レイモンド・メリマン 週間コメント6/20【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント6/27【金融アストロロジー】

June 19, 2016

●6/20の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

メリマン・コラムはひとつ下の記事になります。
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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで6月20日20:22前後、北海道周辺で20:28前後、関西方面は20:02頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で19:33前後に射手座29°32’で満月となります。

今回のテーマのベースとなる新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 射手座29°~30° + 太陽 双子座29°~30°】
  "A fat boy mowing the lawn" +
  "The first mockingbird in spring"
「芝を刈る太った少年」 +
  「春一番のマネシツグミ」 

  "The Pope"+
  "Bathing beauties"
「ローマ教皇」 +
  「水着美人の一団」

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~7/3】
→★まだ慣れない試みの中で感じる何かが始まりつつある予感
→★からかったりあざ笑ったりする声とそれに対する反動
→★朗報に聞こえる物事や先の見通しが現実的かどうかを見定める必要
→★曖昧さ、逃げ、甘さを廃して信頼出来る物事や人物を見わけていく
→★不安や敵対心を脇に置いて感謝、温かさ、希望を分かち合う
→★その場や立場にふさわしいことばや態度が周囲に与える良い効果を知る
→★自分の考えに囚われて頑なにならず良い方向性は惜しみなく認める必要
→★思い上がった言動や尊大なパフォーマンス、見栄のための嘘に注意
→★報いを期待せずに自らの役割を果たしていくことの透明な祝福に気付く
→★見る者の羨望と欲求、見られる者の重圧と昂揚、双方への想像力の必要
→★矮小で些細な日常の全てに美と聖性が宿っていることへの気付き
→★優しさ、愛、慈しみにまつわる古いイメージの垢を落とし新しい表現を探す
→★手に入らないものを求めてさまよい続けるか、または
→★今 足許にある幸福に気付いて大きく育てていくかの岐路
→★内的世界に目を見開き、今の自分が持つ最高の輝きを使うための覚悟・・・→


エネルギーのポイント:『見る者と見られる者の狭間に潜む覚醒』 

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★6月~満月のサビアン・シンボル★

        5日の強力な新月を過ぎ、9日の天王星・エリスのファースト・コンタクトを経て、銃撃やテロ事件、政界の不祥事に爆発や数々の事件、頻発する地震など。。 世界はますます騒々しく、不安定さを増しているように見えます。短い間に沢山のことが起きていて、自分に直接降りかかる物事以外はまるで夢見た後のようにすぐに忘れてしまいそうなくらい。。 さぁ、そんな中で迎える20日の満月。もうすでにチャートに示唆されるエネルギーを先取りして、様々な物事が進んでいるような気がします。

で、いつもは星模様から先に書くけれど、今回は満月(新月のサブ・テーマとして起きる「結果」)でもあるし、まずはシンボルがもたらすテーマが新月からどう育ってきたかを見てみる感じでいってみますね。

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        ・・・新月のエネルギー・ポイントは『世界と自分が持つ二面性の認識』でした。そして、「過去」をふとふり返るようなエネルギー。そんな中で、ダブル・イメージやダブル・スタンダードなど、物事が持つ…または自分や他のひとの内部に存在する、二面性に触れたひともいるかもしれません。この満月のシンボルにも「ダブル」というイメージは潜んでいます。各星座宮の29°台(サビアン・シンボルでは重点を30°に置きつつ29°~1°の流れを読みます)はいわゆる「ヤヌス度数」。

以前Mountain Astrologer誌でミシェル・アドラーが指摘していたように「二つの顔を持つ神」ヤヌス的な性質を帯びた度数なんですね。サインの狭間、境界線に立ち、さぁ新しい領域に入ろうか…という感じ。存在の奥底には不退転の決意を秘めている。だけど、それと同時に常に「退行したい」「保留したい」というこころの声が響きます。特にミュータブル・サインであちこち自由に飛び回りながら様々な思索に遊んできた射手座から、カーディナル・サイン、それも社会性の極みを示唆する山羊座へと入るゲートでは、逡巡への誘惑はかなり強いかもしれません。ここから先に進むには、すでに経験してきた過去、慣れた磁場を離れる必要があります。それって大きなエネルギーと勇気が要ること。この、射手座最後の25°~30°あたりからは徐々にそんな圧迫が加わってきます。


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        ではまず射手座29°『芝を刈る太った少年』を見てみましょう。これってなんとなくアメリカの中流階級を描いた一昔前のTVホームドラマを思わせるようなシーン。でもこのシンボルが降ろされたのは1920年代だったことを考えると、ここに描かれているのはおそらく当時の最先端をいく機械だった芝刈り機(手動だったかも)で、これは広い芝生の庭を持ち美しく整えることがステイタスでもあった裕福な家庭の光景ではないでしょうか。

おそらくあの時代から庶民に広まったという「アメリカン・ドリーム」の典型のような家。なら、この太った少年は誰? サビアン・シンボルで特に人種が特定されていないときは概ね白人と考えて良いので、おそらくその家の子供…とすると、ちょっと甘やかされて何不自由なく育ってきた子かな? いつもなら雇い入れた庭師がする仕事かもしれないけれど、もしかしたら進歩的で厳しいダディから「お前もいつかは家長になるんだから、そろそろ家のことを覚えなくちゃいかん。労働が何たるかを知り家を守ることを学びなさい」とか何とか、言われたのかもしれませんね。


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  一方、月に光を送る太陽のシンボルは双子座29°『春一番のマネシツグミ』です。マネシツグミとは春の訪れを告げる鳥であるとともに、他の鳥の声を巧妙に真似てさえずることでも有名なんですね。なので裏庭の木立から聞こえてくる鳥の声は、本当はどの鳥が鳴いているのか誰にもわかりません。確かに季節は変わりつつある。新しい季節の予兆を感じる… あともう少しで、木々が一斉に芽吹き、花壇には花が咲き乱れるんだ!でも、あの声は本当にマネシツグミなのかな? 

さて少年は広大な庭で芝刈り機を押しながらため息をついています。。「面倒だなぁ、なんで僕がこんなことしなくちゃいけないんだ? あ~ぁ、寝っ転がってコミックの続き読みたいなぁ」。でも少年は言いつけられた仕事を済まさなければなりません。それは伸び放題の芝を刈り取ること。植えられたものが伸びたら刈り入れる、整える。そしてまた種を蒔き、育て、刈り取る。これから少年が出て行かなくてはならない社会には、そんな繰り返しの中に、沢山の新たな経験と成長の機会が待っていることでしょう。青春一歩手前で、まだまだこの先どんな出逢いがあるかを知らない少年。彼は今、広い庭を自分ひとりの手で美しく整え、一人前の男としての仕事を果たす必要があります。週末にはこの庭で盛大なファミリー・パーティが開かれるから。そのときは少年もまた小さな紳士のように着飾り、一丁前に同年代の子達のホスト役を務めるのかもしれません。


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  少年はこころの何処かで子供と大人の間に引かれた線を踏み越えていくときが近いことを予感しています。「さっき確かに聞こえたあの声は本当にマネシツグミだったのかな? それとも、いつものように僕を太っちょとかのろまだってからかう嫌なヤツらが何処かに隠れてて、鳴き真似でもしたのかな?」しばらく少年は鬱々とした気分になります。 でも、やがて彼は自分の状況を受け入れるでしょう。「うん、どっちでもいいや。とにかくこれが今の僕の仕事なんだ。」彼はよけいなアレコレを頭から追い出し、目の前の仕事に精を出します。芝刈り機を押す速度、リズムや力の入れ具合、軽やかな扱い方を自分の体に覚え込ませながら。

新しい道具をきちんと操れるようになり、芝を綺麗に刈り終えた少年。そのとき彼は、きっともう一歩階段を昇ったような誇らしい気持ちになるかもしれません。もしかしたら、新しい自信が芽生えているかもしれません。一歩、一歩。彼が一人前の大人の男として生きていく未来。一家やビジネスのリーダーとなる未来。彼はその未来の種子を今、体とこころに植え始めたところです。これから青年になっていく彼は、きっと本物の春を謳歌し、空想物語ではないリアルな現実の城を築く冒険に出ていくでしょう。種を蒔き、刈り取り、整え、また種を蒔きながら。さぁ、彼は将来自分なりの夢、アメリカン・ドリームを実現出来るでしょうか?  子供と大人。多感な少年と目標に向かい役割を果たす男。今、2つのイメージが分かちがたく混在する彼の中で、何かが始まりつつあります。まだ本当のカタチは見えない。でも、新しい何かが確実に動き始めているのです。 「自分」という名の人生、その流れの中で。。


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        そして、月は射手座30°『ローマ教皇』のエネルギーを取っていきます。ここは射手座の集大成。そして山羊座へのゲートがあるところ。ここでは射手座的な宗教性や哲学的な探求が、ローマンカトリックの教皇、生ける「聖性」の器というイメージに結晶しています。彼の口から出ることばは絶対の善。その祝福を受けることは、教えを信じる人々にとってはこの上ない至福となるでしょう。一方で、ローマ教皇はバチカン市国という特殊な構造の中で最高の階位で、枢機卿団の投票によって選ばれる、独立した国家の元首でもあります。つまりここには「絶対の聖性」と「世俗的な階層の最高位」という "二重構造" があるんですね。聖と俗、宗教と政治の融合。これって本当に、射手座と山羊座の狭間にぴったりなシンボルかもしれません。

B.ボヴィは教皇が果たすこの機能を「祝福すること」だと言っていました。前の度数で太った少年だった存在は、今、肉体を備えた「霊的な父親」としてみんなの前に姿を現し、そこに集まった全てのひと達を祝福しています。 ここには「見る者」と「見られる者」との関係が成立します。教皇は、見られ、耳を傾けられる者としての役割を担い、愛と平和と神への帰依を説きます。彼を見る人々は、その姿を目にすることによって祝福されたと感じ、信仰を深め、宗教的愉悦さえ感じます。


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  ここに見て取れる射手座の集大成の背景には、様々な思索や霊的体験、そして政治的興亡の歴史を通して形成されたある絶対の「世界観」が確固としたカタチを取っています。その世界観を維持していく中で「見る者」と「見られる者」の存在はある種の共犯関係にあると言えるかもしれません。絶対的な聖性を背負うことを受け入れたとき、教皇は自由と引き換えに権威と磁力とカリスマ性を手に入れます。その力は、彼を見て至福を与えて貰おうとする全ての見る者=人々によって支えられます。けれどそれは本来、人々自身のこころから生み出された「力」が「法王」という役割に投影された結果なのかもしれません。

  こうして生み出される宗教的法悦が絶対的な組織によって支えられるとき、そこには常に教義というドグマによる支配の危険性がつきまといます。犯してはならない戒律、言ってはならないことば、一瞥しただけで全ての罪が許されるかもしれないという絶対的な権威や信条。壁の内部には祝福と平穏があり、一方壁の外側にはそこから疎外された人々がいつも存在することの矛盾。聖と邪。神と悪魔。信心と不信。そして一神教の霊性が内包するヒエラルキーと専制政治の逆を行くはずの民主政治。。。 それは、相容れそうにない二つの側面をより合わせた この世的二元性の集大成にも見えます。


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        射手座は自由を愛し精神性を探究することが好きです。でもいつしか確固とした世界観を持ち、その「絶対性」をアイデンティティとして世の中を見始めるとき、そしてそのアイデンティティに基づいて振るまい始めるとき、遠い未来に向けて弓を射る自在のバネは硬直します。そうなれば、基準に合わない者は皆「悪」であり、火に焼かれるべきだと感じるかもしれません。今世界で起きていること、そしてわたし達の日常に目にするちょっとした不和の光景には、根底にこうした心理的硬直が潜んでいるのではないでしょうか。

宗教社会を上り詰めた証の玉座にあって、このシンボルの教皇は何を見つめているのでしょう?  長い間宗教哲学の探究を続け、奉仕と勤労と祈りと瞑想の修行を経てたどりついた至福と法悦。それはたとえ師が付いていようとも、神との直接的対話を求めて進む孤独の道だったのではないでしょうか。けれど、ここ射手座の30°は山羊座の0° ー 社会性の極みへの入り口です。この教皇には、バチカン市国の元首として政治手腕を発揮し、カトリックの長として世界にキリストの愛と平和を広めながら教会の権威を護るという役割が加わります。霊的世界と政治の世界。このあまりにも大きなギャップを内部宇宙に包含したまま、彼は絶対的霊性の「器」として生涯を捧げることになるんですね。

  「器」は、「見ること」と「見られること」の狭間に存在します。けれどそこに「わたし」は存在しません。ただ「名付けることの出来ない霊の火」が燃えているだけ。ローマ教皇という存在は、そんな「人間のカタチをした器」の象徴でもあるのだと思います。


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  なんて言ってても…わたし自身はカトリックでもキリスト教徒でもないし、実際のローマ教皇がどんな方かを知りません。けれど、その役割がどれほど重く大変なものか… 想像するだけでため息が出そう。。

社会性の極み、その始まりの度数にあって、ひたすら「見られる者」として、自己中心的な承認願望を満たす道を追求するのはたやすいことです。あるいは「見る者」となって憧れの対象を仰ぎ、そこに自分の理想を投影するのも簡単なことです。でも、この度数ではこれから旅する山羊座世界で手に入れる様々な経験と力を使い、真の大人として「公」の理想を追求することが求められています。あるときは妥協し、矛盾を丸呑みし、あるときは祝福のことばで周囲をねぎらい、またあるときは渾身の力で闘い主張しながら、自分の足場を固め、何か現実に役立つものを創り上げていく旅。。

その旅を実り多いものにするには、射手座の旅で培ってきた「誰のものでもなく燃え続ける精神の火」、消えることのない炎を、忘れずに携えていくことが必要なのかもしれません。流血と至福、統治と贖罪の膨大な歴史をその背に負って立つローマ教皇のシンボル。射手座最終度数の「火」は、おそらく「見ること」と「見られること」の狭間、「わたし」が存在しない場所に… 永遠に燃え続けているのだと思います。 


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        さてこのシンボルの対向、太陽が位置する双子座のシンボルは『水着美人の一団』です。ビューティ・ページェントの水着審査かな? 国中から集まった美女達はニッコリ笑いながら自慢のボディを見せつけています。ここで彼女達は、自ら進んで「見られる者」として振る舞っています。微笑と投げキッスで見る者達を祝福しながら。ここでは「いかに見られるか?」これが重要。(今のセルフィ・ブームもこれのミニバージョンかも…^_^;)たとえ互いに上辺だけだとわかっていても、綺麗なものを眺めるのはとても楽しいエンターテインメントだし。美女/美男の一団から微笑みかけられたら、誰だってちょっと嬉しくなるんじゃないかな。それって見る者と見られる者が承認願望を満たし合う関係、目と頭を通して満足を得る関係。。 見る者から寄せられる承認や羨望、あるいは同意と共感のまなざし。「いいね!」「そうだよね!」そんなほんのささやかな祝福体験が、ささくれ立ったこころを柔らかくほぐしてくれることがあります。そんな、ちょっとした励ましのひと言が、わたし達の明日への支えになることだってあります。ささやかな暮らしを彩る、一輪の花みたいに。

けど、もし「見られる者」が「見る者」の承認無しでは不安でたまらないとしたら? 一人前の人間として、何かが足りないように感じていたら? 承認を得ること自体がいつのまにか目的になり、執着が生まれてしまったら.....? 

または「見る者」が「見られる者」を醜いと感じ、その不快な気持ちを腹立ちまぎれに投げつけたら? にこやかな ほほ笑みのやり取りだったはずの場はたちまち硬直した表情に覆われ、石が飛び交う戦いの場になってしまうかもしれません。互いの承認と切磋琢磨の志とを暗黙の了解として美を競うハレの場、ビューティ・ページェント。その舞台裏には、他者の承認を貪欲に奪い合う激しい競争世界が拡がっているのも事実です。(そういえばこのところの星回りの下...選挙を控えて沢山の承認=票を集めようとして、これから様々な印象操作や一部だけ事実を含んだ巧妙な嘘情報が溢れるかも。。) ネットのような情報社会を支配する天王星。彼と抱き合う女神エリス。彼女が好んで金の林檎を投げ入れるのは、まさにそういう場かもしれません。 今、わたし達の中には見事に断片化した自己を必死で拾い集めようとする、牡羊座の火の本能もまた燃えさかっているのかもしれません。


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        なら、たとえば 愛って何だったんだろう? あるいは慈しむこころ。優しさ。温かさ。思いやり。ことばとしては昔からさんざん使われてきた、古いフレーズ達。「今さらだけどさw」なんて、ちょっと照れながら使ってみたりするような。でも、これほどまでに世界に拡がってしまった不信の壁を超え、これから先、誰かと。みんなと。まだ見ぬ異なる人々と。どこか見返りを期待するような自己中心的な気持ちもなく、熱狂や狂信でも承認願望の満たし合いでもなく。それでいて、透徹した論理までもその内部に包含するような空間を創り上げて。 ただとてつもなく素直で、晴れ晴れとラクな気持ちになって。そんな感じで自然に手を取り合い、信頼に足る物事を創り上げていくことがもし可能だとするなら…。

使い古されたことば達が本当に意味するもの…「ローマ教皇」というシンボルが象徴する「誰のものでもない精神の火」を通して流れ出るエネルギー「愛」を… 今。もう一度、新しい気持ちで探求してみる機会が訪れているのかもしれません。


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        今回の満月、わたし達は「太った少年」と「ローマ教皇」というあまりにも異なって見える二人の人物像のテーマを経験することになります。でも、もしかしたらこの二つのシンボル、そんなにかけ離れてはいないのかも? 太った少年は老若男女を問わず、きっと誰の中にも生きてるんじゃないかな。そして、ローマ教皇も。 たとえ権力も力も信心深さも何も無くたって、わたしたちひとりひとりの中にはミクロな王国があります。そしてそこでは自分自身が教皇様。なら仕方ない。その任務を果たさないとね。。。えっと。とりあえずは芝刈り…かな (^_~;。


  6月新月から満月へと、起伏が多くスピーディな射手座の旅。厳しいアスペクトを受けて、過去から現在へとジェットコースターのような経験が続いて疲れ果てたり、苦しく激しい思いを抱えてきたひとも多いと思います。この満月はそんなエネルギーのピークのひとつになるかもしれません。

なので…もしそんなひとがいるなら、負けないでいこうね。グダグダでもいい。息さえしてれば勝ちってときもある。降りかかる経験のひとつひとつを呑み込んで、少しずつ少しずつ消化していく。そして、耳を澄まして星々の奏でる音楽を聴いてみよう。たぶん、何かが始まろうとしている。世界にも自分の中にも。けど、一番初めに何かが生まれて来るのはいつだって自分という存在の中だから……。


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★6月~満月の星模様★

        6月9日に起きた天王星・エリスの正確なコンジャンクションは、同日の中国&ロシア軍艦による尖閣接続水域の侵犯によって幕を開けました。

そしてその後も木星・土星・海王星Tスクエア(この満月ではグランドスクエア)という大背景の下で、エリスの林檎はまだまだわたし達を刺激し続けているようです。たとえば日本では参院選を前にしてすったもんだの末、桝添都知事が辞任に追い込まれ、フランスでは警察幹部と家族を狙った残酷なテロ事件。EURO2016のフーリガン同士の乱闘事件が騒がれたと思ったら、日本ではまた中国軍艦による口之永良部島近辺の領海侵入。そしてフロリダ州オーランドの大量殺戮の悲劇、それからそう時を経ずして起きた16日のEU残留派英国議員銃殺事件などなど。。 世の中にも、そしておそらくわたし達のこころにも、本当に沢山のことが起きています。  火・水・爆発・分裂 そして....。この流れは緩・急のリズムを繰り返しながら、もうしばらく続きそうです。


じゃ、今回の主立った星模様を挙げてみますね。
(→は起きそうな現象の一例です)

太陽・月のオポジションにジュノー・ブラックムーンリリスが
 トラインとセクスタイル

→「見る者と見られる者の狭間」そこに本物のアイデンティティがある。ことばには出来ないもどかしさの中に。努力無しに誰かに「わかってもらいたい」という期待をしても無理。自分を理解出来るのはあなただけ。あなたの中に、全てが存在する。その断片を、ひとつひとつ、静かに拾っていこう。

水星(とアスボルスとヴェスタ)・木星と月のNノード・
 土星・海王星と月のSノードのミュータブル・グランドクロス

 (これに冥王星がトラインとセクスタイル)
→ 何かを暴こうとする動き。または発露。ダイナミックな情念のウェーブ(恨みつらみ、怒り、満たされない甘えや責任転嫁、出所不明の罪悪感、方向の定まらない強い欲望 etc.)を何とか乗り切っていく。またはそんな情動を巧みに操ろうとする隠された意図が何処かにあるかも。自分の信条、正義、良いと思うことのためなら多少の嘘は許されるという合理化の心理には注意を。神経疲れしやすいので、息切れや疲労の堆積による無気力、疾病にも気をつけて。休憩と睡眠は大事。鍵は、閉じ込められた「ナマの動物的エネルギー」を穏やかに解放していく「通気孔」をみつけることかな。適度に体を動かして。それは実際に役立つインスピレーションを呼び込むかもしれない。

天王星・エリス・セレスのコンジャンクション
 これに逆行〜滞留の火星がクインカンクス
 そして射手座のイクシオンとトライン

→ 天王星・エリスについてはいろいろ書いてきたけれど、火星がクインカンクスで絡む今は特に闘争的な面が強調されそう。この火星には流れに逆らっても個としての意志を貫きたい感覚も。対人関係、ネット上、ザラっときたら脊髄反射要注意。ネガな油に火を注ぐだけ。イクシオン、特に射手座のイクシオンの合い言葉は「人間は状況によって倫理などヒラリと超えられる」。言い換えればやりたい放題。でもヤケになっているわけじゃない。ただ、良識も倫理も全く気にしないところがある(但しネイタルの場合は当然ながら、他の惑星とのアスペクトや個人惑星の状況によってその度合いに強弱がある)。これはある意味、特異な精神状態かもしれない。このエネルギーを最善の顕れとして使うには、肝を据えて自分を貫き通す覚悟が必要。「崇高な無頼精神」とでも言えばいいかな。ただ、その意図によって それなりの報いや反動は来る。だからその覚悟が無ければ乗せられないほうがいい。

またセレスが加わることで、このエネルギーには女性の声の高まり、または男女にかかわらず内なる女性性の解放への叫びという要素が強化されるかも。
その影には完全なひとり立ちと責任を負う状況を前に感じる恐怖心も付随する。これらは持つ者と持たざる者の格差問題やジェンダー問題、対立する双方が抱く被害者意識、そして満たされない欲望に地団駄を踏むような感情が絡みあって非情な争いを生むかもしれない。でもその一方でセレスの存在は、一種の識閾、または混沌状態を通って新しい時代へと繋がる何かを創り出そうとする原動力も暗示する。そういうものが、人知れず生み落とされるのかもしれない。

(16日の英国会議員銃撃事件で犠牲となったジョー・コックスさんは、ネイタルで牡羊座、天秤座、蟹座の23°台にそれぞれカイロン、天王星、オルクスのTスクエアを持つ。事件の日、牡羊座のカイロンの真上にこのエリスと天王星のコンジャンクションが乗り、トランシットのイクシオンが射手座23°台で絡んでいた。そして火星は彼女の金星とオポジションで小惑星グリーヴ(悲嘆)と共にTスクエアに。今後
英国がどう決断するにせよ、変革への動きは避けられないでしょう。ただ、志半ばで斃れた方のご冥福を祈ると共に、今この瞬間も、全体を覆う大きな変化の流れに身を浸して旅立っていく多くの魂達の道に幸多かれと願う気持ちになります。。)


カイロン・フォルスのスクエア
→ 突然よみがえる古いトラウマの痛み。重さ。ハートを刃物で切られるような感覚。それと共に過ごし、見て、見切ることによって起きる癒やし。熱い涙。または辛さの門を通過することによるヒーリング。死の恐怖を乗り超えるための経験。夢見。体を通して感じる、未来への予感。

乙女座・魚座5°近辺に長期で居座り続けるオルクス・ネッソスのオポジション
(今年11月に最後のニアミスが起き、その後徐々に離れていくが、今後も1年に2回、2024年の魚座16°台まで、合計16回、その後のニアミスを入れると18回のオポジションを形成する。)
→ カルミック・ビジテーション。支払いのとき。けれどこれは何か悪いことをしたから報いを受ける…みたいなシンプルなことじゃない。(そういうことも確かに含まれるけれど)ただ過去の動きや振るまいに対する機械的反動が起きるというふうに受け取っておいたほうが良さそう(システマチックな動きであり、情状酌量は無いとも言える)。そこには「袖すり合うも多生の縁」みたいな、「わたし」には計り知れない遙かな過去の出来事も含まれるかもしれない。ただ、このアスペクトを受けるときは、自分が過去に抱いた意図の善悪にかかわらず、障害と出会ったり、人生に大鉈が振るわれることが多い(個人惑星や重要な感受点とコンジャンクションやTスクエアを形成するときなど)。

とにかく起きることを受け入れて、しっかり見ていこう。その中から今までまったく気付かなかった思考のクセやゆがみを発見することも。どのみち何かを手放すことになりそうなら、潔く思い切って。また一方では突然、衝撃と共に長年の重石から解放され、大きな癒やしを体験する例もある。 ちなみに公人でこのアスペクトをダイレクトに受けている例は都知事を辞職した桝添さん(辞任願提出日、N太陽・N土星のスクエアにTネッソス・Tオルクスが殆ど正確なTスクエア)とヒラリー・クリントンさん(2種類ある出生図のどちらのMC/IC軸にも現在、真逆の形でTネッソスとTオルクスが乗っている。但し大統領選投票日にはオーブ4°程度となり影響力は弱まっていると思われる)。


蟹座の金星と山羊座のヒュロノメのオポジション
→次の新月に先立って蟹座に一番乗りした金星は、太陽とサイン境界をまたいでコンジャンクション。蟹座3°台で山羊座のケンタウルス族ヒュロノメにオポジションを形成。ヒュロノメは発見チャートの位置からワクシングスクエアにあたる度数を現在行きつ戻りつしている。ヒュロノメの象意は「犠牲者」「虐げられた者」「喪失の哀しみ」またはそれらを「訴える声」。また「政治や宗教における救世主願望」と関わるともされる。ネッソス・オルクス軸にアプライでトラインとセクスタイルを形成しつつ、蟹座の金星と鏡面関係になるということ。弱い部分を突かれたり感情的に傷付いたときには自分を犠牲者や被害者の立場に置いて他者を糾弾したいという衝動が生まれやすいかも。可哀想な自分に比べて相手は強く力を持っている。または力のせめぎ合いの中で大事なものを奪われるような感覚かもしれない。「一蓮托生」「十把一絡げ」的な心理も。

またこの度数は争いになったとき「自分は正しい」と自分で信じるための理屈付け(合理化)がとても巧みなことも示している。このパターンにはまると、次は「なんで自分ばかりが責められる?」的な嘆きになりがちなので要注意かな。ただヒュロノメのエネルギーはやはりケンタウルス族共通の「ショックを通じての癒やし」にその本質がある。なので新月のテーマの下で働くこのフォーメーションも、本来はあらゆる感情の波、その水面下に隠された互いのエゴやそれぞれの弱さ、誤魔化しを見抜いていく方向にエネルギーを振り向け、結果的に自分本来の力を取り戻すことにある。


       アスペクトから見る全体の傾向としては、どんどん誤魔化しがきかなくなってくる反面、では何が真実で何を信じれば良いのかは、なかなか判然としない感じ。誤魔化しがきかないというのは、暴露「される」という面もあるけど、自分の中にもともと存在してきた(あるいは隠し持ってきた)資質が露わになってくる感じかな。これからは本当に自分の声に従って生きたい!みたいな。ただ、その資質のうち「ねじれ」た部分もまた殻を破って出ようとしている…出ざるを得なくってくるというダークな側面は無視出来ないかもしれません。だって、それこそがエリスが投げ入れたリンゴだから。

とすれば『そのねじれや拗れを見据えていけるのは自分しかいないよ?』って、遅い星達は囁いているのかも。『君はこの人生でどうしたいの?』これは星々からいつも究極の問いとして投げかけられることばだけど、今回の新月・満月期からは、長期でもう一段のブラッシュアップが求められているような気がします。

ふぅ。ざっとこんな感じかな・・・


百花繚乱(百鬼夜行?)な満月。新月から今までの道程で、出るべきネガなことはもう出尽くしているといいけど。。 でも今ここにいられるって、やっぱり凄いことかも。みんなきっと、今の体験をそれぞれに選んで来てるんだろうな。これから来るひとも、やがて去る予定のひとも。沢山の戦士さん達が実りある月の旅路、星々の道を歩んでいけますように...... これを書きながら、ふとそんなことを思うのでした。。

いつも読んでくれるひとに、感謝です!
(もしかしたら、7月からは夏休みの短縮モードになるかもしれません)


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have a great trek!!!★


hiyoka(^_^


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この記事へのコメント

2. Posted by hiyoka   June 24, 2016 00:47


フツウの戦士22号さん、こんばんは。コメントありがとうございます!
あはは 地雷踏んじゃいましたか(^_^;  

そうなんですよね..。わかっていても、やるときはやってしまう。でもどこかで知ってるからこそ、何が起きたかもわかる。本当はそれが大切なことなのかも。。 辛いけどどこか気持ちいいという感覚もわかるような気がします。「きたきたきたー!そう、こういうことなんだよなぁ…」とか。。 エゴにとっては大迷惑だけど、そうやって焼かれ、焼き締められ伸ばされることで表現者のフィルタは研ぎ澄まされ、そしてその器を通して表現される何かが大きな力を持つのかもしれませんね。

見る者と見られる者の狭間。光る自らの冷たい眼。けど、その冷徹なマナコを突き抜けた先には、「このわたし」ではないものの全てが使用可能なポテンシャルとして渦巻いてたりして!(^_^ 勝負時の祈りって、お願いすることじゃなく力尽くして預けること。そんな場合も多いと思います。

もし行く手が平坦じゃなくても、強風によろけてうっかり落とし穴にはまっても、きっと やれやれ...とか言いつつ結局は這い上がってくる。穴の底でしっかりおみやげ拾ってきたりしてw。そんな旅もいいのかも。

好奇心という名の灯火が、戦士22号さんの行く先をどこまでも明るく照らしますように!

great trek!!!☆


3. Posted by 永井真一郎   June 25, 2016 21:48
こんばんわ。

トラブってる期間中は「twitter上で名前を公表しておかないとお互いフェアな関係じゃない」と私自身は考えてアカウント名を変えずに続けてきたんだけど、いつまで公表し続けていればいいんだか自分でも判断つかなかったもので、私の方で勝手にアカウント名を変えさせてもらうことにしました。

何か不都合あれば指摘して頂ければと思います。
4. Posted by サラ   July 13, 2016 11:12
hiyokaさん、こんにちは。
暑さが続く中、いつもアップありがとうございます!

火星サマがようやく順行とは言え、私のN太陽+Tセドナにオポジションのフォーメーションはまだまだ崩れてきませんですね(^^;

そしてこれからやってくる

>8月24日には火性の星座宮、射手座で火星が土星にコンジャンクト

このフォーメーションは私のACにスクエアですね。


>今、わたし達は時代の変わり目にあって、本格的なワープのプロセスに入ったところです。


ワープする前に内なる私のリニューアルでも促されているようです。。


あ、それと遅ればせながらマンデーン2016読ませていただいてマス♪
アストロロジーの学習者に取って、とても為になる内容になっており、ありがたいです⭐️ 
5. Posted by hiyoka   July 14, 2016 03:35


サラさん、こんばんは。
そう、ものすごくダイナミックですよね!今〜今年後半はおそらく個人的プラス世代的な側面として土星・海王星スクエアが冥王星と関わり、月のノード軸も絡んで、かなり重要なトランスフォーメーションがありそうですね。新しい力の目覚めもありそう。

セドナは非常に遅い星なので太陽とコンジャンクトしてきた数年は特有の重さがあったと思うけれど、セドナでなければ見られない氷のような深淵や「赦す」ことの孤独と深い拡がりもまた覗くことが出来たのではないでしょうか? トランシットの火星のオポジションが過ぎると少し解放されてくるかも?

心理的な大変さと同時に、今後霊的なインスピレーションを現実面に活かす発想をしていくようなテーマも生まれそうです。今の時期何かにぶつかるとしたら、それはカルミックなものかもしれない。でもそれを受けてまず「自分の器が大きくなる」感じ。全ての層でリフトアップを試みるようなエネルギー。引き受けて静かに燃える。触れる形にしていく。ただ、急いで心身ともに無理しないよう、ココ一番、グラウンディングを心がけながら行ってくださいね。ワープのときって強力な加速器に入ってるようなものですから(^_^。

「マンデーン2016」がお役に立っているとしたら、とても嬉しいです。ありがとうございます!

Great trek!!!☆
 
 

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