レイモンド・メリマン 週間コメント9/19【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント10/3【金融アストロロジー】

September 30, 2016

○10/1の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  10月1日 09:31前後、北海道周辺で  09:37前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は09:12前後、沖縄周辺では08:44前後に天秤座 08°15’で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月天秤座8°~9° ー 10/1~10/30 】
  "A blazing fireplace in a deserted home"
『人けのない家に明々と燃えさかる暖炉』

  "Three old masters hanging in an art gallery"
『画廊の壁に掛かる三人の巨匠の絵』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★変化し続ける環境や移ろいゆく気分の中で変わらぬ「中心」を意識する必要
→★自分を自分たらしめている中で一番シンプルな感覚に戻る
→★内なる強さを唯一の盾に一歩を踏み出していく、または…
→★何かが起きたり何処からか変化がやって来るのをじっと待ち続ける傾向
→★情報のソースや今の考えがどこから来ているのか確かめながら進む必要
→★感じ取った「兆し」を指針として、今自分が目指すべき方向を設定していく
→★いつもと変わらない平凡さや環境の中で新しいものを創り出す気概
→★今を切り拓いていくのに必要な「温故知新」の精神
→★小さなプライドや承認願望が満たされなくてもよいと覚悟出来る無欲の強さ
→★自分の都合の良いときに都合の良いことを認めてもらえるわけではないという事実
→★確実な技術を身に付け、自分というカタチを磨いていくプロセスの重要性
→★はっきり見えない未来を目に見えるものからクリアにしていく道程
→★自分らしい創造性を発揮するための場を求める際に必須の忍耐と持続の力
→★自分の中でバランスを欠く部分を理解し、補完する迂回路を見出していく
→★去るものと出逢うものとの狭間に永遠を見ながら歩む・・・→

エネルギーのポイント:『マインドからハートへ:手探りながら踏み出す一歩』

161001NM


        厳しいテーマが鈴なりだった3回の蝕祭りも終わり、気が付いたら秋。。まだ蒸し暑さが残る深夜、これを書きながら一斉に鳴く虫達の声を聞いています。記録的に暑かった夏の終わりに、月蝕~日蝕~月蝕というダイナミックな時間帯を通り抜けたわたし達。疲れを感じてるひとも沢山いるんじゃないでしょうか? そして、くたびれたけど何かと忙しくて休めない、休まらない…なんてひとも。でも、今はボディ・メンテナンスが必要なとき。整体でもヨガでもいいし、ゆっくり湯船につかって手足を伸ばしたり、ストレッチするだけでも良さそう。あ、あまり機会の無いひとなら、もしかしたら健康診断を受けてみるのも良さそうです。 まだまだこれから先に進むためにも、そして、やってくる新しいエネルギーを楽しむためにも、この新月をきっかけに一度身体の調子を整えておくっていうのは良いアイデアかも。


P1010790


        さてと、前回の月蝕を経てから、天空では9月23日に金星が蠍座入りし、24日にはOOBの火星が銀河中心にコンジャンクト、太陽が乙女座銀河団にコンジャンクト。そして26日には天王星と準惑星エリスが全3回のうち2回目の正確なコンジャンクションを形成。その時太陽は木星とコンジャンクト(セクスタイルの月と共にカルマを暗示するネッソスにYODを形成)。翌27日には冥王星が順行開始。。 こうしてちょっとふり返っただけでも、強烈で長期にわたって継続するエネルギーが数多く放射されてきました。

そして、およそ6週間にわたって提示された蝕のテーマ(キーワードと共に、サロスシリーズの特質「乱」や「アジア大陸・半島との関係」など)はこれから先、半年〜3年(稀に最長で6年)にわたり、世界を流れる不可視の血液となっていきます。(...ひょっとしたら、今後の蝕とも絡み合いながら2022年あたりまで続くかも?)

個人であるわたし達がこういう底深い刺激を受けたときは、明確に一方向を示すようなものには感じられず、四方八方からぎゅっと引っ張られたりパンチを入れられたりするような感覚に陥ることが多いのではないかと思います。または強烈な圧迫感かな。 あるいは、これといってハッキリした理由もないのになんとなく落ち着かない、不安、散漫…とか。 3回の蝕の記事にもいろいろ書いたけれど、ひとによりネイタルにより、揺さぶりや喪失の恐怖、別離、または新たな出逢いや発見への不安、溜めていた怒り哀しみの噴出など、あらゆる感情的な体験の可能性がありました。


P1060661


  もしかしたら...わたし達はみんな宇宙から、それぞれの道の途上でそれぞれに見合った形の "喝" を入れられたのかもしれません(弱いところを突いてくれたともいえますがw)。それも、と~っても深い部分に...。たぶん、吸収したエネルギーはとても大きくて、まだまだ消化しきれてはいないと思います。なのでもしかしたら一種のエネルギー的「膨満感」を感じて息切れしてるひともいるかな?。。 

今回の新月は、そんなこころの深層部に渦巻くエネルギーを少しずつ鎮め、ならしていく感じになるかも。またそれと同時に、足許を確かめながら、まだ茫洋とした道の先に向かってそっと踏み出していくような感じも。 確かにスッキリ晴れ渡った空の下で遠足に出かける雰囲気ではないし、まだまだ挑戦が続いて痛みを抱えたままのひとも多いと思います。でもミュータブル・サインにひしめいていた惑星達は、大半がカーディナル・サインに出てきました。ならば手探りしながら、少しずつ。ハートに受けた傷をまたひとつ、勲章として。遠い銀河の "ワケノワカラナイ"エネルギーの後押しを受けながら。そっと前に踏み出してみましょう。


eso1238a



★10月新月のサビアン・シンボル

        では久々にサビアン・シンボルから見てみますね。太陽と月はまず天秤座8°『人けのない家に明々と燃えさかる暖炉』をベースにとっていきます。 人けのない家…もう誰も住んでいない、打ち捨てられた古家でしょうか? それとも、持ち主はただ何処かへ出かけているだけで、やがて我が家へ帰ってくるのでしょうか? いえ、もしかしたら無人の家は、新しい家主がそこに辿り着くことを知っているのかもしれないな... だから歓迎の炎でその到着を迎えようとしているのかもしれません。

明々と燃えさかる暖炉。その周りだけは、凍てつく真冬でも暖かく、いつだって旅に疲れたわたし達のこころと体を温めてくれます。

家...家庭...ホーム... そこはいつでも帰ることの出来る場所。わたし達がホッと安らぐところ。そして明日への元気を養うところ。 その中心部には、必ず「火」が燃えています。現代ではオール電化の家も増えて、特に日本では昔ながらの暖炉のある家などとても少ないでしょう。けれどわたし達人間にとって、太古から「火」は外敵から身を護る盾であり、絆を深める情熱の印であり、そして何よりも… いのちを繋ぐためのエネルギーとして存在してきました。 暖炉が燃えているということは、たとえ人が居なくても、その「家」にまだ活力があり、新しい営みの準備が出来ているということです。


fire-1604034_1280


  わたし達の内側にも火が燃えています。天空の星々にいざなわれて、わたし達のマインドはこのところあちこちに旅をしてきました。ときには悲惨な光景にうちひしがれ、またウキウキと胸はずむような楽しさに我を忘れて。 けど、季節の変わり目もいつのまにか過ぎ、空を見上げればどうやら日も暮れてきたようです。どうしようかな。世界は今、この瞬間にも沢山の出来事が起こり、街には喧噪が続き、地球は回り続けてる。それにみんな、口々にいろんなことをお喋りしているけれど。でも。。なんとなく違う気がしてきた。。「あれ? そろそろ帰らなきゃ。でも...何処へ?」 

     わたし達の火が、今も燃えているところへ。

     立ち止まって遠い地平線を見ると、細々とした煙が立ちのぼっています。なんとなくその方向へと歩き出すわたし達。近付いてみると、一軒の古い建物。初めて見る家だ。でも何故だろう、どこか懐かしいような? もしかして夢で見たのかな?  ドアを開けて中に入ると、誰もいない家には大きな暖炉があって、明々と火が燃えています。まるでわたし達を待っていたかのように。火の粉がはじける音にじっと耳を傾けながら、わたし達は突然気付きます。「あ...ここは。。自分の場所だ!」  

なんだかずいぶん歩いた気もするけれど。でももしかしたらその家って、本当はわたし達の内なる寺院、ハートの中心部を暗示しているのかもしれません。確かに、以前見知っていた家とは少し違う気がする。でも、やっぱりたったひとつの自分の家だ。旅の間に内側の何かが変わったのかもしれない。でも、ここには火が、永遠に変わらない自分の火が燃えている...。


P1030725


  ホームとは、よりどころ。そこに帰れば、誰にも、何にも煩わされずにいつも安心して眠れる場所です。そしてここは、対向する度数牡羊座8°のシンボル『東に向いて飾りリボンをたなびかせる大きな帽子』が示すように、「東」に位置する家、つまり新しい何かが生まれて来るところです。 旅に疲れて西の地平に立ちつくしていたわたし達は、東から西へとリボンのようにたなびく煙に惹かれて自分自身の内部、「わたし」が生まれる場所へと帰っていくんですね。「さぁ旅のホコリを落とし、ひととき手足を拡げて休もう。。。」 

        ん? まだ家がみつからない? ならば目を閉じて内なる瞳をこらしてみて。本物の火が燃えるところには、きっと一筋の煙がたなびいているはず。それが目印。「火の無いところに煙は立たない」ってw。マインドを構成する全てのことばを燃やし尽くす火が、そこにはあるはずです。


  今はほんの少しでも、ひとりで過ごす時間が貴重なとき。深いハートの火にふれて、エネルギーを充填するとき。 そして、人知れず変容しつつある内面をそのまんま抱き留めて、新しく生まれ来るだろう何かを受け入れるとき。 そこで何を夢見るのであろうと、明日の朝になれば、暖炉の前には生まれたばかりのタマゴを使ったオムレツが用意されてるかもしれないしw。 こうしてひととき燃えさかるいのちの火に抱かれ、「無言の本源」に触れた「わたし」というマインドは、また再び…様々な経験を求めて外界へと向かっていくのでしょう。

このエネルギーは、もちろん実際の家族や愛するひと、気心の知れた仲間達とのホッと楽しいひととき...という風にも顕れる可能性があります。けれど、もし愛する誰かのこころを真冬の暖炉のように温めたいと思うなら、まずは自分のハート ― いのちの火の在りか ― を訪ね、そこに明々と炎が燃えていることを確かめてください。


P1030653


        さて、新月は次に天秤座9°『画廊の壁に掛かる三人の巨匠の絵』 というシンボルをとっていきます。今度はアートギャラリーの一室ですね。 そこには長い時を経て芸術の世界に大きな影響を与えてきた、巨匠達の絵が掛かっています。ある芸術文化をリードしたマスター達にふさわしい特別室で、それぞれ立派に額装され、適切な照明と温度管理の下で大切に展示される作品達。 きっと多くのひと達がそこを訪れ、尊敬の眼差しでそれぞれの絵をみつめることでしょう。そこは巨匠達の作品が飾られるべき究極の「ホーム」かもしれません。

B.ボヴィは「三人の巨匠」というシンボルを指して、それぞれの作品が巨匠の手になる偉大な作品としてそこに展示されるまでの道程には、隠された「第三の要因」が暗示されていると言っています。「3」という数字は「完全性」を示唆します。 こうして立派なアートギャラリーに飾られた姿が、巨匠達とその作品が辿った道のゴール ― 完成形だとすれば、その道程に潜む第三の要因とは何でしょうか?

        サビアン・シンボルが降ろされた1920年代中盤の米国は、まさに狂乱の20年代(Roaring Twenties)と呼ばれ、経済発展と共に、芸術・文化が一斉に花開いたときでした。大衆音楽としてのジャズが生まれた時代。都会にはアールデコ様式の建築が建ち並び、短髪で短いスカートをはいたフラッパーと呼ばれる女性達が闊歩し、人々は映画やダンスを新しい娯楽として楽しんだと言われます。また美術への興味も盛り上がり、多くの富豪達がヨーロッパのルネサンス〜印象派などの美術作品を蒐集し、美術館に寄贈したそうです。


istanbul-168774_1280


  その一方で、米国の美術界では、沢山の若者達が親の世代の常識を破るような生き方を求め、浮かれた世相に背を向けて、より社会的にシリアスな芸術を模索するムーヴメントを起こしていました。けれど、当時の米国文化を拝金主義だと切って捨てるような、反抗精神に満ちた彼らの作品は、一般社会からは理解されず大きな問題になることも多かったそうです。 それでもそんな若者達の芸術運動は、後にノーベル文学賞を受賞したシンクレア・ルイスなど、多くの芸術家や詩人、小説家を生み出していきます。 また、ハーレム・ルネサンスと呼ばれた新しい黒人世代の台頭が、独特のアメリカン・アートを創り上げていったのもこの時代でした。(参考:American History:1920s Were Big Time for the Arts)

当時、このシンボルを降ろしたチャネラーのエルシィがいったいどんな光景を見たのか? それは誰にもわかりません。 身体が不自由で車椅子の生活だった素朴な彼女に、はたしてアートギャラリーを訪ねる機会があったかどうかも不明です。 けれど、当時の知識人でもあり、彼女を霊的な道に導いたマーク・エドモンド・ジョーンズの存在を通し、その時代のアメリカ文化の雰囲気を肌で感じていた可能性はあると思います。

ルネサンスや印象派の巨匠達のイメージ。 そして1920年代当時の怒れる若い芸術家達... 社会からは白い目で見られながらも、自分の才能とビジョンを信じて闘った若者達のイメージ。それは長い時を経た「結果」と、理想の「未来」を夢見る今との対比です。

おそらくB.ボヴィが指摘する「第三の要因」とは、望む結果 ― 社会的認知や成功、または自分にふさわしい人生のゴール ― 「究極の完成」を手にするために不可欠な要因を指しているのだと思います。


P1060509


  今、わたし達はそれぞれに、大なり小なり何らかの才能 ― 存在する能力を含めて ―(第一の要因)を持っています。そしておそらく幸福な人生へのビジョン(第二の要因)も。。  けれど今の時点では、自分が果たしてこれからどうなっていくのかは見えません。 頑張ってもなかなか成果が出ないときもあります。 批判されて凹むときだってあります。 わたし達は自信を失い、迷い、嫌気がさしてきます。いったい未来はどうなるんだろう。。。 そうだ、水晶占い師さんにみてもらおうかな?

        余談になりますが... サビアン・シンボルの360°にわたる象徴の構図は、一種の曼荼羅です。それらはただ前に後ろにと続いているだけではなく、あらゆる度数が全ての度数と絡み合い、関わり合いながら人生の全てを映し出す、無限宝珠のような関係性を持っています。 とりわけ対向度数のシンボルは、互いの意味を補完したり反撥し合ったりしながらひとつの真実を炙り出す、合わせ鏡のような投影関係になっているんですね。 なのでシンボルを読み解くときは、常に対向度数を意識することが大切。。 じゃ、このシンボルの対向度数牡羊座9°はといえば... そう、『水晶球を凝視する人』です。

自分自身がサイキックでもあるB.ボヴィは、水晶球を使うときには何かの意図を持ってまじまじと一点を見つめてはいけないと言っていました。リラックスし、どこにもフォーカスせずに覚醒していること。けれどもしっかりと "見て" いること。ツールとしての水晶球は、よく手入れをしてけっして曇らせないこと。そして、いまだ生まれていない「時」を突き抜けていくには、 "見えないこと" を怖れてはいけない…とも。


P1070843


  わたし達が茫洋とした未来を思い、不安に感じたり元気をなくしたりするとき。そんなときって、もしかしたら、目の前にありもしない水晶球を、じと〜っと見つめ続けているのかもしれません。そこには立派な画廊に飾られた三人の巨匠達の完璧な絵が映っています。うっとりするほど素敵な絵。。 わたし達は、思いっきり意図をこめて 理想の映像を創り上げます。 でも...。本当はそこには何も無いのです。そう、自分でもわかっています。たぶんそれは自分の姿じゃない。。。 いえ、もしかしたら何か本当に映っているのかもしれません。 だけど何だかモヤモヤしててわからない。やっぱり怖いから見るのやめよう....なんてw。

このシンボルが語る巨匠達の第三の要因。 それはきっと、彼らがまだ駆け出しだったころの姿かもしれません。自分の能力を認められず、ビジョンも理解してもらえなかったころ。 ひとり曖昧な未来を思い、貧しい生活の中で暗く沈んだときもあったでしょう。どんなに自分を信じていたとしても、その自分が生きているうちに社会に認められるとは限らないのです。芸術の世界には何の保証もありません。ただただ、のしかかる「今」と闘いながら、自分が選んだ道を歩み続ける。そんな挑戦の道。 けど、好きな道を選ぶってそういうこと。その紆余曲折を力にし、ときにはそれを楽しみながら生き続けること。

立派に飾られた三枚の絵は、過去を生きたひと達の大いなる人生の結果 ― 証しです。そこから学ぶことは沢山ある。でも、今のわたし達の未来とはきっと違う。なぜなら、まだそれは生まれていないのだから。今のわたし達が生み出すのだから。

        肩の力を抜いてリラックスし、どこにもフォーカスせずに覚醒し続けること。そんな自然体で。今、わたし達が創り出す一瞬一瞬が、ふさわしい未来のホームになっていく。それがどんな「家」だっていい。そこに明々と燃え続ける「火」がある限り、わたし達はいつだってそこに帰っていくことが出来る。 そしてそこから何度でも冒険の旅に出ることが出来る。 やがていつの日か、わたし達ひとりひとりの絵が、どこかのギャラリーにきっと飾られてる。 それを見て微笑むことの出来る場所... わたし達にふさわしい世界の、ひょっとしたら宇宙の、街角に...。


eso0332b



★9月新月の星模様


満月までの主な惑星の動き(抜けもあるかも…)
 10/6 火星・木星スクエア
 10/6 金星・冥王星セクスタイル
 10/7 水星が逆行のシャドウ抜け(グリーヴと合)
 10/8 太陽・冥王星スクエア
 10/8~9 水星天秤座入り
 10/11 水星・木星コンジャンクション
 10/12 金星・カイロン トライン、太陽・月&パラス スクエア
       天王星・カイロンから金星・ジュノーへYOD
 10/15 太陽・カイロン クインカンクス
       太陽・天王星 オポジション → 16日の満月へ


        長い間わたし達を悩ませてきた土星・海王星スクエアがやっと終わりました! ただこの新月ではまだオーブ2°圏内、それに海王星は土星とスクエアを形成する月のサウスノードとコンジャンクトしています。なので余韻はたっぷり残っている感じかな (^_^;。 それに世の中/人々のこころの世界では、土星・海王星スクエアの負の側面(欺瞞や虚偽、逃避と懲罰的傾向、信頼と一貫性の欠如などなど)が強いる抑圧によって溜まってきた怒りが、ちょっとした機会を見つけては噴き出しているようにも見えます。まるで地面が弱く薄くなったところを突いて、いきなり噴煙が吹き上がるみたいに。。 それもまた、2015年後半から本格化してきた火・水・爆発・分裂のエネルギーが、目の前の現実として形を取ってくると思われる、この秋から来年初めの序章かも… そんなふうに感じる今日このごろ。日本の戦後始原図を見る限り、このエネルギーはわたし達の国土にもひたひたと影響を及ぼしています。

ただ、過ぎ越してきた三つ組の蝕のグレイトな強烈さに比べると、今回の新月は少し和らいでくる感もあります。木星の天秤座入りで賑やかな集まりの機会も多くなる反面... このところ折りに触れて... 出逢う何かにツンと胸を突かれるような繊細さが増したひと、悩ましくて背徳的だったり、蠱惑的な雰囲気に惹かれるひともいるんじゃないかな。 けどこの刺激は本来とても創造的に使える感じ。 音楽、映画や小説など何かを鑑賞するとき、いつもより深く感じ取れるかもしれません。また、煩悶する気持ちを抱えているなら音楽や詩、映像、その他のアート表現を通して使ってみて。何かそのひとならではの、とっても良い作品が出来そうな気がします。ひょっとしたらいつの日か・・アートギャラリーに飾られてたりして…(^_^;


P1050331


     さてと。今回はいろいろある中で個人的に気になったアスペクトを2つほど挙げてみますね。

月のノード軸(乙女座・魚座11°台)に射手座の土星(11°台)がTスクエア

  それに加えて
  ●土星と小惑星マグダレーナがコンジャンクト
  サウスノードと海王星がコンジャンクト
  ノースノードに小惑星ルビコンがコンジャンクト
  土星の対向、双子座にはKBOでキュビワノ族の二重星アルチラ

  海王星を除く上記全てが11°台ということで、小惑星やKBOを入れるとグランドスクエアに。。


  まず月のノード軸とのTスクエアが暗示するテーマをいくつか挙げるなら:
必死に何か(おそらく「光明」かそれに類するもの)を追い求めてきた存在が、重要な岐路に立たされているという感覚

とても底深い何かに対する怖れ。または見つかること、捉えられて引き戻されることへの恐怖と、どうしても謎を解き明かしたいという欲望の葛藤

避けてきた過去との直面と乗り超えのタイミング、または時そのものに試されている感覚

「すでに確立された権威や秩序」とは異なる今の自分の現実の中で、犯されまい、鋳型にはめられまいと抗う気持ち。自立の足許をすくわれる恐怖。または仮面をはがれる怖れ

弱った状態を脱し、恐怖に打ち勝って夢と現実を学び続ける必要
 またそれによって自分自身の権威を護る必要
などでしょうか。どことなく深さを持ったエネルギーです。これは社会的には、政治経済状況や世の中の方向性への鬱屈した怒りやどうにもならない焦燥感、不安などとして顕れているように思えます。またサウスノードに海王星がコンジャンクトしていることから、今の世界はとても視界が悪く、何が真実なのかはモヤモヤとして殆ど見えない状態です。どんな領域であれ、その道のエキスパートが長年のカンを駆使してやっと進めるような感じかな。。 おそらく、怒りのターゲットは世相のあれこれに向かったとしても、実際にはそのひと自身が自分の人生で感じる「どうにもならなさ」が入り混じりつつ、混沌とした感情が渦を巻く...という感じかもしれません。


P1080021


  これがもし個人に影響するとしたら、遠い惑星や小惑星がヒントになりそうです。 まずグランドスクエアの一角をなすKBOアルチラ。 オーストラリアの北方先住民族アレンテ族が持つ神話の創造神、アルチラは、「ドリーム・タイム」と呼ばれたこの世ならぬ時代の神。そして、人間達が引き起こす世の中の雑事に嫌気がさして、天空に帰ってしまった神様です。

日中の「有限世界」を嫌い、夢見の「無限世界」に引き籠もった神、アルチラの発見チャートでは、木星と小惑星ヒプノス(眠り、催眠)がタイトにコンジャンクトしていました。 KBOやTNOなどの象意解釈には、まだ研究の余地が沢山残されています。 けれど現在までの先達者達の研究とフィールドワークによれば、やはり眠りに関する出来事(不眠症、過眠症、ナルコレプシーなど)、そして「夢見を通して伝えられる情報」、「厭世観」に関わりがありそうです。 これは、アルチラが現在長期で双子座に在泊していることを考えれば妥当な解釈ではないでしょうか。

        そしてノースノードとコンジャンクトしている小惑星ルビコン。これは「ルビコン川を渡る」という言い回しを知っているひとならピンときますよね。ジュリアス・シーザーが法に背き、軍を率いたまま本土と属州の境界であるこの川を渡って、ローマ帝国に足を踏み入れたことにより、反乱の意志を決定的に示したという故事からきたことばです。「賽は投げられた」というセリフとセットになって有名ですね。 なのでこれは、文字通り、「意志をもってもう戻れないラインを踏み越えるような行動」、またはその促しがあるときに強調されることの多い小惑星です。これはノースノードにコンジャンクトしているので、どちらかといえば「促し」の意味が強いかもしれません。

こうしてみると、ネイタルでこのグランドスクエアに強く触れる惑星や感受点を持つひとは、上に挙げたようなことの幾つかを何らかのスケールで体験している可能性があるかも? 


eso1116a-copy


  で、ここで一番の謎となるのが土星にコンジャンクトしている小惑星マグダレーナです。 これはマグダラのマリアにちなんで名付けられました。 マグダラのマリアといえば、聖なる女性性、あるいは聖なる娼婦 ― 女性の清らかな側面とダークな(聖書的には罪深い?)側面を合わせ持ち、神の子キリストによって罪を許された存在として引き合いに出されることが多いようです。

けれど、近年は『マリアによる福音書』の発見やグノーシス研究、そしてベアリング/キャッシュホードによる女神の研究(邦訳:世界女神大全)などによって、全く異なる側面も明らかになってきました。そこでのマグダラのマリアは、光明を得た存在、師とセクシャルな関係を持ち、弟子達の筆頭に立つ、イエスに選ばれた使徒でもあったようです。 これは金星や小惑星ヴェスタなど他の女神の星々にも同じように言えるのですが... 長い歴史の中ではその時代の世相に都合の悪い事実は切り落とされ、闇に紛れていきます。 本来持っていたアイデンティティの一部を奪われ、生き生きと息づく肉体とハートの真実をバラバラにされたとき、ひとは鋭い痛みを感じるのではないでしょうか。 そしてそのひとの真の顔は、きっとこの世ならぬ「ドリーム・タイム」の彼方に埋もれたまま、再発見されるのを待っているのかもしれません。

小惑星マグダレーナは、ある一面では「聖なるもの」への果てしない憧れや純粋な愛、またはそれらの喪失への怖れを象徴しています。けれどもう一つの側面としては、偏見や支配力をめぐる、「アイデンティティをかけての激しい闘争」を象徴する可能性があります。


P1050184



        もう一つ。同じ土星(&マグダレーナ)とサウスノード(&海王星)のスクエアからは、蟹座24°に在泊する小惑星ヴェスタに対し、神の拳/クァドリフォームが形成されています。これもかなり悩ましいアスペクトです。これは、スクエアを形成する土星とサウスノードによって創り出された緊張が、はけ口を求めて頂点となるヴェスタに激しく向かう感じかもしれません。(ただし、反対の方向にエネルギーが流れるとするアストロロジャーも存在します)

ヴェスタの象意はひと言で言ってしまえば「火への献身」でしょうか。けれど、「火」にも「献身」にも、実はとても複雑な意味があります。 彼女は聖なる火 ― 竈、国家やコミュニティを護る活力と生命の火、人々が集まる中心となる暖炉に燃える火 ― の女神です。古代ローマでは、ヴェスタル・ヴァージンと呼ばれる女神官達が美と高貴さを基準に選ばれ、ヴェスタを祀る寺院の聖火を護っていました。

地位と特権を与えられた彼女達ですが、実際は厳格な監視の下に30歳まで絶対の純潔を守る掟が課され、破った者にはとても残酷な刑罰が待っていたそうです。けれど、古代ギリシャ以前のヴェスタ寺院の女神官達は、全く別の役割を担っていました。 当時のヴェスタル達は、セックスを通して聖なる火のエネルギーを男性信者に伝える神官だったそうです。いわゆるタントラ行ですね。。 これは男女の愛情関係とは関わりのない、「道」への献身として行われた儀式だったと言われています。 また別の説では、少年達を社会に貢献出来る一人前の男性にするため、セックスをどう扱えばよいかを教育する役割を担っていたともされています。 マグダレーナと同じように、ヴェスタもまたこうした側面を剥ぎ取られた歴史を持っているんですね。

これを女性原理の持つ二面性と捉えるひともいるかもしれません。 でも、わたし自身はそうは考えません。 本来は両方で何の矛盾も無く、ひとつのものだからです。ただ、全般に社会はその辺を抑圧してきたところがあります。こうした女神達の惑星は、実際の肉体を持つ現代の女性達、そして男性達と同様に、そのひずみを引きずっているところがあります(ただし、以前にも書いたけれど、いわゆる「フェミニズム」とは次元を異にします)

というわけで…このクァドリフォームの頂点となったヴェスタをもう一度眺めてみると。。。
もう一歩深く、自分が辿るべき道に踏み込むこと
選んだ道や仕事、ゴールへの献身と集中の覚悟を確認すること
犠牲や疎外感への恐怖、個人的な関係を結ぶことへの怖れ
自分自身が持つセクシャリティーの否定や逃避、罪悪感との直面
何も産み出せない、不毛だという感覚 → 正当な肉体性を取り戻す挑戦
頑なさ、または何か一つの物事に囚われてファナティックになる危険
 などが考えられるかもしれません。ちなみにクァドリフォームの頂点、蟹座24°のテーマは『自分には力があることを認め、堂々とした態度で宣言する。それと同時に、傷付きやすい自分もまた認めていく』 『どんな選択をしても、そこには必ず影がついて回るというこの世の現実を見据え、それでも行く』です。


P1070814


        さて。これらの象意をいろいろ組み合わせてみて、男性女性を問わず、自分の物語として何か浮かび上がるイメージはあるでしょうか? もしあったとしても、その内容は本当にひとそれぞれでしょう。 それはひとりひとりが一生をかけて紡ぐ、たった一つの「神話」。またはその一部を構成する重要なヒント。

あるひとは、過去生にまつわる何かを夢を通じて伝えられるかもしれません。またあるひとは、現実に重くのしかかっている問題を解く鍵をそこ見出すかもしれません。 ただここで重要なのは、浮上する物語そのものではありません。そのストーリーや漠とした雰囲気が、今の生き方、今の自分の在りようにどんな示唆を与えてくれるか? 大切なのはそれだと思います。 こうした惑星達の刺激を受けてこころが騒ぐひとは、それぞれの深い部分で何らかのタイミングが来ているのかもしれませんね。。

また、それと同時にこのフォーメーションは、世界全体にエネルギーを注いでいます。特にネイタルで感受点の無いひとであっても、わたし達全員が創り出す地球の現実に潜む、様々な問題について考えるヒントのいくつかが、ここにはあるのではないでしょうか。


eso1424a


        虫の音がひびく9月末日の夜。 木星は今、自分自身を正直に、奔放なほど自由に表現出来る力をを放射しています。だから。みんなそれぞれ、自分のホームをみつけて明々と燃える聖なる火に照らされているといいな。漠とした未来はちょっと横に置いて。 内なる「今」のかけがえのない豊かさに満たされて。そしてひととき、クリアに燃え上がる夢を見られますように。。。




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by サラ   October 03, 2016 20:34
hiyokaさん、こんばんは。

今回も濃密なコラムを有難うございます。

>★月のノード軸(乙女座・魚座11°台)に射手座の土星(11°台)がTスクエア

↑私の場合N冥王星にジャストで絡んでいるので、思い当たる節がいくつもあります。・・どおりでズッシリと重たいはずですネ(^^;

ここ2週間位前から・・(今頃になって-_-;)沸々と辞めた職場での理不尽さを思い出しては辛くなったり、腹立たしく感じたり、もう私の中では終わってる筈のことなのに・・です。

コラムを読みながら・・今このタイミングで当時の記憶が鮮明に思い出されたりするのは、過去への思いに引き戻されそうになっている私がいるからなのかな。などと思ったりもします。

毎晩の様に夢を見せられ、逃げても逃げても何者かが追いかけてきては私を追い詰めるその正体は、もしかしたら過去に対して燻っている私自身の「思い」そのものだったのかも知れず..。

ここ最近は同じ夢は見なくなりましたが、(大日如来サマのご真言効いたかな?)現在の「私」と過去の「私」との対話はもう少し・・必要な作業かもしれませんです、。
2. Posted by hiyoka   October 04, 2016 18:02


サラさん、こんばんは。

蝕の時期あたりから、強烈な夢見と共に決着がついたはずの記憶が蘇るというのはとても興味深い体験ですよね。何か深い意味があるのだと思います。 おそらく、サラさん(の、深いハートの部分)的にはまだ見切れていないぞ...と感じられる何かがそこにはあるのかもしれません。冥王星の他にもアングルその他の感受点が近くにあるのではないでしょうか。

これは誰にでも当てはまったり、いつでも言えるようなことではありませんが、過去のネガティブな想いに強烈に引き戻されてしまうときは、抗うよりも意志を使ってそこにダイビングしていった方が抜けが早いケースもありますね。そこには多くの場合、見たくないもの、思い出したくない記憶(見知らぬ過去生的な記憶を含めて)が潜んでいたりします。なのでそれは命綱を付けないバンジージャンプみたいなもの。ある種の危険を覚悟で「明確」な意図を持って行う必要があります。(ちょっとやってみようかな♪くらいのことであれば、他の楽しいことで気を紛らわした良いくらいですし)

強烈な体験であれば、ヒプノセラピーなどファシリテーターと共にトライするほうが安全なケースが多いかな。やり方はひとそれぞれ、自分の深い部分で決めているはず。もちろん、サラさんのケースがそうとは言い切れないけれど、「そんなこともあるんだな…」程度にこころに留めておいてくだされば(^_^

夢見が終わったようでよかった!少しはラクになれたかな。真言やAUMなどのマントラは音の殺菌力的な効用がありますし、たとえ無言でこころに唱えても、それを体内に響かせるようにすると違うんですよね。自分に合う音をひとつ持っているだけで何かのときに役立つと思います☆

have a great trek!!!


コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
レイモンド・メリマン 週間コメント9/19【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント10/3【金融アストロロジー】