September 04, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント9/5【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年9月5日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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告知:9月5日月曜はレイバーデーの祝日で米国市場は休場となるので注意されたい。


≪ 先週をふり返って ≫

        “非農業部門雇用者数の予想は18万人増だったが、実際は15万1千人に留まった。だがそれは話全体の半分に過ぎない。平均時給が伸び悩み、週あたりの平均労働時間が減るなど就業内容は低下している。もし政府による大盤振る舞いの雇用攻勢が無ければ、数字はかなり悪いものになっただろう。”

― Jeff Cox
  CNBC.com 2016年9月2日


        雇用統計は弱くはあったが、酷くもなかった。とにもかくにも15万1千の雇用は増えている。それはおそらくFRBとヒラリー・クリントンが願ったことであり、景気後退への怖れを引き起こすことなく、選挙が終わるまでゆったりと金利引き上げを遅らせるに足る理由をFRBに与えた。政府がこんなにも多くの人々を雇ったとは何と良い事か! 前回FRBが金利引き上げを発表したのは去年12月だったことを思い出すと良い。翌月までに株式市場は15%以上下落した。引き上げ幅はたったの0.25%だった。今、アナリスト達は0.25%の利上げでは市場を押し下げるには不十分だろうという正当化を試みているが、イエレンはわかっている。したがって、これまでも私達の見通しは常に正しかったわけだが、現在も変わらない。FRBは大統領選の前に金利を引き上げて前回2016年初頭のような市場メルトダウンを再び引き起こすリスクは犯さないだろう。

雇用統計の「弱い」数字を受けて、株式市場は急反騰した。9月1日に4週間ぶりの安値18,295をつけて以来、ダウ工業平均は雇用統計直後に18,550近くまで舞い上がった。9月1日に2ヶ月ぶりの安値1305に沈んだ金は、その1日後、雇用統計直後に1334まで跳ね上がった。銀の動きはもっと見応えあるものだった。8月29日月曜につけた新サイクル安値18.46から爆発した銀は、金曜に19.46をつけた。これは新たなプライマリー・サイクルの始まりを示唆している。

もちろん、現在は水星が逆行しており、このトリックスターはテクニカルな売買シグナルを台無しにする技を持っている。騙しや肩透かしを頻発させるので有名だ。今回もそうなるのだろうか? 私はそうは思わない。何故なら購読者の皆さんにはお伝えしたとおり、これらの安値は強力な日食とそれが土星と海王星に形成するTスクエアと相関して示現しているからだ。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “『唯一の真の叡智とは、自分が無知であると知ることだ』とはソクラテスの言葉だとされている。”

― “Loopholes for the Mullahs”
  ウォールストリートジャーナル 2016年9月2日付


        先週論じたように、私達は9月16日まで続く、非常に強烈かつ特異なジオコズミック配列のただ中にある。先週のコラムで私はこう述べた。

『これからの2週間は十中八九、混乱と不安定のピーク期になるだろう。すなわち 1)8月30日〜9月21日/22日まで水星が逆行する。 2)土星・海王星ミュータブルスクエアにTスクエアを形成する日食がミュータブル・サインで起きる。 3)9月10日に土星と海王星が3回目にして最後の正確なスクエアを形成する。 4)9月16日にミュータブル・サインで月食が起きる。 これはミュータブルな要素が非常に強く、また多くの海王星的要素を含んだ期間だ。つまり…大量の霧、雨、そして泥(文字通りにも比喩的にも)にまみれた時間帯なのだ。これは多くの市場、特に原油と国債に影響を及ぼし、それがまた株式、通貨、そして金属市場にも波及するだろう。それぞれの市場において、今後1〜2週間の間に起きる直近トレンドからのリバーサルを予期しつつ注視したい。』

現在、ハリケーン・ハーマインが米国東海岸を北上中であるため、この週末はまさに多量の雨と泥がもたらされるだろう。多くの市場が木曜の安値から反転しており、前述したように、原油は木曜9月1日に数週間ぶりの安値43.00まで下落した。そしてそのわずか1日後には、貴金属や株式指数と共に見事に復調した。したがって、現在最大の懸念は水星逆行がこれらのリバーサルを無効にするかどうかだ。

        現在発効している重大なジオコズミック要因は水星逆行だけではない。先週月曜8月29日には金星が天秤座に入居し、9月23日まで公正を量る天秤を象徴する星座宮を運行した後に蠍座入りする(そしておそらくはそれまでの公正路線を酷くこき下ろして再び脱線させる)。 さて、概してアストロロジャーというものは天秤座の金星が大好きだ。何故なら天秤座を支配するのは金星であり、両方共に愛とパートナーシップを統轄するからだ。「愛」が嫌いな人間などいるだろうか? いやまぁ、ひょっとしたら一部の蠍座の人達は駆け引きの一部として苦痛の方を選ぶかもしれないし、もしかすると山羊座の中にも愛を仕事の一つと考える人がいるかもしれない。また一部の水瓶座にとって愛とは非個人的なものかもしれない。だが一般的には殆ど全ての人々が愛を欲している。

とはいえ、私が触れたいのはそこではない。ファイナンシャル・マーケットタイマーである私達にっとての天秤座の金星の重要性は、『フォーキャスト2016』でも論じたように、これが銀におけるプライマリー・サイクルと高い相関性を持っていることだ。それを念頭に置いて見るなら、金星が天秤座入りした日(8月29日)に銀のプライマリー・サイクル安値が示現した可能性が高い。換言するなら、ファイナンシャル・アストロロジーと『フォーキャスト2016』はまたも正確な予測を提示したと考えられる。 銀は月曜の安値から金曜までにはすでに5.4%の反騰を見せている。しかし、それでも私はソクラテスの言葉は正しいと思う。水星逆行下でただ一つ正しいと言える行為は、自分が「無知であると知ること」なのだ。だが有り難いことに、アストロロジーのように手掛かりの一つとして私達の行く手を照らしてくれるツールもある。確信に至る時を知るというのもまた良いことだ。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “預金者が借金をする際には利息の相殺を受ける資格がある、というルールは歴史的な決まり事だ。だがもうそれは通用しない。多くの先進諸国において、貸し手は政府に彼らの現金を借りてもらうという特権のために支払いをする… 新たな政治経済学 ― または錬金術 ― においては、政府の財政が持ちこたえられなくなればなるほど、借金をしても費用がかからない仕組みになっている。”

― James Freeman
  “The 5,000-Year Government Debt Bubble”
  ウォールストリートジャーナル 2016年9月1日付


        さて、もし上記の一文が冥王星の山羊座運行(2008年〜2024年)を言い表す適切な引用でないとしたら、一体何を代わりに言えば良いのかとさえ思う。しかしながら、マイナス金利と預金者にとっての無収益状態は、土星・海王星の長期36年サイクルのウェイニングスクエアが、その3回にわたる形成を9月10日に完了するにつれてゆっくりと終わっていくかもしれない。

歴史を見てみれば、金利における長期の高・低が土星・海王星ウェイニングスクエアの近辺で終わるということがしばしば起きてきたのがわかる。前回それが起きたのは1979年9月〜1980年6月だった。金利はそれまで1世紀以上もの間 最高レベルに留まっていたが、その後低下し始め、私達が過去2年ほど経験してきた水準まで下がった。その前の時は1944年7月〜1945年4月で、短期金利も0%近くに下がって米国史上それまでの最低値を記録した。1940年代中盤にアスペクトが完了した後の5年間は、金利がスピーディに上がることはなかったし、1979年〜1980年当時の高金利からも、1982年を過ぎるまでは急落することがなかった。しかしそれでも最高及び最低の水準からは確かに反転したし、それはアスペクト ― 今週終わるそれと同じもの ― の中心時間帯に非常に近いところで起きている。

        長期ジオコズミクス上でもう一つ肝心な点は、今週9月9日に起きる13ヶ月間の木星による天秤座入居と運行だ。結論を言えば、これは多くの金融市場、そして社会・政治学が絡みあった経済トレンドにおける、重要な長期的反転が準備態勢に入ることを示唆する。これがピタリ9月9日〜10日に鳴り物入りで示現してくることはないだろう。

実のところこれは、先週金星がカーディナル・サインである天秤座に入居したことをトリガーとして、すでに起きているのかもしれない。金星はこの天秤座において、やはりカーディナル・サインを運行する天王星と冥王星の働きに参加するのだ。 それに加え、今週は木星もまた、カーディナルの天秤座に入居してこの惑星グループに加わる。2016年の大半は多くの惑星がミュータブル・サインを運行し、世界は不確定性と不安定な変わりやすさに苦闘してきた。今私達は、この不安定な時期を離れ始め、より直線的かつ断固としたカーディナル・サインへと入っていく。金融界と集合心理における、多くの長期トレンドが変化していくか、あるいは新たなものが生まれつつある。

注意せよ。あなたの目の前で歴史の流れが変わっていくのを目撃し、しかもその事に気付いていられるような機会はそうあるものではない。






訳文ここまで
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この記事へのコメント

1. Posted by Green★彡   September 06, 2016 18:05
5
こんにちは、hiyokaさん。☆彡

メリマンさんの文脈から、みてゆくと
天秤座木星の13ヶ月は
金利の異常事態からの
正常化へ、という、ベクトルが
読み取れそうです。

JPモルガンも、ヨーロッパ中央銀行の
量的緩和縮小の可能性を警告、喚起している
ようです。国債債券価格のバブル状態、
マイナス金利からの正常化。

アメリカが遅々としながらも
新大統領就任後、ジワジワと
利上げを遂行してゆけば
他の先進諸国も、マイナス金利からの
脱却、金利上昇、国債債券価格の下落調整が
成されそうです。

天秤座。

偏り過ぎたものの、均衡平衡化。正常化。調整

いかにも、天秤座木星の13ヶ月は
いまより、常識的な金利水準の世界に
なってゆきそう。

目の前の世界がかわってゆくのを
その、ながれを、あらかじめわかりながら
過ごす期間は、なかなかあるものでは
ない、と。


★彡Green

2. Posted by hiyoka   September 08, 2016 13:40


Greenさん、こんにちは。

本当にそんな感じですね。
天秤座は均衡、何より力の均衡と対等性を望むものだから、行き過ぎは是正しなければ…という気運が強まる...そしてそれは天秤座が人類に与える挑戦でもある。なのでそれをきっかけに徐々に顕れる世の中全体への影響はマンデーン的にどんなものになるかな?と興味深く思っています。 

人為的な異常化からは正常化のほうが大変ですし、正常という概念も時と共に変化していきそう。数字はともかく、世界の総体としては同じところには戻らない。変化が別の変化を浮上させ、際立たせていくのかも。
とにもかくにも、世界は確かに変わりつつあるのですね。(^_^

good luck!!!☆
 
 

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