November 28, 2016

○11/29の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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新月タイムスケジュール
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  11月29日21:36前後、北海道周辺で  21:45前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は21:17前後、沖縄周辺では20:48前後に射手座 07°42’で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 射手座7°~8°ー 発効期:11/29~12/29 】

  "Cupid knocking at the door"
『ドアをノックするキューピッド』

  "Rocks and things forming therein"
『生成される岩とその他の物質』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★ずっと前から底に存在していた何かが再び浮上して価値を示す
→★感情の渇きを癒やしてくれるものへの抗いがたい強い欲求
→★目先だけの物事、底の浅い楽しみの中で深まる孤独感
→★受けた刺激に対してよく考えず反射的に行動/反応することの危険
→★内側から抗しがたく湧いてくる論理付け不可能なエネルギー
→★現状の変化に全力で抵抗し「今」または
    既得権を失うまいとする気持ちにひそむ貪欲さ
→★『愛』とはいったい何か?という観念について新しい光を当てる必要
→★怖れの中で最も安全そうな道を選ぶか、信じる道を自分の責任で選ぶかの選択
→★突然展開する圧倒的な物事への驚き/ショックによって前進する
→★気付かない内に奥底でフツフツと煮えたぎってきたエネルギーが
             臨界点に達し、創造性 or 破壊性 or その両面において働く
→★社会的な構造を通し自分で自分にかけてきたプレッシャーに気付く
→★板挟みの苦境を巧みで革新的な方法を通して最善のゴールに結び付ける
→★単なる利害関係や立場上の問題を超えたコミュニケーションを図る必要
→★全ての問題の底辺に共通して存在する人間ならではの矛盾に光を当てる
→★全体の移行期にあって、依存的な感情と思考を完全な自立へと向かわせる必要
→★それぞれの道において促される大きな変容を受け入れて進む・・・→

エネルギーのポイント:『まだ見ぬ未来を感知する新たな視座の胎動』

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        もうあとちょっとで12月。空気がしんと冷たくなり、少しずつ冬の匂いが濃くなってきたような。そんな中、福島県沖でM7.4の地震と津波が起こり、そして観測史上初の11月の積雪。大きな驚きや小さな驚きが続く今日この頃です。相変わらず毎日いろんなニュースが流れ、現在進行形の様々な体験の中に居る沢山のわたし達。地球のあちこちから、あらゆるこころ模様が放射され、空間に響くおしゃべりの種は尽きません。 でも…わたし達が毎日を暮らしているこの世界、この大地、この空間の何かが、ひょっとしていつのまにか…音もたてずにもっともっとずっと凄い勢いで変化してるような? ムーン・ウォブルの新月を目前に、そんな感覚に陥りながらこれを書いています。


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★11月新月の星模様


        で、ムーン・ウォブルって何? それは米国の著名なアストロロジャー、故カール・ペイン・トビーの膨大な研究によって発見された特異アスペクトです。元々は長年の自然災害の研究結果から導き出されたもので、月のノード軸と太陽がTスクエアになるフォーメーションのこと。干ばつや洪水などの異常気象や異常気温、地震、火山噴火、山火事などとの相関関係を見ると、一番はやはり日蝕や月蝕などの「蝕」だったそうです。けれど、それと共に相関の確率が高かったのがこのTスクエアで、彼はそれをムーン・ウォブル(震える月、不安定な月)と名付けました。

蝕は月の一方のノードにコンジャンクションの範囲で起きる新月や満月を言います。ムーン・ウォブルはノードにTスクエアを形成する太陽を言うのだけど、今回は月も一緒の新月。なのでフォースは強いかもしれません。このアスペクトは前後約10日間のオーブを持つので、先日の福島沖の地震や異常寒気の訪れも、おそらく関わりがあるんじゃないかな。 ちなみに最初に揺れた22日午前5時59分震源地のイベントチャートでは、MCに月が乗り、オルクスとコンジャンクト中の月のノースノードにおよそ3°のオーブでコンジャンクション、対向にサウスノードと海王星。そして小惑星ジュノーとスクエア(ジュノーも地震チャートにはよく出て来ますね)。太陽はまさに射手座入り寸前の蠍座29°59'のクリティカル度数でした。これで今回放出すべきエネルギーが健全に消費(というのか…)され尽くしているといいけれど、日本を含めた環太平洋地域も、まだもう少し用心が必要かもしれません。


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  ただ、ムーン・ウォブルは自然災害だけに影響するわけではありません。わたし達のこころにも大きな影響を及ぼします。震える月、不安定な月という名称どおり、何か強烈な感情を引き起こすトリガーになり得るんですね。ムーン・ウォブルの影響下で何かに深くこころ動かされるときは、感動、慈愛、癒し…などと、ことばで簡単に言えてしまうような感じではないかもしれません。何とも言えない深い部分に触れてくるような。。「ことばになんかならない。でも、こころが確かに揺れている。何だろうこの気持ち…」そんな感じでしょうか。 これは「生きる」という事実がその深みに抱く、それぞれの「抽象」に触れてくるからかな。うーん、うまく表現出来ないけど、そんな気がします。

ムーン・ウォブルの影響下で愛や感動を経験出来るなら、それはとても幸福なことです。だから大切にそっと扱うのが一番いいかも。理解あるひとと分かち合うもヨシ、ひとりそっと胸の奥にしまうのもヨシ。何かを創造するのに使うのもヨシ。何故ならその、ピュアな感覚はこれからずっと先までの栄養になるから。

けど、その「こころ動かされる感覚」をあまりに具体的・即物的に受け取りすぎると、幻想、幻覚、誤解、狂信の領域に入ってしまう怖れもあります。また、このエネルギーに触れて感覚が全方向的に引っ張られ、なんとなくボーッとしてしまうひと、感情的に身動きが取れない感じがするひともいると思います。そんなときは無理をしないで、なるべくこころと身体を休ませてね。ミスや事故にも気を付けて、運転や危険な作業は慎重に、気を引き締めていきましょう。


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  また、その領域を過ぎてもっとネガティブに影響すると、かなり強烈な破壊衝動を感じることもあります。なので怒りやストレスを溜めているひとは、ちと用心。感情の潮位がぐんぐん上がって津波を起こす前に「おっと!」と気付けるといいな。 また、近しいひとでこころ乱れやすいひとがいたら、気を付けてあげましょう。牡羊座の天王星、エリス、そして小惑星セレスはいまだコンジャンクト中で、何かあれば一騒動起こす気満々(それがアイデンティティの証明だ!とでも言うように)。 この組み合わせはセレスのダークサイド(何かを奪われる怖れと怒り)を引き出しやすいとも言われます。

また、金星も天王星とはスクエア。ことばの使い方の失敗やミスが起きやすい度数だけど、狙いを定めさえすれば集中力は使えるはず。 それに、金星とカイロンはセクスタイルを形成しています。みんなそれぞれ思いや意見は違って当たり前。それでOK。でも、ひととしての究極のゴールを見れば、そこに共通点はあるんじゃないかな。。参加するにしろ、そっと立ち去るにしろ、そんな大きな部分にまっすぐ視点を定めていくといいかもしれません。 

そうそう、エリスと天王星といえば、ヘリオセントリックでは12月4日~9日前後に、わたし達の生涯でたった一度のコンジャンクションがあります。これは来年3月に起きるジオセントリックでの最後のコンジャンクションを前にして「人としての新しいアイデンティティと変容を求める」というテーマをこころの浅瀬から深層意識〜無意識レベルまで一層浸透させる働きがあるのではないでしょうか。 それは今、世界中で多様な動揺を見せる集合的な潜在意識にも深く作用しそうな気がします。電脳世界が日常になったわたし達は、これから先いったい何処に向かうのか?  そんな視点を頭の片隅に留めて、世の中を、自分を、眺めてみるのもいいんじゃないかな。おりしも12月2日からは、水星が逆行前のシャドウ・フェーズ入りだし、"観察するこころ" は大事かも。。 (水星逆行は12月19日〜来年1月8日


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        そして。月のノード軸とTスクエアになる新月のもうひとつの側面に、「やり残したことのテスト」というのがあります。これはエボリューショナリー・アストロロジーの大御所、故ジェフリーW.グリーンのテクニック。 どういうことかというと、うーん…例えば階段を一段ずつ昇ってきたとします。で、ちょうど曲がり角の踊り場に差しかかり、そこから上の一段は何故か二段分の高さがある…そんな感じ。そこから先へ進むには、その高い段を上らないといけない。でもそんな高さの段を越えるなんてこと、慣れてない。人生設計の何処かで、一段飛ばして進んで来てしまったのかもしれない。けど、今こそ乗り越えなくちゃ。

この新月は小惑星ジュノー(また出た!)とぴたりコンジャンクトしています。そして近くには蠍の毒針、恒星アンタレス。そのテーマはサビアンシンボルで読み解くとして、ムーン・ウォブル&階段越えにジュノーだのアンタレスだのが寄り添っているってことは… ちと棘が出そうな? やはりパートナー関係に要注意かな。家庭、恋愛、仕事…いろんな場の近しい人間関係の中で、内にこもってしまった怒りを抱えているひとがいたら、それに光をあてるチャンス…または、直面するような体験があるかも?

それは力のせめぎ合い(家庭内権力も含めて)かもしれないし、互いの誠実さに関することかもしれません。妥協を強いられることにフラストレーションが溜まり、爆発寸前のひとがいるかもしれないし、いつのまにかがんじがらめになって、自分らしさや情熱を失いかけているのかもしれません。反対に、積み重なった全てのフラストレーションが、自覚を持てないままに尊大さやワガママ、支配的態度に表れているようなケースも考えられます。 ジュノーの怒りは深いものがあります。その原因は誰がどうしたとか何を言ったとか、目に見えるもの、理屈付けしやすいものだけではなさそうです。例えば相手の中に自分の中の一番イヤなところ、見たくない部分を強烈に見てしまう… そんな種類の怒りとか。。(これには木星・冥王星・ケンタウルス族のエケクルスTのスクエアも作用してそう…)  


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  でも、だからこそ。何か小さなことでもいい、ふとした発見があったなら、それを自分の中でもっと深く探求してみて。 今までけっして口に出来なかった、自分の本当のこころ。本当のニーズ。真底の欲望はいったい何だったのか? 自分が感じる汚さや醜さ、みっともなさとはいったい何なのか? 何処から来るのか?  たぶん、乗り越えなくてはならない初体験の高い階段は、自分の内側の…そこらあたりに立ちはだかっているかもしれません。

アストロロジャー、セレステ・ティールは「ムーン・ウォブルの発効期に人生の大切な決断をしないように」と警告していました。これは、売り言葉に買い言葉で後悔先に立たずにならないよう、この新月期は慎重にいこうねってこと。 でも、変容のエネルギーはこれからどんどんやって来ます。偽の思い込みで行動するのは本当に危険。衝動的な言動によって意図せぬストリーキングを演じてしまうのも、結局は自分自身を傷つけることになります。

けど、何かに気付くなら今かもしれない。少なくとも、その一歩が始まろうとしています。すぐにパパッと解決出来るような物事は少ないでしょう。でも、新しい道を探り始めるなら今しかないかもしれません。深く、もっと深く。 これは良くも悪くも激しさを持つエネルギーです。けど、そのことに気付いてさえいれば、そして半歩でも進むきっかけにしよう♪という意図さえ失わずにいれば、きっと何があろうとこころの豊かさを失わずにいられるはず。そして、それにはまず、自分自身に向かって とてつもなく正直になることが必要なのだと思います。


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        最後に。今、水星は銀河中心(射手座27°台)に向かって進行中。その近辺にはケンタウルス族のフォルス(過去の小さな出来事が突然大きな出来事として噴出する)が在泊中です。 それに加えてここしばらくの間、月のサウスノードには魚座の海王星が、ノースノードには乙女座オルクスがそれぞれコンジャンクトし続けてきました。 そして過去の嘘や秘密、誤魔化してきたことが明るみに出る(海王星とサウスノード)ようなことが沢山起きています。ノースノードと冥界の渡し守/冥王星族のオルクス(即座にふさわしい結末を!)のコンビは、嘘がバレたり誠実でない存在にはとても懲罰的なエネルギーを放射します。「ここで一回クリアボタンを押して、綺麗になって出直そうぜ!」とでも言うように。。 けれど、海王星が関わるってことは、「事実」が「拡散」していくとき、全ての真実が明るみに出るわけではないことも示唆しています。そして、それが早のみこみや思い込み、フラストレーションのはけ口としての過剰な「叩き」と辛辣さに発展しやすいことも。

試されているのは「悪いことをした」とされる存在だけではありません。それを裁こうとするとき、わたし達自身もまた星々から試されています。「小さな事が積もって突然大きな事として噴出する」…まるで火山が突然噴火するように。 わたし達の日常にひそむ小さな摩擦と矛盾が、あるとき突然頭をもたげ、結果を突き付けてくることもありそう。 銀河中心に口を開ける巨大ブラックホール。その影響範囲に近付いていくフォルスと水星は、自分の中の「正義」を、より大きな目線でもう一度よく吟味してみることを薦めているのではないでしょうか。 

それでも、ここにはもうひとつの可能性だってあります。 これまでの色んな体験の記憶がはるかな宇宙の引力によって攪拌され、あるとき、それが思考の中で一辺に化学変化を起こす。ささやかな爆発。。 降ってくる突然のひらめき。。  すかさずキャッチしたら、どんなことでもOK。メモして温めておいて!(^_^


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        …そして、土星がこれからゆっくりと銀河中心に向かって行きます。  実際に土星が銀河中心にコンジャンクトするのは来年3月と11月です。けど銀河アストロロジャーの P.セジウィックによれば、その前にこれからいくつものブラックホールを通っていくのだそう。ホロスコープで見る銀河中心の周辺って、地球に生きるわたし達から見ると、銀河の腕を通してその中心を見る方向なんですね。なのでこのあたりは沢山のブラックホールが存在する、ホロスコープのいわば特異領域。 おそらく個人惑星と外惑星の境目でもある巨大惑星、土星(それに木星)が、一番このエネルギーの影響を溜め込み、放射していく器になるのかもしれません。そしてこれもまた、時代の変わり目を生きるわたし達に根底からの変容を迫るエネルギーになっていくと思います。銀河中心が位置する射手座27°~28°のサビアンシンボルは 「一度象徴的に死んで橋を渡り、生まれ変わる人生」という意味を持っているのだから。。。

でも、ブラックホールは物質を吐き出したりはしません。そこから何か具体的な物事をダイレクトに期待しても、たぶん何も知覚出来ないかもしれない…P.セジウィックはそう言っていました。うん、確かにそうかも。。 多分それは、地球を生きるわたし達にとって当座は「抽象」としてしか感じられない類のエネルギーです。けど土星だって夢を見るんです。それが、固い殻の中に眠る「抽象」。あるいは水瓶座の支配星としても働く、土星のもうひとつの顔。 だから土星は確かにそのフォースを受け取るでしょう。そしていつか、今のわたし達には考えられないような「構造」が生まれてくるかもしれません。新しい時代を創っていくために。わたし達が世界と自分の変容を受け入れ、視点が変化していったその先に。。。


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★11月新月のサビアンシンボル

        ではでは、新月のシンボルをざっと見てみましょう。まず新月がベースとして取っていくのは、射手座7°『ドアをノックするキューピッド』。キューピッドと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、ヴァレンタインデーのカードに描かれている天使みたいな姿かな? 小さな羽をはやし、恋の弓矢をつがえた愛らしい姿。。 それはバラ色の恋愛成就のシンボル。 けど昔から「恋は気まぐれ」「恋は盲目」とか、理屈の通じない厄介ごとのように言われたりもしますよね。

B.ボヴィはこのシンボルを、「呼び覚まされる欲望」のイメージと言っていました。そう、確かにこのシンボルはそんなバイブレーションを持っています。欲望とは激しく何かを追い求めるこころ。これは恋愛だけとは限りません。また、キューピッドの矢には金のヤジリと鉛のヤジリの2種類あって、金のヤジリで刺されたこころは激しい恋に狂い、鉛のヤジリで射抜かれたこころは強い恐怖におののいて、何者をも拒むようになるのだそうです。

  このシンボルで「ドア」が象徴するのは、わたし達の内部と外部をへだてる壁に開いたゲートです。内界への入り口、または外界への出口。。 そのドアを今、キューピッドがトントンとノックしています。さぁノックに応えてドアを開け、彼を招き入れたわたし達は… たちまちその矢に射抜かれて、うっとりと夢見心地になってしまうのでしょうか? …それとも? 


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  キューピッドはいたずら好きで有名です。彼が気まぐれに放った矢は、何処の誰に当たるかわかりません。神話では、誰かの欲望を満たすために射られるときもあれば、報復のために放たれるときもあります。そして射手座第1ディーカンのキューピッドは豪腕ですw。 開いたドアから放たれた矢は、幾層にも折り重なったわたし達の感情のヒダを攪拌しながら、どこまでも奥深く突き進んでいきます。

彼の矢が射抜こうとする的は、わたし達の底深い欲望です。蠍座から出て来たばかりのわたし達が抱く、まだ冷め切らぬ熱くて底知れない欲望。その的に届くまで、キューピッドの矢がその勢いを失うことはないでしょう。こうして解き放たれた欲望は、もしそこに制御する「主」がいなければ、蓋の開いたパンドラの箱みたいなもの。何が飛び出すかわからない。いえ、あらゆるものが噴出してくるかもしれない。四方八方、何かを求めて。または一直線に、自分にとって足りないと感じる何かに、誰かに向かって。それは何? それは誰? 

  もしかしたらそれは…名付けようもない、いのちの泉。わたし達を今、生かしているとてつもない源泉の力。 でもそれは、神々には見えても人間には見えない。何故なら、わたし達はそのものだから。それがわたし達の名を借りて生きているのだから。。。

ドアをノックするキューピッドは、わたし達のこころの井戸に矢を射ってきます。そしてそこから、様々なドラマが始まります。けれどドアを開けてキューピッドを迎え入れたわたし達の思考は、波立つ感情と入れ替わりにドアから外へ出て行くかもしれません。金の矢の渇きに飢えて、癒しの水を探す旅に出たり。鉛の矢がもたらす怖れにおののいて、防御の舌戦を繰り広げたり。神話の神々は肩をすくめながら、そんなわたし達を見物しているのかもしれません。でも。ドラマを創るのはわたし達。キューピッドのもたらす刺激の矢を、それと知って招き入れるなら。彼とともに、自分の深奥に茫々とひろがるいのちの水が見えるまで。疲れて醒めた身体に熱が蘇るまで。まっしぐらに、進んでみる。 このシンボルはそんな激しさを秘めながら、日々のドラマを生きるわたし達の、「自分の主」としての覚悟を問いかけているのかもしれません。


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        さて、新月がメインで取っていくシンボルは、射手座8°『生成される岩とその他の物質』です。前の度数とうって変わって、コチコチと固いイメージかな。でもB.ボヴィはこのイメージを「地球誕生直後の時代に見られる内的創造のフォース」なんて呼んでいました。これはすごくダイナミックな力です。わたし達の足下、目に見えない大地の直下は、はるか太古の地球という炉 ― 煮えたぎる大釜 ― の中で創造され、あるいは今も創造され続けている様々な物質 ― 鉱物、原油、水、ダイヤモンド、そして無数の岩など…わたし達人間社会の営みを支える重要な資源の宝庫です。そのフォース、熱や圧力がどれほど凄まじいものかを、わたし達は火山噴火や地震を通していやというほど思い知らされます。あらゆる生命を乗せ、種と文明の興亡を見届けながら今も生き続ける地球。本当に奇蹟のような惑星だと思います。。

また、B.ボヴィはこのシンボルに出て来ることば「things」は、「物質でもあり非物質でもあり得る」ことを指摘していました。「thing」と「think」には言語学的に非常に近しい関係があるのだそうです。つまりこのイメージは、わたし達の内部で「思考」が生成されるときに働く内圧や外圧の創造的フォースを語っていることになります。ん、じゃ、もしかすると「rock」は…? これも動詞として見ると「揺れ動く」「動揺させる」「感動させる」という意味を持ちます。音楽の「ロック」もそのあたりから来ていると言われますが、本当はセックスを意味するスラングから来ているとも聞きました。…ってことは、欲望の内圧ってことか。。 また同じ「rock」でも名詞なら、岩のイメージそのままに「堅固なもの」とか「揺るぎないもの」を意味します。面白いですね。。

ところで…自分らしく生きる。自分を貫く。わたし達はけっこう気軽にそんなことばを使います。その「自分」って何なんだろう? 実は外圧の盾として築きあげた高い壁のこと? それとも内なる暴走の圧力を抑えるためにぶ厚くなっていった岩盤? もしかするとわたし達って、抵抗と摩擦とそこから生まれる力が服着て歩いてるようなものだったりして(^_^;。


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        わたし達は今も一瞬一瞬、外界から刺激を受け、その圧力をパルス/振動に変換しつつ思考を生成しています。 蓄積した記憶、それにともなう多様な感情、そして欲望。そんな内圧と外圧のバランスを取りながら、わたし達は毎日毎日、そして今も、この複雑な思いを生成し続けてる...。ときどきアサッテの方角に逸れながら、それでも健気に想いという非物質を創造し続け、それをリソースとして明日に向かい生き続けてる。そう考えると、ひとりひとりが奇蹟の星、地球の写し絵のようにも思えてきます。

ならば地球と同じように、わたし達にもカタルシスの時が訪れるでしょう。それは必要だから起きてくる。思いが、熱が、情動のエネルギーが臨界点を超えたとき。内的バランスをコントロールする理性がまるで岩のように固く弾力を失って、そのままではこれ以上の成長が望めなくなったとき。自分の内部の、固い岩盤を突き破る必要があるとき。そして、キューピッドの矢がわたし達のいのちの井戸に達し、その深奥を射抜いたとき。

  噴火、爆発、津波、洪水、地震、隕石の衝突… 四大の乱舞。地球はその誕生以来、無数のカタルシスを経験してきました。その時々の経験は、長い刻を経て地層となり、豊富な資源を生み出し、地球の年輪と成熟の印になっていきます。そして新しいサイクルに入り、新しい活動を始めます。ゆっくり変容しながら。地球はそれを知っている。 きっとわたし達も同じかもしれない。どんなカタルシスも変容と前進のために起きる。それを "知っている" こと。そして進むこと。 もしかしたら、それが地球に生きることのアルケミーであり、マジックなのかもしれません。


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        少し前に、こんなツイートをしました。『…今後しばらくの間、それぞれの心にとって大事な時期になりそう。分かれ道的な。もう一度「わたしって何だったっけ?」と問い直すような』

『ルビコン川を渡るという表現があるけど。見えない、気付かないうちにそんな川を渡るひともいると思う。少しずつ、別れていく。だから自分が選んで舵をとる。目の前の光景や音やことばの触手に絡め取られずに。もう一度、目を見開いて。夢見が何かを教えてくれることも。感情で受け取らないこと、大事』

少しずつ、気付かないうちに、分かれていくこと。これはいわゆる「世界は分断している」とか「右派と左派のあつれき」ということとは少し違ったニュアンスのような気がします。もちろん、現象的にはそういうことが起きています。人生の中で、これまで共に過ごしてきた「何か」からの別れを選択するひともいるでしょう。新たな出逢いのために。

でも、それはひょっとしたら大海原の表面に立つ白波みたいなものかもしれません。もっと目に見えない深い領域で、わたし達ひとりひとりが生きる胎内宇宙の中で、その変化は起きてくるし、今、起き始めているのだと思います。 それは...物質と非物質の繋ぎ目に存在する、わたし達それぞれの "ルーツ" に関わる何か。知らずにそれを辿っていくうちに起きてくる「ヒト」としての構造変化みたいな...ものかも。たとえ今、同じ空間に存在し、同じ食卓を囲んでいたとしても。分かれていく。けどそれは寂しいことでも悲しいことでもない。もしかしたら、出会い直すことかも?

面白い時代だと思います。 夢のない時代なんて言われるし、そうかもしれない。でも別のところに新しい夢を見出す可能性はある。。 大変だし、しんどいことも本当に多いのだけど…けど面白い。

そんな時代を生きる戦士サン達が、ムーン・ウォブルの新月期に沢山の感動とロケンロール♪を味わえますように…!




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


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この記事へのコメント

1. Posted by 通りすがり   November 28, 2016 21:37
こんばんわ。

「FORECASTS」の翻訳本を今年も予約しました。元々ネット自体に詳しくなく、私自身の一方的な思い込み・誤解した部分も多々あったかと思いますが、申し訳ありませんでした。

色々とありがとうございました。
2. Posted by Green^_−☆   November 29, 2016 02:02
5
前回のおうし座満月のテーマが

"内なる眼を鍛える"

そして、今回、射手座新月のテーマは

★エネルギーのポイント:
『まだ見ぬ未来を感知する新たな視座の胎動』

政治経済的には、今までの
グローバリズム=善 から

各国の独自性、中流家計階層、復活に
向けての、徐々に、ながらの試みに
なるかも、。

それとも、また、ちがった未来への胎動と
なるのか。

働いても頑張っても、まじめにやった
ところで、まず、昇給はない、

これがグローバリズム社会での
ほとんどの人びとの苦しみでした。

アクロバティックに派手な
パフォーマンス、プレゼンを
目に見えるかたちで、数字で残して
やっと、ボーナス。
会計操作、粉飾決算をしてでも無理矢理。

グローバリズム社会、政治経済。

見えるところに、お金と労力時間を集中
見えないところは、報酬の対価と
ならないから、節約手抜き、人員削減。
JR北海道の保線作業や東電のメンテナンス
の不良からの事故、停電、火災。

これも、グローバリズム社会、政治経済の
産物でした。

無駄なものを、贅肉皮下脂肪の価値を
認めない、理解できない、それが

グローバリズム社会、政治経済でした。

緊縮財政、予算の仕分け、ライザップ。
労働対価の安価な方へひたすら
グローバル企業戦略。

炭水化物を摂ると、優しい気持ちになる
そういうことが、見失われてる。
バニラアイス、豆大福、炊きたて御飯。

余裕やスキの、無さが、デジタルが
もてはやされる、偏ったバイアス。

天秤座ステリウムのGreenとしては
おもうところ。

まだ、見ぬ未来は、果たして

(^_−)−☆hiyokaさん


3. Posted by hiyoka   November 29, 2016 03:57


通りすがりさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

わたしは通りすがりさんがどなたかを知らないので、拝読して自分なりに感得したことが正しいのかどうかはわかりません。

けれど、細胞が日々入れ替わるように、わたし達の意識も新陳代謝を繰り返し、どんどん新しくなっていくのではないでしょうか。通りすがりさんも、わたしも、他のみんなも、本当は昨日とは違う人間なのかもしれません。 ならば自分で見切り、区切りをつけて、新しい道を歩いていく。それでいいのだと思います。

『フォーキャスト2017』が日々のお役に立ちますように
Good Luck!!!☆
 
 
4. Posted by hiyoka   November 29, 2016 04:34


Greenさん、こんばんは。

本当にそうかもしれませんね。グローバリズム。。
グローバリズムの核には、現状肯定を肥料としてしか咲けない幻の理想の花がホログラフィとして存在してたのかな。。 昔のSFみたいに、みんなの意識が繋がった電脳世界のパラダイス。人類がひとり残らず"悟り"に達し、肉体が不要にならない限り実現不可能な理想社会。暗黒を憎み、死を克服し、清潔でいつまでも若々しい存在であろうとする夢。それには膨大なマネーと資源とエネルギーが必要。でも実際は、抑えられていた恐怖や憎しみを掘り起こしてしまってる。外に拡がろうとするグローバリズムも、外側を美しくしようとする理想主義も、ひとりひとりの、自分の人生の問題はけっして解決出来ない。謎に蓋をしたまま、それでもときどき美しい火花を散らしながら、虚無の拡がりに包まれていく…みたいな。

在るものは消滅し、近付けば離れ、綺麗と汚いは表裏一体。同じ人間が状況によって最善にも最悪にもなれる。疲れたときの甘いものは美味しいw。そしてひとはいつか死ぬ。それと反対方向に向かうならおそらく虚無の淵。政治経済社会面で、これからどんな変容があり、どんな構造が出て来るのかはわからないけれど。個人単位では、ひたすらこっちでもあっちでもない、アサッテの方角を目指すしかないかなぁ...などと思っています。
(^_^;
 
Good Luck!!!☆
 
 
 
5. Posted by サラ   December 02, 2016 10:33
> 一度象徴的に死んで橋を渡り、生まれ変わる人生」という意味を持っているのだから。。。

hiyokaさん、

こんにちは。
この新月記事を読ませていただくのも辛いほど、、の自己破壊的な状況に陥ってました。

こんな時にタロットを引いてみると、やはり「死と再生」の象徴が私の傍から離れません(^^;)

私はマルセイユを使うので、あまりこのカード「13」の絵柄はキツイものではないのですが、その深い意味は読めば読むほど、『😱としてしまう体験を通じてでないと、再生・新たなスタートが切れない』という象意が浮かびあがってきたりしてます。「何故、あの時にあんな行動に出てしまったのか・・・。」といくら後悔しても仕切れないほど、自分のことがわからなくなってしまいました。

眠いのに夜も眠れず体も痩せてきて、「このままでは体・・壊すな。。」と、心の声が聞こえてもどうすることもできずにこの3週間過ごしてしまいました。

こんな辛い経験、何度もしてきてるのに、いつも同じ行動を取ってしまう自分がわからなくなりながらも、それでも不思議ですね。生きようとする意志だけが、私に苦渋の決断をさせてくれるのですから。(何が起きたのかは、いずれお話できる日が来ると思います(^^;)

そして特に宣言などすることもなく、ある世界から、そこで日々を過ごしている人々から離れる決心をしたように思います。思い返せば、その世界に足を踏み入れたのがあの天・冥カーディナルスクエアが始まった2008年ですから、メリマン氏がよく言ってらしたトワイライトゾーンに、私自身が何故か惹きつけられ、そこをボロボロになりながらも通り抜け、「もう終わりにしようよ。」と星々たちに促されるように、或いは、自分で自分の尻を叩くために、無意識的に自ら起こしたことだったかもしれませんです。(続く・・
6. Posted by サラ   December 02, 2016 10:36
続き・・)
何もかも捨ててとは大げさですが、過去纏ったエネルギーが血肉と化した肉体を一旦こそげ落として、新たなエネルギーと共に残りの人生生きて行きたいと思ったこの新月期の告白デス。

・・なんて、書きながら、「幾度となく、いつも何かを終わらせないと、次のステージには進めなかったなぁ。。」とも感じたりw

誰にも話せないことだから、ここで、そっと(いや・・ネットに晒してるけど(汗)打ち明けさせていただきました。

最低でも3日は寝込むかと思ったのですけど、それほどでもない自分に少し、笑えるサラでございます。^^


長文、失礼いたしました。。
7. Posted by hiyoka   December 03, 2016 07:11


サラさん、おはようございます。^^

とてもとても辛い三週間を過ごされたんですね。。
けど、新月期の告白、しかと受け止めましたw。

>>それでも不思議ですね。生きようとする意志だけが、私に苦渋の決断をさせてくれるのですから。

はい。本当にそうだと思います。
涙も出ず、縋るものも何もなく、生きる意味さえなく、どうしようもない... ただ地べたに横たわっているだけ。このまま死ねたらいい。そんな時でさえ、血は流れ心臓は脈打ち、気が付くと自分は息をしているんですよね。もうしなくてもいい…とさえ思っているのに、息してる。エネルギーを失った思考に、生きたいと叫ぶ健気な肉体。。 そんなとき、自分と自分の身体を観察するこころがほんのちょっぴりでも残っていさえいれば...それが孤独な戦士さんにとって「生きよ!」という至高の呼び声になるのかもしれません。けっして派手なファンファーレなどではなく。

人間って、何をどうしたってこうなってしまう…ってときがあると思います。わかっているはずなのに、何度も同じことが繰り返される。もういい加減卒業だよね、と思っていても、その時が来ればやってしまう。けど、その都度、1本1本、無数に刺さった魂の棘を抜いていくような、目に見えない精緻な作業が行われているのではないかしら。精緻過ぎて、本当に時が至らなければ本人にもわからないような。そして気付くと少しだけ軽くなってる。ちょっとだけ、逞しくもなってる。この次元に時間というのものが存在し、時がずしりと重みを持つというのは、そういうことを過ぎ越して何かを知っていくためなのかもしれませんね。。(続
8. Posted by hiyoka   December 03, 2016 07:19
承前)
わたし達は、自分を識っているようで半分も識らないのだと思います。

でも、その時はやってくる。そのために今この時代、この経験を選び、この人格を選んでココに来たのだから(人格にとっては迷惑至極だったりするけどw)。けどそれを知って、知って、どんどん深く知り抜いて、裏側に出てしまうことが…もしかしたら戦士さんの幸福に繋がっていくのかもしれません。人生のあれやこれやも、それに付随して異なる花が咲いていくのでしょう。

サラさんはきっと今生、多くのことにクリアボタンを押して生まれ変わろうとしているひと。あるときは小さく、あるときは激しく。沢山のことを終わらせて、こそげ落とすように分かれて、別れて、でもそれを笑いながら話せてしまう日が来る。そこにはおそらく全然識らなかった自分が存在してる。戦士サンタイプのひとにとって、それこそが人生究極の贅沢かもしれず、きっとその贅沢を味わおうと狙ってる魂なはず(人格は別として)。もしかしたらそれが叶うときって、良い意味で「人非人」になれたときかもしれないな。。なんて
(^_^

Good luck and have a great trek!!!☆
 
   

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