、牡羊座22° 台で起きます。 この最終回のシンボルは 『自分の置かれた立場、プライド、所有欲、権利などが関わる様々な問題を、自覚の上でどう扱っていくのか?』 というテーマを持っています…。

・エリスと天王星について、これまでもいろいろ書いてきたけれど。準惑星としてのエリスについてはまだまだこれから数多くのアストロロジャー達による真摯な研究が待たれます。新しい情報をキャッチしたり検証することが出来たら、また報告しますね。


★新月のサビアン・シンボル★

     この度数は数年前にも一度満月で体験しています。そして、2012年に起きた金星の日面通過時の度数とも連なる、高度にエネルギーチャージされた度数です。 以前から読んでくださってるひとは何となく覚えてる...かも? というわけで、以前書いたシンボル解説に少し手を入れて再掲しますね。長くなったので、太陽と月と金星がとっていく双子座15°に焦点をあてていきます。 

   双子座ど真ん中のこのあたりは、双子座の持つ二元性、アンビバレンツな面が強調されます。でもそれと同時に、カストルとポルックス=二元の柱=双子座マークの2本の柱の、それこそど真ん中に存在するもう1本の道…裂け目…がそっと触れてくる領域でもあります。ただしそれは、普段の忙しいマインド次元では決して見ることの出来ない領域に拡がるもの。(二面性というのはミュータブル・サインの特徴でもあり、乙女座、射手座、魚座にもまた、それぞれのエレメントが持つ特徴を通して表現されます。そして、この "裂け目" にも、その星座宮なりの感知の仕方で触れていくことになります。)軽やかなコミュニケーション能力と機知に富んだ受け答え、あちこちに拡がる知的好奇心などを特徴とする双子座のエネルギーですが、その反面、意外と悩ましい感情を抱え、神経質なところがあります。まるで何かから永遠に逃げ続けているみたいに見えることも...。それってもしかしたら、マインドの力では決して突破することの出来ない、何か得体の知れないものの影が時折フッと射してくること、それを表層で理解することは不可能なことを、どこかで知っているからかもしれません...。


P1070389


        さて、今回のシンボルは…『話をしている二人のオランダ人の子供達』。 これ、何故ただの子供達じゃなく、オランダ人の子供なんだろう?って思います。  一般的に、わたし達日本人にとってのオランダのイメージって、チューリップとか風車とかチーズとか…海面より低いんだっけ...みたいな感じじゃないかな?

けれど、少なくとも米国語でオランダやオランダ人を指す "Dutch" という言葉には、ひそやかに侮蔑の意味がこめられているという説も。それは、あからさまな差別意識とも異なる、どちらかというと 「チッ いまいましいヤツらめ」 とか「アイツら、何考えてるんだかさっぱりわからんわ」 みたいな感じに近いようです。 

例えば、ダッチ・アカウントと言えば「割り勘」 のこと。 それにダブル・ダッチと言えば、2人で2本のロープを操る中を飛んでいく、トリッキーなチーム縄跳びとして有名です。この縄跳びの技法からの連想で、B.ボヴィは 「ダブル・クロス=裏切り」や「ダブル・アンタンテ=ヒネリのある二重表現」 というイメージを挙げています。また、このダブル・ダッチのもう一つの意味に 「ちんぷんかんぷん」というのがあります。「イン・ダッチ」と言えばトラブったという意味だし、ダッチ・ラックと言えば、「いわれのない(受ける資格も無いのに降ってきた)幸運」。「フライング・ダッチマン」といえば幽霊船だし……うーん、なんかロクなのありませんね。。これって何か因縁がありそう。。


building-69705_1280


        と、思ったらやっぱり。ここでアメリカの建国史が出てきます。調べてみると、アメリカ大陸の発見から米国の基盤が造られ、そして独立を経て大国になっていくまでの歴史の中で、このオランダという国が果たした役割はやはりとても複雑で、ひそやかで、ひねりが入ったものだったようです。その内容はとても込み入っていて、簡単にくくれるようなものではありません。

けど、ランダムに要素を挙げていけば何となく…ニュアンスが出て来るかな?  たとえば17世紀の東インド会社のころからオランダ人達は米国史の流れに深く食い込んでいました。でもそれは膨大な数の移民としてではなく、あくまで自由と共和を重んじる商人としてのスタンスが主で、利を求めて臨機応変に立ち回る人々だったということ。 永住する覚悟や宗教的な熱誠を持ってやってきた人々はとても少なかったこと。それが、ある種のこだわりの無さや自由主義の種を米国の建国精神に蒔いたこと。。

その一方で、マンハッタン島を当時の先住民から超安値で買収したことは、米国では「史上最大のバーゲン」と呼ばれて今も歴史上有名な話となっていること。こうした話の積み重ねから、商人的な要素、利にさといイメージが強く残っていること。また、英国や英国人達との争いや確執…。そして、その後英国の支配から独立した米国が、(独立宣言と共に)オランダ的なものを排除していったこと。 米国の歴史には、オランダとの関係と、その光と影を抜きにしては語れない複雑さがあるらしいこと……。

ものすご〜くシンプルに、表層的に並べてもこんな感じですが..…。米国人、それも、このシンボルが降ろされた 1925年頃の米国人の話し言葉を推しはかってみるとき、Dutch ということばの響きが今よりもう少し色濃く、複雑なニュアンスを持っていたのではないかと思えます。それはちょっとアンビバレンツな感情を交えて... 軽く扱うような、声をひそめてクスっと笑ったり肩をすくめたりするような…何かとても双子座的なマインドの二面性ともオーバーラップしてきます。


vintage-1386249_1280


      ここは米国の、ある街。ニューヨーク ー 昔のニュー・アムステルダムかな? 二人のオランダ人の子供がオランダ語で話をしています。何を話しているのか、"ちんぷんかんぷん" で、わかりません。謎です。 彼らははるばる母国から旅をしてきました。だからここは、彼らにとっては慣れない外国です。新天地に来て、ちょっと緊張しているのかもしれません。子供同士、母国語でおしゃべり出来るのって、きっとホッとしますよね。大声ではしゃいでいるかもしれません。彼らは商人の子供なのでしょうか。。 そのことばは、聞き慣れない耳にはユーモラスにも聞こえます。 子供がしゃべっているなら、よけいにジベリッシュみたい。 面白おかしく口真似してみたくなります。 

そうそう、ジベリッシュといえば、 「アバアバババ○□△×・・・w」とか、とにかく何でもいいからメチャクチャ語を大声でしゃべり散らし、子供に帰って身振り手振りと共に空間に向かって表現する…というヒーリング法があります。そうやって、自由気ままに人目も何も気にせず、意味の無いことばをノドから出していくひとときが、鬱屈したマインドを 解放させる働きがあるんですね。(もっとも一人のときにやらないと、ドン引きされそうだけど..^_^;)

また一方、不思議なことばで話す二人を疑い深く見始めたら、キリ無く想像が働き始めます。「他愛ないおしゃべりに聞こえるけど、何か子供ながらに商売の相談でもしているんじゃないの?」「例の茶会事件だって、実は愛国者の影にいて糸を引いていたのはオランダ人のお茶の密輸業者だったそうじゃないの…」なんて、こじつけ話にもなり かねません。(おそらく当時は子供といっても、環境によっては今の子供よりずっと大人びていただろうと思います)。それに、すぐ側で誰かと誰かの親しげな コミュニケーションを目撃し、しかもその内容が 全く理解出来ない時、わたし達は妙に気になったりするものです。

  また、 Netherland ー オランダには "アンダー・ワールド" というイメージもあるそうです。国土の26%が海面より下の土地で、最も低いところは海抜がマイナス6.7メートルなのだとか。 堤防に守られた街や村、 耕作地。 そのイメージからは、無意識のシンボル 「海」 に浸され、覆われ、溺れてしまうことから精神という国土を守るために、懸命に、縦横無尽に、知の壁を築こうとする働きさえも見て取れます。なんだか双子座マークの2本の柱が、長い堤防に見えてきそう。。 けれどこの海は、2本の柱の真ん中に開いた穴…その虚無の空間からときおりチラチラと顔を覗かせる暗い海。ときには通常意識の隙間から、ヒタヒタと漏れ出てくることもあるでしょう。 双子座の精神は、その都度忙しく知を働かせ、新しい材料を補填して既知のヒビ割れを修復します。「意味」「名称」とい うパッチを当てて、穴を塞ぐのです。「チッこれ以上はワケわからんわ。つきあってらんないぜ...フタ、フタ!」的にw。


P1070421


  けれど広大な "海" は双子座の精神と "共存" することをけっして止めないでしょう。 オランダは風車でも有名です。 風=知の力は、「わたし」という精神の生産性を高めておくために、漏れ出してくる 海水を常に掻き出しています。つまりここで「オランダ」というイメージは、「知」と「無意識」の力が一体となり「常に休みなく運動すること」として成立しているんですね。なんてダイナミックな精神のありようでしょう…。

そして「二人の子供」は…もしかしたら、どんな環境でも、たとえ逆境にあっても、もとは「一つの源から生まれながら二手の方向に分かれた意識同士」が、互いを鏡として対話しあうことによって次の道を切り拓いていく、そんな運動を示唆しているのではないでしょうか。その運動をわたし達はまず精神という宇宙で体験し、そして世界という名の胎内空間において、意味を持った事象として目撃していくことになります。

けれど、それでも折りに触れてこれでもかと漏れ出してくる得体の知れない "何か"。 不安、怒り、哀しみ、恐怖など、あらゆる感情を刺激してくる、遠く未知の記憶の洪水。いつか荒れ狂う海に直面したとき、それが津波のように堤防を越えて襲ってきたとき、そしてそこに自分自身の "ダブル"、またはドッペルゲンガーを見るとき…..「わたしとは誰か?」「わたし達とは何か?」そんな「本物」のカオスの中に放り込まれたとき。双子座にとって、本当の知的突破ー思考による統御への試練がやって来るのかもしれません。 

        アンダーワールドからやって来た二人の子供達は、ヒネリの利いた何重ものダブルイメージをわたし達に見せつけます。この新月期、わたし達それぞれにとっての「二人のオランダ人の子供」って何でしょう? ワケのわからない言葉を耳にして、見えにくい意味を求めて、右と左、 合と否とにくっきり分かれた2本の柱の間で、その間の何とも得体の知れない未来に向かって、何をどう判断すればいいのでしょう? 

世の中はトリッキーな事 だらけに思えます。全てがダブルスタンダートで成り立っているように見えます。 けれどもしかしたらその答は、知の堤防の向こうに存在する、広大な大海原にこそ存在するのかもしれません。わたし達は風の力、知の力、思考の力をふりしぼり、その大海原から新しい智恵の可能性を汲み上げることが出来るでしょう か? YesかNoかじゃない。どうでもいいとも思わない。ただ自分の現実という大地に立って、今まで気付かなかった第三の小道を見出し、それをコツコツと整備していく。わたし達はこの強力な度数の新月から、再びその作業に取りかかるのだと思います。


P1070502



        最後に、2012年6月6日に双子座15°台で起きたとても稀有な金星日面通過のテーマも掲載しておきますね。次にこの現象が起きるのは2117年で す。だから、わたし達にとっては本当に一生に一度の出来事でした。これは今もなおこの度数を特別なものにしていると思います。ちなみに、このときチャート上では太陽・金星にキュビワノ族のカオス(新たな創造の巣ー混沌)がコンジャンクトしていました。それが今回の新月ではMCに来て、地上にはイザナギとイザナミの二柱の神が立っているんですね。なんだかとても不思議な気持ちになります...。

金星オカルテーション(金星日面通過)のサビアンシンボル
【金星・太陽 双子座15〜16°】
   "A woman suffragist orating"
「演説する婦人参政権論者」 双子座16°

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
 →★自らの内なる変化と現実を創り出す決意
 →★自分が抱えるプライドを乗り超え赤裸々な事実を把握する力
 →★力VS力の危険をどう乗り越えるかの挑戦
 →★男/女、左/右などあらゆるステレオタイプの先鋭化とそこからの自由
 →★煽動に乗る心の動きとそれを鋭くみつめる眼
 →★刺激を前進の力に変容させていく内的な力
 →★この世界にあって自分がどう機能していくかの問いかけ

エネルギーのポイント:『第3の道・探求の開始』


potw1044a


        ふぅ。いつも長いけど、今回は特別だったかも。 ここまで読んでくれたひと、いるかなぁ?(^_^;  いずれにしても、このルネーションは今年の要となる時期のひとつだと思います。

変化、また変化。。。 この新月期からはそのリズムに一層の拍車がかかっていくかもしれません。そんな中で… 今この瞬間も、世界中で様々な出逢いや別れの物語が生まれ、温かい笑いに包まれたり、怒り、不安、涙やハートの痛みにじっと耐える無数のひと達が生きているんですね...。きっと皆それぞれ、こころのどこかに理屈を超えた変化への予感を抱いて。

ミュータブル・グランドクロス。方向性の相殺を体現する四角形のコズミックフレームを、風、火、水、土、あちらこちらと縦横無尽に駆け抜ける双子の思考。それは幻も不信もぶっ飛ばして胎内宇宙に吹き渡り、わたし達を新しい視座へと誘う 太陽風そのものかもしれません。。






have a great trek!!!★

hiyoka(^_^     

hiyoka_blue at 18:40│Comments(6)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by サラ   June 04, 2016 22:04

hiyokaさん、

こんばんは。
今回の新月、ものすごい配置ですね。。

私の場合R火星サマから衝撃的に私の深層心理に働きかけがあるような予感めいたものがありました(^^;

いつも同じパターンに陥り負のスパイラルに苦しむ私が「『ある出来事』が起こると刺激され感情のコントロールが効かなくなってしまうのです。そして、ハタと気づく時・・「あれは何だったの?私だったの??」と。

無意識的に起こるこの連鎖で傷つく私が、もう記憶の彼方に追いやってしまった遠い過去の出来事の中にヒントがあったようで。


>それは手つかずになっていた自分という物語を鎮魂する行為。

この言葉に心底救われた気がします。

ちなみに種明かししちゃいますと、

『ある出来事』=Stop Out

「まさか!?」とは思ったのですが、このStop Outされて酷くショックを受け発作的にリベンジトレードを仕掛けてしまう私。
それが、19~20歳の頃、生意気にも当時何気なく三角関係にあったBFが私の家に連れてきた彼女からの言葉とリンクしていたみたいで。

彼女:「もう彼と会わないで!TELもしないで!(彼は貴方ではなく私を選んだのだから=貴方は退場して!)」

私はどうやら「Stop Out」を「彼女」と認識しており、当時その時味わった痛み・悲しみ・憤り・怒りを誰にもぶつけることができず自分の中に閉じ込めその報復をトレードに持ち込んでしまっていたのかもしれません。

何故、相場が好きなのに勝てないのか?勝てるトレードもあるのに大負けするのか?何のための相場なのだろう?とわからなくなっては休み、また戻り、また傷ついては離れ、そしてまた戻り。。と。

でもようやく、私自身の暗黒に閉じ込めてしまった影に気づくことができたような気がします。

不思議な宙からの贈り物だったかも✨

長文失礼いたしました、。
2. Posted by hiyoka   June 05, 2016 02:37

サラさん、こんばんは!

あぁぁ...Stop Out、そしてそれを無かったことにするためのリベンジトレード!その感じ、よくわかる気がします。 まして19〜20歳くらいの瑞々しい細胞に強い体験が刻まれると、いつのまにかそれが沈殿して密かに自分の血肉になっている…そんなことってありますよね。出来事自体は遠い思い出になっているはずなのに、それに似たバイブレーションのショックに打たれるとむっくり蘇るという。。  有無を言わせない拒絶の痛みはハートをぎゅっと絞り上げ、エネルギーは体の中を駆け巡ってシュッと上に昇り、冷たい熱とともにこみ上げてくるヒリヒリするような何か。打ち消すためにとる行動は積極的に見えて、実は「拒絶」に対して「拒絶」で返そうとしているという。。 で、大抵の場合、望んだようにはならない。

けど人間って、本当にそういう生きものなんだって思います。生きていくうちに、いつのまにか沢山の針が刺さるから。(場合によっては生まれる前の針を呑んでいることもあるし。)その針を1本1本見つけ、丁寧に抜いていく。自由になっていく。それって、本当は人生で一番大切な仕事かもしれませんね。だって1本抜けるごとに、日常も少しずつ軽やかになって滑り出し始めるから。

サラさんが不思議な宙からの贈り物を受け取られたと知ってとても嬉しいです。ステキなご報告、ありがとうございました!(^_^

Good Luck!!!☆
 
 
3. Posted by Green^_−☆   June 11, 2016 00:22
5 hiyokaさん、こんばんは(^。^)

どうやら、こんかいの、
天王星、エリス、コンジャンクションは
ダウ、日経先物などにおいては

経済の実勢を無視したバブル相場に
近かったようです。

もちろん木星、海王星、オポジションも
作用したでしょうが

相場を見ていて、あり得ない過熱ぶりの
ダウ、日経先物でした。

目先にBREXITとかアメリカ大統領の行方
など、ひとまず置いておいて
スキーのジャンプ台にキリキリに
上り詰めた期間、6/7.8.9.でした。

相場はおそろしいですね。


もうすぐ、乙女座で
木星と月と龍頭のコンジャクト


2016.今年の元旦、上野寛永寺からの
初詣、見上げた夜空のコンジャクトと
おなじく。

見上げた夜空が、ことしのそのまま御守り。
だから、御神籤も御札も買う必要が無かった。

6/14からは、バブルアスペクトの一角の惑星
海王星が逆行モードへ。

バブルアスペクトから、すこし時間差の
暴落アスペクトは表裏一体のはず。

そう、おもっている★彡


Green^_−☆


4. Posted by hiyoka   June 11, 2016 04:37


Greenさん、こんばんは。

非現実の世界。辻褄が合わないこと、少し前には大変だと受けとめられたはずのことが起きても誰もそれを気にも留めない。ふと引っかかっても、すぐに忘れてしまう…そんなことがあちこちで起きているように見えます。相場は世界の縮図だから、それがいち早く突出して見られるのかな。醒めた目から見れば何かがおかしい…そう思っていても、誰も流れを止められず、一緒に流れていくような。

踏みとどまって醒めているのは本当に大変だけど、それでも観察者にとっては面白い時代が始まったのかもしれません。

魚座の海王星の霧に誘われみんなが同床異夢を見ているうちにエントロピーは増大し、牡羊座の天王星とエリスは新しい覚醒を生み出そうという隠された意図の下に個人や集合体のアイデンティティを破壊していく。エリスは女性大統領に女性のランニングメイトを創り出すかしら? それにしても先は大変そう。これから次の正確なコンジャンクションまで2°しか離れない両惑星は、ずっと力を保持し続けると思います。だから、いつでもわたし達を驚かせることが出来るし。(そういえば土星とエリスのスクエアで日経はバブルの頂点に昇りましたっけ)

リアリティから乖離すればするほど、その落差は大きいと思うけれど。 相場心理のメカニズムはある意味人類の最先端を見せてくれてるのかも?

少なくとも今年と来年はしっかり目を見開いていたいと思うきょうこの頃だったりします。海王星逆行、そして8月の木星とカイロンのオポジション、火星・土星コンジャンクション〜土星・海王星スクエアがわたし達の心理に何をもたらすか? 注目ですね(^_^

木星の最善の顕れのひとつ哲学的視座と未来志向のノースノードを盾に。

Good Luck!!!☆
 
 

6. Posted by Green★彡   June 15, 2016 15:41
5
6/5双子座新月のテーマ。

★エネルギーのポイント:『世界と自分が持つ二面性の認識』 

この、テーマが、6/20夜の射手座終盤度数での
満月で、ピークを迎える。


こんにちは、hiyokaさん(=^ェ^=)

この、記事が、アップされたときは
二面性と、いって、これといって
ピンと浮かばなかったのですが

たとえば、EUの大多数の民衆
政治的にも経済的にもドイツの歯車、踏み台に
甘んじていたくない。

だけど、EUが結束しなくなると
共通通貨のユーロの破綻、勤め先や
生活圏の暮らしの基本がままならなくなる。

EUからの独立脱退と
EU残留の既得権益と。

欧州の人々は、難民問題の
道義と生理的拒絶と、ふくめて

世界も、自分個人も、それぞれが持つ
二面性、アンビバレントに。
苦しむ、葛藤する、対立しあう。

そういう認識を痛いほど、している。
それが射手座終盤度数満月でピークを迎える。

翌日6/21の日本は二十四節気の夏至。

ますますBREXITのゆくえが
喧々囂々、わからなくなっている
とき、かも、ですね。

日本時間6/24、BREXIT投票結果判明。

なお、
イギリスの外交の軸は欧州だけでなく

カナダ、南アフリカ、オーストラリアや
アメリカ、日本、イスラエル、そして
中国、とあって

EUから離れても、スタビライザーは
すでに装備、昔から。

混乱、動乱は、むしろ、大陸の欧州側。

2017年はドイツ、フランス、オランダ等
選挙イヤーで、国民の人気は右より政党。
どこも、EUからの脱退を旗印にしている。

この流れ。
二面性のいま、の世界。

_φ(・_・Green

8. Posted by Green★彡   June 25, 2016 11:08
5
hiyokaさん、こんにちは
梅雨たけなわ、シトシト
濡れたアスファルト

6/24のBREXIT投票。それまでの混迷。

Greenの投資に際しての
リファレンスとして、
フォーキャスト2016やhiyokaさんの
エッセイからは中長期の展望として、重要な
ヒントを戴いています。自分なりの感性と
合わせて、ミックスしながら意思決定を
下してゆくように。

その点からいえば、この6、7月は
火星の順行へかわる6/30前後から
ダウがかなりの暴落の恐れがあることを
ヒントされていました。

生半可な下げでなく、長期サイクルの谷
として。

6月の天王星、エリス、牡羊座23°前後
コンジャクトは

ニューヨーク証券取引所の
バトンウッドチャートと重要な
コンジャンクション、オポジションを形成。

フォーキャスト2016にヒントされている
火星の留から順行への、さそり座の23°は

ニューヨーク証券取引所の
バトンウッドチャートと重要な
Tスクエアを形成。

これで、平時順調なわけは無いなと
おもっていました。いつも通りゆかない。

加えて安倍総理は一白水星で
6月節は、五黄殺、歳破、変化宮です。

総合勘案してゆくと、
一筋縄ではいかない、6月であることが
容易に。パズルのように。

BREXITが仮に、残留になっても
今後の再びの離脱の動き、他のEU諸国の
離脱懸念などで、早晩、暴落はくるかも
と。

もしくは世界総楽観相場で、急騰そして
大崩落。その線だと離脱に決したことは
世界大崩落を防いだ可能性もある。

人間の思考世界のファンダメンタルズよりも

惑星や天体の波動、周期が
暴落を下したがっていた、タイミング

そういうヒントが

金銭損得投資の世界に居ないhiyokaさん
ゆえに、純粋な導き、天の声を
聴けるのではないか、

Greenはそう、おもっています。


(=^ェ^=)ありがとう
hiyokaさん、いつも^_−☆

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
レイモンド・メリマン 週間コメント5/29【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント6/13【金融アストロロジー】