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February 11, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント2/12【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年2月12日(フリー版より)

翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているようですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “米ドルは金曜に上昇し、主要通貨バスケットに対しおよそ15ヶ月ぶりに最強となった。世界中の株と債券市場に凄まじい乱高下が見られた1週間の内に一部のトレーダーが一斉にドルへと押し寄せた結果だ。”

— “Dollar Poised for Best Week in 15 Months Amid Market Turmoil”
  Reuters 2018年2月9日付


        “...加えて2月7日と±3取引日はMMA★の重要変化日だ。また、二つの強力な木星スクエア(2月4日の金星・木星スクエア、2月10日の太陽・木星スクエア)の中間時点に来ている。これまでの数年間、私達は木星の上向きの側面を目にしてきた。つまり、それは楽観と多幸症的な気分、そして非合理的な活況さえも生まれる状況に相関していたということだ。だが私達は今、物事がそう上手くは運ばないという、木星の下向きの側面を見ている。すなわちヒステリー、パニック、そして株式市場の大幅な下落だ。ここで頭に入れておきたいのは、どちらのケースにおいても木星は「誇張」する...... 木星へのハードアスペクトは多くの場合、綿密に練られた決断を下すには最悪の時となる。しかも木曜と金曜(2月8日〜9日)には月が木星に支配される星座宮、射手座を運行中で、もともと誇張された物事をなお一層誇張するだろう。しかし、そんな時期も今週末には終わりに近付く。まもなく合理性が復活し、人々が再びより広い視野で物を見るような機会が巡って来るだろう。”

— MMA講読者向け株式リポート特別アップデート版 2月8日付より
  (直近および目先の株式市場概要の一部)



        この時期にこのコラムを休むべきではなかったと思う。どうも私が休むたびに、金融市場のどこかのタガが外れるように見える。そしてそれが起きると、わたしのメールボックスは答えきれないほどの質問メールで溢れかえるのだ。株式市場は確かに先週レールを外れ、かつて無いほどワイルドな週となった。ダウ平均は1日の下げ幅1000ポイント超えが2回という、今まで1度たりとも起きたことのない様相を見せた。

しかしながら、そんな大殺戮が起きたのは米株市場だけではなかった。広範にわたり、世界的だった。それは木星トランシットのダークサイドを描いてみせたが、過去9年間、あまり見られることのなかった光景だ。木星のアスペクトが多幸症や楽観性に相関しない時、それは集合的なパニックとヒステリー状態へと反転する。楽観が過度に誇張されがちなのと同様に、パニックもまた過度に誇張されやすい。

先週は木星に対する2つのハードアスペクトが見られた。まず金星からのスクエアで週が始まり、ダウ平均は記録的な1175ポイントの下落を喫した。そして二つめのアスペクトが週の終わり(10日金曜)に形成されてダウは木曜に1000ポイント以上下落、そしてもう一度金曜のザラ場に500ポイント下げて23,360で底をつけ、その後反転して引けに向けて330ポイント騰げ、24,190で取引を終えた。それでも週としては1330ポイントの下げとなり、去年10月中旬以来の最安値水準に達している。たった2週間前、ダウ平均は史上最高値26,616の高みに昇っていた。

  今週受け取った手紙のほとんどは市場が次にどう動くかというものだった。これは新たな弱気市場の始まりなのか? あるいは株は再び上昇するのか? この件については2月8日木曜の夜に送った購読者向け株式特別リポートにおいて長期、中期、短期の視点から見た現在の状況を詳説した。これはMMAの全ての講読者、および先週のウェビナー録音版の購入者であればMMAウェブサイトにおいて入手可能だ。これは良いタイミングで今後数日、数週間、そして数ヶ月にわたる私自身の見通しを述べたリポートだ。そしてこれまでのところ、なかなか良いすべり出しとなっている。

  先週、壊滅的打撃を受けたのは株式市場ばかりではなかった。国債もここ6年での最安値レベルまで落ち込んだが、おそらく米国中央銀行による金利引き上げという亡霊が株式市場の急落の引き金になったと思われる。株式市場が金利上昇と共に下落する時は深刻だ。金と銀も惨状を呈し、原油は7週間ぶりに1バレルあたり60ドル以下で引けた。先週は数兆ドルの市場価値が失われたことになるが、そこでこんな疑問が生じる。「市場が失ったお金の分はいったい誰が儲けたのだろう?」

先週 調子の良かった市場は非常に少なかった。例外は米ドルだが、これは興味深い。何故ならトレーダーや投資家はいまだに米ドルを安全な避難先と見なしていることを意味するからだ。そしてこの事実からもまた疑問が生まれる。「米ドルは去年激しい下落をみているにもかかわらず、何故トレーダーは今もこれを "安全な避難先" と考えるのか?」 もちろん海王星が魚座に在泊しているせいもあるだろうが(2012年〜2026年)こういった信条がいまだに効力を保っていることには、どことなく "うさんくさい" 匂いが付いてまわる。だがここでもまた先週の強烈な木星アスペクトが目立つ働きをした。木曜夜の特別リポートで述べたように、木星がこうも際立つ時は、往々にして何かを行動に移す際に必要な正しい判断力が失われる。したがって利益も失われる。先週あまりに多くの損失が生じたのはこれが理由だ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “リークされたEUの内部メモによれば、EUはもし英国が離脱後に自国の競争力をより高めようとするなら、悲惨な結末を迎えることになるだろうと威嚇している。つまりEUは英国が他のEU諸国と同様に競争力のない状態であることを望んでおり、さもないと...というわけだ。”

— Paul Donovan
  “Dodgy Data. Shocking!”
  UBS Morning Audio Comment 2018年2月1日付


        “前回、黄道帯のこの領域(牡羊座20°〜27°)に天王星が入ったのは1932年4月〜1934年2月、まさに大恐慌の真っ只中のことだった。”

— “Forecast 2018” (英語版)66頁
  ニューヨーク証券取引所設立図への2018年早期 天王星トランシットの記述から


  先週の株式市場のように、うち続く記録破りの新高値の後で市場が激しく下落するさまを私が見る時、その要因や相関性として唯一思い浮かべる惑星といえば…天王星だ。これほどドラマチックなふるまいに相関する惑星は他に一つもない。とはいえ、天を見上げても天王星を含むアスペクトは土星とのトラインのみだ。だが、それがこんなドラマに結び付くことはまずない。

確かに、45年サイクルの土星・天王星ウェイニングトラインは — これまでの歴史上5件の事例において — 米国株式市場における史上新高値と相関し、その後に弱気転換して市場の下落が起きてきた。しかし、今回の下落の度合いとそれに伴うヒステリーやパニック症状は、ジオコズミック研究の言語で言うところの何かもっとドラマチックな要因が天王星に付加されていることを示唆するものだ。そしてその答は、ニューヨーク証券取引所の設立図、すなわち1792年5月17日の「バトンウッド・チャート」を調べてみれば極めて明解に得られる。

この図において、現在トランシットの天王星が牡羊座26°台で滞留しており、それがNYSEのネイタルの土星の真上であり、同時に天秤座23°〜27°台の木星・海王星コンジャンクションとはオポジションを形成していることがわかる*。これが、全てを物語っている。これが、ここ2年にわたって市場が史上新高値に舞い上がり、その後突然1日あたりの下落幅としては記録破りの勢いをもって崩落した構図を正確に描写している。

NYSE
* NYSE設立図バトンウッド・チャート(2月10日夜のトランシット)。現在月のノースノードがネイタルのアセンダントと天王星にコンジャンクトしていること、トランシットの冥王星がネイタルの月にスクエアを形成し、ネイタルの水星・冥王星スクエアにトランシットの木星がTスクエアを形成していることも全体を取り巻く背景としては興味深い。なお火星の射手座運行(ボラタイルな傾向)は3月中旬まで。


  さて、良いニュースとしては、このトランシットはまもなく終了する。あまり良くないニュースとしては、土星・天王星と木星・海王星のウェイニングトラインが今年2018年の8月に終わってしまうことだ(±2ヶ月のオーブ)。

金のガチョウ(FRBと他の世界の中央銀行)が産んだ卵にヒビが入ってしまった。そしてちょうど2008年1月に最初のヒビ割れが起きた時のように、彼らはそれを元通りにしようと試みる。2008年当時はしばらくの間それが功を奏した。だが数ヵ月後にもっと深刻な割れ目が出来て、"王様の馬と家来の全部がかかっても卵を元に戻せなかった" のだ。

彼らは新しい金の卵を産む新しい金のガチョウを創り出さねばならなかった。そして、その鳥を「ZIRP」(ゼロ金利政策)と名付けた。今、ZIRPは成鳥となったが、かつて彼女が誕生した直後のような回復力を惹起することは出来ずにいる。いや、もしかしたらある種の力は取り戻しているのかもしれない。しかし今の彼女が携える矢筒には、もたれかかる全員(全ての政治家達..)を養う食糧や燃料を確保するための矢があまり残っていない。しかもその体重(負債)は増え続けるばかりだ。飛べない鳥はまもなくレームダックに変身するかもしれない。

「ザ・グレートリセット」の始まりへようこそ。これからの3年が、並外れて "特異な期間"となるのは確かだ。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:45│Comments(0)金融アストロロジー 

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