August 14, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント8/15【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年8月15日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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先週が短縮版だったため、今週は全訳としました。来週からは臨機応変になると思います。
m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫

  世界の株式市場は8月2日につけた安値の後、火星の射手座入りにつれて先週見事な上昇を見せた。ダウ平均、S&P、ナスダック総合は皆史上新高値をつけた。金と銀は水曜までは強く、その後週の終わりに向かって再度の下落が始まった。現在私達は8月13日に起きた土星の方向転換と、金星が土星と海王星の両方にスクエアを形成するという動きが週末を越えてどんな影響をもたらすのか、成り行きを見守ろうとしている。


 ≪ 短期ジオコズミクス ≫

        最近のYoutubeビデオでも述べたように、私達は現在、1ヶ月にわたって土星・海王星のテーマがずっしりと強調される時間帯に入っている。36年サイクルの土星・海王星スクエアは、2016年を支配する主要なジオコズミック・サインだ。これは海王星との正確なスクエア形成(最終形成は9月9日)からちょうど1°離れた位置で土星が順行した8月13日にスタートした。また、13日〜14日には、金星が土星・海王星にTスクエアを形成する。私達の基本ルールの一つは、金星・土星のハードアスペクト形勢に向けて下落してきた市場は、そこで安値をつけて反転、反騰するというものだ。だが、そのリバーサルがどの程度続くかは、その後に続く他のシグナルによって異なる。そして8月12日〜9月12日、重要な火星・土星コンジャンクション(8月24日*)を含むいくつかのジオコズミック・サインがやってくる。これには海王星のシグナルも含まれることから、この1ヶ月に及ぶ期間は世界中の株式指数にハイライトが当たるだけでなく、原油や貴金属も注目に値するだろう。
*26日は★★★の重要変化日

  原油と貴金属もまた株式と同様に重要だというのは、多くの惑星が現在射手座(原油を副支配する星座宮)に在泊するからだ。最も注目すべきは射手座の火星で、以前私達の研究が示したように、原油価格の大きな上下動と関連しており、次の山羊座に入居するまでこれが続く。すなわち8月2日〜11月8日までだ(終了日はちょうど米国の大統領選の日にあたる)。私達はいくつかの市場が8月2日、火星の射手座入居と共に反転したことに注目した。その時原油とダウ平均が安値をつけ、金、銀、通貨、そして米国債が高値をつけている。


≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

“権力は腐敗するものであり、絶対的権力は絶対的に腐敗する”

ー アクトン卿の言葉


        “権力には二種類ある。一つは刑罰を怖れる心理によって得られ、もう一つは愛から生じる行動によって得られる。愛に基づく権力は刑罰の恐怖から得るそれより数千倍有効で永続的だ。”

ー マハトマ・ガンジーの言葉


        今週の考察は、私の最近のヨーロッパツアー中に各地の購読者、友人知人、そして新しく知己を得た専門家達とのディスカッションについての報告を兼ねている。また、1ヶ月前に米国を発った後に展開してきた直近の出来事に関する私自身の見解も述べるつもりだ。米国を離れたのがたった1ヶ月前とは思えないほど長い時が流れたように感じられる。あれから世界と米国には多くの事が起きた。そして多くの事が変化した。

私が旅立った時、共和党と民主党の党大会はまだ開催前だった。世論調査ではドナルド・トランプの支持率がヒラリー・クリントンと並ぶか、わずかだが上回っていた。トルコ大統領リジェップ・エルドアン打倒のクーデターとされる事件はまだ起きていなかった。私が現地に到着した当時、ヨーロッパ人の胸中を占める物事は、Brexitが及ぼす影響、そして英国の新しい指導者となったテリーザ・メイだった。彼女はこの時期にドイツの首相アンゲラ・メルケルを訪問することになっていたのだ。そしてメルケル自身は自国における難民危機という頭の痛い問題を抱えていた。

私が到着したのは、これらの問題がすでに進展しつつあったか、あるいは起きる寸前という時だった。そしてその後、ドイツでは一連のテロ攻撃と暴力的な事件が立て続けに起きた。こうした出来事は、急速に変化しつつある世界の複雑な様相を体現していた。私が多くのヨーロッパ人グループと相次いで話をするにつれて、これらの問題が彼らの声と意見を方向付ける主要な懸念の核心となっていった。

7月終盤当時、天上では天王星が絡むジオコズミック・サインが数多く活性化しており、私が帰国した8月11日までに、土星・海王星スクエア絡みのいくつかのジオコズミック・サインがその発効期へと移行しつつあった。また、帰国予定自体もデルタ航空のコンピュータ故障によって2日も遅れたのだった。この遅れ(土星)は言うなれば天王星的(航空会社)な出来事だ。そしてこの旅は個人的にも、またここ1ヶ月の世界を見ていくにあたっても、非常に土星・天王星的な経験であった。

まず第一に、私が話をした人々は真底から驚いて(天王星)いた。彼らはドナルド・トランプが実際に世論調査でリードしているという事実に唖然としていた。ヨーロッパ人達は、米国が真剣にドナルド・トランプを選択するという可能性について理解出来なかった。彼らの大部分はトランプを危険人物と見なしていた。その一方で、彼らはヒラリー・クリントンの人格と信頼性についての問題にも気付いており、懸念を抱いていた。

その内の一人は、ドイツの難民危機が増大している原因を作ったのはクリントン指揮下の戦略だというのに、何故 米国が彼女を支持出来るのかまったく理解出来ないと論評した。彼の観点では、米国のリーダーシップは第二次世界大戦直後以来、大きく変化したという。当時の米国は第二次大戦で破壊された国々の再建を助けるにあたり、慎重に事を運んだ。だがベトナム、そしてイラク、また直近ではリビアにおいて、米国は、いったん各国の指導者を排除する企てが完了すると、その後の再建のためには何の計画も持ち合わせなかった。残された真空地帯にはカオスがはびこり、その混沌はテロ行為やISISのようなテロリストグループが育つ土壌となった。

彼の視点からすれば、不必要だったにもかかわらず強制的になされたカダフィの排除は、その後遺症にどう対応すべきかについての先見性を持たないオバマとクリントンの指示の下に遂行された。リビアが無法地帯と化すにつれて、地中海を渡る小舟に乗って脱出を図るリビア人が大波となって押し寄せて来た。途上で多くの人々が命を落としながらも、大勢が海を渡りこれまでに類を見ない強制的大規模集団脱出が行われたのだ。

そうしてやって来た人々にとって信じられないほどの驚きだったのは、ヨーロッパには国境検問所が無いという事実だった。当初、彼らは無事海を渡ってもきっとヨーロッパには入れないだろうと考えていた。しかし、当時はただ海を渡り切ればそれでよかったのだ。1)小舟で地中海を渡ればそれでOK 2)その後はそれほど制限されることも無く、ヨーロッパ各国にどんどん出入りできる。

そんな話がまたたく間に拡がり、シリアや北アフリカからの大規模な難民流出が始まった。こうした事の全てが始まったのは2008年〜2015年のカーディナル・クライマックスの下であり、土星、天王星、冥王星のTスクエアが示唆するように、世界がドラマチックに変容していった時期だった。

より厳しい国境検問が実施されたのは、すでに難民危機が始まってからだった。ドイツではそれが深刻な問題となっている。メルケルはこの危機に対応するにあたり、彼女自身の政府からは支援を全く受けていなかった。 多数の難民が医師のような専門職の人々である、という広報が喧伝されたものの、やがて、その内の多くはドイツにおいて「良き市民」とされる存在にはなり得そうもない人々だったことが明るみに出てきた。

とりわけ北アフリカから来た人々の女性に対する態度やふるまいは、ドイツ的価値観と法に照らして称賛出来るものではなかった。事態をもっと悪化させたのは、これら新参の人々が環境に順応していくための、有効なプロセスが用意されていなかったことだ。 私が話を聞いたドイツ人専門家によれば、社会や法律上で容認可能なレベルの西欧的価値観を適切に習得・教育するには、短くても10年はかかるという(ましてや3ヶ月などもっての外だ)。難民達はドイツの文化にどう馴染めばよいかわからなかったし、ドイツ人は北アフリカ文化の侵入への準備が出来ていなかった。

増大する性的暴行事件の報告を受けて自分の支持率が急降下する中、政権内部からの手助けを得られないままにメルケルが取った手段は、トルコの大統領エルドアンに助けを求め、難民達がドイツに辿り着く前にトルコに留めるよう取引することだった。ドイツ国民はこれに対してもっと不快感を抱いた。メルケルは、彼女自身の手で問題を解決するよりもエルドアンと取引することを選んだ。そして今日、メルケルに対してドイツ人は大きな失望感を抱いている。多くの人々が来年の選挙では彼女に投票しないだろうと私に語った。(これは憂慮すべき状況だ。この問題が起きる以前の彼女は非常に信頼されていたのだから)。

エルドアンに関する話もまた考えさせられるもので、土星と海王星(信頼と信念の欠如)のテーマと合致するものだった。 現在、300万人近くのトルコ人がドイツに住んでいる。彼らはドイツ人に十分容認され、受け入れられてきた。だが、それも今までは、の話だ。 状況が一変したのは、エルドアン追放を狙ったいわゆる "クーデターの企て" が起きてからだ。米国のニュースによれば、クーデターは本物であり、また一部には、米軍と(または)諜報機関によって企図されたのだと示唆するものも見られる。この見方は土星・海王星が持つ特質の一つ "虐待" の古典的な一例を指すのかもしれない。

しかしながら、現地で私が話をした殆ど全ての人々は、エルドアン自身がクーデターを自演したのだと信じていた。一部の人が言うには、真相がどうであるにせよ、最終的結末は同じこと ー すなわち「エルドアンの権力強化と敵対者の排除」という現実だ。この絶対的権力の掌握と、敵対者、批判者に向かって放たれた苛酷な刑罰は、そういった事を忌み嫌うドイツ人が最も懸念する出来事であり、トルコ人が馴染もうとしていた民主主義と、それがもたらす多くの自由の終焉を示すことになるのだ。

私がドイツに滞在している間に、トルコ系ドイツ人によるエルドアン支持の興味深いデモが起きた。3万人を越す人々がケルンに集結し、エルドアンへの支持称賛を表明したのだ。私が話し合ったドイツ人達は皆これに対して好意的ではなかった。

その夜、ケルン郊外のトルコ料理店に私を招待してくれたホスト役の知人が一人のウェイターに尋ねた。『あなたはデモに参加したのか?』と。彼は行かなかったことを後悔しており、参加出来たら良かったのにと言った。そのウェイターは、エルドアンが衛星放送を通して群衆に演説することをドイツ政府は許さないだろうと考えて動揺していたのだ。

知人は彼に『何故そんな事に動揺する必要があるのか?ドイツ人はそういったデモでさえも許可するという現実を、感謝と共に味わってしかるべきなのに?』と尋ねた。ウェイターはこう言った。『エルドアンはトルコのヒーローであり、ドイツに住む全トルコ人のヒーローでもあるのです。彼は私達のためにプライドを取り戻し、トルコ人に自由をもたらそうとしている』 

そこで知人はこう尋ねた。『もしエルドアンがこの国の大統領だったら、あなたはこんなデモを行うことなど出来なかったろう。そのことに気付いているか? おそらくこんな自由は得られないだろうと思うが? もしトルコに住むドイツ人が、メルケルやドイツを支持するデモを開催したいと思っても、エルドアンはそれを許さないのではないか? あなた方はトルコでは得られない権利や自由をここで得ている。あなた方はそのためにこの地に来たのではないのか? こういう自由を手に入れるために?』

ウェイターは困惑しているように見えた。彼はそんな事を考えてもみなかったのだ。当然だ。だがドイツ人がそう考えることは、私には不思議でも何でもなかった。ドイツ人は似たような光景を以前に見ているのだ。彼らはこの筋書きがどんなふうに展開していくかを知っている。

今や300万人のトルコ人が、シリアや北アフリカからの全難民の上に立ち、ドイツに在住している。そしてエルドアンの行為や態度(人権侵害の懸念)に賛同している。一方、ドイツ人は困った人々を助けることが "正しい行為" だと信じて難民を同化させ(そして教育しようと)試みているのだ。多くのドイツ人(そして私が出会ったオランダ人やスウェーデン人達)は、ヨーロッパの未来について深い懸念を抱いていた。

もう一つ、彼らは「トランプ大統領」がヨーロッパにとってどんな意味を持つかについても心配している。彼らは米国がトランプを選ぶのではないかと心配しているのだ。米国がヒラリー・クリントン大統領の下でどうなるかについてよりも、その懸念は大きい。

『いったい誰が選挙に勝つのか?』これが彼らの私への質問だった。私はこう答えた。『副大統領候補の選択に基づいて考えるに、これは誕生日(太陽の位置)が米国始原図の金星・木星にグランドトラインを持つペア(クリントンとケイン)か、それとも米国始原図の火星・海王星スクエアにコンジャンクションとなるペア(トランプとペンス)か、どちらを選択するかになる。米国は火星よりも金星・木星を選ぶだろうと私は信じるし、おそらくそれは地滑り的勝利になるだろう』 またこの場合はウォールストリートと米国中央銀行を代表する候補者が勝つことを意味すると、私は信じている。







訳文ここまで
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