レイモンド・メリマン 週間コメント8/21【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント8/28【金融アストロロジー】

August 20, 2017

○8/22の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

8月21日付メリマン・コラムの抄訳は1つ下の記事になります。
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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】

東京・関東ローカルで  8月22日03:49前後、北海道周辺で 03:55前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は03:30前後、沖縄周辺では03:00前後に獅子座 28°52’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 獅子座28°~29°― 発効期:8/22~9/19 】
  "Many little birds on the limb of a tree"
『木の大枝に止まる沢山の小鳥』

  "A mermaid"
『人魚』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★まだ見えない地平線の彼方に待つ「何か」を感じ じっと固唾を呑む
→★細心の注意を払いながら未知の領域に向かい用心深く踏み出す
→★境界線を前にして特別な理由もなく感じる怖れやためらいの気持ち
→★潜在意識にささやきかけるメッセージに注意する必要
→★先の展望を掴めないまま、双手を挙げて全て受け入れようとする
→★広く伝播する憶測や粘着性のゴシップに惑わされる危険
→★群衆の中の孤独を貫く、またはそれを楽しむ余裕
→★見果てぬ夢想を断ちきり 今ここに在る自分の現実を認識する必要
→★脱皮していくために必要な心理的・物理的な苦闘の経験
→★厳しい環境や状況にあって自分のベストを尽くすという決意
→★目前の激しい変化ではなく内部の精妙な変容に注目していく
→★何かが生まれつつある予感とこころの深層に感じる時期尚早感
→★新たに生まれ来るもののデリケートさを理解し 勇気を持つ必要
→★どこにも属せない自分という状況を自ら受け入れ 自分の脚で立つ
→★混沌の中で一番無垢で自然な自分に還っていくことの挑戦、沈黙の防御・・・


エネルギーのポイント:前回の新月『圧縮し、噴出し、無になり、軽くなる』
                    
            今回の新月 『変容の予感 ― 移行 — 勇気と透徹』

170822NMSE


★主な惑星スケジュール★

8月23日:太陽が乙女座入り、射手座のルシファーとスクエア
      (罪悪感を抱いている場合、その裏返しとしての攻撃性に注意)

8月24日:水星・ネッソスのオポジション、水星逆行/日柄的な中日
      金星・カイロンのトライン

8月25日:金星・天王星スクエア、海王星にセスキスクエア
      (ちょっと待て!そのインスピレーションは誤解かも?)
      土星順行開始 射手座21°〜(伝聞は危険。確かな事実を)

8月26日:深夜 金星獅子座入居(大胆さと小心さの冒険 or 葛藤)
      火星・月ノースノードがコンジャンクト、エリス、土星・
      イクシオンのグランドトライン
      (非情さと混沌と向こう見ずな行動、欲望と抑圧)
      月・アグニのコンジャンクション
      (静謐で安定した情熱を持続すべし)
      木星・土星セクスタイル(「足るを知る」ことの効用) 
 
8月27日:太陽・水星コンジャンクション、水星逆行/度数上の中日 

9月5日 :水星順行 獅子座28°〜 前後ストームフェーズ
     (この日蝕の位置から折り返す/蝕のテーマ再確認)

9月6日 :満月(海王星とコンジャンクト)

        …というわけで、集合意識的にはちと要注意な惑星配置が続きます。



★8月新月・日蝕の星模様★

        世界中のアストロロジャーが固唾を呑んで見守るザ・グレート・アメリカン・イクリプス、米国を横断する皆既日食がやってきます。これは強力な蝕。北朝鮮をめぐる核と戦争の脅威、トランプ大統領をめぐる米国内の政治混乱と『フォーキャスト2012』で示唆された天王星・冥王星スクエアから孵化し拡がってきた人種暴動(それを糾弾するポリティカル・コレクトネス意識も凄まじく狭量化)、また200人以上の死者が出ているインドやネパールの豪雨、バルセロナの連続テロ事件、そして頻発する事故や何かの兆しとも感じられるような地震など、前兆となる月蝕を経た今、すでに世界では色々なことが起きています。気候も人心も、不安定さを増しつつあるかも...。


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        ちなみにこの日蝕が強い影響を与えそうな始原図を持つ国や機関は(前回のメリマン・コラムの追記にも少し書きましたが)米国(とトランプ大統領)を筆頭に、日本、北朝鮮(韓国はオーブ3°で追従)、ドイツ(とメルケル首相—月蝕とネイタルの月がコンジャンクト)、イスラエル、パキスタン、ギリシャ、EU、NATOなどがあります(おそらく他にも沢山存在するはずですが...)。

で、小惑星の配置を見てみると、この新月日蝕図では小惑星アメリカに対し同ルビコン、そして破壊と再生の神シヴァがタイトなオポジションを形成しています。うーん...もしかしたら、米国はここ半年~1年の内に本当にルビコン川を渡ってしまうのでしょうか? もしそうだとしたら、何が破壊され、何が再生されていくのでしょう? 

また、魚座の小惑星ニッポニアと双子座のケンタウルス族、アスボルス(サバイバル)からは、蠍座のアグニに対してクァドリフォームが形成されています。このアグニ、求道的なひとにとってはある種の「火の洗礼」(クンダリーニ現象による破壊体験や心理的苦悶からの新生)を意味するのだけど、一般的には善悪を超えたカルミックな衝動に関連することが多いようで、意外にもかなりの頻度で犯罪チャートに姿を現します。もしかするとある特定のケースでは、人間が原初から持つ怖れ、そしてそこからほとばしる理屈抜きの攻撃性を刺激する力として飜訳される...ということかもしれません。

今回の場合、アグニが在泊する度数は「コミュニティの連帯」を意味するのだけど。これにニッポニアとアスボルスが「神のハンマー」と呼ばれるクァドリフォームで絡むということは… この先、何か突然の出来事が物理的なサバイバルを促し、そのためにコミュニティの連帯感が生まれるということを示唆しているのかもしれません。


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        おそらく今回の日蝕は、世界にとって(そして個人にとってもそれぞれの人生において)ひとつのターニングポイントとなり得る蝕ではないかと思います。その影響範囲は半年~1年。長めに見積もればじんわり2020年くらいまで続くのではないでしょうか。その間、もしかしたら世界はひととき生みの苦しみのような経験を経なければならないかもしれません。けれども同時に個々のわたし達の中には『きっとなんとかなる。手探りでも変化に向かって行こう』という気概も生まれてきそうです。 何がどう変化するのか? それはまだ漠としています(たぶんわたし達自身がまだ漠としているから)。良くも悪くもどちらにも行きそうだし、実際、集合意識が創り上げる現実では、両極の物事が具現化していくのではないでしょうか。それは、うっそりとした「始まりの混沌」とも言えるかもしれません。

では、個としてのわたし達にとってはどうでしょうか。特にこの日蝕がなんらかの形でネイタルやプログレスの惑星、または重要な感受点に触れるひとにとっては、今までよりもっともっと「誤魔化しの利かない自分」になるべく背中を押される(あるいはプレッシャーを受ける)ような体験が待っているかもしれません。たとえば空間が「欺瞞」の層と「赤裸々な自然体」の層とにくっきりわかれているとしたら、今まではその両方の層でなんとか上手く生きることが出来ていたかもしれません。状況や環境に合わせて鏡を見ながら「それらしい」ふるまいをしつつ、ときどき「本当の自分」の層に戻ってひとりハァっと息をつく…みたいな。


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        けれどこれからは徐々にそれが上手くいかなくなってくる... 外側の何かに押されてというよりも、自分の中から生まれてくる新たな力によって、少しずつ何かが変わっていく。隠せない自分が、ふとしたことばや態度、反応の内に浸出してくる。それはネガティブとかポジティブとか、そんな表面的な評論をはるかに超えたもの。一瞬、すべての余分な皮膜がはがれて「たった今の素の自己」がにじみ出てくるような。周囲のひと達から「え?このひと、こんなひとだったっけ?」なんて反応が返ってきたりするような。あるいは、自分で「え?」と意外に思うような。落ちていく自分と、せり上がってくる、自分。

もしそんな傾向が出て来ているようなら、それは注目に値することかもしれません。何故ならそこには、まだ形を持てずに震えている「本来の自分」という卵がきっと隠されているから。たとえそれが、今までの自分から見て「いやな部分」に思えたとしても。そこから目を逸らさないでください。その中にこそ、見つけ、ゆっくり向き合い、渇いていたなら自らの手で水を与え、愛でて、大切に育てる価値のある何かの芽が眠っています。それは実のところ弱味ではなく、新しい強さの基になっていく何かかもしれないから。そしてきっとこれは「自分と世界に対する眼差しの変容」の中で起きることではないかと思います。


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        たとえば「恨み」や「妬み」の感情。そしてもしかしたらその奥に潜む罪悪感。これはけっして自分だけの世界からは発生しないでしょう。かならず誰か他の存在、あるいは外界が介在することによって生まれます。そしてその接点/境界で起きた体験を被害感情を通して自分なりの鋳型の中に受け入れ、そこから生まれる憎悪の火を疑似生命力としてこそ成立します。ならばそれは純粋なエネルギーではありません。まるで何色もの泥絵の具をぐりぐりと混ぜたように、様々な要素が入り混じって自分自身の真の姿を見えなくしている可能性が高いと思います。けれど、もしそれがとても強い感情なら、そこには何かとても貴重なものが隠されているのではないでしょうか。執拗にこびりついた絵の具をこすり落とし、元々の自画像がどんなものであったかを見つけ出すこと。その強い感情と思考が創り出したあらゆる「意味」がごっそり剥げ落ちたとき、そこに残っている純粋ないのちの力とはどんなものでしょう? そこにこそ、「わたし」が生きているのではないでしょうか? 

これは恨みや妬みの感情を抑えたり忘れたりすることとは違います。たぶん、それは無理です。ただ、自分の真の姿を見ること。自分という宇宙を視ること。その暗黒の中に、わたし達が創り上げた恨みや妬みや怒りや愛が、はかなく煌めいていること。それを一度つぶさに見た上で、恨んでみる。妬んでみる。「嫌いだ!」と叫んでみる。 燃やしてみる。この世界が届かないところにいる、わたしの中で。それでいいのではないでしょうか。 もしかしたら、もう何かが少しずつ変容し始めているのかもしれないのだから... 


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        さて、世界中のアストロロジャーが危機と希望を含む様々な予測を立ててきたこの日蝕だけど、ノースノード・イクリプスであるこの蝕は結局のところ、あくまで「未来志向の大波」です。その大波がどんなものかといえば、単に「良いこと」と「悪いこと」とか「善」と「悪」などをお仕着せの鋳型に当てはめて考える(感じる)のではなく、自分自身にとって、あるいは自分を含めた人間という存在にとって、「良いこと」「悪いこと」とはいったい何なのか? またはそんなものが存在し得るのかどうか? などをもう一度深く考えてみる機会が訪れる...ということかもしれません(とても大きな括りで言えば、なのだけど)。

この新月図は、MCに天王星が来ることによって政治・社会全体の変化を示唆しています。この天王星は日蝕とトライン、そして射手座のKBOクァオアーとケンタウルス族のフォルスともトラインで火のグランドトライン。双子座のレクイエムを仲間に入れるなら、カイトが成立します。これはとめどなく回るエネルギーがリズミックな起承転結を創る中で、痛みを伴うプロセスが起き、そこから新しい何かが生まれ、意識が新しい段階に入っていく…そしてまた何かが落ちていき、過去から離れて先へと進む運動が起きる…そんな人生のパターンを示唆しています。このTNOも地震を含む自然現象の猛威(火山や嵐)を示唆するのですが、こうした小惑星が常に地震や災害のイベントチャートに顕れるというわけではありません。ただ、心理的にも物理的にも何かしら危機的な状況や葛藤を示唆する、ということは言えると思います。IC近くに小惑星アグニが在泊することから、心理的または物理的・体感的な「火の洗礼」を通過することも考えられます。


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        また、MCの天王星が小惑星ダイシンサイとタイトにコンジャンクトしており、IC側のTNOティフォンとオポジションというのも興味深いところです。ダイシンサイは著名な日本人アマチュア天文家、大国富丸氏によって1997年に発見された小惑星ですが、偶然その小惑星番号に「311」が含まれていたことから、2011年11月、東日本大震災の犠牲となったひと達の御霊がこの星でゆっくり休めるようにとの願いの下に名付けられたそうです。(驚くべきことに、東日本大震災のイベントチャートではこのダイシンサイが地底となるICにぴたりとコンジャンクトしていました。ご本人に確認したわけではないので断定は出来ないけれど、発見者とアストロロジーとの関連はどうも無さそうなので、これもまた名称小惑星が持つ「名付ける行為」にまつわる謎と言っていいのではないでしょうか。)

またティフォンは大地の女神ガイアと暗黒・奈落の神タルタロスの子、怪物テューポーンを指します。このTNOも地震を含む自然現象の猛威(火山や暴風、嵐)を示唆するのですが、もちろんこうした小惑星達が強調されるときは常に地震や災害の襲来を意味する…というわけではありません。ただ、心理的にも物理的にも何かしら危機的な状況や葛藤を示唆する、ということは言えると思います。


_Tryphon



        ギリシャ神話によると、ゼウスを筆頭とするオリュンポスの神々の専横に怒ったガイアは、末の息子テューポーンに、人間が顕れるずっと以前に地球を支配していた子供達、巨人族タイタンを解放するよう命じたそうです。けれど神話では、結果的にゼウス側(新しくやって来た神々)の勝利に終わっています。これは神々VS暗黒の怪物の戦争と解釈出来ますが、観点を変えれば「地球の子」としてのプリミティブな自己の底深さ 対「神々の子」として果てしない天上を仰ぎ、理想の鏡を求めてやまない自我の闘いとも見ることが出来ます。「古代の生VS近代の生」といったところでしょうか。…なんて考えみると、これもまた、善悪の境界を超えて自分という存在をどう見るか? 人間であるとはいったいどういうことなのか? という認識の洞穴にわたし達の想いを誘うエネルギーなんじゃないかな?

では今回の日蝕でMCに乗る天王星+ダイシンサイとICのティフォンはどんな顕れ方をするでしょう? わたし達は、このエネルギーを "破壊的な方向" 以外にどう使えるでしょうか? ダイシンサイという名に込められた願いを思えば、志半ばに襲いくる大波に否応なくさらわれ、苦悩しもがく全てのひとのこころが、ゆったりと癒やされること。そしてリズミカルに再生していくこと...そんな変容の兆しを自分自身の中に見ていく、意識してみる... こんな試みもまた、ひとつの創造的な使い方になるかもしれません。


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        ところでこの日蝕のサロス・シリーズは145です。このシリーズの蝕が生まれたのは1639年1月4日でした。個々の蝕が持つ特質は、その初回のチャートに顕れるとされています。アストロロジャー、バーナデット・ブラディは著書『Predictive Astrology - The Eagle and the Lark』の中で、この蝕の特徴を『仲間、友人、集団やグループに起きる予期せぬ出来事が個人的な関係性に大きなプレッシャーを与える。この蝕が入る室区分が意味する領域で人間関係の問題が起きやすい。この時期の情報は歪められたり嘘である可能性があり、見聞きした物事をもとに性急な決断をしないように』と警告しています。また、当時の日蝕の度数からは、『非常に頑なに定義された社会規範と自分自身の鋳型の葛藤。そしてそこから自由になるための苦闘』『非情な運命に直面したときも自分の人生に対し"YES"と言える精神』というテーマが浮かび上がってきます。ちなみに1963年7月にもサロス145の日蝕が起きましたが、この年の11月にケネディ大統領が暗殺されています。そしてこのときの日蝕は、大統領のネイタルの10室土星にタイトにコンジャンクトしていました。


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        アグレッシブな火星と共に起きる日蝕。月のノード軸、土星・イクシオン・フォルス、カオス・ファエトンが形成するちょっと悩ましいミスティック・レクタングル。そして月のサウスノード、木星と小惑星グリーヴ(哀しみ)、キュビワノ族のカオス(未生の混沌)と小惑星ファエトーン(アイデンティティへの強い欲求、性急さによる墜落)が創り上げる創造の混沌、グランドトライン。小惑星ニッポニアとサバイバルを意味するアスボルスからのクァドリフォームが刺さる小惑星アグニ。前回の月蝕に続いて成立する六芒星は、これから先もしばらくの間じわじわとわたし達の潜在意識に浸入し、堅固なシステムから逸脱し離脱したいという衝動を刺激し続けるのかもしれません。これは、本当にダイナミックな日蝕だと思います。

そうそう、NASAのサイトではこのグレート・アメリカン・イクリプスのライブが見られるようです。日本時間22日の午前1時から始まり、およそ2時ごろから蝕の中継が始まるらしいので、なかなか無い機会だし、夜更かし出来るひとはぜひどうぞ(^_^
https://www.nasa.gov/eclipselive

nasa




★8月新月・日蝕のサビア・ンシンボル★

        では、新月のサビアン・シンボルを見てみましょう。

  まずベースとなるシンボルは獅子座28°『木の大枝に止まる沢山の小鳥』です。原文の『limb』は大きな枝を意味しますが、他にも肢やヒレという意味があります。また『on a limb』は「枝先に身を乗り出す」とか「危険な状態」「孤立無援」という意味を持ちます。『out on a limb』という言い方もありますね。そういえば1980年代にスピリチュアル・ブームの火付け役を果たしたと言われるハリウッド女優、シャーリー・マックレーンの著書『アウト・オン・ア・リム』もそういう意味のタイトルだったのではないかと思います。

また、『limb』には太陽や月など、「円盤状」に見える天体の「外縁」という意味もあります。巨大な円盤の外縁…なにやら中央の一点からはるかに遠ざかった、因果地平の端っこみたいなイメージ。。 木、大枝、そして世界の外縁。B.ボヴィはここで『limb』ということばが象徴するイメージは、世界全体の構造を貫く「ワールド・トゥリー」という概念に繋がるとしています。これはインド・ヨーロッパ語族やネイティブ・アメリカンの神話に共通して出て来る「世界樹(宇宙樹)」で、天と大地と地下世界を貫いて繁る支柱のような存在の木なのだそうです。


Yggdrasil
 北欧神話の世界樹: ユグドラシル
 From Northern Antiquities, an English translation of the Prose Edda from 1847.



  立派な木の太い幹から伸びる大枝の先に、群がってとまる沢山の小鳥達。鳥は霊性の象徴とも言われるけれど、小さな鳥ということは、まだ飛び立つことに慣れていない幼い霊達の顕れを示しているのでしょうか? 彼らは今、世界を貫く大枝の端 — 不安定な端っこ、つまり見知った領域の境界近く — に止まり、賑やかにさえずっています。きっとこれから未知の冒険へと旅立つのでしょう。けれど枝の先は細く、彼らの重みでたわんでいます。さぁ、飛び立たなくては! でも、何処へ? まだ見ぬ地平線の彼方へ。世界を内包するいのちの樹、ユグドラシルの無限の彼方......すなわち「ここ」へ! 

あぁ、でもまだ鳥達は飛び立とうとしない。何処かで何かが待っているのかな? 飛び出したらわかるのかもしれない。でも、やっぱりまだ早いような気がする。それよりもう少しここに留まって、仲間と唱ったりおしゃべりしていたい。鳥達はなんとなく先行きに確信が持てず、ためらっているようです。けれど枝の先は次々にやってくる彼らの重みで大きくしなり、今にも折れて再び大地に刺さってしまいそう。自分は本当に準備出来てるのかな? もう少し幹に近い場所に戻って、様子を見ようかな? どうしよう... あっ、誰かが飛んだ!


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        そして... 太陽と月はメインのシンボル『人魚』のエネルギーをとっていきます。人魚とは、海にも陸にも確実に属することのない、二つの領域の境界に生きるものです。ここでエリーズ・ポイントである牡羊座の1°のシンボルを思い出してみてください。あれは海の中から立ち現れた女をアザラシが抱擁しているという光景でした。彼女は、人間です。ある意志を持ち、無意識の海からこの世界に人間として立ち上がってきました。彼女は海の生きものであるアザラシの優しい抱擁(溶け合った過去)に別れを告げるところです。おそらくそこには、まだことばにはならなくても確固とした前進の衝動があったと思います。

けれど獅子座のヤヌス度数(最終盤の度数)、29°に描かれた存在はそれとは異なります。彼女の下半身は鱗に覆われ、肢の代わりに尾びれがあります。彼女はどこにも属すことのない者。世界と世界の狭間で、夢見る者。 彼女の上半身は、自分が憧れて切望した姿、人間の美しい女です。けれど彼女の下半身は、いまだに混沌とした情念の渦の中を漂っているのかもしれません。何かになること、何かに生まれ変わることを切望する想いの中で。

この、前後に二つの顔を持つヤヌス神の名を与えられた最終度数は、それがどの星座宮であれ、慣れ親しんだ過去をふり返る気持ちと前進への強い衝動との間で葛藤が起こり得ます。足場を失うことへの深い怖れと、未知へと踏み出さねばならないという強力なプレッシャーが同時に働いて、まるで前と後ろから引っ張られ続けている... そんな感じかも。だからどこに居ても、なんとなく自分が場違いでフィットしきれていない…そんな感覚を抱きやすいのです。


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  それでもきっと、この人魚が無意識の海から立ち上がり、過去に帰るための体 — 尾びれと鱗を脱ぎ捨てて、二本の脚で立つ日が来ると思います。もしそうしなければ、けっして来ない夢の日を、想いの届かない誰かを待ち続ける悲しい物語をつむぐだけになるから。それはまるでサナギから蝶が生まれるようなもの。とても精妙でとてもデリケートな…美しい瞬間。そこには確かに捕食者に襲われる危険だってあるでしょう。でも、この人魚が意志を持ったとき、彼女はもう語ることばを持たないまま生の大波に翻弄されるはかない存在ではなくなります。そして、自分自身の物語を創り上げていくでしょう。自分の出自の全てをオリジナルの神話として受け入れ、自分の意志で一歩ずつ砂浜を踏みしめていく。そんな生の 解放の物語を...。

        世界の外縁に留まって逡巡する鳥達と、情念の海から立ち上がろうともがく人魚。さぁ、これがこのグレート・アメリカン・イクリプスの大いなるテーマです。わたし達は、このテーマをこれから次の新月までの約4週間、いえもしかしたら数年先まで追っていくことになるのかもしれません。これを、どんなふうに使おう? どんな物語を生きられるだろう? 



  星模様からサビアン・シンボルまで、様々な要素を縦糸と横糸に見立てながら一枚のタピストリーを紡いでみたけれど、もしかしたら模様が複雑になりすぎたかもしれません。細やかなグラデーションの中に浮き上がってくる柄ゆきは、きっと読んでくれるひとそれぞれに異なるだろうなと思います。

けれど今、記事の最後にあたって思うことは、この日蝕には「何かとてつもなく透明な力の流れ」があるということ。 透明な水の流れ。 透明な風の流れ。

それがわたし達の内なる火を煽り、根ざす大地を潤しながら...どこまでも続いている。そんな光景。それは、ひとの優しさをはるかに超えてわたし達のからだを満たし そっと 音も無く 透過していく。 本当は、その流れに乗っていくことが全てかもしれません。一度カタチを無くしてしまうことさえも怖れずに。

日蝕を控えて 激しい雷雨に揺れた夜も明け、窓を開けて蝉時雨に包まれながら ふとそんなことを思いました...。


eclipse-P1100485




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

この記事へのコメント

1. Posted by Green☆彡   August 27, 2017 10:21
5
こんにちは、hiyokaさん。

hiyokaさんのページをみつけてから
アルケミストの主人公のように
大きな利益を得ては、ほとんどまた
失い、また大きな利益を得ては、失う
を繰り返して、結局のところ
大きなポジションを構えられるように
なってきました。

アルケミストの主人公も魔女の予言を
初めのキッカケにピラミッド、富への
旅に出てゆきます。

最近では、自分裁量のポジションは
コンパクトにして、知人の自動売買プログラム
に委託信託。。


9/6の魚座満月。ちょうど
魚座の12°〜13°ですよね。
加えて、海王星コンジャンクション
解説を、エッセイをたのしみにしています。
なぜならGreenのネイタルMCが
魚座12°〜13°でコンジャンクション
だからです。

8/22獅子座新月、皆既日食のときの
叶えごとには、俳優としての自覚
カラダつくりをはじめとして本気で
取り組む、というものでした。

役に成ってゆく、という面では
9/6の天空図はなにがしかアシストに
なるのでは、ないかな、と。

たのしみにしてます(^。^)

🍎Green

2. Posted by hiyoka   August 28, 2017 00:29


Greenさん、こんばんは。

夢に向かって一歩一歩。山に登って谷に落ちてそれでもまた登って.... 線で表すとそれはまるで相場のサイクルみたいにも見えるけれど、実は線にも面にも表せない領域では何か別のことが起きていて、そこに掛けがえのない 生きる力 が溜まっていく。それは全方向的な拡がりを持つもの。それを知っている。だから、自由。あとは自分が納得のいくやり方を見つければいい。それだけなのかもしれませんね。

そっか。MC上の満月なんですね。ICに太陽、MCに海王星と月。(満月は魚座13°台)内なる意志(太陽)が夢(海王星)を見上げ、それを内なる想いの力で人生に実現しようとする(月)ともとれる、とてもダイナミックな満月になりそう。

はい、きっと今度の満月も日蝕と同じように(というより、日蝕のテーマだった「人魚」が象徴するもの、そのひとにとっての「何か」がひとつの形として提示されるのが満月でもあるので)沢山のインスピレーションを与えてくれるのではないでしょうか。Greenさんならきっと、しっかりキャッチ出来ると思います。

Good Luck!!!☆^^
 
 
3. Posted by Green☆彡   September 19, 2017 19:43
5
9/6の魚座満月から
9/19乙女座新月の前日までに

とてもうれしくて、ありがたくて、幸せな
日々を過ごせました。

8/22からつづく獅子座新月期

ふりかえれば、とても充実です。

星のアシスト、計らいもあったのだと
感じることができて
なおさらに、感謝感謝です。

偶然いいことがたくさん続いたのでは
なく、相応のアスペクト、対応関係あって
こそ、もたらされたと、わかること。

hiyokaさんのさまざまなwisdomに乾杯
ありがとうございます。

あと、hiyokaさんがメリマンコラム翻訳を
休載するときは、たいてい、大きな
相場反転がある、という、アノマリーサイン
わかってました^_−☆?

今回の獅子座新月期、魚座満月〜の
充実感は、ささやかな利確も達成しつつ
こころの充足感がとってもありました。

おおくのひとの、こどもたちの
笑顔をもらうことができました(╹◡╹)


🍎Green🌃🍋

4. Posted by hiyoka   September 19, 2017 20:52


Greenさん、こんばんは

うれしくて、ありがたくて、幸せな日々!良かったですね!!(^_^
全般に厳しいアスペクトが続く中で、こころの充実感や達成感のある日々を過ごせるってとても素晴らしいこと。

同じエネルギーを受けても本当に様々な使い方があるけれど。きっとGreenさんは幾層にもわたる星達の道しるべを知り、自分に合ったやり方で応用し、深めながら使っていけるひとなのだと思います。

このブログの記事が何かのカタチでその役に立っているとしたらとても嬉しいです。読むひとあってこその記事ですから(^_^;。

あはは。そんなアノマリーがあったなんて考えてもみませんでした!^^;
わたしがコラムをお休みするときは、用事で時間が取れないときもあるけど…大抵は新月・満月が近い日でダブルの作業が無理なケースが多いかもです。もしかしたら部分的にはルネーションの影響もあるのかもしれませんね。

明日からはまた新たなルネーション。まだ見ぬポテンシャルを感じながら、引き続き充実したうれしい日々を過ごせますように..!

Good Luck!!!
 
 

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