●1/2の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪レイモンド・メリマン 週間コメント1/15【金融アストロロジー】

January 07, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント1/8【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年1月8日(フリー版より)

翻訳:hiyoka     
文中の日付・時間はすべて米国/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているようですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “今後の景気動向を見るにあたって注目されていた12月の米国経済は非農業部門の就業者数が予想を下回る148,000人の増加となり、失業率は4.1%だったことが金曜に発表された労働省の雇用統計でわかった。ロイターの調べによればエコノミスト予想は非農業部門で190,000人増だった。これは11月の252,000人増を大きく下回るペースだ。ホリデー・シーズンの小売業が予想外にふるわず20,000人減となったことが全体の伸びを抑えたものと見られる。”

— Jeff Cox
  www.cnbc.com 2018年1月5日付

        “米国東海岸の各地を30cm以上の積雪で覆った激しい冬の嵐はボストンとその近郊に近来まれに見る洪水をもたらし、金曜朝には1億人が影響を受けると予測される危機的寒波の襲来に備えて住民が懸命に後片付けをする姿があちこちに見られた。”

— Erik Ortiz
  “East Coast Blizzard Unleashes Epic Flooding Ahead of Dangerous Cold”
  www.nbcnews.com/weather 2018年1月5日付

        “新年は大きな爆音と共に始まる。1月1日は満月であり、その翌日1月2日には天王星が牡羊座で順行に転じる。これは大荒れの気象と厳寒を暗示するものだ。米国の北部地域は記録的降雪に見舞われ、事故や交通遮断、そして生活に不可欠なサービス網の混乱を経験するかもしれない。”

— レイモンド・メリマン
  『フォーキャスト2018』より 2017年11月執筆


        今、私はミシガンに住んでいた頃に知り合った素晴らしい人々や友人達を懐かしく思う。だが同時に、今年はアリゾナに移住していて良かったとも感じている。ここでは毎日天気が良く、気温は過去6週間にわたって心地よい70°〜75°F(21°〜24°C)の間に留まっている。しかし、新年に入って日が過ぎると共に、米国の他の地域は史上最悪のブリザードと寒気に襲われた。これはまさに『フォーキャスト2018』で述べたように、この時期のジオコズミック配置と完全に合致している。

しかしながら、こうした天候も世界の株式市場の勢いを失わせる力は持たず、多くが騰がり続けて数年ぶりまたは史上初の高値へと舞い上がった。原油は30ヶ月ぶりを超えて久々の高値まで上昇したが、これはもしかするとある程度は、極度の寒気に向けて暖房用の灯油が必要になるという予感(そして現実)の影響があるかもしれない。そしてビットコインは金曜にまたも1600ドル以上の大きな反騰を見せて終えた。

米国内においては、例えばダウ平均は25,295で引けたが、これは史上新高値だった。ナスダック総合とS&Pも同様だった。これら全てが蠍座における強力な火星・木星コンジャンクションの1日前に示現している。火星は興奮と出来高(大きなエネルギー)を支配し、木星は楽観と希望に満ちた状態を支配する。

米国のビジネス界はトランプの経済政策がより大きな経済繁栄に繋がると考えて希望に満ち、楽観している。その感覚は、まずオバマがもたらした厄介な法令と懸念、すなわち証券取引委員会によって彼らのビジネスが監視され、自分達がその存在さえ知らなかったような法令に違反したとして罰金を科されたり、それと闘うことさえ出来ないような状況からの解放と共に生まれた。そして次に来たのが新しい税制改革法案の成立だ。これにより事業税は39%から21%に引き下げられ、企業世界には未来の収益の潜在的可能性に新たな楽観的視点が拡がった。

もちろんアンチ企業(あるいは反トランプ)を唱える人々は、企業にとって新たに棚ボタ式利益を与えるような状況を嫌悪し、企業はすでに十分な現金を抱え込んでいるではないかと嘆いている(大部分は正しい)。だが私達の仕事はそんな議論に加わることではなく、なぜ株式市場がその上昇に終わりが見えないほど強力に映るのかという理由を指摘することだ。これから企業はキャッシュを貯め込むよりも支出に向かう傾向が出やすい。つまり、彼らはそうしても大丈夫だと再び信じるようになるのだ。ただ一つの問題は、こうしたいわゆる優遇税制が、中流階層や低所得階層に向けては大したことがないという点だ。だから消費者層が負う平均債務高が非常に高いことを考慮すれば、企業が実際にもっと雇用を増やして賃金を上げていかない限り、もっとお金を使えるのはいったい誰だ?ということになる。土星と冥王星が山羊座(債務)に在泊する今、トランプ政権が考えているだろうほど消費者がより多くお金を使うようになるかどうか、私にはそれほど確信がない。おそらく与信枠の限度まで借りているような時、人々が今までより多額のお金を消費に回せるとは思わない。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “事実、彼は短期金利をゼロまで大幅に引き下げて国債を買い上げ、経済成長と債務償却、そして低金利という正しいコンビネーションによる操縦を行うという、まさにそれ(金融危機)が爆発した時に必要とされることを理解していたという点で(FRBを)褒め称えた。問題となるのは金利とリスクプレミアムが史上最低に近い一方、債務高と資産価格が史上最高近くに上るという状況で、その過程を維持していくだけの燃料がほとんど残っていないことだ。FRBはもう金利をそれほど下げられないのと同じように上げることもあまり出来ない。さもないと債務返済がキャッシュフローを干上がらせ、資産価格は沈没する。かくしてレイ・ダリオ氏は、株価については適正だと考える一方で低金利の時代が続くことを見越し、これからの10年間、典型的なストックボンド・ポートフォリオ*に関してはインフレと税引き後の運用益がゼロ近くなるだろうと考えている。”

— Greg Ip
  “Hedge-Fund Titan Puts Away the Punch Bowl”
  Wall Street Journal 2018年1月4日付


*ストックボンド・ポートフォリオ:株式と債券を組み入れた従来のバランス型ポートフォリオ

        しかし企業にとってこれは本当に安全なのだろうか? そしてもしそうだとしても、土星が今や政府によるコントロールを意味する星座宮、山羊座を運行しつつあり、今後3年の間そこに在泊するという状況で長期的に安全であり続けるだろうか?


        昨今、私がよく訊かれる質問は — 戦争と自然災害についての質問は横に置いて —  何が株式市場下落の要因になるのか?という問いだ。さて、私としては自然災害か戦争か、どちらが株式市場を下落させるかについては確たる解答の持ち合わせがない。何故なら、いずれにしても全ての損傷や被害から復興するために再建し、新たな兵器や武器を製造するという、より大きな必要性と需要が生まれてくるからだ。

だが私は上に引用した記事でレイ・ダリオが指摘した事柄はよくわかったし、もしトランプ氏が既存の貿易協定を断固として拒絶し新たに関税(輸入にかかる税であり貿易戦争の要因となる)をかけ始めるとすれば、それが引き起こすかもしれない様々な問題さえも見てとれた。また、インフレの増大がFRBを従来の計画よりずっと積極的な利上げへと駆り立て、現況の経済興隆を頓挫させる可能性も予見出来る。それは前回、土星と冥王星が互いにバルサミック・フェーズ(コンジャンクション前の最後の45°以内)にある時に起きている。前回のコンジャンクションは1982年に起き、次は2020年だ。あるいは、もしトランプ氏が支持者達の多くの声に応えてロバート・ミュラーをクビにしたら、それが株式市場を動揺させる可能性もあると見ている。それがトランプ弾劾への扉を大きく開け放ち、そして(または)社会不安を引き起こす可能性もあるからだ。

もちろん、これらの問題はそう早々とは飛び出てきそうにない。土星はいまだに天王星とはトラインを形成しており、それは2018年9月まで続く。そして木星もまだ2018年8月に入るまで海王星とはトラインのままだ。ダウ平均が21,600以下へと下げ戻り始めない限り、6.5年と4年サイクルはまだ上を目指している。

だがそれは、その途上である程度の修正安が起きないということではない。そしてこうした修正安は、今もジオコズミック・サインが示すタイミングに非常に良く沿っている。実際、それらの可能性の一つは今現在展開しつつあるかもしれない。1月8日〜14日は太陽、金星、冥王星がトランシットの火星と木星にセクスタイルを形成すると同時に天王星にはスクエアとなる。もしここに天王星が含まれなければ、私達はこれが株式市場の天井を示唆し、急激な下落が起きる可能性についてもっと確信を持てたろう。いずれにせよその確率は高いのだ。だが天王星が強調されることから、株式市場が新高値 ― 誰もが想定外の高み ― へと爆発し続ける可能性も否めない。ちょうど天王星が多くの場合壮大なリバーサルを引き起こすように、どんな抵抗帯をも突破して新高値へとブレークアウトすることも多いからだ。

        この時期、とりわけ蠍座を火星が運行している今は、貴金属にとっても強気となる可能性が非常に高い。この惑星/星座宮のコンビネーションは金の強力な反騰との関連に確かな裏付けを持っており、12月の初頭から始まったことは大方の目撃するところとなった。火星の蠍座運行は1月26日に終わるが、高値はその前につけることになるかもしれない。しかしながら重要な下落を終えた後は、株がこんなにも元気の良い昨今、金を保持する理由などほとんど無いと見る多くの市場アナリストの見通しに反して金はもっと高値に上昇するかもしれない。常に反対方向に動くというわけではないのだ — 木星がこうも強調されている時に限っては...。







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:54│Comments(0)金融アストロロジー 

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