March 31, 2017

☆『マンデーン2017』スペシャル記事:カーディナル・スクエア―2

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天王星と冥王星:今回のクォーターサイクルの終焉
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“だからたとえ今日も、明日も、困難に直面していても、それでも私には夢がある。それはアメリカンドリームに深く根ざした夢だ”

“私には夢がある。それはこの国がいつの日か立ち上がり、その信条の真の意味を体現していく事だ。すなわち『全ての人間はみな平等に創られている。それは我々にとって自明の真理である』”

“もしアメリカが偉大な国家になろうとするなら、これを実現しなければならない”

“そして、これが実現した時は、我々が自由の鐘を鳴らした時は、またその自由の音を村から小さな集落へ、州から市へと鳴らし伝えた時は、全ての神の子達、黒人と白人、ユダヤ人と異教徒達、プロテスタントとカトリックが皆手をたずさえてこの古い黒人霊歌を歌うことが出来るのだ”

“遂に自由になった!遂に自由になった!全知全能の神に感謝しよう、我々は遂に自由になった!”

― マーティン・ルーサー・キング
 『ワシントン大行進』での演説から
  1963年8月28日



     2012年~2015年の社会的、経済的、そして政治的な力学を理解しようという私達の探求から3つめの歴史的事例を描くとすれば、それは現在のサイクルの始まりである1963年~1969年、コンジャンクション期だ。アストロロジーの研究、特に私がよく理解し常に使う技術であるマンデーン・アストロロジーとファイナンシャル・アストロロジーにおいては、コンジャンクションの期間がサイクルの始まりとなる。 

それが意味するのはこういうことだ。コンジャンクションにおいてそのサイクルでの人間活動に影響を与える力学が決定される。そしてそこで決定された力学は、これら2つの惑星がそのサイクルの中で特定のアスペクトを形成した時、たとえば非常に重要な1/4サイクル(90°)の時などに、常に再び立ち現れるということだ。 アストロロジーのシンボリズムにおいては、コンジャンクションの時期にスタートした事象はワクシングスクエアを形成した時に具体化してくる。これは「受胎」と「誕生」との関係に似ている。したがって、今日何が「誕生」しつつあるのかを理解するためには、私達は1963年~1969年に何が「受胎」されたかを調べなければならない。

     天王星・冥王星によるワクシングスクエアの局面を迎えた今、1963年~1969年に起こった多くの問題と今日のそれとが、1450年~1500年、そして1845年~1880年の出来事に似ていたとしても、何も驚くにはあたらない。

現代史の中でも1960年代は世界中で、また特に米国において、最も社会が騒然とした時代の1つだ。この時、再び大衆運動と抗議行動が沸き起こり、そのほこ先は権力者 ― ほとんどの場合は政府 ― に向かった。そこには不正と不平等のはびこる施政様式を根絶し、変革しようとする強い力が存在した。

     実のところ、1960年代半ばの米国には2つの大衆運動が展開しており、それぞれの中にはまた対立する分派が存在した。まず最初に「フラワーチルドレン」、後に「ヒッピー」となっていく一団があった。彼らの運動は世代的なもので、親の世代の価値観に対する反抗(すなわち権威「ジ・エスタブリッシュメント/支配者層」に対する反乱)であった。「フラワーチルドレン」は平和と愛を望み、「戦争はもう沢山だ!」と唱えた。彼らは「陶酔し、時代の先端を生き、自身の本質に立ち帰って伝統的な社会から離脱し(turned on, tuned in, and dropped out)」、そのかわりにコミューンに住んで彼らの理想を分かち合う不特定のグループの一員となっていった。

だがその後、戦争 ― ベトナム戦争 ― が起こり、悪評高い徴兵制度がとられた。これは、彼らにとって愛と平和という理想の正反対を意味するものであり、戦うための大儀となるものだった。こうして「愛と平和」の運動は、反戦、反政府、反徴兵制度への抗議運動に変容したのだった。 

彼らの運動は突然、新しく組織されたSDS ― 民主社会学生連合のようなグループによって、より実力行使を伴う方向へと進んでいった。彼らはすでに受身の姿勢ではなかった。「ピースニクス(草食的平和主義者)」の群れは、警察官(当時多くの人が彼らを「pigs/豚」と呼んでいた)との暴力衝突を受けて立つことも厭わない、極めて大規模な活動家集団へと変身していった。

だが、平和運動に浸入して暴力を引き付けたのはひとりSDSのみではなかった。ブラックパワー・ムーブメントのリーダー達、たとえば左翼革命グループとして知られるブラックパンサーズもまたその運動に関わり、政府や権力者、そして警察に対する闘争に加わるよう参加者に働きかけた。

この運動の初期段階では、その典型としてよく集会が開かれ、そこではピート・シガー、ジョーン・バエズ、ジョニ・ミッチェルのようなミュージシャンによる平和志向のフォークソングが披露された。それは「クンバヤ(Kumbaya : ジョーン・バエズが歌った黒人霊歌で “come by here” を意味する黒人奴隷の方言)」的体験であった。 参加者はその中にあって、非暴力の精神と集団の連帯を感じていた。

しかし、異なる題目や不平を持つ集団によって浸食されていった後は、こうした集会や歌の集いは、より活動家的な顔を持つ怒れるリーダー達の演説集会へと様相を変えていき、そこでは市民同士の仲間割れや暴力を引き付ける、闘争的なふるまいが奨励された。そして1968年、シカゴの民主党大会において抗議者達と警察の間に暴動が勃発し、その後はワシントンD.C.の「ペンタゴン大行進」(1967年10月に起きた10万人規模の抗議デモ)から派生した多くの活動の中で似たような衝突が起きていった。

     このような別の主義・思想による浸食は、単に「平和」運動の方向性を変えただけではなかった。それは、元々はマーティン・ルーサー・キング牧師によって思い描かれた理想の結実であったはずの公民権運動の内部にも葛藤を引き起こした。根の深い分裂が進み、ブラックパンサーや、ジェシー・ジャクソンらが率いるNAACPなど、幾多のアフリカ系アメリカ人のグループが、平和と非暴力を旨としたキング牧師の指針と袂を分かっていったのだ。

キング牧師の指導の下に動いた1955年~1968年の公民権運動は、雇用や公的宿泊施設での「人種、宗教、国籍」に基づいた差別を禁止する「1964年公民権法」の制定という結果を生み出すまでになった。また翌年には、人種や宗教に関わりなく全ての国民の投票権を保護する「1965年投票権法」が制定された。

マーティン・ルーサー・キング牧師のアメリカに対するビジョンは、米国民に対する法、権利、機会の「人種中立」的な適用であった。こうした法令の批准はその夢を反映していた。だがこの歴史的な法制定にもかかわらず、ブラックパワー・ムーブメントはいまだに過去数世紀に及ぶ白人による迫害に対し、蓄積した怒りを感じていた。公民権運動の目的は、キング牧師による当初の取り組みを超えて拡大していった。ウィキペディアによれば、その主張には「人種的尊厳、経済及び政治的自立、そして "白いアメリカ人" による抑圧からの自由」などが含まれていたという。1960年代終盤に入ると、彼らの怒りは沸点に達し、ニュージャージー州ニューアーク、ミシガン州デトロイト、カリフォルニア州ロサンゼルスなど、米国のいくつかの街で人種暴動へと発展した。そして1968年、キング牧師は暗殺された。

現行の天王星・冥王星サイクルは、米国政府の長期にわたる赤字財政支出の暴走が始まった時期と一致している。大衆は、単に市民に対して投票や雇用や十分な教育の機会を保証するだけでなく、彼らが年を取った時に面倒を見てくれるような政策を実施することを通じてもっと思いやりと配慮を示してほしいと政府に望んでいた。その結果として、公民権法と投票権法が成立してからそう遠くない1965年7月30日、議会は2つの新しい制度を制定した。これが高齢者向け医療保険制度(Medicare)と低所得者向け医療費補助制度(Medicaid)だ。

こういった動きがどれだけ合衆国の財政に影響を及ぼしたかを把握出来るよう説明するなら、まず1955年の連邦政府支出は1100億ドルだった。1960年は1510億ドルで、5年で410億ドルの増加となる。1965年、ちょうど社会福祉制度が実施される直前(そしてちょうど米国がベトナム戦争に突入する直前)で、1930億ドル。これは5年で420億ドルの増加となり、基本的に以前の5年間と同じ増加率になっている。それが1970年になると、連邦政府支出の総額は3210億ドルと、過去5年で1280億ドル、66.7パーセントもの増加となっていた。この勢いはその後も止まってはいない。

     政府の新制度が温情的で人道的だったことから、これらは本質的に、政府にとっての新時代を告げる指標となった。1960年代半ばに天王星・冥王星サイクルが始まると共に、政府は大きな計画・大きな支出という方向性へと舵を切っていったのだ。そして今、私達がこの強力な惑星ペアサイクルのファースト・クォーターフェイズ(初回1/4局面)に到達すると共に、当時のテーマの多くが再び立ち現れ、以前下された決断の結果が明確になろうとしている。



天王星と冥王星の力学

“If a Black man’s a racist
    Is it OK?
    If it’s a white man’s racism that made him that way.
Because the bully’s the victim they say
By some sense, they are all the same”

もし 黒人が レイシストだったら
   それは OKなの?
   白人達の人種差別が 彼をそんな風にしたのなら
いじめっ子は 
いじめられっ子のなれの果てだって みんな言うから
ある意味 彼らはみんな同じね


― グルジア出身で英国をベースに活躍する歌手
  ケイティ・メルア(www.katiemelua.com)の歌
 「Spiders Web」より


     過去の出来事を研究することによって多くを学ぶことが出来る。特に、現在発効中の主要なジオコズミックサインと同じ位相が出現した時ならなおさらだ。前章を通して述べてきたように、2012年に起きる主要なジオコズミックサインは112年~142年ごとの天王星・冥王星間のワクシングスクエアだ。このアスペクトは事実上7回形成される。

正確なアスペクト形成の日は以下の通りだ。

2012年6月24日
2012年9月19日
2013年5月20日
2013年11月1日
2014年4月21日
(↑この時はアストロロジーの見地から見ると最も強力)
2014年12月15日
2015年3月17日

  上記すべてのケースにおいて、天王星は牡羊座の6°~15°の間に位置し、冥王星は山羊座の6°~15°に位置する。個人、国、あるいはどんな実体であれ、その誕生図や始原図(ネイタルチャート)上のカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の6°~15°に惑星を持つ場合、今後3年の内に深い影響を受ける可能性がある。それはちょうど、同じカーディナルサインの最初の5度に惑星を持つ者が、同じ2惑星のトランシットを受けて過去2年の間に深く体験してきたのと同様だ。2010年~2015年の間に、職業、パートナーシップ、住居、または健康に関わるライフスタイルなど、人生の方向性は大幅に変わりやすい。あなたが自分自身の人生を自ら統御していくなら、これは確固たる自己信頼の時となり得るし、さもなければ予期せぬ外部事情が押し寄せて、大幅な調整を余儀なくされる時となるかもしれない。あなたは非常に柔軟でなければならず、自らの人生の質が損なわれないよう、いや向上さえするように、気を配っていく必要がある。

このような度数にネイタルの惑星を持つ重要な実体がアメリカ合衆国だ。その太陽は山羊座11°にあり、天秤座14°の土星とはスクエアを形成している。もう1つは1999年1月1日施行のユーロ通貨の始原図で、太陽は山羊座10°だ。

以前述べたとおり、このジオコズミック・コンビネーションの影響は正確なアスペクトが形成される以前からはっきりとそれと解る。アスペクトの第1回目の通過から3年~5年前にはすでに感じられるかもしれない(これは最後の通過から3年~5年までの間も同様だ)。

この2惑星が2011年7月末から8月半ばまで、正確なアスペクトにあと1°というところまで迫り、また離れていったことは興味深い。この時、2012年~2015年に起こり得ることのヒントとなる2つの重要な出来事が経済面に起こった。 7月、米国はその債務によるデフォルトを避けるための債務上限引き上げ問題で、神経をすり減らすような苦いプロセスを味わった。その後8月5日、信用格付機関S&Pが米国の長期信用格付けを投資適格AAAから引き下げた。それは米国にとって史上初の信用格付けの引き下げであった。

     世界の他の地域においても、やはり財政問題に関連する他の主要な出来事があった。ギリシャが危うくデフォルト寸前に陥り、これによってEU全体の支払い能力とユーロ通貨の安定性を脅かした。また中国は厳しい景気後退に見舞われたが、それはちょうど、世界の諸国がおそらく次の主要な経済勢力は中国になるだろうとの考え方に馴染んできた頃だった。

     ではここで、2012年~2015年に予測されるいくつかのテーマを、現在の局面と関連を持つ過去の分析によって示された事をベースにしながら、天王星・冥王星ワクシングスクエアとの合致を考慮しつつ考察してみよう。


  累積債務危機の爆発的上昇が続き、世界の金融システムを蝕む

     もちろん、歳入以上の歳出を続けるという、このタチの悪い潜行性のトレンドを反転させられる可能性はある。そしてそれが当然の希望だ。しかし天王星が絡む時、流れはエスカレートしてもっと多くの混乱と意図せぬ結果を引き起こす可能性が高い。こうした「意図せぬ結果」を完全に考慮に入れた計画などありはしないだろう。もしこうしたケースが起きれば、世界における米国の政治的、経済的リーダーシップの衰退は加速し始め、警戒水域に入るだろう。これはまた新たな金融パニックとメルトダウンに繋がっていく。リーダーシップの変更か、もしくは既に指導層の地位にある者達の路線変更のみが、今後3年間に流れを反転させるチャンスをもたらすだろう。


  世界の通貨事情を改革するための話し合いが始まる

     米国とヨーロッパが明らかにコントロール不能な債務の泥沼にはまり、その信用価値を格付機関から引き下げられ続けるという所まで追い詰められる状況に至って、各国首脳は新しい国際基軸通貨の可能性について、より真剣な話し合いを始めるだろう。そうなれば当然、米国はそれを防ぎ、国際基準通貨としての米ドルの地位を維持するような提案をひねり出すはずだ。たとえばヨーロッパがギリシャ救済に資金を貸した自らの銀行に提案したのと同様に、「ヘアカット」を行って貸した側が債券の額面価格のたった50%しか受け取らないよう要求するなど、いくつかの過激なアイデアが提示されそうだ。

米国もまたこれと同じことが出来るし、それによってその債務の多くを削減出来る。つまり、米国の債務危機を解決するために、その銀行 ― 特に中央銀行である連邦準備銀行に、彼らが何処からともなく創り出したマネーで購入した米国長期債券の額面価格の50%をヘアカットするよう頼むこともあり得る、ということだ。

もちろんこれは、FRBと米国政府の間に大きな亀裂を生む可能性がある。しかし、冥王星が絡むこのようなアスペクトの下では、古くから存在し続けてきた機関 ― 特に銀行のような金融機関 ― は、彼らの目的とするところが「今や時代遅れで 事実上、全体の(経済的)生き残りのためには弊害になる」と見なされたなら存在そのものが危うくなるかもしれない。

そこで疑問が生じてくる。国家による銀行への債務が、その銀行の持つ、何もないところからお金を刷って創り出す力の結果であり、銀行はその力を使って国の債務を買っているという構図が存在するような時、銀行が生き残って全体が崩壊することにいったいどんな意味があるのか? これは天王星・冥王星スクエアの下で生じる疑問の一例に過ぎない。そして、過去の事例の如く、その結果は金融システムの崩壊となる可能性を秘めている。


抗議運動と社会格差

     2011年終盤に起こった「オキュパイ・ウォールストリート運動」が象徴するような、政府、銀行、大企業の変化を望む大衆の要求は日増しにエスカレートしそうだ。もっと自由を、独立を、人生のあらゆる側面での平等を、そして特に雇用と金銭面でのより多くの機会を求め、駆り立てるような衝動がそこにはある。ごく少数のみが大幅な収入増を満喫し、その一方でその他の人々は横ばいか、悪くすれば返すあてのない巨大な個人負債を抱えて失業しているといった、社会の階級間に存在する富の格差がここにはある。これらは今や米国や中国を含めた世界中の多くの社会に植え付けられた人民主義革命の種子だ。抗議運動 ― そしてそれらが内包する問題 ― は、1960年代に受胎し、今日に至り誕生しようとしている。


銀行と政府を脅かす暴徒

     抗議運動の大集団が異なる流れの浸入を受け、経済格差のシンボル ― 彼らの当然の権利を抑圧していると認識された者 ― に彼らの怒りの照準を合わせるよう仕向けられた時、抗議者は暴徒に変わる。暴徒は自分達が迫害者と見なした対象を壊す破壊行為については正当だと感じるのだ。過去の事例では、これらのアスペクトの影響下で発生した暴徒は銀行や政府の建物、そして権力支配や力の濫用を象徴すると信じられた類似の機関を焼き討ちしてきた。問題の原因だと考えられたものを根絶やしに破壊することは冥王星の持つ特質の一部であり、抵抗し、革命をもたらし、全く新しいことを始めるのは天王星の持つ特質の一部だ。そのどちらもが現体制の存続を望まない。何故なら現体制こそが権力を持つ迫害者と見なされるからだ。


納税者の反乱

     これは冥王星、特に山羊座の冥王星の担当分野だ。多くの抗議者達が「一般市民」と「富裕層」(大企業と銀行)の間に拡がる所得と経済格差への怒りを抱える一方、それと同じくらい強力な運動が政府の課税に反対する人々によって起こっている。米国ではこれが「ティーパーティ」という集団の形を取っていて、これまでのところ議会に影響を与え、誰に対しても ― 富裕層と見なされる人々を含めて ― その所得税の増税に反対させることに成功している。納税者の反乱は他の国々、たとえば中国のような国でも起きている。税金を上げようとするどの国の政府のどんな努力も、より大きな反発と抗議を煽り立てそうだ。だが、これらのアスペクト(そして特に土星・冥王星サイクルのウェイニングフェーズ)の歴史によれば、政府による増税の可能性は非常に高い。


人種にまつわる怒りと人種暴動にまで至る可能性

     1964年~65年の市民権、及び投票権法に導いた1955年~1968年の公民権運動は、そのほとんどの活動が非暴力的なものだったが、その後非常に暴力的になっていった。キング牧師のビジョンでは、全ての米国人の市民権と投票権が保護されるべきであり、その保護は「人種中立」的に施行されねばならない。

しかしながら、内部告発者であるクリストファー・アダムスが彼の本「Injustice : Exposing the Racial Agenda of the Obama Justice Department(不平等:オバマ司法省の人種計略を暴く)」によれば、今日、市民権と投票権の両方を監督する立場にあるアメリカ合衆国司法省(DOJ)ではそれが機能していないと言われている。

一部の人はアダムスを、フィラデルフィアの新ブラックパンサー党による投票者脅迫事件に対する取り扱いが元でDOJを辞めた、白人不満分子だと片付けるだろう。だが本に引用されている証拠のソースは完璧だと思われるし、今に至るまで誰も彼のこの申し立てに反証を挙げることは出来ていない。アダムスの主張は、とりわけ2012年の大統領選で投票権妨害があると知れた時には、米国の黒人社会と白人社会、両方の側から人種暴動を引き起こす可能性のある内容だ。

人種問題と人種暴動は、1960年代後半、天王星・冥王星コンジャンクションが起きた時期に強力に浮上してきた問題だ。それは再び容易にエスカレートするだろう。今日の米国に立ちこめる人種的緊張感と、そして特に、少なくとも1人のアフリカ系アメリカ人が国の最高権力者の椅子をかけて戦うであろう2012年大統領選が近付いて来ることを考えるなら、その可能性はある。冥王星の原理に立って言うなら、おそらく現在権力の側にある人々は、今なお人種によって迫害されていると信じる人々に有利な計らいをするために、選挙結果に影響を及ぼしたいと思っているかもしれない。

     米国における公民権運動は、コンジャンクションの時期に受胎した。現在、それは誕生のプロセスを経験している。それは苦痛の体験だ。しかし、それは新しいものが生まれるプロセスであり、全ての人々にとって正しい決着がつく可能性は高い。時により、それはこうした葛藤を呼び覚まし、受胎時に思い描かれたゴールに辿り着くために必要な変化を生む、「力の濫用」への気付きを促す。状況はどれくらい悪化するだろうか? もしオバマ大統領が選挙に負ければ、人種暴動の勃発は容易に想像出来る。もし彼が勝って、下院と上院では共和党が勝てば、オバマを政権から追い落とすために、共和党主導の議会で大統領を弾劾するとも考えられる。もし彼が引き続き議会の承認無しに大統領命令で政策を実施し続けるなら、特にその可能性は高まるだろう。これもまた米国内にくすぶる火種を燃え上がらせ、人種を基盤とした暴動に駆り立てるかもしれない。

     それに加えて、世界の他の地域では民族紛争が持ち上がる可能性がある。たとえばヨーロッパでは、いくつかの国がイスラム人口の急激な増加に脅かされ、やがては人口の大半を占めるのではないかと怖れている。今後の可能性としては、イスラム系の人々が自らの権利の増大と、彼ら独自の文化が保持する教義を反映した施設の増強を要求することが考えられる。その文化は各国でこれまで支配的だった文化規範と対立するだろう。


自然災害

     今なおカーディナル・クライマックス(2008年~2015年)の中心部にあることから、地震、津波、強風、火山噴火、干ばつ、飢饉そして停電などが予想される。冥王星が関わると、こうした自然現象の激変が多くの人命を脅かす可能性があり、翻ってそれが、困った人々に手を差し伸べたいという深い同情と欲望のほとばしりを引き起こしやすい。こうした無私の行動は、事実上人々をより緊密に結びつける。もしそうなるならこれは、何故この時期が色々な意味で、結果的に人類にとって最も偉大な瞬間になり得るのかについての1つの理由を象徴するかもしれない。言い換えれば、あまたのクォーターフェーズが多くの地域にもたらす危機のただ中で、自然発生的に起こる様々な思いやりの精神や英雄的な行為が大衆を動機づけ、人々は共に絆を結んで世界的危機の時を乗り越えていく。世界が真のリーダシップとはどういうものかを理解するのは、こうした時なのだ。


大量破壊兵器

     今日の最大の懸念の1つがテロリスト、またはテロリズムを支援する国が大量破壊兵器を入手することだ。天王星と冥王星はその可能性を否定しない。たとえば、イランが核爆弾を開発する秘密の計画を本当に持っているのか否かは、この時期に明るみに出るだろう。彼らは開発に成功するかもしれない。過去1年以内にテロとの戦いにおいて収めてきた大きな成功にもかかわらず、このアスペクトは脅威がいまだに終わっていないことを指し示している。

一方、オサマ・ビン・ラディンやカダフィ大佐の排除など、このところいつくかの重要な成果を上げていることからすれば、この先より大きな成功を収めることも考えられる。これはどちらの方向にも行く可能性を持つが、この対テロ戦争がこの1年で大きな成功を収めた事実は、今後3年間の行く末を示す前兆と言える。勿論、そこには危険がある。その1つは、もし米国がイラクとアフガニスタンにおける軍の駐留を止めて撤退すれば、テロリスト達がこの地域の支配力を増し、2012年~2015年にはさらに一層世界の安定を揺るがすだろうということだ。


テクノロジーの進歩と代替エネルギー源

     よりクリーンなエネルギーを開発する動きはけっして終わっていない。天王星の創造力に富んだ性質が、冥王星によって示唆される世界の汚染と毒を除去したいという衝動と結び付いて、この動きは引き続き今後3年、安定して大きな成果を上げていくだろう。スクエアの持つ性質ゆえに、そこには葛藤や対立が生じるはずだ。だが、この動きの多くがコンジャンクションの時期前後に受胎され、昨今その誕生の苦痛を通ってきていることから、様々な障害にもかかわらず、それは期待通り実現するだろう。ワクシングスクエアは、コンジャンクションの時期に受胎されたものが誕生する局面だ。たとえスクエアアスペクトの関係であっても、天王星はエコロジーと清浄な空気を意味する惑星であり、冥王星はやはり改革の惑星なのだ。



     ここで論じてきた天王星と冥王星、そしてそのファースト・クォーターサイクルについての考察は、私達にとって、2012年~2015年に向けての経済的、社会的プランのいわば枠組みを示唆するものとなろう。

この時期は、私達の人生において最も重要なターニングポイントの1つとなることが約束されている。







以上、『フォーキャスト2012』より抜粋
(C)2011 Raymond Merriman, 株式会社投資日報社
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なお、『フォーキャスト2012』および『フォーキャスト2013』についてはまだ少数の在庫があるとのことです。上記の記事の他にも多彩なマンデーン・アストロロジーの分析が掲載されているので、興味のある方は投資日報社さんにお問い合わせください。

投資家さん向けの高価な本(約8000円)ですが、問い合わせの際に「hiyokaのブログで見たよ」と言っていただければ、『マンデーン2017』発売キャンペーンとして半額の卸値で販売してくださるそうです。(^_^

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この記事へのコメント

1. Posted by hiyoka   April 02, 2017 01:02

サラさん、ありがとうございます!

今という時代・時期は、本当に想像しきれないくらい様々な層において、重要な変化と選択へのプレッシャーが来ているときですね。特にコンジャンクション期生まれの世代にとっては、一種の鍵を持つとも考えられるだけに。

土星以遠の惑星達は、準惑星やケンタウルス、TNOなどを含めて無意識に対して強力に作用してきます。集合意識はどうしても動かされていきますよね。俯瞰で見れば、わたし達人間は惑星サイクルと共に毎回同じ様な行動を取り、似たような歴史を繰り返してきたように思います。けれど少しずつ遠い惑星達の存在が認知され、意識され始めると共に(個人レベルでは)それに気付きながら対応していこうとするひとも近頃は増えてきたように思います。それでも圧力は凄まじいものがありますが…まずは「知っている状態」にあることがたやすく負の方向に動かされないための唯一の道かも?

特に遠い惑星同士のハードアスペクトは、人間を理由もなく不安に導く力を持ちます。するとひとはその不安の種を自分の外側の身近に探し出し、これか!これでもか!と出来るだけ潰そうとします。モグラ叩きみたいなものだけど(^_^;。で、戦士さんは殆どが異端児チックなエネルギーを持っていますから、恰好のモグラに見えてしまいがちかも? どうか胸を張って開き直りつつ、もし出来たら "実は得体の知れない" 不安を和らげてあげてください。

わたしも、昔フォーキャストを買ったときは何が何やらわかりませんでしたw。相場と金融界の著名な専門家の方が訳されていたそうなので、使うタームが異なっていたのかもしれません。またメリマンさんはMMA開講を通して後に続くひと達への教育をより意識され始めたのかな?という気もします。あいかわらず難しいことも多いですが、理解を!というメリマンさんの気迫に背中を押されつつ、やらせていただいてます。(^_^
 
 
 




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