「山羊座の土星と冥王星」WSJドキュメンタリー映像によせてレイモンド・メリマン 週間コメント2/12【金融アストロロジー】

January 30, 2018

●1/31の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】次回2月5日付のメリマン・コラムはウェビナーと重なるため休載とのことです。

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで1月31日22:45前後、北海道周辺で22:51前後、関西方面は22:26頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で21:57前後に獅子座11°37'で満月となります。

月食のスタートは20:48~皆既食最大は22:29~皆既食終了23:08~部分食終了24:11

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 獅子座11°~12° + 太陽 水瓶座11°~12°】
  "Children on a swing in a huge oak tree" +
  "Man tete-a-tete with his inspiration"

『巨大な樫の木に抱かれたブランコに乗る子供達』+
 『自らのインスピレーションに向き合う男』

  "An evening lawn party" +
  "People on stairs graduated upwards"

『芝地のイブニング・パーティ』+
  『等級の順に階段の下から上に並ぶ人々』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~2/15】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★安定した基盤があって初めてあたりまえの自由を満喫出来るという現実
→★激しい浮き沈みの中で内的な平穏を保つための「内なる核」の重要性
→★二元の極性が限りなく分化していく世界の中で全く異なる視点を持つ
→★特定の物事や人物に対して強迫観念にも似たこだわりを持つ危険
→★将来起き得ることに対し早めの警戒心を持ち対応可能な態勢を取る
→★無知や無邪気さが引き起こす子供じみた混乱に注意
→★大自然と人間存在の間に存在する緊張関係への気付き
→★奇妙な確率でふいに頭を叩かれるような体験、または突然のひらめき
→★高い見地からの長期的な視点や指針をスタートさせる必要
→★長い伝統を通して醸成された智恵の今日的な価値を見直す
→★これまでの支配的な力が衰えを見せ、新しい力が台頭する兆し
→★「機会均等の場」にも策略や陰謀の種があることへの気付き
→★パイの切り分けや配分を巡る争いから遠ざかる必要
→★楽しみを分かち合う場においても浮上する党派性の壁
→★決断または選択の時が差し迫っているという感覚を持つ
→★人生の階段を昇ることは時に他者を踏み越えることだという現実
→★自分の選択がどんな願いや欲望に基づくものかを深く明確に知る必要
→★潮目の変化の中で自分自身に回帰し再生していく・・・→


エネルギーのポイント:新月『日々の紆余曲折とは隔絶した内的宇宙を保つ』
            ↓
            満月分岐点へ ー 選択と決断』 


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        “今週は1月31日に皆既月食が起きる。株式指数にいくつかの記録的高値が示現したところで月蝕というのは、月末を迎えるにあたって興味深い。月蝕は新しいやり方と古いやり方、そして自由と独立への衝動と安全と防備の欲求との衝突を象徴する。私達は「グレート・リセット」のただ中にある。だが、「変化を強制する抗い難い力」が「ニューノーマル」を要求し、しかも「ニューノーマル」とは何なのかを誰もよくは知らないという時、ある種の人々は物事が以前通りのまま変わらないことを願うに違いない。いや、もしかしたら多くの人がそう願うかもしれない。だがこの月蝕は未来志向だ。後ろ向きになる時ではない。それは新しい日の到来であり、人々の集合心理、世界の経済、そして支配と統治に関し、世界中で「ザ・グレート・リセット」がまさにスタートする時となるのだ。”

— レイモンド・メリマン
  ウィークリーコラム フリー版 2018年1月29日付より



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        毎年1月はなぜか長く感じるのだけど、気付いたらもう今月も最後... そして強力な月蝕の満月です。またこの満月は同じ月のうちに起きる3回目のルネーション、いわゆるブルームーン。しかも1月2日の満月に次いで、近地点からそう遠くないスーパームーン。ブルーなのに赤い、皆既月蝕のスーパーな月です。それだけでも強力と言うには十分だけど... 満月図のICには冥王星が乗り、MC上のケンタウルス族キラルス(突然の喪失や損失)とはオポジションを形成しています。覚えてるかな? 1月17日の新月のチャートでは、これがちょうど対極(MCに冥王星、ICにキラルス)の配置になっていました。前回もアスペクト一覧の中で自然災害の可能性と書いたけれど、これはとても長期のアスペクトで、離れたり近付いたりしながらオーブ1°前後となる時期に、地震、噴火、降雨や降雪その他の天災や異常気象、テロ攻撃などで人命や資産が突然失われたり、理由も関わりもなく若い幼い命が損なわれるようなケースでその背景となることが多かった組み合わせです。

そして今回も、草津白根山の噴火そして厳寒、アラスカ沖でのM7.9の地震、100人を超える犠牲者が出たアフガニスタンの自爆テロが起きています。今回の新月期(ルネーション)は強力な月蝕を含むことから、蝕の影響力が前倒しで来ていたとも考えられるけれど、いずれにしてもまだまだ注意は必要だと思います。


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        この2天体のサイクルは非常に長期でおよそ284年、前回のシリーズで最後のオポジションが形成されたのは・・・1723年2月。 現サイクルの始まりとなるコンジャンクションは1864年8月。これは米国なら南北戦争のさなかであり、日本では幕末の動乱期でした。そして現行のオポジション期は、2007年の9月に2回のニアミス(オーブ15分以内)を終えた後、2008年8月18日(部分月蝕の直後)、射手座と双子座28°台での形成から始まっています。

当時はモーリタニアのクーデター、グルジア(今のジョージア)とロシアとの軍事衝突、そして北京オリンピックの開催、日本では平成20年豪雨の被害が各地に拡がり、9月に入るとすぐに福田首相が辞意表明。そして米国ではリーマン・ブラザーズが経営破綻して金融危機「リーマン・ショック」の発端となりました。また、この年2回目のオポジション形成直後に行われた米国大統領選でバラク・オバマ氏が勝利し、米国初の黒人大統領の誕生が大きな期待を集めたのも印象的でした。(ちなみに投票日の「気分」としては、乙女座の土星と魚座の天王星がオポジション、そして冥王星・キラルスのオポジションと月のノード軸が45°と135°のウォリサム・レクタングル<何かが過剰になっていく懸念>を形成していたのが興味深いです)。 


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        この年以来、冥王星とキラルスの正確なオポジションは毎年2回起きており、2023年の4月に終わります。また今年の正確な形成は3月1日と5月21日です。 冥王星はともかく、キラルスはまだ発見から日も浅く(1998年)完全に象意が固まったとは言えません。けれど2008年〜2023年という2天体のオポジション期が、メリマンさんが以前から指摘してきた広義の「カーディナル・クライマックス」にぴたり当てはまるというのは本当に興味深いと思うし、少なくとも「全体を覆う雰囲気」という側面で、観察に値する何かがあるように思います。


        また今回、月は小惑星セレスとほとんどパータイルなコンジャンクトを形成しています。セレスは地母神であり穀物の女神でもある存在です。獅子座のセレスと月のコンビは、誰をも温かくもてなし、飲み物や食べ物が足りないなんてことが起きないように気を配る、才に長けた女王様や女主人という感じでしょうか。ただ、彼女は自分の気に入るように采配を振らないと気が済まないし、嫌いなゲストや取るに足らないと判断した相手には冷酷です。 母としても厳しく、昔のことわざのように、子供達を谷(または階段の一番下?)に落として這い上がってくるよう命じるようなところがありそう。これはネガティブに顕れると虐待になってしまうけれど。でも今回のセレスの場合、その本質をまっすぐ受け止めて使えるなら「強くあれ!生き延びるために」という純粋な願いとしても顕れます。獅子座のセレスはノーブルで気位高く、上に立つ者の責任をまっとうしたいという欲望を持つからです。


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  けれど太陽と月・セレスにTスクエアを形成するケンタウルス族の乱暴者エケクルスは、良くも悪くも支配的な母という側面を持つセレスには目障りな存在かも? エケクルスが絡むとき、わたし達は自分の内部にダークサイドがあることをある程度はっきりと意識するでしょう。それは相手のダークサイドを感知することもまた可能だということです。そしてその力をどう使うかは、自分次第です。

ダークサイドに魅入られる自分を合理化し、相手のダークサイドもついでに引き出して破壊的になるもよし(いや、良くはないんだけど...)。 自分と相手を結ぶ普遍的な闇を見抜き、踏み留まることによって胎内宇宙に "未知の母" を見出すもよし、です(と、いくぶん獅子座のセレス的に言ってみる)。もし闇を抱えているひとがいるなら、在るものは否定しても始まりません。それを認め受け入れることは、自分にしか出来ないのだから。ところでその闇はどこから来ているんだろう? 自分はそれをどう使うつもりだろう? まだ未知の方法があるんだろうか? 

エケクルスは自分がこう生きようと決めたらそのように生きる、とても強い本能的な力(または意志)を持つと言われます。自分や誰か他のひとの中に存在する「母なるもの」または「女性的なるもの」に対し葛藤を抱えているひとがもしいたなら、この月蝕期は過去をふり返り、今の自分を吟味し、これからの自分と他者との関係性を塗り替えていくひとつの機会をもたらすかもしれません。


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        たぶんもう何日も前からこの月蝕の影響を受け始めてるひと、いるんじゃないかな。。 特に月蝕がネイタルチャートの惑星や感受点をヒットするひと(オーブ6°)は、その可能性が高そうです。 たとえば、なんとなく落ち着かない。何かいてもたってもいられないような物狂おしさ。苛立ちや怒り、または不安を感じやすい。気分の変化や上下動が激しい。胸を張ったと思ったらたちまち落ち込んで自信を無くしたり。人間関係なら、好きなのか嫌いなのか?愛しているのか憎いのか?・・・よくわからないような。そんなつもりもないのになぜか喧嘩になってしまったり。強い態度で言いたいことを言いつつ、同時に失うことを怖れていたり。そして、何かどうしようもなくバカげたことをやってみたいような。。 あるいは、周囲の雰囲気、特に他のひと達が放射する「棘」に対してとても感じやすくなるかもしれません。

また、血圧やアレルギー症状、心臓や呼吸器など、体調に影響が出るケースも考えられます。全般にストレスが高まり疲労しやすいとき。インフルエンザも流行中なので、何事もやり過ぎは避けて十分な睡眠と休養を取るようこころがけましょう。特に睡眠は大切です。(って、わたしもひとのことは言えないのですが...^_^;)


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★1月満月・月蝕のサビアン・シンボル★

        この満月・月蝕の基盤となるシンボルは獅子座11°『巨大な樫の木に抱かれたブランコに乗る子供達』。巨大な樫の木はほんとうに大きくて堅牢で、頼り甲斐のある木。樫の木は「保護」と「耐久力」のシンボルとされてきました。その枝に吊ったブランコなら、枝がポキッと折れて落ちてしまうこともないでしょう。じゃ、この満月のわたし達はそんな「安心ブランコ」で遊ぶ子供達なのかな?

前へ後ろへ、すごい勢いで振れるブランコ。高く上がり、また素早く下降し、再び後ろに跳ね上がる.... 「楽しい!もっともっと!」そう叫ぶ子供もいれば、「怖いよ!もう降りたい〜!」と泣く子だっているかもしれません。子供達の反応は様々です。 けど何が楽しいんだろう? 何が怖いんだろう? 


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        わたし達は樫の太い枝を中心に、極から極へとスイングします。リズミカルに揺れるわたし達。それは催眠的な高揚感さえ与えてくれます。確かに背の高い木には雷が落ちやすいけど、この樫の木ならきっと大丈夫。樫に落ちる雷は聖なるインスピレーションのシンボルとされてきました。だからこそドルイド教徒は昔、樫の木の下で子供達を教えたとも言われます。きっと大丈夫。きっと大丈夫。 わたし達はここで、どこからか流れてくる妙なる弦楽曲を耳にするかもしれません。その音色はわたし達に歓びと勇気を与えてくれるかもしれません。前へ、後ろへ、高く、低く…心地良いリズムの中で景色は変わり、揺れの勢いは増し、ただ訳もなく楽しくなってきます。このままどこか別の世界に勢い良く飛び出してしまうかも!

でも。飛び出すことはないでしょう(もし万一、自分から手を離してしまうことさえ無ければ)。ブランコは頑丈な樫の木に抱かれています。 わたし達はその樫の木がどれだけ地中深く根を張っているか知りません。どれだけ上方に枝を拡げて傘となってくれているか、意識していません。もしかしたら、揺れることだけに気を取られていて、木の存在など気にもしていないのか? あるいは、もっと大きくて立派な木がどこかにないかな…とか、どうせいつか木は枯れるし、ブランコなんてどこにでも取り付ければそれでいいくらいに思っているのかもしれません。けれど、わたし達がひととき我を忘れて気ままにスイングを楽しめるのは、そのたった一本の大きな樫の木が存在するから。 


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         ならばこの樫の木って、いったい何を象徴しているのでしょう? 月に対向する太陽のシンボルは、水瓶座11°『自らのインスピレーションに向き合う男』です。これは内なる声に集中し、しっかりとそのことばを捉え、真摯に向き合っていくこと、ひらめきを深い理解に変えていくことを促すエネルギーです。

社会にとっての樫の木。自分にとっての樫の木。ぱっと見には全容がわからないほど大きくて、静かで、ゆるがないように見える、何か。雷が落ちても雨が降っても、ここならとりあえずは大丈夫な気がする...そんな存在。そこに抱かれてそこに立ち、そこで揺れ動きながら日々を生き、ときに楽しく笑いころげ、ときに恐怖にかられて泣き叫ぶわたし達。もしそんな樫の木が存在するとしたら、世界にとって、あなたにとって、わたしにとって、その樫の木って何だろう? それは今この瞬間も、わたし達の揺れるこころを知りながら... ただ沈黙のうちにわたし達を抱いているのかもしれません。


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        では満月・月蝕のメインとなるシンボルは? 獅子座12°『芝地のイブニング・パーティ』です。原語の「lawn party」には、リッチな上流階級の集いというイメージがあります。たとえばチャリティ・イベントの立ち上げを祝って広大な芝生の庭園を舞台に開かれるダンスパーティ・・・夕べの園遊会。あるいは前夜祭(実際、芝生の庭園で開かれるパーティは何かの「前夜祭」という名目であることが多かったそうです)。招待客は、富豪や政治家、華やかに着飾ったセレブリティ達。豪華なランタンが灯り、花々が飾られ、あちこちでシャンパンが抜かれる音、笑い声。あるいは意味ありげにひそひそと交わされることば。なんともゴージャスなひととき。楽団が賑やかに奏でるのは最新流行のチャールストンでしょうか...。獅子座らしくなんともゴージャスな光景です。


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  さて、B.ボヴィによると、原語の「Party」ということばはフランス語の「Partir」・・・去ること、分かれることを意味することばから来ているそうです。つまりパーティはもともと、「Party Line/パーティ・ライン」つまりある社会的な境界線によって分かたれた集団やグループの人々がそれぞれの旗印や階層に従って集まることを意味するんですね。だから政党のことも「party」と言うし、意見を異にする二つの集団を指して「both parties」と言ったりします。とすると、この芝地のパーティに招待されているのは、社会的にはトップクラスのひと達のみ...ということなのでしょう。また、芝地というのはもともと「刈られた草地」の一種であり、草や芝生を表す「grass」ということばは低湿地を意味した「glade」や低い溝地を指す「groove」から来ているのだとか。高い地位の人々と低地、そして溝という対照的な取り合わせ。うーん、何だろう?なんだか謎めいています。

じゃ、夕刻を意味する「Evening」は? それは今にも太陽が沈み、これから漆黒の夜を迎えようとするとき。太陽の力がピークを過ぎ、世界を照らした光はその力をみるみる弱め、そしてもうすぐ宵の明星が昇ろうかという時刻。日の入りを追って昇る宵の明星は「聖なる王」の死の刻を映すとも言われるそうです。また宵の明星(金星)を「Vesper」とも呼びますが、これはカトリックでは晩鐘、つまり夕べの勤め「晩課」の時刻を知らせる鐘を意味するそうです。そう、晩鐘は夕べの祈りと歌のとき。そして何かが終わりを告げ、何かが始まろうとするとき。生と死の境界を内部に孕む時間帯です。 


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        華やかな宴は宵の明星が昇ってくると共に佳境に入ります。ホロ酔い気分の紳士淑女達は、上品な社交的スマイルを浮かべつつ、おしゃべりやダンスに興じています。まるで、こんな毎日が永遠に続くかに思える美しい夕べ。

けれど宴はいつか終わります。華やかな衣装をまとったひと達も、やがて帰途に就くときが来ます。それぞれの屋敷に戻る車の後部座席に心地よく疲れた体を沈め、ひとりの人間に還るとき。いったいどんな想いが彼らのこころをよぎるでしょうか? 

激しい競争に勝ち残り、やっとの思いでパーティの招待状を手にした駆け出しの政治家。先祖代々の富を護り、経済戦争に勝利してきた大富豪の紳士。あるいは素晴らしいパトロンに出逢い、名を成すことに成功した才能あるアーティスト。女神のように美しい女優。武勇伝には事欠かない、貴族の血を引く冒険家。 皆、今夜同じパーティ・ラインに集った人々。 さてと、今夜のパーティは終わった。そしてまた明日もこの祭は続くだろう。次は何を着て誰に会い、どんな話をしよう? ....でも、本当に? 明日には真新しいイベントが始まります。その催しは、果たしていつものように始まり、いつものように終わるでしょうか? それは...誰にもわからないことです。

ふとそんな思いがこころをよぎる、夜のしじま。独り葉巻をくゆらす誰かの回想の中で、芝地のイブニング・パーティを彩った楽団の調べはある種の挽歌のようにも感じられたかもしれません。誰にでもいつか岐路はやってくる。もしかしたら...


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        では太陽のシンボルはどうでしょう? 水瓶座12°『等級の順に階段の下から上に並ぶ人々』です。ん、これは水瓶座らしく社会的な構造をそのまま表したようなイメージですね...。「下から上」ということなので、これは一般的な庶民の目線で、それぞれのひとが社会の階層を上を目指して一段ずつ昇っていく...そんな様子を描いているのだと思います。またこれは、ひとりの人間の個としての成長過程を描いているともとれます。いずれにしても、一段一段がそこに立つひとの現在のポジション。そして彼/彼女が属するパーティ・ラインです。そして階段を上がるごとに、眺めが良くなり大きく視野が開けてきます。

階段のトップを目指すのはとても大変なこと。一つ上の段にいるひとを蹴落としたり、下のひとを踏みつけたりする場面だってありそうです。中には二段飛び、三段飛びを狙うひともいるでしょう。また、別に上に昇りたいとは思わないけど、これ以上下がりたくないと考えるひとも多いのではないでしょうか。けれど細かくみれば、同じ段、同じパーティ・ラインに在ったとしても、そこには微妙な格差が存在します。そう考えてみると、この階段は・・・超巨大なフラクタル模様の一部に過ぎないのかもしれません。一番上はどこなのか? 最下部はどんなところなのか? おそらく、わたし達には見えないのだと思います。


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  そして、そんなわたし達もまた、この社会を生きる上でその途上のどこかに立っています。上ろうとするひと。立ち止まるひと。そこが階段の途中であることなど忘れてしまったひと。何かがきっかけとなって下がっていくひと。あるいは、段上からどこかへ...あるいはどこでもないところへ、飛び降りるひと。わたし達は今、どこに立っているでしょう? 階段の途上に在るということは、そこには常になんらかの動きがあるということです。それは自分の能動的な動きかもしれないし、社会全体が変化することによる動きかもしれません。じっと留まっていたくても、いずれは上か下か、または未知の方向に動いていくことでしょう。そしていつか、選択のときが来ます。

それはなにげなく行われる、小さな選択かもしれない。もしかしたら人生を賭けた、とても大きな選択かもしれない。でも、やがてそのひとつひとつが大きな意味を持ち始めるんじゃないかな。。

太陽が沈み、宵の明星が昇るとき。何かが終わり、何かが始まっていく。分化していくパーティ・ラインの狭間で。揺れ動く、社会という名の無限階段の途上で....。

        この、スーパー・ブルームーンの皆既月蝕は日本からも眺められる紅い月です。もしそのとき夜空を眺めることが出来るなら、去りゆくもの達とこれから生まれ来るもの達の境界に立ち、仄暗い月の囁きに耳を傾けてみたいと思います。もしかしたら、凜として優しい声が聞こえてくるのかもしれない.....。

なぜかそんな気がするのです。



sora




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


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