レイモンド・メリマン 週間コメント8/15【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント8/22【金融アストロロジー】

August 17, 2016

●8/18の満月(月食) ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月(月蝕)タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで8月18日18:45前後、北海道周辺で18:51前後、関西方面は18:26頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で17:57前後に水瓶座25°51’で満月となります。

今回のテーマのベースとなる新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 水瓶座25°~26° + 太陽 獅子座25°~26°】
 "A butterfly with the right wing more perfectly formed" +
 "A large camel crossing the desert"
「右翅がより完全に形成された蝶」 +「砂漠を横断する大きな駱駝」 

 "A hydrometer" + "A rainbow"
「比重計」 +「虹」

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~8/31】
→★心身、物事の様々な面でエネルギーバランスの崩れた箇所を見つけ調整する
→★「聖なる完全性」の幻像を強引に現実界に持ち込むことで招くエゴの肥大や自己卑下
→★長期的な視点に立って何かをそっと決断する、または方向性を見定める必要
→★それぞれが心中深く抱える何らかの「偏り」が無意識に言動に表れる傾向
→★人生で大きな意味を持つ過渡期にあって、常に過ぎゆく束の間の「美」を感知する
→★今選ぶ一歩を因として、はるか先に大きな違いを生むことへの予感
→★理に適った思考に見えて実は未解決の強い感情が結論に導いていることへの気付き
→★抑えてきたものが抑えきれなくなる状況、またはその予感
→★単純な数値や見た目ではわかりにくい微細な違いを慎重に量る必要
→★とっくに終わったと思っていたものの残滓が形を変えて蘇ってくる
→★「人事を尽くして天命を待つ」と言える状態まで自分を高める必要
→★曖昧なムードに隠されてきた赤裸々な事実が明るみに出て来る
→★輝かしかったものが光を失い、人知れず育まれてきたものが頭をもたげる
→★希望や願いを叶えるための現実的な条件を理解して行動を積み上げる
→★自分が真底愛せる道をみつけて進むことの歓びとそのための繊細なバランス取り
→★古い伝統の生まれ変わりと新たな始まりに不屈の生命力をもって踏み出す・・・→


エネルギーのポイント:『それぞれの世界へー分化とリニューアル』 

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★8月~満月・月蝕の星模様★久遠の夏休みモード

サロス・シリーズの話

        さぁ、月蝕の満月がやってきます。今年は8月〜9月に蝕が3回立て続けに起きるんですね。といっても、今回の満月はエフェメリスによっては「食」扱いじゃないケースもあります。実は大分前にNASAのサイトをチェックしたときには確かに食として表示されたはずなのだけど、先日見たら無くなっていました。なぜかとういうと、今回の満月はサロス109ファミリーの最後の月蝕になるのだけど、NASAでは同じファミリーのひとつ前の月蝕、1998年に起きた食を正式に最後と見なしたようです。けれどアストロロジー上では今回を最後とするケースが多く見られます。ただギリギリの半影月食なので、見た目にはほとんど判別出来ないかもしれません(少し赤味を感じる程度かな?)。


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  今回のサロス109、9月1日に起きるサロス135の日蝕、そして9月17日に起きるサロス147の月蝕は、1890年にサロス147が誕生してから約18年ごとに7回、強力な3つ組の食として起きてきました。今回は1998年に次いで本当に最後の最後です。そしてこのシリーズ109の食が誕生したのは西暦736年。ひとつの食が持つ本質的なテーマはファミリーの誕生時を見よ…という法則があるのですが、この年って何があったろう? 日本では天平8年。ところでわたし達の国、日本がいつから倭国でもヤマトでもなく「日本」になったのかについては諸説あるようです。ただ、736年に唐の張守節が編纂した『史記正史』という史書には、『則天武后(当時の武周の女帝)が倭国を改めて日本国と為す』と書かれているそうです。 実際にはその前から日本という国名は名乗られていたけれど、とりあえず当時は周辺諸国の中心であり宗主国でもあった唐(武周)から正式に命名され、認められた形となったようです。

またこの年、聖武天皇は当時日本が属国とみなしていた新羅(今の朝鮮半島)が何の断りもなく勝手に国名を変更したとして腹を立て、非礼を追求し国名変更の背後情勢を探るよう、遣新羅使を送っています。このあたり、東アジアの歴史は戦ったり組んだりで複雑です。ただ、それまで日本に対して朝貢外交をしてきた新羅は、唐との緊張状態が解けたため、今度は唐を宗主国とすることで日本には対等な関係を結ぶよう求めたということのようです。日本がそれを認めることはありませんでした。けれどこの遣新羅使の航海は多難で、途上で流行病の死者を出したりしながらやっと辿り着いたものの、国書の受け取りさえ拒否されたといいます。そして帰路では大使ご本人も伝染病で亡くなりました。それはおそらく天然痘で、海外からもたらされた風土病がこの年の前後から日本で大流行し、多くのひとが亡くなったそうです。


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  …って、出だしからサロスの説明で長くなってしまうけれど。。 ひとつの食のテーマが本当に最後の最後になる今回、近代〜現代の日中関係や日韓関係の背後に連綿と繋がっている東アジアの古い歴史が出て来るなんて、マンデーン・アストロロジー的にとても興味深いと思います。マンデーン的集合世界では、パーソナルよりずっと因縁的なものに縛られる傾向が強いけれど、色々な意味でまさにリニューアルへの挑戦的な時節が来ているのかもしれません。

NASAによって正式にサロス109の終焉とされた1998年には、当時の国家主席だった江沢民氏が中国の国家元首として初めて来日し、日中共同宣言が発表されました(当時の韓国大統領金大中氏も来日し、未来志向の日韓共同宣言が出されていますね)。そこでは確かに雪解けが演出されたけれど。あれから18年を経て、中国の国内情勢や北朝鮮問題など、問題は解決されるどころかますます危うくなっているように見えます。そんな中、尖閣諸島には中国の公船(海警船)に率いられ、漁民の形をとった民兵とされる集団を乗せた漁船が押し寄せて領海侵犯が頻繁になるなど、緊張感漂う危険なバランスの中、目を離せない状況が続いています。

この最後のサロス109の残滓が消えていく今後18年の間に、東アジアはどうなっていくのでしょう? これから9月半ばまでに経験する、それぞれ歴史的にも強力な食の最終的な三つ組みを、世界は、わたし達は、どう過ぎ越していくでしょう? 一口に「戦争反対」「平和を」と叫ぶのは簡単だけど、長い歴史の中でもつれにもつれた糸を解いていくのは並大抵のことではないと思うし、「真実」も国により、人々により、そしてその時節により、全く異なるのが常です。残念ながら、集合体と集合体の対峙においては、「話せばわかる」という純粋さと単純さがたちまち死を招くようなことも頻繁に起きます。それは今世界に同時多発的に起きている現実をつぶさに見れば身に染みることではないでしょうか。火・水・爆発・分裂の季節に。今、危ういバランスを保ちながらこのトンネルを抜け、より良い未来を創っていく…それには奇蹟とも思える能力と理性が必要にも思えてきます。これから数年間。それぞれの集合体を構成する、それぞれの「わたし達」は、この挑戦にどう対応していくことになるでしょう。集合体が大きければ大きいほど、選択の幅は狭まります。けれど、選択肢はどの瞬間にも存在します。


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  日常のささやかな暮らしを護りながらも、なるべく広い世界に目を向けていくこと。その多様性と陰陽・剛柔の妙を出来る限り理解すること。そして自分を育んだ国の歴史の影も、光も、曖昧にせずきちんと見て行くようにしたい…今回、いろいろと調べながら思うのでした。

サロスシリーズの話が本当に長くなってしまったけれど、今回の三つ組みはとても面白いんです。ざっと過去を見るだけでも、この三つ組みは中印国境紛争やキューバ危機などに関わってきたダイナミックな食。 そして次回の日蝕、サロス135の誕生はまさにヨーロッパでルネサンスの花が開き、日本では華麗な婆娑羅びとが舞い踊った「乱」の時代だし、最後のサロス147は、日本で最初の恐慌が起きた年に生まれています。食の発効期は3ヶ月から長くて2〜3年(稀に4〜6年)。もちろん、毎回同じようなことが起きるわけではありません。ただ、底に流れる大きなテーマはおそらく似たようなトーンを持っているのだと思います。それがいったい何なのか?あれこれ考えてみるのも面白いかもしれませんね。

サロス109の最後の挑戦。みんなそれぞれの人生で。それぞれのネイタルの室区分で。少し長期のテーマを見据えながら。。 さ、受けて立ちましょうか(^_^。

        
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★サビアンシンボル★

        さて、広い世界から内面へと戻りますw。今回の満月/月蝕は、サビアン・シンボル、惑星フォーメーション共に「バランス」と「リニューアル」が鍵になりそう。というか、変化やリニューアルのためのバランス取りでしょうか。すでにゲートは開いています。それぞれに、目標を定めて、あるいはまだはっきりとは見えないゴールを目指して、ゆっくりと、前に進み始めています。

月のサビアンシンボルは、まず基盤となるのが『右翅がより完全に形成された蝶』。一方の翅が完全な形を保っている… 少しアンバランスな翅を持った蝶。左の翅は欠けてしまったのでしょうか? それとも、何らかの理由でいびつになってしまったのかな? 人間なら右手は思考、論理や言語能力を司る左脳に関わるし、左手は直感や感性の右脳に関わるとされています。また、陰陽で見るなら右側は陽で男性性、左側は陰で女性性を表すとも言われます。現実と理想、この世的な価値感と聖なる領域への夢…という言い方も出来るかもしれません。そして原語の "right wing" は、政治的には右派・保守を指し、left wingなら左派・リベラルを指します。うーん。。 確かに今の世界のどこを見ても、左派と右派がバランス良く補い合って安寧を実現出来ている国は無さそう。。。


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  左右の翅が何を暗示しているにしても、この蝶が翅をひろげてヒラヒラと舞うときは、きっと通常とは異なる特徴的な飛び方になるんじゃないかな? どこかアンバランスな感じ。それは個性とも言えるけれど、行きたいところへ行き着けないかもしれないし、蝶を狙う鳥達の格好の標的になるかもしれません。それでも蝶は一生懸命に飛びます。必死に、繊細にバランスを取りながら。それにはきっと全身の力が必要になるはず。細い体の中心にすべての力を集め、足りない部分を一瞬一瞬、複雑に補いながら。

体だってこころだって頭脳だって、完璧な存在などどこにもいません。みんなそれぞれ何処かしらが欠けているし、何かがいびつだったりします。それをいやというほど知って、その上で足りないところを補いながら美しいバランスを保とうとする姿。全ての能力を動員して完璧に近付こうと願ってやまない意志。。 それは、わたし達ひとりひとりの中にも見られるし、ひとまとまりの集団にも芽生える意志です。わたし達が夜更かししてでもリオのオリンピックを観てしまうのは、その最高のカタチが見られるからかもしれません。けど、本当はスクリーンのこちら側にだって、毎日沢山のドラマが生き生きと息づいています。 

月に光を与える太陽から見れば、わたし達ひとりひとりは、広大な砂漠を行く一頭の駱駝。重い荷物を振り分けに負い、バランスの取りにくい砂地を繊細な感覚で一歩一歩踏みしめながら、オアシスに向かって歩いて行く。そして月を見るなら...家族、仲間、社会に属するわたし達は、片翅がいびつな蝶。みんなで前向きに補い合い、全体のバランスを取りながら、より良くなろうと願って進む。シンプルだけど、今のアグレッシブな星回りの下ではとても難易度の高いテーマかもしれません。でも、この蝶はきっと頑張って生き抜くと思います。だっていつか… そう、獅子座の終盤を過ぎて乙女座の不屈の旅を終え、天秤座0°に達した時。サビアン・シンボルに再び出現する蝶は、ひとつの完全性の象徴として、その美しい姿を永遠のものにするのですから。


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        さて、月は次のシンボル『比重計』のエネルギーを取っていきます。このシンボルについては以前、こんな説明をしました。

        『…このシンボル、日本では『水圧計』としているケースを多く見かけます。でも、これは原語の "hydro" が水を示すことから来た誤訳ではないかと思います。比重計と水圧計とではまったく別物だし、その用途・目的も異なります。 デーン・ルージャーはこのシンボルを改変して "A garage man testing a car's battery with a hydrometer" (比重計を使いクルマのバッテリーをテストしている修理工)としているのですが、バッテリー検査に使うのも比重計です。 水圧計は、蛇口から出る水の圧力を測 りたいときなど、たとえば1平方センチあたり何キロの水圧がかかるか?なんて感じで測ります。エンジンオイルの圧力を測るときは油圧計を使います。 一 方、比重計は水の比重を基準値として、対象となる液体の比重を測ります。えっと、じゃ比重って?  …『比重とは、ある物質の密度(単位体積あたりの質 量)と、基準となる標準物質の密度との比である。通常、固体及び液体については水(温度を指定しない場合は 4 °C)、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とする(wikiより)。

つまりここでシンボルとなっている "比重計" って、測りたい物質が水を基準としてどれだけの "密度" を持っているかを調べるための道具なんですね。 デーン・ルージャー版のサビアンでは「整備士」が主役となりますが、オリジナルのサビアン・シンボルではあくまでも "比重計" が主役です。 ところで比重計って、ビールやワインなどのお酒を造るときにも欠かせないそうで、ネットで買える手作りワインキットにも必ず入っているのだとか。 これは液体の密度から発酵の度合いを測るために使われます。


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  このシンボルが降ろされた1920年代半ばは、ちょうど米国の禁酒法時代…。殆ど野放し状態に近かったと言われる密造酒の製造にも、この比重計は欠かせない道具でした。ブレイン・ボヴィはこのシンボルを、「スピリッツ(酒)の中 に生きるスピリット(精神)を測る道具」…つまり、水(わたし達の無意識の海・茫洋と拡がる感情)を溶媒として、「そのものらしさ」、つまり「ウィスキー」とか「ワイン」、あるいは「わたし」と名付けられるに足る本質が、どれほど濃厚に醸し出されているかをテクニカルに見極めることに関連するとしています。このあたり、やはり水瓶座っぽいですね。.....』 

また、密度はその液体が持つ "浮揚力" ー または物を浮かせる力 ー を左右します。 月に光を与える太陽のシンボルは、突然の夕立が去り、その後大空にかかる美しい虹…。まるで「さぁ、この虹の橋を渡っておいで!」と誘いかけているような。。  でも、その虹がもたらすメッセージをわたし達が受け取るには、太陽光線とわたし達の間を適切な角度で結ぶラインに ほんのひとときだけ浮遊する、まとまった水滴 ー 純粋な想いの集積 ー が必要です。包み込み、交わし、醸成していくもの。わたし達はそこに、自分自身のスピリットと再生の希望を見出します。 その希望のカタチはきっと、ひとりひとり違う。もしかしたら、今は背中合わせかもしれない。左右いびつかもしれない。分化と分裂の惑星エネルギーが支配する下で、もう誤魔化しの利かない赤裸々な「わたし」や「あなた」の姿がそこに映し出されているのかもしれない。それでも、希望はそこにある。無惨な現実からもなお夢を紡ぎ、たとえ片肺でも最後まで飛ぶことを諦めない、そこにこそ。

けれど。その思いのひとつひとつが、この世界に果たして何をもたらすのか…どんな自分が、どんな世界が発酵していこうとするのか... この満月・月蝕では、どこかでそれを冷徹に測りながら歩む必要があるのかもしれません。だってスピリッツで酔っ払った目に映るのは、単なる幻かもしれないから。。


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        世の中が大きく変化していこうとするただ中に起きる蝕の三つ組は、もしかしたらわたし達にとって、本格的な魂への回帰と存在のリニューアルへと誘う大きなゲートになるかもしれません。ここから先は、個人レベルでも集合的にも、強い圧力の中でこころと物質両面のバランスを崩すときもあるでしょう。でも、それは今、チャンスなのかもしれません。 わたし達生きものは皆、適者生存と呼ばれる苛酷な世界の中に、未発達な部分、欠点やいびつさを持って生まれてきます。成長の途上で傷を負ってしまうことだってあります。けれどそれを補おうとして頑張っているうちに、全く違う領域の能力が伸びていくことがあります。たとえ欠けた部分はそのままであっても。

傷だらけで凄惨な姿をしていても、笑顔が素晴らしく輝いていたり。他のひとが気付かない微細な音を聴くことが出来たり。ダークな衝動を創造の力として何かを表現したり。あるいはただ、ここに生きて出来ることを続けていく、そのあり方が誰かを人知れず勇気付けていたり… それはきっと、「わたし」や「あなた」にしか出来ないこと。

今はそれぞれのトンネルに入ったところです。誰にも見られなくていい。理解されなくたっていい。それを知っている自分がキチンとココにいればいい。なぜなら、わたし達の胎内宇宙を通じて計り知れない膨大な無意識へと繋がる意識宇宙が、わたし達の小さな営みを包み込んでいるのだから。そしてひそやかな新生へと誘っているのだから。。。


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★星模様について★

9月10日の土星・海王星最後のスクエアを前に、今回のチャートも強力なアスペクトが満載です。
その中から特に気になるものを少し挙げてみますね。

ASC/DC軸に月(&小惑星ダモクレス)と太陽。MCに土星とアンタレス(そしてアプライで火星)の合
     個人レベルでは自分のアイデンティティがどこにもフィットしないような感覚。対人関係の圧迫感や緊張感。プレッシャー。一触即発的なスリル。でもこんな社会ならフィットしなくてもいいや…的な感じがあるかも。反面、クリエイティブな野心とか、高くジャンプして何かを突破したいという欲望も。高く見上げる視線を持ちながらも常に地に足をつけていることが必要。バランスを失わないように。危機はチャンス。好機は危機。やりすぎれば混沌に落ち込んで突然鬱っぽくなるひともいそう。または何かを「知る」ことによってチャラっとした感覚が正され背筋が伸びたり。

月(&小惑星ダモクレス)・太陽・小惑星ニッポニア(9H)がTスクエア
     マンデーン的に見て同盟国や問題を抱える国との関係が難しい局面がありそう。強靱さを見せつけつつも動かない、または動いて見せながら何処にも「移動」しないような高等戦術の必要性。法的問題が鍵になるかも。

月(&小惑星ダモクレス)・天王星(とエリス、エケクルス)のセクスタイルから木星・水星(7H)にYOD。木星・水星にカイロンがオポジション
木星・水星と天王星・エリス・エケクルスがクインカンクス、イクシオン・フォルスがスクエアでラーニング・フォーメーション
火星・土星・アンタレスのコンジャンクション(8月24日)
        導火線に火が付きやすいアスペクト群。再び破壊的な軍事行動や爆発その他、凄惨な事件が起きる可能性。ただ、伝えられるニュースや見た目だけではその大元の原因や真相はわからないかも。個人レベルでもバランスを欠いた正義感、プライド、支配欲、宗教的なまでに凝り固まった信条に注意。薬物、薬品、または液体がもたらす危険、にも注意。予期しないことが起きやすい時期が続く。アクセルとブレーキを同時にめいっぱい踏むようなエネルギーを感じるときがあるかも。違和感を感じたら頭を冷やして遠ざかるのが吉。意識的であること。何か自分よりずっと大きな物の手の中に在るような気がする、そんなひともいるかも? 俯瞰的な視座を持とう。今は学ぶ事ってとても大事。それが解放へと繋がっていく。

水星は30日22:04から逆行
        今はすでに逆行のシャドウフェーズ中。厳しいアスペクトが続く中なので、事故(あらゆる種類の乗り物を含む)、誤解、勇み足、判断の狂い、電気・電子機器の故障に注意。遅延の可能性も頭に入れて行動しよう。水の事故にも注意。
 
火星が10月後半までOOB(アウト・オブ・バウンズ)
        この期間、火星は太陽の軛を離れてローンウルフ的な性格を帯びる。欲したことをやりたい放題、あとは知らん!のイクシオン的な性質が強まるかもしれない。まさかあのひとがあんなことを言うなんて!とか、そんなつもりは無かったのに、ついカッときて…とか、この火星に翻弄されるとそういうことになりやすいかも。反面、今まであれこれと周囲を気にして出来なかった行動が出来るようになったり、思い切る勇気として使える。なかなか考え付かないユニークな行動で活路を開くエネルギーとしても使えそう。鍵は自分の行動とその結果に責任を持つこと。


        ざっとこんな感じかな...。あ、そうそう、金星は満月時にちょうどVtxと合で山羊座の冥王星とはトラインです。乙女座15°近辺(それに山羊座15°近辺)に個人的な惑星や感受点を持つひとは、もしかしたら…運命的な出会いがあったりして(^_^。 もしそんなひとがいたら、その出逢いは後でちょっと葛藤を生むかもしれません。見えないところでひっそり続ける必要があるような? 大事なものを護るためにかなりエネルギーを消耗するような? でも、飛び込む価値はあるのかもしれません。これはケンタウルスのアスボルスを含むラーニング・フォーメーション。つまり成長を促すための内的経験を促進するアスペクトです。長く続くかはわからないし、楽しいばかりとも言えません。でも。ハートを燃やしたその先には「人間への深い理解」という価値あるものが残される可能性があります。


みんな、それぞれの世界へと足を踏み入れる 満月・月蝕。どうか素敵な夜になりますように!!


DramaticMoonset


have a great trek!!!★


hiyoka(^_^
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hiyoka_blue at 21:45│Comments(2)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

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この記事へのコメント

1. Posted by Green★彡   August 24, 2016 21:55
5
こんばんは、hiyokaさん、
きのうは、二十四節気の処暑でした。
太陽、乙女座サイン入り。

最近は、軽い夏バテ気味なのか
天空の緊張度からの疲労感なのか
集中力欠如。hiyokaさんのエッセイを
読破するのもスタミナ不足でいました。;^_^A

この前の水瓶座満月、月蝕のとき
トランシット木星にちょうど
ネイタル冥王星がコンジャクトだったので
大当りなクッキリYODアスペクトに
はいっていました。

土星が順行へ方向転換した射手座9度と
ネイタル金星が乙女座9度で、
ジャストスクエア。

ここ数日は、射手座の土星、火星、アンタレス
の射手座ステリウムが

ネイタル金星乙女座9度に拮抗してきて
なにをするにも、スムーズにおもうように
流れに、乗らず、無理矢理やらないと
動けず。

ミュータブルサイン同士のスクエア。

変転する、相場状況にあっても、
なかなか、成果や結果がみえない状況。

とはいっても、逆に、いまは
成果や結果がみえない、待たされまくる
ことが、ひと月先くらいの吉勢につながる
んだろうな、とも、俯瞰しておもったり。

hiyokaさんの言う、分化とか、別れとか
リニューアルというのは、いまのところ
身近には思いあたらないけれど

各分野それぞれで、淘汰されてゆく姿は
もしかしたら、分化、別れ、リニューアル
が当てはまってゆくのかも。

本物、本気、本来
にこそ、かえってゆく、淘汰。洗練。


( ^ ^ )/□Green


2. Posted by hiyoka   August 25, 2016 01:42


Greenさん、こんばんは。

今日このごろは、自分に何かが起きたわけじゃなくても何となく疲れた…というひとが多いんじゃないかなと思います。天空の緊張度ったら半端じゃないですし、遅い星のどれかがトランシットでネイタルにハードアスペクトを形成してるひとも多いし。

惑星エネルギーは強力でダイナミックでもあるけど、現実はというと、あちこちで色んな物事が、人々が、様々な即面でぶつかりあって3すくみになったり押し合いになったり。なかなか前進出来ずに足下の砂だけが時と共に流れ、ひたすら掘れていくような...そんな感じもありますね。 その中で、みんなが自分以外のものには成れなくなる。旗幟が鮮明になる、本性がにじみ出る、自分にも他の人達にも嘘をつくのが以前より苦しくなっていく。表現出来ずに溜まりきったエネルギーは惑星フォースの緩急がもたらすフェイントにはまり、思わず足を踏み外すひとも出てくる。…そんな流れがあっての分化や分裂ではないかなとも感じています。今はけっして無理するときじゃないけれど、適度で正直なフローが出来ていれば、爆発や分裂には至らないんじゃないかな。^^

ファンファーレが鳴るようなリニューアル感とはちょっと味わいが違って、今も細胞と共に深く進行しつつある何か。ひと呼吸、ひと呼吸、こっちから意識しに行って初めて見えるような。自我が先か、胎内宇宙が先か? そして、それすらも各自の世界に微細に別れていく。それでも支障の無い世界へ。吐いて吸って死んで生まれて…みたいな?w。 金星が蝕の試練を受けて洗練へと向かうとき、自分の限界高度を心得たイカルスは遠い大地へと飛び立つのではないでしょうか。けど「紡ぎ過ぎ」にはご用心!(謎

Good Luck!!!☆^^

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